JP2008199821A - 半導体電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主回路電源電圧の変化に応じてアクティブゲートコントロールを有効に実行することが可能な半導体電力変換装置を提供する。
【解決手段】サージ電圧目標設定部103は、電圧検出部102により検出された半導体スイッチング素子100の端子間電圧Vceに基づき、半導体電力変換装置の主回路電源電圧を取得して、取得した主回路電源電圧に応じてサージ電圧の制御目標Vmを設定する。アクティブゲートコントロール部71は、半導体スイッチング素子100のターンオフ時において、端子間電圧Vceが制御目標Vmを超えたときには、端子間電圧Vceのフィードバックに基づき、ゲート電圧Vgを上昇させる方向、すなわちターンオフ速度を低下させる方向にゲート電圧Vgを修正するように電圧修正量V1(>0)を設定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、半導体電力変換装置に関し、より特定的には、インバータやコンバータなどの半導体電力変換装置を構成する半導体スイッチング素子のターンオフ時および/またはターンオフ時に発生する電圧変動を抑制するためのアクティブゲートコントロールに関する。
インバータ、コンバータ等の半導体電力変換装置を構成する半導体スイッチング素子について、スナバ回路を必要とせずにスイッチング動作時のピーク電圧を抑制する技術として、ゲート電圧を動的に制御するアクティブゲートコントロールが用いられている。
たとえば、特開2001−136732号公報(特許文献1)には、ゲートに順バイアスと逆バイアスを印加し半導体スイッチング素子のエミッタを中点電位とする電圧印加手段と、コレクタ・エミッタ間の電圧を分圧する分圧手段とを備えた構成において、駆動信号がオフの場合には、コレクタ・エミッタ間電圧が分圧手段により定まる電圧以上となった場合にコレクタとエミッタ間電圧に応じてゲート電圧を制御するようにした半導体電力変換装置が開示されている。
特許文献1に開示された半導体電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子のオフ時には、分圧されたコレクタ・エミッタ間電圧に基づきゲート電圧を動的に制御することによって、サージ電圧をフィードバックしてサージ電圧を低減させるようにゲート電圧制御、すなわちアクティブゲートコントロールを行なうことができる。
また、特開2001−238431号公報(特許文献2)には、直流電源および負荷間を接続する各アームに接続される電力変換用の半導体スイッチング素子であってコレクタ・エミッタ間がアームに直列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)と、このIGBTのコレクタ・ゲート間に接続され、コレクタ・エミッタ間の電圧変化率に対応した電流をゲートに供給するコンデンサと、このコンデンサにバッファダイオードを介して並列接続された補助直流電源とを有する構成の半導体電力変換装置が開示される。そして、コンデンサのコレクタ側電圧にバッファダイオードの順方向電圧降下を加えた電圧が補助直流電源の出力電圧を超えたときに、コンデンサを介してゲートに電流を供給する構成が示されている。
特許文献2に開示された半導体電力変換装置では、キャパシタに補助直流電源で充電された所定の電圧をコレクタ電圧が超えたときにフィードバックがかかり、サージ電圧を低減するようにゲート電圧を変化させることができる。これにより、サージ電圧を低減させるようにアクティブゲートコントロールを行なうことができる。
特開2001−136732号公報 特開2001−238431号公報
一般に、エアコンやハイブリッド車両に搭載されたインバータでは、インバータ(半導体電力変換装置)により変換される主回路電源電圧を、インバータにより駆動制御される電動機の駆動条件により動的に変更する制御が行なわれている。
しかしながら、特許文献1および2に代表される従来のアクティブゲートコントロールでは、半導体スイッチング素子のコレクタ電圧と所定の固定電圧との比較に基づき、サージ電圧抑制のためにゲート電圧を変更するか否かを判断している。すなわち、アクティブゲートコントロールが作動し始める設定電圧が固定されている。
このため、主回路電源電圧の設計上の最大値に対応して上記設定電圧を決めている場合には、半導体スイッチング素子の耐圧を超えないようにアクティブゲートコントロールを作用させることが可能である一方で、主回路電源電圧が低電圧に制御されるときには、アクティブゲートコントロールによるサージ抑制を有効に実行できないという問題点が発生する。このような場合には、アクティブゲートコントロールによるフィードバック量が減少して、半導体スイッチング素子のスイッチング動作は、単純に順バイアス電圧(オン用電圧)および逆バイアス電圧(オフ用電圧)を交互にゲートに印加する単純な動作となり、ターンオンおよびターンオフに伴う電圧変動を抑制することができない。この結果、半導体スイッチング素子の寄生容量と主回路の寄生インダクタンスとにより自由振動の電圧変動が発生することがあり、このような振動電圧は、EMI(electro-magnetic interference)、代表的には電磁ノイズの原因となる。
また、一般に指摘されるように、インバータにより電動機を駆動制御する場合には、インバータの出力電圧の電圧変動(dv/dt)が過大になると、電動機内部の巻線間の部分放電による絶縁破壊が発生しやすくなる。これを防止するためには、dv/dtを所定範囲内に抑制することが重要となる。なお、上述のように、dv/dtの抑制は、EMI対策の点からも重要である。
しかしながら、特許文献1および2に開示された半導体電力変換装置によるアクティブゲートコントロールでは、アクティブゲートコントロールを作動させる電圧条件を、コレクタ電圧と所定電圧(設定電圧)との比較により定めている。このため、インバータを構成する半導体スイッチング素子のコレクタ・エミッタ間電圧のdv/dtを厳密に制限するようにアクティブゲートコントロールを実行することは容易ではない。この結果、インバータの出力電圧、すなわち電動機の端子間電圧のdv/dtを所定範囲内に確実に抑制することは困難であった。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、主回路電源電圧の変化に応じて、あるいは、半導体スイッチング素子の出力端子間の電圧変動(dv/dt)を所定範囲内に確実に抑制するようにアクティブゲートコントロールを有効に実行することが可能な半導体電力変換装置を提供することである。
この発明による半導体電力変換装置は、可変制御される主回路電源電圧を電圧変換する半導体電力変換装置であって、半導体スイッチング素子と、駆動制御部と、駆動回路とを備える。半導体スイッチング素子は、制御電極の電圧または電流に応答して第1および第2の電極間の電流を制御するように構成される。駆動制御部は、半導体スイッチング素子のオンおよびオフを指示する制御信号に従って、半導体スイッチング素子を導通させるための第1の電圧および遮断させるための第2の電圧の範囲内で制御電圧を設定するように構成される。駆動回路は、駆動制御部により設定された制御電圧に従って、制御電極の電圧または電流を駆動するように構成される。駆動制御部は、第1および第2の電極の電極間電圧を検出する電圧検出部と、半導体スイッチング素子のターンオフ時に第1および第2の電極間に発生するサージ電圧の制御目標を、主回路電源電圧に応じて可変に設定するためのサージ制御目標設定部と、第1のアクティブゲートコントロール部とを含む。第1のアクティブゲートコントロール部は、電圧検出部により検出された電極間電圧が制御目標を超えたときに、電極間電圧に基づく電圧修正量により、制御電圧を第1の電圧へ近付ける側に修正するように構成される。
上記半導体電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子のターンオフ時における制御電圧を第2の電圧から第1の電圧へ近付ける側へ修正するためのアクティブゲートコントロールを、電極間電圧(端子間電圧)が、主回路電源電圧に応じて可変に設定されるサージ電圧の制御目標を超えたときに作動させることができる。したがって、主回路電源電圧の変化に対応して、適切にアクティブゲートコントロールを実行することにより半導体スイッチング素子での過大なサージ電圧および急激な電圧変動(dv/dt)の発生を抑制することができる。この結果、素子破壊および電磁ノイズ発生を防止することができる。
好ましくは、第1のアクティブゲートコントロール部は、制御目標に対する電極間電圧の偏差に基づく制御演算を行なうとともに、制御演算結果が正値であるときに制御演算結果に従って電圧修正量を設定する一方で、制御演算結果が負値であるときには電圧修正量を実質的に零に設定する。
このような構成とすることにより、半導体スイッチング素子のターンオン時における端子間電圧の変化を無用に緩やかにしてスイッチング電力損失が増大しないように、サージ電圧の制御目標に対する端子間電圧の偏差に基づく適正な電圧修正量によりターンオフ時におけるアクティブゲートコントロールを実行することができる。
さらに好ましくは、第1のアクティブゲートコントロール部は、比例微分制御により制御演算を行なう。
このような構成とすることにより、比例微分制御により、半導体スイッチング素子の端子間電圧の上昇、すなわちサージ電圧の発生に対応させて早期にアクティブゲートコントロールを開始することが可能である。
また好ましくは、サージ制御目標設定部は、半導体スイッチング素子のオフ期間であって、かつ、主回路電源電圧が印加される電源線間に半導体スイッチング素子が電気的に接続される期間における電圧検出部の検出電圧に基づいて、制御目標を設定する。
このような構成とすることにより、主回路電源電圧の情報を駆動制御部の外部から絶縁して伝達することを不要とする安価な回路構成により、半導体スイッチング素子の端子間電圧の検出に基づき、主回路電源電圧の変化に対応してサージ電圧の制御目標を適切に設定することが可能となる。
好ましくは、駆動制御部は、電圧上昇率制御目標設定部と、第2のアクティブゲートコントロール部と、調整部とをさらに含むように構成される。電圧上昇率制御目標設定部は、電極間電圧の上昇時における時間微分値である電圧上昇率の制御目標を設定する。第2のアクティブゲートコントロール部は、電圧検出部により検出された電極間電圧に基づき、電圧上昇率が制御目標を超えたときに、制御目標に対する電圧上昇率の偏差に応じた電圧修正量だけ制御電圧を第1の電圧へ近付けるように修正する。調整部は、第1および第2のアクティブゲートコントロール部による電圧修正量のうちの大きいほうの電圧分だけ、制御電圧を第1の電圧へ近付けるように修正するように構成される。
上記半導体電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子の端子間電圧の電圧上昇率が予め設定された制御目標を超えたときには、電圧上昇を抑制する方向にアクティブゲートコントロールを実行することができる。したがって、主回路電源電圧に対応したサージ電圧の上昇が防止され、かつ、電圧変化率(上昇率)が所定範囲内に収まるように、半導体スイッチング素子のターンオフ時におけるアクティブゲートコントロールを実行できる。
さらに好ましくは、駆動制御部は、電圧降下率制御目標設定部と、第3のアクティブゲートコントロール部とをさらに含むように構成される。電圧降下率制御目標設定部は、電極間電圧の降下時における時間微分値である電圧降下率の制御目標を設定する。第3のアクティブゲートコントロール部は、電圧検出部により検出された電極間電圧に基づき、電圧降下率が制御目標を超えたときに、制御目標に対する電圧降下率の偏差に応じた電圧修正量だけ制御電圧を第2の電圧へ近付けるように修正する。
上記半導体電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子の端子間電圧の電圧降下率が予め設定された制御目標を超えたときには、電圧降下を抑制する方向にアクティブゲートコントロールを実行することができる。したがって、半導体スイッチング素子のターンオン時についても、電圧変化率(降下率)が所定範囲内に収まるように、アクティブゲートコントロールを実行することができる。
特にこのような構成では、駆動制御部は、制御信号に応じて、第2および第3のアクティブゲートコントロール部の一方を選択的に作動させるための選択部をさらに含む。そして、選択部は、半導体スイッチング素子のターンオフ時には第2のアクティブゲートコントロール部を作動させる一方で、半導体スイッチング素子のターンオン時には第3のアクティブゲートコントロール部を作動させる。
上記半導体電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子のターンオフ時には端子間電圧の電圧上昇率が制御目標を超えないようにアクティブゲートコントロールを行なう一方で、半導体スイッチング素子のターンオン時には端子間電圧の電圧降下率が所定制御目標を超えないようにアクティブゲートコントロールを実行することができる。この結果、半導体スイッチング素子のスイッチング電力損失を無駄に増大させることなく、ターンオンおよびターンオフ時における電圧変動(dv/dt)を確実に所定範囲内に抑制することができる。
好ましくは、駆動制御部は、電圧降下率制御目標設定部と、第3のアクティブゲートコントロール部とをさらに含むように構成される。電圧降下率制御目標設定部は、電極間電圧の降下時における時間微分値である電圧降下率の制御目標を設定する。第3のアクティブゲートコントロール部は、電圧検出部により検出された電極間電圧に基づき、電圧降下率が制御目標を超えたときに、制御目標に対する電圧降下率の偏差に応じた電圧修正量だけ制御電圧を第2の電圧へ近付けるように修正する。 上記半導体電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子の端子間電圧の電圧降下率が予め設定された制御目標を超えたときには、電圧降下を抑制する方向にアクティブゲートコントロールを実行することができる。したがって、半導体スイッチング素子のターンオン時に、電圧変化率(降下率)が確実に所定範囲内に収まるように、アクティブゲートコントロールを実行可能となる。
さらに好ましくは、電圧上昇率制御目標設定部または電圧降下率制御目標設定部は、半導体電力変換装置によって駆動制御される電動機の温度、気圧、および相対湿度の少なくとも1つに基づき制御目標を可変に設定する。
このような構成とすることにより、半導体スイッチング素子の端子間電圧の電圧上昇率および/または電圧降下率の制限範囲を、負荷である電動機の温度、気圧および湿度(相対湿度)の少なくとも1つに基づき可変に設定することができる。これにより、電動機が部分放電の発生し易い環境下にあるときには上記制限範囲を厳しくする一方で、そうでないときには上記制限範囲を緩和することにより、半導体スイッチング素子でのスイッチング電力損失を無用に増大させることなく、電動機での部分放電による絶縁破壊の発生を防止することができる。
また好ましくは、半導体電力変換装置は、温度検出部と、制御パラメータ変更部とをさらに備える。温度検出部は、半導体スイッチング素子の温度を検出する。制御パラメータ変更部は、第1から第3のアクティブゲートコントロール部のうちの少なくとも1つにおいて、制御電圧の電圧修正量を求めるための制御演算に用いられる制御パラメータを温度検出部により検出された素子温度に応じて可変に設定するように構成される。
このような構成とすることにより、温度上昇に伴って半導体スイッチング素子の応答性が低下する特性を反映して、同一条件に対して電圧変化速度が大きくなる低温時にはアクティブゲートコントロールによる電圧修正量を相対的に大きくすることができる。この結果、半導体スイッチング素子の温度特性を反映して、低温時における過大な電圧変動の発生の抑制するとともに、高温時におけるスイッチング損失の増大を抑制できる。
この発明の他の局面による半導体電力変換装置は、半導体スイッチング素子と、駆動制御部と、駆動回路とを備える。半導体スイッチング素子は、制御電極の電圧に応答して第1および第2の電極間の電流を制御するように構成される。駆動制御部は、半導体スイッチング素子のオンおよびオフを指示する制御信号に従って、半導体スイッチング素子を導通させるための第1の電圧および遮断させるための第2の電圧の範囲内で制御電圧を設定するように構成される。駆動回路は、駆動制御部により設定された制御電圧に従って、制御電極の電圧または電流を駆動するように構成される。駆動制御部は、第1および第2の電極の電極間電圧を検出する電圧検出部と、電極間電圧の変化時における時間微分値である電圧変化率の制御目標を設定する電圧変化率制御目標設定部と、アクティブゲートコントロール部とを含む。アクティブゲートコントロール部は、電圧検出部により検出された電極間電圧に基づき、電圧変化率が制御目標を超えたときに、現在の電極間電圧の変化を妨げる方向に制御電圧を修正するように構成される。
上記半導体電力変換装置によれば、半導体スイッチング素子の電極間電圧(コレクタ・エミッタ間電圧)の電圧変化率が予め設定された制御目標を超えたときには、電圧変化を抑制する方向にアクティブゲートコントロールを実行することができる。したがって、半導体スイッチング素子のターンオン時およびターンオフ時における電圧変化率が所定範囲内に収まるようにアクティブゲートコントロールを実行できる。
好ましくは、電圧変化率制御目標設定部は、電極間電圧の上昇時における時間微分値である電圧上昇率の制御目標を設定し、アクティブゲートコントロール部は、半導体スイッチング素子のターンオフ時に、電圧検出部により検出された電極間電圧に基づき、電圧上昇率が制御目標を超えたときに、制御電圧を第2の電圧から第1の電圧へ近付けるように修正する。
特に、半導体スイッチング素子のターンオフ時には、端子間電圧の電圧上昇率が制御目標を超えないようにアクティブゲートコントロールを行なう一方で、電圧降下率を抑制するような制御を非実行とできる。したがって、スイッチング電力損失を無駄に増大させることなく、半導体スイッチング素子のターンオフ時における電圧変化率(dv/dt)を確実に所定範囲内に抑制することができる。
また好ましくは、電圧変化率制御目標設定部は、電極間電圧の降下時における時間微分値である電圧降下率の制御目標を設定し、アクティブゲートコントロール部は、半導体スイッチング素子のターンオン時に、電圧検出部により検出された電極間電圧に基づき、電圧降下率が制御目標を超えたときに、制御電圧を第1の電圧から第2の電圧へ近付けるように修正する。
特に、半導体スイッチング素子のターンオン時には、端子間電圧の電圧降下率が制御目標を超えないようにアクティブゲートコントロールを行なう一方で、電圧上昇率を抑制するような制御を非実行とできる。したがって、スイッチング電力損失を無駄に増大させることなく、半導体スイッチング素子のターンオン時における電圧変化率(dv/dt)を確実に所定範囲内に抑制することができる。
さらに好ましくは、電圧変化率制御目標設定部は、半導体電力変換装置によって駆動制御される電動機の温度、気圧、および相対湿度の少なくとも1つに基づき制御目標を可変に設定する。
このような構成とすることにより、半導体スイッチング素子の端子間電圧の電圧変化率の制限範囲を、負荷である電動機の温度、気圧および湿度(相対湿度)の少なくとも1つに基づき可変に設定することができる。これにより、電動機における部分放電が発生し易いときには上記制限範囲を厳しくする一方で、そうでないときには上記制限範囲を緩和することにより、半導体スイッチング素子でのスイッチング電力損失を無用に増大させることなく、電動機での部分放電による絶縁破壊の発生を防止することができる。
また好ましくは、半導体電力変換装置は、温度検出部と、制御パラメータ変更部とをさらに備える。温度検出部は、半導体スイッチング素子の温度を検出する。制御パラメータ変更部は、アクティブゲートコントロール部における制御電圧の電圧修正量を求めるための制御演算に用いられる制御パラメータを、温度検出部により検出された素子温度に応じて可変に設定するように構成される。
このような構成とすることにより、温度上昇に伴って半導体スイッチング素子の応答性が低下する特性を反映して、同一条件に対して電圧変化速度が大きくなる低温時にはアクティブゲートコントロールによる電圧修正量を相対的に大きくすることができる。この結果、半導体スイッチング素子の温度特性を反映して、低温時における過大な電圧変動の発生の抑制するとともに、高温時におけるスイチング損失の増大を抑制できる。
この発明による半導体電力変換装置では、主回路電源電圧の変化に応じて、あるいは、半導体スイッチング素子の出力端子間の電圧変動(dv/dt)を所定範囲内に確実に抑制するようにアクティブゲートコントロールを有効に実行することによって、半導体スイッチング素子のターンオンおよびターンオフ時における電圧変動を抑制することができる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態による半導体電力変換装置の構成例を示す回路図である。
図1を参照して、電力変換システム5は、直流電源10と、コンバータ20と、平滑コンデンサ30と、本発明の実施の形態による半導体電力変換装置の代表例として示されるインバータ40と、インバータ40によって駆動制御される電動機60とを備える。
直流電源10は、直流電圧Vbを出力する。コンバータ20は、直流電圧変換機能を有し、直流電源10からの出力電圧Vbを電圧変換して直流電圧VHを出力する。コンバータ20の出力電圧は、平滑コンデンサ30により平滑される。
インバータ40は、3相の上下アームをそれぞれ構成する6つのアーム50−1〜50−6を有する。後程詳細に説明するように、各アーム50(アーム50−1〜50−6を総括的に評価するもの。以下同様)は、各々半導体スイッチング素子を有している。
電動機60は、3相コイル巻線65u,65v,65wが巻回されたステータ(図示せず)と、ロータ(図示せず)とを有する。各相コイル巻線65u,65v,65wのそれぞれの一端は中性点67で互いに電気的に接続され、それぞれの他端はインバータ40のU相、V相およびW相の上下アーム接続点とそれぞれ接続される。
電動機60には、電動機状態を示す各種測定値Tsを測定する種々のセンサ69が設けられる。電動機測定値Tsには、電動機制御に必要な電流(各相)、ロータ回転角等の他、電動機の動作環境を表わす温度、湿度(代表的には相対湿度)および気圧等が含まれる。
インバータ40は、コンバータ20によって可変制御される主回路電源電圧としての直流電圧VHを、電動機60を駆動制御するための交流電圧に変換する。
図2は、実施の形態1による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。
図2を参照して、各アームは、半導体スイッチング素子100と、逆並列ダイオード101と、駆動制御部70と、駆動回路80とを含んで構成される。本実施の形態では、代表例として半導体スイッチング素子100をIGBTにより構成するものとする。したがって、半導体スイッチング素子100のオン・オフを含めコレクタ・エミッタ間の電流は、ゲート電圧Vgに応答して制御される。
駆動制御部70は、電圧検出部102と、アクティブゲートコントロール部71と、レベル変換部119と、電圧加算部120とを含む。アクティブゲートコントロール部71は、サージ制御目標設定部103と、電圧演算部104と、PD制御部105と、整流部106とを含む。駆動回路80は、バッファ回路121とゲート抵抗122とを含む。
半導体スイッチング素子100は、ゲート制御信号Sgに応答してオン・オフされるスイッチング素子であり、特にターンオフ時には、主回路内の寄生インダクタンスのために、ハードスイッチングに伴う急激な電流の遮断に伴い端子間、図2の例ではコレクタ・エミッタ間にサージ電圧を発生する。以下、コレクタ・エミッタ間電圧Vceを単に端子間電圧Vceとも称する。
電圧検出部102は、半導体スイッチング素子100の端子間電圧Vceを検出して、Vceに従った電圧信号を発生する。後段のアクティブゲートコントロール部71の構成に応じて、電圧検出部102の出力信号はアナログ信号あるいはデジタル信号となる。すなわち、アクティブゲートコントロール部71の各要素については、ハードウェア(アナログ信号処理および複数ビットのデジタル信号処理を含む、以下同様)およびソフトウェアのいずれで構成することも可能である。
アクティブゲートコントロール部71がアナログ回路で構成される場合には、電圧検出部102は、抵抗分割による分圧回路、差動増幅回路等により構成されて、端子間電圧Vceに比例したアナログ電圧を出力する。分圧回路については、単純な抵抗分割による構成の他、寄生容量を考慮して周波数特性の良いRC回路網により構成することができる。また、差動増幅回路を使用するとコモンモードノイズの低減を図ることができる。
一方、アクティブゲートコントロール部71がデジタル回路またはソフトウェアにより構成される場合には、電圧検出部102は、上記分圧回路、差動増幅回路等とアナログ/デジタルコンバータとにより構成されて、端子間電圧Vceを表わす複数ビットのデジタル信号を出力する。以下では、電圧検出部102の出力信号についても端子間電圧Vceと表記する。
サージ制御目標設定部103は、電圧検出部102により検出された半導体スイッチング素子100の端子間電圧Vceおよびゲート制御信号Sgに基づき主回路電源電圧VHを取得するとともに、主回路電源電圧VHに応じてサージ電圧の制御目標Vmを設定する。具体的には、主回路電源電圧VHの設計上の最大値に対応して、端子間電圧Vceが半導体スイッチング素子100の耐圧を超えないように制御目標Vmを設定するとともに、主回路電源電圧VHの低下時には制御目標Vmについても低下させる。なお、サージ制御目標設定部103により主回路電源電圧VHを取得する構成については、後程詳細に説明する。
電圧演算部104は、サージ制御目標設定部103によって設定されたサージ電圧の制御目標Vmに対する電圧検出部102で検出されたコレクタ・エミッタ間電圧Vceの偏差ΔV(ΔV=Vce−Vm)を算出する。
PD制御部105は、電圧演算部104によって求められた偏差ΔVの比例微分(PD)制御演算により、制御演算電圧Vpdを生成する。すなわち、PD制御部105における制御演算は、具体的には下記(1)式で示される。なお、(1)式において、GpおよびGdは制御ゲインを示す。
Vpd=Gp・ΔV+Gd・dΔV/dt …(1)
整流部106は、PD制御部105による制御演算電圧Vpdの正値のみを通過させることにより電圧修正量V1を算出する。すなわち、Vpd>0のときにはV1=Vpdに設定される一方で、Vpd≦0のときはV1=0とされる。これにより、アクティブゲートコントロール部71による電圧修正量V1は、半導体スイッチング素子100のゲート電圧Vgを上昇させる方向、すなわち半導体スイッチング素子100のターンオフを妨げる方向にのみ設定される。
レベル変換部119は、半導体スイッチング素子100のオン・オフを指示するデジタル信号であるゲート制御信号Sgの電圧を変換してゲート制御電圧V0を発生する。ゲート制御電圧V0は、半導体スイッチング素子100のオン指示時には、半導体スイッチング素子100を導通させるためのオン用電圧Vddに設定される一方で、半導体スイッチング素子100のオフ指示時には、半導体スイッチング素子100を遮断させるためのオフ用電圧Vss(Vdd>Vss)に設定される。
電圧加算部120は、レベル変換部119が出力するゲート制御電圧V0と、アクティブゲートコントロール部71による電圧修正量V1との和に従って、制御電圧Vcを発生する。
バッファ回路121は、入力された制御電圧Vcに対応するゲート電圧Vgを低インピーダンスで出力するエミッタフォロワ等の電力増幅回路で構成される。すなわち、本実施の形態では、Vg=Vcであり、半導体スイッチング素子100のゲート電圧は、制御電圧Vcにより制御される。
次に図3を用いて、実施の形態1による半導体電力変換装置でのアクティブゲートコントロールの動作を説明する。
図3を参照して、ゲート制御信号Sgがオンレベルからオフレベルに遷移するターンオフ時(時刻t1)には、ゲート電圧Vgは、ゲート制御電圧V0(図2)がオフ用電圧Vssに設定されるのに伴い降下を始める。
ゲート制御信号Sgに従う半導体スイッチング素子100のターンオフに伴い、端子間電圧Vceは上昇を始める。制御演算電圧Vpdは、ターンオフ開始時(時刻t1)では、偏差ΔV=−Vmに制御ゲインGpを乗じた値(−Gp・Vm)であるが、端子間電圧Vceの上昇に伴い上昇する。そして、端子間電圧Vceが制御目標Vm近傍となると、Vpd>0となる。特に、微分制御を組合わせることにより、端子間電圧Vceが制御目標値mを超える前に、Vpd>0とすることができる。
制御演算電圧Vpd>0となると、整流部106が出力する電圧修正量V1=Vpdに設定されて制御電圧Vcがオフ用電圧Vssから修正されるので、ゲート電圧Vgを上昇させる方向、すなわちターンオフ速度を低下させる方向にゲート電圧Vgを修正するアクティブゲートコントロールが開始される。
アクティブゲートコントロールによりゲート電圧Vgが上昇することにより、端子間電圧Vceは降下する。これに伴い制御演算電圧Vpdも低下するため。再び整流部106が出力する電圧修正量V1=0となり、ゲート電圧Vgは、オフ用電圧Vssに向かって降下していく。
この結果、半導体スイッチング素子100のターンオフ時において、端子間電圧Vceが、主回路電源電圧VHに応じて設定された制御目標Vm程度に抑制されるように、端子間電圧Vceのフィードバックによるアクティブゲートコントロールを実行することが可能となる。
これにより、半導体スイッチング素子100のターンオフ時のサージ電圧を、主回路電源電圧VHに対応して設定された制御目標Vmに制御できる。さらに、主回路電源電圧VHが変更された際にも、サージ制御目標設定部103により直ちに制御目標Vmを変更することができるので、制御目標値が固定的に設定される場合と比較して、特に、主回路電源電圧が低い範囲でもアクティブゲートコントロールを適切に作動させて、端子間電圧Vceにサージや電圧振動が発生することを防止できる。
また、整流部106を設けることにより、端子間電圧Vce(サージ電圧)が制御目標Vmに達していない期間では、フィードバック制御を作用させることなく、バッファ回路121によりゲート電圧Vgをオフ用電圧Vssに向けて速やかに変化させることができる。これにより、アクティブゲートコントロールの実行により、スイッチング電力損失(ターンオフ損失)が無用に増大することを防止できる。
次に、サージ制御目標設定部103が主回路電源電圧VHの取得するための構成について説明する。
図4は、図2に示したサージ制御目標設定部103のうちの、主回路電源電圧VHを取得するための構成を説明するブロック図である。
図4を参照して、サージ制御目標設定部103は、遅延部131と、サンプル・ホールド部132と、パルス微分部133とを有する。
遅延部131は、電圧検出部102によって検出された端子間電圧Vceを所定時間遅延させたVce♯を出力する。パルス微分部133は、ゲート制御信号Sgに基づいて、半導体スイッチング素子100のターンオン指令発生時、すなわちゲート制御信号Sgがオフレベルからオンレベルへ遷移する時点にパルスPgを出力する。
サンプル・ホールド部132は、パルス微分部133によるパルスPgの発生時に、遅延された端子間電圧Vce♯をサンプリングすることによって主回路電源電圧VHを取得する。
図5は、図4に示した電圧検出部の動作を説明する波形図である。
図5を参照して、ゲート制御信号Sgは、半導体スイッチング素子100のオン・オフ指令に従いオフレベルおよびオンレベルに交互に設定される。パルスPgは、パルス微分部133により、ゲート制御信号Sgのオフレベルからオンレベルへの遷移時にワンショット状に発生される。
ゲート制御信号Sg♯は、図2の半導体スイッチング素子100と直列に、主回路電源電圧VHが印加される電源線間に接続される1対の半導体スイッチング素子(図示せず)のオン・オフを指示する信号である。具体的には、図1のインバータ40では、ゲート制御信号SgおよびSg♯は、同一相の上下アーム(たとえば、アーム50−1および50−2)の半導体スイッチング素子のオン・オフ制御信号にそれぞれ対応する。したがって、ゲート制御信号Sg♯は、ゲート制御信号SgおよびSg♯の両方がオフレベルに設定されるデッドタイムTdを確保した上で、ゲート制御信号Sgと相補的にオンレベルまたはオフレベルに設定される。
ゲート制御信号Sg♯がオンレベルであり、かつ、ゲート制御信号Sgがオフレベルである期間には、主回路電源電圧VHが印加される電源線間にターンオフ状態の半導体スイッチング素子100が接続される。したがって、当該期間における半導体スイッチング素子100の端子間電圧Vceは、主回路電源電圧VHと同等である。
したがって、図4に示した遅延部131による遅延時間をデッドタイムTdに相当する時間に設定することにより、半導体スイッチング素子100のターンオン時に、パルスPgに応答して、遅延部131により遅延された端子間電圧Vce♯をサンプリングすることにより、上記期間における端子間電圧Vce、すなわち、主回路電源電圧VHを得ることができる。
図5に示されるように、半導体スイッチング素子100がターンオンされるたびに、サンプル・ホールド部132により主回路電源電圧VHが取得され、取得された主回路電源電圧VHに応じてサージ電圧の制御目標Vmが設定される。これにより、主回路電源電圧VHの変更に追従して、ターンオフ時のアクティブゲートコントロールにおけるサージ電圧の制御目標Vmを変更することができる。
特に、図4の構成とすることにより、主回路電源電圧VHを駆動制御部70の外部から得る場合には高価な絶縁部品が必要となるのに比較して、半導体スイッチング素子100の端子間電圧Vceのサンプリングに基づき、絶縁部品の使用が不要な安価な回路構成により、サージ電圧の制御目標Vmを適切に設定するのに必要な主回路電源電圧VHを検出することが可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、半導体スイッチング素子100の端子間電圧Vceの時間微分値である電圧変化率について制御目標を定めることにより、直接的に電圧変化率を制限することを可能とするアクティブゲートコントロールについて説明する。
図6は、本発明の実施の形態2による半導体電力変換装置における各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。
図6を参照して、実施の形態2によるスイッチング制御構成では、駆動制御部70は、図1でのアクティブゲートコントロール部71に代えて、電圧微分部107と、電圧上昇率制御目標設定部110およびアクティブゲートコントロール部72と、電圧降下率制御目標設定部115およびアクティブゲートコントロール部73とを含む。アクティブゲートコントロール部71と同様に、電圧微分部107ならびにアクティブゲートコントロール部72,73の各要素についても、ハードウェアおよびソフトウェアのいずれで構成することも可能である。
電圧微分部107は、電圧検出部102によって検出された端子間電圧Vceの時間微分値である、電圧変化率dVce/dtを算出する。
電圧上昇率制御目標設定部110は、電圧上昇時における電圧変化率dVce/dt(>0)の制御目標dVu(>0)を設定する。したがって、制御目標dVuは。電圧上昇率制御目標に相当する。
同様に、電圧降下率目標設定部115は、電圧降下時における電圧変化率dVce/dt(<0)の制御目標dVe(<0)を設定する。したがって、制御目標dVeは。電圧降下率制御目標に相当する。
アクティブゲートコントロール部72は、電圧演算部111と、増幅部112と、整流部113とを含む。
電圧演算部111は、電圧上昇率制御目標dVuに対する電圧微分部107により算出された電圧変化率dVce/dtの偏差ΔdVu(ΔdVu=dVce/dt−dVu)を算出する。増幅部112は、所定の制御ゲイン(増幅ゲイン)により偏差ΔdVuを増幅した電圧を出力する。整流部113は、増幅部112の出力電圧の正値のみを通過させることにより電圧修正量V2を算出する。それ以外のとき、すなわち増幅部112の出力が0または負電圧のときには、電圧修正量V2=0に設定される。
したがって、アクティブゲートコントロール部72による電圧修正量V2は、電圧上昇時における電圧変化率dVce/dtが制御目標dVuを超えたときに、半導体スイッチング素子100のゲート電圧Vgを上昇させる方向、すなわち半導体スイッチング素子100のターンオフを妨げる方向にのみ設定される。
同様に、アクティブゲートコントロール部73は、電圧演算部116と、増幅部117と、整流部118とを含む。
電圧演算部116は、電圧降下率制御目標dVl(<0)に対する電圧微分部107により算出された電圧変化率dVce/dtの偏差ΔdVl(ΔdVl=dVce/dt−dVl)を算出する。増幅部117は、所定の制御ゲイン(増幅ゲイン)により偏差ΔdVuを増幅した電圧を出力する。整流部118は、増幅部112の出力電圧の負値のみを通過させることにより電圧修正量V3を算出する。それ以外のとき、すなわち増幅部112の出力が0または正電圧のときには、電圧修正量V3=0に設定される。
したがって、アクティブゲートコントロール部73による電圧修正量V3は、電圧降下時における電圧変化率dVce/dt(<0)の絶対値が制御目標dVl(<0)の絶対値を超えたときに(|dVce/dt|>|dVl|)、半導体スイッチング素子100のゲート電圧Vgを降下させる方向、すなわち半導体スイッチング素子100のターンオンを妨げる方向にのみ設定される。
そして、電圧加算部120は、レベル変換部119が出力するゲート制御電圧V0と、アクティブゲートコントロール部72による電圧修正量V2(V2>0)と、アクティブゲートコントロール部73による電圧修正量V3(V3<0)との和に従って、制御電圧Vcを発生する。バッファ回路121は、制御電圧Vcに従い半導体スイッチング素子100のゲート電圧Vgを駆動する。
図7には、実施の形態2による半導体電力変換装置でのアクティブゲートコントロールの動作を説明する波形図が示される。
図7を参照して、半導体スイッチング素子100のターンオフの際(時刻t4前後)には、サージ電圧の発生を伴って端子間電圧Vceが上昇するのに伴い、電圧微分部107の出力である電圧変化率dVce/dtが正値となる。そして、電圧変化率dVce/dtが電圧上昇率制御目標dVuを超えると、偏差ΔdVuが正となる。電圧修正量V2は、電圧変化率dVce/dtが電圧上昇率制御目標dVuを超える期間中はV2>0に設定され、それ以外の期間ではV2=0に設定される。
ターンオフ時には、端子間電圧Vceの大きな降下は発生しないため、通常、電圧変化率dVce/dtが電圧降下率制御目標dVlを下回ることはない。すなわち、dVce/dt>dVlであるため、偏差ΔdVlが常に正となり、電圧修正量V3=0に固定される。
したがって、半導体スイッチング素子100のターンオフ時には、電圧変化率dVce/dtが電圧上昇率制御目標dVuを超える期間において、電圧修正量V2がゲート電圧を上昇させる方向に設定される。これにより、制御電圧Vcがゲート電圧Vgを上昇させる方向、すなわち半導体スイッチング素子100のターンオフ速度を低下させて、端子間電圧Vceの上昇率を緩和する方向にゲート電圧Vgを修正するアクティブゲートコントロールが実行される。
一方、半導体スイッチング素子100のターンオンの際(時刻t5前後)には、端子間電圧Vceが降下するのに伴い、電圧微分部107の出力である電圧変化率dVce/dtが負値となる。そして、電圧変化率dVce/dt(<0)が電圧降下率制御目標dVl(<0)よりも低くなると、偏差ΔdVlが負となる。電圧修正量V3は、電圧変化率dVce/dtが電圧降下率制御目標dVlよりも低くなる期間中はV3<0に設定され、それ以外の期間ではV3=0に設定される。
ターンオン時には、端子間電圧Vceの大きな上昇は発生しないため、通常、電圧変化率dVce/dtが電圧上昇率制御目標dVuを超えることはない。すなわち、dVce/dt<dVuであるため、偏差ΔdVuが常に負となり、電圧修正量V2=0に固定される。
したがって、半導体スイッチング素子100のターンオン時には、電圧変化率dVce/dtが電圧降下率制御目標dVlよりも低下(|dVce/dt|>|dVl|)する期間において、電圧修正量V3がゲート電圧を低下させる方向に設定される。これにより、制御電圧Vcがゲート電圧Vgを低下させる方向、すなわち半導体スイッチング素子100のターンオン速度を低下させて、端子間電圧Vceの降下率を緩和する方向にゲート電圧Vgを修正するアクティブゲートコントロールが実行される。
このように、実施の形態2による半導体電力変換装置では、端子間電圧Vceの電圧変化率(dv/dt)を逐次算出するとともに、この電圧変化率が電圧上昇率制御目標dVu〜電圧上昇率制御目標dVlの範囲から外れたときには、現在の端子間電圧の変化を妨げる方向に制御電圧Vc、すなわちゲート電圧Vgを修正するアクティブゲートコントロールを実行できる。したがって、端子間電圧Vceの電圧変化率(dv/dt)を所定の制御目標範囲内に収めるように直接的にアクティブゲートコントロールを実行できる。
この結果、半導体スイッチング素子100の端子間電圧Vceの電圧変化率が過大となることを直接的に防止できるので、電動機60での巻線間の部分放電による絶縁破壊の発生防止、および、電圧変化率(dv/dt)の抑制によるEMI対策を確実に行なうことが可能となる。
ここで、部分放電の発生は電動機60の動作環境に左右され、特に、温度、湿度(相対湿度)および気圧について、高温時、高湿度時、および低気圧(高地)の環境下では、部分放電が発生し易いことが知られている。
したがって、センサ69(図1)による電動機測定値Tsに温度、湿度(相対湿度)および気圧が含まれるようにして、図6中に点線で示されるように、制御目標dVuを設定する電圧上昇率制御目標設定部110および制御目標dVuを設定する電圧降下率目標設定部115に電動機測定値Tsを伝達する。そして、制御目標dVuおよび制御目標dVlの少なくとも一方について、温度、湿度(相対湿度)および気圧の少なくとも1つに応じて可変に設定する構成とすることが好ましい。
具体的には、高温時、高湿度時、および低い気圧(高地での使用時)といった、部分放電が発生し易い動作環境下では、制御目標dVu(>0)および制御目標dVl(<0)の絶対値が相対的に小さくなるように設定すればよい。すなわち、電動機60で部分放電が発生し易い環境下では、電圧変化率の制限範囲を厳しくする一方で、部分放電が発生し難い環境下では、電圧変化率の制限範囲を緩和することが好ましい。これにより半導体スイッチング素子100でのスイッチング電力損失を無用に増大させることなく、電動機60での部分放電による絶縁破壊の発生を防止することができる。
なお、実施の形態2によるスイッチング制御構成は、実施の形態1に従う構成とは異なり、主回路電源電圧VHの情報を得ることなく、端子間電圧の電圧変化率が所定範囲内に抑えられるように、半導体スイッチング素子100のターンオンおよびターンオフを制御することができる。したがって、実施の形態2による各アームのスイッチング制御構成は、図1に示した構成でのインバータ40のみならず、図1の構成からコンバータ20を省略して、半導体電力変換装置であるインバータ40への入力電圧、すなわち主回路電源電圧が一定である構成においても適用することができる。すなわち、図8に示すような、インバータ40に対して平滑コンデンサ30を介して直流電源10からの出力電圧Vbが主回路電源電圧として与えられる構成の半導体電力変換装置を構成する半導体スイッチング素子についても、実施の形態2に従うアクティブゲートコントロールを適用することができる。
[実施の形態2の変形例]
なお、実施の形態2に従うアクティブゲートコントロールを図1に示した構成に適用されるインバータ(半導体電力変換装置)40に適用する場合には、実施の形態1および2によるアクティブゲートコントロールを組合わせることも可能である。
図9は、実施の形態2の変形例による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。
図9を参照して、実施の形態2の変形例によるスイッチング制御構成では、図6に示した実施の形態2によるスイッチング制御構成と比較して、駆動制御部70は、図1と同様のアクティブゲートコントロール部71と、最大値設定部114とをさらに含むように構成される。最大値設定部114についても、ハードウェアおよびソフトウェアのいずれで構成することも可能である。
アクティブゲートコントロール部71は、実施の形態1で説明したように、主回路電源電圧VHに応じて設定されたサージ電圧の制御目標Vmを端子間電圧Vceが超えたときに、半導体スイッチング素子100のゲート電圧Vgを上昇させる方向、すなわち半導体スイッチング素子100のターンオフを妨げる方向に電圧修正量V1を設定する。
最大値設定部114は、アクティブゲートコントロール部71および72のそれぞれからの電圧修正量V1およびV2のうちの最大値を出力する。
電圧加算部120は、レベル変換部119が出力するゲート制御電圧V0と、最大値設定部114により出力された電圧修正量V1およびV2のうちの最大値(>0)と、アクティブゲートコントロール部73による電圧修正量V3(V3<0)との和に従って、制御電圧Vcを発生する。バッファ回路121は、制御電圧Vcに従い半導体スイッチング素子100のゲート電圧Vgを駆動する。
このような構成とすることにより、実施の形態2の変形例による半導体電力変換装置では、主回路電源電圧VHに対応した制御目標を超えたサージ電圧(端子間電圧Vce)の上昇、および、所定の制御目標範囲を超えた過大な電圧変化率の発生のいずれをも防止するように、実施の形態1および実施の形態2を組合せた態様にて、半導体スイッチング素子のアクティブゲートコントロールを行なうことが可能となる。
[実施の形態3]
図10は、実施の形態2の変形例による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。
図10を参照して、実施の形態3によるスイッチング制御構成では、図6に示した実施の形態2によるスイッチング制御構成と比較して、駆動制御部70は、切換スイッチ108,109をさらに含むように設けられる。切換スイッチ108,109についても、ハードウェアおよびソフトウェアのいずれで構成することも可能である。
切換スイッチ108は、電圧演算部111への入力を、電圧微分部107の出力する電圧変化率dVce/dtとグランドレベル(GND)との間で切換える。切換スイッチ108により電圧演算部111へ電圧変化率dVce/dtが入力されるとき(図10のI側)、アクティブゲートコントロール部72は、実施の形態2で説明したのと同様のフィードバック制御により、電圧修正量V2を生成する。
一方、切換スイッチ108により電圧演算部111へグランドレベル(GND)が入力されるとき(図10のII側)には、固定的に電圧変化率dVce/dt=0であるのと等価な状態になり、アクティブゲートコントロール部72による電圧修正量V2=0に固定される。すなわち、アクティブゲートコントロール部72が強制的に非作動とされるのと等価である。
同様に、切換スイッチ109は、電圧演算部116への入力を、電圧微分部107の出力する電圧変化率dVce/dtとグランドレベル(GND)との間で切換える。これにより、アクティブゲートコントロール部73は、切換スイッチ109により電圧演算部116へ電圧変化率dVce/dtが入力されるとき(図10のII側)には、実施の形態2と同様に電圧修正量V3を生成する一方で、切換スイッチ108により電圧演算部116へグランドレベル(GND)が入力されるとき(図10のI側)には、強制的に非作動とされるのと等価となり、電圧修正量V3=0に固定される。
切換スイッチ108および109は、現在のゲート制御信号Sgのレベルに応じて制御される。
具体的には、ゲート制御信号Sgがオフレベルに設定される半導体スイッチング素子100のオフ時には、ターンオフ時において急激な端子間電圧の上昇が懸念される一方で、急激な電圧降下に対処する必要性は低い。したがって、切換スイッチ108,109をI側に制御して、端子間電圧Vceの電圧上昇率を制御目標内に制御するためにアクティブゲートコントロール部72を作動させる一方で、アクティブゲートコントロール部73を非作動(V3=0に固定)する。これにより、半導体スイッチング素子100のオフ時には不要である電圧降下率の制限のためのアクティブゲートコントロールを中止して、これに伴うスイッチング電力損失の発生を防止できる。
一方、ゲート制御信号Sgがオンレベルに設定される半導体スイッチング素子100のオン時には、ターンオン時において急激な端子間電圧の降下が懸念される一方で、急激な電圧上昇に対処する必要性は低い。したがって、切換スイッチ108,109をII側に制御して、端子間電圧Vceの電圧降下率を制御目標内に制御するためにアクティブゲートコントロール部73を作動させる一方で、アクティブゲートコントロール部72を非作動(V2=0に固定)する。これにより、半導体スイッチング素子100のオン時には不要である電圧上昇率の制限のためのアクティブゲートコントロールを中止して、これに伴うスイッチング電力損失の発生を防止できる。
このような構成とすることにより、半導体スイッチング素子100のターンオフ時およびターンオン時の双方において、適切な方向(上昇または降下)で電圧変化率の増大を抑えるようにアクティブゲートコントロールを実施できる。特に、半導体スイッチング素子のオン・オフに応じて制限する電圧変化方向を選択することで、素子保護の観点から抑制の必要性が低い方向の電圧変動に対してはアクティブゲートコントロールを中止することにより、無用なスイッチング電力損失の増加を避けることが可能となる。
[実施の形態3の変形例]
実施の形態3によるスイッチング制御構成は、実施の形態2に従う構成と同様に、主回路電源電圧VHが可変に制御される図1のインバータ(半導体電力変換装置)40、および、主回路電源電圧VHが一定である図8のインバータ(半導体電力変換装置)40のいずれにも適用することができる。そして、実施の形態3によるスイッチング制御構成についても、実施の形態2に従う構成と同様に、図1のインバータ40に適用する場合には、実施の形態1および3によるアクティブゲートコントロールを組合わせたスイッチング制御構成とすることも可能である。
図11は、実施の形態3の変形例による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。
図11を参照して、実施の形態3の変形例によるスイッチング制御構成では、図10に示した実施の形態3によるスイッチング制御構成と比較して、駆動制御部70は、図1と同様のアクティブゲートコントロール部71と、最大値設定部114とをさらに含むように構成される。
アクティブゲートコントロール部71の動作は実施の形態1で説明したとおりであり、かつ、最大値設定部114および電圧加算部120の動作についても、実施の形態2の変形例で説明したとおりであるので、詳細な説明は繰返さない。
このような構成とすることにより、実施の形態3の変形例による半導体電力変換装置では、実施の形態3による効果に加えて、主回路電源電圧VHに対応した制御目標を超えたサージ電圧(端子間電圧Vce)の上昇についても防止するように、実施の形態1および実施の形態3を組合せた態様にて、半導体スイッチング素子のアクティブゲートコントロールを行なうことが可能となる。
[実施の形態4]
図12は、実施の形態4による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。
図12を参照して、実施の形態4によるスイッチング制御構成では、図2に示した実施の形態1によるスイッチング制御構成に加えて、素子温度検出部141および制御パラメータ変更部142が設けられる。素子温度検出部141および制御パラメータ変更部142についても、ハードウェアおよびソフトウェアのいずれで構成することも可能である。
素子温度検出部141は、たとえば、半導体スイッチング素子100に組み込まれた温度センサ(図示せず)からの信号に基づき、半導体スイッチング素子100の素子温度Tswを出力する。制御パラメータ変更部142は、素子温度検出部141からの素子温度Tswに基づき、PD制御部105でPD制御演算に用いられる、式(1)中の制御ゲインGpおよびGdを可変に設定する。図12に示したスイッチング制御構成のその他の部分の構成および動作は、図2に示したのと同様であるのでその説明は繰返さない。
図13に示されるように、半導体スイッチング素子100の端子間電圧の電圧変化率dVce/dtの絶対値は、素子温度以外の条件が同一である下では、素子温度Tswの上昇に応じて小さくなりし、素子温度Tswの低下に応じて大きくなる。すなわち,低温時には、相対的に電圧変化率が大きくなり、サージ電圧が大きくなり易い。
このため、図14に示すように、素子温度Tswに応じて制御ゲインGp,Gdを変更して、アクティブゲートコントロールによるフィードバック制御ゲインを、低温時に相対的に高め、かつ、高温時に相対的に低くする。
このような構成とすることにより、低温時には、端子間電圧Vceの変化に対するアクティブゲートコントロールによるゲート電圧修正量を相対的に大きくして過大な電圧変動の発生を防止する。一方、半導体スイッチング素子の応答性が低下して電圧変化が相対的に緩やかになる高温時には、アクティブゲートコントロールによるゲート電圧修正量を相対的に小さくして、過度の制御により半導体スイッチング素子でのスイッチング電力損失が増大することを防止できる。
なお、素子温度検出部141および制御パラメータ変更部142によって変更される制御パラメータとして、PD制御部105での制御ゲインを説明したのは一例に過ぎず、アクティブゲートコントロールに関連する他の制御パラメータについても、半導体スイッチング素子の素子温度に応じて可変に設定してもよい。たとえば、実施の形態2(図6)等で説明した増幅部112,117での増幅ゲインについても同様に、図14で説明したように、高温時に相対的に小さく、かつ、高温時に相対的に大きい値とすることにより、上記と同様の効果を得ることが可能である。
あるいは、図2等に点線で示すようにサージ制御目標設定部103に素子温度Tswを伝達する構成として、サージ電圧の制御目標Vmについても、半導体スイッチング素子の素子温度に応じて可変に設定してもよい。具体的には、電圧変動(dVce/dt)が大きい低温時には、サージ電圧の制御目標Vmを相対的に低く設定することにより、低温時にサージ電圧が過大となることを効果的に予防できるとともに、高温時に過度のアクティブゲートコントロールによりスイッチング電力損失が増大することを防止できる。
このように、実施の形態4によるスイッチング制御構成は、実施の形態1〜3の構成と適宜組合わせて、主回路電源電圧VHが可変に制御される図1のインバータ(半導体電力変換装置)40、および、主回路電源電圧VHが一定である図8のインバータ(半導体電力変換装置)40のいずれにも適用することができる。
以上説明した本実施の形態では、本発明に係る半導体電力変換装置として電動機を駆動制御するインバータを例示したが、本発明の適用はこれに限定されるものではない。すなわち、DC/DCコンバータ、昇圧チョッパ、スイッチングモードアンプなどのいわゆるハードスイッチングを行なう半導体スイッチング素子を含んだ構成の半導体電力変換装置のスイッチング制御について、本発明の適用が可能である。
さらに、半導体スイッチング素子についても、本実施の形態ではIGBTを例示したが、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等の他の電圧駆動型スイッチング素子に対しても、本発明によるスイッチング制御構成を適用できる。また、駆動回路80(図2等)において、バッファ回路121を制御電圧Vcに応じた駆動電流を制御電極(ベース)へ供給するように構成すれば、電力用バイポーラトランジスタ等の電流駆動型スイッチング素子により構成された半導体電力変換装置についても本発明によるスイッチング制御構成を適用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1による半導体電力変換装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態1による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。 実施の形態1による半導体電力変換装置でのアクティブゲートコントロールの動作を説明する波形図である。 図2に示した電圧検出部の構成例を示すブロック図である。 図4に示した電圧検出部の動作を説明する波形図である。 実施の形態2による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。 実施の形態2による半導体電力変換装置でのアクティブゲートコントロールの動作を説明する波形図である。 本発明の実施の形態2によるアクティブゲートコントロールを適用可能な半導体電力変換装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態2の変形例による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。 実施の形態3による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。 実施の形態3の変形例による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。 実施の形態4による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成を説明するブロック図である。 半導体スイッチング素子の電圧変化率の温度特性を説明する概念図である。 実施の形態4による半導体電力変換装置の各アームのスイッチング制御構成における制御ゲインの設定を説明する概念図である。
符号の説明
5 電力変換システム、10 直流電源、20 コンバータ、30 平滑コンデンサ、35 平滑コイル、40 インバータ、50,50−1〜50−6 アーム、60 電動機、65u,65v,65w 各相コイル巻線、67 中性点、69 センサ、70 駆動制御部、71,72,73 アクティブゲートコントロール部、80 駆動回路、100 半導体スイッチング素子、101 逆並列ダイオード、102 電圧検出部、103 サージ制御目標設定部、104 電圧演算部、105 PD制御部、106 整流部、107 電圧微分部、108,109 切換スイッチ、110 電圧上昇率制御目標設定部、111、116 電圧演算部、112,117 増幅部、113,118 整流部、114 最大値設定部、115 電圧降下率制御目標設定部、115 電圧降下率目標設定部、119 レベル変換部、120 電圧加算部、121 バッファ回路、122 ゲート抵抗、131 遅延部、132 サンプル・ホールド部、133 パルス微分部、141 素子温度検出部、142 制御パラメータ変更部、dVce/dt 電圧変化率、dVl 電圧降下率制御目標、dVu 電圧上昇率制御目標、Gp,Gd 制御ゲイン、Sg ゲート制御信号、Td デッドタイム、Ts 電動機測定値、Tsw 素子温度、V0 ゲート制御電圧、V1,V2,V3 電圧修正量(アクティブゲートコントール)、Vc 制御電圧、Vce 端子間電圧(コレクタ・エミッタ間電圧)、Vdd オン用電圧、Vg ゲート電圧、VH 主回路電源電圧、Vm 制御目標(サージ電圧)、Vpd 制御演算電圧、Vss オフ用電圧、ΔdVl 偏差(電圧上昇率)、ΔdVu 偏差(電圧降下率)、ΔV 偏差(サージ電圧)。

Claims (15)

  1. 可変制御される主回路電源電圧を電圧変換する半導体電力変換装置であって、
    制御電極の電圧または電流に応答して第1および第2の電極間の電流を制御する半導体スイッチング素子と、
    前記半導体スイッチング素子のオンおよびオフを指示する制御信号に従って、前記半導体スイッチング素子を導通させるための第1の電圧および前記半導体スイッチング素子を遮断させるための第2の電圧の範囲内で制御電圧を設定する駆動制御部と、
    前記駆動制御部により設定された前記制御電圧に従って、前記制御電極の前記電圧または電流を駆動する駆動回路とを備え、
    前記駆動制御部は、
    前記第1および第2の電極の電極間電圧を検出する電圧検出部と、
    前記半導体スイッチング素子のターンオフ時に前記第1および第2の電極間に発生するサージ電圧の制御目標を、前記主回路電源電圧に応じて可変に設定するためのサージ制御目標設定部と、
    前記電圧検出部により検出された前記電極間電圧が前記制御目標を超えたときに、前記電極間電圧に基づく電圧修正量により、前記制御電圧を前記第1の電圧へ近付ける側に修正するための第1のアクティブゲートコントロール部とを含む、半導体電力変換装置。
  2. 前記第1のアクティブゲートコントロール部は、前記制御目標に対する前記電極間電圧の偏差に基づく制御演算を行なうとともに、制御演算結果が正値であるときに前記制御演算結果に従って前記電圧修正量を設定する一方で、前記制御演算結果が負値であるときには前記電圧修正量を実質的に零に設定する、請求項1記載の半導体電力変換装置。
  3. 前記第1のアクティブゲートコントロール部は、比例微分制御により前記制御演算を行なう、請求項2記載の半導体電力変換装置。
  4. 前記サージ制御目標設定部は、前記半導体スイッチング素子のオフ期間であって、かつ、前記主回路電源電圧が印加される電源線間に前記半導体スイッチング素子が電気的に接続される期間における前記電圧検出部の検出電圧に基づいて、前記制御目標を設定する、請求項1記載の半導体電力変換装置。
  5. 前記駆動制御部は、
    前記電極間電圧の上昇時における時間微分値である電圧上昇率の制御目標を設定する電圧上昇率制御目標設定部と、
    前記電圧検出部により検出された前記電極間電圧に基づき、前記電圧上昇率が前記制御目標を超えたときに、前記制御目標に対する前記電圧上昇率の偏差に応じた電圧修正量だけ前記制御電圧を前記第1の電圧へ近付けるように修正するための第2のアクティブゲートコントロール部と、
    前記第1および前記第2のアクティブゲートコントロール部による電圧修正量のうちの大きいほうの電圧分だけ、前記制御電圧を前記第1の電圧へ近付けるように修正するための調整部とをさらに含む、請求項1記載の半導体電力変換装置。
  6. 前記駆動制御部は、
    前記電極間電圧の降下時における時間微分値である電圧降下率の制御目標を設定する電圧降下率制御目標設定部と、
    前記電圧検出部により検出された前記電極間電圧に基づき、前記電圧降下率が前記制御目標を超えたときに、前記制御目標に対する前記電圧降下率の偏差に応じた電圧修正量だけ前記制御電圧を前記第2の電圧へ近付けるように修正するための第3のアクティブゲートコントロール部とをさらに含む、請求項5記載の半導体電力変換装置。
  7. 前記駆動制御部は、
    前記制御信号に応じて、前記第2および前記第3のアクティブゲートコントロール部の一方を選択的に作動させるための選択部をさらに含み、
    前記選択部は、前記半導体スイッチング素子のターンオフ時には前記第2のアクティブゲートコントロール部を作動させる一方で、前記半導体スイッチング素子のターンオン時には前記第3のアクティブゲートコントロール部を作動させる、請求項6記載の半導体電力変換装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記電極間電圧の降下時における時間微分値である電圧降下率の制御目標を設定する電圧降下率制御目標設定部と、
    前記電圧検出部により検出された前記電極間電圧に基づき、前記電圧降下率が前記制御目標を超えたときに、前記制御目標に対する前記電圧降下率の偏差に応じた電圧修正量だけ前記制御電圧を前記第2の電圧へ近付けるように修正するための第3のアクティブゲートコントロール部とをさらに含む、請求項1記載の半導体電力変換装置。
  9. 前記電圧上昇率制御目標設定部または前記電圧降下率制御目標設定部は、前記半導体電力変換装置によって駆動制御される電動機の温度、気圧、および相対湿度の少なくとも1つに基づき前記制御目標を可変に設定する、請求項5から8のいずれか1項に記載の半導体電力変換装置。
  10. 前記半導体スイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、
    前記第1から前記第3のアクティブゲートコントロール部のうちの少なくとも1つにおいて、前記制御電圧の電圧修正量を求めるための制御演算に用いられる制御パラメータを前記温度検出部により検出された素子温度に応じて可変に設定するための制御パラメータ変更部とをさらに備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体電力変換装置。
  11. 制御電極の電圧に応答して第1および第2の電極間の電流を制御する半導体スイッチング素子と、
    前記半導体スイッチング素子のオンおよびオフを指示する制御信号に従って、前記半導体スイッチング素子を導通させるための第1の電圧および前記半導体スイッチング素子を遮断させるための第2の電圧の範囲内で制御電圧を設定する駆動制御部と、
    前記駆動制御部により設定された前記制御電圧に従って、前記制御電極の前記電圧または電流を駆動する駆動回路とを備え、
    前記駆動制御部は、
    前記第1および第2の電極の電極間電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電極間電圧の変化時における時間微分値である電圧変化率の制御目標を設定する電圧変化率制御目標設定部と、
    前記電圧検出部により検出された前記電極間電圧に基づき、前記電圧変化率が前記制御目標を超えたときに、現在の前記電極間電圧の変化を妨げる方向に前記制御電圧を修正するためのアクティブゲートコントロール部とを含む、半導体電力変換装置。
  12. 前記電圧変化率制御目標設定部は、前記電極間電圧の上昇時における時間微分値である電圧上昇率の制御目標を設定し、
    前記アクティブゲートコントロール部は、前記半導体スイッチング素子のターンオフ時に、前記電圧検出部により検出された前記電極間電圧に基づき、前記電圧上昇率が前記制御目標を超えたときに、前記制御電圧を前記第2の電圧から前記第1の電圧へ近付けるように修正する、請求項11記載の半導体電力変換装置。
  13. 前記電圧変化率制御目標設定部は、前記電極間電圧の降下時における時間微分値である電圧降下率の制御目標を設定し、
    前記アクティブゲートコントロール部は、前記半導体スイッチング素子のターンオン時に、前記電圧検出部により検出された前記電極間電圧に基づき、前記電圧降下率が前記制御目標を超えたときに、前記制御電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧へ近付けるように修正する、請求項11記載の半導体電力変換装置。
  14. 前記電圧変化率制御目標設定部は、前記半導体電力変換装置によって駆動制御される電動機の温度、気圧、および相対湿度の少なくとも1つに基づき前記制御目標を可変に設定する、請求項11から13のいずれか1項に記載の半導体電力変換装置。
  15. 前記半導体スイッチング素子の温度を検出する温度検出部と、
    前記アクティブゲートコントロール部における前記制御電圧の電圧修正量を求めるための制御演算に用いられる制御パラメータを、前記温度検出部により検出された素子温度に応じて可変に設定するための制御パラメータ変更部とをさらに備える、請求項11から13のいずれか1項に記載の半導体電力変換装置。
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