JPH09175524A - ラベル掛止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルの折り曲げ作業から容器への掛止作業
までを自動的に行い、容易且つ迅速にラベルを容器に掛
止することができると共に、ラベルの保管等にスペース
を要しないようにする。 【解決手段】 容器３を順次搬送する搬送装置１と、ラ
ベルストッカー20に収容されたラベル21を取り出す保持
手段と、該保持手段により取り出されたラベル21を所定
の位置で折り曲げ可能な折曲手段23とを備え、折り曲げ
られたラベル21を前記搬送装置１で搬送される容器３に
掛止する構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、飲料、洗
剤等の容器の首部に、片目形広告ラベル等を掛止するラ
ベル掛止装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、飲料、洗剤等の容器の首部に、い
わゆる片目形広告ラベルが引っ掛けられることにより装
着されている場合がある。かかるラベルは、広告文字を
容器の上面及び側面の双方から目視し易くしたもので、
紙製又は樹脂製のシートが略90°に屈曲されている。そ
して、ラベルはその一方に形成された掛止孔を介して、
容器の首部に掛止されるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ラ
ベルを容器に掛止する手段としては、前段階で手作業に
より折り曲げたラベルを準備しておいて、作業者がコン
ベア上を搬送されてくる容器にそれぞれラベルを掛止し
ていたため、作業効率が悪く生産性に問題がある。ま
た、前段階としてラベルを折り曲げているため、折り曲
げられたラベルの保管や運搬には、非常にスペースをと
る欠点があった。

【０００４】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、ラベルの折り曲げ作業から容器への
掛止作業までを自動的に行い、容易且つ迅速にラベルを
容器に掛止することができると共に、ラベルの保管等に
スペースを要しないようにすることを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明が、上記課題を解
決するために講じた技術的手段は、容器３を順次搬送す
る搬送装置１と、ラベルストッカー20に収容されたラベ
ル21を取り出す保持手段と、該保持手段により取り出さ
れたラベル21を所定の位置で折り曲げ可能な折曲手段23
とを備え、折り曲げられたラベル21を前記搬送装置１で
搬送される容器３に掛止する構成にしてなることにあ
る。

【０００６】また、前記保持手段は、前記ラベル21を解
除自在に吸着する吸着体16と該吸着体16を出退させる作
動手段14とからなり、該作動手段14は、前記ラベルスト
ッカー20からラベル21を取り出す取り出し位置Ａと、ラ
ベル21を前記折曲手段23により折り曲げる折り曲げ位置
Ｂと、ラベル21を容器３に掛止する掛止位置Ｃとに停止
可能なように、間欠回転する間欠回転体12に設けられて
いることにある。

【０００７】しかも、前記作動手段14は前記間欠回転体
12の停止時に、前記吸着体16が前記取り出し位置Ａ、折
り曲げ位置Ｂ及び掛止位置Ｃの各位置に対応するように
複数設けられ、しかも、掛止位置Ｃにある作動手段14は
容器３の搬送方向後方で且つ上方からラベル21を容器３
に掛止できるように、傾斜状に設けられているのが好ま
しい。

【０００８】更に、前記折曲手段23は、前記吸着体16に
吸着されたラベル21が保持されるラベル折り台24と、ラ
ベル折り台24の先端部24ａに沿わせてラベル21の中途部
を折り曲げるべく、該ラベル折り台24にラベル21を押し
付ける押圧体26と、該押圧体26を出退させる作動手段27
とからなり、ラベル折り台24の先端部24ａの角度α２は
90°以下の鋭角に設定されているのが好ましい。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に従って説明する。図１及び図２は本発明の一実
施の形態を示し、１はコンベア（搬送装置）で、該コン
ベア１により多数の容器３が所定の間隔を有して矢印方
向ａに連続的に搬送される。

【００１０】容器３は飲料又は洗剤等が充填されたガラ
スビン又は合成樹脂製ボトル等のものであり、断面円形
の胴部５の上方には、該胴部５の径よりも小径の首部と
してのキャップ６が、取り出し口部を閉塞するように着
脱自在に取付けられている。

【００１１】８は前記コンベア１の後方側の一側に立設
されたフレームで、該フレーム８の後面には、３分割停
止用のインデックス９が取付けられている。インデック
ス９はフーム８を貫通して前方に突出する水平な回転軸
10を有し、内蔵されたモータを駆動源として該回転軸10
を３分割の回転角度位置で停止可能である。

【００１２】12はフレーム８の前面側に位置するように
前記回転軸10に固定されている間欠回転体としての間欠
回転板で、該間欠回転板12は円形を呈し、その前面に
は、３本の作動手段としてのシリンダー14が三角形状に
取付けられ、各シリンダー14に対する間欠回転板12の回
転中心Ｏからの垂線Ｌ同士の角度α１は120 °に設定さ
れている。また、各シリンダー14はそれぞれのロッド14
ａが外側を向くように配置され、その先端には吸着体16
が取付けられている。尚、ここで、吸着体16とシリンダ
ー14とにより保持手段が構成されている。

【００１３】各吸着体16には、各シリンダー14のロッド
14ａの出退する方向に対して間欠回転板12の回転方向ｂ
の後方側に角度αを有する傾斜アーム部17が設けられ、
該傾斜アーム部17の先端に吸着部18がそれぞれ設けられ
ている。吸着部18は図示省略の吸引装置と連結されてい
る。

【００１４】20は前記容器３に掛止されるラベル21が複
数段収納されたラベルストッカーで、前記フレーム８の
一側上方（取り出し位置Ａ）に取付けられている。ラベ
ルストッカー20は、最先端のラベル21が順次傾斜するシ
リンダー14の吸着体16により取り出せるように、ラベル
21と吸着体16の傾斜アーム部17とが直角となる角度に傾
斜している。

【００１５】各ラベル21は、図３（イ）に示す如く紙又
は樹脂シートから形成されており、その表面には適宜文
字や絵柄等が印刷され、中途部には、折り癖を付けるた
めの折り目線（ミシン目又は切り欠き線等）21ａが形成
されている。また、ラベル21の一側には、ラベル21を前
記容器３に掛止できるように、前記容器３のキャップ６
よりも若干大径の掛止孔22が形成されている。

【００１６】23は前記ラベルストッカー20から取り出さ
れたラベル21を折り曲げるための屈曲手段で、前記フレ
ーム８の他側上方位置（屈曲位置Ｂ）に取付けられたラ
ベル折り台24と、該ラベル折り台24にラベル21を押し付
けるための押圧体26と、該押圧体26を出退させるための
作動手段としての押圧用シリンダー27とからなる。

【００１７】ラベル折り台24は、フレーム８に固定され
たアーム28の先端に設けられており、該ラベル折り台24
の折曲部となる先端部24ａの角度α２は90°以下の鋭角
に設定されている。しかも、ラベル折り台24は、水平な
シリンダー14の吸着体16の傾斜アーム部17と直角となる
ように傾斜状に設けられている。前記押圧体26は硬質ゴ
ム材料からなり、その先端面は前記ラベル折り台24の先
端部24ａに対応するように凹設され、且つ、前記シリン
ダー27は前記アーム28に挿通支持されている。

【００１８】また、前記取り出し位置Ａ及び屈曲位置Ｂ
にそれぞれのシリンダー14が位置する際に、残りのシリ
ンダー14は、その吸着体16が下方となる傾斜状態、即
ち、該シリンダー14は、容器３の搬送方向後方で且つ上
方からラベル21を押し出してラベル21を容器３に掛止で
きる傾斜位置（掛止位置）Ｃにある。

【００１９】次に、以上の構成における第１実施の形態
の使用例について説明する。先ず、ラベル取り出し位置
Ａにおいて、シリンダー14が伸長すると、吸着体16がラ
ベルストッカー20に保持されている最先端のラベル21を
吸着し、その後にシリンダー14の収縮による吸着体16の
後退により、ラベル21がラベルストッカー20から取り出
される。

【００２０】更に、ラベル21が屈曲位置Ｂにある折曲手
段23に対応するように、間欠回転板12が120 °回転した
後に、再びシリンダー14が伸長すると、吸着体16はラベ
ル21をラベル折り台24に押圧して保持する。このとき、
ラベル21の折り目線21ａがラベル折り台24の先端部24ａ
に位置する。

【００２１】ラベル21がラベル折り台24に保持される
と、押圧用シリンダー27が伸長するため、該シリンダー
27に固定されている押圧体26は、ラベル５に斜め方向か
ら接近し、ラベル21の中途部をラベル折り台24に押圧す
る。このため、ラベル21は折り目線21ａを堺にしてラベ
ル折り台24の先端部24ａに沿って90°以下に折り曲げら
れることとなり、ラベル21に折り癖が形成される。

【００２２】更に、押圧用シリンダー27の収縮により押
圧体26が後退した後に、シリンダー14も収縮するため、
吸着体16は折り曲げられたラベル21をラベル折り台24か
ら離間させ、再び間欠回転板12が120 °回転する。

【００２３】一方、前記容器３はコンベア１により順次
搬送されており、折り曲げられたラベル21の略下方に到
達すると、掛止位置Ｃの傾斜状態にあるシリンダー14は
吸着体16を斜め下方に押し出すため、ラベル21は水平な
状態で次第に下降し、ラベル21の水平状態にある一方側
に形成されている掛止孔22に、移動する容器３のキャッ
プ６が挿入される。

【００２４】更に、この吸着体16の吸引が解除され、シ
リンダー14の収縮により吸着体16が後退すると、ラベル
21は容器３に掛止されて装着作業が終了する。ラベル21
の容器３への装着に際しては、容器３を搬送するコンベ
ア１とシリンダー14が吸着体16を押し出すタイミングと
が同期しており、しかも、ラベル５は容器３の搬送方向
に移動しながら次第に容器３に接近するため、容器３を
移動させているにもかかわらず、ラベル５の容器３への
装着作業をスムース且つ迅速に行うことが可能となる。

【００２５】しかも、ラベル21は、ラベル折り台24の先
端部24ａに沿って90°以下に折り曲げられることから、
ラベル21を90°以下かあるいはそれに近似する角度に折
り曲げることが可能となる。従って、容器３に装着され
たラベル21の下方に垂下する他方側を、容器３の表面に
密着又は近接させることができ、外観的にもスマートに
することができる。

【００２６】上記の如く、ラベル21が装着された容器３
は、コンベア１により例えば包装工程に搬送される。

【００２７】尚、本実施の形態では、上記構成の如く３
本のシリンダー14を三角形に配置することにより、間欠
回転板12の停止時に、ラベル21の取り出し工程，屈曲工
程及び装着工程を各位置で同時に行なえ、装着作業を効
率良く迅速に行える利点があるが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、例えば、単体のシリンダー14のみ
であっても、あるいは、吸着体16を備えた４本以上のシ
リンダー14を、間欠回転板12に放射状に配置したもので
あっても良い。

【００２８】また、上記実施の形態では、ラベル５の装
着に際しては容器３を搬送しながら行ったが、容器３を
一旦停止させて行うことも可能であり、その他の構成部
材も決して上記実施の形態に限定されないことは無論で
ある。

【００２９】

【発明の効果】以上のように本発明は、容器を順次搬送
する搬送装置と、ラベルストッカーに収容されたラベル
を取り出す保持手段と、該保持手段により取り出された
ラベルを所定の位置で折り曲げ可能な折曲手段とを備
え、折り曲げられたラベルを前記搬送装置で搬送される
容器に掛止する構成にしているので、ラベルの折り曲げ
工程から容器への掛止工程までを能率良く自動的に行
え、一連のラベル装着作業を容易且つ迅速に行え、作業
性を向上させる利点がある。

【００３０】しかも、従来のように前段階で屈曲された
ラベルを保管したり、運搬したりする必要がなく、ラベ
ルは平板状で保管等できるため、省スペース化を図るこ
とも可能である。

【００３１】また、前記シリンダーは間欠回転体の停止
時に、前記吸着体が、取り出し位置、折り曲げ位置及び
掛止位置の各位置に対応するように複数設けられ、しか
も、掛止位置にあるシリンダーは容器の搬送方向後方で
且つ上方からラベルを容器に掛止できるように、傾斜状
に設けられている場合には、容器を搬送しながら該容器
にラベルをスムースに掛止することができる。しかも、
前記ラベルストッカーからラベルを取り出す作業と、ラ
ベルを折り曲げる作業と、ラベルを容器に掛止する作業
とをそれぞれ同時に行うことが可能となり、更に、作業
の効率を良好にできる。

【００３２】更に、前記折曲手段は、前記吸着体に吸着
されたラベルが保持されるラベル折り台と、ラベル折り
台の先端部に沿わせてラベルの中途部を折り曲げるべ
く、該ラベル折り台にラベルを押し付ける押圧体と、該
押圧体を出退させる作動手段とからなり、ラベル折り台
の先端部の角度は90°以下の鋭角に設定されている場合
には、ラベルの屈曲部分の容器への密着性が良好とな
り、外観体裁も向上する利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施の形態を示す一部断面を含む
正面図。

【図２】同一部断面を含む側面図。

【図３】（イ）はラベルの平面図、（ロ）は容器にラベ
ルが装着された状態の背面図。

【符号の説明】

１…コンベア（搬送装置）、３…容器、14…シリンダー
（作動手段）、12…間欠回転板（間欠回転体）、16…吸
着体、20…ラベルストッカー、21…ラベル、23…折曲手
段、24…ラベル折り台、24ａ…先端部、26…押圧体、27
…作動手段、Ａ…取り出し位置、Ｂ…折り曲げ位置、Ｃ
…掛止位置、α１，α２…角度

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器（３）を順次搬送する搬送装置
   （１）と、ラベルストッカー（20）に収容されたラベル
   （21）を取り出す保持手段と、該保持手段により取り出
   されたラベル（21）を所定の位置で折り曲げ可能な折曲
   手段（23）とを備え、折り曲げられたラベル（21）を前
   記搬送装置（１）で搬送される容器（３）に掛止する構
   成にしてなることを特徴とするラベル掛止装置。
2. 【請求項２】 前記保持手段は、前記ラベル（21）を解
   除自在に吸着する吸着体（16）と該吸着体（16）を出退
   させる作動手段（14）とからなり、該作動手段（14）
   は、前記ラベルストッカー（20）からラベル（21）を取
   り出す取り出し位置（Ａ）と、ラベル（21）を前記折曲
   手段（23）により折り曲げる折り曲げ位置（Ｂ）と、ラ
   ベル（21）を容器（３）に掛止する掛止位置（Ｃ）とに
   停止可能なように、間欠回転する間欠回転体（12）に設
   けられている請求項１に記載のラベル掛止装置。
3. 【請求項３】 前記作動手段（14）は、前記間欠回転体
   （12）の停止時に、前記吸着体（16）が前記取り出し位
   置（Ａ）、折り曲げ位置（Ｂ）及び掛止位置（Ｃ）の各
   位置に対応するように複数設けられ、しかも、掛止位置
   （Ｃ）にある作動手段（14）は容器（３）の搬送方向後
   方で且つ上方からラベル（21）を容器（３）に掛止でき
   るように、傾斜状に設けられてなる請求項２に記載のラ
   ベル掛止装置。
4. 【請求項４】 前記折曲手段（23）は、前記吸着体（1
   6）に吸着されたラベル（21）が保持されるラベル折り
   台（24）と、ラベル折り台（24）の先端部（24ａ）に沿
   わせてラベル（21）の中途部を折り曲げるべく、該ラベ
   ル折り台（24）にラベル（21）を押し付ける押圧体（2
   6）と、該押圧体（26）を出退させる作動手段（27）と
   からなり、ラベル折り台（24）の先端部（24ａ）の角度
   （α２）は90°以下の鋭角に設定されている請求項１に
   記載のラベル掛止装置。