JP6258092B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉛直方向に昇降する荷受台を備えた荷受台昇降装置、特に昇降動作を規制する規制部材を備えた荷受台昇降装置に関する。
車両に設けられて鉛直方向に荷受台が昇降される荷受台昇降装置として、車両の荷台後方に立設された左右一対のポストに沿って荷受台が昇降されるものがある。さらに、この荷受台昇降装置には、水平姿勢の荷受台を起立姿勢とする作業を手動操作で行うものと自動操作で行うものがある。
上記の自動操作で行うものとしては、例えば、図7の側面図で示す荷受台昇降装置90がある。当該装置90は左右一対のポスト91と、水平姿勢で上昇(矢印A91)される荷受台92とを有している。荷受台92の起立動作は、左右のポスト91の間に架設されたクロスメンバ93下端に近付くまで上昇すると、その上昇動作を利用して行われる。
具体的には、荷受台92の基端部92aから出没可能に設けられたフック94と、クロスメンバ93の下方で車両前後方向に揺動可能に設けられたレバー95との係合によって行われる。拡大図に示すとおり、水平姿勢の荷受台92を上昇させる際、その基端部92aから車両前方に突出させたフック94が、下垂状態のレバー95の先端部で車両幅方向を長手方向とするピン95bに係合する。係合状態のまま荷受台92の上昇動作が継続されると、レバー95は引っ張られて軸支部95aを中心に車両後方側に回動する。フック94もピン95bとの係合部分に引っ張られる。一方で、スライダ92は変わらず鉛直上側に上昇するので、荷受台92は水平姿勢から回動を開始し、二点鎖線で示すように起立姿勢に姿勢変更(矢印A92)する(例えば、特許文献1)。
この荷受台昇降装置90であれば、作業者が直接手で荷受台91を支えながら水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更する作業を省略することができる。
いずれの操作による荷受台昇降装置も、荷受台が起立姿勢の際に、ポストに対するロックハンドルやロックレバーを介して姿勢ロックし、車両が走行可能な状態とする。
特開2012−006454号公報
しかしながら、上記の荷受台昇降装置90の場合、荷物の積みおろし作業を行う際の荷受台92の上昇動作における上限位置の設定作業が煩雑となる。
図7のとおり、ポスト93には昇降可能なスライダ96が設けられており、このスライダ96の昇降に伴って荷受台92も昇降する。スライダ96の上部にはアッパーストッパ96aが設けられており、ポスト93の最上部まで上昇すると、ポスト93の上部に設けられた上昇規制部93aと当接し、その上昇動作が規制される。
荷受台92が起立姿勢の際、クロスメンバ93よりも下方位置が起立開始位置となるため、図示のとおり、アッパーストッパ96aと上昇規制部93aは鉛直方向に距離H90だけ離れている。一方で、荷物の積みおろし作業が行われる際には、水平姿勢の荷受台92が荷台の床面高さと略一致する際に、アッパーストッパ96aと上昇規制部93aが当接するように設定されている。
良好な荷物の積みおろしを実現する上で、水平姿勢の荷受台92における上昇動作の上限位置には高い精度が求められる。そのため、荷受台92が上記床面高さに達した際に、アッパーストッパ96aと上昇規制部93aが正確に当接する必要があり、高さH90の調整は非常に煩雑となる。
本発明は、これらの点を鑑みてなされており、荷受台の上昇動作を利用して起立姿勢に姿勢変更する荷受台を備え、荷物の積みおろし作業の際における荷受台の上昇動作の上限位置の設定が簡易な荷受台昇降装置の提供を目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために以下の手段を用いる。
車両の荷台に立設された一対のポストと、当該ポスト内を昇降するスライダと、当該スライダに軸支されて水平姿勢と起立姿勢との間で回動可能な荷受台とを備えた荷受台昇降装置を対象とする。
スライダ又は前記荷受台には、荷受台の幅方向に突出した突出部が設けられており、ポストには、突出部の鉛直線上に出入可能な出入部が設けられ、鉛直方向において、前記出入部及び前記突出部の一方が他方に当接することで前記荷受台の上昇動作又は下降動作が規制される点が大きな特徴である。
また、荷受台は、左右の端部の少なくとも一方において、荷受台幅方向に突出した、又は荷受台基端側に向かった突出した第1係合部が設けられ、ポスト又は車両側には、荷受台の上昇途中に第1係合部に係合される第2係合部が設けられており、水平姿勢の荷受台は、第1係合部と第2係合部との係合によって、上昇動作が起立動作に切り換えられる構成としても良い。
また、出入部は、ポストに対して略鉛直方向を軸中心として回転可能に設けられており、荷受台が起立姿勢とされた際、出入部が突出部の下側に回転されることで荷受台の下降動作が規制される構成としても良い。
本発明によれば、回転部によってスライダ又は荷受台に設けられた突出部の上昇動作を規制できるので、荷台の床面に合わせて水平姿勢の荷受台の上昇動作の上限位置を簡易に設定することができる。また、荷受台を起立姿勢とする際には、回転部による突出部の上昇規制を解除し、荷受台が起立姿勢となった後に、改めて回転部を所望の位置に回転させるだけで突出部の下降動作を規制することができる。スライダの下降動作が規制されることで、起立姿勢の荷受台が水平姿勢に展開する回動動作も規制できるので、突出部の下降動作を規制するだけで、荷受台の起立姿勢の保持効果も生じる。
本発明の実施形態に係る荷受台昇降装置の側面図及び後面図である。 (a)は本発明の実施形態に係る荷受台の軸支部付近を示す模式平面図、(b)〜(d)は同形態に係る荷受台の姿勢変更を示す模式側面図である。 本発明の実施形態に係る荷受台の上昇及び下降動作を規制する規制部材を示す側面図である。 本発明の実施形態に規制部材の操作を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るテールランプの取り付け位置を示す模式図である。 本発明の別の実施形態に係る荷受台昇降装置の側面図である。 従来の実施形態に係る荷受台昇降装置の側面図である。
本発明に係る荷受台昇降装置について、図面を用いて実施形態の一例を説明する。
図1(a)は、車両1における荷台2の後部に設けられた荷受台昇降装置100を示す側面図である。当該装置100は、左右一対で立設されたポスト3と、ポスト3内にローラ3aを介して上下方向に摺動自在に挿入されたサブポスト31と、サブポスト31内を上下のローラ41、42を介して上下方向に摺動するスライダ4と、スライダ4に回動自在に軸支された荷受台5とを備えている。さらに、この荷受台昇降装置100は、荷受台5の上昇動作を利用して所定の位置で水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更させる姿勢変更部6と、水平姿勢の荷受台5における上昇動作の規制又は起立姿勢の荷受台5の下降動作の規制を行う昇降規制部7とを備えている。
ポスト3及びサブポスト31には、それぞれの後壁に上下方向に延びる切欠き溝301(図1(c)参照)が設けられている。サブポスト3は、地面に接しないときには、スライダ4に吊下状態で保持され、地面に接するときには、スライダ4の下方移動を許容するようになされている。左右のポスト3の間には、車両幅方向を長手方向とするクロスメンバ9が架設されている。クロスメンバ9には油圧シリンダ(不図示)が収容されている。油圧シリンダには、一端が油圧シリンダのロッド端部に接続されて他端がスライダ4に止着されたワイヤ(不図示)が既知の状態でクロスメンバ9及びポスト3の内方で張設されている。油圧シリンダの伸長時にはワイヤが引き寄せられてスライダ4が上方に移動し、油圧シリンダの収縮時にはワイヤが繰り出されてスライダ4が下方に移動する。
スライダ4は、ポスト3の切り欠き溝301を介してその一部が後方に突出し、その突出部分には荷受台5を軸支する軸支部8が設けられている。
荷受台5は図示する水平姿勢で昇降する(矢印A1)。地面と荷台2との間で荷物の積みおろしを行う際は、荷台2と略同じ高さ位置を上限位置として、地面との間で荷受台5の昇降動作が行われる。
積みおろし作業の終了後には、車両走行が可能な状態とするために荷受台5を起立姿勢に変更する。このとき、荷受台5の上昇動作を利用して、図1(b)のようにクロスメンバ9の近傍で矢印A2方向への回動動作が行われる。この「上昇動作を利用した回動動作」は、姿勢変更部6のうち、荷受台5に設けられた第1係合部61と、ポスト3に設けられた第2係合部62との係合によって制御される。そして、起立姿勢となった荷受台5は、図1(c)の後面図で示す昇降規制部7によって、その下降動作が規制される。なお、この昇降規制部7は、ポスト3に設けられた回転ブラケット71と、スライダ4に固定された固定ブラケット72とで構成される。
姿勢変更部6の構成について、図2を用いて具体的に説明する。
図2(a)は、図1(c)におけるA−A’矢視で荷受台5が水平姿勢の際の模式図である。荷受台5の左右端部には車両前方(図中の左側)に突出するゲートアーム5aが設けられている。ゲートアーム5aにはスライダ4との軸支部8が設けられており、さらにその軸支部8の車両前方側でさらに軸支部8に隣接するように第1係合部61が設けられている。第1係合部61は、ゲートアーム5aから突出するように溶接固定されて車両幅方向を長手方向とするピン状部材である。軸支部8はポスト3及びクロスメンバ9から僅かな距離L1だけ離れた位置に設けられており、その距離L1は水平姿勢の荷受台5がポスト3やクロスメンバ9と干渉せずに昇降できる程度で、荷台2と荷受台5との間での荷物や台車の積みおろし作業を阻害しない程度の大きさに設定されている。第1係合部61は、軸支部8に対して距離L1の範囲内となる近傍位置に設けられており、荷受台5の昇降中にクロスメンバ9等と干渉しない。
第1係合部61の鉛直上側となる位置には、第2係合部62が設けられている。第2係合部62は図示のとおり、1本のポスト3の車両後面側における左右両端部に固定されており、側方断面が台形状、特に下面62aが車両後方に向かって上側に傾斜したブロック状部材である。第2係合部62も第1係合部61と同様に上記の距離L1の範囲内に位置するように設けられている。そのため、第1係合部61とは鉛直上側から見ると、便宜上斜線を付した領域601で重なる。また、第2係合部62は図2(b)の側面図で示すように、クロスメンバ9及び荷台2の各上面9a、2aと略同じ高さに設けられている。
荷受台5が、水平姿勢のまま図2(b)の側面図で示す位置まで上昇すると、第1係合部61が第2係合部62の下面62aに当接する。荷受台5の上昇動作は上述のとおり、スライダ4の上昇に伴って行われている。ただ、図示のとおり、第1係合部61の上昇動作は第2係合部62によって規制される。そのため、スライダ4の上昇が継続されると、軸支部8は鉛直上側へ移動する一方で第1係合部61は上昇せず、第1係合部61よりも車両後方側(図中の右側)の軸支部8等の部位が上側に引っ張られる。その結果、図2(c)のとおり、荷受台5は上昇動作から起立動作に切り換えられ、起立姿勢への姿勢変更が開始される。なお、第2係合部62が上述の側方断面を有することで、荷受台5の起立動作の回動速度を抑制できる。
図2(d)のように、軸支部8がクロスメンバ9よりも上側まで引っ張られた位置で荷受台5も起立姿勢となる。このとき、第1係合部61は第2係合部62の下面62aに押し付けられながらその車両後方面62bに隣接した状態となる。第1係合部61が第2係合部62の車両後方面62bと隣接していることから、第1係合部61が車両前方側に水平移動することはできず、図示する高さ位置のままで荷受台5が車両後方側に回動(水平姿勢に展開)することはない。なお、荷受台5が起立姿勢となるまでスライダ4が上昇すると、図1(a)で示すサブポスト31の上側ローラ31aの上部に設けられたブラケット31aが、ポスト3の内方上部に固定された上昇規制部32aと当接するように設定されている。そのため、荷受台5が起立姿勢となってからは、スライダ4がさらに上昇する動作は規制される。
図2を用いて説明したとおり、軸支部8の近傍、具体的にはクロスメンバ9及び荷台2の上面9a、2aの近傍において、第1係合部61と第2係合部62が係合しており、小さなスペース内に設置可能な姿勢変更部6となっている。そのため、起立姿勢の荷受台5の下端部から姿勢変更部6が突出することもなく、他の車両架装物の取付位置を制限することもない。なお、第1係合部61と第2係合部62との係合摩擦を抑制するために、第1係合部61がローラ部材でなされた構成としても良い。
次に、昇降規制部7の構成について図3を用いて説明する。
図3(a)のとおり、ポスト3の外側面に固設された固設ブラケット7Sが設けられており、固設ブラケット7Sには上下位置に軸受け部71S、72Sが設けられている。また、これらの軸受け部71S、72Sに鉛直方向を長手方向とする軸部71aが挿通されており、軸部71aの周面には操作プレート701が固定されている。さらに、操作プレート701の主面上にはブロック状の回転ブラケット71が固定されている。
また、ポスト3から突出しているスライダ4の突出部401には、その外側面に突出したブロック状の固定ブラケット72が固定されている。
起立姿勢の荷受台5の下降動作は、上記の回転ブラケット71と固定ブラケット72との係合で規制される。図3(a)は、作業者が操作プレート701を掴んで、軸部71aを軸中心としてポスト3から車両後方側に突出するような姿勢まで回転させた状態が示されており、スライダ4に固定の固定ブラケット72が、操作プレート701に固定の回転ブラケット71aに下側から支持されている。この支持によって、固定ブラケット72の下降動作が規制されている。つまり、スライダ4が図示する位置からの下降動作が規制されている。
上述のとおり、荷受台5が起立姿勢の際には、第1係合部61が第2係合部62の車両後方面62bに隣接しており、スライダ4が下降しない限りは荷受台5の水平姿勢への展開動作は開始されない(図2(d)参照)。つまり、図3(a)のように、スライダ4の下降を規制するだけで、起立姿勢の荷受台5が水平姿勢に回動(展開)することを防止できる。なお、回動ブラケット71を水平方向に回転させると、固定ブラケット72の下降規制を解除できる。
また、水平姿勢のままで荷受台5が昇降される際には、固定ブラケット72の鉛直上方に回転ブラケット71を位置させる。この場合、図3(b)のように、固定ブラケット72が回転ブラケット71に対して下側から接近し、回転ブラケット71の下面と当接し、スライダ4の上昇が規制される。つまり、荷受台5の上昇動作が規制される。このとき、上昇動作の規制位置に関しては、荷受台5の高さ位置が荷台2の上面2aと略同じ高さとなるように設定するのが好ましい。
回動ブラケット71の回転に関しては、図4の要部斜視図を用いて説明する。
先ず、荷物の積みおろし作業を行う際、荷受台5の上昇動作の上限位置を規制するために図4(a)で示す状態とする。操作プレート701を図3(b)と同様、ポスト3から車両後方に突出した姿勢とし、固定ブラケット72の鉛直上側に回転ブラケット71を位置させる。この操作により、固定ブラケット72が回転ブラケット71の下面に当接し、スライダ4の上昇、つまり荷受台5の上昇動作が規制される。
次に、荷受台5の起立姿勢に姿勢変更をする際には、図4(b)のように回転ブラケット71を車両外側方向に回転させ、固定ブラケット72の鉛直上方から回転ブラケット71が外れるようにする。回転ブラケット71を図示の位置に回転させると、スライダ4の上昇動作が規制されないので、円滑に荷受台5の姿勢変更を行うことができる。
そして、荷受台5が起立姿勢になると、図4(c)のとおり、回転ブラケット71を車両内側方向に回転させて固定ブラケット72の鉛直下方に位置させる。よって、回転ブラケット71が固定ブラケット72の下面と当接し、スライダ4の下降動作を規制、つまり荷受台5の水平姿勢への展開動作を規制する。このとき、回転ブラケット71は固定ブラケット72から鉛直下方に負荷がかかっており、手動で操作プレート701を回転させない限り、回動ブラケット71が車両走行中に不意に回転することなどはない。なお、荷受台5が起立姿勢となると上述のとおり、サブポスト31の上側のブラケット31aが上昇規制部32aと当接してスライダ4の上昇動作が規制される(図1(a)参照)。
図4(a)から図4(c)で図示したとおり、回転ブラケット71は、固定ブラケット72の鉛直線上に対して出入り可能な出入部として設けられており、その出入り操作によって簡易にスライダ4の上昇動作又は下降動作のそれぞれを規制できる。
また、図4(c)のとおり、荷受台5の基端部51には、トーションバーTが設けられている。トーションバーTは、軸支部8に一端が係止されて他端が基端部51内に挿入されている。トーションバーTは、図示する起立姿勢から水平姿勢に姿勢変更される際に捻られるように取り付けられている。つまり、荷受台5を水平姿勢から起立姿勢とする際に、その起立方向への回動を付勢する付勢力を生じる。このため、上述した距離L1(図2(a)参照)といった比較的狭小な領域で係合する第1係合部61及び第2係合部62への負荷を軽減することができる。
荷受台昇降装置100であれば、水平姿勢における荷受台5の上昇動作の上限位置及び荷受台5の水平姿勢から起立姿勢への姿勢変更の回動開始位置のいずれもクロスメンバ9の上面及び荷台2の上面2aに設定することができる。特に、昇降規制部7はポスト3の外表面に設けられているため、荷受台5の上昇動作の上記上限位置を設定し易い。つまり、荷台の上面2a等と略同じ高さ位置まで荷受台5が上昇している状態に合わせて、昇降規制部7を設置させるだけで良い。また、図1(a)に示すブラケット31aと上昇規制部32aの当接は、荷受台5が起立姿勢となる際のスライダ4の上昇動作を規制するものなので、図4(c)のように回転ブラケット71が固定ブラケット72の下側に位置できるように設定されていれば良い。
以上のとおり、本実施形態に係る荷受台昇降装置10は、簡易に水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更できる。また、水平姿勢の荷受台5の上昇動作の上限位置の設定、荷受台5の起立姿勢の維持及び解除の操作も簡易である。
荷台2の上面2a近傍で姿勢変更部6が機能するので荷受台5の一部がクロスメンバ9よりも下側に突出することがない。よって、荷受台昇降装置100が車両に取り付けられた状態で、図5の模式図のようにテールランプRにおける所定の視認性を確保しながらも、そのテールランプRの地上高の抑制を防止できる。
具体的には、図5(a)の平面図のとおり、テールランプRがポスト3から所定距離L2だけ離れて設置された状態で、左右それぞれに所定の照射角度S1、S2を確保することができる。
また、図5(b)の側面図のとおり、荷受台5は、その下端部がクロスメンバ9とほぼ同じ高さで起立姿勢となっているので、テールランプRはその照射角度が上下それぞれで十分に所定角度S3、S4を確保することができる。
その結果、図5(c)の後面図のとおり、テールランプRはクロスメンバ9から所望の鉛直距離H1だけ離れた位置に設置されている。つまり、テールランプRを低位置に設置する必要がなく、視認性を十分に確保したままその地上高の低下を防止できる。
特に、本実施形態では荷台2の上面2aとクロスメンバ9の上面9aが同じ高さで略面一状態としているが、車両の種類によってはクロスメンバ9の上面9aが荷台2の上面2aよりも僅かに低いものがある。この場合、テールランプRの取り付け高さも低くなるが、その場合であっても姿勢変更部6の構成によって、クロスメンバ9からの鉛直下方距離H1が抑制されているので、テールランプRの地上高低下を抑制できる。
なお、本実施形態に係る荷受台昇降装置100では、荷受台5の起立姿勢への回動方向に付勢力が生じるようにトーションバーTが設けられているが、荷受台の水平姿勢への展開方向に付勢力が生じる構成としても良い。このため、スライダ4の下降動作に伴って開始される荷受台5の展開動作は、第1係合部61と第2係合部62に僅かな取り付け誤差などがあっても、スライダ4の下降動作が解除されるだけで、トーションバーTの付勢力によってその展開動作を開始できる。つまり、スライダ4の下降開始時から少しずつ荷受台5の展開動作が確実に開始される。
トーションバーTの設置に関しては、姿勢変更部6による制限を受けない効果も備える。第1係合部61及び第2係合部62が、ゲートアーム5aにおいて、軸支部8よりも先端側(荷受台5が水平姿勢の際に車両前方側)に設けられているので、軸支部8に対するトーションバーTの設置が阻害されない。よって、荷受台5の左右端部のいずれであってもトーションバーTを設置することが可能となる。
また、第1係合部61及び第2係合部62は荷受台5の左右端部の少なくともいずれか一方に設けられていれば良いが、左右端部の両方に設けられていると、左右いずれか一方のみに設けられている場合と比較して、スライダ4に止着されたワイヤの負荷を軽減できる。一方のみに設けられている場合、荷受台5の上昇動作から姿勢変更するための回動動作に移行する際の負荷が、当該一方で張設されているワイヤに集中するが、左右両側に設けられていると、その負荷を軽減する効果がある。
さらに、上述した姿勢変更部6及び昇降規制部7が荷受台5、スライダ4又はポスト3に固定、特に外表面に固定されてなる構成なので、姿勢変更部6及び昇降規制部7が設けられておらず、手動で荷受台の姿勢変更する荷受台昇降装置を既に使用していてもその荷受台昇降装置に容易に設置できる。
その他、姿勢変更部6に関しては、ピン状の第1係合部61と、ブロック状の第2係合部62としたが、軸支部8の近傍で互いに係合して荷受台の姿勢変更に機能するものであれば、他の部材又は他の形状でも構わない。また、第2係合部62はクロスメンバ9の上面9aとほぼ同じ高さで図2(b)などに示す一定姿勢を保ったままの状態で固設されているが、荷受台5が起立姿勢の際にテールランプRの照射光を阻害しない範囲であれば、クロスメンバ9の上面9aより下側、さらにはクロスメンバよりも下側に設けられていても構わない。勿論、クロスメンバ9よりも上側に設けられていても構わない。
第2係合部62をクロスメンバ9の上面9aよりも下側に設置する場合、第2係合部62が上述した昇降規制部7の回転ブラケット72のような構成としても良い。この際の第2係合部62も同様に、側方断面が台形状のブロック状部材とするのが望ましい。第2係合部62の上部にスライダ4の上昇動作を規制する規制部材を設ければ、起立姿勢の姿勢変更後の更なるスライダ4の上昇を停止できる。したがって、回転可能な第2係合部62を用いれば、荷受台5を起立させる際には第1係合部61の鉛直上側に移動し、荷受台5を水平姿勢のまま昇降させる際には第1係合部61の鉛直上側から外れた位置とすれば良い。なお、水平姿勢のまま荷受台5の昇降を行う(荷物の積みおろし作業を行う)際には、サブポスト31の上側のブラケット31aが上昇規制部32aと当接してスライダ4の上昇動作が規制される構成(図1(a)参照)とすることも可能である。
また、上述した構成の荷受台昇降装置100の他にも、図6のような異なる姿勢変更部600を備えた既知の構成の荷受台昇降装置200にも、上記の昇降規制部7を適用することができる。当該装置200の構成について、姿勢変更部600の構成等を中心に説明する。
図6(a)に示すように、姿勢変更部600は、荷受台5の荷受台側アーム部材610と、車両前後方向に延びたメインフレームFの後端に回動自在に支持された車両側アーム部材620とを備えている。これらの荷受台側アーム部材610と車両側アーム部材620が互いに係合部材、被係合部材として機能することで、荷受台500が水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更される。荷受台側アーム部材610は、荷受台500の基端側部501aに対して突出又は収容されるように、スライド(出入り)自在な状態で内装されている。荷受台側アーム部材610のスライドは、基端部501aの側方に突出したハンドル部700を作業者の把持操作によって行われる。基端部501a側方には長孔形状の切欠き部510aが設けられており、この切欠き部510aを通してハンドル部700が突出している。切欠き部510aの一端(荷受台1の先端側)には端部がピン701で軸支されて回動自在なプレート710が配されている。プレート710にはハンドル部700のスライド操作を規制するための半円状の切欠き部710aが設けられており、この切欠き部710aをハンドル部700の軸部に嵌め合わせるとハンドル部700を操作することができないようになっている。荷受台側アーム部材610にはL字状のフック部材630が設けられている。積みおろし作業(水平姿勢の荷受台500の昇降)の際には、荷受台側アーム部材610は基端部501aに収容されて車両側アーム部材620と係合されない状態となっている。荷物の積みおろし作業が終了して荷受台500を起立姿勢にする場合には、荷受台側アーム部材610を基端部501aから突出させて車両側アーム部材620と係合可能な状態にする。
図6(b)のとおり、荷受台側アーム部材610は、荷受台500の上昇動作(矢印A20)の途中で車両側アーム部材62と係合する。荷受台500を水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更する際、水平姿勢の荷受台500における荷受台側アーム部材610のハンドル部700を、切欠き部510aの荷受台基端部501a側に寄せ、荷受台側アーム部材610先端のフック部材630を突出させる。水平姿勢のまま荷受台500を上昇させると、フック部材630が車両側アーム部材620に設けられた係合ピン620aとメインフレームFよりも下側で係合する。その係合後も、荷受台500の上昇動作を継続すると、係合ピン620aとフック部材630との係合状態を保持したまま、車両側アーム部材620が車両後方側に回動する。一方で、スライダ4は鉛直方向に上昇するので、係合ピン620aを中心に荷受台側アーム部材610と車両側アーム部材620とがV字状に屈折し、荷受台500が車両前方側に回動(矢印A20)する。さらに、スライダ4が上昇作動を続けると、荷受台500が起立姿勢となる(矢印A30)。荷受台昇降装置200においても、水平姿勢の荷受台500の上昇を利用し、手動操作することなく起立姿勢に姿勢変更できる。
昇降規制部7に関しても、他の部材又は他の形状でも構わない。例えば、回転ブラケット71は軸部7aを介して回転可能な構成としているが、車両前後方向にスライド可能な構成とし、固定ブラケット72の鉛直線上に出入りして、固定ブラケット72と同様に係合する構成としても良い。また、昇降規制部7に関しては、例えば図6で示したようなフック部材630等を用いた構成の荷受台昇降装置にも適用でき、起立姿勢の保持について同等の効果を得ることができる。さらには、単に、水平姿勢の荷受台における上昇規制と、起立姿勢の荷受台における下降規制とを行うために昇降規制部7を用いることもできる。当該下降規制を行う際には、既知のハンドルロック等のロック装置を別途設けた構成とする。つまり、昇降規制部7は、手動で荷受台の市制変更を行う荷受台昇降装置にも適用することができる。
なお、いずれの構成も車両後方に設けられる荷受台昇降装置だけでなく、車両側方に設けられたものでも適用可能である。
本発明は、荷受台の上昇動作を利用して荷受台を水平姿勢から起立姿勢に姿勢変更する全ての荷受台昇降装置に対して有用である。
1 車両
2 荷台
3 ポスト
4 スライダ
5 荷受台
6 姿勢変更部
7 昇降規制部
8 軸支部
9 クロスメンバ
2a 上面(荷台)
5a ゲートアーム
61 第1係合部
62 第2係合部
62a 下面(第2係合部)
62b 車両後方面(第2係合部)
71 回転ブラケット(回転部)
72 固定ブラケット(突出部)
7S 固設ブラケット
71a 軸部
701 操作プレート
9a 上面(クロスメンバ)
T トーションバー
R テールランプ
100 荷受台昇降装置

Claims (1)

  1. 車両の荷台に立設された一対のポストと、当該ポスト内を昇降するスライダと、当該スライダに軸支されて水平姿勢と起立姿勢との間で回動可能な荷受台とを備えた荷受台昇降装置であって、
    前記荷受台は、左右の端部の少なくとも一方において、荷受台幅方向に突出した、又は荷受台基端側に向かった突出した第1係合部が設けられ、
    前記ポスト又は車両側には、前記荷受台の上昇途中に前記第1係合部に係合される第2係合部が設けられており、
    水平姿勢の前記荷受台は、前記第1係合部と前記第2係合部との係合によって、上昇動作が起立動作に切り換えられ、
    前記スライダ又は前記荷受台には、前記荷受台の幅方向に突出した突出部が設けられており、
    前記ポストには、前記突出部の鉛直線上に出入可能な出入部が設けられ、
    鉛直方向において、前記出入部及び前記突出部の一方が他方に当接することで前記荷受台の上昇動作又は下降動作が規制され
    さらに、前記出入部は、前記ポストに対して略鉛直方向を軸中心として回転可能に設けられており、
    前記荷受台が起立姿勢とされた際、前記出入部が前記突出部の下側に回転されることで前記荷受台の下降動作が規制される
    ことを特徴とする荷受台昇降装置。
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