JP2008307913A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで制御装置の過熱保護を実現することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】少なくとも操舵トルクTに基づいて、d−q軸のベクトル制御を用いて電流指令値を演算し、その電流指令値に基づいて電動モータ12を駆動制御する。このとき、ECU温度Tecuが高いほどベクトル制御におけるd軸電流指令値Idrefを小さく演算することで、ECU温度Tecuが低い場合は、通常の弱め界磁制御を実行して急操舵に対する操舵フォーリングを向上し、ECU温度Tecuが高い場合は、弱め界磁制御を通常より弱く発揮してECUハードの温度保護を実現する。
【選択図】図4

Description

本発明は、二相回転磁束座標系(d−q座標系)で記述されるベクトル制御により電動モータを駆動制御し、ステアリング機構に運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置に関する。
近年、電動パワーステアリングシステム(EPSシステム)は、2000CCを越えるクラスの排気量の大型車両にも適用されている。これに伴い、EPSシステムにおいても高出力化に対応するため、3相ブラシレスタイプのモータが採用されてきている。
このようなタイプのモータの制御においては、二相回転磁束座標系(d−q座標系)で記述されるベクトル制御が採用され、さらに、ハンドルの高速操舵時の高速回転を実現するために、d軸電流がモータの界磁を弱めるような所定値となるようにd軸電流指令値を制御する弱め界磁制御が適用されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、ベクトル制御においては、操舵トルクの指令に基づいて生成された各相のモータ電流指令値を、回転界磁を表すd−q座標の回転座標系に変換し、d軸電流指令値及びq軸電流指令値をそれぞれ生成し、同様に各相のモータ電流検出値をd−q変換したd軸電流検出値及びq軸電流検出値との偏差に基づいてモータ電流の制御が行われる。
ここで、d軸電流は回転界磁の磁束方向、q軸電流は回転界磁の磁束方向と直行する方向に位相が一致しており、モータの出力トルクはq軸電流の大きさに比例し、d軸電流は上述の弱め界磁制御においてモータ磁束を弱める方向に与えられる。
特開2003−40128号公報
ところで、上記特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置のように、二相回転磁束座標系で記述されるベクトル制御によりモータを制御する場合、モータ駆動回路へ入力される電流は、q軸電流とd軸電流とのベクトル和に相当するため、同じ操舵トルク指令値が与えられた場合、弱め界磁制御を実施しているときのモータ駆動回路への入力電流は、弱め界磁制御を実施していないときよりも多く流れる特徴がある。
したがって、据え切りや駐車場等での操舵が連続して行われるような連続高負荷操舵において、同時に高速転舵がなされて弱め界磁制御が作動した場合、モータ駆動回路への入力電流はさらに大きくなり、弱め界磁制御が作動しない場合よりもモータ駆動回路の温度上昇が早くなり、モータ駆動回路の駆動素子が熱破壊するおそれがある。
一方、従来の電動パワーステアリング装置においては、モータ駆動回路の駆動素子が熱破壊するのを防止するために、モータ電流を制限して過熱保護を行う機能を備えるものがある。通常、制御装置の設計においては、据え切りあるいは駐車場等での操舵が連続して行われた場合の温度上昇を想定し、規定回数の据え切り操舵でアシスト切れをしない、つまり制御装置の過熱保護が作動しないような熱設計を行っている。
しかしながら、上記のような連続高負荷操舵において、同時に高速転舵がなされて弱め界磁制御も作動した場合、上述したようにモータ駆動回路の温度上昇が早くなるため、過熱保護機能が早めに作動してしまう。
これを抑制するために、弱め界磁制御作動時の入力電流の増分を考慮した熱設計とすると、モータ駆動回路において耐熱温度の高い素子を採用する、あるいは放熱性能を大きくする等の設計が必要となり、制御装置が高価となってしまう。
そこで、本発明は、低コストでモータ駆動回路の過熱保護を実現することができる電動パワーステアリング装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて、d−q軸のベクトル制御を用いて電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するモータ制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
前記電動モータを駆動するモータ駆動回路の素子の温度を検出又は推定する温度検出手段を有し、前記電流指令値演算手段は、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が高いほど、前記ベクトル制御におけるd軸電流指令値を小さく演算することを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記電流指令値演算手段は、通常のd軸電流指令値に対して、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が高いほど小さくなる温度感応ゲインを乗じることで、当該温度が高いほど、前記d軸電流指令値を小さく演算することを特徴としている。
さらに、請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記電流指令値演算手段は、進角制御によって前記d軸電流指令値を演算するものであって、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が高いほど、前記進角制御における進角を小さく演算することを特徴としている。
また、請求項4に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1〜3の何れか1項に係る発明において、前記電流指令値演算手段は、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が所定温度以上であるとき、当該温度が高いほど、前記d軸電流指令値を小さく演算することを特徴としている。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、モータ駆動回路の素子の温度が高いほど、ベクトル制御におけるd軸電流指令値(モータの界磁を弱める界磁電流指令値)を小さく演算するので、高温時のモータ駆動回路の入力電流を抑えることができ、例えば、連続高負荷操舵において、同時に高速転舵がなされて弱め界磁制御が作動した場合であっても、電源入力回路部の遮断リレー及びノイズ吸収コイルの発熱を緩和することができ、その結果、低価格、低消費電力で過熱保護機能を実現することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を示す全体構成図である。
図中、符号1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出手段としてのトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結されて操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータ12とを備えている。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介装した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を例えばポテンショメータで検出するように構成されている。このトルクセンサ3から出力されるトルク検出値Tはコントローラ15に入力される。
コントローラ15は、車載のバッテリ17(例えば、定格電圧が12Vである)から電源供給されることによって作動する。バッテリ17の負極は接地され、その正極はエンジン始動を行うイグニッションスイッチ18を介してコントローラ15に接続されると共に、イグニッションスイッチ18を介さず直接コントローラ15に接続されている。
また、本実施形態の電動モータ12は、例えば3相ブラシレスモータであり、図2に示すように、U相コイルLu、V相コイルLv及びW相コイルLwの一端が互いに接続されてスター結線とされ、各コイルLu、Lv及びLwの他端がコントローラ15に接続されて個別にモータ駆動電流Iu、Iv及びIwが供給される。また、電動モータ12は、ロータの回転位置を検出するレゾルバ、エンコーダ等で構成されるロータ位置検出回路を備え、回転角センサ13はこのロータ位置検出回路から出力されるロータ回転位置をもとにモータ回転角θを検出するようになっている。
コントローラ15には、図2に示すように、トルクセンサ3で検出された操舵トルクT及び車速センサ16で検出された車速検出値Vが入力されると共に、回転角センサ13で検出されたモータ回転角θが入力され、さらに電流検出回路22で検出された電動モータ12の各相コイルLu、Lv及びLwに供給されるモータ駆動電流Iu、Iv及びIwが入力される。また、温度検出手段としてのサーミスタ等で構成される温度センサ26で検出された、後述する電界効果トランジスタ(FET)の温度もコントローラ15に入力される。
このコントローラ15は、操舵トルクT、車速検出値V及びモータ回転角θに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生するためのモータ電圧指令値Vu、Vv及びVwを出力する例えばマイクロコンピュータで構成される制御演算装置23と、電動モータ12を駆動する電界効果トランジスタ(FET)で構成されるモータ駆動回路(インバータ回路)24と、制御演算装置23から出力される相電圧指令値Vu、Vv及びVwに基づいてパルス幅変調(PWM)制御処理を実行し、モータ駆動回路24の電界効果トランジスタのゲート電流を制御するFETゲート駆動回路(PWM制御部)25と、を備えている。
この図2において、制御演算装置23が電流指令値演算手段に対応し、モータ駆動回路24及びFETゲート駆動回路25がモータ制御手段に対応している。
制御演算装置23は、図3に示すように、入力されるトルク検出値T及び車速検出値Vに応じたトルク指令値Trefを算出し、算出したトルク指令値Trefをもとにd−q軸電流指令値Idref,Iqrefを算出し、さらにd−q軸電流指令値Idref,Iqrefを2相/3相変換して3相電流指令値Iuref〜Iwrefを算出する電流指令値演算部30と、この電流指令値演算部30から出力される3相電流指令値Iuref〜Iwrefと電流検出回路22u〜22wで検出したモータ電流Iu〜Iwとで電流フィードバック処理を行って駆動電圧を制御するモータ電流制御部40とを備えている。
電流指令値演算部30は、トルク指令値演算部31と、角速度演算部32と、換算部33と、3相/2相変換部34と、q軸電流指令値演算部35と、d軸電流指令値演算部36と、2相/3相変換部37とを備えている。
トルク指令値演算部31は、トルクセンサ3で検出した操舵トルクT及び車速センサ16で検出した車速検出値Vを入力として、公知の手順によりトルク指令値Trefを算出し、これをq軸電流指令値演算部35及びd軸電流指令値演算部36に出力する。
角速度演算部32は、回転角センサ13で検出されるモータ回転角θを微分してモータ角速度ωを算出し、これを換算部33、q軸電流指令値演算部35及びd軸電流指令値演算部36に出力する。
換算部33は、モータ角速度ωおよびモータ回転角θを入力として逆起電圧eu,ev,ewを算出する。
3相/2相変換部34は、モータ回転角θおよび換算部33で算出した逆起電圧eu,ev,ewを入力として、逆起電圧eu,ev,ewをd−q軸の逆起電圧ed,eqに変換する。
q軸電流指令値演算部35は、逆起電圧ed,eq、トルク指令値Tref、モータ角速度ωおよび後述するd軸電流指令値Idrefを入力として、電流指令値Iqrefを決定する。具体的には、q軸電流指令値演算部35では、Iqref=2/3(Tref×ω−ed×Idref)/eqを演算する。
また、d軸電流指令値演算部36は、トルク指令値Trefおよびモータ角速度ωを入力として、後述する処理を行ってd軸電流指令値Idrefを算出する。なお、このd軸電流指令値Idrefは界磁を弱める界磁電流指令値である。
そして、2相/3相変換部37は、電流指令値Iqref,Idrefおよびモータ回転角θが入力されて、電流指令値Iqref,Idrefを3相の電流基準値Iuvref,Ivvref,Iwvrefに変換し、これらをモータ電流制御部40に出力する。
モータ電流制御部40は、減算回路41u,41v,41wと、PI制御部42と、を備えている。
減算回路41u,41v,41wは、電流検出回路22u,22v,22wで検出した各相のモータ電流Iu,Iv,Iwと、3相の電流指令値Iuvref,Ivvref,Iwvrefとの偏差をそれぞれ算出し、その偏差をPI制御部42に出力する。
PI制御部42は、上記偏差を零にするように電圧指令値Vu,Vv,Vwを算出してフィードバック制御を実行する。
そして、PWM制御部25では、これら電圧指令値Vu,Vv,Vwを入力としてインバータ回路24へのPWMのゲート信号を算出し、インバータ回路24は、そのゲート信号によってPWM制御される。これにより、各相電流Iu,Iv,Iwが電流指令値Iuvref,Ivvref,Iwvrefとなるように制御される。
以上が、電動モータ12に対する基本制御であるが、電動モータ12の容量には限度があり、ハンドルを高速で操舵するような場合、モータのパワーが不足するので、モータの出力トルクを抑えて高速回転を実現し、パワー一定の制御をする必要がある。
このような制御を実現するために弱め界磁制御という制御方法が用いられ、通常、d軸の電流指令値Idref=0であったものが、弱め界磁制御の場合は、等価的にIdref=0ではなくなる。d軸電流指令値Idrefは界磁磁束に対応した電流成分であり、d軸電流指令値Idrefを負の方向に増加させるとd軸上の界磁磁束を弱めることと等価となる。界磁磁束が弱められると逆起電力が小さくなるため、より高速でモータを回転させることが可能となる。このような弱め界磁制御を実行して、急速なハンドル操舵においてもハンドル操舵のフィーリングを良くする工夫を施している。
次に、d軸電流指令値演算部36の具体的な処理について、図4をもとに説明する。
まず、換算部36aにトルク指令値Trefが入力され、ベース角速度ωbが算出される。一方、機械角演算部36bでは、モータ角速度ωを入力とし、機械角度に変換した機械角速度ωmを出力する。arccos演算部36cでは、ベース角速度ωbと機械角速度ωmとを入力とし、角度Φ=arccos(ωb/ωm)が実行されて、角度Φが出力される。次に、sin演算部36dで角度Φを入力として、sinΦが出力される。
一方、トルク指令値Trefを入力とし、トルク係数演算部36eにおいて、基準電流Iqb=(Tref/Kt)となる基準電流Iqbが算出される。ここで、Ktはトルク係数である。絶対値演算部36fで基準電流Iqbを入力として絶対値をとって、基準電流の絶対値|Iqb|が出力される。次に掛算部36gで、sin演算部36dでの出力であるsinΦと|Iqb|とを入力として、d軸電流指令値IdrefがIdref=−|Iqb|・sinΦとして出力される。
即ち、ここでは、d軸の電流指令値IdrefはIdref=−|Tref/Kt|・sin(arccos(ωb/ωm))=−|Iref|・sin(arccos(ωb/ωm))として算出される。
そして最後に、指令値補正部36hで、掛算部36gから出力されるd軸電流指令値(通常のd軸電流指令値)Idrefに、ECU温度Tecuに感応したゲインKを乗じたK・Idrefを、最終的なd軸電流指令値Idrefとして出力する。
具体的には、d軸電流指令値Idrefを補正するためのゲインKは、ECU温度センサ26の出力であるECU温度Tecuをもとに、ゲインマップを参照して算出する。
ここで、上記ゲインマップは、ECU温度Tecuが温度T1以下の領域ではゲインKが“1”に固定され、温度T1より高く温度T2以下の領域では、ECU温度Tecuが高くなるほどゲインKが“1”から“0”に向かって比例的に小さくなり、温度T2より高い領域ではゲインKが“0”に固定されるように設定されている。
d軸電流指令値Idrefを表わす式の中のarccos(ωb/ωm)からも分かるように、モータの機械角速度ωmがベース角速度ωbより高速になったとき、界磁を弱めるための界磁電流指令値であるIdrefが値として現れる。即ち、モータの機械角速度ωmがベース角速度ωbより高速になったとき弱め界磁制御が実行される。
次に、第1の実施形態の動作及び効果について説明する。
モータの機械角速度ωmがベース角速度ωbより遅い場合、d軸電流指令値演算部36において、arccos演算部36cの出力であるΦが“0”となるので、sinΦ=0となりIdref=−|Iqb|・sinΦ=0となる。したがって、d軸電流指令値演算部36の出力であるK・Idrefも“0”となって、弱め界磁制御は実行されない。
この状態から機械角速度ωmが早くなり、ベース角速度ωbより高速になると、arccos演算部36cの出力である角度Φが0でなく、sinΦが0から1の間の値を発生するので、掛算部36gの出力値Idref=−|Iqb|・sinΦは値を発生する。
このとき、ECU温度Tecuが温度T1以下の低温状態であるものとすると、指令値補正部36hでゲインK=1として算出されるので、掛算部36gの出力値が補正されることなく、当該掛算部36gの出力値Idrefを最終的なd軸電流指令値として弱め界磁制御が実行される。
ここで、モータ駆動回路へ入力される電流は、q軸電流とd軸電流とのベクトル和に相当するため、同じ操舵トルク指令値が入力された場合、弱め界磁制御を実施しているときのモータ駆動回路への入力電流は、弱め界磁制御を実施していないときよりも多く流れることになる。
本実施形態のように、ECU温度Tecuを考慮せずに弱め界磁制御を実行すると、据え切りや駐車場等での操舵が連続して行われるような連続高負荷操舵において、同時に高速転舵がなされて弱め界磁制御が作動した場合、モータ駆動回路への入力電流はさらに大きくなり、弱め界磁制御が作動しない場合よりもモータ駆動回路の温度上昇が早くなり、モータ駆動回路の駆動素子が熱破壊するおそれがある。
また、モータ駆動回路の駆動素子が熱破壊するのを防止するために、モータ電流を制限して過熱保護を行う機能を備え、据え切り或いは駐車場等での操舵が連続して入力された場合の温度上昇を想定し、規定回数の据え切り操舵でアシスト切れしない、つまり上記過熱保護機能が作動しないような熱設計を行っている電動パワーステアリング装置があるが、上記のような連続高負荷操舵において、同時に高速転舵がなされて弱め界磁制御も作動した場合、上述したようにモータ駆動回路の温度上昇が早くなるため、過熱保護機能が早めに作動してしまう。
これを抑制するために、弱め界磁制御作動時の入力電流の増分を考慮した熱設計とすると、モータ駆動回路において耐熱温度の高い素子を採用する、あるいは放熱性能を大きくする等の設計が必要となり、制御装置が高価となってしまう。
これに対して、本実施形態では、ECU温度センサでECU温度Tecuを検出し、このECU温度Tecuに応じてd軸電流指令値Idrefを制限するので、高温時のモータ駆動回路への入力電流を制限して、低コストでモータ駆動回路の過熱保護を実現することができる。
即ち、ECU温度Tecuが温度T1より高く温度T2以下の中温状態にあるものとすると、指令値補正部36hでゲインKが1から0の間の値として算出される。そのため、最終的なd軸電流指令値は、前記掛算部36gの出力値より小さくなる。また、ECU温度Tecuが温度T2より高い高温状態であるものとすると、指令値補正部36hでゲインK=0として算出されるので、最終的なd軸電流指令値Idref=0となり、弱め界磁制御は実行されない。
図5は、ECU温度によって変化する弱め界磁制御の領域を説明する図である。このように、Tecu≦T1であるときには通常の弱め界磁制御が実行されるが、T1<Tecu≦T2であるときには弱め界磁制御は通常時より弱く実行される。さらに、Tecu>T2であるときには弱め界磁制御は実行されない。
つまり、ECU温度Tecuが高いほど、モータ駆動回路への入力電流が制限されることになり、ECU温度Tecuが低い場合には、通常の弱め界磁制御を実行して操舵フィーリングを向上し、ECU温度Tecuが高い場合には、操舵フィーリングを向上するよりも、ECUハードの温度保護を重視する制御となっている。
また、図6に示すように、モータ出力線図はモータ温度に応じて変化する。この図6において、実線は高温時、破線は常温時のモータ出力線図を示している。モータ温度が常温から高温になると、永久磁石の磁束が減ることにより、モータの最大出力トルクが減ると共に回転数が上昇する。そして、この高温時には、中負荷付近の設計目標値(図中α)を上回ることになる。本実施形態では、ECU温度Tecuが高温状態にあるときにd軸電流指令値を小さく演算するので、上記設計目標値を下回るように補正することができる。
このように、上記第1の実施形態では、温度検出手段で検出したECU温度が高いほどd軸電流指令値を小さく演算するので、高温時のモータ駆動回路への入力電流を抑えることができ、例えば、連続高負荷操舵において、同時に高速転舵がなされて弱め界磁制御が作動した場合であっても、電源入力回路部の遮断リレー及びノイズ吸収コイルの発熱を確実に緩和することができる。その結果、低コスト、低消費電力でECUハードの過熱保護を実現することができる。
また、通常のd軸電流指令値に対して温度感応ゲインを乗じることで、ECU温度が高いほどd軸電流指令値を小さく演算するので、比較的簡易な回路構成でd軸電流指令値の制限を実現することができる。
さらに、温度検出手段で検出したECU温度が所定温度以上であるとき、当該温度が高いほどd軸電流指令値を小さく演算するので、ECU温度が低温状態であるときには通常の弱め界磁制御を実行してモータの高速回転を可能とすることができ、ハンドルの急操舵に対してもフィーリングの良いハンドル操舵を確保することができる。
次に、本発明における第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態において弱め界磁制御をベクトル制御のd軸電流指令値によって実現しているのに対し、ベクトル制御の進角制御によって実現するようにしたものである。
図7は、第2の実施形態における制御演算装置23の構成を示すブロック図である。ここでは、図3に示す第1の実施形態における制御演算装置23と同様の処理を行う部分には図3と同一符号を付し、処理の異なる部分を中心に説明する。
電流指令値演算部61は、トルク指令値Tref、モータ回転角θ及びモータ角速度ωが入力されて、q軸電流指令値Iqrefとd軸電流指令値Idrefとを演算するものであって、通常、q軸電流指令値Iqrefはトルク指令値Trefに比例し、d軸電流指令値Idrefは“0”となるように算出する。
一方、電流検出回路22u,22v,22wで検出したモータ電流Iu,Iv,Iwは、3相/2相変換部62でモータ電流Iq,Idに変換される。この変換には、モータ回転角θが利用される。
そして、モータ電流Iq,Idは減算部63q,63dにそれぞれフィードバックされ、この減算部63qでq軸電流指令値Iqrefとモータ電流Iqとの偏差ΔIqが算出され、減算部63dでd軸電流指令値Idrefとモータ電流Idとの偏差ΔIdが算出される。
PI制御部64は、これらの偏差ΔId,ΔIqをなくすようにPI制御を施し、電圧指令値Vd,Vqを出力する。そして、これら電流指令値Vd,Vqは、2相/3相変換部65で3相の電圧指令値Vu,Vv,Vwに変換される。この変換には、モータ回転角θ及び後述する進角演算部66で演算される進角の角度Φが利用される。具体的には、電流指令値Vd,Vqに対して次式が実行され、電圧指令値Vu,Vv,Vwが演算される。
Vu=−Vd・cos(θ+Φ)+Vq・sin(θ+Φ),
Vv=−Vd・cos(θ+Φ−2π/3)+Vq・sin(θ+Φ−2π/3),
Vw=−Vd・cos(θ+Φ+2π/3)+Vq・sin(θ+Φ+2π/3) ………(1)
このように、角度Φだけ進角されることにより、界磁を弱めるための電流指令値(d軸電流指令値)が演算されることになる。つまり、進角制御において、界磁を弱めるための界磁電流指令値とは進角の角度Φを意味し、電圧指令値Vu,Vv,Vwにおいて、角度Φによって発生する成分が界磁を弱める作用を発生させている。
図8は、進角演算部66の具体的な構成を示すブロック図である。
この図8に示すように、トルク指令値Trefを入力として換算部66aにおいてベース角速度ωbが算出され、一方、角速度演算部32で算出されたモータ角速度ωを入力とする機械角演算部66bにおいて機械角速度ωmが算出され、arccos演算部66cにおいて、角度Φ=arccos(ωm/ωb)に基づき、角度Φが算出される。
そして、角度補正部66dで、arccos演算部66cから出力される角度Φに、ECU温度Tecuに感応したゲインKを乗じたK・Φを、最終的な角度Φとして出力する。
具体的には、角度Φを補正するためのゲインKは、ECU温度センサ26の出力であるECU温度Tecuをもとに、ゲインマップを参照して算出する。
ここで、上記ゲインマップは、ECU温度Tecuが温度T1以下の領域ではゲインKが“1”に固定され、温度T1より高く温度T2以下の領域では、ECU温度Tecuが高くなるほどゲインKが“1”から“0”に向かって比例的に小さくなり、温度T2より高い領域ではゲインKが“0”に固定されるように設定されている。
角度Φは、Φ=arccos(ωm/ωb)の式から分かるように、モータの機械角速度ωmがベース角速度ωbより高速になったときに初めて出現する値であり、言い換えれば、モータの機械角速度ωmがベース角速度ωbより高速になったときに弱め界磁制御が実行される。
次に、第2の実施形態の動作及び効果について説明する。
モータの機械角速度ωmがベース角速度ωbより遅い場合、arccos演算部66cの出力である角度Φが“0”となるので、進角演算部66の出力であるK・Φも“0”となって、弱め界磁制御は実行されない。
この状態から機械角速度ωmが早くなり、ベース角速度ωbより高速になると、arccos演算部66cの出力である角度Φが0でなくなる。このとき、ECU温度Tecuが温度T1以下の低温状態であるものとすると、角度補正部66dでゲインK=1として算出されるので、arccos演算部66cの出力値が補正されることなく、当該arccos演算部66cの出力値Φを最終的な角度Φとして弱め界磁制御が実行される。
一方、ECU温度Tecuが温度T1より高く温度T2以下の中温状態にあるものとすると、角度補正部66dでゲインKが1から0の間の値として算出される。そのため、最終的な角度Φは、前記arccos演算部66cの出力値より小さくなる。
また、ECU温度Tecuが温度T2より高い高温状態であるものとすると、角度値補正部66dでゲインK=0として算出されるので、最終的な角度Φ=0となり、弱め界磁制御は実行されない。
このように、上記第2の実施形態では、ECU温度が高いほど進角制御における進角を小さく演算することで、d軸電流指令値を小さく演算するので、ECU温度が高温状態であるときにはモータ駆動回路への入力電流を制限することができ、低コスト、低消費電力でECUハードの温度保護を実現することができる。
なお、上記各実施形態においては、Tecu≦T1の領域でゲインK=1に固定する場合について説明したが、Tecu=0でK=1とし、Tecu>0であるとき、高温になるほどゲインKを1より小さい値にすることもできる。
また、上記各実施形態においては、温度検出手段として温度センサを採用し、当該温度センサでECU温度を直接検出する場合について説明したが、例えば、モータ駆動回路の通電電流をもとにECU温度を推定することもできる。
本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 第1の実施形態におけるコントローラの構成を示すブロック図である。 図2の制御演算装置の具体的構成を示すブロック図である。 図3のd軸電流指令値演算部の具体的構成を示すブロック図である。 本発明の効果を説明するための図である。 本発明の効果を説明するための図である。 第2の実施形態におけるコントローラの構成を示すブロック図である。 図7の進角演算部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、3…トルクセンサ、10…操舵補助機構、11…減速ギヤ、12…電動モータ、15…コントローラ、16…車速センサ、17…バッテリ、18…イグニッションスイッチ、22…電流検出回路、23…制御演算装置、24…モータ駆動回路、25…FETゲート駆動回路、26…温度センサ

Claims (4)

  1. ステアリング機構に入力される操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて、d−q軸のベクトル制御を用いて電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記ステアリング機構のステアリングシャフトに与える操舵補助トルクを発生する電動モータと、前記電流指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
    前記電動モータを駆動するモータ駆動回路の素子の温度を検出又は推定する温度検出手段を有し、前記電流指令値演算手段は、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が高いほど、前記ベクトル制御におけるd軸電流指令値を小さく演算することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記電流指令値演算手段は、通常のd軸電流指令値に対して、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が高いほど小さくなる温度感応ゲインを乗じることで、当該温度が高いほど、前記d軸電流指令値を小さく演算することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記電流指令値演算手段は、進角制御によって前記d軸電流指令値を演算するものであって、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が高いほど、前記進角制御における進角を小さく演算することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記電流指令値演算手段は、前記温度検出手段で検出又は推定した温度が所定温度以上であるとき、当該温度が高いほど、前記d軸電流指令値を小さく演算することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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