JP2007131076A - バッテリ状態診断装置 - Google Patents
バッテリ状態診断装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007131076A JP2007131076A JP2005324416A JP2005324416A JP2007131076A JP 2007131076 A JP2007131076 A JP 2007131076A JP 2005324416 A JP2005324416 A JP 2005324416A JP 2005324416 A JP2005324416 A JP 2005324416A JP 2007131076 A JP2007131076 A JP 2007131076A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- current
- motor
- energization
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
Landscapes
- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
【解決手段】 イグニッションスイッチ80のオフ操作から所定期間経過後に電動パワーステアリング装置1の電動モータ15に徐々に通電し、その通電量とそれに応じて変動するバッテリ検出電圧とに基づいてバッテリ60の劣化状態を診断する。この場合、電動モータ15をブラシレスDCモータで構成し、そのd−q座標系におけるd軸電機子電流Idのみ流すことで電動モータ15が回転しないようにして安全を図る。また、回転子の永久磁石が減磁しないように、モータ検出温度に応じてd軸電機子電流の上限値Idmaxを設定する。
【選択図】 図3
Description
車載バッテリの劣化を検出する装置として、例えば、特許文献1に示される電動ステアリング装置では、車輪を転舵する2組の電動モータを備え、バッテリからこの電動モータに大電流を流したときのバッテリ端子電圧の降下量に基づいてバッテリ状態を診断するようにしている。
しかしながら、このようなバッテリ診断を行うためには、2組の独立した電動モータを必要とし、そうした構成を有さない一般的なシステムには適用できないという問題が存在する。
一般に、永久磁石同期モータを構成するブラシレスDCモータのトルクは、d−q座標系において、電機子巻線鎖交磁束数とq軸電機子電流の積に比例し、d軸電機子電流の値に影響されない。
この結果、従来装置のように複数の電動モータを組み合わせて通電制御しなくても、車両状態を変化させずにバッテリから電流を引き出してバッテリ状態を診断することができ、汎用性が極めて高いものとなる。
また、例えば、バッテリ状態の診断は、バッテリから電動モータへの通電量(電流値)と、そのときのバッテリ電圧との測定値に基づいて行うとよい。
更に、バッテリ診断時に電動モータに通電しても電動モータは回転しないため、操舵トルクが発生せず、操舵ハンドルが回転してしまうことがない。この結果、運転者に対して安全にバッテリ状態の診断を行うことができる。
本実施形態の電動モータ15としては、三相同期式永久磁石モータで構成したブラシレスDCモータが用いられる。この電動モータ15は、ハウジング内に固定されたステータを備え、ステータに巻かれたコイルCLu,CLv,CLwに3相電流(電機子電流)を流すことにより3相回転磁界を形成し、この3相磁界内を永久磁石を固着したロータが3相電流に応じて回転するものである。
このアシスト電流指令部42aは、操舵トルクTRの増加にしたがって増加するとともに、車速vの増加にしたがって減少するアシストトルクに対応した2相指令電流(Id*,Iq*)を計算する。
3相同期式永久磁石モータを構成するブラシレスDCモータのトルクは、d−q座標系において、電機子巻線鎖交磁束数とq軸電機子電流の積に比例し、d軸電機子電流の値に影響されない。従って、アシスト制御中においては、回転トルクを発生するq軸電機子電流のみが流れるように通電指令され、d軸電機子指令電流Id*は「0」に設定される。
そこで本実施形態においては、診断電流指令部42bは、電動モータ15の温度を検出するモータ温度センサ18の検出信号を取り込み、検出温度に応じてd軸電機子電流の上限値を設定する。例えば、永久磁石に高温側で減磁しやすい希土類磁石を採用している場合には、図16(A)に示すように検出温度に応じてd軸電機子電流上限値Idmaxが設定され、低音側で減磁しやすいフェライト磁石を採用している場合には、図16(B)に示すように検出温度に応じてd軸電機子電流上限値Idmaxが設定される。
フィードバック制御部42cは、電動モータ15のコイルCLu,CLv,CLwに流れる3相電流Iu,Iv,Iwをフィードバック制御するために、2相指令電流Id*,Iq*と2相検出電流Id、Iqとの偏差をあらわす差信号Id*−Id,Iq*−Iqを算出する。
そして、2相電流の差信号Id*−Id,Iq*−Iqは、2相/3相変換部42dにて3相の信号に変換されてPWM制御部42eに出力される。尚、この2相/3相変換のために、2相/3相変換部42dには回転角変換部42gからの電気角信号が入力される。
尚、このように構成されたモータ制御部42は、本実施形態においてはマイクロコンピュータのプログラムの実行により実現されるものであって、図3に示す構成は、その各機能をブロック図にて表したものである。
また、本発明のd軸通電制御手段は、診断電流指令部42b、フィードバック制御部42c、2相/3相変換部42d、PWM制御部42e、3相/2相変換部42f、回転角変換部42gにて構成される。
本実施形態で使用されるバッテリ60は、定格電圧12V仕様のものである。
このバッテリ60の電源端子(+端子)61に接続される電源供給元ライン62には、発電機としてのオルタネータ70が接続されるとともに、イグニッションスイッチ80を介して電動パワーステアリング装置1および他の電気制御システムESが接続される。
駆動電源供給ライン64には、電源リレー65が設けられるとともに、電源リレー65の負荷側に、制御電源供給ライン63とを結ぶ連結ライン66が設けられる。連結ライン66には、制御電源供給ライン63から駆動電源供給ライン64へ電流が流れないようにする逆流防止素子としてのダイオード67が設けられる。
また、制御電源供給ライン63には、連結ライン66との接続点よりも電源側に、電源側への電流の流れを防止する逆流防止素子としてのダイオード68が設けられる。
駆動電源供給ライン64に設けられた電源リレー65は、電子制御装置40からの信号により開閉されるもので、イグニッションスイッチ80がオンしたのちオン(閉)し、イグニッションスイッチ80がオフしたのち後述のバッテリ状態診断制御ルーチンが完了するとオフ(開)する。また、駆動電源供給ライン64の電圧は、バッテリ検出電圧としてバッテリ診断部41にモニタされる。
図4〜図7は、電子制御装置40が実行するバッテリ状態診断制御ルーチンを表すもので、電子制御装置40のROM内に制御プログラムとして記憶されている。
バッテリ状態診断制御ルーチンは、大別すると図4に示すように、バッテリ60の診断開始条件をチェックする診断開始条件チェックルーチン(S1)と、電動モータ15に実際に通電を行ってバッテリ電圧の低下レベルを検出する診断用モータ通電ルーチン(S5)と、そのバッテリ電圧低下レベルに基づいてバッテリ60の状態を判定するバッテリ状態判定ルーチン(S8)とから構成される。
図5は、電子制御装置40が実行する診断開始条件チェックルーチンを表すもので、所定の短い周期で繰り返し実行され、診断開始条件が整ったときに本ルーチンを抜けてステップS5の診断用モータ通電ルーチンに移行し、途中でバッテリ劣化が判定され診断終了を決定したときに本ルーチンを抜けてステップS8のバッテリ状態判定ルーチンに移行する。
従って、イグニッションスイッチ80がオフ操作された直後においては、ステップS13の判断は「YES」となり、時間計測用のタイマを増加させる(S14)。このタイマは、イグニッションスイッチ80がオフされてからの時間を計測するもので、ステップS14が最初に行われたときには、タイマをスタートすることになる。
そして、所定時間が経過するとステップS15の判断が「YES」となり、タイマをゼロクリアするとともに(S16)、フラグFを1に設定する(S17)。
こうして、イグニッションスイッチ80がオフしたのち所定時間経過すると、図8に示すように、各電気制御システムESの作動が停止して、バッテリ60から流れる電流量は、ごくわずかな量(暗電流分)となる。つまり、タイマで計測する所定時間を、各電気制御システムESが停止するのに必要な時間相当に設定している。
つまり、イグニッションキーが抜かれていること(S21)、車両のドアが開閉されたこと(S22)、ドアロックがなされたこと(S23)の3つの条件が成立したかどうかを判断する。ステップS21の判断はイグニッションキーの挿脱に応じてオンオフするキースイッチ83の信号を、ステップS22の判断はドアの開閉に応じてオンオフするドアスイッチ81の信号を、ステップS23の判断はドアロックの有無に応じてオンオフするドアロックスイッチ82の信号をそれぞれ読み込むことにより判断される。
そして、この3つの条件が成立したときに、運転者が車両から降りていると推定してバッテリ状態の診断開始許可がおり(S24)、ステップS5の診断用モータ通電ルーチンに移行する。
また、ステップS21,S22,S23の3つの条件が成立しない時間を計測し(S25)、所定時間経過してもこの条件が成立しなければ(S26:YES)、この制御ルーチンを終了する。
図6は、電子制御装置40が実行する診断用モータ通電制御ルーチンを表すもので、所定の周期で繰り返し実行される。
まず、フラグFが1か否かを判断する(S51)。この制御ルーチンが起動されたときには、上述したステップS17においてフラグFは1にセットされていることから、必ず「YES」と判断される。尚、このフラグFは、後述するように、電動モータ15への通電開始前には1に、通電中には2に、通電停止中には3にセットされるものである。
本実施形態では、例えば、図9に示すように3回に分けて通電する。この場合、電動モータ15に流す電流は、診断電流指令部42bからの2相指令電流Id*,Iq*と、電流センサ53にて検出した3相電流を2相電流に変換した2相検出電流Id、Iqとの偏差をあらわす差信号Id*−Id,Iq*−Iqに基づいて、PWM制御部42eがモータ駆動回路50の各スイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32のパルス幅を調整することで所定電流値に調整される。
従って、バッテリ診断のために電動モータ15に通電するときには電動モータ15が回転しないため、操舵ハンドル11が回転することは無く、仮に運転席に人が乗っていても安全である。
また、各回の通電にあたり、通電開始時と終了時は、徐々に電流値を増加/減少させる。
尚、d軸電機子電流のみを流すように制御していても、仮に電動モータ15が回転した場合には、その時点で通電を停止してバッテリ状態の診断を終了するようにするとよい。
そして、通電時間を計測する通電タイマをインクリメントし(S55)、通電タイマが所定時間経過したか否かを判断する(S56)。所定時間経過するまでのあいだ電動モータ15への通電が継続されるが、その途中で、バッテリ検出電圧Vxが予め設定した所定電圧Vmin1(本実施形態ではVmin1=9V)を下回ったか否かを判断し(S57)、Vx<Vmin1となる場合は、バッテリ60が劣化状態にあり、これ以上通電による診断を続けることはバッテリ60を更に劣化させるため好ましくないと判断して通電を停止し(S58,S59)、ステップS8の処理に抜ける。
また、中断条件が発生していない場合は、本制御ルーチンのステップS51に戻るが、この場合には、フラグFが2に設定されているため、ステップS51からステップS55に移行して通電タイマをインクリメントし、所定時間の通電が完了するまで同様の処理を繰り返す。
本制御ルーチンにおいては、後述する処理からわかるように電動モータ15への通電を3回に分けているため、その通電回数(n回目)に応じてこの正常基準電圧Vn0は予め設定されており、良好なバッテリ60の電圧低下特性に基づいて、その値が設定される。
そして、ステップS61の判断において、Vx>Vn0であれば、この時点で、バッテリ60の状態は良好であると判断して通電を停止し(S63,S64)、ステップS8の処理に抜ける。
続いて、フラグFを3にセットし(S67)、停止タイマをインクリメントする(S68)。この停止タイマは、通電終了からの経過時間を計測するもので、この期間においてフラグFが3にセットされる。そして、停止タイマがタイムアップするまで、上述したステップS57,S60の判断が繰り返される。
そして、ステップS74において、カウンタ値nが4であるか否かを判断し、n=4になるまで上述した処理が繰り返される。つまり、図9に示すように、電動モータ15に3回分けて所定の電流を通電し(d軸電機子電流のみの通電)、それぞれの通電時におけるバッテリ検出電圧Vnxを記憶する。
また、複数回に分けて通電することで、バッテリ60の消費電力を抑えることもできる。この場合、1回の通電時間は1秒以内が望ましい。
更に、途中でバッテリ状態が判断できた場合、つまり、バッテリ状態が全く正常である場合や極端に劣化している場合には、その判断時点で通電を終了しているため、必要以上にバッテリ60の電力を消費することが無い。
上述した処理により、3回の通電が終了すると、次に、ステップS8のバッテリ状態判定処理に移行する。
この診断用モータ通電制御においては、電動モータ15のd−q座標系におけるd軸電機子電流を流すようにしているが、d軸電機子電流を流しすぎると、回転子に設けられた永久磁石が減磁するおそれがある。しかも、永久磁石は、磁性体の種類により高温あるいは低音で減磁しやすくなる特性がある。そこで、診断電流指令部42bには、モータ検出温度に応じてd軸電機子電流上限値Idmaxが設定される。
そして、上述した診断用モータ通電制御中において、モータ温度に応じて設定されるd軸電機子電流上限値Idmaxが下がり、予め設定された3回目の通電時の設定電流値I3を2相変換したd軸電機子電流値Id3よりも下回る場合には(S52:NO)、バッテリ診断のための通電により永久磁石が減磁してしまうおそれがあるため、ステップS75に移行して、通電状態であれば通電を停止してバッテリ診断用モータ通電制御を終了するようにしている。
この結果、バッテリ状態の診断時における電動モータ15の永久磁石の減磁を良好に防止することができる。
本ルーチンが起動すると、まず、バッテリ状態が判定済みであるか否かを判断する(S81)。つまり、上述したステップS63でバッテリ状態が良好と判断された場合、および、ステップS19、ステップS58でバッテリ状態が不良と判断された場合には、バッテリ状態が判定済みであると判断し、それ以外は、判定済みでないと判断する。
尚、本明細書中においては、バッテリ60が劣化している場合と、バッテリ60の充電率が低下している場合とを特別に区別することなく、バッテリ60の保有する電力量が少なくなっている状態をバッテリ60が劣化していると表現し、その保有する電力量が少ないほどバッテリ60の劣化度Dが高いと表現する。
この例において、電圧変動特性L1は、バッテリ60の初期状態におけるもので、劣化度Dが高いほど通電電流の増大に対して電圧降下が大きくなる(図中に付した符号Lの末尾につけた数値が大きいほど劣化度Dが高い)。
従って、一番大きな電流を流す3回目の通電時におけるバッテリ検出電圧V3xをバッテリ電圧初期値V3iと比較することで、バッテリ60の劣化状態を精度よく判断することができる。
また、上述したステップS62にて、バッテリ状態が良好であると判定されたケースにおいては、劣化度Dは最小値に設定される。
アシスト電流は、所定の操舵トルクを発生するために電動モータ15に通電する電流のことで、本実施形態においては、図12に示すように、操舵トルクTRと車速vとから決定される。
こうして、アシスト電流の上限値Iasmaxが決定されると、本バッテリ状態判定制御ルーチンが終了する。
例えば、電流センサ53で検出した電流値と、電子制御装置40で使用される電流分(既知)、および他の電気制御システムESで使用される暗電流分(既知)を合計することでバッテリ60から引き出される電流値を推定することができる。
図13は、モータ制御部42が実行するアシスト制御ルーチンを表すもので、電子制御装置40のROM内に制御プログラムとして記憶され、短い周期で繰り返し実行される。
続いて、図12に示すアシスト電流テーブルを参照して、入力した車速vおよび操舵トルクTRに応じた必要アシスト電流Iasを計算する(S102)。アシスト電流テーブルは、電子制御装置40のROM内に記憶されるもので、図12に示すように、操舵トルクTRの増加にしたがって必要アシスト電流Iasも増加し、しかも、車速vが低くなるほど大きな値となるように設定される。
続いて、ステップS102で算出された必要アシスト電流値IasとステップS103で読み込んだアシスト上限電流値Iasmaxとから、その小さいほうの電流値を電動モータ15に流す目標アシスト電流値として決定する(S104)。従って、電動モータ15に通電する目標アシスト電流値は、必要アシスト電流値Iasが上限電流値Iasmaxよりも小さければ必要アシスト電流Iasとなり、必要アシスト電流値Iasが上限電流値Iasmaxよりも大きければ上限電流値Iasmaxとなる。
こうした処理を繰り返し実行することで、バッテリ状態に応じた適切なアシスト電流を電動モータ15に流すことができる。
1.イグニッションスイッチ80のオフにより各種の電気制御システムESへの電源供給が停止された後に、電動パワーステアリング装置1の電動モータ15に通電してバッテリ状態の診断を行うため、他の電気制御システムESの作動やオルタネータ70の発電によるバッテリ診断への悪影響が無く、しかも、十分な診断時間をとることができるため、精度の高い診断結果を得ることができる。
このため、従来装置のように複数の電動モータを互いに逆方向に駆動するといった複雑な構成を必要とせず、簡単な構成で車両状態を変化させることなくバッテリの状態を診断することができ、非常に汎用性の高いものとなる。
まず、フラグFが1か否かを判断する(S501)。このルーチンが起動したときには、上述したステップS17においてフラグFは1にセットされていることから、必ず「YES」と判断される。尚、このフラグFは、電動モータへの通電開始前には1に、通電中には2にセットされる。
このタイマ値に応じた電流値は、図15のテーブルに基づいて決定される。本実施形態においては、例えば、通電時間Ts=5秒間、5秒経過時のd軸電機子電流値Ida=50アンペアとなるように電流値を徐々に(例えば経過時間に比例させて)増大させる。
次に、通電タイマによる計測時間が所定時間Tsを越えたか否かを判断し(S506)、所定時間Tsを越えるまで、以下の処理を繰り返し行う。
まず、バッテリ検出電圧Vxを読み込み、この検出電圧Vxが、通電量に応じて予め設定された基準電圧Vt0より大きいか否かを判断する(S507)。そして、Vx>Vt0であれば、バッテリ60は正常状態にあると判定し(S508)、通電タイマをゼロクリアするとともに(S509)、電動モータ15への通電を停止して(S510)ステップS8のバッテリ状態判定ルーチンに移行する。
この予め設定された基準電圧Vt0は、例えば、図10の電圧変動特性L1と考えてよい。つまり、診断したバッテリ60の電圧特性が、正常時のバッテリ電圧特性L1よりも図10のグラフにおいて上に位置するときに、バッテリ60は正常状態にあると判断するわけである。
例えば、図10において、電圧変動特性L4がこのケースに該当する。
こうした処理を繰り返し、通電タイマが所定時間Tsを計測すると(S506:YES)、そのときのバッテリ検出電圧Vxを読み込み、電子制御装置40内に設けられた不揮発性メモリ内に記憶する(S516)。そして、通電タイマをゼロクリアするとともに(S509)電動モータ15への通電を停止して(S510)、ステップS8のバッテリ状態判定ルーチンに移行する。
更に、電流値の計測は、モータ駆動回路50の電流センサ53を利用する必要もなく、例えば、バッテリ端子部61に電流センサを設けて測定してもよい。
また、実施形態における、電圧値、電流値、時間、通電回数等の数値については一例を示すものに過ぎず、任意に設定できるものである。
Claims (4)
- 電動モータと上記電動モータを駆動制御するモータ制御手段とを有して車両状態を制御する車両状態制御手段と、上記車両状態制御手段に電源供給するバッテリとを備えた車両に設けられ、上記バッテリから上記電動モータに通電したときの上記バッテリ電圧の変動状態に基づいて上記バッテリの状態を診断するバッテリ状態診断装置において、
上記電動モータをブラシレスDCモータで構成するとともに、
上記モータ制御手段は、上記バッテリ状態診断時においては、上記ブラシレスDCモータの回転子の永久磁石が作り出す磁束の作用軸となるd軸および上記d軸に直交したq軸からなるd−q座標系におけるd軸電機子電流のみ流し、q軸電機子電流を流さないように通電するd軸通電制御手段を備えたことを特徴とするバッテリ状態診断装置。 - 上記d軸通電制御手段は、上記d軸電機子電流を所定の上限電流値以下に制限することを特徴とする請求項1記載のバッテリ状態診断装置。
- 上記ブラシレスDCモータの温度を測定あるいは推定により検出する温度検出手段を備え、
上記d軸通電制御手段は、上記検出された温度に応じて、上記上限電流値を設定することを特徴とする請求項2記載のバッテリ状態診断装置。 - 上記車両状態制御手段は、操舵ハンドルの操舵状態に応じて、上記ブラシレスDCモータを駆動制御して操舵輪に対して所定の操舵力を付与する電動パワーステアリング装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のバッテリ状態診断装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005324416A JP4270196B2 (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | バッテリ状態診断装置 |
EP06812160A EP1946134B1 (en) | 2005-11-09 | 2006-10-19 | Battery condition diagnosis apparatus |
CN2006800418586A CN101305290B (zh) | 2005-11-09 | 2006-10-19 | 蓄电池状态诊断设备 |
US12/089,614 US8140280B2 (en) | 2005-11-09 | 2006-10-19 | Battery condition diagnosis apparatus |
DE602006012350T DE602006012350D1 (de) | 2005-11-09 | 2006-10-19 | Batteriezustand-diagnosevorrichtung |
KR1020087011288A KR101025145B1 (ko) | 2005-11-09 | 2006-10-19 | 배터리 상태 진단 장치 |
PCT/JP2006/321310 WO2007055101A1 (en) | 2005-11-09 | 2006-10-19 | Battery condition diagnosis apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005324416A JP4270196B2 (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | バッテリ状態診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007131076A true JP2007131076A (ja) | 2007-05-31 |
JP4270196B2 JP4270196B2 (ja) | 2009-05-27 |
Family
ID=38153102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005324416A Expired - Fee Related JP4270196B2 (ja) | 2005-11-09 | 2005-11-09 | バッテリ状態診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4270196B2 (ja) |
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008143174A1 (ja) | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 広帯域低雑音増幅器 |
JP2008296696A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2008307913A (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-25 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JP2010129298A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | システムの制御装置 |
US7845459B2 (en) | 2006-06-06 | 2010-12-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Electric power steering apparatus and method for controlling the electric power steering apparatus |
JP2011131853A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車輌及び車輌に設けられた蓄電装置の状態判定方法 |
JP2011157041A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Honda Motor Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
WO2012049861A1 (ja) * | 2010-10-15 | 2012-04-19 | 日本精工株式会社 | 電源状態診断方法及び装置 |
JP2012166746A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
WO2013024675A1 (ja) * | 2011-08-18 | 2013-02-21 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車両の駆動装置 |
JP2013060141A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Toyota Motor Corp | 情報処理装置、データ記録方法 |
JP2013198243A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Hitachi Appliances Inc | モータ制御装置、及びこれを用いたモータ駆動装置、圧縮機、冷凍装置、空気調和機、並びにモータ制御方法 |
JP2014148303A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-21 | Zf Lenksysteme Gmbh | 電気モータの作動方法 |
JP2014151388A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-08-25 | Makita Corp | 電動機械器具及びバッテリパック |
CN104163197A (zh) * | 2013-05-15 | 2014-11-26 | 株式会社捷太格特 | 电动动力转向装置 |
JP2019122188A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 株式会社デンソー | モータ制御装置及び減磁判定回路 |
JP2020183161A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 株式会社デンソー | 電源装置、電源システム |
CN113495219A (zh) * | 2020-04-07 | 2021-10-12 | 丰田自动车株式会社 | 电池诊断装置、电池诊断方法、非暂时性存储介质以及车辆 |
WO2022050406A1 (ja) * | 2020-09-07 | 2022-03-10 | 株式会社デンソー | 回転電機制御装置 |
WO2022215576A1 (ja) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | 住友電装株式会社 | 車載装置、プログラム及び情報処理方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102612453B (zh) | 2010-11-09 | 2014-10-08 | 日本精工株式会社 | 电源状态诊断方法及装置 |
-
2005
- 2005-11-09 JP JP2005324416A patent/JP4270196B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (29)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7845459B2 (en) | 2006-06-06 | 2010-12-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Electric power steering apparatus and method for controlling the electric power steering apparatus |
WO2008143174A1 (ja) | 2007-05-16 | 2008-11-27 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 広帯域低雑音増幅器 |
JP2008296696A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2008307913A (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-25 | Nsk Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
JP2010129298A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | システムの制御装置 |
JP2011131853A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-07 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車輌及び車輌に設けられた蓄電装置の状態判定方法 |
JP2011157041A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Honda Motor Co Ltd | 電動パワーステアリング装置 |
WO2012049861A1 (ja) * | 2010-10-15 | 2012-04-19 | 日本精工株式会社 | 電源状態診断方法及び装置 |
US8604727B2 (en) | 2010-10-15 | 2013-12-10 | Nsk Ltd. | Power state diagnosis method and apparatus |
JP2012166746A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
WO2013024675A1 (ja) * | 2011-08-18 | 2013-02-21 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 車両の駆動装置 |
JP2013042621A (ja) * | 2011-08-18 | 2013-02-28 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 車両の駆動装置 |
JP2013060141A (ja) * | 2011-09-14 | 2013-04-04 | Toyota Motor Corp | 情報処理装置、データ記録方法 |
JP2013198243A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Hitachi Appliances Inc | モータ制御装置、及びこれを用いたモータ駆動装置、圧縮機、冷凍装置、空気調和機、並びにモータ制御方法 |
KR101550751B1 (ko) * | 2012-03-19 | 2015-09-08 | 히타치 어플라이언스 가부시키가이샤 | 모터 제어 장치, 이를 이용한 모터 구동 장치, 압축기, 냉동 장치, 공기 조화기, 및 모터 제어 방법 |
JP2014148303A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-21 | Zf Lenksysteme Gmbh | 電気モータの作動方法 |
JP2014151388A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-08-25 | Makita Corp | 電動機械器具及びバッテリパック |
CN104163197A (zh) * | 2013-05-15 | 2014-11-26 | 株式会社捷太格特 | 电动动力转向装置 |
CN104163197B (zh) * | 2013-05-15 | 2018-12-04 | 株式会社捷太格特 | 电动动力转向装置 |
JP2019122188A (ja) * | 2018-01-10 | 2019-07-22 | 株式会社デンソー | モータ制御装置及び減磁判定回路 |
JP7192648B2 (ja) | 2019-05-07 | 2022-12-20 | 株式会社デンソー | 電源装置、電源システム |
JP2020183161A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | 株式会社デンソー | 電源装置、電源システム |
CN113495219A (zh) * | 2020-04-07 | 2021-10-12 | 丰田自动车株式会社 | 电池诊断装置、电池诊断方法、非暂时性存储介质以及车辆 |
JP2021166442A (ja) * | 2020-04-07 | 2021-10-14 | トヨタ自動車株式会社 | バッテリー診断装置、方法、プログラム、及び車両 |
JP7311458B2 (ja) | 2020-04-07 | 2023-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | バッテリー診断装置、方法、プログラム、及び車両 |
US11789085B2 (en) | 2020-04-07 | 2023-10-17 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Battery diagnosis device, battery diagnosis method, non-transitory storage medium, and vehicle |
WO2022050406A1 (ja) * | 2020-09-07 | 2022-03-10 | 株式会社デンソー | 回転電機制御装置 |
WO2022215576A1 (ja) * | 2021-04-08 | 2022-10-13 | 住友電装株式会社 | 車載装置、プログラム及び情報処理方法 |
JP7558877B2 (ja) | 2021-04-08 | 2024-10-01 | 住友電装株式会社 | 車載装置、プログラム及び情報処理方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4270196B2 (ja) | 2009-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4270196B2 (ja) | バッテリ状態診断装置 | |
JP4371100B2 (ja) | バッテリ状態診断装置 | |
KR101025145B1 (ko) | 배터리 상태 진단 장치 | |
US8248010B2 (en) | Motor driving device, electric power steering device using the same and method for detecting failure in the same | |
KR100914424B1 (ko) | 전동 파워 스티어링 장치, 및 그것의 제어 방법 | |
US10137929B2 (en) | Electric power steering device for vehicle | |
JP6090171B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5609987B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US8798844B2 (en) | Diagnostic method and apparatus for electric power steering system | |
JP6825250B2 (ja) | 車載システム | |
JP3403175B2 (ja) | 電気モータを制御する装置及び方法 | |
JP5083457B2 (ja) | 電源状態診断方法及び装置 | |
JP4449840B2 (ja) | バッテリ劣化検出装置 | |
JP4333661B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
US20080265830A1 (en) | Systems and methods for controlling torque of a motor | |
JP4356682B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP4349120B2 (ja) | 伝達比可変操舵装置 | |
JP2012046049A (ja) | 操舵装置 | |
JP5724906B2 (ja) | 電子制御装置、異常検出方法 | |
JP2009131069A (ja) | モータ制御装置 | |
JP2006062616A (ja) | 車両の操舵アシスト装置 | |
JP4154323B2 (ja) | 多相モータにおけるレゾルバのゼロ点補正方法 | |
JP2009012665A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5157492B2 (ja) | リレー回路導通判定方法及びリレー回路導通判定装置 | |
JP2009073338A (ja) | 電動パワーステアリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080819 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081008 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090203 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090216 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4270196 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |