JP2008217465A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙幣の搬送異常を検知したとき、入金収納搬送路(27c、27a、27h、27e)、出金搬送路(27e、27h、27a、27c、27d、27b)および出金リジェクト搬送路(27f、27e、27g)を空転させ、残留した紙幣を除去した後、その入金収納搬送路、出金搬送路および出金リジェクト搬送路で紙幣を搬送して紙幣が残留していないことを確認するようにした。
【選択図】 図3
Description
図1において、1は自動取引装置であり、銀行等の金融機関の店舗またはコンビニエンスストア等の店舗等に設置されるものである。この自動取引装置1は顧客の操作により現金引出しや現金入金等の取引ができるものである。
11は顧客操作表示部であり、タッチパネル等の操作部および液晶ディスプレイ等の表示部で構成されたものである。この顧客操作表示部11はCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示部上にタッチパネルを配置し顧客が行う入力操作等を検知するものであり、また、取引選択画面、顧客が選択した取引に対して顧客の入力操作等の誘導を行う画面および入力された情報等を表示するものである。
13は紙幣入出金機であり、現金引出し取引や現金入金取引に伴う紙幣入出金処理を行うものである。ここで、紙幣入金処理とは顧客により接客部に投入された紙幣を計数して金庫に収納することである。また、紙幣出金処理とは顧客の操作により指定した金額に相当する紙幣を金庫から繰り出して接客口に搬送して顧客に払い出すことである。なお、紙幣入出金機の構成の詳細は後述する。
15は記憶部であり、半導体メモリや磁気ディスク等で構成され情報を記憶し、記憶した情報を読取ることができるものである。この記憶部15には自動取引装置1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)、顧客操作表示部11に表示する画面データおよび顧客が行う取引に必要な情報等を記憶する。
図3において21は接客部で、内部に紙幣入金室21aおよび紙幣集積室21bを有している。
22は鑑別部であり、搬送された紙幣の真偽、正損、金種等の鑑別、連鎖、斜行等の搬送異常等の検出、および計数等を行うものである。
24a〜24dは紙幣を金種別に収納する紙幣収納部(紙幣収納庫)で、機体の下部側に左右方向に並べて配置されており、24eは入金取引時の損券等を収納する紙幣収納部(紙幣収納庫)で、この紙幣収納部24eは紙幣収納部24a〜24dに比べて上下方向の長さが短いものとなっている。
搬送路27aは接客部21の紙幣入金室21aと鑑別部22とを接続するように設けられ、搬送路27bは接客部21の紙幣集積室21bと搬送路27aの途中に設けられた分岐部とを接続するように設けられている。
搬送路27eは紙幣収納部24a〜24eのそれぞれを接続するように設けられ、搬送路27fは搬送路27cの途中に設けられた分岐部と搬送路27eの紙幣収納部24dと紙幣収納部24eの間に設けられた分岐部とを接続するように設けられている。
搬送路27hは紙幣収納部24aと紙幣収納部24bの間に設けられた分岐部と接客部21の紙幣入金室21aと搬送路27aの搬送路27bとの分岐部とを接続するように設けられている。
収納部出入口28a〜28dは、搬送路27eと紙幣収納部24a〜24dとを接続するように設けられ、搬送路27eから紙幣収納部24a〜24dへ集積する紙幣や紙幣収納部24a〜24dから搬送路27eへ繰出される紙幣を搬入および搬出することができるようになっている。
収納部出入口28fは、搬送路27gと取忘れ紙幣収納部25とを接続するように設けられ、搬送路27gから取忘れ紙幣収納部25へ収納する紙幣を搬入することができるようになっている。
29は紙幣検知センサであり、搬送路27や収納部出入口28の紙幣の通路を挟んで発光部と受光部が対向配置された光学式センサ等である。この紙幣検知センサ29は上記各部から繰出される紙幣や各部へ搬送された紙幣の通過を検知するとともにその紙幣の搬送状態を監視(紙幣の搬送異常を検知)するために各部に設けられている。
紙幣検知センサ29bは、搬送路27aの鑑別部22の出入口の近傍に配置され、また紙幣検知センサ29cは、搬送路27cの鑑別部22の出入口の近傍に配置され、鑑別部22へ搬入される紙幣、または鑑別部22から搬出される紙幣の搬送状態を監視する。
紙幣検知センサ29eは、接客部21の紙幣集積室21bの入口の近傍の搬送路27bに配置され、紙幣集積室21bへ搬入される紙幣の搬送状態を監視する。
紙幣検知センサ29f〜29iは、それぞれ紙幣収納部24a〜24dの紙幣の出入口である収納部出入口28a〜28dに配置され、それぞれ紙幣収納部24a〜24dから繰出される紙幣や搬入される紙幣の搬送状態を監視する。
紙幣検知センサ29kは、取忘れ紙幣収納部25の入口である収納部出入口28fに配置され、取忘れ紙幣収納部25へ搬入される紙幣の搬送状態を監視する。
紙幣検知センサ29lは、リジェクト収納部26の入口である収納部出入口28gに配置され、リジェクト収納部26へ搬入される紙幣の搬送状態を監視する。
図2において、30は半導体メモリ等の記憶部、31はCPU等の演算および制御手段等で構成された制御部であり、この制御部31は記憶部30に格納された制御プログラムに基づいて本紙幣入出金機13全体の動作を制御する機能を有している。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例では、入金取引や引出し取引において紙幣の詰まり等の搬送異常が発生した後、収納部出入口28a〜28dに紙幣が残留する可能性がある動作について説明する。
なお、本実施例では、説明を簡単にするため万円券のみが接客部21の入金室21aに投入されるものとし、また紙幣収納部24a、24bに万円券、紙幣収納部24c、24dに千円券を収納するものとする。
図示しない自動取引装置1の近接センサにより顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は取引選択画面を表示する。この取引選択画面は、「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」、「お預入れ」等の取引選択ボタンで構成されたものである。
顧客操作表示部11が「お預入れ」の取引選択ボタンの押下を検知すると主制御部16の指示により顧客操作表示部11は顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカード挿入返却口から挿入する。
紙幣入出金機13の制御部31は接客部21の図示しないシャッタを開放し、顧客は接客部21の紙幣入金室21aへ紙幣を投入するものとする。
繰出された紙幣は図4(a)の太い実線で示すように搬送路27aにより鑑別部22へ搬送され、鑑別部22で真券と鑑別された紙幣は搬送路27cで一時保留部23へ搬送されて集積される。一方、鑑別部22で真券でないと鑑別された紙幣は顧客へ返却するため搬送路27dおよび搬送路27bにより接客部21の紙幣集積室21bへ集積される。
計数結果の通知を受けた主制御部16の指示により顧客操作表示部11は計数結果である入金金額を表示するとともにその入金金額の確定を指示するための「確認」ボタンや投入した紙幣を返却するための「返却」ボタン等で構成された入金金額確認画面を表示する。
「確認」ボタンの押下を検知した主制御部16の指示により紙幣入出金機13の制御部31は一時保留部23に集積された紙幣を繰出し、図4(b)の太い実線で示すように搬送路27c、27a、27eにより収納部出入口28aを経由し紙幣収納部24aへ搬送して集積し、収納させる。
上記動作において、制御部31は紙幣検知センサ29および記憶部30に記憶した紙幣通過監視時間により紙幣の詰まりを検出するものとする。
紙幣の詰まりを検知すると制御部31は搬送路27c、27a、27eを停止させた後、図5の太い実線で示すように残留した紙幣が一時保留部23へ搬送されて集積されるように搬送路27c、27a、27eを一時保留部23の方向へ所定の時間が経過するまで空転させる紙幣除去処理を行う。
このようにして搬送路27c、27a、27e(入金収納搬送路)に残留した紙幣を除去する。
紙幣除去処理を行うと制御部31は図6に示すように一時保留部23に集積されたすべての紙幣を繰出し、搬送路27c、27a、27eにより紙幣収納部24eへ搬送して集積し、収納させるクリーニング処理を行う。
したがって、紙幣が残留している可能性がある部位は収納部出入口28aであり、一時保留部23と紙幣収納部24eとを結ぶ搬送路27c、27a、27e(入金収納搬送路)に紙幣は残留していないことを確認することができる。
なお、本実施例では、説明を簡単にするため万円券のみが支払われるものとし、その万円券は紙幣収納部24aから繰出されるものとする。また紙幣収納部24a、24bに万円券、紙幣収納部24c、24dに千円券が収納されているものとする。
図示しない自動取引装置1の近接センサにより顧客の接近を検知すると自動取引装置1の顧客操作表示部11は取引選択画面を表示する。この取引選択画面は、「いらっしゃいませ。お取引をお選びください。」等の文言および「お引出し」、「お預入れ」等の取引選択ボタンで構成されたものである。
顧客操作表示部11が「お引出し」の取引選択ボタンの押下を検知すると主制御部16の指示により顧客操作表示部11は顧客にカードの挿入を促すカード挿入誘導画面を表示する。顧客はカード挿入誘導画面にしたがって所持しているカードをカード挿入返却口から挿入する。
主制御部16は入力された暗証番号により本人確認を行い、顧客が本人であることが確認できると顧客操作表示部11は出金金額を入力するための出金金額入力画面を表示するとともに出金金額の入力を受け付ける。
紙幣入出金機13の制御部31は図7の太い実線で示すように紙幣収納部24aから紙幣を繰出し、収納部出入口28aを経由して搬送路27e、27h、27aにより鑑別部22へ搬送し、鑑別部22で正券と鑑別された紙幣は搬送路27c、27d、27bにより紙幣集積室21bへ搬送して集積する。一方、鑑別部22で損券等の出金に適さない出金リジェクト紙幣と鑑別された紙幣は搬送路27c、27f、27e、27gによりリジェクト収納部26へ搬送して集積する。
上記動作において、制御部31は紙幣検知センサ29および記憶部30に記憶した紙幣通過監視時間により紙幣の詰まりを検出するものとする。
このようにして搬送路27e、27h、27a、27c、27d、27b(出金搬送路)、および搬送路27f、27e、27g(出金リジェクト搬送路)に残留した紙幣を除去する。
このクリーニング処理において紙幣集積室21bに集積されたすべての紙幣を一時保留部23へ搬送して集積することにより制御部31は入金室21aと一時保留部23とを結ぶ搬送路27a、27cに紙幣が残留していないと判定する。
このクリーニング処理において一時保留部23に集積されたすべての紙幣を紙幣収納部24aまたは24bへ搬送して集積することにより制御部31は一時保留部23と紙幣収納部24aまたは24bとを結ぶ搬送路27c、27h、27eに紙幣が残留していないと判定する。
このクリーニング処理において紙幣集積室21bに集積された紙幣を一時保留部23へ搬送して集積することにより制御部31は搬送路27a、27cに紙幣が残留していないと判定する。
このクリーニング処理において一時保留部23に集積された紙幣をリジェクト収納部26へ搬送して集積することにより制御部31は一時保留部23とリジェクト収納部26とを結ぶ搬送路27c、27h、27e、27gに紙幣が残留していないと判定する。
なお、上記のクリーニング処理において紙幣の詰まり等の搬送異常が検出された場合、制御部31は搬送路27に紙幣が残留している可能性があると判定する。
上述したように入金処理や出金処理において紙幣の詰まり等の搬送異常が検出された後、紙幣除去処理およびクリーニング処理を行うことにより搬送路27に紙幣が残留していないことを確認することができ、搬送路27に紙幣が残留していないことが確認できた場合、紙幣が残留している収納部出入口28を有する紙幣収納部24を使用した取引、例えば収納部出入口28aに紙幣が残留している場合、紙幣収納部24aへの紙幣の集積および紙幣収納部24aからの紙幣の繰り出しを行う取引だけを制限することができる。
以上説明したように、本実施例では、入金処理や出金処理において紙幣の詰まり等の搬送異常が検出された後、紙幣除去処理およびクリーニング処理を行うことにより搬送路27に紙幣が残留していないことを確認することができるようになり、搬送路27に紙幣が残留していないことが確認できた場合、紙幣が残留している収納部出入口28を有する紙幣収納部24を使用した取引だけを制限することができるという効果が得られる。
2 通信回線
11 顧客操作表示部
12 カードリーダ部
13 紙幣入出金機
14 硬貨入出金機
15 記憶部
16 主制御部
21 接客部
22 鑑別部
23 一時保留部
24a〜24e 紙幣収納部
25 取忘れ紙幣収納部
26 リジェクト紙幣収納部
27 搬送路
28a〜28g 収納部出入口
29a〜29l 紙幣検知センサ
30 記憶部
31 制御部
Claims (3)
- 顧客が投入した紙幣を1枚ずつ分離して繰り出す接客部と、前記接客部から繰り出された紙幣を一時保留する一時保留部と、前記一時保留部から繰り出された紙幣を収納する複数の紙幣収納部と、前記一時保留部と前記複数の紙幣収納部の収納部出入口とを一本で結ぶ入金収納搬送路を備え、前記接客部に投入された紙幣を紙幣収納部へ収納する入金処理を行う紙幣入出金機を有する自動取引装置において、
前記入金収納搬送路および収納部出入口で搬送される紙幣の搬送異常を検知する搬送異常検知手段と、
前記搬送異常検知手段で紙幣の搬送異常を検知したとき、前記入金収納搬送路を一時保留部の方向に空転させ、残留した紙幣を一時保留部に集積させる残留紙幣除去手段と、
前記残留紙幣除去手段で一時保留部に集積されたすべての紙幣を繰り出し、前記入金収納搬送路の末端に配置された紙幣収納部へ搬送して該入金収納搬送路に紙幣が残留していないことを確認するクリーニング手段とを設けた紙幣入出金機を有することを特徴とする自動取引装置。 - 紙幣を収納する複数の紙幣収納部と、顧客に引渡す紙幣を集積する接客部と、前記紙幣収納部の収納部出入口と前記接客部とを一本で結ぶ出金搬送路と、前記出金搬送路上に紙幣を鑑別する鑑別部と、前記鑑別部で出金に適さないと鑑別された紙幣を収納する出金リジェクト収納部と、前記鑑別部の出口近傍の出金搬送路の分岐部と出金リジェクト収納部とを結ぶ出金リジェクト搬送路とを備え、前記紙幣収納部から繰り出され、鑑別部で出金に適すると鑑別された紙幣を前記接客部へ搬送して集積する出金処理を行う紙幣入出金機を有する自動取引装置において、
前記出金搬送路、出金リジェクト搬送路および収納部出入口で搬送される紙幣の搬送異常を検知する搬送異常検知手段と、
前記搬送異常検知手段で紙幣の搬送異常を検知したとき、前記出金搬送路を接客部の方向に空転させるとともに前記出金リジェクト搬送路を出金リジェクト収納部の方向へ空転させて残留した紙幣を接客部または出金リジェクト収納部に集積させる残留紙幣除去手段と、
前記残留紙幣除去手段で接客部に集積されたすべての紙幣を繰り出し、紙幣収納部へ搬送して集積させ、該紙幣収納部から繰り出した紙幣を接客部へ搬送して集積させ、該接客部から繰り出した紙幣を一時保留する一時保留部へ搬送して集積させ、該一時保留部から繰り出した紙幣を出金リジェクト収納部へ搬送して前記出金搬送路に紙幣が残留していないことを確認するとともに前記紙幣収納部から繰り出した紙幣を前記出金リジェクト収納部へ搬送して前記出金リジェクト搬送路に紙幣が残留していないことを確認するクリーニング手段とを設けた紙幣入出金機を有することを特徴とする自動取引装置。 - 請求項2の自動取引装置において、
前記搬送異常検知手段が収納部出入口で紙幣の搬送異常を検知したとき、前記クリーニング手段は、前記残留紙幣除去手段で接客部に集積させた紙幣を該収納部出入口以外の紙幣収納部へ集積させるようにしたことを特徴とする自動取引装置。
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