JP2008164503A - X線集光装置及びx線分析装置 - Google Patents

X線集光装置及びx線分析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微少なビーム径のX線を、発光強度をロスすることがなく照射することが可能な、またよりコンパクトなX線集光装置及びこれを備えるX線分析装置を提供する。
【解決手段】X線源からのX線を集光するX線集光装置10において、X線発生器7からのX線を内面での反射を利用して集光するモノキャピラリ1と、そのモノキャピラリ1の端面に対向して設けられ、その端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光するモノキャピラリ21と、その端面から出射されるX線を平行化するコリメータ22と、モノキャピラリ21及びコリメータ22を保持する第2保持部23と、第2保持部23の移動を案内するレール12とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明はX線源からのX線を集光するX線集光装置及びこれを備えるX線分析装置に関する。
近年、植物・小動物等の生体組織または鉱物の分析、及び、半導体パッケージまたは電子部品の品質解析等の分野においては、X線分析装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。X線分析装置での試料の微小部の分析においては、エネルギー密度の高い微細径ないし微小径のX線を照射することが重要なことから、1本のキャピラリ(モノキャピラリ)または複数本のキャピラリを束ねたポリキャピラリを用いて、X線を集光している。
このモノキャピラリは特許文献2に開示されているように、入射されたX線を内面での反射を利用して下端端面から集光された光を出射する。一方、ポリキャピラリは特許文献3及び4に開示されており、複数本の束ねたキャピラリの下端から同じく集光されたX線を照射する。
特開平8−15187号公報 特開平10−339798号公報 特開平2−21299号公報 特開2005−249559号公報
しかしながら、近年ではさらに微小なビーム径でエネルギ密度の高いX線を照射することが可能なX線集光装置の提供が要求されているところ、特許文献1乃至4に記載のX線集光装置では、装置の大型化及び集光強度の低下を招来するという問題があった。すなわち、強度を高めるため入射立体角を大きくしつつ、ビーム径をさらに微小にするためには、キャピラリの長さを増加させる必要がある。しかしキャピラリの長さを増加させた場合、X線集光装置の高さ方向の長さが増加し、またキャピラリ壁から透過するX線量も増加するという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部に加え、さらに主集光部の端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する副集光部を設けることにより、微小なビーム径のX線を、強度ロスを抑えて効率よく照射することが可能な、またよりコンパクトにしうるX線集光装置及びこれを備えるX線分析装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部に加え、さらに主集光部の端面から出射されるX線を平行化するコリメータを備えることにより、X線の照射面積に比例してX線強度が小さくなるというコリメータの不都合を解消し、細くかつ強いX線照射が可能なX線集光装置等を提供することにある。
本発明の他の目的は、副集光部または前記コリメータに加え、さらに副集光部またはコリメータの端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する第2副集光部を設けることにより、よりコンパクトな形態で、また高効率で集光し、微小なビーム径のX線を照射することが可能なX線集光装置等を提供することにある。
本発明の他の目的は、副集光部及びコリメータを保持する保持部及び保持部の移動を案内する案内部を設けることにより、副集光部とコリメータとを択一的に選択して分析することが可能なX線集光装置等を提供することにある。
本発明の他の目的は、副集光部が主集光部の端面に対向する位置またはコリメータが主集光部の端面に対向する位置に保持部を位置決めする位置決め部を設けることにより、両者の位置決めを正確にし、X線集光部間でのロスを抑えたX線集光装置等を提供することにある。
本発明の他の目的は、可視光照射部により主集光部、及び、副集光部またはコリメータを経て照射された可視光の強度に基づいて保持部の移動を制御することにより、主集光部に対して正確に副集光部及びコリメータを位置決めすることが可能なX線集光装置等を提供することにある。
本発明に係るX線集光装置は、X線源からのX線を集光するX線集光装置において、前記X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部と、該主集光部の端面に対向して設けられ、前記主集光部の端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する副集光部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るX線集光装置は、X線源からのX線を集光するX線集光装置において、前記X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部と、該主集光部の端面に対向して設けられ、前記主集光部の端面から出射されるX線を平行化するコリメータとを備えることを特徴とする。
本発明に係るX線集光装置は、前記副集光部または前記コリメータの端面に対向して設けられ、前記副集光部または前記コリメータの端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する第2副集光部をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係るX線集光装置は、X線源からのX線を集光するX線集光装置において、前記X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部と、該主集光部の端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する副集光部と、前記主集光部の端面から出射されるX線を平行化するコリメータと、前記副集光部及びコリメータを保持する保持部と、該保持部の移動を案内する案内部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るX線集光装置は、前記保持部が前記案内部の案内に従い移動した場合に、前記副集光部が前記主集光部の端面に対向する位置または前記コリメータが前記主集光部の端面に対向する位置に前記保持部を位置決めする位置決め部をさらに備えることを特徴とする。
本発明に係るX線集光装置は、前記主集光部へ可視光を照射する可視光照射部と、該可視光照射部により前記主集光部、及び、前記副集光部または前記コリメータを経て照射された可視光を受光する受光部と、前記保持部を移動させる移動部と、前記受光部から出力される可視光の強度に基づいて前記移動部の移動を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るX線集光装置は、前記主集光部は、ポリキャピラリまたはモノキャピラリであることを特徴とする。
本発明に係るX線集光装置は、前記副集光部は、モノキャピラリであることを特徴とする。
本発明に係るX線分析装置は、上述のいずれか一つのX線集光装置を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、主集光部は、X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する。この主集光部の端面に対向する位置に副集光部が設けられる。副集光部は、主集光部の端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する。
本発明にあっては、主集光部は、X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する。この主集光部の端面に対向する位置にはコリメータが設けられる。コリメータは、主集光部の端面から出射されるX線をさらに微細化する。
本発明にあっては、第2副集光部は副集光部またはコリメータの端面に対向する位置にさらに設けられる。この第2副集光部は、副集光部またはコリメータの端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する。
本発明にあっては、保持部は副集光部及びコリメータを保持する。そして案内部は、副集光部またはコリメータのいずれかを用いることができるよう、保持部の移動を案内する。
本発明にあっては、位置決め部は、保持部が案内部の案内に従い移動した場合に、副集光部が主集光部の端面に対向する位置に、または、コリメータが主集光部の端面に対向する位置に保持部を位置決めする。
本発明にあっては、可視光照射部は主集光部へ可視光を照射する。そして、受光部は可視光照射部により主集光部、及び、副集光部またはコリメータを経て照射された可視光を受光する。制御部は、受光部から出力される可視光の強度に基づいて保持部を移動させる移動部の移動を制御する。
本発明にあっては、副集光部は、主集光部の端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する。これにより同ビーム径のX線を照射する場合、主集光部1本で構成した場合の長さよりも、主集光部及び副集光部2本で構成した方が、主集光部での入射立体角を大きくしつつ、全体の長さを短く、小型化を実現することが可能となる。また集光部の長さが短いので集光途中でX線が透過する確率も減少し結果として集光効率を高めることが可能となる。
本発明にあっては、主集光部は、X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する。この主集光部の端面に対向する位置にはコリメータが設けられる。コリメータは主集光部の端面から出射され、集光された単位面積あたりの強度の増したX線を微小領域へ導くことが可能となる。この場合主集光部としては広がりが少ないモノキャピラリが好適である。
本発明にあっては、第2副集光部が副集光部またはコリメータの端面に対向する位置にさらに設けられる。この第2副集光部は、副集光部またはコリメータの端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する。このように多段構成とすることでよりロスを抑えながらビーム径を微小化できる。
本発明にあっては、保持部は副集光部及びコリメータを保持する。そして案内部は、副集光部またはコリメータのいずれかを用いることができるよう、保持部の移動を案内する。このように構成したので、ユーザは副集光部によるビーム径に係るX線または主集光部によるビーム径に係るX線のいずれかを選択して分析することが可能となる。
本発明にあっては、位置決め部は、保持部が案内部の案内に従い移動した場合に、副集光部が主集光部の端面に対向する位置に、または、コリメータが主集光部の端面に対向する位置に保持部を位置決めする。このように構成したので、保持部を移動させて、副集光部またはコリメータのいずれかへ変更した場合でも、正しく位置決めを行うことが可能となる。
本発明にあっては、可視光照射部は主集光部へ可視光を照射する。そして、受光部は可視光照射部により主集光部、及び、副集光部またはコリメータを経て照射された可視光を受光する。制御部は、受光部から出力される可視光の強度に基づいて保持部を移動させる移動部の移動を制御する。これにより、可視光に基づき主集光部と、副集光部またはコリメータとを正しく位置決めすることができ、X線のロスを抑えてより分析精度の向上を図ることが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
実施の形態1
以下本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1はX線分析装置の構成を示す模式的側面図である。図において20はX線分析装置であり、X線発生器7、X線集光装置10、試料4を載置するステージ5及び透過X線検出器6を含んで構成される。なお、本実施の形態においてはX線集光装置10をX線分析装置20に適用した例につき説明するが、これに限るものではなく、レントゲン写真機等の他のX線源を用いる機器に適用しても良い。
X線発生器7で発生したX線はX線集光装置10により集光されステージ5に載置された試料4を照射する。ステージ5の下側であって、X線発生器7から照射されるX線の照射方向延長上には、試料4を透過した透過X線を検出する透過X線検出器6が固設されている。透過X線検出器6には図示しないコンピュータが接続されており、コンピュータにより透過X線について数々の分析処理が行われる。X線集光装置10は、主集光部であるモノキャピラリ1、保持部としての第1保持部11、案内部としてのレール12、12、位置決め部としてのストッパ14、14、副集光部であるモノキャピラリ21、コリメータ22、保持部としての第2保持部23、及び、フック13、13を含んで構成される。
直方体状の第1保持部11は略中央部にてモノキャピラリ1を保持している。第1保持部11は、X線発生器7のX線照射中心部とチューブ状のモノキャピラリ1の中心軸とが略一致する位置にてX線分析装置20の適宜の位置に固定されている。モノキャピラリ1は例えば特開平10−339798号公報に開示のものが用いられ、ガラス等からなり、チューブ状でその内周面は回転楕円面等で構成される。これは、上側端面から入射したX線を内面で全反射させて焦点へ集光し、下側の端面から出射する。本実施の形態におけるモノキャピラリ1の上側端面の直径は1000μm、下側端面の直径は100μmとしている。
第1保持部11の下側には、モノキャピラリ21及びコリメータ22を保持する第2保持部23が、フック13、13により第1保持部11下面に延設されたレール12、12下に吊り下げられている。第2保持部23は第1保持部11と同じく直方体状の形状をなしモノキャピラリ21及びコリメータ22をその内部に保持している。第2保持部23の上面両端にはT字型のヘッドをもつ(図示せず)フック13、13が第1保持部11下面方向に向けて突設されている。このフック13、13に対応させて第1保持部11の下面両端にはレール12、12が第1保持部11の長手方向に延設されている。なお、本実施の形態においてはモノキャピラリ1、及び、モノキャピラリ21またはコリメータ22の長手方向が垂直方向となるようX線を照射する形態につき説明するが、モノキャピラリ1、及び、モノキャピラリ21またはコリメータ22の長手方向が水平方向、またはその中間的な斜め方向となるよう配置し、X線を水平方向または斜め方向に向けて照射するようにしても良い。
レール12、12にはフック13、13のT字型ヘッドを案内する溝が長手方向に設けられており、フック13、13のT字型ヘッドがレール12、12の溝に嵌め込まれ、フック13、13のT字型ヘッドがレール12、12の溝を滑動する。これにより、フック13、13を介して第2保持部23はレール12、12に沿って長手方向に移動する。第1保持部11の側面両端の下側にはストッパ14、14が垂設されている。第2保持部23はレール12、12に沿って移動し、ストッパ14、14にその側面が当接することにより移動が停止する。
第1保持部11の横方向の長さは第2保持部23の横方向の長さよりも所定長(以下、L)長く形成されている。これに対応してモノキャピラリ21の中心軸と、コリメータ22の中心軸との距離もLとしている。図1においては、第2保持部23は、モノキャピラリ21がモノキャピラリ1の端面に対向する位置で両者の中心軸を合致させた同軸に位置決めされるようその一側面が一のストッパ14に当接している。この場合、モノキャピラリ1の下側端面から出射したX線は、モノキャピラリ21の中心軸上に設定された焦点に集光され、その上側端面から入射する。X線は再びモノキャピラリ21の内面で全反射して、モノキャプラリ1に比しさらに微小領域に集光され、集光後のX線は試料4を照射する。なお、モノキャピラリ21の上側端面の口径は100μm、下側端面の口径は10μmとすれば良い。
コリメータ22を利用する場合、第2保持部23を他のストッパ14方向へ移動させる。なおこの移動はユーザが手で押しても良いし、電動でフック13、13をレール12、12上で移動させるようにしても良い。図2はコリメータ22を利用する際のX線分析装置20の構成を示す模式的側面図である。第2保持部23はレール12、12に沿って移動し、第2保持部23の他側面が他のストッパ14に当接する位置で停止する。この場合コリメータ22はモノキャピラリ1の端面に対向する位置に存在する。すなわち、モノキャピラリ21とコリメータ22との間隔をLとし、第1保持部11と第2保持部23の横方向の長さの相違をLとしたので、ストッパ14、14により第2保持部23の移動がLだけに制限され、結果としてモノキャピラリ21またはコリメータ22の上側端面がモノキャピラリ1の下側端面に対向する位置で中心軸を合致させた同軸に正しく位置決めされることになる。
モノキャピラリ1の下側端面から出射された集光X線はコリメータ22の中心軸上に設定された焦点に集光されその上側端面から入射する。コリメータ22は入射されたX線をさらに所定領域に絞り込み、その下側端面から出射する。コリメータ22から出射されたX線は試料4を照射する。なお、本実施の形態においてはコリメータ22の上側及び下側の端面の口径は100μmとすれば良い。
本実施の形態においては主集光部としてモノキャピラリ1を用いたがポリキャピラリを用いても良い。主集光部をポリキャピラリに構成することにより、入射立体角を増し、強度を増加せしめ、また、副集光部をモノキャピラリにすることにより、エネルギ密度の高いX線をより微小部へ照射することができる。また本実施の形態においてはモノキャピラリ21及びコリメータ22の2つを用いたが、一つのモノキャピラリ21を固定式の第2保持部23にて保持し、モノキャピラリ1により集光されたX線を、当該モノキャピラリ1の端面に対向する位置に設けられるモノキャピラリ21によりさらに集光するようにしても良い。さらに、コリメータ22に代えてモノキャピラリ21の下側端面の口径と異なる口径をもつ(集光径(領域)の異なる)モノキャピラリを採用しても良い。この場合は例えば下側端面の口径を50μmとすれば良い。試料直近のものをモノキャピラリで構成すれば、X線入射の有効立体角を微小領域に単位あたりの強度の強いX線を高効率で集めることができる。それにより、さらにポリキャピラリでは加工上困難な微小スポットの形成が可能となる。
実施の形態2
実施の形態2はさらに第3の保持部を設ける形態に関する。図3は実施の形態2に係るX線分析装置20の構成を示す模式的側面図である。第2保持部23の下側には第3保持部83が連結棒84、84により連結されており、第2保持部23と共に移動することが可能となっている。第3保持部83は第2保持部23と略同一形状をなし、第2副集光部であるモノキャピラリ81及びモノキャピラリ82を保持している。モノキャピラリ21の中心軸とモノキャピラリ81の中心軸とが一致する位置に、モノキャピラリ81が第3保持部83に保持されている。同様に、コリメータ22の中心軸とモノキャピラリ82の中心軸とが一致する位置に、モノキャピラリ82が第3保持部83に保持されている。
図3の如く第2保持部23の他側面が他のストッパ14に当接している場合、モノキャピラリ1から出射した光はコリメータ22によりさらに微小径に導かれる。コリメータ22の下側端面から出射したX線はモノキャピラリ82の上側端面から入射する。入射後のX線はモノキャピラリ82内面で反射して集光され、集光後のX線はモノキャピラリ82の下側端面から出射し、試料4を照射する。なお、モノキャピラリ82の上側端面の口径は100μm、下側端面の口径は10μmとすれば良い。
第2保持部23の一側面が一のストッパ14に当接している場合、モノキャピラリ1から出射した光はモノキャピラリ21により集光される。モノキャピラリ21の下側端面から出射したX線はモノキャピラリ81の上側端面から入射する。入射後のX線はモノキャピラリ81内面で反射して集光され、集光後のX線はモノキャピラリ81の下側端面から出射し、試料4を照射する。なお、モノキャピラリ81の上側端面の口径は10μm、下側端面の口径は1μmとすれば良い。また本実施の形態においては第1保持部11乃至第3保持部83の3段階としたが、同様に4段階以上の構成としても良い。
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態3
第2保持部23は実施の形態3の如くレボルバー型としても良い。図4は実施の形態3に係るX線分析装置20の構成を示す模式的側面図であり、図5は第2保持部23の外観を示す模式的斜視図である。第2保持部23は扇形断面を有する柱形状をなし、モノキャピラリ21及びコリメータ22を保持している。第2保持部23断面の扇の中心部には案内部としての回動軸24が突設されている。第1保持部11の下面には回動軸24に対応させて断面視円状の溝部25が形成されている。回動軸24の先端軸244は溝部25の底面に回動可能に軸支されており、先端軸244を中心点として回動軸24が回動する。これにより、第2保持部23はモノキャピラリ1の下側にて、当該モノキャピラリ1長手方向と交差する水平方向に回動することができる。そして、手動または電動により第2保持部23を回動させ、モノキャピラリ21をモノキャピラリ1の同軸かつ真下へ、またはコリメータ22をモノキャピラリ1の同軸かつ真下へ移動させる。
図6は図4におけるVI−VI線による断面図である。図4及び図6を用いて位置決め部について説明する。図6の断面図に示す如く、位置決め部として、回動軸24の側面には凸部241、241が所定の角度αを隔てて突設されている。同様に、凸部241、241の突設方向に対応させて溝部25の側面に位置決め部として凹部242、242、242が形成されている。この凹部242、242、242もそれぞれ角度αを隔てて形成されている。すなわち、凸部241、回動軸24の中心点O及び凸部241のなす角度はαであり、凹部242、中心点O及び凹部242のなす角度もαである。
図5に示す如く、モノキャピラリ21及びコリメータ22も角度αを隔てて第2保持部23に保持されている。すなわち、モノキャピラリ21の断面中心点A、第2保持部23の扇断面中心点B及びコリメータ22の断面中心点Cにより形成される角度はαとしている。図6において、回動軸24を回動させた場合、凸部241と凹部242との嵌合が解除され、凸部241、241は回動軸24の直径と溝部25の直径との相違により生じるギャップ243に沿って回動する。そして、凸部241、241が角度α回動した後再び凹部242、242に嵌合し回動が終了する。これにより、モノキャピラリ21とコリメータ22との切り替えが正しく位置決めされた上で実現される。なお、本実施の形態においては説明を容易にするためにモノキャピラリ21及びコリメータ22の2つを用いて説明したが、さらに他のモノキャピラリを第2保持部23に保持させるようにしても良い。
本実施の形態3は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施の形態4
実施の形態4は可視光を照射して位置決めを行う形態に関する。図7は実施の形態4に係るX線分析装置20の構成を示す模式的側面図である。実施の形態4に係るX線分析装置20はさらに、X線透過ミラー342、レンズ341、可視光照射部34、メモリ331を備える制御部33、移動部であるモータ31、ラック32、入力部36及び受光部35を含んで構成される。X線発生器7の下側にはX線を透過し可視光を反射するX線透過ミラー342が配置されている。X線透過ミラー342は例えばベリリウム等の薄膜が塗布されたものを用いる。
X線透過ミラー342へはレンズ341を介して可視光が可視光照射部34から照射される。可視光照射部34の光源には例えばレーザーダイオード等が用いられる。可視光照射部34からは図示しないスリット等により所定口径まで細められたレーザー光等の可視光が出射される。出射された可視光はレンズ341にて集光され、集光後の可視光はX線透過ミラー342でモノキャピラリ1の上側端面に向かって反射する。反射後の可視光はモノキャピラリ1、及び、モノキャピラリ21またはコリメータ22のいずれかを経由して試料4を照射する。CCD(Charge Coupled Device)を備える受光部35は試料4にて反射する可視光の強度に応じた信号を制御部33へ出力する。なお、X線発生器7から照射されるX線はX線透過ミラー342を透過してモノキャピラリ1の上側端面に入射される。また本実施の形態においてはモノキャピラリ1を用いた形態につき説明するが、ポリキャピラリを用いても良い。
ラック32はモータ31の回動運動を直進運動に変換し、モータ31のハウジングから進退可能に移動する。ラック32は先端部が第2保持部23の一側面に連結されている。制御部33はモータ31の回動を制御しラック32を移動させることにより第2保持部23を移動させ、モノキャピラリ21またはコリメータ22のいずれかをモノキャピラリ1の真下に移動させる。入力部36は例えばキーボード、押しボタン、またはタッチパネル等から構成され、モノキャピラリ21またはコリメータ22のどちらを利用するかの選択情報を入力することができる。入力された選択情報は受け付けられ、制御部33へ出力される。
制御部33は入力部36から入力された選択情報に基づき、メモリ331を参照してモータ31を回動制御しラック32を所定位置まで移動させる。モノキャピラリ21をモノキャピラリ1の下側へ移動させる場合、モータ31を回転制御し、メモリ331に記憶した第1の位置まで第2保持部23を移動させる。また、コリメータ22をモノキャピラリ1の下側へ移動させる場合も、モータ31を回転制御し、メモリ331に記憶した第2の位置まで第2保持部23を移動させる。なお、ラック32の移動量はラック32に付された目盛りを図示しない光学センサにより読み取ることにより行えばよい。この光学センサからは位置の情報が制御部33に出力され、制御部33はメモリ331に記憶した第1の位置及び第2の位置を参照して位置合わせ制御を行う。
制御部33は、モノキャピラリ1の下側にモノキャピラリ21またはコリメータ22のいずれかを移動させた後、可視光照射部34及び受光部35を用いてモノキャピラリ21またはコリメータ22の位置を微調整する。以下ではモノキャピラリ21の位置を微調整する例について説明する。制御部33は、可視光照射部34を作動させ可視光を、レンズ341を介してX線透過ミラー342へ照射する。X線透過ミラー342で反射した可視光はモノキャピラリ1及びモノキャピラリ21を経由して試料4を照射する。試料4の照射によって反射する反射光は受光部35へ入力される。
モノキャピラリ21がモノキャピラリ1の真下にある場合、すなわちモノキャピラリ1及びモノキャピラリ21の中心軸が一致している場合、受光部35から出力される信号強度は最も高くなる。制御部33は予め定められた範囲内で、ラック32をモータ31の回動により移動させ、ラック32の位置に対応させて信号強度をメモリ331に逐次記憶する。そして、最も信号強度の高いラック32の位置へモータ31を回動制御する。これにより、モノキャピラリ1、及び、モノキャピラリ21またはコリメータ22の位置決め制御が終了する。
本実施の形態4は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
X線分析装置の構成を示す模式的側面図である。 コリメータを利用する際のX線分析装置の構成を示す模式的側面図である。 実施の形態2に係るX線分析装置の構成を示す模式的側面図である。 実施の形態3に係るX線分析装置の構成を示す模式的側面図である。 第2保持部の外観を示す模式的斜視図である。 図4におけるVI−VI線による断面図である。 実施の形態4に係るX線分析装置の構成を示す模式的側面図である。
符号の説明
1、21 モノキャピラリ
4 試料
5 ステージ
6 透過X線検出器
7 X線発生器
10 X線集光装置
11 第1保持部
12 レール
13 フック
14 ストッパ
20 X線分析装置
22 コリメータ
23 第2保持部
24 回動軸
25 溝部
31 モータ
32 ラック
33 制御部
34 可視光照射部
35 受光部
36 入力部
83 第3保持部
241 凸部
242 凹部
243 ギャップ
341 レンズ
342 X線透過ミラー

Claims (9)

  1. X線源からのX線を集光するX線集光装置において、
    前記X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部と、
    該主集光部の端面に対向して設けられ、前記主集光部の端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する副集光部と
    を備えることを特徴とするX線集光装置。
  2. X線源からのX線を集光するX線集光装置において、
    前記X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部と、
    該主集光部の端面に対向して設けられ、前記主集光部の端面から出射されるX線を平行化するコリメータと
    を備えることを特徴とするX線集光装置。
  3. 前記副集光部または前記コリメータの端面に対向して設けられ、前記副集光部または前記コリメータの端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する第2副集光部
    をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のX線集光装置。
  4. X線源からのX線を集光するX線集光装置において、
    前記X線源からのX線を内面での反射を利用して集光する主集光部と、
    該主集光部の端面から出射されるX線を内面での反射を利用して集光する副集光部と、
    前記主集光部の端面から出射されるX線を平行化するコリメータと、
    前記副集光部及びコリメータを保持する保持部と、
    該保持部の移動を案内する案内部と
    を備えることを特徴とするX線集光装置。
  5. 前記保持部が前記案内部の案内に従い移動した場合に、前記副集光部が前記主集光部の端面に対向する位置または前記コリメータが前記主集光部の端面に対向する位置に前記保持部を位置決めする位置決め部
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のX線集光装置。
  6. 前記主集光部へ可視光を照射する可視光照射部と、
    該可視光照射部により前記主集光部、及び、前記副集光部または前記コリメータを経て照射された可視光を受光する受光部と、
    前記保持部を移動させる移動部と、
    前記受光部から出力される可視光の強度に基づいて前記移動部の移動を制御する制御部と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載のX線集光装置。
  7. 前記主集光部は、ポリキャピラリまたはモノキャピラリである
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一つに記載のX線集光装置。
  8. 前記副集光部は、モノキャピラリである
    ことを特徴とする請求項1、並びに、3乃至7のいずれか一つに記載のX線集光装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一つに記載のX線集光装置を備えることを特徴とするX線分析装置。
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