JP2008229231A - 車両用車椅子格納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車椅子が車両のボディに擦れないようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る車両用車椅子格納装置は、車両1の屋根上に設置された固定架台12と、車椅子支持部20を備えている可動架台15と、車椅子支持部20を上下回動させる回動機構28と、車椅子の吊り手段30とを備え、吊り手段30により車椅子を上昇させて車椅子支持部20で受け、車椅子支持部20を上回動させた後、可動架台15を格納位置まで移動させて車椅子を車両1の屋根上に格納する車両用車椅子格納装置であって、車椅子支持部20には、吊り手段30の吊り支点22cが設けられており、回動機構28は、車椅子支持部20を車椅子受け位置よりも吊り支点22cが車両から横方向に離れた位置に位置する車椅子吊り位置まで回動させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子の吊り手段を利用して前記車椅子を上限位置まで上昇させて縦向きに配置された車椅子支持部で受け、前記車椅子支持部を水平な車椅子支持位置まで回動させながら車椅子を前記車椅子支持部に乗せた後、その車椅子支持部及び車椅子を屋根上の格納位置まで移動させる車両用車椅子格納装置に関する。
上記車両用車椅子格納装置に関する技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された車両用車椅子格納装置は、図11、図12に示すように、車両の屋根上に設置された固定架台101を備えている。固定架台101上には、可動架台102が屋根から横方向に突出する使用位置と屋根上の格納位置との間で車幅方向にスライド可能に設置されている。可動架台102は、断面逆U字形をした車椅子支持部103を備えている。車椅子支持部103は、前記可動架台102が使用位置にある状態で、可動架台102に対して垂直な車椅子受け位置(図12参照)と可動架台102に沿う車椅子支持位置(図12(A)参照)との間で回動中心103c回りに上下回動可能に構成されている。
また、可動架台102には、車椅子Kを吊り上げるための吊り装置105が設置されている。吊り装置105は、先端にフック106fが取付けられた吊りベルト106を備えており、その吊りベルト106が車椅子受け位置(図11参照)における車椅子支持部103の上端にある吊り支点104を介して吊り下げられている。
吊りベルト106のフック106fが、図11(A)に示すように、車椅子Kの被吊り具に掛けられた状態で、吊り装置105が動作し、吊りベルト106が巻き取られると、吊り支点104の位置で車椅子Kが吊り上げられる。そして、車椅子Kは吊り上げられる過程で自重により折り畳まれ、上限位置で、図11(B)に示すように、車椅子Kが車椅子受け位置にある車椅子支持部103に収納される。この状態から吊りベルト106がさらに巻き取られると、吊り支点104が吊り装置105側に引っ張られ、車椅子支持部103は回動中心103c回りに車椅子支持位置まで上方に回動する。これにより、図12(A)に示すように、車椅子Kが車椅子支持部103によって横向きに支持される。次に、可動架台102が固定架台101上を格納位置まで移動することにより、図12(B)に示すように、車椅子支持部103が車椅子Kと共に車両の屋根上に格納される。
特開2000−237238号
上記した車両用車椅子格納装置では、車椅子Kを吊り上げる際の吊り支点104の位置が一定である。ここで、車両屋根からの吊り支点104の突出寸法は、可動架台102及び車椅子支持部103のサイズによって決まるため、さほど大きな値には設定できない。このため、車椅子Kの吊り上げ開始時に、その車椅子Kが車両のボディに擦れることがある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、可動架台及び車椅子支持部を大型化せずに車両屋根からの吊り支点の突出寸法を大きくできるようにして、車椅子が車両のボディに擦れないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車両の屋根上に設置された固定架台と、前記固定架台上を水平に移動可能な架台であって車椅子支持部を備えており、その車椅子支持部が車両の乗降口上で屋根から横方向に突出する使用位置と前記車椅子支持部が前記固定架台上に保持される格納位置との間で移動可能に構成された可動架台と、前記可動架台が使用位置にあるときに、前記車椅子支持部を前記可動架台に沿う車椅子支持位置と前記可動架台に対して垂直な車椅子受け位置との間で上下回動させる回動機構と、車椅子を吊り上げ、吊り下げ可能に構成された吊り手段とを備え、前記吊り手段により車椅子を上限位置まで上昇させてその車椅子を前記車椅子受け位置にある前記車椅子支持部で受け、前記回動機構により前記車椅子支持部を車椅子支持位置まで上回動させながら前記車椅子支持部に前記車椅子を乗せた後、前記可動架台を格納位置まで移動させて前記車椅子を車両の屋根上に格納する車両用車椅子格納装置であって、前記車椅子支持部には、その車椅子支持部が前記車椅子受け位置にある状態で、回動中心よりも上方位置に前記吊り手段の吊り支点が設けられており、前記回動機構は、前記車椅子支持部を前記車椅子受け位置よりも前記吊り支点が車両から横方向に離れた位置に位置する車椅子吊り位置まで回動させることができることを特徴とする。
本発明によると、吊り手段により車椅子を吊り上げ又は吊り下げる際に、回動機構により車椅子支持部を車椅子吊り位置に回動させておくことにより、車椅子支持部が車椅子受け位置にあるときよりも吊り支点が車両から横方向に離れた位置に位置するため、車椅子が車両のボディに擦れ難くなる。また車椅子支持部を車椅子受け位置に回動させることにより車椅子を車椅子支持部で受けることができる。
さらに、回動機構により車椅子支持部の傾斜角度を変えることで、吊り支点を車両から離す構成のため、可動架台及び車椅子支持部が大型化しない。
請求項2の発明によると、車椅子支持部は、前記車椅子受け位置において車椅子が前記吊り手段により上限位置まで吊り上げられたとき進入可能で、進入した車椅子を水平方向で拘束可能な車椅子拘束部を備えており、回動機構は、車椅子を吊り下げる際、車椅子が前記車椅子拘束部から離脱するまで前記車椅子支持部を前記車椅子受け位置に保持し、車椅子が前記車椅子拘束部から離脱したのち前記車椅子支持部を前記車椅子吊り位置に回動させ、車椅子を吊り上げる際、車椅子が前記車椅子拘束部に進入する手前の所定位置まで前記車椅子支持部を前記車椅子吊り位置に保持し、前記車椅子が前記所定位置まで吊り上げられたとき前記車椅子支持部を前記車椅子受け位置に回動させるように制御されることを特徴とする。
このように、回動機構は、車椅子を吊り上げ途中で車椅子支持部を車椅子受け位置まで戻すため、車椅子支持部によって車椅子を受ける際に支障が生じない。
請求項3の発明によると、吊り手段の駆動源が車椅子支持部に設置されており、回動機構の駆動源が可動架台に設置されていることを特徴とする。
即ち、吊り手段の動作とは無関係に回動機構により車椅子支持部を上下回動させることが可能になる。このため、吊り手段の故障時でも、回動機構により車椅子支持部を車椅子支持位置まで上回動させ、可動架台を格納位置まで移動させて車椅子支持部を車両の屋根上に格納することが可能になる。
本発明によると、車椅子を吊り上げ、吊り下げる際、吊り支点を車両から離すことができるため、車椅子が車両のボディに擦れ難くなる。さらに、車椅子支持部の傾斜角度を変えることで、吊り支点を車両から離す構成のため、車椅子支持部等が大型化しない。
[実施形態1]
以下、図1から図10に基づいて本発明の実施形態1に係る車両用車椅子格納装置について説明する。図1は本実施形態に係る車両用車椅子格納装置の模式側面図であり、図2は車両用車椅子格納装置の全体斜視図である。また、図3〜図5は車両用車椅子格納装置による車椅子の格納手順を表す斜視図等、図6〜図10は車両用車椅子格納装置の動作を表すフローチャートである。
なお、図に示す前後左右は自動車の前後左右に対応している。
<車両用車椅子格納装置10の構成について>
車両用車椅子格納装置10は、運転者が車椅子Kから自動車1の運転席に乗り移った後、その車椅子Kを自動車1の屋根上に格納するための装置である。車両用車椅子格納装置10は、図2に示すように、自動車1の屋根上に設置された固定架台12と、固定架台12上を格納位置(実線参照)と使用位置(二点鎖線参照)との間で水平回転可能な移動架台15とを備えている。固定架台12は、角形の枠状に形成されており、図3〜図5に示すように、所定位置に補強用の横桟12yと縦桟12tとが設けられている。固定架台12は、前部左右と後部左右とにブラケット12b(図2参照)を備えており、それらのブラケット12bにより自動車1の屋根に固定される。
移動架台15は、固定架台12と等しい寸法に形成された角形の枠状部材であり、図2〜図5に示すように、その移動架台15の上部空間が防水性のカバー40によって覆われている。移動架台15は、前記格納位置で固定架台12と四隅が重なるように構成されている。
移動架台15は、図2に示すように、前端中央部右寄りに縦向きの回転中心軸受15jを備えており、その回転中心軸受15jに固定架台12の回転中心軸(図示省略)が通されている。さらに、移動架台15上にはその移動架台15の水平回転機構(図示省略)が設けられている。これにより、移動架台15は、固定架台12上で前記回転中心軸回りに水平回転可能となる。
移動架台15は、図2に示す格納位置から約90°左回転した状態で、その移動架台15の後半分が自動車1の屋根から運転席側乗降口上で右方向に突出する(二点鎖線参照)。この位置が移動架台15の使用位置である。
移動架台15には、回転中心軸受15jの近傍に格納位置、使用位置を検出するためのリミットスイッチ(図示省略)が設けられており、固定架台12には前記リミットスイッチ用のストライカ(図示省略)が設けられている。
移動架台15の後半分は開口部15hとなっており(図3(B)参照)、その開口部15hの前縁15fに車椅子支持部20が軸受21を介して上下回動可能な状態で連結されている(図3(A)参照)。車椅子支持部20は、図2、図3(A)に示すように、車椅子Kの吊り上げ、吊り下げ用の架台として使用される吊り架台22と、その吊り架台22を使用して上限位置まで吊り上げられた車椅子Kを掬い上げながら移動架台15と同じ高さまで持ち上げる車椅子架台24とを備えている。車椅子架台24は、図2に示すように、先細に形成された先端部を備える枠状体であり、先端部と基端部とをつなぐ複数本の縦桟24tを備えている。吊り架台22は、側面略L字形に成形された帯板状部材であり、その吊り架台22の基端部が車椅子架台24の基端部の位置で縦桟24tに沿って固定されるとともに、前記吊り架台22の基端部の位置に前記軸受21が設けられている。
さらに、車椅子架台24には、その車椅子架台24の上端両端位置と下側端部とに上限位置まで吊り上げられた車椅子Kを起立した車椅子架台24に対して水平方向に拘束する車椅子拘束バー24x(図2参照)が設けられている。そして、車椅子Kは、後記するように折り畳まれた状態で下方から車椅子架台24と車椅子拘束バー24xとの間に進入できるように構成されている。
即ち、車椅子架台24と車椅子拘束バー24xとが本発明の車椅子拘束部に相当する。
移動架台15には、車椅子支持部20を上下回動させるための回動機構28が設置されている。回動機構28は、移動架台15が使用位置にある状態、即ち、使用位置の検出用リミットスイッチが動作した状態で、動作可能なように構成されている。
回動機構28の動作により、車椅子支持部20が軸受21を中心に下回動(図1において左回動)すると、車椅子支持部20は車椅子架台24が下側、吊り架台22が上側となるように起立する。そして、車椅子支持部20が移動架台15に対して垂直な位置(車椅子受け位置)まで左回動した状態で、車椅子架台24は運転席乗降口の外側に位置し、吊り架台22の先端部は車椅子架台24に対して車幅方向外側(右側)に突出する。また、回動機構28は、車椅子支持部20を移動架台15に対して垂直な車椅子受け位置からさらに一定角度だけ左回動可能に構成されている。これにより、図1、図3(A)に示すように、車椅子支持部20の車椅子架台24が乗用車1側に接近し、吊り架台22の先端部が逆に車幅方向外側に移動するようになる。この位置が車椅子支持部20の車椅子吊り位置である。
また、回動機構28の動作により、車椅子支持部20が軸受21を中心に上回動(図1において右回動)すると、車椅子架台24が移動架台15と等しい高さまで上回動するとともに、吊り架台22が移動架台15に沿う位置まで倒伏可能になる(車椅子支持位置)。なお、車椅子支持部20が車椅子支持位置にある状態で、吊り架台22の先端部は上方に突出するようになる。
ここで、車椅子支持部20には、車椅子支持位置、車椅子受け位置及び車椅子吊り位置を検出するためのリミットスイッチ(図示省略)が設けられており、移動架台15には前記リミットスイッチ用のストライカ(図示省略)が設けられている。
車椅子支持部20の吊り架台22には、車椅子Kの吊り上げ、吊り下げを行うための吊り装置30が装着されている。吊り装置30は、車椅子Kを吊るためのベルト36と、ベルト36を巻き取るためのドラム32(図2参照)と、ドラム32を巻き取り、繰り出し方向に回転させるモータ部34とを備えている。ベルト36は、吊り架台22の先端に形成された吊り支点22c(図1、図3(A)参照)を介して吊り下げられており、そのベルト36の先端に車椅子Kの被吊り具Khに掛けられるフック38が設けられている。
また、吊り装置30のドラム32には、フック38が所定の高さとなるまでベルト36を巻き取ったときに動作する第1リミットスイッチ(図示省略)と、フック38が吊り支点22cの近傍に到達するまでベルト36を巻き取ったときに動作する第2リミットスイッチ(図示省略)とが設けられている。
即ち、吊り装置30が本発明の吊り手段に相当する。
<車両用車椅子格納装置10の動作について>
次に、車両用車椅子格納装置10の動作を図6から図10のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、車椅子Kを車両用車椅子格納装置10に格納する手順を説明する。運転者が車椅子Kから自動車1の運転席に乗り移った状態で操作器の展開スイッチ(図示省略)が押されると、展開動作が行われる(図6、図7ステップ110)。即ち、展開スイッチが押されることで(図7 ステップ111 YES)、水平回転機構が動作して移動架台15が格納位置から左に水平回転する(ステップ112)。そして、移動架台15が格納位置から左に約90°回転して、使用位置まで到達したことがリミットスイッチにより検出されると(ステップ113 YES)、水平回転機構が停止して移動架台15は使用位置に保持される。これにより、移動架台の後半分が自動車1の屋根から運転席側乗降口上で右方向(車幅方向)に突出する(図2の二点鎖線参照)。この状態で、車椅子支持部22及び吊り装置30のフック38の下降動作が可能になる(図6、図8ステップ120)。
即ち、下降スイッチ(図示省略)が押されると(図8 ステップ121 YES)、押されている間、回動機構28が動作して車椅子支持部20を図1において左回動させ、徐々に起立させる(ステップ123)。そして、車椅子支持部20が移動架台15に対して垂直な車椅子受け位置まで起立したことをリミットスイッチが検出すると(ステップ124 YES)、回動機構28が停止する。なお、回動機構28の動作中に下降スイッチの押し操作が停止すると、回動機構28が停止し、車椅子支持部20の回動が途中で停止する。そして、下降スイッチの押し操作が再度行われることで、車椅子支持部20の回動が引き続き行われる。
このようにして、車椅子支持部20が車椅子受け位置まで起立すると、次に、吊り装置30が動作してドラム32がベルト36の繰り出し方向に回転して、フック38が下降する(ステップ125)。なお、吊り装置30の動作中に下降スイッチの押し操作が停止すると、吊り装置30が停止し、フック38の下降が途中で停止する。そして、下降スイッチの押し操作が再度行われることで、フック38の下降が引き続き行われる。
フック38が所定高さまで下降したことが第1リミットスイッチによって検出されると(ステップ126 YES)、吊り装置30が停止し、回動機構28が動作して車椅子支持部20を図1において左回動させる(ステップ127)。そして、車椅子支持部20が車椅子吊り位置(図3(A)参照)まで回動したことをリミットスイッチが検出すると(ステップ128 YES)、回動機構28が停止する。車椅子支持部20が車椅子吊り位置にある状態では、車椅子受け位置にある場合よりも、車椅子支持部20の車椅子架台24が乗用車1側に接近し、吊り架台22の先端の吊り支点22cが車幅方向外側に移動する。
次に、再び吊り装置30が動作してドラム32がベルト36の繰り出し方向に回転して、フック38が下降する(ステップ129)。
そして、車椅子Kの位置までフック38が下降した状態で、下降スイッチの押し操作を停止することで、下降動作が終了し、フック38を車椅子Kの被吊り具Khに掛けられるようになる(図6 ステップ130)。
吊り装置30のフック38が車椅子Kの被吊り具Khに掛けられると、上昇動作(図6、図9 ステップ150)が可能になる。即ち、上昇スイッチ(図示省略)が押されると(図9 ステップ151a YES)、押されている間、吊り装置30が動作してドラム32がベルト36の巻き取り方向に回転して、フック38(車椅子K)が上昇する(ステップ151)。このとき、車椅子支持部20が車椅子受け位置にある場合よりも車椅子支持部20の吊り支点22cが車幅方向外側に移動しているため、車椅子Kが吊り上げられる際、その車椅子Kが自動車1のボディに擦れ難くなる。なお、車椅子Kの被吊り具Khがフック38に引き上げられることで、車椅子Kは上昇過程で自重により自動的に折り畳まれる。
ここで、吊り装置30の動作中に上昇スイッチの押し操作が停止すると、吊り装置30が停止し、車椅子Kの上昇が途中で停止する(ステップ151b)。そして、上昇スイッチの押し操作が再度行われることで、車椅子Kの上昇が引き続き行われる。
このようにして、車椅子Kが所定高さまで上昇したことが第1リミットスイッチによって検出されると(図9 ステップ152 YES)、吊り装置30が停止し、回動機構28が動作して車椅子支持部20を車椅子吊り位置から車椅子受け位置まで右回動させる。そして、車椅子支持部20が車椅子受け位置まで回動したことがリミットスイッチによって検出されると(ステップ154 YES)、回動機構28が停止して再び吊り装置30が動作し、車椅子Kの上昇が引き続き行われる(ステップ155)。車椅子Kは、上限位置の近傍で、車椅子支持部20の車椅子架台24と車椅子拘束バー24xとの間の車椅子拘束部に進入する。
そして、車椅子Kが上限位置まで上昇したことが第2リミットスイッチによって検出されると(ステップ156 YES)、吊り装置30が停止する(ステップ157)。上限位置では、図4に示すように、折り畳まれた車椅子Kが車椅子支持部20の車椅子架台24の真横に位置し、その車椅子架台24と車椅子拘束バー24xによって水平方向に拘束された状態で受けられている。
次に、回動機構28が動作して車椅子支持部20が図4において矢印方向(図1において右方向)に回動する(ステップ158)。これによって、車椅子支持部20の車椅子架台24が車椅子Kを掬い上げながら上回動するとともに、吊り架台22が倒伏する。そして、車椅子支持部20が移動架台15に沿う車椅子支持位置まで回動したことがリミットスイッチによって検出されると(ステップ159 YES)、上昇動作が終了する。
車椅子支持位置では、図5に示すように、車椅子支持部20の車椅子架台24は移動架台15と同じ高さに保持され、車椅子Kは寝かされた状態で車椅子架台24に支持される。
上昇動作が終了すると、図6、図10に示すように、格納動作(ステップ160)が可能になる。
即ち、格納スイッチ(図示省略)が押されると(図10 ステップ161 YES)、水平回転機構が動作して移動架台15が使用位置から右に水平回転する(ステップ162)。そして、移動架台15が使用位置から右に約90°回転して、格納位置まで到達したことがリミットスイッチにより検出されると(ステップ163 YES)、水平回転機構が停止して移動架台15は格納位置に保持される。これにより、移動架台15の四隅が固定架台12の四隅に重ねられ、車椅子支持部20の車椅子架台24に支持された車椅子Kが固定架台12上に保持される。この状態で、車椅子Kの格納が終了する。
また、格納された車椅子Kを降ろす場合にも、上記手順と同じである。
ここで、車椅子Kを降ろす際、車椅子支持部20が車椅子受け位置まで起立した状態では、前述のように、車椅子Kは上限位置にあって、図4に示すように、車椅子支持部20の車椅子架台24の真横に位置し、その車椅子架台24と車椅子拘束バー24xによって水平方向に拘束されている。この状態から吊り装置30が吊り下げ方向に動作することで、車椅子Kが下降して車椅子架台24と車椅子拘束バー24xとの間から離脱する。そして、前記離脱が完了し、車椅子K(フック38)が所定高さまで下降したことが第1リミットスイッチによって検出されると(ステップ126 YES)、吊り装置30が停止し、回動機構28が動作して車椅子支持部20が車椅子吊り位置(図3(A)参照)まで回動させられる。そして、前述のように、車椅子支持部20が車椅子吊り位置にある状態で車椅子Kの下降が行われる。
<本実施形態に係る車両用車椅子格納装置10の長所について>
本実施形態に係る車両用車椅子格納装置10によると、吊り装置30により車椅子Kを吊り上げ又は吊り下げる際に、回動機構28により車椅子支持部20を車椅子吊り位置に回動させておくことにより、車椅子支持部20が車椅子受け位置にあるときよりも吊り支点22cが自動車1から横方向に離れた位置に位置する。このため、車椅子が車両のボディに擦れ難くなる。また、回動機構28は、車椅子Kを吊り上げ途中で車椅子支持部20を車椅子受け位置まで戻すため、車椅子支持部20の車椅子拘束部(車椅子架台24と車椅子拘束バー24x)によって車椅子Kを受ける際に支障が生じない。
さらに、回動機構28により車椅子支持部20の傾斜角度を変えることで、吊り支点22cを自動車1から離す構成のため、可動架台15及び車椅子支持部20が大型化しない。
また、吊り装置30が車椅子支持部20に設置されており、回動機構28が可動架台15に設置されているため、吊り装置30の動作とは無関係に車椅子支持部20を回動機構28により上下回動させることが可能になる。このため、吊り装置30の故障時でも、回動機構28により車椅子支持部20を車椅子支持位置まで上回動させ、可動架台15を格納位置まで移動させて車椅子支持部20を自動車1の屋根上に格納することが可能になる。
<車両用車椅子格納装置10の変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
例えば、本実施形態では、車椅子Kの吊り上げ開始後、車椅子Kが所定高さまで上昇したことを第1リミットスイッチが検出したときに、車椅子支持部20を車椅子吊り位置から垂直な車椅子受け位置まで戻す例を示した。しかし、第1リミットスイッチを使用する代わりに、例えば、車椅子Kの吊り上げ開始後、一定の巻き取り時間が経過したときに車椅子支持部20を車椅子吊り位置から車椅子受け位置まで戻す構成でも可能である。
また、車椅子Kが所定高さまで上昇したときに、車椅子支持部20を車椅子吊り位置から垂直な車椅子受け位置まで戻す例を示したが、車椅子Kが上限位置まで上昇した後に車椅子支持部20を車椅子吊り位置から垂直な車椅子受け位置まで戻すことも可能である。
また、車椅子K、あるいはフック38が所定高さよりも低い場合には、常に、車椅子支持部20を車椅子吊り位置に保持する例を示したが、車椅子Kとフック38とが連結されているか、否かを検出可能にして、車椅子Kが連結されていない場合には、車椅子支持部20を車椅子受け位置に保持しておく構成も可能である。
また、本実施形態では、車椅子支持部20の軸受21を定位置に設ける例を示したが、車椅子吊り位置における吊り支点22cの位置調整が可能なように、軸受21の位置を吊り架台22側、あるいは車椅子架台24側に位置調整できるようにすることも可能である。
また、固定架台12に対して移動架台15を水平回転させて格納位置と展開位置との間で移動させる例を示したが、固定架台12に対して移動架台15を横方向にスライドさせて格納位置と展開位置との間で移動させることも可能である。
また、本実施形態では、車椅子格納装置10を自動車1に装着する例を示したが、自動車1以外の車両、例えば、トラックやバス等に装着することも可能である。
本発明の実施形態1に係る車両用車椅子格納装置の模式側面図である。 車両用車椅子格納装置の全体斜視図である。 車両用車椅子格納装置による車椅子の格納手順を表す正面図(A図)、斜視図(B図)である。 車両用車椅子格納装置による車椅子の格納手順を表す斜視図である。 車両用車椅子格納装置による車椅子の格納手順を表す斜視図である。 車両用車椅子格納装置の動作全体を表すフローチャートである。 車両用車椅子格納装置の展開動作を表すフローチャートである。 車両用車椅子格納装置の下降動作を表すフローチャートである。 車両用車椅子格納装置の上昇動作を表すフローチャートである。 車両用車椅子格納装置の格納動作を表すフローチャートである。 従来の車両用車椅子格納装置による車椅子の格納手順を表す側面図(A図)(B図)である。 従来の車両用車椅子格納装置による車椅子の格納手順を表す側面図(A図)(B図)である。
符号の説明
K 車椅子
1 自動車
12 固定架台
15 可動架台
20 車椅子支持部
22 吊り架台
22c 吊り支点
24 車椅子架台(車椅子拘束部)
24x 車椅子拘束バー(車椅子拘束部)
28 回動機構
30 吊り装置(吊り手段)
36 ベルト
38 フック

Claims (3)

  1. 車両の屋根上に設置された固定架台と、前記固定架台上を水平に移動可能な架台であって車椅子支持部を備えており、その車椅子支持部が車両の乗降口上で屋根から横方向に突出する使用位置と前記車椅子支持部が前記固定架台上に保持される格納位置との間で移動可能に構成された可動架台と、前記可動架台が使用位置にあるときに、前記車椅子支持部を前記可動架台に沿う車椅子支持位置と前記可動架台に対して垂直な車椅子受け位置との間で上下回動させる回動機構と、車椅子を吊り上げ、吊り下げ可能に構成された吊り手段とを備え、前記吊り手段により車椅子を上限位置まで上昇させてその車椅子を前記車椅子受け位置にある前記車椅子支持部で受け、前記回動機構により前記車椅子支持部を車椅子支持位置まで上回動させながら前記車椅子支持部に前記車椅子を乗せた後、前記可動架台を格納位置まで移動させて前記車椅子を車両の屋根上に格納する車両用車椅子格納装置であって、
    前記車椅子支持部には、その車椅子支持部が前記車椅子受け位置にある状態で、回動中心よりも上方位置に前記吊り手段の吊り支点が設けられており、
    前記回動機構は、前記車椅子支持部を前記車椅子受け位置よりも前記吊り支点が車両から横方向に離れた位置に位置する車椅子吊り位置まで回動させることができることを特徴とする車両用車椅子格納装置。
  2. 請求項1に記載された車両用車椅子格納装置であって、
    前記車椅子支持部は、前記車椅子受け位置において車椅子が前記吊り手段により上限位置まで吊り上げられたとき進入可能で、進入した車椅子を水平方向で拘束可能な車椅子拘束部を備えており、
    前記回動機構は、車椅子を吊り下げる際、車椅子が前記車椅子拘束部から離脱するまで前記車椅子支持部を前記車椅子受け位置に保持し、車椅子が前記車椅子拘束部から離脱したのち前記車椅子支持部を前記車椅子吊り位置に回動させ、車椅子を吊り上げる際、車椅子が前記車椅子拘束部に進入する手前の所定位置まで前記車椅子支持部を前記車椅子吊り位置に保持し、前記車椅子が前記所定位置まで吊り上げられたとき前記車椅子支持部を前記車椅子受け位置に回動させるように制御されることを特徴とする車両用車椅子格納装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両用車椅子格納装置であって、
    前記吊り手段の駆動源が車椅子支持部に設置されており、
    前記回動機構の駆動源が前記可動架台に設置されていることを特徴とする車両用車椅子格納装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010131365A (ja) * 2008-11-05 2010-06-17 Toyota Auto Body Co Ltd 車椅子吊り装置

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