JP2004048823A - インバータ付き電気機械 - Google Patents

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Yutaka Tajima
田島 豊
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Abstract

【課題】インバータ装置の通電用バスバを環状に形成し、通電用バスバの低インダクタンス化を図り、動作安定性を高めるようにする。
【解決手段】インバータ付き電気機械のハウジング1を、電動モータ8を収容するモータケース2と、自動変速機5を収容する筒状の変速機ケース3と、モータケース2と変速機ケース3との間に設けられた仕切板4とにより構成する。モータケース2内には、電動モータ8のステータ9、ロータ10と仕切板4との間に位置して環状の空きスペースSa が形成される。そして、空きスペースSa 内にはインバータ装置11のパワーモジュール13を複数に分割して配置し、各分割モジュール13A〜13Cを環状の通電用バスバ16を介してバッテリ等の直流電源に接続する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両用自動変速機、制動装置または操舵装置等の回転源として好適に用いられるインバータ付き電気機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、乗用車等の車両には、油圧ポンプ、制動装置または操舵装置等の回転源として誘導電動機が搭載される。そして、このような誘導電動機は多相交流式の電動モータであるから、この電動モータに給電を行うためには、バッテリ等の直流電源を交流に変換するインバータ装置が必要となる。
【0003】
そして、従来技術によるインバータ装置は、電動モータの外殻を構成するハウジングの外側面に取付けられ、外部の直流電源から供給される電流または電圧を交流に変換して前記電動モータの巻線部(通常はステータ)へと給電する構成となっている(例えば、特開平7−115778号公報等)。
【0004】
この場合、インバータ装置は、直流電源を交流に変換する大電流型の半導体素子が実装された所謂パワー部としてのパワーモジュールと、電流の脈動を抑制する電源コンデンサと、該電源コンデンサおよびパワーモジュールを前記直流電源に接続する通電用の配線部等とを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、ハウジングの外側面等にインバータ装置を取付ける構成としているため、ハウジング内に設けた電動モータの巻線部と外部のインバータ装置との配線構造が複雑化し、これにより装置全体が大型化する上に、配線作業に手間がかかり、組立時の作業性が低下するという問題がある。
【0006】
また、インバータ装置のパワーモジュールおよび電源コンデンサは、外部の直流電源を通じて大電流が供給されるので発熱源となる。そして、これらの発熱を抑えるためには放熱フィン等をインバータ装置に付設する必要があり、これによってもインバータ装置がハウジングの外部に大きく張り出すことになり、装置全体を小型化するのが難しいという問題がある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、インバータ装置をハウジング内にコンパクトに収容することができ、小型化を図ることができるようにしたインバータ付き電気機械を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、インバータ装置のパワーモジュールに通電を行う通電用バスバを、回転軸の周囲に延びる環状体として形成することにより、通電用バスバの低インダクタンス化を図ることができ、インバータ装置の動作安定性を向上できるようにしたインバータ付き電気機械を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、インバータ装置は、多相交流式の電動モータに対応して各相毎に分割された複数の分割モジュールからなり該各分割モジュールに大電流型の半導体素子が実装されたパワーモジュールと、電流の脈動を抑制する電源コンデンサと、該電源コンデンサおよび前記パワーモジュールの各分割モジュールを直流電源に接続する通電用バスバとを備え、該通電用バスバは、回転軸を径方向外側から取囲む環状体として形成し、前記パワーモジュールの各分割モジュールは、ハウジング内の空きスペースにそれぞれ分割して配置すると共に、前記環状体からなる通電用バスバに対し周方向に互いに離間した位置で接続する構成としたことにある。
【0010】
このように構成することにより、インバータ装置のパワーモジュールを各分割モジュール毎に互いに離した状態で、それぞれをハウジング内の空きスペースに収納でき、ハウジング内の空きスペースを有効に活用できると共に、設計の自由度を高めることができる。そして、通電用バスバをハウジングの内部または外部で回転軸の周囲に延びる環状体として形成でき、該環状体からなる通電用バスバに対し周方向に互いに離間した位置でパワーモジュールの各分割モジュールを接続することができる。
【0011】
従って、パワーモジュールの各分割モジュールをハウジング内の空きスペースにコンパクトに配置でき、インバータ装置のパワーモジュール等が電気機械のハウジングから外部へと張り出すのを防止できると共に、通電用バスバの低インダクタンス化も図ることができる。また、インバータ装置のパワーモジュールをハウジング内で電動モータの巻線部(例えば、ステータ)に接続することができ、配線構造等を簡略化できると共に、ハウジング内での配線作業を容易に行うことができる。
【0012】
また、請求項2の発明によると、電源コンデンサは、パワーモジュールの各分割モジュールに対応して分割され環状体からなる通電用バスバに互いに離間して接続された複数の分割コンデンサからなり、該各分割コンデンサはハウジングの内部または外部に配置する構成としている。
【0013】
これにより、電源コンデンサの各分割コンデンサを、パワーモジュールの各分割モジュールと共に電動モータの各相毎に分割して通電用バスバに接続することができ、各分割モジュールの半導体素子が開,閉成するときに生じ易いリプル電流によるサージ電圧を各分割コンデンサによって抑制できると共に、インバータ装置の動作安定性を向上することができる。
【0014】
また、請求項3の発明によると、電源コンデンサは、環状体からなる通電用バスバの周方向に互いに離間して該通電用バスバに接続された複数の分割コンデンサと、該各分割コンデンサよりも小容量のコンデンサからなり該各分割コンデンサ間に位置して前記通電用バスバにそれぞれ接続された複数の小容量コンデンサとにより構成している。
【0015】
この場合には、各分割モジュールの半導体素子が開,閉成するときに生じ易いリプル電流によるサージ電圧を各分割コンデンサによって抑制できると共に、各分割コンデンサ間に位置する通電用バスバのインダクタンスを分断するように各小容量コンデンサを配置でき、分割コンデンサ等の破壊を抑えつつ、サージ電圧の発生を確実に防止することができる。
【0016】
特に、パワーモジュールを電気機械のハウジング内の空きスペースに配置して電気機械全体のサイズ拡大を抑えるために、パワーモジュールを各相毎に分割して離間配置する場合、各相間を接続する通電用バスバが長くなると、このバスバの寄生インダクタンスが増加する可能性がある。また、各分割モジュールの半導体素子が開,閉成するときに、バスバ寄生インダクタンスに蓄えられているエネルギーがはき出され、大きなサージやリンギングを発生させる。そして、このサージ電圧や、バスバ電位のリンギングが分割コンデンサや分割モジュールに印加、注入されてしまう。この結果、分割コンデンサや分割モジュールの破壊を生じかねない。
【0017】
そこで、請求項3の発明のように、分割モジュールの直近に分割コンデンサを接続し、互いに離間して配置された各分割コンデンサ間に位置して通電用バスバにそれぞれ小容量コンデンサを接続することにより、下記の如き作用効果が得られるものである。
【0018】
即ち、このような小容量コンデンサは、半導体素子が開,閉成を行っても、通電用バスバに生じるサージ電圧をバイパスでき、通電用バスバのサージ電圧やリンギングを抑制できるので、分割コンデンサや分割モジュールの破壊を防止できる。
【0019】
特に、バスバ寄生インダクタンスの蓄積エネルギーが全て分割コンデンサに注入される事態を防止できるので、この分割コンデンサを小型化できる。本来この分割コンデンサは、分割モジュール内部の寄生インダクタンスによって生じるサージ電圧の抑制や、分割モジュール内のダイオードによる逆方向回復電流を賄うために接続され、相当程度大型になっている。この上、離間部のバスバ寄生インダクタンスエネルギーにも耐えうるようにすると、さらに分割コンデンサは大きくなってしまう。そして、分割コンデンサの大型化は、単にコスト増大だけでなく、パワーモジュールを電気機械のハウジング内に設けることを不可能にしてしまう虞れも生じる。
【0020】
しかし、小容量コンデンサを設けることにより、上記の問題を解消できる。そして、通電用バスバに多くの小容量コンデンサを接続することにより、上記の効果は顕著になるものである。なお、分割モジュール内の半導体素子が開,閉成するときに生じるダイオードの逆方向電流等の短時間大電流リプル成分は、分割モジュールの直近に接続された分割コンデンサが供給する。このため、小容量コンデンサが大電流を流すことによる破壊は生じない。
【0021】
一方、請求項4の発明によると、通電用バスバは、直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとを絶縁材を介して互いに積層化する構成としている。これにより、環状体からなる通電用バスバを幅広な多層重ね構造に形成でき、通電用バスバの低インダクタンス化を容易に図ることができる。
【0022】
また、請求項5の発明によると、通電用バスバは、直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとを絶縁材を介して互いに積層化した積層バスバにより構成し、該積層バスバは周囲を絶縁材で覆う構成としている。
【0023】
これにより、通電用バスバの絶縁を確実に行うことができ、通電用バスバが電気機械の一部に接触して生じる短絡を防止できる。特に、分割モジュールを分割して配置することにより通電用バスバが長くなると、この危険性が高くなりがちだが、本構成により確実に防止できる。
【0024】
また、請求項6の発明によると、通電用バスバは、直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとを絶縁材を介して互いに積層化した積層バスバにより構成し、該積層バスバは周囲を絶縁材を介して金属シールド部で覆う構成としている。
【0025】
この場合、積層バスバにおいて、陽極側バスバと陰極側バスバの外側面、即ち相手方のバスバと対向していない面の直近に金属シールド部が配置される。これにより、通電用バスバに電流が流れることによって生じた磁界を金属シールド部が吸収するため、再びこの磁界によるバスバ内電流成分が影響される事態を防止できる。つまり等価的にバスバ寄生インダクタンスを低減できる。
【0026】
また、半導体素子の開,閉成によって生じたサージ、ノイズ成分は、この積層バスバにも印加される。しかし、積層バスバを金属シールド部で覆うことによって、積層バスバから周囲にノイズが放散されるのを防止でき、インバータ装置の安定動作を妨げることがない。また、外力により絶縁材に傷が生じても、金属シールド部およびその内側の絶縁材により、内側のバスバが直ちに電気機械の一部に短絡するような事態をなくすことができる。
【0027】
また、請求項7の発明によると、通電用バスバは、一対の対向板部を有して断面U字状または断面コ字形状に形成され直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと、該陽極側バスバの各対向板部間に絶縁材を介して配置され前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとより構成している。
【0028】
これにより、例えば陰極側バスバの上,下両面に陽極側バスバを対向して配置することができ、陰極側の寄生インダクタンスをさらに低減できる。この場合、陰極は所謂グランドになり、インバータ装置の電気回路の基準電位となる。そして、この陰極側バスバのインダクタンス低減によりサージ電圧やリンギングを減少できるので、さらに回路動作が安定化し、インバータ装置の損傷等を防止できる。
【0029】
また、請求項8の発明によると、通電用バスバは、一対の対向板部を有して断面U字状または断面コ字形状に形成され直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバと、該陰極側バスバの各対向板部間に絶縁材を介して配置され前記直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバとより構成している。
【0030】
この場合も請求項7の発明と同様の理由により、陽極側バスバのインダクタンスが小さくなる。また、陰極側バスバも幅広になることにより低インダンス化できる。さらに、陽極側バスバの外側に陰極側バスバ(低電位側バスバ)が位置するので、通電用バスバを絶縁材で絶縁封止する上で、この絶縁材を薄くすることができ、安価な絶縁材料を用いることが可能となって低コスト化できる。
【0031】
また、請求項9の発明によると、通電用バスバは、直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと、前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとからなり、これらの陽極側バスバおよび陰極側バスバは、回転軸を中心としてそれぞれ同心円状に延びる板状リングにより構成している。
【0032】
これにより、陽極側バスバおよび陰極側バスバを回転軸の周囲でそれぞれ同心円状に延びる板状リングとして形成でき、通電用バスバの低インダクタンス化を図ることができると共に、このような通電用バスバに対してパワーモジュールの各分割モジュールを容易に接続でき、接続構造を簡略化することができる。
【0033】
そして、通電用バスバを回転軸周囲にリング状に配置することにより、各分割モジュールを通電用バスバに沿って回転軸周囲に分割配置することができ、各分割モジュール間を短く接続できると共に、通電用バスバを電気機械に干渉することなく配置できる。また、通電用バスバを電気機械内部に設けることができるので、通電用バスバを電気機械の外側に配置することによる全体サイズの増大や、バスバから周囲へのノイズ放散を防止できる。
【0034】
また、通電用バスバを電気機械のハウジング内部に配置することにより、当該インバータ装置を電気機械内部に容易に搭載でき、作業性を向上できる。なお、板状リングからなる陽極側バスバと陰極側バスバを、請求項4〜8の発明で述べたように積層化することにより、請求項4〜8の発明と同様の作用効果が得られるものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるインバータ付き電気機械を、車両用の自動変速装置に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0036】
ここで、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1はインバータ付き電気機械の外殻となる筒状のハウジングで、このハウジング1は、図1に示す如く段付筒状に形成され、後述の電動モータ8を収容するモータケース2と、後述の自動変速機5を収容する筒状の変速機ケース3と、モータケース2と変速機ケース3との間に設けられた仕切板4とにより大略構成されている。
【0037】
そして、ハウジング1のモータケース2、変速機ケース3および仕切板4は、それぞれ良好な熱伝導性を有する金属材料、例えばアルミニウム合金または鉄系合金等を用いて形成され、内部の発熱源から発生する熱を外部に放熱する構成となっている。
【0038】
また、ハウジング1のモータケース2は、軸方向の一側が車両用エンジンのフライホイールケース(図示せず)に連結される大径筒部2Aとなり、軸方向の他側は、該大径筒部2Aの端部からテーパ筒部2Bを介して縮径された小径筒部2Cとなっている。そして、小径筒部2Cの端部には、径方向外向きに突出した環状のフランジ部2Dが形成され、このフランジ部2Dは仕切板4の外周側に衝合されている。
【0039】
一方、ハウジング1の変速機ケース3には、軸方向一側の端部から径方向外向きに突出した環状のフランジ部3Aが形成され、このフランジ部3Aも仕切板4の外周側に衝合されている。そして、仕切板4は、これらのフランジ部2D,3A間に挟持された状態で複数のボルト(図示せず)等によりモータケース2と変速機ケース3との間に着脱可能に固着されている。
【0040】
そして、仕切板4は、ハウジング1内をモータケース2側のモータ室(以下、室Aという)と変速機ケース3側の他の室Bとに画成(分離)し、例えば自動変速機5内に収容した潤滑油(図示せず)の一部等が、室Bから室A(後述の空きスペースSa を含む)内へと浸入するの防止している。
【0041】
また、モータケース2のテーパ筒部2Bおよび小径筒部2C内には、図1に示すように後述する電動モータ8のステータ9、ロータ10と仕切板4との間に位置して環状空間(以下、空きスペースSa という)が形成され、この空きスペースSa 内には、後述のインバータ装置11が配置されるものである。
【0042】
5は変速機ケース3内に収容された自動変速機を示し、該自動変速機5は、公知のトルクコンバータおよび変速歯車機構(いずれも図示せず)等からなり、ハウジング1内に設けた回転軸としての入力軸6の回転を、外部からの制御信号等に応じて変速しつつ、変速した回転を出力軸7に伝達するものである。
【0043】
この場合、回転軸としての入力軸6は、モータケース2内を軸方向に伸長し、前記フライホイールケース側でエンジンのクランク軸またはフライホイールにクラッチ(いずれも図示せず)等を介して連結される。そして、このクラッチが連結状態のときには、前記エンジンの回転出力が入力軸6に伝えられ、入力軸6はエンジンにより回転駆動されるものである。
【0044】
また、前記クラッチの連結を解除したときには、後述する電動モータ8の回転出力が入力軸6に伝えられ、このときには電動モータ8が入力軸6の回転駆動源となる。そして、自動変速機5の出力軸7は、車両の各駆動輪(図示せず)に連結され、これらの駆動輪を回転駆動することにより車両を路上走行させるものである。
【0045】
8はハウジング1のモータケース2内に設けられた多相交流式の電動モータを示し、該電動モータ8は、例えば誘導電動機等の3相交流モータにより構成されている。そして、電動モータ8は、モータケース2の大径筒部2Aに固定して設けられた複数の巻線部からなる環状のステータ9と、該ステータ9の径方向内側に位置して入力軸6の外周側に設けられた永久磁石等からなるロータ10とにより構成されている。
【0046】
そして、電動モータ8のロータ10は、ステータ9と径方向で小さな隙間を介して対向するように配設され、入力軸6と一体回転するものである。この場合、入力軸6が前記エンジンによって駆動される間は、ロータ10がステータ9に対して回転されることによりステータ9には誘導起電力が発生し、電動モータ8は後述のバッテリ12に対する充電器として機能する。
【0047】
また、前記エンジンを停止させてクラッチを解除し、電動モータ8を回転源として用いる場合には、後述のインバータ装置11から電動モータ8のステータ9に交流が給電されてロータ10が駆動されることにより、このロータ10と一緒に入力軸6が回転されるものである。
【0048】
11はモータケース2内に設けたインバータ装置で、このインバータ装置11は、図3に示す如く直流電源としてのバッテリ12と電動モータ8との間に配設され、バッテリ12からの直流電源を交流に変換して電動モータ8に給電を行うものである。そして、インバータ装置11は、後述のパワーモジュール13、電源コンデンサ15および通電用バスバ16等により構成されている。
【0049】
また、これらのパワーモジュール13、電源コンデンサ15および通電用バスバ16は、図1、図2に示すようにモータケース2のテーパ筒部2Bおよび小径筒部2C内に位置する空きスペースSa (具体的には、電動モータ8のステータ9、ロータ10と仕切板4との間の空きスペースSa )内にコンパクトに配置されているものである。
【0050】
13はインバータ装置11の主要部を構成するパワーモジュールで、該パワーモジュール13は、図1、図2に示すように3相交流モータである電動モータ8に対応して各相(例えば、U相、V相、W相)毎に分割された3個の分割モジュール13A,13B,13Cにより構成されている。
【0051】
そして、これらの分割モジュール13A〜13Cは、それぞれが例えば直方体状に形成され、仕切板4上に絶縁性の放熱シート(図示せず)等を介して取付けられている。この場合、分割モジュール13A〜13Cは、モータケース2の小径筒部2C内に位置してロータ10の周囲に、例えば120度程度の間隔をもって互いに離間した状態で配設されている。
【0052】
また、分割モジュール13A〜13Cは、図3に例示するように大電流型の半導体素子であるFET等のパワートランジスタ14,14をそれぞれの基板(図示せず)に実装することにより構成されている。そして、これらのパワートランジスタ14は、図3に示す如くゲートG、ドレインDおよびソースSを有し、ドレインDとソースSが後述する通電用バスバ16の電極板17,18を介してバッテリ12に接続されている。
【0053】
また、分割モジュール13A〜13C内にそれぞれ設けた各パワートランジスタ14は、バッテリ12から通電用バスバ16を介して大電流が供給されることにより発熱する。そして、これらの分割モジュール13A〜13Cに発生する熱は、前記放熱シート等を通じて仕切板4、モータケース2および変速機ケース3側へと伝えられ、放熱されるものである。
【0054】
15はインバータ装置11の一部を構成する電源コンデンサで、該電源コンデンサ15は、図3に示す如く後述の通電用バスバ16等を介してバッテリ12に接続され、バッテリ12からパワーモジュール13に通電する電流に脈動が発生するのを抑制するものである。
【0055】
ここで、電源コンデンサ15は、パワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cに対応して、例えば3個の分割コンデンサ15A,15B,15Cに分割され、これらの分割コンデンサ15A〜15Cは、それぞれが分割モジュール13A〜13Cと同様に仕切板4上に絶縁性の放熱シート等を介して取付けられている。
【0056】
また、電源コンデンサ15の分割コンデンサ15A〜15Cは、図1、図2に示す如く丸みをもった略直方体として形成され、分割モジュール13A〜13Cと共にモータケース2の小径筒部2C内でロータ13の周囲に、例えば60度の間隔をもって配設されている。
【0057】
即ち、電源コンデンサ15の分割コンデンサ15Aは分割モジュール13A,13B間に配置され、分割コンデンサ15Bは分割モジュール13B,13C間に配置され、分割コンデンサ15Cは分割モジュール13A,13C間に配置されている。そして、これらの分割コンデンサ15A〜15Cからの発熱も、前記放熱シート等を通じて仕切板4側へと放熱されるものである。
【0058】
また、電源コンデンサ15の分割コンデンサ15A〜15Cは、図3に示す如く通電用バスバ16の電極板17,18間に分割モジュール13A〜13Cと並列になるように接続され、バッテリ12から分割モジュール13A〜13Cに通電する電流に脈動が発生するのを抑制するものである。
【0059】
16は分割モジュール13A〜13Cおよび電源コンデンサ15をバッテリ12に接続する通電用バスバで、該通電用バスバ16は、図1、図2、図4に示すようにモータケース2のテーパ筒部2B内に位置して電動モータ8のロータ10(入力軸6)の周囲を径方向外側から取囲む環状体として形成され、その中心側はロータ10等に対する挿通穴16Aとなっている。
【0060】
そして、通電用バスバ16は、例えば導電性の薄板材等を用いることにより入力軸6を中心としてほぼ同一の内,外径を有する幅広な環状平板(板状リング)として形成された2枚の電極板17,18と、これらの電極板17,18間に介在した絶縁材19とを積層化することにより、多層重ね構造をなした積層バスバとして構成されるものである。
【0061】
この場合、通電用バスバ16の絶縁材19は、例えば電気絶縁性を有する樹脂材料等を電極板17,18間に積層化することにより形成される。また、電極板17,18は、図1、図2に示す如く内径寸法がロータ10の外径よりも大径に形成され、外径寸法はモータケース2のテーパ筒部2Bの最大径よりも小径で、テーパ筒部2Bの最小径よりも大径に形成されている。
【0062】
そして、通電用バスバ16の電極板17は、例えば図3に示すようにバッテリ12の陽極側に接続される陽極側バスバを構成し、電極板18はバッテリ12の陰極側に接続される陰極側バスバを構成するものである。なお、これとは逆に電極板17を陰極側バスバとして用い、電極板18を陽極側バスバとして用いてもよいものである。
【0063】
そして、通電用バスバ16の電極板17,18は、図1、図2に示す如くパワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cにそれぞれ接続ピン20,21を介して連結され、電源コンデンサ15の分割コンデンサ15A〜15Cには接続ピン22,23を介して連結されている。
【0064】
また、これらの接続ピン20〜23は、図1に示す如くそれぞれ入力軸6とほぼ平行に配設され、その両端側が通電用バスバ16の電極板17,18と分割モジュール13A〜13C、分割コンデンサ15A〜15Cとにそれぞれ接続されている。
【0065】
ここで、電極板17は、図4に例示するように接続ピン20と接続され、接続ピン21に対しては絶縁筒24を介して電気的に絶縁されている。また、電極板18は、接続ピン20との間が絶縁筒25により絶縁され、接続ピン21に対して接続されている。なお、接続ピン22,23についても電極板17,18との間に同様の絶縁筒が設けられているものである。
【0066】
そして、電極板17,18からなる通電用バスバ16は、分割モジュール13A〜13Cおよび分割コンデンサ15A〜15Cと共に各接続ピン20〜23を介してモータケース2のテーパ筒部2B内に位置決めされ、ロータ10を径方向外側から取囲む構成となっている。
【0067】
本実施の形態によるインバータ付き電気機械は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0068】
まず、ハウジング1内の入力軸6を車両用エンジン(内燃機関)で回転駆動するときには、入力軸6の回転が自動変速機5により変速され、変速した回転が出力軸7から車両の駆動輪に伝達される。これにより、車両は前記エンジンの回転出力(トルク)に従って路上走行を行う。
【0069】
また、このように入力軸6が前記エンジンによって回転駆動される間は、電動モータ8のロータ10がステータ9に対して回転されることにより、ステータ9側には誘導起電力が発生する。そして、この誘導起電力を利用してバッテリ12への充電が行われるものである。
【0070】
一方、前記エンジンと入力軸6との間のクラッチ等を解除し、電動モータ8を回転源として用いる場合には、バッテリ12からの直流電源がインバータ装置11のパワーモジュール13(分割モジュール13A〜13C)により交流に変換され、3相交流モータからなる電動モータ8には、ステータ9に交流が給電されてロータ10が駆動される。
【0071】
これにより、電動モータ8のロータ10は、前記エンジンに替わって入力軸6を回転駆動するようになり、このときには電動モータ8が入力軸6の回転駆動源となって、自動変速機5の出力軸7を回転させつつ、車両を路上走行させる。そして、電源コンデンサ15の分割コンデンサ15A〜15Cは、図3に示すようにバッテリ12からパワーモジュール13の各パワートランジスタ14に通電する電流に脈動が発生するのを抑制し、電動モータ8への給電を安定した状態に保つ機能を有する。
【0072】
ここで、本実施の形態にあっては、電動モータ8をステータ9とロータ10とにより構成し、インバータ装置11のパワーモジュール13を3つの分割モジュール13A〜13Cに分割すると共に、電源コンデンサ15も3つの分割コンデンサ15A〜15Bに分割する構成としている。
【0073】
また、通電用バスバ16は、図1、図2、図4に示すようにモータケース2のテーパ筒部2B内に位置して電動モータ8のロータ10の周囲を径方向外側から取囲む環状体として形成された2枚の電極板17,18と、これらの電極板17,18間に積層化して設けた絶縁材19とにより構成している。
【0074】
そして、分割モジュール13A〜13Cおよび分割コンデンサ15A〜15Cを、通電用バスバ16の電極板17,18に対し周方向に互いに離間した位置で接続ピン20〜23を用いて接続すると共に、これらの分割モジュール13A〜13C、分割コンデンサ15A〜15Cおよび通電用バスバ16の電極板17,18等を、電動モータ8のステータ9、ロータ10と仕切板4との間に位置してモータケース2内の空きスペースSa に配置する構成としている。
【0075】
これにより、ハウジング1のモータケース2内でステータ9、ロータ10と仕切板4との間に形成される空きスペースSa を活用して、インバータ装置11の分割モジュール13A〜13C、分割コンデンサ15A〜15Cおよび通電用バスバ16の電極板17,18を空きスペースSa 内にコンパクトに配置することができ、ハウジング1からインバータ装置11が外部に張り出すのを良好に防止できる。
【0076】
また、パワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cを、モータケース2の室A内で電動モータ8の巻線部(例えば、ステータ9側)に近付けて配置できるので、両者の接続作業、配線作業を容易に行うことができ、配線構造等の簡略化も図ることができる。
【0077】
特に、モータケース2内の空きスペースSa には、分割モジュール13A〜13Cと分割コンデンサ15A〜15Cとを交互に間隔(例えば、60度の間隔)をもって配置する構成としているので、電源コンデンサ15の分割コンデンサ15A〜15Cを、パワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cと共に電動モータ8の各相毎に分割して通電用バスバ16の電極板17,18に接続することができる。
【0078】
この結果、分割モジュール13A〜13Cの各パワートランジスタ14が開,閉成するときに生じ易いリプル電流によるサージ電圧を分割コンデンサ15A〜15Cによって良好に抑制でき、インバータ装置11としての動作安定性を向上することができる。
【0079】
また、電源コンデンサ15の分割コンデンサ15A〜15Cを、パワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cに近付けて通電用バスバ16に接続できるので、分割モジュール13A〜13Cと分割コンデンサ15A〜15Cとの間隔を小さくすることができ、接続部での所謂寄生インピーダンス(寄生抵抗)を低減できる。
【0080】
そして、分割モジュール13A〜13C内でのパワートランジスタ14等の素子動作に伴うサージ電圧の発生を低く抑えることができる。また、3つの分割コンデンサ15A〜15Cを用いることにより、電源コンデンサ15全体の容量を大きくすることができ、寄生抵抗を低減できると共に、ジュール熱の発生を良好に抑えることができる。
【0081】
また、通電用バスバ16の電極板17,18を絶縁材19を介して互いに積層化する構成としているので、環状体からなる通電用バスバ16を幅広な多層重ね構造に形成でき、通電用バスバ16(電極板17,18)の低インダクタンス化を容易に図ることができる。
【0082】
この場合、3相交流モータからなる電動モータ8に対応して3つに分割したパワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cを、環状体からなる通電用バスバ16の周方向にほぼ等間隔(例えば、120度の間隔)をもって配置できるので、通電用バスバ16の中心側に設けた挿通穴16Aが、分割モジュール13A〜13Cの隣接相間でスイッチングされる電流の経路に悪影響を及ぼすことはほとんどなくなり、通電用バスバ16の低インダクタンス化を図ることができる。
【0083】
即ち、幅広な環状体として形成された通電用バスバ16は、電動モータ8のロータ10が回転するときに分割モジュール13A〜13Cの隣接相間でスイッチングされる電流の経路を、挿通穴16Aによりほとんど邪魔されることなく、幅広な通電用バスバ16(電極板17,18)上で直線に近いほぼ最短の経路として確保することができる。
【0084】
このため、パワーモジュール13を単に3分割したものとは異なり、分割モジュール13A〜13Cを通電用バスバ16に沿ってほぼ等間隔で配置することにより、通電用バスバ16の低インダクタンス化を図ることができ、インバータ装置11としての動作安定性を向上できる。
【0085】
さらに、分割モジュール13A〜13Cおよび分割コンデンサ15A〜15Cを、モータケース2の空きスペースSa 内で通電用バスバ16(電極板17,18)に対し周方向に互いに離間した位置で接続することができ、モータケース2の空きスペースSa を有効に活用することができる。
【0086】
従って、本実施の形態によれば、車両用の自動変速機5を内蔵するインバータ付き電気機械全体を、コンパクトに形成して小型化を図ることができると共に、組立時の作業性を大幅に向上することができる。
【0087】
また、インバータ装置11のパワーモジュール13に通電を行う通電用バスバ16を、ロータ10の周囲に延びる環状体として形成することにより、通電用バスバ16の低インダクタンス化を図ることができ、インバータ装置11の動作安定性を確実に向上することができる。
【0088】
また、当該機械のハウジング1をモータケース2、変速機ケース3および仕切板4により構成し、インバータ装置11の分割モジュール13A〜13Cおよび電源コンデンサ15を、モータケース2の室A(空きスペースSa )内で金属製の仕切板4上に放熱シート等を介して取付ける構成としている。
【0089】
このため、金属製の仕切板4を放熱板として活用でき、パワートランジスタ14等が実装されたパワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cが発熱源となっても、各分割モジュール13A〜13Cおよび分割コンデンサ15A〜15Cからの熱を仕切板4を介してモータケース2、変速機ケース3側へと効率的に放熱することができ、これによっても全体をコンパクトに形成して小型化を図ることができる。
【0090】
次に、図5は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態にあっては、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0091】
しかし、本実施の形態の特徴は、通電用バスバ31を、2枚の電極板32,33と、これらの電極板32,33間を電気的に絶縁する絶縁材34とにより積層バスバとして構成し、該絶縁材34内には2枚の電極板32,33を埋設する構造を採用したことにある。
【0092】
ここで、通電用バスバ31および電極板32,33は、第1の実施の形態で述べた通電用バスバ16および電極板17,18とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合の通電用バスバ31は、絶縁材34により電極板32,33を外側から覆い囲繞している点で異なるものである。
【0093】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、通電用バスバ31の電極板32,33を絶縁材34で外側から囲繞することにより、電極板32,33を電気的に保護でき、短絡(ショート)等の発生を良好に防止することができる。
【0094】
特に、パワーモジュール13の分割モジュール13A〜13Cを互いに離間して配置すると、通電用バスバ31が長くなって電気機械の一部に通電用バスバ31が接触し易くなりがちだが、本構成により通電用バスバ31の絶縁を確実に行うことができ、短絡等の発生を良好に防止できる。
【0095】
次に、図6は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態にあっては、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0096】
しかし、本実施の形態の特徴は、通電用バスバ41を、2枚の電極板42,43と、これらの電極板42,43を外側から取囲む金属シールド部44と、該金属シールド部44を含めて電極板42,43間を電気的に絶縁する絶縁材45とにより積層バスバとして構成したことにある。
【0097】
ここで、通電用バスバ41および電極板42,43は、第1の実施の形態で述べた通電用バスバ16および電極板17,18とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合の通電用バスバ41は、2枚の電極板42,43を金属シールド部44と共に絶縁材45内に埋設し、2枚の電極板42,43を絶縁材45を介して金属シールド部44で覆う構成とした点で異なるものである。
【0098】
また、金属シールド部44は、例えばアルミニウム箔または銅箔等の金属箔を用いて形成され、絶縁材45により電極板42,43と共に外側から囲繞されているものである。
【0099】
かくして、このように構成される本実施の形態では、前記第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる上に、下記のような作用効果を奏するものでる。
【0100】
即ち、本実施の形態にあっては、通電用バスバ41の電極板42,43を外側から金属シールド部44で取囲むと共に、これらを絶縁材45内に埋設することにより、通電用バスバ41の電極板42,43に電流が流れることによって生じた磁界を金属シールド部44で吸収することができる。
【0101】
このため、通電用バスバ41内の電流成分がこの磁界による影響を受けるような事態を防止でき、バスバ寄生インダクタンスを等価的に低減できる。そして、通電用バスバ41の低インダクタンス化を金属シールド部44により図ることができ、磁気シールド性等を向上することができる。
【0102】
また、パワートランジスタ14の開,閉成によって生じたサージ、ノイズ成分は、この通電用バスバ41にも印加される。しかし、通電用バスバ41は、電極板42,43を金属シールド部44で覆うことによって、通電用バスバ41から周囲にノイズが放散されるのを防止でき、インバータ装置の安定動作を妨げることがない。また、外力により絶縁材45に傷が生じても、金属シールド部44およびその内側の絶縁材45により、内側の電極板42,43が直ちに電気機械の一部に短絡するような事態をなくすことができる。
【0103】
次に、図7は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態にあっては、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0104】
しかし、本実施の形態の特徴は、通電用バスバ51を、2枚の電極板52,53と、これらの電極板52,53を外側から囲繞する絶縁材54とにより構成すると共に、例えば陽極側バスバとなる電極板52を断面U字状または断面コ字形状に形成することにより、電極板52に上,下一対の対向板部52A,52Bを設け、該電極板52の対向板部52A,52B間には、陰極側バスバとなる電極板53を絶縁材54を介して配置する構成したことにある。
【0105】
ここで、通電用バスバ51および電極板52,53は、第1の実施の形態で述べた通電用バスバ16および電極板17,18とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合の通電用バスバ51は、2枚の電極板52,53を絶縁材54内に埋設すると共に、電極板52には対向板部52A,52Bを設け、これらの対向板部52A,52B間には、陰極側の電極板53を隙間をもって挟む構成とした点で異なるものである。
【0106】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、陽極側の電極板52に設けた一対の対向板部52A,52B間に陰極側の電極板53を配置している。
【0107】
これにより、例えば電極板53の上,下両面に一対の対向板部52A,52Bを対向して配置することができ、陰極側の寄生インダクタンスをさらに低減できる。この場合、陰極は所謂グランドになり、インバータ装置の電気回路の基準電位となる。そして、この陰極側バスバとなる電極板53のインダクタンス低減によりサージ電圧やリンギングを減少できるので、さらに回路動作が安定化し、インバータ装置の損傷等を防止できる。
【0108】
このため、グランド側となる陰極側の電極板53におけるインダクタンスを低減でき、基準電圧を安定させ、寄生、浮遊容量等によるリンギングの発生を抑えつつ、電流の脈動を良好に抑制することができる。
【0109】
次に、図8は本発明の第5の実施の形態を示し、本実施の形態にあっては、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0110】
しかし、本実施の形態の特徴は、通電用バスバ61を、2枚の電極板62,63と、これらの電極板62,63を外側から囲繞する絶縁材64とにより構成すると共に、例えば陰極側バスバとなる電極板63を断面U字状または断面コ字形状に形成することにより、電極板63に上,下一対の対向板部63A,63Bを設け、該電極板63の対向板部63A,63B間には、陽極側バスバとなる電極板62を絶縁材64を介して配置する構成したことにある。
【0111】
ここで、通電用バスバ61および電極板62,63は、第1の実施の形態で述べた通電用バスバ16および電極板17,18とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合の通電用バスバ61は、2枚の電極板62,63を絶縁材64内に埋設すると共に、電極板63には対向板部63A,63Bを設け、これらの対向板部63A,63B間には、陽極側の電極板62を隙間をもって挟む構成とした点で異なるものである。
【0112】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第2の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、陰極側の電極板63に設けた一対の対向板部63A,63B間に陽極側の電極板62を配置しているので、陽極側の電極板62に対する電気的な絶縁が容易となり、短絡(ショート)等の発生を良好に防止することができる。
【0113】
この場合も、前述した第4の実施の形態と同様の理由により、陽極側とな電極板62のインダクタンスが小さくなる。また、陰極側の電極板63も幅広になることにより低インダンス化できる。さらに、陽極側の電極板62の外側に陰極側の対向板部63A,63B(低電位側バスバ)が位置するので、通電用バスバ61を絶縁材64で絶縁封止する上で、この絶縁材64を薄くすることができ、安価な絶縁材料を用いることが可能となって低コスト化できる。
【0114】
次に、図9および図10は本発明の第6の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、電源コンデンサをハウジングの外側に設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態でも前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0115】
図中、71,71,…はモータケース2のテーパ筒部2Bに形成された合計3個の開口部で、該各開口部71は、図9、図10に示すようにテーパ筒部2Bの途中部位を略四角形状に切取ることにより形成され、テーパ筒部2Bの周方向で互いに間隔(例えば、120度の間隔)をもって配設されている。そして、これらの開口部71内には、後述する通電用バスバ75の連結アーム78,79がそれぞれ隙間をもって挿通されるものである。
【0116】
72はモータケース2に設けたインバータ装置で、該インバータ装置72は、第1の実施の形態で述べたインバータ装置11とほぼ同様に構成され、後述のパワーモジュール73、電源コンデンサ74および通電用バスバ75等を有している。しかし、この場合のインバータ装置72は、後述する電源コンデンサ74の分割コンデンサ74A〜74Cがモータケース2の外部に配置されている点で異なるものである。
【0117】
73はインバータ装置71の主要部を構成するパワーモジュールで、該パワーモジュール73は、第1の実施の形態で述べたパワーモジュール13とほぼ同様に構成され、3相交流モータである電動モータ8に対応して各相(例えば、U相、V相、W相)毎に分割された3個の分割モジュール73A,73B,73Cを有している。
【0118】
74はインバータ装置72の一部を構成する電源コンデンサで、該電源コンデンサ74も、第1の実施の形態で述べた電源コンデンサ15とほぼ同様に構成され、3個の分割コンデンサ74A,74B,74Cに分割されている。
【0119】
しかし、この場合の分割コンデンサ74A〜74Cは、後述の連結アーム78,79等を介してモータケース2の外部に配置されている点で異なるものである。そして、これらの分割コンデンサ74A〜74Cは、モータケース2の外周側に締結バンド(図示せず)等を用いて固定されるものである。
【0120】
75は分割モジュール73A〜73Cおよび分割コンデンサ74A〜74Cをバッテリ12に接続する通電用バスバで、該通電用バスバ75は、第1の実施の形態で述べた通電用バスバ16とほぼ同様に、電動モータ8のロータ10(入力軸6)の周囲を径方向外側から取囲む環状体として形成された2枚の電極板76,77等により構成されるものである。
【0121】
しかし、この場合の通電用バスバ75は、2枚の電極板76,77が入力軸6をほぼ垂直に横切る同一の平面上に配置され、入力軸6を中心としてそれぞれ同心円状に延び径方向で互いに離間した内,外径の寸法が異なる板状リング(環状平板)として形成されている。
【0122】
また、通電用バスバ75の電極板76,77には、後述の各接続ピン80,81を介してそれぞれ連結アーム78,79が取付けられ、これらの連結アーム78,79により分割モジュール73A〜73Cおよび分割コンデンサ74A〜74Cが電極板76,77に接続されるものである。
【0123】
この場合、2枚の電極板76,77のうち大径側となる電極板76は、図3に例示したバッテリ12の陽極側に接続される陽極側バスバを構成し、小径側となる電極板77は、バッテリ12の陰極側に接続される陰極側バスバを構成するものである。なお、これとは逆に電極板76を陰極側バスバとして用い、電極板77を陽極側バスバとして用いてもよいものである。
【0124】
78,79は通電用バスバ75の一部を構成する連結アームで、該連結アーム78,79は、図10に示す如く電極板76,77の周方向で互いに間隔(例えば、120度の間隔)をもって合計3組設けられ、それぞれが接続ピン80,81により電極板76,77に一体化するように固定されている。
【0125】
ここで、これらの連結アーム78,79は、細長い金属板等を用いて形成され、それそれが電極板76,77の径方向に延びている。そして、各連結アーム78,79は、モータケース2の各開口部71内にそれぞれ隙間をもって挿通され、モータケース2の内側ではパワーモジュール73の分割モジュール73A〜73Cにそれぞれ接続ピン82,83を介して連結されている。
【0126】
また、モータケース2の外側に突出した連結アーム78,79の端部には、電源コンデンサ74の分割コンデンサ74A〜74Cがそれぞれ接続ピン84,85を介して連結され、これにより、各分割コンデンサ74A〜74Cをモータケース2の外周側に位置決めしている。
【0127】
そして、電極板76,77および各連結アーム78,79からなる通電用バスバ75は、分割モジュール73A〜73Cと共に各接続ピン80,81,82,83等を介してモータケース2のテーパ筒部2B内に位置決めされ、電動モータ8のロータ10を径方向外側から取囲む構成となっている。
【0128】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、通電用バスバ75を、板状リングからなる電極板76,77と複数の連結アーム78,79とから構成することにより、電源コンデンサ74の分割コンデンサ74A〜74Cを各連結アーム78,79等を介してモータケース2の外部に配置することができる。
【0129】
これにより、パワーモジュール73の分割モジュール73A〜73Cをモータケース2内に余裕をもって配置できると共に、モータケース2の外部に設けた電源コンデンサ74(分割コンデンサ74A〜74C)の容量等を大きくでき、電流の脈動をより確実に抑制することができる。
【0130】
次に、図11ないし図13は本発明の第7の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、電源コンデンサを複数の分割コンデンサと複数の小容量コンデンサとにより構成し、これらの各コンデンサをそれぞれハウジングの外側に設ける構成としたことにある。
【0131】
なお、本実施の形態では、前述した第6の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0132】
図中、91,91,…はモータケース2のテーパ筒部2Bに形成された合計3個の開口部で、該各開口部91は、第6の実施の形態で述べた各開口部71とほぼ同様に構成されている。しかし、これらの開口部91は、図12に示す如く各開口部71間に位置してテーパ筒部2Bの周方向で互いに間隔(例えば、120度の間隔)をもって配設されている。
【0133】
そして、これらの開口部91は、開口部71よりも小型の開口として形成され、その内部には、後述する通電用バスバ94の連結アーム96,97がそれぞれ隙間をもって挿通されるものである。
【0134】
92はモータケース2に設けたインバータ装置で、該インバータ装置92は、第6の実施の形態で述べたインバータ装置72とほぼ同様に構成され、パワーモジュール73、電源コンデンサ93および通電用バスバ95等を有している。しかし、この場合のインバータ装置92は、電源コンデンサ93が分割コンデンサ74A〜74Cと後述の小容量コンデンサ94A〜94Cとを含んで構成されている点で異なるものである。
【0135】
93はインバータ装置92の一部を構成する電源コンデンサで、該電源コンデンサ93は、第6の実施の形態で述べた3個の分割コンデンサ74A,74B,74Cに加えて、例えば3個の小容量コンデンサ94A,94B,94Cが設けられている点で異なるものである。
【0136】
この場合、小容量コンデンサ94A〜94Cは、分割コンデンサ74A〜74Cよりも小容量のコンデンサを用いて構成され、図12に示すように各分割コンデンサ74A〜74C間に位置して後述の連結アーム98,99等によりモータケース2の外部に配置されている。
【0137】
そして、これらの小容量コンデンサ94A〜94Cは、分割コンデンサ74A〜74Cと共にモータケース2の外周側に締結バンド(図示せず)等を用いて固定されるものである。
【0138】
95は分割モジュール73A〜73C、分割コンデンサ74A〜74Cおよび小容量コンデンサ94A〜94Cをバッテリ12に接続する通電用バスバで、該通電用バスバ95は、第6の実施の形態で述べた通電用バスバ75とほぼ同様に構成され、2枚の電極板76,77および複数の連結アーム78,79等を有しているものである。
【0139】
しかし、この場合の通電用バスバ95は、2組の連結アーム78,79間に位置する電極板76,77の途中部位に後述の各接続ピン98,99を介してそれぞれ連結された合計3組の連結アーム96,97を含んでいる点で異なるものである。そして、これらの連結アーム96,97は、各小容量コンデンサ94A〜94Cを電極板76,77に接続するものである。
【0140】
この場合、小容量コンデンサ94A,94B,94Cは、図13に示す如く電極板76,77間に連結アーム96,97を介してそれぞれ並列接続され、分割コンデンサ74A,74B,74Cは、電極板76,77間に連結アーム78,79を介してそれぞれ並列接続されているものである。
【0141】
96,97は通電用バスバ95の一部を構成する連結アームで、該連結アーム96,97は、図12に示す如く電極板76,77の周方向で互いに間隔(例えば、120度の間隔)をもって合計3組設けられ、それぞれが接続ピン98,99により電極板76,77に一体化するように固定されている。
【0142】
ここで、これらの連結アーム96,97は、細長い金属板等を用いて形成され、それそれが電極板76,77の径方向に延びている。そして、各連結アーム96,97は、モータケース2の各開口部91内にそれぞれ隙間をもって挿通され、モータケース2の外側に突出した連結アーム96,97の端部には、電源コンデンサ93の小容量コンデンサ94A〜94Cがそれぞれ接続ピン100,101を介して連結されている。
【0143】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第6の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、電源コンデンサ93を分割コンデンサ74A〜74Cと小容量コンデンサ94A〜94Cとにより構成している。
【0144】
これにより、各分割モジュール73A〜73Cのパワートランジスタ14等が開,閉成するときに生じ易いリプル電流によるサージ電圧を各分割コンデンサ74A〜74Cによって抑制できると共に、各分割コンデンサ74A〜74C間に位置する通電用バスバ95(電極板76,77)のインダクタンスを分断するように各小容量コンデンサ94A〜94Cを配置することができる。
【0145】
このため、電源コンデンサ93は、分割コンデンサ74A〜74C等にリプル電流が流込んで破壊されるのを、小容量コンデンサ94A〜94Cにより抑えることができ、サージ電圧の発生をより確実に防止できる。また、この場合でも、パワーモジュール73の分割モジュール73A〜73Cをモータケース2内に余裕をもって配置できると共に、モータケース2の外部に設けた電源コンデンサ93(分割コンデンサ74A〜74C、小容量コンデンサ94A〜94C)の容量等を大きくでき、電流の脈動を確実に抑制することができる。
【0146】
即ち、このような小容量コンデンサ94A〜94Cは、パワートランジスタ14が開,閉成を行っても、通電用バスバ95に生じるサージ電圧をバイパスすることができ、通電用バスバ95のサージ電圧やリンギングを抑制できるので、分割コンデンサ74A〜74Cや分割モジュール73A〜73Cの破壊を防止できる。
【0147】
特に、バスバ寄生インダクタンスの蓄積エネルギーが全て分割コンデンサ74A〜74Cに注入される事態を防止できるので、この分割コンデンサ74A〜74Cを小型化できる。本来この分割コンデンサ74A〜74Cは、分割モジュール73A〜73C内部の寄生インダクタンスによって生じるサージ電圧の抑制や、分割モジュール73A〜73C内のダイオード(図示せず)による逆方向回復電流を賄うために接続され、相当程度大型になっている。
【0148】
この上、離間部のバスバ寄生インダクタンスエネルギーにも耐えうるようにすると、さらに分割コンデンサ74A〜74Cは大きくなってしまう。そして、分割コンデンサ74A〜74Cの大型化は、単にコスト増大だけでなく、パワーモジュール73をハウジング1のモータケース2内に設けることを不可能にしてしまう虞れも生じる。
【0149】
しかし、小容量コンデンサ94A〜94Cを設けることにより、上記の問題を解消できる。そして、通電用バスバに多くの小容量コンデンサ94A〜94Cを接続することにより、上記の効果は顕著になるものである。なお、分割モジュール73A〜73C内のパワートランジスタ14が開,閉成するときに生じるダイオードの逆方向電流等の短時間大電流リプル成分は、分割モジュール73A〜73Cの直近に接続された分割コンデンサ74A〜74Cが供給する。このため、小容量コンデンサ94A〜94Cが大電流を流すことによる破壊は生じない。
【0150】
次に、図14は本発明の第8の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、通電用バスバの電極板等をハウジングの外側に配置する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第7の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0151】
図中、111,111,…はモータケース2に形成された合計3個の開口部で、該各開口部111は、第6の実施の形態で述べた各開口部71とほぼ同様に構成されている。そして、これらの開口部111内には、後述する通電用バスバ112の連結アーム114,115がそれぞれ隙間をもって挿通されるものである。
【0152】
112は分割モジュール73A〜73C、分割コンデンサ74A〜74Cおよび小容量コンデンサ94A〜94Cをバッテリ12に接続する通電用バスバで、該通電用バスバ112は、第7の実施の形態で述べた通電用バスバ95とほぼ同様に構成され、後述の板状リング113、複数の連結アーム114,115,118,119等を有しているものである。しかし、この場合の通電用バスバ112は、後述の板状リング113がモータケース2の外側に配置されている点で異なるものである。
【0153】
113は通電用バスバ112の主要部を構成する板状リングで、該板状リング113は、モータケース2の外側に配置された環状体からなり、例えば第2の実施の形態で述べた通電用バスバ31と同様に、図5に例示したように電極板32,33を絶縁材34で囲繞する構成となっている。なお、この板状リング113は、これに替えて前記第3,第4,第5の実施の形態で述べた通電用バスバ41,51,61と同様の構成としてもよいものである。
【0154】
114,115は通電用バスバ112の一部を構成する連結アームで、該連結アーム114,115は、第6の実施の形態で述べた連結アーム78,79と同様に構成され、それそれがモータケース2の径方向に延びている。そして、各連結アーム114,115は、モータケース2の各開口部111内にそれぞれ隙間をもって挿通され、モータケース2の内側ではパワーモジュール73の分割モジュール73A〜73Cにそれぞれ接続ピン82,83を介して連結されている。
【0155】
また、モータケース2の外側に突出した連結アーム114,115の端部には、電源コンデンサ74の分割コンデンサ74A〜74Cがそれぞれ接続ピン84,85を介して連結され、これにより、各分割コンデンサ74A〜74Cをモータケース2の外周側に位置決めしている。
【0156】
そして、各連結アーム114,115は、モータケース2の外側でそれぞれ接続ピン116,117を介して板状リング113に連結されている。この場合、これらの接続ピン116,117のうち一方の接続ピンが陽極側となり、他方が陰極側の接続ピンとなって板状リング113の各電極板(図示せず)に接続されるものである。
【0157】
118,119は通電用バスバ112の一部を構成する他の連結アームで、該連結アーム118,119は、第7の実施の形態で述べた連結アーム96,97とほぼ同様に構成され、それそれが板状リング113の径方向に延びている。そして、各連結アーム118,119は、電源コンデンサ93の小容量コンデンサ94A〜94Cがそれぞれ接続ピン100,101を介して連結されている。
【0158】
しかし、この場合の連結アーム118,119は、板状リング113と共にモータケース2の外側に配置され、この板状リング113に対しそれぞれ接続ピン120,121を介して連結されている。この場合も、これらの接続ピン120,121のうち一方の接続ピンが陽極側となり、他方が陰極側の接続ピンとなって板状リング113の各電極板(図示せず)に接続されるものである。
【0159】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第7の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。しかし、本実施の形態では、通電用バスバ112の板状リング113をモータケース2の外側に配置することにより、モータケース2の寸法に影響されることなく、通電用バスバ112を形成でき、設計の自由度を高めることができる。
【0160】
なお、前記第6の実施の形態で述べた図10に示す通電用バスバ75についても、前記第8の実施の形態で述べた図14に示す通電用バスバ112と同様にモータケース2の外側に配置する構成としてもよい。
【0161】
また、前記第6の実施の形態では、通電用バスバ75の電極板76,77を同一の平面上に位置して互いに同心円状をなす環状体により構成するものとして述べた。しかし、本発明はこれに限るものではなく、通電用バスバ75の電極板76,77を、例えば前記第1〜第5の実施の形態で述べた通電用バスバ16,41,51,61と同様の構成としてもよいものである。この点は第7の実施の形態についても同様である。
【0162】
一方、前記第1の実施の形態では、通電用バスバ16を仕切板4から軸方向に離間した位置でモータケース2内の空きスペースSa に配置する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば通電用バスバをパワーモジュールの分割モジュール(電源コンデンサの分割コンデンサ)と仕切板4との間に挟込むように配置する構成としてもよい。そして、この点は、第2〜第5の実施の形態についても同様である。
【0163】
また、前記各実施の形態では、電動モータ8のステータ9をモータケース2の大径筒部2A内に固定して設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば電動モータ8のステータ9をモータケース2のテーパ筒部2B内に設ける構成としてもよいものである。
【0164】
さらに、前記各実施の形態では、インバータ付き電気機械を車両用自動変速機に適用した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば制動装置または操舵装置等の回転源として用いられるインバータ付き電気機械に適用してもよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるインバータ付き電気機械を示す縦断面図である。
【図2】モータケース内に配置したインバータ装置を図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。
【図3】図1中のインバータ装置を介して電動モータにバッテリを接続した状態を示す電気回路図である。
【図4】インバータ装置の分割モジュールと通電用バスバとの接続状態を図2中の矢示IV−IV方向から示す拡大断面図である。
【図5】第2の実施の形態によるインバータ付き電気機械の通電用バスバを示す拡大断面図である。
【図6】第3の実施の形態によるインバータ付き電気機械の通電用バスバを示す拡大断面図である。
【図7】第4の実施の形態によるインバータ付き電気機械の通電用バスバを示す拡大断面図である。
【図8】第5の実施の形態によるインバータ付き電気機械の通電用バスバを示す拡大断面図である。
【図9】第6の実施の形態によるインバータ付き電気機械を示す縦断面図である。
【図10】モータケースに取付けたインバータ装置を図9中の矢示X−X方向からみた断面図である。
【図11】第7の実施の形態によるインバータ付き電気機械を示す縦断面図である。
【図12】モータケースに取付けたインバータ装置を図11中の矢示 XII−XII 方向からみた断面図である。
【図13】図11中のインバータ装置を介して電動モータにバッテリを接続した状態を示す電気回路図である。
【図14】第8の実施の形態によるインバータ付き電気機械のインバータ装置を示す図12と同様位置の断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 モータケース
3 変速機ケース
4 仕切板
5 自動変速機
6 入力軸(回転軸)
7 出力軸
8 電動モータ
9 ステータ
10 ロータ
11,72,92 インバータ装置
12 バッテリ(直流電源)
13,73 パワーモジュール
13A〜13C,73A〜73C 分割モジュール
14 パワートランジスタ(半導体素子)
15,74,93 電源コンデンサ
15A〜15C,74A〜74C 分割コンデンサ
16,31,41,51,61,75,95,112 通電用バスバ
17,32,42,52,62,76 電極板(陽極側バスバ)
18,33,43,53,63,77 電極板(陰極側バスバ)
19,34,45,54,64 絶縁材
44 金属シールド部
52A,52B,63A,63B 対向板部
94A〜94C 小容量コンデンサ
113 板状リング(環状体)

Claims (9)

  1. 回転軸が軸方向に伸長して設けられる筒状のハウジングと、該ハウジング内に設けられ前記回転軸を駆動する多相交流式の電動モータと、直流電源と該電動モータとの間に設けられ直流電源を交流に変換するインバータ装置とからなるインバータ付き電気機械において、
    前記インバータ装置は、前記多相交流式の電動モータに対応して各相毎に分割された複数の分割モジュールからなり該各分割モジュールに大電流型の半導体素子が実装されたパワーモジュールと、電流の脈動を抑制する電源コンデンサと、該電源コンデンサおよび前記パワーモジュールの各分割モジュールを前記直流電源に接続する通電用バスバとを備え、
    該通電用バスバは、前記回転軸を径方向外側から取囲む環状体として形成し、
    前記パワーモジュールの各分割モジュールは、前記ハウジング内の空きスペースにそれぞれ分割して配置すると共に、前記環状体からなる通電用バスバに対し周方向に互いに離間した位置で接続する構成としたことを特徴とするインバータ付き電気機械。
  2. 前記電源コンデンサは、前記パワーモジュールの各分割モジュールに対応して分割され前記環状体からなる通電用バスバに互いに離間して接続された複数の分割コンデンサからなり、該各分割コンデンサは前記ハウジングの内部または外部に配置する構成としてなる請求項1に記載のインバータ付き電気機械。
  3. 前記電源コンデンサは、前記環状体からなる通電用バスバの周方向に互いに離間して該通電用バスバに接続された複数の分割コンデンサと、該各分割コンデンサよりも小容量のコンデンサからなり該各分割コンデンサ間に位置して前記通電用バスバにそれぞれ接続された複数の小容量コンデンサとにより構成してなる請求項1に記載のインバータ付き電気機械。
  4. 前記通電用バスバは、前記直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとを絶縁材を介して互いに積層化する構成としてなる請求項1,2または3に記載のインバータ付き電気機械。
  5. 前記通電用バスバは、前記直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとを絶縁材を介して互いに積層化した積層バスバにより構成し、該積層バスバは周囲を絶縁材で覆う構成としてなる請求項1,2または3に記載のインバータ付き電気機械。
  6. 前記通電用バスバは、前記直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとを絶縁材を介して互いに積層化した積層バスバにより構成し、該積層バスバは周囲を絶縁材を介して金属シールド部で覆う構成としてなる請求項1,2または3に記載のインバータ付き電気機械。
  7. 前記通電用バスバは、一対の対向板部を有して断面U字状または断面コ字形状に形成され前記直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと、該陽極側バスバの各対向板部間に絶縁材を介して配置され前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとより構成してなる請求項1,2または3に記載のインバータ付き電気機械。
  8. 前記通電用バスバは、一対の対向板部を有して断面U字状または断面コ字形状に形成され前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバと、該陰極側バスバの各対向板部間に絶縁材を介して配置され前記直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバとより構成してなる請求項1,2または3に記載のインバータ付き電気機械。
  9. 前記通電用バスバは、前記直流電源の陽極側に接続される陽極側バスバと、前記直流電源の陰極側に接続される陰極側バスバとからなり、これらの陽極側バスバおよび陰極側バスバは、前記回転軸を中心としてそれぞれ同心円状に延びる板状リングにより構成してなる請求項1,2,3,4,5,6,7または8に記載のインバータ付き電気機械。
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