JP2008174123A - 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】動力軸に動力を出力する電動機のほかに動力軸と駆動軸との接続を解除可能な変速機を備えるものにおいて、内燃機関の自立運転時に燃費を悪化させることなく歯打ち音を解消する。
【解決手段】エンジンが自立運転中、シフトポジションがNポジションで且つバッテリのSOCが所定の閾値以上だったとき(S120,S130で肯定判定)、エンジンの目標回転数Ne*をアイドル回転数Nidlとし、モータMG1の目標回転数Nm1*を正の回転数に設定し、モータMG2の目標回転数Nm2*を負の回転数に設定する(ステップ140)。このようにエンジンが自立運転中には、エンジンのアイドル回転数Nidlを上げることなくモータMG2を回転させることにより、エンジンのトルク変動による歯打ち音の発生を防止することができ、しかも燃費が悪化することもない。
【選択図】図3
【解決手段】エンジンが自立運転中、シフトポジションがNポジションで且つバッテリのSOCが所定の閾値以上だったとき(S120,S130で肯定判定)、エンジンの目標回転数Ne*をアイドル回転数Nidlとし、モータMG1の目標回転数Nm1*を正の回転数に設定し、モータMG2の目標回転数Nm2*を負の回転数に設定する(ステップ140)。このようにエンジンが自立運転中には、エンジンのアイドル回転数Nidlを上げることなくモータMG2を回転させることにより、エンジンのトルク変動による歯打ち音の発生を防止することができ、しかも燃費が悪化することもない。
【選択図】図3
Description
本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、内燃機関と、発電機と、内燃機関の出力軸と発電機の回転軸とにキャリアとサンギヤとがそれぞれ接続されると共に駆動軸にリングギヤが接続されたプラネタリギヤと、プラネタリギヤのリングギヤに接続された電動機とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、歯打ち音の発生する条件が検出されたときには、内燃機関の回転数を所定値以上に制御している。
特開閉11−93725号公報
この種の動力出力装置では、電動機はリングギヤを介して駆動軸に常に接続されているため、内燃機関の自立運転時に歯打ち音の発生する条件が検出されたとき、リングギヤの回転数、換言すれば電動機の回転数を変更することができない。このため、内燃機関の回転数をアイドル回転数よりも高く設定して歯打ち音を解消することになるが、そうすると燃費が悪化する。一方、リングギヤと駆動軸との接続を解除可能な変速機を備えている場合、内燃機関の自立運転時にシフトレバーがNポジションにあるときなどにはリングギヤと駆動軸との接続が解除されるため、リングギヤの回転数を自由に調節することができる。このため、歯打ち音を解消するにあたり、前述のように内燃機関の回転数をアイドル回転数よりも高く設定して燃費悪化を招くのではなく、燃費を悪化させない別の方策を採ることが望まれる。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法は、動力軸に動力を出力する電動機のほかに動力軸と駆動軸との接続を解除可能な変速機を備えるものにおいて、内燃機関の自立運転時に燃費を悪化させることなく歯打ち音を解消することを目的とする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記駆動軸とは異なる軸としての動力軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記内燃機関の出力軸と前記動力軸と所定の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、
前記動力軸と前記駆動軸との間の変速段の変更を伴う動力の伝達および前記動力軸と前記駆動軸との接続の解除を行なう変速手段と、
前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、前記内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し前記動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記駆動軸とは異なる軸としての動力軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記内燃機関の出力軸と前記動力軸と所定の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、
前記動力軸と前記駆動軸との間の変速段の変更を伴う動力の伝達および前記動力軸と前記駆動軸との接続の解除を行なう変速手段と、
前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、前記内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し前記動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この動力出力装置では、内燃機関が自立運転し且つ変速手段により動力軸と駆動軸との接続が解除されているとき、内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう内燃機関、発電機および電動機を制御する。すなわち、動力軸と駆動軸との接続が解除されているため、内燃機関の回転数をアイドル回転数のまま上げることなく、動力軸の回転数を有意な回転数となるよう制御することが可能となる。こうした動力出力装置では、ギヤ歯同士の衝突による歯打ち音が発生することがある。このような歯打ち音は、例えば内燃機関のトルク変動の影響を受けて動力軸とこれに接続されている他の軸とが相対的に増速したり減速したりしたときに発生し、特に動力軸の回転数がゼロ近辺の場合に発生しやすいが、ここでは動力軸の回転数を有意な回転数となるよう制御することにより、一方のギヤ歯を他方のギヤ歯に押し付けてギヤ歯同士の衝突を防止する。こうすることにより、歯打ち音を解消することができる。また、内燃機関の回転数はアイドル回転数のままなので燃費が悪化することはない。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、所定の歯打ち音発生条件が成立していない場合には、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸の回転数がゼロとなるよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御し、前記歯打ち音発生条件が成立した場合には、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御するものとしてもよい。こうすれば、歯打ち音が発生する可能性が高いときには燃費を悪化させることなくその歯打ち音を解消することができ、歯打ち音が発生する可能性が低いときには動力軸の回転数がゼロになるよう制御することによりその後の動力軸と駆動軸との接続をスムーズに行なうことができる。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御するにあたり、前記発電機および前記電動機の両方を力行制御するものとしてもよい。こうすれば、発電機や電動機の回転に伴って発生するノイズにより歯打ち音をもみ消すこともできる。こうした本発明の動力出力装置は、前記電動機および前記発電機と電力をやり取り可能な蓄電手段を備え、前記制御手段は、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する際に、前記蓄電手段が所定の高充電状態であることを条件としてもよい。こうすれば、高充電状態であることを条件として発電機および電動機の両方を力行制御するため、歯打ち音を解消することによって蓄電不足を招くことがない。また、前記制御手段は、前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているときに、前記蓄電手段が前記高充電状態でなかったときには、前記内燃機関が前記アイドル回転数よりも高い回転数で回転するよう前記内燃機関を制御する一方、前記発電機および前記電動機の少なくとも一方の制御を休止するとしてもよい。こうすれば、高充電状態でなかったときには、発電機および電動機の一方又は両方の制御を休止すると共に内燃機関の回転数を上げるため、燃費を犠牲にするものの歯打ち音を解消することができ、しかも蓄電不足を招くことがない。ここで、発電機および電動機の一方のみ制御を休止する場合には、発電機および電動機のもう一方を制御して、前記動力軸の回転数がゼロとなるようにしてもよい。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する際に、シフトレバーが中立ポジションであることを条件としてもよい。この場合、「有意な回転数」は、中立ポジションからドライブポジションにシフトレバーが切り替えられることを想定し、接続が解除されている動力軸と駆動軸とをスムーズに接続することのできる回転数範囲を予め実験などにより求め、その回転数範囲内に収まるように設定することが好ましい。
本発明の動力出力装置において、前記制御手段は、前記3軸式動力入出力手段の油温が高いほど前記動力軸の回転数が高くなる傾向を示すように前記有意な回転数を設定してもよい。油温が低いときには潤滑油の粘度が高いため歯打ち音が生じにくいか生じたとしても小さい音であることが多いのに対し、油温が高いときには潤滑油の粘度が低いため歯打ち音が生じやすく大きな音であることが多い。こうしたことから、3軸式動力入出力手段の油温が高いほど動力軸の回転数が高くなる傾向を示すように有意な回転数を設定することが好ましい。なお、「回転数が高くなる」とは、回転数の絶対値が大きくなることを意味する。ここでは、電動機に接続された動力軸の負の回転数の絶対値を大きくするのが好ましく、その場合、3軸式動力入出力手段の構造上、発電機に接続された回転軸は正の回転数の絶対値が大きくなる。
本発明の車両は、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記駆動軸とは異なる軸としての動力軸に動力を入出力可能な電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記動力軸と所定の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、前記動力軸と前記駆動軸との間の変速段の変更を伴う動力の伝達および前記動力軸と前記駆動軸との接続の解除を行なう変速手段と、前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、前記内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し前記動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する制御手段と、を備える動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この車両では、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、歯打ち音を解消することができるという効果や、燃費が悪化することはないという効果などと同様の効果を奏することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、駆動軸とは異なる軸としての動力軸に動力を入出力可能な電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記動力軸と所定の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、前記動力軸と前記駆動軸との間の変速段の変更を伴う動力の伝達および該動力軸と該駆動軸との接続の解除を行なう変速手段とを備え、前記駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置の制御方法であって、
前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、前記内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し前記動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する、
ことを要旨とする。
内燃機関と、駆動軸とは異なる軸としての動力軸に動力を入出力可能な電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記動力軸と所定の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、前記動力軸と前記駆動軸との間の変速段の変更を伴う動力の伝達および該動力軸と該駆動軸との接続の解除を行なう変速手段とを備え、前記駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置の制御方法であって、
前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、前記内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し前記動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する、
ことを要旨とする。
この動力出力装置の制御方法では、内燃機関が自立運転し且つ変速手段により動力軸と駆動軸との接続が解除されているとき、内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう内燃機関、発電機および電動機を制御する。すなわち、動力軸と駆動軸との接続が解除されているため、内燃機関の回転数をアイドル回転数のまま上げることなく、動力軸の回転数を有意な回転数となるよう制御することが可能となる。こうした動力出力装置では、ギヤ歯同士の衝突による歯打ち音が発生することがある。このような歯打ち音は、例えば内燃機関のトルク変動の影響を受けて動力軸が増速したり減速したりしたときに発生し、特に動力軸の回転数がゼロ近辺の場合に発生しやすいが、ここでは動力軸の回転数を有意な回転数となるよう制御することにより、一方のギヤ歯を他方のギヤ歯に押し付けてギヤ歯同士の衝突を防止する。こうすることにより、歯打ち音を解消することができる。また、内燃機関の回転数はアイドル回転数のままなので燃費が悪化することはない。なお、上述したいずれかの本発明の動力出力装置の機能を、本発明の動力出力装置の制御方法のステップとして実現するようにしてもよい。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された動力軸としてのリングギヤ軸32aに接続されたモータMG2と、リングギヤ軸32aの動力を変速して駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に出力する変速機60と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1の回転軸31aが、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aがそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aから変速機60,駆動軸36,デファレンシャルギヤ37,車軸38を介して、最終的には車両の駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、リングギヤ軸32aと駆動軸36との間の変速段の変更を伴う動力の伝達およびリングギヤ軸32aと駆動軸36との接続の解除を行なうことができるように構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。図示するように、変速機60は、シングルピニオンの遊星歯車機構62,64,66と二つのクラッチC1,C2と三つのブレーキB1,B2,B3とにより構成されている。遊星歯車機構62は、外歯歯車のサンギヤ62sと、このサンギヤ62sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62rと、サンギヤ62sに噛合すると共にリングギヤ62rに噛合する複数のピニオンギヤ62pと、複数のピニオンギヤ62pを自転かつ公転自在に保持するキャリア62cとを備えており、サンギヤ62sはクラッチC2のオンオフによりリングギヤ軸32aに接続または接続の解除ができるようになっていると共にブレーキB1のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっており、キャリア62cはブレーキB2のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっている。遊星歯車機構64は、外歯歯車のサンギヤ64sと、このサンギヤ64sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ64rと、サンギヤ64sに噛合すると共にリングギヤ64rに噛合する複数のピニオンギヤ64pと、複数のピニオンギヤ64pを自転かつ公転自在に保持するキャリア64cとを備えており、サンギヤ64sは遊星歯車機構62のサンギヤ62sに接続され、リングギヤ64rはクラッチC1のオンオフによりリングギヤ軸32aに接続またはその解除ができるようになっており、キャリア64cは遊星歯車機構62のリングギヤ62rに接続されている。遊星歯車機構66は、外歯歯車のサンギヤ66sと、このサンギヤ66sと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66rと、サンギヤ66sに噛合すると共にリングギヤ66rに噛合する複数のピニオンギヤ66pと、複数のピニオンギヤ66pを自転かつ公転自在に保持するキャリア66cとを備えており、サンギヤ66sは遊星歯車機構64のリングギヤ64rに接続され、リングギヤ66rはブレーキB3のオンオフによりその回転を停止または自由にできるようになっており、キャリア66cは遊星歯車機構62のリングギヤ62rと遊星歯車機構64のキャリア64cと駆動軸36とに接続されている。変速機60は、クラッチC1,C2とブレーキB1,B2,B3とを全てオフにすることによりリングギヤ軸32aと駆動軸36とを切り離すことができ、クラッチC1とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B2とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を比較的大きな減速比で減速して駆動軸36に伝達し(以下、この状態を1速の状態という)、クラッチC1とブレーキB2とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB1,B3とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を1速より小さな減速比で減速して駆動軸36に伝達し(以下、この状態を2速の状態という)、クラッチC1とブレーキB1とをオンとすると共にクラッチC2とブレーキB2,B3とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を2速より小さな減速比で減速して駆動軸36に伝達し(以下、この状態を3速の状態という)、クラッチC1,C2をオンとすると共にブレーキB1,B2,B3をオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転をそのまま駆動軸36に伝達する(以下、この状態を4速の状態という)。また、この変速機60は、クラッチC2とブレーキB3とをオンとすると共にクラッチC1とブレーキB1,B2とをオフとすることによりリングギヤ軸32aの回転を反転かつ減速して駆動軸36に伝達する(以下、この状態をリバースの状態という)。クラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3のオンオフは、図示しない油圧式のアクチュエータの駆動によりクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3に対して作用させる油圧を調節することより行なわれる。
パーキングロック機構90は、駆動軸36に取り付けられたパーキングギヤ92と、パーキングギヤ92と噛み合ってその回転駆動を停止した状態でロックするパーキングロックポール94とから構成されている。パーキングロックポール94は、他のポジションから駐車ポジション(Pポジション)への操作信号またはPポジションから他のポジションへの操作信号を入力したハイブリッド用電子制御ユニット70により図示しないアクチュエータが駆動制御されることによって作動し、パーキングギヤ92との噛合およびその解除によりパーキングロックおよびその解除を行なう。駆動軸36は機械的に駆動輪39a,39bに接続されているから、パーキングロック機構90は間接的に駆動輪39a,39bをロックしていることになる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V、動力分配統合機構30の潤滑油の温度を検出する油温センサ35からの油温などが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3の図示しない油圧式のアクチュエータへの駆動信号やパーキングロックポール94を駆動する図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトレバー81のポジションとしては、前出のPポジションや中立ポジション(Nポジション),ドライブポジション(Dポジション),リバースポジション(Rポジション)などがある。シフトポジションSPがDポジションやRポジションのときには、変速機60は、1速〜4速の状態,リバースの状態となるようクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3のうち1速〜4速の状態,リバースの状態に対応するクラッチやブレーキを係合するものとし、シフトポジションSPがNポジションやPポジションのときには、変速機60のクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3は全て開放するものとした。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸36に出力すべき要求トルクを計算し、要求トルクTd*と車速Vとに応じた変速段となるよう変速機60が制御され、要求トルクと変速機60の変速段とに応じたトルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエンジン22が自立運転しているときの動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン自立運転時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、エンジン22が自立運転を行なっている間、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
エンジン自立運転時制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、歯打ち音発生条件が成立しているか否かを判定する(ステップS100)。本実施例では、歯打ち音発生条件は、動力分配統合機構30の潤滑油の温度を検出する油温センサ35からの油温が所定温度を超えることとした。また、所定温度とは、潤滑油の粘性が下がり、自立運転中のエンジン22のトルク変動によって動力分配統合機構30や他のギヤ機構のギヤ歯同士が衝突しやすくなる温度であり、実験等により予め定められているものとした。ステップS100で歯打ち音発生条件が成立していなかったときには、所定のベース動作共線に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*やモータMG1,MG2の目標回転数Nm1*,Nm2*を設定する(ステップS110)。本実施例のベース動作共線を図4に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2であるリングギヤ32の回転数を示す。また、動作共線とは、S軸,C軸およびR軸のうちいずれか2軸の回転数を定めたときに両軸の回転数を結ぶ直線であり、この直線と残余の軸との交点が残余の軸の回転数となる。さて、ベース動作共線は、図4の点線で示すように、エンジン22の目標回転数Ne*がアイドル回転数Nidl(例えば800rpmとか1000rpm)であり、モータMG2の目標回転数Nm2*がゼロである。このため、モータMG1の目標回転数Nm1*は、両回転数Ne*,Nm2*によって必然的にある値に決定される。このようにモータMG2の目標回転数Nm2*をゼロに設定するのは、例えばシフトレバー81がNポジションからDポジションに切り替えられたときに変速機60の入力側のリングギヤ軸32aと出力側の駆動軸36とをスムーズに係合するためである。その後、ステップS110で設定された目標回転数Ne*をエンジンECU24に送信すると共に目標回転数Nm1*,Nm2*をモータECU40に送信し(ステップS180)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*を受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*としてアイドル回転数Nidlで無負荷運転するようエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、目標回転数Nm1*,Nm2*を受信したモータECU40は、目標回転数Nm1*でモータMG1が駆動されると共に目標回転数Nm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、ステップS100で歯打ち音発生条件が成立していたときには、シフトポジションがNポジションで且つバッテリ50のSOCが所定の閾値以上か否かを判定し(ステップS120,S130)、シフトポジションがNポジションで且つバッテリ50のSOCが所定の閾値以上だったときには、ベース動作共線ではなく図4の実線で示す動作共線を採用し、その動作共線に基づいて各目標回転数Ne*,Nm1*,Nm2*を設定する(ステップS140)。ここで、Nポジションのときには、変速機60のクラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3は全て開放され、リングギヤ軸32aと駆動軸36との接続は解除されているため、リングギヤ軸32aに接続されているモータMG2の回転数も自由に設定することが可能となる。そして、図4の実線で示す動作共線では、エンジン22の目標回転数Ne*はアイドル回転数Nidlのまま、モータMG2の目標回転数Nm2*は負の有意な回転数に設定され、モータMG1の目標回転数Nm1*は正の回転数に設定される。このとき、モータMG1の目標回転数Nm1*は動力分配統合機構30の潤滑油の油温に基づいて設定される。図6は動力分配統合機構30の潤滑油の油温と目標回転数Nm1*との対応関係を表すグラフである。この図では、油温が高いほど目標回転数Nm1*が高くなっている。その理由は以下のとおりである。すなわち、油温が低いと潤滑油の粘性が高くなるため、エンジン22のトルク変動がギヤに伝わりにくい。このため、モータMG2の負の回転数の絶対値が小さくてもモータMG2が回転していさえすれば、モータMG2に接続されたリングギヤ32の歯はピニオンギヤ33の歯に軽く押し付けられることになり、歯打ち音は発生しにくい。そして、モータMG2の負の回転数の絶対値が小さいということは、エンジン22がアイドル回転数Nidlに固定されているから、モータMG1の正の回転数の絶対値も小さいということになる。一方、油温が高いと潤滑油の粘性が低くなるため、エンジン22のトルク変動がギヤに伝わりやすい。このため、モータMG2の負の回転数の絶対値を大きくして、モータMG2に接続されたリングギヤ32の歯とピニオンギヤ33の歯とがエンジン22のトルク変動により離れたり衝突したりすることがないようにする。そして、モータMG2の負の回転数の絶対値が大きいということは、エンジン22がアイドル回転数Nidlに固定されているから、モータMG1の正の回転数の絶対値も大きいということになる。このような理由から、油温が高いほど目標回転数Nm1*が高く設定されているのである。このように図4の実線の動作共線となるように制御する場合、制御前に比べてモータMG1,MG2は共に回転数の絶対値が増大しバッテリ50の電気エネルギを消費することが多いため、ベース動作共線で制御する場合に比べてバッテリ50のSOCが十分足りていることが必要となり、このような観点からSOCの閾値が設定されている。さて、ステップS140のあと、設定された目標回転数Ne*をエンジンECU24に送信すると共に目標回転数Nm1*,Nm2*をモータECU40に送信し(ステップS180)、本ルーチンを終了する。こうすることにより、モータMG2はゼロではない有意な回転数で回転することになるから、エンジン22のトルク変動による歯打ち音の発生を防止することができる。また、歯打ち音が発生したとしても、モータMG1,MG2の回転音により歯打ち音をかき消すこともできる。
一方、ステップS120でシフトポジションがNポジションでなかったときやステップS130でバッテリ50のSOCが所定の閾値以上でなかったときには、ベース動作共線ではなく図5の実線で示す動作共線を採用し、その動作共線に基づいて各目標回転数Ne*,Nm1*,Nm2*を設定する(ステップS160)。具体的には、図5の実線で示す動作共線では、エンジン22の目標回転数Ne*はアイドル回転数Nidlを嵩上げした回転数Nidl+αに設定され、モータMG2の目標回転数Nm2*はゼロに設定され、モータMG1の目標回転数Nm1*は正の回転数に設定される。また、モータMG2は回転数Nm2がゼロになるように回転数制御されるが、この回転数制御はモータMG1,MG2のいずれか一方により行なうこととし、もう一方はインバータを遮断して休止するものとする。この場合、ステップS140で設定した目標回転数Ne*,Nm1*,Nm2*に基づいてモータMG1,MG2の両方を制御する場合に比べて、バッテリ50の電気エネルギの消費量が少なくて済むことが多いため、バッテリ50のSOCが十分足りていなくても(つまりSOCが所定の閾値未満でも)、実施可能である。その後、ステップS140で設定された目標回転数Ne*をエンジンECU24に送信すると共に目標回転数Nm1*,Nm2*をモータECU40に送信し(ステップS180)、本ルーチンを終了する。こうすることにより、エンジン22はアイドル回転数Nidlよりも高い回転数で回転することになるからエンジン音が大きくなり、歯打ち音が発生したとしてもそのエンジン音によりかき消すことができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エンジン22が自立運転し且つNポジションに設定されて変速機60によりリングギヤ軸32aと駆動軸36との接続が解除されているとき、エンジン22をアイドル回転数Nidlで回転させリングギヤ軸32aを有意な回転数で回転させることにより、歯打ち音を解消することができる。特に、モータMG1,MG2の両方を力行制御しているため、仮に歯打ち音が発生したとしても、モータMG1,MG2の回転に伴って発生するノイズにより歯打ち音をもみ消すこともできる。また、エンジン22の回転数はアイドル回転数Nidlのままなので燃費が悪化することはない。更に、歯打ち音発生条件が成立したときには、燃費を悪化させることなくその歯打ち音を解消することができ、歯打ち音発生条件が成立していないときには、リングギヤ軸32aの回転数がゼロになるよう制御することによりその後のリングギヤ軸32aと駆動軸36との接続をスムーズに行なうことができる。更にまた、SOCが閾値以上であることを条件としてモータMG1,MG2の両方を力行制御するため、歯打ち音を解消することによって蓄電不足を招くことがない。そしてまた、SOCが閾値未満だったときには、モータMG1,MG2の一方を休止すると共にエンジン22の回転数を上げるため、燃費を犠牲にするものの歯打ち音を解消することができ、しかも蓄電不足を招くことがない。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS120でシフトレバー81がNポジションか否かを判定したが、その代わりに、動力軸としてのリングギヤ軸32aと駆動軸36との接続が変速機60によって解除されているか否かを判定してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS130でSOCが所定の閾値以上でないときには、モータMG2の目標回転数Nm2*がゼロになるようにモータMG2のみ回転数制御を行ないモータMG1を休止させたが、インバータ41,42のゲート遮断を行ない、モータMG1,MG2の両方を休止させてもよい。この場合、モータMG1,MG2は空転する。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS140において図4の実線で示す動作共線、つまりエンジン22の目標回転数Ne*をアイドル回転数Nidlに固定したまま、モータMG2の目標回転数Nm2*を負の回転数に設定し、それに応じてモータMG1の目標回転数Nm1*が正の回転数になるように設定した動作共線を採用したが、このときの目標回転数Nm2*を設定するにあたり、シフトレバー81がNポジションからDポジションやRポジションに切り替えられることを想定し、接続が解除されているリングギヤ軸32aと駆動軸36とをスムーズに接続することのできる回転数範囲を予め実験などにより求め、その回転数範囲内に収まるように設定することが好ましい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS140において図4の実線で示す動作共線、つまりエンジン22の目標回転数Ne*をアイドル回転数Nidlに固定したまま、モータMG2の目標回転数Nm2*を負の回転数に設定し、それに応じてモータMG1の目標回転数Nm1*が正の回転数になるように設定した動作共線を採用したが、その代わりに、図7に示す動作共線、すなわちエンジン22の目標回転数Ne*をアイドル回転数Nidlに固定したまま、モータMG2の目標回転数Nm2*を正の回転数に設定し、それに応じてモータMG1の目標回転数Nm1*も正の回転数になるように設定した動作共線を採用してもよい。この図7に示す動作共線に基づいて制御する場合、その制御前に比べてモータMG1ではエネルギを回生してバッテリ50へ充電することが多くなるので、モータMG2でバッテリ50の電気エネルギを消費するとしてもSOCが大きく減ってしまうことはない。
実施例のハイブリッド自動車20では、歯打ち音の発生条件が成立したときにステップS120以降の処理を実行するものとしたが、歯打ち音の発生条件が成立しているか否かにかかわらず(つまりステップS100,S110を省略して)、ステップS120以降の処理を実行するものとしてもよい。あるいは、更にステップS130も省略してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS140でモータMG1の目標回転数Nm1*を設定するにあたり、図6の油温と目標回転数Nm1*との関係を表す一次関数のグラフを利用したが、油温が高くなるのに伴ってステップ関数的に目標回転数Nm1*が大きくなるグラフを利用したり、油温が高くなるのに伴って二次関数や三次関数などの数次関数のグラフを利用してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS140でモータMG1の目標回転数Nm1*を設定するにあたり、図6の油温と目標回転数Nm1*との関係を表すグラフを利用したが、油温と目標回転数Nm1*の補正値との関係を表すグラフを利用してもよい。この場合、ベース動作曲線の目標回転数Nm1*に、油温に基づいて求めた補正値を加算した値を、新たな目標回転数Nm1*とすればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、ステップS140でモータMG1の目標回転数Nm1*を設定するにあたり、図6の油温と目標回転数Nm1*との関係を表すグラフを利用したが、油温と目標回転数Nm2*との関係を表すグラフを利用してもよい。図4等の共線図に示すように動作共線は直線で表されるものであり、しかもエンジン22の回転数がアイドル回転数Nidlに固定されていることから、目標回転数Nm1*,Nm2*のいずれか一方が設定されれば他方は必然的に決まる。
実施例のハイブリッド自動車20では、動力分配統合機構30の潤滑油の油温が所定温度を超えることを歯打ち音発生条件としたが、例えばギヤ機構の周辺に音検出手段を配置し、その音検出手段により歯打ち音が検出されたことを歯打ち音発生条件としてもよいし、ギヤ機構の周辺に振動検出手段を配置し、その振動検出手段により歯打ち音の振動が検出されたことを歯打ち音発生条件としてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、4段の変速段をもって変速可能な変速機60を用いるものとしたが、変速段は4段に限られるものではなく、2段以上の変速段をもって変速可能な変速機であればよい。また、変速機60はオートマチックトランスミッションであってもよいし、マニュアルトランスミッションであってもよい。
ここで、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、リングギヤ軸32aに接続されたモータMG2が「電動機」に相当し、エンジン22のクランクシャフト26とリングギヤ軸32aとモータMG1の回転軸31aの3軸に接続された動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当し、回転軸31aに接続されたモータMG1が「発電機」に相当し、クラッチC1,C2やブレーキB1,B2,B3の係合や係合の解除を伴ってリングギヤ軸32aと駆動軸36との間の変速段の変更を伴う動力の伝達およびリングギヤ軸32aと駆動軸36との接続の解除を行なう変速機60が「変速手段」に相当し、エンジン22が自立運転し且つ変速機60によりリングギヤ軸32aと駆動軸36との接続が解除されているとき、エンジン22がアイドル回転数Nidlで回転しリングギヤ軸32aが所定の有意な回転数で回転するようエンジン22およびモータMG1,MG2を制御するハイブリッド用電子制御ユニット70やエンジンECU24,モータECU40が「制御手段」に相当する。なお、実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の車両や船舶,航空機などの移動体に搭載される動力出力装置の形態や建設設備などの移動しない設備に組み込まれた動力出力装置の形態としても構わない。さらに、こうした動力出力装置の制御方法の形態としてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置や車両の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、31a 回転軸、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、32b 動力軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 油温センサ、36 駆動軸、37 デファレンシャルギヤ、38 車軸、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、62,64,66 遊星歯車機構、62s,64s,66s サンギヤ、62c,64c,66c キャリア、62r,64r,66r リングギヤ、62p ,64p,66p ピニオンギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 パーキングロック機構、92 パーキングギヤ、94 パーキングロックポール、MG1,MG2 モータ、C1,C2 クラッチ、B1,B2,B3 ブレーキ。
Claims (9)
- 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記駆動軸とは異なる軸としての動力軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記内燃機関の出力軸と前記動力軸と所定の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、
前記動力軸と前記駆動軸との間の変速段の変更を伴う動力の伝達および前記動力軸と前記駆動軸との接続の解除を行なう変速手段と、
前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、前記内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し前記動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する制御手段と、
を備える動力出力装置。 - 前記制御手段は、前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、所定の歯打ち音発生条件が成立していない場合には、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸の回転数がゼロとなるよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御し、前記歯打ち音発生条件が成立した場合には、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する、
請求項1に記載の動力出力装置。 - 前記制御手段は、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御するにあたり、前記発電機および前記電動機の両方を力行制御する、
請求項1又は2に記載の動力出力装置。 - 請求項3に記載の動力出力装置であって、
前記電動機および前記発電機と電力をやり取り可能な蓄電手段を備え、
前記制御手段は、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する際に、前記蓄電手段が所定の高充電状態であることを条件とする、
動力出力装置。 - 前記制御手段は、前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているときに、前記蓄電手段が前記高充電状態でなかったときには、前記内燃機関が前記アイドル回転数よりも高い回転数で回転するよう前記内燃機関を制御する一方、前記発電機および前記電動機の少なくとも一方の制御を休止する、
請求項4に記載の動力出力装置。 - 前記制御手段は、前記内燃機関が前記アイドル回転数で回転すると共に前記動力軸が前記有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する際に、シフトレバーが中立ポジションであることを条件とする、
請求項1〜5のいずれかに記載の動力出力装置。 - 前記制御手段は、前記3軸式動力入出力手段の油温が高いほど前記動力軸の回転数が高くなる傾向を示すように前記有意な回転数を設定する、
請求項1〜6のいずれかに記載の動力出力装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に接続されてなる車両。
- 内燃機関と、駆動軸とは異なる軸としての動力軸に動力を入出力可能な電動機と、前記内燃機関の出力軸と前記動力軸と所定の回転軸の3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、前記動力軸と前記駆動軸との間の変速段の変更を伴う動力の伝達および該動力軸と該駆動軸との接続の解除を行なう変速手段とを備え、前記駆動軸に動力を出力可能な動力出力装置の制御方法であって、
前記内燃機関が自立運転し且つ前記変速手段により前記動力軸と前記駆動軸との接続が解除されているとき、前記内燃機関が所定のアイドル回転数で回転し前記動力軸が所定の有意な回転数で回転するよう前記内燃機関、前記発電機および前記電動機を制御する、
動力出力装置の制御方法。
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Cited By (5)
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KR101622489B1 (ko) | 2014-12-31 | 2016-05-18 | 현대다이모스(주) | 배터리 전압에 따른 hev 차량의 변속모터 구동 장치 및 그 방법 |
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2007
- 2007-01-19 JP JP2007010117A patent/JP2008174123A/ja active Pending
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