JP2008195193A - 搬送用台車および台車装置 - Google Patents

搬送用台車および台車装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008195193A
JP2008195193A JP2007031910A JP2007031910A JP2008195193A JP 2008195193 A JP2008195193 A JP 2008195193A JP 2007031910 A JP2007031910 A JP 2007031910A JP 2007031910 A JP2007031910 A JP 2007031910A JP 2008195193 A JP2008195193 A JP 2008195193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
cart
leg
movable leg
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007031910A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Tanaka
勤 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOMAKKU KK
Original Assignee
TOMAKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOMAKKU KK filed Critical TOMAKKU KK
Priority to JP2007031910A priority Critical patent/JP2008195193A/ja
Publication of JP2008195193A publication Critical patent/JP2008195193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handcart (AREA)

Abstract

【課題】スロープ板を利用せずに搬送用台車を親台車に積み下ろせるだけでなく、路面に多少の凹凸がある場合でも従来よりは安定して走行が可能な搬送用台車および台車装置を提供する。
【解決手段】四輪のうちで少なくとも搬送方向前側の二輪にそれぞれ備えられアンロック状態で親台車10の荷台16に当たって台車本体の下側に折り畳み可能な可動脚28と、先端を可動脚28よりも搬送方向前側に位置させた補助脚27と、親台車10の荷台16に当たるか否かで可動脚28の動きをロック/アンロックするロック機構(凹部27a,ピン28a)と、可動脚28と補助脚27との間に架けられロック機構が可動脚28の動きをロックするように付勢する弾性体26と、親台車10の前後フレーム15であってテーパ部16aを含めて前後フレーム15の上面を走行でき搬送方向側面に備えられた第1車輪(ローラ23)とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、搬送物を積載して搬送するための搬送用台車と、この搬送用台車および搬送用台車を積載して搬送するための親台車からなる台車装置とに関する。
従来では、スロープ板を利用することなく搬送用台車(すなわち子台車)を親台車に積み下ろし可能とするための搬送用台車および台車装置が開示されている(例えば特許文献1を参照)。当該特許文献1に開示された搬送用台車は、車輪付き固定脚のほか、親台車の荷台上で移動するための車輪と、当該搬送用台車が単独で走行する際に用いるとともに親台車では折り畳むための車輪付き可動脚と、可動脚のロックとアンロックとを切り換えるための操作手段とを備える。
特開2000−159114号公報
しかし、搬送用台車を親台車に積んだとしても、固定脚の車輪は路面(フロア)すれすれで接触している。もし路面にわずかな凹凸があった場合でも、走行中に固定脚の車輪が凹凸と簡単に接触し、当該接触によって生ずる振動が搬送用台車に伝わる。したがって、搬送用台車の振動に伴う荷崩れが発生したり、搬送用台車が親台車から落ちる等のように不安定な状態になるという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、スロープ板を利用せずに搬送用台車を親台車に積み下ろしできるだけでなく、路面に多少の凹凸がある場合でも従来よりは安定して走行が可能な搬送用台車および台車装置を提供することを目的とする。
(1)課題を解決するための手段(以下では単に「解決手段」と呼ぶ。)1は、搬送物を積載して搬送するための搬送用台車であって、四輪のうちで少なくとも搬送方向前側の二輪にそれぞれ備えられアンロック状態で親台車の荷台に当たって台車本体の下側に折り畳み可能な可動脚と、先端を前記可動脚よりも搬送方向前側に位置させた補助脚と、親台車の荷台に当たるか否かで前記可動脚の動きをロック/アンロックするロック機構と、前記可動脚と前記補助脚との間に架けられ前記ロック機構が前記可動脚の動きをロックするように付勢する弾性体と、親台車の前後フレームであってテーパ部を含めて前後フレームの上面を走行でき搬送方向側面に備えられた第1車輪とを有することを要旨とする。
解決手段1によれば、搬送用台車の第1車輪が親台車の前後フレームの上面に乗ると、当該前後フレームに搬送用台車のほぼ全部の荷重がかかるので、ロック機構によるロック/アンロックは力を必要とせずに楽に行える。また、前後フレームに備えたテーパ部がスロープの代わりになるので、スロープ板を利用することなく搬送用台車の積み下ろしが楽に行える。搬送用台車の第1車輪が親台車の前後フレームの上面に乗ってテーパ部から平坦部に移動すると、テーパ部を上る高さだけ搬送用台車の全体が持ち上がる。よって可動脚以外の脚も持ち上がるので、路面に多少の凹凸があっても接触しにくくなり、搬送用台車を積載した親台車は従来よりも安定して走行することができる。
(2)解決手段2は、解決手段1に記載した搬送用台車であって、親台車の前後フレームの側面を走行でき、搬送方向側面に備えられた第2車輪を有することを要旨とする。
解決手段2によれば、第2車輪は前後フレームの側面を走行するので、横方向(言い換えれば水平方向)への揺れを防止して親台車への積み下ろしを行える。また、親台車によって搬送用台車を搬送する際、第2車輪は前後フレームの側面に接触しているので、親台車と一体となって前後方向への揺れを防止することができる。
(3)解決手段3は、解決手段1または2に記載した搬送用台車であって、ロック機構は、可動脚および補助脚のうちで一方側の脚に備えたピンと、他方側の脚に備えた凹部とが係合するか否かでロック/アンロックを行うことを要旨とする。
解決手段3によれば、可動脚の動きをロック/アンロックするために、一方側の脚にピンを備え、他方側の脚に凹部を備えればよい。したがって、安価かつ簡単な構成でロック/アンロックを実現することができる。
(4)解決手段4は、解決手段1から3のいずれか一項に記載した搬送用台車と、荷台の側方が開放され前記搬送用台車を積載して搬送するための親台車とを有する台車装置であって、
搬送用台車を親台車に積むときは、搬送用台車の第1車輪が親台車の前後フレームの上面に乗った後、搬送用台車の補助脚が親台車の荷台に当たってロック機構をアンロックし、搬送用台車の可動脚が親台車の荷台に当たって折り畳まり、
親台車から搬送用台車を下ろすときは、搬送用台車の可動脚が親台車の荷台から離れるとともに搬送用台車の補助脚が親台車の荷台から離れると、弾性体の付勢力によりロック機構をロックするように構成したことを要旨とする。
解決手段4によれば、搬送用台車を親台車に積む場合は搬送用台車の第1車輪を親台車の前後フレームの上面に乗せればよく、搬送用台車の補助脚と可動脚によりアンロックと折り畳みを行える。一方、親台車から搬送用台車を下ろす場合は単に下ろす作業を行えばよく、弾性体の付勢力によって搬送用台車の可動脚が元に戻ってロックも行える。したがって、搬送用台車の積み下ろしを素早くかつ簡単に行える。
(5)解決手段5は、解決手段4に記載した台車装置であって、親台車の前後フレームは、側面に第2車輪を誘導するガイド部を有することを要旨とする。
解決手段5によれば、親台車の前後フレームに備えたガイド部が搬送用台車の第2車輪を誘導するので、位置合わせをせずに楽に搬送用台車を親台車に積むことができる。
(6)解決手段6は、解決手段4または5に記載した台車装置であって、搬送用台車を親台車に積んだ状態で、当該搬送用台車を固定する固定機構を有することを要旨とする。
解決手段6によれば、固定機構が搬送用台車を固定するので、親台車が搬送のために走行しても荷崩れ等を防止できる。なお、固定機構は搬送用台車を固定できれば任意であって、搬送用台車および親台車のうちで一方または双方に備えていればよい。
本発明によれば、搬送用台車の第1車輪が親台車の前後フレームの上面に乗ってテーパ部を移動すればよいので、スロープ板を利用することなく搬送用台車を親台車に積み下ろしできる。また、第1車輪が前後フレームのテーパ部から平坦部に移動すると搬送用台車の全体が持ち上がるので、路面に多少の凹凸がある場合でも従来よりは安定して走行ができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図9を参照しながら説明する。
まず、親台車の構成例について図1,図2を参照しながら説明する。図1には平面図を表し、図2には図1の矢印D4方向から見た側面図を表す。親台車10は、後述する子台車20(図3,図4を参照)を積載して搬送する台車である。この親台車10は,親台車本体11に対して四つの車輪12,連結装置13,二つの前後フレーム15,荷台16,複数のストッパ17などを備える。なお、親台車10と子台車20は合わせて「台車装置」に相当する。
四つの車輪12は、それぞれが支持軸を中心として回転可能な支持体18によって支持されている。連結装置13は親台車10どうしを連結する装置であって、進退方向(すなわち矢印D1方向)の前後端にそれぞれに一つずつ備えた連結部材13aと連結部材13bとからなる。連結部材13aはピン14aを備え、連結部材13bは小穴14bを備える。例えば連結部材13aを例にすると、ピン14aを他の親台車10に備えた連結装置13の小穴14bに入れることで他の親台車10と連結し、この小穴14bからピン14aを出すことで他の親台車10との連結を解除する。この連結装置13を用いれば、列車のように二以上の親台車10を連結することが可能になる。
二つの前後フレーム15は進退方向で対照に設けられ、それぞれが親台車本体11の柱状部分11a(図2を参照)と一体に形成されている。それぞれの前後フレーム15は、スロープ部15a,水平面の平坦部15c,ガイド部15b,垂直面の平坦部15dなどを有する。スロープ部15aは前後フレーム15の上面における両端部に備えられ、子台車20に備えられたローラ23(図3を参照)が矢印D2方向に走行して当該子台車20の積み下ろしを容易にする。平坦部15cはスロープ部15aと同じ面における中央部に備えられ、積載状態(図9を参照)における子台車20全体の荷重を支える。ガイド部15bは前後フレーム15の側面(すなわち荷台16側)における両端部に備えられ、子台車20に備えられたローラ24(図3を参照)が走行して当該子台車20の積み下ろしをガイドする。平坦部15dはガイド部15bと同じ面における中央部に備えられ、ローラ24を通じて支持することで搬送時における子台車20の揺れを防止する。
荷台16は二つの前後フレーム15の相互間に設けられ、上記子台車20を積載する部位である。この荷台16は、テーパ部16a,平坦部16bなどを有する。これらのテーパ部16aおよび平坦部16bは、子台車20に備えられた車輪27bや車輪28b(図3を参照)が走行して当該子台車20の積み下ろしを容易にする。
ストッパ17は「固定機構」に相当する。複数(本例では4)のストッパ17は、二つの前後フレーム15(本例ではスロープ部15a)にそれぞれ設けられ、搬送時における子台車20を固定するために用いる。各ストッパ17は、図1に表すように退避位置(実線で表す)と固定位置(二点鎖線で表す)との間で姿勢を変えるために矢印D3方向に動かすことができる。
次に、子台車の構成例について図3〜図5を参照しながら説明する。図3には搬送方向の側面図を表し、図4には同じく正面図を表し、図5は図3のV−V線矢視図(平面図)を表す。なお、図5では弾性体26の図示を省略している。
子台車20は「搬送用台車」に相当し、搬送物を積載して搬送する台車である。本例の子台車20は、子台車本体21に対して複数段の棚22,複数個のローラ23,複数個のローラ24,弾性体26,補助脚27,可動脚28,キャスター29などを備える。
複数段(本例では3段)の棚22は搬送物を積載する部位であって、子台車本体21に固定されている。複数個(本例では3個)のローラ23と複数個(本例では4個)のローラ24は、本例では中段の棚22に備えられている。「第1車輪」に相当するローラ23は水平状の支持軸に支持されており、縦方向(垂直方向;矢印D5を参照)に回転する。「第2車輪」に相当するローラ24は垂直状の支持軸に支持されており、横方向(水平方向;矢印D6を参照)に回転する。
直線状の長板で形成された補助脚27は、子台車本体21に固定された支持軸25bを中心に回転可能に設けられている。この補助脚27は、中央部位に凹部27aを備え、一端部に車輪27bを備える。可動脚28のロック状態では、車輪27bが子台車本体21の搬送方向前側(すなわち図3の左側)に位置するように構成する。
「く」字状の長板で形成された可動脚28は、子台車本体21に固定され、かつ屈曲部に位置する支持軸25aを中心に回転可能に設けられている。この可動脚28は、中央部位にピン28aを備え、一端部に車輪28bを備える。凹部27aとピン28aは「ロック機構」に相当する。すなわちピン28aが凹部27aに嵌まると、可動脚28の回転が規制されるロック状態になる。一方、ピン28aが凹部27aから外れると、可動脚28が自由に回転するアンロック状態になる。補助脚27の他端部と可動脚28の他端部との間には、弾性体26が架けられている。本例の弾性体26にはバネを用いている。キャスター29は支持体29a,車輪29bなどを有する。車輪29bを支持する支持体29aは、子台車本体21に対して回転自在に取り付けられている。
ロック機構(凹部27aおよびピン28a)のロック/アンロックについて、図6,図7を参照しながら説明する。図6および図7の双方とも図4のVI−VI線矢視図(側面図)であって、図6にはロック状態を表し、図7にはアンロック状態を表す。
図6に表す子台車20を親台車10に積む方向(矢印D7で表す進行方向)に移動させると、補助脚27の車輪27bがテーパ部16aを上り、さらに平坦部16bを走行する(二点鎖線で図示する矢印D8の経路を参照)。車輪27bがテーパ部16aを上るにつれて補助脚27が矢印D9方向に動く。このときピン28aが凹部27aから外れると、矢印D10で表すように補助脚27の端面に沿って移動する。ピン28aが凹部27aから外れると可動脚28はアンロック状態になるので、車輪28bがテーパ部16aや平坦部16bを走行するにつれて弾性体26の付勢力に抗して可動脚28が矢印D11方向に動き、可動脚28は下段の棚22の下側(「台車本体の下側」に相当する。)に折り畳まる。こうして子台車20を親台車10に積み終えると、補助脚27および可動脚28は図7のような状態になる。
図7に表す子台車20を親台車10から下ろす方向(矢印D12で表す後退方向)に移動させると、先に可動脚28の車輪28bが平坦部16bを走行した後、テーパ部16aを下る。車輪28bがテーパ部16aを下るにつれてピン28aは矢印D13で表すように補助脚27の端面に沿って移動するとともに、弾性体26の付勢力に従って可動脚28が矢印D15方向に動く。その後、補助脚27の車輪27bがテーパ部16aを下ると、当該補助脚27が矢印D14方向に動き、最終的にピン28aが凹部27aに嵌まる。ピン28aが凹部27aに嵌まると可動脚28はロック状態になる。こうして親台車10から子台車20を下ろすと、補助脚27および可動脚28は図6のような状態に戻る。
親台車10に対する子台車20の積み下ろしについて、図8,図9を参照しながら説明する。図8および図9の双方とも左側面図であって、図8には子台車20の非積載状態を表し、図7には子台車20の積載状態を表す。
図8において子台車20を親台車10に積む方向(矢印D7で表す進行方向)に移動させると、子台車20のローラ23がスロープ部15aを上り始めるのと前後して、ローラ24がガイド部15bに案内され(図1を参照)、補助脚27の車輪27bがテーパ部16aを上り始める。ローラ23がスロープ部15aから平坦部15cを走行するにつれて、次第に子台車20の荷重が前後フレーム15にかかるようになるので、車輪28bや車輪29bにかかる荷重が少なくなる。ローラ24はガイド部15bから平坦部15dを走行するにつれて、子台車20は二つの前後フレーム15相互間に案内される。
また、上述したように車輪27bがテーパ部16aから平坦部16bを走行すると、ピン28aが凹部27aを外れて可動脚28のロックが解除され、弾性体26の付勢力に抗して可動脚28が矢印D11方向に動く。子台車20を親台車10に積み終えた後、ストッパ17を子台車本体21の側面に掛けると図9に表すような状態になる。図9の状態では、車輪27bが荷台16の端に当たって矢印D7方向に移動し難くなり、ストッパ17によって矢印D7方向と逆方向に移動し難くなるので、子台車20を固定できる。さらに、車輪29bは図示するように路面から浮いた状態になる。車輪29bが浮く高さは、ローラ23がスロープ部15aを上る高さHにほぼ等しい。
図9において、ストッパ17を外した後、親台車10から子台車20を下ろす方向(矢印D12で表す後退方向)に移動させると、子台車20のローラ23が平坦部15cを走行した後にスロープ部15aを下ると、浮いていた車輪29bが着地して路面を走行する。続いて、車輪28bや車輪27bが平坦部16bからテーパ部16aを下ると、弾性体26の付勢力によって可動脚28と補助脚27が元の状態に戻るように動き、最終的にはピン28aが凹部27aに嵌まって可動脚28がロックされる。可動脚28のロックは最後の一つのローラ23がスロープ部15aを下っている際に行われるので、ロック後は車輪28bが車輪29bとともに子台車20の荷重を支える。こうして親台車10から子台車20を下ろした後は、図8に表すような状態に戻る。
上述した実施の形態によれば、以下に表す各効果を得ることができる。
(1)可動脚28はアンロック状態で親台車10の荷台16に当たって台車本体の下側に折り畳め、補助脚27は車輪27bを可動脚28よりも搬送方向前側に位置させ、ロック機構(ピン28aおよび凹部27a)は車輪27bが親台車10の荷台16に当たるか否かで可動脚28の動きをロック/アンロックし、弾性体26はロック機構が可動脚28の動きをロックするように付勢し、ローラ23は前後フレーム15の上面を走行するように構成した(図3,図4を参照)。この構成によれば、子台車20のローラ23が親台車10の前後フレーム15の上面に乗ると、当該前後フレーム15に子台車20のほぼ全部の荷重がかかるので、ロック機構によるロック/アンロックは力を必要とせずに楽に行える。また、前後フレーム15に備えたテーパ部16aがスロープの代わりになるので、スロープ板を利用することなく子台車20の積み下ろしが楽に行える。子台車20のローラ23が親台車10の前後フレーム15の上面に乗ってテーパ部16aから平坦部16bに移動すると、高さHだけ子台車20の全体が持ち上がる(図9を参照)。路面に多少の凹凸があっても接触しにくくなり、高さHが大きくなるほど余裕が生じる。したがって、子台車20を積載した親台車10は従来よりも安定して走行することができる。
(2)ローラ24は親台車10の前後フレーム15の側面(平坦部15dおよびガイド部15b)を走行できるように構成した(図3,図4を参照)。この構成によれば、横方向(言い換えれば水平方向)への揺れを防止して親台車10への積み下ろしを行える。また、親台車10によって子台車20を搬送する際、ローラ24は前後フレーム15の側面に接触しているので、親台車10と一体となって前後方向への揺れを防止できる。
(3)ロック機構は、可動脚28に備えたピン28aが補助脚27に備えた凹部27aに嵌まる(係合する)か否かでロック/アンロックを行うように構成した(図6,図7を参照)。この構成によれば、安価かつ簡単な構成で可動脚28のロック/アンロックを実現することができる。
(4)子台車20を親台車10に積むときは、子台車20の補助脚27が親台車10の荷台16に当たってロック機構をアンロックした後に可動脚28が折り畳まるように構成した(図6,図8を参照)。また、親台車10から子台車20を下ろすときは、子台車20の可動脚28が親台車10の荷台16から離れるとともに子台車20の補助脚27が親台車10の荷台16から離れると、弾性体26の付勢力によりにロック機構をロックするように構成した(図7,図9を参照)。これらの構成によれば、子台車20を親台車10に積む場合は子台車20のローラ23を親台車10の前後フレーム15の上面に乗せればよく、子台車20の補助脚27と可動脚28によりアンロックと折り畳みを行える。一方、親台車10から子台車20を下ろす場合は単に下ろす作業を行えばよく、弾性体26の付勢力によって子台車20の可動脚28が元に戻ってロックも行える。したがって、子台車20の積み下ろしを素早くかつ簡単に行える。
(5)親台車10の前後フレーム15の側面にローラ24を誘導するガイド部15bを備える構成とした(図1を参照)。この構成によれば、ガイド部15bが子台車20のローラ24を誘導するので、位置合わせをせずに楽に子台車20を親台車10に積める。
(6)子台車20を親台車10に積んだ状態で、当該子台車20を固定するためのストッパ17を備える構成とした(図1,図9等を参照)。ストッパ17は子台車20を固定するので、親台車10が搬送のために走行しても荷崩れ等を防止できる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
(1)上述した実施の形態では、ロック機構は可動脚28に備えたピン28aと補助脚27に備えた凹部27aとによって構成した(図6,図7を参照)。この形態に代えて、ピンと凹部を逆に備える構成としてもよい。例えば図10に表すように、可動脚28には凹部28cを備え、補助脚27にはピン27cを備える構成とする。この構成であっても、上述した実施の形態と同様に作動するので、同様の作用効果を得ることができる。
また、ピンと凹部との組み合わせによるロック機構に限らず、ピンとフックとの組み合わせによるロック機構や、フック同士の組み合わせによるロック機構、他のロック機構を適用してもよい。当該他のロック機構は親台車10の荷台16に当たるか否かで可動脚28の動きをロック/アンロックを行えれば任意であって、例えば進退可能な棒材と当該棒材を係止可能な穴との組み合わせなどが該当する。他のロック機構を適用した場合であっても上述した実施の形態と同様に作動するので、同様の作用効果が得られる。
(2)上述した実施の形態では、可動脚28は搬送方向前側の二輪に備える構成とした(図3,図4を参照)。この形態に代えて、四輪とも可動脚28を備える構成としてもよい。例えば図11に表すように、図面左側の子台車本体21に備えた可動脚28に加えて、図面右側の子台車本体21にも可動脚28を備える構成とする。また、上述した実施の形態と同様に双方の可動脚28の動きを個別にロック/アンロックするための補助脚27も併せて備える。もし矢印D16方向(図面左方向)に搬送や積み下ろしを行う場合、図面右側の子台車本体21に備えた可動脚28はキャスター29と同様に作動する。逆に矢印D17方向(図面右方向)に搬送や積み下ろしを行う場合、図面左側の子台車本体21に備えた可動脚28がキャスター29と同様に作動する。したがって、搬送方向が双方向の場合でも搬送や積み下ろしを確実に行うことができる。
上述した可動脚28は双方向に搬送可能とするために図11で左右対称に設ける構成としたが、一方向の搬送でよい場合には図面左側の子台車本体21に備えた可動脚28と同じ形態で、図面右側の子台車本体21に可動脚28を備える構成としてもよい。この構成によれば、搬送方向前側と搬送方向後側とで双方の可動脚28が下段の棚22の下側に折り畳まる。こうして子台車20の全体が荷台16に積載されるので、当該子台車20を積載した親台車10は路面の凹凸にかかわらず安定して走行することができる。
(3)上述した実施の形態では、複数個のローラ23および複数個のローラ24を中段の棚22に備える構成とした(図3,図4を参照)。この形態に代えて、中段の棚22に対応する位置の子台車本体21に複数個のローラ23および複数個のローラ24を備える構成としてもよい。例えば、中段の棚22が無い場合や、中段の棚22を取り付け/取り外し可能に構成した場合などが該当する。これらの場合におけるローラ23とローラ24は上述した実施の形態と同様に作動するので、同様の作用効果が得られる。
(4)上述した実施の形態では、固定機構として子台車本体21の側面に掛けて子台車本体21を固定するストッパ17を適用した(図9を参照)。この形態に代えて、例えば平坦部15c上に位置するローラ23と、平坦部15d上に位置するローラ24とのうちで一方または双方を留めることにより子台車20の固定する固定部材(具体的には車止めのような形状をなす部材)が該当する。ローラ23,24の停止位置が変わることを考慮すると、上記固定部材は前後フレーム15を移動(例えば図2における図面左右方向の移動)可能に備えるように構成するのが望ましい。同様に、他の部材を用いて子台車20を固定する部材が該当する。こうした固定機構を用いた場合でも上述した実施の形態と同様に作動するので、同様の作用効果が得られる。
(5)上述した実施の形態では、補助脚27の先端に車輪27bを備える構成とした(図3,図4等を参照)。この形態に代えて、当該先端を単に丸めただけの構成としてもよい。車輪27bよりは滑走に難くなるものの、テーパ部16aや平坦部16bを移動するに従って可動脚28の動きをロック/アンロックすることが可能である。したがって、上述した実施の形態と同様に作動するので、同様の作用効果が得られる。
親台車の構成例を表す平面図である。 親台車の構成例を表す側面図である。 子台車の構成例を表す搬送方向の側面図である。 子台車の構成例を表す搬送方向の正面図である。 可動脚と補助脚の構成例を表す平面図である。 可動脚と補助脚の動作を説明する図である。 可動脚と補助脚の動作を説明する図である。 親台車に子台車を載せる前の非積載状態を表す図である。 親台車に子台車を載せた後の積載状態を表す図である。 ロック機構について他の構成例を表す側面図である。 四つの車輪を可動脚で構成した例を表す側面図である。
符号の説明
10 親台車(台車装置)
11 親台車本体
12 車輪
13 連結装置
13a,13b 連結部材
15 前後フレーム
15a スロープ部
15b ガイド部
15c,15d 平坦部
16 荷台
16a テーパ部
16b 平坦部
17 ストッパ
20 子台車(台車装置)
21 子台車本体
22 棚
23 ローラ(第1車輪)
24 ローラ(第2車輪)
25a,25b 支持軸
26 弾性体
27 補助脚
27a,28c 凹部(ロック機構)
27b 車輪
28 可動脚
28a,27c ピン(ロック機構)
28b 車輪
29 キャスター
29a 支持体
29b 車輪

Claims (6)

  1. 搬送物を積載して搬送するための搬送用台車であって、
    四輪のうちで少なくとも搬送方向前側の二輪にそれぞれ備えられ、アンロック状態で親台車の荷台に当たって台車本体の下側に折り畳み可能な可動脚と、
    先端を前記可動脚よりも搬送方向前側に位置させた補助脚と、
    親台車の荷台に当たるか否かで前記可動脚の動きをロック/アンロックするロック機構と、
    前記可動脚と前記補助脚との間に架けられ、前記ロック機構が前記可動脚の動きをロックするように付勢する弾性体と、
    親台車の前後フレームであってテーパ部を含めて前後フレームの上面を走行でき、搬送方向側面に備えられた第1車輪とを有する搬送用台車。
  2. 請求項1に記載した搬送用台車であって、
    親台車の前後フレームの側面を走行でき、搬送方向側面に備えられた第2車輪を有する搬送用台車。
  3. 請求項1または2に記載した搬送用台車であって、
    ロック機構は、可動脚および補助脚のうちで一方側の脚に備えたピンと、他方側の脚に備えた凹部とが係合するか否かでロック/アンロックを行う搬送用台車。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載した搬送用台車と、荷台の側方が開放され前記搬送用台車を積載して搬送するための親台車とを有する台車装置であって、
    搬送用台車を親台車に積むときは、搬送用台車の第1車輪が親台車の前後フレームの上面に乗った後、搬送用台車の補助脚が親台車の荷台に当たってロック機構をアンロックし、搬送用台車の可動脚が親台車の荷台に当たって折り畳まり、
    親台車から搬送用台車を下ろすときは、搬送用台車の可動脚が親台車の荷台から離れるとともに搬送用台車の補助脚が親台車の荷台から離れると、弾性体の付勢力によりロック機構をロックするように構成した台車装置。
  5. 請求項4に記載した台車装置であって、
    親台車の前後フレームは、側面に第2車輪を誘導するガイド部を有する台車装置。
  6. 請求項4または5に記載した台車装置であって、
    搬送用台車を親台車に積んだ状態で当該搬送用台車を固定する固定機構を有する台車装置。
JP2007031910A 2007-02-13 2007-02-13 搬送用台車および台車装置 Pending JP2008195193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007031910A JP2008195193A (ja) 2007-02-13 2007-02-13 搬送用台車および台車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007031910A JP2008195193A (ja) 2007-02-13 2007-02-13 搬送用台車および台車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008195193A true JP2008195193A (ja) 2008-08-28

Family

ID=39754554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007031910A Pending JP2008195193A (ja) 2007-02-13 2007-02-13 搬送用台車および台車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008195193A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112572494A (zh) * 2020-12-22 2021-03-30 江西鼎力旋压装备有限公司 一种轮毂旋压机多功能辅助小车

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6078860A (ja) * 1983-08-26 1985-05-04 井浦 忠 移動台車
JPS6182874A (ja) * 1984-09-28 1986-04-26 渡辺 純一 固体の洗浄方法
JPH0616082A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Kanto Auto Works Ltd 配送用自動車
JPH0986623A (ja) * 1995-09-22 1997-03-31 Shimizu Corp 溝上を走行する運搬台車
JP2003002208A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Miura Co Ltd 運搬車収容装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6078860A (ja) * 1983-08-26 1985-05-04 井浦 忠 移動台車
JPS6182874A (ja) * 1984-09-28 1986-04-26 渡辺 純一 固体の洗浄方法
JPH0616082A (ja) * 1992-06-30 1994-01-25 Kanto Auto Works Ltd 配送用自動車
JPH0986623A (ja) * 1995-09-22 1997-03-31 Shimizu Corp 溝上を走行する運搬台車
JP2003002208A (ja) * 2001-06-21 2003-01-08 Miura Co Ltd 運搬車収容装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112572494A (zh) * 2020-12-22 2021-03-30 江西鼎力旋压装备有限公司 一种轮毂旋压机多功能辅助小车
CN112572494B (zh) * 2020-12-22 2022-03-29 江西鼎力旋压装备有限公司 一种轮毂旋压机多功能辅助小车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008239019A (ja) トレーラ
WO2018121714A1 (zh) 运车架
JP4280940B2 (ja) 自動搬送装置
JP2008195193A (ja) 搬送用台車および台車装置
JP2014097784A (ja) 無人搬送車の連結装置
JP2010137727A (ja) 運搬用台車
JP2007302242A (ja) 台車式搬送装置
JP2017095037A (ja) 荷物運搬用台車
JP2000007145A (ja) 搬送装置におけるストッパ操作装置
JP4832231B2 (ja) 伸縮可能なコンテナシャシ
JP6124457B2 (ja) 床上貨物搬送装置
JP6008755B2 (ja) 傾斜式流動ラック
JP2018076147A (ja) フォークリフトアタッチメントによる鉄道輸送システム
JP2008062880A (ja) 搬送装置における荷物固定装置
JP4364549B2 (ja) コンテナ運搬車両
CN221164247U (zh) 一种运车集装箱
JP4432109B2 (ja) 運搬車の安全搬出システム
JP4397366B2 (ja) コンテナシャシ
JP7047170B1 (ja) 台車搬送用パレット
JP7195000B2 (ja) 台車の牽引装置
CN220578085U (zh) 转运装置及货物转运存储系统
CN110217615B (zh) 装车机及装车方法
JP2023049874A (ja) 運搬用台車
CN207827314U (zh) 物流中转车
JP2007076919A (ja) 移載システムおよびそれを備える保管設備

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20081110

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101221

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20101228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110426

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02