JP6008755B2 - 傾斜式流動ラック - Google Patents

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Description

この発明は、積層状に配置された複数の台車に上から順に収納物を積載して順次後方に押し込むようにした傾斜式流動ラックに関する。
従来、台車型の傾斜式流動ラックと称される物流保管設備が周知である。特許文献1に示すように、この傾斜式流動ラックは、前後方向に沿って配置されるレール兼用の収納棚と、その収納棚に沿って前後方向に走行自在に取り付けられた複数の台車とを備えている。さらに台車は、車輪を取り付ける脚部の長さが各台車毎に異なっており、複数の台車を積層状に配置可能となっている。そして積層状の複数の台車に、上から順に収納物を積載して順次後方に押し込むことにより、収納物が積載された複数の台車が収納棚上に前後方向に並んで配置されるようになっている。
また台車上の収納物を出庫(搬出)する場合には、前後方向に並ぶ複数の台車に対し、前から順に収納物を取り出すものである。この出庫作業時においては、最前列の台車から収納物を取り出した際に、収納物が積載された2番目以降の台車が、自重によって前方に走行していき、2番目の台車が前端位置において1番目の台車上に積層状に配置される。このように前側の台車から収納物を順次取り出す毎に、次の台車が収納棚の前端部に順次積層状に配置されるようになっている。
このような傾斜式流動ラックにおいては、出庫作業時に、前端位置の台車から収納物を取り出した際に、後側に並ぶ台車のうちいずれかの台車が、レール(収納棚)上の塵埃や荷重変動等が要因で滑動せずに、収納棚の奥(後方位置)で停止したままの状態となり、出庫作業をスムーズに行うことができない場合があった。
そこで特許文献2に示す傾斜式流動ラックにおいては、各台車の荷台における上面後端部に上向きにフックを設けるとともに、下面前端部に下方突出状に被係合片を設けておき、積層状態の台車を前後方向に並べて配置した際に、隣り合う台車間においてフックおよび被係合片を係合可能な状態としている。これによりいずれかの台車が引っ掛かってしまった場合には、その台車は他の台車と係合することによって連動して走行するため、台車が奥で停止したままの状態となるような不具合を解消でき、出庫作業をスムーズに行うことができる。
特許第2507260号 特開2001−10705号公報
上記の傾斜式流動ラックにおいては、パレット上に積載された収納物をパレットと共に、台車上に積載するものであるが、このパレットの前端部は台車の前方より少し突出した状態に配置されている。そして、収納物を積載した収納物積載済の台車を後方に押し込む場合には、次に入庫する収納物が積載されたパレットの後端面によって、収納物積載済の台車上のパレットの前端面を後方に押し込むようにしている。
ところが、上記特許文献2に示す従来の傾斜式流動ラックでは、台車の荷台の上面や下面にフックや被係合片が取り付けられているため、複数の台車を積層した状態において、上下に隣り合う台車間において、フック等と荷台とが干渉しないように、積層状態での台車間の隙間を広く形成する必要がある。このため、次に収納予定の収納物が積載されたパレットによって、収納物積載済の台車を押し込む際に、パレットが収納物積載済の台車上のパレットの下側に潜り込んでしまう。そうすると、その潜り込んだパレット(収納物)を出庫するにあたって、当該パレットをフォークリフトで持ち上げようとすると、当該パレットが引っ掛かってしまい、出庫作業をスムーズに行うことができないおそれがあった。
なお、台車における荷台にフック等を設けなければ、積層状態での台車間の隙間を狭くすることができるものの、複数の台車を前後方向に並べて配置した際に、台車間を連結できないため、既述したように、いずれかの台車が棚奥で停止したままの状態となって、出庫作業に支障を来すおそれがある。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、台車が棚の奥で停止してしまったり、積載済の収納物のパレットの下側に、次に収納予定の収納物のパレットが潜り込んでしまう等の不具合を確実に防止できて、入出庫作業を効率良くスムーズに行うことができる傾斜式流動ラックを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を要旨とするものである。
[1]前後方向に延び、かつ前方に向けて下方に傾斜する収納棚上に、前後方向に走行自在にかつ上下に積層状に配置可能な複数の台車が配置され、積層状態の複数の台車が上から順に収納物が積載されて順次後方に押し込まれることにより、前記収納棚上に前後方向に並んで配置される一方、前後に隣り合う台車のうち、前側の台車に設けられた係合片が後側の台車に設けられた被係合片に係合することによって、前後に隣り合う台車間が連結されるようにした傾斜式流動ラックであって、
各台車における前脚が、後脚よりも長く形成されることによって、各台車の荷台が水平に配置される一方、
前記係合片は、前側の台車における荷台後端部の側面の外側に配置されるとともに、前記被係合片は、後側の台車における荷台前端部の側面の外側に配置されていることを特徴とする傾斜式流動ラック。
[2]前記複数の台車における各荷台の幅が、同一寸法に設定されている前項1に記載の傾斜式流動ラック。
[3]積層状態の複数の台車において、上側に配置されるに従って漸次、荷台の幅が狭くなるように形成され、
積層状態において上下に隣り合う台車のうち、上側の台車の係合片が、下側の台車の係合片に対し、平面視で重なり合わないように内側に配置されていることを特徴とする前項1に記載の傾斜式流動ラック。
[4]前記係合片は、前記荷台に対し後方に突出するように取り付けられた上向きのフックにおける先端部によって構成されている前項1〜3のいずれか1項に記載の傾斜式流動ラック。
発明[1]の傾斜式流動ラックによれば、係合片および被係合片を荷台の側面に外側に突出するように取り付けているため、台車を積層した状態では、係合片および被係合片が荷台に干渉するのを防止でき、積層状態で台車の各間の隙間を狭くすることができる。このため、入庫作業時に、次に収納予定の収納物のパレットが、収納済の収納物のパレットにおける下側に潜り込むような不具合を確実に防止でき、入出庫作業を効率良くスムーズに行うことができる。
さらに本発明においては、各台車の荷台が水平に配置されているため、収納物を台車上に安定状態に積載でき、荷崩れ等の不具合を防止でき、入出庫作業を一層スムーズに行うことができる。
なお、複数の台車を前後方向に並べて配置した状態では、前後の台車間が、係合片および被係合片の係合によって連結可能な状態にあるため、台車が収納棚の奥で停止してしまうような不具合を確実に防止でき、出庫作業も効率良くスムーズに行うことができる。
発明[2]の傾斜式流動ラックによれば、各台車の荷台幅を同一に形成しているため、いずれの台車に対しても、同様な条件で収納物を積載でき、入出庫作業をよりスムーズに行うことができる。
発明[3]の傾斜式流動ラックによれば、隣り合う台車間において、係合片同士が干渉するのを防止でき、積層状態での台車の間隔をより一層狭くすることができる。このため、入庫作業時に、次に収納予定の収納物のパレットが、収納済の収納物のパレットにおける下側に潜り込むような不具合をより一層確実に防止することができる。
発明[4]の傾斜式流動ラックによれば、前後に並ぶ台車間をより確実に連結することができる。
図1はこの発明の第1実施形態である傾斜式流動ラックを示す斜視図である。 図2は第1実施形態の傾斜式流動ラックにおいて台車を積層した状態で示す概略側面図である。 図3は第1実施形態の傾斜式流動ラックにおいて収納物を入庫した状態で示す概略側面図である。 図4は第1実施形態の傾斜式流動ラックにおける積層状態の台車を示す斜視図である。 図5は第1実施形態における積層状態の台車を示す側面図である。 図6Aは第1実施形態の台車のうち最下端の第1台車を示す斜視図である。 図6Bは第1実施形態の台車のうち下から2番目の第2台車を示す斜視図である。 図6Cは第1実施形態の台車のうち下から3番目の第3台車を示す斜視図である。 図6Dは第1実施形態の台車のうち下から4番目の第4台車を示す斜視図である。 図6Eは第1実施形態の台車のうち最上端の第5台車を示す斜視図である。 図7Aは第1実施形態の傾斜式流動ラックにおける第1台車の前輪周辺を拡大して示す正面断面図である。 図7Bは第1実施形態の傾斜式流動ラックにおける第2〜第4台車の前輪周辺を拡大して示す正面断面図である。 図8Aは第1実施形態の傾斜式流動ラックにおける第4および第5台車間の連結部周辺を示す側面図である。 図8Bは第1実施形態の傾斜式流動ラックにおける第1および第2台車間の連結部周辺を示す側面図である。 図9はこの発明の第2実施形態である傾斜式流動ラックの主要部を示す概略側面図である。 図10は第2実施形態である傾斜式流動ラックの主要部を示す正面図である。 図11は図10の一点鎖線で囲まれる部分を拡大して示す正面図である。
<第1実施形態>
図1はこの発明の第1実施形態である傾斜式流動ラックを示す斜視図、図2および図3はそのラックを示す側面図である。なお本明細書においては、発明の理解を容易にするため、図2の紙面に向かって左側を「前側」、右側を「後側」、上下方向を「上下方向」とし、図2の紙面に対し直交する方向を「左右方向(幅方向)」として説明する。
これらの図に示すように、この傾斜式流動ラックは、ラック本体1と、5台の台車3とを備えた6列収納タイプのものである。
ラック本体1は、左右方向に間隔をおいて配置される左右一対の支柱11,11が、前後方向に沿って所定間隔おきに複数固定されている。
左右に隣り合う支柱11,11間および前後に隣り合う支柱11,11間には、それらの間に架け渡されるように架橋材12が適宜固定されている。
このラック本体1は、前後方向に長い形状を有し、収納物7を前後方向に沿って6列に並べて収納できるようになっている。
左右に隣り合う支柱11,11の下端部間に架け渡される架橋材12上には、左右一対のレール部材2,2が固定されている。
このレール部材2は、ラック本体1の前端位置から後端位置にかけて前後方向に沿って連続して配置されている。このレール部材2は、前側が後側に比べて低くなるような傾斜勾配が設けられており、前方に向けて下方に傾斜するように配置されている。なおレール部材2の傾斜角度は、およそ1°程度に設定されている。
各レール部材2,2の両側には、レール部材2の長さ方向に延びるガイド溝22,23がそれぞれ形成されており(図7Aおよび図7B等参照)、各レール部材2におけるガイド溝22,23間の部分がレール21として構成されている。よってこのレール21,21は、レール部材2,2と同様、前方に向けて下方に傾斜するように配置されている。
本第1実施形態においては、一対のレール部材2,2によって、収納棚が構成されるものである。
また本実施形態においては、ラック本体1の前端開口部が収納物(荷物)7の搬出入口として構成されており、この搬出入口を介して、ラック本体1に対し、収納物7の搬入および搬出を行えるようになっている。
図1〜図6に示すように、本第1実施形態の傾斜式流動ラックは、積層状に配置可能な5台の台車3を備えており、本実施形態では、積層状態においては下から順に、または前後に並べた状態では前から順に、第1、第2、第3、第4および第5台車3と称することとする。
各台車3は、枠状の荷台30と、荷台30の前部両側に固定され、かつ下方に突出するように配置される前脚52と、各前脚52の下端部に回転自在に取り付けられる前輪53と、荷台52の後部両側に固定され、かつ下方に突出するように配置される後脚55と、各後脚55の下端部に回転自在に取り付けられる後輪56とを備えている。
各台車3の荷台30は、平面視において、外周形状および外径寸法(大きさ)が同じに形成されている。従って、複数の台車3の各荷台30は、幅寸法が同一寸法に設定されている。
第1台車3から第5台車3にかけて、前脚52および後脚55は順次長くなるように形成されている。すなわち積層状態において上下に隣り合う台車3のうち、上側の台車3の前脚52および後脚55は、下側の台車3の前脚52および後脚55に比べて、上側に配置される高さ分だけ長く形成されている。これにより、レール21の前端部において、全ての台車3を上下方向に積層した状態に配置できるようになっている。
図6A等に示すように、第1〜第5台車3の前脚52のうち、第1台車3の前脚521は、荷台30の両側部(両側枠部)における内側に配置されている。さらに第1〜第5台車3の前輪53のうち、第1台車3の前輪531は図7Aに示すように、前脚521の外側に配置されている。また第1台車3の前脚521の下端における前輪531よりも下方内側の位置に、上下方向の軸心回りに回転自在に補助ローラ54が取り付けられている。なお、本明細書において、台車3の前脚52および前輪53という場合、特に区別しない場合を除き、第1台車3の前脚531および前輪531も含まれている。
図6B〜6Eに示すように、第1台車3以外の第2〜第5台車3における前脚52は、荷台30の両側枠部における外側に配置されている。さらに図7Bに示すように第2〜第5台車3の前輪53は、前脚52の内側にそれぞれ配置されている。なお、第2〜第5台車3のぞれぞれにおいて、前脚52の下端における各前輪53よりも下方外側の位置に、上下方向の軸心回りに回転自在に補助ローラ54が取り付けられている。
そして図4および図5に示すように、複数の台車3が積層された状態においては、第1台車3の前脚521の外側に第2台車3の前脚52が配置されるとともに、第2〜第5台車3の各前脚52はこの順番で前方から順に後方に並んで隙間なく配置されるようになっている。
図4〜図6に示すように、各台車3の後脚55は、荷台30の両側枠部における内側に配置されており、台車3が積層された状態においては、第1〜第5台車3の各後脚55がこの順番で前方から順に後方に並んで隙間なく配置されるようになっている。
図7Aの括弧付きの符号で示すように、各台車3の後輪56は、後脚55の外側に配置されている。そして各台車3のそれぞれにおいて、後脚55の下端における対応する各後輪56よりも下方内側の位置に、上下方向の軸心回りに回転自在に補助ローラ57が取り付けられている。
ここで本実施形態では図2および図3等に示すように、各台車3において、前脚52,521は、ラック本体1のレール21の傾斜勾配に対応する分だけ、後脚55に比べて長く形成されている。これにより、各台車3の前輪54および後輪56を、傾斜するレール21上に設置した際には、各台車3を積層した状態であっても、前後に並べて配置した状態であっても、各台車3の荷台30およびその積載面が水平に配置されるようになっている。
また図6等に示すように第1〜第4台車3の各荷台30における後部は、後方に向けて開放されており、台車3を積層状態に配置した際に、第2〜第5台車3の各後脚55が、第1〜第4台車3の各荷台30に干渉しないようになっている。
以上の構成の第1〜第5台車3をこの順で下方から順に上方に積層するようにして、ラック本体1のレール部材2に設置する。このとき図7Aに示すように、第1台車3の前輪531と、第1〜第5台車3の後輪56とが、レール部材2におけるレール21の内側縁部にレール長さ方向に沿って転動自在に設置されるとともに、補助ローラ54,57がレール部材2にけおける内側のガイド溝22内に収容される。
さらに図7Bに示すように、第2〜第5台車3の前輪53が、レール部材2におけるレール21の外側縁部にレール長さ方向に沿って転動自在に設置されるとともに、補助ローラ54がレール部材2における外側のガイド溝23に収容される。
この構成においては、前輪53および後輪55がレール21上を転動することにより、各台車3がレール長さ方向(前後方向)に走行できるようになっている。こうして各台車3を適宜走行させることにより、既述したように、レール21上に配置された第1〜第5台車3をこの順番に下方から順に積層状に配置できるとともに、第1〜第5台車3をこの順番に前方から順に後方に向けて並列状に配置できるようになっている。
また図7Aおよび図7Bに示すように各台車3の車輪53,56の補助ローラ54,57は、ガイド溝22,23内に抜け止め状態で、かつ両側方への移動が制限された状態に収容されており、各台車3のレール21上での走行を許容しつつも、各車輪53,56は、上方および両側方に大きく移動するのが阻止され、レール21から逸脱(脱輪)するのを確実に防止できるようになっている。
図4〜図6に示すように、本実施形態においては、以下に詳述するように、第1〜第5台車3を前後方向に並べて配置した際に、隣り合う台車3,3間を必要に応じて連結するためのフック61,62および被係合片65,66が取り付けられている。
フック61,62は、第1〜第4台車3に設けられるものであるが、このうち、第1台車3に設けられるフック61と、それ以外の第2〜第4台車3に設けられるフック62とは構成が少し異なっている。また被係合片65,66は、第2〜第5台車3に設けられるものであるが、このうち、第2台車3に設けられる被係合片65と、それ以外の第3〜第5台車3に設けられる被係合片66とは構成が少し異なっている。
まず、第1台車3の荷台30における後端面両側部には、後方に延長する延長片が固定され、その延長片における外側の側面に、フック61が一体に形成されている。このフック61は、上向きに配置されて先端の係合片63が、当該フック61が取り付けられる荷台30の側面よりも外側に突出し、かつ荷台30の上面よりも上方に突出するように配置されている。
また第2〜第4台車3の各荷台30における両側面の後端部には、側方に張り出してから後方に延びるようにフック62がそれぞれ固定されている。各フック62は上向きに配置されており、各フック先端部の係合片63が、当該フック61が取り付けられる荷台30の上面よりもそれぞれ上方に突出するように配置されている。
本実施形態においては、平面視の状態で、第1〜第4台車3のフック61,62は、各荷台30よりも側方(外側)に配置されており、いずれの台車3の荷台30にも重なり合わないようになっている。つまり、積層状態において上下に隣り合う台車3,3のうち、下側の台車3のフック61,62(係合片63)が、上側の台車3の荷台30に対し、平面視で重なり合わないように外側に配置されている。
図7Bの想像線に示すように、第2台車3の前脚52には、第1台車3のフック61の係合片63に係合可能な被係合片65が内側方に突出するように設けられている。なおこの被係合片65は、第2台車3の荷台30に対しては側方に突出するように配置されている。
また図5に示すように、第3〜第5台車3の各荷台30における前枠部は両側方にそれぞれ突出して形成されており、各突出部の裏面側に、下端が下方に突出するように、板状の被係合片66がそれぞれ固定されている。これらの各被係合片66には、第2〜第4台車3の各フック62の係合片63がそれぞれ係合可能となっている。なお、これらの各被係合片66は、各台車3の荷台30の側面に対して側方に突出するように配置されている。
本実施形態においては、各被係合片65,66は、上記フック61,62と同様、平面視で重なり合わないように、荷台30に対し側方(外側)に配置されている。
以上の構成においては、図3に示すように、第1〜第5台車3を前後方向に並べて配置した状態では、隣り合う台車3,3間において対応し合う係合片63および被係合片65,66が互いに係合できる状態となる。
なお、本実施形態においては、第1台車3に設けられるフック61と、それ以外の第2〜第4台車3に設けられるフック62との構成が異なっているが、それだけに限られず、本発明においては、第1台車3のフック61を、それ以外の第2〜第4台車4のフック62と同様な構成にするようにしても良い。
さらに本実施形態では、第2台車3の被係合片65を、前脚52に設けるようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、この第2台車3の被係合片65を、それ以外の第3〜第5台車3の被係合片66と同様に、荷台30の両側部前端に別途固定した板状部材によって構成するようにしても良い。
以上のように構成された本実施形態の傾斜式流動ラックにおいては、収納物(荷物)7を未収納の状態では、ラック本体1の収納棚(レール部材2)における前端部に、第1〜第5台車3がこの順番で下方から順に積層状に配置されている。
この未収納状態の流動ラックに対し、収納物7を収納して保管する場合、積層配置された第1〜第5台車3に対し上から順に収納物7を搭載して順次台車3を押し込むものである。
すなわちパレット71に積載された最初に収納予定の収納物(1番目の収納物)7をパレット71と共に、フォークリフトによって持ち上げて、傾斜式流動ラックにおけるラック本体1の前面開口(搬出入口)を介して最上段の第5台車3における荷台30上に載置する。
この状態からさらに、次に収納予定の収納物(2番目の収納物)7を、次の第4台車3に積載するものであるが、その際には、2番目の収納物7をパレット71と共に、フォークリフトによって持ち上げて、2番目の収納物7のパレット71の後端面(先端面)を、第5台車3に積載された上記1番目の収納物(積載済の収納物)7のパレット71の前面に押し当てて、その1番目の収納物7を第5台車3と共に後方へ押し込む。こうして第5台車3を押し込んで後方に走行させると、第4台車3の上方が開放されるとともに、その第4台車3の上空に2番目の収納物7が配置されることとなる。従って、当該2番目の収納物7を降下させて第4台車3の荷台30上に載置する。これにより、2番目の収納物7の入庫作業が完了する。
2番目の収納物の収納が完了した後、3番目以降の収納物7を収納する場合には、上記2番目の収納物7の収納作業と同様に収納する。すなわち、次に収納予定の収納物7のパレット71によって、1つ前に収納した収納済の収納物7のパレット71を押し込むことにより、1つ前の台車3およびそれ以前の台車3を共に後方に押し込む。その後、次に収納予定の収納物7を次の台車3の荷台30上に載置する。
このように第5〜第1台車3に、上から順に収納物7を積載しつつ順次後方に押し込むことにより、各台車3上に収納物7をそれぞれ積載しつつ、第1〜第5台車3をこの順番で前方から後方にかけて並んで配置させることができる。
本実施形態の傾斜式流動ラックにおいて、全ての台車3上に収納物7を積載した後、さらに収納物7を収納する場合には、6番目となる最後の収納物7のパレット71によって、1つ前(5番目)に収納した収納物7のパレット71を台車3と、それ以前の1〜4番目の台車3と共に後方に押し込む。こうしてレール部材(収納棚)2の前端部を開放した後、そのレール部材2の前端部に最後の収納物7を積載する。これにより、全ての収納物7の入庫作業が完了する。
ここで、本実施形態においては、フック61,62および被係合片65,66が、各荷台30の側方に取り付けられて、平面視で荷台30に重なり合わないようにしているため、例えばフックや被係合片を台車の荷台の上面や下面に取り付ける場合と比較して、台車3が積層された状態において、隣り合う台車3,3の荷台30,30間の隙間を狭くでき、1つ前に収納した収納物7のパレット71の下面から、次に収納予定の台車3の荷台30の上面までの間隔を狭くすることができる。つまり、次に収納予定の収納物7のパレット71によって、1つ前に収納した収納物7のパレット71を押し込む際に、1つ前に収納した収納物7のパレット71における下側の隙間を小さくすることができる。従って、次に収納予定の収納物7のパレット71が、1つ前に収納したパレット71の下面側に潜り込むような不具合を確実に防止でき、入出庫作業を効率良くスムーズに行うことができる。
また本実施形態においては、傾斜するレール21上に配置される各台車3の前脚52を後脚55よりも長くして、各台車3の荷台30を水平に配置しているため、各台車3に対する収納物7の積載作業を、より一層効率良くスムーズに行うことができる。さらに各台車3上に安定した状態に収納物7を積載することができるため、荷崩れ等の不具合を確実に防止でき、各台車3の流動操作を、より一層スムーズに行うことができるとともに、収納物7を、より安定した状態で保管、管理することができる。
一方、本実施形態の傾斜式流動ラックにおいて、収納された収納物7を搬出する場合には、前後に並ぶ台車3上の収納物7を前方から順に一つずつ取り出していく。
すなわち最前列に配置され、かつレール部材2上に載置された収納物7を、フォークリフトによってラック本体1の搬出入口(前端開口部)から取り出す。こうして最前列の収納物7を取り出すと、収納物7がそれぞれ積載された第1〜第5台車3が、自重によってレール21上を走行して前方に移動し、第1台車3がレール部材2上の最前列(前端部)に配置される。
次に第1台車3上に載置された収納物7を取り出す。そうすると、第2〜第5台車3が、自重によってレール21上を前方に走行し、第2台車3が、最前列の第1台車3上に積層状態に配置される。
以下同様にして、各台車3上の収納物7を順次取り出していくと、順次、台車3が自重によって前方へ走行していく。こうして全ての収納物7を取り出すと、第1〜第5台車3が前端部で積層状態に配置される。
ここで、本実施形態においては、通常、出庫作業時に収納物7を搬出すると、後に並ぶ全ての台車3が一体となって前方へ走行することとなる。この場合仮に、いずれかの台車3が引っ掛かって停止しようとするような不具合が発生したとしても、前後に隣り合う台車3,3間がフック61,62および被係合片65,66によって連結されることになり、当該引っ掛かってしまった台車3は他の台車3に追従して走行するため、当該台車3がレール途中で停止してしまうような不具合を防止でき、出庫作業を効率良くスムーズに行うことができる。
<第2実施形態>
図9はこの発明の第2実施形態である傾斜式流動ラックの主要部を示す概略側面図、図10はそのラック主要部の概略正面図、図11は図10の一点鎖線で囲まれる部分を拡大して示す正面図である。
これらの図に示すように、本第2実施形態の傾斜式流動ラックが、上記第1実施形態の傾斜式流動ラックに対し、実質的に相違する点は、上記第1実施形態においては、各台車3の荷台30の幅寸法が同一に形成されて、各荷台30のフック62が、平面視で重なり合う位置に配置されているのに対し、本第2実施形態においては、各台車3が荷台30の幅寸法が、上方に配置されるに従って次第に狭くなるように形成されて、各荷台30のフック62が、平面視で重なり合わないように配置されている点である。
すなわち本第2実施形態の傾斜式流動ラックにおいては、積層状態で、下から順に第1台車3、第2台車3および第3台車33となる3台の台車3を備え、上下に隣り合う台車3,3において、上側の台車3の荷台30の幅寸法が、下側の荷台30の幅寸法よりも狭く形成されている。つまり、上側に配置されるに従って、荷台30の幅寸法が順次狭くなっている。
また第1および第2台車3の荷台30における両側面の後端には、後方に延びるようにフック62がそれぞれ固定されている。各フック62は上向きに配置されており、各フック先端の係合片63が、当該フック62が固定される台車3の荷台30の積載面よりも上方に突出するように配置されている。そして台車3を積層した状態では、平面視で、第1および第2台車3間において互いのフック62(係合片63)同士は重なり合わないように配置されており、フック62(係合片63)同士が干渉しないようになっている。、
さらに各フック62は、上記第1実施形態と同様、当該フック62が固定される各台車31の荷台30の側面よりも外側に配置されている。
また第2および第3台車3の荷台30における両側面の前端には、側方に突出するように被係合片66がそれぞれ固定されている。この被係合片66は、当該被係合片66が固定される台車3の荷台30の下面よりも下方に突出しないように配置されている。
本第2実施形態において、他の構成は、上記第1実施形態の構成と実質的に同様であるため、同一または相当部分に同一符号を付して、重複説明を省略する。
この第2実施形態の傾斜式流動ラックにおいて、台車3が積層された状態から、第3台車3を後方に押し込むと、第3台車3の被係合片66が第2台車2のフック62に係合できる状態となる。
さらにその状態から、第2台車3を後方に押し込んだ際には、第2台車3のフック62は、第1台車2のフック62の内側を通過し、その後、第2台車3の被係合片66が第1台車3のフック62に係合可能な状態となる。このように第1および第2台車3の互いのフック62同士が干渉するのが防止される。
この第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、同様な手順で、入庫作業および出庫作業を行うことができるとともに、同様の効果を得ることができる。
その上さらに本第2実施形態の傾斜式流動ラックによれば、隣り合う台車3,3間において、フック62,62同士や被係合片66,66同士が干渉しないため、上下方向に隣り合う台車3,3において荷台30,30間の寸法をより一層狭く設定することができる。このため、入庫作業時に、1つ前の収納部(収納済の収納物)7のパレット71を、次に収納予定の収納物7のパレット71によって押し込んだ際に、次のパレット71が、1つ前のパレット71の下側に潜り込んでしなうような不具合を、より一層確実に防止することができ、入出庫時の作業性をより一層向上させることができる。
なお、上記実施形態においては、台車の数を5台または3台設ける場合を例に挙げて説明したが、本発明においては、台車の数は特に限定されるものではなく、少なくとも2台以上の台車を備えた傾斜式流動ラックであれば、本発明を適用することができる。
この発明の傾斜式流動ラックは、荷物等の収納物を保管、管理するための物流保管設備に利用することができる。
2:レール部材(収納棚)
3:台車
30:荷台
52:前脚
521:前脚
53:前輪
531:前輪
55:前脚
56:後輪
61,62:フック
63:係合片
65,66:被係合片

Claims (4)

  1. 前後方向に延び、かつ前方に向けて下方に傾斜する収納棚上に、前後方向に走行自在にかつ上下に積層状に配置可能な複数の台車が配置され、積層状態の複数の台車が上から順に収納物が積載されて順次後方に押し込まれることにより、前記収納棚上に前後方向に並んで配置される一方、前後に隣り合う台車のうち、前側の台車に設けられた係合片が後側の台車に設けられた被係合片に係合することによって、前後に隣り合う台車間が連結されるようにした傾斜式流動ラックであって、
    各台車における前脚が、後脚よりも長く形成されることによって、各台車の荷台が水平に配置される一方、
    前記係合片は、前側の台車における荷台後端部の側面の外側に配置されるとともに、前記被係合片は、後側の台車における荷台前端部の側面の外側に配置されていることを特徴とする傾斜式流動ラック。
  2. 前記複数の台車における各荷台の幅が、同一寸法に設定されている請求項1に記載の傾斜式流動ラック。
  3. 積層状態の複数の台車において、上側に配置されるに従って漸次、荷台の幅が狭くなるように形成され、
    積層状態において上下に隣り合う台車のうち、上側の台車の係合片が、下側の台車の係合片に対し、平面視で重なり合わないように内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の傾斜式流動ラック。
  4. 前記係合片は、前記荷台に対し後方に突出するように取り付けられた上向きのフックにおける先端部によって構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の傾斜式流動ラック。
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