JP2008180316A - 遊星歯車機構 - Google Patents

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Abstract


【課題】装置を適切に高精度化できる遊星歯車機構を実現することにある。
【解決手段】太陽歯車と、径方向において該太陽歯車よりも外側に位置する内歯歯車と、径方向において前記太陽歯車と前記内歯歯車との間に位置する複数の遊星歯車であって、該複数の遊星歯車の各々が該太陽歯車及び該内歯歯車と噛合する複数の遊星歯車と、該複数の遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、を有する遊星歯車機構であって、前記キャリアは、前記複数の遊星歯車のうちの少なくとも一つの遊星歯車を支持する第一キャリア部、及び、該少なくとも一つの遊星歯車とは異なる他の少なくとも一つの遊星歯車を支持する第二キャリア部、を備え、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部との周方向における相対位置関係を調整するための調整部材を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽歯車と内歯歯車と複数の遊星歯車とキャリアとを有する遊星歯車機構に関する。
増速あるいは減速機構等として各種装置に用いられる遊星歯車機構は、既によく知られている。かかる遊星歯車機構は、太陽歯車と、径方向において該太陽歯車よりも外側に位置する内歯歯車と、径方向において前記太陽歯車と前記内歯歯車との間に位置する複数の遊星歯車であって、該複数の遊星歯車の各々が該太陽歯車及び該内歯歯車と噛合する複数の遊星歯車と、該複数の遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、を有している。
特開平7−158701号公報
遊星歯車機構においては、太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部分や、遊星歯車と内歯歯車との噛み合い部分に、所謂バックラッシ(双方の歯車の歯面間の遊び)が生じ得る。そして、当該バックラッシに起因して、例えば、遊星歯車機構を備えた装置の、該遊星歯車機構に取り付けられた出力部材、の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題が発生する。そして、かかる問題により、出力部材を精度良く位置決めできない弊害等が生じてしまう。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置を適切に高精度化できる遊星歯車機構を実現することにある。
主たる本発明は、太陽歯車と、径方向において該太陽歯車よりも外側に位置する内歯歯車と、径方向において前記太陽歯車と前記内歯歯車との間に位置する複数の遊星歯車であって、該複数の遊星歯車の各々が該太陽歯車及び該内歯歯車と噛合する複数の遊星歯車と、該複数の遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、を有する遊星歯車機構であって、前記キャリアは、前記複数の遊星歯車のうちの少なくとも一つの遊星歯車を支持する第一キャリア部、及び、該少なくとも一つの遊星歯車とは異なる他の少なくとも一つの遊星歯車を支持する第二キャリア部、を備え、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部との周方向における相対位置関係を調整するための調整部材を有することを特徴とする遊星歯車機構である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
太陽歯車と、径方向において該太陽歯車よりも外側に位置する内歯歯車と、径方向において前記太陽歯車と前記内歯歯車との間に位置する複数の遊星歯車であって、該複数の遊星歯車の各々が該太陽歯車及び該内歯歯車と噛合する複数の遊星歯車と、該複数の遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、を有する遊星歯車機構であって、前記キャリアは、前記複数の遊星歯車のうちの少なくとも一つの遊星歯車を支持する第一キャリア部、及び、該少なくとも一つの遊星歯車とは異なる他の少なくとも一つの遊星歯車を支持する第二キャリア部、を備え、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部との周方向における相対位置関係を調整するための調整部材を有することを特徴とする遊星歯車機構。
このようにすれば、装置を適切に高精度化できる遊星歯車機構を実現することができる。
また、前記複数の遊星歯車として、少なくとも四つの第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、及び、第四遊星歯車であって、その周方向に沿った並び順が第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、第四遊星歯車の順であり、かつ、第一遊星歯車及び第三遊星歯車が前記第一キャリア部に、第二遊星歯車及び第四遊星歯車が前記第二キャリア部に、それぞれ支持されている第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、及び、第四遊星歯車、を備えていることとしてもよい。
かかる場合には、出力部材の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題を、より確実に解消させることが可能となる。
また、前記複数の遊星歯車として、四つの前記第一遊星歯車、前記第二遊星歯車、前記第三遊星歯車、及び、前記第四遊星歯車のみを備え、前記第一キャリア部は、前記第一遊星歯車から前記第三遊星歯車へ向かう方向において手前側に設けられた第一遊星歯車支持部と、該方向において奥側に設けられた第三遊星歯車支持部と、該方向において前記第一遊星歯車支持部と前記第三遊星歯車支持部との間に設けられ、前記第二遊星歯車及び前記第四遊星歯車を支持する前記第二キャリア部、が収容されている凹部と、を備えていることとしてもよい。
かかる場合には、遊星歯車機構の第一キャリア部及び第二キャリア部に係る構成が簡易なものとなる。
また、前記調整部材は、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とに亘って設けられたネジであり、該ネジが締められることにより、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とが周方向に移動することとしてもよい。
かかる場合には、ユーザが調整を容易に行える。
また、前記ネジとして、周方向において前記第一遊星歯車と前記第二遊星歯車との間に位置する第一ネジと周方向において前記第三遊星歯車と前記第四遊星歯車との間に位置する第二ネジとを備え、前記第一ネジが締められることにより、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とが、前記第一遊星歯車と前記第二遊星歯車とが周方向において近づくように移動し、前記第二ネジが締められることにより、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とが、前記第三遊星歯車と前記第四遊星歯車とが周方向において近づくように移動することとしてもよい。
かかる場合には、きめ細かな調整が可能となる。
===遊星歯車機構10の構成例===
次に、図1乃至図5を用いて遊星歯車機構10の構成例について説明する。図1は、本実施の形態に係る遊星歯車機構10の概略図である。図2は、図1のA−A断面概略図である。図3は、図1のB−B断面概略図である。図4及び図5については、後述する。なお、以下では、図1において遊星歯車機構10の中心から外側へ向かう方向、を径方向と、図1において遊星歯車機構10の円周に沿う方向、を周方向と、それぞれ呼ぶ。
遊星歯車機構10は、太陽歯車20と、内歯歯車30と、遊星歯車40と、キャリア50と、調整部材の一例としてのネジ60(より具体的には、ボルト)と、を備えている。図2や図3に示すように、本実施の形態において、遊星歯車機構10には、回転可能な入力軸2及び出力軸4が、それぞれ、遊星歯車機構10を挟むように取り付けられている(以下では、入力軸2、出力軸4、及び、遊星歯車機構10を有する装置を、遊星歯車機構を備えた装置、省略して、単に装置1、と呼ぶ)。そして、不図示のモータにより回転駆動された入力軸2の回転力が、遊星歯車機構10を介して出力軸4に伝わって該出力軸4が回転するようになっている。
より具体的に説明すると、本実施の形態に係る装置1においては、太陽歯車20に入力軸2が、内歯歯車30に出力軸4が取り付けられている。そして、太陽歯車20及び内歯歯車30が周方向に回転可能な一方で、キャリア50が周方向に回転不可能となっている。つまり、本実施の形態に係る装置1において、遊星歯車機構10は、所謂、プラネタリ型(内歯歯車が回転不可能な型)、ソーラー型(太陽歯車が回転不可能な型)、スター型(キャリアが回転不可能な型)のうちのスター型の構成を備えている。
太陽歯車20は、図1に示すように、径方向において最内側(すなわち、図1において、遊星歯車機構10の中心部)に位置する歯車である。この太陽歯車20は、ハウジングに対して、周方向に回転自在に支持されている。本実施の形態においては、図2や図3に示すように、太陽歯車20に、前記入力軸2が、双方の回転軸が一致するように、取り付けられている。そして、太陽歯車20は、入力軸2が回転すると、該入力軸2と一体的に回転するようになっている。
内歯歯車30は、図1に示すように、径方向において太陽歯車20よりも外側に位置する(より具体的には、径方向において最外側に位置する)歯車である。この内歯歯車30は、ハウジングに対して、周方向に回転自在に支持されている。本実施の形態においては、図2や図3に示すように、内歯歯車30に、前記出力軸4が、双方の回転軸が一致するように、取り付けられている。そして、出力軸4は、内歯歯車30が回転すると、該内歯歯車30と一体的に回転するようになっている。
遊星歯車40は、図1に示すように、径方向において太陽歯車20と内歯歯車30との間に位置する歯車であり、複数個の遊星歯車40が遊星歯車機構10に設けられている。本実施の形態においては、図1に示すように、4つの遊星歯車40、すなわち、第一遊星歯車41、第二遊星歯車42、第三遊星歯車43、及び、第四遊星歯車44が、周方向において略等間隔に(換言すれば、略90度間隔で)備えられており、その周方向に沿った並び順は、第一遊星歯車41→第二遊星歯車42→第三遊星歯車43→第四遊星歯車44の順となっている。これらの遊星歯車40の各々は、太陽歯車20及び内歯歯車30に噛合している。したがって、入力軸2と一体的に回転する太陽歯車20の回転力が、遊星歯車40を介して、出力軸4と一体的に回転する内歯歯車30に伝わるようになっている。
キャリア50は、図1に示すように、第一遊星歯車41、第二遊星歯車42、第三遊星歯車43、及び、第四遊星歯車44の各々を回転(すなわち、自転)自在に支持する。なお、遊星歯車機構10自体の構成において、キャリア50は、周方向に回転可能となっており、したがって、キャリア50に支持された上記複数の遊星歯車40も公転可能となっている。しかしながら、本実施の形態に係る装置1には、キャリア50の回転を係止するための不図示の係止部材が設けられており、当該係止部材がキャリア50の周方向の回転を係止している。そのため、本装置1においては、前述したとおり、キャリア50は回転不可能となっており、したがって、複数の遊星歯車40も公転不可能となっている。すなわち、4つの遊星歯車40は、自転及び公転のうちの自転のみ可能となっている。
また、本実施の形態に係るキャリア50は、図1に示すように、二つの部材(第一キャリア部52と第二キャリア部56)に分割されている。そして、第一キャリア部52は、複数の遊星歯車40のうちの少なくとも一つの遊星歯車40を支持し(本実施の形態においては、4つの遊星歯車40のうちの二つの遊星歯車40、すなわち、第一遊星歯車41及び第三遊星歯車43、を支持する)、第二キャリア部56は、当該少なくとも一つの遊星歯車とは異なる他の少なくとも一つの遊星歯車を支持している(本実施の形態においては、第一遊星歯車41及び第三遊星歯車43とは異なる他の第二遊星歯車42及び第四遊星歯車44、を支持する)。
第一キャリア部52は、図1や図3に示すように、第一遊星歯車41から第三遊星歯車43へ向かう方向(当該方向を、図1及び図3中、記号X2で示す)において手前側に設けられ、第一遊星歯車41を支持するための第一遊星歯車支持部53と、該方向X2において奥側に設けられ、第三遊星歯車43を支持するための第三遊星歯車支持部54と、該方向X2において第一遊星歯車支持部53と第三遊星歯車支持部54との間に設けられた凹部55と、を備えている。
そして、第二遊星歯車42及び第四遊星歯車44を支持する第二キャリア部56は、当該凹部55に収容されている。また、凹部55は、前記方向X2と交差する交差方向(当該方向を、図1及び図2中、記号X3で示す。この方向は、第二遊星歯車42から第四遊星歯車44へ向かう方向でもある)に沿った二つの側面55a、55bを備えており、側面55aと、第二キャリア部56の、方向X2において該側面55aと対向する対向面56a、との間、及び、側面55bと、第二キャリア部56の、方向X2において該側面55bと対向する対向面56b、との間には、隙間Sが設けられている(図1参照)。なお、図2及び図3に示すように、第一キャリア部52の凹部55と第二キャリア部56には、それぞれ、太陽歯車20を通過させるための穴部55c、56cが設けられている。そして、第二キャリア部56においては、当該穴部56cから見て方向X3において手前側に第二遊星歯車42を支持するための第二遊星歯車支持部56dが、当該穴部56cから見て方向X3において奥側に第四遊星歯車44を支持するための第四遊星歯車支持部56eが、それぞれ位置している。また、前記凹部55に収容されている第二キャリア部56の裏面56fは、当該凹部55の底面55dに接触している。
ネジ60は、第一キャリア部52と第二キャリア部56との周方向における相対位置関係を調整するための調整部材であり、当該相対位置関係の調整を行う際に当該ネジ60が調整を行う者によって操作される。すなわち、上述したとおり、第一キャリア部52と第二キャリア部56との間には、2箇所の隙間Sが設けられており、かつ、太陽歯車20が第一キャリア部52の穴部55cと第二キャリア部56の穴部56cを通過している。そのため、本実施の形態に係るキャリア50は、第一キャリア部52と第二キャリア部56との周方向における相対位置関係が変更可能(換言すると、第二キャリア部56が第一キャリア部52に対して相対回転可能)に構成されている。そして、ネジ60は、第一キャリア部52と第二キャリア部56とに亘って設けられており、当該ネジ60が締められると、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが周方向に移動するようになっている。そして、このことにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56との周方向における相対位置関係の調整が行われることとなる。
ここで、第一キャリア部52と第二キャリア部56との周方向における相対位置関係の調整を行う目的について、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、調整前の遊星歯車機構10の様子を示した概略図であり、当該概略図として、図4には、全体図と、全体図に表された2箇所の丸枠内の拡大図(便宜上、上拡大図及び下拡大図と呼ぶ)と、が示されている。図4に係る遊星歯車機構10においては、図4の全体図から明らかなように、前述した凹部55の側面55a(側面55b)と前述した第二キャリア部56の対向面56a(対向面56b)とが、略平行になっている(換言すれば、前述した隙間Sの幅が、方向X3におけるどの位置においてもほぼ等しくなっている)。そして、図4に係る遊星歯車機構10においては、図4の拡大図に示すように、太陽歯車20の歯面は、遊星歯車40の歯面と接触しておらず(図4の下拡大図参照)、また、内歯歯車30の歯面は、遊星歯車40の歯面と接触していない(図4の上拡大図参照)。したがって、当該遊星歯車機構10においては、太陽歯車20(太陽歯車20に取り付けられた入力軸2)がたとえ位置決めされたとしても、内歯歯車30(内歯歯車30に取り付けられた出力軸4)が、周方向(図4において、時計方向又は反時計方向)に回転してしまう可能性がある。つまり、出力軸4の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題、例えば、入力軸2を位置決めしても出力軸4を精度良く位置決めできない問題、が発生してしまう。
第一キャリア部52と第二キャリア部56との周方向における相対位置関係の調整は、かかる問題を解消するために行われる。図5は、調整後の遊星歯車機構10の様子を示した概略図であり、当該概略図として、図5には、全体図と、全体図に表された丸枠内の拡大図と、が示されている。当該相対位置関係の調整のために前記ネジ60が操作されると、第一キャリア部52と第二キャリア部56との周方向における相対位置関係が変化し、遊星歯車機構10が、例えば、図5に示す状態となる(ネジ60をどのように操作するとどのように相対位置関係が変わるかについては、後に詳述する)。
図5に示された隙間Sに着目することにより理解されるように、図5に示す状態は、図4に示した状態から、第一キャリア部52が反時計方向である周方向(このような周方向を、周方向X1と呼ぶ)に僅かに回転し、かつ、第二キャリア部56が時計方向である周方向(すなわち、周方向X1とは逆方向)に僅かに回転した状態である。そして、図5に係る遊星歯車機構10においては、図5の拡大図に示すように、太陽歯車20の周方向X1において下流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において下流側の歯面が、第四遊星歯車44の歯面と接触し、かつ、太陽歯車20の周方向X1において上流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において上流側の歯面が、第三遊星歯車43の歯面と接触することとなる。このことにより、当該遊星歯車機構10において、太陽歯車20(太陽歯車20に取り付けられた入力軸2)が位置決めされた際に、内歯歯車30(内歯歯車30に取り付けられた出力軸4)が周方向に回転することはなくなる。つまり、出力軸4の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題、例えば、入力軸2を位置決めしても出力軸4を精度良く位置決めできない問題が、前記相対位置関係の調整が行われることにより、適切に解消されることとなる。
なお、図5に拡大図としては示していないが、図5に係る遊星歯車機構10においては、太陽歯車20の周方向X1において下流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において下流側の歯面が、第二遊星歯車42の歯面と接触し、かつ、太陽歯車20の周方向X1において上流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において上流側の歯面が、第一遊星歯車41の歯面と接触している。そして、このことも、出力軸4の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題を、適切に解消させている。
次に、ネジ60の具体的な構成について説明する。本実施の形態に係る遊星歯車機構10には、図1に示すように、4本のネジ60(第一ネジ61、第二ネジ62、第三ネジ63、及び、第四ネジ64)が備えられている。
第一ネジ61は、周方向において第一遊星歯車41と第二遊星歯車42との間に位置しており、第一キャリア部52と第二キャリア部56とに亘って設けられた第一ネジ穴71に、挿入方向が前記方向X2に沿うように挿入されている。そして、第一ネジ61が締められることにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが、第一遊星歯車41と第二遊星歯車42とが周方向において互いに近づくように、周方向に移動するようになっている。
第二ネジ62は、周方向において第三遊星歯車43と第四遊星歯車44との間に位置しており、第一キャリア部52と第二キャリア部56とに亘って設けられた第二ネジ穴72に、挿入方向が前記方向X2とは逆方向に沿うように挿入されている。そして、第二ネジ62が締められることにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが、第三遊星歯車43と第四遊星歯車44とが周方向において互いに近づくように、周方向に移動するようになっている。
第三ネジ63は、周方向において第二遊星歯車42と第三遊星歯車43との間に位置しており、第一キャリア部52と第二キャリア部56とに亘って設けられた第三ネジ穴73に、挿入方向が前記方向X2とは逆方向に沿うように挿入されている。そして、第三ネジ63が締められることにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが、第二遊星歯車42と第三遊星歯車43とが周方向において互いに近づくように、周方向に移動するようになっている。
第四ネジ64は、周方向において第四遊星歯車44と第一遊星歯車41との間に位置しており、第一キャリア部52と第二キャリア部56とに亘って設けられた第四ネジ穴74に、挿入方向が前記方向X2に沿うように挿入されている。そして、第四ネジ64が締められることにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが、第二遊星歯車42と第三遊星歯車43とが周方向において互いに近づくように、周方向に移動するようになっている。
なお、図1に示すように、本実施の形態においては、第三ネジ63が、第一ネジ61の延長線上に位置しており、第三ネジ穴73は、第一ネジ穴71と連通している。同様に、第四ネジ64は、第二ネジ62の延長線上に位置しており、第四ネジ穴74は、第二ネジ穴72と連通している。
そして、前記相対位置関係を調整する(遊星歯車機構10の状態を図4に示した状態から図5に示した状態へ移行させる)ためには、第三ネジ63及び第四ネジ64を緩めつつ第一ネジ61及び第二ネジ62を締める。かかる操作を継続すると、第一キャリア部52が反時計方向である周方向X1に、第二キャリア部56が時計方向である周方向(すなわち、周方向X1とは逆方向)に、徐々に回転し、第一遊星歯車41と第二遊星歯車42とが周方向において互いに近づき、かつ、第三遊星歯車43と第四遊星歯車とが周方向において互いに近づいていく。そして、太陽歯車20の周方向X1において上流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において上流側の歯面が、第一遊星歯車41の歯面と接触し、太陽歯車20の周方向X1において下流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において下流側の歯面が、第二遊星歯車42の歯面と接触し、太陽歯車20の周方向X1において上流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において上流側の歯面が、第三遊星歯車43の歯面と接触し、かつ、太陽歯車20の周方向X1において下流側の歯面及び内歯歯車30の周方向X1において下流側の歯面が、第四遊星歯車44の歯面と接触したところ(すなわち、遊星歯車機構10の状態が図5に示す状態になったところ)で、前記操作を終了する。具体的には、例えば、このようにして、前記相対位置関係の調整が実施される。
===本実施の形態に係る遊星歯車機構10の有効性について===
上述したとおり、本実施の形態に係る遊星歯車機構10においては、キャリア50が、複数の遊星歯車40のうちの少なくとも一つの遊星歯車40を支持する第一キャリア部52、及び、該少なくとも一つの遊星歯車40とは異なる他の少なくとも一つの遊星歯車40を支持する第二キャリア部56、を備え、第一キャリア部52と前記第二キャリア部56との周方向における相対位置関係を調整するための調整部材としてのネジ60が設けられている。このことにより、装置1を適切に高精度化できる遊星歯車機構10を実現することが可能となる。
すなわち、背景技術の項等で説明したとおり、遊星歯車機構10においては、太陽歯車20と遊星歯車40との噛み合い部分や、遊星歯車40と内歯歯車30との噛み合い部分に、所謂バックラッシ(双方の歯車の歯面間の遊び)が生じ得る。そして、図4や相対位置関係の調整を行う目的の説明において示したように、当該バックラッシに起因して、例えば、遊星歯車機構10を備えた装置1の、該遊星歯車機構10に取り付けられた出力部材(例えば、出力軸4)、の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題が発生する。そして、かかる問題により、出力軸4を精度良く位置決めできない弊害等が生じてしまう。
これに対し、本実施の形態に係る遊星歯車機構10においては、キャリア50が、複数の遊星歯車40のうちの少なくとも一つの遊星歯車40(例えば、第三遊星歯車43)を支持する第一キャリア部52、及び、該少なくとも一つの遊星歯車40とは異なる他の少なくとも一つの遊星歯車40(例えば、第四遊星歯車44)を支持する第二キャリア部56、を備え、第一キャリア部52と前記第二キャリア部56との周方向における相対位置関係を調整するための調整部材としてのネジ60が設けられている。そのため、図5や相対位置関係の調整を行う目的の説明において示したように、ネジ60を操作して、第一キャリア部52と前記第二キャリア部56との周方向における相対位置関係を調整することが可能となり、出力軸4の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題、例えば、出力軸4を精度良く位置決めできない問題が、適切に解消されることとなる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る遊星歯車機構を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施の形態においては、太陽歯車20の歯面及び内歯歯車30の歯面が、4つの遊星歯車の全ての歯面と接触したところで、前記相対位置関係の調整を完了することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、太陽歯車20の歯面及び内歯歯車30の歯面が、第一遊星歯車41及び第二遊星歯車42の歯面と接触したところで調整を完了してもよいし、第三遊星歯車43及び第四遊星歯車44の歯面と接触したところで調整を完了してもよいし、第一遊星歯車41及び第四遊星歯車44の歯面と接触したところで調整を完了してもよいし、第二遊星歯車42及び第三遊星歯車43の歯面と接触したところで調整を完了してもよい。上記の如何なる場合であっても、太陽歯車20(太陽歯車20に取り付けられた入力軸2)が位置決めされた際に、内歯歯車30(内歯歯車30に取り付けられた出力軸4)が周方向に回転することはなくなるため、出力軸4の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題、例えば、入力軸2を位置決めしても出力軸4を精度良く位置決めできない問題が、適切に解消されることとなる。
また、前記相対位置関係の調整を行うときに、太陽歯車20(太陽歯車20に取り付けられた入力軸2)が位置決めされた際に、内歯歯車30(内歯歯車30に取り付けられた出力軸4)が完全に回転しないようにすることは、必ずしも必須事項ではない。すなわち、太陽歯車20(太陽歯車20に取り付けられた入力軸2)が位置決めされた際の、内歯歯車30(内歯歯車30に取り付けられた出力軸4)の回転可能幅を、より小さくするために、前記相対位置関係の調整を行うこととしてもよい。したがって、調整の際に、必ずしも、太陽歯車20の歯面及び内歯歯車30の歯面を遊星歯車40の歯面に接触させなくてもよい。
また、上記実施の形態においては、前記相対位置関係の調整を行うときに、第三ネジ63及び第四ネジ64を緩めつつ第一ネジ61及び第二ネジ62を締めることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第一ネジ61及び第二ネジ62を緩めつつ第三ネジ63及び第四ネジ64を締めることとしてもよい。
また、上記実施の形態に係る遊星歯車機構10には、複数の遊星歯車として、4つの遊星歯車40のみが設けられていることとしたが、これに限定されるものではなく、以下に示す他の例を挙げることができる。例えば、2つの遊星歯車のみが設けられており、一方の遊星歯車が第一キャリア部によって支持され、他方の遊星歯車が第二キャリア部によって支持されていてもよい。また、3つの遊星歯車のみが設けられており、1つの遊星歯車が第一キャリア部によって支持され、他の2つの遊星歯車が第二キャリア部によって支持されていてもよい。また、5つの遊星歯車のみが設けられており、3つの遊星歯車が第一キャリア部によって支持され、他の2つの遊星歯車が第二キャリア部によって支持されていてもよい。
また、遊星歯車機構には、第一キャリア部と第二キャリア部の組が複数あってもよい。例えば、1組目の第一キャリア部と1組目の第二キャリア部と2組目の第一キャリア部と2組目の第二キャリア部の各々が、一つずつ遊星歯車を支持していてもよい(すなわち、4つの遊星歯車とこれらの各々を支持する4つのキャリア部が設けられた遊星歯車機構であってもよい)。
また、上記実施の形態に係る遊星歯車機構10は、複数の遊星歯車40として、少なくとも四つの第一遊星歯車41、第二遊星歯車42、第三遊星歯車43、及び、第四遊星歯車44であって、その周方向に沿った並び順が第一遊星歯車41、第二遊星歯車42、第三遊星歯車43、第四遊星歯車44の順であり、かつ、第一遊星歯車41及び第三遊星歯車43が第一キャリア部52に、第二遊星歯車42及び第四遊星歯車44が第二キャリア部56に、それぞれ支持されている第一遊星歯車41、第二遊星歯車42、第三遊星歯車43、及び、第四遊星歯車44、を備えていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、遊星歯車機構が、複数の遊星歯車として、少なくとも四つの第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、及び、第四遊星歯車であって、その周方向に沿った並び順が第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、第四遊星歯車の順であり、かつ、第一遊星歯車及び第二遊星歯車が第一キャリア部に、第三遊星歯車及び第四遊星歯車が第二キャリア部に、それぞれ支持されている第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、及び、第四遊星歯車、を備えていることとしてもよい。
ただし、上記実施の形態に係る遊星歯車機構10においては、上述したとおり、第三遊星歯車43、第四遊星歯車44の組み合わせによる作用で、太陽歯車20(太陽歯車20に取り付けられた入力軸2)が位置決めされた際に内歯歯車30(内歯歯車30に取り付けられた出力軸4)が周方向に回転しないようにすることを実現し、これだけでなく、第一遊星歯車41、第二遊星歯車42の組み合わせによっても内歯歯車30(内歯歯車30に取り付けられた出力軸4)が周方向に回転しないようにすることが実現されることとなる。したがって、出力軸4の回転位置を厳密に(高精度に)制御できない問題を、より確実に解消させることが可能となる。かかる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態に係る遊星歯車機構10は、複数の遊星歯車40として、四つの第一遊星歯車41、第二遊星歯車42、第三遊星歯車43、及び、第四遊星歯車44のみを備え、第一キャリア部52は、第一遊星歯車41から第三遊星歯車43へ向かう方向において手前側に設けられた第一遊星歯車支持部53と、該方向において奥側に設けられた第三遊星歯車支持部54と、該方向において第一遊星歯車支持部53と第三遊星歯車支持部54との間に設けられ、第二遊星歯車42及び第四遊星歯車44を支持する第二キャリア部56、が収容されている凹部55と、を備えていることとしたが、遊星歯車機構の第一キャリア部及び第二キャリア部に係る構成は、これに限定されるものではない。
ただし、当該構成が簡易なものとなる点で上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態において、調整部材は、第一キャリア部52と第二キャリア部56とに亘って設けられたネジ60であり、該ネジ60が締められることにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが周方向に移動することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第一キャリア部と第二キャリア部とを周方向に移動させるための調整部材として、前記隙間Sに挿入されるスペーサを用いてもよい。
ただし、ユーザが調整を容易に行える点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態に係る遊星歯車機構10は、前記ネジ60として、周方向において第一遊星歯車41と第二遊星歯車42との間に位置する第一ネジ61と周方向において第三遊星歯車43と第四遊星歯車44との間に位置する第二ネジ62とを備え、第一ネジ61が締められることにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが、第一遊星歯車41と第二遊星歯車42とが周方向において近づくように移動し、第二ネジ62が締められることにより、第一キャリア部52と第二キャリア部56とが、第三遊星歯車43と第四遊星歯車44とが周方向において近づくように移動することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第一ネジのみが備えられていることとしてもよい。
図4及び図5から理解できるように、第一ネジのみを操作することとしても、第一キャリア部52が反時計方向である周方向X1に、第二キャリア部56が時計方向である周方向に、それぞれ回転するため、前記相対位置関係の調整は可能である。しかしながら、太陽歯車の歯面及び内歯歯車の歯面を4つの遊星歯車の全ての歯面と接触させるように、調整を行おうとした場合に、遊星歯車機構の製造誤差に起因して、例えば、第一遊星歯車及び第二遊星歯車の歯面のみが太陽歯車の歯面及び内歯歯車の歯面に接触し、第三遊星歯車及び第四遊星歯車の歯面は太陽歯車の歯面及び内歯歯車の歯面に接触しないという状況が生じ得る。このような場合に、第一ネジ61だけでなく第二ネジ62も備えられている場合には、第二ネジ62を操作することにより、第一遊星歯車41及び第二遊星歯車42側の歯面の接触状態に大きな影響を与えることなく、第三遊星歯車43及び第四遊星歯車44の歯面を太陽歯車20の歯面及び内歯歯車30の歯面に接触させることができる。このように、きめ細かな調整が可能となる点で、上記実施の形態の方がより望ましい。
また、上記実施の形態に係る遊星歯車機構10には、第一ネジ61及び第二ネジ62の他に、第三ネジ63及び第四ネジ64が設けられているため、さらにきめ細かな調整が可能となる(例えば、第三ネジ63及び第四ネジ64を緩めつつ第一ネジ61及び第二ネジ62を締める調整方法と第一ネジ61及び第二ネジ62を緩めつつ第三ネジ63及び第四ネジ64を締める調整方法のうちどちらかを選択できる)。
また、上記実施の形態において、遊星歯車機構10は、スター型の構成を備えていることとしたが、これに限定されるものではなく、本発明は、当然のことながら、プラネタリ型やソーラー型の構成を備えた遊星歯車機構にも適用可能である。
本実施の形態に係る遊星歯車機構10の概略図である。 図1のA−A断面概略図である。 図1のB−B断面概略図である。 調整前の遊星歯車機構10の様子を示した概略図である。 調整後の遊星歯車機構10の様子を示した概略図である。
符号の説明
1 装置、2 入力軸、4 出力軸、10 遊星歯車機構、20 太陽歯車、
30 内歯歯車、40 遊星歯車、41 第一遊星歯車、42 第二遊星歯車、
43 第三遊星歯車、44 第四遊星歯車、50 キャリア、
52 第一キャリア部、53 第一遊星歯車支持部、54 第三遊星歯車支持部、
55 凹部、55a 側面、55b 側面、55c 穴部、55d 底面、
56 第二キャリア部、56a 対向面、56b 対向面、56c 穴部、
56d 第二遊星歯車支持部、56e 第四遊星歯車支持部、56f 裏面、
60 ネジ、61 第一ネジ、62 第二ネジ、63 第三ネジ、64 第四ネジ、
71 第一ネジ穴、72 第二ネジ穴、73 第三ネジ穴、74 第四ネジ穴、
S 隙間

Claims (5)

  1. 太陽歯車と、
    径方向において該太陽歯車よりも外側に位置する内歯歯車と、
    径方向において前記太陽歯車と前記内歯歯車との間に位置する複数の遊星歯車であって、該複数の遊星歯車の各々が該太陽歯車及び該内歯歯車と噛合する複数の遊星歯車と、
    該複数の遊星歯車を回転自在に支持するキャリアと、を有する遊星歯車機構であって、
    前記キャリアは、
    前記複数の遊星歯車のうちの少なくとも一つの遊星歯車を支持する第一キャリア部、及び、該少なくとも一つの遊星歯車とは異なる他の少なくとも一つの遊星歯車を支持する第二キャリア部、を備え、
    前記第一キャリア部と前記第二キャリア部との周方向における相対位置関係を調整するための調整部材を有することを特徴とする遊星歯車機構。
  2. 請求項1に記載の遊星歯車機構において、
    前記複数の遊星歯車として、
    少なくとも四つの第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、及び、第四遊星歯車であって、その周方向に沿った並び順が第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、第四遊星歯車の順であり、かつ、第一遊星歯車及び第三遊星歯車が前記第一キャリア部に、第二遊星歯車及び第四遊星歯車が前記第二キャリア部に、それぞれ支持されている第一遊星歯車、第二遊星歯車、第三遊星歯車、及び、第四遊星歯車、
    を備えていることを特徴とする遊星歯車機構。
  3. 請求項2に記載の遊星歯車機構において、
    前記複数の遊星歯車として、四つの前記第一遊星歯車、前記第二遊星歯車、前記第三遊星歯車、及び、前記第四遊星歯車のみを備え、
    前記第一キャリア部は、
    前記第一遊星歯車から前記第三遊星歯車へ向かう方向において手前側に設けられた第一遊星歯車支持部と、
    該方向において奥側に設けられた第三遊星歯車支持部と、
    該方向において前記第一遊星歯車支持部と前記第三遊星歯車支持部との間に設けられ、
    前記第二遊星歯車及び前記第四遊星歯車を支持する前記第二キャリア部、
    が収容されている凹部と、
    を備えていることを特徴とする遊星歯車機構。
  4. 請求項3に記載の遊星歯車機構において、
    前記調整部材は、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とに亘って設けられたネジであり、
    該ネジが締められることにより、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とが周方向に移動することを特徴とする遊星歯車機構。
  5. 請求項4に記載の遊星歯車機構において、
    前記ネジとして、
    周方向において前記第一遊星歯車と前記第二遊星歯車との間に位置する第一ネジと周方向において前記第三遊星歯車と前記第四遊星歯車との間に位置する第二ネジとを備え、
    前記第一ネジが締められることにより、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とが、前記第一遊星歯車と前記第二遊星歯車とが周方向において近づくように移動し、
    前記第二ネジが締められることにより、前記第一キャリア部と前記第二キャリア部とが、前記第三遊星歯車と前記第四遊星歯車とが周方向において近づくように移動することを特徴とする遊星歯車機構。
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