JP2008163172A - 新規(メタ)アクリルモノマー - Google Patents
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Abstract
【課題】 機能性高分子材料の原料として有用な、新規(メタ)アクリルモノマー、およびかかるモノマーを用いて得られる機能性ポリマーを提供する。
【解決手段】 式I:
(式中、Rは、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で表される(メタ)アクリルモノマー、その製造方法、およびそのモノマーを用いて得られるポリマー。
【選択図】なし
【解決手段】 式I:
(式中、Rは、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で表される(メタ)アクリルモノマー、その製造方法、およびそのモノマーを用いて得られるポリマー。
【選択図】なし
Description
本発明は、新規な(メタ)アクリルモノマー、その製造方法、およびそのモノマーを用いて得られるポリマーに関する。
芳香族(メタ)アクリラートは、芳香環の存在ゆえに高反応性モノマーであり、種々の興味深い機能性ポリマーを形成する。例えば、ポリ(メタクリル酸フェニル)は、一般に、高い引っ張り強度と熱安定性を有し、そして主鎖のα−メチル基の存在ゆえに、対応するアクリル酸ポリマーよりもそのガラス転位温度が高い。したがって、それらは広範囲の用途が見出されている。またメタクリル酸メチルコポリマーは、その耐久性と透明性ゆえに、自動車用フィニッシューのプライマー、金属を研磨するためのラッカー、家電製品のエナメル加工、ならびに革製品のベースコートやトップコートの処方および保護コーティングにおけるバインダーの製造に使用されている。
本発明者らは、(メタ)アクリルモノマーに着目し、さらに別の有用な誘導体をうるべく検討を重ねた結果、本発明を完成させた。
本発明の目的は、機能性ポリマーの原料として有用な、新規(メタ)アクリルモノマーを提供することである。また、かかるモノマーを用いて得られる機能性ポリマーを提供することもまた、本発明の目的である。
本発明は、式I:
(式中、Rは、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で表される(メタ)アクリルモノマー、その製造方法、およびそのモノマーを用いて得られるポリマーに関する。
で表される(メタ)アクリルモノマー、その製造方法、およびそのモノマーを用いて得られるポリマーに関する。
本発明のモノマーおよび/またはポリマーは、塗料(例えば、魚網用もしくは船体用の防汚塗料など)、接着剤(例えば、皮革用接着剤、感圧接着剤など)、高吸水性材料、非線形光学材料、フォトレジスト、フォトルミネセンス材料、光学通信材料、電子材料などの種々の機能性高分子材料の原料として利用できる。また、本発明のモノマーおよび/またはポリマーは、医療用分野において、歯科用複合材料、生体材料、またはドラッグデリバリーシステムの担体材料として、あるいは分子インプリンティング技術において、インプリンティングポリマー材料としての応用も期待される。
本発明の一態様は、式I:
(式中、Rは、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で表される(メタ)アクリルモノマーであり、特には、式I中、Rがメチルであり、nが2である、ジメトキシフェニル メタクリラートである。
で表される(メタ)アクリルモノマーであり、特には、式I中、Rがメチルであり、nが2である、ジメトキシフェニル メタクリラートである。
かかる(メタ)アクリルモノマーは、一般に、式II:
(式中、Rは、上記と同義であり、Xは、塩素または臭素である)
で表されるの化合物を、塩基の存在下で、式III:
で表されるの化合物を、塩基の存在下で、式III:
(式中、nは、上記と同義である)
で表されるの化合物と反応させることにより得られる。
で表されるの化合物と反応させることにより得られる。
上記の反応に用いる塩基は、慣用のものであってよく、例えばトリエチルアミンのような脂肪族3級アミン、ピリジンのような芳香族アミン、炭酸ナトリウムおよび炭酸カリウムのような無機塩基等が挙げられる。
上記の反応に用いる溶媒としては、反応に関与しない不活性溶媒であればよく、例えば、ペンタン、ヘキサンおよびヘプタンのような脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエンおよびキシレンのような芳香族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンおよびデカリンのような脂環式炭化水素、石油エーテルおよび石油ベンジンのような石油系炭化水素、四塩化炭素、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、アニソール、ジオキサンおよびテトラヒドロフランのようなエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノンおよびイソホロンのようなケトン、酢酸エチルおよび酢酸ブチルのようなエステル、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンおよびジメチルスルホキシドなどが挙げられる。これらは単独で用いても2種以上を混合して用いても良い。
なお、かかる反応で用いられる式IIおよびIIIの化合物は公知であり、例えば、和光純薬株式会社より入手することができる。また前者は、ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ、第72巻、第2299−2301頁に記載されたような公知の方法により得ることもできる。
本発明のさらに別の態様は、式IV:
(式中、Rは、独立して、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で示される繰返し単位と、式V:
で示される繰返し単位と、式V:
(式中、R’は、独立して、ヒドロキシ、アルキルオキシ(ここで、前記アルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する)、アミノおよびグリシジルオキシ基からなる群より選択さる)で示される繰返し単位を有するポリマーであって、式IVで示される繰り返し単位がl個(ここで、lは、正の整数である)、式Vで示される繰り返し単位がm個(ここで、mは、0または正の整数である)で存在するポリマーである。ここで、lおよびmの数は、ポリマーの分子量が約1,000〜約1,000,000、好ましくは約1,000〜約100,000、より好ましくは約10,000〜約50,000になるような数であればよい。
本発明のポリマーは、式IVで示される繰返し単位からなるホモポリマーであるか、あるいは式IVで示される繰り返し単位と、式Vで示される繰り返し単位とを含む共重合体、好ましくはランダム共重合体である。
したがって、本発明のポリマーは、式IVで示される繰返し単位をもたらす、式Iで表される(メタ)アクリルモノマーを用いて製造することができる。本発明のポリマーは、本発明の(メタ)アクリルモノマーまたは少なくとも本発明の(メタ)アクリルモノマーを含むモノマー混合物を用いて、一般的な重合方法、ラジカル重合方法、イオン重合方法など、好ましくはラジカル重合方法により得ることができる。ラジカル重合方法では、重合に不活性な溶媒中、重合開始剤の存在下で、塊状重合、溶液重合、懸濁重合または乳化重合などの公知の方法により、好ましくは、溶液重合により行えばよい。例えば、反応容器にモノマー(またはモノマー混合物)、溶媒および重合開始剤を仕込み、不活性雰囲気下(例えば、窒素雰囲気下)、反応温度約20〜150℃、より好ましくは約80〜100℃、最も好ましくは約70℃に加熱し、約0.5〜5時間その温度を維持しながら攪拌することにより行われる。
本発明のポリマーが、式Vで示される繰り返し単位を含むコポリマーである場合、式Vで示される繰り返し単位をもたらすコモノマーとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリルアミド、アクリルアミド、メタクリル酸グリシジルおよびアクリル酸グリシジルが挙げられる。これらは単独で用いても2種以上を混合して用いても良い。さらに本発明のポリマーは、必要に応じて、任意の繰返し単位を含むものであってもよい。
本発明のポリマーの合成に用いうる重合開始剤は、公知のものであってよく、特に限定されないが、例えば、ベンゾイルパーオキシド(BOP)、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルパーオクトエート、2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、ラウロイルパーオキシド、クメンヒドロパーオキシド、ジクミルパーオキシド、過酢酸溶液および過硫酸カリウム等のような有機および無機過酸化物、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)および4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)等のようなアゾ化合物等が挙げられる。重合に際しては、これらを単独でまたは2種以上混合して、モノマーの全量を基準にして0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の量で用いてもよい。
本発明のポリマーの合成に用いうる溶媒としては、重合反応に関与しない不活性溶媒であれば特に限定されず、上記の溶媒が挙げられる。好ましくは、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンおよびジメチルスルホキシドなどが挙げられる。これらは単独で用いても2種以上を混合して用いても良い。
反応終了後、得られるポリマー溶液を、そのまま、あるいは濃縮するか、または上記の溶媒を用いて希釈することにより、適切な濃度に調製し、ワニスとして使用してもよい。また所望により、慣用の手段を用いて、ポリマーを単離および/または精製してもよい。
本発明はまた、少なくとも1種の本発明のポリマーと架橋剤とを含む接着剤組成物を提供することができる。架橋剤としては、公知のものを適宜使用することができるが、例えば、ジエタノールアミンが挙げられる。そのような組成物は、上記で挙げたような、適切な溶媒中に、少なくとも1種の本発明のポリマーと架橋剤とを混合することにより調製することができる。
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、以下の実施例で用いた試薬、溶媒等は、市販品をそのまま、あるいは必要に応じて、蒸留・再結晶等の慣用の手段に付して精製したものである。
重量平均(Mw)/数平均(Mn)分子量は、ゲルろ過クロマトグラフィー(ポリスチレン標準)により、ガラス転位温度(Tg)は、島津製示差走査熱量分析装置(DSC、昇温速度10℃/分)により、そしてコポリマーのモル分率は1H−NMRスペクトルの積算ピーク高さを利用して算出した。
実施例1:3,5−ジメトキシフェニル メタクリラート(DMOPM)の合成
3,5−ジメトキシフェノール(10g、0.065mol)およびトリエチエルアミン(9.1ml、0.065mol)を、エチルメチルケトン(EMK)250mlに溶解し、反応混合物を、氷浴中、0〜5℃で撹拌した。塩化メタクリロイル(6.4ml、0.065mol)をEMK25mlに溶解し、滴下ロートにより30分かけて滴下した。添加後、反応混合物を1時間攪拌した。さらに冷却浴を取り除き、反応混合物を室温に戻しながら1時間攪拌した。次いで、析出した塩化トリエチルアンモニウムをろ別し、ろ液中の溶媒をロータリーエバポレーターを用いて除去した。得られた残渣をエーテルに溶解し、0.1%NaOH溶液で2回、次いで蒸留水で洗浄し、エーテル溶液を無水硫酸ナトリウムを用いて脱水した。次いで、エーテル溶液を蒸発させ、得られた残渣を減圧下に蒸留することにより、純粋なDMOPMを70%の収率で得た。DMOPMのIRおよびNMRスペクトルは以下のとおりである。
3,5−ジメトキシフェノール(10g、0.065mol)およびトリエチエルアミン(9.1ml、0.065mol)を、エチルメチルケトン(EMK)250mlに溶解し、反応混合物を、氷浴中、0〜5℃で撹拌した。塩化メタクリロイル(6.4ml、0.065mol)をEMK25mlに溶解し、滴下ロートにより30分かけて滴下した。添加後、反応混合物を1時間攪拌した。さらに冷却浴を取り除き、反応混合物を室温に戻しながら1時間攪拌した。次いで、析出した塩化トリエチルアンモニウムをろ別し、ろ液中の溶媒をロータリーエバポレーターを用いて除去した。得られた残渣をエーテルに溶解し、0.1%NaOH溶液で2回、次いで蒸留水で洗浄し、エーテル溶液を無水硫酸ナトリウムを用いて脱水した。次いで、エーテル溶液を蒸発させ、得られた残渣を減圧下に蒸留することにより、純粋なDMOPMを70%の収率で得た。DMOPMのIRおよびNMRスペクトルは以下のとおりである。
FT-IR cm-1 (KBr); 3112 and 3102(=C-H), 2935 and 2839(C-H 伸縮振動), 1735(C=O),
1677(CH2=C), 1586 and 1402 (芳香族 C=C), 1396(CH3 対称変角振動), 1112(C-0), 822 and 682 (C-H 面外変角振動).
1H-NMR (400MHz, CDCl3, δ); 6.50 and 6.34 (芳香族プロトン), 6.26 and 5.76(CH2=C), 3.46(芳香族-OCH3), 2.04 (α-CH3).
1677(CH2=C), 1586 and 1402 (芳香族 C=C), 1396(CH3 対称変角振動), 1112(C-0), 822 and 682 (C-H 面外変角振動).
1H-NMR (400MHz, CDCl3, δ); 6.50 and 6.34 (芳香族プロトン), 6.26 and 5.76(CH2=C), 3.46(芳香族-OCH3), 2.04 (α-CH3).
実施例2:3,5−ジメトキシフェニル アクリラートの合成
3,5−ジメトキシフェニル アクリラートを実施例1と同様の方法で、塩化メタクリロイルの代わりに塩化アクリロイルを用いることにより合成した。
3,5−ジメトキシフェニル アクリラートを実施例1と同様の方法で、塩化メタクリロイルの代わりに塩化アクリロイルを用いることにより合成した。
実施例3:ポリ(DMOPM)の合成
重合管に、実施例1で得られたDMOPM(2.23g、10.0mmol)、EMK20ml、およびBOP(0.050g)を加え、窒素を20分間流した。次いで、管をしっかりと密閉し、70±1℃に保持した油浴に浸けた。約6時間後、ポリマーを過剰のメタノール中に注ぎ、沈殿させた。沈殿したポリマーをろ取し、クロロホルム溶液からメタノールを用いて繰返し再沈殿させることにより精製し、減圧下、40℃、24時間乾燥させることにより、標題のホモポリマーを得た。Tgは84℃、分子量はMw/Mn=32,000/19,300であった。
重合管に、実施例1で得られたDMOPM(2.23g、10.0mmol)、EMK20ml、およびBOP(0.050g)を加え、窒素を20分間流した。次いで、管をしっかりと密閉し、70±1℃に保持した油浴に浸けた。約6時間後、ポリマーを過剰のメタノール中に注ぎ、沈殿させた。沈殿したポリマーをろ取し、クロロホルム溶液からメタノールを用いて繰返し再沈殿させることにより精製し、減圧下、40℃、24時間乾燥させることにより、標題のホモポリマーを得た。Tgは84℃、分子量はMw/Mn=32,000/19,300であった。
実施例4:ポリ(DMOPM−co−MMA)の合成
重合管に、実施例1で得られたDMOPM(0.7001g、3.15mmol)、メタクリル酸メチル(MMA;1.8056g、18.02mmol)、EMK10ml、およびBOP(0.050g)を加え、窒素を20分間流した。次いで、管をしっかりと密閉し、70±1℃に保持した油浴に浸けた。約6時間後、ポリマーを過剰のメタノール中に注ぎ、沈殿させた。沈殿したポリマーをろ取し、クロロホルム溶液からメタノールを用いて繰返し再沈殿させることにより精製し、減圧下、40℃、24時間乾燥させることにより、標題のコポリマーを得た。分子量はMw/Mn=35,400/19,500であり、得られたコポリマーの組成比はモル分率でDMOPM/MMA=0.0299/0.9701であった。
重合管に、実施例1で得られたDMOPM(0.7001g、3.15mmol)、メタクリル酸メチル(MMA;1.8056g、18.02mmol)、EMK10ml、およびBOP(0.050g)を加え、窒素を20分間流した。次いで、管をしっかりと密閉し、70±1℃に保持した油浴に浸けた。約6時間後、ポリマーを過剰のメタノール中に注ぎ、沈殿させた。沈殿したポリマーをろ取し、クロロホルム溶液からメタノールを用いて繰返し再沈殿させることにより精製し、減圧下、40℃、24時間乾燥させることにより、標題のコポリマーを得た。分子量はMw/Mn=35,400/19,500であり、得られたコポリマーの組成比はモル分率でDMOPM/MMA=0.0299/0.9701であった。
実施例5〜9:ポリ(DMOPM−co−MMA)の合成
使用したDMOPMとMMAのモル分率を以下の表1に示したように変えた以外は実施例3と同様にして、標題のコポリマーを得た。分子量、モル分率、Tgを以下の表1に示す。
使用したDMOPMとMMAのモル分率を以下の表1に示したように変えた以外は実施例3と同様にして、標題のコポリマーを得た。分子量、モル分率、Tgを以下の表1に示す。
実施例10:DMOPM−co−MMAの溶解性
実施例3および6で得られたポリマーの種々の溶媒に対する溶解性を試験した。ポリマー10mgを試験管に取り、各溶媒2mlを加えた。試験管を密閉し、24時間放置後、溶解性を目視で確認した。溶解したものを「○」、不溶物が確認されたものを「×」として評価した。結果を表2に示す。
実施例3および6で得られたポリマーの種々の溶媒に対する溶解性を試験した。ポリマー10mgを試験管に取り、各溶媒2mlを加えた。試験管を密閉し、24時間放置後、溶解性を目視で確認した。溶解したものを「○」、不溶物が確認されたものを「×」として評価した。結果を表2に示す。
実施例11:DMOPM−co−MMAの接着性
上記実施例5で得られたコポリマー(4g)のクロロホルム(10ml)溶液を、室温でジエタノールアミン(MMAの重量の40%量)で処理することにより、接着剤ペーストを得た。得られたペーストを革の試験片に塗布し、風乾させ、次いで2つの試験片の接着剤塗布面を合わせて、加圧下、50℃又は70℃で、24時間又は48時間硬化させた。50℃および70℃で硬化させた前記試験片の剥離強度は、JIS K6854−1またはJIS K6854−2の方法に従って測定し、それぞれ1N/mmおよび1.6N/mmであった。結果として、試験片の接着性はいずれも良好であった。実施例6及び7で得られたコポリマーも同様の方法で接着性を試験し、いずれの試験片の接着性も良好であった。
上記実施例5で得られたコポリマー(4g)のクロロホルム(10ml)溶液を、室温でジエタノールアミン(MMAの重量の40%量)で処理することにより、接着剤ペーストを得た。得られたペーストを革の試験片に塗布し、風乾させ、次いで2つの試験片の接着剤塗布面を合わせて、加圧下、50℃又は70℃で、24時間又は48時間硬化させた。50℃および70℃で硬化させた前記試験片の剥離強度は、JIS K6854−1またはJIS K6854−2の方法に従って測定し、それぞれ1N/mmおよび1.6N/mmであった。結果として、試験片の接着性はいずれも良好であった。実施例6及び7で得られたコポリマーも同様の方法で接着性を試験し、いずれの試験片の接着性も良好であった。
Claims (5)
- 式I:
(式中、Rは、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で表される化合物。 - Rがメチルであり、nが2である、請求項1記載の式Iの化合物。
- 式I:
(式中、Rは、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で表される化合物の製造方法であって、式II:
(式中、Rは、上記と同義であり、Xは、塩素または臭素である)
で表されるの化合物を、塩基の存在下で、式III:
(式中、nは、上記と同義である)
で表されるの化合物と反応させることを含む方法。 - 式IV:
(式中、Rは、独立して、水素またはメチルであり、nは、1、2または3である)
で示される繰返し単位と、式V:
〔式中、R’は、独立して、ヒドロキシ、アルキルオキシ(ここで、前記アルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する)、アミノおよびグリシジルオキシ基からなる群より選択さる〕で示される繰返し単位を含むポリマーであって、式IVで示される繰り返し単位がl個(ここで、lは、正の整数である)、式Vで示される繰り返し単位がm個(ここで、mは、0または正の整数である)で存在するポリマー。 - 少なくとも1種の請求項4記載のポリマーと架橋剤を含む、接着剤組成物。
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