JP2008171958A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
高濃度のPドープを可能とし、結晶欠陥のない、而も処理時間が少なく、スループットの向上が図れる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】
シリコン面を表面に有する基板3を処理室17内に収納し、該処理室内の雰囲気及び基板を所定温度に加熱し、前記シリコン面にエピタキシャル膜を成長させる半導体装置の製造方法であって、前記処理室内に基板を搬入する工程と、基板と前記処理室内を400℃〜600℃の所定温度に加熱する工程と、前記処理室内に所望のガスを供給するガス供給工程とを含み、該ガス供給工程では、前記処理室内にSi2 H6 又はSi3 H8 と、ドーパントガスであるPH3 とを供給して、前記シリコン面に1E20以上の濃度の燐がドーピングされたエピタキシャル膜を成長させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ウェーハ等の基板に薄膜の生成、不純物の拡散等の処理を実施して半導体装置を製造する半導体装置の製造方法に関するものである。
半導体装置の製造の1工程として、不純物の拡散(添加)、例えば、EPI(エピタキシャル)−Si膜にPをドープする工程がある。従来より行われているEPI−Si膜にPをドープするドーピング方法としては700℃〜800℃の高温下で、PH3 を処理ガスとするアニール法、P原子をイオン化して加速し、EPI膜に打込むインプラント法(Implant法)、ドーパントガスを用いて、ドープしながらEPI膜を成長させるEPI成長法がある。
上記PH3 アニール法では、Poly−Si膜の場合、P濃度が4E20以上の高濃度が得られているが、単結晶EPI膜の場合、1E19台の低濃度以下しか得られない。又、上記インプラント法ではPイオンを単結晶EPI膜に打込むので、打込みにより生じた結晶欠陥をアニール処理により修復することが必要である。高濃度のPイオンが高速で打込まれた場合、EPI膜の結晶欠陥が大きくなり、アニール処理しても完全に直らない可能性もある。
上記したドーピング方法の中では、上記EPI成長法が良いとされているが、ドーパントガスとして、SiH2 Cl2 とPH3 を原料とした場合、反応温度は680℃〜750℃と高く、P濃度は1E19台以上を達成できない。又、ドーパントガスとして、SiH4 とPH3 を原料とした場合、反応温度は600℃〜680℃となり、やはりP濃度は1E19台以上を達成できない。而も、大量にPH3 を添加することで、EPI膜の成長が著しく阻害され、600℃以下では成膜速度が遅すぎるという問題がある。
図5はSiH4 を用いたP EPI−Si成膜の温度依存性を示しており、図中実線はEPI膜の成長率、破線はP濃度を示している。処理ガスは、SiH4 /H2 /PH3 (1%水素希釈)の混合ガスであり、それぞれの流量は100/1000/30sccmである。図示される様に、620℃以上の温度領域では、1E20以上の高濃度P EPI−Si膜を得ることはできず、又620℃以下の領域では、成膜速度が遅すぎて量産に適さない。
本発明は斯かる実情に鑑み、高濃度のPドープを可能とし、結晶欠陥のない、而も処理時間が少なく、スループットの向上が図れる半導体装置の製造方法を提供するものである。
本発明は、シリコン面を表面に有する基板を処理室内に収納し、該処理室内の雰囲気及び基板を所定温度に加熱し、前記シリコン面にエピタキシャル膜を成長させる半導体装置の製造方法であって、前記処理室内に基板を搬入する工程と、基板と前記処理室内を400℃〜600℃の所定温度に加熱する工程と、前記処理室内に所望のガスを供給するガス供給工程とを含み、該ガス供給工程では、前記処理室内にSi2 H6 又はSi3 H8 と、ドーパントガスであるPH3 とを供給して、前記シリコン面に1E20以上の濃度の燐がドーピングされたエピタキシャル膜を成長させる半導体装置の製造方法に係るものである。
本発明によれば、シリコン面を表面に有する基板を処理室内に収納し、該処理室内の雰囲気及び基板を所定温度に加熱し、前記シリコン面にエピタキシャル膜を成長させる半導体装置の製造方法であって、前記処理室内に基板を搬入する工程と、基板と前記処理室内を400℃〜600℃の所定温度に加熱する工程と、前記処理室内に所望のガスを供給するガス供給工程とを含み、該ガス供給工程では、前記処理室内にSi2 H6 又はSi3 H8 と、ドーパントガスであるPH3 とを供給して、前記シリコン面に1E20以上の濃度の燐がドーピングされたエピタキシャル膜を成長させるので、低温での高濃度PのEPI成膜処理が可能となり、又半導体装置製造工程でのPH3 アニール処理工程、Implant工程、マスク処理工程が省略でき、処理工程の簡略化に伴い、処理時間の短縮が実現できスループットが向上する等の優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
先ず、図1に於いて、本発明が実施される基板処理装置について説明する。
図1中、1は基板処理装置、2は基板収納容器(カセット)を示し、前記基板処理装置1で処理されるシリコンウェーハ等の基板(ウェーハ)3は、前記カセット2に所要枚数、例えば25枚収納された状態で、搬入搬出される。
前記基板処理装置1の筐体4の正面壁5の下部にはメンテナンス用の開口部として正面メンテナンス口6が開設され、該正面メンテナンス口6は正面メンテナンス扉(図示せず)により開閉可能となっている。前記正面メンテナンス口6の上方には、前記基板収納容器(カセット)2の搬入搬出用の基板収納容器入出口8が開設され、該基板収納容器入出口8は入出口開閉機構(フロントシャッタ)(図示せず)によって開閉される様になっている。
前記筐体4の内部、前記基板収納容器入出口8に臨接して基板収納容器授受装置(カセット授受ステージ)11が設けられ、該カセット授受ステージ11に対向し、前記カセット2を所要数保管する下基板収納容器収納棚(カセット棚)12、上基板収納容器収納棚(バッファカセット棚)13が設けられている。
前記カセット授受ステージ11と前記カセット棚12、前記バッファカセット棚13との間には、基板収納容器搬送装置(カセット搬送装置)14が設けられる。該カセット搬送装置14は、横行機構、昇降機構、回転機構を具備し、前記カセット搬送装置14は横行機構、昇降機構、回転機構の協働により、前記カセット授受ステージ11と前記カセット棚12、前記バッファカセット棚13との間で前記カセット2を所要の姿勢で搬送可能である。
前記筐体4の内部後方、下部には気密容器であるロードロック室15が設けられ、該ロードロック室15の上側には処理炉16が立設されている。該処理炉16は気密な処理室17を具備し、該処理室17は前記ロードロック室15と気密に連設され、前記処理室17の下端の炉口部は炉口ゲートバルブ20によって気密に閉塞可能となっている。
前記ロードロック室15の内部には基板保持具(ボート)18が収納可能であり、該ボート18は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、ウェーハ3を水平姿勢で多段に保持可能となっている。又、好ましくはウェーハ3を支持する棚はリング状となって鋳込とすることが好ましい。尚、前記ボート18の下部には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円板形状をした断熱部材としての断熱板(図示せず)が水平姿勢で多段に複数枚配置されて、下方への放熱を抑制している。
又前記ボート18を支持し、該ボート18を前記処理室17に装脱する為の基板保持具昇降機構(ボートエレベータ)19が前記ロードロック室15に設けられている。
該ロードロック室15は前記ボート18にウェーハ3を移載する為の基板移載口21が設けられ、該基板移載口21はゲートバルブ25によって開放され、又気密に閉塞される。前記ロードロック室15には窒素ガス等の不活性ガスを供給するガス供給系22が接続され、前記ロードロック室15内部を排気して、負圧にする排気装置(図示せず)が接続されている。
前記ロードロック室15と前記カセット棚12との間には基板移載装置(基板移載機)23が設けられ、該基板移載機23はウェーハ3を載置保持する基板保持プレート24を所要枚数(例えば5枚)具備し、又該基板保持プレート24を昇降する昇降機構部、回転させる回転機構部、進退させる進退機構部を具備している。
前記基板移載機23は、昇降機構部、回転機構部、進退機構部の協働により、降下状態の前記ボート18と前記カセット棚12との間で前記基板移載口21を介して基板の移載が行われる様になっている。
尚、前記筐体4内部の所要位置、例えば、前記バッファカセット棚13に対向してクリーンユニット26が設けられ、該クリーンユニット26によって前記筐体4内部に清浄な雰囲気の流れが形成される。
以下、前記基板処理装置1の作動について説明する。
前記基板収納容器入出口8がフロントシャッタ(図示せず)によって開放され、前記カセット2が前記基板収納容器入出口8から搬入される。搬入されるカセット2は、ウェーハ3が垂直姿勢であって、ウェーハ3の出入れ口が上方向を向く様に載置される。
次に、前記カセット搬送装置14によって、前記カセット棚12又は前記バッファカセット棚13の指定された棚位置へ搬送される。前記カセット棚12、前記バッファカセット棚13に保管されるカセット2は水平姿勢となっており、出入れ口は前記基板移載機23に向いている。又、一時的に保管された後、前記カセット搬送装置14によって前記バッファカセット棚13から前記カセット棚12に移載される。
予め前記ロードロック室15の内部が大気圧状態とされ、前記ボート18が前記ボートエレベータ19によって前記ロードロック室15内に降下される。前記ゲートバルブ25によって前記基板移載口21が開放され、前記基板移載機23によってウェーハ3が前記カセット2から前記ボート18へ移載される。
予め指定された枚数のウェーハ3が前記ボート18に装填されると、前記基板移載口21が前記ゲートバルブ25によって閉じられ、前記ロードロック室15が排気装置により、真空引きされることにより、減圧される。前記ロードロック室15が前記処理室17内の圧力と同圧に減圧されると、該処理室17の炉口部が前記炉口ゲートバルブ20によって開放され、前記ボートエレベータ19によって前記ボート18が前記処理室17に装入される。
ウェーハ3の加熱、前記処理室17への処理ガスの導入、排気等が行われ、ウェーハ3に所定の処理が実施される。
処理後は、前記ボートエレベータ19により前記ボート18が引出され、更に、前記ロードロック室15内部を大気圧に復圧させた後に前記ゲートバルブ25が開かれる。その後は、上記の逆の手順で、ウェーハ3及びカセット2は前記筐体4の外部へ搬出される。
次に、図2に於いて、前記処理炉16、前記ボートエレベータ19について説明する。
図2に示される様に、前記処理炉16は加熱機構としてのヒータ31を有する。該ヒータ31は円筒形状であり、ヒータ素線とその周囲に設けられた断熱部材より構成され、図示しない保持体に支持されることにより垂直に据付けられている。
前記ヒータ31近傍には、前記処理室17内の温度を検出する温度検出体としての温度センサ(図示せず)が設けられる。前記ヒータ31及び温度センサには、電気的に温度制御部45が接続されており、温度センサにより検出された温度情報に基づき前記ヒータ31への通電具合を調節することにより前記処理室17内の温度が所望の温度分布となる様所望のタイミングにて制御する様に構成されている。
前記ヒータ31の内側には、該ヒータ31と同心に反応管32が配設されている。該反応管32は、石英(SiO2 )又は炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。前記反応管32は前記処理室17を画成し、前記ボート18を収納し、ウェーハ3は前記ボート18に保持された状態で前記処理室17に収納される。
前記反応管32の下方には、該反応管32と同心にマニホールド33が配設され、前記反応管32は前記マニホールド33に立設されている。該マニホールド33は、例えば、ステンレス鋼等からなり、上端及び下端が開口した円筒形状に形成されている。尚、前記マニホールド33と前記反応管32との間には、シール部材としてのOリングが設けられている。前記マニホールド33が保持体、例えば前記ロードロック室15に支持されることにより、前記反応管32は垂直に設置された状態となっている。該反応管32と前記マニホールド33により反応容器が形成される。
該マニホールド33には、ガス排気管34が設けられると共に、ガス供給管35が貫通する様設けられている。該ガス供給管35は、上流側で3つに分岐し、バルブ36,37,38とガス流量制御装置としてのMFC39,40,41を介して第1ガス供給源42、第2ガス供給源43、第3ガス供給源44にそれぞれ接続されている。
前記MFC39,40,41及び前記バルブ36,37,38には、ガス流量制御部46が電気的に接続されており、該ガス流量制御部46は供給するガスの流量が所望の流量となる様所望のタイミングにて制御する様に構成されている。
前記ガス排気管34の下流側には、図示しない圧力検出器としての圧力センサ及び圧力調整器としてのAPCバルブ47を介して真空ポンプ等の真空排気装置48が接続されている。該真空排気装置48は、排気能力の高い3次真空ポンプ、例えば分子ターボポンプ+機械ブースとポンプ+ドライポンプ等が用いられることが好ましい。
圧力センサ及び前記APCバルブ47には、圧力制御部49が電気的に接続されており、該圧力制御部49は、圧力センサにより検出された圧力に基づいて前記APCバルブ47の開度を調節することにより、前記処理室17の圧力が所望の圧力となる様所望のタイミングにて制御する様構成されている。
前記処理炉16の構成に於いて、第1の処理ガスは、前記第1ガス供給源42から供給され、前記MFC39でその流量が調節された後、前記バルブ36を介して、前記ガス供給管35により前記処理室17内に導入される。第2の処理ガスは、第2ガス供給源43から供給され、前記MFC40でその流量が調節された後、前記バルブ37を介して前記ガス供給管35により前記処理室17内に導入される。第3の処理ガスは、前記第3ガス供給源44から供給され、前記MFC41でその流量が調節された後、前記バルブ38を介して前記ガス供給管35より前記処理室17内に導入される。又、該処理室17内のガスは、前記ガス排気管34に接続された前記真空排気装置48により、前記処理室17から排気される。
次に、前記ボートエレベータ19について説明する。
該ボートエレベータ19の駆動機構部51は、前記ロードロック室15の側壁に設けられている。
前記駆動機構部51は、平行に立設されたガイドシャフト52、ボール螺子53を具備し、該ボール螺子53は回転自在に支持され、昇降モータ54により、回転される様になっている。昇降台55が前記ガイドシャフト52に摺動自在に嵌合すると共に前記ボール螺子53に螺合し、前記昇降台55には前記ガイドシャフト52と平行に中空の昇降シャフト56が垂設されている。
該昇降シャフト56は、前記ロードロック室15の天井面を遊貫して内部に延出しており、下端には中空の駆動部収納ケース57が気密に設けられている。前記昇降シャフト56を非接触で覆う様にベローズ58が設けられ、該ベローズ58の上端は前記昇降台55の下面に、又前記ベローズ58の下端は前記ロードロック室15の上面にそれぞれ気密に固着され、前記昇降シャフト56及び該昇降シャフト56の遊貫部は気密にシールされている。
前記ロードロック室15の天井部には前記マニホールド33と同心に炉口59が設けられ、該炉口59はシールキャップ61によって気密に閉塞可能となっている。該シールキャップ61は、例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成され、前記駆動部収納ケース57の上面に気密に固着されている。
該駆動部収納ケース57は、気密構造となっており、内部は前記ロードロック室15内の雰囲気と隔離される。前記駆動部収納ケース57の内部にはボート回転機構62が設けられ、該ボート回転機構62の回転軸は前記駆動部収納ケース57の天板、前記シールキャップ61を遊貫して上方に延出し、上端にはボート載置台63が固着され、該ボート載置台63に前記ボート18が載置される。
前記シールキャップ61、前記ボート回転機構62はそれぞれ水冷式の冷却機構64,65によって冷却されており、該冷却機構64,65への冷却水管66は前記昇降シャフト56を通過して外部の冷却水源(図示せず)に接続されている。又、前記ボート回転機構62への給電は、前記昇降シャフト56を通して配線された電力供給ケーブル67を介して行われる。
前記ボート回転機構62及び前記昇降モータ54には、駆動制御部68が電気的に接続されており、所望の動作をする様所望のタイミングにて制御する様構成されている。
前記温度制御部45、前記ガス流量制御部46、前記圧力制御部49、前記駆動制御部68は、操作部、入出力部をも構成し、前記基板処理装置1全体を制御する主制御部69に電気的に接続されている。
次に、前記処理炉16を用いて、半導体デバイスの製造工程の1工程として、ウェーハ3等の基板に成膜処理する方法について説明する。尚、以下の説明に於いて、基板処理装置1を構成する各部の動作は、前記主制御部69により制御される。
所定枚数のウェーハ3が前記ボート18に装填されると、前記昇降モータ54の駆動で前記ボール螺子53が回転され、前記昇降台55、前記昇降シャフト56を介して前記駆動部収納ケース57が上昇し、前記ボート18が前記処理室17に装入される。この状態で、前記シールキャップ61はOリングを介して前記炉口59を気密に閉塞する。
前記処理室17内が所望の圧力(真空度)となる様に前記真空排気装置48によって真空排気される。この際、前記処理室17内の圧力は、圧力センサで測定され、この測定された圧力に基づき前記APCバルブ47がフィードバック制御される。又、前記処理室17内が所望の温度、所望の温度分布となる様に前記ヒータ31により加熱され、加熱状態は温度センサが検出した温度情報に基づき前記温度制御部45によりフィードバック制御される。続いて、前記ボート回転機構62により、前記ボート18が回転されることでウェーハ3が回転される。
前記第1ガス供給源42、前記第2ガス供給源43、前記第3ガス供給源44からそれぞれの処理ガスが供給される。所望の流量となる様に前記MFC39,40,41の開度が調節された後、前記バルブ36,37,38が開かれ、それぞれの処理ガスが前記ガス供給管35を流通して、前記処理室17の上部から該処理室17内に導入される。導入されたガスは、前記処理室17内を通り、前記ガス排気管34から排気される。処理ガスは、前記処理室17内を通過する際にウェーハ3と接触し、ウェーハ3の表面上にEPI膜が成長し、堆積(デポジション)される。
予め設定された時間が経過すると、図示しない不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、前記処理室17内が不活性ガスで置換されると共に、該処理室17内の圧力が常圧に復帰される。
その後、前記ボートエレベータ19により前記シールキャップ61が降下されて、前記炉口59が開口されると共に前記ボート18が前記炉口59から前記ロードロック室15内に搬出される。該ロードロック室15で所要温度となる迄、冷却された後、前記基板移載口21が開放され、処理済のウェーハ3は、前記基板移載機23によって前記ボート18より取出される(図1参照)。
以下、高濃度PのEPI成膜処理の選択成長、非選択成長について更に説明する。
STEP:01 ウェーハ3の表面の自然酸化膜を1%HF水溶液により除去し、純水により洗浄し、乾燥させる。
STEP:02 ウェーハ3を前記ロードロック室15に搬入し、該ロードロック室15を真空排気し、酸素、湿度をppbレベル迄低下させる。
STEP:03 前記処理室17を同様に真空排気し、100℃〜350℃の状態で、前記ボート18と共にウェーハ3が装入される。
STEP:04 前記処理室17を真空引きしながら、成膜温度(400℃〜600℃)迄昇温する。例えば成膜温度を400℃〜550℃とし、温度が安定する迄の間(例えば50min)、Cl2 (流量10〜200sccm)/SiH4 (流量10〜300sccm)/H2 (流量500〜5000sccm)の混合ガスを前記処理室17に導入し、ウェーハ3の表面を清浄な状態に保持する。
STEP:05 成膜温度に安定したところで、ドーパントガスをPH3 とし、PH3 (0.5%〜5%の濃度にH2 、或はN2 或はHeで希釈、流量20〜700sccm)/Si2 H6 (5%〜100%の濃度にH2 、或はN2 で希釈、流量50〜500sccm)の混合ガスを導入して高濃度(≧1E20)P EPI膜を生成する(継続時間0.5〜5min)。尚、Si2 H6 ガスの代りに、Si3 H8 ガスを用いても良い。
STEP:06 STEP:05の成膜と交互にCl2 (流量10〜200sccm)/H2 (流量100〜5000sccm)の混合ガスを導入(エッチング)することで、露出単結晶Si面だけに選択的に高濃度(≧1E20)P EPI膜が生成される。一方、ウェーハ3の露出Si面以外の絶縁膜(SiO2 、Si3 N4 等)にはSi膜の成長がない。
前記Si2 H6 ガス、Si3 H8 ガスは反応性が高いので、ウェーハ3の周辺で膜厚が厚くなる傾向を有する。従って、面内均一性を向上させる為、前記処理室17の圧力を極力下げる。又、ウェーハ3周辺での処理ガスの流れを制限する様、ウェーハ3周囲を覆う壁部を有するボート18を使用する等する。
上記の様に、Si2 H6 ガス、Si3 H8 ガスを使用し、ドーパントガスとしてPH3 を使用し、低温度(400℃〜600℃)でEPI成膜処理する工程と、Cl2 を用いてエッチングする工程とを交互に繰返すことで、露出Si面だけに高濃度(≧1E20)P EPI膜を選択成長させることができる。
従って、本発明では、図3(A)に示される様に絶縁膜71と部分的に露出するSi表面72から構成されるパターン基板を燐ドープ選択EPI成膜の1つの工程のみで、燐ドープ単結晶SiのPlug73を形成することができる。
一方従来の製造方法によるPlug73の形成は、図3(B)に示される様に、先ず非選択的なEPI膜成長が行われ、前記Si表面72上に単結晶のPlug73が形成されるが、同時に前記絶縁膜71上にもPoly−Si膜74が生成されてしまう。次に、Implant或はPH3 アニール処理でP濃度を高めてから前記絶縁膜71上のPoly膜を除去する。尚、絶縁膜上のPoly膜を除去する際に、前記Plug73が除去されない様にマスク処理が必要となる。
而して、従来例では、本発明に比して多工程を必要とし、処理時間が掛りスループットが低下する。
次に、PドープしながらのEPI膜の成長に於いて、従来の成膜温度700℃〜800℃に対して本発明では400℃〜600℃と低温であるが、高濃度のPドープを可能としている。
一般的にSi単結晶バルク内及び表面のドープ原子の拡散プロセスにより、シリコン単結晶に於ける化学的、又は物理的な平衡が保たれている。550℃以下の温度でシリコンに於けるドープ原子の拡散が制限されていることにより、ドーパント元素の固有限界の緩和がされることになる。これは低温度で高濃度の燐をドープすることができる。
図4はSi2 H6 を用いたP EPI−Si成膜の温度依存性を示しており、図中実線はEPI膜の成長率、破線はP濃度を示している。処理ガスは、Si2 H6 /H2 /PH3 (1%水素希釈)の混合ガスであり、それぞれの流量は100/0/30sccmである。図示される様に、510〜550℃の低温度領域では、1E20以上の高濃度P EPI膜が容易に得られる。又、成膜速度も10A/min以上であり、量産に適用できる。Si2 H6 はSiH4 よりも反応性が高いことから低温でも充分な成膜速度が得られる。Si3 H8 はSi2 H6 よりも反応性が高く、Si3 H8 も本発明の処理ガスとして使用できる。
本発明の実施の形態に係る基板処理装置の一例を示す斜視図である。 該基板処理装置に用いられる処理炉の概略断面図である。 (A)は本発明のEPI成膜工程、(B)は従来のEPI成膜工程を示す説明図である。 従来のP EPI−Si成膜の温度依存性を示す線図である。 本発明のP EPI−Si成膜の温度依存性を示す線図である。
符号の説明
1 基板処理装置
3 ウェーハ
15 ロードロック室
16 処理炉
17 処理室
18 ボート
31 ヒータ
34 ガス排気管
35 ガス供給管
42 第1ガス供給源
43 第2ガス供給源
44 第3ガス供給源
45 温度制御部
46 ガス流量制御部
49 圧力制御部
68 駆動制御部
69 主制御部

Claims (1)

  1. シリコン面を表面に有する基板を処理室内に収納し、該処理室内の雰囲気及び基板を所定温度に加熱し、前記シリコン面にエピタキシャル膜を成長させる半導体装置の製造方法であって、前記処理室内に基板を搬入する工程と、基板と前記処理室内を400℃〜600℃の所定温度に加熱する工程と、前記処理室内に所望のガスを供給するガス供給工程とを含み、該ガス供給工程では、前記処理室内にSi2 H6 又はSi3 H8 と、ドーパントガスであるPH3 とを供給して、前記シリコン面に1E20以上の濃度の燐がドーピングされたエピタキシャル膜を成長させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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