JP2008162472A - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008162472A
JP2008162472A JP2006355660A JP2006355660A JP2008162472A JP 2008162472 A JP2008162472 A JP 2008162472A JP 2006355660 A JP2006355660 A JP 2006355660A JP 2006355660 A JP2006355660 A JP 2006355660A JP 2008162472 A JP2008162472 A JP 2008162472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steered wheel
steering
wheel support
steered
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006355660A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Arima
雅規 有馬
Daruma Kawachi
達磨 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2006355660A priority Critical patent/JP2008162472A/ja
Publication of JP2008162472A publication Critical patent/JP2008162472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】据え切りをするためには、転舵輪に大きな力を付与する必要がある。
【解決手段】左右の転舵輪13L,13Rが互いに逆向きに転動するように、車体32に対して対応する鉛直軸SL,SR回りに揺動可能に支持された左右の転舵輪支持部材31L,31Rと、各転舵輪支持部材31L,31Rを揺動させるための駆動部材34と、各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動を規制可能なロック機構36と、駆動部材34およびロック機構36を制御する制御部18とを備えている。制御部18は、据え切りの開始に応じて、ロック機構36による各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動の規制を解除した後、駆動部材34によって、操舵内側の転舵輪を後方へ転動させ且つ操舵外側の転舵輪を前方に転動させ、据え切りの終了に応じて、ロック機構36により各転舵輪支持部材31L,31Rを正規位置に規制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用操舵装置に関する。
通常、自動車などの車両に備えられる操舵装置は、左前輪や右前輪(転舵輪)等の向きを変えて車両を操向する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−130427号公報
車両の停止時に転舵輪を転舵する据え切り時、転舵輪は、路面に対して大きな接地荷重が作用した状態で摺動(すべり接触)するので、摩擦抵抗が極めて大きく、転舵に大きな力が必要となる。
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、据え切り時において、転舵に必要な力を低減することのできる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、左右の転舵輪(13L,13R)が互いに逆向きに転動するように、車体(32)に対して所定の鉛直軸(SL,SR;S)の回りに揺動可能に支持された転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)と、転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)を揺動させるための駆動部材(34)と、転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)の揺動を規制可能なロック機構(36)と、駆動部材(34)およびロック機構(36)を制御する制御部(18)とを備え、制御部(18)は、据え切りの開始に応じて、ロック機構(36)による転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)の揺動の規制を解除すると共に、駆動部材(34)によって、転舵内側の転舵輪を後方へ転動させ且つ転舵外側の転舵輪を前方に転動させ、据え切りの終了に応じて、ロック機構(36)により転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)を正規位置(BL,BR)に規制することを特徴とする車両用操舵装置(1)を提供するものである(請求項1)。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
本発明によれば、据え切りの際、左右の転舵輪を路面に対して転動させた状態で転舵することにより、路面から各転舵輪へ作用する摩擦抵抗を格段に低くでき、操舵に必要な力を格段に低減することができる。また、据え切りが終了して、車両が走行しているときには、ロック機構で転舵輪支持部材の揺動を規制して、車体と転舵輪支持部材との連結の剛性(支持剛性)を高くできる。路面の凹凸等に起因して転舵輪支持部材が不用意に揺動することを防止でき、直進走行時の挙動を安定させることができる。
また、本発明において、上記転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)が上記正規位置(BL,BR)にあるか否かを検出する正規位置検出手段(65)と、車速(V)を検出する車速検出手段(19)とを備え、上記制御部(18)は、車速検出手段(19)により検出された車速(V)がゼロでなく、且つ正規位置検出手段(65)により転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)が正規位置(BL,BR)にあることが検出されたときに、据え切りの終了と判定する場合がある(請求項2)。
この場合、車両が走行を開始し、セルフアライニングトルク等によって転舵輪支持部材が正規位置に戻ったときに、転舵輪支持部材を規制することができる。
また、本発明において、左右の転舵輪(13L,13R)間の駆動力配分を調整する駆動力配分調整機構(29)を備え、上記制御部(18)は、車速検出手段(19)により検出された車速がゼロでなく、且つ正規位置検出手段(65)により検出された転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)の位置が正規位置(BL,BR)でないときに、駆動力配分調整機構(29)によって、転舵内側の転舵輪の駆動力配分を相対的に多くする場合がある(請求項3)。
この場合、車両が走行を開始したときに、前方に転動されていた転舵外側の転舵輪を、転動される前の位置に迅速に戻すとともに、後方に転動されていた転舵内側の転舵輪を、転動される前の位置に迅速に戻すことができ、その結果、転舵輪支持部材の正規位置への復帰を迅速に行える。
また、本発明において、上記駆動部材(34)の駆動力を、転舵輪支持部材(31L,31R;31A;31LB,31RB)を上記所定の鉛直軸(SL,SR;S)の回りに駆動する力に変換する変換機構(35;35A;35B)を含む場合がある(請求項4)。この場合、駆動部材を直接、転舵輪支持部材に接続しなくてよく、駆動部材の配置の自由度を高くできる。
また、本発明において、上記転舵輪支持部材は、それぞれ対応する鉛直軸(SL,SR)の回りに揺動可能な左転舵輪支持部材(31L;31LB)および右転舵輪支持部材(31R;31RB)を含む場合がある(請求項5)。この場合、左転舵輪支持部材と右転舵輪支持部材とを別体にして配置でき、これらの転舵輪支持部材の配置の自由度を高めることができる。
また、本発明において、上記転舵輪支持部材(31A)は、所定の鉛直軸(S)の回りに一体回転可能な左転舵輪支持部(70L)および右転舵輪支持部(70R)を含み、上記所定の鉛直軸(S)は、車両(100)の左右方向(X)に関する車体(32)の中央に配置されている場合がある(請求項6)。この場合、1つの転舵輪支持部材で左右の転舵輪を支持でき、部品点数を少なくできる。
また、本発明において、操舵部材(2)に連なる操舵軸(3)と、操舵軸(3)の回転に伴い車両(100)の左右方向(X)に移動する転舵軸(10)を含み、この転舵軸(10)の移動を用いて左右の転舵輪(13L,13R)を転舵する舵取り機構(14)と、操舵軸(3)を介して舵取り機構(14)に操舵捕助力を付与する第1のアクチュエータ(21a)と、転舵軸(10)を介して舵取り機構(14)に操舵補助力を付与する第2のアクチュエータ(22a)とを備える場合がある(請求項7)。
この場合、操舵に必要な力が最も大きい据え切りのときに、左右の転舵輪を転動させて操舵に必要な力を低減しているので、第1および第2のアクチュエータのそれぞれの定格出力を低減でき、これら第1および第2のアクチュエータの小型化、軽量化、および省エネ化を達成できる。
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる車両用操舵装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、車両用操舵装置1は、電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール等の操舵部材2に連結されている操舵軸3と、操舵軸3に自在継手4を介して連結されている中間軸5と、この中間軸5に自在継手6を介して連結されているピニオン軸7と、ピニオン軸7の先端部に設けられたピニオン8に噛み合うラック9を形成して車両の左右方向に延びるラック軸10(転舵軸)とを有している。
ラック軸10の両端部にはそれぞれタイロッド11L,11Rが連結されており、各タイロッド11L,11Rは、対応するナックルアーム12L,12Rを介して対応する左転舵輪13Lおよび右転舵輪13Rに連結されている。ラック軸10、タイロッド11L,11Rおよびナックルアーム12L,12Rを含む舵取り機構14が形成されている。
車両用操舵装置1には、左右の転舵輪13L,13Rを支持する支持機構15が設けられている。
操舵部材2が操作されて操舵軸3が回転されると、この回転は中間軸5等を介してピニオン8に伝達され、ピニオン8およびラック9によって、車両100の左右方向X(以下、単に左右方向Xともいう)に沿うラック軸10の直線運動に変換される。これにより各転舵輪13L,13Rの転舵が達成される。
操舵軸3は、操舵部材2に連なる第1の部分3aと、自在継手4に連なる第2の部分3bとを有している。これら第1および第2の部分3a,3bは、トーションバー16を介して同軸上に互いに連結されている。
トーションバー16の近傍には、トーションバー16のねじれに起因する操舵軸3の第1および第2の部分3a,3bの相対回転変位量を検出するトルクセンサ17が設けられている。このトルクセンサ17の検出信号は、制御部18に与えられる。
制御部18は、CPU、RAMおよびROMを含んでおり、トルクセンサ17からの検出信号に基づいて、操舵部材2に加えられた操舵トルクを算出する。制御部18には、車速Vを検出するための車速検出手段としての車速センサ19の検出信号が入力されるとともに、操舵部材2の操舵中立位置からの操舵角θhを検出する操舵角検出手段としての操舵角センサ20の検出信号が入力される。制御部18は、支持機構15にも接続されている。
制御部18は、算出した操舵トルクや車速センサ18からの車速検出信号等に基づいて、操舵補助用の第1のアクチュエータとしての第1の電動モータ21aおよび操舵補助用の第2のアクチュエータとしての第2の電動モータ22aの駆動を制御する。
第1の電動モータ21aの出力回転は、第1の電磁クラッチ21bと、減速機構23とを介して、操舵軸3の第2の部分3bに伝達され、さらにラック軸10に伝達され、ラック軸10を左右方向Xに動かす。
第2の電動モータ22aの出力回転は、第2の電磁クラッチ22bと、減速機構25と、ボールねじ機構26とを介してラック軸10に伝達され、ラック軸10を左右方向Xに動かす。第1の電動モータ21aからの操舵補助力および第2の電動モータ22aからの操舵補助力によって、運転者の操舵が補助される。
第1および第2の電磁クラッチ21b,22bは、制御部18に接続されており、制御部18によって、動力の伝達および動力の伝達の解除が制御される。制御部18は、車速Vに応じて、第1および第2の電磁クラッチ21b,22bの作動を制御する。
車両100には、動力源としてのエンジン27が備えられており、エンジン27の出力は、オートマチックトランスミッション等の変速機28を介して駆動力配分調整機構29に伝達される。駆動力配分調整機構29に伝達された出力は、一対のドライブシャフト30L,30Rを介して、左転舵輪13Lおよび右転舵輪13Rにそれぞれ配分され、これらの転舵輪13L,13Rを駆動する。
駆動力配分調整機構29は、左右の転舵輪13L,13R間の駆動力配分を調整するものであり、エンジン27の出力が、一対のドライブシャフト30L,30Rに均等に、または何れかのドライブシャフトに相対的に多く配分されるようになっている。
図2は、駆動力配分調整機構29の構成を示す模式図である。図2を参照して、駆動力配分調整機構29は、ディファレンシャル装置101と、トルク伝達配分調整装置102とを含んでいる。
変速機28の出力回転は、ギヤ103,104を介してデフケース105に入力され、ピニオン106から各サイドギヤ107L,107Rを介して一対のドライブシャフト30L,30Rのそれぞれに分配される。
デフケース105には、ギヤ108が一体回転可能に連結されている。同様に、各ドライブシャフト30L,30Rのそれぞれに、ギヤ109L,109Rが一体回転可能に連結されている。
デフケース105の回転軸線と平行に中間軸110が配置されている。この中間軸110にはギヤ108と噛み合うギヤ111が一体回転可能に連結されている。また、ギヤ109Lに噛み合うギヤ112Lが、クラッチ113Lを介して中間軸110に連結されている。同様に、ギヤ109Rに噛み合うギヤ112Rが、クラッチ113Rを介して中間軸110に連結されている。
クラッチ113L,113Rには、それぞれ、制御部18によって駆動制御される油圧制御装置114から作動油が給排されるようになっている。
上記の構成により、ギヤ108,111、中間軸110、クラッチ113Lおよびギヤ112L,109Lを介した、デフケース105からドライブシャフト30Lへの駆動力の伝達と、この駆動力の伝達の解除を行うことができる。また、ギヤ108,111、中間軸110、クラッチ113Rおよびギヤ112R,109Rを介した、デフケース105からドライブシャフト30Rへの駆動力の伝達と、この駆動力の伝達の解除を行うことができる。
油圧制御装置114の駆動により、上記デフケース105からドライブシャフト30Lへ与えられる駆動力と、上記デフケース105からドライブシャフト30Rへ与えられる駆動力のそれぞれが変更可能となっている。
図3は、本実施の形態の要部を車両上方から見たときの一部断面図である。図3を参照して、本実施の形態の特徴の1つは、据え切りのときに、各転舵輪13L,13Rを路面に対して転動させて路面との摩擦抵抗を減らした状態で、転舵を行えるようにしてある点にある。
具体的には、支持機構15は、ナックルアーム12Lを介して左転舵輪13Lを支持する左転舵輪支持部材31Lと、左転舵輪支持部材31Lを車体32に揺動可能に連結する左軸部材33Lと、ナックルアーム12Rを介して右転舵輪13Rを支持する右転舵輪支持部材31Rと、右転舵輪支持部材31Rを車体32に揺動可能に連結する右軸部材33Rと、駆動部材34と、駆動部材34の駆動力を、各転舵輪支持部材31L,31Rを対応する軸部材33L,33R回りに駆動する力に変換する変換機構35と、各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動を規制可能なロック機構36と、を含んでいる。
左転舵輪支持部材31Lおよび右転舵輪支持部材31Rは、左右の転舵輪13L,13Rが互いに逆向きに転動するように、車体32に対して所定の鉛直軸SL,SR回りに揺動可能に支持されている。
鉛直軸SLは、左軸部材33Lの軸線であり、鉛直軸SRは、右軸部材33Rの軸線である。これらの鉛直線SL,SRは、互いに離隔している。
左転舵輪支持部材31Lは、例えば、ナックルアーム12Lの下端部に連結されたロアアームからなり、車両上方から見て略A形形状をなしている。左右方向Xに関する左転舵輪支持部材31Lの一端部は、球面継手37Lを介してナックルアーム12Lに連結されている。左右方向Xに関する左転舵輪支持部材31Lの他端部に、上記左軸部材33Lが取り付けられている。
左軸部材33Lは鉛直方向(紙面に垂直な方向)に延びる部材であり、左転舵輪支持部材31Lの挿通孔に相対回転可能に嵌合され、且つ車体32に固定されている。左転舵輪支持部材31Lは、左軸部材33Lの回りを揺動可能である。
右転舵輪支持部材31Rは、例えば、ナックルアーム12Rの下端部に連結されたロアアームからなり、車両上方から見て略A形形状をなしている。左右方向Xに関する右転舵輪支持部材31Rの一端部は、球面継手37Rを介してナックルアーム12Rに連結されている。左右方向Xに関する右転舵輪支持部材31Rの他端部に、右軸部材33Rが取り付けられている。
右軸部材33Rは鉛直方向(紙面に垂直な方向)に延びる部材であり、右転舵輪支持部材31Rの挿通孔に相対回転可能に嵌合され、且つ車体32に固定されている。右転舵輪支持部材31Rは、右軸部材33Rの回りを揺動可能である。
左転舵輪支持部材31Lおよび右転舵輪支持部材31Rは、左右方向Xに対して互いに対称形状をなしている。
駆動部材34は、各転舵輪支持部材31L,31Rを対応する軸部材33L,33R回りに揺動させる駆動力を発生するものであり、例えば、ブラシレスモータ等の電動モータを含んでいる。駆動部材34には、制御部18が接続されており、制御部18によって、駆動部材34の駆動が制御される。なお、駆動部材として、油圧モータ等のモータを用いてもよいし、油圧シリンダ等の直線運動機構等の他の駆動機構を用いてもよい。
変換機構35は、駆動部材34の出力回転を左右方向Xの運動として出力する第1の伝達機構38と、第1の伝達機構38の出力を、各軸部材33L,33R回りの対応する転舵輪支持部材31L,31Rのそれぞれの揺動力に変換する第2の伝達機構39とを含んでいる。
第1の伝達機構38は、駆動部材34によって駆動されるピニオン40と、ピニオン40に噛み合うラックを有し左右方向Xに延びるラック軸41とを含んでいる。ラック軸41は、ブッシュ42を介して車体32に対して左右方向Xに移動可能且つ回転不能に支持されている。ラック軸41には、連結棒43が突設されている。連結棒43は、第2の変換機構39の後述する第1のリンク45に固定された一対の連結片44間に挿入されており、連結棒43および一対の連結片44が左右方向Xに一体移動可能且つ左右方向Xと直行する方向に相対移動可能となっている。
なお、駆動部材として油圧シリンダ等の直線運動機構を用いる場合には、車体に対して移動するピストン等に連結棒43を設ければよい。
第2の伝達機構39は、リンク機構を含んでおり、第1のリンク45、第2のリンク46、第3のリンク47、第4のリンク48および第5のリンク49を含んでいる。第1〜第5のリンク45〜49は、それぞれ、棒状に形成されて左右方向Xに延びている。
第1のリンク45の中央部に、上記一対の連結片44が固定されている。第1のリンク45の一端は、球面継手50を介して第2のリンク46の一端に連結されている。第2のリンク46の他端は、球面継手51を介してナックルアーム12Lの前端部に連結されている。
第1のリンク45の他端は、球面継手52を介して第3のリンク47の一端に連結されている。第3のリンク47の他端は、球面継手53を介してナックルアーム12Rの前端部に連結されている。
第1のリンク45の中間部には、電磁クラッチや、凹凸嵌合式クラッチ等からなる一対のクラッチ80,81を介して一対の延設部54,55が設けられている。各延設部54,55は、第1のリンク45から車両前方側に延びており、先端が球面継手56,57を介して、対応する第4のリンク48の一端および第5のリンク49の一端にそれぞれ連結されている。
一対のクラッチ80,81は、第1のリンク45と対応する延設部54,55との連結、およびこの連結の解除を行うものであり、制御部18に接続されている。制御部18は、ロック機構36の駆動に連動するように、一対のクラッチ80,81を駆動させる。
具体的には、ロック機構36によって左右の転舵輪支持部材31L,31Rの揺動が規制されている間、一対のクラッチ80,81による上記の連結は解除される。一方、ロック機構36による左右の転舵輪支持部材31L,31Rの揺動の規制が解除されている間、一対のクラッチ80,81による上記の連結が行われる。
第4のリンク48の他端は、球面継手58を介して左転舵輪支持部材31Lの前端部に連結されている。第5のリンク49の他端は、球面継手59を介して右転舵輪支持部材31Rの前端部に連結されている。
図4を参照して、上記の構成により、駆動部材34の駆動力は、変換機構35を介して第1のリンク45に伝達される。これにより、第1のリンク45が車体32に対して左右方向Xに移動する。一対のクラッチ80,81が、第1のリンク45と対応する延設部54,55とをそれぞれ連結しているとき、第4および第5のリンク48,49が第1のリンク45に連動して移動する。第4および第5のリンク48,49の移動により、左転舵輪支持部材31Lが左軸部材33L回りに回動し且つ右転舵輪支持部材31Rが右軸部材33R回りに回動する。
また、第2の伝達機構39は、各転舵輪13L,13Rの転舵に伴い各転舵輪支持部材31L,31Rを揺動する。具体的には、各転舵輪13L,13Rが対応する球面継手37L,37Rを支点にそれぞれ回動(転舵)すると、第1〜第3のリンク45〜47が左右方向Xに移動する。一対のクラッチ80,81が、第1のリンク45と対応する延設部54,55とをそれぞれ連結しているとき、第4および第5のリンク48,49が連動して移動する。第4および第5のリンク48,49の移動により、左転舵輪支持部材31Lが左軸部材33L回りに回動し且つ右転舵輪支持部材31Rが右軸部材33R回りに回動する。
なお、図4では、各転舵輪13L,13Rが右側に操向する右転舵を示しているが、各転舵輪13L,13Rが左側に操向する左転舵の場合も同様の動作となる。右転舵の場合、右転舵輪13Rが転舵内側の転舵輪となり、左転舵輪13Lが転舵外側の転舵輪となる。左転舵の場合、左転舵輪13Lが転舵内側の転舵輪となり、右転舵輪13Rが転舵外側の転舵輪となる。
図3を参照して、ロック機構36は、各転舵輪支持部材31L,31Rが対応する鉛直軸SL,SR回りに揺動することを規制するためのものであり、制御部18によって駆動制御される。ロック機構36は、左右の転舵輪支持部材31L,31Rに係合可能な一対の係合部材60L,60Rと、各係合部材60L,60Rのそれぞれを駆動する一対のアクチュエータとしての電磁ソレノイド61L,61Rとを含んでいる。
各電磁ソレノイド61L,61Rは、制御部18に接続されており、車体32に固定されたハウジング62L、62Rと、ハウジング62L、62Rに対して進退移動可能なプランジャ63L,63Rとを含んでいる。
各プランジャ63L,63Rには、対応する係合部材60L,60Rがそれぞれ固定されている。プランジャ63Lは、係合部材60Lが左転舵輪支持部材31Lに係合可能な係合可能位置A1と、この係合が不能な係合不能位置A2とに移動可能である。同様に、プランジャ63Rは、係合部材60Rが右転舵輪支持部材31Rに係合可能な係合可能位置A1と、この係合が不能な係合不能位置A2とに移動可能である。
各係合部材60L,60Rは、例えば、車両上方からみて溝形形状をなしている。各係合部材60L,60Rは、対応する転舵輪支持部材31L,31Rのそれぞれに係合することにより、各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動を規制する。
各転舵輪支持部材31L,31Rには、凸部64L,64Rが形成されている。各凸部64L,64Rは、対応する係合部材60L,60Rと係合可能となっている(図3において、一方の凸部64Lが係合部材60Lに係合し、他方の凸部64Rが係合部材60Rに係合していない状態を図示)。
左転舵輪支持部材31Lが正規位置BLにあるとき、凸部64Lは対応する係合部材60Lに係合可能である。正規位置BLとは、例えば、操舵部材が操舵中立位置にあるときに左転舵輪13Lが前後方向Yに略平行となるような、左転舵輪支持部材31Lの位置をいう。
凸部64Lが係合部材60Lに挿入された状態では、係合部材60Lが凸部64Lを左右方向Xに挟んでいる。これにより、左転舵輪支持部材31Lは、左軸部材33L回りの回動が規制される。
同様に、右転舵輪支持部材31Rが正規位置BRにあるとき、凸部64Rは対応する係合部材60Rに係合可能である。正規位置BRとは、例えば、操舵部材が操舵中立位置にあるときに右転舵輪13Rが前後方向Yに略平行となるような、右転舵輪支持部材31Rの位置をいう。
凸部64Rが係合部材60Rに挿入された状態では、係合部材60Rが凸部64Rを左右方向Xに挟んでいる。これにより、右転舵輪支持部材31Rは、右軸部材33R回りの回動が規制される。
車両用操舵装置1は、各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRにあるか否かを検出する正規位置検出手段としての位置センサ65を含んでいる。位置センサ65は、光電センサまたは赤外線測距センサを含んでおり、例えば、左転舵輪支持部材31Lに近接して配置されている。
この位置センサ65は、左転舵輪支持部材31Lに形成された突起等の被検出部66に近接して配置されている。左転舵輪支持部材31Lおよび右転舵輪支持部材31Rが正規位置BL,BRにあるとき、位置センサ65と被検出部66とは前後方向Yにまっすぐに相対向し、左転舵輪支持部材31Lおよび右転舵輪支持部材31Rが正規位置BL,BRにないとき、位置センサ65と被検出部66とは前後方向Yにまっすぐには相対向しない。
位置センサ65は制御部18に接続されており、位置センサ65の検出信号が制御部18に与えられる。なお、被検出部として、突起に代えて、塗料等でマーキングを施しておいてもよい。
図5は、制御部18による制御の流れの一例を示すフローチャートである。図5を参照して、制御部18は、据え切りが開始されたか否かを監視している(ステップS1,S2)。車速Vがゼロであり(ステップS1でYES)、且つ操舵部材2の速度(操舵速度)がゼロでない(ステップS2でYES)場合、据え切りが開始されたと判定し、ステップS3に進む。
操舵速度は、例えば、操舵角センサ20で検出された操舵角θhの変化量(dθh/dt)を算出することにより行われる。
ステップS3では、据え切りの開始に応じて、ロック機構36による各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動の規制が、解除される。具体的には、各電磁ソレノイド61L,61Rの駆動により、各係合部材60L,60Rが係合可能位置A1から係合不能位置A2に移動し、各係合部材60L,60Rと対応する凸部64L,64Rとの係合がそれぞれ解除される。このとき、一対のクラッチ80,81は、第1のリンク45と対応する延設部54,55とをそれぞれ連結するように駆動される。
各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動の規制が解除されると、駆動部材34が駆動制御される(ステップS4)。具体的には、駆動部材34の駆動力が、変換機構35を介して各転舵輪支持部材31L,31Rに伝達され、転舵内側の転舵輪は前後方向Yに関する後方に転動され、転舵外側の転舵輪は前後方向Yに関する前方に転動される。
駆動部材34の駆動制御の開始は、ロック機構36による各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動の規制が解除されると同時でもよいし、解除から所定時間(例えば、数十ミリ秒)経過した後でもよい。
例えば、図4に示すような右転舵の場合、転舵内側の右転舵輪13Rは、前後方向Yに関する後方に転動され、転舵外側の左転舵輪13Lは、前後方向Yに関する前方に転動される。
車両100が走行を開始して車速Vがゼロでなくなる(ステップS5でYES)まで、ステップS4が繰り返される。
車両100が走行を開始して車速Vがゼロでなくなる(ステップS5でYES)と、ステップS6に進み、各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRにあるか否かが判定される。各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRにない場合(ステップS6でNO)、駆動力配分調整機構29によって、転舵内側の転舵輪の駆動力配分が相対的に多くされ、転舵外側の転舵輪の駆動力配分が相対的に少なくされ、左右の転舵輪13L,13Rに駆動力配分差が発生する(ステップS7)。
車両100が走行していることにより車速Vがゼロでなく(ステップS8でYES)、且つ各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRにない間、ステップS6〜S8が繰り返される。また、ステップS7を経た後に車両100が停止して車速Vがゼロになった場合には(ステップS8でNO)、車両100が再度発進して車速Vがゼロでなくなるまで待機する。
一方、車速Vがゼロでなく(ステップS8でYES)、且つ各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRにある場合(ステップS6でYES)、据え切りの終了と判定される。これに応じて、ロック機構36が駆動され、各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRで揺動規制される(ステップS9)。
具体的には、各電磁ソレノイド61L,61Rが駆動されることにより、各係合部材60L,60Rが、係合可能位置A1に移動され、対応する凸部64L,64Rのそれぞれに係合する。このとき、一対のクラッチ80,81は、第1のリンク45と対応する延設部54,55とのそれぞれの連結を解除するように駆動される。
本実施の形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。すなわち、据え切りの際、左右の転舵輪13L,13Rを路面に対して転動させた状態で転舵することにより、転舵の際に路面から各転舵輪13L,13Rへ作用する摩擦抵抗を格段に低くでき、操舵に必要な力を格段に低減することができる。
また、据え切りが終了して、車両100が走行しているときには、ロック機構36で各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動を規制して、車体32と各転舵輪支持部材31L,31Rとの連結の剛性(支持剛性)を高くできる。路面の凹凸等に起因して各転舵輪支持部材31L,31Rが不用意に揺動することを防止でき直進走行時の挙動を安定できる。
さらに、車速Vがゼロでなく、且つ各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRにあることが検出されたときに、据え切りの終了と判定することにより、車両100が走行を開始し、各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRに戻ったときに、各転舵輪支持部材31L,31Rの揺動を規制することができる。
また、車速Vがゼロでなく、且つ各転舵輪支持部材31L,31Rが正規位置BL,BRにないときに、駆動力配分調整機構29によって、操舵内側の転舵輪の駆動力配分を相対的に多くしている。
これにより、車両100が走行を開始したときに、前方に転動されていた転舵外側の転舵輪を、転動される前の位置に迅速に戻すとともに、後方に転動されていた転舵内側の転舵輪を、転動される前の位置に迅速に戻すことができ、その結果、各転舵輪支持部材31L,31Rの正規位置BL,BRへの復帰を迅速に行える。
また、駆動部材34の駆動力を、変換機構35を介して各転舵輪支持部材31L,31Rに伝達していることにより、駆動部材34を直接、各転舵輪支持部材31L,31Rに接続しなくてよく、駆動部材34の配置の自由度を高くできる。
さらに、各転舵輪支持部材31L,31Rを、互いに異なる鉛直軸SL,SR回りに揺動可能にしていることにより、左転舵輪支持部材31Lと右転舵輪支持部材31Rとを別体にして配置でき、これら各転舵輪支持部材31L,31Rの配置の自由度を高めることができる。
また、操舵に必要な力が最も大きい据え切りのときに、左右の転舵輪13L,13Rを転動させて操舵に必要な力を低減しているので、操舵補助用の第1および第2の電動モータ21a,22aのそれぞれの定格出力を低減でき、これら第1および第2の電動モータ21a,22aの小型化、軽量化、および省エネ化を達成できる。
図6(A)は、本発明の別の実施の形態の要部を車両上方からみた模式的な図であり、図6(B)は、図6(A)のVB−VB線に沿う断面図である。なお、以下では、図1〜図5に示す実施の形態と異なる点について主に説明し、同様の構成については図に同様の符号を付してその説明を省略する。
図6(A)および図6(B)を参照して、本実施の形態では、減速機構としてのウォームギヤ機構を含む変換機構35Aが設けられているとともに、1つの転舵輪支持部材31Aで左右の転舵輪13L,13Rを支持している。
変換機構35Aは、駆動部材34によって駆動されるウォーム軸67と、ウォーム軸67に噛み合うウォームホイール68とを含んでいる。
ウォームホイール68は、軸部材33Aに一体回転可能に連結されている。軸部材33Aは、鉛直方向に延びており、この軸部材33Aの軸線が所定の鉛直軸Sとなっている。鉛直軸Sは、左右方向Xに関する車体32の略中央に配置されている。軸部材33Aは、転舵輪支持部材31Aに一体回転可能に連結されており、一端が軸受69を介して車体32に回転自在に支持されている。
転舵輪支持部材31Aは、左右方向Xに延びており、一端が左転舵輪支持部70Lとされ、他端が右転舵輪支持部70Rとされている。
左転舵輪支持部70Lは、球面継手37Lおよびナックルアーム12Lを介して左転舵輪13Lを支持している。右転舵輪支持部70Rは、球面継手37Rおよびナックルアーム12Rを介して右転舵輪13Rを支持している。これら各転舵輪支持部70L,70Rは、鉛直軸S回りに一体回転可能である(図6(A)において、転舵輪支持部70L,70Rが鉛直軸S回りに揺動した状態を2点鎖線で図示)。
係合部材60L,60Rに係合可能な凸部64LA,64RAは、転舵輪支持部70L,70Rにそれぞれ固定されており、鉛直軸Sを挟んで左右方向Xに並んでいる。
位置センサ65に対向する被検出部66Aは、転舵輪支持部材31Aの一端に設けられている。
本実施の形態によれば、1つの転舵輪支持部材31Aで左右の転舵輪13L,13Rを支持でき、部品点数を少なくできる。また、駆動部材34の出力回転を減速することで出力を増幅しているので、駆動部材34の定格出力を小さくできる。駆動部材34の駆動力によって各転舵輪13L,13Rを動かす量はわずかでよいので、駆動部材34の出力の応答性は低くてもよく、減速機構を介して駆動部材34の駆動力を伝達する効果は大きい。
図7は、本発明のさらに別の実施の形態の要部を車両上方からみた模式図である。図7を参照して、本実施の形態では、かさ歯車機構71およびウォームギヤ機構72を含む変換機構35Bが設けられている。
かさ歯車機構71は、駆動部材34によって駆動される第1のかさ歯車73と、第1のかさ歯車73に噛み合う第2のかさ歯車74とを含んでいる。
ウォームギヤ機構72は、連結軸75に形成された一対のウォーム軸76L,76Rと、対応するウォーム軸76L,76Rにそれぞれ噛み合うウォームホイール77L,77Rとを含んでいる。
連結軸75は、第2のかさ歯車74に一体回転可能に連結されており、軸受78を介して車体32に回転自在且つ軸方向移動不能に支持されている。連結軸75の一端にウォーム軸76Lが形成され他端にウォーム軸76Rが形成されている。
ウォームホイール77Lは、左軸部材33LBを介して左転舵輪支持部材31LBに一体回転可能に連結されている。ウォームホイール77Rは、右軸部材33RBを介して右転舵輪支持部材31RBに一体回転可能に連結されている。
左転舵輪支持部材31LBは、球面継手37Lおよびナックルアーム12Lを介して左転舵輪13Lを支持している。右転舵輪支持部材31RBは、球面継手37Rおよびナックルアーム12Rを介して右転舵輪13Rを支持している。
一対の係合部材60L,60Rは、左右方向Xに移動可能とされている。凸部64LB,64RBは、それぞれ、左転舵輪支持部材31LBおよび右転舵輪支持部材31RBの対応する内側の端部にそれぞれ設けられている。
位置センサ65に対向する被検出部66Bは、左転舵輪支持部材31LBの外側の端部に設けられている。
上記の構成により、駆動部材34が駆動すると、駆動力が、変換機構35B(かさ歯車機構71およびウォームギヤ機構72)を介して各転舵輪支持部材31LB,31RBに伝達され、図8に示すように、各転舵輪支持部材31LB,31RBが対応する鉛直軸SL,SR回りに回動する。この回動により、転舵内側の転舵輪(例えば、左転舵輪13L)を後方へ転動させ且つ転舵外側の転舵輪(例えば、右転舵輪13R)を前方に転動させる。
本発明は、以上の各実施の形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、ロック機構として、転舵輪支持部材が軸部材回りに揺動することを規制する電磁クラッチを設けてもよい。また、操舵補助用の電動モータは1つのみでもよい。
さらに、駆動部材として、第1の電動モータ21aや第2の電動モータ22a等、操舵補助用のアクチュエータを用いてもよい。この場合、操舵補助用のアクチュエータと駆動部材とを共用できる。
さらに、車速Vがゼロより大きく且つ所定の速度(例えば、数km/h)以下のときに、駆動部材34によって各上記転舵輪支持部材を揺動させてもよい。この場合、低速時においても、各転舵輪13L,13Rを転動させて転舵角をつけることができ、ラック軸10を介して各転舵輪13L,13Rに付与すべき力をより少なくできる。
本発明の一実施の形態にかかる車両用操舵装置の概略構成を示す模式図である。 駆動力配分調整機構の構成を示す模式図である。 本実施の形態の要部を車両上方から見たときの一部断面図である。 左右の転舵輪が駆動部材の駆動力によって転動された状態の一例を示す図である。 制御部による制御の流れの一例を示すフローチャートである。 (A)は、本発明の別の実施の形態の要部を車両上方からみた模式的な図であり、(B)は、図6(A)のVB−VB線に沿う断面図である。 本発明のさらに別の実施の形態の要部を車両上方からみた模式図である。 左右の転舵輪が駆動部材の駆動力によって転動された状態の一例を示す図である。
符号の説明
1…車両用操舵装置、2…操舵部材、3…操舵軸、10…ラック軸(転舵軸)、13L,13R…転舵輪、14…舵取り機構、18…制御部、19…車速センサ(車速検出手段)、21a…第1の電動モータ(第1のアクチュエータ)、22a…第2の電動モータ(第2のアクチュエータ)、29…駆動力配分調整機構、31L,31R,31A,31LB,31RB…転舵輪支持部材、32…車体、34…駆動部材、35,35A,35B…変換機構、36…ロック機構、65…位置センサ(正規位置検出手段)、70L…左転舵輪支持部、70R…右転舵輪支持部、100…車両、BL,BR…正規位置、SL,SR,S…鉛直軸、V…車速、X…左右方向。

Claims (7)

  1. 左右の転舵輪が互いに逆向きに転動するように、車体に対して所定の鉛直軸の回りに揺動可能に支持された転舵輪支持部材と、
    転舵輪支持部材を揺動させるための駆動部材と、
    転舵輪支持部材の揺動を規制可能なロック機構と、
    駆動部材およびロック機構を制御する制御部とを備え、
    制御部は、据え切りの開始に応じて、ロック機構による転舵輪支持部材の揺動の規制を解除すると共に、駆動部材によって、転舵内側の転舵輪を後方へ転動させ且つ転舵外側の転舵輪を前方に転動させ、据え切りの終了に応じて、ロック機構により転舵輪支持部材を正規位置に規制することを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1において、上記転舵輪支持部材が上記正規位置にあるか否かを検出する正規位置検出手段と、車速を検出する車速検出手段とを備え、
    上記制御部は、車速検出手段により検出された車速がゼロでなく、且つ正規位置検出手段により転舵輪支持部材が正規位置にあることが検出されたときに、据え切りの終了と判定する車両用操舵装置。
  3. 請求項2において、左右の転舵輪間の駆動力配分を調整する駆動力配分調整機構を備え、上記制御部は、車速検出手段により検出された車速がゼロでなく、且つ正規位置検出手段により検出された転舵輪支持部材の位置が正規位置でないときに、駆動力配分調整機構によって、転舵内側の転舵輪の駆動力配分を相対的に多くする車両用操舵装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項において、上記駆動部材の駆動力を、転舵輪支持部材を上記所定の鉛直軸の回りに駆動する力に変換する変換機構を含む車両用操舵装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項において、上記転舵輪支持部材は、それぞれ対応する鉛直軸の回りに揺動可能な左転舵輪支持部材および右転舵輪支持部材を含む車両用操舵装置。
  6. 請求項1〜4の何れか1項において、上記転舵輪支持部材は、所定の鉛直軸の回りに一体回転可能な左転舵輪支持部および右転舵輪支持部を含み、
    上記所定の鉛直軸は、車両の左右方向に関する車体の中央に配置されている車両用操舵装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1項において、
    操舵部材に連なる操舵軸と、
    操舵軸の回転に伴い車両の左右方向に移動する転舵軸を含み、この転舵軸の移動を用いて左右の転舵輪を転舵する舵取り機構と、
    操舵軸を介して舵取り機構に操舵捕助力を付与する第1のアクチュエータと、
    転舵軸を介して舵取り機構に操舵補助力を付与する第2のアクチュエータとを備える車両用操舵装置。
JP2006355660A 2006-12-28 2006-12-28 車両用操舵装置 Pending JP2008162472A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006355660A JP2008162472A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 車両用操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006355660A JP2008162472A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 車両用操舵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008162472A true JP2008162472A (ja) 2008-07-17

Family

ID=39692521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006355660A Pending JP2008162472A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 車両用操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008162472A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6252567U (ja) * 1985-09-24 1987-04-01
JPS6280165A (ja) * 1985-10-02 1987-04-13 Hino Motors Ltd 自動車の後軸操舵装置
JPS62149556A (ja) * 1985-12-24 1987-07-03 Kubota Ltd 車輌の操向装置
JPH0381187U (ja) * 1989-11-20 1991-08-20
JPH05213209A (ja) * 1992-02-05 1993-08-24 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JPH09109909A (ja) * 1995-10-20 1997-04-28 Fuji Heavy Ind Ltd 作業車の転舵装置
JP2001130427A (ja) * 1999-08-23 2001-05-15 Koyo Seiko Co Ltd 車両の操舵装置
JP2003154964A (ja) * 2001-09-07 2003-05-27 Nissan Motor Co Ltd 産業車両用アクスル

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6252567U (ja) * 1985-09-24 1987-04-01
JPS6280165A (ja) * 1985-10-02 1987-04-13 Hino Motors Ltd 自動車の後軸操舵装置
JPS62149556A (ja) * 1985-12-24 1987-07-03 Kubota Ltd 車輌の操向装置
JPH0381187U (ja) * 1989-11-20 1991-08-20
JPH05213209A (ja) * 1992-02-05 1993-08-24 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JPH09109909A (ja) * 1995-10-20 1997-04-28 Fuji Heavy Ind Ltd 作業車の転舵装置
JP2001130427A (ja) * 1999-08-23 2001-05-15 Koyo Seiko Co Ltd 車両の操舵装置
JP2003154964A (ja) * 2001-09-07 2003-05-27 Nissan Motor Co Ltd 産業車両用アクスル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2451699B1 (en) Control system for leaning vehicle
US10737720B2 (en) Leaning vehicle
EP1199244B1 (en) Front wheel steering system for automotive three- and four-wheeled vehicles
JP6351944B2 (ja) ステアリング装置
JP5578357B2 (ja) 車両用操舵装置
JP6335486B2 (ja) 車両
JP2004345592A (ja) 車両の操舵装置
WO2020080435A1 (ja) ステアリング装置
JP5481022B2 (ja) 車両の操舵装置
JP6898428B2 (ja) 車両
JP5797499B2 (ja) 農業用トラクタ
EP3342694B1 (en) Vehicle with power steering
JP6246010B2 (ja) 車両及び走行モードの切り替え方法
EP3342693B1 (en) Vehicle steering mechanism
US10604205B2 (en) Vehicle
JP2008162472A (ja) 車両用操舵装置
JP6382544B2 (ja) 走行モードの切り替え制御方法及び車両
JP2007161148A (ja) 連結車両における後方車両の駆動制御装置
US10597110B2 (en) Vehicle
WO2015068547A1 (ja) ステアリング装置及びステアリング装置システム
JP4941722B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4193635B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2008179331A (ja) 農作業機の操向装置
JP2560825B2 (ja) 前後輪操舵車の後輪操舵装置
JPH0585383A (ja) 四輪操舵車の後輪操舵制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110727

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110804

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20111003

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120419

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02