JP4063285B2 - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに状態検出装置,動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに状態検出装置,動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、駆動軸に動力を出力する動力出力装置およびこれを搭載し前記駆動軸に車軸が接続されて走行する自動車並びに状態検出装置,動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、遊星歯車機構のサンギヤ,キャリア,リングギヤにそれぞれ第1モータ,エンジンのクランクシャフト,駆動輪に連結された駆動軸が接続されると共に変速機を介して駆動軸に第2モータが接続されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、車速センサにより検出された車速に基づいて変速機の変速段をハイ状態かロー状態かに切り替えることにより第2モータからの動力を車速に応じた動力に変換して駆動軸に出力するものとしている。
特開2002−225578号公報
変速機の変速段の変更を変速ショックを生じさせることなくスムーズに行なうためには、車速センサにより検出される車速(駆動軸の回転数)に基づいて第2モータの変速後の回転数を計算し、第2モータの回転数が変速後の回転数に一致した状態で必要なクラッチやブレーキを係合することが望ましい。そして、何らかの原因により車速センサが使用不可状態になったときには、車速センサに代えて車速を間接的に検出可能な他のセンサ(例えば、車輪速センサ)によりバックアップすることも考えることができる。この車速を間接的に検出可能なセンサは、通常、車速を検出するために最適化されているわけではないから、本来の車速センサの機能が回復して使用可能状態に戻ったときにはバックアップの状態から復帰させることが望ましいが、その復帰のタイミングによっては、変速機の制御に支障が生じる場合がある。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法は、駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段を他の回転数検出手段によるバックアップの状態から復帰させる際に変速伝達手段の制御に支障が生じるのを回避することを目的とする。また、本発明の状態検出装置は、駆動軸の回転数を検出する回転数検出手段を他の回転数検出手段によるバックアップの状態から復帰させる際に変速伝達手段の状態の判定に支障が生じるのを回避することを目的とする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに状態検出装置,動力出力装置の制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
動力を入出力可能な原動機と、
変更可能な変速比をもって前記原動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段と、
前記駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段と、
前記第1回転数検出手段とは異なる態様をもって前記駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段と、
前記第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには該第1回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中に前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったときには該変更が完了した以降に前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する回転数設定手段と、
前記変速伝達手段における変速比の変更要求がなされたとき、前記設定された駆動軸の回転数に基づいて変速比が変更されるよう前記変速伝達手段を制御する変速制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには第1回転数検出手段により検出される回転数を駆動軸の回転数として設定し、第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには第1回転数検出手段とは異なる態様をもって駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段により検出される回転数を駆動軸の回転数として設定し、変更可能な変速比をもって原動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段の変速比が変更されている最中に第1回転数検出手段が使用不可状態から使用可能状態になったときにはその変更が完了した以降に第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて駆動軸の回転数を設定し、変速伝達手段における変速比の変更要求がなされたとき設定した駆動軸の回転数に基づいて変速伝達手段を制御する。従って、変速伝達手段の変速比が変更されている最中に第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて駆動軸の回転数を設定するのを回避するから、第1回転数検出手段を第2回転数検出手段によるバックアップの状態から復帰させる際に変速伝達手段の制御に支障が生じるのを回避することができる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記変速比の変更要求は、前記駆動軸の回転数に基づいて所定のタイミングでなされる要求であり、前記回転数設定手段は、前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったとき、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中にはないが前記駆動軸の回転数が前記変速比の変更要求が予想される回転数領域にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記駆動軸の回転数が前記変速比の変更要求が予想される回転数領域にないときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する手段であるものとすることもできるし、前記回転数設定手段は、前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったとき、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中にないときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する手段であり、前記回転数設定手段により設定される前記駆動軸の回転数が前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えられている最中には、前記変速伝達手段における変速比の変更を禁止する変速比変更禁止手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、駆動軸の回転数の設定を第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えている最中に変速伝達手段の変速比が変更されるのを回避することができる。これらの場合、前記回転数設定手段は、所定の緩変化処理をもって前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて駆動軸の回転数を設定する際に設定する回転数が急変するのを抑制することができる。ここで、「所定の緩変化処理」には、なまし処理やレート処理が含まれる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記使用不可状態は、前記第1回転数検出手段の異常が判定されている状態であるものとすることもできる。
本発明の動力出力装置において、内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸の3軸に接続され該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて所定の回転数関係をもって残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3の軸に動力を入出力可能な発電機と、を備えるものとすることもできる。この場合、前記第2回転数検出手段は、前記内燃機関の出力軸の回転数を検出する機関回転数検出手段と、前記発電機の回転軸の回転数を検出する発電機回転数検出手段と、前記検出された内燃機関の出力軸の回転数と前記検出された発電機の回転軸の回転数と前記所定の回転数関係とに基づいて前記駆動軸の回転数を演算する演算手段とを備える手段であるものとすることもできる。
本発明の動力出力装置において、前記変速伝達手段は、少なくとも2段の変速段をもって変速比を変更可能な変速機であるものとすることもできる。
本発明の自動車は、
上述した各態様のいずれかの本発明の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、動力を入出力可能な原動機と、変更可能な変速比をもって前記原動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段と、前記駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段と、前記第1回転数検出手段とは異なる態様をもって前記駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段と、前記第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには該第1回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中に前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったときには該変更が完了した以降に前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する回転数設定手段と、前記変速伝達手段における変速比の変更要求がなされたとき、前記設定された駆動軸の回転数に基づいて変速比が変更されるよう前記変速伝達手段を制御する変速制御手段とを備える動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に車軸が接続されて走行する
ことを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述した各態様のいずれかの本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果と同様の効果、例えば、第1回転数検出手段を第2回転数検出手段によるバックアップの状態から復帰させる際に変速伝達手段の制御に支障が生じるのを回避することができる効果などを奏することができる。ここで、前記第1回転数検出手段は、車速を検出する車速検出手段であるものとすることもできる。また、前記第2回転数検出手段は、前記車軸に連結された車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段であるものとすることもできる。
本発明の状態検出装置は、
動力を入出力可能な原動機と、変更可能な変速比をもって前記原動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段と、前記駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段と、前記第1回転数検出手段とは異なる態様をもって前記駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段と、を備える動力出力装置における前記変速伝達手段の状態を検出する状態検出装置であって、
前記第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには該第1回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記変速伝達手段の状態が判定されている最中に前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったときには該判定が完了した以降に前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する回転数設定手段と、
前記設定された駆動軸の回転数に基づいて前記変速伝達手段の状態を判定する状態判定手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の状態検出装置では、駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには第1回転数検出手段により検出される回転数を駆動軸の回転数として設定し、第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには第1回転数検出手段とは異なる態様をもって駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段により検出される回転数を駆動軸の回転数として設定し、変更可能な変速比をもって原動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段の状態が判定されている最中に第1回転数検出手段が使用不可状態から使用可能状態になったときにはその判定が完了した以降に第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて駆動軸の回転数を設定し、設定された駆動軸の回転数に基づいて変速伝達手段の状態を判定する。従って、変速伝達手段の状態が判定されている最中に第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて駆動軸の回転数を設定するのを回避するから、第1回転数検出手段を第2回転数検出手段によるバックアップの状態から復帰させる際に変速伝達手段の状態の判定に支障が生じるのを回避することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
動力を入出力可能な原動機と、変更可能な変速比をもって前記原動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段と、前記駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段と、前記第1回転数検出手段とは異なる態様をもって前記駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには該第1回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中に前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったときには該変更が完了した以降に前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定し、
(b)前記変速伝達手段における変速比の変更要求がなされたとき、前記設定された駆動軸の回転数に基づいて変速比が変更されるよう前記変速伝達手段を制御する
ことを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法によれば、駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには第1回転数検出手段により検出される回転数を駆動軸の回転数として設定し、第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには第1回転数検出手段とは異なる態様をもって駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段により検出される回転数を駆動軸の回転数として設定し、変更可能な変速比をもって原動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段の変速比が変更されている最中に第1回転数検出手段が使用不可状態から使用可能状態になったときにはその変更が完了した以降に第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて駆動軸の回転数を設定し、変速伝達手段における変速比の変更要求がなされたとき設定した駆動軸の回転数に基づいて変速伝達手段を制御する。従って、変速伝達手段の変速比が変更されている最中に第2回転数検出手段により検出される回転数から第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて駆動軸の回転数を設定するのを回避するから、第1回転数検出手段を第2回転数検出手段によるバックアップの状態から復帰させる際に変速伝達手段の制御に支障が生じるのを回避することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられたクランクポジションセンサ23からのクランク角θeなどのエンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力とを統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達可能に構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフ状態としてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,リングギヤ軸32aに取り付けられた車速センサ88からの車速V1などが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V1,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50の残容量SOC,変速機60のギヤ比Grなどの制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクポジションセンサ23により検出されたクランク角θeに基づいてエンジンECU24により演算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。バッテリ50の残容量SOCは、電流センサにより検出されるバッテリ50の充放電電流に基づいてバッテリECU52により演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。変速機60のギヤ比Grは、変速比が変更されたときのギヤの状態に基づいてHiギヤのギヤ比GhiかLoギヤのギヤ比Gloかのいずれかをギヤ比Grとして入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、車速センサ88の状態を調べて(ステップS110)、車速センサ88が正常か否かを判定する(ステップS120)。ここで、車速センサ88の状態は、実施例では、車速センサ88からの信号が途絶えていないか否か車速センサ88からの信号が通常想定される範囲を外れていないか否か等を判定することにより調べることができる。車速センサ88が正常と判定されたときには、フラグFが値1か否かを判定する(ステップS130)。ここで、フラグFは、本ルーチンが最初に実行されたときに図示しない初期化ルーチンにより初期値として値0が設定される。いま、本ルーチンが最初に実行されてから未だフラグFの設定が行なわれていない状態を考えると、フラグFには値0が設定されているから、ステップS130では否定的な判定がなされ、車速センサ88により検出された車速V1を車速Vに設定する(ステップS160)。
車速Vが設定されると、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求される要求トルクTr*を設定すると共にエンジン22から出力すべき要求パワーPe*を設定する(ステップS200)。ここで、要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め求めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶しているマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。また、要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものと充放電要求パワーPb*と損失Lossとの和により演算されたものを設定するものとした。ここで、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることにより求めることができる。また、充放電要求パワーPb*は、残容量SOCとアクセル開度Accとに基づいて設定することができる。
要求パワーPe*を設定すると、設定した要求パワーPe*とエンジン22を効率よく運転させる動作ラインとに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*を設定する(ステップS210)。エンジン22の動作ラインの一例および目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
エンジン22の目標回転数Ne*を設定すると、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(=k・V)と動力分配統合機構30のギヤ比ρ(=サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)とを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を設定すると共に設定した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて次式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS220)。動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。図中、左のS軸はサンギヤ31の回転数を示し、C軸はキャリア34の回転数を示し、R軸はリングギヤ32(リングギヤ軸32a)の回転数Nrを示す。前述したように、サンギヤ31の回転数はモータMG1の回転数Nm1でありキャリア34の回転数はエンジン22の回転数Neであるから、モータMG1の目標回転数Nm1*はリングギヤ軸32aの回転数Nrとエンジン22の目標回転数Ne*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて式(1)により計算することができる。したがって、モータMG1が目標回転数Nm1*で回転するようトルク指令Tm1*を設定してモータMG1を駆動制御することにより、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させることができる。ここで、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「KP」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「KI」は積分項のゲインである。なお、図6におけるR軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*がリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。 違う記載
Nm1*=(Ne*・(1+ρ)-k・V)/ρ …(1)
Tm1*=前回Tm1*+KP(Nm1*-Nm1)+KI∫(Nm1*-Nm1)dt …(2)
モータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを設定すると、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρと変速機60のギヤ比Grとに基づいて要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに作用させるためにモータMG2から出力すべきトルク指令Tm2*を次式(3)により設定する(ステップS230)。式(3)は、図6の共線図におけるトルクの関係に基づいて容易に導き出すことができる。
Tm2*=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(3)
そして、変速機60の変速比の変更判定を行なって(ステップS240)、変速比を変更する必要があるか否かを判定する(ステップS250)。ここで、変速比の変更判定は、実施例では、要求トルクTr*と車速Vと現在のギヤの状態とに基づいて変速比変更判定用マップを用いて行なうものとした。変速比変更判定用マップの一例を図7に示す。図中「Lhi」は変速機60のギヤの状態をLoギヤからHiギヤに変更するアップシフト用変速線であり、「Llo」は変速機60のギヤの状態をHiギヤからLoギヤに変更するダウンシフト用変速線である。なお、実施例では、説明の容易のために、アップシフト用変速線Lhiを車速Vhiの直線として示し、ダウンシフト用変速線Lloを車速Vloの直線として示した。このため、要求トルクTr*とは無関係に変速比が変更されることになる。
変速機60の変速比を変更する必要がないと判定されたときには、ステップS210で設定した目標回転数Ne*と目標トルクTe*をエンジンECU24に送信し、ステップS220,S230で設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS270)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、変速機60の変速比を変更する必要があると判定されたときには、変速処理の実行開始を指示して(ステップS260)、ステップS210〜S230で設定した各設定値をエンジンECU24やモータECU40に送信して(ステップS270)、本ルーチンを終了する。この指示がなされると、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、駆動制御ルーチンと並行して図8に例示する変速処理ルーチンを実行する。変速処理ルーチンでは、まず、変速機60の変速比の変更方向を判定する(ステップS300)。LoギヤからHiギヤへの変更即ちアップシフトのときには、ブレーキB2をオフとすると共に(ステップS310)、ブレーキB1をフリクション係合させ(ステップS320)、モータMG2の回転数Nm2と車速Vとを入力して(ステップS330)、入力した車速Vと換算係数kとHiギヤのギヤ比Ghiとにより変速後のモータMG2の回転数Nm2*(=k・V・Ghi)を計算し(ステップS340)、入力したモータMG2の回転数Nm2が計算した変速後の回転数Nm2*近傍に至るまでステップS330に戻って処理を繰り返し(ステップS350)、回転数Nm2が変速後の回転数Nm2*近傍に至ったときにブレーキB1を完全にオンとし(ステップS360)、駆動制御ルーチンで用いる変速機60のギヤ比GrにHiギヤのギヤ比Ghiを設定して(ステップS370)、変速処理を終了する。一方、HiギヤからLoギヤへの変更即ちダウンシフトのときには、ブレーキB1をオフとし(ステップS380)、モータMG2の回転数Nm2と車速Vとを入力して(ステップS390)、入力した車速Vと換算係数kとLoギヤのギヤ比Gloとにより変速後のモータMG2の回転数Nm2*(=k・V・Glo)を計算し(ステップS400)、入力したモータMG2の回転数Nm2が計算した変速後の回転数Nm2*近傍に至るまでステップS390に戻って処理を繰り返し(ステップS410)、回転数Nm2が変速後の回転数Nm2*近傍に至ったときにブレーキB2をオンとし(ステップS420)、駆動制御ルーチンで用いる変速機60のギヤ比GrにLoギヤのギヤ比Gloを設定して(ステップS430)、変速処理を終了する。なお、変速機60のギヤの状態をHiギヤからLoギヤに変更するときには、ブレーキB1をオフとしてリングギヤ軸32aとモータMG2とが切り離されたときに、モータMG2から正のトルクが出力されているときにはモータMG2の回転数Nm2が増加するから、そのまま回転数Nm2が変速後の回転数Nm2*近傍に至るのを待ってブレーキB2をオンする処理となり、モータMG2から十分な正のトルクが出力されていないときには、モータMG2の回転数Nm2が変速後の回転数Nm2*近傍に至るまでモータMG2から十分な正のトルクが出力されるようトルク指令Tm2*を調整してブレーキB2をオンする処理となる。
図3の駆動制御ルーチンに戻って、ステップS120で車速センサ88が正常でない即ち異常と判定されると、フラグFに値1を設定し(ステップS170)、入力したエンジン22の回転数NeとモータMG1の回転数Nm1と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(4)によりバックアップ用の車速V2を計算する(ステップS180)。なお、次式(4)は、前述した図6の共線図の回転数の関係に基づいて容易に導き出すことができる。バックアップ用の車速V2を計算すると、計算した車速V2を車速Vに設定し(ステップS190)、前述したステップS200以降の処理を実行して本ルーチンを終了する。従って、車速センサ88が正常でないときであっても、バックアップ用の車速V2に基づいて要求トルクTr*や要求パワーPe*,目標回転数Nm1*を設定することができると共に変速機60の変速比の変更判定を行なって変速処理を行なうことができる。ただし、バックアップ用の車速V2は、車速Vに対して最適化されているわけではないから、車速Vに対して最適化されている車速センサ88からの車速V1に対して若干のズレが生じる場合がある。
V2=k・(Ne・(1+ρ)−Nm1・ρ) …(4)
車速センサ88の異常が一時的なものでありその機能が回復したときには、ステップS120で車速センサ88が正常と判定されると共にステップS130でフラグFは値1と判定されるから、次に、変速機60の変速比が変更されている最中(変速中)であるかを判定し(ステップS140)、変速機60が変速中と判定されたときにはバックアップ用の車速V2を計算し(ステップS180)、計算したバックアップ用の車速V2を車速Vに設定し(ステップS190)、ステップS200以降の処理を実行して本ルーチンを終了する。一方、変速機60が変速中ではないと判定されたときにはフラグFに値0を設定すると共に(ステップS150)、車速センサ88により検出された車速V1を車速Vに設定し(ステップS160)、ステップS200以降の処理を実行して本ルーチンを終了する。このように、車速センサ88の機能が回復したときでも変速機60が変速中のときにはその変速が完了するまでバックアップ用の車速V2を車速Vとして設定するのである。これは、変速機60が変速中にあるときに車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替えると、図8の変速処理に示すように車速Vに基づいて変速機60の変速比を変更する際に支障(変速ショックなど)が生じる場合があることに基づく。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、車速センサ88が正常な状態にないときには車速Vに車速センサ88からの車速V1に代えてバックアップ用の車速V2を設定して変速機60の制御を実行し、その後、車速センサ88の機能が回復したときには変速機60が変速中にあるときにはバックアップ用の車速V2を維持して変速が完了した後に車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替えるから、変速中に車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替えることに起因して変速機60の制御に支障が生じるのを回避することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、バックアップ用の車速V2をエンジン22の回転数NeとモータMG1の回転数Nm1と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて計算により求めるものとしたが、駆動輪39a,39bに取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速に基づいて求めるものとしてもよいし、これ以外の他のセンサからの検出値に基づいて求めるものとしてもよい。また、実施例のハイブリッド自動車20では、車速センサ88を駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けるものとしたが、リングギヤ軸32aに取り付けるものに限られず例えば駆動輪39a,39bに取り付けて車輪速センサと兼用するものとしてもよい。この場合、車輪速センサをバックアップ用の車速V2として用いることはできないが、エンジン22の回転数NeとモータMG1の回転数Nm1と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて求められるバックアップ用の車速V2を用いることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図8の変速処理ルーチンを用いて変速機60の変速比を変更するものとしたが、こうした変速比を変更している最中に変速機60の異常を判定するものとしてもよい。変速機60の異常判定は、例えば、変速機60の変速比を変更する際に変更に要する時間(例えば、200msec〜400msec程度)が経過するのを待って車速Vに換算係数kを乗じて得られるリングギヤ軸32aの回転数Nrに変更後のギヤの状態の減速比を乗じたものとモータMG2の回転数Nm2とを比較することにより変速機60の変速比が変更されたか否かを判定することにより行なうことができる。この場合でも、変速機60の異常を判定している最中に車速Vがバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替えられることがないから、変速機60の異常判定をより適切に行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、異常と判定された車速センサ88がその機能を回復したときには、車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に一度に切り替えるものとしたが、なまし処理やレート処理などの緩変化処理を用いて車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に徐々に切り替えるものとしてもよい。前述したように、バックアップ用の車速V2は、車速Vに対して最適化されているわけではないから、最適化されている車速センサ88からの車速V1に対してズレが生じる。従って、緩変化処理を用いることにより車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替える際に車速Vが急変するのを抑制することができる。図9に、なまし処理により車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替える際の変形例の駆動制御ルーチンの一部の一例を示す。図9の駆動制御ルーチンでは、異常と判定された車速センサ88がその機能を回復してステップS120で車速センサ88が正常と判定されると共にステップS130でフラグFが値1と判定され、続いてステップS140で変速機60が変速中ではないと判定されると、変速機60のギヤの状態がLoギヤであるか否かを判定する(ステップS300)。変速機60のギヤの状態がLoギヤと判定されたときには車速センサ88からの車速V1がアップシフト用変速線Lhiの車速Vhiから所定値αを減じた車速(=Vhi−α)よりも小さいか否か即ち図10に例示する車速Vhiの直線と車速Vhi−αの直線とにより囲まれる領域外にあるかを判定し(ステップS310)、車速V1が車速Vhiから所定値αを減じた車速以上と判定されたときにはバックアップ用の車速V2を計算し(ステップS180)、計算したバックアップ用の車速V2を車速Vに設定し(ステップS190)、車速V1が車速Vhiから所定値αを減じた車速よりも小さいと判定されたときにはフラグFに値0を設定すると共に(ステップS330)、所定時間が経過するまでは車速Vをなまし処理を行なうための次式(5)により計算する移行処理を行ない(ステップS340,S350)、所定時間が経過したときに車速センサ88からの車速V1を車速Vに設定する(ステップS360)。ここで、式(5)中「τ」は、なまし処理の時定数であり、値0〜値1の範囲で定められている。また、所定時間は、移行処理に要する時間として定められている。このように、変速機60が変速中でなくても車速V1がアップシフト用変速線Lhiの車速Vhiから所定値αを減じた車速以上のときにはバックアップ用の車速V2を車速Vに設定するのは、なまし処理により車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替える際に時間を要するから、この間に車速Vがアップシフト用変速線Lhiの車速Vhiを超えることにより変速機60の変速が開始されて制御に支障が生じるのを回避するためである。従って、所定値αは、なまし処理に要する時間を考慮して定められる。同様に、ステップS300で変速機60のギヤの状態がLoギヤでない即ちHiギヤの状態と判定されたときには、車速センサ88からの車速V1がダウンシフト用変速線Lloの車速Vloに所定値αを加えた車速(=Vlo+α)よりも大きいか否か即ち図10に例示する車速Vloの直線と車速Vlo+αの直線とにより囲まれる領域外にあるかを判定し(ステップS320)、車速V1が車速Vloに所定値αを加えた車速以下のときにはバックアップ用の車速V2を計算し(ステップS180)、計算したバックアップ用の車速V2を車速Vに設定し(ステップS190)、車速V1が車速Vloに所定値αを加えた車速Vよりも大きいと判定されたときには所定時間が経過するまでは車速Vを式(5)により計算し(ステップS340,S350)、所定時間が経過したときに車速センサ88からの車速V1を車速Vに設定する(ステップS360)。なお、この変形例の駆動制御ルーチンでは、ステップS310,S320の処理を車速センサ88からの車速V1を用いて行なうものとしたが、バックアップ用の車速V2を用いて行なうものとしてもよい。
V=τ・前回V+(1−τ)・V1 …(5)
図9の変形例の駆動制御ルーチンでは、変速機60が変速中でなくても変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態でステップS310により車速V1がアップシフト用変速線Lhiの車速Vhiから所定値αを減じた車速以上のときや、変速機60のギヤの状態がHiギヤの状態でステップS320により車速V1がダウンシフト用変速線Lloの車速Vloに所定値αを加えた車速以上のときには、バックアップ用の車速V2を車速Vに設定するものとしたが、変速機60が変速中でないときには緩変化処理により車速Vをバックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1に切り替えるものとしこの切り替えの最中には図3のルーチンのステップS240の変速比の変更判定に拘わらず変速比の変更を禁止するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60としてHiギヤとLoギヤとを切り替える2段の変速段を持つものとしたが、3段以上の変速段を持つ変速機としてもよい。3段以上の変速機を搭載するハイブリッド自動車において図9の駆動制御ルーチンのステップS300〜S320の処理に相当する処理を実行する場合、最上位か最下位以外の変速機のギヤの状態に対してはアップシフト用変速線の車速から所定値αを減じた車速よりも小さく且つダウンシフト用変速線の車速から所定値αを加えた車速よりも大きいかを判定すればよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図11における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図12の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、エンジンとモータとを備えるハイブリッド自動車に適用するものとするものとしたが、エンジンは備えずモータのみを備える電気自動車に適用するものとしてもよく、モータは備えずエンジンのみを備える自動車に適用するものとしてもよい。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施例である動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の概略を示す構成図である。 本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例および目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の各回転要素の回転数とトルクの力学的な関係を示す共線図である。 変速比変更判定用マップの一例を示す説明図である。 変速処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 バックアップ用の車速V2から車速センサ88からの車速V1への切り替えを禁止する領域の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61 サンギヤ、62 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64 キャリア、65 サンギヤ、66 リングギヤ、67 ピニオンギヤ、68 キャリア、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (13)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    動力を入出力可能な原動機と、
    変更可能な変速比をもって前記原動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段と、
    前記駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段と、
    前記第1回転数検出手段とは異なる態様をもって前記駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段と、
    前記第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには該第1回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中に前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったときには該変更が完了した以降に前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する回転数設定手段と、
    前記変速伝達手段における変速比の変更要求がなされたとき、前記設定された駆動軸の回転数に基づいて変速比が変更されるよう前記変速伝達手段を制御する変速制御手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1記載の動力出力装置であって、
    前記変速比の変更要求は、前記駆動軸の回転数に基づいて所定のタイミングでなされる要求であり、
    前記回転数設定手段は、前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったとき、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中にはないが前記駆動軸の回転数が前記変速比の変更要求が予想される回転数領域にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記駆動軸の回転数が前記変速比の変更要求が予想される回転数領域にないときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する手段である
    動力出力装置。
  3. 請求項1記載の動力出力装置であって、
    前記回転数設定手段は、前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったとき、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中にないときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する手段であり、
    前記回転数設定手段により設定される前記駆動軸の回転数が前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えられている最中には、前記変速伝達手段における変速比の変更を禁止する変速比変更禁止手段を備える
    動力出力装置。
  4. 前記回転数設定手段は、所定の緩変化処理をもって前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する手段である請求項2または3記載の動力出力装置。
  5. 前記使用不可状態は、前記第1回転数検出手段の異常が判定されている状態である請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と前記駆動軸と第3の軸の3軸に接続され、該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて所定の回転数関係をもって残余の1軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、
    前記第3の軸に動力を入出力可能な発電機と、
    を備える動力出力装置。
  7. 前記第2回転数検出手段は、前記内燃機関の出力軸の回転数を検出する機関回転数検出手段と、前記発電機の回転軸の回転数を検出する発電機回転数検出手段と、前記検出された内燃機関の出力軸の回転数と前記検出された発電機の回転軸の回転数と前記所定の回転数関係とに基づいて前記駆動軸の回転数を演算する演算手段とを備える手段である請求項6記載の動力出力装置。
  8. 前記変速伝達手段は、少なくとも2段の変速段をもって変速比を変更可能な変速機である請求項1ないし7いずれか記載の動力出力装置。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に車軸が接続されて走行する自動車。
  10. 前記第1回転数検出手段は、車速を検出する車速検出手段である請求項9記載の自動車。
  11. 前記第2回転数検出手段は、前記車軸に連結された車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段である請求項9または10記載の自動車。
  12. 動力を入出力可能な原動機と、変更可能な変速比をもって前記原動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段と、前記駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段と、前記第1回転数検出手段とは異なる態様をもって前記駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段と、を備える動力出力装置における前記変速伝達手段の状態を検出する状態検出装置であって、
    前記第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには該第1回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記変速伝達手段の状態が判定されている最中に前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったときには該判定が完了した以降に前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定する回転数設定手段と、
    前記設定された駆動軸の回転数に基づいて前記変速伝達手段の状態を判定する状態判定手段と
    を備える状態検出装置。
  13. 動力を入出力可能な原動機と、変更可能な変速比をもって前記原動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を行なう変速伝達手段と、前記駆動軸の回転数を検出する第1回転数検出手段と、前記第1回転数検出手段とは異なる態様をもって前記駆動軸の回転数を検出する第2回転数検出手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
    (a)前記第1回転数検出手段が使用可能状態にあるときには該第1回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記第1回転数検出手段が使用不可状態にあるときには前記第2回転数検出手段により検出される回転数を前記駆動軸の回転数として設定し、前記変速伝達手段の変速比が変更されている最中に前記第1回転数検出手段が前記使用不可状態から前記使用可能状態となったときには該変更が完了した以降に前記第2回転数検出手段により検出される回転数から前記第1回転数検出手段により検出される回転数に切り替えて前記駆動軸の回転数を設定し、
    (b)前記変速伝達手段における変速比の変更要求がなされたとき、前記設定された駆動軸の回転数に基づいて変速比が変更されるよう前記変速伝達手段を制御する
    動力出力装置の制御方法。
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