JP2008180957A - 光ファイバ位置決め用スペーサおよび光ファイバ加工機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】仕様が異なる複数の光コネクタ等に対応した光ファイバの加工を容易に行うことができる光ファイバ位置決め用スペーサを提供する。
【解決手段】光ファイバ40を固定したファイバホルダ50が挿入されるホルダ挿入溝35と、光ファイバ40の裸線部41を加工する加工部と、を有する光ファイバ加工機器のホルダ挿入溝35内に配置される光ファイバ位置決め用スペーサ1。光ファイバ40が挿通するファイバ挿通溝11と、このファイバ挿通溝11内に挿通した光ファイバ40の被覆の先端を位置合わせする複数の位置合わせ用目印6、7、8とを有する。これら複数の位置合わせ用目印6、7、8は、ファイバ挿通溝11の形成方向の位置が互いに異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信分野等で用いられる光ファイバの切断加工などを行う加工機器において、光ファイバの加工寸法に合わせた位置決めを行う光ファイバ位置決め用スペーサおよび光ファイバ加工機器に関する。
光通信等に使用される光ファイバ先端に光コネクタ等を組み立てるにあたっては、光ファイバの先端部の被覆を除去した後、被覆除去部分(裸線部)の長さ(先端処理長さ)を光コネクタ等の仕様に応じた長さに調整するため、光ファイバの切断加工が必要になる。
光ファイバを切断加工は、例えば次のようにして行われる。
光ファイバを把持したファイバホルダを、光ファイバ切断機のホルダ挿入溝に収納し、前記裸線部をカッターで切断する。
この際、ホルダ挿入溝内のホルダ当接壁とファイバホルダとの間に、光ファイバ位置決め用スペーサ(以下、スペーサと略すことがある)を配置することによって、光ファイバの切断位置の調整を行うことができる(例えば、特許文献1および特許文献2を参照)。
特開平11−326646号公報 特開2006−53318号公報
必要となる先端処理長さは、光コネクタ等の仕様によって異なるため、それに応じた寸法のスペーサが使用される。
このため、光ファイバ加工を行う作業現場においては、複数のスペーサを使い分ける必要があり、管理に手間がかかる、作業が煩雑になる、などの問題があった。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであって、仕様が異なる複数の光コネクタ等に対応した光ファイバの加工を容易に行うことができる光ファイバ位置決め用スペーサおよび光ファイバ加工機器を提供する。
本発明の請求項1にかかる光ファイバ位置決め用スペーサは、光ファイバを固定したファイバホルダが挿入されるホルダ挿入溝と、前記光ファイバの被覆が除去された裸線部を加工する加工部と、を有する光ファイバ加工機器の前記ホルダ挿入溝内に配置される光ファイバ位置決め用スペーサであって、前記ファイバホルダの前記加工部方向への移動を規制するホルダ当接壁と前記ファイバホルダとの間に介在させて配置され、
前記光ファイバが挿通するファイバ挿通溝と、このファイバ挿通溝内に挿通した前記光ファイバの被覆の先端を位置合わせする複数の位置合わせ用目印とを有し、これら複数の位置合わせ用目印は、前記ファイバ挿通溝の形成方向の位置が互いに異なることを特徴とする光ファイバ位置決め用スペーサ。
本発明の請求項2にかかる光ファイバ位置決め用スペーサは、請求項1において、前記ファイバ挿通溝が、幅広部分と、この幅広部分の前記加工部側に形成され、前記幅広部分より幅が狭い幅狭部分とを有し、前記複数の位置合わせ用目印が、前記幅広部分に配置した光ファイバの被覆の位置合わせ用のものと、前記幅狭部分に配置した光ファイバの被覆の位置合わせ用のものとを含むことを特徴とする。
本発明の請求項3にかかる光ファイバ位置決め用スペーサは、請求項2において、前記ファイバ挿通溝には、前記幅広部分と前記幅狭部分との境界に、前記幅の変化により段部が形成され、この段部は、前記幅広部分に配置した光ファイバの被覆用の位置合わせ用目印であり、前記被覆の先端を突き当てることで位置合わせできるようになっていることを特徴とする。
本発明の請求項4にかかる光ファイバ位置決め用スペーサは、請求項2において、前記幅広部分に配置した光ファイバの被覆の位置あわせ用目印は、複数形成され、これら複数の位置合わせ用目印は、前記ファイバ挿通溝の形成方向の位置が互いに異なることを特徴とする。
本発明の請求項5にかかる光ファイバ位置決め用スペーサは、請求項1において、前記位置合わせ用目印の位置を示す位置表示が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項6にかかる光ファイバ位置決め用スペーサは、請求項1において、前記ホルダ挿入溝に配置されるスペーサ本体と、このスペーサ本体から前記加工部に向けて延びる延出部とを有し、前記ファイバ挿通溝の少なくとも一部は、前記延出部に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項7にかかる光ファイバ位置決め用スペーサは、請求項1において、前記ホルダ挿入溝に配置されるスペーサ本体を有し、前記スペーサ本体は、前記ホルダ挿入溝の一方の内側面に当接するベース部と、このベース部から側方に突出する弾性押圧部とを備え、この弾性押圧部は、弾性変形した状態で前記ホルダ挿入溝の他方の内側面に押圧しつつ当接することを特徴とする。
本発明の請求項8にかかる光ファイバ加工機器は、光ファイバを固定したファイバホルダが挿入されるホルダ挿入溝と、前記光ファイバの被覆が除去された裸線部を加工する加工部と、を有する光ファイバ加工機器であって、請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ファイバ位置決め用スペーサを、前記ホルダ挿入溝内に挿入したことを特徴とする。
本発明によれば、位置合わせ用目印を有する光ファイバ位置決め用スペーサを使用することによって、光ファイバに組み立てるべき光コネクタ等の仕様に対応して、最適な先端処理長さを得ることができる。
1つのスペーサ1によって異なる複数の先端処理長さが得られるため、光コネクタ等の仕様に応じて複数のスペーサを使い分ける必要がなく、操作が容易である。
また、光ファイバをファイバ挿通溝に挿通させることによって、光ファイバの曲がりや、切断加工時の光ファイバの幅方向の位置ずれを防ぎ、精度の高い加工が可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明にかかる光ファイバ位置決め用スペーサの一例であるスペーサ1を示す斜視図である。
図2は、スペーサ1の平面図であり、図3はスペーサ1の側面図である。図4はスペーサ1の後面図である。
図5は、スペーサ1を示す図であり、(a)〜(f)は、それぞれ下面図、前面図、一方から見た側面図、平面図、他方から見た側面図、後面図である。
図6は、スペーサ1が適用される光ファイバ加工機器の一例である光ファイバ切断機30を示す側面図である。図7は、光ファイバ切断機30を示す正面図である。
以下の説明において、図2および図3における右方を前方といい、左方を後方ということがある。
まず、スペーサ1の説明に先だって、光ファイバ切断機30の構成を説明する。
図6および図7に示すように、光ファイバ切断機30は、本体部31と、本体部31に回動自在に連結された押さえ部32とを備えている。
本体部31には、台部33と、台部33に取り付けられたカッター34(加工部)とを備えている。
台部33の上面は、光ファイバ40の裸線部41に面する作業面33aである。
台部33には、ファイバホルダ50が挿入されるホルダ挿入溝35が形成されている。ホルダ挿入溝35は、台部33の端部33bからカッター34に向けて形成されており、その底部35dは、作業面33aより低い位置にある。
図1、図6および図7に示すように、ホルダ挿入溝35は、幅および深さが一定である断面矩形状の溝であり、カッター34に対しほぼ垂直な方向に沿って形成されている。
ホルダ挿入溝35の前方(カッター34側)の端部の内面は、ファイバホルダ50のカッター34方向への移動を規制するホルダ当接壁35aである。
カッター34は、円板状に形成され、周方向に回転駆動し、押さえ部32によって押し付けられた光ファイバ40の裸線部41を切断できる。
図1〜図5に示すように、スペーサ1は、ホルダ挿入溝35に配置されるスペーサ本体2と、スペーサ本体2からカッター34に向けて延びる延出部3とを有する。
図1および図2に示すように、スペーサ本体2は、ホルダ挿入溝35の一方の内側面35bに当接するベース部4と、ベース部4から側方に突出する弾性押圧部5とを備えている。スペーサ本体2の幅は、ホルダ挿入溝35の幅にほぼ等しいか、またはわずかに大きいことが好ましい。
ベース部4は、略矩形の板状の基板部9と、基板部9の前端部9a(一端部)の上面から上方に突出する立ち上がり部10とを備えている。
立ち上がり部10は直方体状とされ、基板部9の一方の側部9cから他方の側部9dにかけて形成されている。立ち上がり部10の前面は基板部9の前面と面一になっている。
図2に示すように、弾性押圧部5は、基板部9の側部9dから側方に突出して形成されており、基板部9の前部から後部にわたって平面視アーチ状に形成されている。
図1に示すように、弾性押圧部5は、ホルダ挿入溝35の他方の内側面35cに当接可能に形成されている。スペーサ本体2がホルダ挿入溝35の内側面35b、35cに当接するため、スペーサ1の幅方向の位置ずれが起こりにくくなる。
弾性押圧部5は、スペーサ1をホルダ挿入溝35に挿入したときに、その中央部5aが内側面35cにより基板部9に近づく方向にわずかに弾性的に曲げ変形し、その反発力によって内側面35cに押圧しつつ当接することが好ましい。これによって、スペーサ1の位置ずれを防ぎ、精度の高い切断加工が可能となる。
図2および図3に示すように、延出部3は、平面視略矩形の板状とされ、立ち上がり部10の前端部10aから前方に延出して形成されている。
図7に示すように、延出部3は、スペーサ1をホルダ挿入溝35に挿入したときに、作業面33a上をカッター34に向けて(すなわち前方に)延出するように形成されている。スペーサ本体2がホルダ挿入溝35に位置し、ホルダ当接壁35aに当接するため、延出部3は、ホルダ挿入溝35より前方に延出する。延出部3は、作業面33aに当接してもよいが、作業面33aから離間した状態となることが好ましい。
図1〜図4に示すように、立ち上がり部10および延出部3の上面10c、3cには、光ファイバ40が挿通するファイバ挿通溝11が形成されている。
ファイバ挿通溝11は、前後方向に沿って形成され、ファイバホルダ50からカッター34に向けて延びる光ファイバ40を収容できるようになっている。
図2〜図4に示すように、ファイバ挿通溝11は、幅広部分12と、幅広部分12の前方(すなわちカッター34側)に形成された幅狭部分13とを有する。
図示例では、幅広部分12は断面略矩形状とされ、幅および深さはほぼ一定とされ、大部分が立ち上がり部10に形成されている。幅広部分12は、立ち上がり部10の後端部10bから前方に向かって直線的に形成されている。
図2〜図4に示すように、幅狭部分13は、幅広部分12より幅が狭く形成されている。幅狭部分13は、幅広部分12より浅く形成することができる。
図示例では、幅狭部分13は断面略矩形状とされ、幅および深さはほぼ一定とされ、延出部3の上面3cに形成されている。幅狭部分13は、幅広部分12の前端から前方に向かって直線的に形成され、延出部3の前端部3aに達している。
幅狭部分13が形成された延出部3はカッター34に近く配置されるため、光ファイバ40を切断加工する際に光ファイバ40の位置ずれや曲がりが起こりにくくなる。
幅狭部分13は幅広部分12より狭く形成されているため、幅狭部分13の後端、すなわち幅広部分12と幅狭部分13の境界には、段部14が形成されている。段部14は、ファイバ挿通溝11の幅の変化、すなわちファイバ挿通溝11の幅が幅広部分12から幅狭部分13にかけて狭くなることにより形成された部分である。
図示例では、幅狭部分13の両側壁の幅方向位置は、幅広部分12の両側壁の幅方向位置より内側とされているため、段部14は、幅狭部分13の後端の両側方に形成されている。また、幅狭部分13は幅広部分12より浅く形成されているため、段部14は、幅狭部分13の後端の下方にも形成されており、全体として略U字状をなす(図4を参照)。
この例では、段部14は、ファイバ挿通溝11の形成方向に対してほぼ垂直な面をなす。
立ち上がり部10および延出部3の上面10c、3cには、上方に突出する一対の側壁部16、17が形成されている。
一方の側壁部16は、第1部分21と、第1部分21の前方(カッター34側)に形成された第2部分22とを有する。
他方の側壁部17は、第1部分23と、第1部分23の前方(カッター34側)に形成された第2部分24とを有する。
第1部分21、23は、幅広部分12を両側から挟むように形成されており、これらの離間距離は、幅広部分12の幅に等しくされている。
第1部分21、23の内面には、上方に向けて互いの距離が広くなる方向に傾斜する傾斜面21a、23aが形成されている。傾斜面21a、23aによって、光ファイバ40をファイバ挿通溝11内に配置するのが容易になる。
図示例では、後端部21b、23bは、ファイバ挿通溝11の形成方向に対してほぼ垂直な面をなす。
第2部分22、24は、幅狭部分13を両側から挟むように形成されており、これらの離間距離は、幅狭部分13の幅に等しくされている。
第2部分22、24の内面には、上方に向けて互いの距離が広くなる方向に傾斜する傾斜面22a、24aが形成されている。傾斜面22a、24aによって、光ファイバ40をファイバ挿通溝11内に配置するのが容易になる。
図示例では、第2部分22、24の後端部22b、24bは、ファイバ挿通溝11の形成方向に対してほぼ垂直な面をなす。
側壁部17の第1部分23と第2部分24とは、間隔をおいて形成することができる。これによって、第1部分23と第2部分24の隙間を通して被覆42の先端42aの位置を容易に確認することができる。
側壁部16、17の第1部分21、23の後端部21b、23bは、被覆42の先端42aを位置合わせする第1の位置合わせ用目印6として機能する。第1の位置合わせ用目印6は、幅広部分12に配置した被覆42の先端42aの位置合わせをすることができる。
段部14は、幅広部分12に配置された被覆42の先端42aを位置合わせする第2の位置合わせ用目印7として機能する。第2部分22、24の後端部22b、24bは、段部14とほぼ面一になっているため、第2の位置合わせ用目印7として機能する。
延出部3の前端部3aは、第3の位置合わせ用目印8して機能する。第3の位置合わせ用目印8は、幅広部分12を経て幅狭部分13に配置した被覆42の先端42aを位置合わせすることができる。
図2に示すように、立ち上がり部10および延出部3の上面10c、3cには、位置合わせ用目印6、7、8の位置を示す位置表示18、19、20を形成することができる。
第1の位置表示18は、第1の位置合わせ用目印6の位置を示すものであり、その前後方向位置が第1の位置合わせ用目印6に応じた位置になるように形成するのが好ましい。
図示例では、第1の位置表示18は、平面視三角形の突出部であり、その頂点のひとつの前後方向位置は後端部21b、23bに一致するため、目視により第1の位置合わせ用目印6の位置を容易に確認できる。
第2の位置表示19は、第2の位置合わせ用目印7の位置を示すものであり、その前後方向位置が第2の位置合わせ用目印7に応じた位置になるように形成するのが好ましい。図示例では、第2の位置表示19は、平面視三角形の突出部であり、その頂点のひとつの前後方向位置は段部14に一致するため、目視により第2の位置合わせ用目印7の位置を容易に確認できる。
第3の位置表示20は、第3の位置合わせ用目印8の位置を示すものであり、その前後方向位置が第3の位置合わせ用目印8に応じた位置になるように形成するのが好ましい。図示例では、第3の位置表示20は、平面視三角形の突出部であり、その頂点のひとつの前後方向位置は延出部3の前端部3aに一致するため、目視により第3の位置合わせ用目印8の位置を容易に確認できる。
立ち上がり部10および延出部3の上面10c、3cには、第1〜第3の位置合わせ用目印6〜8を識別可能とするための第1〜第3の識別表示25〜27を形成することができる。
識別表示25〜27は、光ファイバ40の先端に組み立てるべき光コネクタ等の仕様に応じた表示であることが好ましく、例えば光ファイバ心線の外径や光コネクタのタイプなどを示す文字とすることができる。
図2に示す符号28は、ファイバホルダ50の位置を示す位置表示であり、符号29は、ファイバホルダ50を示す識別表示である。
スペーサ1は、樹脂製とすることができ、例えば一体成形品とすることができる。
次に、スペーサ1の使用方法の一例を説明する。
光ファイバ被覆除去器を用いて、光ファイバ40の先端部の被覆42を除去し、ファイバホルダ50によって把持し固定する。
光ファイバ40としては、多心または単心の光ファイバ心線を例示できる。
図1および図7に示すように、ファイバホルダ50は、プレート状のベース部51と、蓋52とを有し、ベース部51上の光ファイバ40を、蓋52によってベース部51に押さえ込むようにして把持固定する構造になっている。光ファイバ40を把持し固定したファイバホルダ50を、ホルダ挿入溝35に挿入する。
スペーサ1は、ホルダ挿入溝35のホルダ当接壁35aと、ファイバホルダ50との間に介在させて配置する。
基板部9の前端部9aおよび立ち上がり部10の前端部10aはホルダ当接壁35aに当接し、基板部9の後端部9bはファイバホルダ50の前端部50aに当接する。これによって、スペーサ1は、ホルダ挿入溝35の形成方向に位置決めされる。
光ファイバ40は、ファイバ挿通溝11内に挿通させる。
この際、必要に応じてファイバホルダ50の蓋52を開放し光ファイバ40を移動可能とした状態で、被覆42の先端42aの前後方向位置を位置合わせ用目印6〜8のいずれかに合わせる。
図2および図3に示す例では、光ファイバ40の被覆42は幅広部分12に配置され、その先端42aの位置は、第2の位置合わせ用目印7に合わせられている。
先端42aの位置合わせは、先端42aを段部14に突き当てることにより行うことができる。この方法によれば、先端42aの位置ずれが起こりにくく、先端42aの前後方向位置を容易かつ正確に位置決めすることが可能となる。
先端42aの位置合わせ後、蓋52を閉じて光ファイバ40を固定してもよい。
図6および図7に示すように、押さえ部32によって裸線部41をカッター34に押し当てて切断する。カッター34は、回転駆動させるのが好ましい。
この際、光ファイバ40はファイバ挿通溝11内に位置決めされるため、カッター34に接触しても幅方向の位置ずれが起きることがない。また、光ファイバ40の曲がりも防止される。このため、切断位置が正確となる。
光ファイバ40の被覆42の先端42aから突出した裸線部41の長さ(先端処理長さ)は、第2の位置合わせ用目印7からカッター34の距離となる。
光ファイバ40の先端に組み立てるべき光コネクタやメカニカルスプライス等の仕様によっては、先端処理長さをより長くする必要がある。
例えば、先端42aの位置を第1の位置合わせ用目印6に合わせた状態で裸線部41をカッター34により切断すると、先端処理長さは、第1の位置合わせ用目印6からカッター34の距離となり、第2の位置合わせ用目印7を使用した場合より長くなる。
先端42aの位置を第3の位置合わせ用目印8に合わせた状態で裸線部41をカッター34により切断すると、先端処理長さは、第3の位置合わせ用目印8からカッター34の距離となり、第2の位置合わせ用目印7を使用した場合より短くなる。
このように、前後方向位置が異なる位置合わせ用目印6〜8を有するスペーサ1を使用することによって、光ファイバ40に組み立てるべき光コネクタ等の仕様に対応して、最適な先端処理長さを得ることができる。
1つのスペーサ1によって異なる複数の先端処理長さが得られるため、光コネクタ等の仕様に応じて複数のスペーサを使い分ける必要がなくなり、光コネクタ組立てなどの作業が容易となる。
また、光ファイバ40をファイバ挿通溝11に挿通させることによって、光ファイバ40の曲がりや、切断加工時の光ファイバ40の幅方向の位置ずれを防ぎ、精度の高い加工が可能となる。
図示例のスペーサ1では、ファイバ挿通溝11内に、1つの段部14が形成され、これが第2の位置合わせ用目印7として機能するが、これに限らず、ファイバ挿通溝内に、前後方向の位置が異なる2以上の段部を形成してもよい。
例えば、図8に示すファイバ挿通溝60は、最も幅が広い第1部分61と、第1部分61より幅が狭く第1部分61の前方に形成された第2部分62と、第2部分62より幅が狭く第2部分62の前方に形成された第3部分63とからなる。
このファイバ挿通溝60では、第1部分61と第2部分62との境界に第1の段部64が形成され、第2部分62と第3部分63の境界に第2の段部65が形成されており、これら段部64、65は、被覆42の先端42aを突き当てできる位置合わせ用目印として機能する。
段部の数は、3以上とすることも可能である。
なお、上記実施形態においては、光ファイバ切断機への適用を例示したが、本発明は、ホルダ挿入溝を有する他の光ファイバ加工機器、例えば光ファイバを光コネクタに挿入する光ファイバ挿入工具などにも適用できる。
また、光ファイバ端末処理工程の一部である光ファイバの端面観察を行う光ファイバ端面観察工具などの端末処理機器にも適用できる。
本発明にかかる光ファイバ位置決め用スペーサの一例であるスペーサを示す斜視図である。 図1に示すスペーサの平面図である。 図1に示すスペーサの側面図である。 図1に示すスペーサの後面図である。 図1に示すスペーサを示す図であり、(a)〜(f)は、それぞれ下面図、前面図、一方から見た側面図、平面図、他方から見た側面図、後面図である。 図1に示すスペーサが適用される光ファイバ加工機器の一例である光ファイバ切断機を示す側面図である。 図6に示す光ファイバ切断機を示す正面図である。 ファイバ挿通溝の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1…スペーサ、2…スペーサ本体、3…延出部、4…ベース部、5…弾性押圧部、6…第1の位置合わせ用目印、7…第2の位置合わせ用目印、8…第3の位置合わせ用目印、11…ファイバ挿通溝、12…幅広部分、13…幅狭部分、14…段部、18…第1の位置表示、19…第2の位置表示、20…第3の位置表示、30…光ファイバ切断機(光ファイバ加工機器)、34…カッター(加工部)、35…ホルダ挿入溝、35a…ホルダ当接壁、35b…一方の内側面、35c…他方の内側面、40…光ファイバ、41…裸線部、42…被覆、42a…先端。

Claims (8)

  1. 光ファイバ(40)を固定したファイバホルダ(50)が挿入されるホルダ挿入溝(35)と、前記光ファイバの被覆(42)が除去された裸線部(41)を加工する加工部(34)と、を有する光ファイバ加工機器(30)の前記ホルダ挿入溝内に配置される光ファイバ位置決め用スペーサであって、
    前記ファイバホルダの前記加工部方向への移動を規制するホルダ当接壁(35a)と前記ファイバホルダとの間に介在させて配置され、
    前記光ファイバが挿通するファイバ挿通溝(11)と、このファイバ挿通溝内に挿通した前記光ファイバの被覆の先端(42a)を位置合わせする複数の位置合わせ用目印(6、7、8)とを有し、
    これら複数の位置合わせ用目印は、前記ファイバ挿通溝の形成方向の位置が互いに異なることを特徴とする光ファイバ位置決め用スペーサ(1)。
  2. 前記ファイバ挿通溝は、幅広部分(12)と、この幅広部分の前記加工部側に形成され、前記幅広部分より幅が狭い幅狭部分(13)とを有し、
    前記複数の位置合わせ用目印は、前記幅広部分に配置した光ファイバの被覆の位置合わせ用のもの(6、7)と、前記幅狭部分に配置した光ファイバの被覆の位置合わせ用のもの(8)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ位置決め用スペーサ。
  3. 前記ファイバ挿通溝には、前記幅広部分と前記幅狭部分との境界に、前記幅の変化により段部(14)が形成され、
    この段部は、前記幅広部分に配置した光ファイバの被覆用の位置合わせ用目印(7)であり、前記被覆の先端を突き当てることで位置合わせできるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ位置決め用スペーサ。
  4. 前記幅広部分に配置した光ファイバの被覆の位置あわせ用目印は、複数形成され、
    これら複数の位置合わせ用目印(6、7)は、前記ファイバ挿通溝の形成方向の位置が互いに異なることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ位置決め用スペーサ。
  5. 前記位置合わせ用目印の位置を示す位置表示(18、19、20)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ位置決め用スペーサ。
  6. 前記ホルダ挿入溝に配置されるスペーサ本体(2)と、このスペーサ本体から前記加工部に向けて延びる延出部(3)とを有し、
    前記ファイバ挿通溝の少なくとも一部は、前記延出部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ位置決め用スペーサ。
  7. 前記ホルダ挿入溝に配置されるスペーサ本体(2)を有し、
    前記スペーサ本体は、前記ホルダ挿入溝の一方の内側面(35b)に当接するベース部(4)と、このベース部から側方に突出する弾性押圧部(5)とを備え、
    この弾性押圧部は、弾性変形した状態で前記ホルダ挿入溝の他方の内側面(35c)に押圧しつつ当接することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ位置決め用スペーサ。
  8. 光ファイバ(40)を固定したファイバホルダ(50)が挿入されるホルダ挿入溝(35)と、前記光ファイバの被覆(42)が除去された裸線部(41)を加工する加工部(34)と、を有する光ファイバ加工機器であって、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の光ファイバ位置決め用スペーサを、前記ホルダ挿入溝内に挿入したことを特徴とする光ファイバ加工機器(30)。
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