JP2008167641A - 電力変換装置およびモータ駆動システム - Google Patents

電力変換装置およびモータ駆動システム Download PDF

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Abstract

【課題】相間でのリプル電流をより多くキャンセルさせて、各相コンデンサに流れるリプル電流を少なくすることにより、コンデンサの容量の低下および小型化を図ることができる電力変換装置を提案する。
【解決手段】半導体素子からなるパワーモジュール2,3,4と、コンデンサ5,6,7とを、各相毎に具え、直流側と、複数相からなる交流側との間で相互に電力を変換する装
置において、一の相におけるパワーモジュール2の端子と、他の相における前記パワーモ
ジュール3,4の端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダ
ンスが、前記一の相内でパワーモジュール2の端子およびコンデンサ4の端子を電気的に
接続する相内電流経路のインピーダンスよりも小さくなるよう構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インバータ内部に設けられたパワーモジュールの配置およびコンデンサの配置に関するものである。
インバータなどの電力変換装置の主要部品であって、パワートランジスタを2個直列接続し、このパワートランジスタにそれぞれダイオードを逆並列に接続した構成からなるパワーモジュールは、スイッチングモジュールとも、半導体モジュールとも称されて、電源から入力される直流を交流に変換して出力するのに重要な役割を果す。このパワーモジュールの配置に関する発明としては従来、例えば特許文献1に記載のごときものが知られている。
特許文献1に記載のインバータ装置は、電源と接続し正負の端子からなる直流入力部を中心として、パワーモジュールを放射状に配設したものである。このパワーモジュールは交流の各相毎に必要であり、少なくとも交流の相数と同数のパワーモジュールが必要となる。
交流の相数が3相であれば、電力変換装置は3個のパワーモジュールを具える。これらパワーモジュールが直流を交流に変換する際には、スイッチングに伴い高周波のリプル電流が生じる。またパワーモジュールのターンオフ時にはサージ電圧が生じる。このため、リプル電流を平滑化し、サージ電圧を吸収するコンデンサを具える必要がある。引用文献1に記載のインバータ装置は、絶縁層を挟んで一体成型した正負の電極を、パワーモジュールの上部に積層して配し、当該電極の上部にコンデンサを配置して、各パワーモジュールと、各コンデンサを低インピーダンスで接続するとともに、小スペースな電力変換装置としている。
特開平7−245968号公報
しかしながら、上記従来のようなインバータ装置にあっては、なおも以下に説明するような問題を生ずる。つまりこれらパワーモジュールとコンデンサを低インピーダンスで接続しても、コンデンサ自身の負荷を低減して、コンデンサそのものの小型化に寄与するものではない。
本発明は、上述の実情に鑑み、パワーモジュールへのサージ電流が大きくなることを回避しつつ、コンデンサを小型化することができる電力変換装置を提案するものである。
この目的のため本発明による電力変換装置は、請求項1に記載のごとく、
直流電流を多相交流電流に変換して多相交流モータに供給する電力変換装置において、直流端子から入力される直流電流を多相交流電流に変換して交流端子へ出力する複数のパワーモジュールと、各パワーモジュールに各々近接配置されるコンデンサと、1つの相におけるパワーモジュールと、他の相におけるパワーモジュールとのインピーダンスが、前記パワーモジュールとコンデンサの間のインピーダンスよりも小さくなるように各相パワーモジュール同士及び複数のコンデンサを電気的に接続するバスバとを備えることを特徴としたものである。
かかる本発明の構成によれば、一の相に設けたパワーモジュールと他の相に設けたパワーモジュールとの間を電気的に接続する相間電流経路のインピーダンスが、各相内で前記パワーモジュールおよび前記コンデンサを電気的に接続する相内電流経路のインピーダンスよりも小さくなるよう構成したことから、相間でリプル電流のキャンセルを大きくすることが可能となり、この結果、コンデンサに流れるリプル電流を小さくすることができる。したがって、コンデンサそのものを小型化することが可能になり、ひいては電力変換装置の小型化を実現することができる。また、パワーモジュールおよびコンデンサを各パワーモジュールに各々近接配置したことから、コンデンサを各パワーモジュールに対して低インピーダンスに接続することにより、サージ電流を予め小さくすることが可能となってコンデンサそのものを一層小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例になる電力変換装置を具えた多相交流モータの縦断面図である。多相交流モータ12は3相以上からなる複数相の交流によって運転する周知のものである。多相交流モータ12は、多相交流モータ12の外郭を形成するモータケース13と、このモータケース13に回転自在に軸支された円筒形状のロータ14と、このロータ14を取り囲むように配設された中空円筒形状のステータ15と、このステータに電力を供給する電力変換装置1からなる。
ステータ15の内周面には複数のステータ鉄心16を、周方向等間隔に配設する。ステータ鉄心16の基端はステータ15の内周面に固定され、ステータ鉄心16の先端は、わずかな空隙19を介してロータ14の外周面に指向する。各ステータ鉄心16には導線を巻回してモータコイル17とする。そしてモータコイル17の導線端を、ステータ15の端面に隣接配置した電力変換装置1のパワーモジュールに接続する。電力変換装置1は円環形状であり、その中央をロータ14の回転軸18が貫通する。
電力変換装置1はパワーモジュール2,3,4およびコンデンサ5,6,7をそれぞれ複数個具える。そして、これらパワーモジュールおよびコンデンサを対として、この対を各相毎に配設する。電力ケーブル20は、多相交流モータ12に電力を供給する図示しない蓄電池と電力変換装置1とを電気的に接続する。バスバ8を介してパワーモジュール2,3,4に直流電流を供給する。またバスバ8は後述するように、パワーモジュール2,3,4同士を電気的に接続するとともに、対となるパワーモジュール2,3,4とコンデンサ5,6,7とを電気的に接続する。
パワーモジュール2,3,4は半導体素子からなり、スイッチング動作して直流を多相交流に変換する。コンデンサ5,6,7は、対となるパワーモジュール2,3,4のスイッチング動作に伴うサージ電流やリプル電流などの不要な電流変化を低減する。
電力変換装置1は、インバータとも呼ばれ、蓄電池などの図示しない直流電源から電力を入力されて、多相交流モータ12に多相交流電流を出力する。このインバータは一般に蓄電池からも多相交流モータからも離れた位置にレイアウト(配置)するが、本実施例では図1に示すように、電力変換装置1を多相交流モータ12のモータケース17に直接取り付けて一体化する。このようなインバータ一体型のモータ12を機電一体型モータと称する。
図2は本実施例の電力変換装置1につき、概略構成を示す図である。この電力変換装置1は、直流を3相交流に変換するものであり、U相パワーモジュール2と、V相パワーモジュール3と、W相パワーモジュール4と、各相毎に独立したコンデンサ5,6,7とを具える。図2に示すように、パワーモジュール2,3,4の相互間距離と比べて、コンデンサ5,6,7とパワーモジュール2,3,4とを相互に離間させて配置する。
パワーモジュール2,3,4はいずれも同様の構造であって、スイッチング素子IGBT、GTOサイリスタ、MOSFET等の図示しないパワートランジスタを2個直列接続し、これらパワートランジスタにそれぞれダイオードを逆並列に接続した公知の半導体モジュールである。各パワーモジュール2,3,4は正極端子(P端子ともいう)、負極端子(N端子ともいう)および交流出力端子U、V、Wをそれぞれ具える。
バスバ8は、U相パワーモジュール2の正極端子とV相パワーモジュール3の正極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、V相パワーモジュール3の正極端子とW相パワーモジュール4の正極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、W相パワーモジュール4の正極端子とU相パワーモジュール2の正極端子とを電気的に接続する。そしてバスバ8は、これら各パワーモジュール2,3,4の正極端子と、図示しない直流の電圧源10の正極側端子とを電気的に接続する。
また、バスバ8は板状であり、表面がパワーモジュール2,3,4の正極端子及び直流電圧源の正極端子を接続し、裏面がこれらの負極端子を接続し、これら両面の間に絶縁層を介挿した3層構造である。これによりバスバ8は、U相パワーモジュール2の負極端子とV相パワーモジュール3の負極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、V相パワーモジュール3の負極端子とW相パワーモジュール4の負極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、W相パワーモジュール4の負極端子とU相パワーモジュール2の負極端子とを電気的に接続する。そしてバスバ8は、これら各パワーモジュール2,3、4の負極端子と、図示しない直流の電圧源10の負極端子とを電気的に接続する。なおパワーモジュール2,3,4の正極端子と負極端子は電気的に絶縁されている。
このようにバスバ8は、U・V相パワーモジュール2,3間を電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路を具え、V・W相パワーモジュール3,4間を電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路を具え、W・U相パワーモジュール4,2間を電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路を具える。これによりバスバ8は、一の相における前記パワーモジュールの正極端子または負極端子と、他の相における前記パワーモジュールの正極端子または負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路を構成する。
さらにバスバ8は、U相パワーモジュール2の正極端子とコンデンサ5の正極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、V相パワーモジュール3の正極端子とコンデンサ6の正極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、W相パワーモジュール4の正極端子とコンデンサ7の正極端子とを電気的に接続する。
同様にバスバ8は、U相パワーモジュール2の負極端子とコンデンサ5の負極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、V相パワーモジュール3の負極端子とコンデンサ6の負極端子とを電気的に接続する。またバスバ8は、W相パワーモジュール4の負極端子とコンデンサ7の負極端子とを電気的に接続する。なお正極端子と負極端子は電気的に絶縁されている。このように、パワーモジュール2およびコンデンサ5を対として電力変換装置1のU相に配設する。またパワーモジュール3およびコンデンサ6を対として電力変換装置1のV相に配設する。またパワーモジュール4およびコンデンサ7を対として電力変換装置1のW相に配設する。
このようにバスバ8は、U相パワーモジュール2とコンデンサ5とを電気的に接続する相内電流経路を具え、V相パワーモジュール3とコンデンサ6とを電気的に接続する相内電流経路を具え、W相パワーモジュール4とコンデンサ7とを電気的に接続する相内電流経路を具える。これによりバスバ8は、U相、V相、W相の各相内でパワーモジュール2,3,4およびコンデンサ5,6,7を電気的に接続する相内電流経路を構成する。
このようにバスバ8は複数の電流経路を予め形状加工により1つにまとめたものである。具体的には、ケーブル状の導体を適切な長さに揃えてまとめたり、薄板状の導体を適切な形状に打ち抜いて絶縁下に貼り合わせたり、その他の導体材料を適宜形状加工したりする等によりバスバ8を製作する。パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスは、パワーモジュール2,3,4の相間距離に比例する他、バスバ8の形状の影響を受ける。またU相の相内電流経路のインピーダンスは、パワーモジュール2およびコンデンサ5間のコンデンサ相内距離に比例する他、バスバ8の形状の影響を受ける。V相およびW相についても同様である。
ここで、本実施例の電力変換装置に係わる、リプル電流とサージ電流との関係を図3、図4に沿って説明する。図3、図4は本発明におけるリプル電流とサージ電流との関係を模式的に示す図である。
図3に模式的に示す3相インバータの構成に沿って説明すると、U相パワーモジュールUM、V相パワーモジュールVMおよびW相パワーモジュールWMと、コンデンサC1、C2およびC3との間には、パワーモジュールUM、VMおよびWMのスイッチング動作によって生じるリプル電流およびサージ電流が流れる。
このとき、各パワーモジュールUM、VMおよびWMから発生するリプル電流は、パワーモジュールUM、VMおよびWMがバスバにより電気的に接続されていれば、図3中、紙面の左右方向に亘る矢印R1のように、3相間でのリプル電流キャンセルが生じる。そしてキャンセルされない残りのリプル電流が図3中、紙面の上下方向に亘る矢印R2のように、コンデンサC1、C2およびC3に流れる。したがってコンデンサC1、C2およびC3は、キャンセルされない残りのリプル電流に対応した小容量であれば足りる。
3相間でリプル電流をより多くキャンセルさせて、コンデンサC1、C2およびC3に流れるリプル電流を少なくすることが、コンデンサC1、C2およびC3の容量の低下および小型化に資するとともに、ひいてはインバータ装置の小型化を図ることができる。
リプル電流のキャンセルを成立させるためには、パワーモジュールからコンデンサに流れる電流に比べて、パワーモジュールからパワーモジュールに流れる電流を増やす必要がある。つまり、パワーモジュール同士を低インピーダンスで接続して、パワーモジュールとコンデンサとをそれより高いインピーダンスで接続すればよい。
一方でパワーモジュールとコンデンサとを高いインピーダンスで接続した場合、サージ電圧に伴うサージ電流が、図4に示すように高くなってしまう。つまりコンデンサに流れ込むサージ電圧がインピーダンスに応じて高くなってしまうので、コンデンサを大型のものにする必要がある。
つまり、リプル電流のキャンセルを成立させるために、パワーモジュールとコンデンサとのインピーダンスを不要に高くすることは、かえってコンデンサの大型化を招く。
上述したコンデンサが大型化するという影響は、パワーモジュールを纏めてユニット化するとともにコンデンサを纏めてユニット化し、これらパワーモジュールユニットとコンデンサユニットとを別々に設置する場合に顕著なものとなる。一般的なコンデンサは、複数のコンデンサを並列接続して容量を大きくするところ、並列接続されたコンデンサ同士の間でパワーモジュールに対するインピーダンスを均等に配置しないと、パワーモジュールとのインピーダンスが小さい一部のコンデンサに負荷が集中することになり、コンデンサの寿命が短くなってしまう。よってインピーダンスが最も高いコンデンサに合わせて全体のインピーダンスを調整する必要があり、インピーダンスが高くなる傾向となる。
上述したインピーダンスが高くなることによるコンデンサの大型化の影響を回避するためには、コンデンサを分散してパワ―モジュール近傍に配置することが望ましい。つまり、パワーモジュールから生じるサージ電流、リプル電流はモジュール毎に基本的には均等であるので、コンデンサを分散させても合計容量が変わることはない。しかも個々のコンデンサに対してインピーダンスを適切に小さく設定することができるので、結果としてコンデンサに流れる電流は減少し、纏めてユニット化する場合と比較して合計容量がかえって小さくなる。
つまり、本実施形態ではパワーモジュール毎にコンデンサを各々配置することで、各パワーモジュールからコンデンサに至る経路を均一にする為に不要にパワーモジュール−コンデンサ間を長くしたり、コンデンサ毎に寿命にバラツキが生じたりすることがない。
本実施例では、上述したパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスが相内電流経路のインピーダンスよりも小さくなるよう、図2に示すバスバ8を形状加工しておく。
すなわちU相パワーモジュール2に着目した場合、U相パワーモジュール2の正極・負極端子とV相パワーモジュール3の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、U相パワーモジュール2の正極・負極端子とコンデンサ5の正極・負極端子とを電気的に接続する相内電流経路9のインピーダンスよりも小さくなるような位置にこれら端子の接続位置を設ける。かつ、U相パワーモジュール2の正極・負極端子とW相パワーモジュール4の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、U相パワーモジュール2の正極・負極端子とコンデンサ5の正極・負極端子とを電気的に接続する相内電流経路9のインピーダンスよりも小さくなるような位置にこれら端子の接続位置を設ける。
このような本実施例によれば、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスが相内電流経路のインピーダンスよりも小さいため、UV相間およびUW相間でリプル電流のキャンセルを多くすることが可能となり、コンデンサ5に流れるリプル電流を少なくすることができる。したがって、コンデンサ5を小型化することが可能になり、ひいては電力変換装置1の小型化を実現することができる。また、コンデンサ5,6,7を上述したように分散配置することによりU相内でパワーモジュール2およびコンデンサ5間の距離を不要に長くする必要もなくなって、パワーモジュール2へのサージ電流が大きくなることを回避することができる。
またはV相パワーモジュール3に着目した場合、V相パワーモジュール3の正極・負極端子とU相パワーモジュール2の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、V相パワーモジュール3の正極・負極端子とコンデンサ6の正極・負極端子とを電気的に接続する相内電流経路10のインピーダンスよりも小さくしておく。かつ、V相パワーモジュール3の正極・負極端子とW相パワーモジュール4の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、V相パワーモジュール3の正極・負極端子とコンデンサ6の正極・負極端子とを電気的に接続する相内電流経路10のインピーダンスよりも小さくしておく。
このような本実施例によれば、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスが相内
電流経路のインピーダンスよりも小さいため、VU相間およびVW相間でリプル電流のキャンセルを多くすることが可能となり、コンデンサ6に流れるリプル電流を少なくすることができる。したがって、コンデンサ6を小型化することが可能になり、ひいては電力変換装置1の小型化を実現することができる。また、V相内でパワーモジュール3およびコンデンサ6間の距離を長くする必要もなくなって、パワーモジュール3へのサージ電流が大きくなることを回避することができる。
またはW相パワーモジュール4に着目した場合、W相パワーモジュール4の正極・負極端子とU相パワーモジュール2の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、W相パワーモジュール4の正極・負極端子とコンデンサ7の正極・負極端子とを電気的に接続する相内電流経路11のインピーダンスよりも小さくしておく。かつ、W相パワーモジュール4の正極・負極端子とV相パワーモジュール3の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、W相パワーモジュール4の正極・負極端子とコンデンサ7の正極・負極端子とを電気的に接続する相内電流経路11のインピーダンスよりも小さくしておく。
このような本実施例によれば、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスが相内電流経路のインピーダンスよりも小さいため、WU相間およびWV相間でリプル電流のキャンセルを多くすることが可能となり、コンデンサ7に流れるリプル電流を少なくすることができる。したがって、コンデンサ7を小型化することが可能になり、ひいては電力変換装置1の小型化を実現することができる。また、コンデンサ5,6,7を前述したように分散配置することによりW相内でパワーモジュール4およびコンデンサ7間の距離を長くする必要もなくなって、パワーモジュール4へのサージ電流が大きくなることを回避することができる。
なお好ましくは、上述のように各パワーモジュール2,3,4に着目したときに、着目した一の相における前記パワーモジュールの端子と、他の相における前記パワーモジュールの端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、前記一の相内で前記パワーモジュールの端子と前記コンデンサの端子とを電気的に接続する相内電流経路のインピーダンスと該一の相内におけるコンデンサの内部インピーダンスとの総和インピーダンスよりも小さくしておく。
U相を代表に説明すると、U相パワーモジュール2の正極・負極端子とV相パワーモジュール3の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、相内電流経路9のインピーダンスとU相におけるコンデンサ5の内部インピーダンスとの総和インピーダンスよりも小さくしておく。かつ、U相パワーモジュール2の正極・負極端子とW相パワーモジュール4の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、相内電流経路9のインピーダンスとU相におけるコンデンサ5の内部インピーダンスとの総和インピーダンスよりも小さくしておく。
このようにコンデンサ5の内部インピーダンスを含めて総和インピーダンスを小さくすることにより、バスバ8による相内電流経路9のインピーダンスを不要に高く設定する必要がなくなり、サージ電圧を低減することができる。したがって、コンデンサ5を一層小型化することが可能になり、ひいては電力変換装置1の一層の小型化を実現することができる。
さらに好ましくは、U相の相内電流経路9のインピーダンスと、V相の相内電流経路10のインピーダンスと、W相の相内電流経路11のインピーダンスとを等しくして、各相におけるこれら相内電流経路のインピーダンスを、すべての相において同一にする。これにより、サージ電圧の変動を防止してコンデンサ5,6,7の寿命バラツキを回避し、安定した電力変換を可能にする。
さらに好ましくは、U相パワーモジュール2の正極・負極端子とV相パワーモジュール3の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスと、V相パワーモジュール3の正極・負極端子とW相パワーモジュール4の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスと、W相パワーモジュール4の正極・負極端子とU相パワーモジュール2の正極・負極端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスとを小さくするために、パワーモジュール端子を図2中に二点鎖線で表した仮想円上に配置する。
これまで述べてきたように、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスに対して相内電流経路のインピーダンスを大きく設定する場合や、単に相内電流経路のインピーダンスを大きく設定する場合には、サージ電流およびリプル電流が大きくなってコンデンサの負担が大きくなる。
よってパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを小さくすることで、相内電流経路のインピーダンスがパワーモジュール相間電流経路のそれと比べて大きくなるようにすることが望ましい。
このとき、パワーモジュール相間電流経路の中で例えば図4を例にとると、隣接しているパワーモジュール間では相間電流経路を短く設定できるが、U相パワーモジュールUMとW相パワーモジュールWMとの間では、相間電流経路が比較的長くなってしまい、インピーダンスが大きい。
よって図2に示すように、パワーモジュールの正極端子を二点鎖線で表した仮想円上に配置することで、U相パワーモジュールUMとW相パワーモジュールWMとの端子間距離を短くすることができ、この結果、相内電流経路のインピーダンスも小さく設計することができる。
さらに図2ではパワーモジュール5,6,7の正極端子および負極端子を隣接して設けている。これは、パワーモジュール相間電流経路を考慮する場合、正極端子、負極端子ともにパワーモジュール相間電流経路を形成することになるので、正極端子もしくは負極端子のパワーモジュール相間電流経路の設計要件を鑑みて、インピーダンス最小のパワーモジュール相間電流経路とした場合、必然的に他方の端子も一方の端子の近傍に配置する必要があるためである。
よって、本実施例ではパワーモジュールの一端面に正極端子および負極端子を集約して設け、かつ当該パワーモジュールの一端面を図2に表した仮想円内径側に向ける。
パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、すべての相につき同一にするため、好ましくは図2に示すように、パワーモジュール2,3,4の正極端子または負極端子のうち、正極端子の全てを、二点鎖線で表した仮想円上に配置する。または図示しなかったが2,3,4の負極端子の全てを仮想円上に配置する。
なお図2において、すべての正極端子を一の仮想円上に配置し、かつ、すべての負極端子を一の仮想円上に配置してもよいこと勿論である。
図5は本発明の第2の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す図であり、(a)は電力変換装置21の平面図を示す。(b)は、電力変換装置21を(a)に一点鎖線で示す部位で切断して矢の向きに見たときの展開側面図を示す。この実施例の基本構成は、上述した1の実施例と共通するため、同一部材については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。
冷却器22の上には3つのパワーモジュール2,3,4を周方向に配列する。つまり、これら2,3,4を共通する仮想円上に配置する。そして、これらパワーモジュール2,3,4の前記仮想円内径側の端部にP・N端子を設ける。さらに、これらパワーモジュール2,3,4に対応するように、コンデンサ5,6,7を配置する。図5(a)中にP・Nで示すこれらパワーモジュール2,3,4のそれぞれに設けた各端子とコンデンサ5,6,7の各端子とは、点線で示す円盤状のバスバ8で前述のように電気的に接続される。この実施例では、正極端子および負極端子の全てを、二点鎖線で表した仮想円上に周方向等間隔に配置する。
図5に示すように、モジュール2,3,4本体の一端部に正極端子および負極端子を設けておく。これら各端子を二点鎖線で表す仮想円上に配置する。そして、端子を設けていないモジュール2,3,4本体の他端部2T、3T、4Tを二点鎖線で表す仮想円の外方に配置する。これにより、異なる相間における端子間距離が短くなって、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを小さくすることができる。
図6は本発明の第3の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す図であり、(a)は電力変換装置31の平面図を示す。(b)は、電力変換装置31を(a)に一点鎖線で示す矢の向きに見たときの側面図を示す。この実施例の基本構成も、上述した実施例と共通するため、同一部材については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。この実施例では、正極端子のすべてを、二点鎖線で表した仮想円上に周方向に配置する。さらに負極端子のすべてを、二点鎖線で表した仮想円上に周方向に配置する。
この図6に示す実施例につき、前述した図5に示す実施例とを比較しつつ説明すると、図6(b)に示す実施例では、1個の前記パワーモジュール2における正極端子および負極端子を結ぶ仮想線が、図6(a)に示す仮想円に対して垂直になるような姿勢で、このパワーモジュール2を冷却器22に配置する。他のパワーモジュール3,4についても同様である。これにより、異なる相間における端子間距離が益々短くなって、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを益々小さくすることができる。
図7は本発明の第4の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す図であり、(a)は電力変換装置41の平面図を示す。(b)は、電力変換装置41を(a)に一点鎖線で示す矢の向きに見たときの側面図を示す。この実施例の基本構成も、上述した実施例と共通するため、同一部材については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。図7(a)(b)には、バスバ8の構成を具体的に示す。すなわちバスバ8は、パワーモジュール2,3,4およびコンデンサ5,6,7にそれぞれ設けた正極端子同士を接続する薄板形状のバスバ8Pと、同負極端子同士を接続する薄板形状のバスバ8Nとを、絶縁下に貼り合わせたものである。
図7に示すように、パワーモジュール2,3,4の正極・負極端子を電力変換装置41の中央部に配置する。これに対し、コンデンサ5,6,7の正極・負極端子を電力変換装置41の外縁部に配置する。そしてパワーモジュール2,3,4の端子間距離を、これらパワーモジュール2,3,4の端子からコンデンサ5,6,7の端子までの距離よりも短くする。これにより、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、相内電流経路のインピーダンスよりも小さくすることができる。
図8は、上述した図7(b)に示すバスバ8のうち、端子との接続部分を拡大して示す縦断面図である。図8に示すように、パワーモジュール2の上方にバスバ8を設ける。バスバ8の下面には正極端子用バスバ8Pを配置し、バスバ8の上面には負極端子用バスバ8Nを配置する。そして両者8P,8N間に絶縁層8Iを介在させて、これら8P,8N,8Iを一体に貼り合わせて板状のバスバ8を作製する。ただし、バスバ8Nのうち負極端子を取り付ける箇所で図8に示すように1段低くして、バスバ8Pと同じ高さ位置になるよう成形される。これがためバスバ8Pのうち負極端子を取り付ける箇所には図8に示すように切り欠き8Kを設けておく。バスバ8Pのうち正極端子を取り付ける箇所には孔8Hを設け、バスバ8Nのうち負極端子を取り付ける箇所には孔8Hを設ける。そしてバスバ8Pの孔8Hには正極端子を挿通し、ボルト等で締結する。またバスバ8Nの孔8Hには負極端子を挿通し、ボルト等で締結する。
図9は本発明の第5の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す図であり、(a)は電力変換装置51の平面図を示す。(b)は、電力変換装置51を(a)に一点鎖線で示す矢の向きに見たときの側面図を示す。この実施例の基本構成も、上述した実施例と共通するため、同一部材については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。図9(a)(b)のバスバ8は円形状である。なお、パワーモジュール2,3,4およびコンデンサ5,6,7の端子をバスバ8に取り付ける箇所の形状については、前述した図8を援用する。
図10は本発明の第6の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す図であり、(a)は電力変換装置61の平面図を示す。(b)は、電力変換装置61を(a)に一点鎖線で示す矢の向きに見たときの側面図を示す。この実施例の基本構成も、上述した実施例と共通するため、同一部材については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。図10(a)(b)のバスバ8も円形状である。また、パワーモジュール2,3,4の正極端子および負極端子のすべてを、二点鎖線で示す仮想円A上に周方向等間隔に配置する。これにより、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、すべての相につき同一にすることができる。
さらに、コンデンサ5,6,7の正極端子および負極端子のすべてを、二点鎖線で示す仮想円B上に周方向等間隔に配置する。これにより、すべての相における相内電流経路のインピーダンスを同一にすることができる。
また、円形である電力変換装置61の中心点に関して点対称となるよう、バスバ8を構成したことにより、パワーモジュール相間電流経路および相内電流経路のインピーダンスを、すべての相において同一にすることが可能になる。
図10(a)に示すように、仮想円Aの径を第2仮想円Bの径の半分(正確には、仮想円Aと仮想円Bの間の距離)よりも小さくする。これにより、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを相内電流経路のインピーダンスよりも小さくすることができる。
なお図10に示す実施例の、パワーモジュール2,3,4およびコンデンサ5,6,7の端子をバスバ8に取り付ける箇所の形状については、前述した図8を援用する。
図11は本発明の第7の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す図である。この実施例の基本構成も、上述した実施例と共通し、上述した各機能を具備することが可能であるため、同一部材については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成について説明する。この電力変換装置71では、上述した図10の実施例におけるコンデンサを複数個に分割したものであり、コンデンサ5A、コンデンサ5B、コンデンサ5Cおよびコンデンサ5DがU相パワーモジュール2と接続する。またコンデンサ6A、コンデンサ6B、コンデンサ6Cおよびコンデンサ6DがV相パワーモジュール3と接続する。またコンデンサ7A、コンデンサ7B、コンデンサ7Cおよびコンデンサ7DがV相パワーモジュール3と接続する。これらコンデンサ5A〜7Dはすべて同一である。
コンデンサ5に係るグループ5A、5B、5C、5Dを代表して説明すると、これら5A、5B、5C、5Dは並列接続であっても、直列接続であっても、あるいは並列接続および直列接続を組み合わせてもよい。
前述したU・V相パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスは、コンデンサ5に係るグループ5A、5B、5C、5DとU相パワーモジュール2とを電気的に接続する相内電流経路のインピーダンスよりも小さい。かつ前述したU・W相パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスも、コンデンサ5に係るグループ5A、5B、5C、5DとU相パワーモジュール2とを電気的に接続する相内電流経路のインピーダンスよりも小さい。
図12、図13は本発明の実施例になる電力変換装置の実体構成を示す斜視図である。この実施例になる電力変換装置81は環状体であり、9相の多相交流を出力することができ、9個のパワーモジュールU1,V1,W1,U2,V2,W2,U3,V3,W3と、9個のコンデンサ83と、円環状の基板84と、バスバ8とから構成される。基板84の中心に設けた孔85には、図示しないロータ回転軸が貫通する。この孔85の周囲であって、基板84の一方の面には、図12に示すように9個のコンデンサ83を周方向に配設する。また孔85の周囲であって、基板84の他方の面には、図13に示すように9個のパワーモジュールU1,V1,W1,U2,V2,W2,U3,V3,W3を時計回りに配設する。
パワーモジュールU1,V1,W1,U2,V2,W2,U3,V3,W3から延在する制御端子86は、他方の面から基板84を貫通して一方の面に突出する。制御端子86は図示しないモータコントローラ等から制御指令を受信してパワーモジュールのスイッチング素子のON/OFFを制御する。また、パワーモジュールU1,V1,W1,U2,V2,W2,U3,V3,W3は各々ドライブ回路88を備え、前述の制御端子86が受信した制御指令に基づいてスイッチング素子の駆動電圧を生成するとともに、電流センサー等を備え、交流端子89(後述)に接続されるコイルの通過電流を検出する。
パワーモジュールU1,V1,W1,U2,V2,W2,U3,V3,W3は交流端子89を各々備え、交流端子89に、図示しない多相交流モータのモータコイルと電気的に接続する。そして各パワーモジュールU1,V1,W1,U2,V2,W2,U3,V3,W3から各モータコイルに多相交流を出力する。
つまり、図1に示したような機電一体のモータに本実施例の電力変換装置を適用する場合、パワーモジュールを挟むようにモータを配置すれば、電力変換装置81と多相交流モータのモータコイルまでの距離が短くなるのでモータコイルとパワーモジュールとの間のインピーダンスを最小とすることができる。
基板84の内部には、冷媒が流れる通路を設ける。冷媒は、図12に示す流入口84Iから入り、基板84内部を流れたあと流出口84Oから出る。これにより、電力変換装置81を冷却する。本実施例によれば、冷却機能を有する基板84を挟んでパワーモジュールU1〜W3とコンデンサ83を配置することから、冷却効率を向上させることができる。また機電一体型モータの軸方向スペースを利用して電力変換装置81を冷却することができる。
パワーモジュールU1〜W3の内径側の端には、正極端子Pおよび負極端子Nを設けることで、これら端子P,Nを孔85の近傍に配置する。パワーモジュールU1〜W3の端子P,Nを孔85と略同一径のバスバ8で電気的に接続する。バスバ8は、前述した図8に示すように上面8Nと下面8Pを、絶縁層8Iを介して貼り合わせた板状であり、図13に示すように中央にモータ回転軸が貫通するための孔を具えた円環状である。そしてバスバ8の円環外縁から外径方向に接続部8Cを延在させる。接続部8Cは図示しない直流電源と電気的に接続する。またバスバ8から、円環を含む平面と垂直方向に舌片部8Tを、周方向に複数本延在させる。円環状のバスバ8をパワーモジュールU1〜W3に近接配置してパワーモジュール端子に取り付けた状態で、これら舌片部8Tは基板84の孔85を貫通し、舌片部8Tの先端がコンデンサ端子と電気的に接続する。なおバスバ8の下面8Pはパワーモジュール正極端子およびコンデンサ正極端子と電気的に接続し、バスバ8の上面8Nはパワーモジュール負極端子およびコンデンサ負極端子と電気的に接続すること勿論である。
本実施例では、相間電流経路になる円環状のバスバ8によりパワーモジュールU1〜W3の正負極端子をコンデンサ端子に電気的に接続することから、パワーモジュール同士の距離を短くして相間電流経路のインピーダンスを小さくすることができる。そして、円環状のバスバ8から相内電流経路になる舌片部8Tを延在させてコンデンサ端子に電気的に接続することから、パワーモジュールU1〜W3とコンデンサ83との距離を長くして相内電流経路のインピーダンスを相間電流経路のそれより大きくすることができる。またバスバ8を、このように円環状および舌片部8Tで構成することから電力変換装置81のインピーダンスの設計が容易になる。
本実施例によれば、隣り合うパワーモジュール、例えばU1〜V1間や、V1〜W1間で、相間電流経路のインピーダンスを小さくしてリプル電流をキャンセルすることができる。しかも、W1〜U1間におけるリプル電流のキャンセルを、W1〜U2間およびU1〜W3間におけるリプル電流のキャンセルで実現することが可能となり、相間距離を隣り合うパワーモジュール同士間のみで定義することができる。この結果、3個のパワーモジュールを具えた電力変換装置と比較して、相間電流経路のインピーダンスを格段に小さくすることができる。
また、上述のように9相にして相間電流経路のインピーダンスを格段に小さくする場合、僅かな製作誤差でバスバ8のインピーダンスの平衡が崩れてしまい、コンデンサ83の負荷にバラツキが生じる懸念がある。そこで、上述した舌片部8Tを円環状のバスバ8と一体形成するのではなく、別体に形成し、これら別体バスバ87を、パワーモジュール端子およびコンデンサ端子間に架設してもよい。この場合の別体バスバ87は相内電流経路になる。別体バスバ87を用いることで、コンデンサ83の寿命バラツキを抑制することができる。
また本実施例の電力変換装置81は複数個のパワーモジュールU1〜W3およびコンデンサ83を具えていることから、これらを周方向に配設することで環状体にすることが容易であり、電力変換装置81にモータ回転軸を貫通させることができる。したがって、本実施例の電力変換装置81は機電一体型モータに適合する。
なお本実施例の電力変換装置81は9相に限られない。例えば電力変換装置は3相交流を出力し、この相数3に例えば所定整数3を乗算した9個のパワーモジュールU1〜W3を具え、これらパワーモジュールU1〜W3を前記所定整数3と同数の3組にグループ分けする。即ち、U1〜W1グループと、U2〜W2グループと、U3〜W3グループとにグループ分けする。そして、1グループ、2グループ、3グループとまとめたパワーモジュールを図13に示すように周方向に配列してもよい。この電力変換装置81を取り付けた多相交流モータは、パワーモジュールU1〜W3と同数のモータコイルを具え、両者を交流端子86でそれぞれ電気的に接続する。
このような構成によれば、モータコイルとパワーモジュールとの間のインピーダンスを最小にすることが可能になる。また機電一体型モータとしての内部インピーダンスを平衡にすることが可能になる。この結果、コンデンサ83の負荷を一層小さくするとともにバラツキを解消してコンデンサ83の小型化を図ることができる。
同様に、図12、図13に例示した電力変換装置において、パワーモジュールの個数を適切に選考することにより、3相や6相といった多相交流を出力する電力変換装置としても適用可能である。
ところで、上記した本実施例の電力変換装置1,21,31,41,51,61,71,81では、複数相のうち一の相であるU相を代表して説明すると、U相におけるパワーモジュール2の端子と、他のV,W相におけるパワーモジュール3,4の端子とを電気的に接続するパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスが、前記一の相内で前記パワーモジュールの端子および前記コンデンサの端子を電気的に接続する相内電流経路のインピーダンスよりも小さくなるよう構成したことから、相間でリプル電流のキャンセルを多くすることが可能となり、コンデンサに流れるリプル電流を少なくすることができる。したがって、コンデンサを小型化することが可能になり、ひいては電力変換装置の小型化を実現することができる。また、各相内でパワーモジュールおよびコンデンサ間の距離を長くする必要もなくなって、パワーモジュールへのサージ電流が大きくなることを回避することができる。
また電力変換装置1,21,31,41,51,61,71,81では、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスが、一の相内における相内電流経路のインピーダンスと一の相内におけるコンデンサの内部インピーダンスとの総和インピーダンスよりも小さくなるよう構成することにより、上述したコンデンサを小型化することが可能になるという効果を一層享受することができる。
また電力変換装置41,61,71,81では、各相における相内電流経路のインピーダンスを、すべての相において同一になるよう構成したことから、各パワーモジュール2,3,4のサージ電圧を等しくすることができ、安定した電力変換を可能にする。
また電力変換装置21,41,61,71,81では、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、すべての相につき同一になるよう構成したことから、リプル電流のキャンセルが変動することを防止して、安定した電力変換を可能にする。
また電力変換装置21,41,61,71,81では図5、図7、図10、図11に示すように、複数のパワーモジュール2,3,4を周方向に配列する。つまり、これら2,3,4を共通する仮想円上に配置する。そして、これらパワーモジュール2,3,4の前記仮想円内径側の部位にP・N端子を設ける。これにより、パワーモジュール2,3,4の端子間距離、パワーモジュール2,4の距離をも相互に短くし得て、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを小さくするという上述した機能を得ることができる。
さらに電力変換装置21,41,61,71,81では、P・N端子の双方を、パワーモジュールの配列を表す仮想円の内径側端に設ける。これにより、パワーモジュール2,3,4の端子間距離を一層短くし得る。
また電力変換装置1等では、パワーモジュール2,3,4の正極端子または負極端子のうち、少なくとも一方の端子のすべてを、共通する仮想円上に配置したことから、パワーモジュール2,3,4相互間の端子距離を短くすることが可能になり、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを小さくすることができる。
また電力変換装置1等で正極端子および負極端子のうち一方の端子のすべてを、仮想円上に周方向等間隔に配置することにより、各相におけるパワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、すべての相につき略等しくすることができる。
また電力変換装置21,31等では、仮想円上に配置した前記端子を、モジュール2,
3,4本体の一端部に設け、モジュール本体の他端部を前記仮想円の外方に配置したこと
から、パワーモジュール2,3,4相互間の端子距離を一層短くすることができる。
また電力変換装置31では、1個の前記パワーモジュールにおける正極端子および負極端子を結ぶ仮想線が、前記仮想円に対して垂直になるような姿勢で、該パワーモジュールを配置したことから、パワーモジュール2,3,4相互間の端子距離を一層短くすることができる。
また電力変換装置61等では、前記パワーモジュールの正極端子および負極端子のすべてを、共通する仮想円B上に周方向等間隔に配置したことから、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを、すべての相につき同一にすることが可能になり、電力変換装置を含む電気回路の設計が容易になる。
また電力変換装置41,51,61,71では、パワーモジュール2,3,4の端子間距離が、パワーモジュール端子から該端子と電気的に接続するコンデンサ端子までの距離よりも短い。また電力変換装置81では、パワーモジュールU1〜W3の端子間距離が、舌片部8Tの長さと略等しいパワーモジュール端子からコンデンサ83の端子までの距離よりも短い。
これにより、パワーモジュール相間電流経路のインピーダンスを相内電流経路のインピーダンスよりも小さくすることができる。
また電力変換装置61等では、コンデンサ5,6,7の正極端子および負極端子のすべてを、共通する仮想円B上に周方向等間隔に配置し、この仮想円Bと仮想円Aとを同心円に配置したことから、リプル電流を各コンデンサ5,6,7に均等に分流できる。
また電力変換装置61等では、仮想円Aの径が仮想円Bの径の半分(正確には、仮想円
Aと仮想円Bの間の距離)よりも小さいことから、パワーモジュール相間電流経路のイン
ピーダンスを相内電流経路のインピーダンスよりも小さくすることができる。
また電力変換装置81を具える機電一体型モータにおいて、電力変換装置81は図13に示すようにモータ回転軸を中心とする環状体であり、この環状体の周方向に複数個のパワーモジュールU1〜W3を配列する。これにより9相の多相交流電力変換装置の場合、3相交流電力変換装置と比べて、格段に相間電流経路のインピーダンスを小さくすることができる。また、ロータ回転軸を電力変換装置81の孔85を貫通させることが可能となり、機電一体型モータに好適である。
また電力変換装置81を具える機電一体型モータにおいて、電力変換装置81は、多相交流の相数(例えば3相)に所定整数(例えば3)を乗算した9個のパワーモジュールを具え、これら9個のパワーモジュールを前記所定整数3と同数の3組にグループ分けしたものであってもよい。つまり電力変換装置81は、U1〜U3のグループと、V1〜V3のグループと、W1〜W3のグループと、グループ毎にまとめたパワーモジュールU1〜W3を周方向に配列した3相交流電力変換装置であってもよい。
これにより、相間電流経路のインピーダンスを3相分の距離で定義できる。つまり、軸線方向からみて時計回りにパワーモジュールU1、V1、W1、U2、V2、W2、U3、V3、W3を配置すると、U1−V1の相間、V1−W1の相間、W1−U1の相間でリプル電流のキャンセルを実現できる。しかもW1−U1(一番離れている関係)のリプル電流キャンセルは、実はW1−U2の相間およびU1−W3の相間で可能なので、相間距離はパワーモジュールの隣接した間のみで定義することができる。したがって3個のパワーモジュールを具える3相交流電力変換装置と比べて、格段に相間電流経路のインピーダンスを小さくすることができる。
また、9個のモータコイルを具えた多相交流モータの場合、各パワーモジュールU1〜W3の交流端子86をモータコイルに直接接続することができるので、モータコイルとパワーモジュールとの間のインピーダンスを最小にすることができる。
また電力変換装置81を具える機電一体型モータにおいて、図13に示すように板状基板84の一方の面に複数個のパワーモジュールU1〜W3および相間電流経路になるバスバ8を配置し、図12に示すように他方の面に複数個のコンデンサ83を配置したことから、バスバ8からコンデンサ83に向けて舌片部8Tを延在させることで、相間電流経路のインピーダンスを小とし、相内電流経路のインピーダンスを大とすることができる。
また電力変換装置81を具える機電一体型モータにあっては舌片部8Tに代えて、相間電流経路になるバスバ8とは別体の、相内電流経路になるバスバ、パワーモジュールU1〜W3およびコンデンサ83間に架設してもよい。これにより、複数個あるコンデンサ83の負荷のバラツキおよび寿命のバラツキをなくすことができる。
また電力変換装置81を具える機電一体型モータにあっては板状基板84に冷媒を流す通路を形成して、当該通路の流入口84Iから流出口84Oにかけて冷媒を流すことから、基板84の両面にそれぞれ配列したパワーモジュールU1〜W3およびコンデンサ83を効率よく冷却することが可能となって冷却効率が向上する。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨に逸脱しない範囲において種々変更が加えられうるものである。本発明は上述した3相交流の実施例に限られず、6相、9相など、さらに複数の相からなる実施例に対しても適用可能である。本発明の電力変換装置の適用は、機電一体型モータとすることから、パワーモジュール2,3,4とコイル104とを近接配置する、即ちパワーモジュール2,3,4とコイル104とを低インピーダンスで接続することが可能となり、サージ電圧を低減することができる。なお、本発明の電力変換装置の適用は、機電一体型の態様に限定されるものではない。
本発明の一実施例になる電力変換装置を具えた機電一体型モータの縦断面図である。 同実施例の電力変換装置につき、概略構成を示す説明図である。 リプル電流とサージ電流との関係を模式的に示す説明図である。 リプル電流とサージ電流との関係を模式的に示す説明図である。 本発明の第2の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す説明図である。 本発明の第3の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す説明図である。 本発明の第4の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 同実施例におけるバスバと端子との取り付け箇所を拡大して示す側面図である。 本発明の第5の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 本発明の第6の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す説明図であり、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。 本発明の第7の実施例になる電力変換装置につき、概略構成を示す説明図である。 本発明の第8の実施例になる電力変換装置の実体構成を一方から見た状態を示す斜視図である。 同実施例になる電力変換装置を他方から見た状態を示す斜視図である。
符号の説明
1,21,31,41,51,61,71,81 電力変換装置
2 U相パワーモジュール
3 V相パワーモジュール
4 W相パワーモジュール
5 U相コンデンサ
6 V相コンデンサ
7 W相コンデンサ
8 バスバ
12 多相交流モータ

Claims (21)

  1. 直流電流を多相交流電流に変換して多相交流モータに供給する電力変換装置において、
    直流端子から入力される直流電流を多相交流電流に変換して交流端子へ出力する複数のパワーモジュールと、
    各パワーモジュールに各々近接配置されるコンデンサと、
    1つの相におけるパワーモジュールと、他の相におけるパワーモジュールとのインピーダンスが、前記パワーモジュールとコンデンサの間のインピーダンスよりも小さくなるように各相パワーモジュール同士及び複数のコンデンサを電気的に接続するバスバとを備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 1つの相におけるパワーモジュールとコンデンサの間のインピーダンスが他の相のパワーモジュールとコンデンサ間のインピーダンスと同一となるようにパワーモジュールとコンデンサを接続することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. パワーモジュール同士のインピーダンスが同一になるように、
    パワーモジュールが仮想円上に等距離間隔で配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の電力変換装置。
  4. 前記パワーモジュールは前記仮想円の内径側に直流端子を設けたことを特徴とする請求項3記載の電力変換装置。
  5. 前記パワーモジュールは、直流端子の正極端子、直流端子の負極端子を備え、
    前記直流端子の正極端子、負極端子の両方の端子が前記仮想円の内径側に配置されていることを特徴とする請求項4記載の電力変換装置。
  6. 前記パワーモジュールは、
    前記直流端子の正極端子、負極端子のうち、少なくとも一方の端子全てを共通する仮想円上に配置されていることを特徴とする請求項5記載の電力変換装置。
  7. 前記パワーモジュールは、
    前記直流端子の正極端子、負極端子の両方を共通する第一の仮想円上に配置されていることを特徴とする請求項6記載の電力変換装置。
  8. 前記パワーモジュールは、前記直流端子の正極端子、負極端子を結ぶ仮想線が、前記仮想円を含む平面に垂直になるように配置されていることを特徴とする請求項7記載の電力変換装置。
  9. 前記コンデンサは、正極端子、負極端子を備え、
    正極端子、負極端子の両方を、共通する第二の仮想円上に配置することを特徴とする請求項5から7までのいずれか記載の電力変換装置。
  10. 前記コンデンサは、複数のコンデンサが第二の仮想円上に周方向等間隔で配置されていることを特徴とする請求項9記載の電力変換装置。
  11. 前記コンデンサは、第二の仮想円が第一の仮想円と同心円であり、且つ、第一の仮想円に対して、第二の仮想円の半径が倍になるような第二仮想円上に配置されていることを特徴とする請求項9または10記載の電力変換装置。
  12. 前記電力変換装置は環状のプレートを有し、
    前記パワーモジュールは環状プレートの一方の面に配置され、
    前記コンデンサは環状プレートの他方の面に配置されることを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  13. 前記複数のパワーモジュールは、環状プレートの一方の面上に直流端子を環状プレート中心方向に向けて放射状に配置され、
    前記複数のコンデンサは、環状プレートの他方の面上に直流端子を環状プレートの中心方向に向けて放射状に配置されていることを特徴とする請求項12記載の電力変換装置。
  14. 前記バスバは、複数のパワーモジュールの直流端子同士を接続するリング状のバスバであることを特徴とする請求項13記載の電力変換装置。
  15. 前記バスバは、複数のパワーモジュールの直流端子近傍から、環状プレートの他方の面へ伸びる複数のタブを備え、該タブにコンデンサの直流端子を接続することを特徴とする請求項14記載の電力変換装置。
  16. 前記環状プレートは、環状プレート内に冷媒を通過させる通路を備えることを特徴とする請求項12から15までのいずれか記載の電力変換装置。
  17. 前記パワーモジュールとコンデンサの間のインピーダンスは、
    前記パワーモジュールとコンデンサの間の電流経路とコンデンサ内部の内部インピーダンスの和であることを特徴とする請求項1から16までのいずれか記載の電力変換装置。
  18. 直流電流を多相交流電流に変換する電力変換装置と多相交流モータからなるモータ駆動システムにおいて、
    円筒状のモータハウジングと、円筒状のモータハウジングの内周に沿って複数配置され、コイルを備えるステータと、モータハウジングに回転自在に支持されるロータと、モータハウジングの一端に配置される電力変換装置とを有し、
    前記電力変換装置は、直流端子から入力される直流電流を多相交流電流に変換して交流端子へ出力する複数のパワーモジュールと、各パワーモジュールに各々近接配置されるコンデンサと、1つの相におけるパワーモジュールと、他の相におけるパワーモジュールとのインピーダンスが、前記パワーモジュールとコンデンサの間のインピーダンスよりも小さくなるように各相パワーモジュール同士及び複数のコンデンサを電気的に接続するバスバとを備えることを特徴とするモータ駆動システム。
  19. 前記電力変換装置は環状のプレートを有し、前記パワーモジュールは環状プレートの一方の面に配置され、前記コンデンサは環状プレートの他方の面に配置されることを特徴とする請求項18記載のモータ駆動システム。
  20. 前記環状プレートは、モータ回転軸が孔を有することを特徴とする請求項19記載の電力変換装置。
  21. 前記ステータは、多相交流の相数に所定整数を乗算した個数のパワーモジュールを備え、前記パワーモジュールは、前記ステータ数と同数であって、前記コンデンサは前記パワーモジュールと同数であることを特徴とする請求項18から20までのいずれか記載の電力変換装置。
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