JP2008220068A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】コイルのリード線を絶縁シート、ベースおよび配線基板の各孔に良好に通すことができながら、リード線がベースの孔の壁面に接触していない状態で、接着剤により固定でき、しかも、接着剤が孔から流れ出ることも防止できるモータを提供する。
【解決手段】絶縁シート13および配線基板14の少なくとも一方に、リード線引出孔13a、14aを中心として放射状に切り込まれた複数の切り込み線13b、14bを形成した。これにより、リード線7aの端部が、リード線引出孔13a、14aよりも外側に当接した場合でも、この当接箇所およびその近傍箇所が、リード線引出孔13a、14aからの切り込み線13b、14bに沿って弁状に押し広げられて、リード線7aの端部をリード線引出孔13a、14a側に導くように傾斜し、リード線7aの端部がリード線引出孔に案内されて導入される。
【選択図】図3
【解決手段】絶縁シート13および配線基板14の少なくとも一方に、リード線引出孔13a、14aを中心として放射状に切り込まれた複数の切り込み線13b、14bを形成した。これにより、リード線7aの端部が、リード線引出孔13a、14aよりも外側に当接した場合でも、この当接箇所およびその近傍箇所が、リード線引出孔13a、14aからの切り込み線13b、14bに沿って弁状に押し広げられて、リード線7aの端部をリード線引出孔13a、14a側に導くように傾斜し、リード線7aの端部がリード線引出孔に案内されて導入される。
【選択図】図3
Description
本発明はハードディスクドライブ等に内蔵されるモータに関する。
この種のモータは、例えば、特許文献1等に開示され、図8に示すように、ベース51に固定された非回転部分としてのステータ52と、回転軸とともに一体的に回転する回転部分としてのロータ53とからなる。ステータ52には、軸受54および軸受ハウジング55と、突極を有するコア56と、このコア56の突極に巻回されたコイル57とが設けられ、また、ロータ53には、僅かな隙間を挟んでコア56と対向するように永久磁石からなる駆動マグネット58が、ディスクを保持するハブ(ロータケース)59の内周に、周方向にN極とS極とが交互に配置された状態で、同軸状に配設されている。なお、図8に示すものにおいては、ベース51の一部が筒状に立設されて軸受ハウジング55が構成されている。
また、図8、図9(a)に示すように、ベース51のモータ内部側の面に絶縁シート60が設けられ、ベース51のモータ外部側の面にフレキシブル配線基板(FPC)61が設けられている。ベース51と絶縁シート60とフレキシブル配線基板61とにはそれぞれ、互いに連通する孔51a、60a、61aが形成され、コイル57のリード線57aは、これらの孔51a、60a、61aを通してモータ外部側に導出され、フレキシブル配線基板61に形成されたランドに半田62で結線されている。ここで、一般的には、絶縁シート60に形成された孔60aの直径d1とフレキシブル配線基板61に形成された孔61aの直径d2とは同じ大きさであり、かつ、ベース51に形成された孔51aの直径d3よりも小さく構成されている。そして、このように構成することで、前記各孔51a、60a、61aに挿通されたコイル57のリード線57aが、絶縁シート60の孔60aとフレキシブル配線基板61の孔61aとで位置規制されて、ベース51の孔51aの内周壁面に接触せず、これにより、コイル57のリード線57aとベース51との絶縁(絶縁耐圧)を保つようになっている。
しかし、上記の従来構成では、絶縁シート60の孔60aの直径d1とフレキシブル配線基板61の孔61aの直径d2とが共に小さいため、コイル57のリード線57aの引き出しが困難であり、特に、コイル57のリード線57aを外部に引き出す際に奥側となるフレキシブル配線基板61の孔61aを通すことが非常に困難であり、図9(b)に示すように、コイル57のリード線57aがベース51の孔51aの内部で絡まってしまうといった問題があった。
このような問題に対処するものとして、特許文献2には、図10に示すように、フレキシブル配線基板71の孔71aの直径d11と絶縁シート72の孔72aの直径d12とは共にベース73の孔73aの直径d13よりも小さく、かつ、フレキシブル配線基板71の孔71aの直径d11は絶縁シート72の孔72aの直径d12よりも大きく設定したものが提案されている。
この構成によれば、コイル74のリード線74aを引き出す際、奥側の孔であるフレキシブル配線基板71の孔71aを容易に通すことができ、これにより、コイル74のリード線74aがベース73の孔73aの内部で絡まってしまうといった不具合を防止することができる。
また、特許文献3には、図11に示すように、フレキシブル配線基板81に、コイルのリード線82を案内する略V字形状の案内部83を形成するとともに、この案内部83と、コイルのリード線82を通すコイル挿通孔84とを連通させるように切り込み線85を形成したものが提案されている。なお、コイル挿通孔84は、平面視して、ベースの孔86の中心部に重なるような位置に形成されている。また、フレキシブル配線基板81の案内部83は、最終的に、ベースの孔86よりも外側となる位置、すなわち、ベースのモータ外部側の面に重なる箇所に形成される。
この構成によれば、コイルのリード線82を、ベースの孔86をなす周壁面に接触させることなく、ベースの孔86の中心付近に容易に引き出すことができる。
実用新案登録第2551167号公報
特開2005−210787公報
特開2000−209804公報
しかしながら、上記特許文献2に開示された構成では、コイル74のリード線74aが、ベース73の孔73aの内部およびフレキシブル配線基板71の孔71aの内部で中空で、何ら保持されていない状態であり、リード線74aが不安定である欠点を生じる。この欠点を解消する方法として、接着剤をベース73の孔73a内に注入してリード線74aを固定することが考えられるが、この場合には、フレキシブル配線基板71の孔71aや絶縁シート72の孔72aから接着剤が漏れ出てしまい(特に、絶縁シート72の孔72a側から接着剤を注入した場合には、フレキシブル配線基板71の孔71a側から漏れ出てしまう可能性が高い)、良好には固定できない。
これに対して、上記特許文献3に開示された構成では、コイル82のリード線82aを通すコイル挿通孔84の直径を、通過させるリード線82の本数や大きさに対応させると、接着剤がベースの孔86aから流れ出ることを防止できる。しかし、この構成においては、フレキシブル配線基板81に、コイルのリード線82を案内する略V字形状の案内部83を、切欠くことにより形成されているので、フレキシブル配線基板81をベースの貼り付け面(モータ外側の面)に貼り付ける際に、前記案内部83が設けられている切欠部分だけ、貼り付け面積が小さくなり、剥がれやすくなる欠点がある。
また、上記特許文献3に開示された構成では、フレキシブル配線基板81をベースのモータ外側に貼り付けていない状態で、予め、ベースのモータ内部側の面に貼り付けた絶縁シートの孔に、コイルのリード線82を通しておき、この後、フレキシブル配線基板81の案内部83を介してコイル挿通孔84にコイルのリード線82が挿入されるようにフレキシブル配線基板81を移動させ、さらにこの後に、フレキシブル配線基板81をベースに貼り付けなければならず、この際の作業に多くの手間がかかり、作業性が悪い欠点もある。
本発明は上記欠点や課題を解決するもので、コイルのリード線を絶縁シート、ベースおよび配線基板の各孔に良好に通すことができながら、コイルのリード線がベースの孔の壁面に接触せずに所定の絶縁耐圧を維持できる状態で、接着剤により固定することができ、しかも、接着剤が孔から流れ出ることも防止できるモータを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ベースに固定された非回転部分としてのステータと、回転軸とともに一体的に回転する回転部分としてのロータとを備えたモータであって、前記ステータに、ベースと、突極を有するコアと、コアの突極に巻回されたコイルと、ベースのモータ外部側の面に配設された配線基板と、ベースのモータ内部側の面に配設された絶縁シートとが設けられ、前記ベースにコイルのリード線をモータ内部からモータ外部に引き出すリード線引出孔が形成され、前記配線基板および絶縁シートのそれぞれに、前記ベースの孔よりも小さいリード線引出孔が形成され、前記配線基板および絶縁シートの少なくとも一方に、前記配線基板のリード線引出孔または絶縁シートのリード線引出孔を中心として放射状に切り込まれた複数の切り込み線が形成され、前記ベースの孔における前記配線基板と絶縁シートとの間に接着剤が充填されていることを特徴とする。
上記構成により、配線基板および絶縁シートの少なくとも一方に、リード線引出孔を中心として放射状に切り込まれた複数の切り込み線が形成されているので、リード線の端部が、リード線引出孔よりも外側に当接した場合でも、この当接箇所およびその近傍箇所が、リード線引出孔からの切り込み線に沿って弁状に押し広げられて、リード線引出孔側にリード線の端部を導くように傾斜し、この結果、リード線の端部がリード線引出孔に良好に案内されて導入される。したがって、配線基板または絶縁シートにおけるリード線引出孔を小さめに形成しても、配線基板または絶縁シートにおける切り込み線を設けた部分がリード線に密接した状態で、リード線を通すことができ、これにより、接着剤をベースのリード線引出孔内に注入した場合でも接着剤が外部に流れ出ることを防止できる。また、絶縁シートやフレキシブル配線基板には、リード線の端部を案内するための案内部を切欠いていないので、絶縁シートやフレキシブル配線基板のベースに対する貼り付け面積が減少することは無く、剥がれやすくなる欠点も生じない。
また、本発明は、ベースに固定された非回転部分としてのステータと、回転軸とともに一体的に回転する回転部分としてのロータとを備えたモータであって、前記ステータに、ベースと、突極を有するコアと、コアの突極に巻回されたコイルと、ベースのモータ外部側の面に配設された配線基板と、ベースのモータ内部側の面に配設された絶縁シートとが設けられ、前記ベースにコイルのリード線をモータ内部からモータ外部に引き出すリード線引出孔が形成され、前記配線基板および絶縁シートの少なくとも一方に、放射状に切り込まれた複数の切り込み線が形成され、前記ベースの孔における前記配線基板と絶縁シートとの間に接着剤が充填されていることを特徴とする。なお、切り込み線の途中における、ベースの孔よりも内側となる領域に、ベースの孔よりも小さい孔を形成してもよい。
この構成によっても、配線基板および絶縁シートの少なくとも一方に、放射状に切り込まれた複数の切り込み線が形成されているので、リード線の端部を、切り込み線が形成された配線基板または絶縁シートを当接させて押圧すると、この当接箇所およびその近傍箇所が、切り込み線に沿って弁状に押し広げられて、切り込み線の中心部側に導くように傾斜し、この結果、リード線の端部が切り込み線の中心部に案内されて導入される。したがって、配線基板または絶縁シートにおける切り込み線を設けた部分がリード線に密接した状態で、リード線を通すことができ、これにより、接着剤をベースのリード線引出孔に注入した場合でも接着剤が外部に流れ出ることを防止できる。また、絶縁シートやフレキシブル配線基板には、リード線の端部を案内するための案内部を切欠いていないので、絶縁シートやフレキシブル配線基板のベースに対する貼り付け面積が減少することは無く、剥がれやすくなる欠点も生じない。
また、複数の切り込み線の中央部が、ベースの孔の中心に対応するように形成されていることにより、リード線は配線基板または絶縁シートを挿通した際に切り込み線の中央部の孔部側に導かれ易くなるため、ベースの孔の内壁面から良好な離間距離を保つことができて、良好な絶縁耐圧を保持可能となる。
なお、切り込み線が、ベースの孔よりも内側となる領域だけに形成し、この切り込み線とベースの孔との離間寸法を所定の絶縁耐圧を有する寸法とすることで、万一、接着剤が固化する前に、リード線が切り込み線に沿って移動した場合でも、良好に絶縁耐圧を保持することができる。
なお、絶縁シートや配線基板の切り込み線が放射状に形成されたリード線引出孔の大きさを、通過させるリード線の断面積以下、または通過させる複数のリード線群の断面積以下とすることにより、リード線を通した際に、前記絶縁シートや配線基板がリード線に密接した状態となり、より確実に接着剤の流れ出しを防止できる。
以上のように本発明によれば、配線基板および絶縁シートの少なくとも一方に、リード線引出孔を中心として放射状に切り込まれた複数の切り込み線、或いは、単に、放射状に切り込まれた複数の切り込み線を形成することにより、リード線の端部が、リード線引出孔よりも外側に当接した場合でも、この当接箇所およびその近傍箇所が、リード線引出孔からの切り込み線に沿って弁状に押し広げられて、リード線の端部をリード線引出孔側或いは、複数の切り込み線の中心部側に導くように傾斜し、この結果、リード線の端部が切り込み線の中心部側に形成された孔に案内されて導入される。したがって、リード線を絶縁シート、ベース、および配線基板の各リード線引出孔に良好に通すことができるとともに、配線基板または絶縁シートにおける切り込み線を設けた部分がリード線に密接した状態で、リード線を通すことができ、これにより、接着剤をベースのリード線引出孔に注入した場合でも接着剤が外部に流れ出ることを防止できる。また、絶縁シートやフレキシブル配線基板には、リード線の端部を案内するための案内部を切欠いていないので、絶縁シートやフレキシブル配線基板のベースに対する貼り付け面積が減少することは無く、剥がれやすくなる欠点も生じない。また、ベースに絶縁シートおよび配線基板を貼り付けた後で、リード線を通すことができるので、作業能率も良好である。
また、複数の切り込み線の中央部が、ベースの孔の中心に対応するように切り込み線を形成することにより、リード線は配線基板または絶縁シートを挿通した際に切り込み線の中央部の孔部側に導かれ易くなるため、ベースの孔の内壁面から良好な離間距離を保つことができて、良好な絶縁耐圧を保持可能となり、信頼性が向上する。
また、切り込み線を、ベースの孔よりも内側となる領域だけに形成し、この切り込み線とベースの孔との離間寸法を所定の絶縁耐圧を有する寸法とすることで、万一、接着剤が固化する前に、リード線が切り込み線に沿って移動した場合でも、良好に絶縁耐圧を保持することができ、信頼性が向上する。
また、絶縁シートや配線基板の切り込み線が放射状に形成されたリード線引出孔の大きさを、通過させるリード線の断面積以下、または通過させる複数のリード線群の断面積以下とすることにより、リード線を通した際に、前記絶縁シートや配線基板がリード線に密接した状態となり、より確実に接着剤の流れ出しを防止でき、これによっても信頼性が向上する。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態にかかるモータは、ベース1に固定された非回転部分としてのステータ2と、回転軸3とともに一体的に回転する回転部分としてのロータ4とからなる。
図1に示すように、本発明の実施の形態にかかるモータは、ベース1に固定された非回転部分としてのステータ2と、回転軸3とともに一体的に回転する回転部分としてのロータ4とからなる。
ステータ2は、ベース1と、回転軸3との間に軸受4(この実施の形態では軸受4に潤滑油などの作動流体が充填された流体軸受を形成しているがこれに限るものではない)を形成しているスリーブ5と、突極を有するコア6と、このコア6の突極に巻回されたコイル7とが設けられている。なお、この実施の形態では、ベース1の中央部が筒状に一体形成されて、スリーブ5を保持する軸受ハウジング8を構成している。また、9は回転軸3と一体的に固定されたスラストフランジ、10はスラスト板である。
ロータ4は、回転軸3の突出部(先端部)に、ハードディスクの磁気ディスクを支持する有底筒状のハブ(モータケースやロータフレームとも称す場合もある)11が固定され、このハブ11の筒状部内周に、僅かな隙間を挟んでコア6と対向するように永久磁石からなる駆動マグネット12が周方向にN極とS極とが交互に配置された状態で、同軸状に配設されている。
また、図1に示すように、ベース1のモータ内部側の面1aに絶縁シート13が貼り付けられ、ベース1のモータ外部側の面1bに、配線基板としてのフレキシブル配線基板(FPC)14が貼り付けられている。ベース1と絶縁シート13とフレキシブル配線基板14とにはそれぞれ、互いに連通するリード線引出孔(以下、単に孔と称す)1c、13a、14aが形成され、コイル7のリード線7aは、これらの孔1c、13a、14aを通してモータ外部側に導出され、フレキシブル配線基板14に形成されたランド14cに半田で結線される。
ここで、図2(a)、(b)、図3(a)、図4(a)に示すように、絶縁シート13の孔13aとフレキシブル配線基板14の孔14aとは、何れもベース1の孔1cよりも小さい形状(直径が小さい)であり、平面視して、ベース1の孔1cの略中心部に重なるように、絶縁シート13の孔13aとフレキシブル配線基板14の孔14aとが形成されている。なお、理解し易いよう、図2(a)、(b)においては、平面視した際のベース1の孔1cの位置を仮想線で示している。
さらに、これらの構成に加えて、絶縁シート13の孔13aとフレキシブル配線基板14の孔14aとには、これらの孔13a、14aを中心として放射状に切り込まれた複数の切り込み線13b、14bが形成されている。これにより、絶縁シート13およびフレキシブル配線基板14の切り込み線13b、14bの間の部分が、孔13a、14aに臨む部分を先端部として弁状に開閉可能に構成されている。なお、この実施の形態では、切り込み線13b、14bは、何れも、平面視して、ベース1の孔1cが設けられている範囲内、より詳しくは、この切り込み線13b、14bとベース1の孔1cとの離間寸法が、所定の絶縁耐圧を有する寸法で、形成されている。
そして、図3に示すように、ベース1の孔1cにおける絶縁シート13とフレキシブル配線基板14との間に接着剤15が充填されている。
また、この実施の形態では、絶縁シート13の孔13aと、フレキシブル配線基板14の孔14aとは、コイル7のリード線7aを通す前の時点では、その大きさが、通過させるリード線7aの太さ以下(コイル7のリード線7aを1本だけ通す場合)、または通過させる複数のリード線7a群を合わせた太さ以下(コイル7のリード線7aを複数本通す場合)としている。
また、この実施の形態では、絶縁シート13の孔13aと、フレキシブル配線基板14の孔14aとは、コイル7のリード線7aを通す前の時点では、その大きさが、通過させるリード線7aの太さ以下(コイル7のリード線7aを1本だけ通す場合)、または通過させる複数のリード線7a群を合わせた太さ以下(コイル7のリード線7aを複数本通す場合)としている。
次に、この構成において、コイル7のリード線7aを通す方法等について、図4(a)〜(e)を参照しながら、説明する。なお、これらの工程を示す図においては、理解し易いように、コイル7のリード線7aを1本通す場合について図示するとともに説明するが、これに限るものではなく、複数本通す場合でも、コイル7のリード線7aの挿通動作を繰り返せばよい。
まず、図4(a)に示すように、コイル7のリード線7aの端部を、ベース1におけるモータ内部側の面に貼り付けられている絶縁シート13の孔13aやその近傍箇所に押し付ける。これにより、図4(b)に示すように、絶縁シート13におけるリード線7aの端部により押圧された箇所およびその近傍箇所が、絶縁シート13の切り込み線13bに沿って弁状に押し広げられて、切り込み線13bの中心部側に導くように傾斜し、この結果、リード線7aの端部が切り込み線13bの中心部において、より広げられた孔13aに案内されて導入される。また、この際、リード線7aの端部は、絶縁シート13の切り込み線13bの中心部側に導かれるので、ベース1の孔1cにおいて、この孔1cの壁面部から所定距離を保った、ほぼその中心部に導入され、良好な絶縁状態(絶縁耐圧)を得ることができる。
そして、絶縁シート13を通したリード線7aの端部をさらにモータ外部側に押し込んで、フレキシブル配線基板14の孔14aやその近傍箇所に当接させることで、図4(c)に示すように、フレキシブル配線基板14におけるリード線7aの端部により当接された箇所およびその近傍箇所が、フレキシブル配線基板14の切り込み線14bに沿って弁状に押し広げられて、切り込み線14bの中心部側に導くように傾斜し、この結果、リード線7aの端部が切り込み線14bの中心部においてより広げられた孔14aに案内されて導入され、リード線7aをフレキシブル配線基板14に良好に通すことができる。
ここで、リード線7aはモータ内部側からモータ外部側に向けて必ず挿通されるため、この状態では、図4(c)に示すように、絶縁シート13の切り込み線13b間の部分の先端部(絶縁シート13の孔13aに臨む箇所およびその近傍部)が、リード線7aに周囲から密接した状態で、下方、すなわち、ベース1の孔1c内に入り込むように押し込まれ、また、フレキシブル配線基板14の切り込み線14b間の部分の先端部(フレキシブル配線基板14の孔14aに臨む箇所およびその近傍部)も、リード線7aに周囲から密接した状態で、モータ外部側に突出するようになる。しかしながら、場合によっては、ベース1の底面位置から、フレキシブル配線基板14等が下方にはみ出してはいけない場合や、ベース1の外部側の寸法に余裕がない場合などがある。したがって、このような場合には、図4(d)に示すように、フレキシブル配線基板14の切り込み線14b間の部分の先端部を、治具等を用いるなどして、ベース1の孔1c内に入り込むように折り込むと、フレキシブル配線基板14がモータ外部側に突出することを防止できて好適である。
この後、図4(e)に示すように、フレキシブル配線基板14の切り込み線14bであいた隙間や、孔14aの周囲などから接着剤15をディスペンサ16等で注入することで、リード線7aをベース1の孔1cにおけるほぼ中心位置に固定することができ、良好な絶縁状態(絶縁耐圧)に保持することができる。そして、この接着剤15の注入時には、絶縁シート13やフレキシブル配線基板14の切り込み線13b、14b間の部分の先端部(絶縁シート14の孔14aに臨む箇所およびその近傍部)が、リード線7aに周囲から密接した状態であり、リード線7aと絶縁シート13やフレキシブル配線基板14との間の隙間が最小限に抑えられているので、接着剤15がモータ内部側やモータ外部側に流れ出ることを良好に防止できる。また、ベース1に絶縁シート13およびフレキシブル配線基板14を貼り付けた後で、リード線7aを通すことができるので、作業能率も良好である。
また、絶縁シート13やフレキシブル配線基板14には、特許文献3のようにリード線の端部を案内するための案内部を切欠くことにより形成する手法は採用していないので、絶縁シート13やフレキシブル配線基板14のベース1に対する貼り付け面積が減少することは無く、剥がれやすくなる欠点も生じない。
なお、この実施の形態においては、接着剤15をフレキシブル配線基板14側から注入した場合を述べたが、これに限るものではなく、絶縁シート13とフレキシブル配線基板14との両者とも、コイル7のリード線7aに密接しているので、接着剤15を絶縁シート13側から注入する場合でも、良好に適応できて接着剤15がベース1の孔1cから外部に流れ出ることを良好に防止できる。
以上のように、この実施の形態においては、切り込み線13b、14bおよび孔13a、14aを、絶縁シート13とフレキシブル配線基板14との両者に設けたので、接着剤15の注入方向をフレキシブル配線基板14側および絶縁シート13側の何れからでも行える利点がある。
これに対して、接着剤15の注入方向がフレキシブル配線基板14側または絶縁シート13側の何れか一方のみである場合には、接着剤15を注入する側とは反対側に配設される部材(絶縁シート13またはフレキシブル配線基板14)だけに、切り込み線13bおよび孔13a(または切り込み線14bおよび孔14a)を設けてもよい。なお、接着剤15を注入する側の部材(絶縁シート13またはフレキシブル配線基板14)には、その部材に、ベース1の孔1cよりも小さく、表面張力や重力等の関係から接着剤が外部に流れ出ることがない程度の大きさの孔13aまたは孔14aを形成すればよい。
すなわち、接着剤15の注入方向がフレキシブル配線基板14側(モータ外部側)からしか行えない場合には、図2(a)、図5(a)に示すように、絶縁シート13のみに、切り込み線13bおよび孔13aを設け、フレキシブル配線基板14には、ベース1の孔1cよりも小さくて絶縁状態(絶縁耐圧)を確保でき、表面張力や重力等の関係から接着剤が外部に流れ出ることがなく、しかも、リード線7aの端部を通しやすく、かつ接着剤15を注入し易い大きさの、孔14aを形成すればよい(すなわち、フレキシブル配線基板14には、図2(b)に示すような切り込み線14bを形成しない)。
この場合のコイル7のリード線7aを通す方法等について説明すると、まず、図5(a)に示すように、コイル7のリード線7aの端部を、絶縁シート13の孔13aまたはその近傍箇所に押し付ける。これにより、図5(b)に示すように、絶縁シート13におけるリード線7aの端部により押圧された箇所およびその近傍箇所が、絶縁シート13の切り込み線13bに沿って弁状に押し広げられて、切り込み線13bの中心部側に導くように傾斜し、この結果、リード線7aの端部が切り込み線13bの中心部において広げられた孔13aに案内されて導入される。また、この際、リード線7aの端部は、絶縁シート13の切り込み線13bの中心部側に導かれるので、ベース1の孔1cにおいて、この孔1cの壁面部から所定距離を保った、ほぼその中心部に導入することができる。
そして、絶縁シート13を通したリード線7aの端部をさらに押し込んで、図5(c)に示すように、ベース1の孔1cとフレキシブル配線基板14の孔14aとに通し、この後に、フレキシブル配線基板14の孔14aから接着剤15をディスペンサ16等で注入することで、リード線7aをベース1の孔1cにおけるほぼ中心位置に固定することができ、絶縁状態(絶縁耐圧)を確保することができる。これによっても、接着剤15を注入する側と反対側の絶縁シート13では、その切り込み線13b間の部分の先端部(絶縁シート13の孔13aに臨む箇所およびその近傍部)が、リード線7aに周囲から圧接した状態であり、リード線7aと絶縁シート13やフレキシブル配線基板14との間の隙間を最小限に抑えることができて、接着剤15がモータ内部側に流れ出ることを良好に防止できる。
なお、このように、接着剤15の注入方向がフレキシブル配線基板14側(モータ外部側から)のみしか行えない理由としては、例えば、モータの形状によって、コイル7のリード線7aの引き出し位置(ベース1の孔1aの位置)が、コア6の真下となっている場合があり、この場合は、ディスペンサ16の入る接着剤15の封入スペースが取れず、絶縁シート13側からの接着剤15の塗布が困難となるなどの理由による。また、リード線7aのフレキシブル配線基板14への半田付けの位置などの関係で、フレキシブル配線基板14に比較的大きな孔14aをあけざるを得ない場合などにもこの構成ならびに方法を採用できる。
一方、接着剤15の注入方向が絶縁シート13側のみからしか行えない場合には、図2(b)、図6(a)に示すように、フレキシブル配線基板14のみに、切り込み線14bおよび孔14aを設け、絶縁シート13には、ベース1の孔1cよりも小さくて絶縁状態(絶縁耐圧)を確保できる孔13aだけを形成する(すなわち、絶縁シート13には、図2(a)に示すような切り込み線13bを形成しない)。なお、この絶縁シート13の孔13aの大きさは、表面張力や重力等の関係から接着剤が外部に流れ出ることがなく、しかも、リード線7aの端部を通し易く、かつ接着剤15を注入し易い大きさとする。
この場合のコイル7のリード線7aを通す方法等について説明すると、まず、図6(a)に示すように、コイル7のリード線7aの端部を、絶縁シート13の孔13a内に挿入し、さらに、図6(b)に示すように、ベース1の孔1cにも挿入し、フレキシブル配線基板14の孔14aの近傍箇所に押し付ける。これにより、図6(c)に示すように、フレキシブル配線基板14におけるリード線7aの端部により押圧された箇所およびその近傍箇所が、フレキシブル配線基板14の切り込み線14bに沿って弁状に押し広げられて、切り込み線14bの中心部側に導くように傾斜し、この結果、リード線7aの端部が切り込み線14bの中心部において広げられた孔14aに案内されて導入され、リード線7aをフレキシブル配線基板14にも通すことができる。
なお、リード線7aはモータ内部側からモータ外部側に向けて必ず挿通されるため、この状態では、図6(c)に示すように、フレキシブル配線基板14の切り込み線14b間の部分の先端部(フレキシブル配線基板14の孔14aに臨む箇所およびその近傍部)が、リード線7aに周囲から当接した状態で、モータ外部側に突出するようになる。しかしながら、場合によっては、ベース1の底面位置から、フレキシブル配線基板14等が下方にはみ出してはいけない場合や、寸法に余裕がない場合などがある。したがって、このような場合には、図6(d)に示すように、フレキシブル配線基板14の切り込み線14b間の部分の先端部を、治具等を用いるなどして、ベース1の孔1c内に入り込むように折り込むと好適である。
また、この際、リード線7aの端部は、フレキシブル配線基板14の切り込み線14bの中心部側に導かれるので、ベース1の孔1cにおいて、この孔1cの壁面部から所定距離を保った、ほぼその中心部に導入することができる。
そして、この後、図6(e)に示すように、絶縁シート13の孔13aから接着剤15をディスペンサ16等で注入することで、リード線7aをベース1の孔1cにおけるほぼ中心位置に固定することができ、絶縁状態(絶縁耐圧)を確保することができる。これによっても、接着剤15を注入する側と反対側のフレキシブル配線基板14では、その切り込み線14b間の部分の先端部(フレキシブル配線基板14の孔14aに臨む箇所およびその近傍部)が、リード線7aに周囲から密接した状態であり、リード線7aとフレキシブル配線基板14との間の隙間を最小限に抑えることができて、接着剤15がモータ外部側に流れ出ることを良好に防止できる。
なお、このように、接着剤15の注入方向が絶縁シート13側(モータ内部側から)のみしか行えない場合の理由としては、フレキシブル配線基板14の孔14aが設けられている箇所(孔14aの周壁部など、)自体でリード線7aの端部を直接半田付けして封止する場合があり、この場合には、フレキシブル配線基板14の孔14aから接着剤15を注入できないので、絶縁シート13側から接着剤15を注入することとなる。また、リード線7aのコイル7からの引き出し位置の関係などから、絶縁シート13に比較的大きな孔13aをあけざるを得ない場合などにもこの構成ならびに方法を適用できる。
また、上記の実施の形態では、図2(a)、(b)に示すように、絶縁シート13やフレキシブル配線基板14の切り込み線13b、14bを孔13a、14aを中心に6本形成した場合を示したが、これに限るものではない。例えば、絶縁シート13やフレキシブル配線基板14が、極めて薄かったり、比較的、腰が無くて、柔らかであったりした場合などには、図7(a)に示すように、切り込み線13b、14bの本数を少なめ(図7(a)の場合では2本、図7(b)の場合では3本)としてもよい。なお、何れの場合にも、切り込み線13b、14bは等間隔の角度であると、リード線7aの端部が押し込まれて保持する際に、切り込み線13b、14b間の部分が偏って変形したり、偏った位置に保持されたりすることを防止できて、好ましい。また、このように、切り込み線13b、14bの中心などに孔13a、14aを設けることで、コイル7のリード線7aが挿入し易く、また内側への折込みが容易である利点がある。
なお、必ずしも、絶縁シート13またはフレキシブル配線基板14において、孔13a、14aを設ける必要はなく、図7(c)〜(e)に示すように、単に複数本の切り込み線13b、14bを中心部から広がるように放射状に形成してもよい。この場合でも、リード線7aの端部をこの切り込み線13b、14bが設けられている箇所やその近傍に押し付けることで、その箇所が切り込み線13b、14bに沿って弁状に押し広げられて、切り込み線13b、14bの中心部側に導くように傾斜し、この結果、リード線7aの端部が切り込み線13bの中心部において形成された孔に案内されて導入され、挿通させることができる。また、この場合においても、切り込み線13b間の部分の先端部などがリード線7aに周囲から密接した状態となり、接着剤15の注入時において、接着剤15が流れ出ることを良好に防止できる。なお、このように、孔13a、14aを設けずに、切り込み線13b、14bのみを形成する場合には、孔13a、14aが設けられている場合と比較して、リード線7aの先端が押し当てられた際に広がり難いので、切り込み線13b、14bは3本以上形成することが好ましく、切り込み線13b、14bの本数が多いほうが、リード線7aを通しやすくなる。また、孔13a、14aを設けていないことで、コイル7のリード線7aをより確実に中央部に保持することができる利点がある。
また、この場合の、切り込み線13b、14bの形成する箇所は、図7(c)、(e)に示すように、平面視して、ベース1の孔1cが設けられている範囲内、より詳しくは、ベース1の孔1cの周壁部から絶縁耐圧を確保できる隙間分だけ離した範囲内であることが好ましい。
しかし、絶縁シート13やフレキシブル配線基板14として極めて変形し難い材料である場合などには、図7(d)に示すように、平面視して、切り込み線13b、14bを、ベース1の孔1cが設けられている範囲よりも大きく設けることも可能である。但し、この場合には、絶縁耐圧を確保するための別途構成を付加することが望ましい。例えば、図7(f)に示すように、切り込み線13b、14bの途中に縁切り用の孔13c、14cを設けて、万一、この孔13c、14cまで、リード線7aが移動した場合でも、リード線7aがベース1の孔1cの周壁部から所定寸法の離間距離が保持され、絶縁耐圧が確保される。
本発明は、ハードディスクドライブ用のモータのみならず、さらにはビデオテープレコーダやその他のモータにも適用できる。
1 ベース
2 ステータ
3 回転軸
4 ロータ
5 スリーブ
6 コア
7 コイル
7a リード線
11 ハブ
12 駆動マグネット
13 絶縁シート
13a、14a 孔(リード線引出孔)
13b、14b 切り込み線
15 接着剤
16 ディスペンサ
2 ステータ
3 回転軸
4 ロータ
5 スリーブ
6 コア
7 コイル
7a リード線
11 ハブ
12 駆動マグネット
13 絶縁シート
13a、14a 孔(リード線引出孔)
13b、14b 切り込み線
15 接着剤
16 ディスペンサ
Claims (7)
- ベースに固定された非回転部分としてのステータと、回転軸とともに一体的に回転する回転部分としてのロータとを備えたモータであって、
前記ステータに、ベースと、突極を有するコアと、コアの突極に巻回されたコイルと、ベースのモータ外部側の面に配設された配線基板と、ベースのモータ内部側の面に配設された絶縁シートとが設けられ、
前記ベースにコイルのリード線をモータ内部からモータ外部に引き出すリード線引出孔が形成され、
前記配線基板および絶縁シートのそれぞれに、前記ベースの孔よりも小さいリード線引出孔が形成され、
前記配線基板および絶縁シートの少なくとも一方に、前記配線基板のリード線引出孔または絶縁シートのリード線引出孔を中心として放射状に切り込まれた複数の切り込み線が形成され、
前記ベースの孔における前記配線基板と絶縁シートとの間に接着剤が充填されている
ことを特徴とするモータ。 - ベースに固定された非回転部分としてのステータと、回転軸とともに一体的に回転する回転部分としてのロータとを備えたモータであって、
前記ステータに、ベースと、突極を有するコアと、コアの突極に巻回されたコイルと、ベースのモータ外部側の面に配設された配線基板と、ベースのモータ内部側の面に配設された絶縁シートとが設けられ、
前記ベースにコイルのリード線をモータ内部からモータ外部に引き出すリード線引出孔が形成され、
前記配線基板および絶縁シートの少なくとも一方に、放射状に切り込まれた複数の切り込み線が形成され、
前記ベースの孔における前記配線基板と絶縁シートとの間に接着剤が充填されている
ことを特徴とするモータ。 - 切り込み線の途中における、ベースの孔よりも内側となる領域に、ベースの孔よりも小さい孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
- 複数の切り込み線の中央部がベースの孔の中心に対応するように、切り込み線が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のモータ。
- 切り込み線が、ベースの孔よりも内側となる領域だけに形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のモータ。
- 請求項1に記載のモータに用いられる絶縁シートであって、切り込み線が放射状に形成されたリード線引出孔の大きさが、通過させるリード線の太さ以下、または通過させる複数のリード線群の太さ以下であることを特徴とするモータ用の絶縁シート。
- 請求項1に記載のモータに用いられる配線基板であって、切り込み線が放射状に形成されたリード線引出孔の大きさが、通過させるリード線の太さ以下、または通過させる複数のリード線群の太さ以下であることを特徴とするモータ用の配線基板。
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