JP2017182981A - コネクタ用治具 - Google Patents

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佳広 中谷
Yoshihiro Nakatani
佳広 中谷
香菜子 鈴木
Kanako Suzuki
香菜子 鈴木
昭広 小室
Akihiro Komuro
昭広 小室
翔 井川
Sho Igawa
翔 井川
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Abstract

【課題】コネクタプラグの挿入作業または抜去作業を容易かつ確実に行うことができ、その作業についての作業性向上が図れるようにする。【解決手段】コネクタジャックからコネクタプラグを抜去する際に用いられるコネクタ用治具であって、プラグ本体が嵌入された状態でプラグ本体を保持する保持部と、保持部へのプラグ本体の嵌入に伴ってラッチ爪をプラグ本体の側に押圧する傾斜面と、を備え、保持部には、プラグ本体に接続されるケーブルを通過させる開放部が設けられているように、コネクタ用治具を構成する。【選択図】図4

Description

本発明は、コネクタプラグを挿抜するために用いられるコネクタ用治具に関する。
近年、情報処理機器、通信機器、制御機器等といった各種機器は、機器間をケーブルで接続して用いられることが多い。例えば、100Gパケットトランスポートネットワーク(100G−PTN)を構築する高密度・高集積の伝送装置には、エンハンスドカテゴリー5(Cat5E)に準拠したLANケーブルがコネクタ接続される。
コネクタ接続は、ケーブル端に装着されたコネクタプラグを機器に設けられたコネクタジャックへ挿入することによって行われる。また、保守作業時や機器交換作業時等には、コネクタジャックからのコネクタプラグの抜去が必要となる。このようなコネクタプラグの挿入作業または抜去作業(以下、これらを纏めて「挿抜作業」という。)は、作業者の人手(指先)でコネクタプラグに付設された脱落防止用のラッチ爪をつまみながら行うことが一般的であるが、例えば伝送装置には狭い空間内に多本数のLANケーブルが布設されるため、トングやハサミ等のような専用工具を用いて行うことも提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平5−144539号公報
ところで、例えば伝送装置のように狭い空間内に多本数のLANケーブルが布設される場合には、隣接するコネクタ同士の間隔が非常に狭くなる。そのため、作業者の人手による挿抜作業では、作業スペースが狭いので容易に行えずに、相当の時間を要してしまうことが考えられる。専用工具を用いて行った場合であっても、その専用工具が大きいと、必ずしも狭いスペースでの作業を容易に行えるとは限らない。また、トングやハサミ等のような専用工具では、挿抜作業のやり方によってはコネクタプラグを覆うブーツやコネクタプラグに付設されたラッチ爪等の破損(例えば、ラッチ爪の折れ)を招いてしまうおそれがあり、その点で必ずしも作業者にとって使い易いとはいえない。
本発明は、狭スペースでの作業を必要とする場合であっても、コネクタプラグの挿入作業または抜去作業を容易かつ確実に行うことができ、その作業についての作業性向上が図れるコネクタ用治具を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
プラグ本体と前記プラグ本体に付設されたロック用のラッチ爪とを備えるコネクタプラグについて、前記コネクタプラグが挿入されたコネクタジャックから当該コネクタプラグを抜去する際に用いられるコネクタ用治具であって、
前記プラグ本体が嵌入された状態で前記プラグ本体を保持する保持部と、
前記保持部への前記プラグ本体の嵌入に伴って前記ラッチ爪を前記プラグ本体の側に押圧する傾斜面と、を備え、
前記保持部には、前記プラグ本体に接続されるケーブルを通過させる開放部が設けられている
コネクタ用治具が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、
プラグ本体と前記プラグ本体に付設されたロック用のラッチ爪とを備えるコネクタプラグについて、前記コネクタプラグが挿入されるコネクタジャックへ当該コネクタプラグを挿入する際に用いられるコネクタ用治具であって、
前記プラグ本体が嵌入された状態で前記プラグ本体を保持する保持部と、
前記保持部に嵌入された前記プラグ本体の端縁と係合する段差部と、を備え、
前記保持部には、前記プラグ本体に接続されるケーブルを通過させる開放部が設けられている
コネクタ用治具が提供される。
本発明によれば、狭スペースでの作業を必要とする場合であっても、コネクタプラグの挿入作業または抜去作業を容易かつ確実に行うことができ、その作業についての作業性向上を図ることが実現可能となる。
本発明に係るコネクタ用治具が用いられるコネクタ構造の概略構成例を示す説明図であり、(a)はコネクタジャックへのコネクタプラグの挿入状態を示す図、(b)はコネクタプラグ単体の状態を示す図である。 本発明に係るコネクタ用治具の概略構成例を三角法による一組の六面図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図および底面図)で示す説明図である。 本発明に係るコネクタ用治具の概略構成例を斜視図によって示す説明図であり、(a)は左側面上方側からみた斜視図、(b)は左側面下方側からみた斜視図、(c)は右側面上方側からみた斜視図、(d)は右側面下方側からみた斜視図である。 本発明に係るコネクタ用治具の要部の一つである抜去治具部の構成例を示す説明図であり、(a)は左側面上方側からみた斜視図、(b)は側断面図である。 本発明に係るコネクタ用治具の要部の他の一つである挿入治具部の構成例を示す説明図であり、(a)は右側面上方側からみた斜視図、(b)は側断面図である。 本発明に係るコネクタ用治具を用いて行うコネクタ挿入作業の手順の概要を示す説明図であり、(a)は挿入前の状態の側断面図、(b)は挿入後の状態の側断面図である。 本発明に係るコネクタ用治具を用いて行うコネクタ抜去作業の手順の概要を示す説明図であり、(a)は抜去前の状態の側断面図、(b)は抜去中の状態の側断面図、(c)は抜去後の状態の側断面図である。 本発明に係るコネクタ用治具の他の概略構成例を示す説明図であり、(a)は一変形例を示す模式図、(b)は他の変形例を示す模式図である。
以下、図面に基づき本発明に係るコネクタ用治具について説明する。
(1)コネクタの構成
先ず、本発明に係るコネクタ用治具が用いられるコネクタ構造について、具体例を挙げて説明する。ここでは、Cat5Eに準拠したLANケーブルの接続に一般的に使用されているモジュラー式コネクタであるRJ−45コネクタを具体例として挙げる。
図1は、本発明に係るコネクタ用治具が用いられるコネクタ構造の概略構成例を示す説明図である。
本実施形態で説明するコネクタ構造は、例えば、100G−PTNを構築する伝送装置等の機器に対して、Cat5Eに準拠したLANケーブルを接続するために用いられるもので、RJ−45コネクタとして広く一般に知られているものである。さらに具体的には、図1(a)に示すように、LANケーブル1のケーブル端に装着されたコネクタプラグ2と、伝送装置等の機器側に設けられたコネクタジャック3と、を備えて構成されるものである。
コネクタプラグ2は、図1(b)に示すように、樹脂材料によって挿抜方向から見た断面が方形状に形成されたプラグ本体2aと、同じく樹脂材料によってプラグ本体2aの一面に付設されたロック用のラッチ爪2bと、を備えて構成されている。プラグ本体2aには、LANケーブル1の芯線と導通する所定本数の接続ピンが配置される。また、ラッチ爪2bは、プラグ本体2aの側に押圧することで弾性変形をするように形成されている。
コネクタジャック3は、図1(a)に示すように、樹脂材料や金属材料等によってコネクタプラグ2のプラグ本体2aが挿入され得る形状に形成されたものである。そして、プラグ本体2aが挿入された状態でラッチ爪2bに形成された段差部2cがコネクタジャック3の内部に形成された溝部3aと係止し、これによりコネクタジャック3からのコネクタプラグ2の脱落(抜け)が防止されるようになっている。また、プラグ本体2aの挿入状態においては、そのプラグ本体2aにおける各接続ピンと、コネクタジャック3の側に配置された各接続ピンとの間で、電気的接続が確保されるようになっている。なお、コネクタジャック3からコネクタプラグ2を抜去する際には、ラッチ爪2bをプラグ本体2aの側(図中矢印A参照)に押圧して段差部2cと溝部3aとの係止を解除した状態で、コネクタプラグ2を挿入方向とは逆方向(図中矢印B参照)に引き抜けばよい。
(2)コネクタ用治具の構成
次に、本発明に係るコネクタ用治具の構成について、具体例を挙げて説明する。
(コネクタ用治具の概略構成)
ここでは、先ず、コネクタ用治具の概略構成を簡単に説明する。
図2は、本発明に係るコネクタ用治具の概略構成例を三角法による一組の六面図で示す説明図である。図3は、本発明に係るコネクタ用治具の概略構成例を斜視図によって示す説明図である。
本実施形態で説明するコネクタ用治具10は、コネクタジャック3からのコネクタプラグ2の抜去作業を行う際、またはコネクタジャック3へのコネクタプラグ2の挿入作業を行う際に用いられるものである。そのために、コネクタ用治具10は、図2および図3に示すように、抜去作業用のコネクタ用治具として機能する抜去治具部20と、挿入作業用のコネクタ用治具として機能する挿入治具部30とを備えており、これら抜去治具部20と挿入治具部30とが作業者の人手で把持可能な連結部40を介して一体に形成されている。
抜去治具部20と挿入治具部30とが一体に形成されていることから、コネクタ用治具10には、抜去治具部20と挿入治具部30との識別を容易化するための識別マークを設けることが好ましい。具体的には、抜去治具部20と挿入治具部30とのそれぞれに対応して、例えば「Disconnect」や「Connect」といった文字マークや、抜去方向や挿入方向を示す矢印マーク等を、コネクタ用治具10の表面に視認可能に設けることが考えられる。ただし、これらの文字マークや矢印マーク等に限られることはなく、抜去治具部20と挿入治具部30とを容易に識別可能であれば、他の識別マークを設けたり色識別することでも構わない。
また、コネクタ用治具10については、作業者が把持する連結部40に対して、その表面を凹凸状にする加工を施したり、手になじみやすいくびれた形状に形成したりすることが好ましい。このようにすれば、作業者にとって手に持って扱い易いものとなり、また外観上における美観の向上も期待できる。
このようなコネクタ用治具10は、弾性および絶縁性を有する樹脂材料の成型加工品によって構成することが考えられる。樹脂材料の成型加工品であれば、抜去治具部20と挿入治具部30とが連結部40を介して一体に形成されてなるコネクタ用治具10の製造に適したものとなり、その製造コストを抑えられるからである。
コネクタ用治具10を形成することになる樹脂材料については、ある程度の機械的強度や難燃性等を有していれば特に限定されるものではないが、例えばポリプロピレン(PP)やポリブチレンテレフタレート(PBT)等を用いることが考えられる。
(コネクタ用治具の要部構成)
続いて、コネクタ用治具10の要部構成について詳しく説明する。
コネクタ用治具10の要部構成としては、抜去治具部20の構成と、挿入治具部30の構成とが挙げられる。以下、これらの各構成について順に説明する。
(抜去治具部の構成)
図4は、本発明に係るコネクタ用治具の要部の一つである抜去治具部の構成例を示す説明図である。
抜去治具部20は、コネクタジャック3からのコネクタプラグ2の抜去作業を行う際に用いられる部分である。そのために、抜去治具部20は、図4(a)および(b)に示すように構成されている。
具体的には、抜去治具部20は、コネクタプラグ2のプラグ本体2aが嵌入される孔形状の嵌入孔21aを有した筒状部21を備えている。プラグ本体2aが嵌入される孔形状とは、嵌入孔21aの孔幅W1と孔高さH1とが断面方形状のプラグ本体2aの各寸法と略合致するような形状のことをいう。つまり、嵌入孔21aは、少なくとも四つの内壁面22,25,27を有して構成されており、これら四つの内壁面22,25,27が嵌入孔21a内に嵌入されたプラグ本体2aを囲うように配置されている。筒状部21の筒長L1は、後述するようにプラグ本体2aを保持し得るものであれば、特に限定されるものではない。このように構成されることで、筒状部21における嵌入孔21aは、プラグ本体2aが嵌入された状態でそのプラグ本体2aを保持する「保持部」として機能することになる。なお、筒状部21における嵌入孔21aには、プラグ本体2aが嵌入される側の端縁近傍に、当該嵌入を案内するための面取り部21bを形成しておくことが考えられる。
嵌入孔21aを構成する一つの内壁面である上方側内壁面22には、コネクタプラグ2のラッチ爪2bに対応する溝幅W2を有する溝部23が形成されている。ラッチ爪2bに対応する溝幅W2とは、少なくともラッチ爪2bの横幅よりも大きい幅のことをいう。そして、溝部23の溝底面の少なくとも一部には、嵌入孔21aへのプラグ本体2aの嵌入に伴って、ラッチ爪2bをプラグ本体2aの側に押圧するための傾斜面24が形成されている。傾斜面24は、ラッチ爪2bを押圧するためのものであるから、ラッチ爪2bが押圧されていない状態(すなわち非弾性変形状態)に対応する溝深さD1と、ラッチ爪2bが押圧されて段差部2cと溝部3aとの係止が解除された状態(すなわち弾性変形状態)に対応する溝深さD2とについて、これらの間をつなぐような傾きを有している。
また、嵌入孔21aを構成する他の内壁面で上方側内壁面22と対向する内壁面である下方側内壁面25には、プラグ本体2aに接続されるLANケーブル1が通過する幅W3のスリット部26が貫設されている。LANケーブル1が通過する幅W3とは、少なくともLANケーブル1の外径よりも大きい幅のことをいう。このように設けられたスリット部26は、後述するように嵌入孔21aにプラグ本体2aを嵌入させるのにあたり、そのプラグ本体2aに接続されるLANケーブル1を通過させる「開放部」として機能することになる。
以上のように、抜去治具部20は、筒状部21における嵌入孔21aにプラグ本体2aが嵌入され得るように構成されている。そして、プラグ本体2aが嵌入されると、溝部23によるラッチ爪2bの押圧により、嵌入孔21aに嵌入されたプラグ本体2aは、その下面側がスリット部26を除く下方側内壁面25の側に押し付けられ、その下方側内壁面25の面上に接する。ただし、下方側内壁面25に設けられた突起部が存在する場合には、その突起部の頂部に接することになる。また、プラグ本体2aが嵌入されると、嵌入孔21aの孔幅W1とプラグ本体2aの幅寸法とが略合致することから、嵌入孔21aに嵌入されたプラグ本体2aは、上方側内壁面22および下方側内壁面25を除く残りの両内壁面27により、その側方側が挟持されることになる。
(挿入治具部の構成)
図5は、本発明に係るコネクタ用治具の要部の他の一つである挿入治具部の構成例を示す説明図である。
挿入治具部30は、コネクタジャック3へのコネクタプラグ2の挿入作業を行う際に用いられる部分である。そのために、挿入治具部30は、図5(a)および(b)に示すように構成されている。
具体的には、挿入治具部30は、コネクタプラグ2のプラグ本体2aが嵌入される孔形状の嵌入孔31aを有した筒状部31を備えている。嵌入孔31aの孔幅W1、孔高さH1、筒状部31の筒長L1については、抜去治具部20の場合と同様である。また、嵌入孔31aを構成する四つの内壁面32,35,37についても、抜去治具部20の場合と同様である。さらには、面取り部31bの形成についても、抜去治具部20の場合と同様である。このように構成されることで、筒状部31における嵌入孔31aは、プラグ本体2aが嵌入された状態でそのプラグ本体2aを保持する「保持部」として機能することになる。
嵌入孔31aを構成する一つの内壁面である上方側内壁面32には、コネクタプラグ2のラッチ爪2bに対応する溝幅W4を有する溝部33が形成されている。ここでいうラッチ爪2bに対応する溝幅W4についても、抜去治具部20における溝部23の場合と同様に、少なくともラッチ爪2bの横幅よりも大きい幅のことである。ただし、抜去治具部20の場合とは異なり、挿入治具部30における溝部33は、後述するように、ラッチ爪2bの押圧を要さず、単にラッチ爪2bのニゲとして機能するものであればよい。したがって、溝部33の溝幅W4については、抜去治具部20における溝部23の溝幅W2よりも大きく形成したものであってもよい。また、ラッチ爪2bの押圧を要さず、単にラッチ爪2bのニゲとして機能すればよいことから、溝部33は、ラッチ爪2bが押圧されていない状態(すなわち非弾性変形状態)に対応する溝深さD1に形成されたものであればよく、抜去治具部20における溝部23のような傾斜面24を有している必要はない。
また、嵌入孔31aを構成する他の内壁面で上方側内壁面32と対向する内壁面である下方側内壁面35には、プラグ本体2aに接続されるLANケーブル1が通過する幅W3のスリット部36が貫設されている。LANケーブル1が通過する幅W3は、抜去治具部20におけるスリット部26の場合と同様に、少なくともLANケーブル1の外径よりも大きい幅のことをいう。このように設けられたスリット部36は、後述するように嵌入孔31aにプラグ本体2aを嵌入させるのにあたり、そのプラグ本体2aに接続されるLANケーブル1を通過させる「開放部」として機能することになる。
以上のように、挿入治具部30は、筒状部31における嵌入孔31aにプラグ本体2aが嵌入され得るように構成されている。そして、プラグ本体2aが嵌入されると、嵌入孔31aの孔幅W1とプラグ本体2aの幅寸法とが略合致することから、嵌入孔31aに嵌入されたプラグ本体2aは、上方側内壁面32および下方側内壁面35を除く残りの両内壁面37により、その側方側が挟持されることになる。
さらに、嵌入孔31aの孔内には、上方側内壁面32、下方側内壁面35、これらを除く残りの両内壁面37の少なくとも一つ(具体的には、例えば両内壁面37のそれぞれ)に、プラグ本体2aの端縁と係合する段差部38が形成されている。これにより、嵌入孔31aに嵌入されたプラグ本体2aは、その端縁が段差部38と係合した状態、すなわちその端縁側が段差部38によって支持された状態で、嵌入孔31aに保持されることになる。
(3)コネクタ挿抜作業の手順
次に、上述した構成のコネクタ用治具10を用いて行うコネクタプラグ2の挿抜作業の手順について説明する。
(挿入作業の手順)
先ず、コネクタジャック3へのコネクタプラグ2の挿入作業の手順を説明する。
図6は、本発明に係るコネクタ用治具を用いて行うコネクタ挿入作業の手順の概要を示す説明図である。
コネクタ挿入作業にあたっては、図6(a)に示すように、挿入対象となるコネクタプラグ2のプラグ本体2aを、挿入治具部30を構成する筒状部31における嵌入孔31aに嵌入させる。このとき、プラグ本体2aに接続されたLANケーブル1が挿入治具部30におけるスリット部36を通過し、そのLANケーブル1が嵌入孔31aの孔内に位置するようにして、その状態で筒状部31をプラグ本体2aに向けて移動させれば、嵌入孔31aへのプラグ本体2aの嵌入を容易に行うことができる。つまり、スリット部36を利用しつつLANケーブル1に筒状部31を案内させることで、プラグ本体2aの後方側(すなわち、LANケーブル1が接続された側)から挿入治具部30が容易かつ確実に嵌め込まれることになる。
嵌入孔31aにプラグ本体2aを嵌入させると、少なくとも嵌入孔31aを構成する両内壁面37によりプラグ本体2aが挟持され、嵌入孔31aによるプラグ本体2aの保持力が働くことになる。つまり、プラグ本体2aが嵌入されたコネクタプラグ2は、コネクタ用治具10の挿入治具部30によって保持された状態となる。なお、このとき、プラグ本体2aのLANケーブル1が接続されている側の端縁は、嵌入孔31aの孔内に形成された段差部38と係合した状態、すなわちその端縁側が段差部38によって支持された状態にあるものとする。
コネクタプラグ2の保持のためには、コネクタ用治具10の挿入治具部30は、弾性を有する樹脂材料によって形成されていることが好ましい。弾性を有する材料によって形成されていれば、少なくともスリット部36によって分断される両内壁面37が、これらの間を広げる方向または狭める方向に弾性変形し得るようになる。したがって、両内壁面37の間の寸法精度を必要以上に高精度化しなくても、両内壁面37が確実にコネクタプラグ2のプラグ本体2aを挟持することが可能となる。
その後は、コネクタプラグ2を保持した状態のコネクタ用治具10を、そのコネクタプラグ2を挿入すべきコネクタジャック3に向けて移動させる(図中矢印C参照)。そして、保持状態にあるコネクタプラグ2をコネクタジャック3に差し込む。そうすると、プラグ本体2aの端縁が段差部38と係合した状態にあるので、その段差部38によってプラグ本体2aがコネクタ用治具10の移動方向に押されることになり、そのコネクタ用治具10の移動に伴ってコネクタプラグ2がコネクタジャック3へ挿入されることになる。
このとき、コネクタ用治具10が絶縁性を有する樹脂材料によって形成されていれば、例えば挿入対象となるコネクタジャック3の近傍に他のコネクタジャック3が存在し、これらの間隔が非常に狭い場合であっても、コネクタ用治具10に起因する電気的短絡等が生じてしまうおそれを排除することが可能となる。
コネクタプラグ2がコネクタジャック3内の所定位置まで挿入されると、図6(b)に示すように、そのコネクタプラグ2のラッチ爪2bに形成された段差部2cがコネクタジャック3の内部に形成された溝部3aと係止し、これによりコネクタジャック3からのコネクタプラグ2の脱落(抜け)が防止されることになる。したがって、段差部2cと溝部3aとが係止した後に、コネクタ用治具10をコネクタプラグ2の挿入方向とは逆方向に引き抜くと(図中矢印D参照)、コネクタプラグ2がコネクタジャック3に挿入された状態のまま、コネクタ用治具10がコネクタプラグ2から離脱することになる。
以上のような手順で、コネクタ用治具10を用いたコネクタプラグ2の挿入作業が行われる。
(抜去作業の手順)
次いで、コネクタジャック3からのコネクタプラグ2の抜去作業の手順を説明する。
図7は、本発明に係るコネクタ用治具を用いて行うコネクタ抜去作業の手順の概要を示す説明図である。
コネクタ抜去作業にあたっては、抜去対象となるコネクタプラグ2を、例えばそのコネクタプラグ2に付設されたラベル等によって確認した後、そのコネクタプラグ2のプラグ本体2aに接続されたLANケーブル1が抜去治具部20におけるスリット部26を通過し、そのLANケーブル1が抜去治具部20を構成する筒状部21における嵌入孔21aの孔内に位置する状態にする。そして、その状態で、筒状部21をLANケーブル1に沿わせつつコネクタプラグ2のプラグ本体2aに向けて移動させる。これにより、抜去治具部20の筒状部21は、LANケーブル1に案内されて、抜去対象となるコネクタプラグ2のプラグ本体2aまで到達することになる。つまり、スリット部26を利用することで、コネクタジャック3にコネクタプラグ2が挿入された状態であっても、筒状部21における嵌入孔21aの孔内にコネクタプラグ2のプラグ本体2aを嵌入させ得る位置にコネクタ用治具10を容易に配置することができる。しかも、スリット部26を利用してLANケーブル1に案内させることで、抜去対象ではないコネクタプラグ2を誤って抜去対象としてしまうのを未然に回避し得るようになる。
プラグ本体2aに到達したら、図7(a)に示すように、さらに嵌入孔21aにプラグ本体2aを嵌入させる方向に抜去治具部20を移動させる(図中矢印E参照)。つまり、プラグ本体2aの後方側(すなわち、LANケーブル1が接続された側)から、抜去治具部20の筒状部21における嵌入孔21aへの嵌入を行うのである。このとき、コネクタプラグ2のラッチ爪2bに対応する位置に存在する溝部23には、その溝底面に傾斜面24が形成されている。したがって、嵌入孔21aにプラグ本体2aを嵌入させると、これに伴って、ラッチ爪2bは、傾斜面24によりプラグ本体2aの側に向けて押圧されることになる。
そして、嵌入孔21aの奥側までプラグ本体2aを嵌入させるように抜去治具部20を移動させると、図7(b)に示すように、ラッチ爪2bは、溝部23の溝底面によってプラグ本体2aの側に押圧され、これによりラッチ爪2bの段差部2cとコネクタジャック3の溝部3aとの係止が解除された状態(すなわちラッチ爪2bの弾性変形状態)となる(図中F部分参照)。つまり、嵌入孔21aの上方側内壁面22には溝部23が形成されているとともに、その溝部23には傾斜面24が形成されているので、嵌入孔21aにコネクタプラグ2のプラグ本体2aを嵌入させるだけで、これに伴ってラッチ爪2bがプラグ本体2aの側に押圧されて、ラッチ爪2bによるコネクタジャック3との係止が解除されることになる。
ラッチ爪2bが弾性変形状態になると、そのラッチ爪2bに対する押圧力により、嵌入孔21aに嵌入されたプラグ本体2aは、その下面側がスリット部26を除く下方側内壁面25の側に押し付けられる。また、嵌入孔21aにプラグ本体2aを嵌入させると、少なくとも嵌入孔21aを構成する両内壁面27によりプラグ本体2aが挟持される。したがって、嵌入孔21aにプラグ本体2aが嵌入すると、そのプラグ本体2aが下方側内壁面25の側に押し付けられるとともに、上方側内壁面22および下方側内壁面25を除く残りの両内壁面27によりプラグ本体2aが挟持されるので、嵌入孔21aによるプラグ本体2aの保持力が働くことになる。この保持力は、下方側内壁面25の側への押し付けによっても作用する分、挿入治具部30による保持力よりも大きなものとなる。
コネクタプラグ2の保持のためには、コネクタ用治具10の抜去治具部20は、弾性を有する樹脂材料によって形成されていることが好ましい。弾性を有する材料によって形成されていれば、少なくともスリット部26によって分断される両内壁面27が、これらの間を広げる方向または狭める方向に弾性変形し得るようになる。したがって、両内壁面27の間の寸法精度を必要以上に高精度化しなくても、両内壁面27が確実にコネクタプラグ2のプラグ本体2aを挟持することが可能となる。
また、コネクタ用治具10が絶縁性を有する樹脂材料によって形成されていれば、例えば抜去対象となるコネクタプラグ2が挿入されたコネクタジャック3の近傍に他のコネクタジャック3が存在し、これらの間隔が非常に狭い場合であっても、コネクタ用治具10に起因する電気的短絡等が生じてしまうおそれを排除することが可能となる。
その後は、コネクタプラグ2を保持した状態のコネクタ用治具10を、図7(c)に示すように、そのコネクタプラグ2をコネクタジャック3から抜去する方向(すなわち挿入方向とは逆方向)に向けて移動させる(図中矢印G参照)。このとき、コネクタ用治具10に保持されたコネクタプラグ2は、ラッチ爪2bによる係止が解除された状態にある。さらに、コネクタ用治具10においては、抜去治具部20の筒状部21における嵌入孔21aによるプラグ本体2aの保持力が働いている。したがって、コネクタ用治具10を引き抜く方向に移動させれば、そのコネクタ用治具10の移動に伴って、コネクタジャック3からコネクタプラグ2が抜去されることになる。
以上のような手順で、コネクタ用治具10を用いたコネクタプラグ2の抜去作業が行われる。
(4)本実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)本実施形態においては、コネクタ用治具10が抜去治具部20を備えている。そして、抜去治具部20は、プラグ本体2aが嵌入される嵌入孔21aを備えており、その嵌入孔21aの下方側内壁面25にLANケーブル1が通過する幅のスリット部26が貫設されている。したがって、コネクタジャック3にコネクタプラグ2が挿入された状態であっても、スリット部26を利用することで、筒状部21をLANケーブル1に沿わせつつコネクタプラグ2のプラグ本体2aに向けて移動させ、これにより嵌入孔21aにコネクタプラグ2のプラグ本体2aを嵌入させ得る位置にコネクタ用治具10を容易に配置することができる。しかも、スリット部26を利用してLANケーブル1に案内させることで、抜去対象ではないコネクタプラグ2を誤って抜去対象としてしまうのを未然に回避し得るようになる。
また、抜去治具部20における嵌入孔21aの上方側内壁面22には、ラッチ爪2bに対応する溝幅の溝部23が形成されているとともに、その溝部23の溝底面の少なくとも一部にラッチ爪2bを押圧する傾斜面24が形成されている。したがって、嵌入孔21aにコネクタプラグ2のプラグ本体2aを嵌入させるだけで、これに伴ってラッチ爪2bがプラグ本体2aの側に押圧されて、ラッチ爪2bによるコネクタジャック3との係止が解除されることになる。つまり、ラッチ爪2bの段差部2cとコネクタジャック3の溝部3aとの係止を解除するにあたり、嵌入孔21aにプラグ本体2aを嵌入させるだけでよく、他の操作や作業等を必要としない。
さらに、嵌入孔21aにプラグ本体2aを嵌入させると、溝部23によるラッチ爪2bの押圧により嵌入孔21a内のプラグ本体2aが下方側内壁面25の側に押し付けられるとともに、上方側内壁面22および下方側内壁面25を除く残りの両内壁面27によりプラグ本体2aが挟持されるので、嵌入孔21aによるプラグ本体2aの保持力が働くことになる。このとき、コネクタ用治具10に保持されたコネクタプラグ2は、ラッチ爪2bによる係止が解除された状態にある。したがって、嵌入孔21aによるプラグ本体2aの保持力が働き、かつ、ラッチ爪2bによる係止が解除された状態で、コネクタ用治具10を引き抜く方向に移動させれば、そのコネクタ用治具10の移動に伴って、コネクタジャック3からコネクタプラグ2が抜去される。つまり、嵌入孔21aにプラグ本体2aを嵌入させた状態で、コネクタ用治具10を引き抜く方向に移動させるだけで、コネクタジャック3からコネクタプラグ2が抜去されることになる。
以上のように、本実施形態においては、コネクタ用治具10が抜去治具部20を備えていることから、例えば狭スペースでの作業を必要とする場合であっても、コネクタジャック3からのコネクタプラグ2の抜去作業を容易かつ確実に行うことができ、その作業についての作業性向上を図ることができる。
(b)本実施形態においては、コネクタ用治具10が挿入治具部30を備えている。そして、挿入治具部30は、プラグ本体2aが嵌入される嵌入孔31aを備えており、その嵌入孔31aの下方側内壁面35にLANケーブル1が通過する幅のスリット部36が貫設されている。したがって、コネクタプラグ2にLANケーブル1が接続された状態であっても、スリット部36を利用することで、嵌入孔31aにコネクタプラグ2のプラグ本体2aを嵌入させ得る位置にコネクタ用治具10を容易に配置することができる。
また、嵌入孔31aにプラグ本体2aを嵌入させると、少なくとも嵌入孔31aを構成する両内壁面37によりプラグ本体2aが挟持され、嵌入孔31aによるプラグ本体2aの保持力が働くことになる。しかも、このとき、プラグ本体2aのLANケーブル1が接続されている側の端縁は、嵌入孔31aの孔内に形成された段差部38と係合した状態、すなわちその端縁側が段差部38によって支持された状態にある。したがって、挿入治具部30に保持された状態のコネクタプラグ2をコネクタジャック3に差し込むと、プラグ本体2aの端縁が段差部38と係合した状態にあるので、その段差部38によってプラグ本体2aが挿入治具部30の移動方向に押されることになり、その挿入治具部30の移動に伴ってコネクタプラグ2がコネクタジャック3へ挿入されることになる。
以上のように、本実施形態においては、コネクタ用治具10が挿入治具部30を備えていることから、例えば狭スペースでの作業を必要とする場合であっても、コネクタジャック3へのコネクタプラグ2の挿入作業を容易かつ確実に行うことができ、その作業についての作業性向上を図ることができる。
(c)本実施形態においては、抜去治具部20と挿入治具部30とが作業者の人手で把持可能な連結部40を介して一体に形成されている。このように、連結部40を介して抜去治具部20と挿入治具部30とが一体に形成されてコネクタ用治具10が構成されていれば、一つのコネクタ用治具10でコネクタプラグ2の挿入作業と抜去作業との両方に対応することができ、作業者にとっては非常に便利なものとなる。
なお、抜去治具部20と挿入治具部30とが一体に形成されている場合には、本実施形態で説明したように、コネクタ用治具10の表面に抜去治具部20と挿入治具部30とを識別するための識別マークを視認可能に設ければ、より一層作業者にとっての利便性を高めることができる。また、作業者が把持する連結部40について、本実施形態で説明したように、その表面を凹凸状にする加工を施したり、手になじみやすいくびれた形状に形成したりすると、作業者が手に持って扱い易いものとなり、また外観上における美観の向上も期待できる。
(d)本実施形態においては、コネクタ用治具10が樹脂材料の成型加工品からなるので、コネクタ用治具10が弾性および絶縁性を有するものとなり、しかも成型加工品からなるので製造コストを抑えて安価に形成することができる。
コネクタ用治具10が樹脂材料のような弾性を有する材料によって形成されていれば、抜去治具部20または挿入治具部30のそれぞれにおいて、少なくともスリット部26,36によって分断される両内壁面27,37が、これらの間を広げる方向または狭める方向に弾性変形し得るようになる。したがって、両内壁面27,37の間の寸法精度を必要以上に高精度化しなくても、両内壁面27,37が確実にコネクタプラグ2のプラグ本体2aを挟持することが可能となる。つまり、それぞれにおける嵌入孔21a,31aにプラグ本体2aの保持力を働かせる上で非常に好適なものとなる。
また、コネクタ用治具10が樹脂材料のような絶縁性を有する材料によって形成されていれば、抜去治具部20または挿入治具部30のそれぞれにおいて、電気的短絡等が生じるおそれを排除することができる。つまり、例えば、作業対象となるコネクタジャック3の近傍に他のコネクタジャック3が存在し、これらの間隔が非常に狭い場合であっても、コネクタ用治具10に起因する電気的短絡等が生じてしまうおそれを排除できるので、コネクタプラグ2の挿入作業または抜去作業の作業性や信頼性等の向上を図ることができる。
(e)本実施形態においては、RJ−45コネクタのように、LANケーブル1のケーブル端に装着されるコネクタプラグ2を、コネクタ用治具10による作業対象としている。このようなコネクタプラグ2は、例えば伝送装置のように狭い空間内に多本数のLANケーブルが布設される場合に用いられることが多く、隣接するコネクタ同士の間隔が非常に狭くなるため、狭スペースでの作業を必要とする。その場合であっても、本実施形態のコネクタ用治具10によれば、コネクタプラグ2の挿入作業または抜去作業を容易かつ確実に行うことができ、その作業についての作業性向上が図れる。つまり、本実施形態のコネクタ用治具10は、特にRJ−45コネクタのようなLANケーブル用のコネクタプラグの挿入作業または抜去作業に用いて非常に好適なものとなる。
(5)変形例等
以上に、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、RJ−45コネクタのようなLANケーブル用のコネクタ挿抜作業を行う場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはなく、他の形式に準拠するコネクタ挿抜作業にも同様に適用することができる。
また、具体例として挙げたRJ−45コネクタについても、図1等に示した形状のものに限定されるものではない。例えば、図1等ではラッチ爪2bが「くの字」に形成された場合を示しているが、ラッチ爪2bの形状がこれに限定されることはなく、直線状に形成されていてもよい。さらには、プラグ本体2aにおける各接続ピンのピン数等についても、特に限定されるものではない。
また、例えば、上述した実施形態では、コネクタ用治具10が抜去治具部20と挿入治具部30との両方を備えており、これらが一体に形成されている場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはなく、抜去治具部20と挿入治具部30とのいずれか一方のみを備えてコネクタ用治具を構成することも考えられる。
また、例えば、上述した実施形態では、抜去治具部20および挿入治具部30のそれぞれにおいて、プラグ本体2aを保持する「保持部」として嵌入孔21a,31aを備えるとともに、LANケーブル1を通過させる「開放部」としてスリット部26,36が設けられている場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはなく、以下に述べるような構成とすることも考えられる。
図8は、本発明に係るコネクタ用治具の他の概略構成例を示す説明図である。なお、図例では、抜去治具部20の構成例を示しているが、挿入治具部30においても同様の構成を適用することが可能である。
図8(a)の構成例では、抜去治具部20において、下方に延びる両側壁28の下端がプラグ本体2aに向けて曲げられており、それぞれの先端に当接面29が設けられている。そして、各当接面29がプラグ本体2aの側方を両側から挟持することによって、プラグ本体2aを保持するように構成されている。つまり、かかる構成例では、互いに対向する二つの当接面29がプラグ本体2aを保持する「保持部」として機能することになり、各当接面29の間にプラグ本体2aが嵌入される。各当接面29には、プラグ本体2aに対する保持力を向上させるために、ゴムシート等の高摩擦部材が貼付されていてもよい。また、プラグ本体2aの嵌入にあたっては、そのプラグ本体2aに接続するLANケーブル1が各当接面29の間を通過する。つまり、各当接面29に挟まれた空間がLANケーブル1を通過させる「開放部」として機能することになる。なお、かかる構成例では、プラグ本体2aの保持にあたり、そのプラグ本体2aの四方が囲われるわけではない。そのため、少なくとも傾斜面24を備えていれば、ラッチ爪2bに対応する溝部については、必ずしも有している必要はない。このような構成例であっても、上述した実施形態の場合と同様に、コネクタプラグ2の抜去作業の作業性向上を図ることができる。挿入治具部30による挿入作業についても同様である。
図8(b)の構成例では、抜去治具部20において、両側壁28の下方側の内壁面に当接面29が設けられている。そして、各当接面29がプラグ本体2aの側方を両側から挟持することによって、プラグ本体2aを保持するように構成されている。それ以外は、図8(a)の構成例の場合と同様である。このような構成例であっても、上述した実施形態の場合または図8(a)の構成例の場合と同様に、コネクタプラグ2の抜去作業の作業性向上を図ることができる。挿入治具部30による挿入作業についても同様である。
また、例えば、上述した実施形態では、コネクタ用治具10が弾性および絶縁性を有する樹脂材料の成型加工品からなる場合を例に挙げたが、本発明がこれに限定されることはなく、他の材料によってコネクタ用治具を形成したものであっても構わない。
(6)本発明の好ましい態様
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
[付記1]
本発明の一態様によれば、
プラグ本体と前記プラグ本体に付設されたロック用のラッチ爪とを備えるコネクタプラグについて、前記コネクタプラグが挿入されたコネクタジャックから当該コネクタプラグを抜去する際に用いられるコネクタ用治具であって、
前記プラグ本体が嵌入された状態で前記プラグ本体を保持する保持部と、
前記保持部への前記プラグ本体の嵌入に伴って前記ラッチ爪を前記プラグ本体の側に押圧する傾斜面と、を備え、
前記保持部には、前記プラグ本体に接続されるケーブルを通過させる開放部が設けられている
コネクタ用治具が提供される。
[付記2]
好ましくは、
前記保持部として、前記プラグ本体が嵌入される嵌入孔を備え、
前記嵌入孔は、互いに対向する少なくとも二つの内壁面を備えており、
前記二つの内壁面のうちの一つの内壁面には、前記ラッチ爪に対応する溝幅を有する溝部が形成され、
前記溝部の溝底面の少なくとも一部には、前記傾斜面が形成されており、
前記二つの内壁面のうちの他の内壁面には、前記開放部として、前記プラグ本体に接続されるケーブルが通過する幅のスリット部が貫設され、
前記嵌入孔に前記プラグ本体が嵌入された状態で前記嵌入孔が前記プラグ本体を保持するように構成されている
付記1に記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記3]
好ましくは、
前記溝部による前記ラッチ爪の押圧により前記嵌入孔内に嵌入された前記プラグ本体を前記他の内壁面の側へ押し付けることで、前記嵌入孔が前記プラグ本体を保持するように構成されている
付記2に記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記4]
好ましくは、
前記嵌入孔は、前記二つの内壁面に加えて、さらに他の二つの内壁面を備え、合わせて四つの内壁面が前記嵌入孔内に嵌入された前記プラグ本体を囲うように配置されており、
前記他の二つの内壁面により前記嵌入孔内に嵌入された前記プラグ本体を挟持することで、前記嵌入孔が前記プラグ本体を保持するように構成されている
付記2または3に記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記5]
好ましくは、
前記保持部として、互いに対向する二つの当接面を備えており、
前記二つの当接面により前記嵌入孔内に嵌入された前記プラグ本体を挟持することで、前記保持部が前記プラグ本体を保持するように構成されている
付記1に記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記6]
本発明の他の態様によれば、
プラグ本体と前記プラグ本体に付設されたロック用のラッチ爪とを備えるコネクタプラグについて、前記コネクタプラグが挿入されるコネクタジャックへ当該コネクタプラグを挿入する際に用いられるコネクタ用治具であって、
前記プラグ本体が嵌入された状態で前記プラグ本体を保持する保持部と、
前記保持部に嵌入された前記プラグ本体の端縁と係合する段差部と、を備え、
前記保持部には、前記プラグ本体に接続されるケーブルを通過させる開放部が設けられている
コネクタ用治具が提供される。
[付記7]
好ましくは、
前記保持部として、前記プラグ本体が嵌入される嵌入孔を備え、
前記嵌入孔は、互いに対向する少なくとも二つの内壁面を備えるとともに、孔内に前記段差部が形成されており、
前記二つの内壁面のうちの一つの内壁面には、前記ラッチ爪に対応する溝幅を有する溝部が形成され、
前記二つの内壁面のうちの他の内壁面には、前記開放部として、前記プラグ本体に接続されるケーブルが通過する幅のスリット部が貫設され、
前記嵌入孔に前記プラグ本体が嵌入された状態で前記嵌入孔が前記プラグ本体を保持するように構成されている
付記6に記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記8]
好ましくは、
前記嵌入孔は、前記二つの内壁面に加えて、さらに他の二つの内壁面を備え、合わせて四つの内壁面が前記嵌入孔内に嵌入された前記プラグ本体を囲うように配置されているとともに、前記四つの内壁面の少なくとも一つに前記段差部が形成されており、
前記他の二つの内壁面により前記嵌入孔内に嵌入された前記プラグ本体を挟持することで、前記嵌入孔が前記プラグ本体を保持するように構成されている
付記7に記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記9]
好ましくは、
前記保持部として、互いに対向する二つの当接面を備えており、
前記二つの当接面により前記嵌入孔内に嵌入された前記プラグ本体を挟持することで、前記保持部が前記プラグ本体を保持するように構成されている
付記6に記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記10]
本発明のさらに他の態様によれば、
付記1から5のいずれかに記載のコネクタ用治具と、付記6から9のいずれかに記載のコネクタ用治具とが、把持可能な連結部を介して一体に形成されてなる
コネクタ用治具が提供される。
[付記11]
好ましくは、
樹脂材料の成型加工品からなる
付記1から10のいずれかに記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記12]
好ましくは、
前記コネクタプラグがLANケーブル用のコネクタプラグである
付記1から11のいずれかに記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記13]
好ましくは、
弾性材料によって形成されている
付記1から12のいずれかに記載のコネクタ用治具が提供される。
[付記14]
好ましくは、
絶縁材料によって形成されている
付記1から13のいずれかに記載のコネクタ用治具が提供される。
1…LANケーブル、2…コネクタプラグ、2a…プラグ本体、2b…ラッチ爪、3…コネクタジャック、10…コネクタ用治具、20…抜去治具部、21…筒状部、21a…嵌入孔(保持部)、22…上方側内壁面、23…溝部、24…傾斜面、25…下方側内壁面、26…スリット部(開放部)、27…両内壁面、29…当接面(保持部)、30…挿入治具部、31…筒状部、31a…嵌入孔、、32…上方側内壁面、33…溝部、35…下方側内壁面、36…スリット部、37…両内壁面、38…段差部、40…連結部

Claims (5)

  1. プラグ本体と前記プラグ本体に付設されたロック用のラッチ爪とを備えるコネクタプラグについて、前記コネクタプラグが挿入されたコネクタジャックから当該コネクタプラグを抜去する際に用いられるコネクタ用治具であって、
    前記プラグ本体が嵌入された状態で前記プラグ本体を保持する保持部と、
    前記保持部への前記プラグ本体の嵌入に伴って前記ラッチ爪を前記プラグ本体の側に押圧する傾斜面と、を備え、
    前記保持部には、前記プラグ本体に接続されるケーブルを通過させる開放部が設けられている
    コネクタ用治具。
  2. プラグ本体と前記プラグ本体に付設されたロック用のラッチ爪とを備えるコネクタプラグについて、前記コネクタプラグが挿入されるコネクタジャックへ当該コネクタプラグを挿入する際に用いられるコネクタ用治具であって、
    前記プラグ本体が嵌入された状態で前記プラグ本体を保持する保持部と、
    前記保持部に嵌入された前記プラグ本体の端縁と係合する段差部と、を備え、
    前記保持部には、前記プラグ本体に接続されるケーブルを通過させる開放部が設けられている
    コネクタ用治具。
  3. 請求項1に記載のコネクタ用治具と、請求項2に記載のコネクタ用治具とが、把持可能な連結部を介して一体に形成されてなる
    コネクタ用治具。
  4. 樹脂材料の成型加工品からなる
    請求項1から3のいずれか1項に記載のコネクタ用治具。
  5. 前記コネクタプラグがLANケーブル用のコネクタプラグである
    請求項1から4のいずれか1項に記載のコネクタ用治具。
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