JP2011089805A - X線集束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ごく微小の領域に高いエネルギー密度のX線を照射できるようにする。
【解決手段】X線集束装置1は、点/平行型のマルチキャピラリX線レンズ(MCX)2と点/平行型のシングルキャピラリX線レンズ(SCX)3とから成る。MCX2の集束端2bの焦点位置付近にSCX3の平行端3a端面が来るように両者を対向させ、両者の光軸C2、C3を一致させる。MCX2で効率良く収集されたX線は集束端2bから出射してSCX3の平行端3a端面に当たり、効率良くSCX3内に取り込まれる。そして、SCX3の集束端3bからごく小径の焦点Fに集中的にX線が照射される。これにより、X線の収集効率はよいものの焦点の径を絞ることが難しいMCXと、焦点径を絞ることができるもののX線の収集効率が悪く感度が低いSCXとの両者の利点を活かしつつ欠点を補い合うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子線プローブマイクロアナライザ(EPMA)、走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)、蛍光X線分析装置、XRD、X線CT、レントゲン装置等のX線を利用した各種装置においてX線を集束するために利用されるX線集束装置に関する。
試料上の微小領域の成分分析を行うために利用される微小部蛍光X線分析装置では、X線源から出射されたX線をごく小径に絞って試料に照射する必要がある。非特許文献1に記載の微小部蛍光X線分析装置では、上記目的のために、マルチキャピラリ(この文献では「ポリキャピラリ」と呼ばれているが、本明細書中ではより一般的な「マルチキャピラリ」との用語を用いる)X線レンズが使用されている。
マルチキャピラリX線レンズ(Multi Capillary X-ray Lens:以下「MCX」と略す)について簡単に説明する(特許文献1、2など参照)。図5はMCXの形態例を示す図、図6はMCXにおけるX線の伝達の原理図である。MCXは、内径が2〜十数μm程度の微小径の、例えば硼珪酸ガラスから成る細管(キャピラリ)を多数(数百〜100万本程度)束ねた基本構造を有しており、図6に示すように、1本のキャピラリ32の内側に入射されたX線がそのガラス壁の内壁面を臨界角以下の角度で以て全反射しながら進行してゆく原理を利用し、X線を効率良く案内するものである。図6(a)に示すようにキャピラリ32が直線形状であっても、図6(b)に示すようにキャピラリ32が湾曲形状であってもX線を効率良く案内することができる。
MCXには種々の形態があり、図5(a)に示すものは、殆ど点とみなし得るX線源から出たX線を入射側端面で大きな立体角で以て取り込み、反対側の出射側端面から出たX線を一点に集束させる、点/点型MCX30である。また図5(b)に示すものは、同様に入射側端面の略一点から出たX線を大きな立体角で以て取り込んだ後、出射側端面から平行ビームを出射する、或いはその逆の経路とする、点/平行型MCX31である。
上述したようにMCXはX線を高い効率で収集し案内することができるため、高いエネルギー密度でX線を試料に照射することができ、分析感度を高めるには非常に有用である。その反面、高い効率で集めたX線を照射する面積を小さく絞るという点では必ずしも十分な性能が得られない。その大きな理由の1つは、MCXでは原理的な焦点ボケが生じることによる。即ち、図7に示すように、X線は1本のキャピラリ32の内壁面を全反射しながら進行するが、その反射角の最大は臨界角である。そのため、キャピラリ32の端面からX線が出射する際に、光軸(キャピラリ32の中心線)Sに対し臨界角θを最大とする開き角度を有してX線が拡がる。その結果、図8に示すように、MCXの点焦点側端面33から出射したX線の照射領域は理想的な点とはならず、或る程度のサイズを持つ領域34となってしまう。
また、上記のような1本のキャピラリ32の端面を出た後のX線の拡がりがないものとした場合でも、MCXの製造上の限界により、膨大な数のキャピラリの全ての光軸を完全に1点に集束させることは実際に不可能であるから、そうした要因による焦点ボケも存在する。
このように理論上の要因と製造上の限界による要因との両方によって、従来のMCXでの最小焦点サイズはせいぜい20〜30μm程度が限界であり、これより焦点サイズを小さくすることは困難であった。例えば非特許文献1に記載の装置においてX線が照射される微小領域のサイズは50μm程度である。
近年、微小部蛍光X線分析装置等の分析装置において、より微小な領域に存在する微量成分の測定を行いたいという強い要求がある。こうした要求に対し、特許文献3にはMCXと切頭円錐形状の絞り部材とを組み合わせることで、また特許文献4にはMCXとフレネルゾーンプレート(FZP)とを組み合わせることで、X線の照射径を微小化するようにした新規なX線集束装置が提案されている。これら構成によればMCX単体よりもX線照射径を微小化することが可能であるものの、前者ではその照射領域でのX線強度が低くなる傾向にあり感度の点で不利である、後者では十分な性能を得るためのFZPは非常に高価であるためにコスト的に不利である、といった課題があり、一長一短がある。
特公平7−11600号公報 特公平7−40080号公報 特開2007−93315号公報 特開2007−93316号公報 特開2007−225314号公報
「エネルギー分散型微小部蛍光X線分析装置μEDXシリーズ」、[online]、株式会社島津製作所、[平成21年10月15日検索]、インターネット<URL: http://www.shimadzu.co.jp/surface/products/m_edx/index.html>
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、ごく微小径にX線を絞りつつX線照射領域において高いX線強度を確保し、さらにコスト的にも有利であるようなX線集束装置を提供することである。
前述したように、MCXはX線源から出射したX線を効率良く収集しX線照射領域のエネルギー密度を高くするには有利であるものの、X線照射径を絞るのには限界がある。そこで、こうしたMCXの利点を活かしつつ欠点をカバーするために、本願発明者は、MCXとは異なる(逆の)特性を有するX線光学素子としてシングルキャピラリX線レンズ(Single Capillary X-ray Lens:以下「SCX」と略す)に着目した。SCXは文字通り1本のキャピラリを用いたものであり、図9に示すように、1本のガラス製のキャピラリ40の内側に導入されたX線がその内壁面を臨界角以下の角度でもって1回又は複数回反射して絞られる。そして、先細りの先端端面41から出射したX線は10μm以下の微小径の焦点を形成することが可能である。
上記のようなSCXはX線の照射面積を小さく絞るのに有利であり、また製造が比較的容易であるため廉価である。その反面、X線の入射側端面の径を大きくすることができないためにX線の入射効率が悪く、その結果、X線照射領域のエネルギー密度が低い。即ち、SCXとMCXとは利点・欠点がちょうど裏返しの関係にあり、本願発明者はこの両者を適切に組み合わせることで、両者のそれぞれの利点を活かしつつ、欠点を補い合うことで、優れた特性を有しつつコストを抑えたX線集束装置を得ることに想到した。
上記課題を解決するためになされた本発明に係るX線集束装置は、
多数の束ねられたX線案内用の細管から成り、少なくともその一方の端面がその外方において微小領域にX線を集中的に照射する集束端であるマルチキャピラリと、
1本のX線案内用の細管から成り、少なくともその一方の端面がその外方において微小領域にX線を照射する集束端であって、他方の端面が平行X線束を受け容れ可能な平行端又は長焦点の集束端であるシングルキャピラリと、を有し、
前記マルチキャピラリの集束端の外側に前記シングルキャピラリの平行端又は長焦点の集束端が位置し、且つ、該マルチキャピラリの集束端における光軸と該シングルキャピラリの平行端又は長焦点の集束端における光軸とが一致するように、該マルチキャピラリと該シングルキャピラリとが配置されてなることを特徴としている。
本発明に係るX線集束装置において、マルチキャピラリの一方の端面は集束端であるが、他方の端面は集束端でも平行端でもよい。
本発明に係るX線集束装置において、マルチキャピラリの各キャピラリ内を効率よく案内されたX線は集束端から出射され、比較的大きなサイズの領域の焦点を形成する。本発明の好ましい一態様として、シングルキャピラリの平行端又は長焦点の集束端における入射端面内径(X線受容可能領域の径)を上記のマルチキャピラリの集束端の焦点に形成されるX線照射領域の径よりも大きくし、その焦点位置付近にシングルキャピラリの入射端面が来るようにマルチキャピラリとシングルキャピラリの配置を決めておくとよい。
上述したようにマルチキャピラリの集束端外側の焦点のサイズは大きいが、集束端から出射するX線はシングルキャピラリの入射端面から見ると、緩やかに焦点を結ぶ光源又は近似的に平行な光源であるとみなし得る。このため、マルチキャピラリの集束端から出射したX線は効率良くシングルキャピラリに取り込まれる。そして、シングルキャピラリによりX線は微小径に絞られ、その集束端から出射されてごく微小な領域に集中的に照射される。
マルチキャピラリ及びシングルキャピラリをそれぞれ通過する際のX線の損失、マルチキャピラリから出射されたX線がシングルキャピラリに入射する際のX線の損失を考えないとすると、マルチキャピラリに導入された多数のX線束が最終的にシングルキャピラリの集束端からごく微小の領域に照射されるので、その照射領域のX線エネルギー密度は非常に高くなる。もちろん、通過途中でのX線の損失はゼロにはできないが、上記態様では、マルチキャピラリから出射されたX線がシングルキャピラリに入射する際のX線の損失を小さく抑えることができるので、最終的なX線照射領域におけるエネルギー密度は十分に高くなる。
本発明に係るX線集束装置によれば、例えばX線源から出射されたX線をマルチキャピラリにより効率良く収集することでX線強度を高め、それをシングルキャピラリによりごく微小な領域に集中的に照射することができる。それにより、通常のMCXに比べてX線照射領域の面積を非常に小さくすることができるとともに、例えば同じX線源を用いてもX線照射領域におけるX線エネルギー密度を従来に比べてかなり大きくすることができる。それにより、例えば、その微小領域に存在する物質とX線との相互作用(透過、反射、吸収等)による情報を高い感度及び精度で検出することができるようになる。
また、シングルキャピラリはマルチキャピラリに比べれば製造が容易で廉価であるから、これらを組み合わせた本発明に係るX線集束装置はマルチキャピラリX線レンズ単体に比べてもそれほど高価にはならず、低コストで高い性能のX線集束装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施例であるX線集束装置の要部の構成図。 本実施例のX線集束装置を用いたX線検査装置の概略構成図。 本実施例のX線集束装置の効果を説明するための模式図。 本発明の変形例であるX線集束装置の要部の構成図。 マルチキャピラリX線レンズの形態例を示す図。 マルチキャピラリX線レンズにおけるX線の伝達の原理図。 従来のマルチキャピラリX線レンズの問題点を説明するための図。 従来のマルチキャピラリX線レンズの問題点を説明するための図。 シングルキャピラリX線レンズにおけるX線の伝達の原理図。
本発明に係るX線集束装置の一実施例について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は本実施例のX線集束装置の要部の構成図、図2は本実施例のX線集束装置を用いたX線検査装置の概略構成図、図3は本実施例のX線集束装置の効果を説明するための模式図である。
本実施例によるX線集束装置1は、マルチキャピラリX線レンズ(MCX)2とシングルキャピラリX線レンズ(SCX)3とから成る。MCX2は、一方の端部が各キャピラリから出射した後の光の拡がりを考慮しない場合に1点とみなし得る(実際には後述するようにサイズは大きい)点焦点を有する集束端2bであり、他方の端部が平行端2aである点/平行型の構造である。SCX3は、一方の端部が略直管状の平行端3aであり、他方の端部が先細り形状に絞られた集束端3bである点/平行型の構造である。MCX2の集束端2bの端面とSCX3の平行端3a端面とは対向し、且つ距離がL1だけ離して配置されている。この距離L1はMCX2の集束端2bの端面からその外方に形成される焦点までの距離、つまり焦点距離に等しくされている。また、MCX2の集束端2bにおける光軸C2とSCX3の平行端3aの光軸C3とは一致している。
したがって、SCX3の平行端3a端面上に、MCX2の集束端2bから出射されるX線の焦点が存在し、その位置においてMCX2によるX線照射領域の径は最小になる。このX線照射領域の径は例えば数十μm〜100μm程度である。一方、SCX3の平行端3a端面におけるX線受容可能領域の径φD3は通常0.1mm〜1mm程度であり、これは上記のX線照射領域の径に比べて大きい。つまり、少なくともMCX2の集束端2bから出射されたX線は全て、SCX3の平行端3a端面におけるX線受容可能領域に当たる。
いま、MCX2を通過する途中でのX線の損失が無視できるとし、平行端2aの内径がφD1、集束端2bの内径がφD2であるとすると、集束端2bから出射する際のX線のエネルギー密度は平行端2aに導入された際のX線のエネルギー密度の約φD2/φD1倍となる(但し、ここでは隣接するキャピラリ間の壁面の厚さも無視する)。例えば、φD1=3mm、φD2=0.1mm、であるとすると、X線エネルギー密度は900倍となる。
MCX2の集束端2bから出射したX線の全てがSCX3内に取り込まれ、SCX3を通過する途中でのX線の損失が無視できるとし、SCX3の集束端3bから出射されるX線の焦点Fにおける照射径をφD4とすると、その焦点FにおけるX線のエネルギー密度はさらに約φD4/φD2倍となる。例えば、φD4=10μmであれば、このX線集束装置1の最終的な焦点FにおけるX線のエネルギー密度は、さらに100倍となる。つまりは、焦点FにおけるX線のエネルギー密度は、最初にMCX2に入射したX線のエネルギー密度の90000倍となる。
実際には、MCX2内やSCX3内をX線が案内されるときのX線の損失はゼロではない。また、平行端3a端面を通してSCX3内に導入されるX線の一部は、SCX3内壁面における全反射臨界角を超えている場合があり、こうしたX線は利用されない(損失となる)。こうしたことから、実際のX線のエネルギー密度の増加は上記概算値よりも低くなるが、それでも焦点FにおけるX線エネルギー密度はMCX単体の場合に比べて格段に高くなる。一般的には、損失を考慮したMCXやSCXの透過率は多くの場合、30%程度と見込まれており、この点を加味すると、上述した90000倍との数値は9000倍となるが、それでも非常に高い効果が得られると言うことができる。
上記のような作用・効果は図3により容易に理解できる。図3は横軸に焦点Fにおける照射X線の横への拡がり、縦軸にX線光量子数(つまりX線強度)をとったグラフであり、図中に示すようなカーブで囲まれる領域の面積が照射全X線光量子数を表す。即ち、MCX単体では、図中のAに示すよう、既述の理由により照射X線をあまり絞ることができず照射X線の拡がりは相対的に大きい(最小でも20〜30μm程度)。
これに対し、本実施例のX線集束装置1では図中のBに示すようになり、従来に比べて照射X線を小さく絞ることができ、またその照射範囲におけるX線強度はかなり高くなることが分かる。
図2に示すように、本実施例のX線集束装置1を用いたX線検査装置では、X線源12と製造ライン10上を移動する検査対象物11との間にX線集束装置1が設置され、X線源12から出射した一次X線はこのX線集束装置1により検査対象物11に効率良く且つごく小径に絞って照射される。これに応じて検査対象物11から放出された二次X線はX線検出器13により検出され、その検出信号に応じて検査対象物11上のX線照射部位の情報(例えば画像)が得られる。もちろん、検出側にもMCXなどを設けてもよい。
以上のように、本実施例のX線集束装置によれば、MCX2によりX線を効率よく収集してその照射径を或る程度絞ってSCX3に無駄なく導入し、SCX3によりX線をさらに絞って、例えば検査対象物11上のごく微小な領域に照射することができる。これにより、X線源12で発生するX線の強度がそれほど大きくなくても、ごく微小な領域に高い強度のX線を照射し、その領域に存在する成分に関する情報を高い感度で取得することができる。
なお、上記実施例ではMCX2のX線入射端部を平行端としたが、これはX線源が或る程度以上のサイズを有する場合に有用である。X線源がほぼ1点とみなせる程度の大きさを有するもので、そこから放射状にX線が出射するような場合には、X線入射端部が点焦点を有する集束端であるMCXを用いてもよい。即ち、ここで用いるMCX2は点/平行型、又は点/点型のいずれでもよい。
図4は本発明の変形例によるX線集束装置1’の要部の構成図である。MCX2は図1に示した実施例と同じであるが、SCX4は形状が異なるものである。即ち、このSCX4は両端部が共に回転楕円体形状の集束端であるが、MCX2の集束端2bに対向する端部4aは長焦点の回転楕円体形状の集束端であり、外方にX線を照射する側の端部4bは短焦点の回転楕円体形状の集束端である。MCX2の集束端2bから出射されるX線はその焦点に向かって進み焦点を過ぎると発散するが、上述したように、その焦点のサイズは比較的大きい。このMCX2の出力側の焦点がSCX4の長焦点の回転楕円体形状である集束端4aの回転楕円体焦点付近に位置すると、このX線は効率良くSCX4内に取り込まれ、その内部を全反射して、短焦点の回転楕円体形状である集束端4bからごく微小の焦点Fに集中的に照射される。
このように本発明に係るX線集束装置では、MCXと組み合わされるSCXは必ずしも平行/点型でなくてもよく、点/点型のものを用いることもできる。
また、上記実施例はいずれも本発明の一例であるから、本発明の趣旨の範囲で適宜変形、修正又は追加を行っても本願特許請求の範囲に包含されることは当然である。
1…X線集束装置
2…マルチキャピラリX線レンズ(MCX)
2a…平行端
2b…集束端
3、4…シングルキャピラリX線レンズ(SCX)
3a…平行端
3b、4a、4b…集束端

Claims (2)

  1. 多数の束ねられたX線案内用の細管から成り、少なくともその一方の端面がその外方において微小領域にX線を集中的に照射する集束端であるマルチキャピラリと、
    1本のX線案内用の細管から成り、少なくともその一方の端面がその外方において微小領域にX線を照射する集束端であって、他方の端面が平行X線束を受け容れ可能な平行端又は長焦点の集束端であるシングルキャピラリと、を有し、
    前記マルチキャピラリの集束端の外側に前記シングルキャピラリの平行端又は長焦点の集束端が位置し、且つ、該マルチキャピラリの集束端における光軸と該シングルキャピラリの平行端又は長焦点の集束端における光軸とが一致するように、該マルチキャピラリと該シングルキャピラリとが配置されてなることを特徴とするX線集束装置。
  2. 請求項1に記載のX線集束装置であって、
    前記シングルキャピラリの平行端又は長焦点の集束端における入射端面内径を前記マルチキャピラリの集束端の焦点に形成されるX線照射領域の径よりも大きくし、その焦点位置付近に前記シングルキャピラリの入射端面が来るように前記マルチキャピラリと前記シングルキャピラリとが配置されてなることを特徴とするX線集束装置。
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