JP2008189322A - ヒンジキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】 容器の利用者が必要に応じて、内容液の注出口の径を変更して使用することができるようにしたヒンジキャップを提供することを目的とする。
【解決手段】 キャップ本体と、キャップ本体の上部に着脱自在に装着される内キャップと、ヒンジを介してキャップ本体と一体成形される蓋体とからなり、容器本体の口筒部に装着されるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、注出筒の外周に連設され、外縁の所定の個所にヒンジが連設される上壁と、内キャップを装着する係合部とを具え、内キャップは、キャップ本体の係合部に係合する装着部と、装着部にヒンジ部を介して廻動自在に連設され、上部に小径注出筒を具え、キャップ本体の注出筒上部に係合する注出蓋部とからなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒンジキャップ、とくに注出口の径を選択することができるヒンジキャップに関するものである。
容器本体の口筒部に装着されるヒンジキャップにおいて、必要に応じて注出口の径を変更して、狭口または広口にして内容液を注出することができるヒンジキャップは、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−14968
しかしながら、特許文献1記載のヒンジキャップは、二つの注出筒の径を変えた中栓を形成し、ヒンジキャップに、中栓をその都度変更して装着し、内容液の注出口の径を変更できるようにしたもので、利用者にとっては、中栓の変更に手数がかかり、簡単ではなかった。
また、径の異なる中栓を用意して、利用者が使用する際に、中栓の一つを紛失してその注出口の径を使用できなくなるということもあった。
本発明は、上記の事情を考え、容器の利用者が必要に応じて、内容液の注出口の径を変更して使用することができるようにしたヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、キャップ本体と、キャップ本体の上部に着脱自在に装着される内キャップと、ヒンジを介してキャップ本体と一体成形される蓋体とからなり、容器本体の口筒部に装着されるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、注出筒の外周に連設され、外縁の所定の個所にヒンジが連設される上壁と、内キャップを装着する係合部とを具え、内キャップは、キャップ本体の係合部に係合する装着部と、装着部にヒンジ部を介して廻動自在に連設され、上部に小径注出筒を具え、キャップ本体の注出筒上部に係合する注出蓋部とからなることを特徴とする構成を採用する。
キャップ本体の係合部と内キャップの実施例として、キャップ本体の係合部が、上壁上面の外縁に立設される係合壁と、係合壁の両側からキャップ本体の注出筒の外周まで連設する側壁とからなる係合穴部が形成され、内キャップの装着部が、キャップ本体の係合部の係合穴部内に嵌入する嵌入突片を具えていることを特徴とする構成、または、キャップ本体の係合部が、上壁の内縁部に凹設された係合溝で形成され、内キャップの装着部が、キャップ本体の注出筒上部外周および係合溝と係合するように形成されていることを特徴とする構成、または、内キャップを、キャップ本体の色彩と異なる色彩に着色したことを特徴とする構成を採用する。
本発明は、キャップ本体に設けた注出筒の上部に、小径注出筒を具えた内キャップを装着するようにしたので、内キャップのキャップ本体への着脱により内容液の注出量を選択することができる。
また、内キャップの注出蓋部と装着部とがヒンジを介して連設され、装着部は、キャップ本体に取着されているので、注出蓋部の開閉の際、内キャップがキャップ本体から外れることがなく、紛失することを防止できる。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体、Bはキャップ本体、Cはキャップ本体Bの上部に装着される内キャップ、DはヒンジEを介してキャップ本体Bと一体成形される蓋体である。
容器本体Aは、口筒部1と胴部2とを具えており、口筒部1の上部には、係合突条3が設けられている。
図1、2に示すように、キャップ本体Bは、注出筒5と、注出筒5の下端内周に連設される底壁6と、注出筒5の外周に連設され、外縁の所定の個所にヒンジEが連設される上壁7と、上壁7の外縁下面に垂設される外筒8と、上壁7上面のヒンジE側に形成され、内キャップCを装着する係合部9とを具えている。
注出筒5の内周上部には、係止凹部10が設けられている。
底壁6には、注出口を形成する除去部11を切断する切断溝12が刻設されており、除去部11の上面には、プルリング13が立設されている。
上壁7の外縁上部には、蓋体Dと係合する段部14が形成されている。
外筒8の内周下部には、容器本体Aの口筒部1の係合突条3と係合する係合突条15が設けられている。
係合部9は、上壁7上面の外縁に立設される係合壁16と、係合壁16の両側から注出筒5の外周まで連設する側壁17とからなり、係合壁16内側面と、両側壁17内側面と、注出筒5外周面と上壁7上面とにより係合穴部9aが形成されている。
係合壁16の下端両側部には、切欠部18が設けられている。
内キャップCは、注出蓋部C1と、注出蓋部C1の外縁にヒンジ部C2を介して連設され、キャップ本体Bの係合部9に係合する装着部C3とからなっている。
注出蓋部C1は、小径注出筒20と、小径注出筒20下端外周に連設された上壁21と、上壁21下面に垂設された係合筒22とを具えている。
上壁21のヒンジ部C2の反対側縁には、つまみ部23が設けられている。
係合筒22の外周には、キャップ本体Bの注出筒5の係止凹部10に係合する係止突部24が設けられている。
装着部C3は、ヒンジC2を介して上壁21に連設される上壁25と、上壁25の下面に垂設され、キャップ本体Bの係合部9の係合穴部9a内に嵌入する嵌入突片26とを具え、嵌入突片26の外側面には、キャップ本体Bの係合部9の切欠部18と係合する係合突部27が設けられている。
蓋体Dは、上壁30と、上壁30の外縁に垂設され、下端外周の所定位置にヒンジEが連設されるとともに、閉蓋時に下端部がキャップ本体Bの上壁7の段部14と係合して密閉する側周壁31とを具えている。
上壁30下面中央部には、閉蓋時に内キャップCの小径注出筒20上部と係合して密閉する密閉部32が設けられている。
側周壁31の下端外周のヒンジEの反対側には、つまみ部33が突設されている。
次に、本実施例のヒンジキャップの使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップの組立は、まず、キャップ本体Bの係合部9の係合穴部9a内に内キャップCの装着部C3の嵌入突片26を嵌入させるとともに、キャップ本体Bの注出筒5内に、内キャップCの注出蓋部C1の係合筒22を挿入し、内キャップCをキャップ本体Bの上部に装着する。
その際、嵌入突片26の係合突部27が、係合部9の切欠部18上面に係合するので、嵌入突片26は、係合穴部9aから抜け出すことはない。
最後に、図1に示すように、蓋体DをヒンジEを介して閉蓋した後、ヒンジキャップを、内容液が充填された容器本体Aに打栓する。
容器を使用する際には、蓋体DをヒンジEを介してキャップ本体Bから開蓋した後、内キャップCの注出蓋部C1のつまみ部23をもち上げる。
内キャップCの装着部C3がキャップ本体Bの係合部9と嵌着しているので、注出蓋部C1をもち上げると、注出蓋部C1が装着部C3に対して、ヒンジ部C2を支点に廻動するとともに、キャップ本体Bの注出筒5の係止凹部10と、注出蓋部C1の係合筒22の係止突部24との係合が外れ、図3に示すように、注出蓋部C1がキャップ本体Bの注出筒5から開蓋される。
次に、キャップ本体Bの底壁6のプルリング13を引っ張り、切断溝12を切断し、除去部11を、底壁6から除去して開口する。
内容液の注出を広口で行う場合には、図4に示すように、注出蓋部C1がキャップ本体Bの注出筒5から開蓋し、容器を傾け、容器本体A内の内容液を、キャップ本体Bの底壁6の開口から注出筒5内周を通して、広口で注ぐことができる。
内容液の注出を狭口で行う場合には、注出蓋部C1を、ヒンジ部C2を支点に廻動させ、キャップ本体Bの注出筒5の係止凹部10と、注出蓋部C1の係合筒22の係止突部24と係合させ、閉蓋する。
次に、図5に示すように、容器を傾け、容器本体A内の内容液をキャップ本体Bの底壁6の開口から注出筒5内に溜め、注出蓋部C1の小径注出筒20内周を通して、狭口で注ぐことができる。
本実施例の内キャップCは、注出蓋部C1を、キャップ本体Bの注出筒5から開蓋した後にもヒンジ部C2、および装着部C3を介してキャップ本体Bに装着されているので、注出蓋部C1が紛失することを防止している。
また、内キャップCの色彩を、キャップ本体Bと異なる着色とすると、内キャップCを用いて注出しているか否かを色彩によって簡単に知ることができる。
キャップ本体Bと蓋体DをつなぐヒンジEと、内キャップCのヒンジ部C2とを同方向に位置させることにより、蓋体Dと注出蓋部C1とを同方向に開蓋することができ、さらに、蓋体Dを閉蓋したときには、内キャップCを同時に閉蓋することもできる。
また、必要に応じて、キャップ本体Bの係合部9を形成する位置を変えることで、蓋体Dと注出蓋部C1の開蓋方向をずらすこともできる。
前記実施例では、内キャップCのキャップ本体Bへの取着を、キャップCの装着部C3に設けた係合突部27を具えた嵌入突片26を、キャップ本体Bの係合部9の係合穴部9aに嵌挿し、係合突部27を係合部9の係合部16に設けた切欠部18に係合させたが、装着部C3の嵌入突片26を係合穴部9aに抜け出し不能として装着できればよいので、切欠部18に代え、係合壁16の内側面上端に係合突部27と係合する係合突部を設けてもよく、また、係合穴部9aと嵌入突片26が一定の締め代をもって嵌着するようにしてもよく、装着部C3と係合部9との装着手段は、実施例に限定されない。
次に、第1実施例の内キャップCの構成を変えた別実施例について、図面を参照して説明する。
本実施例の第1実施例と同一の構成部分には、同一の符号を付して図示し、詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図6において、Aは容器本体、Baはキャップ本体、Fはキャップ本体Baの上部に装着される内キャップ、DはヒンジEを介してキャップ本体Baと一体成形される蓋体である。
キャップ本体Baは、注出筒5と、注出筒5の下端内周に連設される底壁6と、注出筒5の外周に連設され、外縁の所定の個所にヒンジEが連設される上壁7と、上壁7の外縁下面に垂設される外筒8とを具えている。
上壁7の内縁部には、内キャップFを装着する係合溝35が凹設されている。
内キャップFは、注出蓋部F1と、注出蓋部F1の下端にヒンジ部F2を介して連設され、内周がキャップ本体Baの注出筒5外周と係合し、下部がキャップ本体Baの係合溝35と嵌挿される装着リング部F3とからなっている。
注出蓋部F1は、小径注出筒40と、小径注出筒40下端外周に連設された上壁41と、上壁41下面に垂設された係合筒42と、上壁41外縁に垂設され、下端外周の所定の個所にヒンジ部F2を連設する外筒43とを具えている。
上壁41のヒンジ部F2の反対側には、つまみ部44が設けられている。
係合筒42の外周には、キャップ本体Baの注出筒5の係止凹部10に係合する係止突部45が設けられている。
次に、本実施例のヒンジキャップの使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップの組立は、キャップ本体Baの上壁7の係合溝35内に内キャップFの装着リング部F3の下部を装着させるとともに、キャップ本体Baの注出筒5内に、内キャップFの注出蓋部F1の係合筒42を挿入し、内キャップFをキャップ本体Baの上部に装着する。
容器を使用する際には、蓋体Dを開蓋した後、内キャップFの注出蓋部F1のつまみ部44をもち上げる。
内キャップFの装着リング部F3が、キャップ本体Baの注出筒5および係合溝35と係合しているので、注出蓋部F1をもち上げると、注出蓋部F1が装着リング部F3に対して、ヒンジ部F2を支点に廻動するとともに、キャップ本体Baの注出筒5の係止凹部10と、注出蓋部F1の係合筒42の係止突部45との係合が外れ、図7に示すように、注出蓋部F1を、キャップ本体Baの注出筒5から開蓋することができる。
内容液の注出を広口で行う場合には、注出蓋部F1を、キャップ本体Baの注出筒5から開蓋し、また、内容液の注出を狭口で行う場合には、注出蓋部F1を、キャップ本体Baの注出筒5に係合させ、閉蓋することで、内容液の注出量を選択することができる。
本実施例の内キャップFは、注出蓋部F1を、キャップ本体Baの注出筒5から開蓋した後にも、ヒンジ部F2および装着リング部F3を介してキャップ本体Baに装着されているので、注出蓋部F1が紛失することを防止している。
その他の作用効果は、実施例1と同じである。
注出筒を具えたキャップ本体の上部に、キャップ本体の注出筒と係合する内キャップを装着することにより、内キャップのキャップ本体への開閉に応じて内容液の注出量を選択することができ、また、内キャップが紛失することを防止することができるので、ソース、つゆ、たれ等の液体食品調味料の注出量を適宜選択できる容器として広く利用できる。
本発明の第1実施例の容器の縦断正面図である。 ヒンジキャップの斜視説明図である。 内キャップの注出蓋部開蓋時の説明図である。 広口注出時の説明図である 狭口注出時の説明図である 本発明の第2実施例の容器の縦断正面図である。 内キャップの注出蓋部開蓋時の説明図である。
符号の説明
A 容器本体
B、Ba キャップ本体
C、F 内キャップ
C1、F1 注出蓋部
C2、F2 ヒンジ部
C3 装着部
D 蓋体
E ヒンジ
F3 装着リング部
1 口筒部
2 胴部
3 係合突部
5 注出筒
6 底壁
7、21、25、30、41 上壁
8 外筒
9 係合部
9a 係合穴部
10 係合凹部
11 除去部
12 切断溝
13 プルリング
14 段部
15 係合突条
16 係合壁
17 側壁
18 切欠部
20、40 小径注出筒
22、42 係合筒
23、33、44 つまみ部
24,45 係止突部
26 嵌入突片
27 係合突部
31 側周壁
32 密閉部
35 係合溝
43 外筒

Claims (4)

  1. キャップ本体と、キャップ本体の上部に着脱自在に装着される内キャップと、ヒンジを介してキャップ本体と一体成形される蓋体とからなり、容器本体の口筒部に装着されるヒンジキャップにおいて、
    キャップ本体は、注出筒と、注出筒の外周に連設され、外縁の所定の個所にヒンジが連設される上壁と、内キャップを装着する係合部とを具え、
    内キャップは、キャップ本体の係合部に係合する装着部と、装着部にヒンジ部を介して廻動自在に連設され、上部に小径注出筒を具え、キャップ本体の注出筒上部に係合する注出蓋部とからなることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. キャップ本体の係合部が、上壁上面の外縁に立設される係合壁と、係合壁の両側からキャップ本体の注出筒の外周まで連設する側壁とからなる係合穴部が形成され、
    内キャップの装着部が、キャップ本体の係合部の係合穴部内に嵌入する嵌入突片を具えていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  3. キャップ本体の係合部が、上壁の内縁部に凹設された係合溝で形成され、
    内キャップの装着部が、キャップ本体の注出筒上部外周および係合溝と係合するように形成されていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
  4. 内キャップを、キャップ本体の色彩と異なる色彩に着色したことを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
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