JP3098046U - リード線固定構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品を追加することなくリード線をハウジングに適切に固定することができるリード線引出構造を提供する。
【解決手段】電子または電気機器と、この電子または電気機器を制御する回路基板6と、この電子または電気機器、及びこの回路基板6を保持するハウジング8と、を備え、この回路基板6に電気的に接合されたリード線10が、このハウジング8に設けられた切欠き溝8e2に挿通して固定されるリード線固定構造において、この切欠き溝8e2は、このリード線1−がハウジング8の一端面から他端面に挿通可能であり、かつ該この通方向の平面視が屈曲し、さらに、全ての溝幅が該リード線10の線径よりも同一かまたは小さい。
【選択図】 図2
【解決手段】電子または電気機器と、この電子または電気機器を制御する回路基板6と、この電子または電気機器、及びこの回路基板6を保持するハウジング8と、を備え、この回路基板6に電気的に接合されたリード線10が、このハウジング8に設けられた切欠き溝8e2に挿通して固定されるリード線固定構造において、この切欠き溝8e2は、このリード線1−がハウジング8の一端面から他端面に挿通可能であり、かつ該この通方向の平面視が屈曲し、さらに、全ての溝幅が該リード線10の線径よりも同一かまたは小さい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ファンモータ及びこれを備えたOA機器や家電機器等の各種電子または電気機器に設けられた回路基板から引き出されるリード線の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリード線固定構造として、ファンモータを用いて説明する。
【0003】
ファンモータは、コンピュータ、プリンタ、複写機、冷蔵庫、炊飯器、ゴミ処理機、通信中継局等の各種機器に幅広く搭載される。ファンモータの一般的な構造としては、インペラを有するファンモータと、このファンモータの回転を制御する回路基板と、ファンモータ及び回路基板を支持する支持部と、この支持部の外周側に所定の間隔をあけて位置する外枠部と、支持部を外枠部に対して連結する複数(例えば、周方向等間隔に4本)の支柱部とを有するハウジングと、を備えている。ファンモータが回転すると、インペラによって気流が外枠部の内側空間にファンモータの軸線方向に沿って生じる。これにより外枠部の内側空間は、軸線方向一方が吸気口で他方が排気口となる空気流路を構成する。
【0004】
回路基板は、ファンモータとハウジングの支持部との間に配置されている。回路基板は、ファンモータの回転を制御するための種々の電子部品が実装され、ファンモータのステータから引き出されるコイルおよび当該ファンモータの外部にある電源とをつなぐリード線が、それぞれ半田付けにより電気的に接合されている。リード線は、銅線をビニール等で被覆したものが通常は2本使用され、1つの支柱部を介して支持部側から外枠部側へ引き出される。
【0005】
その支柱部には、ファンモータの軸線方向一方に開口し、支柱部が延長する方向に沿って凹溝が設けられ、この凹溝を通ってリード線が引き出され、凹溝の途中には係合片が設けられリード線の浮き上がりを防止すると共に、凹溝の外枠部側の端部には、開口側の溝幅が奥側よりも狭い切欠き溝からなる係止手段が設けられ、リード線はこの切欠き溝の開口側から奥側へ案内されて外枠部の一端面側から他端面側へ挿通されハウジングに固定されている。リード線の線径は、その切欠き溝の開口側の溝幅より大きいため、リード線を切欠き溝の開口側を通るときに摩擦力を受けるが、この摩擦力に逆らって外力を加えることで奥側へ案内することができる。よって、その外力が加わらない限りリード線は切欠き溝に保持される(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭63−4396号公報
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記の係止手段では、リード線はハウジングから離脱するようなことはないが、切欠き溝に対するリード線の挿通方向(つまり、リード線が延びる方向)に移動し、支柱部の凹溝から浮き上がってしまうことがある。リード線が凹溝から浮き上がったままの状態で放置すると、ファンモータのモータ部やファンモータが使用される機器の周辺部位に接触する等してリード線の被覆が破損して短絡が生じたり、あるいは断線が生じるといった問題が発生することから、このような場合、通常は作業者が指等でリード線を摘んで引っ張ることで浮き上がりを解消しようとする。ところが、その際、過度にリード線を引っ張ってしまうと、リード線が断線したり、あるいは回路基板にリード線を接合するための半田がはがれる等の不具合が発生する懸念がある。 この欠点の対応策としては、係止手段の切欠き溝に挿通されたリード線をハウジングの一部(例えば、外枠部)にテープ等で固定する手法があるが、リード線の固定作業の工数および部品点数が増えることから製造コストが高くなる。
【0008】
以上は、ファンモータを例に説明したが、これに限定されるものではなく他の電子または電気機器においても、上記と同様にリード線をそのハウジングに固定する必要がある場合は同様の問題が発生する。
【0009】
本考案の目的は、部品を追加することなくリード線をハウジングに適切に固定することができるリード線引出構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】⇒クレームに合わせて修正せよ!
上記課題を解決するために、本考案のリード線固定構造は、電子または電気機器と、該電子または電気機器を制御する回路基板と、該電子または電気機器、及び該回路基板を保持するハウジングと、を備え、該回路基板に電気的に接合されたリード線が、該ハウジングに設けられた切欠き溝に挿通して固定されるリード線固定構造において、該切欠き溝は、該リード線を保持する保持溝と該ハウジングの外部から該保持溝内に該リード線を案内する案内溝とからなり、該保持溝及び該案内溝の全ての溝幅が該リード線の線径と同一かまたはこれよりも小さいことを特徴とする。
【0011】
前記切欠き溝は、前記リード線の挿通方向に垂直な方向に開口し、ここから奥側に直線状に延びる第1溝部と、略中央が該第1溝部に略直交し両端が閉塞する直線状である第2溝部と、該第2溝部における該第1溝部の奥側の延長線上の内壁面に設けられた突起部と、を有し、該第1溝部を形成する一対の内壁面と該第2溝部の該第1溝部側の内壁面とが交わって形成される一対の角部の先端と、該突起部の先端と、を通る円の直径が前記リード線の線径よりも小さいことを特徴とする。
【0012】
また、前記電子または電気機器は、ファンモータであり、前記ハウジングは、前記回路基板及び該ファンモータを取り囲むようにして保持する構成であることを特徴とする。
【0013】
さらに、前記ハウジングは、前記ファンモータ及び該回路基板を支持する支持部と、該支持部の外周側に所定の間隔をあけて位置する外枠部と、該支持部と該外枠部との間に延在してこれらを連結する複数の支柱部とを有しており、前記リード線は、前記回路基板から少なくとも1つの支柱部を介して該外枠部側へ、該支柱部に対して少なくとも1回巻回されて引き出されており、前記切欠き溝は、該外枠部に設けられていることを特徴とする。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態について、電子または電気機器の一例としてファンモータを用い、図1乃至図4を参照して説明する。図1はファンモータの縦断面図、図2はファンモータの底面図、図3は図2のファンモータの要部拡大図、図4は本考案の実施形態に対する比較例を示す。
【0015】
このファンモータ1は、図1及び2に示すように、インペラ部24bを有するモータ部4と、このモータ部4への通電を制御してインペラ部24bの回転を制御する制御回路を備えた回路基板6と、これらモータ部4及び回路基板6を支持するハウジング8とから構成されている。
【0016】
ハウジング8は、中央にモータ部4と回路基板6とを支持する外形形状が略円形形状の支持部8aと、この支持部8aの外周側に所定の間隔をあけて位置する外枠部8bと、これら支持部8aと外枠部8bとの間に延在してこれらを連結する6本の支柱部8c1乃至8c6とが、合成樹脂により一体成形されて構成されている。
【0017】
支持部8aは、円板状で軸線方向一方側(図2の紙面裏側)の平面の中央に円筒部8a1と、外周縁に1個の貫通孔8a2が設けられ、この円筒部8a1にモータ部4が後述するようにして支持される。
【0018】
外枠部8bには、インペラ部24bを含むモータ部4を収容する中空状の円筒体と、この円筒体の両開口端の周縁から外方側に延設された外形形状が略矩形状をなす鍔部8b1とが設けられ、その円筒体の両開口端にはそれぞれ鍔部8b1の四隅に対応する位置には円筒体の開口面積が外方側に向かって拡大するよう傾斜面が設けられている。この円筒体における軸線方向他方側(図2に図示される側)の開口端に、外枠部8bの円筒体の内周面と支持部8aの外周面とを連結する各支柱部8c1乃至8c6が形成されている。
【0019】
6本の支柱部8c1乃至8c6は、軸線方向と平行な方向に所定の肉厚を有し、かつこの肉厚よりも充分に大きい幅を有し、断面が長方形の細長い薄板で、支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設されている。より詳細には、それらのうちの第1,2の支柱部8c1及び8c2(図2の紙面上側を第1支柱部、下側を第2支柱部という)が鍔部8b1の一辺の中央から支持部8aを介して対向する他の一辺の中央とを直線で結ぶようにして設けられ、第3の支柱部8c3(第3支柱部)が鍔部8b1のそれら二辺とは別の一辺の中央から少しずれた部位から支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設され、第4の支柱部8c4(第4支柱部)が支持部8aを中心にして第3支柱部8cの180度回転対称となる部位(第3支柱部8cが設けられた一辺に対して支持部aを挟んで対向する一辺)から支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設され、第5の支柱部8c5(第5支柱部)が第3支柱部8cと同じ辺であって第2支柱部8c2に隣接する側から第3支柱部8c3と平行に支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設され、第6の支柱部8c6(第6支柱部)が支持部8aを中心にして第5支柱部8cの180度回転対称となる部位(第4支柱部8c4が設けられた一辺)に支持部8aと外枠部8bとの間に第4支柱部8c4と平行となるよう直線状に延設されている。このとき、上記貫通孔8a2は、第6支柱部8c6と支持部8aとの接合部付近に位置する。なお、第6支柱部8c6には後述するリード線が巻回されるが詳細は後述する。
【0020】
円筒部8a1の外周面には、鉄心にインシュレータを介して巻線が巻回されてなるステータが嵌合固定されている。円筒部8a1の内周面には、軸受手段が嵌合固定され回転軸が回転自在に支持されている。回転軸はカップ状の磁性材からなるヨークに圧入等の手段によって固定されるとともに、このヨークの内周側であってステータに対向する位置には永久磁石が例えば接着等の手段によって固着されている。またインペラ部24bは、ヨークの外周を覆うカップ部4aとこのカップ部4aの外周に放射状に設けられた複数のブレード部とが合成樹脂により一体成形されて、ヨークに一体的に設けられる。これら回転軸、ヨーク、永久磁石及びインペラ部24bによりロータを構成する。ステータの巻線に所定の電流が供給されると、ステータと永久磁石とにおける磁気的相互作用によりロータが回転駆動する。
【0021】
インペラ部24bが回転すると、外枠部8bの内側を軸線方向に略平行な方向に気流が生じる。このとき、外枠部8bの内側は軸線方向一方が吸気口で他方が排気口である空気流路を構成する。
【0022】
回路基板6は、支持部8aとステータとの間であって円筒部8a1の外周側に配置される環状板であり、ガラスエポキシ樹脂により形成されている。回路基板6の軸線方向一方側の平面には、ステータへの電流を制御する種々の電子部品が実装されている。ステータの巻線は、インシュレータに埋設された複数本の接続ピンの一端に絡げられ他端がその回路基板6に半田付けされている。回路基板6は、それら接続ピンが半田付けされることによりステータに一体的に固定されている。さらに回路基板6の軸線方向他方側の平面は、外部電源からステータに電流を供給するために2本のリード線10の一端が半田付けされて接合部10a1を形成している。これらリード線10の接合部10a1は、回路基板6の外周縁付近の周縁に沿って並列して配置され、ここからリード線10が半径方向外方に引き出される。また、これら接合部10a1は支持部8aの貫通孔8a2に対向し、接合部10a1の突出部が貫通孔8a2内に収容されている。
【0023】
次に、上記第6支柱部8c6の詳細形状について図2及び3を参照して説明する。第6支柱部8c6の軸線方向一方側の平面には、当該ファンモータ1の回転軸線と支持部8aとの交点Cを中心としたときに、この交点Cと接合部10a1とを半径方向に結ぶ直線上に凹溝8d1が設けられ、この第6支柱部8c6の一方(図2の紙面上側)の側面において、第6支柱部8c6の軸線方向他方側の平面に向け外枠部8b側に幾分傾斜する凹溝8d2が凹溝8d1に連続して設けられている。また第6支柱部8c6の軸線方向他方側の平面において、第6支柱部8c6の他方(図2の紙面下側)の側面に向け外枠部8b側に幾分傾斜する凹溝8d3が凹溝8d2に連続して設けられている。これら凹溝8d1,8d3の溝深さはリード線10の線径とほぼ同等の大きさで、それらの溝幅はリード線10の線径の約2倍より幾分大きい。また、この第6支柱部8c6の他方の側面において、第6支柱部8c6の他方の側面側に向かって支柱部8cを切り欠いた切欠き8d4が凹溝8d3に連続して設けられている。切欠き8d4の深さは、リード線10の線径の約3倍程で、その切欠き8d4における第6支柱部8c6の延長方向(図2の矢印A2の方向)の長さは凹溝8d3から第6支柱部8c6の中間手前付近までである。また、この第6支柱部8c6の軸線方向一方側の平面において、第6支柱部8c6の両側面を残して外枠部8b側に向けて直線状にのびる凹溝8d5が切欠き8d4に連続して設けられている。更に、第6支柱部8c6の一方の側面において、支柱部8cの他方の側面側に向かって切り欠いた凹溝8d6が外枠部8dの手前まで凹溝8d5に連続して設けられている。凹溝8d6の形状は、凹溝8d4とほぼ同様である。また、第6支柱部8c6の軸線方向他方側の平面において、第6支柱部8c6の両側面を残して外枠部8bの鍔部8b1まで直線状にのびる凹溝8d7が凹溝8d6に連続して設けられている。凹溝8d5,8d7の溝深さは、リード線10の線径とほぼ同等の大きさで、それらの溝幅はリード線10の線径の約2倍程である。凹溝8d3の底面は、凹溝8d5の底面よりも軸線方向の他方側に幾分ずれて位置し、凹溝8d5の底面は、凹溝8d7の底面よりも軸線方向の一方側に幾分ずれて位置し、凹溝8d3,8d5の底面は軸線方向にほぼ同じ位置である。
【0024】
つまり、第6支柱部8c6には、これの周囲を略一周する凹溝8d1乃至8d3と切欠き8d4を有し、さらに凹溝8d5と凹溝8d7が支持部8aから外枠部8b側に向かって切欠き8d6を介して断続的かつ第6支柱部8c6の厚み方向(モータ部4の軸線方向)に対して互いに反対向きに開口するように設けられている。
【0025】
さらに、図3に示すように、鍔部8d1において、鍔部8d1の外側面から凹溝8d7に接続するように直線状に同一幅で切り込まれた切欠き8e1(案内溝)と、この切欠き8e1の奥側であって、切欠き8e1の長手方向(図3の左右方向)に垂直な方向(図3の上下方向)に直線状に同一幅で切り込まれた切欠き8e2(保持溝)とが設けられている。切欠き8e2の長手方向(図3の上下方向)の略中央にて切欠き8e1が開口し交わることから、両切欠き8e1,8e2は平面視T字状、即ち、両切欠き8e1,8e2は屈曲した形状を形成している。これら両切欠き8e1,8e2は鍔部8d1の軸線方向一端面と軸線方向他端面とを連通する。尚、切欠き8e1を幅方向に二等分する中心線c1(図3において一点鎖線で示す)と凹溝8d7を幅方向に二等分する中心線c2(同様に図3において一点鎖線で示す)とは幾分ずれている。また、両切欠き8e1,8e2の切欠き幅g1,g2は、リード線10の線径と同一かまたは幾分小さい。このとき、両切欠き幅g1,g2は、g1<g2の関係にある。
【0026】
切欠き8e2において凹溝8d7に連続する内壁面8e2a(一方の内壁面とする)には、切欠き8e1側に突出する突起部8fが形成されている。この突起部8fは、切欠き8e1の中心線c1の延長線に中心が通る平面視が半円形であって、内壁面8e2aの軸線方向全体にわたって連続する形状である。この突起部8fの内壁面8e2aから切欠き8e1側への突出量はこの突起部8fの先端面と、切欠き8e1の一対の内壁面8e1a,8e1bと切欠き8e2の他方の内壁面8e2bとが交わって形成される一対の角部8g1,8g2と、からなる3点を通る円Q(図3において破線で示す)の直径がリード線10の線径と同一か幾分小さくなる程度である。つまり、切欠き8e1,8e2は、全ての溝幅がリード線10の線径と同一かまたはこれよりも小さい。
【0027】
回路基板6に接続された2本のリード線10は、凹溝8d1乃至8d3,及び切欠き8d4において第6支柱部8c6に約1回巻回し、切欠き8d6を介して凹溝8d5,8d7において第6支柱部8c6とほぼ平行に案内され外枠部8bまで引き出されたリード線引出構造となる。リード線10は、第6支柱部8c6を約1回巻回されて回路基板6から外枠部8b側へ引き出されることから、リード線10と第6支柱部8c6との接触面積が多くなるとともに摩擦抵抗も大きくなり、リード線10の接合部10a1およびリード線10自体に負荷がかかりにくい。これにより、第6支柱部8c6からのリード線10の浮き上がりが発生しにくく、かつリード線10の断線や接合部10a1のはがれが発生しにくいリード線の引出構造を得ることができる。
【0028】
このリード線引出構造を維持するために、リード線10は鍔部8d1の切欠き8e1から切欠き8e2に案内してハウジング8に係止されている(つまり、切欠き8e1,8e2は係止手段となる)。
【0029】
詳細には、外枠部8bに到達したリード線10は、一本毎にこれの側面を切欠き8e1の鍔部8d1の外側面の開口から奥側(切欠き8e2がある方向)へ案内され、切欠き8e2に到達した後、切欠き8e2の一対の奥側(図3の上下側)へ案内される。2本のリード線10は、切欠き8e2の一対の奥側の一方に案内されてもよいし、両方に分けて案内されてもよい。切欠き8e1の開口側の角部は、アール状に面取りされていてリード線10を案内しやすくなっている。これにより、リード線10は、鍔部8d1の軸線方向他端面から軸線方向一端面に挿通される(このリード線10が挿通する方向をリード線10の挿通方向とする。)。
【0030】
切欠き8e1の溝幅g1とリード線10の線径との関係から、リード線10が切欠き8e1を通るとき内壁面8e1a,8e1bに対して摩擦力を受けるが、この摩擦力に逆らって外力を加えることにより切欠き8e2側へ案内することができる。切欠き8e2を通るときもリード線10は内壁面8e2a、8e2bに対して摩擦力を受けるが、同様にその外力を加えることで案内できる。
【0031】
このようにして、リード線10は切欠き8e2において係止され、何ら固定手段を用いることなくリード線10がハウジング8に固定されるリード線固定構造を構成する。なお、リード線10を第6支柱部8c6から外したい場合は、係止されたリード線10に対する摩擦力以上の外力を加えて係止状態を解除することで実現できる。
【0032】
このようなリード線固定構造には、次の特徴がある。
【0033】
(1) 切欠き8e1を通じてリード線10を切欠き8e2内に案内することで、リード線10はその内壁面8e2a,8e2bより摩擦力を受けて切欠き8e2に係止される(リード線10のの挿通方向に移動が規制される)。また、リード線10を係止する切欠き8e2が、切欠き8e1の奥側であって切欠き8e1に対して直交することで、切欠き8e1とともに屈曲する構成をなすことから、切欠き8e2にあるリード線10が切欠き8e1に移動しにくくの挿通方向に垂直な方向に対してもリード線10は外れにくい。
【0034】
特に、リード線10を係止する部位が、両切欠き8e1,8e2にてリード線10の挿通方向の平面視が屈曲する溝であって、かつ切欠き8e2の内壁面8e2aに突起部8fが形成されていることから、両切欠き8e1,8e2が交わる溝部分(屈曲した溝部分)においても、リード線10は突起部8f、角部8g1,8g2から摩擦力を受け、係止状態が崩れにくい。つまり、リード線10は切欠き8e1,8e2のどの部位でも溝幅が線径より小さいため係止状態を良好に保つことができる。
【0035】
この実施形態の比較例として、例えば、図4に示すように、上記の突起部8fがなく内壁面8e2aが平坦面である構成を示すことができる(他の比較例として、突起部8fがある場合でも上記円Qの直径がリード線10の線径よりも大きい場合をあげることができる。)。この図4の構成では、両切欠き8e1,8e2が交わる溝部分は、内壁面8e2bが分断されているため、その部位だけ大きな空隙が形成される。これにより、切欠き8e2の屈曲する溝部分(図4において破線で示す円Q’が位置する部分)の溝幅が切欠き8e2の屈曲しない溝部分よりも大きくなる。つまり、切欠き8e1,8e2は屈曲する溝部分(切欠き8e2に対して切欠き8e1が開口する部分)と屈曲しない溝部分(切欠き8e2部分)とで溝幅が異なる。従って、リード線10は切欠き8e2の両端(屈曲しない溝部分)では係止されても、その中央(屈曲する溝部分)では摩擦力が小さいかまたは全く作用せず係止状態が不十分となり、僅かな外力がリード線10に加わっただけでも挿通方向に移動してしまう。これは、リード線10がハウジング8に適切に固定できたとしても、何らかの外力がリード線10に加わって切欠き8e2の中央(屈曲する溝部分)に移動すると、リード線10が挿通方向に動いてリード線10のが浮き上を招きがりリード線引出構造の崩れを誘発する現象として現れる。これの対応策として、両切欠き8e1,8e2の溝幅g1,g2を小さくすることにより、その屈曲する溝部分でのリード線10に対する摩擦力を大きくすることができるが、同時に屈曲しない溝部分におけるリード線10に対する摩擦力も一層大きくなり、リード線10を切欠き8e1,8e2に案内しにくくなるとともに、リード線10が損傷する恐れがある。
【0036】
ところが、本実施形態では、突起部8fがあることにより、切欠き8e1,8e2における屈曲しない溝部分での摩擦力は、リード線10を適切に係止可能にする程度でありながら、かつ、その屈曲する溝部分に形成される空間も切欠き8e2部分と同程度の大きさとすることができることから、適切にリード線10を係止可能にする程度とすることができる。
【0037】
(2) 両切欠き8e1,8e2の溝幅g1,g2がg1<g2の関係にあることから、切欠き8e2にあるリード線10が切欠き8e1を通過しにくくなる(外れにくい)とともに、切欠き8e2では切欠き8e1よりは摩擦力が小さいので少ない力で移動させることができ、鍔部8d1の軸線方向一端面側に引き出されたリード線10の引出方向の自由度が大きく、リード線10が取り扱いやすい。
【0038】
(3) 切欠き8e1の中心線c1と凹溝8d7の中心線c2とがずれていることにより、係止されたリード線10が切欠き8e1から外れにくい。これとは逆に凹溝8d7の中心線c2と切欠き8e1の中心線c1が近接すればする程、切欠き8e2から引き出されたリード線10が切欠き8e1に到達しやすく外れやすくなる。これは、係止されたリード線10は、凹溝8d7の位置を基準に切欠き8e2へ引き出されるためである。
【0039】
(4) リード線10が第6支柱部8c6に設けられた凹溝8d1,8d2,8d3,及び切欠き8d4において第6支柱部8c6に約1回巻回され、凹溝8d5,8d7において第6支柱部8c6とほぼ平行に案内され外枠部8bまで引き出された後、切欠き8e1を通じて切欠き8e2内に案内され、そして保持されることとなるので、リード線10がハウジング8に適切に固定され、第6支柱部8c6から浮き上がる等してモータ部4や周辺部位に接触したり、リード線10の断線やリード線10の接合部10a1のはがれ等を防止できる。よって、ファンモータ1はリード線10に関わる電気的な不具合が少なく信頼性が高い。
【0040】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0041】
上記実施形態では、両切欠き8e1,8e2にて平面視がT字状を形成する構成を示したが、この変形例として、図5に示すように切欠き8e1が切欠き8e2の長手方向の一端部に接続され平面視がL字状を形成する構成であってもよい。より詳細には、突起部8fは切欠き8e2の内壁面8e2aと切欠き8e1の内壁面8e1aとの交点に形成され、その突起部8fの先端面と、内壁面8e1bと内壁面8e2bとの交点と、からなる2点を通る円Q”がリード線10の線径よりも同一かまたは小さい。この構成では、切欠き8e1の中心線c1と凹溝8c6の中心線c2とが上記実施形態より離れるため、切欠き8e2に係止されたリード線10は切欠き8e1へ一層到達しにくい。なお、図示は省略するが、突起部8fは内壁面8e2bと内壁面8e2bとの交点に形成されていてもよい。
【0042】
以上、本実施形態およびこれの変形例について説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において変更は可能である。例えば、上記実施形態および変形例では、両切欠き8e1,8e2の溝幅の関係は、リード線10を係止することができればこれに限らず、例えば、同一であってもよい。また、両切欠き8e1,8e2の平面視がT字状またはL字状の屈曲形状を示したが、他の屈曲形状であってもよい。また、両切欠き8e1,8e2は、このファンモータ1の軸線方向に平行な方向に挿通するように形成されているが、これに限定されることなく垂直な方向或いは斜めの方向などに変更可能である。
【0043】
また、上記実施形態およびこれの変形例では、ファンモータの軸流型を用いて説明したが、他の型(遠心型や横流型など)であっても適用可能であるし、さらに、ファンモータ以外の電子または電気機器であってもよい。
【0044】
【考案の効果】
請求項1及び2に係る考案では、リード線の挿通方向に垂直な方向だけでなく、リード線の挿通方向においても移動しにくいことから、リード線をハウジングに適切に固定することができるリード線固定構造を実現できる。
【0045】
請求項3及び4に係る考案では、ファンモータにおいてリード線をハウジングに適切に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態のファンモータを示す断面図である。
【図2】図1におけるファンモータの底面図である。
【図3】図2におけるファンモータの平面側の要部平面図である。
【図4】本考案の実施形態に対する比較例を示す図である。
【図5】本考案の実施形態に対する変形例を示すファンモータの要部平面図である。
【符号の説明】
1 ファンモータ
2 インペラ部
4 モータ部
6 回路基板
8 ハウジング
8a 支持部
8b 外枠部
8c1乃至8c6 支柱部
8d1乃至8d3,8d5,8d7,8d11,8d12 凹溝
8d4,8d6,8d13,8e1,8e2 切欠き
8e1a,8e1b,8e2a,8e2b 内壁面
8f 突起部
10 リード線
10a1,10a2 接合部
Q,Q” 円
c1,c2 中心線
g1,g2 溝幅
【考案の属する技術分野】
本考案は、ファンモータ及びこれを備えたOA機器や家電機器等の各種電子または電気機器に設けられた回路基板から引き出されるリード線の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリード線固定構造として、ファンモータを用いて説明する。
【0003】
ファンモータは、コンピュータ、プリンタ、複写機、冷蔵庫、炊飯器、ゴミ処理機、通信中継局等の各種機器に幅広く搭載される。ファンモータの一般的な構造としては、インペラを有するファンモータと、このファンモータの回転を制御する回路基板と、ファンモータ及び回路基板を支持する支持部と、この支持部の外周側に所定の間隔をあけて位置する外枠部と、支持部を外枠部に対して連結する複数(例えば、周方向等間隔に4本)の支柱部とを有するハウジングと、を備えている。ファンモータが回転すると、インペラによって気流が外枠部の内側空間にファンモータの軸線方向に沿って生じる。これにより外枠部の内側空間は、軸線方向一方が吸気口で他方が排気口となる空気流路を構成する。
【0004】
回路基板は、ファンモータとハウジングの支持部との間に配置されている。回路基板は、ファンモータの回転を制御するための種々の電子部品が実装され、ファンモータのステータから引き出されるコイルおよび当該ファンモータの外部にある電源とをつなぐリード線が、それぞれ半田付けにより電気的に接合されている。リード線は、銅線をビニール等で被覆したものが通常は2本使用され、1つの支柱部を介して支持部側から外枠部側へ引き出される。
【0005】
その支柱部には、ファンモータの軸線方向一方に開口し、支柱部が延長する方向に沿って凹溝が設けられ、この凹溝を通ってリード線が引き出され、凹溝の途中には係合片が設けられリード線の浮き上がりを防止すると共に、凹溝の外枠部側の端部には、開口側の溝幅が奥側よりも狭い切欠き溝からなる係止手段が設けられ、リード線はこの切欠き溝の開口側から奥側へ案内されて外枠部の一端面側から他端面側へ挿通されハウジングに固定されている。リード線の線径は、その切欠き溝の開口側の溝幅より大きいため、リード線を切欠き溝の開口側を通るときに摩擦力を受けるが、この摩擦力に逆らって外力を加えることで奥側へ案内することができる。よって、その外力が加わらない限りリード線は切欠き溝に保持される(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開昭63−4396号公報
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記の係止手段では、リード線はハウジングから離脱するようなことはないが、切欠き溝に対するリード線の挿通方向(つまり、リード線が延びる方向)に移動し、支柱部の凹溝から浮き上がってしまうことがある。リード線が凹溝から浮き上がったままの状態で放置すると、ファンモータのモータ部やファンモータが使用される機器の周辺部位に接触する等してリード線の被覆が破損して短絡が生じたり、あるいは断線が生じるといった問題が発生することから、このような場合、通常は作業者が指等でリード線を摘んで引っ張ることで浮き上がりを解消しようとする。ところが、その際、過度にリード線を引っ張ってしまうと、リード線が断線したり、あるいは回路基板にリード線を接合するための半田がはがれる等の不具合が発生する懸念がある。 この欠点の対応策としては、係止手段の切欠き溝に挿通されたリード線をハウジングの一部(例えば、外枠部)にテープ等で固定する手法があるが、リード線の固定作業の工数および部品点数が増えることから製造コストが高くなる。
【0008】
以上は、ファンモータを例に説明したが、これに限定されるものではなく他の電子または電気機器においても、上記と同様にリード線をそのハウジングに固定する必要がある場合は同様の問題が発生する。
【0009】
本考案の目的は、部品を追加することなくリード線をハウジングに適切に固定することができるリード線引出構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】⇒クレームに合わせて修正せよ!
上記課題を解決するために、本考案のリード線固定構造は、電子または電気機器と、該電子または電気機器を制御する回路基板と、該電子または電気機器、及び該回路基板を保持するハウジングと、を備え、該回路基板に電気的に接合されたリード線が、該ハウジングに設けられた切欠き溝に挿通して固定されるリード線固定構造において、該切欠き溝は、該リード線を保持する保持溝と該ハウジングの外部から該保持溝内に該リード線を案内する案内溝とからなり、該保持溝及び該案内溝の全ての溝幅が該リード線の線径と同一かまたはこれよりも小さいことを特徴とする。
【0011】
前記切欠き溝は、前記リード線の挿通方向に垂直な方向に開口し、ここから奥側に直線状に延びる第1溝部と、略中央が該第1溝部に略直交し両端が閉塞する直線状である第2溝部と、該第2溝部における該第1溝部の奥側の延長線上の内壁面に設けられた突起部と、を有し、該第1溝部を形成する一対の内壁面と該第2溝部の該第1溝部側の内壁面とが交わって形成される一対の角部の先端と、該突起部の先端と、を通る円の直径が前記リード線の線径よりも小さいことを特徴とする。
【0012】
また、前記電子または電気機器は、ファンモータであり、前記ハウジングは、前記回路基板及び該ファンモータを取り囲むようにして保持する構成であることを特徴とする。
【0013】
さらに、前記ハウジングは、前記ファンモータ及び該回路基板を支持する支持部と、該支持部の外周側に所定の間隔をあけて位置する外枠部と、該支持部と該外枠部との間に延在してこれらを連結する複数の支柱部とを有しており、前記リード線は、前記回路基板から少なくとも1つの支柱部を介して該外枠部側へ、該支柱部に対して少なくとも1回巻回されて引き出されており、前記切欠き溝は、該外枠部に設けられていることを特徴とする。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態について、電子または電気機器の一例としてファンモータを用い、図1乃至図4を参照して説明する。図1はファンモータの縦断面図、図2はファンモータの底面図、図3は図2のファンモータの要部拡大図、図4は本考案の実施形態に対する比較例を示す。
【0015】
このファンモータ1は、図1及び2に示すように、インペラ部24bを有するモータ部4と、このモータ部4への通電を制御してインペラ部24bの回転を制御する制御回路を備えた回路基板6と、これらモータ部4及び回路基板6を支持するハウジング8とから構成されている。
【0016】
ハウジング8は、中央にモータ部4と回路基板6とを支持する外形形状が略円形形状の支持部8aと、この支持部8aの外周側に所定の間隔をあけて位置する外枠部8bと、これら支持部8aと外枠部8bとの間に延在してこれらを連結する6本の支柱部8c1乃至8c6とが、合成樹脂により一体成形されて構成されている。
【0017】
支持部8aは、円板状で軸線方向一方側(図2の紙面裏側)の平面の中央に円筒部8a1と、外周縁に1個の貫通孔8a2が設けられ、この円筒部8a1にモータ部4が後述するようにして支持される。
【0018】
外枠部8bには、インペラ部24bを含むモータ部4を収容する中空状の円筒体と、この円筒体の両開口端の周縁から外方側に延設された外形形状が略矩形状をなす鍔部8b1とが設けられ、その円筒体の両開口端にはそれぞれ鍔部8b1の四隅に対応する位置には円筒体の開口面積が外方側に向かって拡大するよう傾斜面が設けられている。この円筒体における軸線方向他方側(図2に図示される側)の開口端に、外枠部8bの円筒体の内周面と支持部8aの外周面とを連結する各支柱部8c1乃至8c6が形成されている。
【0019】
6本の支柱部8c1乃至8c6は、軸線方向と平行な方向に所定の肉厚を有し、かつこの肉厚よりも充分に大きい幅を有し、断面が長方形の細長い薄板で、支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設されている。より詳細には、それらのうちの第1,2の支柱部8c1及び8c2(図2の紙面上側を第1支柱部、下側を第2支柱部という)が鍔部8b1の一辺の中央から支持部8aを介して対向する他の一辺の中央とを直線で結ぶようにして設けられ、第3の支柱部8c3(第3支柱部)が鍔部8b1のそれら二辺とは別の一辺の中央から少しずれた部位から支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設され、第4の支柱部8c4(第4支柱部)が支持部8aを中心にして第3支柱部8cの180度回転対称となる部位(第3支柱部8cが設けられた一辺に対して支持部aを挟んで対向する一辺)から支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設され、第5の支柱部8c5(第5支柱部)が第3支柱部8cと同じ辺であって第2支柱部8c2に隣接する側から第3支柱部8c3と平行に支持部8aと外枠部8bとの間に直線状に延設され、第6の支柱部8c6(第6支柱部)が支持部8aを中心にして第5支柱部8cの180度回転対称となる部位(第4支柱部8c4が設けられた一辺)に支持部8aと外枠部8bとの間に第4支柱部8c4と平行となるよう直線状に延設されている。このとき、上記貫通孔8a2は、第6支柱部8c6と支持部8aとの接合部付近に位置する。なお、第6支柱部8c6には後述するリード線が巻回されるが詳細は後述する。
【0020】
円筒部8a1の外周面には、鉄心にインシュレータを介して巻線が巻回されてなるステータが嵌合固定されている。円筒部8a1の内周面には、軸受手段が嵌合固定され回転軸が回転自在に支持されている。回転軸はカップ状の磁性材からなるヨークに圧入等の手段によって固定されるとともに、このヨークの内周側であってステータに対向する位置には永久磁石が例えば接着等の手段によって固着されている。またインペラ部24bは、ヨークの外周を覆うカップ部4aとこのカップ部4aの外周に放射状に設けられた複数のブレード部とが合成樹脂により一体成形されて、ヨークに一体的に設けられる。これら回転軸、ヨーク、永久磁石及びインペラ部24bによりロータを構成する。ステータの巻線に所定の電流が供給されると、ステータと永久磁石とにおける磁気的相互作用によりロータが回転駆動する。
【0021】
インペラ部24bが回転すると、外枠部8bの内側を軸線方向に略平行な方向に気流が生じる。このとき、外枠部8bの内側は軸線方向一方が吸気口で他方が排気口である空気流路を構成する。
【0022】
回路基板6は、支持部8aとステータとの間であって円筒部8a1の外周側に配置される環状板であり、ガラスエポキシ樹脂により形成されている。回路基板6の軸線方向一方側の平面には、ステータへの電流を制御する種々の電子部品が実装されている。ステータの巻線は、インシュレータに埋設された複数本の接続ピンの一端に絡げられ他端がその回路基板6に半田付けされている。回路基板6は、それら接続ピンが半田付けされることによりステータに一体的に固定されている。さらに回路基板6の軸線方向他方側の平面は、外部電源からステータに電流を供給するために2本のリード線10の一端が半田付けされて接合部10a1を形成している。これらリード線10の接合部10a1は、回路基板6の外周縁付近の周縁に沿って並列して配置され、ここからリード線10が半径方向外方に引き出される。また、これら接合部10a1は支持部8aの貫通孔8a2に対向し、接合部10a1の突出部が貫通孔8a2内に収容されている。
【0023】
次に、上記第6支柱部8c6の詳細形状について図2及び3を参照して説明する。第6支柱部8c6の軸線方向一方側の平面には、当該ファンモータ1の回転軸線と支持部8aとの交点Cを中心としたときに、この交点Cと接合部10a1とを半径方向に結ぶ直線上に凹溝8d1が設けられ、この第6支柱部8c6の一方(図2の紙面上側)の側面において、第6支柱部8c6の軸線方向他方側の平面に向け外枠部8b側に幾分傾斜する凹溝8d2が凹溝8d1に連続して設けられている。また第6支柱部8c6の軸線方向他方側の平面において、第6支柱部8c6の他方(図2の紙面下側)の側面に向け外枠部8b側に幾分傾斜する凹溝8d3が凹溝8d2に連続して設けられている。これら凹溝8d1,8d3の溝深さはリード線10の線径とほぼ同等の大きさで、それらの溝幅はリード線10の線径の約2倍より幾分大きい。また、この第6支柱部8c6の他方の側面において、第6支柱部8c6の他方の側面側に向かって支柱部8cを切り欠いた切欠き8d4が凹溝8d3に連続して設けられている。切欠き8d4の深さは、リード線10の線径の約3倍程で、その切欠き8d4における第6支柱部8c6の延長方向(図2の矢印A2の方向)の長さは凹溝8d3から第6支柱部8c6の中間手前付近までである。また、この第6支柱部8c6の軸線方向一方側の平面において、第6支柱部8c6の両側面を残して外枠部8b側に向けて直線状にのびる凹溝8d5が切欠き8d4に連続して設けられている。更に、第6支柱部8c6の一方の側面において、支柱部8cの他方の側面側に向かって切り欠いた凹溝8d6が外枠部8dの手前まで凹溝8d5に連続して設けられている。凹溝8d6の形状は、凹溝8d4とほぼ同様である。また、第6支柱部8c6の軸線方向他方側の平面において、第6支柱部8c6の両側面を残して外枠部8bの鍔部8b1まで直線状にのびる凹溝8d7が凹溝8d6に連続して設けられている。凹溝8d5,8d7の溝深さは、リード線10の線径とほぼ同等の大きさで、それらの溝幅はリード線10の線径の約2倍程である。凹溝8d3の底面は、凹溝8d5の底面よりも軸線方向の他方側に幾分ずれて位置し、凹溝8d5の底面は、凹溝8d7の底面よりも軸線方向の一方側に幾分ずれて位置し、凹溝8d3,8d5の底面は軸線方向にほぼ同じ位置である。
【0024】
つまり、第6支柱部8c6には、これの周囲を略一周する凹溝8d1乃至8d3と切欠き8d4を有し、さらに凹溝8d5と凹溝8d7が支持部8aから外枠部8b側に向かって切欠き8d6を介して断続的かつ第6支柱部8c6の厚み方向(モータ部4の軸線方向)に対して互いに反対向きに開口するように設けられている。
【0025】
さらに、図3に示すように、鍔部8d1において、鍔部8d1の外側面から凹溝8d7に接続するように直線状に同一幅で切り込まれた切欠き8e1(案内溝)と、この切欠き8e1の奥側であって、切欠き8e1の長手方向(図3の左右方向)に垂直な方向(図3の上下方向)に直線状に同一幅で切り込まれた切欠き8e2(保持溝)とが設けられている。切欠き8e2の長手方向(図3の上下方向)の略中央にて切欠き8e1が開口し交わることから、両切欠き8e1,8e2は平面視T字状、即ち、両切欠き8e1,8e2は屈曲した形状を形成している。これら両切欠き8e1,8e2は鍔部8d1の軸線方向一端面と軸線方向他端面とを連通する。尚、切欠き8e1を幅方向に二等分する中心線c1(図3において一点鎖線で示す)と凹溝8d7を幅方向に二等分する中心線c2(同様に図3において一点鎖線で示す)とは幾分ずれている。また、両切欠き8e1,8e2の切欠き幅g1,g2は、リード線10の線径と同一かまたは幾分小さい。このとき、両切欠き幅g1,g2は、g1<g2の関係にある。
【0026】
切欠き8e2において凹溝8d7に連続する内壁面8e2a(一方の内壁面とする)には、切欠き8e1側に突出する突起部8fが形成されている。この突起部8fは、切欠き8e1の中心線c1の延長線に中心が通る平面視が半円形であって、内壁面8e2aの軸線方向全体にわたって連続する形状である。この突起部8fの内壁面8e2aから切欠き8e1側への突出量はこの突起部8fの先端面と、切欠き8e1の一対の内壁面8e1a,8e1bと切欠き8e2の他方の内壁面8e2bとが交わって形成される一対の角部8g1,8g2と、からなる3点を通る円Q(図3において破線で示す)の直径がリード線10の線径と同一か幾分小さくなる程度である。つまり、切欠き8e1,8e2は、全ての溝幅がリード線10の線径と同一かまたはこれよりも小さい。
【0027】
回路基板6に接続された2本のリード線10は、凹溝8d1乃至8d3,及び切欠き8d4において第6支柱部8c6に約1回巻回し、切欠き8d6を介して凹溝8d5,8d7において第6支柱部8c6とほぼ平行に案内され外枠部8bまで引き出されたリード線引出構造となる。リード線10は、第6支柱部8c6を約1回巻回されて回路基板6から外枠部8b側へ引き出されることから、リード線10と第6支柱部8c6との接触面積が多くなるとともに摩擦抵抗も大きくなり、リード線10の接合部10a1およびリード線10自体に負荷がかかりにくい。これにより、第6支柱部8c6からのリード線10の浮き上がりが発生しにくく、かつリード線10の断線や接合部10a1のはがれが発生しにくいリード線の引出構造を得ることができる。
【0028】
このリード線引出構造を維持するために、リード線10は鍔部8d1の切欠き8e1から切欠き8e2に案内してハウジング8に係止されている(つまり、切欠き8e1,8e2は係止手段となる)。
【0029】
詳細には、外枠部8bに到達したリード線10は、一本毎にこれの側面を切欠き8e1の鍔部8d1の外側面の開口から奥側(切欠き8e2がある方向)へ案内され、切欠き8e2に到達した後、切欠き8e2の一対の奥側(図3の上下側)へ案内される。2本のリード線10は、切欠き8e2の一対の奥側の一方に案内されてもよいし、両方に分けて案内されてもよい。切欠き8e1の開口側の角部は、アール状に面取りされていてリード線10を案内しやすくなっている。これにより、リード線10は、鍔部8d1の軸線方向他端面から軸線方向一端面に挿通される(このリード線10が挿通する方向をリード線10の挿通方向とする。)。
【0030】
切欠き8e1の溝幅g1とリード線10の線径との関係から、リード線10が切欠き8e1を通るとき内壁面8e1a,8e1bに対して摩擦力を受けるが、この摩擦力に逆らって外力を加えることにより切欠き8e2側へ案内することができる。切欠き8e2を通るときもリード線10は内壁面8e2a、8e2bに対して摩擦力を受けるが、同様にその外力を加えることで案内できる。
【0031】
このようにして、リード線10は切欠き8e2において係止され、何ら固定手段を用いることなくリード線10がハウジング8に固定されるリード線固定構造を構成する。なお、リード線10を第6支柱部8c6から外したい場合は、係止されたリード線10に対する摩擦力以上の外力を加えて係止状態を解除することで実現できる。
【0032】
このようなリード線固定構造には、次の特徴がある。
【0033】
(1) 切欠き8e1を通じてリード線10を切欠き8e2内に案内することで、リード線10はその内壁面8e2a,8e2bより摩擦力を受けて切欠き8e2に係止される(リード線10のの挿通方向に移動が規制される)。また、リード線10を係止する切欠き8e2が、切欠き8e1の奥側であって切欠き8e1に対して直交することで、切欠き8e1とともに屈曲する構成をなすことから、切欠き8e2にあるリード線10が切欠き8e1に移動しにくくの挿通方向に垂直な方向に対してもリード線10は外れにくい。
【0034】
特に、リード線10を係止する部位が、両切欠き8e1,8e2にてリード線10の挿通方向の平面視が屈曲する溝であって、かつ切欠き8e2の内壁面8e2aに突起部8fが形成されていることから、両切欠き8e1,8e2が交わる溝部分(屈曲した溝部分)においても、リード線10は突起部8f、角部8g1,8g2から摩擦力を受け、係止状態が崩れにくい。つまり、リード線10は切欠き8e1,8e2のどの部位でも溝幅が線径より小さいため係止状態を良好に保つことができる。
【0035】
この実施形態の比較例として、例えば、図4に示すように、上記の突起部8fがなく内壁面8e2aが平坦面である構成を示すことができる(他の比較例として、突起部8fがある場合でも上記円Qの直径がリード線10の線径よりも大きい場合をあげることができる。)。この図4の構成では、両切欠き8e1,8e2が交わる溝部分は、内壁面8e2bが分断されているため、その部位だけ大きな空隙が形成される。これにより、切欠き8e2の屈曲する溝部分(図4において破線で示す円Q’が位置する部分)の溝幅が切欠き8e2の屈曲しない溝部分よりも大きくなる。つまり、切欠き8e1,8e2は屈曲する溝部分(切欠き8e2に対して切欠き8e1が開口する部分)と屈曲しない溝部分(切欠き8e2部分)とで溝幅が異なる。従って、リード線10は切欠き8e2の両端(屈曲しない溝部分)では係止されても、その中央(屈曲する溝部分)では摩擦力が小さいかまたは全く作用せず係止状態が不十分となり、僅かな外力がリード線10に加わっただけでも挿通方向に移動してしまう。これは、リード線10がハウジング8に適切に固定できたとしても、何らかの外力がリード線10に加わって切欠き8e2の中央(屈曲する溝部分)に移動すると、リード線10が挿通方向に動いてリード線10のが浮き上を招きがりリード線引出構造の崩れを誘発する現象として現れる。これの対応策として、両切欠き8e1,8e2の溝幅g1,g2を小さくすることにより、その屈曲する溝部分でのリード線10に対する摩擦力を大きくすることができるが、同時に屈曲しない溝部分におけるリード線10に対する摩擦力も一層大きくなり、リード線10を切欠き8e1,8e2に案内しにくくなるとともに、リード線10が損傷する恐れがある。
【0036】
ところが、本実施形態では、突起部8fがあることにより、切欠き8e1,8e2における屈曲しない溝部分での摩擦力は、リード線10を適切に係止可能にする程度でありながら、かつ、その屈曲する溝部分に形成される空間も切欠き8e2部分と同程度の大きさとすることができることから、適切にリード線10を係止可能にする程度とすることができる。
【0037】
(2) 両切欠き8e1,8e2の溝幅g1,g2がg1<g2の関係にあることから、切欠き8e2にあるリード線10が切欠き8e1を通過しにくくなる(外れにくい)とともに、切欠き8e2では切欠き8e1よりは摩擦力が小さいので少ない力で移動させることができ、鍔部8d1の軸線方向一端面側に引き出されたリード線10の引出方向の自由度が大きく、リード線10が取り扱いやすい。
【0038】
(3) 切欠き8e1の中心線c1と凹溝8d7の中心線c2とがずれていることにより、係止されたリード線10が切欠き8e1から外れにくい。これとは逆に凹溝8d7の中心線c2と切欠き8e1の中心線c1が近接すればする程、切欠き8e2から引き出されたリード線10が切欠き8e1に到達しやすく外れやすくなる。これは、係止されたリード線10は、凹溝8d7の位置を基準に切欠き8e2へ引き出されるためである。
【0039】
(4) リード線10が第6支柱部8c6に設けられた凹溝8d1,8d2,8d3,及び切欠き8d4において第6支柱部8c6に約1回巻回され、凹溝8d5,8d7において第6支柱部8c6とほぼ平行に案内され外枠部8bまで引き出された後、切欠き8e1を通じて切欠き8e2内に案内され、そして保持されることとなるので、リード線10がハウジング8に適切に固定され、第6支柱部8c6から浮き上がる等してモータ部4や周辺部位に接触したり、リード線10の断線やリード線10の接合部10a1のはがれ等を防止できる。よって、ファンモータ1はリード線10に関わる電気的な不具合が少なく信頼性が高い。
【0040】
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
【0041】
上記実施形態では、両切欠き8e1,8e2にて平面視がT字状を形成する構成を示したが、この変形例として、図5に示すように切欠き8e1が切欠き8e2の長手方向の一端部に接続され平面視がL字状を形成する構成であってもよい。より詳細には、突起部8fは切欠き8e2の内壁面8e2aと切欠き8e1の内壁面8e1aとの交点に形成され、その突起部8fの先端面と、内壁面8e1bと内壁面8e2bとの交点と、からなる2点を通る円Q”がリード線10の線径よりも同一かまたは小さい。この構成では、切欠き8e1の中心線c1と凹溝8c6の中心線c2とが上記実施形態より離れるため、切欠き8e2に係止されたリード線10は切欠き8e1へ一層到達しにくい。なお、図示は省略するが、突起部8fは内壁面8e2bと内壁面8e2bとの交点に形成されていてもよい。
【0042】
以上、本実施形態およびこれの変形例について説明したが、本考案はこれらに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲において変更は可能である。例えば、上記実施形態および変形例では、両切欠き8e1,8e2の溝幅の関係は、リード線10を係止することができればこれに限らず、例えば、同一であってもよい。また、両切欠き8e1,8e2の平面視がT字状またはL字状の屈曲形状を示したが、他の屈曲形状であってもよい。また、両切欠き8e1,8e2は、このファンモータ1の軸線方向に平行な方向に挿通するように形成されているが、これに限定されることなく垂直な方向或いは斜めの方向などに変更可能である。
【0043】
また、上記実施形態およびこれの変形例では、ファンモータの軸流型を用いて説明したが、他の型(遠心型や横流型など)であっても適用可能であるし、さらに、ファンモータ以外の電子または電気機器であってもよい。
【0044】
【考案の効果】
請求項1及び2に係る考案では、リード線の挿通方向に垂直な方向だけでなく、リード線の挿通方向においても移動しにくいことから、リード線をハウジングに適切に固定することができるリード線固定構造を実現できる。
【0045】
請求項3及び4に係る考案では、ファンモータにおいてリード線をハウジングに適切に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態のファンモータを示す断面図である。
【図2】図1におけるファンモータの底面図である。
【図3】図2におけるファンモータの平面側の要部平面図である。
【図4】本考案の実施形態に対する比較例を示す図である。
【図5】本考案の実施形態に対する変形例を示すファンモータの要部平面図である。
【符号の説明】
1 ファンモータ
2 インペラ部
4 モータ部
6 回路基板
8 ハウジング
8a 支持部
8b 外枠部
8c1乃至8c6 支柱部
8d1乃至8d3,8d5,8d7,8d11,8d12 凹溝
8d4,8d6,8d13,8e1,8e2 切欠き
8e1a,8e1b,8e2a,8e2b 内壁面
8f 突起部
10 リード線
10a1,10a2 接合部
Q,Q” 円
c1,c2 中心線
g1,g2 溝幅
Claims (4)
- 電子または電気機器と、
該電子または電気機器を制御する回路基板と、
該電子または電気機器、及び該回路基板を保持するハウジングと、を備え、
該回路基板に電気的に接合されたリード線が、該ハウジングに設けられた切欠き溝に挿通して固定されるリード線固定構造において、
該切欠き溝は、該リード線を保持する保持溝と該ハウジングの外部から該保持溝内に該リード線を案内する案内溝とからなり、該保持溝及び該案内溝の全ての溝幅が該リード線の線径と同一かまたはこれよりも小さいことを特徴とするリード線固定構造。 - 前記案内溝は、前記保持溝に対して略直交するよう設けられており、また前記保持溝内には前記案内溝の開口に対応する部位に突起部が設けられているとともに、
前記案内溝の開口を規定する前記案内溝と前記保持溝との角部と、該突起部の先端と、を通る円の直径が前記リード線の線径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のリード線固定構造。 - 前記電子または電気機器は、ファンモータであり、
前記ハウジングは、前記回路基板及び該ファンモータを取り囲むようにして保持する構成であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリード線固定構造。 - 前記ハウジングは、前記ファンモータ及び該回路基板を支持する支持部と、該支持部の外周側に所定の間隔をあけて位置する外枠部と、該支持部と該外枠部との間に延在してこれらを連結する複数の支柱部とを有しており、
前記リード線は、前記回路基板から少なくとも1つの支柱部を介して該外枠部側へ、該支柱部に対して少なくとも1回巻回されて引き出されており、
前記切欠き溝は、該外枠部に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のリード線固定構造。
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-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003002975U patent/JP3098046U/ja not_active Expired - Lifetime
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