JP2003252311A - 包装機用台紙供給装置 - Google Patents

包装機用台紙供給装置

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JP2003252311A
JP2003252311A JP2002052476A JP2002052476A JP2003252311A JP 2003252311 A JP2003252311 A JP 2003252311A JP 2002052476 A JP2002052476 A JP 2002052476A JP 2002052476 A JP2002052476 A JP 2002052476A JP 2003252311 A JP2003252311 A JP 2003252311A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装システム全体の小型化を図るとともに、
高速に台紙の供給をすることができる包装機用台紙供給
装置を提供すること 【解決手段】 一時収納装置21に積層収納された台紙
1を吸着治具22が1枚ずつ吸着して取り出す。吸着治
具は、遊星歯車装置25を用いた駆動装置23により回
転され、120度回転すると下方の搬送装置11の直上
に位置する。吸着治具を支持するガイド枠体26は、遊
星歯車装置の回転駆動に伴い回転しながらその先端が回
転中心に近づいたり離れたりする前後進移動をし、搬送
装置の台紙供給位置で最も離れる。この台紙供給位置に
は、折り曲げガイド部材を設け、吸着治具とともに下降
移動する台紙の両側部の下降移動を抑制し、側壁を折り
曲げて起立させる。これにより、台紙の供給と側壁の折
り曲げ作業を同時に行い、独立した折り曲げ装置が不要
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は包装機用台紙供給装
置に関するもので、より具体的には、台紙の上に複数の
容器を配置した状態で、前記台紙と前記容器をシュリン
ク包装する包装機の上流側に設けられ、前記包装機の搬
送ライン上へ前記台紙を供給する包装機用台紙供給装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明が適用される包装機で製
造される包装体の一例を示している。同図に示すよう
に、細長矩形状の台紙1の両側縁(長辺側)を折り曲げ
て起立した側壁1aを形成する。そして、この台紙1の
底面1bの上に複数(図示の例では3個)の容器2を長
手方向に一列に並ぶようにして配置する。このとき、隣
接する容器2は相互に接触するようになっている。そし
て、容器2は上方に行くほど径が大きくなるような逆円
錐台形状となっているため、接触するのは上端縁の1点
となる。
【0003】そして、これら台紙1と3個の容器2を一
纏めにシュリンクフィルム3にて囲繞して包装体が構成
される。シュリンクフィルム3であるので、熱収縮さ
れ、台紙1,容器2に密着し、3個の容器2は一列に整
列した状態で固定される。
【0004】ところで、上記した形態の包装体を製造す
るには、展開状態(平坦なシート状)の台紙が積層され
て一時収納されている一時収納装置から、台紙供給装置
を用いて1枚ずつ係る台紙を取り出し、搬送装置上にセ
ットする。
【0005】搬送装置は、フィンガーコンベア装置から
構成されており、前後のフィンガー間に台紙がセットさ
れるので、後方側のフィンガーにより係る台紙を押送す
る。この搬送装置の所定位置には、台紙の両側縁を折り
曲げて立ち上げる折り曲げ装置が配置され、この折り曲
げ装置のさらに下流側には、容器供給装置が配置され、
台紙の上に容器を3個ずつ供給する。
【0006】そして、搬送装置の搬出側にシュリンク包
装機本体が配置され、筒状に製袋された筒状フィルム内
に容器を載せた台紙が所定間隔で供給される。そして、
以後筒状フィルムとともに係る「容器+台紙」が搬送さ
れ、所定位置をシール・カットされて「容器+台紙」が
シュリンクフィルム(収縮前)で囲繞された中間包装体
が生成され、その中間包装体をシュリンクトンネルを通
過させることにより熱収縮させ、図1に示す包装体が製
造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の包装システムでは以下に示す問題があった。す
なわち、折り曲げ装置は、平坦なシート状の状態で搬送
されてきた台紙の両側部を立ち上げるが、このとき台紙
はその後端縁が押送フィンガに接触されているだけで、
それ以外はフリー状態となっているため、しっかりと台
紙の側面を把持するとともに、中央が持ち上がるような
ことがないようにする必要があり、折り曲げ装置の大型
化を招き、ひいては包装システム全体の大型化を招く。
【0008】また、台紙供給装置から搬送装置上に供給
された台紙は、平坦なシート状であり、搬送装置をその
平坦な状態で一定区間搬送され、その後、折り曲げ装置
で両側縁が立ち上げられる。従って、例えば、台紙を平
坦な状態で移動中に装置が一時停止し、その停止状態が
続くと、台紙が湾曲することがある。そうすると、例え
ば進行方向後側が上方に持ち上がるように湾曲すると、
その後装置が再稼働した際に、フィンガーで確実に押送
することができなくなる。また、仮に押送できたとして
も、湾曲した状態の台紙が折り曲げ装置にスムーズに供
給されなかったり、供給されてもきれいに折り曲げるこ
とができないおそれがある。
【0009】さらに、台紙供給装置は、通常は吸着パッ
ドを用いて台紙を搬送するようになっている。つまり、
真空・吸引することにより一時収納装置の先頭に位置す
る台紙を吸着保持し、その状態のまま吸着パッドを移動
し搬送装置の上方所定位置に位置させる。この状態で吸
引を解除するとともに、逆に吸着パッド側に空気を送り
込んで先端から圧空を噴射させることにより、吸着パッ
ドから台紙を強制的に離反させ、搬送装置上に落下・供
給するようになる。
【0010】従って、吸着パッドに対し台紙を吸着する
ための真空吸引する機構と、吸着パッドから台紙を離反
するための空気を送り込む機構を設ける必要があり、機
構が煩雑かつ大型化するばかりでなく、制御が煩雑とな
る。しかも、真空と圧空の切替えを行うことから、その
切替え制御に時間がかかり、単位時間当たりの供給可能
数を向上する際の障害となる。
【0011】本発明は、上記した従来の背景に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、包装システム
全体の小型化を図るとともに、高速に台紙の供給をする
ことができる包装機用台紙供給装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る包装機用台紙供給装置では、台紙
の上に複数の容器を配置した状態で、前記台紙と前記容
器をシュリンク包装する包装機の上流側に設けられ、前
記包装機の搬送ライン上へ前記台紙を供給する包装機用
台紙供給装置である。そして、前記台紙を複数枚積層し
た状態で収納する収納部(実施の形態では、「一時収納
装置21」に対応)と、前記収納部に収納された前記台
紙を吸着して取り出す吸着手段と、前記吸着手段を所定
の軌跡で移動し、前記搬送ラインの上方に位置させる駆
動機構と、前記搬送ラインの前記台紙の供給位置に設け
た折り曲げガイド手段を備えた。さらに、前記駆動機構
は、固定された太陽歯車と、その太陽歯車に噛み合う遊
星歯車と、その遊星歯車を取り付ける回転板とを備えた
遊星歯車装置と、その遊星歯車装置の駆動にともない回
転するガイド部材を有し、そのガイド部材は、前記太陽
歯車の中心と同心に取り付けたガイドローラと、前記遊
星歯車に連携された回転レバーの先端に設けた軸受けに
支持され、そのガイド部材の先端に、前記吸着手段を連
結する。そして、前記吸着手段が前記収納部と対向する
位置と、前記吸着手段が前記折り曲げガイド手段に対向
する位置で、前記回転レバーの先端に設けた軸受けと、
前記ガイドローラとの距離が最も離れるように設定す
る。さらに、前記吸着手段により吸着された前記台紙
は、前記搬送ライン上へ供給される際に、その台紙の両
側部が前記折り曲げガイド手段に接触して折り曲げら
れ、その台紙の両側壁が起立した状態で前記搬送ライン
に供給されるようにした。
【0013】このようにすると、回転レバーの回転中心
と、ガイドローラ間の距離は常に一定であるが、回転レ
バーは遊星歯車の自転に伴い回転するので、その回転レ
バーの先端に設けた軸受けとガイドローラ間の距離は変
動する。そこで、係る軸受けとガイドローラの距離が変
動すると、それに併せてガイド部材が回転板の直径方向
に移動し、その先端位置がガイドローラに近づいたり離
れたりする。
【0014】つまり、回転板を回転させると、それに伴
う遊星歯車の公転並びに自転にしたがって、ガイド部材
は同一方向に回転しながらその先端位置が回転中心を基
準に伸縮(接近/離反)する。しかも、その伸縮は、先
端位置が最も離れる位置を基準位置とすると、その基準
位置の近くで比較的大きく移動する(回転中心に接近/
離反する)。
【0015】そして、ガイド部材の先端には吸着手段を
設けているので、回転中心から最も離れたときに収納部
に接近して台紙を吸着して取り出し、回転することによ
り台紙を折り曲げガイド手段まで移動させる。この移動
の際は、ガイド部材ひいては吸着手段は回転中心の方に
近づいた状態となる。そして、折り曲げガイド手段の近
くで再びガイド部材ひいては吸着手段が外側に移動して
くるので、この移動に伴い台紙の両側部が折り曲げガイ
ド手段に接触して折り曲げられ、その台紙の両側壁が起
立した状態で前記搬送ラインに供給される。
【0016】このように、吸着手段を回転させながら台
紙を取り出すとともに所定位置まで移動させ、搬送ライ
ン上に供給するため、回転数を高くすることにより、単
位時間当たりの供給数を向上させることができる。しか
も、台紙を供給する際に折り曲げも行うので、台紙供給
装置の下流側に別途大がかりな折り曲げ装置を設ける必
要が無い。しかも、供給時の折り曲げは、折り曲げガイ
ド手段に台紙の所定位置を接触させた状態で台紙の底面
部位をさらに下方移動させると言った簡単な工程で行え
るので、折り曲げするための装置構成は小型で簡単なも
のとすることができる。
【0017】さらに、搬送ライン上に供給された台紙
は、既に両側壁が立ち上がった状態になっているので、
強固となる。従って、仮にその状態で一定時間放置され
たとしても、台紙の底部が沿ってしまうようなことはな
く、搬送ライン上を確実に搬送させることができる。
【0018】また、好ましくは、前記折り曲げガイド手
段は、一対のガイド板を有し、そのガイド板の上方対向
面に係止突起を設け、前記折り曲げガイド手段内に挿入
されて起立された前記側壁の上端が、前記係止突起に接
触し、前記台紙の上方移動を抑止するように構成すると
よい。
【0019】吸着手段による吸引力を解除しても、すぐ
には台紙は吸着手段から離反しない。従って、そのまま
吸着手段が回転しながら上昇移動すると、台紙もそれに
追従して上昇移動するが、側壁の上端が係止突起に接触
し、それ以上の上昇移動が抑止される。その結果、吸着
手段から台紙が離脱され、搬送ライン上に残る。しか
も、係る構成を採ることにより、例えば空気を吸着手段
から噴射させると言った強制的に台紙を吸着手段から離
脱させる手段が不要となるので、装置構成が簡略化さ
れ、小型化が図れるばかりでなく、吸引と空気の噴射の
切替えも不要であるので、迅速に吸着手段から台紙を離
脱させることができ、さらなる高速化が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】図2,図3は、本発明が組み込ま
れる包装システムの一例を示している。この包装システ
ムは、シュリンク包装機本体10の上流側に搬送ライン
たる搬送装置11が配置される。この搬送装置11は、
シュリンク包装機本体10に対し、被包装物(台紙の上
に3個の容器を載せたもの)を所定間隔毎に供給するも
ので、本実施の形態では、フィンガーコンベアから構成
している。
【0021】この搬送装置11の側方には、図1に示す
容器2を搬送するプールコンベア12を併設し、このプ
ールコンベア12の下流側に容器供給装置13を設けて
いる。プールコンベア12は、容器を一列縦隊で搬送す
るとともに、下流側の容器供給装置13に対して容器を
順次渡す機能と、容器供給装置13が容器を受け取らな
い場合にその搬送を一時停止し貯留する機能を有する。
また、容器供給装置13は、プールコンベア12上に貯
留されている容器を所定数(本例では3個)ずつ取り出
して搬送装置11上に供給するものである。後述するよ
うに、搬送装置11には、両側縁が折り曲げて立ち上げ
られた台紙が搬送されてくるので、容器供給装置13の
直前で、適宜のガイドを用いてプールコンベア12側の
台紙の側壁を倒して平らな状態にして開放する。そし
て、台紙の搬送に同期させてその開放された側縁側か
ら、滑り込ませて3個の容器を台紙上に乗せるように動
作が制御される。その後、倒された台紙の側壁は、起立
される。なお、本実施の形態では、3個の容器を供給す
るようにしているが、その個数は任意である。さらに、
1列に並べるのではなく複数列に並べた状態で台紙上に
供給するようにしても良い。
【0022】これにより、搬送装置11の容器供給装置
13より下流側では、台紙の上に容器が乗った状態で搬
送されるので、そのままシュリンク包装機本体10の製
袋器(筒状フィルム)内に所定間隔毎に供給される。そ
して、係る被包装物(台紙+容器)がシュリンク包装機
本体10内を進むことにより、各種工程が実行され、最
終的に図1に示すようなシュリンク包装体が製造され
る。なお、係る構成は、従来と同様であるので、その詳
細な説明を省略する。
【0023】ここで、本発明に係る包装機用台紙供給装
置(以下、「台紙供給装置」と称する)20は、搬送装
置11の上流側に設置されている。この台紙供給装置2
0は、平坦なシート状(展開状態)の台紙1を複数枚積
層状態で収納する一時収納装置21と、その一時収納装
置21に収納された台紙1を先頭(下端)から1枚ずつ
取り出す吸着治具22と、その吸着治具22を所定の軌
跡で移動させる駆動装置23とを備えている。
【0024】駆動装置23は、遊星歯車装置25と、そ
の遊星歯車装置25の回転に伴い、公転しながらその公
転の回転中心を含む径方向に前後進移動するガイド枠体
26を備え、そのガイド枠体26の先端に上記吸着治具
22を取り付けた構成を採っている。そして、ガイド枠
体26の先端位置(吸着治具22の存在位置)は、図2
に示したように一時収納装置21に対向している位置
と、搬送装置11に対向している位置で最も回転中心か
ら外側に突出するようになり、その位置から回転移動す
ると回転中心に近づくようになる。
【0025】次に各部について詳述する。図4から図6
に拡大して示すように、吸着治具22は、矩形枠体22
aと、矩形枠体22a内に配置された2個の吸着パッド
22bを備え、この吸着パッド22bには図示省略の吸
引ポンプ(真空ポンプ)に連携され、台紙1を吸引・保
持(吸着)できるようになっている。矩形枠体22a
は、台紙1の底面の両サイド(折り曲げ位置:図1中符
号1c)に沿って接触するようになる。
【0026】また、搬送装置11の所定位置(台紙供給
位置)には、折り曲げガイド部材30を設けている。こ
の折り曲げガイド部材30は、図5,図6に示すよう
に、搬送装置11の搬送面11aの上方に、その搬送ラ
インに沿って配置された左右一対のガイド板31,31
を備えて構成される。そして、そのガイド板31の内面
上方部位は、内側に向けて突出した係止突起31aが形
成されている。このガイド板31間隔は、台紙1の底面
1bの幅よりも一回り大きく設定しており、係止突起3
1aの間隔は台紙1の底面1bの幅とほぼ等しくしてい
る。
【0027】これにより、一時収納装置21に対向して
いる吸着治具22の吸着パッド22bが台紙1に接触し
た状態で吸引ポンプを動作させると、先頭の台紙を吸着
する。このとき、吸着治具22の矩形枠体22aの先端
側は、台紙1の底面1bと側壁1aの境界である折り曲
げ位置1cの付近に接触する。
【0028】この状態で駆動装置23により吸着治具2
2が回転移動すると、吸着した台紙1も吸着治具22と
ともに移動するため、一時収納装置21から取り出さ
れ、120度回転(公転)すると、折り曲げガイド部材
30の上方に位置する。このとき、後述するように、一
旦後退移動した(中心に近づいた)吸着治具22は、折
り曲げガイド部材30の付近で前進移動し、回転中心か
ら離れていくので、台紙1は折り曲げガイド部材30の
ガイド板31,31間の空間内に挿入される。すると、
側壁1aの部分は、ガイド板31の上端に接触し、展開
状態のままでの下方移動が抑止され、底面1b部分が折
り曲げガイド部材30内に挿入するのにつれて立ち上が
る。つまり、矩形枠体22aとガイド板31の間に形成
される空隙内に側壁1aが入り込む形となり、折り曲げ
位置1cに沿って折り曲げられて側壁1aが起立するこ
とになる。つまり、展開状態の台紙1を搬送装置11上
に供給する際に、それと同時に両側部の折り曲げ処理を
行い、供給終了の際には、台紙1は、一対の側壁1aが
起立した状態となる。
【0029】その後、吸引ポンプを停止し、吸着パッド
22bの吸引力を無くして開放する。但し、この状態で
は、台紙1と吸着パッド22bの間は真空或いは減圧状
態となっているので、強制的な吸引力が無くても弱い力
で保持された状態を維持する。従って、係る状態で吸着
治具22が回転して吸着治具22が上昇すると、当初
は、側壁1aが折り曲げられた台紙1もそのまま上昇移
動しようとするが、側壁1aの上端はフリー状態である
ので、やや外側に広がろうとし、その上端がガイド板3
1の係止突起31aに接触し、それ以上の上方移動が抑
止される。この状態で、さらに吸着治具22が上昇移動
しようとすると、台紙1は吸着パッド22bから離脱
し、搬送装置11上に位置する。従って、従来のように
空気を噴射させて強制的に台紙を吸着パッド22bから
離脱させる機構が不要となる。
【0030】なお、図5において、符号11bが搬送装
置11を構成するフィンガーである。そして、このフィ
ンガー11bが側壁1aが起立された台紙1の底面1b
の後縁に接触し、この台紙1を前方に向けて押送する。
【0031】次に、吸着治具22を所定の軌跡で回転移
動させるための駆動装置23の構成について説明する。
機枠35の所定位置に太陽歯車36が取り付けられてい
る。太陽歯車36の中心には、軸受け36aが設けら
れ、この軸受け36aに回転軸38を回転自在に支持さ
せている。この回転軸38には、動力伝達歯車39が取
り付けられており、この動力伝達歯車39は、駆動モー
タ40の出力軸に取り付けられた駆動歯車41と噛み合
っている。これにより、駆動モータ40が回転すると、
回転軸38も回転するようになる。
【0032】また、この回転軸38には、回転円板42
が取り付けられて一体化しており、回転軸38の回転に
伴って回転円板42も回転する。そして、この回転円板
42に遊星歯車44が、回転自在に、120度間隔で3
個配置されている。さらに、この3個の遊星歯車44
が、太陽歯車36に噛み合っている。これにより、遊星
歯車44は、回転円板42の回転に追従して公転し、こ
のとき、太陽歯車36との連携により自転する。このよ
うに、太陽歯車36,遊星歯車44並びに回転円板42
などにより遊星歯車装置25が構成される。また、太陽
歯車36と遊星歯車44のギヤ比は3:1に設定し、回
転円板42がX度回転する(遊星歯車44がX度公転す
る)と、遊星歯車44が3X度自転するようになる。つ
まり、回転円板42が120度回転すると、遊星歯車4
4が360度回転する(1回転する)ように設定してい
る。
【0033】一方、回転軸38の先端側には、軸受け4
6を介してガイドローラ48が回転自在に取り付けられ
ている。このガイドローラ48は、3個設けており、相
互に独立して回転可能になっている。つまり、各ガイド
ローラ48は、太陽歯車36や回転円板42と同心上に
配置され、その回転中心は、遊星歯車44の公転中心と
一致する。
【0034】そして、各ガイドローラ48に、ガイド枠
体26を連携させる。すなわち、ガイド枠体26は、矩
形状の枠体であり、その幅をガイドローラ48の直径よ
りも一回り広くしている。そして、ガイド枠体26内に
ガイドローラ48を挿入配置する。
【0035】また、ガイド枠体26の先端側には、軸受
け50が取り付けられており、この軸受け50に回転レ
バー51の一端に設けたピン51aが軸受支持される。
また、この回転レバー51の他端は、回転円板42に設
けた軸受け53に軸受け支持される回転軸54の一端が
連結され、その回転軸54の他端が従動歯車56に取り
付けられる。そして、この従動歯車56が上記した遊星
歯車44に連結される。なお、遊星歯車44の回転角度
と従動歯車56の回転角度の相関関係は1:1、つま
り、遊星歯車44が1回転すると、従動歯車56も1回
転するように設定してある。
【0036】これにより、ガイド枠体26は、ガイドロ
ーラ48と、先端に設けた軸受け50の2点で支持され
る。そして、軸受け50は、上記したように回転レバー
51を介して回転円板42に連携されているので、回転
円板42が回転すると、回転レバー51ひいては軸受け
50も回転するため、それに追従してガイド枠体26も
回転する。このとき、ガイドローラ48は回転軸38に
対してフリー状態であるので、ガイド枠体26のスムー
ズな回転を確保する。
【0037】さらに、前記軸受け50が連携される回転
レバー51の始点(回転中心)は、従動歯車56の回転
中心となっており、回転円板42の所定位置に固定であ
るので、ガイドローラ48と回転レバー51の回転中心
の距離は常に一定である。そして、従動歯車56は遊星
歯車44に連結されており、遊星歯車44は回転円板4
2の回転に伴って公転の3倍の角速度で自転するため、
従動歯車56もそれに追従して回転し、回転レバー51
も回転する。つまり、仮に回転円板42が図4に示すよ
うに反時計方向に回転したとすると、遊星歯車44も反
時計方向に回転(自転)するので、従動歯車56は時計
方向に回転する。すると、ガイド枠体26は、反時計方
向に回転するが、回転レバー51は時計方向に回転す
る。従って、その先端に取り付けられた軸受け50も時
計方向に回転する。
【0038】その結果、遊星歯車44や回転レバー51
の回転中心は、反時計方向に進むが、軸受け50ひいて
はガイド枠体26の先端側は時計方向に進むため、図4
に示す状態(ガイドローラ48,従動歯車56,軸受け
50が一直線上に配置される:回転レバー51の延長上
にガイドローラ48がある)を基準位置とすると、相対
的に回転レバー51が時計方向に回転し、軸受け50と
ガイドローラ48との距離が短くなる。そのため、軸受
け50が取り付けられたガイド枠体26の先端位置がガ
イドローラ48に近づくべくガイド枠体26が後退移動
する。これにともない、吸着治具22もガイドローラ4
8(回転中心)に近づく。
【0039】次に、吸着治具22で台紙1を取り出して
から搬送装置11上に供給するまでの一連の動作を説明
する。まず、図7(a)に示す基準位置では、ガイドロ
ーラ48,従動歯車56,軸受け50がその順で一直線
上に配置され(回転レバー51の延長上にガイドローラ
48がある)、吸着治具22が回転円板42の回転中心
(ガイドローラ48の設置位置)から最も離れた状態に
あり、吸着治具22が、一時収納装置21に対向する。
この状態で吸引ポンプを作動させることにより、吸着パ
ッド22bが台紙1を吸着する。
【0040】この状態から回転円板42が12度回転す
ると、図7(b)に示すようになり、回転レバー51が
時計方向に回転することから、相対的に従動歯車56が
軸受け50よりも回転方向に進んだ状態となり、軸受け
50とガイドローラ48の距離が短くなる。これに伴
い、ガイド枠体26の先端が後退移動する。
【0041】さらに回転円板42が回転すると、回転レ
バー51も回転するため、軸受け50が徐々にガイドロ
ーラ48に近づく。この状態を12度間隔で示すと、図
8(a)→図8(b)→図9(a)と進み、基準位置か
ら60度回転すると、図9(b)に示すように回転レバ
ー51も180度回転し、ガイドローラ48,軸受け5
0,従動歯車56がその順で一直線上に配置された状態
となる。この位置が、ガイド枠体26が最も後退移動
し、その先端(吸着時具22)が、回転中心であるガイ
ドローラ48に最も近づいた状態となる。
【0042】その後さらに回転円板42が回転すると、
回転レバー51も回転するが、それに伴い上記とは逆に
徐々に回転レバー51の先端の軸受け50がガイドロー
ラから離れていく。その状態を12度間隔で示すと、図
10(a)→図10(b)→図11(a)→図11
(b)→図12(a)と進み、基準位置から120度回
転すると、図12(b)に示すように回転レバー51が
360度回転し、元の基準位置に戻る。よって、軸受け
50ひいては吸着治具22が最もガイドローラ48から
離れて外側に位置する。
【0043】そして、このようにガイド枠体26の先端
がガイドローラ48から徐々に離れていく前進移動に伴
い、台紙1が折り曲げガイド部材30内に挿入され、ガ
イド板31により側壁1aが折り曲げられて起立する
(図13参照)。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る包装機用台
紙供給装置では、吸着手段で吸着した台紙を搬送ライン
上に供給するに際し、台紙の両側部を折り曲げガイド手
段に突き当てながら押し込むことにより、側壁が折り曲
げられ起立する。このように、台紙の供給作業と、側壁
の折り曲げ作業を同時に行うようにしたため、別途折り
曲げ装置が不要となり、包装システム全体の小型化を図
ることができる。さらに、吸着手段を移動する駆動装置
として遊星歯車を用いて回転運動をするようにしたた
め、高速に台紙の供給をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される包装機で製造される包装体
の一例を示す図である。
【図2】シュリンク包装装置の一例を示す正面図であ
る。
【図3】シュリンク包装装置の一例を示す平面図であ
る。
【図4】本発明に係る包装機用台紙供給装置の好適な一
実施の形態を示す正面図である。
【図5】本発明に係る包装機用台紙供給装置の好適な一
実施の形態を示す側面図である。
【図6】本発明に係る包装機用台紙供給装置の好適な一
実施の形態を示す平面図である。
【図7】作用を説明する図(その1)である。
【図8】作用を説明する図(その2)である。
【図9】作用を説明する図(その3)である。
【図10】作用を説明する図(その4)である。
【図11】作用を説明する図(その5)である。
【図12】作用を説明する図(その6)である。
【図13】台紙の折り曲げを説明する図である。
【符号の説明】
1 台紙 1a 側壁 1b 底面 1c 折り曲げ位置 2 容器 3 シュリンクフィルム 10 シュリンク包装機本体 11 搬送装置(搬送ライン) 11a 搬送面 11b フィンガー 12 プールコンベア 13 容器供給装置 20 台紙供給装置 21 一時収納装置 22 吸着治具 22a 矩形枠体 22b 吸着パッド 23 駆動装置 25 遊星歯車装置 26 ガイド枠体 30 折り曲げガイド部材 31 ガイド板 31a 係止突起 35 機枠 36 太陽歯車 36a 軸受け 38 回転軸 39 動力伝達歯車 40 駆動モータ 41 駆動歯車 42 回転円板 44 遊星歯車 46 軸受け 48 ガイドローラ 50 軸受け 51 回転レバー 51a ピン 53 軸受け 54 回転軸 56 従動歯車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台紙の上に複数の容器を配置した状態
    で、前記台紙と前記容器をシュリンク包装する包装機の
    上流側に設けられ、前記包装機の搬送ライン上へ前記台
    紙を供給する包装機用台紙供給装置であって、 前記台紙を展開状態で複数枚積層した状態で収納する収
    納部と、 前記収納部に収納された前記台紙を吸着して取り出す吸
    着手段と、 前記吸着手段を所定の軌跡で移動し、前記搬送ラインの
    上方に位置させる駆動機構と、 前記搬送ラインの前記台紙の供給位置に設けた折り曲げ
    ガイド手段を備え、 前記駆動機構は、固定された太陽歯車と、その太陽歯車
    に噛み合う遊星歯車と、その遊星歯車を取り付ける回転
    板とを備えた遊星歯車装置と、その遊星歯車装置の駆動
    にともない回転するガイド部材を有し、 そのガイド部材は、前記太陽歯車の中心と同心に取り付
    けたガイドローラと、前記遊星歯車に連携された回転レ
    バーの先端に設けた軸受けに支持され、 そのガイド部材の先端に、前記吸着手段を連結し、 前記吸着手段が前記収納部と対向する位置と、前記吸着
    手段が前記折り曲げガイド手段に対向する位置で、前記
    回転レバーの先端に設けた軸受けと、前記ガイドローラ
    との距離が最も離れるように設定し、 前記吸着手段により吸着された前記台紙は、前記搬送ラ
    イン上へ供給される際に、その台紙の両側部が前記折り
    曲げガイド手段に接触して折り曲げられ、その台紙の両
    側壁が起立した状態で前記搬送ラインに供給されるよう
    にしたことを特徴とする包装機用台紙供給装置。
  2. 【請求項2】 前記折り曲げガイド手段は、一対のガイ
    ド板を有し、 そのガイド板の上方対向面に係止突起を設け、 前記折り曲げガイド手段内に挿入されて起立された前記
    側壁の上端が、前記係止突起に接触し、前記台紙の上方
    移動を抑止するように構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の包装機用台紙供給装置。
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