JP2008196202A - 建設機械 - Google Patents

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武 武井
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Abstract

【課題】 熱による劣化や損傷を生じることなく、オイルクーラと配管とを接続する継手部材を覆って作動油の飛散を防止する。
【解決手段】 オイルクーラ22の流入側接続配管22Dと送り配管12とを接続する継手部材25を収容する収容ケース26を設け、この収容ケース26は、金属材料からなる金属製容器として構成している。これにより、収容ケース26は、継手部材25をエンジン7から隔絶することができる。しかも、収容ケース26は、金属材料により形成しているから、熱による劣化、接触による損傷に対しても十分に耐えることができる。従って、エンジン7の近傍での作動油の飛散を確実に防止でき、また、オイルクーラ22と送り配管12との接続位置を自由に配置することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えばエンジンとオイルクーラとが近傍に配置された油圧ショベル、ホイールローダ等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成されている。
また、上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの前側に設けられオペレータが搭乗するキャブと、前記旋回フレームの後側に位置してエンジン室内に配設されたエンジンと、該エンジンの動力により駆動され作動油を下部走行体、作業装置等に供給するポンプと、前記エンジンの近傍に設けられたラジエータ、オイルクーラと、前記作業装置等を制御する制御弁と、前記油圧ポンプとオイルクーラと作動油タンクとの間で作動油を流通する配管と、前記エンジン、ラジエータ、オイルクーラ等を覆うように前記旋回フレーム上に設けられた建屋カバーとにより大略構成されている。
ここで、オイルクーラが冷却する作動油は、高温になるエンジンの排気管等に接触しないように配慮する必要がある。この場合、作動油が漏れる虞がある部位は接続部分であり、エンジンの周囲ではオイルクーラと配管との接続部位となる。そこで、オイルクーラは、その接続口となる配管をエンジン室の外部まで延ばし、この位置で制御弁、作動油タンク側の配管と継手部材を用いて接続するようにしている。
また、従来技術には、オイルクーラ側の配管とタンク側の配管との接続部位を覆うように、筒状のビニール材等からなるチューブ部材を取付けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
実開平6−28224号公報
ところで、上述した特許文献1の発明では、オイルクーラ側の配管とタンク側の配管との接続部位を覆うように筒状のチューブ部材を取付けることにより、接続部位から漏れ出た作動油がエンジンの周囲に飛散しないようにしている。また、このチューブ部材は、曲げられた配管を覆うことができるように、柔軟なビニール材、ネット状の材料により形成している。
しかし、作動油が流通する配管は高温になり、エンジンの周囲には多くの構造物、例えば角張ったブラケット等が多く存在している。このために、ビニール材からなるチューブ部材は、熱による劣化や、ブラケット等の角部との接触による破れを生じ易く、作動油が飛散してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、熱による劣化や損傷を生じることなく、オイルクーラと配管とを接続する継手部材を覆うことにより、作動油の飛散を確実に防止して安全性、信頼性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、作業装置が設けられた車体と、該車体に設けられたエンジンと、該エンジンの動力により駆動され作動油を前記作業装置に供給するポンプと、前記エンジンの近傍に設けられ作動油を冷却するオイルクーラと、前記作業装置から戻される高温な作動油を該オイルクーラに向けて流通する配管と、該配管の端部と前記オイルクーラとの間を接続する継手部材とを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記継手部材を収容する収容ケースを設け、該収容ケースは金属材料によって形成した金属製容器として構成したことにある。
請求項2の発明は、前記収容ケースには前記配管が通る配管挿通口を設け、該配管挿通口には前記配管との隙間を液密にシールするシール部材を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記収容ケースには、前記継手部材から漏れ出た作動油を前記エンジンから離れた場所に排出する排出口を設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、オイルクーラと該オイルクーラに作動油を戻す配管とは継手部材を用いて接続している。この接続位置には、継手部材を収容する収容ケースを設ける構成としている。これにより、収容ケースは、エンジンの近傍で作動油が漏れ出る虞がある部位である継手部材の周囲を覆うことができ、継手部材とエンジンとの間を隔絶することができる。また、収容ケースは、金属製容器として形成しているから、熱による劣化、接触による損傷に対しても耐えることができる。
この結果、収容ケースは、熱による劣化や損傷を生じることなく、オイルクーラと配管とを接続する継手部材を長期に亘って覆うことができるから、エンジンの近傍での作動油の飛散を確実に防止でき、安全性、信頼性を向上することができる。しかも、オイルクーラと配管とを接続する継手部材を収容ケースに収容しているから、オイルクーラと配管との接続位置は、オイルクーラ、エンジンの近傍等に自由に設定することができる。これにより、組立作業性、設計の自由度等を向上することができる。
請求項2の発明によれば、収容ケースには配管が通る配管挿通口を設ける構成としている。従って、オイルクーラに継手部材を用いて配管を接続した後からでも、配管挿通口に前記配管を通すことができ、組立作業性、メンテナンス作業性等を向上することができる。しかも、配管挿通口と配管との隙間は、シール部材によって液密にシールしているから、配管挿通口からの作動油の流出を防止して、収容ケースの内部をエンジンから隔離するすることができる。
請求項3の発明によれば、収容ケースには、エンジンと離れた場所に開口して排出口を設けているから、継手部材から作動油が漏れ出たとしても、排出口は、この作動油をエンジンと離れた場所に排出することができる。これにより、漏れ出た作動油も、エンジンと隔離することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、エンジン、オイルクーラ等を備えた油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図8に従って詳細に説明する。
図1において、1は建設機械としてのクローラ式の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載され、該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体3と、該上部旋回体3に設けられた作業装置4とにより大略構成されている。
また、作業装置4は、後述する旋回フレーム5の前側に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4Aの先端部に回動可能に取付けられたアーム4Bと、該アーム4Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット4Cと、これらを駆動するブームシリンダ4D、アームシリンダ4E、バケットシリンダ4Fとにより構成されている。
5は上部旋回体3を構成する旋回フレームで、該旋回フレーム5は支持構造体として形成されている。そして、旋回フレーム5は、図2に示す如く、前,後方向に延びる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左,右のセンタビーム5Bと、該各センタビーム5Bの左,右に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左,右のサイドフレーム5C(図1中に左側のみ図示)とにより大略構成されている。
6は旋回フレーム5の左前側に搭載されたキャブで、該キャブ6は、オペレータが搭乗するものである。また、キャブ6の内部には、オペレータが着座する運転席6A、各種操作レバー(図示せず)等が配設されている。ここで、キャブ6は、後面部の下側部分を前側に凹ませることにより、旋回フレーム5上に設けられる後述のエンジン室18を広くしている。
7は旋回フレーム5の後側に設けられたエンジンを示している。このエンジン7は、後述する建屋カバー16によって画成されたエンジン室18内に搭載され、該エンジン室18内に左,右方向に延在する横置き状態に配置されている。また、エンジン7は、エンジン冷却水が循環するウォータジャケット(図示せず)を有し、該ウォータジャケットは冷却水の熱を放出する後述のラジエータ20に接続されている。また、エンジン7は、吸気の流量を増大させる過給機7Aを備え、該過給機7Aは、後述のインタクーラ21等に接続されている。さらに、エンジン7の左側には、当該エンジン7によって回転駆動される冷却ファン7Bが設けられている。
8はエンジン7の右側に取付けられた油圧ポンプである。この油圧ポンプ8は、エンジン7の動力によって駆動されることにより、後述の制御弁11を経由して作業装置4等に対し、作動油を圧油として供給するものである。また、作業装置4等から戻される高温な作動油は、後述のオイルクーラ22を流通することにより冷却され、作動油タンク10に戻される。
9は油圧ポンプ8の前側に位置して旋回フレーム5の右側に搭載された燃料タンクである。この燃料タンク9は、内部にエンジン7に供給する燃料を貯えるものである。
10はエンジン7の前側に位置して燃料タンク9の左隣に配設された作動油タンクである。この作動油タンク10は、作業装置4等を動作させるための作動油を貯えるものである。また、作動油タンク10は、後述の戻り配管13を介してオイルクーラ22に接続され、バイパス配管14を介して制御弁11に接続されている。さらに、作動油タンク10は、図示しない供給配管を介して油圧ポンプ8に接続されている。
11は旋回フレーム5の右前側に搭載された制御弁である。この制御弁11は、油圧ポンプ8から供給される圧油を下部走行体2の走行モータ(図示せず)、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F等に給排し、これらのアクチュエータをオペレータの操作に応じて動作させるものである。また、制御弁11は、主配管を介して油圧ポンプ8に接続され、複数組の給排配管(いずれも図示せず)を介して前述した各アクチュエータに接続されている。また、制御弁11は、後述のバイパス配管14を介して作動油タンク10に接続され、送り配管12を介してオイルクーラ22に接続されている。
12は制御弁11と後述するオイルクーラ22の流入側接続配管22Dとを接続する送り配管である。この送り配管12は、作業装置4等から戻される高温な作動油をオイルクーラ22に向けて送るものである。また、13はオイルクーラ22の流出側接続配管22Eと作動油タンク10とを接続する戻り配管である。この戻り配管13は、オイルクーラ22で冷却された作動油を作動油タンク10に戻すものである。さらに、14は制御弁11と作動油タンク10とを接続するバイパス配管である。このバイパス配管14は、冷却する必要がない冷えた作動油をオイルクーラ22を通さずに作動油タンク10に直接的に戻すものである。
15は旋回フレーム5の後端部に取付けられたカウンタウエイトである。このカウンタウエイト15は、作業装置4との重量バランスをとるもので、重量物として形成されている。
16はキャブ6とカウンタウエイト15との間に位置して旋回フレーム5上に設けられた建屋カバーである。この建屋カバー16は、図1、図2に示す如く、旋回フレーム5の左,右両側に立設された左側面板16A,右側面板16Bと、該各側面板16A,16Bの上端部間を水平方向に延びた上面板16Cとにより大略構成されている。
また、上面板16Cには、図3に示す如く、メンテナンス用の開閉ドア16Dが設けられている。この開閉ドア16Dは、収容ケース26を構成する金属製の上蓋をなすもので、図7、図8に示す如く、閉じたときに周壁板27の上側を閉塞する。そこで、開閉ドア16Dには、収容ケース26による密閉性を高めるために、縁部にシール部材16Eが取付けられ、左,右方向の中間位置に前,後方向に延びてシール部材16Fが取付けられている。
さらに、建屋カバー16内には、エンジン7の前側を左,右方向に延びて仕切板17が設けられ、該仕切板17は、後述する支持枠体24の前側仕切板24Aと協働してカウンタウエイト15との間にエンジン室18を画成している。このエンジン室18には、エンジン7、油圧ポンプ8、後述のラジエータ20、インタクーラ21、オイルクーラ22等が配設されている。
次に、19はエンジン7の左側に位置して建屋カバー16内に設けられた熱交換器ユニットを示している。この熱交換器ユニット19は、旋回フレーム5に対して複数台の熱交換器をまとめて取付けるものである。そして、熱交換器ユニット19は、図3、図4に示す如く、後述のラジエータ20、インタクーラ21、オイルクーラ22、支持枠体24、収容ケース26等により大略構成されている。
20はエンジン7の冷却ファン7Bに対面して設けられたラジエータで、該ラジエータ20は、エンジン7を冷却して温度上昇した冷却水を冷却するものである。また、ラジエータ20は、図4に示す如く、上部タンク20A、下部タンク20Bおよび放熱部20Cにより大略構成され、各タンク20A,20Bがエンジン7のウォータジャケット(図示せず)に接続される。
21はラジエータ20と並列で配置されたインタクーラで、該インタクーラ21は、エンジン7の過給機7Aから供給される吸気を冷却するものである。また、インタクーラ21は、上部タンク21A、下部タンク21Bおよび放熱部21Cにより大略構成され、上部タンク21Aが過給機7Aに接続され、下部タンク21Bがエンジン7の吸気側に接続される。なお、実施の形態では、インタクーラ21はラジエータ20に対して前,後方向の後側(カウンタウエイト15側)に設けられている。
22はラジエータ20と並列で配置された熱交換器としてのオイルクーラである。このオイルクーラ22は、作業装置4等から戻される高温な作動油を冷却するもので、上部タンク22A、下部タンク22Bおよび放熱部22Cにより大略構成されている。また、上部タンク22Aには、エンジン7側に向けて突出するように流入側接続配管22Dが設けられ、下部タンク22Bには、キャブ6側に向けて延びるように流出側接続配管22Eが設けられている。なお、実施の形態では、オイルクーラ22はラジエータ20に対して前,後方向の前側(キャブ6側)に設けられている。
ここで、流入側接続配管22Dと流出側接続配管22Eの取付位置について説明する。まず、オイルクーラ22は、ラジエータ20、インタクーラ21と一緒に並列に配置しているから幅寸法が狭く、冷却距離を確保するために流入側接続配管22Dと流出側接続配管22Eとを上,下位置に配置する必要がある。また、オイルクーラ22は、エンジン室18の前側、即ち、キャブ6の後側近傍に配置している。このため、下側に位置する流出側接続配管22Eは、キャブ6の後面部の下側に形成された凹みを利用してエンジン室18の外部に配置することができる。一方、上側に位置する流入側接続配管22Dは、前側にキャブ6の後面が位置しているために、流出側接続配管22Eのようにエンジン室18の外部に配置することができず、エンジン室18内に配置している。
そして、ラジエータ20、インタクーラ21、オイルクーラ22は、例えば冷却効率が向上し、清掃作業が容易になるように、冷却ファン7Bによって発生する冷却風の流れ方向に対して並列となるように、上部旋回体3の前,後方向に並べて配設されている。また、ラジエータ20、インタクーラ21、オイルクーラ22は、上側位置と下側位置とがそれぞれブラケット23を用いて連結されている。
24は熱交換器ユニット19の支持枠体で、該支持枠体24は、ラジエータ20、インタクーラ21、オイルクーラ22等を旋回フレーム5の左後部に配設するものである。そして、支持枠体24は、図3に示す如く、上部旋回体3の前,後方向に所定の間隔をもって対面する前側仕切板24A,後側仕切板24Bと、該各仕切板24A,24Bの上部を連結するように前,後方向に延びた水平板24Cと、該水平板24Cの右端縁(エンジン7側)から下向きに延びた垂直板24Dと、前記各仕切板24A,24B間で垂直板24Dの下側に設けられた枠形状の内面板24E等とにより大略構成されている。
ここで、前側仕切板24Aは、図3に示す如く、後述する収容ケース26の周壁板27の一部を構成すると共に、仕切板17と協働してエンジン室18の前側を仕切っている。従って、前側仕切板24Aよりも前側は、エンジン室18の外部となり、エンジン7と離れた場所となる。そして、前側仕切板24Aの上部位置には、後述の排出口33がエンジン室18の外部に開口して設けられている。また、垂直板24Dには、図5に示す如く、その前側にオイルクーラ22の流入側接続配管22Dが通る切欠部24D1が形成され、該切欠部24D1を挟む位置に受台24D2が折り曲げて形成されている。
25はオイルクーラ22に設けられた上,下で2個の継手部材を示している。上側の継手部材25は、流入側接続配管22Dと送り配管12の端部とを接続し、下側の継手部材25は、図2に示すように、流出側接続配管22Eと戻り配管13の端部とを接続している。そして、継手部材25は、図6ないし図8に示す如く、連結用パイプ25Aと、該連結用パイプ25Aの両端部を固定する締着部材25B等とにより構成されている。
次に、26は上側の継手部材25を取囲むように支持枠体24に設けられた収容ケースを示している。この収容ケース26は、オイルクーラ22の流入側接続配管22Dと送り配管12との接続部分、即ち、継手部材25から漏れ出た作動油がエンジン室18に流出(飛散)しないように、継手部材25とエンジン7との間を隔絶するものである。また、収容ケース26は、金属材料によって形成した金属製容器として構成されている。これにより、収容ケース26は、高温な作動油、旋回フレーム5や各種ブラケット(図示せず)との接触に対しても損傷を生じない強度を有している。
そして、収容ケース26は、図3、図5等に示す如く、前述した上面をなす建屋カバー16の開閉ドア16Dと、周面をなす支持枠体24の前側仕切板24A、垂直板24D、後述の周壁板27と、底面をなす後述の下壁板31とにより構成されている。
27は支持枠体24の前側部位に設けられた周壁板で、該周壁板27は、前側仕切板24A、垂直板24Dの一部と共に継手部材25を周囲から覆うものである。また、周壁板27は、切欠部24D1に対応するように支持枠体24の垂直板24Dと前側仕切板24Aとに取付けられている。また、周壁板27は、金属材料からなり、所定の形状に切出された板材を略コ字状に折り曲げることにより形成されている。即ち、周壁板27は、切欠部24D1と対面する正面部27Aと、該正面部27Aの左端から垂直板24Dに向けて延びた左側面部27Bと、正面部27Aの右端から垂直板24Dに向けて延びた取付部27Cとにより構成されている。
また、周壁板27の正面部27Aには、送り配管12を通すための配管挿通口27Dが逆U字状の切欠として形成されている。この配管挿通口27Dは、逆U字状をしているから、継手部材25によって流入側接続配管22Dと送り配管12とを接続した後からでも、周壁板27を上側から取付けることができる。そして、周壁板27は、図6に示すように、ボルト28を用いて支持枠体24の前側仕切板24Aと垂直板24Dに取付けられている。
29は周壁板27の正面部27Aに取付けられるシール部材である。このシール部材29は、図7に示すように、配管挿通口27Dと送り配管12との隙間を液密にシールするものである。このシール部材29は、例えば可撓性を有する樹脂製またはゴム製の板体として形成され、送り配管12の周囲に取付けられるように切込み29Aを有している。そして、シール部材29は、複数個の止め具29Bを用いて周壁板27の正面部27Aに取付けられている。
また、30は周壁板27の上端部に取付けられたシール部材で、該シール部材30は、図6に示す如く、周壁板27の正面部27Aから左側面部27Bに亘ってL字状に配置されている。これにより、シール部材30は、図7、図8に示すように建屋カバー16の開閉ドア16Dと密着し、エンジン室18に対する収容ケース26の密閉性を高めることができる。
31は周壁板27の底部を閉塞するように設けられた下壁板で、該下壁板31は、継手部材25の下側を覆うものである。また、下壁板31の周縁は、図5に示す如く、3辺が上向きに折れ曲がって上向き縁31Aとなり、長さ方向に位置する残りの1辺が下向きに折れ曲がって下向き縁31Bとなっている。そして、下壁板31は、図6ないし図8に示すように、金属材料からなり、ボルト28を用いて支持枠体24の垂直板24Dの受台24D2と内面板24Eに取付けられている。
ここで、下向き縁31Bは、図8に示す如く、支持枠体24の前側仕切板24Aに設けられる後述の排出口33からエンジン室18の外部に突出している。これにより、下壁板31は、上側の継手部材25から作動油が漏れ出た場合でも、上向き縁31Aによって作動油がエンジン室18内にこぼれないようにすることができる。また、下向き縁31Bによって下壁板31上に漏れ出た作動油を排出口33を介してエンジン室18外に確実に排出することができる。
これにより、収容ケース26は、図7、図8に示すように、建屋カバー16の開閉ドア16Dを閉じることにより、該開閉ドア16Dと周壁板27と下壁板31とによってエンジン室18と隔絶された継手室32を画成することができる。しかも、収容ケース26を構成する建屋カバー16の開閉ドア16D、周壁板27および下壁板31は、それぞれ金属材料によって形成しているから、熱や損傷に強く、高温な作動油、旋回フレーム5や各種ブラケット(図示せず)との接触にも十分に耐えることができる。
33は支持枠体24の前側仕切板24Aに設けられた排出口である(図3、図8参照)。この排出口33は、上側の継手部材25(送り配管12とオイルクーラ22の流入側接続配管22Dとの接続部分)から継手室32に漏れ出た作動油をエンジン7(エンジン室18)から離れた別の場所に排出するものである。これにより、排出口33は、漏れ出た作動油が継手室32から溢れてエンジン室18に流出するの未然に防ぐことができる。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ6に搭乗して運転席6Aに着座する。この状態で走行用の操作レバーによって制御弁11を操作することにより、下部走行体2を駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、運転席6Aに着座したオペレータは、作業用の操作レバーを操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
このときに、油圧ポンプ8から吐出される作動油は、主配管を通じて制御弁11に圧油として供給され、該制御弁11から下部走行体2の走行モータ(図示せず)、作業装置4の各シリンダ4D,4E,4F等に給排される。これらのアクチュエータから戻される作動油は、高温になっているから冷却する必要がある。そこで、制御弁11に戻された作動油は、送り配管12を経由してオイルクーラ22に供給され、該オイルクーラ22で冷却された後に戻り配管13を介して作動油タンク10に戻される。
ここで、エンジン室18に位置する継手部材25(オイルクーラ22の流入側接続配管22Dと送り配管12との接続部)から作動油が漏れ出た場合には、継手部材25を取囲んだ収容ケース26が漏れ出た作動油を収容し、エンジン室18側への流出、飛散を防止する。また、漏れ出る作動油は高温になっているが、金属材料からなる収容ケース26は、熱劣化を生じることがない。
以上のように、本実施の形態によれば、オイルクーラ22の流入側接続配管22Dと送り配管12とを接続する継手部材25を収容する収容ケース26を設け、この収容ケース26は、金属材料からなる金属製容器として構成している。これにより、収容ケース26は、継手部材25をエンジン7から隔絶することができる。しかも、収容ケース26は、金属材料により形成しているから、熱による劣化、接触による損傷に対しても十分に耐えることができる。
この結果、収容ケース26は、熱による劣化や損傷を生じることなく、オイルクーラ22の流入側接続配管22Dと送り配管12とを接続する継手部材25を長期に亘って覆うことができる。これにより、エンジン7の近傍での作動油の飛散を確実に防止できるから、安全性、信頼性を向上することができる。また、作業者に高温な作動油がかかるのを防止することができる。
しかも、オイルクーラ22の流入側接続配管22Dと送り配管12とを接続する継手部材25を収容ケース26に収容したことにより、オイルクーラ22と送り配管12との接続位置を自由に配置することができる。これにより、熱交換器ユニット19の組立作業性、設計の自由度等を向上することができる。
また、収容ケース26は、継手部材25の周囲を覆う周壁板27と支持枠体24の前側仕切板24Aと垂直板24Dと、継手部材25の下側を覆う下壁板31と、継手部材25の上側を覆う建屋カバー16の開閉ドア16Dとにより構成している。これにより、収容ケース26をボックス形状の容器として形成することができ、剛性、密閉性等を高めることができる。
また、収容ケース26の周壁板27には、送り配管12が通る配管挿通口27Dを設けているから、オイルクーラ22に継手部材25を用いて送り配管12を接続した後からでも、配管挿通口27Dに前記送り配管12を通すことができる。これにより、熱交換器ユニット19の組立作業性、継手部材25等のメンテナンス作業性等を向上することができる。しかも、配管挿通口27Dには、送り配管12との隙間を液密にシールするシール部材29を設けているから、配管挿通口27Dと送り配管12との隙間を、シール部材29によって密閉することができる。
さらに、収容ケース26には、支持枠体24の前側仕切板24Aに位置して、継手室32をエンジン室18の外に開放する排出口33を設ける構成としている。これにより、排出口33は、オイルクーラ22と送り配管12との接続部分から漏れ出た作動油を、エンジン室18のエンジン7から離れた別の場所、例えば支持枠体24の前側仕切板24Aの前側に設けられたユーティリティスペース(図示せず)に排出することができる。この結果、排出口33は、漏れ出た作動油が継手室32から溢れてエンジン室18に流出するの未然に防ぐことができ、安全性、信頼性を向上することができる。
なお、実施の形態では、支持枠体24の前側仕切板24Aに継手室32に漏れ出た作動油を排出する排出口33を設け、該排出口33からユーティリティスペース等に排出する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図3中に二点鎖線で示す第1の変形例のように、排出口33に接続して排出ホース41を設け、該排出ホース41の下端を上部旋回体3の外部まで延ばす構成としてもよい。この場合には、漏れ出た作動油を油圧ショベル1の外部に排出することができる。
また、実施の形態では、支持枠体24の前側仕切板24Aに排出口33を設けたが、本発明はこれに限らず、図9に示す第2の変形例のように、排出口がない支持枠体24の前側仕切板24A′としてもよい。この場合には、下向き縁のない下壁板31′を用いることができる。
また、実施の形態では、建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。さらに、例えば油圧クレーン、ホイールローダ、トラクタ等の他の建設機械にも広く適用できるものである。
本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 図1の油圧ショベルを建屋カバーの一部を破断した状態で示す平面図である。 建屋カバーの開閉ドアと熱交換器ユニットを拡大して示す外観斜視図である。 ラジエータ、インタクーラ、オイルクーラを示す正面図である。 支持枠体に対する周壁板、下壁板等の取付状態を示す分解斜視図である。 収容ケースによって継手部材を取囲んだ状態を示す要部拡大の平面図である。 収容ケースによって継手部材を取囲んだ状態を図6中の矢示VII−VII方向からみた要部拡大断面図である。 収容ケースによって継手部材を取囲んだ状態を図7中の矢示VIII−VIII方向からみた要部拡大断面図である。 本発明の第2の変形例を図8と同様位置からみた要部拡大断面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 上部旋回体(車体)
5 旋回フレーム
7 エンジン
8 油圧ポンプ
10 作動油タンク
11 制御弁
12 送り配管
13 戻り配管
16 建屋カバー
16D 開閉ドア
18 エンジン室
22 オイルクーラ
22A 上部タンク
22B 下部タンク
22C 放熱部
22D 流入側接続配管
22E 流出側接続配管
24 支持枠体
24A,24A′ 前側仕切板
24B 後側仕切板
24C 水平板
24D 垂直板
24E 内面板
25 継手部材
26 収容ケース
27 周壁板
27A 正面部
27B 左側面部
27C 取付部
27D 配管挿通口
29 シール部材
31,31′ 下壁板
32 継手室
33 排出口

Claims (3)

  1. 作業装置が設けられた車体と、該車体に設けられたエンジンと、該エンジンの動力により駆動され作動油を前記作業装置に供給するポンプと、前記エンジンの近傍に設けられ作動油を冷却するオイルクーラと、前記作業装置から戻される高温な作動油を該オイルクーラに向けて流通する配管と、該配管の端部と前記オイルクーラとの間を接続する継手部材とを備えてなる建設機械において、
    前記継手部材を収容する収容ケースを設け、該収容ケースは金属材料によって形成した金属製容器として構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 前記収容ケースには前記配管が通る配管挿通口を設け、該配管挿通口には前記配管との隙間を液密にシールするシール部材を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記収容ケースには、前記継手部材から漏れ出た作動油を前記エンジンから離れた場所に排出する排出口を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
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