JP2008222115A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラック軸の負荷による外乱を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】電動パワーステアリング装置10は、操舵トルクに応じて補助トルクを発生する装置であり、ステアリングホイール11の操舵角に応じて目標ラック移動量ST1を設定するラック移動量設定部71と、実際のラック移動量ST2を検出するラック移動量検出部72と、目標ラック移動量と実際のラック移動量の偏差を算出する偏差演算部73と、偏差演算部から出力される偏差信号が0になるように補助トルクの値を補正する補助トルク補正部76とを備える。補助トルクを生じさせる目標電流制御指令値を、目標ラック移動量と実ラック移動量との偏差に基づいて補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関し、特に、自動車の運転の際に運転者の操舵負担を軽減する電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、電気モータを動力源とする操舵力倍力装置と、マイクロコンピュータユニットおよびモータ駆動回路等から成る制御装置を備える。車両走行中に運転者がステアリングホイール(操舵ハンドル)を操舵力を与えると、電動パワーステアリング装置では、ステアリング軸で生じる操舵トルク、および車速を検出し、これらの検出信号に基づき制御装置でモータをPWM駆動する。これにより、操舵トルクを補う補助トルクを発生させ、運転者の操舵力を軽減する。この場合に、発生する補助トルクの値(アシスト量)は操舵トルクに応じて決定される。
電動パワーステアリング装置の従来例として特許文献1に記載された装置を挙げることができる。特許文献1は、本出願人が先に行った特許出願に基づく公知文献である。特許文献1に記載された電動パワーステアリング装置は、制御装置内のモータ駆動回路に電力を供給する車両の電源で出力電圧の変動が生じたとしても、モータの出力が変動しないようにし、運転者に快適な操舵感を与えることができる。
特許文献1に記載された電動パワーステアリング装置では、特許文献1の図1および図5を参照すれば、その制御装置(22:括弧書き内に記載された参照番号は図1または図5に示された番号である。以下同じ。)内のモータ制御部(60)は、基本制御部(68等)と、イナーシャ制御部(64)と、ダンパー制御部(65)を含む。このモータ制御部(60)に対して、検出部として、操舵トルク検出部(20)と、車速検出部(21)と、モータ回転角検出部(23A:最終的にはモータ角速度を検出する。)が設けられている。これらの検出部の各々の検出信号はモータ制御部(60)に入力される。モータ制御部(60)の基本制御部は目標電流を設定する手段(68)を含む。またイナーシャ制御部(64)はイナーシャを補正する手段であり、ダンパー制御部(65)はダンピングを補正する手段である。
特開2004−330877号公報
特許文献1に記載された電動パワーステアリング装置で明らかなように、従来の電動パワーステアリング装置のモータ制御部の基本的な構成は、操舵トルクと車速とモータ角速度の検知情報を用いて目標電流量とイナーシャ補正量とダンパー補正量を生成し、これらの量に基づき最終的な目標電流制御指令値を生成し、モータの動作制御を行って所要の補助トルクを得るようにしていた。
このため従来の電動パワーステアリング装置よれば、ステアリング軸と、両端部に転舵輪を備えたラック軸とを係合させるラック・ピニオン機構において、当該ラック軸に加わる負荷に起因する外乱を全く考慮していなかった。ラック軸の負荷による外乱を直接的に補償する制御構成は全く提案されていなかった。従って本発明の課題は、ラック軸の負荷による外乱を直接補償する制御構成を提案することである。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、ラック軸の負荷による外乱を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明に係る電動パワーステアリング装置は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
第1の電動パワーステアリング装置(請求項1に対応)は、操舵トルクに応じて補助トルクを発生する装置であり、ステアリングホイールの操舵角に応じて目標ラック移動量を設定するラック移動量設定部と、実際のラック移動量を検出するラック移動量検出部と、目標ラック移動量と実際のラック移動量の偏差を算出する偏差演算部と、偏差演算部から出力される偏差信号が0になるように補助トルクの値を補正する補助トルク補正部とを備える。
上記の電動パワーステアリング装置では、操舵トルクに応じて当該操舵トルクに付加される補助トルクを生じさせるための目標電流制御指令値を生成する基本的な制御構成に対して、当該目標電流制御指令値を、目標ラック移動量と実際のラック移動量との偏差に基づいて補正する。すなわち、ラック軸の負荷に起因する外乱に対する補正を直接に行うことが可能となり、ラック軸の負荷に起因する外乱の影響を抑制する。
第2の電動パワーステアリング装置(請求項2に対応)は、上記の構成において、補助トルク補正部は、偏差演算部から出力される偏差信号を補助トルクを発生させる目標電流制御指令値に加算する構成を有することを特徴とする。
本発明によれば、電動パワーステアリング装置において、操舵トルクに応じた補助トルクを生じさせる目標電流制御指令値を生成する基本的な制御構成に対して、当該目標電流制御指令値を、目標ラック移動量と実際のラック移動量との偏差に基づいて補正するようにしたため、ラック軸の負荷による外乱を直接補償することができ、ラック軸の負荷に起因する外乱の影響を抑制することができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施形態を説明する。
図1は本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の全体構成を示す。電動パワーステアリング装置10は、ステアリングホイール(操舵ハンドル)11に連結されるステアリング軸12に対して、運転者が与える操舵トルクを補助するトルク(補助トルク)を与えるように構成される。ステアリング軸12の上端はステアリングホイール11に連結され、下端にはピニオンギヤ13が取り付けられている。ピニオンギヤ13に対して、これに噛み合うラックギヤ14aを設けたラック軸14が配置されている。ピニオンギヤ13とラックギヤ14aによってラック・ピニオン機構15が形成される。ラック軸14の両端にはタイロッド16が設けられ、各タイロッド16の外側端には前輪(転舵輪)17が取り付けられている。
上記のステアリング軸12に対して、動力伝達機構18を介してブラシレスモータ19が設けられている。ブラシレスモータ19は、操舵トルクを補助するための回転力を出力する。この回転力は、上記補助トルクとして、動力伝達機構18を経由してステアリング軸12に与えられる。
またステアリング軸12には操舵トルク検出部20が設けられている。操舵トルク検出部20は、運転者がステアリングホイール11を操作することによって生じる操舵トルクをステアリング軸12に加えたとき、ステアリング軸12に加わる当該操舵トルクを検出する。操舵トルク検出部20は例えばトーションバーを利用して成る検出装置で構成されている。
また図1において、符号21はステアリング軸12の回転による操舵角すなわち舵角を検出する舵角センサを示し、符号22は車両の車速を検出する車速検出部を示し、符号23はマイクロコンピュータ等で構成される制御装置を示している。
制御装置23は、操舵トルク検出部20から出力される操舵トルク信号(T)と、舵角センサ21から出力される舵角信号(S)と、車速検出部22から出力される車速信号(V)を取り入れ、操舵トルク情報を舵角情報と車速情報に基づいて、ブラシレスモータ19の回転駆動するモータ電流SG1を出力する。またブラシレスモータ19には、レゾルバを含むモータ回転角検出部24が付設されている。モータ回転角検出部24の回転角信号SG2は制御装置23にフィードバックされている。上記のラック・ピニオン機構15は、図1中で図示しないギヤボックスに収納されている。
電動パワーステアリング装置10は、通常のステアリング系の機械的な装置構成に対し、動力伝達機構18、ブラシレスモータ19、操舵トルク検出部20、舵角センサ21、車速検出部22、制御装置23を付加した構成を有する。
上記の構成によれば、運転者がステアリングホイール11を操作して自動車の走行運転中に走行方向の操舵を行うとき、ステアリング軸12に加えられた操舵トルクに基づく回転力はラック・ピニオン機構15を介してラック軸14の軸方向の直線運動に変換され、さらにタイロッド16を介して前輪17の走行方向を変化させる。この時、同時に、ステアリング軸12に付設された操舵トルク検出部20は、ステアリングホイール11での運転者による操舵に応じた操舵トルクを検出して電気的な操舵トルク信号Tに変換し、この操舵トルク信号Tを制御装置23へ出力する。また舵角センサ21は舵角(操舵角またはハンドル角)を検出し、舵角信号Sを制御装置23へ出力する。車速検出部22は、車両の車速を検出して車速信号Vに変換し、この車速信号Vを制御装置23へ出力する。制御装置23は、操舵トルク信号T、舵角信号S、および車速信号Vに基づいて目標電流制御指令値を生成し、ブラシレスモータ19を駆動するためのモータ電流を発生する。モータ電流によって駆動されるブラシレスモータ19は、動力伝達機構18を介して補助トルクをステアリング軸12に作用させる。以上のごとくブラシレスモータ19を駆動することにより、ステアリングホイール11に加える運転者の操舵力が軽減される。
次に図2を参照して、ブラシレスモータ19の回転動作(回転角)を制御するための基本的なモータ制御部の構成の一例を説明する。このモータ制御部30は上記制御装置23内に設けられる。
ブラシレスモータ19にはその回転角を検出するためのレゾルバ24Aが取り付けられている。当該レゾルバ24Aはモータ回転角検出部24に含まれている。
ブラシレスモータ19の回転角を制御するためのモータ制御部30は、その入力側の前段に、位相補正部31、目標電流設定部32、イナーシャ補正部33、およびダンパー補正部34を備えている。
位相補正部31は、操舵トルク検出部20からの操舵トルク信号Tを車速検出部22からの車速信号Vに基づいて位相補正をして、補正操舵トルク信号T’を目標電流設定部32に出力する。
イナーシャ補正部33は、操舵トルク検出部20からの操舵トルク信号T、車速検出部21からの車速信号V、およびモータ回転角検出部24から出力された回転角速度信号(モータ角速度信号)Wを微分する微分処理部35からの角加速度信号に基づいて、イナーシャ補正を行うためのイナーシャ補正信号diを生成する。イナーシャ補正信号diは加算演算部36に出力される。
ダンパー補正部34は、操舵トルク検出部20からの操舵トルク信号T、車速検出部21からの車速信号V、およびモータ回転角検出部24のRD(レゾルバデジタル)変換部24Bからの回転角速度信号Wに基づいて、ダンパー補正をするためのダンパー補正信号ddを生成する。ダンパー補正信号ddは減算演算部37に出力される。
目標電流設定部32は、補正操舵トルク信号T’と車速信号Vに基づいて、2相目標電流(Id1,Iq1)を計算し出力する。2相目標電流(Id1,Iq1)は、ブラシレスモータ19の回転子上の永久磁石が作り出す回転磁束と同期した回転座標系で、永久磁石のd軸とq軸の各々に対応するものである。2相目標電流(Id1,Iq1)の各々は「d軸目標電流」、「q軸目標電流」と呼ばれる。
2相の目標電流(Id1,Iq1)には加算演算部36でイナーシャ補正信号diが加算され、イナーシャ補正後目標電流(Id2,Iq2)が生成される。イナーシャ補正後目標電流(Id2,Iq2)は減算演算部37でダンパー補正信号ddが減算され、ダンパー補正後目標電流(Id3,Iq3)が生成される。このダンパー補正後目標電流(Id3,Iq3)の各々は「d軸最終目標電流Id」,「q軸最終目標電流Iq」と呼ばれる。
さらに、モータ制御部30の出力側の後段には、偏差演算部41、PI設定部42、非干渉化制御部43、演算部74、dq−3相変換部75、モータ駆動部(インバータ)46、3相の駆動電流路47、モータ電流検出部48,49、3相−dq変換部50が設けられている。
上記のd軸およびq軸の最終目標電流(Id,Iq)は、偏差演算部41で、d軸およびq軸の検出電流(Id,Iq)がそれぞれ減算され、これにより偏差(DId,DIq)が計算され、PI設定部42に出力される。
PI設定部42は、偏差(DId,DIq)に基づき演算し、検出電流(Id,Iq)が最終目標電流に追従するように目標電圧(Vd,Vq)を計算する。この目標電圧(Vd,Vq)は、非干渉化制御部43と演算部44により、d軸およびq軸の補正目標電圧(Vd’,Vq’)に補正され、dq−3相変換部45に出力される。
なお図2では、図示の便宜上、1組の加算演算部36、減算演算部37、偏差演算部41、PI設定部42、演算部44が示されているが、実際にはこの組は2つの目標電流(Id1,Id2)のそれぞれに設けられる。
非干渉化制御部43は、検出電流(Id,Iq)および回転子の回転角速度信号Wに基づいて、目標電圧(Vd,Vq)のための非干渉化制御補正値を計算する。
演算部44は、目標電圧(Vd,Vq)から非干渉化制御補正値を減算することにより、補正目標電圧(Vd’,Vq’)を算出し、dq−3相変換手段75に出力する。
dq−3相変換手段45は、補正目標電圧(Vd’,Vq’)を3相目標電圧(Vu,Vv,Vw)に変換し、モータ駆動部(インバータ)46に出力する。
モータ駆動部46はPWM電圧発生部(プリドライブ回路)とインバータ回路を含む。モータ駆動部46は、3相目標電圧(Vu,Vv,Vw)に対応したPWM制御電圧信号を生成してインバータ回路に出力し、インバータ回路は3相の交流駆動電流(Iu,Iv,Iw)を発生し、駆動電流路47を介してブラシレスモータ19に供給する。
3相の駆動電流路47のうちの2つにはモータ電流検出部48,49が設けられる。モータ電流検出部48,49は駆動電流Iu,Iwを検出して3相−dq変換部50に出力する。この3相−dq変換部50では、検出した駆動電流Iu,Iwに基づいて残りの駆動電流Ivを計算する。3相−dq変換部50は3相検出駆動電流Iu,Iv,Iwを2相のd軸およびq軸の検出電流Id,Iqに変換する。
レゾルバ24Aからの信号は上記のRD変換部24Bに連続的に供給される。RD変換部24Bは、ブラシレスモータ19における回転子の固定子に対する角度(回転角:θ)を計算し、このモータの角度信号θをdq−3相変換部45と3相−dq変換部50に供給する。さらにRD変換部24Bは、角度(θ)に基づき回転角速度(W)を計算し、回転角速度信号Wを、前述のごとくダンパー補正部34と微分処理部35と非干渉化制御部43に供給する。
以上に説明したモータ制御部30で、波線で示したブロック60がモータ制御部30の基礎的制御構成部である。この基礎的制御構成部60の内部構成を、さらに機能的な観点のブロック図で示すと、図3に示すごとくなる。
図3において、基礎的制御構成部60は、カスケードに接続されたベース制御部61とイナーシャ制御部62とダンパー制御部63とから構成される。ベース制御部61は上記の位相検出部31と目標電流設定部32とによって構成される。イナーシャ制御部62は上記のイナーシャ補正部33と加算演算部36とによって構成される。ダンパー制御部63は上記のダンパー補正部34と減算演算部37とによって構成される。
上記の基礎的制御構成部60には、操舵トルク検出部20からの操舵トルク信号Tと、車速検出部22からの車速信号Vと、モータ回転角検出部24からの回転角速度信号Wとが入力されている。さらに最終段のダンパー制御部63からは、ダンパー補正後目標電流であるd軸最終目標電流Idとq軸最終目標電流Iqが出力される。
電動パワーステアリング装置10の基礎的制御構成部60に対して、ラック軸14の負荷(ラックロード)に起因する外乱を直接補償するラックロード外乱補正部70が付加される。
ラックロード外乱補正部70は、ラック軸14の軸方向の移動量(以下「ラックストローク」と記す)について、制御目標値として設定される目標ラックストローク(ST1)と、実際に計測される実ラックストローク(ST2)との偏差を求め、当該偏差に応じて上記の最終目標電流(d軸最終目標電流Idとq軸最終目標電流Iq)を補正する機能を有している。
ラックロード外乱補正部70において、目標ラックストロークST1は、舵角センサ21から出力された舵角信号S(操舵角またはハンドル角に相当)に対して、乗算演算部71でステアリングギヤ比(Sn)を掛けることにより算出される。また実ラックストロークST2は、モータ回転角検出部24から出力されたモータの角度信号θに対して、乗算演算部72でモータ回転角をラックストロークに換算するギヤ比(Sz)を掛けることにより算出される。算出された目標ラックストロークST1と実ラックストロークST2は減算演算部73に入力される。減算演算部73は目標ラックストロークST1と実ラックストロークST2の偏差を算出する。減算演算部73から出力される偏差信号は、増幅部(K)74と補償器フィルタ75を経由して加算演算部76に入力される。この加算演算部76は、図2に示したモータ制御部30の構成では、減算演算部37と偏差演算部41との間に配置される。加算演算部76では、ダンパー制御部63から出力される最終目標電流(d軸最終目標電流Idとq軸最終目標電流Iq)に対して、補償器フィルタ75からの偏差信号が加算される。ダンパー制御部63からの終目標電流に係る信号に補償器フィルタ75からの偏差信号を加算して成る信号を目標電流制御指令値として偏差演算部41に供給する。また実ラックストロークは、センサを追加して直接測定してもよい。
偏差演算部73で偏差信号が出力することは、ラックロード成分(外乱)が原因となって本来あるべきラックストローク(目標ラックストロークST1)が実現されていないことを意味する。
電動パワーステアリング装置10におけるモータ制御部30の基礎的制御構成部60に対して上記構成を有するラックロード外乱補正部70を設けたため、偏差演算部73の偏差信号が0になるように制御が行われ、これによりラック軸14の負荷に起因する外乱を直接的に補償することができる。
上記のごときモータ制御部30の基礎的制御構成部60に対するラックロード外乱補正部70の付加の構成については、波線に示すように、アクティブ反力等の車両挙動フィードバック制御の構成81と組み合わせて付設するようにすることもできる。
以上の実施形態で説明された構成や配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、乗用自動車等で運転者の操舵力を軽減する電動パワーステアリングでラックロードに起因する外乱を除去し操舵感の良好性を高めるのに利用される。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の全体構成を示す概略構成図である。 本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置のモータ制御部の基本的な構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電動パワーステアリング装置のモータ制御部の特徴的な構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 電動パワーステアリング装置
11 ステアリングホイール
12 ステアリング軸
13 ピニオン
14 ラック軸
15 ラック・ピニオン機構
19 ブラシレスモータ
20 操舵トルク検出部
21 舵角センサ
22 車速検出部
23 制御装置
24 モータ回転角検出部
30 モータ制御部
31 位相検出部
32 目標電流設定部
33 イナーシャ補正部
34 ダンパー補正部
60 基礎的制御構成部
61 ベース制御部
62 イナーシャ制御部
63 ダンパー制御部
70 ラックロード外乱補正部

Claims (2)

  1. 操舵トルクに応じて補助トルクを発生する電動パワーステアリング装置において、
    ステアリングホイールの操舵角に応じて目標ラック移動量を設定するラック移動量設定手段と、
    実際のラック移動量を検出するラック移動量検出手段と、
    前記目標ラック移動量と前記実際のラック移動量の偏差を算出する偏差演算手段と、
    前記偏差演算手段から出力される偏差信号が0になるように前記補助トルクの値を補正する補助トルク補正手段と、
    を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記補助トルク補正手段は、前記偏差演算手段から出力される前記偏差信号を前記補助トルクを発生させる目標電流制御指令値に加算する構成を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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