JP2008187102A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置台における貫通穴の密封を適切に行うことができる基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置10において、ステージ13はシール面20及び該シール面20に開口するステージ貫通穴27を有し、ステージ13に向けて移動自在な基部アーム18はステージ貫通穴27に対向するアーム貫通穴28を有し、アーム貫通穴28の側面には雌ねじ部29が形成され、ステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28を嵌通するプッシャーピン17は基部アーム18におけるステージ13とは反対側に位置する雄ねじ部30を有し、プッシャーピン17が上方に移動してプッシャーピン17のフランジ35及びシール面20の開口部を囲うように配されたOリング21が離間した後、基部アーム18が下方に移動するとき、雌ねじ部29の端部29bが、雄ねじ部30の端部30aに当接する。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板処理装置に関し、特に、基板を昇降させるプッシャーピンを備える基板処理装置に関する。
図5に示すように、基板としてのウエハWを収容して所定の処理を施す処理容器(図示しない)と、該処理容器内に配されてウエハWを載置するステージ50と、該ステージ50から突出自在な複数のプッシャーピン51とを備える基板処理装置52が知られている。プッシャーピン51はステージ50を貫通する棒状部材であり、ステージ50の下方に配されたアーム53上に配置されている。また、アーム53はモータ54によって上昇・下降する。したがって、プッシャーピン51も上昇・下降する(例えば、特許文献1参照。)。
プッシャーピン51のアーム53上への配置方法としては、プッシャーピン51をアーム53に固定する方法(以下、単に「固定方法」という。)や、プッシャーピン51をアーム53に固定することなく、アーム53によって支持する方法(以下、単に「支持方法」という。)が知られている。固定方法ではプッシャーピン51の上昇・下降はアーム53によって規制される。また、支持方法ではプッシャーピン51の上昇はアーム53によって規制されるが、プッシャーピン51の下降はアーム53によって規制されず、プッシャーピン51は自重等によって下降する。
また、近年、処理容器内において圧力差を発生させる場合がある。具体的には、ステージ50の上方における圧力がステージ50の下方における圧力よりも高い場合がある。この場合、ステージ50におけるピン貫通穴55を経由してステージ50の上方のガスがステージ50の下方へ流出して圧力差が解消されるのを防止するために、ピン貫通穴55を密封する必要がある。通常、ピン貫通穴55を密封するためには、プッシャーピン51におけるピン貫通穴55に収容される部位にOリングを配してピン貫通穴55の側面及びプッシャーピン51の側面の間隙に該Oリングを介在させる。
ところが、ステージ50がヒータを内蔵し、該ヒータがウエハWを加熱するような場合、ステージ50及びアーム53の熱膨張量差に起因して上記間隙が狭くなり、Oリングが過圧縮されることがある。Oリングは過圧縮されると復元することがなく、その結果、ピン貫通穴55を密封することができなくなる。
そこで、近年、Oリングを上記間隙に介在させることなく、ピン貫通穴を密封する方法が検討されている。具体的には、図6に示すように、プッシャーピン60の途中に、該プッシャーピン60の上昇・下降方向に関して垂直方向にフランジ60aを延設する一方、フランジ60aと平行なシール面61をステージに設け、該シール面61上にOリング62を配する。
この方法では、プッシャーピン60が下降したときに、フランジ60aがOリング62と当接して該Oリング62を圧縮する。これにより、フランジ60a及びシール面61の間隙が密封され、結果として、ピン貫通穴63が密封される。
特開2002−134489号公報
しかしながら、図6に示す方法において、プッシャーピン60をアーム64に固定すると、図中上下方向に関するプッシャーピン60及びステージの熱膨張量差により、Oリング62が過圧縮され、若しくはOリング62が圧縮されないことがあり、ピン貫通穴63の密封を適切に行うことができない場合がある。
また、プッシャーピン60をアーム64に固定することなく、アーム64によって支持すると、プッシャーピン60の下降はアーム64によって規制されないため、プッシャーピン60がピン貫通穴63の側面と当接したときにプッシャーピン60が下降しない。また、プッシャーピン60が下降しないことを検出することもできない。プッシャーピン60が下降しないと、Oリング62が圧縮されず、ピン貫通穴63の密封を適切に行うことができない。
本発明の目的は、載置台における貫通穴の密封を適切に行うことができる基板処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理装置は、基板を収容する第1の空間を有する処理室と、該第1の空間に配されて前記基板を載置する板状の載置台と、該載置台における前記基板が載置される基板載置面に当接自在な被覆体と、該被覆体に接続されたガス供給部と、前記基板載置面から突出自在であり且つ前記基板を支持する複数のピン状部材と、前記第1の空間であって前記基板載置面とは反対側に配され且つ前記載置台に向けて移動自在な基部材と、前記載置台において前記載置された基板と対向するように形成された複数の封止面と、各前記封止面に配される複数の封止部材とを備える基板処理装置であって、前記被覆体は、前記基板載置面と当接したときに該被覆体及び前記基板載置面の間に第2の空間を画成し、前記ガス供給部は、前記第2の空間の圧力が前記第1の空間の圧力よりも高くなるようにガスを前記第2の空間に供給し、前記載置台は、前記基板載置面とは反対側の面から各前記封止面へ貫通する複数の第1の貫通穴を有し、各前記封止部材は各前記封止面に開口する各前記第1の貫通穴の開口部を囲うように配され、前記基部材は、該基部材の移動方向に沿って前記基部材を貫通し、側面に雌ねじ部が形成された複数の第2の貫通穴を有し、各前記第2の貫通穴は各前記第1の貫通穴と対向し、各前記ピン状部材は各前記第1の貫通穴及び該第1の貫通穴に対向する各前記第2の貫通穴を嵌通し、その一端が各前記封止面から突出するとともに、その他端において各前記第2の貫通穴の雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を有し、該雄ねじ部は前記雌ねじ部と螺合することなく前記基部材における前記載置台とは反対側に位置し、各前記ピン状部材は、前記基部材が前記載置台に近づくように移動するとき、前記基部材と係合して該基部材の移動に応じて前記基板に近づくように移動し、各前記ピン状部材は、各前記封止面から突出した部分において該ピン状部材の移動方向に関して垂直に延出する鍔部を有し、該鍔部は、前記ピン状部材の移動に応じて前記封止部材と離間自在であり、前記鍔部及び前記封止部材が離間した後、前記基部材が前記載置台から遠ざかるように移動するとき、前記雌ねじ部における前記雄ねじ部側の端部が前記雄ねじ部における前記雌ねじ部側の端部に当接することを特徴とする。
請求項2記載の基板処理装置は、請求項1記載の基板処理装置において、前記鍔部における前記封止部材側の端部から前記雄ねじ部における前記雌ねじ部側の端部までの第1の距離が、前記基部材の位置に拘わらず、前記封止部材における前記鍔部側の端部から前記雌ねじ部における前記雄ねじ部側の端部までの第2の距離よりも大きいことを特徴とする。
請求項3記載の基板処理装置は、請求項2記載の基板処理装置において、前記載置台は前記基板を加熱する発熱体を有し、前記発熱体の発熱の有無に拘わらず、前記第1の距離−前記第2の距離>0が成立することを特徴とする。
請求項4記載の基板処理装置は、請求項3記載の基板処理装置において、前記ピン状部材は細首部を有し、該細首部は前記第2の貫通穴と遊嵌し、前記発熱体の発熱の有無に拘わらず、前記細首部の直径は前記雌ねじ部の内径よりも小さいことを特徴とする。
請求項5記載の基板処理装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置において、前記第1の貫通穴の直径は前記雄ねじ部の外径よりも大きいことを特徴とする。
請求項6記載の基板処理装置は、請求項5記載の基板処理装置において、前記ピン状部材は前記雄ねじ部の先端に細軸部を有することを特徴とする。
請求項7記載の基板処理装置は、請求項5又は6記載の基板処理装置において、前記雄ねじ部における前記雌ねじ部側の端部には、前記雌ねじ部に向けて径が小さくなるテーパ部が形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の基板処理装置によれば、載置台は載置された基板と対向する封止面及び該封止面に開口する第1の貫通穴を有し、載置台に向けて移動自在な基部材は第1の貫通穴に対向する第2の貫通穴を有し、第2の貫通穴の側面には雌ねじ部が形成され、第1の貫通穴及び第2の貫通穴を嵌通するピン状部材は基部材における載置台とは反対側に位置する雄ねじ部を有し、ピン状部材の鍔部及び封止面の開口部を囲うように配された封止部材が離間した後、基部材が載置台から遠ざかるように移動するとき、第2の貫通穴の雌ねじ部における雄ねじ部側の端部が、ピン状部材の雄ねじ部における雌ねじ部側の端部に当接する。これにより、ピン状部材は基部材と係合し、基部材の載置台から遠ざかるための移動によって強制的に載置台から遠ざかるように移動させられ、ピン状部材の鍔部は封止部材に近づくように移動する。したがって、ピン状部材が移動せず、ピン状部材の鍔部が封止部材に向けて移動しないのを防止することができる。その結果、ピン状部材の鍔部を封止部材へ確実に当接させることができる。鍔部が当接した封止部材は圧縮され、鍔部及び封止面の間隙を密封する。これにより、鍔部及び封止面の間隙を経由してガスが第1の貫通穴へ流入するのを防止でき、もって、載置台における貫通穴の密封を適切に行うことができる。
請求項2記載の基板処理装置によれば、鍔部における封止部材側の端部から雄ねじ部における雌ねじ部側の端部までの第1の距離が、基部材の位置に拘わらず、封止部材における鍔部側の端部から雌ねじ部における雄ねじ部側の端部までの第2の距離よりも大きいので、組み付け時等において雄ねじ部が雌ねじ部と螺合している間、回転する鍔部と封止部材が当接することがなく、これにより、鍔部によって封止部材が摩耗又は変形することがない。また、ピン状部材が強制的に基板から遠ざかるように移動させられる間、鍔部と封止部材が当接することがなく、これにより、封止部材が強制的に過圧縮されることがない。したがって、封止部材は封止機能を損なうことが無く、その結果、載置台における貫通穴の密封を確実に行うことができる。
請求項3記載の基板処理装置によれば、発熱体の発熱の有無に拘わらず、第1の距離−第2の距離>0が成立するので、発熱体の発熱によって載置台、ピン状部材及び基部材が熱膨張しても、組み付け時等において雄ねじ部が雌ねじ部と螺合している間、回転する鍔部と封止部材が当接することがなく、また、ピン状部材が強制的に基板から遠ざかるように移動させられる間、鍔部と封止部材が当接することがない。その結果、封止部材が封止機能を損なうのを確実に防止することができる。
請求項4記載の基板処理装置によれば、発熱体の発熱の有無に拘わらず、基部材における第2の貫通穴と遊嵌するピン状部材の細首部の直径は雌ねじ部の内径よりも小さいので、発熱体の発熱によってピン状部材及び基部材が熱膨張しても、ピン状部材の細首部と第2の貫通穴における雌ねじ部とが当接することがない。したがって、細首部と雄ねじ部が当接してピン状部材が倒れて鍔部が傾き、封止部材を適切に圧縮できなくなるのを防止することができる。その結果、ピン状部材及び基部材が熱膨張しても、載置台における貫通穴の密封を適切に行うことができる。
請求項5記載の基板処理装置によれば、載置台における第1の貫通穴の直径は雄ねじ部の外径よりも大きいので、ピン状部材の雄ねじ部は第1の貫通穴を封止面側から基板載置面とは反対側へ通過することができる。第1の貫通穴を通過した雄ねじ部は、第2の貫通穴の雌ねじ部と螺合し、さらに、基部材における載置台とは反対側に到達する。したがって、載置台及び基部材を移動、分解又は取り外すことなく、ピン状部材を第1の貫通穴及び第2の貫通穴に嵌通させることができ、もって、ピン状部材の載置台及び基部材への組付けを容易に行うことができる。また、第2の貫通穴を経由して基部材における載置台とは反対側から基部材における載置台側に移動した雄ねじ部は、第1の貫通穴を基板載置面とは反対側から封止面側へ通過することができる。したがって、載置台及び基部材を移動、分解又は取り外すことなく、ピン状部材を載置台及び基部材から容易に取り外すことができる。
請求項6記載の基板処理装置によれば、ピン状部材は雄ねじ部の先端に細軸部を有するので、雄ねじ部に第1の貫通穴を封止面側から基板載置面とは反対側へ通過させ且つ第2の貫通穴の雌ねじ部と螺合させる際、細軸部がガイドとして機能する。したがって、ピン状部材の載置台及び基部材への組付けをさらに容易に行うことができる。
請求項7記載の基板処理装置によれば、雄ねじ部における雌ねじ部側の端部には、雌ねじ部に向けて径が小さくなるテーパ部が形成されているので、雄ねじ部が第2の貫通穴を経由して基部材における載置台とは反対側から基部材における載置台側に移動する際、該テーパ部がガイドとして機能する。したがって、ピン状部材を載置台及び基部材からさらに容易に取り外すことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置の構成を概略的に示す断面図である。
図1において、基板処理装置10は、半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」という。)を収容する内部空間11(第1の空間)を有するチャンバ12(処理室)と、内部空間11に配され且つウエハWを載置する円板状のステージ13(載置台)と、チャンバ12の底部に立設されてステージ13を支持するステム14と、ステージ13におけるウエハWが載置される面(以下、「ウエハ載置面」という。)13a(基板載置面)に対向して配されるエンクロージャ15(被覆部材)と、該エンクロージャ15に接続される処理ガス供給管16(ガス供給部)と、ウエハ載置面13aから突出自在であり、ウエハWを支持する丸棒状の3本のプッシャーピン17(ピン状部材)と、内部空間11であってステージ13のウエハ載置面13aとは反対側、すなわち、図中においてステージ13の下方に配される基部アーム18(基部材)と、ステージ13に形成され且つウエハ載置面13aに開口する3つの凹部19と、各凹部19の底においてウエハ載置面13aに載置されたウエハWと対向するように形成された3つのシール面20(封止面)と、各シール面20に配される3つのOリング21(封止部材)と、基部アーム18を支持するロッド22と、該ロッド22を図中において上下降させるロッド駆動部23と、内部空間11のガスを排出する排気口24とを備える。
ステージ13はヒータ25(発熱体)を内蔵し、該ヒータ25は載置されたウエハWを加熱する。
エンクロージャ15は蓋部材であって、図中の上下方向に沿ってステージ13に向けて移動自在に構成されるため、ウエハ載置面13aに当接自在であり、エンクロージャ15のエッジ部がウエハ載置面13aに当接したとき、エンクロージャ15はウエハ載置面13aを覆い、ウエハ載置面13aとの間に処理空間26(第2の空間)を画成する。
処理ガス供給管16はエンクロージャ15において処理空間26に対向するように開口し、処理ガス、例えば、シラン系ガスを処理空間26に供給する。このとき、処理空間26の圧力は排気口24によって減圧された内部空間11の圧力よりも高くなるように設定される。
基部アーム18はロッド22の上下降に応じて図中において上下降するため、ステージ13に向けて移動自在である。また、基部アーム18は環状又はC字状の部材であり、その円周方向に沿って3つのプッシャーピン17が均等に配置される。基部アーム18及び各プッシャーピン17の係合関係については後に詳細に説明する。
この基板処理装置10では、Low−k膜が損傷したウエハWが内部空間11に搬入されてステージ13のウエハ載置面13aに載置されると、エンクロージャ15がウエハ載置面13aとの間に処理空間26を画成し、処理ガス供給管16がシラン系ガスを処理空間26に供給し、ヒータ25がウエハWを加熱する。このとき、損傷したLow−k膜はシラン系ガスと反応して回復する。
Low−k膜が回復されたウエハWは、エンクロージャ15がステージ13から離間した後、3つのプッシャーピン17によって上方に持ち上げられ、外部から内部空間11に進入したアーム等によって内部空間11から搬出される。
図2は、図1におけるプッシャーピンの近傍における構成を概略的に示す拡大断面図である。なお、図2における(白抜きの矢印で示す)上下方向は、図1における上下方向と同じであり、基板処理装置10は、3本のプッシャーピン17のそれぞれに関し、図2に示す構成を有する。
図2において、ステージ13は、ウエハ載置面13aの反対側の面(以下、「ステージ下面」という。)13bからシール面20へ貫通する円筒穴であるステージ貫通穴27(第1の貫通穴)を有する。ステージ貫通穴27は図中における上下方向に沿って形成される。また、その直径は、後述するプッシャーピン17の雄ねじ部30の外径及び太首部33の直径よりも大きく設定されている。
Oリング21は凹部19のシール面20において開口するステージ貫通穴27の開口部20aを囲うように配される。また、Oリング21は開口部20aと同心円状に配される。ここで、凹部19はウエハ載置面13aにおいて開口するため、エンクロージャ15がウエハ載置面13aと処理空間26を画成するとき、凹部19内の圧力は処理空間26の圧力と同じになる。
基部アーム18は、該基部アーム18の上下降移動方向に沿って基部アーム18を貫通するアーム貫通穴28(第2の貫通穴)を有する。アーム貫通穴28は各ステージ貫通穴27と対向するように形成されるため、基部アーム18は3つのアーム貫通穴28を有する。また、基部アーム18の上下降移動方向は図中における上下方向と同じであるため、アーム貫通穴28は各ステージ貫通穴27と同軸上に位置する。
アーム貫通穴28の側面には図中上下方向に沿って雌ねじ部29が形成されている。雌ねじ部29の内径は、後述するプッシャーピン17の細首部32の直径よりも小さく、その長さも細首部32の長さより短い。
プッシャーピン17は、図に示すように、ステージ貫通穴27及び該ステージ貫通穴27に対向するアーム貫通穴28と嵌通する。プッシャーピン17は、ステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28と嵌通した際、図中における上端17a(一端)がシール面20から突出する。上端17aは半球状に成形されている。また、プッシャーピン17は図中における下端17bにおいて、アーム貫通穴28の雌ねじ部29に螺合可能な雄ねじ部30を有する。該雄ねじ部30は、プッシャーピン17がステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28と嵌通した際、雌ねじ部29と螺合することなく、雌ねじ部29より下方に位置する。すなわち、雄ねじ部30は基部アーム18におけるステージ13とは反対側に位置する。
プッシャーピン17は、雄ねじ部30より下方である先端において細軸のガイド部31(細軸部)を有し、また、雄ねじ部30の上方において細首部32を有する。上述したように、細首部32の直径は雌ねじ部29の内径よりも小さく設定されている。
また、プッシャーピン17は、細首部32の上方において後述するフランジ35まで続く太首部33を有する。したがって、太首部33及び細首部32の境界には段差34が発生する。この太首部33の直径は雌ねじ部29の内径よりも大きく設定されている。したがって、基部アーム18がステージ13に近づくように(図中上方に)移動するとき、雌ねじ部29におけるステージ13側の端部29aと段差34が当接する。その結果、プッシャーピン17は基部アーム18と係合して、該基部アーム18の図中上方への移動に応じてステージ13に近づくように(図中上方へ)移動する。これにより、プッシャーピン17の上端17aは凹部19から突出してウエハWを図中上方に持ち上げる。
さらに、プッシャーピン17は、図に示すように、シール面20から突出した部分において、プッシャーピン17の図中上方への移動方向に関して垂直に延出するフランジ35(鍔部)を有する。フランジ35はプッシャーピン17の中心軸を中心とする円板状の鍔部材であり、その直径はOリング21の径よりも大きい。また、プッシャーピン17がステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28に嵌通する際、フランジ35はシール面20と略平行になるように形成されている。
基板処理装置10では、基部アーム18が図中上下方向に関する移動可能範囲の最下部に位置するとき、フランジ35のOリング21に対向する下面35a(封止部材側の端部)から段差34までの距離Xは、Oリング21におけるフランジ35側の端部21aから雌ねじ部29におけるステージ13側の端部29aまでの距離xよりも小さく設定されている。したがって、基部アーム18が最下部に位置し且つプッシャーピン17がステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28に嵌通する際、プッシャーピン17は自重によって図中下方に移動するが、このとき、距離Xが距離xよりも小さく設定されているため、段差34が雌ねじ部29の端部29aと当接する前に、フランジ35の下面35aがOリング21の端部21aと当接する。これにより、Oリング21はプッシャーピン17の自重によって圧縮され、Oリング21はフランジ35及びシール面20の間隙を密封する。
ここで、凹部19の圧力は処理空間26の圧力と同じであり、フランジ35及びシール面20の間隙と連通するステージ貫通穴27はステージ下面13bにおいて開口する、すなわち、内部空間11に向けて開口する。また、処理空間26の圧力は内部空間11の圧力よりも高いので、処理空間26に供給されたシラン系ガスが、凹部19に進入してフランジ35及びシール面20の間隙、並びにステージ貫通穴27を経由して内部空間11に漏れる虞があるが、上述したように、Oリング21がフランジ35及びシール面20の間隙を密封するので、フランジ35及びシール面20の間隙を経由してシラン系ガスがステージ貫通穴27に流入するのを防止できる。
また、フランジ35はプッシャーピン17に形成されているため、プッシャーピン17と一体的に移動する。したがって、プッシャーピン17が図中上方に移動するとき、フランジ35はOリング21から離間し、プッシャーピン17が図中下方に移動するとき、フランジ35はOリング21と当接する。すなわち、フランジ35は、プッシャーピン17の移動に応じてOリング21と離間自在である。
ところで、基板処理装置10では、プッシャーピン17が図中上方に移動してフランジ35がOリング21から離間した後、プッシャーピン17の図中下方への移動をプッシャーピン17の自重のみで行う場合、プッシャーピン17が傾いて太首部33がステージ貫通穴27の側面と当接してプッシャーピン17が図中下方に移動しないことがある。プッシャーピン17が図中下方に移動しないと、フランジ35がOリング21に当接しないため、Oリング21はフランジ35及びシール面20の間隙を密封することができず、シラン系ガスがフランジ35及びシール面20の間隙を経由してステージ貫通穴27に流入し、内部空間11へ漏れる虞がある。本実施の形態では、これに対応して、基部アーム18が図中下方へ移動するとき、基部アーム18によってプッシャーピン17を強制的に図中下方へ移動させる。
また、プッシャーピン17を強制的に図中下方へ移動させる間、フランジ35がOリング21に当接すると、Oリング21が強制的に過圧縮されてOリング21の封止機能が損なわれる虞がある。本実施の形態では、これに対応して、基板処理装置10は下記の構成を有する。具体的には、基部アーム18が図中上下方向に関する移動可能範囲の最下部に位置するとき、フランジ35の下面35aから雄ねじ部30における雌ねじ部29側の端部30aまでの距離L(第1の距離)が、Oリング21の端部21aから雌ねじ部29における雄ねじ部30側の端部29bまでの距離l(第2の距離)よりも大きく設定されている。
図3は、図2におけるプッシャーピンの強制移動を示す工程図である。なお、図3における上下方向も図2における上下方向と同じである。
まず、基部アーム18の図中上方の移動に応じてプッシャーピン17も図中上方に移動する。このとき、フランジ35はOリング21から離間する(図3(A))。
次いで、基部アーム18が図中下方へ移動を開始する。ここで、上述したように、雄ねじ部30は、雌ねじ部29と螺合することなく雌ねじ部29より下方に位置するため、雌ねじ部29の端部29bが雄ねじ部30の端部30aに当接する(図3(B))。これにより、プッシャーピン17は基部アーム18と係合して、該基部アーム18の図中下方へへの移動に応じて強制的にステージ13から遠ざかるように(図中下方へ)移動させられる(図3(C))。次いで、基部アーム18が図中上下方向に関する移動可能範囲の最下部に到達する(図3(D))。
プッシャーピン17の図中下方への強制的な移動の間、雌ねじ部29の端部29bが雄ねじ部30の端部30aに当接しつづける(図3(C)、図3(D))。すなわち、雌ねじ部29の端部29bの位置と雄ねじ部30の端部30aの位置が一致する。ここで、上述したように、図2における距離Lが、距離lよりも大きく設定されているため、プッシャーピン17の図中下方への強制的な移動の間、雌ねじ部29の端部29b(雄ねじ部30の端部30a)からフランジ35の下面35aまでの距離が、雌ねじ部29の端部29b(雄ねじ部30の端部30a)からOリング21の端部21aまでの距離よりも大きい状態が維持される。したがって、プッシャーピン17を強制的に図中下方へ移動させる間、フランジ35がOリング21に当接することがない。
その後、プッシャーピン17は自重によって図中下方へ移動するが、上述したように、図2における距離Xは距離xよりも小さく設定されているため、段差34が雌ねじ部29の端部29aと当接する前に、フランジ35の下面35aがOリング21の端部21aと当接する(図3(E))。これにより、Oリング21はフランジ35及びシール面20の間隙を密封する。
また、基板処理装置10では、上述したように、ステージ貫通穴27の直径は、プッシャーピン17の雄ねじ部30の外径よりも大きく設定されているため、雄ねじ部30にステージ貫通穴27を通過させることができる。また、雄ねじ部30は雌ねじ部29と螺合可能である。したがって、プッシャーピン17をステージ13や基部アーム18へ組み付ける際、図2中の上方から下方に向けてプッシャーピン17をステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28を嵌通させることができる。
プッシャーピン17のステージ13や基部アーム18への組み付けにおいて、雄ねじ部30が雌ねじ部29と螺合するときにプッシャーピン17は回転する。したがって、回転するフランジ35がOリング21に当接すると、Oリング21が回転するフランジ35によって摩耗若しくは変形し、Oリング21の封止機能が損なわれる虞がある。本実施の形態では、これに対応して、図2中の距離Lが距離lよりも大きく設定されている。
図4は、図2におけるプッシャーピンのステージや基部アームへの組み付けを示す工程図である。なお、図4における上下方向も図2における上下方向と同じである。
まず、図中上方からプッシャーピン17をステージ貫通穴27に貫通させる(図4(A))。このとき、ステージ貫通穴27の直径は雄ねじ部30の外径よりも大きく設定されているため、雄ねじ部30はステージ貫通穴27をシール面20側からステージ下面13b側へ通過することができる。
ステージ貫通穴27を通過した雄ねじ部30は、図中の下方へ移動し、雄ねじ部30の下方端部30bと基部アーム18における雌ねじ部29の端部29aが当接する(図4(B))。その後、雄ねじ部30は雌ねじ部29と螺合しつつ図中の下方へ移動し(図4(C))、やがて、雄ねじ部30の端部30aが雌ねじ部29の端部29bから離間する(図4(D))。
プッシャーピン17が回転してフランジ35が回転する間において、フランジ35がOリング21に最も接近するのは、雄ねじ部30の端部30aが雌ねじ部29の端部29bから離間するとき(図4(D))である。このとき、雌ねじ部29の端部29bの位置と雄ねじ部30の端部30aの位置が一致する。ここで、上述したように、図2における距離Lが、距離lよりも大きく設定されているため、このときにおける、雌ねじ部29の端部29b(雄ねじ部30の端部30a)からフランジ35の下面35aまでの距離が、雌ねじ部29の端部29b(雄ねじ部30の端部30a)からOリング21の端部21aまでの距離よりも大きい。したがって、フランジ35が回転している間においてフランジ35がOリング21に最も接近するときであっても、フランジ35がOリング21に当接することがない。
その後、プッシャーピン17は自重によって図中下方へ移動するが、上述したように、段差34が雌ねじ部29の端部29aと当接する前に、フランジ35の下面35aがOリング21の端部21aと当接する(図4(E))。これにより、Oリング21はフランジ35及びシール面20の間隙を密封する。そして、雄ねじ部30はアーム貫通穴28を通過して基部アーム18におけるステージ13とは反対側に到達する。
また、プッシャーピン17のステージ13や基部アーム18への組み付けにおいて、ガイド部31は、雄ねじ部30にステージ貫通穴27を通過させるときや、雄ねじ部30を雌ねじ部29と螺号させるときに、ガイドとして機能する。これにより、プッシャーピン17のステージ13や基部アーム18への組み付けを容易に行うことができる。
なお、プッシャーピン17の雄ねじ部30の端部30aに雌ねじ部29に向けて径が小さくなるテーパ部を形成してもよい。プッシャーピン17をステージ13や基部アーム18から外す場合において、雄ねじ部30がアーム貫通穴28を経由して基部アーム18におけるステージ13とは反対側から基部アーム18におけるステージ13側に移動するとき、該テーパ部がアーム貫通穴28へのガイドとして機能する。これにより、プッシャーピン17をステージ13や基部アーム18から容易に取り外すことができる。
また、プッシャーピン17をステージ13や基部アーム18に組み付けた後、ステージ13のヒータ25が発熱することによって、プッシャーピン17、ステージ13や基部アーム18が熱膨張し、図2における距離Lや距離lが変化し、その結果、プッシャーピン17を強制的に下方へ移動させる間、フランジ35がOリング21に当接したり、又は、プッシャーピン17のステージ13や基部アーム18への組み付けにおいて、回転するフランジ35がOリング21に当接する虞がある。
本実施の形態では、これに対応して、ヒータ25の発熱の有無に拘わらず、距離L−距離l>0が成立するように、距離L及び距離lが設定されている。例えば、距離L−距離lは室温時(20℃)で0.6mmに設定されている。これにより、プッシャーピン17、ステージ13や基部アーム18が熱膨張しても、プッシャーピン17を強制的に下方へ移動させる間やプッシャーピン17のステージ13や基部アーム18への組み付けにおいて、フランジ35がOリング21に当接するのを防止することができる。
さらに、プッシャーピン17を基部アーム18に組み付けた後、ステージ13のヒータ25が発熱することによって、プッシャーピン17や基部アーム18が熱膨張し、プッシャーピン17の細首部32がアーム貫通穴28の雌ねじ部29と当接し、プッシャーピン17が倒れてフランジ35が傾き、Oリング21を適切に圧縮できない虞がある。
本実施の形態では、これに対応して、ヒータ25の発熱の有無に拘わらず、細首部32の直径は雌ねじ部29の内径よりも小さくなるように設定されている。これにより、プッシャーピン17や基部アーム18が熱膨張しても、細首部32が雌ねじ部29と当接するのを防止することができる。
本実施の形態に係る基板処理装置によれば、ステージ13はシール面20及び該シール面20に開口するステージ貫通穴27を有し、ステージ13に向けて移動自在な基部アーム18はステージ貫通穴27に対向するアーム貫通穴28を有し、アーム貫通穴28の側面には雌ねじ部29が形成され、ステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28を嵌通するプッシャーピン17は基部アーム18におけるステージ13とは反対側に位置する雄ねじ部30を有し、フランジ35及びシール面20の開口部を囲うように配されたOリング21が離間した後、基部アーム18がステージ13から遠ざかるように移動するとき、雌ねじ部29の端部29bが、雄ねじ部30の端部30aに当接する。これにより、プッシャーピン17は基部アーム18と係合し、基部アーム18のステージ13から遠ざかるための移動によって強制的にウエハWから遠ざかるように移動させられ、フランジ35はOリング21に近づくように移動する。したがって、プッシャーピン17が図2中の下方に移動せずにフランジ35がOリング21に向けて移動しないのを防止することができる。その結果、フランジ35をOリング21へ確実に当接させることができる。フランジ35が当接したOリング21は圧縮され、フランジ35及びシール面20の間隙を密封する。その結果、フランジ35及びシール面20の間隙を経由してシラン系ガスがステージ貫通穴27へ流入するのを防止でき、もって、ステージ13における貫通穴の密封を適切に行うことができる。
基板処理装置10では、基部アーム18が図中上下方向に関する移動可能範囲の最下部に位置するとき、フランジ35の下面35aから雄ねじ部30の端部30aまでの距離Lが、Oリング21の端部21aから雌ねじ部29の端部29bまでの距離lよりも大きいので、組み付け時等において雄ねじ部30が雌ねじ部29と螺合している間、回転するフランジ35とOリング21が当接することがなく、これにより、フランジ35によってOリング21が摩耗又は変形することがない。また、プッシャーピン17が強制的にウエハWから遠ざかるように移動させられる間、フランジ35とOリング21が当接することがなく、これにより、Oリング21が強制的に過圧縮されることがない。したがって、Oリング21が封止機能を損なうのを防止することができる。
また、基板処理装置10では、ヒータ25の発熱の有無に拘わらず、距離L−距離l>0が成立するので、ヒータ25の発熱によってステージ13、プッシャーピン17及び基部アーム18が熱膨張しても、組み付け時等において雄ねじ部30が雌ねじ部29と螺合している間、回転するフランジ35とOリング21が当接することがなく、また、プッシャーピン17が強制的にウエハWから遠ざかるように移動させられる間、フランジ35とOリング21が当接することがない。その結果、ヒータ25が発熱しても、Oリング21が封止機能を損なうのを確実に防止することができる。
さらに、基板処理装置10では、ヒータ25の発熱の有無に拘わらず、プッシャーピン17の細首部32の直径は雌ねじ部29の内径よりも小さいので、ヒータ25の発熱によってプッシャーピン17及び基部アーム18が熱膨張しても、細首部32と雌ねじ部29とが当接することがない。したがって、細首部32と雄ねじ部30が当接してプッシャーピン17が倒れてフランジ35が傾き、Oリング21を適切に圧縮できなくなるのを防止することができる。その結果、プッシャーピン17及び基部アーム18が熱膨張しても、ステージ13における貫通穴の密封を適切に行うことができる。
また、基板処理装置10では、ステージ貫通穴27の直径は雄ねじ部30の外径よりも大きいので、雄ねじ部30はステージ貫通穴27をシール面20側からステージ下面13b側へ通過することができる。ステージ貫通穴27を通過した雄ねじ部30は、アーム貫通穴28の雌ねじ部29と螺合し、さらに、基部アーム18におけるステージ13とは反対側に到達する。したがって、ステージ13や基部アーム18を移動、分解又は取り外すことなく、プッシャーピン17をステージ貫通穴27及びアーム貫通穴28に嵌通させることができ、もって、プッシャーピン17のステージ13や基部アーム18への組付けを容易に行うことができる。また、ステージ貫通穴27を経由して基部アーム18におけるステージ13とは反対側から基部アーム18におけるステージ13側に移動した雄ねじ部30は、ステージ貫通穴27をステージ下面13b側からシール面20側へ通過することができる。したがって、ステージ13や基部アーム18を移動、分解又は取り外すことなく、プッシャーピン17をステージ13や基部アーム18から容易に取り外すことができる。
なお、上述した各実施の形態では、基板が半導体ウエハWであったが、基板はこれに限られず、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やFPD(Flat Panel Display)等のガラス基板であってもよい。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 図1におけるプッシャーピンの近傍における構成を概略的に示す拡大断面図である。 図2におけるプッシャーピンの強制移動を示す工程図である。 図2におけるプッシャーピンのステージや基部アームへの組み付けを示す工程図である。 従来の基板処理装置の構成を概略的に示す断面図である。 従来の基板処理装置におけるプッシャーピンの構成を概略的に示す拡大断面図である。
符号の説明
W ウエハ
10 基板処理装置
11 内部空間
12 チャンバ
13 ステージ
13b ステージ下面
15 エンクロージャ
16 処理ガス供給管
17 プッシャーピン
18 基部アーム
20 シール面
21 Oリング
21a,29a,29b,30a 端部
25 ヒータ
26 処理空間
27 ステージ貫通穴
28 アーム貫通穴
29 雌ねじ部
30 雄ねじ部
31 ガイド部
32 細首部
34 段差
35 フランジ
35a 下面

Claims (7)

  1. 基板を収容する第1の空間を有する処理室と、該第1の空間に配されて前記基板を載置する板状の載置台と、該載置台における前記基板が載置される基板載置面に当接自在な被覆体と、該被覆体に接続されたガス供給部と、前記基板載置面から突出自在であり且つ前記基板を支持する複数のピン状部材と、前記第1の空間であって前記基板載置面とは反対側に配され且つ前記載置台に向けて移動自在な基部材と、前記載置台において前記載置された基板と対向するように形成された複数の封止面と、各前記封止面に配される複数の封止部材とを備える基板処理装置であって、
    前記被覆体は、前記基板載置面と当接したときに該被覆体及び前記基板載置面の間に第2の空間を画成し、
    前記ガス供給部は、前記第2の空間の圧力が前記第1の空間の圧力よりも高くなるようにガスを前記第2の空間に供給し、
    前記載置台は、前記基板載置面とは反対側の面から各前記封止面へ貫通する複数の第1の貫通穴を有し、各前記封止部材は各前記封止面に開口する各前記第1の貫通穴の開口部を囲うように配され、
    前記基部材は、該基部材の移動方向に沿って前記基部材を貫通し、側面に雌ねじ部が形成された複数の第2の貫通穴を有し、各前記第2の貫通穴は各前記第1の貫通穴と対向し、
    各前記ピン状部材は各前記第1の貫通穴及び該第1の貫通穴に対向する各前記第2の貫通穴を嵌通し、その一端が各前記封止面から突出するとともに、その他端において各前記第2の貫通穴の雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を有し、該雄ねじ部は前記雌ねじ部と螺合することなく前記基部材における前記載置台とは反対側に位置し、
    各前記ピン状部材は、前記基部材が前記載置台に近づくように移動するとき、前記基部材と係合して該基部材の移動に応じて前記基板に近づくように移動し、
    各前記ピン状部材は、各前記封止面から突出した部分において該ピン状部材の移動方向に関して垂直に延出する鍔部を有し、該鍔部は、前記ピン状部材の移動に応じて前記封止部材と離間自在であり、
    前記鍔部及び前記封止部材が離間した後、前記基部材が前記載置台から遠ざかるように移動するとき、前記雌ねじ部における前記雄ねじ部側の端部が前記雄ねじ部における前記雌ねじ部側の端部に当接することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記鍔部における前記封止部材側の端部から前記雄ねじ部における前記雌ねじ部側の端部までの第1の距離が、前記基部材の位置に拘わらず、前記封止部材における前記鍔部側の端部から前記雌ねじ部における前記雄ねじ部側の端部までの第2の距離よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記載置台は前記基板を加熱する発熱体を有し、
    前記発熱体の発熱の有無に拘わらず、下記式
    前記第1の距離−前記第2の距離>0
    が成立することを特徴とする請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記ピン状部材は細首部を有し、該細首部は前記第2の貫通穴と遊嵌し、前記発熱体の発熱の有無に拘わらず、前記細首部の直径は前記雌ねじ部の内径よりも小さいことを特徴とする請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記第1の貫通穴の直径は前記雄ねじ部の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記ピン状部材は前記雄ねじ部の先端に細軸部を有することを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 前記雄ねじ部における前記雌ねじ部側の端部には、前記雌ねじ部に向けて径が小さくなるテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項5又は6記載の基板処理装置。
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