JP2002305091A - 照明装置 - Google Patents

照明装置

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JP2002305091A
JP2002305091A JP2001187782A JP2001187782A JP2002305091A JP 2002305091 A JP2002305091 A JP 2002305091A JP 2001187782 A JP2001187782 A JP 2001187782A JP 2001187782 A JP2001187782 A JP 2001187782A JP 2002305091 A JP2002305091 A JP 2002305091A
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led
lighting device
capacitor
voltage
power supply
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JP2001187782A
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English (en)
Inventor
Akihiro Misawa
明弘 三沢
Yoshimasa Tatewaki
慶真 帯刀
Tetsuo Tanabe
哲夫 田部
Mitsuhiro Naeshiro
光博 苗代
Osamu Yamanaka
修 山中
Hiroshi Ito
浩史 伊藤
Hiroshi Sugihara
洋 杉原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Arrangements Of Lighting Devices For Vehicle Interiors, Mounting And Supporting Thereof, Circuits Therefore (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明装置において専用のECUを必要とせず
にフェイドイン、フェイドアウトさせられ、断線したL
EDを誰でも容易に交換できること。 【解決手段】 ドアスイッチ8が閉じるとバッテリ9の
電圧12VがLED2と電流制限抵抗器3及びコンデン
サ4に印加されるが、コンデンサ4に電荷が蓄えられる
ため、LED2は瞬時にではなく徐々に発光する(フェ
イドイン)。ドアスイッチ8が開放されると、コンデン
サ4に蓄えられた電力がLED2に印加されるために、
LED2は瞬時に消灯せずコンデンサ4に蓄えられた電
力が消費されるまでの間徐々に消灯する(フェイドアウ
ト)。LED2が断線して交換の必要が生じた場合に
は、照明装置1全体を電源端子9a,9bから外して、
新しい照明装置1の接続端子7a,7bを電源端子9
a,9bに接続すれば良い。照明装置1は簡単な構成の
ため、LED2の交換に比べてコスト高にはならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード
(以下、「LED」とも略する。)を光源とする車内用
ランプ等の照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フットライト等の車内用ランプを
徐々に点灯させたり(フェイドイン)、徐々に消灯させ
たり(フェイドアウト)するためには、専用のECU
(電子制御ユニット)が必要であった。これは、従来の
車内用ランプが白熱電球であり、多くの電流を流す必要
があったためである。このため、専用のECUを搭載す
ることができる高級車の場合には、車内用ランプをフェ
イドイン、フェイドアウトさせることが可能であった
が、価格的に専用のECUを搭載できない大衆車の場合
には、車内用ランプをフェイドイン、フェイドアウトさ
せることができなかった。
【0003】そこで、光源として10mA〜20mAの
少電流で点灯する発光ダイオードを用いることによっ
て、専用のECUを必要とせずにフェイドイン、フェイ
ドアウトさせることができる照明装置が開発されてい
る。
【0004】かかる照明装置の一例として、特公平1−
59147号公報に記載された補助ストップランプの制
御装置の発明がある。この公報に記載された技術におい
ては、ブレーキペダルを踏むと点灯する白熱電球を光源
とする主ストップランプ及び複数のLEDを光源とする
補助ストップランプの立下り(消灯)の時期を略一致さ
せるために、複数のLEDと並列にコンデンサを接続し
ている。これによって、ブレーキペダルが解除されても
補助ストップランプは瞬時に消灯することなく、コンデ
ンサに蓄えられた電力によって一定時間かかってフェイ
ドアウトしていく。したがって、白熱電球のフィラメン
トに余熱が残るために消光が緩慢な主ストップランプと
立下りが略一致し、見る者に違和感を与えることがなく
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に記載された技術においては、白熱電球、複数のLE
D、コンデンサで形成された回路がブレーキスイッチを
介して車両のバッテリと一体に接続されているために、
LEDが断線等で交換する必要があるときには、そのL
EDのみを新品と交換しなければならない。しかし、L
EDを扱い慣れている技術者でなければLEDを回路へ
正しく接続するのは困難であり、向きを間違えて取り付
けた場合にはそのLEDが破壊されてしまうため、一般
のユーザーやディーラーではLEDの交換ができない。
一方、1個のLEDが点灯しないために補助ストップラ
ンプ全体を交換するのは著しくコスト高になってしまう
という問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、専用のECUを必要と
せずにフェイドイン、フェイドアウトさせることができ
るとともに断線したLEDを誰でも容易に交換すること
ができる照明装置を提供することを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
照明装置は、発光ダイオードと、前記発光ダイオードに
直列に接続された逆流防止用ダイオードと、前記発光ダ
イオードに並列に接続されたコンデンサと、前記発光ダ
イオードに電力を供給する電源に接続された電源端子と
着脱可能に接続される接続端子とを具備するものであ
る。
【0008】かかる構成を有する照明装置を車内用のフ
ットライト等に用いる場合には、接続端子を電源端子に
接続した状態で車両のドアを開けると、照明装置を点灯
させるスイッチが入った状態になり、逆流防止用ダイオ
ードを介してLEDとコンデンサに電源からの電圧が印
加される。このとき、コンデンサに電荷が蓄えられるた
め、LEDは瞬時に電圧に応じた明るさにはならずに、
徐々に明るく発光していく(フェイドイン)。そして、
車両のドアを閉めると照明装置を点灯させるスイッチが
切れた状態になるが、コンデンサに蓄えられた電力がL
EDに印加されるためにLEDは瞬時に消灯することは
なく、コンデンサに蓄えられた電力が消費されるまでの
間徐々に消灯していく(フェイドアウト)。このように
して、LEDを光源として用いることによって専用のE
CUを用いることなく、フェイドイン、フェイドアウト
させることができる。
【0009】そして、LEDが断線して交換の必要が生
じた場合には、照明装置全体を電源端子から外して、新
しい照明装置の接続端子を電源端子に接続すれば良い。
照明装置はLEDに安価な素子を付加しただけの簡単な
構成のため、照明装置全体を交換しても、LEDだけを
交換する場合に比べてそれほどコスト高にはならない。
しかも、LEDだけを交換する場合に比べて、誰でも容
易に交換ができる。この際、万が一接続端子の±を逆に
接続したとしても、照明装置には逆流防止用ダイオード
が組み込まれているためLEDが破壊されることはな
く、車両のドアを開けても点灯しないことから逆に接続
されていることが分かるので、正しく接続し直せば良
い。なお、通常は電源端子に接続端子が必ず正しく接続
されるように、両端子の形状が正しい向きにしか嵌合し
ないように工夫される。
【0010】このようにして、専用のECUを必要とせ
ずにフェイドイン、フェイドアウトさせることができる
とともに断線したLEDを誰でも容易に交換することが
できる照明装置となる。
【0011】請求項2の発明にかかる照明装置は、請求
項1の構成において、前記発光ダイオードと前記コンデ
ンサとの間に降圧型DC−DCコンバータを付加したも
のである。
【0012】本発明にかかる照明装置をフットライト等
の車内用ランプとして用いる場合、LEDに電力を供給
する電源はバッテリであり、その電圧は通常12Vまた
は24Vである。これに対して、LEDを発光させるた
めに必要な電圧は2V程度であり、残りの電圧はLED
に直列に接続された電流制限抵抗器において熱に変換さ
れており、このため大きな電圧損失が生じていた。
【0013】そこで、本発明においては、発光ダイオー
ドとコンデンサとの間に降圧型DC−DCコンバータを
付加することによって、LED及び電流制限抵抗器にか
かる電圧をLEDに通常印加される電圧Vf近く(例え
ば、2.5V)まで降圧させ、電流制限抵抗器における
電圧損失を極力少なくしてエネルギー使用効率を高め
る。これによって、消灯時に、コンデンサに蓄えられた
電力がより有効に利用されて、フェイドアウトの時間を
より長くすることができる。
【0014】このようにして、降圧型DC−DCコンバ
ータを付加することによって、電流制限抵抗器における
電圧損失を極力少なくしてエネルギー使用効率を高め、
フェイドアウトの時間をより長くすることができる照明
装置となる。
【0015】請求項3の発明にかかる照明装置は、請求
項1または請求項2の構成において、前記コンデンサと
前記接続端子との間に昇圧型DC−DCコンバータを付
加したものである。
【0016】これによって、電源であるバッテリの電圧
(12Vまたは24V)が昇圧されて、より高い電圧で
コンデンサが充電される。したがって、より大きな電力
がコンデンサに蓄えられるため、消灯時におけるフェイ
ドアウトの時間をより長くすることができる。
【0017】このようにして、昇圧型DC−DCコンバ
ータを付加することによって、より高い電圧でコンデン
サに電荷を蓄えて、フェイドアウトの時間をより長くす
ることができる照明装置となる。
【0018】請求項4の発明にかかる照明装置は、請求
項2または請求項3の構成において、前記降圧型DC−
DCコンバータの出力電圧は、前記発光ダイオードに通
常印加される電圧以上で前記通常印加される電圧にでき
るだけ近く設定されているものである。
【0019】降圧型DC−DCコンバータの出力電圧の
うち、LEDに通常印加される電圧VfがLEDを発光
させるために用いられ、残りの電圧はLEDに直列に接
続された電流制限抵抗器において熱に変換されて損失と
なるため、降圧型DC−DCコンバータの出力電圧はL
EDに通常印加される電圧Vfにできるだけ近い方が望
ましい。これによって、電流制限抵抗器における電圧損
失を最小限に抑えてエネルギー使用効率を最大限に高め
ることができる。
【0020】このようにして、エネルギー使用効率を最
大限に高めることによって、フェイドアウトの時間をさ
らに長くすることができる照明装置となる。
【0021】請求項5の発明にかかる照明装置は、請求
項3または請求項4の構成において、前記昇圧型DC−
DCコンバータの出力電圧は、前記コンデンサの許容電
圧以下で前記許容電圧にできるだけ近く設定されている
ものである。
【0022】昇圧型DC−DCコンバータの出力電圧
は、コンデンサの許容電圧にできるだけ近い方が、コン
デンサにより大きな電力を蓄えることができるので望ま
しい。そこで、昇圧型DC−DCコンバータの出力電圧
をコンデンサの許容電圧以下で許容電圧にできるだけ近
く設定することによって、コンデンサに最大限の電力を
蓄えることができ、フェイドアウトの時間をさらに長く
することができる照明装置となる。
【0023】請求項6の発明にかかる照明装置は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、ドア
トリム部の照明装置であって、インサイドハンドル及び
/またはドアポケットに前記発光ダイオードを取り付
け、前記電源として車両のドアロック回路及び/または
ACC電源を用いるものである。
【0024】これによって、電源として車両のドアロッ
ク回路を用いる場合には、新たにドアパネル内に配線を
引き込む必要がない。ドアロック解除信号がドアロック
回路に流れたときには、コンデンサに電荷が蓄えられる
ため、LEDは瞬時に電圧に応じた明るさにはならず
に、徐々に明るく発光していく(フェイドイン)。この
ように、LEDが点灯して夜間でもインサイドハンドル
が照明されてドアを開けやすくなる。また、ドアポケッ
トが照明されて中のものが取り出しやすくなる。ドアロ
ック解除信号が流れなくなった場合には照明装置に電圧
がかからない状態になるが、LEDと並列に接続された
コンデンサに蓄えられた電力がLEDに印加されるため
にLEDは瞬時に消灯することはなく、コンデンサに蓄
えられた電力が消費されるまでの間徐々に消灯していく
(フェイドアウト)。
【0025】また、電源としてACC電源を用いる場
合、ACC電源として電動格納ドアミラーの電源を用い
る場合にも、新たにドアパネル内に配線を引き込む必要
がない。ACC電源がONになって車両の走行状態にな
ったときには、ACC電源から常時LEDに電流が供給
されて点灯しつづけることになるが、運転に支障のない
ように減光され、アクセサリー光として加飾性が向上す
る。
【0026】そして、LEDが断線して交換の必要が生
じた場合には、照明装置全体を電源端子から外して、新
しい照明装置の接続端子を電源端子に接続すれば良い。
照明装置はLEDに安価な素子を付加しただけの簡単な
構成のため、照明装置全体を交換しても、LEDだけを
交換する場合に比べてそれほどコスト高にはならない。
しかも、LEDだけを交換する場合に比べて、誰でも容
易に交換ができる。この際、万が一接続端子の±を逆に
接続したとしても、照明装置には逆流防止用ダイオード
が組み込まれているためLEDが破壊されることはな
く、ACC電源をONにしても点灯しないことから逆に
接続されていることが分かるので、正しく接続し直せば
良い。なお、通常は電源端子に接続端子が必ず正しく接
続されるように、両端子の形状が正しい向きにしか嵌合
しないように工夫される。
【0027】このようにして、ドアトリム専用のECU
を必要とせずにまたドアパネル内に新たに配線を引き込
む必要もなく、フェイドイン、フェイドアウトさせるこ
とができるとともに断線したLEDを誰でも容易に交換
することができるドアトリムの照明装置となる。
【0028】請求項7の発明にかかる照明装置は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、キー
シリンダ周囲の照明装置であって、キーシリンダ周囲の
透明または半透明の部分の下に前記発光ダイオードを取
り付け、前記電源として車両のキーイグニッションの電
源線を用いるものである。
【0029】これによって、車両のドアを開けると、照
明装置を点灯させるスイッチが入った状態になり、逆流
防止用ダイオードを介してLEDとコンデンサに電源か
らの電圧が印加される。このとき、コンデンサに電荷が
蓄えられるため、LEDは瞬時に電圧に応じた明るさに
はならずに、徐々に明るく発光していく(フェイドイ
ン)。このように、LEDが点灯して夜間でもキーシリ
ンダ周囲が照明されてキーを容易にシリンダに差し込む
ことができる。そして、車両のドアを閉めると照明装置
を点灯させるスイッチが切れた状態になるが、コンデン
サに蓄えられた電力がLEDに印加されるためにLED
は瞬時に消灯することはなく、コンデンサに蓄えられた
電力が消費されるまでの間徐々に消灯していく(フェイ
ドアウト)。そして、LEDが断線して交換の必要が生
じた場合には、照明装置全体を電源端子から外して、新
しい照明装置の接続端子を電源端子に接続すれば良いの
は請求項6の場合と同様である。
【0030】このようにして、専用のECUを必要とせ
ずにフェイドイン、フェイドアウトさせることができる
とともに断線したLEDを誰でも容易に交換することが
できるキーシリンダの照明装置となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。以下の各実施の形態のうち実施の形態1〜
3においては、照明装置を車内用のフットライトとして
用いる場合について説明する。
【0032】実施の形態1 まず、本発明の実施の形態1について、図1を参照して
説明する。図1は本発明の実施の形態1にかかる照明装
置の全体構成を示す回路図である。
【0033】図1に示されるように、本実施の形態1に
かかる照明装置1は、1対の接続端子7a,7bを有し
ており、これらの接続端子7a,7bにおいて電源とな
るバッテリ9(12V)に接続された電源端子9a,9
bに接続されている。ドアスイッチ8は、車両のドアが
開かれると閉じ、車両のドアが閉じられると開く電源ス
イッチである。したがって、車両のドアが開かれるとド
アスイッチ8が閉じて、バッテリ9の電力が照明装置1
に供給される。
【0034】照明装置1は、光源としてアンバー色を発
光するLED2を有しており、このLED2に直列に電
流制限抵抗器3が接続されている。また、これらのLE
D2と電流制限抵抗器3に対して並列にコンデンサ4が
接続されている。さらに、LED2に直列に逆流防止用
ダイオード5と、LED2の点灯時の電流整流用及び逆
流防止用ダイオード5の保護用の抵抗器6が接続されて
いる。逆流防止用ダイオード5は、万が一バッテリ9が
逆に接続されていたり、接続端子7a,7bを電源端子
9a,9bに逆に接続してしまったときに、LED2に
逆方向電圧がかかってLED2が破壊されるのを防ぐた
めの保護用の素子である。
【0035】かかる構成を有する照明装置1を電源端子
9a,9bに接続した状態で、車両のドアが開けられる
と、ドアスイッチ8が閉じてバッテリ9の電圧12Vが
LED2と電流制限抵抗器3及びコンデンサ4に印加さ
れる。ここで、LED2に通常印加される電圧Vf=2
Vであるため、バッテリ9の電圧12Vのうち2VがL
ED2に印加され、残りの10Vは電流制限抵抗器3に
印加されて熱に変換される。
【0036】このとき、コンデンサ4に電荷が蓄えられ
るため、LED2は瞬時に電圧に応じた明るさにはなら
ずに、徐々に明るく発光していく(フェイドイン)。そ
して、車両のドアが閉められるとドアスイッチ8が開放
された状態になるが、コンデンサ4に蓄えられた電力が
LED2に印加されるために、LED2は瞬時に消灯す
ることはなく、コンデンサ4に蓄えられた電力が消費さ
れるまでの間徐々に消灯していく(フェイドアウト)。
このようにして、LED2を光源として用いることによ
って専用のECUを用いることなく、フェイドイン、フ
ェイドアウトさせることができる。
【0037】そして、車内の数箇所にフットライトとし
て取り付けられた複数の照明装置1のLED2のうち1
つが断線して交換の必要が生じた場合には、その照明装
置1全体を電源端子9a,9bから外して、新しい照明
装置1の接続端子7a,7bを電源端子9a,9bに接
続すれば良い。照明装置1は、図1に示されるように、
LED2に比較して安価な抵抗器3,6、コンデンサ
4、ダイオード5、接続端子7a,7bを付加しただけ
の簡単な構成のため、照明装置1全体を交換しても、L
ED2だけを交換する場合に比べてそれほどコスト高に
はならない。そして、LED2だけを交換する場合に比
べて、誰でも容易に交換ができる。
【0038】この交換の際、万が一接続端子7a,7b
の±を逆に接続したとしても、照明装置1には逆流防止
用ダイオード5が組み込まれているためLED2が破壊
されることはなく、車両のドアを開けても点灯しないこ
とから逆に接続されていることが分かるので、正しく接
続し直せば良い。なお、実際には、電源端子9aに接続
端子7aが、電源端子9bに接続端子7bが必ず正しく
接続されるように、両端子の形状が正しい向きにしか嵌
合しないように工夫される。
【0039】このようにして、本実施の形態1の照明装
置1においては、専用のECUを必要とせずにフェイド
イン、フェイドアウトさせることができるとともに、断
線したLED2を誰でも容易に交換することができる。
【0040】実施の形態2 次に、本発明の実施の形態2について、図2を参照して
説明する。図2は本発明の実施の形態2にかかる照明装
置の全体構成を示す回路図である。なお、図2において
は、図1と同一の部分については同一の符号を付して説
明を省略する。
【0041】図2に示される本実施の形態2にかかる照
明装置11が図1に示される実施の形態1の照明装置1
と異なるのは、LED2、電流制限抵抗器3とコンデン
サ4との間に降圧型DC−DCコンバータ12が付加さ
れた点である。実施の形態1においては、バッテリ9の
電圧12VのうちLED2を発光させるのに用いられる
電圧は2Vのみであり、残りの10Vは電流制限抵抗器
3において熱に変換されてしまうため、電圧損失が大き
いものであった。
【0042】そこで、LED2、電流制限抵抗器3とコ
ンデンサ4との間に降圧型DC−DCコンバータ12を
付加することによって、LED2及び電流制限抵抗器3
にかかる電圧をLED2に通常印加される電圧Vf即ち
2V近くまで降圧させる。これによって、電流制限抵抗
器3における電圧損失を極力少なくすることができ、エ
ネルギー使用効率を高めることができる。例えば、降圧
型DC−DCコンバータ12の出力電圧を2.5Vとし
た場合には、2Vの電圧がLED2を発光させるのに用
いられ、電流制限抵抗器3において熱として失われるの
は0.5Vのみとなる。
【0043】この結果、車両のドアが閉められてフット
ライトとしての照明装置11が消灯する際に、コンデン
サ4に蓄えられた電力がより有効にLED2を発光させ
るのに利用されて、フェイドアウトの時間をより長くす
ることができる。このようにして、本実施の形態2の照
明装置11においては、降圧型DC−DCコンバータ1
2を付加することによって、電流制限抵抗器3における
電圧損失を極力少なくしてエネルギー使用効率を高める
ことができ、フェイドアウトの時間をより長くすること
ができる。
【0044】なお、本実施の形態2においては、LED
2に通常印加される電圧Vf=2Vに対して、降圧型D
C−DCコンバータ12の出力電圧を2.5Vとしてい
るが、Vfを下回らない範囲内で出力電圧をさらにVf
に近づけることもできる。降圧型DC−DCコンバータ
12の出力電圧のうち、LED2に通常印加される電圧
VfがLED2を発光させるために用いられ、残りの電
圧は電流制限抵抗器3において熱に変換されて損失とな
るため、降圧型DC−DCコンバータ12の出力電圧は
Vfにできるだけ近い方が望ましい。これによって、電
流制限抵抗器3における電圧損失を最小限に抑えてエネ
ルギー使用効率を最大限に高めることができる。このよ
うにして、エネルギー使用効率を最大限に高めることに
よって、フェイドアウトの時間をさらに長くすることが
できる。
【0045】実施の形態3 次に、本発明の実施の形態3について、図3を参照して
説明する。図3は本発明の実施の形態3にかかる照明装
置の全体構成を示す回路図である。なお、図3において
は、図1,図2と同一の部分については同一の符号を付
して説明を省略する。
【0046】図3に示される本実施の形態3にかかる照
明装置21が図2に示される実施の形態2の照明装置1
1と異なるのは、降圧型DC−DCコンバータ12に加
えて、コンデンサ4と逆流防止用ダイオード5の間に昇
圧型DC−DCコンバータ14が付加された点である。
また、これに伴って、昇圧型DC−DCコンバータ14
の保護用及びLED2の点灯時の電流整流用の抵抗器1
3も付加されている。
【0047】コンデンサ4の定格電圧がバッテリ9の電
圧12Vよりも大きい場合には、昇圧型DC−DCコン
バータ14によってより大きな電圧をコンデンサ4に印
加することによって、より大きな電力をコンデンサ4に
蓄えることができる。例えば、コンデンサ4の定格電圧
が25Vの場合には、昇圧型DC−DCコンバータ14
の出力電圧を22Vに設定する。これによって、実施の
形態1,2の場合に比較して22V/12V=1.83
倍の電力をコンデンサ4に蓄えることができる。この結
果、車両のドアが閉められてフットライトとしての照明
装置21が消灯する際に、コンデンサ4に蓄えられたよ
り大きな電力がLED2を発光させるのに利用されて、
実施の形態2で述べた降圧型DC−DCコンバータ12
を付加したことによる効果と相俟って、フェイドアウト
の時間をさらに長くすることができる。
【0048】なお、本実施の形態3においては、定格電
圧が25Vのコンデンサ4に対して昇圧型DC−DCコ
ンバータ14の出力電圧を22Vに設定した場合につい
て説明したが、出力電圧が定格電圧を超えない範囲内で
さらに定格電圧に近づけることもできる。昇圧型DC−
DCコンバータ14の出力電圧は、コンデンサ4の許容
電圧にできるだけ近い方が、コンデンサ4により大きな
電力を蓄えることができるので望ましい。そこで、昇圧
型DC−DCコンバータ14の出力電圧をコンデンサ4
の許容電圧以下で許容電圧にできるだけ近く設定するこ
とによって、コンデンサ4に最大限の電力を蓄えること
ができ、フェイドアウトの時間をさらに長くすることが
できる。
【0049】ここで、コンデンサ4の静電容量を増やす
ことによってコンデンサ4に蓄えられる電力量を増やす
ことも考えられるが、コンデンサ4の体積が大きくなっ
てしまい、照明装置全体としても大きなものとなるため
好ましくない。上記実施の形態2あるいは実施の形態3
の構成をとることによって、照明装置の大きさを一定限
度に抑えつつフェイドアウトの時間をさらに長くするこ
とができる。
【0050】また、本実施の形態3においては、降圧型
DC−DCコンバータ12及び昇圧型DC−DCコンバ
ータ14をともに使用した照明装置21について説明し
たが、降圧型DC−DCコンバータ12を用いずに昇圧
型DC−DCコンバータ14のみを使用した照明装置と
することもできる。この場合にも、コンデンサ4に蓄え
られる電力が大きくなるので、フェイドアウトの時間を
長くすることができるという効果がある。
【0051】実施の形態4 次に、本発明の実施の形態4について、図4乃至図6を
参照して説明する。図4は本発明の実施の形態4にかか
る照明装置が取り付けられるドアトリム部分を示す正面
図である。図5は本発明の実施の形態4にかかる照明装
置の配線を示す回路図である。図6は本発明の実施の形
態4にかかる照明装置のLEDの明るさの経時変化の一
例を示すチャート図である。
【0052】図4に示されるように、本実施の形態4に
おいてはドアトリム30にインサイドハンドル31とド
アポケット32が設けられており、インサイドハンドル
31を引くとドアを開けることができ、ドアポケット3
2内には地図等の冊子や様々な小物類等を収納すること
ができる。夜間においてこれらのインサイドハンドル3
1及びドアポケット32が照明されれば、インサイドハ
ンドル31の位置がはっきり分かってドアが開けやすく
なり、またドアポケット32内の収納品が良く見えて取
り出しやすくなる。そこで、インサイドハンドル31及
びドアポケット32内にLEDを取り付けてドアロック
回路のドアロック解除信号によってこれらのLEDを点
灯させるようにしている。
【0053】本実施の形態4の照明装置44の実際の回
路構成を図5に示す。走行中に減光状態でずっとLED
を点灯させるための電源は、車両側配線33中のACC
電源の1つである電動格納ドアミラー電源回路34から
取り、ダイオードブリッジからなる整流回路36を介し
て、一方の電源線には減光用抵抗器37が接続されて、
インサイドハンドル31用のLED40Aと電流調整用
の抵抗器39A、ドアポケット32用のLED40Bと
電流調整用の抵抗器39B、そしてコンデンサ等からな
る充電回路41が互いに並列に接続されている。一方、
ドアロック解除信号線は、車両側配線33中のドアロッ
ク回路35から接点38aにおいて取り出され、LED
保護用のダイオード38を介して一方の電源線に接続さ
れている。
【0054】ドアロック回路35が作動して、ドアロッ
ク用モータ42がドアロックを解除する方向に回動する
と、パルス状のドアロック解除信号43がドアロック解
除信号線に流れてLED40A,LED40B,充電回
路41に所定の電圧がかかる。しかし、最初は充電回路
41中のコンデンサが充電されるためLED40A,L
ED40Bは瞬時に電圧に応じた明るさにはならずに、
徐々に明るく発光していく(フェイドイン)。そして、
パルス状のドアロック解除信号43が消滅すると電圧も
かからない状態になるが、充電回路41のコンデンサに
蓄えられた電力がLED40A,LED40Bに印加さ
れるために、LED40A,LED40Bは瞬時に消灯
することはなく、コンデンサに蓄えられた電力が消費さ
れるまでの間徐々に消灯していく(フェイドアウト)。
このようにして、LED40A,LED40Bを光源と
して用いることによって、ドアトリム専用のECUを用
いることなくフェイドイン、フェイドアウトさせること
ができる。
【0055】また、ACC電源の1つである電動格納ド
アミラー電源回路34がONになったときは、整流回路
36を介してLED40A,LED40B,充電回路4
1に所定の電圧がかかる。しかし、最初は充電回路41
中のコンデンサが充電されるためLED40A,LED
40Bは瞬時に電圧に応じた明るさにはならずに、徐々
に明るく発光していく(フェイドイン)。さらに、減光
用抵抗器37が接続されているために、LED40A,
LED40Bの光度は運転に支障のないように減光され
て、電動格納ドアミラー電源回路34がONになってい
る間は点灯を続け、アクセサリー照明として加飾性の向
上に貢献する。電動格納ドアミラー電源回路34がOF
Fになると電圧もかからない状態になるが、充電回路4
1のコンデンサに蓄えられた電力がLED40A,LE
D40Bに印加されるために、LED40A,LED4
0Bは瞬時に消灯することはなく、コンデンサに蓄えら
れた電力が消費されるまでの間徐々に消灯していく(フ
ェイドアウト)。
【0056】このように、本実施の形態4の照明装置4
4においては、電源としてドアロック回路35と電動格
納ドアミラー電源回路34を使用しているために、ドア
パネル内に新たに配線を引き込む必要がないという利点
がある。また、ドアロック回路35においてドアロック
がされた場合にも逆極性のドアロック信号が流れるが、
LED保護用ダイオード38で遮断されてLED40
A,LED40Bに逆方向電圧がかかることはない。
【0057】図6にドアロック解除とACC電源ONに
伴うLED40A,LED40Bの明るさの変化が表さ
れている。
【0058】ドアロックが解除されてパルス状のドアロ
ック解除信号43が流れるとLED40A,LED40
Bに所定の電圧がかかるが、前述の如く、充電回路41
中のコンデンサが充電されるためにLED40A,LE
D40Bは瞬時に電圧に応じた明るさにはならずに、図
6に示されるように徐々に明るく発光していく(フェイ
ドイン)。そして、パルス状のドアロック解除信号43
が消滅してもLED40A,LED40Bは瞬時に消灯
することはなく、コンデンサに蓄えられた電力が消費さ
れるまでの間徐々に消灯していく(フェイドアウト)。
【0059】同様に、電動格納ドアミラー電源回路34
がONになったときは、LED40A,LED40B,
充電回路41に所定の電圧がかかるが、充電回路41中
のコンデンサが充電されるためLED40A,LED4
0Bは瞬時に電圧に応じた明るさにはならずに、徐々に
明るく発光していく(フェイドイン)。また、このとき
はLED40A,LED40Bは、アクセサリー照明と
して加飾性の向上に役立たせるために運転の邪魔になら
ないように、図6に示されるようにかなり減光されてい
る。電動格納ドアミラー電源回路34がOFFになって
もLED40A,LED40Bは瞬時に消灯することは
なく、コンデンサに蓄えられた電力が消費されるまでの
間徐々に消灯していく(フェイドアウト)。
【0060】このように、ドアトリム専用のECUを必
要とせず、ドアトリムの照明をフェイドイン・フェイド
アウトできるので、低コストで済み、高級車だけでなく
大衆車にも搭載することができる。そして、LED40
A,40Bのいずれかが断線して交換の必要が生じた場
合には、車両側配線33に接続されている照明装置44
全体を電源端子から外して、新しい照明装置44の接続
端子36a,36b,38aを電源端子に接続すれば良
い。照明装置44はLED40A,40Bに安価な素子
を付加しただけの簡単な構成のため、照明装置44全体
を交換しても、LEDだけを交換する場合に比べてそれ
ほどコスト高にはならない。しかも、LEDだけを交換
する場合に比べて、誰でも容易に交換ができる。この
際、万が一接続端子36a,36bの±を逆に接続した
としても、照明装置44には整流回路36が組み込まれ
ているためLED40A,40Bが破壊されることはな
く、ACC電源34をONにしても点灯しないことから
逆に接続されていることが分かるので、正しく接続し直
せば良い。
【0061】なお、本実施の形態4においては、車両の
右側のドアについてのみ説明したが、左側のドアも全く
同様の構成である。また、ACC電源を使用せず走行中
のLED点灯をせずに、ドアロック解除時のLED点灯
のみとしても良い。また、インサイドハンドル31とド
アポケット32のいずれかのみを照明するものとしても
良い。さらに、ACC電源としては、電動格納ドアミラ
ー電源回路以外にも、他のACC電源を使用することも
できる。
【0062】実施の形態5 次に、本発明の実施の形態5にかかる照明装置につい
て、図1を参照しながら説明する。本実施の形態5の照
明装置は車両のキーシリンダの周囲を照明するものであ
り、キーシリンダ周囲の透明または半透明の部分の下に
LEDを取り付け、電源として車両のキーイグニッショ
ンの電源線を用いるものである。
【0063】本実施の形態5の照明装置の回路構成は、
図1に示される実施の形態1の照明装置1と全く同じで
ある。即ち、図1に示されるように、本実施の形態5に
かかる照明装置は、1対の接続端子7a,7bを有して
おり、これらの接続端子7a,7bにおいて電源となる
キーイグニッション電源線9に接続された電源端子9
a,9bに接続されている。ドアスイッチ8は、車両の
ドアが開かれると閉じ、車両のドアが閉じられると開く
電源スイッチである。したがって、車両のドアが開かれ
るとドアスイッチ8が閉じて、キーイグニッション電源
線9の電力が照明装置に供給される。
【0064】照明装置は、光源として緑色を発光するL
ED2を有しており、このLED2に直列に電流制限抵
抗器3が接続されている。また、これらのLED2と電
流制限抵抗器3に対して並列にコンデンサ4が接続され
ている。さらに、LED2に直列に逆流防止用ダイオー
ド5と、LED2の点灯時の電流整流用及び逆流防止用
ダイオード5の保護用の抵抗器6が接続されている。逆
流防止用ダイオード5は、万が一キーイグニッション電
源線9が逆に接続されていたり、接続端子7a,7bを
電源端子9a,9bに逆に接続してしまったときに、L
ED2に逆方向電圧がかかってLED2が破壊されるの
を防ぐための保護用の素子である。
【0065】かかる構成を有する照明装置を電源端子9
a,9bに接続した状態で、車両のドアが開けられる
と、ドアスイッチ8が閉じてキーイグニッション電源線
9の電圧がLED2と電流制限抵抗器3及びコンデンサ
4に印加される。
【0066】このとき、コンデンサ4に電荷が蓄えられ
るため、LED2は瞬時に電圧に応じた明るさにはなら
ずに、徐々に明るく発光していく(フェイドイン)。そ
して、車両のドアが閉められるとドアスイッチ8が開放
された状態になるが、コンデンサ4に蓄えられた電力が
LED2に印加されるために、LED2は瞬時に消灯す
ることはなく、コンデンサ4に蓄えられた電力が消費さ
れるまでの間徐々に消灯していく(フェイドアウト)。
このようにして、LED2を光源として用いることによ
って専用のECUを用いることなく、フェイドイン、フ
ェイドアウトさせることができる。こうして、キーシリ
ンダの周囲が照明されるために、夜間にキーをシリンダ
に挿入するのが容易になる。
【0067】そして、LED2が断線して交換の必要が
生じた場合には、照明装置全体を電源端子9a,9bか
ら外して、新しい照明装置の接続端子7a,7bを電源
端子9a,9bに接続すれば良い。照明装置は、図1に
示されるように、LED2に比較して安価な抵抗器3,
6、コンデンサ4、ダイオード5、接続端子7a,7b
を付加しただけの簡単な構成のため、照明装置全体を交
換しても、LED2だけを交換する場合に比べてそれほ
どコスト高にはならない。そして、LED2だけを交換
する場合に比べて、誰でも容易に交換ができる。
【0068】この交換の際、万が一接続端子7a,7b
の±を逆に接続したとしても、照明装置には逆流防止用
ダイオード5が組み込まれているためLED2が破壊さ
れることはなく、車両のドアを開けても点灯しないこと
から逆に接続されていることが分かるので、正しく接続
し直せば良い。なお、実際には、電源端子9aに接続端
子7aが、電源端子9bに接続端子7bが必ず正しく接
続されるように、両端子の形状が正しい向きにしか嵌合
しないように工夫される。
【0069】このようにして、本実施の形態5の照明装
置においては、専用のECUを必要とせずにフェイドイ
ン、フェイドアウトさせることができるとともに、断線
したLED2を誰でも容易に交換することができる。
【0070】上記各実施の形態においては、照明装置
1,11,21を車内用のフットライト、照明装置44
をドアトリムの照明装置、実施の形態5の照明装置をキ
ーシリンダの照明装置として用いた場合について説明し
たが、本発明の照明装置はこれに限られず、室内ランプ
を始めとして、フェイドイン、フェイドアウトの効果が
ある用途であれば、種々の照明装置として使用すること
ができる。
【0071】また、上記実施の形態1〜3においては、
LED2としてアンバー色を発光するVf=2VのLE
Dを用いた場合について説明したが、これ以外にも種々
のLEDを使用することができる。
【0072】照明装置のその他の部分の構成、形状、数
量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施
の形態に限定されるものではない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる照明装置は、発光ダイオードと、前記発光ダイオ
ードに直列に接続された逆流防止用ダイオードと、前記
発光ダイオードに並列に接続されたコンデンサと、前記
発光ダイオードに電力を供給する電源に接続された電源
端子と着脱可能に接続される接続端子とを具備するもの
である。
【0074】かかる構成を有する照明装置を車内用のフ
ットライト等に用いる場合には、接続端子を電源端子に
接続した状態で車両のドアを開けると、照明装置を点灯
させるスイッチが入った状態になり、逆流防止用ダイオ
ードを介してLEDとコンデンサに電源からの電圧が印
加される。このとき、コンデンサに電荷が蓄えられるた
め、LEDは瞬時に電圧に応じた明るさにはならずに、
徐々に明るく発光していく(フェイドイン)。そして、
車両のドアを閉めると照明装置を点灯させるスイッチが
切れた状態になるが、コンデンサに蓄えられた電力がL
EDに印加されるためにLEDは瞬時に消灯することは
なく、コンデンサに蓄えられた電力が消費されるまでの
間徐々に消灯していく(フェイドアウト)。このように
して、LEDを光源として用いることによって専用のE
CUを用いることなく、フェイドイン、フェイドアウト
させることができる。
【0075】そして、LEDが断線して交換の必要が生
じた場合には、照明装置全体を電源端子から外して、新
しい照明装置の接続端子を電源端子に接続すれば良い。
この際、万が一接続端子の±を逆に接続したとしても、
照明装置には逆流防止用ダイオードが組み込まれている
ためLEDが破壊されることはなく、車両のドアを開け
ても点灯しないことから逆に接続されていることが分か
るので、正しく接続し直せば良い。なお、通常は電源端
子に接続端子が必ず正しく接続されるように、両端子の
形状が正しい向きにしか嵌合しないように工夫される。
【0076】このようにして、専用のECUを必要とせ
ずにフェイドイン、フェイドアウトさせることができる
とともに断線したLEDを誰でも容易に交換することが
できる照明装置となる。
【0077】請求項2の発明にかかる照明装置は、請求
項1の構成において、前記発光ダイオードと前記コンデ
ンサとの間に降圧型DC−DCコンバータを付加したも
のである。
【0078】本発明にかかる照明装置をフットライト等
の車内用ランプとして用いる場合、LEDに電力を供給
する電源はバッテリであり、その電圧は通常12Vまた
は24Vである。これに対して、LEDを発光させるた
めに必要な電圧は2V程度であり、残りの電圧はLED
に直列に接続された電流制限抵抗器において熱に変換さ
れており、このため大きな電圧損失が生じていた。
【0079】そこで、発光ダイオードとコンデンサとの
間に降圧型DC−DCコンバータを付加することによっ
て、請求項1に記載の効果に加えて、LED及び電流制
限抵抗器にかかる電圧をLEDに通常印加される電圧V
f近く(例えば、2.5V)まで降圧させ、電流制限抵
抗器における電圧損失を極力少なくしてエネルギー使用
効率を高める。これによって、消灯時に、コンデンサに
蓄えられた電力がより有効に利用されて、フェイドアウ
トの時間をより長くすることができる。
【0080】このようにして、降圧型DC−DCコンバ
ータを付加することによって、電流制限抵抗器における
電圧損失を極力少なくしてエネルギー使用効率を高め、
フェイドアウトの時間をより長くすることができる照明
装置となる。
【0081】請求項3の発明にかかる照明装置は、請求
項1または請求項2の構成において、前記コンデンサと
前記接続端子との間に昇圧型DC−DCコンバータを付
加したものである。
【0082】これによって、請求項1または請求項2に
記載の効果に加えて、電源であるバッテリの電圧(12
Vまたは24V)が昇圧されて、より高い電圧でコンデ
ンサが充電される。したがって、より大きな電力がコン
デンサに蓄えられるため、消灯時におけるフェイドアウ
トの時間をより長くすることができる。
【0083】このようにして、昇圧型DC−DCコンバ
ータを付加することによって、より高い電圧でコンデン
サに電荷を蓄えて、フェイドアウトの時間をより長くす
ることができる照明装置となる。
【0084】請求項4の発明にかかる照明装置は、請求
項2または請求項3の構成において、前記降圧型DC−
DCコンバータの出力電圧は、前記発光ダイオードに通
常印加される電圧以上で前記通常印加される電圧にでき
るだけ近く設定されているものである。
【0085】降圧型DC−DCコンバータの出力電圧の
うち、LEDに通常印加される電圧VfがLEDを発光
させるために用いられ、残りの電圧はLEDに直列に接
続された電流制限抵抗器において熱に変換されて損失と
なるため、降圧型DC−DCコンバータの出力電圧はL
EDに通常印加される電圧Vfにできるだけ近い方が望
ましい。これによって、請求項2または請求項3に記載
の効果に加えて、電流制限抵抗器における電圧損失を最
小限に抑えてエネルギー使用効率を最大限に高めること
ができる。
【0086】このようにして、エネルギー使用効率を最
大限に高めることによって、フェイドアウトの時間をさ
らに長くすることができる照明装置となる。
【0087】請求項5の発明にかかる照明装置は、請求
項3または請求項4の構成において、前記昇圧型DC−
DCコンバータの出力電圧は、前記コンデンサの許容電
圧以下で前記許容電圧にできるだけ近く設定されている
ものである。
【0088】昇圧型DC−DCコンバータの出力電圧
は、コンデンサの許容電圧にできるだけ近い方が、コン
デンサにより大きな電力を蓄えることができるので望ま
しい。そこで、昇圧型DC−DCコンバータの出力電圧
をコンデンサの許容電圧以下で許容電圧にできるだけ近
く設定することによって、請求項3または請求項4に記
載の効果に加えて、コンデンサに最大限の電力を蓄える
ことができ、フェイドアウトの時間をさらに長くするこ
とができる照明装置となる。
【0089】請求項6の発明にかかる照明装置は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、ドア
トリム部の照明装置であって、インサイドハンドル及び
/またはドアポケットに前記発光ダイオードを取り付
け、前記電源として車両のドアロック回路及び/または
ACC電源を用いるものである。
【0090】これによって、請求項1乃至請求項5のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、電源として車両のド
アロック回路を用いる場合には、新たにドアパネル内に
配線を引き込む必要がない。ドアロック解除信号がドア
ロック回路に流れたときには、コンデンサに電荷が蓄え
られるため、LEDは瞬時に電圧に応じた明るさにはな
らずに、徐々に明るく発光していく(フェイドイン)。
このように、LEDが点灯して夜間でもインサイドハン
ドルが照明されてドアを開けやすくなる。また、ドアポ
ケットが照明されて中のものが取り出しやすくなる。ド
アロック解除信号が流れなくなった場合には照明装置に
電圧がかからない状態になるが、LEDと並列に接続さ
れたコンデンサに蓄えられた電力がLEDに印加される
ためにLEDは瞬時に消灯することはなく、コンデンサ
に蓄えられた電力が消費されるまでの間徐々に消灯して
いく(フェイドアウト)。
【0091】また、電源としてACC電源を用いる場
合、ACC電源として電動格納ドアミラーの電源を用い
る場合にも、新たにドアパネル内に配線を引き込む必要
がない。ACC電源がONになって車両の走行状態にな
ったときには、ACC電源から常時LEDに電流が供給
されて点灯しつづけることになるが、運転に支障のない
ように減光され、アクセサリー光として加飾性が向上す
る。
【0092】そして、LEDが断線して交換の必要が生
じた場合には、照明装置全体を電源端子から外して、新
しい照明装置の接続端子を電源端子に接続すれば良い。
照明装置はLEDに安価な素子を付加しただけの簡単な
構成のため、照明装置全体を交換しても、LEDだけを
交換する場合に比べてそれほどコスト高にはならない。
しかも、LEDだけを交換する場合に比べて、誰でも容
易に交換ができる。この際、万が一接続端子の±を逆に
接続したとしても、照明装置には逆流防止用ダイオード
が組み込まれているためLEDが破壊されることはな
く、ACC電源をONにしても点灯しないことから逆に
接続されていることが分かるので、正しく接続し直せば
良い。なお、通常は電源端子に接続端子が必ず正しく接
続されるように、両端子の形状が正しい向きにしか嵌合
しないように工夫される。
【0093】このようにして、ドアトリム専用のECU
を必要とせずにまたドアパネル内に新たに配線を引き込
む必要もなく、フェイドイン、フェイドアウトさせるこ
とができるとともに断線したLEDを誰でも容易に交換
することができるドアトリムの照明装置となる。
【0094】請求項7の発明にかかる照明装置は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、キー
シリンダ周囲の照明装置であって、キーシリンダ周囲の
透明または半透明の部分の下に前記発光ダイオードを取
り付け、前記電源として車両のキーイグニッションの電
源線を用いるものである。
【0095】これによって、車両のドアを開けると、照
明装置を点灯させるスイッチが入った状態になり、逆流
防止用ダイオードを介してLEDとコンデンサに電源か
らの電圧が印加される。このとき、コンデンサに電荷が
蓄えられるため、LEDは瞬時に電圧に応じた明るさに
はならずに、徐々に明るく発光していく(フェイドイ
ン)。このように、請求項1乃至請求項5のいずれか1
つに記載の効果に加えて、LEDが点灯して夜間でもキ
ーシリンダ周囲が照明されてキーを容易にシリンダに差
し込むことができる。そして、車両のドアを閉めると照
明装置を点灯させるスイッチが切れた状態になるが、コ
ンデンサに蓄えられた電力がLEDに印加されるために
LEDは瞬時に消灯することはなく、コンデンサに蓄え
られた電力が消費されるまでの間徐々に消灯していく
(フェイドアウト)。そして、LEDが断線して交換の
必要が生じた場合には、照明装置全体を電源端子から外
して、新しい照明装置の接続端子を電源端子に接続すれ
ば良いのは請求項6と同様である。
【0096】このようにして、専用のECUを必要とせ
ずにフェイドイン、フェイドアウトさせることができる
とともに断線したLEDを誰でも容易に交換することが
できるキーシリンダの照明装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1にかかる照明装
置の全体構成を示す回路図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態2にかかる照明装
置の全体構成を示す回路図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態3にかかる照明装
置の全体構成を示す回路図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態4にかかる照明装
置が取り付けられるドアトリム部分を示す正面図であ
る。
【図5】 図5は本発明の実施の形態4にかかる照明装
置の配線を示す回路図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態4にかかる照明装
置のLEDの明るさの経時変化の一例を示すチャート図
である。
【符号の説明】
1,11,21,44 照明装置 2 発光ダイオード 4 コンデンサ 5 逆流防止用ダイオード 7a,7b 接続端子 9 電源 9a,9b 電源端子 12 降圧型DC−DCコンバータ 14 昇圧型DC−DCコンバータ 30 ドアトリム部 31 インサイドハンドル 32 ドアポケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田部 哲夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 苗代 光博 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 山中 修 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 浩史 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 杉原 洋 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3K040 CA05 DB04 DB12 DC02 FB01 FB05 GB07 GB08 GC14 HA03 HA05 3K073 AA65 AB03 AB07 CG15 CJ12 CJ17 CL01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光ダイオードと、 前記発光ダイオードに直列に接続された逆流防止用ダイ
    オードと、 前記発光ダイオードに並列に接続されたコンデンサと、 前記発光ダイオードに電力を供給する電源に接続された
    電源端子と着脱可能に接続される接続端子とを具備する
    ことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 前記発光ダイオードと前記コンデンサと
    の間に、降圧型DC−DCコンバータを付加したことを
    特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 前記コンデンサと前記接続端子との間
    に、昇圧型DC−DCコンバータを付加したことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
  4. 【請求項4】 前記降圧型DC−DCコンバータの出力
    電圧は、前記発光ダイオードに通常印加される電圧以上
    で前記通常印加される電圧にできるだけ近く設定されて
    いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
    照明装置。
  5. 【請求項5】 前記昇圧型DC−DCコンバータの出力
    電圧は、前記コンデンサの許容電圧以下で前記許容電圧
    にできるだけ近く設定されていることを特徴とする請求
    項3または請求項4に記載の照明装置。
  6. 【請求項6】 ドアトリム部の照明装置であって、イン
    サイドハンドル及び/またはドアポケットに前記発光ダ
    イオードを取り付け、前記電源として車両のドアロック
    回路及び/またはACC電源を用いることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の照明装
    置。
  7. 【請求項7】 キーシリンダ周囲の照明装置であって、
    キーシリンダ周囲の透明または半透明の部分の下に前記
    発光ダイオードを取り付け、前記電源として車両のキー
    イグニッションの電源線を用いることを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の照明装置。
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JP2013229560A (ja) * 2012-03-29 2013-11-07 Nec Corp Led駆動装置及びled駆動方法

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