JP4293176B2 - 動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4293176B2
JP4293176B2 JP2005305657A JP2005305657A JP4293176B2 JP 4293176 B2 JP4293176 B2 JP 4293176B2 JP 2005305657 A JP2005305657 A JP 2005305657A JP 2005305657 A JP2005305657 A JP 2005305657A JP 4293176 B2 JP4293176 B2 JP 4293176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
output
internal combustion
combustion engine
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005305657A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007112290A (ja
Inventor
康弘 栢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005305657A priority Critical patent/JP4293176B2/ja
Publication of JP2007112290A publication Critical patent/JP2007112290A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4293176B2 publication Critical patent/JP4293176B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Description

本発明は、動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、プラネタリギヤのサンギヤに発電機MG1,キャリアにエンジン,リングギヤに駆動軸が接続されると共に駆動軸にモータMG2が接続されたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンから出力された動力がモータMG2で電力として回生され、この電力により発電機MG1を力行する際に生じる「プラネタリギヤ,モータMG2,発電機MG1,プラネタリギヤ」というエネルギ循環が生じるときには、エンジンの回転数を高いポイントに移行することにより、エネルギ循環を回避している。
特開平10−326115号公報
上述の動力出力装置では、エネルギ循環をエンジンの回転数を高いポイントに移行することにより解消し、装置の高効率化を図っているが、更なる装置の高効率化が望まれる。例えば、エンジンの状態やプラネタリギヤの潤滑油の状態,発電機MG1やモータMG2の駆動状態,変速機を備える場合には変速機の状態などによってエンジンのより高効率な運転ポイントは異なるものとなることが考えられる。
本発明の動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法は、内燃機関と電動機とを備えるものにおいて、エネルギ効率を向上させることを目的とする。
本発明の動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
前記内燃機関から出力された動力が前記駆動軸に伝達される際の伝達効率に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する補正手段と、
前記補正された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置では、駆動軸に要求される要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて内燃機関の運転ポイントを設定し、内燃機関から出力された動力が駆動軸に伝達される際の伝達効率に基づいて設定した運転ポイントを補正し、この補正した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。即ち、伝達効率を考慮して内燃機関の運転ポイントを補正するのである。これにより、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。
こうした本発明の第1の動力出力装置において、前記電動機の回転軸と前記駆動軸とに接続され変速比の変更を伴って前記回転軸と前記駆動軸との間で動力を伝達する変速伝達手段を備え、前記補正手段は、前記変速伝達手段における変速比に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。こうすれば、変速伝達手段における変速比に応じて内燃機関の運転ポイントを補正するから、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。この場合、前記補正手段は、前記回転軸の回転数が前記駆動軸に減速される程度が大きいほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の第1の動力出力装置において、前記補正手段は、前記内燃機関から出力された動力を前記駆動軸に伝達する伝達系の潤滑を行なう潤滑媒体の温度に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。こうすれば、潤滑媒体の温度に応じて内燃機関の運転ポイントを補正するから、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。この場合、前記補正手段は、前記潤滑媒体の温度が高いほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。
さらに、本発明の第1の動力出力装置において、前記補正手段は、前記電動機および/または前記電力動力入出力手段のキャリア周波数に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機や電力動力入出力手段のキャリア周波数に応じて内燃機関の運転ポイントを補正するから、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。この場合、前記補正手段は、前記キャリア周波数が高いほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。
本発明の第2の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、
前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
前記内燃機関の熱効率に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する補正手段と、
前記補正された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置では、駆動軸に要求される要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて内燃機関の運転ポイントを設定し、内燃機関の熱効率に基づいて設定した運転ポイントを補正し、この補正した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。即ち、内燃機関の熱効率を考慮して内燃機関の運転ポイントを補正するのである。これにより、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。
こうした本発明の第2の動力出力装置において、前記補正手段は、前記内燃機関の冷却水温度に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。こうすれば、内燃機関の冷却水温度に応じて内燃機関の運転ポイントを補正するから、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。この場合、前記補正手段は、前冷却水温度が高いほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。
これら上述したいずれかの態様の本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記補正手段は、前記設定された運転ポイントで前記内燃機関を運転すると前記電力動力入出力手段が電力消費を伴って駆動すると共に前記電動機が発電を伴って駆動するときに前記内燃機関の回転数が増加する方向に前記設定された運転ポイントを補正する手段であるものとすることもできる。
また、本発明の第1または第2の動力出力装置において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転可能な第3軸の3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明の車両は、上述したいずれかの態様の本発明の第1または第2の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、前記内燃機関から出力された動力が前記駆動軸に伝達される際の伝達効率に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する補正手段と、前記補正された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える本発明の第1の動力出力装置や、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、前記内燃機関の熱効率に基づいて前記設定された運転ポイントを補正する補正手段と、前記補正された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、を備える本発明の第2の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の車両では、上述したいずれかの態様の本発明の第1または第2の動力出力装置を搭載するから、本発明の第1または第2の動力出力装置が奏する効果、例えば、エネルギ効率を向上させることができる効果などと同様な効果を奏することができる。
本発明の第1の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定し、
(b)前記内燃機関から出力された動力が前記駆動軸に伝達される際の伝達効率に基づいて前記設定した運転ポイントを補正し、
(c)前記補正した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定した要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の第1の動力出力装置の制御方法では、駆動軸に要求される要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて内燃機関の運転ポイントを設定し、内燃機関から出力された動力が駆動軸に伝達される際の伝達効率に基づいて設定した運転ポイントを補正し、この補正した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。即ち、伝達効率を考慮して内燃機関の運転ポイントを補正するのである。これにより、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。
本発明の第2の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記駆動軸に要求される要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定し、
(b)前記内燃機関の熱効率に基づいて前記設定した運転ポイントを補正し、
(c)前記補正した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定した要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の第2の動力出力装置の制御方法では、駆動軸に要求される要求駆動力と内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて内燃機関の運転ポイントを設定し、内燃機関の熱効率に基づいて設定した運転ポイントを補正し、この補正した運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。即ち、内燃機関の熱効率を考慮して内燃機関の運転ポイントを補正するのである。これにより、装置全体のエネルギ効率を向上させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置や動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、冷却水の温度を検出する温度センサ23aからの冷却水温度Twなどエンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して車両前輪の駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。なお、駆動系として見たときの動力分配統合機構30に接続される3軸は、キャリア34に接続されたエンジン22の出力軸であるクランクシャフト26,サンギヤ31に接続されモータMG1の回転軸となるサンギヤ軸31aおよびリングギヤ32に接続されると共に駆動輪39a,39bに機械的に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aとなる。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータ、例えばインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御するためキャリア周波数などのデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達するよう構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフ状態としてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度Adrvを検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Adrv,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキポジションBP,車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の冷却や動力分配統合機構30の潤滑,変速機60の潤滑を行なう潤滑冷却オイルを貯留するオイルパン49に取り付けられた温度センサ49aからのオイル温度Toilなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータへの駆動信号やなどが出力ポートを介して出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にエネルギ循環を生じる際の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,エンジン22の回転数Ne,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,充放電要求電力Pb*,バッテリ50の入出力制限Win,Wout,変速機60のギヤ比Gr,エンジン22の冷却水の温度Tw,温度センサ49aからの潤滑冷却オイルのオイル温度Toil,モータMG1,MG2のキャリア周波数CFなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサにより検出されたクランク角を用いて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、充放電要求電力Pb*は、バッテリ50の残容量(SOC)などに基づいてバッテリECU52によりバッテリ50を充放電すべき電力として設定されるものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ50の温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。変速機60のギヤ比Grは、図示しない変速処理ルーチンにより変速されたときに設定されてRAM76の所定領域に書き込まれたものを読み込むことにより入力するものとした。エンジン22の冷却水の温度Twは、温度センサ23aにより検出されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。モータMG1,MG2のキャリア周波数CFは、モータECU40により設定されているものを通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪39a,39bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*と車両に要求される車両要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。車両要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものと充放電要求電力Pb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を変速機60のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、設定した車両要求パワーPe*をエンジン22から効率よく出力する運転ポイントである目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると共に(ステップS120)、設定したエンジン22の目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算し(ステップS130)、計算したモータMG1の目標回転数Nm1*が負の値であるか否かを調べる(ステップS140)。ここで、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*の設定は、エンジン22を効率よく動作させる燃費最適動作ラインと車両要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の燃費最適動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと車両要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。また、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。モータMG1の回転数Nm1が正の値のときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を図6に、モータMG1の回転数Nm1が負の値のときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を図7に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を変速機60のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、これらの共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が変速機60を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。ここで、モータMG1の回転数Nm1が負の値のときには、モータMG1は図7中下向きのトルク指令Tm1*により駆動制御されることになるから、モータMG1は電力消費を伴ってトルクを出力する力行状態となる。一方、電力収支を考えれば、モータMG2は発電を伴ってトルクを出力する回生状態となる。図1の構成図を参照しながら動力と電力の流れを考えると、このモータMG1の回転数Nm1が負の値のときには、リングギヤ軸32aの動力の一部を用いてモータMG2により発電し、この発電電力の供給を受けてモータMG1から出力する動力とエンジン22から出力される動力とが動力分配統合機構30によって統合されてリングギヤ軸32aに出力され、このリングギヤ軸32aに出力された動力の一部を用いモータMG2により発電するという、いわゆるエネルギ循環が生じる。このエネルギ循環は、発電電力が大きいほど大きなエネルギに対して何度もモータ効率や発電効率を乗じることになるから、エンジン22から出力された動力の駆動輪39a,39bへの伝達の際の伝達効率を著しく低下させる。ステップS140の処理はモータMG1の目標回転数Nm1*の符号を調べることにより、こうしたエネルギ循環の状態に至るか否かを判定しているのである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
モータMG1の目標回転数Nm1*が値0以上のときには、エネルギ循環は生じないと判断し、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させるためのフィードバック制御における関係式である次式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を設定する(ステップS180)。ここで、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Tm1*=前回Tm1*+k1(Ne*-Ne)+k2∫(Ne*-Ne)dt (2)
次に、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS190)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS200)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpと制限したものをモータMG2のトルク指令Tm2*に設定する(ステップS210)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図6および図7の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win−Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout−Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS220)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、ステップS140でモータMG1の目標回転数Nm1*が負の値であると判定されたときには、エネルギ循環が生じる可能性があると判断し、変速機60のギヤ比Grやエンジン22の冷却水の温度Tw,潤滑冷却オイルの温度Toil,モータMG1,MG2のキャリア周波数CFに基づいてエンジン22の目標回転数Ne*を増加補正する最適補正回転数Nesaiを設定し(ステップS150)、設定されている目標回転数Ne*に最適補正回転数Nesaiを加えた値を新たな目標回転数Ne*として設定すると共に(ステップS160)、再設定した目標回転数Ne*で車両要求パワーPe*を除して目標トルクTe*を再設定し(ステップS170)、再設定したエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを用いてステップS180以降の処理を実行して本ルーチンを終了する。ここで、最適補正回転数Nesaiは、エンジン22から出力された動力を駆動輪39a,39b側に伝達する際の伝達効率が高くなるように、且つ、エンジン22の熱効率が高くなるように設定される。伝達効率に影響を与える因子としては、実施例では、変速機60のギヤ比Gr,潤滑冷却オイルの温度Toil,モータMG1,MG2のキャリア周波数CFを考えており、変速機60のギヤ比Grが小さいほど最適補正回転数Nesaiが大きくなるように、潤滑冷却オイルの温度Toilが高いほど最適補正回転数Nesaiが大きくなるように、モータMG1,MG2のキャリア周波数CFが高いほど最適補正回転数Nesaiが大きくなるように、設定される。また、エンジン22の熱効率に影響を与える因子としては、実施例では、エンジン22の冷却水の温度Twを考えており、冷却水温度Twが高いほど最適補正回転数Nesaiが大きくなるよう設定される。実施例では、変速機60のギヤ比Grとエンジン22の冷却水の温度Twと潤滑冷却オイルの温度ToilとモータMG1,MG2のキャリア周波数CFと最適補正回転数Nesaiとの関係を実験などにより求めて最適補正回転数設定用マップとしてROM74に記憶しておき、変速機60のギヤ比Grやエンジン22の冷却水の温度Tw,潤滑冷却オイルの温度Toil,モータMG1,MG2のキャリア周波数CFが与えられるとマップから対応する最適補正回転数Nesaiを導出して設定するものとした。変速機60のギヤ比Grだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に図8に示し、潤滑冷却オイルの温度Toilだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に図9に示し、モータMG1,MG2のキャリア周波数CFだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に図10に示し、エンジン22の冷却水の温度Twだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に図11に示す。このように、エネルギ循環が生じるときには、伝達効率やエンジン22の熱効率を加味して効率が高くなるよう最適補正回転数Nesaiを用いて目標回転数Ne*を再設定すると共に目標トルクTe*を再設定し、これに基づいてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定して駆動制御することにより、車両全体のエネルギ効率を向上させることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、エネルギ循環が生じるときには、エンジン22から出力された動力を駆動輪39a,39b側に伝達する際の伝達効率やエンジン22の熱効率が高くなるよう目標回転数Ne*を再設定すると共に目標トルクTe*を再設定し、これに基づいてモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定して駆動制御するから、エネルギ循環が生じるときに単にエネルギ循環を解消するためにエンジン22の回転数Neを増加補正するものに比して、車両全体のエネルギ効率をより向上させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22から出力された動力を駆動輪39a,39b側に伝達する際の伝達効率に影響を与える因子として、変速機60のギヤ比Grや潤滑冷却オイルの温度Toil,モータMG1,MG2のキャリア周波数CFを用いるものとしたが、これらのすべてを用いる必要はなく、これらの一部を用いるものとしてもよく、あるいは、これらの因子以外の因子を用いるものとしても構わない。この場合、変速機60のギヤ比Grを考慮しないものでは、変速機60を備えないものとしても構わない。また、実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の熱効率に影響を与える因子としてエンジン22の冷却水の温度Twを用いるものとしたが、エンジン22の冷却水の温度Tw以外の因子を用いるものとしても構わない。
実施例のハイブリッド自動車20では、エネルギ循環が生じるときには、エンジン22から出力された動力を駆動輪39a,39b側に伝達する際の伝達効率とエンジン22の熱効率とを考慮してエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を再設定するものとしたが、エンジン22の熱効率は考慮せずに伝達効率だけを考慮してエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を再設定するものとしてもよく、あるいは、伝達効率は考慮せずにエンジン22の熱効率だけを考慮してエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を再設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エネルギ循環が生じるときに、エンジン22から出力された動力を駆動輪39a,39b側に伝達する際の伝達効率とエンジン22の熱効率とを考慮してエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を再設定するものとしたが、エネルギ循環が生じないときでも、伝達効率やエンジン22の熱効率を考慮してエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*を再設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、Hi,Loの2段の変速段をもって変速可能な変速機60を用いるものとしたが、変速機60の変速段は2段に限られるものではなく、3段以上の変速段としてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図12の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図12における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図13の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20として説明したが、エンジン22や動力分配統合機構30,モータMG1,MG2,バッテリ50,ハイブリッド用電子制御ユニット70などを備える動力出力装置の形態としてもよい。また、こうしたハイブリッド自動車20の制御方法の形態や動力出力装置の制御方法の形態としても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、動力出力装置や車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としての駆動装置や動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される加速時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の燃費最適動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を示す説明図である。 モータMG1の回転数Nm1が正の値のときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 モータMG1の回転数Nm1が負の値のときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 変速機60のギヤ比Grだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に示す説明図である。 潤滑冷却オイルの温度Toilだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に示す説明図である。 モータMG1,MG2のキャリア周波数CFだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に示す説明図である。 エンジン22の冷却水の温度Twだけを考慮して最適補正回転数Nesaiを設定した際に再設定される目標回転数Ne*と目標トルクTe*との関係を燃費最適動作ラインと共に示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23a 温度センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、31a サンギヤ軸、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、 48 回転軸、49a 温度センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61,65 サンギヤ、62,66 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64,68 キャリア、67 ピニオンギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (7)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と前記駆動軸とに接続され、変速比の変更を伴って前記回転軸と前記駆動軸との間で動力を伝達する変速伝達手段と、
    前記内燃機関の出力軸に接続されると共に前記電動機および前記変速伝達手段を介さずに前記駆動軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記出力軸と前記駆動軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記駆動軸に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された要求駆動力と前記内燃機関を効率よく運転する効率運転制約とを用いて前記内燃機関の運転ポイントを設定する運転ポイント設定手段と、
    前記回転軸の回転数が前記駆動軸に減速される程度が大きいほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する補正手段と、
    前記補正された運転ポイントで前記内燃機関が運転されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 前記補正手段は、前記内燃機関から出力された動力を前記駆動軸に伝達する伝達系の潤滑を行なう潤滑媒体の温度が高いほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する手段である請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記補正手段は、前記電動機および/または前記電力動力入出力手段のキャリア周波数が高いほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する手段である請求項1または2記載の動力出力装置。
  4. 前記補正手段は、前記内燃機関の冷却水温度が高いほど前記内燃機関の回転数が増加される傾向に前記設定された運転ポイントを補正する手段である請求項1ないし3いずれか記載の動力出力装置。
  5. 前記補正手段は、前記設定された運転ポイントで前記内燃機関を運転すると前記電力動力入出力手段が電力消費を伴って駆動すると共に前記電動機が発電を伴って駆動するときに前記内燃機関の回転数が増加する方向に前記設定された運転ポイントを補正する手段である請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転可能な第3軸の3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記第3軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる車両。
JP2005305657A 2005-10-20 2005-10-20 動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法 Expired - Fee Related JP4293176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005305657A JP4293176B2 (ja) 2005-10-20 2005-10-20 動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005305657A JP4293176B2 (ja) 2005-10-20 2005-10-20 動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007112290A JP2007112290A (ja) 2007-05-10
JP4293176B2 true JP4293176B2 (ja) 2009-07-08

Family

ID=38094871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005305657A Expired - Fee Related JP4293176B2 (ja) 2005-10-20 2005-10-20 動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4293176B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5781919B2 (ja) 2011-12-28 2015-09-24 トヨタ自動車株式会社 車両制御システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3211751B2 (ja) * 1997-03-24 2001-09-25 トヨタ自動車株式会社 動力出力装置およびその制御方法
JP3852322B2 (ja) * 2001-10-22 2006-11-29 トヨタ自動車株式会社 変速機付きハイブリッド車駆動構造の運転方法
JP3894188B2 (ja) * 2003-05-14 2007-03-14 トヨタ自動車株式会社 動力出力装置およびその制御方法並びにこれを搭載する自動車
JP2005067591A (ja) * 2003-08-04 2005-03-17 Toyota Central Res & Dev Lab Inc エンジンシステム及びその制御方法並びに車両
JP4026604B2 (ja) * 2004-02-26 2007-12-26 トヨタ自動車株式会社 車両用駆動装置の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007112290A (ja) 2007-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4512075B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両
JP4190490B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法
JP2007022296A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2006262585A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2006182272A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置、動力出力装置の制御方法
JP2006077600A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4299288B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法
JP4217234B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法
JP4063285B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに状態検出装置,動力出力装置の制御方法
JP4365354B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4086014B2 (ja) 動力出力装置および自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2009149154A (ja) 車両およびその制御方法
JP4215030B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4182061B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法
JP4176102B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両,駆動装置
JP2006257895A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP4293176B2 (ja) 動力出力装置及びこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP3941769B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP2007131047A (ja) ハイブリッド車および駆動装置,ハイブリッドの制御方法
JP2009280012A (ja) 車両およびその制御方法並びに駆動装置
JP4030532B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに駆動装置,動力出力装置の制御方法
JP3960300B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びにこれを搭載する自動車
JP4038190B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法,駆動装置
JP4088571B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車
JP2006144843A (ja) 自動車およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080603

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080725

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090122

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090317

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090330

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4293176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees