JP2014133497A - 車両のスロープ装置 - Google Patents

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JP2014133497A JP2013003228A JP2013003228A JP2014133497A JP 2014133497 A JP2014133497 A JP 2014133497A JP 2013003228 A JP2013003228 A JP 2013003228A JP 2013003228 A JP2013003228 A JP 2013003228A JP 2014133497 A JP2014133497 A JP 2014133497A
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和宏 日比
Makoto Yamashita
真 山下
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Abstract

【課題】本発明は、車両のスロープ装置の展開、あるいは格納操作が煩雑にならないようにするとともに、ガタツキが発生しないようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る車両のスロープ装置は、基端側平板部22と先端側平板部21とが直立位置から車室内側方向に前傾することで車室内に格納され、さらに基端側平板部22が直立位置21から後方に回動して倒伏する過程で先端側平板部21が基端側平板部22に対して展開する車両のスロープ装置であって、基端側平板部22を上下回動させる回動機構40と、基端側平板部22に設けられた係合部52と、先端側平板部21に設けられた被係合部55とを有しており、係合部52は、回動機構40が基端側平板部22を直立位置から前傾する格納位置まで回動させる動作を受けて被係合部55と係合し、基端側平板部22を格納位置から直立位置まで回動させる動作を受けて被係合部55から外れる構成である。
【選択図】図6

Description

本発明は、乗員を車椅子で車両に乗車させる際に使用される車両のスロープ装置に関する。
これに関連する車両用昇降装置が特許文献1に記載されている。
この車両用昇降装置は、車両に荷物等を積み下ろしする際に使用されるプラットホームを昇降するための装置であり、使用後にそのプラットホームを起立させて車両に格納できるように構成されている。そして、格納されたプラットホームはロック装置によって起立位置に保持される。
特開平11−028962号
上記した車両用昇降装置において、プラットホームを使用する場合には、ロック装置のロック解除操作を行った後、起立しているプラットホームを水平位置まで展開させてから昇降操作を行う。また、プラットホームを格納した後は、ロック装置によりロック操作を行う。
このように、プラットホームを使用する前にロック解除操作が必要であり、また、プラットホームの格納後にロック操作が必要である。このため、車両用昇降装置の操作が煩雑になる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、車両のスロープ装置の展開、あるいは格納操作が煩雑にならないようにするとともに、基端側平板部と先端側平板部とが車室内に格納されている状態で、車両走行中にガタツキが発生しないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車室のドア開口部の下辺を構成する部位に上下回動可能な状態で連結されている基端側平板部と、その基端側平板部の先端に上下回動可能な状態で連結されている先端側平板部とを備え、前記基端側平板部が直立位置まで起立することで、前記先端側平板部が前記基端側平板部に折り重なり、この状態から前記基端側平板部が車室内側方向に前傾することで折り重なった両平板部が前記車室内に格納され、さらに、前記基端側平板部が前記直立位置から後方に回動して倒伏する過程で前記先端側平板部が前記基端側平板部に対して展開する構成の車両のスロープ装置であって、前記基端側平板部を上下回動させる回動機構と、前記基端側平板部に設けられた係合部と、前記先端側平板部に設けられており、前記係合部が係合可能に構成された被係合部とを有しており、前記係合部は、前記回動機構が前記基端側平板部を直立位置から前傾する格納位置まで回動させる動作を受けて前記被係合部と係合し、前記回動機構が前記基端側平板部を格納位置から直立位置まで回動させる動作を受けて前記被係合部から外れるように構成されていることを特徴とする。
本発明によると、係合部は、回動機構が基端側平板部を直立位置から前傾する格納位置まで回動させる動作を受けて前記被係合部と係合する。このため、折り重なった基端側平板部と先端側平板部とを車室内に格納することで、自動的に係合部が被係合部に係合するようになる。したがって、基端側平板部と先端側平板部とを格納位置に保持した後、ロック機構等を操作する必要がなくなる。
また、格納位置で基端側平板部の係合部と先端側平板部の被係合部とが係合しているため、基端側平板部と先端側平板部とが車両走行中に振動等を受けてもガタツクことがない。
さらに、係合部は、回動機構が基端側平板部を格納位置から直立位置まで回動させる動作を受けて被係合部から外れるように構成されている。このため、先端側平板部を基端側平板部に対して展開する際にロック機構等を操作してロックを解除する必要がなくなる。
このため、スロープ装置の操作が煩雑でなくなる。
請求項2の発明によると、回動機構は、歯車の回転運動を前記基端側平板部の上下回動運動に変換するリンクを備えており、係合部は、基端側平板部に回動可能な状態で連結されたフックと、前記フックを前記先端側平板部の被係合部との係合可能位置に保持するバネとを備えており、前記回動機構が前記基端側平板部を格納位置から直立位置まで回動させる際に、前記回動機構のリンクが前記フックを前記バネの力に抗して前記先端側平板部の被係合部から外れる方向に回動させることを特徴とする。
このため、回動機構が基端側平板部を直立位置から格納位置まで回動させ、その回動機構のリンクがフックから離れる方向に動作する場合には、前記フックはバネの力で先端側平板部の被係合部に掛けられるようになる。
請求項3の発明によると、先端側平板部の被係合部は、前記先端側平板部の先端縁であることを特徴とする。
被係合部を新たに作成する必要がなくなり、部品点数削減によるコスト低減を図ることができる。
請求項4の発明によると、基端側平板部と先端側平板部とには、その基端側平板部と先端側平板部との連結部分を通ってワイヤが通されて、そのワイヤの一端が車室のドア開口部の下辺を構成する部位に連結され、前記ワイヤの他端が先端側平板部に連結されており、前記基端側平板部が直立位置から後方に倒伏する過程で先端側平板部がワイヤに引っ張られて基端側平板部に対して展開し、前記基端側平板部が直立位置まで起立する過程でワイヤが弛み、前記先端側平板部が自重で前記基端側平板部に対して折り畳まれる構成であることを特徴とする。
このため、先端側平板部が基端側平板部に対して展開するための構成が簡単になる。
本発明によると、車両のスロープ装置の展開、あるいは格納操作が煩雑にならない。また、基端側平板部と先端側平板部とが車室内に格納されている状態で、ガタツキが発生しない。
本発明の本実施形態1に係る車両のスロープ装置の格納状態を表す模式斜視図である。 前記車両のスロープ装置の展開状態を表す模式斜視図である。 前記スロープ装置の格納状態を表す側面図である。 前記スロープ装置の直立状態を表す側面図である。 前記スロープ装置の展開状態を表す側面図である。 前記スロープ装置における格納保持機構の動作を表す側面図である。 前記スロープ装置における格納保持機構の動作を表す側面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図7に基づいて本発明の実施形態1に係る車両のスロープ装置について説明する。本実施形態に係る車両のスロープ装置は、ワンボックス車両Cのドア開口部Hに設置されて車椅子の乗員をドア開口部Hから乗車させる際に使用される装置である。
なお、図中に示す前後左右及び上下はスロープ装置10を備えるワンボックス車両Cの前後左右及び上下に対応している。
<ワンボックス車両Cの概要について>
スロープ装置10を説明する前に、先ず、ワンボックス車両Cの概要について簡単に説明する。
ワンボックス車両C(以下、車両Cという)は、図1、図2に示すように、車室の後端部にドア開口部Hを備えており、そのドア開口部Hが上方に跳ね上げ式のバックドアDbによって開閉可能に構成されている。そして、車両Cのドア開口部Hの内側に、乗員を車椅子でドア開口部Hから乗降させる際に使用されるスロープ装置10が設置されている。
<スロープ装置10ついて>
スロープ装置10は、上記したように、乗員を車椅子でドア開口部Hから乗降させる際に使用される装置であり、図2、図3等に示すように、スロープ板本体部20と、スロープ板展開機構30と、スロープ板回動機構40と、格納保持機構50とから構成されている。
<スロープ板本体部20ついて>
スロープ板本体部20は、図2、図3に示すように、車椅子用のスロープを構成する板部であり、基端側平板部22と、その基端側平板部22の先端に連結部23を介して上下回動可能な状態で連結されている先端側平板部21とから構成されている。
スロープ板本体部20の基端側平板部22と先端側平板部21とは、共に角形をした板状部材であり、両平板部21,22がほぼ等しい幅寸法に設定されている。そして、基端側平板部22が先端側平板部21よりも長さ寸法が大きく設定されている。
基端側平板部22の基端部は、支持架台15(図2等参照)に支持されており、その支持架台15が車両Cのドア開口部Hの下辺を構成するボディパネル12にヒンジ機構17を介して上下回動可能な状態で連結されている。
ここで、前記支持架台15は、装飾板15eによって覆われており、スロープ板本体部20が前傾となる格納位置(図3参照)まで起立して車室内に格納された状態で、その装飾板15eは、図1に示すように、リヤバンパ13の意匠面と連続するようになる。
<スロープ板展開機構30について>
スロープ板本体部20は、スロープ板展開機構30により展開可能に構成されている。
スロープ板展開機構30は、スロープ板本体部20の基端側平板部22が直立位置(図4参照)から後方の倒伏位置(図5参照)まで下回動する過程で、先端側平板部21を基端側平板部22に対して展開させるための機構である。スロープ板展開機構30は、図3等に示すように、スロープ板本体部20の基端側平板部22と先端側平板部21とに通されるワイヤ32と、基端側平板部22と先端側平板部21との連結部23の位置で前記ワイヤ32が掛けられるリール部34とから構成されている。そして、ワイヤ32の一端側が車両Cのボディパネル12の床面位置に固定された第1引き止め金具36に連結されている。また、ワイヤ32の他端側は先端側平板部21の途中位置に設けられた第2引き止め金具38に連結されている。
第1引き止め金具36は、図3に示すように、前傾となる格納位置に保持されたスロープ板本体部20の基端側平板部22の直近で、その基端側平板部22の延長線上に位置決めされている。そして、第1引き止め金具36の位置がスロープ板本体部20の回動中心であるヒンジ機構17の位置から前方にズレている。
このため、スロープ板本体部20の基端側平板部22がヒンジ機構17を中心にして前傾の格納位置(図3参照)から直立位置(図4参照)まで後方に回動する間は、第1引き止め金具36から基端側平板部22がほとんど離れることがなく、先端側平板部21がワイヤ32によって引っ張られることがない。したがって、スロープ板本体部20の先端側平板部21は、基端側平板部22に対して折り重なった状態に保持される。
しかし、スロープ板本体部20の基端側平板部22が直立位置から後方の倒伏位置方向に下回動すると、図5に示すように、第1引き止め金具36から基端側平板部22が徐々に後方に離れるようになる。これにより、スロープ板本体部20の先端側平板部21が徐々にワイヤ32に引っ張られ、基端側平板部22に対して上方に回動して展開するようになる。
また、図5に示す状態からスロープ板本体部20の基端側平板部22が徐々に上回動すると、第1引き止め金具38と基端側平板部22とが徐々に接近して、ワイヤ32が緩められ、先端側平板部21は自重で基端側平板部22に対して折り畳まれる方向に回動するようになる。
<スロープ板回動機構40について>
スロープ板回動機構40は、スロープ板本体部20の基端側平板部22を格納位置と倒伏位置との間で回動させる機構である。スロープ板回動機構40は、図3〜図7に示すように、アーム付き歯車42と、アーム付き歯車42のアーム部42aとスロープ板本体部20の基端側平板部22とを連結するリンク43と、前記アーム付き歯車42を回転させるモータ歯車45と、そのモータ歯車45を回転させるモータ46とから構成されている。
アーム付き歯車42は、円盤状の歯車部42wと、その歯車部42wから半径方向外側に突出するアーム部42aとを備えており、前記歯車部42wの中心軸42jが水平な状態で回動機構架台(図示省略)の軸受に回転自在に支持されている。ここで、前記回動機構架台は、車両Cのドア開口部Hの内側に固定されている。
また、前記回動機構架台には、モータ46が固定されており、そのモータ46のモータ歯車45がアーム付き歯車42の歯車部42wと噛合している。そして、アーム付き歯車42のアーム部42aの先端部とスロープ板本体部20の基端側平板部22における回転中心寄り位置がリンク43によって連結されている。
上記構成により、図3に示すように、スロープ板本体部20が格納位置にある状態からモータ46が正転方向に回転してアーム付き歯車42が右回転すると、アーム部42aの先端が歯車部42wの外周に沿って上後方に移動し、スロープ板本体部20の基端側平板部22と、その基端側平板部22に折り重なる先端側平板部21とが直立位置(図4参照)まで後方に回動する。この状態から引き続きアーム付き歯車42が右回転すると、アーム部42aの先端が歯車部42wの外周に沿って後方に移動することで、リンク43がスロープ板本体部20の基端側平板部22を押して直立位置から徐々に後方の倒伏位置まで倒伏させる。これにより、スロープ板本体部20の先端側平板部21が、前述のように、基端側平板部22に対して展開し、倒伏位置でスロープ板本体部20の先端側平板部21と基端側平板部22とが、図5に示すように、ワンボックス車両Cのドア開口部Hと地面間に掛け渡される。
また、図5に示すように、スロープ板本体部20が展開されている状態からモータ46が逆転方向に回転してアーム付き歯車42が左回転すると、アーム部42aの先端が歯車部42wの外周に沿って前方に移動することで、リンク43がスロープ板本体部20の基端側平板部22を徐々に引っ張って起立させる。
即ち、スロープ板回動機構40が本発明の回動機構に相当する。
<格納保持機構50について>
格納保持機構50は、スロープ板本体部20の基端側平板部22が前傾の格納位置まで起立した状態で、その基端側平板部22に折り重なる先端側平板部21を基端側平板部22に対して展開不能に保持する機構である。
格納保持機構50は、図6、図7等に示すように、基端側平板部22の側面に設けられたフック部52と、先端側平板部21の先端縁で前記フック部52が係合可能な被係合部55とから構成されている。
格納保持機構50のフック部52は、図6に示すように、先端部分が先端側平板部21の被係合部55に係合するように構成された細長いプレートであり、基端部寄りの幅方向中央部分が連結ピン52pにより基端側平板部22の側面に上下回動可能な状態で連結されている。フック部52の連結ピン52pは、スロープ板回動機構40のリンク43を基端側平板部22の側面に連結するリンクピン43pの直近上方に位置決めされている。さらに、フック部52の基端部には、スロープ板回動機構40のリンク43の上面43uが下方から当接可能に構成された受け部52uが設けられている。また、フック部52には、連結ピン52pに対して先端寄りの位置にコイルバネ57の一端が連結されるバネ受け部52bが設けられている。前記コイルバネ57は、そのコイルバネ57の他端が基端側平板部22の側面に連結されており、フック部52を先端側平板部21の被係合部55と係合させる方向、即ち、図6等においてフック部52を左回動させる方向に付勢されている。
スロープ板本体部20の基端側平板部22が前傾した格納位置にある状態では、図3、及び図6に示すように、フック部52の先端部分が先端側平板部21の被係合部55と係合して、先端側平板部21は基端側平板部22に対して展開不能に保持されている。そして、この状態で、フック部52の受け部52uはスロープ板回動機構40のリンク43の上面43uに当接している。
格納位置でスロープ板回動機構40が動作し、アーム付き歯車42が図3、図6において右回転すると、アーム付き歯車42のアーム部42aが歯車部42wの回転に伴って上昇し、リンク43がスロープ板本体部20の基端側平板部22を後方に押圧する。これにより、スロープ板本体部20の基端側平板部22と先端側平板部21とが折り重なった状態で前傾の格納位置から直立位置(図4参照)の方向(後方向)に回動する。さらに、アーム付き歯車42のアーム部42aが上昇することで、スロープ板回動機構40のリンク43がリンクピン43pを中心に右回動し、基端側平板部22に連結されたフック部52の受け部52uがリンク43に押上げられる。これにより、フック部52はコイルバネ57のバネ力に抗して連結ピン52pを中心に右回動する。そして、スロープ板本体部20が格納位置から直立位置まで回動することで、図4、図7に示すように、基端側平板部22のフック部52が先端側平板部21の被係合部55から外れ、先端側平板部21は基端側平板部22に対して展開可能になる。
また、スロープ板本体部20の基端側平板部22が直立位置にある状態で(図4、図7参照)、アーム付き歯車42が左回転すると、アーム付き歯車42のアーム部42aが歯車部42wの回転に伴って下降し、リンク43がスロープ板本体部20の基端側平板部22を前方に回動させる。これにより、スロープ板本体部20の基端側平板部22と先端側平板部21とが折り重なった状態で直立位置から格納位置(図3参照)の方向(前方向)に回動する。さらに、アーム付き歯車42のアーム部42aが下降することで、スロープ板回動機構40のリンク43がリンクピン43pを中心に左回動し、そのリンク43が基端側平板部22のフック部52から離れようとする。これにより、前記フック部52は、コイルバネ57のバネ力により、リンク43に当接した状態で連結ピン52pを中心に左回動する。そして、スロープ板本体部20が直立位置から格納位置まで回動する過程で、図3、図6に示すように、基端側平板部22のフック部52が先端側平板部21の被係合部55と係合し、先端側平板部21は基端側平板部22に対して展開不能になる。
即ち、前記フック部52が本発明の係合部に相当し、前記コイルバネ57が本発明のバネに相当する。
<本実施形態に係る車両のスロープ装置10の動作について>
スロープ装置10がワンボックス車両Cに格納されている状態、即ち、スロープ板本体部20が前傾の格納位置にある状態では、スロープ板本体部20の基端側平板部22に対して先端側平板部21が折り重なっている。そして、スロープ板本体部20の基端側平板部22に設けられた格納保持機構50のフック部52が先端側平板部21の被係合部55と係合している。即ち、スロープ板本体部20の先端側平板部21は基端側平板部22に対して展開不能に保持されている。
このため、例えば、車両走行中等に振動がスロープ板本体部20に加わった場合でも、スロープ板本体部20の先端側平板部21が基端側平板部22に対してガタつくようなことがなくなる。
次に、スロープ板回動機構40のモータ46が駆動してアーム付き歯車42が図3、図6において右回転すると、リンク43に押されて、スロープ板本体部20の基端側平板部22と先端側平板部21とが折り重なった状態で前傾の格納位置から直立位置(図4参照)まで後方に回動する。これにより、基端側平板部22に連結されたフック部52の受け部52uがリンク43に押上げられ、そのフック部52はコイルバネ57のバネ力に抗して連結ピン52pを中心に右回動する。そして、スロープ板本体部20が格納位置から直立位置まで回動することで、図4、図7に示すように、基端側平板部22のフック部52が先端側平板部21の被係合部55から外れ、先端側平板部21は基端側平板部22に対して展開可能になる。
この状態から引き続きアーム付き歯車42が右回転すると、リンク43がスロープ板本体部20の基端側平板部22を直立位置から徐々に後方に下回動させる。これにより、スロープ板展開機構30のワイヤ32がスロープ板本体部20の先端側平板部21を徐々に引っ張り、先端側平板部21は基端側平板部22に対して展開するようになる。そして、スロープ板本体部20の基端側平板部22が、図5に示すように、倒伏位置まで下回動することで、先端側平板部21が基端側平板部22に対して約180°展開し、スロープ板本体部20がワンボックス車両Cのドア開口部Hと地面間に掛け渡される。
また、スロープ板回動機構40のモータ46の駆動によりアーム付き歯車42が左回転すると、リンク43に引っ張られてスロープ板本体部20の基端側平板部22が倒伏位置から上方に回動する。これにより、スロープ板展開機構30の第1引き止め金具38とスロープ板本体部20の基端側平板部22とが徐々に接近して、ワイヤ32が緩められ、先端側平板部21は自重で基端側平板部22に対して折り畳まれる方向に回動する。このようにして、スロープ板本体部20の基端側平板部22が直立位置まで起立した状態で、先端側平板部21は基端側平板部22に折り重なるようになる。そして、スロープ板本体部20の基端側平板部22が直立位置から格納位置まで前傾する過程で、前記フック部52がリンク43に当接したまま、コイルバネ57のバネ力により連結ピン52pを中心に左回動し、先端側平板部21の被係合部55と係合する。これにより、先端側平板部21は基端側平板部22に対して展開不能となる。
<本実施形態に係る車両のスロープ装置10の長所について>
本実施形態に係る車両のスロープ装置10によると、フック部52(係合部)は、スロープ板回動機構40が基端側平板部22を直立位置から前傾する格納位置まで回動させる動作を受けて被係合部55と係合する。このため、折り重なった基端側平板部22と先端側平板部21とを車室内に格納することで、自動的にフック部52が被係合部55に係合するようになる。したがって、基端側平板部22と先端側平板部21とを格納位置に保持した後、ロック機構等を操作する必要がなくなる。
また、格納位置で基端側平板部22のフック部52と先端側平板部21の被係合部55とが係合しているため、基端側平板部22と先端側平板部21とが車両走行中に振動等を受けてもガタツクことがない。
さらに、フック部52は、スロープ板回動機構40が基端側平板部22を格納位置から直立位置まで回動させる動作を受けて被係合部55から外れるように構成されている。このため、先端側平板部21を基端側平板部22に対して展開する際にロック機構等を操作してロックを解除する必要がなくなる。
このため、スロープ装置10の操作が煩雑でなくなる。
また、先端側平板部21の被係合部55は、その先端側平板部21の先端縁であるため、被係合部55を新たに作成する必要がなくなり、部品点数削減によるコスト低減を図ることができる。
また、スロープ板展開機構30は、ワイヤ32と、そのワイヤ32が掛けられるリール部34から構成されるため、先端側平板部21を基端側平板部22に対して展開するための構成が簡単になる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、格納保持機構50のフック部52(係合部)が係合する被係合部55として先端側平板部21の先端縁を使用する例を示した。しかし、先端側平板部21の先端縁の代わりに、前記フック部52が係合可能に構成されたピン等を先端側平板部21の側面に設ける構成でも可能である。
また、本実施形態では、フック部52をリンク43により直接的に押上げて被係合部55から外す方向に回動させる例を示したが、前記リンク43にフック部52を押圧する突起等を設けてリンク43の位置を調整できるようにすることも可能である。
12・・・・ボディパネル
21・・・・先端側平板部
22・・・・基端側平板部
30・・・・スロープ板展開機構
32・・・・ワイヤ
40・・・・スロープ板回動機構(回動機構)
43・・・・リンク
52・・・・フック部(係合部)
55・・・・被係合部
57・・・・コイルバネ(バネ)

Claims (4)

  1. 車室のドア開口部の下辺を構成する部位に上下回動可能な状態で連結されている基端側平板部と、その基端側平板部の先端に上下回動可能な状態で連結されている先端側平板部とを備え、前記基端側平板部が直立位置まで起立することで、前記先端側平板部が前記基端側平板部に折り重なり、この状態から前記基端側平板部が車室内側方向に前傾することで折り重なった両平板部が前記車室内に格納され、さらに、前記基端側平板部が前記直立位置から後方に回動して倒伏する過程で前記先端側平板部が前記基端側平板部に対して展開する構成の車両のスロープ装置であって、
    前記基端側平板部を上下回動させる回動機構と、
    前記基端側平板部に設けられた係合部と、
    前記先端側平板部に設けられており、前記係合部が係合可能に構成された被係合部とを有しており、
    前記係合部は、前記回動機構が前記基端側平板部を直立位置から前傾する格納位置まで回動させる動作を受けて前記被係合部と係合し、前記回動機構が前記基端側平板部を格納位置から直立位置まで回動させる動作を受けて前記被係合部から外れるように構成されていることを特徴とする車両のスロープ装置。
  2. 請求項1に記載された車両のスロープ装置であって、
    前記回動機構は、歯車の回転運動を前記基端側平板部の上下回動運動に変換するリンクを備えており、
    前記係合部は、前記基端側平板部に回動可能な状態で連結されたフックと、前記フックを前記先端側平板部の被係合部との係合可能位置に保持するバネとを備えており、
    前記回動機構が前記基端側平板部を格納位置から直立位置まで回動させる際に、前記回動機構のリンクが前記フックを前記バネの力に抗して前記先端側平板部の被係合部から外れる方向に回動させることを特徴とする車両のスロープ装置。
  3. 請求項2に記載された車両のスロープ装置であって、
    前記先端側平板部の被係合部は、前記先端側平板部の先端縁であることを特徴とする車両のスロープ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された車両のスロープ装置であって、
    基端側平板部と先端側平板部とには、その基端側平板部と先端側平板部との連結部分を通ってワイヤが通されて、そのワイヤの一端が車室のドア開口部の下辺を構成する部位に連結され、前記ワイヤの他端が先端側平板部に連結されており、
    前記基端側平板部が直立位置から後方に倒伏する過程で先端側平板部がワイヤに引っ張られて基端側平板部に対して展開し、前記基端側平板部が直立位置まで起立する過程でワイヤが弛み、前記先端側平板部が自重で前記基端側平板部に対して折り畳まれる構成であることを特徴とする車両のスロープ装置。
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JP2005041263A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Toshintec Kk 車両の車椅子乗降用スロープ装置

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