JP2011157041A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011157041A
JP2011157041A JP2010022388A JP2010022388A JP2011157041A JP 2011157041 A JP2011157041 A JP 2011157041A JP 2010022388 A JP2010022388 A JP 2010022388A JP 2010022388 A JP2010022388 A JP 2010022388A JP 2011157041 A JP2011157041 A JP 2011157041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
electric motor
electric power
steering
power steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010022388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5444028B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Baba
弘幸 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010022388A priority Critical patent/JP5444028B2/ja
Publication of JP2011157041A publication Critical patent/JP2011157041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5444028B2 publication Critical patent/JP5444028B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

【課題】電動機を小型化することに起因する、ドライバの操舵の操舵性の低下を抑制する。
【解決手段】ステアリング系に発生するトルクを検出するトルクセンサ30と、前記トルクに基づいて前記ステアリング系へのアシスト力を発生する小型の電動機11と、電動機11を駆動する電動機駆動手段60と、電動機駆動手段60を制御する制御装置200を備える電動パワーステアリング装置100において、制御装置200は、電動機11内部に配置される磁石が磁気飽和状態にあるときに、電動機駆動手段60に流れる電流を増加するように補正する。これにより、電動機を小型化することで顕著になる磁気飽和状態に起因するアシスト力の低下を抑えることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置により、ドライバが操舵する操舵力を軽減する技術に関する。
電動パワーステアリング装置は、電動機が操舵トルクの大きさ等に応じた補助トルクを発生し、この補助トルクをステアリング系に伝達して、ドライバが操舵する操舵力を軽減する装置である。近年、前記電動機を小型化して、コスト削減および車両の軽量化を達成することが重要視されている。
しかし、電動機を小型化することにより、電動機に使用されている磁石の磁気飽和により、電動機から出力される出力トルクのトルク垂れが顕著に現れる。このことは、車両のステアリング系のアシスト力が低下することを意味し、結果として、ドライバによる操舵の操舵性が低下してしまう。
なお、特許文献1には、車載動力発生装置に用いられる回転機の小型化に伴う顕著な磁気飽和に対し、回転機の駆動状態にかかわらず、回転角度についてのより高精度の情報が取得される旨が開示されている。
特開2009−95145号公報
前記事情を鑑みて、本発明では、電動機を小型化することに起因する、ドライバの操舵の操舵性の低下を抑制することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、ドライバによる操舵の操舵トルクに応じて電動機に流す電流値を、前記磁気飽和に起因する前記トルク垂れを補うように補正する。つまり、電動機に流す電流値と電動機から出力される出力トルクとがリニアな関係を満たすように補正する。このように補正すれば、ドライバの操舵量に見合うアシスト力が得られるため、ドライバによる操舵の操舵性は確保される。
詳細は後記する。
本発明によれば、電動機を小型化することに起因する、ドライバの操舵の操舵性の低下を抑制することができる。
本実施形態である電動パワーステアリング装置における制御について説明する概要図である。 図1の電流補正の様子をグラフとして示した概念図である。 本発明の一実施形態である電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態である電動パワーステアリング装置における制御装置の機能構成を示す図である。 本発明の一実施形態である電動パワーステアリング装置における制御装置のベース信号演算部に格納されているトルク信号T及び車速信号VSとベースアシスト信号DTとの対応関係のベーステーブルを示す図である。 フェライト磁石の低温減磁を説明する説明図である。
≪概要≫
以下、本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)につき図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、本発明の概要を説明する。
図1は、本実施形態である電動パワーステアリング装置における制御について説明する概要図である。図1(a)に示した従来手法では、まず、人(運転手)が操向ハンドルの操舵を行うと、その操舵がステアリング系に作用してギアボックスに伝わり、ステアリングの回転運動が、ラックアンドピニオン等によって、2つの転舵輪を連結するラック軸の左右横方向の運動に変わる。
一方で、トルクセンサでは、前記操向ハンドルの操舵に対応した操舵トルクが検出される。トルク制御では、検出された操舵トルクに応じた目標電流値が算出される。電流制御では、モータ(「M」と表記)から出力される電流を加味した状態で、前記算出された目標電流値のPI制御等が行われ、前記電流の電流値が算出される。モータでは、前記電流値に応じたアシストトルクが発生し、そのアシストトルクがギアボックスに作用することによって、人の操舵のアシストが達成される。
図1(b)に示した本発明の制御では、図1(a)に示した従来手法に加え、前記電流制御の後段に、前記算出された電流値を補正する電流補正が実行される。前記モータは、コスト削減や車両の軽量化等により小型化しているため、顕著に現れる磁気飽和に起因するトルク垂れが大きい。そこで、この電流補正では、主に前記トルク垂れを相殺するように前記電流値が補正される。モータでは、前記補正を加味した電流値に応じたアシストトルクが発生する。
図2は、図1の電流補正の様子をグラフとして示した概念図である。このグラフは、モータに入力される電流値を示す「モータ電流」を横軸にし、モータから出力されるアシストトルクである「モータトルク」を縦軸に設定したものである。
図2(a)および(b)に示されている「理想線」とは、人の操向ハンドルの操舵の操舵量の分だけ操舵のアシスト量を増やす、という電動パワーステアリング装置の制御の理想状態(規範値)を表した直線(破線)である。図1(b)に示した電流補正を行わない場合には、モータ電流に対するモータトルクは、図2(a)の「実特性」と示された太線に示すように変化する。この太線に着目すると、モータ電流が大きな値を示す、つまり、操向ハンドルの操舵が大きい高負荷領域において、前記磁気飽和に起因する、理想線からのトルク垂れが表現されている。高負荷領域では、モータ電流の電流値が大きいほど、このトルク垂れが大きくなっていることが確認できる。このことは、モータに使用されている磁石は、いくら外部磁場を大きくしても、これ以上増加しないという程度に磁化されてしまっていることを意味する。
また、「実特性」の太線では、モータ電流が小さな値を示す、つまり、操向ハンドルの操舵(操舵力)が小さい低負荷領域において、前記操向ハンドルの操舵に伴うフリクション(主に、操向ハンドルと連結したシャフトの回転から生じる摩擦)に起因する、理想線からのトルク垂れが表現されている。
そこで、図2(b)に示すように、図1(b)に示した電流補正により、モータ電流に対する通電電流を補正し、モータ電流に対するモータトルクの変化を理想線に近づけるように制御する。そのような制御を行った「補正後特性」と示された太線は、前記した高負荷領域のトルク垂れおよび低負荷領域のトルク垂れを相殺した様子を示している。高負荷領域では、モータ電流の電流値が大きくなるほど、電流補正の補正量を増大している。
以下、この「補正後特性」と示された太線を実現するような電流補正について詳細に説明する。
≪構成≫
次に、本発明の一実施形態である電動パワーステアリング装置の構成について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の電動パワーステアリング装置の構成を示す図である。
電動パワーステアリング装置100は、操向ハンドル2が設けられたメインステアリングシャフト3と、シャフト1と、ピニオン軸5とが、2つのユニバーサルジョイント(自在継手)4によって連結され、また、ピニオン軸5の下端部に設けられたピニオンギア7が、車幅方向に往復運動可能なラック軸8のラック歯8aに噛合し、ラック軸8の両端には、タイロッド9、9を介して左右の転舵輪10、10が連結されている。この構成により、操向ハンドル2の操舵時に車両の進行方向を変えることができる。ここで、ラック軸8、ラック歯8a、タイロッド9、9は転舵機構を構成する。
また、電動パワーステアリング装置100は、操向ハンドル2操舵時の操舵力を軽減するための補助操舵力を供給する電動機(電動モータ)11を備えており、この電動機11の出力軸に設けられたウォームギア12が、ピニオン軸5に設けられたウォームホイールギア13に噛合している。即ち、ウォームギア12とウォームホイールギア13とで減速機構が構成されている。また、電動機11の回転子(図示せず)と電動機11に連結されているウォームギア12とウォームホイールギア13とピニオン軸5とラック軸8とラック歯8aとタイロッド9、9等により、ステアリング系が構成される。
電動機11は、例えば、複数の界磁コイルを備えた固定子(図示せず)とこの固定子の内部で回転する回転子(図示せず)からなる3相ブラシレスモータであり、電気エネルギーを機械的エネルギー(PM=ωTM)に変換するものである。ここで、ωは回転速度であり、TMは電動機11の発生トルクである。また、発生トルクTMと実際に出力として取り出すことができる出力トルクTM´(モータトルク)との関係は、下記(1)式によって表現される。(i:ウォームギア12とウォームホイールギア13との減速比)

TM´=TM−(cm・dθm/dt+Jm・dθm/dt)i・・・(1)

上記(1)式によれば、出力トルクTM´と電動機回転角θmとの関係は、電動機11の回転子の慣性モーメントJmと粘性係数cmとによって規定され、車両特性や車両状態に無関係である。
3相ブラシレスモータを構成する回転子は、例えば、着磁して異方性を備えたフェライト磁石といった永久磁石で構成されている。フェライト磁石は、低温の環境下(例:−40℃)に置かれ、反磁界がかけられると磁化が弱まってしまう(低温減磁。詳細は後記。)。そのような現象を検出すべく、電動機11には、フェライト磁石(以下、単に「磁石」と称する場合がある)の温度を検出する温度センサ(例:熱電対。図示せず。温度検出手段。)が備わっている。温度センサが検出した磁石の温度MTの信号は、制御装置200に出力される。
更に、電動パワーステアリング装置100は、制御装置200と、電動機11を駆動する電動機駆動手段(駆動回路)60と、レゾルバ50と、ピニオン軸5に加えられるピニオントルクを検出するトルクセンサ(トルク検出手段)30と、トルクセンサ30の出力を増幅する差動増幅回路40と、車速センサ35とを備えている。
電動機駆動手段60は、例えば、3相のFETブリッジ回路のような複数のスイッチング素子を備え、制御装置200から出力されたDUTY(DUTY U、DUTY V、DUTY W)信号を用いて、矩形波電圧を生成し、電動機11を駆動するものである。また、電動機駆動手段60は図示しないホール素子を用いて3相の電機子電流I(IU、IV、IW)を検出する機能を備えている。
レゾルバ50は、電動機11の回転角を検出し、角度信号θを出力するものであり、例えば、磁気抵抗変化を検出するセンサを周方向に等間隔の複数の凹凸部を設けた磁性回転体に近接させたものである。なお、角度信号θは、検出した電動機11の回転角の信号である。
トルクセンサ30は、ピニオン軸5に加えられるピニオントルクを検出するものであり、ピニオン軸5の軸方向2箇所に逆方向の異方性となるように磁性膜が被着され、各磁性膜の表面に検出コイルがピニオン軸5に離間して挿入されている。
差動増幅回路40は、検出コイルがインダクタンス変化として検出した2つの磁歪膜の透磁率変化の差分を増幅し、トルク信号Tを出力するものである。なお、このトルク信号Tは、ピニオントルクレベルを示す信号である。
車速センサ35は、車両の車速Vを単位時間あたりのパルス数として検出するものであり、車速信号VSを出力する。
制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置を備えるコンピュータ(ECU(Electronic Control Unit))からなり、レゾルバ50からの角度信号θ、車速センサ35からの車速信号VS、差動増幅回路40からのトルク信号Tから得られる前記の発生トルクTMで電動機11を駆動させるためのDUTY信号を電動機駆動手段60に出力する。このDUTY信号の出力により、電動機駆動手段60は、前記の発生トルクTMで電動機11を駆動させる。前記コンピュータは、CAN(Controller Area Network)通信により通信可能に接続されている車両の他のコンピュータ(ECU)と所定の信号を送受信する。
また、制御装置200には、電動機11から出力される磁石の温度MTの信号に基づいて、低温減磁等に起因する発生トルクTMの出力が必要以上になる等の異常が発生したか否かを判定する異常判定手段254が備えられている。異常判定手段254は、前記異常が発生したと判定すると、その異常の旨を示す異常信号ALを、例えば、車両のダッシュボード等の表示部に出力する。前記表示部は、警告手段として機能し、異常信号ALに基づいて、磁石の異常の発生、磁石の交換の必要性等を運転手に警告表示する。例えば、磁石がキュリー温度(例:フェライト磁石では、約450℃)に到達すれば、その結晶構造が変わるため、完全に磁力が消失してしまい、電動機11を駆動するのに必要以上の電流を供給するような制御を行う場合があり、その旨を警告表示する。
次に、本実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置について、説明する。図4は、本実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置の機能構成を示す図である。
本実施形態の電動パワーステアリング装置における制御装置は、即ち、制御装置200は、ベース信号演算部220と、イナーシャ補償信号演算部210と、ダンパ補償信号演算部225と、Q軸(トルク軸)PI制御部240と、D軸(磁極軸)PI制御部245と、電流補正部255と、2軸3相変換部260と、PWM変換部270と、3相2軸変換部265と、電動機速度算出部280と、励磁電流生成部285等を、機能ブロックとして備える。
3相2軸変換部265は、電動機駆動手段60(図3参照)が検出する、電動機11(図3参照)の3相電流IU、IV、IWを、電動機11の回転子の磁極軸であるD軸の電流と、このD軸に対して電気的に90度回転した軸であるQ軸の電流に変換するものであり、D軸電流IDは励磁電流に比例し、Q軸電流は電動機11の発生トルクTMに比例する。
励磁電流生成部285は、電動機11(図3参照)の励磁電流目標値を生成して出力する。
D軸(磁極軸)PI制御部245は、加算器253の出力信号を、即ち、3相2軸変換部265から出力されたD軸電流IDと励磁電流生成部285で生成された励磁電流目標値との差分を、減少するようにPI帰還制御を行う。
Q軸(トルク軸)PI制御部240は、加算器252の出力信号を、即ち、3相2軸変換部265から出力されたQ軸電流IQとこのQ軸電流IQの目標電流IMとの差分である偏差信号IEを減少するように、P(比例)制御及びI(積分)制御を行う。なお、電動機11の発生トルクTMを規定するQ軸電流IQの目標電流IMの生成については、後述する。
電流補正部255は、Q軸(トルク軸)PI制御部240の出力信号VQ´を補正し、必要に応じて電動機11から出力される磁石の温度MTの信号に基づいて補正される。この補正は、主に、前記した高負荷領域の磁気飽和によるトルク垂れおよび低負荷領域のフリクションによるトルク垂れを相殺するものであり、磁石の温度MTに応じて補正の補正量を増減させる。一般的に、磁石は温度が高いほど、熱活性による磁気モーメントのゆらぎが増大するため、磁束が減少する。よって、磁石の温度が高いときほど、電流補正部255による補正量を増大する。
2軸3相変換部260は、電流補正部255の出力信号VQとD軸(磁極軸)PI制御部245の出力信号VDとの2軸信号を3相信号UU、UV、UWに変換して出力する。なお、2軸3相変換部260は、電動機11(図3参照)の角度信号θが入力され、回転子の磁極位置に応じた信号が出力される。
PWM変換部270は、2軸3相変換部260から出力された3相信号UU、UV、UWの大きさに比例したパルス幅のON/OFF信号[PWM(Pulse Width Modulation)信号]であるDUTY信号(DUTY U、DUTY Y、DUTY W)を生成して電動機駆動手段60(図3参照)に出力する。なお、PWM変換部270は、電動機11(図3参照)の角度信号θが入力され、回転子の磁極位置に応じた信号が出力される。
電動機11の発生トルクTMを規定するQ軸電流IQの目標電流IMの生成について、以下、説明する。Q軸電流IQの目標電流IMは、加算器250の出力信号であり、この加算器250の出力信号は、加算器251の出力信号とイナーシャ補償信号演算部210の出力信号とを加算したものである。そして、加算器251の出力信号は、ベース信号演算部220の出力信号とダンパ補償信号演算部225の出力信号との差分であることにより、Q軸電流IQの目標電流IMは、ベース信号演算部220の出力信号とダンパ補償信号演算部225の出力信号との差分に、イナーシャ補償信号演算部210の出力信号とを加算したものである。
なお、前記の通り、電動パワーステアリング装置は、操舵トルクと車速によって定まるベース電流(補償前の補助トルクに対応)を、ステアリング系のイナーシャ(慣性)とダンピング(粘性)によって補償し、この補償された電流を目標電流(補助トルクに対応)とし、必要に応じて補正値を加味して電動機11を制御するが、このベース電流がベース信号演算部220の出力信号に、補償された電流がQ軸電流IQの目標電流IMに相当する。そして、ステアリング系のイナーシャ(慣性)による補償はイナーシャ補償信号演算部210が行い、ステアリング系のダンピング(粘性)による補償はダンパ補償信号演算部225が行う。
ベース信号演算部220、ダンパ補償信号演算部225、イナーシャ補償信号演算部210について、以下、説明する。
まず、ベース信号演算部220について、説明する。ベース信号演算部220は、トルク信号Tと車速信号VSとから、電動機11の発生トルクTMを規定するQ軸電流IQの目標電流IMの基準となるベースアシスト信号Dを生成する。なお、このベースアシスト信号Dの生成は、実験測定等によって予め設定されベース信号演算部220に格納されたベーステーブル220aを参照することによって、行われる。そして、トルク信号Tとは、前記の通り、ピニオン軸5に加えられるピニオントルクのレベルを示す信号である。
ベーステーブル220aでは、図5の通り、トルク信号Tのレベルが小さいときはベースアシスト信号Dがゼロレベルに設定される不感帯N1が設けられ、この不感帯N1よりもトルク信号Tのレベルが大きくなるとゲインG1で直線的に増加する特性を備えている。なお、図5は、ベース信号演算部220に格納されているトルク信号T及び車速信号VSとベースアシスト信号Dとの対応関係のベーステーブル220aを示す図である。また、ベーステーブル220aでは、図5の通り、トルク信号Tのレベルが所定レベル以上のとき、ゲインがG1からG2に増加し、更にトルク信号Tのレベルが増加して前記所定レベルよりも高い所定レベル以上となったとき、ベースアシスト信号Dのレベルが飽和する特性を備えている。
更に、ベーステーブル220aでは、車速Vが大きく高速になるに従って、ゲインG1、G2が低くなり、且つ、不感帯N1が大きくなる特性を備えている。この特性を備えていることにより、車速ゼロの据え切り操作時が最も負荷が重く、中低速時では比較的負荷が軽くなり、高速時ではマニュアルステアリング領域を大きくとって路面情報を運転者に与えるようにしている。
次に、ダンパ補償信号演算部225について、説明する。ダンパ補償信号演算部225は、舵角速度信号ω、ベースアシスト信号D、車速信号VSとから、ダンピング信号Iを生成する。なお、ダンピング信号Iの生成は、実験測定によって予め設定されダンパ補償信号演算部225に格納されたダンパテーブル225aを参照することによって、行われる。そして、舵角速度信号ωは、レゾルバ50(図3参照)出力の角度信号θを電動機速度算出部280で微分演算することにより生成される。
ダンパテーブル225aでは、舵角速度信号ωのレベルが大きいほど、ダンピング信号Iのレベルが大きくなる特性を備えている。また、車速信号VSのレベルが大きいほど、ダンピング信号Iのレベルが大きくなる特性を備えている。また、ベースアシスト信号Dのレベルが大きいほど、ダンピング信号Iのレベルが大きくなる特性を備えている。
一般的に、ダンピング信号Iは、舵角速度信号ωと車速信号VSとに基づいて生成される。これは、路面反力が小さくなる高車速域において、速いステアリングホイールの動きを制限して安定した操舵感を得るためである。
次に、イナーシャ補償信号演算部210について、説明する。イナーシャ補償信号演算部210は、トルク信号Tから、ステアリング系のイナーシャによる補助トルクの補償量を算出して出力することにより、ステアリング系のイナーシャによる影響を補償する。なお、ステアリング系のイナーシャによる補助トルクの補償量の算出は、実験測定によって予め設定されイナーシャ補償信号演算部210に格納されたイナーシャテーブル210aを参照することによって、行われる。
また、イナーシャ補償信号演算部210は、電動機11の回転子の慣性による応答性の低下を補償している。言い換えれば、電動機11は正回転から逆回転に、または、逆回転から正回転に回転方向を切り換える際、慣性によってその状態を維持させようとするのですぐには回転方向が切り換わらない。そこで、イナーシャ補償信号演算部210は、電動機11の回転方向の切り換わりが操向ハンドル2の回転方向が切り換わるタイミングに一致するように制御している。このようにして、イナーシャ補償信号演算部210は、ステアリング系の慣性(や粘性)による操舵の応答遅れを改善してすっきりした操舵感を付与している。また、FF(Front engine Front wheel drive)やFR(Front engine Rearwheel drive)車、RV(Recreation Vehicle)やセダン等の車両特性や車速、路面などの車両状態によって異なる操舵特性に対して、実用上十分な特性が付与される。
≪低温減磁≫
電動機11に使用される異方性フェライト磁石は、その形状により、着磁した後に−40℃付近の低温に冷却し、ある一定以上の反磁界をかけると、再び常温(20℃)に戻した時に大きな減磁を示す。
図6は、フェライト磁石の低温減磁を説明する説明図である。図6の左側のグラフには、磁石のヒステリシスの様子を示すグラフに描かれたB−Hカーブのうちそのグラフの第二象限に描かれた曲線である減磁曲線が描かれている(太線)。図6の右側のグラフは、磁石の温度変化に対し、磁石の残留磁束密度(Br)の変化を示すグラフである。右側のグラフの上方に示される直線は、左側のグラフのパーミアンス係数P1を傾きとする直線(パーミアンス直線)で特徴付けられる磁石における残留磁束密度の変化を示す。また、右側のグラフの下方に示される折れ線は、左側のグラフのパーミアンス係数P2を傾きとするパーミアンス直線で特徴付けられる磁石における残留磁束密度の変化を示す。
パーミアンス係数とは、磁石の挙動を決定するパラメータであり、磁石の形状に依存する。パーミアンス係数は、磁石の内部にある磁場の反磁場に対する磁束密度で定義され、端的に言えば、パーミアンス直線と減磁曲線との交点(動作点)の縦軸の値(残留磁束密度)を、動作点の横軸の値(外部磁場H)で除算した値、つまり前記した傾きそのものである。一般的には着磁方向の距離(厚さ)が小さくなるほど反磁場が大きくなるため、パーミアンス係数は小さくなり、その結果磁力も弱くなる。パーミアンス係数が小さくなると、パーミアンス直線の傾きが小さくなり、B−Hカーブの特性変曲点(図6の減磁曲線の折れ曲がり)に接近または特性変曲点の下方に位置するため、温度特性への影響が大きくなる。
一般に、フェライト磁石の温度による磁力の変化は、残留磁束密度Brと外部磁場Hとでそれぞれに温度係数を持ち、

ΔBr/Br/℃ ≒ −0.18〜−0.19%/℃
ΔH/H/℃ ≒ +0.35〜+0.50%/℃

という変化率で示される。この変化率に伴い、B−Hカーブ、特にその減磁曲線が変動するため、動作点が移動する。図6の左側のグラフでは、温度が+20℃から−40℃に変わるときの減磁曲線の変動の様子が図示されている。減磁曲線と、横軸との交点が右側に移動することで、磁石の保持力(形状や温度等の要因に対し磁力を保つことのできる強さ)は小さくなる様子が示されるとともに、特性変曲点は上方に移動する様子も示される。
図6において、パーミアンス係数P1の磁石は、+20℃でa点にあった動作点が、−40℃ではb点に移動する。このとき、図6の右側のグラフでは、a´からb´に移動することになり、その勾配は−0.18から−0.19%/℃の温度係数のみによる。したがって、磁石の温度を−40℃から+20℃に戻すと、再び動作点はa点に帰る。つまり、常温における磁石の残留磁束密度は、低温環境を経てもその強度が維持される。
パーミアンス係数がP2の磁石は、+20℃でc点にあった動作点は、もし、特性変曲点がP2のパーミアンス直線を上回ることが無ければ、低温になるのに伴い−0.18〜−0.19%/℃の温度係数に従って、残留磁束密度Brについては動作点がcからf(−40℃になったとしても保持力が変動せず、特性変曲点がP2のパーミアンス直線を上回らないとしたときの仮想的な動作点)へと変化する。このとき、図6の右側のグラフでは、c´からf´に移動することになり、パーミアンス係数P1の磁石の挙動と大差がない。
しかし、パーミアンス係数がP2の磁石については、Hが+0.35から+0.5%/℃の温度係数で減少するために、途中から反転して−40℃ではd点へ移動してしまう。右側のグラフでは、f´では無く、d´に移動してしまう。そして、これをさらに+20℃へ戻すと、今度はd点からまた温度係数に従ってe点へ移動することになり、以後−40℃から+20℃においてはこのd、e間を往復することになる。右側のグラフでは、d´、e´間を往復することになり、当初c´で示された残留磁束密度よりも低い残留磁束密度しか示さない状態になる。
以上が低温減磁の発生過程であり、その原因としては、温度変化に対し、磁石のパーミアンス直線が、特性変曲点を下回ってしまうことにある。したがって、車両が走行する環境の温度を想定して、電動機11に使用する磁石のパーミアンス係数を相当量大きくするように磁石が設計される(例:材料や形状の選定)ことが好ましい。
また、一旦低温減磁が発生すると、磁石の磁化が弱まった状態で電動機11を駆動することになり、電動機駆動手段60は必要以上の電流を電動機11に供給しなければならず、電動パワーステアリング装置全体の負荷が甚大になる。そこで、本実施形態では、電動機11の温度センサが、低温減磁を引き起こす可能性のある温度を検出し、電動機駆動手段60から電動機11に所定値以上の電流が供給されたときには、異常判定手段254は、磁石に異常が発生したと判定し、運転手に警告表示し、電動機11の磁石の異常を知らせる。
≪まとめ≫
本実施形態により、以下のような効果を奏する。すなわち、電動パワーステアリング装置において、電動機を小型化したときに顕著に現れる磁気飽和に起因するトルク垂れを相殺する電流補正を行うことで、電動機を小型化しても運転手の操舵の操舵量の分だけのアシスト量を出力するという理想状態(リニアな関係)を実現することができる。
また、特に高負荷領域において、運転手の操舵の操舵量が大きく、つまり、操舵トルクが大きくなるほど、電流補正の補正量を大きくするので、磁気飽和によるトルク垂れの相殺を的確に行うことができる。一方、低負荷領域における、操舵に伴うステアリング系の摩擦に起因するトルク垂れについても電流補正を行うので前記理想状態を確実に実現することができる。
また、磁石の温度センサを備えることで、磁石の温度依存に対して適切な電流補正を行うことができる。
また、磁石の低温減磁が生じて電動機に供給する電流の制御に異常が発生した場合であっても、その異常を監視し、運転手に警告表示するので、車両の健全性を確保することができる。
≪その他≫
なお、前記実施の形態は、本発明を実施するための好適なものであるが、その実施形式はこれに限定されるものではない。したがって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、実施形式を種々変形することが可能である。
例えば、本実施形態では、電動機11に使用するモータとして(3相)ブラシレスモータを使用した。しかし、前記モータとしてブラシモータを使用しても良い。この場合、ブラシモータの固定子を磁石で構成し、電動機11を駆動する駆動回路(電動機駆動手段60)は特に必要としない。
また、本実施形態では、フェライト磁石を用いたときの低温減磁について説明したが、フェライト磁石以外の低温減磁についても本発明を適用することができ、さらに、例えば、ネオジム磁石(他の磁石でも良い)を用いた高温減磁についても本発明を適用することができる。高温減磁は、磁石を常温から高温にし、反磁界をかけると、常温に戻しても元の残留磁束密度を持たず、磁力が低下する現象である。定性的には、高温にすることで保持力が低下する点が低温減磁と異なり、パーミアンス係数が小さいときに引き起こされる現象である、という点は同じである。異常判定手段254による判定も可能である。
その他、ハードウェア、ソフトウェア、等の具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 シャフト
2 操向ハンドル
3 メインステアリングシャフト
4 ユニバーサルジョイント(自在継手)
5 ピニオン軸
7 ピニオンギア
8 ラック軸
8a ラック歯
9 タイロッド
10 転舵輪
11 電動機(電動モータ)
30 トルクセンサ(トルク検出手段)
60 電動機駆動手段(駆動回路)
200 制御装置
254 異常判定手段
255 電流補正部(補正手段)

Claims (7)

  1. ステアリング系に発生するトルクを検出するトルク検出手段と、
    前記トルクに基づいて前記ステアリング系へのアシスト力を発生する電動モータと、
    前記電動モータを駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御装置を備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御装置は、
    前記電動モータ内部に配置される磁石が磁気飽和状態にあるときに、前記駆動回路に流れる電流を増加するように補正する補正手段を備える
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記トルクが大きくなるにつれて前記補正手段の補正量を大きくする
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記磁石の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記磁石の温度に基づき前記補正手段の補正量を修正する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記ステアリング系に生じる摩擦に起因する前記アシスト力の低下を引き起こす程度に小さな前記トルクが検出されたときには、前記補正手段の補正量を大きくする
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  5. ステアリング系に発生するトルクを検出するトルク検出手段と、
    前記トルクに基づいて前記ステアリング系へのアシスト力を発生する電動モータと、
    前記電動モータを駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御装置を備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御装置は、
    前記電動モータ内部に配置される磁石の温度が所定値以上で、かつ、前記駆動回路に流れる電流が所定値以上のときに、前記ステアリング系に異常が発生したと判定する異常判定手段を備える
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. ステアリング系に発生するトルクを検出するトルク検出手段と、
    前記トルクに基づいて前記ステアリング系へのアシスト力を発生する電動モータと、
    前記電動モータを駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を制御する制御装置を備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御装置は、
    前記電動モータ内部に配置される磁石の温度が所定値以下で、かつ、前記駆動回路に流れる電流が所定値以上のときに、前記ステアリング系に異常が発生したと判定する異常判定手段を備える
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  7. 運転者に前記ステアリング系に異常が発生したことを知らせる警告手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記異常判定手段が異常と判定したときに、前記警告手段を作動させる
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電動パワーステアリング装置。
JP2010022388A 2010-02-03 2010-02-03 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP5444028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010022388A JP5444028B2 (ja) 2010-02-03 2010-02-03 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010022388A JP5444028B2 (ja) 2010-02-03 2010-02-03 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011157041A true JP2011157041A (ja) 2011-08-18
JP5444028B2 JP5444028B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=44589385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010022388A Expired - Fee Related JP5444028B2 (ja) 2010-02-03 2010-02-03 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5444028B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09298899A (ja) * 1996-04-26 1997-11-18 Fanuc Ltd Acサーボモータの磁気飽和補正方式
JPH11197897A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Fanuc Ltd プレス機械
JPH11286278A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Omron Corp 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2006223037A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Yaskawa Electric Corp モータ制御装置とその制御方法
JP2007131076A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Toyota Motor Corp バッテリ状態診断装置
JP2007283916A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Nsk Ltd 電動パワーステアリング制御装置、および方法
JP2010013268A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09298899A (ja) * 1996-04-26 1997-11-18 Fanuc Ltd Acサーボモータの磁気飽和補正方式
JPH11197897A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Fanuc Ltd プレス機械
JPH11286278A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Omron Corp 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2006223037A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Yaskawa Electric Corp モータ制御装置とその制御方法
JP2007131076A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Toyota Motor Corp バッテリ状態診断装置
JP2007283916A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Nsk Ltd 電動パワーステアリング制御装置、および方法
JP2010013268A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Mitsubishi Electric Corp エレベータの制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5444028B2 (ja) 2014-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5168448B2 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP5011705B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
EP2955081B1 (en) Electric power steering device
US20090240389A1 (en) Electric power steering apparatus
WO2010029879A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
US20090322268A1 (en) Electric power steering apparatus
JPWO2012073760A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009165259A (ja) モータ制御装置および電動パワーステアリング装置
JP2011194914A (ja) 電動パワーステアリング装置およびこれに用いられる電動機駆動制御装置
JP2010064544A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5108860B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4628833B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009173179A (ja) 操舵制御装置
JP2009274692A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4915305B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2006262668A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2008037255A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5444028B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4626996B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5155844B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009214711A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4908096B2 (ja) 制御装置およびアクチュエータの制御装置
JP2019018772A (ja) 操舵制御装置、電動パワーステアリング装置
JP2011102087A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009166715A (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5444028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees