JP2008193789A - スイッチトリラクタンスモータの制御装置 - Google Patents

スイッチトリラクタンスモータの制御装置 Download PDF

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Abstract


【課題】装置構成が複雑化することを抑制しつつ所望の目標出力を適切に確保する。
【解決手段】スイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)の制御装置10を、SRモータ11の目標出力に応じた電流指令値を生成する電流指令値演算部51と、SRモータ11の回転速度を検出する回転速度演算部53と、目標出力および回転速度に応じてSRモータ11への通電に対する通電角および進角を設定する制御マップ記憶部55と、SRモータ11に通電される巻線電流を検出する電流検出部57と、電流指令値と巻線電流の検出値との偏差に基づき、パルス幅変調信号を生成する電流制御部58と、通電角および進角と、パルス幅変調信号とに応じて、SRモータ11への通電を順次切り換える駆動装置12とを備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチトリラクタンスモータの制御装置に関する。
従来、例えば径方向外方に突出する複数の磁性体からなる突極部を具備するロータと、このロータの突極部に径方向で対向可能であって径方向内方に突出するステータ側突極部およびステータ側突極部に巻装された巻線からなる複数の励磁コイルを具備するステータとを備え、各励磁コイルに対する通電を順次切り換えることにより、各励磁コイルとロータの突極部との間の磁気吸引力に起因した回転トルクをロータに発生させるスイッチトリラクタンスモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−143285号公報
ところで、上記従来技術の一例に係るスイッチトリラクタンスモータにおいては、例えばステータ側突極部とロータの突極部との間の相対位相に応じたインダクタンスの変化に基づき各励磁コイルに対する通電を制御する際に、例えば通電開始位相を進角側にずらす進角等の各種パラメータに対するマップを予め設定しておき、目標出力や運転状態等に応じたマップ検索によって各種パラメータを取得することで、制御装置の構成が複雑化することを抑制しつつ所望の通電制御を行うことが望まれている。
しかしながら、マップ検索によって取得した各種パラメータに応じて通電制御をおこなう場合には、例えば通電される電流の立ち上り時間等に起因して、適切なタイミングで所望の電流を確保することが困難となり、出力が低下してしまう虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、装置構成が複雑化することを抑制しつつ所望の目標出力を適切に確保することが可能なスイッチトリラクタンスモータの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係るスイッチトリラクタンスモータの制御装置は、スイッチトリラクタンスモータの目標出力を設定する目標出力設定手段(例えば、実施の形態での電流指令値演算部51)と、前記スイッチトリラクタンスモータの回転速度を検出する回転速度検出手段(例えば、実施の形態での回転速度演算部53)と、前記目標出力設定手段により設定された前記目標出力および前記回転速度検出手段により検出された前記回転速度に応じて、前記スイッチトリラクタンスモータへの通電に対する通電角および進角を設定する通電状態設定手段(例えば、実施の形態での制御マップ記憶部55)と、前記目標出力に応じた電流指令値を生成する電流指令値生成手段(例えば、実施の形態での電流指令値演算部51が兼ねる)と、前記スイッチトリラクタンスモータに通電される電流を検出する電流検出手段(例えば、実施の形態での電流検出部57)と、前記電流指令値生成手段により生成された前記電流指令値と前記電流検出手段により検出された電流検出値との偏差に基づき、パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成手段(例えば、実施の形態でのDUTY演算部58b)と、前記通電状態設定手段により設定された前記通電角および前記進角と、前記パルス幅変調信号生成手段により生成された前記パルス幅変調信号とに応じて、前記スイッチトリラクタンスモータへの通電状態を順次切り換える通電切換手段(例えば、実施の形態での駆動装置12)とを備える。
さらに、本発明の第2態様に係るスイッチトリラクタンスモータの制御装置では、前記通電状態設定手段は、前記目標出力に比例する前記通電角および前記進角を設定する。
以上説明したように、本発明の第1態様に係るスイッチトリラクタンスモータの制御装置によれば、目標出力および回転速度に応じた進角および通電角によってスイッチトリラクタンスモータの各相に対する通電を行うと共に、電流指令値と電流検出値との偏差に応じたフィードバック制御によってパルス幅変調信号を生成することにより、装置構成が複雑化することを抑制しつつ所望の目標出力を適切に確保することができる。
さらに、本発明の第2態様に係るスイッチトリラクタンスモータの制御装置によれば、スイッチトリラクタンスモータの操作性を向上させることができると共に、例えば電流指令値が相対的に小さい場合であっても、進角および通電角が過剰に大きな値となってしまうことを防止することができる。
以下、本発明のスイッチトリラクタンスモータの制御装置の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施の形態に係るスイッチトリラクタンスモータの制御装置(以下、単に、モータ制御装置と呼ぶ)10は、例えばスイッチトリラクタンスモータ11を駆動源とする電動カートに搭載され、例えば図1に示すように、駆動装置12と、バッテリ13と、制御装置14とを備えて構成されている。
スイッチトリラクタンスモータ(Switched Reluctance Motor:SRモータ)11は、例えば3相・4極・6スロットのインナロータ型のSRモータであって、略円筒状のステータ21と、このステータ21の内部に回転可能に配置されたロータ22とを備えて構成されている。
ステータ21は、例えば珪素鋼板等の磁性鋼板が複数枚積層されて形成されたステータコア31と、3相(U相、V相、W相)の各励磁コイルLu,Lv,Lwを形成する複数の巻線32とを備えている。
ステータコア31は、円筒状のヨーク部31aと、ヨーク部31aの内周面上において周方向に所定間隔を置いた位置から径方向内方に突出する6個のステータ側突極31bとを備え、径方向で対向する各1対のステータ側突極31b,31bに巻装された巻線32,32同士は直列に接続され、3対の巻線32,32の各対(つまり、1対のU相励磁コイルLu,Luと、1対のV相励磁コイルLv,Lvと、1対のW相励磁コイルLw,Lw)が、3相(U相、V相、W相)の各相に対応付けられている。
ロータ22は、例えば珪素鋼板等の磁性鋼板が複数枚積層されて形成されたロータコア33と、ロータコア33に固定され、SRモータ11の回転軸をなす出力軸34とを備えている。
ロータコア33は、円筒状のヨーク部33aと、ヨーク部33aの外周面上において周方向に所定間隔を置いた位置から径方向外方に突出する4個のロータ側突極33bとを備え、出力軸34には、回転軸周りのロータコア33の回転角度を検出するレゾルバ等の回転角センサ35が設けられている。
このSRモータ11では、径方向で対向する2対のロータ側突極33b,33bのうち何れか1対のロータ側突極33b,33bのみが、3対のステータ側突極31b,31bのうち何れか1対のステータ側突極31b,31bに対して、径方向で対向可能となることから、3相(U相、V相、W相)の各励磁コイルLu,Lv,Lwに対する通電が順次切り換えられることによって発生する回転磁界と、ロータ側突極33bとの間の磁気吸引力に起因する回転トルク、つまりリラクタンストルクによってロータ22が回転駆動される。
駆動装置12は、例えばパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータであって、MOSFET等のトランジスタのスイッチング素子およびダイオードからなるスイッチング回路41と、平滑コンデンサ42とを備えて構成されている。
スイッチング回路41は、各相毎にハイ側トランジスタUH,VH,WHとロー側ダイオードDUL,DVL,DWLとがバッテリ13に対して直列に接続されたハイ側アーム、および、各相毎にロー側トランジスタUL,VL,WLとハイ側ダイオードDUH,DVH,DWHとがバッテリ13に対して直列に接続されたロー側アームを備えて構成されている。
ハイ側アームにおいて、各ハイ側トランジスタUH,VH,WHのドレインはバッテリ13の正極側端子に接続され、ロー側ダイオードDUL,DVL,DWLはバッテリ13の負極側端子から各ハイ側トランジスタUH,VH,WHのソースに向けて順方向とされている。
ロー側アームにおいて、各ロー側トランジスタUL,VL,WLのソースはバッテリ13の負極側端子に接続され、ハイ側ダイオードDUH,DVH,DWHは各ロー側トランジスタUL,VL,WLのドレインからバッテリ13の正極側端子に向けて順方向とされている。
また、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのドレイン−ソース間には、ソースからドレインに向けて順方向となるようにして、各ダイオードDが接続されている。
そして、SRモータ11の3相の各相毎に直列に接続された各1対の励磁コイルLu,LuおよびLv,LvおよびLw,Lwの各一端は、各ハイ側トランジスタUH,VH,WHのソースに接続され、各他端は各ロー側トランジスタUL,VL,WLのドレインに接続されている。
そして、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのゲートには、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのオン/オフ状態を制御するパルスからなるゲート信号が制御装置14から入力されている。
また、各ロー側トランジスタUL,VL,WLと、各励磁コイルLu,Lv,Lwとの間には、SRモータ11の各相に通電される各相電流(巻線電流)を検出する電流センサ43,43,43が設けられている。
そして、駆動装置12は、例えばSRモータ11の駆動時等において、制御装置14から入力されるゲート信号に応じて、スイッチング回路41において各相毎に各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのオン(導通)/オフ(遮断)状態を切り換えることによって、バッテリ13から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、各相の各励磁コイルLu,Lv,Lwに交流のU相電流Iu,V相電流Iv,W相電流Iwを通電する。
制御装置14は、例えば電流指令値演算部51と、位置検出部52と、回転速度演算部53と、マップ選択部54と、制御マップ記憶部55と、通電タイミング出力部56と、電流検出部57と、電流制御部58と、PWM信号出力部59とを備えて構成されている。
電流指令値演算部51は、例えば運転者のアクセル操作に係るアクセル開度を検出するアクセルペダル開度センサ等の検出結果に応じたアクセル操作信号からSRモータ11の目標出力を設定し、この目標出力に応じた電流指令値、つまり目標出力をSRモータ11から出力させるために必要とされる通電に対する指令値を演算し、この電流指令値を制御マップ記憶部55および電流制御部58に出力する。
位置検出部52は、回転角センサ35から出力される検出信号に基づき、ロータ22の回転位置、つまり所定の基準回転位置からのロータ22の回転角度を検出し、この回転位置を回転速度演算部53および通電タイミング出力部56に出力する。
回転速度演算部53は、位置検出部52により検出されるロータ22の回転位置に基づき、ロータ22の回転数(回転速度)を算出して、制御マップ記憶部55に出力する。
マップ選択部54は、例えば外部の制御装置等から出力される所定のマップ切換信号に応じて、制御マップ記憶部55に記憶されている複数の進角マップ55aおよび通電角マップ55bの中から、適宜の進角マップ55aおよび通電角マップ55bを選択することを指示する指令信号を制御マップ記憶部55に出力する。
制御マップ記憶部55は、電流指令値演算部51から入力される電流指令値および回転速度演算部53から入力される回転数と、マップ選択部54から入力される指令信号とに基づき、進角および通電角をマップ検索して、通電タイミング出力部56に出力する。
なお、進角マップ55aは、SRモータ11の各相の各励磁コイルLu,Lv,Lwに対する通電開始位相および通電終了位相を、各相のインダクタンス変化に応じた所定位相(例えば、インダクタンスの増大開始位相および減少開始位相等)から進角側に変更するための進角と、目標出力に応じた電流指令値と回転数との所定の対応関係を示すマップであって、例えば図2に示すように、目標出力に応じた電流指令値と回転数との増大に伴い、進角は増大傾向に変化し、例えば進角は電流指令値(つまり目標出力)に比例している。
また、通電角マップ55bは、各相の各励磁コイルLu,Lv,Lwに対する通電角(例えば、電気角120°以上の値等)と、目標出力に応じた電流指令値と回転数との所定の対応関係を示すマップであって、例えば図3に示すように、目標出力に応じた電流指令値と回転数との増大に伴い、通電角は増大傾向に変化し、例えば通電角は電流指令値(つまり目標出力)に比例している。
通電タイミング出力部56は、位置検出部52から入力されるロータ22の回転位置と、制御マップ記憶部55から入力される進角および通電角に基づき、スイッチング回路41の各ロー側トランジスタUL,VL,WLのオン/オフ状態を制御するパルスからなる各ゲート信号を生成し、各ロー側トランジスタUL,VL,WLのゲートに出力すると共に、進角および通電角をPWM信号出力部59に出力する。
なお、各ロー側トランジスタUL,VL,WLに出力されるゲート信号は、例えば進角および通電角に応じた通電区間において、オンデューティが所定値(例えば、100%)とされている。
電流検出部57は、例えば各電流センサ43から出力される各相電流(巻線電流)の検出信号に基づき、SRモータ11に通電されている巻線電流を検出し、この巻線電流の検出値を電流制御部58に出力する。
電流制御部58は、SRモータ11に通電されている巻線電流のフィードバック制御を行うものであり、例えばフィードバック処理部58aと、DUTY演算部58bとを備えて構成され、電流指令値演算部51から入力される電流指令値と、電流検出部57から入力される巻線電流の検出値との偏差がゼロとなるように制御を行う。
フィードバック処理部58aは、例えばPI(比例積分)動作により、各相毎の電流指令値と巻線電流の検出値との偏差を制御増幅して、巻線電圧に対する電圧指令値を算出する。
DUTY演算部58bは、フィードバック処理部58aにより算出された電圧指令値に応じて、スイッチング回路41の各ハイ側トランジスタUH,VH,WHのオン/オフ状態を制御するパルスからなる各ゲート信号のデューティを算出する。
例えば、DUTY演算部58bは、電圧指令値と、三角波等のキャリア信号とに基づくパルス幅変調により、各ゲート信号(つまり、PWM信号)を生成し、各ゲート信号のデューティつまりオン/オフ状態の比率を算出する。そして、各ゲート信号およびデューティをPWM信号出力部59に出力する。
PWM信号出力部59は、通電タイミング出力部56から入力される進角および通電角に基づき、電流制御部58から入力される各ハイ側トランジスタUH,VH,WHのオン/オフ状態を制御するパルスからなる各ゲート信号を、各ハイ側トランジスタUH,VH,WHのゲートに出力する。
各ハイ側トランジスタUH,VH,WHに出力されるゲート信号は、例えば進角および通電角に応じた通電区間において、オンデューティがDUTY演算部58bにより算出された値(つまり、電圧指令値に応じた値)とされている。
本実施形態によるモータ制御装置10は上記構成を備えており、次に、このモータ制御装置10の動作について添付図面を参照しながら説明する。
例えば図4に示すように、SRモータ11の各相毎にステータ側突極31bとロータ側突極33bとの対向配置状態に応じて変化する各励磁コイルLu,Lv,Lwのインダクタンス(巻線インダクタンス)に基づき、先ず、ステータ側突極31bとロータ側突極33bとの周方向での重なり量が増大し始める位相に対応する巻線インダクタンスの増大開始位相θsから、通電タイミング出力部56から出力される進角aだけ進角側にずれた通電開始位相θaと、巻線インダクタンスの低下開始位相θeよりも進角側であって、通電開始位相θaから通電角bだけ遅角側の通電終了位相θbとが設定される。
そして、通電開始位相θaから通電終了位相θbまでの通電区間に亘って、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのゲートに入力されるゲート信号に応じて、SRモータ11の各相に対する通電が行われる。
この通電において、電圧指令値に応じたオンデューティでオン/オフ状態が制御される各ハイ側トランジスタUH,VH,WHに対しては、例えば通電開始位相θa近傍等の相対的に電圧指令値が大きい状態、つまり目標出力に応じた電流指令値と実際にSRモータ11に通電される巻線電流の検出値との偏差が相対的に大きい状態(例えば、図4に示す通電開始位相θaから増大開始位相θsに亘る通電区間等)では、オンデューティが相対的に大きい値となる。
そして、電流指令値と巻線電流の検出値との偏差が相対的に小さくなり、巻線電流の検出値が電流指令値(例えば、図4に示す電流値Ia等)にほぼ収束する状態(例えば、図4に示す増大開始位相θs以降の通電区間等)では、この収束状態を維持するようにして、オンデューティが相対的に小さな値となる。
この実施の形態に係るモータ制御装置10によれば、電流指令値および回転数に応じた進角および通電角によって通電開始位相θaおよび通電終了位相θbを設定すると共に、巻線電流のフィードバック制御を行うことから、巻線インダクタンスの変化に応じた駆動トルク発生区間(例えば、図4に示す増大開始位相θsから低下開始位相θeに亘る通電区間等)に到達するまでの間に、巻線電流の検出値を所望の電流指令値に収束させることができる。
これにより、例えば図4に示す比較例のように、単に、目標出力に応じたオンデューティによって、いわばオープンループの制御で各ハイ側トランジスタUH,VH,WHのオン/オフ状態が制御される場合には、駆動トルク発生区間においても所望の巻線電流をSRモータ11に通電させることができずに、目標出力に応じた所望の駆動トルクを確保することができなくなる虞があることに対して、この実施の形態(例えば図4に示す実施例)によれば、駆動トルク発生区間の全域に亘って所望の駆動トルクを適切に出力させることができる。
上述したように、本実施形態によるスイッチトリラクタンスモータの制御装置10によれば、電流指令値および回転数に応じた進角および通電角によってSRモータ11の各相に対する通電を行うと共に、電流指令値に基づき巻線電流のフィードバック制御を行うことから、装置構成が複雑化することを抑制しつつ所望の目標出力を適切に確保することができる。
しかも、進角および通電角は電流指令値(つまり目標出力)に比例して変化することから、SRモータ11の操作性を向上させることができると共に、例えば電流指令値が相対的に小さい場合であっても、進角および通電角が過剰に大きな値となってしまうことを防止することができる。これにより、例えば図5に示すように、電流指令値が相対的に小さい場合に進角および通電角が過剰に大きな値となる比較例では、SRモータ11の各相電流Iu,Iv、Iwの立ち上がりに過剰なオーバーシュートが発生してしまうことに対して、この実施の形態(例えば図5に示す実施例)によれば、各相電流Iu,Iv、Iwの立ち上がりでのオーバーシュートの発生を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係るスイッチトリラクタンスモータの制御装置の構成図である。 本発明の実施の形態に係る進角マップを示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る通電角マップを示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る実施例での巻線インダクタンスと巻線電圧と巻線電流との変化、および、比較例での巻線電圧と巻線電流との変化を示す図である。 本発明の実施の形態に係る実施例および比較例での各相電流Iu,Iv,Iwの変化を示す図である。
符号の説明
10 モータ制御装置
11 スイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)
12 駆動装置(通電切換手段)
51 電流指令値演算部(目標出力設定手段、電流指令値生成手段)
53 回転速度演算部(回転速度検出手段)
55 制御マップ記憶部(通電状態設定手段)
57 電流検出部(電流検出手段)
58a フィードバック処理部
58b DUTY演算部(パルス幅変調信号生成手段)

Claims (2)

  1. スイッチトリラクタンスモータの目標出力を設定する目標出力設定手段と、前記スイッチトリラクタンスモータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記目標出力設定手段により設定された前記目標出力および前記回転速度検出手段により検出された前記回転速度に応じて、前記スイッチトリラクタンスモータへの通電に対する通電角および進角を設定する通電状態設定手段と、
    前記目標出力に応じた電流指令値を生成する電流指令値生成手段と、
    前記スイッチトリラクタンスモータに通電される電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流指令値生成手段により生成された前記電流指令値と前記電流検出手段により検出された電流検出値との偏差に基づき、パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成手段と、
    前記通電状態設定手段により設定された前記通電角および前記進角と、前記パルス幅変調信号生成手段により生成された前記パルス幅変調信号とに応じて、前記スイッチトリラクタンスモータへの通電状態を順次切り換える通電切換手段と
    を備えることを特徴とするスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
  2. 前記通電状態設定手段は、前記目標出力に比例する前記通電角および前記進角を設定することを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータの制御装置。
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