JP4056764B2 - 包装機用台紙供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は包装機用台紙供給装置に関するもので、より具体的には、台紙の上に複数の容器を配置した状態で、前記台紙と前記容器をシュリンク包装する包装機の上流側に設けられ、前記包装機の搬送ライン上へ前記台紙を供給する包装機用台紙供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、本発明が適用される包装機で製造される包装体の一例を示している。同図に示すように、細長矩形状の台紙1の両側縁(長辺側)を折り曲げて起立した側壁1aを形成する。そして、この台紙1の底面1bの上に複数(図示の例では3個)の容器2を長手方向に一列に並ぶようにして配置する。このとき、隣接する容器2は相互に接触するようになっている。そして、容器2は上方に行くほど径が大きくなるような逆円錐台形状となっているため、接触するのは上端縁の1点となる。
【0003】
そして、これら台紙1と3個の容器2を一纏めにシュリンクフィルム3にて囲繞して包装体が構成される。シュリンクフィルム3であるので、熱収縮され、台紙1,容器2に密着し、3個の容器2は一列に整列した状態で固定される。
【0004】
ところで、上記した形態の包装体を製造するには、展開状態(平坦なシート状)の台紙が積層されて一時収納されている一時収納装置から、台紙供給装置を用いて1枚ずつ係る台紙を取り出し、搬送装置上にセットする。
【0005】
搬送装置は、フィンガーコンベア装置から構成されており、前後のフィンガー間に台紙がセットされるので、後方側のフィンガーにより係る台紙を押送する。この搬送装置の所定位置には、台紙の両側縁を折り曲げて立ち上げる折り曲げ装置が配置され、この折り曲げ装置のさらに下流側には、容器供給装置が配置され、台紙の上に容器を3個ずつ供給する。
【0006】
そして、搬送装置の搬出側にシュリンク包装機本体が配置され、筒状に製袋された筒状フィルム内に容器を載せた台紙が所定間隔で供給される。そして、以後筒状フィルムとともに係る「容器+台紙」が搬送され、所定位置をシール・カットされて「容器+台紙」がシュリンクフィルム(収縮前)で囲繞された中間包装体が生成され、その中間包装体をシュリンクトンネルを通過させることにより熱収縮させ、図1に示す包装体が製造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の包装システムでは以下に示す問題があった。すなわち、折り曲げ装置は、平坦なシート状の状態で搬送されてきた台紙の両側部を立ち上げるが、このとき台紙はその後端縁が押送フィンガに接触されているだけで、それ以外はフリー状態となっているため、しっかりと台紙の側面を把持するとともに、中央が持ち上がるようなことがないようにする必要があり、折り曲げ装置の大型化を招き、ひいては包装システム全体の大型化を招く。
【0008】
また、台紙供給装置から搬送装置上に供給された台紙は、平坦なシート状であり、搬送装置をその平坦な状態で一定区間搬送され、その後、折り曲げ装置で両側縁が立ち上げられる。従って、例えば、台紙を平坦な状態で移動中に装置が一時停止し、その停止状態が続くと、台紙が湾曲することがある。そうすると、例えば進行方向後側が上方に持ち上がるように湾曲すると、その後装置が再稼働した際に、フィンガーで確実に押送することができなくなる。また、仮に押送できたとしても、湾曲した状態の台紙が折り曲げ装置にスムーズに供給されなかったり、供給されてもきれいに折り曲げることができないおそれがある。
【0009】
さらに、台紙供給装置は、通常は吸着パッドを用いて台紙を搬送するようになっている。つまり、真空・吸引することにより一時収納装置の先頭に位置する台紙を吸着保持し、その状態のまま吸着パッドを移動し搬送装置の上方所定位置に位置させる。この状態で吸引を解除するとともに、逆に吸着パッド側に空気を送り込んで先端から圧空を噴射させることにより、吸着パッドから台紙を強制的に離反させ、搬送装置上に落下・供給するようになる。
【0010】
従って、吸着パッドに対し台紙を吸着するための真空吸引する機構と、吸着パッドから台紙を離反するための空気を送り込む機構を設ける必要があり、機構が煩雑かつ大型化するばかりでなく、制御が煩雑となる。しかも、真空と圧空の切替えを行うことから、その切替え制御に時間がかかり、単位時間当たりの供給可能数を向上する際の障害となる。
【0011】
本発明は、上記した従来の背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、包装システム全体の小型化を図るとともに、高速に台紙の供給をすることができる包装機用台紙供給装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る包装機用台紙供給装置では、台紙の上に複数の容器を配置した状態で、前記台紙と前記容器をシュリンク包装する包装機の上流側に設けられ、前記包装機の搬送ライン上へ前記台紙を供給する包装機用台紙供給装置である。そして、前記台紙を複数枚積層した状態で収納する収納部(実施の形態では、「一時収納装置21」に対応)と、前記収納部に収納された前記台紙を吸着して取り出す吸着手段と、前記吸着手段を所定の軌跡で移動し、前記搬送ラインの上方に位置させる駆動機構と、前記搬送ラインの前記台紙の供給位置に設けた折り曲げガイド手段を備えた。さらに、前記駆動機構は、固定された太陽歯車と、その太陽歯車に噛み合う遊星歯車と、その遊星歯車を取り付ける回転板とを備えた遊星歯車装置と、その遊星歯車装置の駆動にともない回転するガイド部材を有し、そのガイド部材は、前記太陽歯車の中心と同心に取り付けたガイドローラと、前記遊星歯車に連携された回転レバーの先端に設けた軸受けに支持され、そのガイド部材の先端に、前記吸着手段を連結する。そして、前記吸着手段が前記収納部と対向する位置と、前記吸着手段が前記折り曲げガイド手段に対向する位置で、前記回転レバーの先端に設けた軸受けと、前記ガイドローラとの距離が最も離れるように設定する。さらに、前記吸着手段により吸着された前記台紙は、前記搬送ライン上へ供給される際に、その台紙の両側部が前記折り曲げガイド手段に接触して折り曲げられ、その台紙の両側壁が起立した状態で前記搬送ラインに供給されるようにした。
【0013】
このようにすると、回転レバーの回転中心と、ガイドローラ間の距離は常に一定であるが、回転レバーは遊星歯車の自転に伴い回転するので、その回転レバーの先端に設けた軸受けとガイドローラ間の距離は変動する。そこで、係る軸受けとガイドローラの距離が変動すると、それに併せてガイド部材が回転板の直径方向に移動し、その先端位置がガイドローラに近づいたり離れたりする。
【0014】
つまり、回転板を回転させると、それに伴う遊星歯車の公転並びに自転にしたがって、ガイド部材は同一方向に回転しながらその先端位置が回転中心を基準に伸縮(接近/離反)する。しかも、その伸縮は、先端位置が最も離れる位置を基準位置とすると、その基準位置の近くで比較的大きく移動する(回転中心に接近/離反する)。
【0015】
そして、ガイド部材の先端には吸着手段を設けているので、回転中心から最も離れたときに収納部に接近して台紙を吸着して取り出し、回転することにより台紙を折り曲げガイド手段まで移動させる。この移動の際は、ガイド部材ひいては吸着手段は回転中心の方に近づいた状態となる。そして、折り曲げガイド手段の近くで再びガイド部材ひいては吸着手段が外側に移動してくるので、この移動に伴い台紙の両側部が折り曲げガイド手段に接触して折り曲げられ、その台紙の両側壁が起立した状態で前記搬送ラインに供給される。
【0016】
このように、吸着手段を回転させながら台紙を取り出すとともに所定位置まで移動させ、搬送ライン上に供給するため、回転数を高くすることにより、単位時間当たりの供給数を向上させることができる。しかも、台紙を供給する際に折り曲げも行うので、台紙供給装置の下流側に別途大がかりな折り曲げ装置を設ける必要が無い。しかも、供給時の折り曲げは、折り曲げガイド手段に台紙の所定位置を接触させた状態で台紙の底面部位をさらに下方移動させると言った簡単な工程で行えるので、折り曲げするための装置構成は小型で簡単なものとすることができる。
【0017】
さらに、搬送ライン上に供給された台紙は、既に両側壁が立ち上がった状態になっているので、強固となる。従って、仮にその状態で一定時間放置されたとしても、台紙の底部が沿ってしまうようなことはなく、搬送ライン上を確実に搬送させることができる。
【0018】
また、好ましくは、前記折り曲げガイド手段は、一対のガイド板を有し、そのガイド板の上方対向面に係止突起を設け、前記折り曲げガイド手段内に挿入されて起立された前記側壁の上端が、前記係止突起に接触し、前記台紙の上方移動を抑止するように構成するとよい。
【0019】
吸着手段による吸引力を解除しても、すぐには台紙は吸着手段から離反しない。従って、そのまま吸着手段が回転しながら上昇移動すると、台紙もそれに追従して上昇移動するが、側壁の上端が係止突起に接触し、それ以上の上昇移動が抑止される。その結果、吸着手段から台紙が離脱され、搬送ライン上に残る。しかも、係る構成を採ることにより、例えば空気を吸着手段から噴射させると言った強制的に台紙を吸着手段から離脱させる手段が不要となるので、装置構成が簡略化され、小型化が図れるばかりでなく、吸引と空気の噴射の切替えも不要であるので、迅速に吸着手段から台紙を離脱させることができ、さらなる高速化が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図2,図3は、本発明が組み込まれる包装システムの一例を示している。この包装システムは、シュリンク包装機本体10の上流側に搬送ラインたる搬送装置11が配置される。この搬送装置11は、シュリンク包装機本体10に対し、被包装物(台紙の上に3個の容器を載せたもの)を所定間隔毎に供給するもので、本実施の形態では、フィンガーコンベアから構成している。
【0021】
この搬送装置11の側方には、図1に示す容器2を搬送するプールコンベア12を併設し、このプールコンベア12の下流側に容器供給装置13を設けている。プールコンベア12は、容器を一列縦隊で搬送するとともに、下流側の容器供給装置13に対して容器を順次渡す機能と、容器供給装置13が容器を受け取らない場合にその搬送を一時停止し貯留する機能を有する。また、容器供給装置13は、プールコンベア12上に貯留されている容器を所定数(本例では3個)ずつ取り出して搬送装置11上に供給するものである。後述するように、搬送装置11には、両側縁が折り曲げて立ち上げられた台紙が搬送されてくるので、容器供給装置13の直前で、適宜のガイドを用いてプールコンベア12側の台紙の側壁を倒して平らな状態にして開放する。そして、台紙の搬送に同期させてその開放された側縁側から、滑り込ませて3個の容器を台紙上に乗せるように動作が制御される。その後、倒された台紙の側壁は、起立される。なお、本実施の形態では、3個の容器を供給するようにしているが、その個数は任意である。さらに、1列に並べるのではなく複数列に並べた状態で台紙上に供給するようにしても良い。
【0022】
これにより、搬送装置11の容器供給装置13より下流側では、台紙の上に容器が乗った状態で搬送されるので、そのままシュリンク包装機本体10の製袋器(筒状フィルム)内に所定間隔毎に供給される。そして、係る被包装物(台紙+容器)がシュリンク包装機本体10内を進むことにより、各種工程が実行され、最終的に図1に示すようなシュリンク包装体が製造される。なお、係る構成は、従来と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0023】
ここで、本発明に係る包装機用台紙供給装置(以下、「台紙供給装置」と称する)20は、搬送装置11の上流側に設置されている。この台紙供給装置20は、平坦なシート状(展開状態)の台紙1を複数枚積層状態で収納する一時収納装置21と、その一時収納装置21に収納された台紙1を先頭(下端)から1枚ずつ取り出す吸着治具22と、その吸着治具22を所定の軌跡で移動させる駆動装置23とを備えている。
【0024】
駆動装置23は、遊星歯車装置25と、その遊星歯車装置25の回転に伴い、公転しながらその公転の回転中心を含む径方向に前後進移動するガイド枠体26を備え、そのガイド枠体26の先端に上記吸着治具22を取り付けた構成を採っている。そして、ガイド枠体26の先端位置(吸着治具22の存在位置)は、図2に示したように一時収納装置21に対向している位置と、搬送装置11に対向している位置で最も回転中心から外側に突出するようになり、その位置から回転移動すると回転中心に近づくようになる。
【0025】
次に各部について詳述する。図4から図6に拡大して示すように、吸着治具22は、矩形枠体22aと、矩形枠体22a内に配置された2個の吸着パッド22bを備え、この吸着パッド22bには図示省略の吸引ポンプ(真空ポンプ)に連携され、台紙1を吸引・保持(吸着)できるようになっている。矩形枠体22aは、台紙1の底面の両サイド(折り曲げ位置:図1中符号1c)に沿って接触するようになる。
【0026】
また、搬送装置11の所定位置(台紙供給位置)には、折り曲げガイド部材30を設けている。この折り曲げガイド部材30は、図5,図6に示すように、搬送装置11の搬送面11aの上方に、その搬送ラインに沿って配置された左右一対のガイド板31,31を備えて構成される。そして、そのガイド板31の内面上方部位は、内側に向けて突出した係止突起31aが形成されている。このガイド板31間隔は、台紙1の底面1bの幅よりも一回り大きく設定しており、係止突起31aの間隔は台紙1の底面1bの幅とほぼ等しくしている。
【0027】
これにより、一時収納装置21に対向している吸着治具22の吸着パッド22bが台紙1に接触した状態で吸引ポンプを動作させると、先頭の台紙を吸着する。このとき、吸着治具22の矩形枠体22aの先端側は、台紙1の底面1bと側壁1aの境界である折り曲げ位置1cの付近に接触する。
【0028】
この状態で駆動装置23により吸着治具22が回転移動すると、吸着した台紙1も吸着治具22とともに移動するため、一時収納装置21から取り出され、120度回転(公転)すると、折り曲げガイド部材30の上方に位置する。このとき、後述するように、一旦後退移動した(中心に近づいた)吸着治具22は、折り曲げガイド部材30の付近で前進移動し、回転中心から離れていくので、台紙1は折り曲げガイド部材30のガイド板31,31間の空間内に挿入される。すると、側壁1aの部分は、ガイド板31の上端に接触し、展開状態のままでの下方移動が抑止され、底面1b部分が折り曲げガイド部材30内に挿入するのにつれて立ち上がる。つまり、矩形枠体22aとガイド板31の間に形成される空隙内に側壁1aが入り込む形となり、折り曲げ位置1cに沿って折り曲げられて側壁1aが起立することになる。つまり、展開状態の台紙1を搬送装置11上に供給する際に、それと同時に両側部の折り曲げ処理を行い、供給終了の際には、台紙1は、一対の側壁1aが起立した状態となる。
【0029】
その後、吸引ポンプを停止し、吸着パッド22bの吸引力を無くして開放する。但し、この状態では、台紙1と吸着パッド22bの間は真空或いは減圧状態となっているので、強制的な吸引力が無くても弱い力で保持された状態を維持する。従って、係る状態で吸着治具22が回転して吸着治具22が上昇すると、当初は、側壁1aが折り曲げられた台紙1もそのまま上昇移動しようとするが、側壁1aの上端はフリー状態であるので、やや外側に広がろうとし、その上端がガイド板31の係止突起31aに接触し、それ以上の上方移動が抑止される。この状態で、さらに吸着治具22が上昇移動しようとすると、台紙1は吸着パッド22bから離脱し、搬送装置11上に位置する。従って、従来のように空気を噴射させて強制的に台紙を吸着パッド22bから離脱させる機構が不要となる。
【0030】
なお、図5において、符号11bが搬送装置11を構成するフィンガーである。そして、このフィンガー11bが側壁1aが起立された台紙1の底面1bの後縁に接触し、この台紙1を前方に向けて押送する。
【0031】
次に、吸着治具22を所定の軌跡で回転移動させるための駆動装置23の構成について説明する。機枠35の所定位置に太陽歯車36が取り付けられている。太陽歯車36の中心には、軸受け36aが設けられ、この軸受け36aに回転軸38を回転自在に支持させている。この回転軸38には、動力伝達歯車39が取り付けられており、この動力伝達歯車39は、駆動モータ40の出力軸に取り付けられた駆動歯車41と噛み合っている。これにより、駆動モータ40が回転すると、回転軸38も回転するようになる。
【0032】
また、この回転軸38には、回転円板42が取り付けられて一体化しており、回転軸38の回転に伴って回転円板42も回転する。そして、この回転円板42に遊星歯車44が、回転自在に、120度間隔で3個配置されている。さらに、この3個の遊星歯車44が、太陽歯車36に噛み合っている。これにより、遊星歯車44は、回転円板42の回転に追従して公転し、このとき、太陽歯車36との連携により自転する。このように、太陽歯車36,遊星歯車44並びに回転円板42などにより遊星歯車装置25が構成される。また、太陽歯車36と遊星歯車44のギヤ比は3:1に設定し、回転円板42がX度回転する(遊星歯車44がX度公転する)と、遊星歯車44が3X度自転するようになる。つまり、回転円板42が120度回転すると、遊星歯車44が360度回転する(1回転する)ように設定している。
【0033】
一方、回転軸38の先端側には、軸受け46を介してガイドローラ48が回転自在に取り付けられている。このガイドローラ48は、3個設けており、相互に独立して回転可能になっている。つまり、各ガイドローラ48は、太陽歯車36や回転円板42と同心上に配置され、その回転中心は、遊星歯車44の公転中心と一致する。
【0034】
そして、各ガイドローラ48に、ガイド枠体26を連携させる。すなわち、ガイド枠体26は、矩形状の枠体であり、その幅をガイドローラ48の直径よりも一回り広くしている。そして、ガイド枠体26内にガイドローラ48を挿入配置する。
【0035】
また、ガイド枠体26の先端側には、軸受け50が取り付けられており、この軸受け50に回転レバー51の一端に設けたピン51aが軸受支持される。また、この回転レバー51の他端は、回転円板42に設けた軸受け53に軸受け支持される回転軸54の一端が連結され、その回転軸54の他端が従動歯車56に取り付けられる。そして、この従動歯車56が上記した遊星歯車44に連結される。なお、遊星歯車44の回転角度と従動歯車56の回転角度の相関関係は1:1、つまり、遊星歯車44が1回転すると、従動歯車56も1回転するように設定してある。
【0036】
これにより、ガイド枠体26は、ガイドローラ48と、先端に設けた軸受け50の2点で支持される。そして、軸受け50は、上記したように回転レバー51を介して回転円板42に連携されているので、回転円板42が回転すると、回転レバー51ひいては軸受け50も回転するため、それに追従してガイド枠体26も回転する。このとき、ガイドローラ48は回転軸38に対してフリー状態であるので、ガイド枠体26のスムーズな回転を確保する。
【0037】
さらに、前記軸受け50が連携される回転レバー51の始点(回転中心)は、従動歯車56の回転中心となっており、回転円板42の所定位置に固定であるので、ガイドローラ48と回転レバー51の回転中心の距離は常に一定である。そして、従動歯車56は遊星歯車44に連結されており、遊星歯車44は回転円板42の回転に伴って公転の3倍の角速度で自転するため、従動歯車56もそれに追従して回転し、回転レバー51も回転する。つまり、仮に回転円板42が図4に示すように反時計方向に回転したとすると、遊星歯車44も反時計方向に回転(自転)するので、従動歯車56は時計方向に回転する。すると、ガイド枠体26は、反時計方向に回転するが、回転レバー51は時計方向に回転する。従って、その先端に取り付けられた軸受け50も時計方向に回転する。
【0038】
その結果、遊星歯車44や回転レバー51の回転中心は、反時計方向に進むが、軸受け50ひいてはガイド枠体26の先端側は時計方向に進むため、図4に示す状態(ガイドローラ48,従動歯車56,軸受け50が一直線上に配置される:回転レバー51の延長上にガイドローラ48がある)を基準位置とすると、相対的に回転レバー51が時計方向に回転し、軸受け50とガイドローラ48との距離が短くなる。そのため、軸受け50が取り付けられたガイド枠体26の先端位置がガイドローラ48に近づくべくガイド枠体26が後退移動する。これにともない、吸着治具22もガイドローラ48(回転中心)に近づく。
【0039】
次に、吸着治具22で台紙1を取り出してから搬送装置11上に供給するまでの一連の動作を説明する。まず、図7(a)に示す基準位置では、ガイドローラ48,従動歯車56,軸受け50がその順で一直線上に配置され(回転レバー51の延長上にガイドローラ48がある)、吸着治具22が回転円板42の回転中心(ガイドローラ48の設置位置)から最も離れた状態にあり、吸着治具22が、一時収納装置21に対向する。この状態で吸引ポンプを作動させることにより、吸着パッド22bが台紙1を吸着する。
【0040】
この状態から回転円板42が12度回転すると、図7(b)に示すようになり、回転レバー51が時計方向に回転することから、相対的に従動歯車56が軸受け50よりも回転方向に進んだ状態となり、軸受け50とガイドローラ48の距離が短くなる。これに伴い、ガイド枠体26の先端が後退移動する。
【0041】
さらに回転円板42が回転すると、回転レバー51も回転するため、軸受け50が徐々にガイドローラ48に近づく。この状態を12度間隔で示すと、図8(a)→図8(b)→図9(a)と進み、基準位置から60度回転すると、図9(b)に示すように回転レバー51も180度回転し、ガイドローラ48,軸受け50,従動歯車56がその順で一直線上に配置された状態となる。この位置が、ガイド枠体26が最も後退移動し、その先端(吸着時具22)が、回転中心であるガイドローラ48に最も近づいた状態となる。
【0042】
その後さらに回転円板42が回転すると、回転レバー51も回転するが、それに伴い上記とは逆に徐々に回転レバー51の先端の軸受け50がガイドローラから離れていく。その状態を12度間隔で示すと、図10(a)→図10(b)→図11(a)→図11(b)→図12(a)と進み、基準位置から120度回転すると、図12(b)に示すように回転レバー51が360度回転し、元の基準位置に戻る。よって、軸受け50ひいては吸着治具22が最もガイドローラ48から離れて外側に位置する。
【0043】
そして、このようにガイド枠体26の先端がガイドローラ48から徐々に離れていく前進移動に伴い、台紙1が折り曲げガイド部材30内に挿入され、ガイド板31により側壁1aが折り曲げられて起立する(図13参照)。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る包装機用台紙供給装置では、吸着手段で吸着した台紙を搬送ライン上に供給するに際し、台紙の両側部を折り曲げガイド手段に突き当てながら押し込むことにより、側壁が折り曲げられ起立する。このように、台紙の供給作業と、側壁の折り曲げ作業を同時に行うようにしたため、別途折り曲げ装置が不要となり、包装システム全体の小型化を図ることができる。さらに、吸着手段を移動する駆動装置として遊星歯車を用いて回転運動をするようにしたため、高速に台紙の供給をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される包装機で製造される包装体の一例を示す図である。
【図2】シュリンク包装装置の一例を示す正面図である。
【図3】シュリンク包装装置の一例を示す平面図である。
【図4】本発明に係る包装機用台紙供給装置の好適な一実施の形態を示す正面図である。
【図5】本発明に係る包装機用台紙供給装置の好適な一実施の形態を示す側面図である。
【図6】本発明に係る包装機用台紙供給装置の好適な一実施の形態を示す平面図である。
【図7】作用を説明する図(その1)である。
【図8】作用を説明する図(その2)である。
【図9】作用を説明する図(その3)である。
【図10】作用を説明する図(その4)である。
【図11】作用を説明する図(その5)である。
【図12】作用を説明する図(その6)である。
【図13】台紙の折り曲げを説明する図である。
【符号の説明】
1 台紙
1a 側壁
1b 底面
1c 折り曲げ位置
2 容器
3 シュリンクフィルム
10 シュリンク包装機本体
11 搬送装置(搬送ライン)
11a 搬送面
11b フィンガー
12 プールコンベア
13 容器供給装置
20 台紙供給装置
21 一時収納装置
22 吸着治具
22a 矩形枠体
22b 吸着パッド
23 駆動装置
25 遊星歯車装置
26 ガイド枠体
30 折り曲げガイド部材
31 ガイド板
31a 係止突起
35 機枠
36 太陽歯車
36a 軸受け
38 回転軸
39 動力伝達歯車
40 駆動モータ
41 駆動歯車
42 回転円板
44 遊星歯車
46 軸受け
48 ガイドローラ
50 軸受け
51 回転レバー
51a ピン
53 軸受け
54 回転軸
56 従動歯車

Claims (2)

  1. 台紙の上に複数の容器を配置した状態で、前記台紙と前記容器をシュリンク包装する包装機の上流側に設けられ、前記包装機の搬送ライン上へ前記台紙を供給する包装機用台紙供給装置であって、
    前記台紙を展開状態で複数枚積層した状態で収納する収納部と、
    前記収納部に収納された前記台紙を吸着して取り出す吸着手段と、
    前記吸着手段を所定の軌跡で移動し、前記搬送ラインの上方に位置させる駆動機構と、
    前記搬送ラインの前記台紙の供給位置に設けた折り曲げガイド手段を備え、
    前記駆動機構は、固定された太陽歯車と、その太陽歯車に噛み合う遊星歯車と、その遊星歯車を取り付ける回転板とを備えた遊星歯車装置と、その遊星歯車装置の駆動にともない回転するガイド部材を有し、
    そのガイド部材は、前記太陽歯車の中心と同心に取り付けたガイドローラと、前記遊星歯車に連携された回転レバーの先端に設けた軸受けに支持され、
    そのガイド部材の先端に、前記吸着手段を連結し、
    前記吸着手段が前記収納部と対向する位置と、前記吸着手段が前記折り曲げガイド手段に対向する位置で、前記回転レバーの先端に設けた軸受けと、前記ガイドローラとの距離が最も離れるように設定し、
    前記吸着手段により吸着された前記台紙は、前記搬送ライン上へ供給される際に、その台紙の両側部が前記折り曲げガイド手段に接触して折り曲げられ、その台紙の両側壁が起立した状態で前記搬送ラインに供給されるようにしたことを特徴とする包装機用台紙供給装置。
  2. 前記折り曲げガイド手段は、一対のガイド板を有し、
    そのガイド板の上方対向面に係止突起を設け、
    前記折り曲げガイド手段内に挿入されて起立された前記側壁の上端が、前記係止突起に接触し、前記台紙の上方移動を抑止するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の包装機用台紙供給装置。
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