JP2008195493A - 枚葉ラベルの供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】枚葉ラベルの供給速度の高速化を図りつつ、ラベリングマシンの運転中に枚葉ラベルの補充が行なえること。
【解決手段】多数の枚葉ラベルを収容した固定式のラベルマガジンと、前記ラベルマガジンの開放された前部に対向して配設され、鉛直方向の回転軸を中心に一方向に向けて間欠的に回転する取出ドラムとにより構成され、前記取出ドラムが、ドラム本体の側面を越えて前進および後退自在に設けられた単数または複数のラベル吸着手段を有し、ラベルマガジン内の枚葉ラベルを吸着して取り出せるように、前記取出ドラムの回転停止時にラベル吸着手段を前進および後退可能に構成した。
【選択図】図2

Description

本発明は枚葉ラベルの供給装置に関し、より詳細には枚葉ラベルを高速で、かつ確実に供給できる、枚葉ラベルの供給装置に関するものである。
所定の寸法に予め切断してあるラベル(枚葉ラベル)を連続的に供給する枚葉ラベルの供給装置が特許文献1により知られている。
従来の枚葉ラベルの供給装置は、多数の枚葉ラベルを収容したラベルホルダと、このラベルホルダから枚葉ラベルを一枚単位で吸着して取り出す負圧吸引式の回転ドラムとを備えている。
ラベルマガジンは回転ドラムの近傍に水平方向に向けて揺動自在に配置されていて、ラベルマガジンが円弧軌跡に沿って一往復する過程で、回転ドラムの周面の負圧を発生している吸着面がラベルマガジンの最前列に位置する枚葉ラベルの始端部と出会って吸着した後、回転ドラムの回転により引き出される。
このように回転ドラムの連続回転に合わせてラベルマガジンの揺動タイミングを同調させることで、ラベルマガジンから枚葉ラベルを一枚単位で引き出して容器等に貼付している。
特開平6−40445号公報(図1)
従来の枚葉ラベルの供給装置にあってはつぎのような問題点がある。
(1)ラベルマガジンが往復動を繰り返す際に、ラベルマガジン内に収容した多数の枚葉ラベル群に衝撃が加わる。
そのため、枚葉ラベルがラベルマガジン内で暴れてしまい、その結果、枚葉ラベルが傾いて取り出されたり、枚葉ラベルの取り出しに失敗したりするといった難点がある。
(2)枚葉ラベルの供給中はラベルマガジンが揺動を繰り返しているため、ラベルマガジン内に枚葉ラベルを補充することができない。
枚葉ラベルを補充するにはラベルマガジンの揺動を一時的に停止して行っているが、枚葉ラベルを補充する都度、ラベリングマシンの運転中断を強いられ、枚葉ラベルの貼付効率が悪いといった問題もある。
(3)上記したように、ラベルマガジンの揺動速度に比例して枚葉ラベルに作用する振動と慣性が大きくなる。
そのため、枚葉ラベルの供給速度が低速に抑えられていて、枚葉ラベルの高速貼付に対応できないという問題がある。
本発明は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところは少なくともつぎのひとつの枚葉ラベルの供給装置を提供することにある。
(1)枚葉ラベルの供給速度の高速化を図ること。
(2)ラベリングマシンの運転中に枚葉ラベルの補充が行なえること。
(3)枚葉ラベルの収容枚数を増加できること。
本願の第1発明は、枚葉ラベルの供給装置であって、多数の枚葉ラベルを収容した固定式のラベルマガジンと、前記ラベルマガジンの開放された前部に対向して配設され、鉛直方向の回転軸を中心に一方向へ向けて間欠的に回転する取出ドラムとにより構成され、前記取出ドラムが、ドラム本体の側面を越えて前進および後退自在に設けられた単数または複数のラベル吸着手段を有し、ラベルマガジン内の枚葉ラベルを吸着して取り出せるように、前記取出ドラムの回転停止時にラベル吸着手段を前進および後退可能に構成したことを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置を提供する。
本願の第2発明は、前記第1発明において、前記ラベル吸着手段が枚葉ラベルを直接吸着する吸着具と、吸着具を取出ドラムの側面に開設した窓穴から前進および後退させるための吸着具の進退機構とを具備することを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置を提供する。
本願の第3発明は、前記第2発明において、前記吸着具の進退機構は取出ドラムに揺動自在に枢支され、先端に吸着具を具備した揺動腕と、前記揺動腕の一部が係合して該揺動腕を揺動可能に制御する板カム機構とにより構成し、前記取出ドラムの間欠的な回転に応じて前記吸着具を前進および後退可能に構成したことを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置を提供する。
本願の第4発明は、前記第2発明または第3発明において、負圧分配器を間に介在してラベル吸着手段の吸着具と負圧発生源との間を配管で接続したことを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置を提供する。
本願の第5発明は、前記第1発明乃至第4発明の何れかにおいて、枚葉ラベルの搬送修正機構を付加し、該枚葉ラベルの搬送修正機構は取出ドラムの側面に突設した修正爪と、取出ドラムの下方で水平に設け、枚葉ラベルの下辺を滑走させる床面と、枚葉ラベルの搬送を規制するガイド板とにより構成されることを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置を提供する。
本発明は少なくともつぎのひとつの効果を奏する。
(1)ラベルマガジンは固定したままであるため、ラベルマガジン内の枚葉ラベルに振動や慣性が作用しない。
そのため、枚葉ラベルを正しい姿勢で収容できて枚葉ラベルの取り出しが阻害されることがなく、その結果、従来装置の問題である不良ラベルの発生や枚葉ラベルの貼付ミスの発生を防止することができる。
(2)枚葉ラベルの取り出しをラベル吸着手段やその吸着具を取出ドラムの側面を越えた位置まで前進させて吸着するので、枚葉ラベルの吸着による取り出しを確実に行うことができる。
(3)ラベルマガジンから枚葉ラベルを取り出す際に、吸着具がラベルマガジンの爪部から逃げるように揺動するため、枚葉ラベルの取り出しがし易くなって、枚葉ラベルの取り出しミスがなくなる。
(4)上記した1〜3の理由により、枚葉ラベルの供給速度の高速化を図れると共に、枚葉ラベルの供給装置を具備したラベリングマシンの運転速度を格段に高めることができる。
(5)ラベルマガジンが固定されているため、ラベリングマシンの運転を継続したまま枚葉ラベルを補充することができる。
(6)固定式のラベルマガジンに収容した枚葉ラベルに外部から衝撃が加わらないから、ラベルマガジンの全長を長く設計することができる。
そのため、従来の揺動式のラベルマガジンと比べて枚葉ラベルの収容枚数を大幅に増加できて、枚葉ラベルの補充回数を低減できる。
以下図面を参照しながら本発明に係る枚葉ラベルの供給装置の一実施の形態について説明する。
(1)枚葉ラベルの供給装置の概要
図2に枚葉ラベルの供給装置10を配備した一部を省略したラベリングマシンの平面モデル図を示す。
図中、符号70は鉛直軸を中心に回転する移送ドラムで、外周面に多数の負圧孔が開設されていて、枚葉ラベルの移送範囲に亘って外周面の負圧孔に負圧を生じ、枚葉ラベルの受け渡し時に負圧が切れる構造になっている。
移送ドラム70は、枚葉ラベルの供給装置10から供給される枚葉ラベルLをドラムの外周面で受け取り、ドラム外周面に吸着して容器等へ貼付する周知の機構(図示を省略)へ受け渡すために機能する。
枚葉ラベルの供給装置10は、多数の枚葉ラベルLを収容した固定式のラベルマガジン20と、一方向へ向けて間欠的に回転する取出ドラム30とにより構成される。
取出ドラム30は、ラベルマガジン20と移送ドラム70との間に配設されていて、ラベルマガジン20に収容されている最前列の枚葉ラベルLを、吸着により一枚単位で順次取り出して搬送し、移送ドラム70のドラム周面へ受け渡し可能に構成されている。
取出ドラム30の周囲には、枚葉ラベルLの飛び出しを規制するガイド板12が配設されている。
枚葉ラベルLは、予め所定の寸法に製造されている公知の一枚もののラベルであり、その素材は公知の樹脂シートや紙等を含むものである。
従来の枚葉ラベルの供給装置は、揺動式のラベルマガジンと、連続回転するドラムとの組み合わせであったが、本発明では固定式(非揺動式)のラベルマガジン20と、間欠的に回転する取出ドラム30との組み合わせを採用した。
以降に枚葉ラベルの供給装置10の構成について詳述する。
(2)ラベルマガジン
ラベルマガジン20はその開放された前部を取出ドラム30の側面32aへ向けて接近して配置され、マシン本体に固定して設けられる。
ラベルマガジン20を固定した理由は、マガジン内の枚葉ラベルLに外部から衝撃や振動を作用させずに良好な収容状態を維持しつつ、ラベリングマシンの運転を中断せずに枚葉ラベルLの補給を適宜行えるようにするためである。
また、ラベルマガジン20に収容した枚葉ラベルLに外部から衝撃が加わらないので、ラベルマガジン20の全長を長く形成できる。
そのため、従来の揺動式のラベルマガジンと比べて枚葉ラベルLの収容枚数を大幅に増加できる。
ラベルマガジン20は、複数の枚葉ラベルLの少なくとも底辺と両側辺を支持可能なように、複数の棒体や板体を組み合わせて形成した収容体で、その前部が開放して形成されている。
ラベルマガジン20の前部の周囲には、枚葉ラベルLの自由な飛び出しと傾倒を阻止し規制するための爪部21.21が形成されている。
ラベルマガジン20内には、複数の枚葉ラベルLの後部を押圧するスライド式のエンドプレート22が設けられ、枚葉ラベルLの取り出しに伴って減少する枚葉ラベルL全体を公知の付勢手段により自動的に前方へ押し出せるように構成されている。
(3)取出ドラム
図1〜4を基に取出ドラム30の細部について説明する。
取出ドラム30は鉛直に配置した筒状の回転軸31を中心として一方向(反時計回り方向)へ向けて間欠的に回転する有底筒状のドラム本体32と、ドラム本体32に径方向に向けて進退自在に設けられ、ラベルマガジン20の枚葉ラベルLの吸着が可能なラベル吸着手段40とを有する。
ドラム本体32の側面32aには、ラベル吸着手段40の設置数と同数の窓穴33が等間隔に開設されていて、ラベル吸着手段40の吸着具41が窓穴33を通じて側面32aから出入りできるように構成されている。
また図1に示すように、ドラム本体32の側面32aには、枚葉ラベルLの搬送タイミングを修正する修正爪32cが突設されている。尚、修正爪32cは必須ではない。
また図3に示すように、取出ドラム30の底面の下方には、枚葉ラベルLの搬送区間に亘る長さの床板13が水平に配設されている。床板13は修正爪32cと協働して搬送中における枚葉ラベルLの下辺を滑走させることで枚葉ラベルLの水平性及び搬送タイミングを修正するために機能する。
(3−1)ドラムの間欠回転手段
本発明は、ラベル吸着手段40によるラベルマガジン20内の枚葉ラベルLの取り出しを高速で、かつ確実に行なうために、取出ドラム30を間欠的に回転させることとした。
取出ドラム30の間欠的な回転とは、取出ドラム30と共に回転するラベル吸着手段40がラベルマガジン20の前部のラベル取出位置に到達したときに取出ドラム30の回転が一時的に停止し、ラベル吸着手段40による一往復の進退作動完了直後に取出ドラム30の回転が再開することを意味する。
取出ドラム30が複数のラベル吸着手段40を具備している場合は、各ラベル吸着手段40がラベルマガジン20の前部を通過する都度、ドラムの回転停止と回転再開を繰り返すことになる。
このように枚葉ラベルLの取出しタイミングに合わせて取出ドラム30の回転軸31の回転を間欠的に制御する方法としては、例えば公知のインディクスカム機構を採用したり、或いはサーボモータによる回転軸51の駆動制御手段等を採用したりすることができる。
(3−2)ラベル吸着手段
取出ドラム30は少なくともひとつのラベル吸着手段40を具備する。
ラベル吸着手段40は、枚葉ラベルLを吸着可能な吸着具41と、吸着具41を取出ドラム30の側面32aに開設した窓穴33から前進および後退させるための進退機構とを具備する。
図1,4に示すように、揺動腕43はその基端部が支軸42によりドラム本体32の底板32bに回転可能に枢支されている。
また揺動腕43の自由端部には取出ドラム30の窓穴33を出入りする縦柱が一体に設けられ、この縦柱43aの前面に複数または単数の吸着具41が設置されている。吸着具41には例えば公知のゴム製吸盤が好適である。
さらに揺動腕43の上面には空転式のローラ48が設けられ、揺動腕43の一部とドラム本体32の底板32bとの間には、揺動腕43を後退方向に向けて常時付勢する戻しバネ49が設けられている。
(3−3)負圧分配器
図3を基に負圧分配器44について説明する。
負圧分配器44は上下に対向して配置された回転盤44aと固定盤44bとよりなり、取出ドラム30の下方であって、回転軸31と同軸線上に設けられている。
上位の回転盤44aは取出ドラム30と同期して回転するようにドラム本体32の下面に固定され、下位の固定盤44bはマシンの基板11等に固定して設けられる。
回転盤44aと各揺動腕43に形成された縦柱43aとの間はホース等の配管45で接続されていて、上位の回転盤44aと吸着具41との間が配管45と縦柱43aの内部通路を通じた連通構造になっている。
固定盤44bと負圧発生源47との間は配管46を通じて接続されている。
回転盤44aの下部の対向面には、各吸着具41に連通した流路の端部が露出して形成され、また固定盤44bの上部の対向面には、負圧発生源47と連通した円弧形の溝が形成されていて、固定盤44bの円弧形の溝に対して回転盤44aの流路の露出端部が通過するときに、各吸着具41に負圧が生じるようになっている。
すなわち、図2に示す各ラベル吸着手段40がラベルマガジン20の前部のラベル取出位置に到達した地点から、枚葉ラベルLが取出ドラム30の周面とガイド板12との間に搬送されて修正爪32cがガイド板12の設置部に進入する地点までの区間、または移送ドラム70へ枚葉ラベルLの受け渡しを終了する直前までの区間に亘って吸着具41に負圧が発生するように構成されている。
(4)吸着具の進退機構
本例における吸着具41の進退機構は、揺動式の揺動腕43と後述する板カム50,52等を組み合わせて構成する場合について説明する。
図4に示すように、揺動腕43の上面には空転式のローラ48が設けられ、揺動腕43の一部とドラム本体32の底板32bとの間には、ローラ48を固定板カム52のカム面に押し付ける戻しバネ49が設けられている。
図3に示すように、取出ドラム30の筒状を呈する回転軸31と同軸線上にはカム用回転軸51が内挿され、カム用回転軸51の上部には回転板カム50が一体に設けられている。
カム用回転軸51には回転軸31の回転と逆方向の回転が付与され、カム用回転軸51の上部に設けられた回転板カム50は取出ドラム30と逆方向へ回転する。
取出ドラム30と回転板カム50との間には円盤状の固定板カム52が配設されている。
固定板カム52は、軸受を介して両回転軸31,51の回転から絶縁されており、基板11に立設した支柱53および架設部材54により空中に浮いた状態で固定されている。
固定板カム52の円周面にはカム面が形成されていて、揺動腕43のローラ48をこのカム面に沿わせることで支軸42を中心とした揺動腕43の後退方向の揺動を制御できる。
具体的には、図2に示すように各ラベル吸着手段40の揺動腕43が移送ドラム70へ最も接近する区間で、揺動腕43を時計回り方向に回動させて、吸着具41をドラムの側面32aから後退できるように、固定板カム52のカム面が形成されている。
移送ドラム70へ接近した位置で各揺動腕43を後退させるのは、取出ドラム30から移送ドラム70へ向けた枚葉ラベルLの受け渡しを円滑に行なうためである。
固定板カム52のカム面のうち、移送ドラム70への枚葉ラベルLの受け渡し区間以外のカム面は、吸着具41の先端部がドラムの側面32aの表面と略一致して運行できるように、回転中心から一定の半径で形成されている。
ラベルマガジン20から枚葉ラベルLを取り出すための吸着具41の進退作動を、揺動腕43と固定板カム52の組み合わせで行なうことも考えられる。
しかしながら、揺動腕43の揺動速度(吸着具41の進退速度)は、取出ドラム30の回転速度に比例する関係にあるから、取出ドラム30の回転速度の影響を受けずに揺動腕43の揺動速度を制御することができない。
換言すれば、ラベルマガジン20からの枚葉ラベルLの取り出しを揺動腕43と固定板カム52の組み合わせで行なうと、枚葉ラベルLの取り出しを高速化することができない。
そこで本例では、固定板カム52とは別に揺動腕43の運動速度を高速にするための手段として、取出ドラム30と逆方向に回転する回転板カム50と、揺動腕43のローラ48を押し出し可能なスライド体60との組み合わせを採用した。
すなわち、図5,6に示すように、固定板カム52の上面には、ラベルマガジン20の前部へ向けてガイドレール55を設け、このガイドレール55に沿ってスライド移動するようにスライド体60が設けられている。
スライド体60の前面には、揺動腕43のローラ48を押し出し可能な押圧面60aが形成されている。揺動腕43のローラ48は固定板カム52のカム面により誘導されるだけでなく、スライド体60の押圧面60aによっても押動されることになる。
スライド体60のスライドを制御するため、スライド体60の上部に回転板カム50の周面のカム面に当接する空転式の上部ローラ61が立設され、固定板カム52とスライド体60の間に張設した戻しバネ62のバネ力により、ローラ54が回転板カム50のカム面と当接している。
回転板カム50のカム面は、図2に示すように、各ラベル吸着手段40がラベルマガジン20の前部のラベル取出位置に到達したときのみ、回転板カム50のカム面で上部ローラ61を介してスライド体60を前方へ押し出せるように形成されている。
すなわち、スライド体60の押し出しに伴い、その押圧面60aが揺動腕43のローラ48を押し出すことにより、揺動腕43が反時計回り方向に回動し、その結果、ラベルマガジン20の最前の枚葉ラベルLを吸着できる位置まで吸着具41が前進するように構成されている。吸着具41の前進が終了すると、スライド体60は戻しバネ62のバネ力を受けて後退する。
尚、本例では揺動腕43の揺動操作を、複数の板カム50,52の外周面のカム面にローラ48を係合させて行なう場合について説明するが、カム面が溝カムであってもよいことは勿論である。
またスライド体60を省略して、回転板カム52のカム面でローラ48を直接押動することで、枚葉ラベルLの取り出し時における揺動腕43の揺動操作を行なってもよい。
[作用]
つぎに枚葉ラベルの供給装置10の作動について説明する。
図2において、多数の枚葉ラベルLを収容した固定式のラベルマガジン20の近傍で、取出ドラム30が反時計回り方向へ向けて間欠的に回転し、取出ドラム30の近傍の移送ドラム70は時計回り方向へ向けて連続して回転している。
取出ドラム30の上方に配置した回転板カム50も時計回り方向に連続して回転している。
ラベルマガジン20は固定したままであるため、ラベルマガジン20内で枚葉ラベルLに振動や慣性が作用することがまったくない。そのため、枚葉ラベルLは正しい姿勢のまま収容されている。
本発明の枚葉ラベルの供給装置10は、以降の工程を繰り返すことで、ラベルマガジン20から一枚単位で枚葉ラベルLを取り出して移送ドラム70へ受け渡される。
(1)ドラム停止時の枚葉ラベルの取り出し工程
図5〜7を基にドラム停止時における枚葉ラベルの取り出し工程について説明する。
[ドラムの回転停止]
図5において、ラベル吸着手段40を搭載した取出ドラム30が反時計回り方向へ向けて回転している。取出ドラム30の回転中、ラベル吸着手段40の構成要素のひとつである揺動腕43は揺動せず、揺動腕43の自由端に設けた吸着具41は取出ドラム30の窓穴33内に位置したままである。
ラベル吸着手段40がラベルマガジン20の枚葉ラベルLの取り出し位置に到達すると、取出ドラム30の回転が一時的に停止する。
[吸着具の前進]
図5,6に示すように、取出ドラム30の回転が停止した直後、継続して回転する回転板カム50のカム面が上部ローラ61を外方へ押し出す。
その結果、戻しバネ62の伸長を許容しながらスライド体60が外方へ押し出され、スライド体60の押圧面60aが揺動腕43のローラ48を押す。
ローラ48の押し出しに伴い、揺動腕43が支軸42を中心に反時計回り方向に回動し、先端の吸着具41が取出ドラム30の側面32aを越えて外方へ前進する。
吸着具41がラベルマガジン20の最前の枚葉ラベルLに当接すると、負圧の発生を開始した吸着具41が枚葉ラベルLの表面に吸着する。
吸着具41は枚葉ラベルLの中央部に吸着させるのではなく、枚葉ラベルLの搬送方向側に偏倚した位置に吸着させる。
[吸着具の後退]
吸着具41がラベルマガジン20の枚葉ラベルLに当接するまで前進すると、回転板カム50のカム面と戻しバネ62のばね力により、上部ローラ61が内方へ引き戻され、これに伴い揺動腕43が支軸42を中心に時計回り方向へ回動して、先端の吸着具41が枚葉ラベルLを吸着したまま取出ドラム30の窓穴33内に引き戻される。
その結果、枚葉ラベルLの一方がラベルマガジン20から引き出される。
枚葉ラベルLの取り出しにあたり、支軸42を中心として吸着具41がラベルマガジン20の爪部21から遠ざかるように円弧運動をする。
すなわち、吸着具41が爪部21から逃げるように揺動する。
そのため、後退時に吸着具41がラベルマガジン20の爪部21と接触するのを回避できるだけでなく、枚葉ラベルLの取り出し力が枚葉ラベルLの紙面に対して斜め方向に作用するため、爪部21に圧接された枚葉ラベルLの取り出しがし易くなって、枚葉ラベルLの取り出しミスがなくなる。これらの利点は、吸着具41を直線的に後退させた場合と比べて顕著である。
枚葉ラベルLの残りの部分はラベルマガジン20に残ったままである。
枚葉ラベルLの取り出しをドラムの側面に直接吸着させる従来装置と異なり、吸着具41を取出ドラム30の側面32aを越えて前進させて吸着するので、揺動腕43の往復運動による吸着具41の進退の動作速度を高めても、枚葉ラベルLの取り出しを確実に行うことができる。
(2)枚葉ラベルの引き出し工程
[ドラムの回転再開]
図7に示すように、吸着具41の進退動作が完了すると、ラベル吸着手段40を搭載した取出ドラム30が反時計回り方向への回転を再開する。
取出ドラム30の回転再開に伴い、枚葉ラベルLは吸着具41に吸着されたままラベルマガジン20の側方へ引き出される。
(3)ラベルの搬送工程
ラベルマガジン20から完全に引き出された枚葉ラベルLは取出ドラム30の周面とガイド板12との間を経て移送ドラム70へ向けて搬送される。
取出ドラム30による枚葉ラベルLの搬送中に、吸着具41の負圧が切れる。
吸着具41の負圧が切れると枚葉ラベルLは搬送力を失うと同時に自重で落下し、その下辺を床板13に支持される。
その直後に、取出ドラム30の側面32aから前進する修正爪32cが枚葉ラベルLの尾端に当接して枚葉ラベルLの搬送を再開する。これにより、枚葉ラベルLの搬送タイミングが修正される。
尚、修正爪32cの設置を省略した場合は、吸着具41の吸着による搬送を継続して行う。
(4)枚葉ラベルの受け渡し工程
取出ドラム30の回転に伴い搬送される枚葉ラベルLその先端部が移送ドラム70へ最も接近すると、図2に示す固定板カム52のカム面に係合する揺動腕43のローラ48が内方へ後退する。
その結果、揺動腕43が支軸42を中心に時計回り方向に回動し、先端の吸着具41が取出ドラム30の側面32aの内側に後退する。このとき吸着具41の負圧は切れている。
負圧が発生している移送ドラム70へ側面は負圧が発生していて、取出ドラム30から送り出される枚葉ラベルLを吸着しながら受け取り、取出ドラム30から移送ドラム70へ向けて枚葉ラベルLの受け渡しを完了する。
以上説明したように、枚葉ラベルの供給装置10は、多数の枚葉ラベルLを収容した固定式のラベルマガジン20と、一方向に向けて間欠的に回転する取出ドラム30とにより構成するものである。
すなわち、従来装置のラベルマガジンは揺動を繰り返す方式であるが、本発明ではラベルマガジン20が揺動しない。
ラベルマガジン20は固定したままであるため、ラベルマガジン20内で枚葉ラベルLに振動や慣性が作用することがまったくない。そのため、枚葉ラベルLの収容姿勢を正しく維持できるので、枚葉ラベルLの取り出しに失敗することがない。
特に、枚葉ラベルLの取り出しをドラムの側面に直接吸着させる従来装置と異なり、吸着具41を取出ドラム30の側面32aを越えて前進させて吸着するので、枚葉ラベルLの吸着による取り出しを確実に行える。
吸着具41の進退速度を高めても枚葉ラベルLの取り出しを確実に行えるから、枚葉ラベルLの供給速度の高速化を実現でき、これまで低速運転を強いられていた枚葉ラベルの供給装置10を具備したラベリングマシンの運転速度を格段に高めることができる。
(5)枚葉ラベルの補充
ラベルマガジン20は固定されているため、枚葉ラベルLの残量が減ってきたら、ラベルマガジン20内に追加用の枚葉ラベルLを補充することができる。
枚葉ラベルLの補充は、ラベリングマシンの運転を継続したまま行なえるので、枚葉ラベルLの貼付作業を継続して行える。
[その他の実施の形態1]
前記した形態ではドラム本体32に揺動自在に枢支した揺動腕43の自由端部に吸着具41を設け、この揺動腕43の往復揺動により吸着具41を進退させる場合について説明したが、吸着具41の進退機構はこの機構に限定されるものではない。
吸着具41の進退機構は、その他に直線的に往復する公知の水平往復運動機構や、エアシリンダを適用できることは勿論である。
公知の機構を適用する場合、その水平往復運動機構の先端部に吸着具41が配置されることになる。
本発明に係る枚葉ラベルの供給装置を構成する取出ドラムの斜視図 本発明に係る枚葉ラベルの供給装置を備えたラベリングマシンのモデル図 図2におけるIII−IIIの断面図 取出ドラムが具備するラベル吸着手段の斜視図 一部を省略した取出ドラムの縦断面図 一部を省略した本発明に係る枚葉ラベルの供給装置の作動説明図 一部を省略した本発明に係る枚葉ラベルの供給装置の作動説明図
符号の説明
L・・・・・・枚葉ラベル
10・・・・・枚葉ラベルの供給装置
12・・・・・ガイド板
20・・・・・ラベルマガジン
30・・・・・取出ドラム
31・・・・・回転軸
32・・・・・ドラム本体
33・・・・・窓穴
40・・・・・ラベル吸着手段
41・・・・・吸着具
50・・・・・回転板カム
52・・・・・固定板カム
60・・・・・スライド体

Claims (4)

  1. 枚葉ラベルの供給装置であって、
    多数の枚葉ラベルを収容した固定式のラベルマガジンと、
    前記ラベルマガジンの開放された前部に対向して配設され、鉛直方向の回転軸を中心に一方向に向けて間欠的に回転する取出ドラムとにより構成され、
    前記取出ドラムが、ドラム本体の側面を越えて前進および後退自在に設けられた単数または複数のラベル吸着手段を有し、
    ラベルマガジン内の枚葉ラベルを吸着して取り出せるように、前記取出ドラムの回転停止時にラベル吸着手段を前進および後退可能に構成したことを特徴とする、
    枚葉ラベルの供給装置。
  2. 請求項1において、前記ラベル吸着手段が枚葉ラベルを直接吸着する吸着具と、吸着具を取出ドラムの側面に開設した窓穴から前進および後退させるための吸着具の進退機構とを具備することを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置。
  3. 請求項2において、前記吸着具の進退機構は取出ドラムに揺動自在に枢支され、先端に吸着具を具備した揺動腕と、前記揺動腕の一部が係合して該揺動腕を揺動可能に制御する板カム機構とにより構成し、前記取出ドラムの間欠的な回転に応じて前記吸着具を前進および後退可能に構成したことを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置。
  4. 請求項2または請求項3において、負圧分配器を間に介在してラベル吸着手段の吸着具と負圧発生源との間を配管で接続したことを特徴とする、枚葉ラベルの供給装置。
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