JP2008227018A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造時のマイグレーションを防止できる半導体発光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体発光素子を同時に複数製造する方法であって、基板に第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを順次積層して半導体積層体を形成する工程と、半導体積層体の一部を除去して、第1導電型半導体層が露出した段差部を形成する工程と、段差部に露出した第1導電型半導体層に第1電極を形成する工程と、第2導電型半導体層の上面に第2電極を形成する工程と、個々の半導体発光素子に割断する工程と、を備え、第1電極及び第2電極の少なくとも一方が金属電極であり、第1電極及び第2電極のうち少なくとも金属電極である何れか一方が形成されるよりも前又は同時に、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを導体部材で短絡した短絡部を形成する工程を含み、割断により、短絡部近傍の第2導電型半導体層が残りの第2導電型半導体層から分離される。
【選択図】図1A

Description

本発明は、半導体発光素子の製造方法に関し、特に金属電極形成時のマイグレーションを効果的に抑制した半導体発光素子の製造方法に関する。
半導体発光素子は、基板上に、n型半導体層とp型半導体層とを順次積層して形成された半導体積層体を備えており、この半導体積層体に通電することにより発光するようになっている。半導体積層体には、通電に必要となる電極が形成され、またその表面には、短絡を防止するための絶縁体保護膜が被覆される。このような半導体発光素子の製造では、複数個の素子を同時に製造する方法が採用されている。まず、1枚の大きい基板の表面上にn型半導体層とp型半導体層とを順次積層して半導体積層体を形成し、その半導体積層体に、複数個の半導体発光素子の構造をマトリクス状に形成し、最後に基板を割断して個々の素子に分割する(例えば特許文献1及び2参照)。
また、通常の半導体発光素子以外でも、1つの基板上に複数の半導体積層体のブロックを配列し、それらを直列に接続して1つの発光素子としたものが知られている(例えば特許文献3及び4)。各半導体積層体ブロックは、通常の半導体発光素子の1つ分に相当するので、複数の半導体積層体ブロックを備えた発光素子を実装することにより、複数の半導体発光素子を実装するのと同等の光量を得ることができる。このような発光素子(例えば、4つの半導体積層体ブロックを備えた発光素子)を製造するには、まず、1枚の大きい基板の表面上にn型半導体層とp型半導体層とを順次積層して半導体積層体を形成し、その半導体積層体に、複数個の半導体積層体ブロックをマトリクス状に形成する。そして、後に1つの発光素子となる4つの半導体積層体ブロックを電気的に接続し、最後に基板を4つの半導体積層体ブロックごとに分割して、発光素子を得る。
いずれの発光素子も、1枚の基板上に複数の半導体発光素子の構造を同時に形成し、後に所定寸法に分割して製造することにより、同時に多数の発光素子を製造可能にしている。
特開2000−91636号公報 特開平10−173229号公報 特開平10−107316号公報 実用新案登録第3117281号公報
半導体発光素子には、ワイヤボンディング用の金属パッド電極や、又は半導体積層体表面に形成される電流拡散用の金属薄膜電極など、金属材料から成る金属電極を備えている。これらの金属電極を形成には、一般的にリフトオフ法が利用されている。まず金属電極を形成する半導体積層体の表面全体にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフフィーにより電極の形成位置に窓を開ける。そして、半導体積層体の表面全体に金属層を成膜し、その後にリフトオフによりフォトレジスト上に成膜された金属層を除去することで、所定位置に金属電極を形成する。
この方法により金属電極の作成を行うと、リフトオフを行った際に、金属電極の材料がマイグレーションを起こり、半導体積層体の様々な位置に金属が析出する問題があった。マイグレーションによる析出金属は、n型半導体層とp型半導体層を短絡させる原因になるので、可能な限りマイグレーションを防止することが必要であった。そのため、銀のようにマイグレーションを起こしやすい金属は、金属電極用の材料として不適であるとされていた。
その反面、銀は導電率と導電率が共に高い材料であることから、発光素子の発光効率向上のために、半導体発光素子の電極材料として使用することが強く望まれていた。
そこで、本発明は、製造時のマイグレーションを防止できる半導体発光素子の製造方法と、その製造方法によって得られる半導体発光素子とを提供することを目的とする。
マイグレーションの発生には、電界の存在が不可欠である。そこで、半導体発光素子の製造中に起こるマイグレーションを防止するには、半導体積層体の表面に生じているであろう電位差を解消すればよいと考えられる。本発明は、その電位差の解消方法として、半導体積層体のn型半導体層の表面とp型半導体層の表面とを導電性材料で短絡することにより、電位差を解消し、マイグレーションを防止することを可能にした。
すなわち、本発明の半導体発光素子の製造方法は、第1電極と第2電極とを少なくとも1つずつ備えた半導体発光素子を同時に複数製造する方法であって、基板に、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを順次積層して半導体積層体を形成する工程と、個々の半導体発光素子の少なくとも1箇所で前記半導体積層体の一部を除去して、前記第1導電型半導体層が露出した段差部を形成する工程と、前記段差部に露出した前記第1導電型半導体層に前記第1電極を直接又は導体層を介して形成する工程と、前記第2導電型半導体層の上面に前記第2電極を直接又は導体層を介して形成する工程と、前記基板及び前記半導体積層体を個々の半導体発光素子に割断する工程と、を備えた製造方法であって、前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方が金属から形成された金属電極であり、前記第1電極及び前記第2電極のうち少なくとも金属電極である何れか一方が形成されるよりも前又は同時に、前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層とを導体部材で短絡した短絡部を形成する工程を含み、前記割断により、前記短絡部近傍の第2導電型半導体層が残りの第2導電型半導体層から分離されることを特徴とする。
この製造方法によれば、短絡部によって第1導電型半導体層と第2導電型半導体層を短絡するため半導体積層体の表面に生じている電位差が解消される。したがって、マイグレーションによる不良品発生を防止できる。よって本件製造方法によれば、従来はマイグレーション抑制のために使用できなかった金属材料であっても使用できるようになる。特に、銀のように高反射率の金属材料から電極を形成できるようになるので、電極裏面に到達した発光を効率よく反射し、発光素子から取り出せる光量を増加させることができるので、発光効率を向上することができる。
また、素子割断の際に、短絡部近傍の第2導電型半導体層が残りの第2導電型半導体層から分離されるため、割断後の半導体発光素子では短絡が解消されており、半導体発光素子の動作には影響しない。
なお、本発明では、短絡部よりも半導体積層体寄りを割断して、割断後の隣接する半導体発光素子に短絡部を残存させる形態を含む。また、例えばダイシングレーン内に短絡部を位置させる等により、割断時に短絡部が除去されるように割断して、割断後には短絡部を残存させない形態も含む。いずれも、製造段階で短絡部によって第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とが短絡されており、割断後には、短絡が解消される。
また、本発明の発光素子は、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを順次積層した半導体積層体と、前記半導体積層体の前記第2導電型半導体層側に形成された段差部であって、前記段差部は前記半導体積層体の表面よりも窪んで形成されており、前記段差部の前記底面から第1導電型半導体層が、前記段差部の側面から少なくとも第2導電型半導体層がそれぞれ露出して成る段差部と、前記段差部の底面に露出した前記第1導電型半導体層に直接又は導体層を介して形成された第1電極と、前記第2導電体型半導体層の上面に直接又は導体層を介して形成された第2電極と、前記段差部によって前記半導体積層体の一部を分離して形成された半導体島状部と、を備えた半導体発光素子であって、前記第1電極及び/又は前記第2電極が金属から成り、前記第2導電型半導体層の縁部の少なくとも一部が、前記半導体発光素子の縁部と同一面上に位置し、前記半導体島状部の第2導電型半導体層とその下側の前記第1導電型半導体層とを導体部材によって短絡した短絡部を備えることを特徴とする。
この半導体発光素子は、製造時のマイグレーションが確実に防止されていたので、得られた半導体発光素子の表面に、マイグレーションによる析出金属が存在しない。これにより、析出金属の短絡による半導体発光素子の不良が防止され、歩留まりのよい半導体発光素子となる。また、得られた半導体発光素子は、半導体島状部の第2導電型半導体層とその下側の前記第1導電型半導体層とを導体部材によって短絡されているので、第1半導体層と第2半導体層との電位差、すなわち、第1電極と第2半導体層との電位差を緩和することができる。これにより、第1電極のマイグレーションを抑制することができる。
本発明の製造方法により、製造時に金属材料がマイグレーションを起こすことを確実に防止できるので、マイグレーションに伴う問題や制限が解消され、様々な材料から金属電極を形成できるようになる。また、この方法で得られた半導体発光素子は、マイグレーションに起因する不良が起こらず、安定した品質の半導体発光素子となる。
<実施の形態1>
図1A〜図1Cの半導体発光素子10は、基板12の表面に、第1導電型半導体層(n型半導体層)16と第2導電型半導体層(p型半導体層)18を積層した半導体積層体14を備えている。半導体積層体14は、電流を通電することにより発光するようになっており、好ましくは、n型半導体層16とp型半導体層18との間に活性層(図示せず)を備えている。
半導体積層体14には、p型半導体層18が部分的に存在しない領域、すなわちn型半導体層16が露出している領域を備えている。そのような領域は、p型半導体層18の表面よりも低い位置になるため、半導体積層体14のp側半導体層18側の窪みのようになっている(この領域を「段差部22」と称する)。段差部22は、第1電極(n側電極)34を形成するためのものである。段差部の底面24からはn型半導体層16が露出し、側面26からは少なくともp型半導体層18が露出し、具体的にはp型半導体層18とn型半導体層16が露出する。
段差部22の形成方法としては、段差部22の存在しない半導体積層体14を形成した後に、p型半導体層18を部分的にエッチング等によって除去する方法で形成できる。
なお、p型半導体層18を除去する方法によって段差部22を形成する際には、段差部22の底部24にn型半導体層16が確実に露出するように、p型半導体層18だけでなくn型半導体層16の厚さの一部まで除去してもよい(例えば図1B)。このように形成すると、段差部22の底面24からはn型半導体層16が露出し、側面からは、p型半導体層18と、底面近傍にn型半導体層16とが露出するようになる。
また、この例では半導体発光素子10の周縁部も、段差部22と同じ程度の深さまで窪んだ周縁段差部42となっている。この周縁段差部42は、半導体発光素子10の製造工程において、個々の半導体発光素子10に割断する際の指標として使用されたものである。
段差部22の底面24の上側には第1電極(p側電極)34が形成されている。この例では、n側電極34を比較的膜厚の金属膜から形成しており、ワイヤボンディングや共晶接合等によって外部電極と接続する際に使用できる。
段差部22の底面24(n型半導体層16)とn側電極34との間には、n側透光性電極381を形成することができる。n側透光性電極381を介在させることにより、n型半導体層16とn側電極34との間でのオーミック接触の問題が解消され、n側電極34に使用できる金属材料の種類を増やすことができる。
特に、n側透光性電極381を導電性酸化物から形成した場合には、以下の理由により光の取出し効率を向上させる効果も期待できる。
半導体発光素子内部を伝搬する光は、n側電極34から取り出すことはできないので、n側電極34の裏面で反射させて再び半導体発光素子内を伝搬させてから取り出す。このときに、n側透光性電極381が導電性酸化物で形成されていると、屈折率の関係により、n型半導体層16とn側透光性電極381との界面において、入射光を全反射、すなわち光の損失なしに光を反射することのできる場合がある。全反射した光はn側電極14に到達することなく反射されるので、たとえばn側電極14に使用する金属材料の反射率が低く、到達した光を一定の割合で吸収する場合であっても、全反射によって反射した光はn側電極14に到達しないので、吸収される光量の絶対量を減らすことができる。よって、光の取出し効率を向上させることができる。
n側透光性電極381と同様に、p側透光性電極382を導電性酸化物から形成した場合にも、p型半導体層17とp側透光性電極382との界面において入射光を全反射できる角度範囲が存在する。すなわち、p側透光性電極382を形成することにより、p側透光性電極382の上に形成されたp側電極36に到達する光量を減すことができる。よって、p側電極36に使用する金属材料の反射率が低く、到達した光を一定の割合で吸収する場合でも、p側電極36に吸収される光量を減らすことができ、光の取出し効率を向上させることができる。
p型半導体層18の上側には、第2電極(p側電極)36が形成されている。この例では、p側電極36を比較的膜厚の金属膜から形成しており、ワイヤボンディングや共晶接合等によって外部電極と接続する際に使用できる。また、図1Aのように、p側電極36は、電流拡散のための電極延長部361を備えることもできる。
p型半導体層18とp側電極36との間には、p側透光性電極382を形成することができる。p側透光性電極382を形成すると、p側電極36からの電流をp型半導体層18全体に広げることができる。p側透光性電極382は電流拡散の観点から、p型半導体層18の上面のほぼ全面に形成するのが好まし。しかしながら、p側透光性電極382をp型半導体層18の縁部まで成膜しようとすると、p型半導体層18とn型半導体層16との端面にまで透光性電極382用の導電性材料がはみ出して成膜される恐れがある。はみ出しが起これば、短絡して発光しなくなる不良が発生することから、p側透光性電極382は、縁部近傍をわずかに残して成膜するのが好ましい。
p側透光性電極382は、その縁部が、半導体積層体14の上面に対して傾斜しているのが好ましい(図1C参照)。このように傾斜させると、反射して半導体発光素子の内部に戻っていた光が透過しやすくなるので、半導体発光素子10の発光効率を高めることができる。この傾斜ような傾斜部分は、例えばウェットエッチングによる異方性エッチングによって容易に形成することができる。また、傾斜部分の表面は、適度に粗面になっていると、光の取出し効率が向上するので好ましい。
半導体発光素子10の縁部のうち、段差部22に隣接する位置に、半導体島状部32が形成されている。この半導体島状部32は、半導体積層体14と同じように、n型半導体層46とp型半導体層48とを積層した構造を有している。半導体島状部32の詳しい構造は、図1Bに示す例であれば、段差部22の底面24よりも下側の部分はn型半導体層46から成り、底面24よりも上側の部分は、p型半導体層48と、その底面側にn型半導体層46とから成っている。
半導体島状部32のn型半導体層46は、半導体積層体14のn型半導体層16と一体に形成されており、電気的に導通している。これに対して、半導体島状部32のp型半導体層48は、段差部22と周縁段差部42とによって、半導体積層体16のp型半導体層16と電気的に分離されている。
半導体島状部32の側面のうち、段差部22及び周縁段差部42に面した側面からは、p型半導体層18と、段差部22の底面24近傍にn型半導体層16とが露出している。また、半導体発光素子10の縁部に面した側面では、基板12、n型半導体層46及びp型半導体層48が同一面に露出している。
半導体発光素子10の縁部のうち、半導体積層体14に隣接する位置に延設部30が形成されている。この延設部30は、半導体積層体14と一体であり、半導体積層体14の周縁を除去して周縁段差部42を形成するときに、一部だけ除去せずに残した部分とみることができる。
半導体発光素子10の周縁部は、半導体積層体14のp型半導体層18が周縁段差部42によって除去されているので、素子の端面には、基板とn型半導体層16とが露出する。しかしながら、半導体発光素子10の円周部のうちでも延設部30の部分だけは、p型半導体層18が除去されていないので、端面から基板12、n型半導体層16及びp型半導体層18が露出する(例えば図1B)。
延設部30の端面と、半導体島状体32の端面との寸法、形状、及び構成は、全く同一になっている。また、2つの半導体発光素子10を並べたときに、一方の延設部30の位置と、他方の半導体島状体32の位置とが一致する関係にある。このことは、延設部30と半導体島状部32とが、元々は接続していたことを暗示している。詳細については、後述の製造工程において説明する。
半導体島状部32の上面から、側面を通って段差部22の底面24までの間には、帯状の導電性材料から成る短絡部20が形成されている。この短絡部20は、半導体島状部32のp型半導体層48を、n型半導体層16に電気的に接続するために形成されている。p型半導体層48とn型半導体層16とを接続するには、例えば半導体島状部32の側面を絶縁体膜で覆った上で、半導体島状部32の上面のp型半導体層46と、段差部22の底面24のn型半導体層16とを接続することも可能である。しかしながら、不要な構造を省く観点からすると、短絡部20を、(1)半導体島状部32の側面から露出したp型半導体層48と接触させ、(2)段差部22の底面24から露出したn型半導体層16と接触させることが最も望ましい。なお、半導体島状部32の側面から、n型半導体層46が十分に露出している場合には、短絡部20を半導体層積層部32の側面のみに形成して、p型半導体積層部48とn型半導体積層部46とを接続すればよく、短絡部20が段差部22の底面24と実際に直接接触しなくても、実質的に同じ構成となる。
短絡部20を備えると、段差部22の底面24と半導体島状部32との間に表面電位の電位差を解消することができる。これにより、n側電極34にかかる電界強度が低下し、n側電極34を形成する金属材料のマイグレーションを抑制する効果が期待できる。しかしながら、短絡部20の最大の効果は、後述する製造工程で顕著に現れる。
短絡部20は、n側電極34と電気的に接続されているのが好ましい。短絡部20は導体部材から形成する必要があるが、その導体部材が必ずしもn型半導体層とオーミック接触するとは限らない。これに対して、n側電極34はn型半導体層26と良好な導通が取れるように形成されているので、短絡部20をn側電極34と電気的に接続することにより、短絡部20とn型半導体層16との確実な導通を図ることができる。また、段差部22の底部24から露出したn型半導体層16はn側電極34で殆ど覆われるので、短絡部20とn型半導体層16との導通を確実にするのにn側電極と接続することは効果的である。
この実施の形態では、短絡部20を半導体島状部32の側面に形成し、そして短絡部20の導電部材の一端をn側透光性電極381まで延長することにより、n側透光性電極381を介してn側電極34と電気的に接続されている。このときに、短絡部20の導体部材をn側透光性電極381と同じ材料から一体に形成すれば、短絡部20をn側透光性電極381と同時に形成でき、また成型時にパターニングしやすくなるので好ましい。
また、短絡部20の導電部材の他端は、半導体島状部32の上面を通って半導体発光素子の縁部まで延びており、そこで基板12、n型半導体層46及びp型半導体層48と同一面で切断されている。
延設部30の上面には、半導体島状部32の短絡部20の切断部分と対応する位置に、導電性材料から成る配線部202が形成されている。配線部202は、半導体島状部32の短絡部20とは異なり、p型半導体層とn型半導体層を短絡する構造となっていない。しかしながら、複数個の半導体発光素子10を規則的に配列すると、各素子への割断前には、配線部202は、隣接する半導体発光素子10の短絡部20と接続していたことがわかる。すなわち、割断前の配線部202は短絡部20の一部であり、半導体積層体14を短絡していたといえる。
ここで、「複数個の半導体素子10を規則的に配列する」とは、一定の規則性に従って2以上の半導体発光素子10を配列する、又は配列することを仮定することである。例えば、図1Aに示すような半導体発光素子10であれば、第1の半導体発光素子10を、左上にn側電極34が、そして右上に配線部202が位置するような向きで配置し、次いで、第1の半導体発光素子10の右側に、第1の半導体発光素子10と同一の第2の半導体発光素子10を同様の向きで配置する。このように配置した2つの半導体発光素子10は、一方の半導体発光素子10の短絡部20と他方の半導体発光素子10の配線部202とが対向して位置することがわかる。これにより、短絡部20と配線部202とは、各素子に割断する前は接続していたであろうことが容易に推測できる。さらに、第2の半導体発光素子10の右側に第3の半導体発光素子10を配置し、さらにその右に・・・・と複数の半導体発光素子10を規則的に配列すれば、複数の半導体発光素子10が規則的に配列する様子と、隣接する半導体発光素子10の間で短絡部20と配線部202とが接続していた様子とが明瞭になる。
なお、半導体発光素子10を配列する際の規則性は、半導体発光素子10の形状によって変わることもあるが、短絡部20の端部と配線部202の端部とが接続できるように配置すれば、比較的容易に規則性を見いだすことができるであろう。
本実施の形態では、配線部202は半導体積層体14のp型半導体層18の上面に形成されており、一端がp側透光性電極382と接続され、他端が半導体発光素子10の縁部まで延びた形状になっている。これにより、配線部202は、p側透光性電極382を介してp側電極36と電気的に接続される。よって、割断前では、p側電極36は、短絡部20と電気的に接続した状態になっていたといえる。p型半導体層18は、n型半導体層16に対して広面積に形成されることが多いので、本実施の形態のようにp側電極36と短絡部20とを配線部202を介して電気的に接続して、p側電極36にかかる電位差を確実に解消することができるので好ましい。
配線部202をp側透光性電極382と同じ材料から一体に形成すれば、配線部202をp側透光性電極382と同時に形成でき、また成型時にパターニングしやすくなるので好ましい。
なお、配線部202は半導体積層体12の縁部まで延びているが、このようにp型半導体層18、n型半導体層16及び配線部202の端面が同一面に配置されると、半導体積層体14内に生じている電位差を緩和する効果が期待される。この電位差の緩和により、p側電極36にかかる電界強度が低下し、長期間にわたって徐々に進行するp側電極36のマイグレーションを抑制できると考えられる。また、配線部202の端部は半導体島状体32の上面の短絡部20との切断によって形成されていることから、配線部202の形成途中において、p型半導体層18とn型半導体層16との端面にまで透光性電極382用の導電性材料がはみ出して成膜される恐れはない。
ただし、電位差の緩和効果は、電流のリークしやすさでもあるため、もしも半導体積層体12の全周にわたってp側透光性電極382を半導体積層体14の縁部まで形成できたとすると、半導体発光素子10の駆動時に電流のリークが顕著になり、半導体発光素子10の性能低下として現れてくる。よって、p側電極36のマイグレーション抑制効果と、リーク電極の抑制効果とが適切に現れるように、p側透光性電極382の一部を半導体積層体14の縁部まで延長するのがよい。
p側透光性電極382を半導体積層体14の縁部まで延長し、その縁部に沿ってp側透光性電極382を測定した長さ(これを、「縁部におけるp側透光性電極382の幅」と称する)は、電位差の緩和効果と、電流のリークしやすさとの兼ね合いから決定するのが好ましい。電流のリークを抑制する観点からは、縁部におけるp側透光性電極382の幅は、p側透光性電極6382が接触している縁部の1辺の長さの1/10にするのが好ましい。
以下に、半導体発光素子10の製造工程について説明する。
(1.半導体積層体14と段差部22の形成)
図2A及び図2Bでは、まず、複数の半導体発光素子10を形成できるような寸法の基板12の表面に、n型半導体層16及びp型半導体層16を順次積層して半導体積層体14を形成する。
次いで、各半導体発光素子10の周囲に相当する部分に周縁段差部42をまた、半導体発光素子10のn側電極34を形成する位置に段差部22を、それぞれ形成する。段差部22と周縁段差部42は、p型半導体層18と、n型半導体層16の一部とを除去する深さまでドライエッチングされる。なお、段差部22と周縁段差部42は、同じ深さにすることができるので、同一の工程で形成可能である。
本実施の形態の場合には、周縁段差部42を形成するときには、図2Aの平面図に図示されているような突出部28が残るようにパターニングする。突出部28は、半導体積層体14と一体であり、隣接する半導体発光素子10の段差部22に向かって突出している。このときに、突出部18は、周縁段差部42によって定められた割断線を越えて、隣接する半導体発光素子10の範囲に突出する形状にされることと、隣接する半導体積層体14と電気的に分離されることが重要である。
(2.透光性電極381、382及び短絡部20の形成)
図3A及び図3Bでは、p側透光性電極382と、隣接する半導体発光素子10のn側透光性電極381と、その間をつなぐ短絡部20とを、同一の導電性材料から一体に形成する。
短絡部20は、突出部28の側面のうち段差部22に面した側面に直接接触しており、これによりp型半導体層18とn型半導体層16とは短絡される。短絡部20により短絡されると、半導体積層体14が潜在的に有している電位差が消失する。これは、半導体積層体14の表面、段差部22、及び周縁段差部42等の表面において、金属のマイグレーションが起こらなくなることを意味している。なお、短絡部20を介してn側透光性電極381とp側透光性電極382が接続されていることから、p型半導体層16とn型半導体層18とを確実に短絡させることができる。
この例では、突出部28と段差部22とを、半導体発光素子10の一片(図3Aの上辺)と平行になるように配列すると、多数の半導体発光素子10を同じパターンを用いて形成できるので、半導体発光素子10の歩留まりが向上するので好ましい。
n側透光性電極381は、段差部22の底面のうち、少なくともn側電極34を形成する範囲以上の寸法形状に形成されて、n型半導体層16とn側電極34との間を接続できるようにされている。
p側透光性電極382は、半導体積層体14のp型半導体層18の上面よりもわずかに小さい範囲に形成して、はみ出しを確実に防止するのが好ましい。もしp側透光性電極382を形成する導電性部材がp型半導体層18からはみ出すと、周縁段差部42や段差部22とp型半導体層18とを短絡して、半導体発光素子10が発光しない不良が起きるからである。
(3.n側金属電極34及びp側金属電極36の形成)
図4A及び図4Bでは、n側電極34、p側電極36及び電極延長部361を、リフトオフ法によって形成する。これらの電極は、同一の金属材料から、以下のようにして形成される。
まず、表面全体にフォトレジストを塗布し、フォトリソグラフィーにより電極の形成位置にあるフォトレジストを除去する。そして、表面全体に金属膜を成膜し、その後にリフトオフによりフォトレジスト上に形成された金属膜を、フォトレジストごとリフトオフする。これにより、電極形成位置にのみ金属膜が残り、電極が形成される。
一般的には、このリフトオフの工程は水分を多く含む環境で行われるので、金属のマイグレーションが促進されやすい。しかしながら、先に形成された短絡部20によってn型半導体層16とp型半導体層18との間に電位差が解消されているので、金属材料にマイグレーションを引き起こす電界強度が存在しないので、マイグレーションはほぼ完全に防止される。
(4.個々の半導体発光素子10への割断)
図5A及び図5Bでは、周縁段差部42に沿って割断され、個々の半導体発光素子10が得られる。
このとき、突出部28の一部が割断線Dを越えて隣接する半導体発光素子10の領域に入っていることから、突出部28は2つに分断されて、延設部30と、隣接する半導体発光素子10の半導体島状部32とになる。そして、短絡部20は、隣接する半導体発光素子10の半導体島状部32の側面に残るとともに、既に短絡を起こさない配線部202として突出部28の上にも残る。
割断前においては、短絡部20は、半導体積層体14のn型半導体層16とp型半導体層18とを短絡するが、割断後では、短絡していた半導体積層体14から分離されて、隣接する半導体発光素子10に残される。よって、得られた半導体発光素子10では、短絡部20による短絡が解消されることになる。
突出部28の幅は、半導体積層体14の幅以下の幅であれば任意に設定できるが、半導体積層体14よりも狭幅にすると、割断時に切断すべき突出部28の幅も狭くなるので、割断作業が容易になる。
反対に、突出部28の幅を広くしておくと、半導体発光素子10に分割した後に、半導体積層体14内に生じている電位差を緩和する効果が大きくなると予想されるので、p側電極36にかかる電界強度がより低下し、p側電極36を形成する金属材料のマイグレーションの抑制効果が高まると期待される。
製造時のマイグレーション防止の効果は、製造時に半導体積層体14のn型半導体層16と、p型半導体積層体18とが電気的に短絡されていればよい。その観点からすると、透光性電極を形成しない形態であっても、製造時のマイグレーションの防止効果は十分に発揮される。例えば、透光性電極を形成せずに、金属から成る第1電極(n側電極)34及び第2電極(p側電極)36を、第1導電型半導体層(n型半導体層)16及び第2導電型半導体層(p型半導体層)18に直接形成してもよい。この場合には、さらに短絡部20も金属で形成して、n側電極34、p型電極36、及び短絡部20を一体に形成することもできる。ただし、この場合には、割断後の個々の半導体発光素子において、p側電極36の一部(配線部202)が半導体積層体14の縁部まで延長されることになるので、p側電極36が半導体積層体14の端面にマイグレーションしやすくなる。よって、割断後のマイグレーション防止の観点から、縁部におけるp側電極36(配線部202)の幅(縁部に沿って測定したp側電極36の長さ)を狭くするのがよい。特に、縁部におけるp側電極36(配線部202)の幅は、p側電極36が接触している縁部の1辺の長さの1/10にするのが好ましい。
上記の方法によって製造される半導体発光素子10ついて、好適な材料を以下に詳述する。
(n側電極34、p側電極36、電極延長部361)
n側電極34、p側電極36及び電極延長部361の電極は、Ag、Al、Ni、Rh、Au、Ti、Pt、Wなどの単体金属及びそれらの合金などの金属材料から形成することができる。電極の構成は、これらの金属材料を単層で、又は積層したもの(例えばAg/Ni/Rh/Au)が利用できる。積層の金属電極を形成するときには、最下部をAgにすると、光の反射率が高く、発光素子の発光効率を高めることができるので好ましい。Ag及びAlは、波長にかかわらず反射率が高いので、すべての発光波長の発光素子に好適である。特に、他の金属で吸収されやすい青色や緑色の発光素子に適用すると、発光効率の改善効果が高い。
本発明によれば、半導体発光素子10の製造時に起こる金属のマイグレーションをほぼ完全に防止できるので、Agのようにマイグレーションを起こしやすい金属材料であっても、電極材料として利用することができる。また、得られた発光素子10も、マイグレーションを起こしにくいので、半導体発光素子10の寿命が伸びる。
また、半導体発光素子10の発光波長が短波長であると、Ag以外の金属材料では反射率が低く、発光効率が低下しやすいことからも、Agを使用できる本発明の発光素子は、発光波長が短波長の半導体発光素子に好適である。
(n側透光性電極381、p側透光性電極382、短絡部20)
n側透光性電極381、p側透光性電極382及び短絡部20は、導電性酸化物や、Au/Niを積層した金属薄膜等から形成される。特に、透光性電極として導電性酸化物を用いるのが好ましく、その上に形成される金属電極のマイグレーションを抑制する効果があるので、得られた半導体発光素子10の寿命を延ばす効果が期待できる。
導電性酸化物としては、亜鉛(Zn)、インジウム(In)、スズ(Sn)、ガリウム(Ga)及びマグネシウム(Mg)からなる群から選択された少なくとも1種の元素を含む酸化物が挙げられる。具体的には、ZnO、AZO(AlドープZnO)、IZO(InドープZnO)、GZO(GaドープZnO)、In23、ITO(SnドープIn23)、IFO(FドープIn23)、SnO2、ATO(SbドープSnO2)、FTO(FドープSnO2)、CTO(CdドープSnO2)、MgO、などの導電性酸化物がある。なかでも、ITOは、可視光(可視領域)において高い光透過性を有し、導電率の高い材料であることから、透光性電極の材料として好適である。
また、割断時に短絡部20の切断しやすさの観点からすると、短絡部20には、亜鉛、インジウム、スズ、ガリウム及びマグネシウムからなる群から選択された少なくとも1種の元素を含む酸化物のように、粘りのない切断しやすい材料から形成するのが好ましい。短絡部が粘りの多い材料から形成されていると、割断時に短絡部が延びやすく、割断しにくいので好ましくない。
(半導体積層体14)
半導体積層体14は、GaN、GaAs、InGaN、AlInGaP、GaP、SiC、ZnOのように、半導体発光素子に適した材料が利用できる。特に、電極材料にAgが使えることから、発光波長の短い半導体発光素子が好適である。以下に、青色発光素子に適した材料について説明する。
(基板12)
青色発光素子を形成する基板12としては、例えば、サファイア、スピネル、SiC、GaN等の公知の絶縁性基板又は導電性基板を用いることができる。絶縁性基板は、最終的に取り除いてもよいし、取り除かなくてもよい。絶縁性基板を最終的に取り除かない場合、p電極およびn電極はいずれも半導体層上の同一面側に形成することが好ましい。また、最終的に絶縁性基板を除去する場合又は導電性基板を用いる場合、上述したように、p電極およびn電極はいずれも半導体層上の同一面側に形成してもよいし、異なる面にそれぞれ形成してもよい。
(n型半導体層16、p型半導体層18、活性層)
n型半導体層16、p型半導体層18、及び活性層は、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)等の窒化ガリウム系化合物半導体が好適に用いられる。また、これらの半導体層は、それぞれ単層構造でもよいが、組成及び膜厚等の異なる層の積層構造、超格子構造等であってもよい。特に、活性層は、量子効果が生ずる薄膜を積層した単一量子井戸又は多重量子井戸構造であることが好ましい。
また、通常、このような半導体層は、MIS接合、PIN接合又はPN接合を有したホモ構造、ヘテロ構造又はダブルへテロ構造等として構成されてもよい。窒化ガリウム半導体層は、例えば、MOVPE、有機金属気相成長法(MOCVD)、ハイドライド気相成長法(HVPE)、分子線エピタキシャル成長法(MBE)等の公知の技術により形成することができる。また、半導体層の膜厚は特に限定されるものではなく、種々の膜厚のものを適用することができる。
なお、半導体層の積層構造としては、例えば、AlGaNよりなるバッファ層、アンドープGaN層、Siドープn型GaNよりなるn側コンタクト層、GaN層とInGaN層とを交互に積層させた超格子層、GaN層とInGaN層とを交互に積層させた多重量子井戸構造の活性層、MgドープAlGaN層とMgドープInGaN層とを交互に積層させた超格子層、MgドープGaNよりなるp側コンタクト層、等が挙げられる。
<実施の形態2>
図6A及び図6Bに図示した本実施の形態では、(1)段差部22及び周縁段差部42の形状が変わっており、これにより突出部28が形成されていないこと、(2)金属材料から成る第1電極(n型電極)を形成せず、短絡部20と一体に形成されたn側透光性電極をそのままn側電極34とした以外は、実施の形態1と同様である。
図6A及び図6Bに示す半導体発光素子10では、段差部22と周縁段差部42によって囲まれた半導体積層体14は、突出部のない長矩形にされている。割断線Dで割断した後の個々の半導体発光素子10では、半導体島状部32の側面のうち段差部22に隣接する側面に短絡部20が形成され、半導体島状部32の上面を通って縁部まで伸びている。また、p側透光性電極382が半導体積層体14の上面に広がって、その一部は縁部まで延びている。p側透光性電極382の上面には、金属から成るp側電極36が形成されている。
製造時において、割断前の半導体発光素子10は、短絡部20の一端が同じ半導体発光素子10内のn側電極34と、そして他端が隣接する半導体発光素子10のp側透光性電極382と接続されている。これらは、一体に形成することができる。金属から成るp側電極36より前にp側透光性電極382及び短絡部20が形成されるので、p側電極36のリフトオフの際に半導体積層体14の電位差が解消されており、電極形成時に金属のマイグレーションが起こらない。また、短絡部20の形成工程を、n側電極34及びp側透光性電極382の形成工程と一緒にすることができるので、短絡部20を別工程にした場合に比べて製造工程を簡略化することができる。
本実施の形態では、p側電極36にAgを使用するのが好適であり、光の反射率が極めて高く、光の取出し効率を向上させることができる。このようにAgを半導体発光素子の広範囲に形成することは、マイグレーションの問題があったため、従来の製造方法では困難であった。しかしながら、本発明では、製造工程におけるマイグレーションをほぼ完全に防止することができるので、このような形態の半導体発光素子を製造することが可能である。
<実施の形態3>
図7に図示した本実施の形態では、(1)段差部22及び周縁段差部42の形状が変わっていること、(2)周縁段差部42に、微小な突起を複数形成している以外は、実施の形態1と同様である。
この突起は、周縁段差部42を形成する際に、所定範囲の全てのp型半導体層18を除去する代わりに、ドット状にp型半導体層18を残し、その周囲を除去して形成する。
この突起を有する半導体発光素子10は、素子構造端面から横方向へ出射される光を、効果的に観測面側に取り出すことができるので、光の発光効率が改善される。また、n側電極での光の吸収を防止することができる。
この半導体発光素子10は、割断線Dで割断することにより、短絡部20による短絡を解消した半導体発光素子10を得ることができる。
<実施の形態4>
実施の形態4は、図8に示す半導体発光素子10であり、(1)段差部22の形状が異なることと、(2)1つの半導体発光素子10に複数の短絡部20が形成されている以外は、実施の形態1と同様である。
図8は、比較的大きい半導体発光素子10に好適な形態であり、1つの発光素子10に段差部22が6個(図8では、上側に3個、下側に3個)形成され、それぞれの段差部22に、n側透光性電極381が形成されている。また、段差部22と、周縁段差部42とを除く半導体積層体14の上面には、p側透光性電極382が形成されている。
この形態では、半導体積層体14と隣接する半導体発光素子10の半導体積層体14とが対向し、段差部22と隣接する半導体発光素子10の段差部22とが対向している。そこで、突出部28は、半導体発光素子10の辺部に対して傾斜して形成されて、半導体積層体14から隣接する半導体発光素子10の段差部22に向かうようにされている。
この実施の形態では、n側透光性電極381と、隣接する半導体発光素子10のp側透光性電極382とを繋ぐ短絡部20と、p側透光性電極382と、隣接する半導体発光素子10のn側透光性電極381とを繋ぐ短絡部20とが形成されている。このように、隣接する半導体発光素子10の間に複数の短絡部20を形成することにより、寸法の大きい半導体発光素子10であっても、短絡によるマイグレーションの効果を確実にすることができる。
この半導体発光素子10は、割断線Dで割断することにより、短絡部20による短絡を解消した半導体発光素子10を得ることができる。
<実施の形態5>
実施の形態5は、図9に示す半導体発光素子10であり、(1)段差部22の形状と位置とが異なることと、(2)1つの半導体発光素子10に複数の短絡部20が形成されている以外は、実施の形態1と同様である。
この形態では、n側電極34を形成するための段差部22が、半導体発光素子10の縁部から離れた位置に形成されており、段差部22から縁部までの間に、細い補助段差部221が形成されている。そして、短絡部20の一端を、段差部22に形成されたn側透光性電極381と接続し、そこから補助段差部221を通って、隣接するp側透光性電極382まで他端を延長することにより、n側透光性電極381とp側透光性電極382とを電気的に接続することができる。
また、この実施の形態では、n側透光性電極381と、隣接する半導体発光素子10のp側透光性電極382とを繋ぐ短絡部20が複数形成されているので、寸法の大きい半導体発光素子10であっても、短絡によるマイグレーションの効果を確実にすることができる。
この半導体発光素子10は、割断線Dで割断することにより、短絡部20による短絡を解消した半導体発光素子10を得ることができる。
<実施の形態6>
図10に図示した本実施の形態では、突出部28の上に配線部202が形成されていない点以外は、実施の形態3と同様である。また、短絡部20は、突出部28の上面まで伸びているものの、割断線Dに達していない。よって、製造時に、短絡部20とp側透光性電極382とは接続されていないことになる。
このような半導体発光素子10は、金属電極34、36の形成時には、半導体積層体14の電位差が解消されているのでマイグレーションを確実に防止でき、また割断時には、短絡部20を切断しなくて済むので、割断がしやすく、半導体発光素子10の歩留まりを向上できる。その反面、実施の形態3では期待されている、個々の半導体発光素子10に割断した後にも配線部202によって半導体積層体14内に生じている電位差を緩和できる、という効果はほとんど期待できない。
本実施の形態では、実施の形態3(図7に図示)と類似の形状を有する半導体発光素子10を例示して説明したが、実施の形態1、2、4及び5と類似の形状を有する半導体発光素子10であっても、同様に、短絡部20の形成時に割断線Dを横断しないようにすることにより、配線部202を備えない半導体発光素子10を形成することができる。
図7の半導体発光素子10(実施の形態3)を、本発明の方法により製造した。
2インチφのサファイア基板12の上に、MOVPE反応装置を用い、Al0.1Ga0.9Nよりなるバッファ層を100Å、ノンドープGaN層を1.5μm、n型半導体層16として、SiドープGaNよりなるn型コンタクト層を2.165μm、GaN層(40Å)とInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のn型クラッド層を640Å、最初に膜厚が250ÅのアンドープGaNからなる障壁層と続いて膜厚が30ÅのIn0.3Ga0.7Nからなる井戸層と膜厚が100ÅのIn0.02Ga0.98Nからなる第1の障壁層と膜厚が150ÅのアンドープGaNからなる第2の障壁層が繰り返し交互に6層ずつ積層されて形成された多重量子井戸構造の活性層(総膜厚1930Å)、p型半導体層18として、MgドープAl0.1Ga0.9N層(40Å)とMgドープInGaN層(20Å)とを交互に10回積層させた超格子のp型クラッド層を0.2μm、MgドープGaNよりなるp型コンタクト層を0.5μmの膜厚でこの順に成長させ、ウェハを作製する。
得られたウェハを反応容器内で、窒素雰囲気中、600℃にてアニールし、p型クラッド層及びp型コンタクト層をさらに低抵抗化する。
アニール後、ウェハを反応容器から取り出し、最上層のp型コンタクト層の表面に所定の形状のマスクを形成し、エッチング装置でマスクの上からエッチングして段差部22を形成し、n型コンタクト層の一部を露出させる。
マスクを除去した後、スパッタ装置にウェハを設置し、In23とSnO2との焼結体からなる酸化物ターゲットをスパッタ装置内に設置する。スパッタ装置によって、ウェハのp型コンタクト層の上面と、露出したn型コンタクト層の上面とに、ITOから成るn側透光性電極381及びp側透光性電極382を3000Åの膜厚で形成する。また、p側透光性電極382と、隣接するn側透光性電極381との間を接続する短絡部20も、同じくITO膜から同時に形成する。
n側透光性電極381及びp側透光性電極382の上に、リフトオフ法により、n側電極34及びp側電極36を形成する。その後、ウェハを所定の箇所で割断することにより、半導体発光素子10を得る。
得られた半導体発光素子10を金属顕微鏡により観察した。図11Aは、周縁段差部42であり、図11Bはn側電極34及び接続部20である。n側電極34を除く部分には、金属が析出していない。このように、本発明の製造方法によって、金属電極のリフトオフにより生じていた金属のマイグレーションを確実に防止できることがわかった。
(比較例)
比較例として、接続部20を形成せず、それ以外は同様の条件で半導体発光素子10を形成した。得られた半導体発光素子10を金属顕微鏡により観察した。図12Aは、周縁段差部42であり、図12Bはn側電極34及び接続部20である。n側電極34以外の部分にも、スポット状の金属が析出していることがわかる。これらのスポット状金属は、n側電極34及びp側電極36のリフトオフの際に、半導体積層体14や透光性電極の表面に析出したものである。このように、短絡部20を形成しないと、金属の析出が起こることがわかった。
実施の形態1にかかる半導体発光素子を示す概略上面図である。 図1AのA−A線における概略断面図である。 図1AのB−B線における概略断面図である。 実施の形態1にかかる半導体発光素子の製造方法を説明する概略上面図である。 図2AのA−A線における概略断面図である。 実施の形態1にかかる半導体発光素子の製造方法を説明する概略上面図である。 図3AのA−A線における概略断面図である。 実施の形態1にかかる半導体発光素子の製造方法を説明する概略上面図である。 図4AのA−A線における概略断面図である。 実施の形態1にかかる半導体発光素子の製造方法を説明する概略上面図である。 図5AのA−A線における概略断面図である。 実施の形態2にかかる半導体発光素子を示す概略上面図である。 図6AのA−A線における概略断面図である。 実施の形態3にかかる半導体発光素子を示す概略上面図である。 実施の形態4にかかる半導体発光素子を示す概略上面図である。 実施の形態5にかかる半導体発光素子を示す概略上面図である。 実施の形態6にかかる半導体発光素子を示す概略上面図である。 実施例1の半導体発光素子の部分拡大写真である。 実施例1の半導体発光素子の部分拡大写真である。 比較例の半導体発光素子の部分拡大写真である。 比較例の半導体発光素子の部分拡大写真である。
符号の説明
10 半導体発光素子
12 基板
14 半導体積層体
16 第1導電型半導体層(n型半導体層)
18 第2導電型半導体層(p型半導体層)
20 短絡部
22 段差部
24 段差部の底面
26 段差部の側面
28 突出部
30 延設部
32 半導体島状部
34 第1電極(n側金属電極)
36 第2電極(p側金属電極)
42 周辺段差部
202 配線部
381 第1透光性電極(n側透光性電極)
382 第2透光性電極(p側透光性電極)

Claims (18)

  1. 個々の半導体発光素子に第1電極と第2電極とを少なくとも1つずつ備えた半導体発光素子を同時に複数製造する方法であって、
    基板に、第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを順次積層して半導体積層体を形成する工程と、
    個々の半導体発光素子の少なくとも1箇所で前記半導体積層体の一部を除去して、前記第1導電型半導体層が露出した段差部を形成する工程と、
    前記段差部に露出した前記第1導電型半導体層に前記第1電極を直接又は導体層を介して形成する工程と、
    前記第2導電型半導体層の上面に前記第2電極を直接又は導体層を介して形成する工程と、
    前記基板及び前記半導体積層体を個々の半導体発光素子に割断する工程と、を備えた製造方法であって、
    前記第1電極及び前記第2電極の少なくとも一方が金属から形成された金属電極であり、
    前記第1電極及び前記第2電極のうち少なくとも金属電極である何れか一方が形成されるよりも前又は同時に、前記第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層とを導体部材で短絡した短絡部を形成する工程を含み、
    前記割断により、前記短絡部近傍の第2導電型半導体層が残りの第2導電型半導体層から分離されることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記短絡部が、前記段差部に形成された前記第1電極と電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記短絡部の導体部材を前記第1電極と同一材料とし、前記導体部材を前記第1電極まで延長して前記第1電極と一体に形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 前記第1電極を形成する工程の前に、前記段差部から露出した前記第1導電型半導体層の表面に前記導体層として第1透光性電極を形成する工程を含み、
    前記短絡部の導体部材を前記第1透光性電極と同一材料とし、前記導体部材を前記第1透光性電極まで延長して前記第1透光性電極と一体に形成することを特徴とする請求項2に記載の半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記短絡部が、前記第2導電型半導体層上の前記第2電極と電気的に接続するように形成され、前記割断により前記第2電極から分離されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  6. 前記短絡部の導体部材を前記第2電極と同一材料とし、前記導体部材を前記第2電極まで延長して前記第2電極と一体に形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体発光素子の製造方法。
  7. 前記第2電極を形成する工程の前に、前記第2導電型半導体層の表面に前記導体層として第2透光性電極を形成する工程を含み、
    前記短絡部の導体部材を前記第2透光性電極と同一材料とし、前記導体部材を前記第2透光性電極まで延長して前記第2透光性電極と一体に形成することを特徴とする請求項5に記載の半導体発光素子の製造方法。
  8. 前記短絡部の導体部材は、Zn、In、Sn、Ga及びMgからなる群から選択された少なくとも1種の元素を含む酸化物であることを特徴とする請求項7に記載の半導体発光素子の製造方法。
  9. 前記第2導電型半導体層の一部が、前記素子を割断する際の割断線を越えて隣接する半導体発光素子の前記段差部に向かって延びる突出部を有し、
    前記短絡部の導体部材が、前記突出部の上面を通って前記第2電極に接続されており、
    前記割断する工程において、前記第2導電型半導体層の突出部と、該突出部の上面に形成された前記短絡部の導体部材とが切断されることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  10. 前記半導体発光素子が矩形であり、
    前記段差部と、前記隣接する半導体発光素子の前記段差部とが、前記半導体発光素子の一辺と平行な直線上に配列されており、
    前記直線上に、前記短絡部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  11. 前記金属電極は、Ag及びAlからなる群から選択された少なくとも1種の元素を含む金属又は合金から成ることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の半導体発光素子の製造方法。
  12. 第1導電型半導体層と第2導電型半導体層とを順次積層した半導体積層体と、
    前記半導体積層体の前記第2導電型半導体層側に形成された段差部であって、前記段差部は前記半導体積層体の表面よりも窪んで形成されており、前記段差部の前記底面から第1導電型半導体層が、前記段差部の側面から少なくとも第2導電型半導体層がそれぞれ露出して成る段差部と、
    前記段差部の底面に露出した前記第1導電型半導体層に直接又は導体層を介して形成された第1電極と、
    前記第2導電体型半導体層の上面に直接又は導体層を介して形成された第2電極と、
    前記段差部によって前記半導体積層体の一部を分離して形成された半導体島状部と、を備えた半導体発光素子であって、
    前記第1電極及び/又は前記第2電極が金属から成り、
    前記第2導電型半導体層の縁部の少なくとも一部が、前記半導体発光素子の縁部と同一面上に位置し、
    前記半導体島状部の第2導電型半導体層とその下側の前記第1導電型半導体層とを導体部材によって短絡した短絡部を備えることを特徴とする半導体発光素子。
  13. 前記第1電極と前記短絡部の導電部材とを同一の金属材料とし、前記導体部材を前記第1電極まで延長して前記導電部材と第1電極とを一体に形成しており、
    前記半導体発光素子を複数個規則的に配列すると、前記半導体島状部と隣接する前記半導体発光素子の前記第2導電型半導体層の縁部とが接続し、前記短絡部を通じて前記半導体積層体の前記第2導電型半導体層と隣接する半導体発光素子の前記第1導電型半導体層とが短絡されることを特徴とする請求項12に記載の半導体発光素子。
  14. 前記第1電極が金属材料から成り、
    前記第1導電型半導体層と第1電極との間に前記導体層として第1透光性電極が形成され、
    前記短絡部の導体部材を前記第1透光性電極と同一材料とし、前記導体部材を前記第1透光性電極まで延長して前記導電部材と第1電極とを一体に形成しており、
    前記半導体発光素子を複数個規則的に配列すると、前記半導体島状部と隣接する前記半導体発光素子の前記第2導電型半導体層の縁部とが接続し、前記短絡部を通じて前記半導体積層体の前記第2導電型半導体層と隣接する半導体発光素子の前記第1導電型半導体層とが短絡されることを特徴とする請求項12に記載の半導体発光素子。
  15. 前記第2導電型半導体層の上面に、前記第2電極と電気的に接続した配線部を備え、
    前記配線部が、前記第2導電型半導体層の縁部の少なくとも一部まで延長されて、前記配線部の端部が前記半導体発光素子の縁部と同一面上に位置することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  16. 前記第2電極が金属材料から成り、
    前記第2導電型半導体層と第2電極との間に前記導体層として第2透光性電極が形成され、
    前記第2透光性電極の縁部が前記半導体発光素子の縁部から離間しており、
    前記第2透光性電極と前記配線部とを同一材料から一体に形成し、
    前記半導体島状部の上面に、前記第2透光性電極及び前記配線部と同一材料から形成された前記短絡部の前記導体部材が、前記半導体発光素子の縁部まで延長されており、
    前記半導体発光素子を複数個規則的に配列すると、前記半導体島状部と隣接する前記半導体発光素子の前記第2導電型半導体層の縁部とが接続し、前記短絡部を通じて前記半導体積層体の前記第2導電型半導体層と隣接する半導体発光素子の前記第1導電型半導体層とが短絡されることを特徴とする請求項15に記載の半導体発光素子。
  17. 前記第2透光性電極の縁部が、前記第2導電型半導体層の表面に対して傾斜していることを特徴とする請求項16に記載の半導体発光素子。
  18. 前記導体層は、Zn、In、Sn、Ga及びMgからなる群から選択された少なくとも1種の元素を含む酸化膜であることを特徴とする請求項14、16又は17に記載の半導体発光素子。
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