JP2008179394A - 液体包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくともベースフィルム層とシーラント層とを具える積層フィルムの側縁どうしを縦にヒートシールして縦シール部を形成すると共に、上端と下端とを幅方向にヒートシールして横シール部を形成してなり、そのうちの上側横シール部の、縦シール部が形成されていない側の折返し側辺部に、注出通路を設け、かつ、この上側横シール部上端辺から該注出通路の一側辺部に向かって、弧状または直線状の引裂き誘導疵が設けられてなる包装袋であって、前記上側横シール部は、注出通路側のシール幅を広く、そして縦シール部側のシール幅を狭くし、一方、前記下側横シール部は、縦シール部側のシール幅を広く、そして注出通路側のシール幅を狭くしたこと。
【選択図】図3
Description
また、液体包装袋を、連続溝もしくはミシン目状の間欠溝を介して多数連続させて、連続包装袋を形成する場合において、本発明の液体包装袋は、上側横シール部の上端辺および下側横シール部の下端辺が共に傾斜しているため、液体包装袋同士の接続位置となる切離し線が斜めとなり、従来の、前記切離し線が直線状からなる液体包装袋よりも折曲がれにくく、製袋操作時や、移動、梱包、輸送などの取り扱いの際に、ちぎれてしまうようなことがない。
さらに、液体包装袋の上側横シール部の上端辺は、引裂き誘導疵とは逆方向に傾斜してしているため、前記切離し線で連続包装袋を各包装袋に切り離す際に、引裂き誘導疵が連られて破断してしまうおそれがない。
すなわち、これらによれば、一軸延伸ベースフィルム層を用いる場合に比してより高い水蒸気不透過性、ガスバリア性等を付与することができる他、引裂き開封部分の、手指による、直線的な引裂き除去を円滑かつ容易にし、しかも、引裂き疵を、毛羽立ち等のない十分平滑なものとすることができる。
に複数対形成してもよく、また、ローレットシール部14のそれぞれの大きさは、少なくとも手指で把持できる大きさ、例えば10mm(上側横シール部長さ方向)×5mm(上側横シール部幅方向)程度であればよい。
この包装袋5は、上側横シール6を縦シール部側から包装用フィルム7の基端辺7に向かって長さ方向に拡開したヒートシール部とし、被包装物の充填包装状態でヒートシールを施されることのない、包装用フィルムの基端辺7の延在方向の一端部、図では上端部に液体注出通路8を区画し、そして、上側横シール6内に、その上端辺から、液体注出通路8までの間に、図では、下方側に凸となる湾曲形態で曲線状に延びる、ミシン目状に穿設した孔からなる引裂き誘導部10を設けるとともに、図にメッシュを施して示すように、上記基端辺7に沿わせて液体注出通路8の最大幅と等幅の撥水層27を形成する。
ところで、このような撥水層27、たとえば、シリコーン系、フッ素樹脂系、アクリル系もしくはアミド系のコート剤の塗布によって形成することができる撥水層27は、各個の包装袋5または、縦シール部を設けた後の包装用フィルムに形成し得ることはもちろんであるが、撥水層の形成能率を考慮したときは、積層フィルムの積層前の段階にて行うことが好適である。
なおここで、液体包装袋5の傾動量が、基端辺7が注出口11より上方側に位置することとなった場合は、撥水層27の作用を待つまでもなく、被包装物の、意図しない個所への流下等を十分に防止することができる。
2 ベースフィルム層
3 シーラント層
4 中間層
5、20 液体包装袋
6 上側横シール部
6a 上側横シール部の上端辺
7 基端辺
8、24 液体注出通路
9 下側横シール部
9a 下側横シール部の下端辺
10 引裂き誘導疵
10a 引裂き誘導疵始端
10b 引裂き誘導疵終端
11 注出口
11a 注出口先端
12、23 収納スペース
13 突部
14 ローレットシール部
15 縦シール部分
21 縦シール部分
22 Iノッチ
25 横シール部分
27 撥水層
30 取り口部分
31 切離し線
Claims (18)
- 少なくともベースフィルム層とシーラント層とを具える積層フィルムを、該シーラント層どうしが相互に対向するように幅方向に折返した後、側縁どうしを縦にヒートシールして縦シール部を形成すると共に、上端と下端とが幅方向にヒートシールされることにより、被包装物収納スペースを提供する横シール部を形成してなり、そのうちの上側横シール部の、縦シール部が形成されていない側に位置する折返し側辺部に、該被包装物収納スペースに連通し、突出方向に次第に狭幅となる注出通路を設け、かつ、この上側横シール部上端辺から該注出通路の一側辺部に向かって、弧状または直線状の引裂き誘導疵が設けられてなる包装袋であって、
前記上側横シール部は、注出通路側のシール幅を広く、そして縦シール部側のシール幅を狭くし、一方、前記下側横シール部は、縦シール部側のシール幅を広く、そして注出通路側のシール幅を狭くしたことを特徴とする液体包装袋。 - 前記上側横シール部の上端辺が、注出通路を設けた側の折返し辺側辺部に向かって長さ方向に拡開するように傾斜し、一方、前記下側横シール部の下端辺が、注出通路側の折返し辺側辺部に向かって長さ方向に縮小するように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の液体包装袋。
- 前記上側横シール部の上端辺と、前記下側横シール部の下端辺とが、平行四辺形状の包装袋を提供するように平行になっていることを特徴とする請求項2に記載の液体包装袋。
- 前記注出通路は、前記引裂き誘導疵に沿う引裂きによって、液体注出口の形成を可能にしたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記注出通路は、三方シール袋、中央合掌シール袋または背貼りシール袋の幅方向折返し側辺部に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記注出通路は、上側横シール部上端辺に向かって次第に先細る円錐状通路を形造ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記弧状に延びる引裂き誘導疵に沿う引裂きによって開口する注出通路の液体注出口は、包装袋の前記横シール部上端縁と平行または、上向きに湾曲したのちに引き裂かれることによって形成されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記液体注出口の、幅方向での寸法がほぼ0.3〜50mmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記引裂き誘導疵の終端と前記注出通路の一側辺部とのクリアランスが、0.3〜5.0mmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記引裂き誘導疵の始端と前記上側横シール部上端とのクリアランスが、0.3〜1.0mmであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記引裂き誘導疵の始端側に、該誘導疵を隔てて位置し、前記上側横シール部の表裏いずれか一方へ突出する、少なくとも一対以上の突部を設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記上側横シール部の上端の、前記引裂き誘導疵を隔てた位置に、一対のローレットシール部を設けたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記ベースフィルム層とシーラント層との間に、SiO2蒸着層、塩化ビニリデンコーティング層、酸化アルミニウムコーティング層、Al蒸着層あるいはSiO2やAl、Al2O3などのスパッタリング層からなる中間層を設けることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記ベースフィルム層が、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミドもしくは塩化ビニリデンなどの樹脂フィルムからなることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記シーラント層が、ポリエチレン層またはポリプロピレン層からなることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 少なくとも前記液体注出口の下方側に位置することとなる辺部分の外表面に撥水層を設けることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の液体包装袋。
- 前記撥水層が、シリコーン系、フッ素樹脂系、アクリル系もしくはアミド系のコート剤によることを特徴とする請求項16に記載の液体包装袋。
- 前記引裂き誘導疵を、ミシン目状に穿設した孔または、連続的もしくは間欠的な溶融痕によって形成することを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の液体包装袋。
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