JP2008183209A - 車両用シート装置 - Google Patents

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義孝 不破本
Kazushi Saijo
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Abstract

【課題】着座乗員の冷え性を緩和して、着座乗員に対し、より快適な車室空間を提供する。
【解決手段】車両用シート16のシートバック20には、着座乗員の肩甲骨をそれぞれ支持する部位に一対の第一ヒータ部30が設けられ、着座乗員の胸椎を挟んだ両側を支持する部位、腰椎を挟んだ両側を支持する部位、及び、仙骨を支持する部位に第二ヒータ部32が設けられている。この構成によれば、着座乗員における心臓の背面側の部位が温められることを確実に抑制しつつ、着座乗員にとって冷え性を緩和するために最適とされる部位を温めることができる。これにより、着座乗員にのぼせ感を生じさせることなく着座乗員の冷え性を緩和することができるので、着座乗員に対し、より快適な車室空間を提供することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シート装置に係り、特に、シートバックにヒータを備えて構成された車両用シート装置に関する。
従来、着座乗員の腰痛や肩こり等の症状を改善するための装置としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、血行改善機能付き車両用シートの例が開示されている。この特許文献1に記載の例では、シート本体内に導電コイル及び発振器が内蔵されており、この導電コイル及び発振器を作動させることで着座乗員の血行障害が発生するおそれのある部位に向けて超低周波微小交流磁界を印加することができるように構成されている。そして、このようにして、着座乗員の血行障害が発生している部位に超低周波微小交流磁界を作用させることで、血行障害改善及び血行増進等を促して着座乗員の腰痛や肩こり等を予防、回復することができるようになっている。
また、車両用シートにヒータを備えた装置としては、次のものが知られている(例えば、特許文献2参照)。例えば、特許文献2には、シートヒータの例が開示されている。この特許文献2に記載の例では、車両用シートに複数のシートヒータが設けられており、この複数のシートヒータ毎に発熱量を異ならせることができるように構成されている。そして、着座乗員の人体が接触する部位に応じて各シートヒータの発熱量を設定することで、全体の発熱量としては少なくても十分な暖かさを速やかに感じることができるようになっている。
特開2005−247097号公報 特開2004−55219号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2に記載の車両用シートの例では、着座乗員の冷え性を緩和することについては全く考慮されていない。従って、着座乗員の冷え性を緩和して、着座乗員に対しより快適な車室空間を提供するためには改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、着座乗員の冷え性を緩和して、着座乗員に対し、より快適な車室空間を提供することが可能な車両用シート装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用シート装置は、シートバックを備えた車両用シートと、前記シートバックのシート上下方向上側の部位におけるシート幅方向中央部を挟んだ両側に設けられた一対の第一ヒータ部と、前記シートバックのシート幅方向中央部で前記一対の第一ヒータ部に対しシート上下方向下側の部位に設けられた第二ヒータ部と、を備えることを特徴とする。
なお、本発明において、シート上下方向とは、車両用シートに着座した乗員を基準にした場合に、この着座乗員の上下方向に相当する。また、シート幅方向とは、車両用シートに着座した乗員を基準にした場合に、この乗員の左右方向に相当する。
また、本発明における着座乗員とは、本発明の車両用シート装置が使用される国又は地域等の標準的な体格を有する者に相当する。
請求項1に記載の車両用シート装置では、一対の第一ヒータ部及び第二ヒータ部が発熱すると、車両用シートに着座する乗員の所定の部位が温められる。このとき、シートバックのシート上下方向上側の部位に設けられた一対の第一ヒータ部は、シート幅方向中央部を挟んだ両側に設けられており、第二ヒータ部は、シートバックのシート幅方向中央部に設けられているが、一対の第一ヒータ部に対しシート上下方向下側の部位に設けられている。この構成によれば、例えば、着座乗員における心臓の背面側の部位が温められることを抑制しつつ、着座乗員における心臓の背面側の部位を除く部位を温めることができる。これにより、着座乗員にのぼせ感を生じさせることなく着座乗員の冷え性を緩和することができるので、着座乗員に対し、より快適な車室空間を提供することが可能となる。
請求項2に記載の車両用シート装置は、請求項1に記載の車両用シート装置において、前記一対の第一ヒータ部は、前記シートバックにおける着座乗員の肩甲骨をそれぞれ支持する部位に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の車両用シート装置では、一対の第一ヒータ部が発熱すると、着座乗員における肩甲骨の位置する部位が温められる。従って、着座乗員にとって冷え性を緩和するために最適とされる部位を温めることができる。これにより、着座乗員の冷え性を確実に緩和することが可能となる。
しかも、シートバックのシート上下方向上側の部位に設けられた一対の第一ヒータ部は、シートバックにおける着座乗員の肩甲骨をそれぞれ支持する部位に設けられている。このため、着座乗員における心臓の背面側の部位が温められることを確実に抑制することができる。これにより、着座乗員にのぼせ感を生じさせることを確実に防止することが可能となる。
請求項3に記載の車両用シート装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両用シート装置において、前記第二ヒータ部は、前記シートバックにおける着座乗員の仙骨を支持する部位を含むように設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の車両用シート装置では、第二ヒータ部が発熱すると、着座乗員における仙骨の位置する部位が温められる。従って、着座乗員にとって冷え性を緩和するために最適とされる部位を温めることができる。これにより、着座乗員の冷え性を確実に緩和することが可能となる。
請求項4に記載の車両用シート装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用シート装置において、前記第二ヒータ部は、前記シートバックにおける着座乗員の胸椎を挟んだ両側を支持する部位及び腰椎を挟んだ両側を支持する部位の少なくとも一方の部位を含むように設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の車両用シート装置では、第二ヒータ部が発熱すると、着座乗員における胸椎を挟んだ両側の部位及び腰椎を挟んだ両側の部位の少なくとも一方の部位が温められる。従って、着座乗員にとって冷え性に加えて例えば腰痛を緩和するために最適とされる部位を温めることができる。これにより、着座乗員に対し、さらにより快適な車室空間を提供することが可能となる。
以上詳述したように、本発明によれば、一対の第一ヒータ部及び第二ヒータ部によって着座乗員の所定の部位を温めることによって、着座乗員の冷え性を緩和して、着座乗員に対し、より快適な車室空間を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の全体構成が示されている。なお、図1において示される矢印X、矢印Y、矢印Zは、車両用シート装置10に設けられた車両用シート16のシート幅方向外側、シート前後方向前側、シート上下方向上側をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10は、スイッチ12と、制御回路14と、車両用シート16と、を主要な構成として備えている。
スイッチ12は、例えば、車両用シート16やインストルメントパネルに一体的に設けられ、乗員の操作に応じて起動信号と停止信号を出力可能な構成とされている。
制御回路14は、車両の適宜位置に配置され、上述のスイッチ12から出力された起動信号を入力した場合には、後述する車両用シート16に設けられた各ヒータに電流を供給し、スイッチ12から出力された停止信号を入力した場合には、各ヒータへの電流供給を停止する構成とされている。
車両用シート16は、シートクッション18とシートバック20とを備えて構成されている。シートクッション18には、座面部22に中央ヒータ部24が内蔵されており、左右のサイドサポート部26にサイドヒータ部28がそれぞれ内蔵されている。この中央ヒータ部24及びサイドヒータ部28は、いずれも制御回路14から電流が供給された場合にシートクッション18における配置部位のシート表皮を温めることができるように構成されている。
また、シートバック20には、一対の第一ヒータ部30と、第二ヒータ部32とがそれぞれ内蔵されている。一対の第一ヒータ部30は、シートバック20のシート上下方向上側の部位におけるシート幅方向中央部34を挟んだ両側に設けられており、より具体的には、シートバック20における着座乗員の肩甲骨をそれぞれ支持する部位に設けられている。
一方、第二ヒータ部32は、シートバック20のシート幅方向中央部34で一対の第一ヒータ部30に対しシート上下方向下側の部位に設けられており、より具体的には、シートバック20における着座乗員の胸椎を挟んだ両側を支持する部位、腰椎を挟んだ両側を支持する部位、及び、仙骨を支持する部位を含むように設けられている。
この一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32は、いずれも制御回路14から電流が供給された場合にシートバック20における配置部位のシート表皮を温めることができるように構成されている。
ここで、図2,図3を参照しながら、シートバック20における一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32の配置構成についてさらに詳述する。図2には、シートバック20における一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32の配置構成が車両用シート16の背面図により示されている。また、図3には、着座乗員100の骨格と加温効果が認められる各領域との関係を表す説明図が示されている。なお、図2において示される矢印X、矢印Zは、車両用シート16のシート幅方向外側、シート上下方向上側をそれぞれ示しており、図3において示される矢印Up、矢印Rは、着座乗員の上下方向上側、左右方向右側をそれぞれ示している。
先ず、図3を参照しながら、着座乗員100の骨格と加温効果が認められる各領域との関係について説明する。なお、以下の説明において、想定される着座乗員とは、本発明の車両用シート装置10が使用される国又は地域等の標準的な体格を有する者に相当する。
図3に示される領域40,42は、想定される着座乗員100の左右の肩甲骨102の全体を含むものであり、且つ、この各肩甲骨102の形状に合った形状とされている。この領域40,42は、その上側の幅a,bが、想定される着座乗員100の左右の肩甲骨102の上側縁の幅と略同一とされ、その下側の幅c,dが、左右の肩甲骨102の下側縁の幅と略同一とされ、その高さe,fが、おおよそ肩甲骨102の肩甲棘から下角(第7胸椎)までとされている。
また、図3に示される領域44,46は、想定される着座乗員100の胸椎104を挟んだ両側を含むものであり、且つ、この胸椎104の上下方向に沿った形状とされている。この領域44,46は、その外側の幅gが、想定される着座乗員100の左右の肩甲骨102の下角間の幅と略同一とされ、その高さhが、おおよそ胸椎104のうちの第7胸椎から第12胸椎までとされている。
また、図3に示される領域48,50は、想定される着座乗員100の腰椎106を挟んだ両側を含むものであり、且つ、この腰椎106の上下方向に沿った形状とされている。この領域48,50は、その高さiが、おおよそ腰椎106のうちの第2腰椎から第4腰椎までとされている。
また、図3に示される領域52は、想定される着座乗員100の仙骨108の全体を含むものであり、且つ、この仙骨108の形状に合った台形形状とされている。
そして、上述の領域40,42,44,46,48,50,52は、加温された場合に着座乗員100の冷え性を緩和することができる最適な領域とされている。また、領域40,42は、僧帽筋が位置するため、加温された場合に着座乗員100の冷え性に加えて肩こりも緩和することができる最適な領域とされている。また、領域44,46,48,50は、脊柱起立筋が位置するため、加温された場合に着座乗員100の冷え性に加えて腰痛も緩和することができる最適な領域とされている。
なお、図3に示される領域54は、想定される着座乗員100の左右の肩甲骨102間で、心臓の背面側に位置されるものである。この領域54は、心臓の背面側に位置するため、加温された場合に着座乗員100がのぼせを感じる可能性のある領域とされている。
次に、上述の加温効果が認められる各領域と一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32の配置構成との関係について説明する。
一対の第一ヒータ部30は、図2に示される如くシートバック20を背面側から見た場合に、図3に示される領域40,42と略同じ大きさ及び略同じ形状で構成され、且つ、領域40,42と略同じ位置に配置されている。また、第一ヒータ部30は、上述の領域40,42と略同じ大きさ及び略同じ形状で構成されているため、図2に示されるように、着座乗員100の肩甲骨の形状に合わせてシート上下方向上側から下側に向かうに従って幅が狭くなる台形形状とされている。また、第一ヒータ部30は、図2に示される如くシートバック20を背面側から見た場合に、図3に示される領域54(心臓の背面側に位置する領域)を外した位置に配置されている。
また、第二ヒータ部32は、図2に示される如くシートバック20を背面側から見た場合に、図3に示される領域44,46,48,50,52の全てを含む大きさ及び形状で構成され、且つ、この領域44,46,48,50,52の全てを含むように配置されている。また、第二ヒータ部32は、図2に示されるように、シート上下方向上側から下側に向かうに従って幅が狭くなると共にシート上下方向に長手状を成す台形形状とされている。また、第二ヒータ部32の上側縁32Aは、一対の第一ヒータ部30の下側縁30Aとシート幅方向に連続するように配置されており、且つ、その幅が一対の第一ヒータ部30の内側縁30Bの下部間の幅と略同一寸法に設定されている。
次に、上述の一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32の配置構成と、想定される着座乗員100の骨格との関係について説明する。
図2に示される幅寸法w1〜w4及び高さ寸法h1〜h3は、想定される着座乗員100の骨格との関係において、シートバック20における一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32の配置位置を示している。
図2に示される幅寸法w1は、一対の第一ヒータ部30の外側縁30C間の幅であり、想定される着座乗員100の左右の肩甲骨の肩峰間の幅と略同じに設定されている。また、図2に示される幅寸法w2は、一対の第一ヒータ部30の内側縁30Bの上部間の幅であり、想定される着座乗員100の左右の肩甲骨の上角間の幅と略同じに設定されている。また、図2に示される幅寸法w3は、一対の第一ヒータ部30の内側縁30Bの下部間の幅、及び、第二ヒータ部32の上側縁32Aの幅であり、想定される着座乗員100の左右の肩甲骨の下角間の幅と略同じに設定されている。また、図2に示される幅寸法w4は、想定される着座乗員100の仙骨の幅と略同じに設定されている。
また、図2に示される高さ寸法h1は、シートクッション18の座面18Aから一対の第一ヒータ部30の上側縁30Dまでの高さであり、シートクッション18の座面18Aから想定される着座乗員100の左右の肩甲骨の肩甲棘までの高さ(=座位肩峰高)と略同じに設定されている。また、図2に示される高さ寸法h2は、シートクッション18の座面18Aから一対の第一ヒータ部30の下側縁30A、及び、第二ヒータ部32の上側縁32Aまでの高さであり、シートクッション18の座面18Aから想定される着座乗員100の左右の肩甲骨の下角までの高さと略同じに設定されている。また、図2に示される高さ寸法h3は、シートクッション18の座面18Aから第二ヒータ部32の下側縁32Bまでの高さであり、シートクッション18の座面18Aから想定される着座乗員100の仙骨の下側縁までの高さと略同じに設定されている。なお、高さ寸法h3=0として、第二ヒータ部32の下側縁32Bがシートクッション18の座面18Aと同じ高さ位置とされても良い。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の作用及び効果について説明する。
図1に示されるスイッチ12が着座乗員によって操作されると、スイッチ12から制御回路14に起動信号が出力され、制御回路14から車両用シート16に設けられた各ヒータ、すなわち、シートクッション18に設けられた中央ヒータ部24及びサイドヒータ部28と、シートバック20に設けられた一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32に電流が供給される。
中央ヒータ部24、サイドヒータ部28、一対の第一ヒータ部30、及び第二ヒータ部32は、制御回路14から電流が供給されると発熱し、これにより、車両用シート16に着座する着座乗員の所定の部位が温められる。このとき、シートバック20のシート上下方向上側の部位に設けられた一対の第一ヒータ部30は、シート幅方向中央部34を挟んだ両側に設けられており、第二ヒータ部32は、シートバック20のシート幅方向中央部34に設けられているが、一対の第一ヒータ部30に対しシート上下方向下側の部位に設けられている。
この構成によれば、図2に示されるように、着座乗員100における心臓の背面側の部位110が温められることを抑制しつつ、着座乗員100における心臓の背面側の部位110を除く部位を温めることができる。これにより、着座乗員100にのぼせ感を生じさせることなく着座乗員100の冷え性を緩和することができるので、着座乗員100に対し、より快適な車室空間を提供することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10では、一対の第一ヒータ部30が発熱すると、着座乗員100における肩甲骨の位置する部位、胸椎を挟んだ両側の部位、腰椎を挟んだ両側の部位、及び、仙骨の位置する部位がそれぞれ温められる。従って、着座乗員100にとって冷え性を緩和するために最適とされる各部位を温めることができる。これにより、着座乗員100の冷え性を確実に緩和することが可能となる。
しかも、シートバック20のシート上下方向上側の部位に設けられた一対の第一ヒータ部30は、シートバック20における着座乗員100の肩甲骨をそれぞれ支持する部位に設けられている。このため、着座乗員100における心臓の背面側の部位110が温められることを確実に抑制することができる。これにより、着座乗員100にのぼせ感を生じさせることを確実に防止することが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10では、一対の第一ヒータ部30及び第二ヒータ部32によって、僧帽筋が位置する部位及び脊柱起立筋が位置する部位をそれぞれ温めることができる。従って、着座乗員100にとって冷え性に加えてそれぞれ肩こり及び腰痛を緩和するために最適とされる部位を温めることができる。これにより、着座乗員100に対し、さらにより快適な車室空間を提供することが可能となる。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の作用及び効果を比較例との比較によってより明確にする。
図4には、比較例に係る車両用シート装置に設けられた車両用シート116が斜視図にて示されている。この図に示されるように、比較例に係る車両用シート装置に設けられた車両用シート116では、シートクッション118及びシートバック120にそれぞれヒータ部124,130が内蔵されている。シートクッション118に設けられたヒータ部124は、シートクッション118の略全体に渡って設けられており、シートバック120に設けられたヒータ部130は、着座乗員における心臓の背面側の部位110を含む範囲に設けられている。また、シートバック120に設けられたヒータ部130は、本発明の一実施形態に係る車両用シート16に設けられた一対の第一ヒータ部30に比して、着座乗員における肩甲骨を支持する部位への配置面積が小さくなっている。
図5には、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10と比較例に係る車両用シート装置との試験結果が示されている。なお、この図5に示されるグラフの縦軸は、被験者の足先の表面温度(左右平均)を示し、グラフの横軸は、加温した状態での着座経過時間(分)を示している。
また、試験は次の如く行う。つまり、冷え性を自覚している女性6名(18歳〜38歳)を被験者とし、この各被験者が各車両用シートにそれぞれ60分間ずつ着座したときの左右の足先の表面温度の変化をサーモグラフィにより検出する。また、各車両用シートとしては、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の車両用シート16と、比較例に係る車両用シート装置の車両用シート116を用いる。
本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の車両用シート16については、二種類用意し、一方は各ヒータを発熱させて各ヒータが配置された部位のシート表皮の温度を45℃とし、他方は各ヒータを発熱させて各ヒータが配置された部位のシート表皮の温度を40℃にそれぞれ設定する。また、比較例に係る車両用シート116については、各ヒータを発熱させて各ヒータが配置された部位のシート表皮の温度を40℃に設定する。また、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の車両用シート16で各ヒータを作動させていないものを参考として用いる。なお、比較例に係る車両用シート装置の車両用シート116は、ヒータの配置以外に本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の車両用シート16と差異はない。
そして、以上の如く行った試験結果が図5に示されている。図5の太い実線で示されるデータAは、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の車両用シート16で各ヒータが配置された部位のシート表皮の温度を45℃に設定したものについての結果であり、図5の破線で示されるデータBは、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の車両用シート16で各ヒータが配置された部位のシート表皮の温度を40℃に設定したものについての結果である。また、図5の細い実線で示されるデータCは、比較例に係る車両用シート装置の車両用シート116で各ヒータが配置された部位のシート表皮の温度を45℃に設定したものについての結果であり、図5の二点鎖線で示されるデータDは、参考として、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の車両用シート16で各ヒータを作動させていないものについての結果である。
図5の各データより明らかなように、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10によれば、比較例に係る車両用シート装置に比して、冷え性の緩和効果が高いことが判る。また、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10によれば、車両用シート16の各ヒータが配置された部位のシート表皮の温度を比較例と同じに設定しても、比較例に係る車両用シート装置と同等の冷え性の緩和効果を得ることができる。従って、消費電力を低く抑えることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る車両用シート装置10の変形例について説明する。
上記実施形態では、図3に示される領域44,46,48,50,52の全てを第二ヒータ部32が含むように配置構成されていたが、第二ヒータ部32は、図3に示される領域44,46,48,50,52のそれぞれを含むように複数に分割して配置構成されていても良い。
本発明の一実施形態に係る車両用シート装置の全体構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シートの背面図である。 着座乗員の骨格と加温効果が認められる各領域との関係を表す説明図である。 比較例に係る車両用シート装置に設けられた車両用シートの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両用シート装置と比較例に係る車両用シート装置との試験結果を示すグラフである。
符号の説明
10 車両用シート装置
16 車両用シート
20 シートバック
30 第一ヒータ部
32 第二ヒータ部

Claims (4)

  1. シートバックを備えた車両用シートと、
    前記シートバックのシート上下方向上側の部位におけるシート幅方向中央部を挟んだ両側に設けられた一対の第一ヒータ部と、
    前記シートバックのシート幅方向中央部で前記一対の第一ヒータ部に対しシート上下方向下側の部位に設けられた第二ヒータ部と、
    を備えることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 前記一対の第一ヒータ部は、前記シートバックにおける着座乗員の肩甲骨をそれぞれ支持する部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 前記第二ヒータ部は、前記シートバックにおける着座乗員の仙骨を支持する部位を含むように設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート装置。
  4. 前記第二ヒータ部は、前記シートバックにおける着座乗員の胸椎を挟んだ両側を支持する部位及び腰椎を挟んだ両側を支持する部位の少なくとも一方の部位を含むように設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用シート装置。
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