JP2008221983A - 車両用照明器具 - Google Patents

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【課題】 乗客の足下を明るく照らすことが可能であり、放熱効果を上げることが可能な車両用照明器具を提供することを目的とする。
【解決手段】 基板取付台22がLED基板20が装着されLED基板20から熱を伝達し放熱する材料で構成され、かつLED基板20が装着される面に対する裏面には、LED基板20からの熱を放熱するための放熱空間24を設けているので、LED基板20から発生した熱や本体ケース11内に籠もった熱を基板取付台22を通して基板取付台22の空間に逃がすことができるので放熱効果が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LEDを用いる照明器具であって、特に車両(バス・鉄道・自動車)に設けられ、乗客の足下を照らすために用いられる車両用照明器具に関するものである。
従来から夜間など暗いときに車両の車外に設けられた車両用照明器具で足下を照らす装置は知られていた。
例えば、特許文献1に見られるように、作業者の足元からエンジンルーム内にわたる所定範囲を蛍光灯により照明できるようにしたバスの車両用照明器具が提供されている。
また、特許文献2では、車両の床部との間の水密性及び耐荷重性を十分に確保したLED照明を使用した車両用照明器具ステップライトが提供されている。
また、従来から、図5に見られるように、スライドドア4や折りたたみドア5を通って乗客がステップから車外へ降りる際、降りた先の地面の状態が確認できないのは危険である。そのため、障害物等の危険を察知することができるように、車両1の側面にある乗降口3の上方には、足下を照らす車両用照明器具110が設けられている。
その車両用照明器具110は、車両1のボディ2へ取付基台112により固定され、その車両用照明器具110の上方は、金属のランプカバー116で覆われ、側面の一部から下方へ向かって湾曲して延びた透明な樹脂の湾曲グローブ119で構成されており、光源として蛍光ランプ121が内蔵されている。
実開平7−35185号公報(図5) 特開2006−347234号公報(図6乃至図8)
しかしながら、これら蛍光ランプを使用した従来の車両用照明器具では、全方位に光を放つため足下までは照らすには、相当な明るさが必要となり電力を必要とする。またランプ切れが発生してはランプを交換をしなければならなく手間がかかるという問題や、蛍光管であるためスペースがある程度決まっておりそれ以上コンパクト化することが難しいという問題があり、LEDの使用が考えられきたが、蛍光灯と同様に放熱効果を上げるための対策が問題となっていた。
そこで、本発明は、省電力でも乗客の足下を明るく照らすことが可能であり、放熱効果を上げることが可能な車両用照明器具を提供することを目的とする。
本課題を解決するために本発明は、車両(1)に乗客が乗降する乗降口(3)の上方の位置に設けられ、乗客の足下を照らす車両用照明器具(10)であって、前記車両用照明器具(10)は、前記車両用照明器具(10)を前記車両(1)に取り付ける取付面側を開口した箱状の本体ケース(11)と、客の足下を照らすためのLED(21)を実装し、かつ前記本体ケース(11)の内部に収容され光を照射する軸(α)が乗り降りする乗客に向かって面するように前記取付面に対して傾斜して配置されたLED基板(20)と、当該LED基板(20)が装着され当該LED基板(20)からの熱を伝達し放熱する材料で構成され、前記本体ケース(11)へ固定するための基板取付台(22)と、を備え、前記本体ケース(11)には、当該本体ケース(11)のうち少なくとも2方向にLED(21)からの光を透過させるための透過カバー(25・26)が設けられ、前記基板取付台(22)には、前記LED基板(20)が装着される面に対する裏面に、前記LED基板(20)からの熱を放熱するための放熱空間(24)が備えられたことを特徴とする。
LED基板自体は樹脂等で形成されていても放熱効果を向上させることができるが、LED基板20自体も、アルミ等の放熱材料で形成した場合には、なお好ましい。
本課題を解決するために本発明は、請求項1の発明に加え、車両用照明照明器具(10)は、前記乗降口(3)に設けられた開閉するドア(4・5)を収容するための枠(6・7)の上方の位置であって、車両(2)の外部壁面と前記ドア(6・7)との間の位置に、前記枠(6)の水平面に沿って取付けられることを特徴とする。
本課題を解決するために本発明は、請求項1又は請求項2の発明に加え、前記LED基板(20)には、前記LED(21)を点灯するための電力を供給するプリント配線を設け、前記基板(21)に供給される電力は直流の24Vであることを特徴とする。
本発明の請求項1記載の効果は、蛍光ランプ等は異なりLEDの光がスポット的に照らされることになるとともに、足下に向かってLEDの軸が配置されているので、省電力でも明るく乗客の足下を照らすことができる。
更に、基板取付台が基板から熱を伝達し放熱する材料で構成され、かつ基板が装着される面に対する裏面には、基板からの熱を放熱するための放熱空間24を設けているので、基板から発生した熱や本体ケース内に籠もった熱を基板取付台22を通して、放熱空間に逃がすことができるので放熱効果が向上する。
本発明の請求項2記載の効果は、請求項1の効果に加え、より乗客に近い位置で明るく照らすことができると共に、遮るものもなく車外だけでなく車内のステップ等を照らすことも可能である。
本発明の請求項2記載の効果は、請求項1乃至2の効果に加え、電圧変換を行うような電源基板を別に設ける必要がなく、電源基板等を設けることで発生する熱やノイズが発生し難くなり、車両の電源をそのまま利用することができるので、LEDを使用するだけでもコンパクト化されるが、更に配線や装置がコンパクト化することができる。
図1乃至図4に基づいて、本実施形態を以下に説明する。
図1は使用状態を示す図であり、図1(A)は、本実施形態の車両用照明器具10が装着されている車両2を示す斜視図である。図1(B)は、本実施形態の車両用照明器具10が装着されている車両2の乗降口の上方の一部分を示す拡大図である。図1(C)は、本実施形態の車両用照明器具10のLEDが光を放っている状態を示す拡大図である。図2(a)は、本実施形態の車両用照明器具10の背面図である。図2(b)は、本実施形態の車両用照明器具10の平面図である。図2(c)は、本実施形態の車両用照明器具10の正面図である。図2(d)は、本実施形態の車両用照明器具10の底面図である。図2(e)は、本実施形態の車両用照明器具10の右側面図である。図3は、本実施形態の車両用照明器具10の全体を示す背面図、平面図、正面図、底面図、右側面図(左側面図は、右側面図と対象に現れるので省略されている。)である。図4(A)は、本実施形態の車両用照明器具10の拡大した右側面図である。図4(B)は、本実施形態の車両用照明器具10の拡大したA−A断面図である。
図1に示されるように、車両1のボディ2の側面に乗客が乗降する乗降口3の上方の位置に設けられ、乗客の足下を照らす車両用照明器具10が示されている。乗客は車両1に乗降する際にはステップを乗り降りすることにより社内外への移動を行っている。そして、乗降口3にはスライドドア4や折りたたみドア5が採用されている。
車両2のボディ2側面にはスライドドア4を収容し、左右にスライドできるように凹状に設けられた枠6・7が設けられている。車両1のボディ2の外部壁面とスライドドア4との間の位置であって枠6の水平面には乗降口上方から車外へ照射し乗客の足下を照らす車両用照明器具10が設けられている。
図2及び図4に示すように、車両用照明器具10は、本体ケース11と、基板取付台22で構成されている。本体ケース11は、取付片12の前方に、各々が金属やプラスチックの材料で起立カバー14と、下面カバー16と、側面カバー17と、ドア側カバー18とで構成され、ボディ2に取り付ける面を開口した長方形状であって箱状に形成されている。また、本体ケース11には、車両2に車両用照明器具本体10をボルトやネジ等で取り付けるための長穴13を設けた取付片12が、本体ケース11の側方から左右に延びて延設されている。
下面カバー16と側面カバーには、光源からの光を取り込むように切り欠いた照明用切り欠き穴19が穿設されており、その奧にレンズカット等を施した光を透過するプラスチック材料で形成された下面グローブ25や側面グローブ26が取り付けられている。
次に基板取付台22を詳述すると、基板取付台22は、後述するLED基板20から熱を伝達し放熱する材料(例えばアルミや鉄等)で形成されている。図4(B)は、図2(C)のA−A断面図を示しており、車両に取り付ける面が開口しコ字状に形成され、側面カバー17側の片が小さく、ドア側カバー18側の片が大きく、乗り降りする乗客に向かうように車両に取り付ける面に対して10度程度傾斜して設けられている。また、基板取付台22は、下面カバー16に設けられたZ状の固定片27にビス23で取り付けられ本体ケース11に固定される。本体ケース11鉛直断面方向において基板取付台22のLED基板20が装着される面の裏面には、LED基板21からの熱を放熱するための放熱空間24が設けられている。更に、基板取付台22の車両に対抗する面の裏面には、LED21を搭載した平板状のLED基板20が設けられ、放熱効果があるアルミで形成されている。
また、防水対策として基板取付台22、下面グローブ25及び側面グローブ26の周囲をパッキン等で覆うことで雨水等の防水体策を施すことができる。
LED基板LED21は、LED21を点灯するための電力を供給する図示しないプリント配線を設け、LED基板20に供給される電力は直流の24Vである。そのため、特にトラックやバス等の場合には、コンバート用の電源を設ける必要が無い。また、LED21は、広角の超光輝度を使用しておりLED基板20に並列して複数設けられている。
(本実施形態の作用及び効果)
以下、本実施形態の作用及び効果を図1に基づいて説明する。
図1に示すように、車両1のボディ2の外部壁面とスライドドア4との間の位置であって枠6の水平面に取り付けられた車両用照明器具10は、乗降口3上方から車外へ照射し乗客の足下を照らしている。LED21が照射する中心軸αは、スライドドア4から乗客の方向へ50cm離れた距離に照準を合わせるようになっている。また、側面グローブ26からの光は、乗客や停留所付近も照らすことができるようになっている。更に、下面グローブ25からの光は車外の乗客の足下だけでなくスライドドア4や乗降口3に設けられた車内に乗車するステップをも照らしている。
(1)以上のことから、乗客が乗降する乗降口3の上方の位置に設けられ、乗客の足下を照らす車両用照明器具10であって、車両2に取り付ける取付面側を開口した箱状の本体ケース11と、LED21を設けたLED基板20が客の足下を照らすためのLED21を設け、かつ本体ケース11の内部に収容され光を照射する軸が乗り降りする乗客に向かって面するように取付面に対して傾斜して配置されているので、蛍光ランプ等は異なりLED21の光がスポット的に照らされることになる。また、足下に向かってLED21の軸が配置されているので、省電力でも明るく乗客の足下を照らすことができる。
更に、基板取付台22がLED基板20が装着されLED基板20から熱を伝達し放熱する材料で構成され、かつLED基板20が装着される面に対する裏面には、LED基板20からの熱を放熱するための放熱空間24を設けているので、LED基板20から発生した熱や本体ケース11内に籠もった熱を基板取付台22を通して基板取付台22の空間に逃がすことができるので放熱効果が向上する。
(2)以上のことから、車両用照明照明器具10は、乗降口3に設けられた開閉するドア(4・5)を収容するための枠(6・7)の上方の位置であって、車両の外部壁面と前記ドアとの間の位置に、枠6の水平面に沿って取付けられているので、より乗客に近い位置で明るく照らすことができると共に、図5に見られるように従来の位置では枠6が邪魔になり蛍光ランプ121の光が車内側に照らすことができなかったが、遮るものもなく車外だけでなく車内のステップ等を照らすことも可能である。
(3)以上のことから、LED基板20には、LED21を点灯するための電力を供給するプリント配線を設け、LED基板20に供給される電力は直流の24Vとすることで、電圧変換を行うような電源基板等を別に設ける必要がなく、電源を設けることで発生する熱やノイズが発生し難くなり、車両の電源をそのまま利用することができるので、LEDを使用するだけでもコンパクト化されるが、更に配線や装置がコンパクト化することができる。
(4)以上のことから、LED基板20自体も、アルミ等の放熱材料で形成されているため、更に放熱効果を向上させることができる。
(他の実施形態への変更例)
以上説明した実施形態を他の実施形態へ変更した例を以下に示す。
・以上の本実施形態では、車外側に設けたが、枠7の車内側に設け、車内の乗客の足下や運賃を精算する箇所、乗車券を取る箇所等や乗客自体を照らすようにしても良い。乗務員は、暗いところや夜間に乗客の行動を容易に確認することができるようになる。
・以上本実施形態では、乗客の足下を照らすように形成したが、乗客自体を移しバスや鉄道の乗員が乗客の動きや乗客自体を見るような位置での取付や角度を変更することは可能である。そうすることによって、乗務員は暗いところや夜間に乗客の乗り降りを容易に確認することができるようになる。
・以上本実施形態では、側面グローブ25と下面グローブ26を別々に設けたが、一体で設けても良く、またその一体形状は湾曲状やL字状であっても良い。
・以上本実施形態では、基板取付台22が傾斜した状態で構成されているが、取付片12で角度を設ける構成であっても良く、光を照射する軸が乗り降りする乗客に向かって面するように取付面に対して傾斜して配置されるものであれば特に限定されるものではない。
鉄道の乗降口に設けることができると共に、鉄道の車両間を行き来する出入り口にも応用することができる。
(A)本実施形態の車両用照明器具10が装着されている車両2を示す斜視図である。 (B)本実施形態の車両用照明器具10が装着されている車両2の乗降口の上方の一部分を示す拡大図である。(C)本実施形態の車両用照明器具10のLEDが光を放っている状態を示す拡大図である。 (a)本実施形態の車両用照明器具10の背面図である。 (b)本実施形態の車両用照明器具10の平面図である。(c)本実施形態の車両用照明器具10の正面図である。(d)本実施形態の車両用照明器具10の底面図である。(e)本実施形態の車両用照明器具10の右側面図である。 (a)本実施形態の車両用照明器具10の背面図である。 (b)本実施形態の車両用照明器具10の平面図である。(c)本実施形態の車両用照明器具10の正面図である。(d)本実施形態の車両用照明器具10の底面図である。(e)本実施形態の車両用照明器具10の右側面図である。 (A)本実施形態の車両用照明器具10の拡大した右側面図である。 (B)本実施形態の車両用照明器具10の拡大したA−A断面図である。 (A)従来の実施形態の車両用照明器具10が装着されている車両2を示す斜視図である。 (B)従来の実施形態の車両用照明器具10が装着されている車両2の乗降口の上方の一部分を示す拡大図である。
符号の説明
1.・・・車両、2・・・ボディ、3・・・乗降口、4・・・スライドドア、
5・・・折りたたみドア、
10・110・・・車両用照明器具、11・・・本体ケース、12・・・取付片、
13・・・固定用長穴、14・・・起立カバー、16・・・下面カバー、
17・・・側面カバー、18・・・ドア側カバー、19・・・照明用切り欠き穴、
20・・・LED基板、21・・・LED、22・・・基板取付台、
23・・・ビス、24・・・放熱空間、25・・・下面グローブ、
26・・・側面グローブ、
112・・・取付基台、116・・・ランプカバー、119・・・湾曲グローブ、
121・・・蛍光ランプ。

Claims (3)

  1. 車両に乗客が乗降する乗降口の上方の位置に設けられ、乗客の足下を照らす車両用照明器具であって、
    前記車両用照明器具は、前記車両用照明器具を前記車両に取り付ける取付面側を開口した箱状の本体ケースと、客の足下を照らすためのLEDを実装し、かつ前記本体ケースの内部に収容され光を照射する軸が乗り降りする乗客に向かって面するように前記取付面に対して傾斜して配置されたLED基板と、当該LED基板が装着され当該LED基板からの熱を伝達し放熱する材料で構成され、前記本体ケースへ固定するための基板取付台と、を備え、
    前記本体ケースには、当該本体ケースのうち少なくとも2方向にLEDからの光を透過させるための透過カバーが設けられ、
    前記基板取付台には、前記LED基板が装着される面に対する裏面に、前記LED基板からの熱を放熱するための放熱空間が備えられたことを特徴とする車両用照明器具。
  2. 前記車両用照明照明器具は、前記乗降口に設けられた開閉するドアを収容するための枠の上方の位置であって、車両の外部壁面と前記ドアとの間の位置に、前記枠の水平面に沿って取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用照明器具。
  3. 前記基板には、前記LEDを点灯するための電力を供給するプリント配線を設け、前記基板に供給される電力は直流の24Vであることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の車両用照明器具。
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