JP2008229429A - 塩含有粉体の処理方法及び処理システム - Google Patents

塩含有粉体の処理方法及び処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008229429A
JP2008229429A JP2007069783A JP2007069783A JP2008229429A JP 2008229429 A JP2008229429 A JP 2008229429A JP 2007069783 A JP2007069783 A JP 2007069783A JP 2007069783 A JP2007069783 A JP 2007069783A JP 2008229429 A JP2008229429 A JP 2008229429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
containing powder
slurry
filter press
vertical filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007069783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5317421B2 (ja
Inventor
Hajime Wada
肇 和田
Tomomichi Nakamura
朋道 中村
Noritoshi Tamura
典敏 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2007069783A priority Critical patent/JP5317421B2/ja
Publication of JP2008229429A publication Critical patent/JP2008229429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5317421B2 publication Critical patent/JP5317421B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/10Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

Landscapes

  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】炭酸カルシウムのスケールの成長を抑制しつつ、目詰まりが発生するのを防止し、塩含有粉体を効率良く水洗脱塩する。
【解決手段】焼却飛灰等の塩含有粉体を水と混合してスラリー化するとともに、該スラリーSに、セメントキルン排ガス等の炭酸ガスを含む燃焼排ガスを接触させる溶解槽2と、溶解槽2からのスラリーSを固液分離する縦型フィルタープレス3とを備える塩含有粉体の処理システム1等。塩含有粉体の処理における最初の工程で、塩含有粉体に水を混合したスラリーに炭酸ガスを含む燃焼排ガスを接触させ、炭酸カルシウムを析出させるため、その後の工程で、設備内でカルシウムのスケールが発生して成長するのを抑制することができる。縦型フィルタープレス3で分離された脱水ケーキC1を浮上コンベア4で搬送することができ、縦型フィルタープレス3で分離された濾液L1を薬液処理し、傾斜板沈降分離装置6で沈降物を回収することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、塩含有粉体の処理方法及び処理システムに関し、特に、塩含有粉体を脱塩処理してセメント原料として利用する方法及びシステムに関する。
近年、廃棄物のセメント原料化又は燃料化によるリサイクルが推進され、廃棄物の処理量が増加するに従い、セメントキルンに持ち込まれる塩素、硫黄、アルカリ等の揮発成分の量も増加している。それらは、セメント製造設備におけるプレヒータの閉塞等の問題を引き起こす要因になるため、焼却飛灰等から予め塩素成分等を除去した後に、セメント原料として利用するようにしている。
図4は、従来の焼却飛灰の処理システムの一例を概略的に示したものであり、この処理システム30では、溶解槽31において、焼却飛灰を温水と混合して水洗した後に、ベルトフィルタ32において、溶解槽31からのスラリーに水を添加して塩素を溶出して濾過する。得られた脱塩ケーキCは、セメントキルン等に搬送し、セメント原料として利用する。一方、塩素分、重金属類を含む1次濾液F1は、CO2反応槽33に搬送し、CO2反応槽33において、炭酸ガスを含むキルン排ガスと混合して炭酸カルシウムを析出させる。次に、凝集剤添加槽34、沈降槽35において、炭酸カルシウムを凝集、沈降させ、スラリー状にして回収し、フィルタープレス36によって固液分離した後に、セメントキルン等に戻してセメント原料として利用する。
沈降槽35からの2次濾液F2は、薬液反応槽37に搬送し、薬液反応槽37において、塩化第二鉄等の還元剤と反応させ、重金属類を析出させる。次に、沈降槽38の沈降物を回収し、フィルタープレス36によって固液分離した後にセメント原料として利用する。3次濾液F3は、塩酸を加えてpH調整した後に、砂濾過器39、キレート樹脂塔40によって、残留重金属、縣濁物質を除去し、放流する。
上記の焼却飛灰の処理システム30によれば、飛灰中の塩素分を除去すると同時に、その処理過程で発生する排水を浄化することができ、自然環境に与える影響を最小限に抑えながら、焼却飛灰を原料化することが可能となる。しかし、焼却飛灰にはカルシウムが多量に含まれていることがあり、これらのカルシウムは、焼却飛灰の処理過程で溶解し、設備内に付着してスケールを発生させることがある。スケールが成長すると、ベルトフィルタ32で目詰まりが生じ易くなり、脱塩効率の低下を招くという問題がある。
そこで、特許文献1に記載のカルシウム含有粉体の処理方法では、焼却飛灰を水に溶解させる際に、二水石膏等を混合し、焼却飛灰中のカルシウムを析出させ、その後に、ベルトフィルタに搬送して濾過することで、ベルトフィルタでカルシウムのスケールが成長するのを抑制し、脱塩効率が低下するのを防止するようにしている。
国際公開第WO2004/030839号パンフレット
特許文献1のカルシウム含有粉体の処理方法によれば、カルシウムのスケールが成長するのを抑制することができるものの、析出させた炭酸カルシウムの塊がベルトフィルタの濾布に付着するため、濾布の孔を塞いで目詰まりを生じさせる虞があり、依然として脱塩効率の低下が避けられないという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、カルシウムのスケールが成長するのを抑制しつつ、目詰まりが発生するのを防止し、塩含有粉体を効率良く水洗脱塩することなどを可能とする塩含有粉体の処理方法等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、塩含有粉体の処理方法であって、塩含有粉体を水と混合してスラリー化するとともに、該スラリーに炭酸ガスを含む燃焼排ガスを接触させ、その後、縦型フィルタープレスで固液分離することを特徴とする。
そして、本発明によれば、塩含有粉体の処理における最初の工程で、塩含有粉体をスラリー化し、炭酸ガスを含む燃焼排ガスを接触させて炭酸カルシウムを析出させるため、その後の工程で、設備内でカルシウムのスケールが発生して成長するのを抑制することができる。また、炭酸カルシウムを析出させた後は、炭酸カルシウムを含むスラリーを縦型フィルタープレスを用いて固液分離するため、目詰まりが発生するのを防止することが可能となり、塩含有粉体の処理を安定して行うことができる。さらに、従来設置されていたCO2反応槽、沈降槽等が不要となるとともに、縦型フィルタープレスは、所要敷地面積が小さくて済むため、建設コストを含む設備コストも低減することができる。
上記塩含有粉体の処理方法において、前記縦型フィルタープレスで前記スラリーを水洗処理することができる。縦型フィルタープレスでは、濾布が水平配置されるため、濾布上のスラリーの全体に満遍なく水を供給することができる。このため、スラリー中の塩素分を効率良く溶出させることができ、脱塩効率を向上させることが可能となる。
上記塩含有粉体の処理方法において、前記縦型フィルタープレスで分離された脱水ケーキを浮上コンベアで搬送することができる。浮上コンベアは、コンベアベルトが他の構成部品に非接触の状態で被搬送物を搬送することができるため、故障が少なく、保守コストを削減することが可能となる。
上記塩含有粉体の処理方法において、前記縦型フィルタープレスで分離された濾液を薬液処理し、該薬液処理した濾液を傾斜板沈降分離装置に導入し、沈降物を回収することができる。傾斜板沈降分離装置を用いることにより、沈降装置の所要敷地面積を低減することができるとともに、保守・運転コストを低く抑えることができる。
上記塩含有粉体の処理方法において、前記塩含有粉体に焼却飛灰を用いることができ、前記燃焼排ガスにキルン排ガスを用いることができる。
また、本発明は、塩含有粉体の処理システムであって、塩含有粉体を水と混合してスラリー化するとともに、該スラリーに炭酸ガスを含む燃焼排ガスを接触させる溶解槽と、該溶解槽からのスラリーを固液分離する縦型フィルタープレスとを備えたことを特徴とする。本発明によれば、前記発明と同様に、設備内でカルシウムのスケールが発生して成長するのを抑制することができるとともに、目詰まりが発生するのを防止することが可能となり、塩含有粉体の処理を安定して行うことができ、建設コストを含む設備コストも低減することができる。
以上のように、本発明によれば、カルシウムのスケールが成長するのを抑制しつつ、目詰まりが発生するのを防止し、塩含有粉体を効率良く水洗脱塩することなどが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明においては、塩含有粉体としての焼却飛灰をセメントキルン排ガスを用いて処理する場合を例にとって説明する。
図1は、本発明にかかる焼却飛灰の処理システムの一実施の形態を示し、この処理システム1は、大別して、溶解槽2と、縦型フィルタープレス3と、浮上コンベア4と、薬液反応槽5と、沈降分離器6と、マイクロフィルタ7と、フィルタープレス8等を備える。
溶解槽2は、焼却飛灰に含まれる水溶性塩素分を温水に溶解させるとともに、焼却飛灰と温水とを混合したスラリーに炭酸ガスを含むキルン排ガスを添加して炭酸カルシウムを析出させるために備えられる。溶解槽2のキルン排ガス導入口には、焼却飛灰中のカルシウム分と、キルン排ガス中の炭酸ガスとの反応性を高めるため、ゴム製の散気盤が付設される。溶解槽2の前段には、焼却飛灰を一時的に貯蔵するための焼却飛灰タンク20と、キルン排ガスを溶解槽2に圧送するためのルーツブロア9とが設けられ、後段には、カルシウムが析出したスラリーを縦型フィルタープレス3に導入するためのポンプ10が設けられる。
縦型フィルタープレス3は、溶解槽2からのスラリーSを濾過して固液分離するために備えられる。該縦型フィルタープレス3は、水平配置され、縦方向に段積み配置された複数の濾板3aと、各濾板3aを昇降させるジャッキ(不図示)と、側方に配置された複数の案内ローラ3bと、該複数の案内ローラ3bに掛け回された無端状の濾布3cとを備え、各濾板3aの上面上を濾布3cが走行するように構成される。図2に示すように、第2段及び第3段の濾板3aの上面には、濾液を回収するための濾床3dが設けられ、各濾板3aの下面には、凹部3eと、凹部3eの両端を架橋するように張設されたダイアフラム3fとが設けられる。
スラリーSを濾過するにあたっては、まず、各濾板3aを上昇させて隣接する濾板3aの間を離間させ、その状態で、溶解槽2からのスラリーSを濾布3c上に供給する(図2(a))。その後、各濾板3aを下降させて濾板3a間を閉鎖し(図2(b))、濾布3c上のスラリーSに水を供給してスラリーS中の塩素分を溶出させる。次に、凹部3eの底面とダイアフラム3fとの空間に圧縮空気を導入してダイアフラム3fを下方に押し下げ、それによって、スラリーSを押圧して圧搾濾過する(図2(c))。濾過処理後は、各濾板3aを上昇させて濾板3a間を離間させ、濾布3cを走行させて濾布3c上の脱水ケーキ(1次ケーキ)C1を搬送する(図2(d))。このように、縦型フィルタープレス3では、水平配置された濾布3c上にスラリーSを載置するため、スラリーSの全体に満遍なく水を供給することができ、スラリーS中の塩素分を効率良く溶出させることができる。また、圧搾濾過によってスラリーSを脱水するため、スラリーS中の水分を高効率で取り除くことができ、含水率の低いケーキを得ることが可能である。
また、この縦型フィルタープレス3では、最下段の案内ローラ3bにおいて、濾布3cを酸を用いて洗浄する。縦型フィルタープレス3には、スラリーSに同伴して、溶解槽2で析出された炭酸カルシウムが搬送され、この炭酸カルシウムは、スラリーSの濾過過程で濾布3cの表面に付着するが、濾布3cを酸洗浄することで、残留ケーキとともに、濾布3cに付着した炭酸カルシウムを洗い流すことができる。このため、縦型フィルタープレス3の前段で、焼却飛灰中の炭酸カルシウムを析出させても、濾布3cが目詰まりするのを防止することができる。
縦型フィルタープレス3の下流には、スラリーSの濾過過程で発生する母濾液L1を回収するための母濾液タンク11と、母濾液L1を薬液反応槽5に搬送するためのポンプ12と、スラリーSを洗浄した後に得られる洗濾液L2を回収するための洗濾液タンク13と、洗濾液L2を溶解槽2に搬送するポンプ14と、酸洗浄後の洗浄液を回収するための洗浄液タンク15と、洗浄液を縦型フィルタープレス3のケーク洗浄水L3として利用するためのポンプ16が付設される。
浮上コンベア4は、縦型フィルタープレス3で分離された1次ケーキC1をセメントキルン等に搬送するために備えられる。この浮上コンベア4は、空気式の浮上コンベアであって、図3に示すように、円管状のカバーパイプ4aと、カバーパイプ4aの内部に設けられ、断面視半円状の凹曲面部を有するトラフ4bと、トラフ4b上に配置されるコンベアベルト4cと、トラフ4bの下方から空気を供給する空気ダクト4dとを備える。尚、図3は、浮上コンベア4の横断面を示し、カバーパイプ4a等の各構成部材は、紙面に垂直な方向に延設されている。
この浮上コンベア4では、空気ダクト4dからの空気によって、コンベアベルト4cを浮上させるため、コンベアベルト4cを他の部材に接触させることなく、1次ケーキC1を搬送することができる。そのため、コンベアベルト4cに摩耗等が生じず、メンテナンス費を削減することができる。また、故障が少ないことから、カバーパイプ4aを密閉することができ、1次ケーキC1中に人体に有害なダイオキシン等が含まれていたとしても、問題なく搬送することができる。
尚、図4の従来の焼却飛灰の処理システム30では、ベルトフィルタ36で分離された1次ケーキの含水率が高いため、浮上コンベアを用いることができず、ポンプ(不図示)によって1次ケーキを搬送していたが、本実施の形態では、縦型フィルタープレス3を用いるため、1次ケーキC1の含水率を低くすることができ、1次ケーキC1の搬送に浮上コンベア4を用いることが可能となっている。
図1に示した薬液反応槽5は、縦型フィルタープレス3からの母濾液L1に、pH調整剤として塩酸(HCl)、還元剤としての水硫化ソーダ(NaSH)、塩化第二鉄(Fe2Cl3)等を添加して、鉛、タリウム等の重金属類を析出させるために備えられる。
沈降分離器6は、重金属類等を沈降させて回収するために備えられる。該沈降分離器6は、所定の角度に傾斜した複数の分離プレートを有する傾斜板沈降分離装置であり、図4の従来の沈降槽35に比べて、所要敷地面積を低減することができるとともに、保守・運転コストを低く抑えることができる。沈降分離器6の前段には、重金属類等の凝集性を高めて沈降し易くする目的で高分子凝集剤を添加するための凝集剤添加槽17が付設され、後段には、沈降したスラッジを回収するためのスラッジピット18が付設される。
マイクロフィルタ7は、沈降分離器6からの2次濾液F2を濾過し、残留重金属類、縣濁物質を除去するために備えられる。該マイクロフィルタ7は、図4の従来の砂濾過器39よりも小型の濾過装置であるため、2次濾液F1の濾過にマイクロフィルタ7を用いることによって、濾過設備を小規模化することができる。マイクロフィルタ7で回収された重金属類等を含むスラッジは、上記のスラッジピット18に搬送される。
フィルタープレス8は、スラッジピット18に貯蔵されたスラッジを固液分離するために備えられ、フィルタープレス8で分離された脱水ケーキ(2次ケーキ)C2も、浮上コンベア4でセメントキルン等に搬送されてセメント原料として利用され、3次濾液F3は、薬液反応槽5の上流側に戻されて、縦型フィルタープレス3からの母濾液L1と混合される。
次に、上記構成を有する焼却飛灰の処理システム1の動作について、図1を参照して説明する。
まず、焼却施設から受け入れた都市ごみ焼却灰等の焼却飛灰と、温水とを溶解槽2に供給し、溶解槽2において、焼却飛灰に含まれる水溶性塩素分を55℃以下の温水に溶出させ、スラリーSのpHを11.5以下に調整する。これと併行して、炭酸ガスを含むキルン排ガスを溶解槽2に供給し、焼却飛灰中のカルシウム分を炭酸カルシウムとしてスラリーS中に析出させる。このとき、必要に応じて30ppm以下の高分子凝集剤を添加し、炭酸カルシウムの凝集性を高めるようにしてもよい。
次に、スラリーSを縦型フィルタープレス3に搬送し、脱水・水洗処理する。このとき、スラリーSに同伴される炭酸カルシウムは、1次ケーキC1中に取り込まれるか、又は濾布3cの表面に付着し、母濾液L1からは分離される。取得された1次ケーキC1は、浮上コンベア4によってセメントキルン等に搬送する。母濾液L1は、pHを9以下に調整した後に、薬液反応槽5に搬送する。
次に、薬液反応槽5において、母濾液L1に水硫化ソーダ(NaSH)等の還元剤を添加して重金属類を析出させ、その後、沈降分離器6において、析出させた重金属類(スラッジ)を回収する。回収したスラッジは、フィルタープレス8によって固液分離し、分離した2次ケーキC2は、浮上コンベア4でセメントキルン等に搬送してセメント原料として利用する。一方、沈降分離器6からの2次濾液F2は、マイクロフィルタ7で濾過するとともに、キレート樹脂塔19で水銀等を除去した後放流する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、焼却飛灰の処理における最初の工程で、焼却飛灰に温水を混合させたスラリーに、炭酸ガスを含むキルン排ガスを接触させ、炭酸カルシウムを析出させるため、その後の工程で、設備内でカルシウムのスケールが発生して成長するのを抑制することができる。また、炭酸カルシウムを析出させた後は、炭酸カルシウムを含むスラリーSを縦型フィルタープレス3を用いて固液分離するため、濾布3cを酸洗浄して付着した炭酸カルシウムを洗い流すことができ、目詰まりが発生するのを防止することが可能となり、塩含有粉体の処理を安定して行うことができる。
本発明にかかる焼却飛灰の処理システムの一実施の形態を示す概略図である。 図1の縦型フィルタープレスの動作説明図である。 図1の浮上コンベアを示す横断面図である。 従来の焼却飛灰の処理システムの一例を示す概略図である。
符号の説明
1 焼却飛灰の処理システム
2 溶解槽
3 縦型フィルタープレス
3a 濾板
3b 案内ローラ
3c 濾布
3d 濾床
3e 凹部
3f ダイアフラム
4 浮上コンベア
4a カバーパイプ
4b トラフ
4c コンベアベルト
4d 空気ダクト
5 薬液反応槽
6 沈降分離器
7 マイクロフィルタ
8 フィルタープレス
9 ルーツブロア
10 ポンプ
11 母濾液タンク
12 ポンプ
13 洗濾液タンク
14 ポンプ
15 洗浄液タンク
16 ポンプ
17 凝集剤添加槽
18 スラッジピット
19 キレート樹脂塔
20 焼却飛灰タンク
S スラリー
C1 1次ケーキ
C2 2次ケーキ
L1 母濾液
L2 洗濾液
L3 ケーク洗浄水

Claims (6)

  1. 塩含有粉体を水と混合してスラリー化するとともに、該スラリーに炭酸ガスを含む燃焼排ガスを接触させ、その後、縦型フィルタープレスで固液分離することを特徴とする塩含有粉体の処理方法。
  2. 前記縦型フィルタープレスで前記スラリーを水洗処理することを特徴とする請求項1に記載の塩含有粉体の処理方法。
  3. 前記縦型フィルタープレスで分離された脱水ケーキを浮上コンベアで搬送することを特徴とする請求項1又は2に記載の塩含有粉体の処理方法。
  4. 前記縦型フィルタープレスで分離された濾液を薬液処理し、該薬液処理した濾液を傾斜板沈降分離装置に導入し、沈降物を回収することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の塩含有粉体の処理方法。
  5. 前記塩含有粉体が焼却飛灰であり、前記燃焼排ガスがセメントキルン排ガスであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の塩含有粉体の処理方法。
  6. 塩含有粉体を水と混合してスラリー化するとともに、該スラリーに、炭酸ガスを含む燃焼排ガスを接触させる溶解槽と、
    該溶解槽からのスラリーを固液分離する縦型フィルタープレスとを備えることを特徴とする塩含有粉体の処理システム。
JP2007069783A 2007-03-19 2007-03-19 塩含有粉体の処理方法及び処理システム Active JP5317421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069783A JP5317421B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 塩含有粉体の処理方法及び処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069783A JP5317421B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 塩含有粉体の処理方法及び処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008229429A true JP2008229429A (ja) 2008-10-02
JP5317421B2 JP5317421B2 (ja) 2013-10-16

Family

ID=39902864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069783A Active JP5317421B2 (ja) 2007-03-19 2007-03-19 塩含有粉体の処理方法及び処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5317421B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010227827A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Kubota Corp 粉粒体処理システム及び粉粒体処理方法
WO2011122527A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 住友大阪セメント株式会社 塩素含有廃棄物のセメント原料化処理方法及び処理装置
JP2011251261A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 焼却灰の脱水性向上方法
JP2012115767A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Mitsubishi Materials Corp 汚泥の洗浄方法
JP2013166135A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Taiheiyo Cement Corp 塩素含有ダストの処理方法及び処理装置
JP2013176740A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Taiheiyo Cement Corp ごみ焼却灰の処理方法及び処理装置
JP2015089864A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 太平洋セメント株式会社 焼却灰のセメント原料化方法
JP2015182896A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 太平洋セメント株式会社 焼却灰のセメント原料化方法及び原料化装置
TWI586923B (zh) * 2010-02-23 2017-06-11 太平洋水泥股份有限公司 焚化灰燼及水泥窯燃燒氣體抽氣粉塵之水洗方法以及水洗系統
CN114789187A (zh) * 2022-04-27 2022-07-26 江山市虎鼎环保科技有限公司 一种填埋场固化飞灰水洗系统和方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10293107B2 (en) 2011-06-22 2019-05-21 Crisi Medical Systems, Inc. Selectively Controlling fluid flow through a fluid pathway
US9744298B2 (en) 2011-06-22 2017-08-29 Crisi Medical Systems, Inc. Selectively controlling fluid flow through a fluid pathway

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04317911A (ja) * 1991-04-16 1992-11-09 Nisshin Plant Eng Kk コンベア装置
JPH0576706A (ja) * 1991-09-20 1993-03-30 Ishigaki Mech Ind Co 竪型フイルタプレスにおけるケーキの除去装置
JP2000042305A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Japan Envirotic Ind Co Ltd 固液分離槽
JP2005246225A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Dowa Mining Co Ltd 二酸化炭素の固定を兼ねた飛灰の処理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04317911A (ja) * 1991-04-16 1992-11-09 Nisshin Plant Eng Kk コンベア装置
JPH0576706A (ja) * 1991-09-20 1993-03-30 Ishigaki Mech Ind Co 竪型フイルタプレスにおけるケーキの除去装置
JP2000042305A (ja) * 1998-07-29 2000-02-15 Japan Envirotic Ind Co Ltd 固液分離槽
JP2005246225A (ja) * 2004-03-03 2005-09-15 Dowa Mining Co Ltd 二酸化炭素の固定を兼ねた飛灰の処理方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010227827A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Kubota Corp 粉粒体処理システム及び粉粒体処理方法
TWI586923B (zh) * 2010-02-23 2017-06-11 太平洋水泥股份有限公司 焚化灰燼及水泥窯燃燒氣體抽氣粉塵之水洗方法以及水洗系統
WO2011122527A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 住友大阪セメント株式会社 塩素含有廃棄物のセメント原料化処理方法及び処理装置
JP2011213509A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 塩素含有廃棄物のセメント原料化処理方法及び処理装置
CN102811967A (zh) * 2010-03-31 2012-12-05 住友大阪水泥股份有限公司 含氯废料的水泥原料化处理方法和处理装置
JP2011251261A (ja) * 2010-06-03 2011-12-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 焼却灰の脱水性向上方法
JP2012115767A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Mitsubishi Materials Corp 汚泥の洗浄方法
JP2013166135A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Taiheiyo Cement Corp 塩素含有ダストの処理方法及び処理装置
JP2013176740A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Taiheiyo Cement Corp ごみ焼却灰の処理方法及び処理装置
JP2015089864A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 太平洋セメント株式会社 焼却灰のセメント原料化方法
JP2015182896A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 太平洋セメント株式会社 焼却灰のセメント原料化方法及び原料化装置
CN114789187A (zh) * 2022-04-27 2022-07-26 江山市虎鼎环保科技有限公司 一种填埋场固化飞灰水洗系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5317421B2 (ja) 2013-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5317421B2 (ja) 塩含有粉体の処理方法及び処理システム
JP4958171B2 (ja) 排水処理方法
KR101783364B1 (ko) 염소 함유 폐기물의 시멘트 원료화 처리 방법 및 처리 장치
WO2011101948A1 (ja) 焼却灰及びセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの水洗方法及び水洗システム
JP4823192B2 (ja) 排水処理方法
US20080092739A1 (en) System and Method for Treating Dust Contained in Extracted Cement Kiln Combustion Gas
JP5709199B2 (ja) 焼却飛灰及びセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法及び処理装置
AU2008209879B2 (en) Process and device for purifying water contaminated with sulphate ions and heavy metal ions
EP2583946A1 (en) Calcium removal method
CN106517605A (zh) 一种脱硫废水的零排放工艺及设备
JP2007268398A (ja) 焼却灰の処理方法及び処理設備
JP4777327B2 (ja) 排水処理方法
JP4986958B2 (ja) 焼却灰及びセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの水洗方法及び水洗システム
JP5911100B2 (ja) 排水処理方法
CN201439512U (zh) 焚烧灰的处理设备
JP4974245B2 (ja) 焼却灰及びセメントキルン燃焼ガス抽気ダストの水洗方法
JP5019831B2 (ja) セメントキルン燃焼ガス抽気ダストの処理方法
JP5114227B2 (ja) 水溶性塩素含有廃棄物の処理方法及び処理装置
JPS58166914A (ja) 排水処理方法
CN212864234U (zh) 一种石灰石脱硫系统浆液脱盐装置
JP2002011429A (ja) 廃棄物中の重金属処理方法
JP2017035646A (ja) 焼却灰の水洗脱塩方法及び装置
JP2014171923A (ja) 塩素バイパスダスト水洗排水の処理方法及び処理装置
JP5877588B2 (ja) 排水処理方法
JP3646244B2 (ja) 重金属を含有する飛灰の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130424

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130709

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5317421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250