JP2009012665A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリ電圧の変動に影響されることなく操舵補助力の発生を継続することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】少なくとも操舵トルクTに基づいて電動モータ12を駆動制御する電動パワーステアリング装置において、制御演算部23の電圧源である電源電圧VBATTが設定電圧VCC以下に低下する低電圧状態を検出する低電圧検出部27と、上記低電圧状態を検出したとき、バッテリ電圧VB及びイグニッション電圧VIGを制御演算部23へ供給する電源として選択し、低電圧状態を非検出であるとき、バッテリ電圧VBのみを制御演算部23へ供給する電源として選択する電源切替部28とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】少なくとも操舵トルクTに基づいて電動モータ12を駆動制御する電動パワーステアリング装置において、制御演算部23の電圧源である電源電圧VBATTが設定電圧VCC以下に低下する低電圧状態を検出する低電圧検出部27と、上記低電圧状態を検出したとき、バッテリ電圧VB及びイグニッション電圧VIGを制御演算部23へ供給する電源として選択し、低電圧状態を非検出であるとき、バッテリ電圧VBのみを制御演算部23へ供給する電源として選択する電源切替部28とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、操舵系に運転者の操舵負担を軽減する操舵補助力を与える電動モータを有する電動パワーステアリング装置に関する。
従来の電動パワーステアリング制御装置としては、例えば電動パワーステアリング装置の操舵補助力を発生する電動モータを駆動するHブリッジ回路を構成する4つの電界効果トランジスタのうち、電源電圧側の2つの電界効果トランジスタに夫々チャージポンプを接続して、これらチャージポンプで電源電圧の2倍までの電圧を発生させて電界効果トランジスタのゲートに供給することにより、電界効果トランジスタをパルス幅変調信号で駆動する場合のデューティ比100%近傍でデューティ比制限を行う必要がないようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特公平8−340694号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、上記電界効果トランジスタについてはバッテリ電圧をチャージポンプで昇圧して供給することで、電界効果トランジスタをオンさせるために必要なゲート電圧を維持することができるというものであるが、バッテリ電圧が低下した場合には、チャージポンプから出力される昇圧電圧自体も低下することになり、電界効果トランジスタをオンさせるために必要なゲート電圧を確保できない場合が生じる。
また、電動パワーステアリング装置全体で見た場合、例えばモータの回転を検出するためにレゾルバを適用した場合には、バッテリ電圧が低下しているときに、バッテリ電圧低下の影響を受けてレゾルバ信号の上限側がカットされて歪んだり、トルクセンサでも磁気信号を電気的な信号に変換する際に励磁回路を用いるので、この励磁回路の線形な範囲がバッテリ電圧の低下の影響を受けて狭まってしまったり、モータ電流を検出するモータ電流検出回路では、シャント抵抗の両端の電位差を演算増幅器で増幅するが、この場合もバッテリ電圧の低下の影響を受けて正確な電流検出値を得ることができなかったり、操舵角センサを適用する場合においてもバッテリ電圧の低下の影響を受けて、正確な舵角情報が得られなかったりする。
そこで、本発明は、バッテリ電圧の変動に影響されることなく操舵補助力の発生を継続することができる電動パワーステアリング装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に係る電動パワーステアリング装置は、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵系に対して操舵補助力を発生させる電動モータと、車載バッテリから電源供給され、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
車載バッテリのバッテリ電圧に応じて、前記モータ制御手段へ供給する電源として、バッテリ電圧及び車載バッテリからイグニッションスイッチを介して供給されるイグニッション電圧と、バッテリ電圧とのうち何れか一方を選択する電源選択手段を備えることを特徴としている。
車載バッテリのバッテリ電圧に応じて、前記モータ制御手段へ供給する電源として、バッテリ電圧及び車載バッテリからイグニッションスイッチを介して供給されるイグニッション電圧と、バッテリ電圧とのうち何れか一方を選択する電源選択手段を備えることを特徴としている。
また、請求項2に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記バッテリ電圧を前記モータ制御手段へ供給する第1の電源供給路と、前記イグニッション電圧を前記モータ制御手段へ供給する第2の電源供給路と、前記車載バッテリのバッテリ電圧が所定電圧以下に低下する低電圧状態を検出する低電圧状態検出手段とを備え、前記第1の電源供給路は常時通電状態であって、前記電源選択手段は、前記第2の電源供給路の通電/非通電状態を切替可能な切替手段を有し、前記低電圧状態検出手段で低電圧状態を検出したとき、前記切替手段により前記第2の電源供給路を通電状態とし、前記低電圧状態検出手段で低電圧状態を非検出であるとき、前記切替手段により前記第2の電源供給路を非通電状態とすることを特徴としている。
本発明に係る電動パワーステアリング装置によれば、車載バッテリのバッテリ電圧に応じて、ECUへ供給する電源として、バッテリ電圧及びイグニッション電圧と、バッテリ電圧とのうち何れか一方を選択するので、例えば、バッテリ電圧が設定電圧以下に低下した低電圧状態では、ECUの電源としてバッテリ電圧とイグニッション電圧の両方を利用することで、ECUの電源ICに供給される電圧低下を改善し、ECUが停止することを防止することができ、安定して操舵アシスト制御を継続させることができる。また、バッテリ電圧が設定電圧より高い定常状態では、ECUの電源としてバッテリ電圧のみを利用することで、ECUからイグニッション入力ハーネスに伝搬するノイズを抑制し、イグニッション入力ハーネスからの放射ノイズを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を示す全体構成図である。
図中、符号1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出手段としてのトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を示す全体構成図である。
図中、符号1は、ステアリングホイールであり、このステアリングホイール1に運転者から作用される操舵力が入力軸2aと出力軸2bとを有するステアリングシャフト2に伝達される。このステアリングシャフト2は、入力軸2aの一端がステアリングホイール1に連結され、他端は操舵トルク検出手段としてのトルクセンサ3を介して出力軸2bの一端に連結されている。
そして、出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらに、ユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。このピニオンシャフト7に伝達された操舵力はステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ここで、ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aとこのピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。この操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結されて操舵系に対して操舵補助力を発生する電動モータ12とを備えている。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介装した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を例えばポテンショメータで検出するように構成されている。このトルクセンサ3から出力されるトルク検出値Tはコントローラ15に入力される。また、コントローラ15には、操舵トルクTの他に車速センサ16から出力される車速検出値Vも入力される。
トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵トルクを検出するもので、操舵トルクを入力軸2a及び出力軸2b間に介装した図示しないトーションバーの捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位を例えばポテンショメータで検出するように構成されている。このトルクセンサ3から出力されるトルク検出値Tはコントローラ15に入力される。また、コントローラ15には、操舵トルクTの他に車速センサ16から出力される車速検出値Vも入力される。
コントローラ15は、車載のバッテリ17(例えば、定格電圧が12V)から電源供給されることによって作動する。バッテリ17の負極は接地され、その正極はエンジン始動を行うイグニッションスイッチ18を介してコントローラ15に接続されると共に、当該イグニッションスイッチ18を介さずにもコントローラ15に接続されている。
コントローラ15は、図2に示すように、操舵トルクT及び車速Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生するためのモータ電圧指令値Vu、Vv及びVwを出力するマイクロコンピュータで構成される制御演算部23と、電動モータ12を駆動する電界効果トランジスタ(FET)で構成されるモータ駆動回路24と、制御演算部23から出力される相電圧指令値Vu、Vv及びVwに基づいてパルス幅変調(PWM)制御処理を実行し、モータ駆動回路24の電界効果トランジスタのゲート電流を制御するFET駆動部25と、を備えている。
コントローラ15は、図2に示すように、操舵トルクT及び車速Vに応じた操舵補助力を電動モータ12で発生するためのモータ電圧指令値Vu、Vv及びVwを出力するマイクロコンピュータで構成される制御演算部23と、電動モータ12を駆動する電界効果トランジスタ(FET)で構成されるモータ駆動回路24と、制御演算部23から出力される相電圧指令値Vu、Vv及びVwに基づいてパルス幅変調(PWM)制御処理を実行し、モータ駆動回路24の電界効果トランジスタのゲート電流を制御するFET駆動部25と、を備えている。
前記FET駆動部25は、昇圧回路25aを有し、この昇圧回路25aは、バッテリ電圧VBに基づいて形成される制御電圧を昇圧し、これをFETゲート駆動回路25bに供給する。そして、FETゲート駆動回路25bは、モータ駆動回路24のFET1〜FET6を、制御演算部23から出力される電圧指令値Vu、Vv及びVwに基づいて決定されるデューティ比Du、Dv及びDwのPWM信号によってON/OFFするようになっている。
また、バッテリ17の正極に接続されるライン30には、電源ライン31と第2電源供給ライン32bとが接続されている。
電源ライン31には、図示しない電源リレーとバッテリ電圧VBを昇圧する上述した昇圧回路25aとが設けられると共に、上記電源リレーと昇圧回路25aとの間には、第1電源供給ライン32aが分岐して設けられている。
電源ライン31には、図示しない電源リレーとバッテリ電圧VBを昇圧する上述した昇圧回路25aとが設けられると共に、上記電源リレーと昇圧回路25aとの間には、第1電源供給ライン32aが分岐して設けられている。
第1電源供給ライン32aと第2電源供給ライン32bとは、接続点33で合流し、この接続点33から制御演算部23にかけて電源供給ライン34が設けられている。
また、第1電源供給ライン32aには、ダイオード36aが設けられ、第2電源供給ライン32bには、イグニッションスイッチ18と、後述する切替スイッチ35と、ダイオード36bとが設けられている。ここで、ダイオード36a,36bは、それぞれカソードを電源出力側に、アノードをバッテリ17側にして設けられている。
また、第1電源供給ライン32aには、ダイオード36aが設けられ、第2電源供給ライン32bには、イグニッションスイッチ18と、後述する切替スイッチ35と、ダイオード36bとが設けられている。ここで、ダイオード36a,36bは、それぞれカソードを電源出力側に、アノードをバッテリ17側にして設けられている。
また、電源供給ライン34には、電源生成部26が設けられている。この電源生成部26は、入力された電源電圧VBATTを、制御演算部23の電源用として制御電圧VCC(例えば、5V)に調整するレギュレータ26aを備えており、所定の作動可能範囲の入力電圧を、制御演算部23の適正電源電圧である5Vに変換して出力するようになっている。
さらに、コントローラ15は、低電圧検出部27を備えている。この低電圧検出部27は、抵抗R1及びR2が直列に接続されて電源生成部26の入力電圧である電源電圧VBATTを検出する分圧回路27aと、抵抗R3及びR4が直列に接続されて電源生成部26の出力電圧である制御電圧VCCを検出する分圧回路27bと、オペアンプ27cとを備えている。
そして、オペアンプ27cの反転入力端(−)には電源電圧VBATTが接続され、非反転入力端(+)には制御電圧VCCが接続されている。また、オペアンプ27cの出力端は、電源切替部28の切替スイッチ35に接続されている。
このような構成により、制御演算部23の制御電圧VCCが所定の設定電圧(本実施形態では5V)より低下する低電圧状態にあるときには、切替スイッチ35がオン状態に切り替わり、第2電源供給ライン32bを通電状態に切り替えることになる。
このような構成により、制御演算部23の制御電圧VCCが所定の設定電圧(本実施形態では5V)より低下する低電圧状態にあるときには、切替スイッチ35がオン状態に切り替わり、第2電源供給ライン32bを通電状態に切り替えることになる。
すなわち、制御演算部23は、低電圧状態にない定常状態ではバッテリ電圧VBのみを電圧源とし、低電圧状態ではバッテリ電圧VBに加えてイグニッション電圧VIGを電圧源として動作するようになっている。
なお、図2において、制御演算部23及び電源生成部26がモータ制御手段に対応し、低電圧検出部27が低電圧状態検出手段に対応し、電源切替部28が電源選択手段に対応している。また、第1電源供給ライン32aが第1の電源供給路に対応し、第2電源供給ライン32bが第2の電源供給路に対応し、切替スイッチ35が切替手段に対応している。
なお、図2において、制御演算部23及び電源生成部26がモータ制御手段に対応し、低電圧検出部27が低電圧状態検出手段に対応し、電源切替部28が電源選択手段に対応している。また、第1電源供給ライン32aが第1の電源供給路に対応し、第2電源供給ライン32bが第2の電源供給路に対応し、切替スイッチ35が切替手段に対応している。
次に、本実施形態の動作及び効果について説明する。
今、バッテリ電圧VBが定常状態であり、この状態でキースイッチをオン状態とすると、バッテリ17からバッテリ電圧VBがコントローラ15に供給される。このとき、第2電源供給ライン32bは非通電状態となっていることから、第1電源供給ライン32aの1系統のみを経由したバッテリ電圧VBが電源生成部26の電源VBATTとして供給される。そのため、電源生成部26ではその電源電圧VBATTをもとに制御電圧VCCが生成され、これが制御演算部23に供給される。このようにして、制御演算部23が作動状態となる。
今、バッテリ電圧VBが定常状態であり、この状態でキースイッチをオン状態とすると、バッテリ17からバッテリ電圧VBがコントローラ15に供給される。このとき、第2電源供給ライン32bは非通電状態となっていることから、第1電源供給ライン32aの1系統のみを経由したバッテリ電圧VBが電源生成部26の電源VBATTとして供給される。そのため、電源生成部26ではその電源電圧VBATTをもとに制御電圧VCCが生成され、これが制御演算部23に供給される。このようにして、制御演算部23が作動状態となる。
このとき、バッテリ電圧VBが定常状態にあるため、低電圧検出部27の出力結果により電源切替部28の切替スイッチ35がオフ状態となって、第2電源供給ライン32bが非通電状態を維持する。そのため、第1電源供給ライン32aのみが通電状態となって、第1電源供給ライン32aから供給されるバッテリ電圧VBをもとに生成される制御電圧VCCを入力電圧として制御演算部23で操舵補助制御処理が実行開始される。
このとき、車両が停車中であり、ステアリングホイール1が操作されていないものとすると、トルクセンサ3で検出される操舵トルクTが“0”、車速センサ16で検出される車速Vが“0”となるため、これに基づいて算出されるモータ電圧指令値Vu、Vv及びVwも“0”となる。これにより、電動モータ12は停止状態を維持する。
この状態から、運転者がステアリングホイール1を例えば左方向へ操舵する所謂据え切りを行うと、これに伴ってトルクセンサ3で検出される操舵トルクTが制御演算部23に入力される。そして、この操舵トルクTに応じたモータ電圧指令値Vu、Vv及びVwが算出され、これらに基づくPWM信号によってモータ駆動回路24のFET1〜FET6がON/OFFされることにより、電動モータ12が駆動制御される。その結果、電動モータ12でステアリングホイール1に作用された操舵トルクに応じた左方向の操舵補助力を発生させ、これが、減速ギヤ11を介して出力軸2bに伝達されて、運転者は軽い操舵を行うことができる。
この状態から、運転者がステアリングホイール1を例えば左方向へ操舵する所謂据え切りを行うと、これに伴ってトルクセンサ3で検出される操舵トルクTが制御演算部23に入力される。そして、この操舵トルクTに応じたモータ電圧指令値Vu、Vv及びVwが算出され、これらに基づくPWM信号によってモータ駆動回路24のFET1〜FET6がON/OFFされることにより、電動モータ12が駆動制御される。その結果、電動モータ12でステアリングホイール1に作用された操舵トルクに応じた左方向の操舵補助力を発生させ、これが、減速ギヤ11を介して出力軸2bに伝達されて、運転者は軽い操舵を行うことができる。
このように、ECUの電源としてバッテリ電圧VBを利用するのが一般的であるが、バッテリ電圧VBが低下した場合には、ECUの電源ICに供給される電圧が低下することで、ECU内のCPUに電源が供給されなくなり、システムが機能しなくなるおそれがある。
そこで、本実施形態では、バッテリ電圧VBが低電圧状態であることを検出した場合には、バッテリ電圧VB及びイグニッション電圧VIGをECUの電源として利用することで、ECUの電源ICに供給される電圧低下を改善する。
そこで、本実施形態では、バッテリ電圧VBが低電圧状態であることを検出した場合には、バッテリ電圧VB及びイグニッション電圧VIGをECUの電源として利用することで、ECUの電源ICに供給される電圧低下を改善する。
すなわち、上記のような操舵補助制御状態で、バッテリ17のバッテリ電圧VBが低下すると、低電圧検出部27の出力結果により電源切替部28の切替スイッチ35がオン状態となって、第2電源供給ライン32bが通電状態に切り替わる。そのため、第1電源供給ライン32aと第2電源供給ライン32bとが共に通電状態となって、第1電源供給ライン32a及び第2電源供給ライン32bの2系統の電圧(バッテリ電圧VB及びイグニッション電圧VIG)が、電源生成部26の電源VBATTとして供給され、これをもとに生成される制御電圧VCCを入力電圧として制御演算部23で操舵補助制御処理が実行開始される。
このように、バッテリ17のバッテリ電圧VBが低電圧状態となったときには、第2電源供給ライン32bを通電状態に切り替えて、バッテリ電圧VBとイグニッション電圧VIGとの2系統の電圧を電源生成部26の電源として供給するので、ハーネス抵抗による電圧ロス分を低減することができる。
電動パワーステアリング装置では、機能上、電動モータに大電流を流す必要があるため、ECUの電源ラインにも大電流が流れる。大電流を流すほど配線抵抗による電圧ロスが大きくなるので、電源ラインの配線抵抗を低減することが求められている。
電動パワーステアリング装置では、機能上、電動モータに大電流を流す必要があるため、ECUの電源ラインにも大電流が流れる。大電流を流すほど配線抵抗による電圧ロスが大きくなるので、電源ラインの配線抵抗を低減することが求められている。
したがって、本実施形態のように、ハーネス抵抗による電圧ロス分を低減することで、ECUの電源ICに供給される電圧低下を改善し、従来のバッテリ電圧のみを電源とするシステムと比較して、ECUを停止させることなく動作を継続させることができ、安定した操舵補助制御を確保することができる。
ところで、バッテリ17のバッテリ電圧VBが低下することに起因して、ECUの電源ICに供給される電圧の低下を改善するために、常にバッテリ電圧VBとイグニッション電圧VIGとの両方をECUに供給するという電動パワーステアリング装置があるが、この場合、ECUの伝導ノイズが、バッテリの電源ハーネスとイグニッションスイッチの入力ハーネスとの両方を経路として放射されるため、放射ノイズの低減に不利である。
ところで、バッテリ17のバッテリ電圧VBが低下することに起因して、ECUの電源ICに供給される電圧の低下を改善するために、常にバッテリ電圧VBとイグニッション電圧VIGとの両方をECUに供給するという電動パワーステアリング装置があるが、この場合、ECUの伝導ノイズが、バッテリの電源ハーネスとイグニッションスイッチの入力ハーネスとの両方を経路として放射されるため、放射ノイズの低減に不利である。
これに対して、本実施形態では、バッテリ17のバッテリ電圧VBが低下していない定常状態では、1系統の電圧(バッテリ電圧VB)のみをECUに供給するので、電源ラインからIGラインに伝搬されるノイズが低減されて、上記放射ノイズを低減させることができる。
このように、上記実施形態では、車載バッテリのバッテリ電圧に応じて、ECUへ供給する電源として、バッテリ電圧及びイグニッション電圧と、バッテリ電圧とのうち何れか一方を選択するので、ECUの安定作動と放射ノイズの低減との両立を実現させることができる。
このように、上記実施形態では、車載バッテリのバッテリ電圧に応じて、ECUへ供給する電源として、バッテリ電圧及びイグニッション電圧と、バッテリ電圧とのうち何れか一方を選択するので、ECUの安定作動と放射ノイズの低減との両立を実現させることができる。
バッテリ電圧が設定電圧以下に低下した低電圧状態では、ECUの電源としてバッテリ電圧とイグニッション電圧の両方を利用する。これにより、車載バッテリからバッテリ電圧とイグニッション電圧の2系統の電圧が、電源生成回路の電源として供給されるので、ハーネス抵抗による電圧ロス分を低減し、ECUの電源ICに供給される電圧低下を改善することができ、従来のバッテリ電圧のみを電源とする場合と比較して、ECUが停止することなく動作し続けることが可能となり、操舵アシスト制御を継続させることができる。
また、ECUの入力電圧が設定電圧より高い定常状態では、ECUの電源としてバッテリ電圧のみを利用するので、従来の常にバッテリ電圧とイグニッション電圧とを電源とする場合と比較して、ECUからイグニッション入力ハーネスに伝搬するノイズを抑制し、イグニッション入力ハーネスからの放射ノイズを抑制することができる。
さらに、バッテリ電圧をモータ制御手段へ供給する第1の電源供給路を常時通電状態とし、バッテリ電圧の低電圧状態を検出したとき、切替手段によりイグニッション電圧をモータ制御手段へ供給する第2の電源供給路を通電状態とし、上記低電圧状態を非検出であるとき、切替手段により第2の電源供給路を非通電状態とするので、比較的簡易な回路構成でECUに供給する電源を選択することができる。
さらに、バッテリ電圧をモータ制御手段へ供給する第1の電源供給路を常時通電状態とし、バッテリ電圧の低電圧状態を検出したとき、切替手段によりイグニッション電圧をモータ制御手段へ供給する第2の電源供給路を通電状態とし、上記低電圧状態を非検出であるとき、切替手段により第2の電源供給路を非通電状態とするので、比較的簡易な回路構成でECUに供給する電源を選択することができる。
なお、上記実施形態においては、電源切替部28の切替スイッチ35をスイッチング素子で構成する場合について説明したが、例えば、常開の開閉リレー等により構成し、低電圧検出部27で低電圧状態を検出したときに上記開閉リレーをオフ(開)状態に切り替えるようにすることもできる。
また、上記実施形態においては、電動モータとしてブラシレスモータを適用する場合について説明したが、ブラシモータシステムを適用することもできる。
また、上記実施形態においては、電動モータとしてブラシレスモータを適用する場合について説明したが、ブラシモータシステムを適用することもできる。
1…ステアリングホイール、2…ステアリングシャフト、3…トルクセンサ、10…操舵補助機構、11…減速ギヤ、12…電動モータ、15…コントローラ、16…車速センサ、17…バッテリ、18…イグニッションスイッチ、23…制御演算部、24…モータ駆動回路、25…FET駆動部、25a…昇圧回路、25b…FETゲート駆動回路、26…電源生成部、27…低電圧検出部、28…電源切替部、32a…第1電源供給ライン、32b…第2電源供給ライン、35…切替スイッチ
Claims (2)
- 操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵系に対して操舵補助力を発生させる電動モータと、少なくとも前記操舵トルク検出手段で検出した操舵トルクに基づいて前記電動モータを駆動制御するモータ制御手段とを備えた電動パワーステアリング装置であって、
車載バッテリのバッテリ電圧に応じて、前記モータ制御手段へ供給する電源として、バッテリ電圧及び車載バッテリからイグニッションスイッチを介して供給されるイグニッション電圧と、バッテリ電圧とのうち何れか一方を選択する電源選択手段を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記バッテリ電圧を前記モータ制御手段へ供給する第1の電源供給路と、前記イグニッション電圧を前記モータ制御手段へ供給する第2の電源供給路と、前記車載バッテリのバッテリ電圧が所定電圧以下に低下する低電圧状態を検出する低電圧状態検出手段とを備え、前記第1の電源供給路は常時通電状態であって、前記電源選択手段は、前記第2の電源供給路の通電/非通電状態を切替可能な切替手段を有し、前記低電圧状態検出手段で低電圧状態を検出したとき、前記切替手段により前記第2の電源供給路を通電状態とし、前記低電圧状態検出手段で低電圧状態を非検出であるとき、前記切替手段により前記第2の電源供給路を非通電状態とすることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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Cited By (3)
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-
2007
- 2007-07-06 JP JP2007178134A patent/JP2009012665A/ja active Pending
Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
JP2011057024A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Jtekt Corp | 電動パワーステアリング装置 |
JP2012006428A (ja) * | 2010-06-22 | 2012-01-12 | Denso Corp | 車両用電源装置およびそれを備える車載機器 |
JP2020093786A (ja) * | 2017-07-19 | 2020-06-18 | 株式会社デンソー | 車両用制御装置 |
JP2021151871A (ja) * | 2017-07-19 | 2021-09-30 | 株式会社デンソー | 車両用制御装置 |
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