JP2008184056A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り畳んだエアバッグをケースに収納して折り曲げて運搬可能としていても、捩って車両に搭載することを防止可能な頭部保護エアバッグ装置の提供。
【解決手段】頭部保護エアバッグ装置は、展開膨張時に車両の窓を覆うエアバッグ20が、折り畳まれた長尺状の長手方向に沿って配設される複数の合成樹脂製のケース35F,35Bに収納されて、各ケースの部位に配置されたエアバッグの取付部30を、窓の上縁側に沿って、車両のボディ側に取り付けることにより、車両に搭載される。隣接するケースは、曲げ可能な連結片40で連結されて、折り畳まれたエアバッグが、ケースに収納された状態とし、かつ、連結片を曲げて、運搬可能とする。連結片は、折り曲げ状態のエアバッグを伸ばしてボディ側に取り付ける際に、ケース間でのエアバッグの捩れた状態での誤組付を防止可能に、ケース間の離隔距離SLが短くなって、取付部30を適正位置に配置できない。
【選択図】図10

Description

本発明は、展開膨張時に車両の窓を覆うエアバッグが、折り畳まれた長尺状の長手方向に沿って配設される複数の合成樹脂製のケースに収納されて、車両に搭載される頭部保護エアバッグ装置に関する。
従来、この種の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグを折り畳んで車両に搭載するまで若しくは搭載後も含めたエアバッグの保護や運搬等の取り扱いの利便性を考慮し、エアバッグが、折り畳まれた長尺状の長手方向に沿って配設される複数の合成樹脂製のケースに収納されて、運搬され、そして、車両に搭載されていた(例えば、特許文献1参照)。このようなエアバッグでは、ケースとともに、各ケースの部位に配置されたエアバッグの取付部を、窓の上縁側に沿って、車両のボディ側に取り付けることにより、車両に搭載していた。
そして、ケースに収納させた運搬時には、ケース間の部位でエアバッグを折り曲げて、コンパクトな状態として、運搬していた。
特開平10−329634号公報
しかし、従来の頭部保護エアバッグ装置において、車両搭載時に、折り曲げていた状態から、エアバッグを伸ばして、取付部を利用して、ボディ側に取り付ける際、ケース間でエアバッグを捩って取り付ける虞れがあり、捩ってエアバッグを取り付ければ、円滑なエアバッグの展開膨張を阻害してしまう。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、折り畳んだエアバッグを複数に分割されたケースに収納して折り曲げて運搬可能としていても、捩って車両に搭載することを防止可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、展開膨張時に車両の窓を覆うエアバッグが、折り畳まれた長尺状の長手方向に沿って配設される複数の合成樹脂製のケースに収納されて、ケースとともに、各ケースの部位に配置されたエアバッグの取付部を、窓の上縁側に沿って、車両のボディ側に取り付けることにより、車両に搭載される頭部保護エアバッグ装置であって、
隣接するケースが、曲げ可能な連結片で連結されて、折り畳まれたエアバッグが、ケースに収納された状態とし、かつ、連結片を曲げて、車両搭載前に、折り曲げて運搬可能とし、
連結片が、折り曲げ状態のエアバッグを伸ばして各取付部をボディ側に取り付ける際に、ケース間でのエアバッグの捩れた状態での誤組付を防止可能な誤組付防止手段を備えて、構成されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグを折り曲げた状態から伸ばし、取付部を利用して、エアバッグを車両に搭載する際、ケース間を連結する連結片による誤組付を防止可能な誤組付防止手段により、エアバッグにおけるケース間での捩れた状態での車両への取り付けを防止できる。勿論、連結片は、曲げ可能としていることから、エアバッグは、ケースに収納した状態で、ケース間で折り曲げることができ、コンパクトに運搬できる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、折り畳んだエアバッグを複数に分割されたケースに収納して折り曲げて運搬可能としていても、捩って車両に搭載することを防止できる。
ちなみに、誤組付防止手段は、連結片の捩れを防止可能に、連結片に設けられた捩れ規制手段とすれば、連結片自体が捩れないことから、エアバッグのケース間のねじれを防止できる。なお、このような捩れ規制手段は、連結片の曲げを可能とするように、連結片の板厚を薄くし、かつ、ケース間の連結方向と直交する方向に沿うリブを、ケース間の連結方向に沿って複数並設させれば、構成できて、このような構成の連結片では、曲げ可能でかつ捩れ不能として、構成できる。あるいは、捩れ規制手段は、曲げ可能な範囲で、ねじりこわさを高めるように、連結片の幅寸法と板厚とを大きくして、構成してもよい。
また、誤組付防止手段は、ケース間でのエアバッグの捩れとともに、連結片を捩れ可能に形成することにより、連結片の捩れを検知可能な捩れ検知手段から構成できる。このような誤組付防止手段としての捩れ検知手段は、例えば、連結片を伸びを抑えた材料から形成して、連結片の捩れ時にケース間の離隔距離を短縮させる距離短縮機構から構成できる。すなわち、このような捩れ検知手段としての距離短縮機構では、連結片がエアバッグとともに捩れた際、ケース間の離隔距離が短くなり、ケースの部位に配置させたボディ側への取付部が、適正位置に配置されずにずれることから、取付部をボディ側に取り付けること自体が行えず、捩れた状態でボディ側に取り付けるエアバッグの誤組付を、防止することができる。
さらに、連結片として、隣接する一方のケースに配設される係止脚を備えた雄型係合部、他方のケースに配設される係止脚を係止可能な係止孔を有した雌型係合部、及び、雄型係合部若しくは雌型係合部の少なくとも一方側と雄型係合部若しくは雌型係合部を配設させたケースとを連結する曲げ可能な帯部、を設けて構成する場合、誤組付防止手段としての捩れ検知手段は、ケース間でのエアバッグの捩れとともに連結片を捩った際に、係止孔から係止脚が外れる外れ機構として、構成してもよい。この場合には、外れ機構における係止脚が係止孔から外れる形態を目視して、エアバッグの捩れを検知できるため、捩れを直して、エアバッグをボディ側に取り付けることができる。
なお、外れ機構は、係止脚が係止孔から外れる形態とともに、外れ状態を報知する報知機構を設けて、構成してもよい。
例えば、このような報知機構は、係止脚が係止孔から外れる際に係止孔の周縁に当接する当接音を発生させることにより、構成できる。そして、このような構成では、係止脚が係止孔から外れた形態の他に、作業者が、音によっても、エアバッグの捩れを認識できるため、一層、捩れを把握できて、確実に、捩れを直してエアバッグをボディ側に取り付けることができる。
また、係合状態での雄型係合部と雌型係合部との当接面の少なくとも一方に、周囲と異なった色で彩色させた彩色部を配設し、報知機構は、係止脚が係止孔から外れた際に彩色部を露出させることにより、構成してもよい。この場合にも、係止脚が係止孔から外れた形態の他に、作業者は、目立つ彩色部を目視できて、一層、捩れを容易に把握できて、確実に、捩れを直してエアバッグをボディ側に取り付けることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1に示すように、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ20を、展開膨張完了時に、車両Vの窓(サイドウィンド)W(W1・W2)を覆い可能に、窓W1,W2の上縁側の周縁、すなわち、フロントピラー部FPからルーフサイドレール部RRを経てリヤピラー部RPの上方付近までの範囲に、折り畳んで収納させている。なお、この車両Vは、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に、略上下方向に沿って配設される一つの中間ピラー部CPを配設させ、展開膨張完了時のエアバッグ20は、窓W1,W2とともに、中間ピラー部CPの中間ピラーガーニッシュ7の車内側も、覆うように、構成されている。
頭部保護エアバッグ装置Mは、図1に示すように、エアバッグ20、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するインフレーター10、取付ブラケット11,15、取付ボルト12,16、及び、折り畳まれエアバッグ20を収納するケース35(35F,35B)、を備えて構成されている。折り畳まれたエアバッグ20、インフレーター10、及び、ケース35は、車両Vへの搭載時に、車内側をエアバッグカバー18に覆われて収納されている。エアバッグカバー18は、実施形態の場合、フロントピラー部FPの車内側を覆うフロントピラーガーニッシュ5の下縁5aとルーフサイドレール部RRの車内側を覆うルーフヘッドライニング6の下縁6aとから構成されている。
フロントピラーガーニッシュ5とルーフヘッドライニング6は、中間ピラーガーニッシュ7やリヤピラーガーニッシュ8とともに、合成樹脂製として、図示しない取付手段によって、フロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRにおけるボディ1側の部材であるインナパネル2の車内側に、取り付けられている。そして、これらの下縁5a,6aから構成されるエアバッグカバー18は、展開膨張時のエアバッグ20を突出可能に、エアバッグ20に押されて、下縁5a,6a側を車内側に開くように、構成されている(図2の二点鎖線参照)。
インフレーター10は、略円柱状とされて、先端(前端)側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口が、配設されている。そして、このインフレーター10は、ガス吐出口付近を含めた先端付近をエアバッグ20の接続口部26に挿入させ、接続口部26の後端付近に外装されるクランプ13を利用して、エアバッグ20の接続口部26に連結されている。また、インフレーター10は、インフレーター10を保持する取付ブラケット11と、取付ブラケット11をボディ1側のインナパネル2に固定するための取付ボルト12と、を利用して、インナパネル2に取り付けられている。
エアバッグ20は、図3に示すように、ポリアミド糸やポリエステル糸等を使用した袋織りによって形成され、膨張用ガスGを流入させて車内側壁部21aと車外側壁部21bとを離すように膨張するガス流入部21と、車内側壁部21a、車外側壁部21b相互を結合させるように形成されて、膨張用ガスGを流入させない非流入部28と、を備えて構成されている。ガス流入部21は、保護膨張部22、ガス供給路部25、及び、接続口部26、を備えて構成され、非流入部28は、周縁部29、取付部30、板状部31,32、及び、区画部33、を備えて構成されている。
ガス流入部21の保護膨張部22は、エアバッグ20の展開膨張完了時に、前席の側方の窓W1を覆う前保護部23と、後席の側方の窓W2を覆う後保護部24と、を備えている。また、ガス供給路部25は、エアバッグ20の上縁20a側で接続口部26から前方側に延びて、前保護部23と後保護部24とに接続口部26からの膨張用ガスGを供給できるように配設されている。接続口部26は、エアバッグ20の上縁20a側の後端側に配置されて、インフレーター10からの膨張用ガスGを保護膨張部22内に導入できるように、配設されている。
そして、前保護部23と後保護部24とは、膨張時のエアバッグ20が、前後方向の幅寸法を狭め、また、厚さを規制して前後方向に延びる板形状を維持できるように、区画部33と板状部31とによって区画されて前後方向に並設される複数のセル22a、を配設させて、構成されている。各セル22aは、上端をガス供給路部25に連通させて、上下方向に棒状に延びるように、配設されている。実施形態の場合、前保護部23では、四つのセル22aが並設され、後保護部24では、三つのセル22aが並設されている。
非流入部28の周縁部29は、ガス流入部21の外周縁に配置されている。板状部31は、ガス供給路部25の下方における前保護部23と後保護部24との間に位置して、略長方形板状とし、また、板状部32は、エアバッグ20の前端側に配置される三角板状としている。これらの板状部31,32は、エアバッグ20の全体形状を確保するとともに、膨張用ガスGを流入させる部位の容積を減らして、エアバッグ20の膨張開始から膨張完了前の時間を極力短くするために配設されている。各セル22a間に配設される区画部33は、略T字形状としたり、周縁部29から延びる横置きF字形状として、配設されている。
また、取付部30は、板状部32を含めたエアバッグ20の上縁20a側に、上方へ突出するように、複数、配置されて、取付ボルト16を利用してエアバッグ20をインナパネル2に止めるための取付孔30aを備えて、構成されている。各取付部30は、当板としての板金製の取付ブラケット15が取り付けられて、取付ブラケット15と共に、取付孔15a,30aを貫通する取付ボルト16を利用して、インナパネル2に取り付けられることなる(図2参照)。なお、取付部30と取付ブラケット15には、取付孔30a,15aの周囲に、ケース35の取付片部38に設けられた係止突起38bを貫通させるための貫通孔30b,15bが2つずつ形成されている(図2,10参照)。また、各取付ボルト16は、インナパネル2の取付孔3に設けられたナット4に螺合して、各取付部30を、取付ブラケット15やケース35の取付片部38とともに、車両Vのボディ1側のインナパネル2に対して、取り付けることとなる。
ケース35は、図1に示すように、エアバッグ20の折り畳まれた長尺状の長手方向に沿って配設され、実施形態の場合、図4,9に示すように、折り畳まれたエアバッグ20の前保護部23を収納するケース35Fと後保護部24を収納するケース35Bとの二つが使用されている。各ケース35(35F,35B)は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成され、図2,6,8に示すように、天井壁36aと、天井壁36aの車内側Iと車外側Oの両縁から下方に延びる側壁36b,36cとを備える断面逆U字形状として、折り畳まれたエアバッグ20を収納可能な本体部36を有して、構成されている。本体部36の天井壁36aにおける車外側Oの縁付近には、上方へ延びる複数の取付片部38が配設されている(図2参照)。各取付片部38は、それぞれ、収納するエアバッグ20の各取付部30に対応する位置に配置され、その元部側の車内側Iの天井壁36aの部位には、各取付部30を上方へ突出させる貫通孔37が形成されている。なお、前部側のケース35Fの前端側は、エアバッグ20の前端側が、布材の量を少なくした三角状の板状部32としており、天井壁36aや側壁36bを設けずに、側壁36cと取付片部38とを配設させて構成されている。
各取付片部38には、図2,4に示すように、エアバッグ20の取付部30や取付ブラケット15に対応するように、取付ボルト16を貫通させる挿通孔38aと、挿通孔38aの周囲の前後に配置されて、車内側Iに突出する2つの円柱状の係止突起38bと、が配設されている。さらに、各取付片部38の上縁側の前後の両角の部位には、車内側Iに突出して下方へ反転するように、断面L字状の規制片38cが配設されている。これらの取付片部38には、折り畳まれたエアバッグ20を本体部36に収納させた状態で、貫通孔37を経て、取付部30が車内側面38dに配置され、その際、各取付部30の各貫通孔30bには、係止突起38bが貫通される(図2参照)。そして、各取付部30の車内側Iの面において、各規制片38cに係止させ、かつ、各貫通孔15bに係止突起38bを貫通させて、取付ブラケット15を取付部30の車内側Iの面に当てるように配置させれば、各取付部30を、取付ブラケット15と取付片部38との間で挟持させて、ケース35の各取付片部38に取り付けることができる。
そして、前後のケース35F,35Bの間には、図4に示すように、ケース35F,35B相互を連結する連結片40が配設されている。連結片40は、帯部41の板厚方向tDに沿って、一方のケース35に対して他方のケース35側を、ケース35の断面逆U字状の開口36d側である下方側に、折り曲げ可能として、ケース35F,35B相互を連結するとともに、ケース35F,35B間でのエアバッグ20の捩れた状態での車両Vのボディ1側への誤組付を防止可能な誤組付防止手段PMを備えて、構成されている。
そして、実施形態の連結片40は、図5〜8に示すように、隣接する一方のケース35Bに配設される係止脚44を備えた雄型係合部42、他方のケース35Fに配設される係止脚44を係止可能な係止孔50を有した雌型係合部48、及び、雄型係合部42若しくは雌型係合部48の少なくとも一方側(実施形態では雄型係合部42側)と雄型係合部42若しくは雌型係合部48を配設させたケース35(実施形態では後部側のケース35B)とを連結する曲げ可能な帯部41、を備えて構成されている。さらに、実施形態の場合、帯部41は、後部側のケース35Bの前端側の天井壁36aから前方側に延びて、車内側から見て逆U字状に屈曲して、前端に雄型係合部42を配設させている。この帯部41は、車内外方向の断面では、車内外方向に沿って長辺を配置させた長方形とした帯状に形成されて、ケース35の断面逆U字状の開口36d側である下方側に、折り曲げ可能としている(図9参照)。なお、雌型係合部48は、実施形態の場合、前部側のケース35Fの天井壁36aの後縁に配設されている。
そして、実施形態の場合、連結片40に設けられる誤組付防止手段PMは、ケース35F,35B間でのエアバッグ20の捩れとともに、連結片40(実施形態の場合、帯部41)を捩れ可能に形成することにより、連結片40の捩れを検知可能な捩れ検知手段TDとして、構成されている。さらに、実施形態の捩れ検知手段TDは、連結片40を、帯部41を含めて、伸びを抑えた合成樹脂材料から形成して、連結片40の捩れ時にケース35F,35B間の離隔距離SLを短縮させる距離短縮機構TDRとして、構成されている(図10参照)。
さらに、実施形態の場合、捩れ検知手段TDとして、連結片40には、ケース35F,35B間でのエアバッグ20の捩れとともに連結片40の帯部41を捩った際に、係止孔50から係止脚44が外れる外れ機構TDDが、併設されている(図11参照)。
そして、実施形態の場合、雌型係合部48は、図5,6に示すように、ケース35Fの天井壁36aの後端上面に、上方に延びる略長方形板状の基板部49を設けるとともに、基板部49に、前後方向に貫通する長方形の開口の係止孔50を設けて、形成されている。基板部49の車内側Iと車外側Oとの両縁には、天井壁36aに連結される三角板状の補強リブ51が形成されている。また、実施形態の場合、係止孔50は、その開口の長方形の長辺50a側を、補強リブ51,51と平行となる方向(実施形態の場合、上下方向)から斜めに略45度回転させるようにずらして、配設されている。
また、雄型係合部42は、図7,8に示すように、ケース35Bの天井壁36aの前端から前方に延びる帯部41の前端に、上方に延びる略長方形板状の基板部43を設けるとともに、基板部43の前面側に、前方に延びる係止脚44を設けて、形成されている。係止脚44は、線対称的に設けた二本の鉤片部45によって形成されている。鉤片部45は、基板部43から直交方向に突設される四角柱状の軸部45aと、軸部45aの先端に設けられる係止頭部45bと、から構成されている。二本の鉤片部45は、図12に示すように、先端の係止頭部45bを、軸部45a相互の対向方向と直交する方向から見て、略三角形状に軸部45aから張り出すように配設させて、形成されている。また、対向する軸部45a,45aは、図7,12に示すように、基板部43側の元部側で、相互に接近する撓み時の弾性変形時の応力を高めるように、薄肉板状の連結リブ46を設けて、相互に連結されている。
そして、実施形態の場合、帯部41は、連結片40の捩れ時にケース35F,35B間の離隔距離SLを短縮させる距離短縮機構TDRとして、構成されるように、逆U字状の屈曲部40aを平らに伸ばすように変形できるものの、屈曲部40aの伸び以外に、帯部41自体の伸びが抑えることができる板厚tとして、設定されている(図8,10参照)。
また、係止脚44の係止孔50への係止力は、図11のA〜Cに示すように、ケース35F,35Bが、ケース35F,35Bに収納したエアバッグ20とともに、相対的に、前後方向に沿った長手方向の軸心の回りに、360°程度回転して、ケース35F,35B間の離隔距離SLが、短い離隔距離SSと短くなった際、取付部30を適正な配置位置に配置させるように、ケース35F,35B間の離隔距離SSを適正な離隔距離SLに伸ばす引張り力の作用時、図11のCの二点鎖線や図11のDに示すように、係止脚44が係止孔50から外れるように、設定されいる。そして、この係止孔50から係止脚44が外れる外れ機構TDDが、捩れ検知手段TDの一つを構成するように、構成されている。
さらに、実施形態の場合、対向する鉤片部45を、連結リブ46を設けて連結して、相互に接近する撓み時の弾性変形時の応力を高めている。そのため、係止脚44が係止孔50から外れる際、係止頭部45bが、係止孔50の内周縁49aに当たり(図12のCの二点鎖線と実線参照)、音が発生するように構成されている。すなわち、実施形態の場合、係止脚44の係止孔50から外れる機構TDDが、係止脚44が係止孔50から外れる形態とともに、外れ状態を報知する報知機構IMとして、係止頭部45bが係止孔50の内周縁49aに当接する当接音を発生させる機構を具備して、構成されている。
この頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへ搭載する工程の概略を説明すると、まず、図3のAに示すように、エアバッグ20を非膨張状態の平らに展開した状態から、上縁20aと平行な折目Cを付けて、下縁20b側が上縁20a側に接近するように略上下方向に折り重ねる蛇腹折りにより、折り畳み、その後、図3のBに示すように、エアバッグ20の周囲に、破断可能なラッピング材53を巻き付ける。ついで、折り畳まれたエアバッグ20の前保護部23のエリアをケース35Fの本体部36に収納するとともに、後保護部24のエリアをケース35Bの本体部36に収納させ、貫通孔37を挿通させる等して、各取付部30を所定の取付片部38の車内側面38dに配置させる。その際、各取付部30の貫通孔30bには、係止突起38bを貫通させる(図2参照)。さらに、各取付部30の車内側Iの面において、各規制片38cに係止させ、かつ、各貫通孔15bに係止突起38bを貫通させて、取付ブラケット15を取付部30の車内側Iの面に当てるように配置させて、各取付部30を、取付ブラケット15と取付片部38との間で挟持させつつ、ケース35F,35Bの各取付片部38に取り付ける。さらに、接続口部26に、取付ブラケット11を取付済みのインフレーター10を挿入して、クランプ13により、接続口部26とインフレーター10とを連結すれば、エアバッグ組付体AMを形成できる(図9参照)。
ついで、図9の二点鎖線から実線に示すように、連結片40の帯部41の部位で、曲げれば、エアバッグ組付体AMをコンパクトにすることができ、さらに適宜、運搬用容器や包装紙に入れて、車両Vへ搭載するまで、嵩張らずに、保管や運搬等を行なうことができる。
そして、頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載時には、エアバッグ組付体AMの折り曲げ状態を直して、各取付ブラケット11,15を、所定のインナパネル2の位置に配置させて、取付ボルト12,16を使用して、所定のインナパネル2の位置に固定すれば、エアバッグ組付体AMを車両Vに組み付けることができる。その後、インフレーター10に、インフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線するとともに、フロントピラーガーニッシュ5、ルーフヘッドライニング6、中間ピラーガーニッシュ7、及び、リヤピラーガーニッシュ8を、ボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載することができる。
車両Vへの搭載後、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mが作動して、インフレーター10が膨張用ガスGをエアバッグ20に供給すれば、エアバッグ20は、ガス供給路部25や複数のセル22aに膨張用ガスGを流入させ、エアバッグカバー18を押し開いて下方へ展開し、図1の二点鎖線に示すように、窓W1,W2や中間ピラー部CPの車内側を覆うように、展開膨張を完了させることなる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、車両Vへの搭載時、エアバッグ組付体AMを折り曲げた状態から伸ばし、取付ブラケット15や取付片部38とともに、取付部30を利用して、エアバッグ組付体AMを車両Vに搭載する際、ケース35F,35B間を連結する連結片40による誤組付を防止可能な誤組付防止手段PMにより、エアバッグ20におけるケース35F,35B間での捩れた状態での車両Vへの取り付けを防止できる。
すなわち、実施形態の場合、誤組付防止手段PMとして、ケース35F,35B間でのエアバッグ20の捩れとともに、連結片40の帯部41を捩れ可能に形成して、エアバッグ20の捩れを検知可能な捩れ検知手段TDを構成する距離短縮機構TDRを具備している。この距離短縮機構TDRでは、連結片40の帯部41が伸びを抑えるように所定の材料を使用しかつ所定の板厚tで形成されて、連結片の帯部41の捩れ時に、図10のA,Bに示すように、ケース35F,35B間の離隔距離SLを短縮させることができるため、連結片40の帯部41がエアバッグ20とともに捩れた際、ケース35F,35B間の離隔距離SLが、短い離隔距離SSと短くなり、ケース35F側をボディ1側に取り付けた後では、ケース35Bの部位に配置させたボディ1側への取付部30や取付ブラケット15が、適正位置に配置されずにずれることから、ずれた位置では、取付ボルト16を取付孔15a,30aを経てインナパネル2の取付孔3に挿入不能となって、ずれた取付ブラケット15をボディ1側に取り付けること自体が行えず、捩れた状態でボディ1側に取り付けるエアバッグ20の誤組付を、防止することができる。
勿論、連結片40は、曲げ可能としていることから、図9に示すように、エアバッグ20は、ケース35F,35Bに収納した状態で、ケース35F,35B間で折り曲げることができ、コンパクトに運搬できる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、折り畳んだエアバッグ20を複数に分割されたケース35F,35Bに収納して折り曲げて運搬可能としていても、誤組付防止手段PMにより、捩って車両Vに搭載することを防止できる。
さらに、実施形態の場合、誤組付防止手段PMを構成する捩れ検知手段TDとして、ケース35F,35B間でのエアバッグ20の捩れとともに連結片40を捩った際に、係止孔50から係止脚44が外れる外れ機構TDDを具備している。すなわち、図11のA〜Cに示すように、ケース35F,35Bが、ケース35F,35Bに収納したエアバッグ20とともに、相対的に、前後方向に沿った長手方向の軸心の回りに、360°程度回転して、ケース35F,35B間の離隔距離SLが、短い離隔距離SSと短くなった際、ケース35F側をボディ1側に取り付けた後では、ケース35Bの部位に配置させたボディ1側への取付部30や取付ブラケット15が、適正位置に配置されずにずれることから、その取付部30や取付ブラケット15を適正な配置位置に配置させるように、図11のCの二点鎖線に示すように、ケース35F,35B間の離隔距離SSを適正な離隔距離SLに伸ばす引張り力TFの作用時、係止脚44が係止孔50から外れるように、設定されて、この係止孔50から係止脚44が外れる。この場合には、図11のDに示すように、外れ機構TDDにおける係止脚44が係止孔50から外れる形態を目視して、エアバッグ20の捩れを検知できるため、捩れを直して、エアバッグ20をボディ側に取り付けることができる。
なお、実施形態では、誤組付防止手段PMの捩れ検知手段TDとして、連結片40の捩れ時にケース35F,35B間の離隔距離SLを短縮させる距離短縮機構TDRを設けている。実施形態の距離短縮機構TDRでは、ケース35F,35Bが、ケース35F,35Bに収納したエアバッグ20とともに、相対的に、前後方向に沿った長手方向の軸心の回りに、360°回転する際、離隔距離SLから短い長さの離隔距離SSとなる場合、帯部41の幅寸法BW(図7参照)が小さければ、捩れによる収縮量を小さくすることから、その離隔距離SSは大きく、帯部41の幅寸法が大きければ、捩れによる収縮量を大きくするため、その離隔距離SSは小さくなる。ちなみに、ケース35F,35Bを相対的に捩る際、エアバッグ20も捩れるが、そのエアバッグ20の捩れは連結片40を間にした前後両側の取付部30,30間での長いスパンでの捩れとなり、ケース35F,35B間の離隔距離SSの変動に対しては、エアバッグ20自体の捩れは影響を与え難い。そのため、離隔距離SSの寸法調整のために、適宜、運搬時の曲げ可能な寸法の板厚tを考慮して、幅寸法BWを10〜30mm程度の範囲内で、設定すればよい。なお、実施形態では、板厚tは、破断強度と曲げ強度とを考慮した0.5〜1,5mmの範囲内の0.8mmとして、幅寸法BWを20mmとしている。
また、ケース35F,35Bを相対的に360°捩る際、帯部41の幅寸法BWを大きくして離隔距離SSを短くする際、その捩る際の荷重は大きくなる。その際、エアバッグ20自体は、連結片40付近で360°捩れても、前後方向の長さ寸法はあまり短くならない。すなわち、ケース35F、35B間の離隔距離SSが短くなる際、エアバッグ20が、離隔距離SSを短くする力に対向して、基板部43,49を相互に離隔するように押圧し、係止脚44を係止孔50から外す動作を確保可能となり、幅寸法BWの設定により、帯部41自体によって、係止孔50から係止脚44を外す外れ機構TDDを構成することも可能となる。
さらに、実施形態の場合、この外れ機構TDDは、係止脚44が係止孔50から外れる形態とともに、当接音を発生して外れ状態を報知する報知機構IMを具備している。すなわち、図12のA,Bに示すように、係止脚44が係止孔50から抜ける際に、係止脚44の対向する鉤片部45が相互に接近するように撓み、そして、図12のCの二点鎖線から実線に示すように、各鉤片部45の係止頭部45bが、係止孔50から抜ける際、係止頭部45b,45bが、係止孔50の内周縁49aに当たり、音が発生する。特に、実施形態の場合、軸部45a相互が、連結リブ46を設けて連結されて、相互に接近する撓み時の弾性変形時の応力を高めているため、係止頭部45b,45bが係止孔50の内周縁49aに当たる際、大きな音量として、当接音を発生できる。その結果、実施形態の場合、係止脚44が係止孔50から外れた形態の他に、作業者は、音によっても、エアバッグ20の捩れを認識できるため、一層、捩れを把握できて、確実に、捩れを直してエアバッグ20をボディ1側に取り付けることができる。
なお、報知機構IMとしては、図13に示すように、係合状態での雄型係合部42と雌型係合部48との当接面42a,48aの少なくとも一方に、周囲と異なった色で彩色させた彩色部42b,48bを配設し、報知機構IMとして、係止脚44が係止孔50から外れた際に彩色部42b,48bを露出させることにより、構成してもよい。この場合にも、係止脚44が係止孔50から外れた形態の他に、作業者は、目立つ彩色部42b,48bを目視できて、一層、捩れを容易に把握できて、確実に、捩れを直してエアバッグ20をボディ1側に取り付けることができる。なお、図例の場合には、雄型係合部42と雌型係合部48との基板部43,49の相互の対向面を当接面42a,48aとして、ともに、周囲の素材の色である黒色より目立つ黄色の彩色部42b,48bを設けて、構成している。勿論、このような彩色部を設けた当接面は、雄型係合部42と雌型係合部48との一方側だけに設けるようにしてもよい。
さらに、誤組付防止手段PMとしては、図14,15に示すように、連結片40Aの捩れを防止可能に、連結片40Aに設けた捩れ規制手段TRにより、構成してもよく、この場合には、連結片40A自体が、ケース35F,35Bの長手方向の前後方向に沿う軸心の軸回り方向に、一回転するような角度まで、捩れないことから、エアバッグ20のケース35F,35B間の捩れを防止できる。実施形態の場合、捩れ規制手段TRは、連結片40Aの曲げを可能とするように、連結片40Aの帯部41Aの板厚tAを薄くし、かつ、ケース35F,35B間の連結方向と直交する方向に沿うリブ41aを、ケース35F,35B間の連結方向に沿って複数並設させれば、構成できる。そして、このような構成の連結片40Aの帯部41Aでは、曲げ可能でかつ捩れ不能として、構成できる。なお、捩れ規制手段TRでは、エアバッグ20のケース35F,35B間の捩れが、ケース35F,35Bの長手方向の前後方向に沿う軸心の軸回り方向に、一回転できなければよく、すなわち、一回転分捩れて、エアバッグ20の取付部30がボディ1側に固定できる自体を招くことができなければよい。そして逆に、捩れが全くできないような剛性を連結片40Aに与えては、連結片40Aの板厚方向tDに沿う方向での曲げを円滑に確保し難く、好ましくない。
そしてさらに、捩れ規制手段TRは、リブ41aを設けなくとも、曲げ可能な範囲で、ねじりこわさを高めるように、例えば、図7に示す連結片40の幅寸法BWと板厚tとを大きくして、構成してもよい。
なお、図14,15に示す捩れ規制手段TRを備えた連結片40Aでは、係止脚44と係止孔50とを設けるような雄型係合部42や雌型係合部48を設けなくとも、帯部41Aだけで連結片40Aを構成し、ケース35F,35B間を帯部41Aだけで連結して、ケース35F,35Bと帯部41Aとを一体成形してもよい。この構成でも、帯部41Aを板厚方向tDに沿って曲げて、エアバッグ20を収納したケース35F,35B間で折り曲げることができ、折り畳んだエアバッグ20をケース35F,35Bに収納させた状態で、コンパクトに運搬できる。
さらに、距離短縮機構TDRだけからなる捩れ検知手段TDから、誤組付防止手段PMを構成する場合にも、実施形態の係止脚44と係止孔50とを設けるような雄型係合部42や雌型係合部48を設けなくとも、帯部41だけで連結片40を構成し、ケース35F,35B間を帯部41だけで連結して、ケース35F,35Bと帯部41とを一体成形してもよい。勿論、この構成でも、帯部41を板厚方向tDに沿って曲げて、エアバッグ20を収納したケース35F,35B間で折り曲げることができ、折り畳んだエアバッグ20をケース35F,35Bに収納させた状態で、コンパクトに運搬できる。
なお、エアバッグ20を収納したケース35F,35B間で折り曲げる方向は、実施形態の場合、図9に示すように、帯部41の板厚方向tDに沿って、ケース35F,35Bの本体部36の開口36d,36d相互を接近させるように曲げたが、帯部41の板厚方向tDに沿って、逆方向に折り曲げて、運搬しても良い。
そして、帯部41,41Aは、ケース35F,35Bの天井壁36a側に配設せずに、側壁36b,36c側に配設してもよく、その場合にも、帯部41,41Aの板厚方向tDに沿って帯部41,41Aを折り曲げ可能に構成すればよい。
また、実施形態では、帯部41を雄型係合部42側だけに配設したが、帯部41Aも含めて、雌型係合部48側とケース35Fとを連結するように配設したり、あるいは、雄型係合部42,雌型係合部48と各ケース35F,35Bとの間に、共に、帯部41を配設してもよい。
さらに、エアバッグ20を収納するケース35の数は、3つ以上としてもよく、そして、それらのケース35の間に、連結片40を設ければよい。
本発明の一実施形態における頭部保護エアバッグ装置の車両への搭載状態を示す車内側から見た図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の搭載状態における概略拡大縦断面図であり、図1のII−II部位に対応する。 実施形態のエアバッグを平らに展開した状態から折り畳んだ状態を示す図である。 実施形態に使用するケースの正面図である。 実施形態に使用するケースの雌型係合部付近を示す部分正面図である。 実施形態に使用するケースの雌型係合部付近を示す側面図である。 実施形態に使用するケースの雄型係合部付近を示す側面図である。 実施形態に使用するケースの雄型係合部付近を示す部分正面図である。 実施形態のエアバッグ組付体を折り曲げる状態を示す図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の連結片における距離短縮機構の作動を説明する図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の連結片における外れ機構の作動を説明する図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置の連結片における報知機構の作動を説明する図である。 他の実施形態の報知機構の作動を説明する図である。 他の実施形態の連結片における捩れ規制手段を示す図である。 図14に示す連結片の帯部の部分拡大斜視図である。
符号の説明
20…エアバッグ、
30…取付部、
35・35F・35B…ケース、
40・40A…連結片、
41・41A…帯部、
42…雄型係合部、
42a・48a…当接面、
42b・48b…彩色部、
44…係止脚、
48…雌型係合部、
50…係止孔、
PM…誤組付防止手段、
TR…捩れ規制手段、
TD…捩れ検知手段、
TDR…距離短縮機構、
TDD…外れ機構、
IM…報知機構、
W(W1・W2)…窓、
V…車両、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (8)

  1. 展開膨張時に車両の窓を覆うエアバッグが、折り畳まれた長尺状の長手方向に沿って配設される複数の合成樹脂製のケースに収納されて、該ケースとともに、前記各ケースの部位に配置された前記エアバッグの取付部を、前記窓の上縁側に沿って、車両のボディ側に取り付けることにより、車両に搭載される頭部保護エアバッグ装置であって、
    隣接する前記ケースが、曲げ可能な連結片で連結されて、折り畳まれた前記エアバッグが、前記ケースに収納された状態とし、かつ、前記連結片を曲げて、車両搭載前に、折り曲げて運搬可能とし、
    前記連結片が、折り曲げ状態の前記エアバッグを伸ばして前記各取付部を前記ボディ側に取り付ける際に、前記ケース間での前記エアバッグの捩れた状態での誤組付を防止可能な誤組付防止手段を備えて、構成されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記誤組付防止手段が、前記連結片の捩れを防止可能に、前記連結片に設けられた捩れ規制手段としていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記誤組付防止手段が、前記ケース間での前記エアバッグの捩れとともに、前記連結片を捩れ可能に形成することにより、前記連結片の捩れを検知可能な捩れ検知手段としていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 前記捩れ検知手段が、前記連結片を伸びを抑えた材料から形成して、前記連結片の捩れ時に前記ケース間の離隔距離を短縮させる距離短縮機構として、構成されていることを特徴とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  5. 前記連結片が、隣接する一方の前記ケースに配設される係止脚を備えた雄型係合部、他方の前記ケースに配設される前記係止脚を係止可能な係止孔を有した雌型係合部、及び、前記雄型係合部若しくは前記雌型係合部の少なくとも一方側と前記雄型係合部若しくは前記雌型係合部を配設させた前記ケースとを連結する曲げ可能な帯部、を備えて構成され、
    前記捩れ検知手段が、前記ケース間での前記エアバッグの捩れとともに前記連結片を捩った際に、前記係止孔から前記係止脚が外れる外れ機構として、構成されていることを特徴とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  6. 前記外れ機構が、前記係止脚が前記係止孔から外れる形態とともに、外れ状態を報知する報知機構を備えていることを特徴とする請求項5に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  7. 前記報知機構が、前記係止脚が前記係止孔から外れる際に前記係止孔の周縁に当接する当接音を発生させることにより、構成されていることを特徴とする請求項6に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  8. 係合状態での前記雄型係合部と前記雌型係合部との当接面の少なくとも一方に、周囲と異なった色で彩色させた彩色部が配設され、前記報知機構が、前記係止脚が前記係止孔から外れた際に前記彩色部を露出させることにより、構成されていることを特徴とする請求項6に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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