JP2008160323A - 画像形成装置、予兆診断装置、予兆診断システム、及び予兆診断プログラム - Google Patents

画像形成装置、予兆診断装置、予兆診断システム、及び予兆診断プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】精度良く障害の予兆を診断できる画像形成装置、予兆診断装置、予兆診断システム、及び予兆診断プログラム
【解決手段】
電子回路装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、電子回路装置が有する機能を提供するために1又は複数の部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとの実行状態を特徴付ける情報に基づいて電子回路装置に障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、部品制御プログラムの異常な実行状態と、機能プログラムの異常な実行状態と異常な実行状態により生じる予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段とを備える。この構成によれば、監視対象とする予兆を生じさせる原因が、部品制御プログラムの異常な実行状態であるか、又は機能プログラムの異常な実行状態であるかを精度良く診断できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置、予兆診断装置、予兆診断システム、及び予兆診断プログラムに関する。
従来から、プログラムの実行制御のみならず、実行状態を診断できる電子制御装置が知られている。特に、所定の機能を実現するための機能実現プログラムと、機能実現プログラムの実行状態を診断する自己診断プログラムと、自己診断プログラムの診断結果に基づいて全体診断を行うプログラムとを実行することで、機能実現プログラムの実行処理において生じた不具合に影響を受けずに全体診断できる電子制御装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この電子制御装置は、機能実現プログラムの実行時に、全体診断を行うプログラムの実行処理を割込み処理することで、機能実現プログラムの処理において生じた不具合に影響を受けずに診断できる。
また、複数のオブジェクトの状態を監視することで、オブジェクトにおける障害の発生、及び障害が発生したオブジェクトを判断できるオブジェクト監視方法が知られている(例えば、特許文献2)。
この方法は、監視対象とするオブジェクトの状態を通知する通知ステップと、通知ステップで通知されたオブジェクトの状態に基づいてオブジェクトにおける障害が発生したか否か、及び障害が発生したオブジェクトを判断する判断ステップとを有する方法である。
特開2002‐229792 特開2003‐296140
本発明の目的とするところは、精度良く障害の予兆を診断できる画像形成装置、予兆診断装置、予兆診断システム、及び予兆診断プログラムを提供することにある。
本発明に係る予兆診断装置は、電子回路装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、電子回路装置が有する機能を提供するために1又は複数の部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて電子回路装置に障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、部品制御プログラムの異常な実行状態と、部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる機能プログラムの異常な実行状態と異常な実行状態により生じる予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段とを備えることを特徴としている。
上記構成において、プログラムの実行状態を特徴付ける情報は、1又は複数の機能プログラムが記述した手順で実行され、かつ機能の提供のために1又は複数の部品制御プログラムの実行手順を記述した中間制御プログラムの実行状態を特徴付ける情報を含み、モデルは、部品制御プログラムの異常な実行状態と、部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる中間制御プログラムの異常な実行状態と、中間制御プログラムの異常な実行状態により生じる機能プログラムの異常な実行状態とを関連づけたモデルである構成を採用できる。
上記構成において、プログラムの実行状態を特徴付ける情報を収集する収集手段を更に備え、監視手段は、収集手段が収集した情報に基づいて予兆が発生したか否かを判断し、診断手段は、予兆が発生しないと監視手段が判断する場合には診断をせず、かつ予兆が発生したと判断する場合には予兆を診断する構成を採用できる。
上記構成において、プログラムの実行状態を特徴付ける情報は記憶部に記憶され、収集手段は、予兆診断装置が実行する処理の量が所定の閾値を下回る場合に、記憶部に記憶された情報を収集する構成を採用できる。
上記構成において、予兆が発生したと監視手段が判断する場合には、障害が生じる予兆を検出した旨の表示を行う表示手段を更に備える構成を採用できる。
本発明に係る画像形成装置は、画像形成装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、画像形成装置が有する機能を提供するために1又は複数の部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて画像形成装置に障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、部品制御プログラムの異常な実行状態と、部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる機能プログラムの異常な実行状態と異常な実行状態により生じる予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係る予兆診断システムは、電子回路装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、電子回路装置が有する機能を提供するために1又は複数の部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて電子回路装置に障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、部品制御プログラムの異常な実行状態と、部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる機能プログラムの異常な実行状態と異常な実行状態により生じる予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係る予兆診断プログラムは、コンピュータを、電子回路装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、電子回路装置が有する機能を提供するために1又は複数の部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、部品制御プログラムの異常な実行状態と、部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる機能プログラムの異常な実行状態と異常な実行状態により生じる予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段として機能させることを特徴としている。
請求項1の構成によれば、監視対象とする予兆を生じさせる原因が、部品制御プログラムの異常な実行状態であるか、又は部品制御プログラムの実行手順を記述することで制御プログラムの実行状態に影響を受ける機能プログラムの異常な実行状態であるかを精度良く診断できる。
請求項2の構成によれば、機能プログラムが直接に部品プログラムの実行手順を記述しない場合であっても、監視対象とする予兆を生じさせる原因がどのプログラムの異常な実行状態であるかを精度良く診断できる。
請求項3の構成によれば、より少ない計算量で障害が生じる予兆を診断できる。
請求項4の構成によれば、予兆診断装置が実行する処理の量が所定の閾値を下回る場合に、障害の予兆の監視及び診断をすることができる。
請求項5の構成によれば、障害が生じる予兆が発生したことを容易に知ることができる。
請求項6の構成によれば、監視対象とする予兆を生じさせる原因が、部品制御プログラムの異常な実行状態であるか、又は部品制御プログラムの実行手順を記述することで制御プログラムの実行状態に影響を受ける機能プログラムの異常な実行状態であるかを精度良く診断できる。
請求項7の構成によれば、監視対象とする予兆を生じさせる原因が、部品制御プログラムの異常な実行状態であるか、又は部品制御プログラムの実行手順を記述することで制御プログラムの実行状態に影響を受ける機能プログラムの異常な実行状態であるかを精度良く診断できる。
請求項8の構成によれば、監視対象とする予兆を生じさせる原因が、部品制御プログラムの異常な実行状態であるか、又は部品制御プログラムの実行手順を記述することで制御プログラムの実行状態に影響を受ける機能プログラムの異常な実行状態であるかを精度良く診断できる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置装置の一実施形態を示す構成図である。
本発明に係る画像形成装置1000は、例えば、画像入力機能(スキャン機能)、印刷機能(プリント機能)、ファクシミリ機能(FAX機能)、電子メール送信機能、及び複写機能(コピー機能)を有する電子回路装置で構成される。また、画像形成装置1000は、障害の予兆を診断する予兆診断機能を有している。
画像形成装置1000は、通信網100に接続している。通信網100は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成される。
画像形成装置1000は、画像読取部1010、画像処理部1020、FAX通信部1030、制御部1040、画像形成制御部1050、画像形成部1060、通信部1070、記憶部1080、U/I制御部1090、入力部1100、及び表示部1110で構成される。
画像読取部1010、画像処理部1020、FAX通信部1030、制御部1040、画像形成制御部1050、画像形成部1060、及びU/I制御部1090の有する各機能は、画像形成装置1000が実行するソフトウェア制御により実現される。
ここで図2を参照して、ソフトウェア制御を実行するための画像形成装置1000のハードウェア構成について説明する。図2は、このソフトウェア制御を実現するための画像形成装置1000のハードウェアの一構成例を表す図である。
画像形成装置1000は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算部1001、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM1002(Read-Only Memory )、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM1003(Random Access Memory)、並びにハードディスク等で構成される外部記憶部10804で構成され、演算部1001、ROM1002、RAM1003、及び外部記憶部10804は互いにバス1005によって接続している。
ソフトウェア制御は、ROM1002又は外部記憶部10804に格納したプログラムを演算部1001が読み、読込んだプログラムに従って演算部1001が演算を行うことにより上記各部の機能を実現する。なお、RAM1003には、演算結果のデータが書き込まれ、特にNVRAMには、電源オフ時にバックアップが必要なデータが保存される。
ここで、図1に戻り、画像形成装置1000の構成について引き続き説明する。
画像読取部1010は、例えば、スキャナ等で構成され、画像処理部1020及び制御部1040に接続している。画像読取部1010は、制御部1040に制御されて、読取対象とするシート状の原稿から、その原稿上に描かれた画像を光学的に読み取って原稿情報を取得し、取得した原稿情報をディジタル化した電子情報へ変換する。
画像読取部1010は、図示を省略するが、光源制御部、受光センサ部、及び画像信号補正処理部で構成されている。光源制御部は、原稿へ光を照射する光源を制御する。
受光センサ部は、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサで構成され、光源制御部により制御された光源が照射した光であって、原稿に照射した光の反射光を受光する。次に、受光センサ部は、受光した反射光に基づいて電気信号を出力することで原稿情報をディジタル化する。
画像信号補正処理部は、受光センサ部の出力した信号を補正し、補正した信号を電子原稿として画像処理部1020へ送信する。
尚、画像読取部1010及び後述する画像処理部1020は、画像読取部1010及び画像処理部1020が実行する処理をリアルタイム処理として実現するために、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により構成される。
画像処理部1020は、画像読取部1010及び制御部1040に接続しており、画像読取部1010から電子原稿を取得する。画像処理部1020は、取得した電子原稿を画像形成部1060の出力特性に合わせるための処理を行なう。
具体的には、画像処理部1020の実行する処理は、色を補正する処理、絵と文字とを分離する処理、下地を除去する処理、若しくは拡大又は縮小出力を実現するための拡大又は縮小処理を含む。
FAX通信部1030は、例えば、FAXモデムとFAXモデムを制御する制御回路とで構成され、通信網100及び制御部1040に接続している。
FAX通信部1030は、後述する画像読取部1010で読取られた画像を画像処理部1020及び制御部1040を介して取得する。次に、FAX通信部1030は、取得した画像を圧縮し、圧縮したデータをG3又はG4等のプロトコルに従って通信網100に送信する。
また、FAX通信部1030は、同様に、データをG3又はG4等のプロトコルに従って受信し、受信したデータを伸長する。尚、FAX通信部1030が伸長した情報は、制御部1040を介して画像形成制御部1050に送信され、画像形成制御部1050が制御する画像形成部1060により出力画像として印刷出力される。
制御部1040については後述する。
画像形成制御部1050は、制御部1040及び画像形成部1060に接続している。画像形成制御部1050は、制御部1040に制御されて画像形成部1060を制御する。特に、画像形成制御部1050は、画像形成部1060の画像形成動作をリアルタイムに制御処理するために設けられた画像形成部1060専用の制御部である。
画像形成部1060は、図示を省略するが、レーザ走査部、感光体ドラム、現像機、中間転写部、定着部、及び紙送り部で構成される。レーザ走査部は印刷出力する画像情報に基づいて電荷を有する感光体ドラムにレーザを照射し、レーザを照射された感光体ドラムの部分は電荷を失い、現像機は電荷を失うことが無かった感光体ドラムの部分にトナーを乗せ、中間転写部は感光体ドラム上のトナーを紙送り部が用紙トレイから送り出した印刷用紙へ転写し、定着部は転写したトナーを印刷用紙に定着させる。
通信部1070は、例えば、ネットワークカードで構成され、通信網100及び制御部1040に接続している。通信部1070は、制御部1040から情報を取得し、取得した情報を通信網100に対して送信する。また逆に、通信部1070は、通信網100から、例えば、印刷出力する画像情報等の情報を受信し、受信した情報を制御部1040に出力する。
尚、通信部1070が受信した画像情報は、制御部1040を介して画像形成制御部1050に出力され、画像形成制御部1050が制御する画像形成部1060により出力画像として印刷出力される。
記憶部1080は、ROM1002、RAM1003、又は外部記憶部1004で構成され、制御部1040に接続している。
ROM1002は、画像形成装置1000の有する機能を提供するために演算部1001が実行するファームフェアを格納する。尚、画像形成装置1000の有する機能は、スキャン機能、複写機能、印刷(プリント)機能、FAX機能、データ転送機能、待機機能、省電力機能、起動機能、又は予兆診断機能を含む。
RAM1003は、演算部1001がファームフェアを実行する際に使用するワーク領域を提供する。外部記憶部1004は、複写機能、プリント機能、及びFAX機能等の提供機能を提供する際に使用される画像情報、特に、電子ソートされて複写、又はプリントされる、若しくはFAX送受信される電子原稿等の画像情報を記憶する。
ここで図3を参照して、演算部1001が実行するファームフェアについて説明する。図3は、ファームフェアの実行関係を説明するための図である。
演算部1001が実行するファームフェアは、ソフトウェア・コンポーネントである部品制御プログラムと機能プログラムと中間制御プログラムとを含む。
部品制御プログラムは、画像形成装置(電子回路装置)1000を構成する部品の制御手順(以下単に、部品制御手順と言う)を記述したプログラムである。
具体的には、部品制御プログラムは、画像形成部1060の制御手順を記述した画像形成制御プログラムCC01、画像読取部1010(スキャナ)の制御手順を記述したスキャナ制御プログラムCC02、画像処理部1020の制御手順を記述した画像処理制御プログラムCC03、通信部1070の制御手順を記述したネットワーク制御プログラムCC04、記憶部1080の制御手順を記述した記憶部制御プログラムCC05、及び演算部1001を構成するCPU等に代わり処理を実行するアクセラレータの制御手順を記述したアクセラレータ制御プログラムCC06を含む。
機能プログラムは、画像形成装置(電子回路装置)1000が有する機能の提供手順(以下単に、機能提供手順と言う)を記述したプログラムである。
具体的には、印刷機能(プリント機能)の提供手順を記述したプログラムであるプリントアプリケーションプログラムCA01、複写機能の提供手順を記述したプログラムである複写アプリケーションプログラムCA02、及び図示を省略するが予兆診断機能の提供手順を記述したプログラムである予兆診断アプリケーションプログラムCA03を含む。
尚、予兆管理装置1000を使用するユーザの権限を管理するユーザ管理共通機能と、例えば、圧縮された画像情報等を通信網100を通じて通信部1070が受信するネットワーク共通機能と、圧縮された画像情報をアクセラレータが伸長するデコンポーズ共通機能と、記憶部1080が記憶する画像情報を画像形成制御部1050が印刷出力するプリント共通機能とを提供することで、印刷機能は提供される。
また、ユーザ管理機能と、画像読取部1010を制御して画像情報を読取り、画像情報を記憶部1080に記憶させ、かつ記憶部1080が記憶した画像情報を画像形成制御部1050が印刷出力する複写共通機能と、画像情報に対して画像処理部1020が有するアクセラレータが画像処理を行う画像処理共通機能とを提供することで、複写機能は提供される。
中間制御プログラムは、1又は複数の機能プログラムが記述した手順で実行され、かつ機能の提供のために1又は複数の部品制御プログラムの実行手順(以下単に、中間制御手順と言う)を記述したライブラリプログラムである。
具体的には、中間制御プログラムは、ネットワークユーティリティプログラムCU01、プリントユーティリティプログラムCU02、デコンポーザユーティリティプログラムCU03、ユーザ管理ユーティリティプログラムCU04、複写ユーティリティプログラムCU05、及び画像処理ユーティリティプログラムCU06を含む。
ネットワークユーティリティプログラムCU01はネットワーク共通機能を、プリントユーティリティプログラムCU02はプリント出力共通機能を、デコンポーザユーティリティプログラムCU03はデコンポーズ共通機能を、ユーザ管理ユーティリティプログラムCU04はユーザ管理共通機能を、複写ユーティリティプログラムCU05は複写共通機能を、画像処理ユーティリティプログラムCU06は画像処理共通機能を提供する手順を記述する。
つまり、プリントユーティリティプログラムCU02は、プリントアプリケーションプログラムCA01が記述した手順で実行され、かつ印刷機能の提供のために画像形成制御プログラムCC01、及び記憶部制御プログラムCC05を実行する手順を記述する。
同様に、ネットワークユーティリティプログラムCU01、デコンポーザユーティリティプログラムCU03、及びユーザ管理ユーティリティプログラムCU04は、プリントアプリケーションプログラムCA01が記述した手順で実行される中間制御プログラムである。
また、ユーザ管理ユーティリティプログラムCU04、複写ユーティリティプログラムCU05、及び画像処理ユーティリティプログラムCU06は、複写アプリケーションプログラムCA02が記述した手順で実行される中間制御プログラムである。
更に同様に、ネットワークユーティリティプログラムCU01はネットワーク制御プログラムを、デコンポーザユーティリティプログラムCU03はアクセラレータ制御プログラムを、複写ユーティリティプログラムCU05は画像形成制御プログラム、スキャナ制御プログラム、及び記憶部制御プログラムを、並びに画像処理ユーティリティプログラムCU06は画像処理制御プログラム及びアクセラレータ制御プログラムを実行する手順を記述する。尚、ユーザ管理ユーティリティプログラムCU04については、部品制御プログラムの実行手順を記述しない。
尚、画像形成装置1000が実行するプログラムは、機能プログラムが属するアプリケーション層LA、中間制御プログラムが属する中間層LC、及び部品制御プログラムが属する下位層LSで構成される階層毎に分類できる。
ここで図4を参照して、機能プログラム、中間制御プログラム、及び部品制御プログラムが記述する手順について説明する。図4は、機能プログラム、中間制御プログラム、及び部品制御プログラムが記述する手順の一例を表す図である。
予兆診断アプリケーションプログラムCA03を除く機能プログラム、中間制御プログラム、及び部品制御プログラムは、所定のタイミングでそれぞれのプログラム(つまり自己)の実行状態を特徴付ける情報(以下単に、状態情報と言う)を、例えば、それぞれの電子ファイル毎に異なるファイル名のログファイルとして記憶部1080に出力する手順(以下単に、状態情報出力手順と言う)を記述する。
つまり、状態情報は、特定のソフトウェア・コンポーネントであるプログラムの実行状態を特徴付ける対象(つまり、オブジェクト)とする。
尚、所定のタイミングは、所定の時刻を経過したタイミング、所定の時間を経過したタイミング、並びに機能プログラムについては機能提供手順の、中間制御プログラムについては中間制御手順の、及び部品制御プログラムについては部品制御手順の実行が終了したタイミングを含む。
更に、部品制御プログラムが記述する状態情報出力手順において状態情報を収集するタイミングは、部品制御プログラムを実行する手順を記述する(つまり、直近上位の階層に属する)中間制御プログラムが記述する中間制御手順の実行が終了したタイミングを含む。
同様に、中間制御プログラムが記述する状態情報出力手順において状態情報を収集するタイミングは、中間制御プログラムを実行する手順を記述する(つまり、直近上位の階層に属する)機能プログラムが記述する機能提供手順の実行が終了したタイミングを含む。
また状態情報は、メモリリークに関する情報、スタック状態に関する情報、及び処理対象とする電子ファイルに関する情報を含む。
メモリリークに関する情報は、メモリリークの有無を含む。尚、メモリリークは、それぞれのプログラムを実行するために動的に割り当てた記憶部1080の領域が開放されずに残存することを言う。
上記実施例では、メモリリークに関する情報は、メモリリークの数を含むとして説明したが、これに限定される訳ではなく例えば、リークしたメモリのサイズを含む構成を採用できる。
具体例として、言語C++で記述したソースプログラムをコンパイルして生成したオブジェクトプログラムを例に挙げると、コンピュータが new 演算を実行した回数から delete 演算を実行した回数を減算することでメモリリークの有無が得られる。
尚、アプリケーション層LAに属する機能プログラムが記述する手順であって、より下位の階層である中間層LCに属する中間制御プログラムを実行する手順は、new 演算 を用いて記述される。また、delete 演算 は、new 演算により動的に確保した領域を開放する手順を記述するために用いられる。
尚、中間層LCに属する中間制御プログラムが下位層LSに属する部品制御プログラムを実行する手順については同様に記述されるので説明を省略する
同様に、言語Cで記述したソースプログラムをコンパイルして生成したオブジェクトプログラムを例に挙げると、コンピュータが calloc、malloc、又は realloc 関数を呼び出す際の引数及び返値と、free 関数を呼び出す際の引数とに基づいて開放されずに残存する領域のサイズが得られる。
スタック状態に関する情報は、スタック領域使用量、イベント数、イベントフル時間、及びイベントフル率を含む。尚、スタック領域使用量は、例えば、所定のプログラムを実行するプロセス、又はスレッド等が使用するスタック領域の使用量である。
また、イベント数はそれぞれのプログラムの実行に用いられるイベントキューに積まれたイベントの数であり、イベントフル時間はイベントキューが格納可能なイベントの上限に継続的に達している時間であり、イベントフル率は所定の時間区間におけるイベントフル時間の割合である。
処理対象とする電子ファイルに関する情報は、処理対象とする電子ファイルの処理待ちファイル数を含む。例えば、機能プログラムの実行状態が正常であり、かつ機能プログラムが実行手順を記述する中間制御プログラムの実行状態が異常である場合には、中間制御プログラムの実行による処理を待つ電子ファイル数が減らないことにより、機能プログラムの実行による処理を待つ電子ファイル数も減らないと言う状況が生じ得る。
また例えば、機能プログラムの実行状態が異常であり、かつ機能プログラムが実行手順を記述する中間制御プログラムの実行状態が正常である場合には、中間制御プログラムの実行による処理を待つ電子ファイル数が減るが、機能プログラムの実行による処理を待つ電子ファイル数が減らないと言う状況が生じ得る。
また、機能プログラムは機能提供手順を、中間制御プログラムは中間制御手順を、及び部品制御プログラムは部品制御手順を記述する。特に、予兆診断アプリケーションプログラムCA03は、機能提供手順として予兆診断機能を提供する手順を記述する。
予兆診断機能を提供する手順は、状態情報を収集するための手順である収集手順、収集手順で収集した状態情報に基づいて電子回路装置1000に障害が生じる予兆の発生を監視するための監視手順、監視手順で予兆を検出した旨を表示部1110に表示するための手順である警告手順、監視手順を実行することで検出した予兆を診断する診断手順を含む。
ここで、図1に戻り、画像形成装置1000の構成について引き続き説明する。
U/I制御部1090は、制御部1040、入力部1100、及び表示部1110に接続している。U/I制御部1090は、表示部1110の表示を制御し、入力部1100により入力された信号に基づいて制御部1040へ各種命令を出力する。
入力部1100は、例えば、タッチパネル、キーボード、又はマウスで構成され、U/I制御部1090に接続している。入力部1100は、ユーザに操作されて複写機能、プリント機能、FAX機能、及び予兆診断機能等の機能を選択し、選択した機能の提供を指示する信号等を入力する。
表示部1110は、例えば、液晶ディスプレイ又はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイで構成され、U/I制御部1090に接続している。表示部1110は、U/I制御部1090に制御されて、各種の情報を表示する。尚、表示部1110が表示する情報については後述する。
制御部1040は、画像読取部1010、画像処理部1020、FAX通信部1030、画像形成制御部1050、通信部1070、記憶部1080、及びU/I制御部1090に接続し、接続する各部を制御して、予兆診断機能を含む各種の機能を提供する。
ここで図5を参照して制御部1040の構成について説明する。図5は、制御部1040の一実施形態を表した図である。
制御部1040は、収集部1041、監視部1042、警告部1043、及び診断部1044で構成される。
収集部1041は、監視部1042、及び記憶部1080に接続している。収集部1041は、収集手順に従って、所定のタイミングで記憶部1080に出力された状態情報を収集する。収集部1041は、収集した状態情報を監視部1042に出力する。
尚、収集部1041は、予兆診断機能以外の機能を提供するための処理の実行速度に影響を及ぼさないような(つまり、リアルタイム性を損なわない)タイミングで、状態情報を収集する。
ここで、リアルタイム性を損なわないタイミングは、演算部1001のCPU負荷が所定量よりも低い状態が所定期間を超えて継続したタイミングを含む。尚、収集部1041は、CPU負荷を、処理を実行していないプロセス(アイドルプロセス)が全プロセスに占める割合に基づいて判断する。
リアルタイム性を損なわないタイミングの具体例としては、例えば、省電力機能の提供時刻を知らせる節電タイマの起動直後のタイミング、又は節電タイマの起動後に画像形成装置1000が節電状態に移行する所定時間前のタイミングを挙げる。
ここで図6を参照して、収集部1041が収集手順に従って実行する収集処理について説明する。図6は、収集部1041が実行する収集処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、収集部1041は、画像形成装置1000が実行する全てのプログラムについてステップST002及び003の処理を実行したか否かを判断する(ステップST001)。収集部1041は、全てのプログラムについて処理を実行したと判断する場合には収集処理を終了し、そうでない場合にはステップST002の処理を実行する。
ステップST001において、収集部1041は、全てのプログラムについて処理を実行していないと判断した場合には、処理対象としていないプログラムの内の1つ(以下の図6において単に、処理対象プログラムと言う)を処理対象とする(ステップST002)。
次に、収集部1041は、処理対象プログラムの状態情報を記憶部1080から収集する(ステップST003)。その後、収集部1041は、ステップST001に戻り上記処理を繰り返す。
ここで図5に戻り、制御部1040の構成について引き続き説明する。
監視部1042は、収集部1041、警告部1043、及び記憶部1080に接続している。監視部1042は、収集部1041から状態情報を取得し、取得した状態情報に基づいて電子回路装置1000に障害が生じる予兆が発生したか否かを判断し、予兆の発生を監視する。
尚、監視部1042は、予兆が検出されたか否か表す情報、及び予兆が生じたプログラムを識別する情報(以下単に、検出結果情報と言う)を警告部1043へ出力する。
具体例としては、監視部1042は、状態情報に含まれるメモリリークの有無を表す情報に基づいて、メモリリークが有ると判断する場合に障害が生じる予兆が発生したと判断する。
上記実施例では、メモリリークの有無に基づいて予兆の発生を判断する場合について説明したが、これに限定される訳ではなく、例えば、予めプログラム毎に設定された閾値を、状態情報に含まれるメモリリークの数又はサイズが上回った場合に予兆が発生したと判断する構成を採用できる。
また、例えば、予めプログラム毎に設定された閾値を、状態情報に含まれるスタック領域使用量、イベント数、イベントフル時間、及びイベントフル率が上回った場合に予兆が発生したと判断する構成を採用できる。
更に、例えば、予めプログラム毎に設定された閾値を、状態情報に含まれる処理待ちファイル数が上回った場合に予兆が発生したと判断する構成を採用できる。
上記実施例では、状態情報に含まれる1つの情報にのみ基づいて予兆の発生を判断する場合について説明したが、これに限定される訳ではなく、例えば、状態情報に含まれる2つ以上の情報に基づいて予兆の発生を判断する構成を採用できる。
具体的には、所定のある閾値を状態情報に含まれるメモリリークの数が超え、かつ所定の他の閾値を状態情報に含まれる処理待ちファイル数を超える場合に予兆が発生したと判断する構成を採用できる。
ここで図7を参照して、監視部1042が監視手順に従って実行する監視処理について説明する。図7は、監視部1042が実行する監視処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、監視部1042は、全ての実行中のプログラムについてステップST102及び103の処理を実行したか否かを判断する(ステップST101)。監視部1042は、全ての実行中のプログラムについて処理を実行したと判断する場合にはステップST105の処理を、そうでない場合にはステップST102の処理を実行する。
ステップST101において、監視部1042は、全ての実行中のプログラムについて処理を実行していないと判断した場合には、処理対象としていないプログラムの内の1つ(以下図7において、処理対象プログラムと言う)を処理対象とする(ステップST102)。
次に、監視部1042は、処理対象プログラムの実行により生じたメモリリークの数が処理対象プログラムについて定められた閾値を超えるか否かを判断する(ステップST103)。監視部1042は、メモリリークの数が所定の閾値を超えると判断する場合にはステップST104の処理を、そうでない場合にはステップST101に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST103において、監視部1042は、メモリリークの数が所定の閾値を超えたと判断した場合には、障害が生じる予兆が発生したと判断する(ステップST104)。その後、監視部1042は、監視処理の実行を終了する。
ステップST101において、監視部1042は、全ての実行中のプログラムについて処理を実行したと判断した場合には、予兆が発生していないと判断する(ステップST105)。その後、監視部1042は、監視処理の実行を終了する。
ここで図5に戻り、制御部1040の構成について引き続き説明する。
警告部1043は、監視部1042、診断部1044、及びU/I制御部1090に接続している。警告部1043は、監視部1042から検出結果情報を取得する。
警告部1043は、取得した情報が予兆発生を表すと判断する場合には、障害が生じる予兆を検出した旨の表示を表示するようU/I制御部1090を介して表示部1110を制御する。その後、警告部1043は、検出結果情報を診断部1044へ取得する。
診断部1044は、警告部1043、記憶部1080、及びU/I制御部1090に接続している。診断部1044は、警告部1043から、検出結果情報を取得する。
診断部1044は、取得した情報が予兆発生を表す情報である場合には発生した予兆を診断し、そうでない場合には予兆を診断しない。
診断部1044は、部品制御プログラムの異常な実行状態と、部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる中間制御プログラムの異常な実行状態と、中間制御プログラムの異常な実行状態により生じる機能プログラムの異常な実行状態と、プログラムの異常な実行状態により引起される予兆とを関連づけた因果関係により関連付けてモデル化した診断モデルを用いて、予兆を発生させる原因となったプログラムの異常状態を推定することで予兆を診断する。
ここで、図8を参照して診断モデルについて説明する。図8は、診断モデルの構成例を概念的に表す図である。
診断モデルは、実行状態ノードNA01及び02、NU02及び05、並びにNC01及び05と、状態情報ノードNAE11から13及び21から23、NUE21から23及びNUE51から53、並びにNCE11から13及びNCE51から53(以下単に、状態情報ノードNAE11等という)とで構成されるベイジアン・ネットワークモデルである。
尚、ベイジアン・ネットワークモデルは、ノード間の定性的な依存関係である因果関係をグラフ構造によって表し、変数間の定量的な因果関係をその変数の間に定義される条件付き確率によって表すモデルである。
状態情報ノードNAE11等は、状態情報に基づく状態変数が対応し、収集部1041が収集した状態情報を、診断部1044が診断モデルに入力することで定まる。
実行状態ノードNA01及び02、NU02及び05、並びにNC01及び05は、プリントアプリケーションプログラムCA01及び複写アプリケーションプログラムCA02、プリントユーティリティプログラムCU02及び複写ユーティリティプログラムCU05、画像形成制御プログラムCC01及び記憶部制御プログラムCC05の実行状態の正常異常を表す確率変数に対応する。
特に、状態情報ノードNAE11はプリントアプリケーションプログラムCA01の、状態情報ノードNAE21は複写アプリケーションプログラムCA02の、状態情報ノードNUE21はプリントユーティリティプログラムCU02の、状態情報ノードNUE51は複写ユーティリティプログラムCU05の、状態情報ノードNCE11は画像形成制御プログラムCC01の、及び状態情報ノードNCE51は記憶部制御プログラムCC05の実行状態を特徴付ける状態情報に含まれる処理ファイル残数に基づく状態変数に対応する。
同様に、状態情報ノードNAE12及び22、NUE22及び52、NCE12及び52は、それぞれのプログラムの実行状態を表すスタックキューイベントフル時間に基づく状態変数に対応する。
更に同様に、状態情報ノードNAE13及び23、NUE23及び53、NCE13及び53は、それぞれのプログラムの実行状態を表すスタックキューイベントフル率に基づく状態変数に対応する。
尚、図示を省略するが、診断モデルは、上記以外のプログラムの実行状態を表す状態ノード、及び上記以外のプログラムの状態情報に基づく状態変数を表す状態情報ノードを更に含む。
ここで、下位層LSに属する部品制御プログラムは中間層LCに属する中間制御プログラムによって実行手順を記述されるので、部品制御プログラムの異常な実行状態が中間制御プログラムの実行状態に影響を与える。
また同様に、中間層LCに属する中間制御プログラムはアプリケーション層LAに属する機能プログラムによって実行手順を記述されるので、中間制御プログラムの異常な実行状態は機能プログラムの実行状態に影響を与える。
よって、診断モデルは、下位層LSに属するプログラムに関するノード、中間層LCに属するプログラムに関するノード、及びアプリケーション層LAに属するプログラムに関するノードを関連付けた階層構造を有するモデルである。
尚、下位層LSに属するプログラムに関するノードは実行状態ノードNC01及び05、並びに状態情報ノードNCE11から13、及び51から53を含み、中間層LCに属するプログラムに関するノードは実行状態ノードNU02及び05、並びに状態情報ノードNUE21から23、及び51から53を含み、アプリケーション層LAに属するノードはプログラムに関する実行状態ノードNA01及び02、並びに状態情報ノードNAE11から13、及び21から23を含む。
本実施例においては、診断部1044が、これらの実行状態ノードに対応した確率を計算することで診断を行う。つまり、各ノードには、診断部1044が診断を行うために用いる確率テーブルを対応させる。
障害診断を行うために用いる確率テーブルは、状態情報を診断モデルに入力する前の時点における(つまり事前の)、モデル化する対象としたプログラムの実行状態が異常又は正常である確率(つまり、事前確率)を保存する。
また、確率テーブルが保存する確率は、ノード間の因果関係の強さを定量化して表す。具体的には、確率テーブルが保存する確率は、部品制御プログラム(又は中間制御プログラム)の実行状態が正常又は異常であることを条件として、中間制御プログラム(又は機能プログラム)の実行状態が正常又は異常となる条件付確率を含む。
診断部1044は、診断モデルと事前確率とに基づいて状態情報を入力した後に、各ノードに対応した事後確率を確率伝播に基づいて算出することで診断を行う。尚、診断部1044は、事後確率を算出するために、診断モデルを解析するベイジアンネットワーク推論エンジンというソフトウェアを実行する。
また、診断部1044が診断を行うために実行する処理を診断処理という。診断処理は、診断部1044が診断手順に従って実行する処理である。
ここで図9を参照して、診断部1044が実行する診断処理の一例について説明する。図9は、診断部1044が実行する診断処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、診断部1044は、警告部1042から検出結果情報を取得する(ステップST201)。次に、診断部1044は、記憶部1080から状態情報を収集する(ステップST202)。
上記実施例では、診断部1044は、記憶部1080から状態情報を収集する場合について説明したが、これに限定される訳ではなく、例えば、収集部1041が収集した状態情報を取得する構成を採用できる。
また上記実施例では、診断部1044は、全てのプログラムの実行状態を特徴付ける状態情報を収集する構成を採用するがこれに限定される訳ではない。診断部1044は、少なくとも予兆が生じたプログラムの実行状態を特徴付ける状態情報を収集する構成であれば採用できる。尚、診断部1044は、ステップST201で取得した検出結果情報に含まれる識別情報に基づいて予兆が生じたプログラムを特定する。
ステップST202を実行した後、診断部1044は、記憶部1080から予兆を診断するのに適した診断モデルを選択する(ステップST203)。次に、診断部1044は、記憶部1080からステップST203で選択した診断モデルを解析するために用いる事前確率を取得する(ステップST204)。
診断部1044は、ステップST203で選択した診断モデルに、ステップST202で収集した状態情報と、ステップST204で取得した事前確率とを入力する(ステップST205)。
次に、診断部1044は、診断モデルを解析することで、プログラムの実行状態が異常である事後確率を算出する(ステップST206)。その後、診断部1044は、事後確率に基づいて予兆の原因の候補を抽出する(ステップST207)。具体例としては、事後確率が高い順番に所定の個数だけ、予兆を引起す原因であると考えられる異常な実行状態にあるプログラムを抽出する。
その後、診断部1044は、ステップST207で抽出した予兆の原因候補と、予兆の原因を解消するために取るべき措置とを表示するようU/I制御部1090を介して表示部1110を制御する(ステップST208)。その後、診断部1044は、診断処理を終了する。
尚、予兆の原因を解消するために取るべき措置は、機能プログラムの動作のためのリソース配分、障害予兆の原因となる機能プログラムの停止及び退避等、障害が発生しないようにするための
自動最適化を実施する措置、及び機能を提供する優先順位の設定をする措置を含む。
図5に戻り引き続き制御部1040について説明する。
制御部1040は、収集部1041、監視部1042、警告部1043、及び診断部1044を用いて、予兆診断機能を提供する。尚、制御部1040は、予兆診断アプリケーションプログラムCA03が記述する機能の提供手順に従って処理(以下単に、予兆診断処理と言う)を実行することで予兆診断機能を提供する。
ここで、図10を参照して、制御部1040が実行する予兆診断処理について説明する。図10を参照して、制御部1040が実行する予兆診断処理の一例を表すフローチャートの一例である。
先ず、制御部1040は、ユーザが入力部1100を操作するなどして入力した終了通知を取得したか否かを判断する(ステップST301)。制御部1040は、終了通知を取得したと判断する場合には予兆診断処理の実行を終了し、そうでない場合にはステップST302の処理を実行する。
ステップST301において、制御部1040は、終了通知を取得していないと判断した場合には、画像形成装置の処理量が所定の閾値を下回るか否かを判断する(ステップST302)。つまり、制御部1040は、リアルタイム性を損なわないタイミングであるか否かを判断する。
制御部1040は、処理量が所定の閾値を下回ると判断する場合にはステップST303の処理を、そうでない場合にはステップST308の処理を実行する。
ステップST302において、制御部1040は、処理量が所定の閾値を下回ると判断した場合には、制御部1040を構成する収集部1041が収集処理を実行する(ステップST303)。尚、収集処理については既に図6を用いて示したために説明を省略する。
次に、制御部1040を構成する監視部1042は、監視処理を実行する(ステップST304)。尚、監視処理については既に図7を用いて示したために説明を省略する。
その後、制御部1040は、監視部1042が予兆を検出したか否かを判断する(ステップST305)。制御部1040は、監視部1042が予兆を検出したと判断する場合にはステップST306の処理を実行し、そうでない場合にはステップST303に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST305において、制御部1040は、監視部1042が予兆を検出したと判断した場合には、制御部1040を構成する警告部1043が表示部1110に警告を表示するよう制御する(ステップST306)。
次に、制御部1040を構成する診断部1044が診断処理を実行する(ステップST307)。その後、制御部1040は、ステップST308の処理を実行する。尚、診断処理については既に図9を用いて示したために説明を省略する。
ステップST302において、制御部1040は、処理量が所定の閾値を下回らないと判断した場合には、又はステップST307の処理を実行した後には、所定時間スリープする(ステップST308)。その後、制御部1040は、ステップST301に戻り上記処理を繰り返す。
本実施例においては、収集部1041が収集手段に相当し、監視部1042が監視手段に相当し、診断部1044が診断手段に相当し、表示部1110が表示手段に相当する。
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施例においては、本発明に係る予兆診断装置及び予兆診断システムの実施形態について説明する。
図11は本発明に係る予兆診断装置及び予兆診断システムの一実施形態を示す構成図である。
本発明に係る予兆診断システム10は、通信網100、予兆診断装置5000、1又は複数の画像形成装置9000から900nで構成される。
通信網100の構成、接続、及び機能は、実施例1で説明した通信網100の構成、接続、及び機能と同様であるので説明を省略する。
また、予兆診断装置5000について説明する前に、画像形成装置9000から900nについて説明する。尚、画像形成装置9000から900nの構成は、それぞれほぼ同一の構成であるために画像形成装置9000についてのみ説明する。
画像形成装置9000の構成及び機能は、実施例1で説明した画像形成装置1000の構成及び機能とほぼ同一であるため、主に相違点について説明する。
画像形成装置9000は、通信網100を介して予兆診断装置5000と通信可能に接続している。画像形成装置9000は、実施例1で説明した画像形成装置1000と同様に、例えば、画像入力機能(スキャン機能)、印刷機能(プリント機能)、ファクシミリ機能(FAX機能)、及び複製機能(コピー機能)を有するが、予兆診断機能を有しない電子回路装置で構成される。
ここで、図12を参照して、画像形成装置9000の構成について説明する。図12は、画像形成装置9000の一実施形態を示す構成図である。
画像形成装置9000は、画像読取部9010、画像処理部9020、FAX通信部9030、制御部9040、画像形成制御部9050、画像形成部9060、通信部9070、記憶部9080、U/I制御部9090、入力部9100、及び表示部9110で構成される。
画像読取部9010、画像処理部9020、FAX通信部9030、画像形成制御部9050、画像形成部9060、通信部9070、記憶部9080、U/I制御部9090、入力部9100、及び表示部9110の構成、接続、及び機能は、実施例1で説明した画像読取部1010、画像処理部1020、FAX通信部1030、画像形成制御部1050、画像形成部1060、通信部1070、記憶部1080、U/I制御部1090、入力部1100、及び表示部1110の構成、接続、及び機能と同様であるので、以下主に相違点について説明する。
制御部9041の構成は、画像形成装置9000は、予兆診断機能を有しないために、実施例1で示した制御部1040の構成と異なる。
ここで、図13を参照して制御部9040の構成について説明する。図13は、実施例2における画像形成装置9000が有する制御部9040の一実施形態を示す構成図である。
制御部9040は、収集部9105で構成されている。収集部9105は、記憶部9080のみならず通信部9070にも接続する点で実施例1で示した制御部1040と異なる。収集部9105は、通信部9070から状態情報を収集することを命じる命令(以下単に、収集命令と言う)を取得したタイミングで、記憶部9080から状態情報を収集し、収集した状態情報を通信部9070へ出力する。
ここで図12に戻り画像形成装置9000の構成について引き続き説明する。
通信部9070は、通信網100を介して予兆診断装置5000から収集命令を受信し、受信した命令を収集部9105へ出力する。
次に、通信部9070は、収集部9105から状態情報を取得し、制御部9040に制御されて取得した状態情報を予兆診断装置5000へ送信する。
記憶部9080を構成するROM1002は、実施例1で説明した記憶部1080と異なり、予兆診断機能を提供するために使用されるモデル及びファームウェアを格納しない。
次に、図14を参照して、予兆診断装置5000の構成について説明する。図14は、実施例2における予兆診断装置の一実施形態を示す構成図である。
予兆診断装置5000は、制御部5040、通信部5070、記憶部5080、U/I制御部5090、入力部5100、及び表示部5110で構成されている。
制御部5040、通信部5070、記憶部5080、U/I制御部5090、入力部5100、及び表示部5110の構成及び機能は、実施例1で説明した制御部1040、通信部1070、記憶部1080、U/I制御部1090、入力部1100、及び表示部1110の接続、構成、及び機能とほぼ同一であるため、以下主に相違点について説明する。
予兆診断装置5000は、実施例1で説明した画像形成装置1000と異なり、例えば、画像入力機能(スキャン機能)、印刷機能(プリント機能)、ファクシミリ機能(FAX機能)、及び複製機能(コピー機能)を有しない。
しかし、予兆診断装置5000は、実施例1で説明した画像形成装置1000と同様に、電子回路装置である画像形成装置9000に障害が生じる予兆の監視、及び予兆の診断を行う予兆診断機能を有する。
制御部5040、及びU/I制御部5090の有する各機能は、予兆診断装置5000が実行するソフトウェア制御により実現できる。尚、ソフトウェア制御を実行するための予兆診断装置5000の構成は、実施例1で説明した画像形成装置1000の構成と同様であるので説明を省略する。
通信部5070は、通信網100及び制御部5040に接続している。通信部5070は、制御部5040に制御されて画像形成装置9000へ収集命令を出力する。
次に、通信部5070は、通信網100から画像形成装置9000が送信した状態情報を取得し、取得した状態情報を制御部5040へ出力する。
制御部5040について説明する前に、記憶部5080、U/I制御部5090、入力部5100、及び表示部5110について説明する。
記憶部5080は制御部5040に接続し、U/I制御部5090は制御部5040、入力部5100、及び表示部5110に接続し、入力部5100はU/I制御部5090に接続し、表示部5110はU/I制御部5090に接続している。
記憶部5080を構成するROM1002が格納するファームフェアは、予兆診断機能を提供する手順を記載したプログラムを含む。
制御部5040は、通信部5070、記憶部5080、及びU/I制御部5090に接続している。制御部5040は、予兆診断機能を提供する。
ここで、図15を参照して、制御部5040の構成について説明する。図15は、制御部5040の一実施形態を示す構成図である。
制御部5040は、収集部5041、監視部5042、警告部5043、及び診断部5044で構成される。収集部5041、監視部5042、警告部5043、及び診断部5044の構成、接続、及び機能は、実施例1で説明した監視部1042、警告部1043、及び診断部1044の構成、接続、及び機能と同様であるので、以下主に、相違点について説明する。
また、収集部5041及び監視部5042は、更に通信部5070に接続する点で実施例1と異なる。
収集部5041は、リアルタイム性を損なわないタイミングで、収集命令を通信部5070へ出力する。その後、収集部5041は、通信部5070が受信した状態情報を取得する。これにより、収集部5041は、画像形成装置9000が有する記憶部に記憶された状態情報を収集する。
監視部5042は、通信部5070から画像形成装置9000の状態情報を取得し、取得した状態情報に基づいて画像形成装置9000に障害が生じる予兆の発生を監視する。
また、診断部2106も同様に、更に通信部5070に接続する点で実施例1と異なる。診断部2106は、通信部5070から状態情報を取得し、取得した状態情報を障害診断モデルに入力することで予兆診断を行う。
本実施例においては、収集部5041が収集手段に相当し、監視部5042が監視手段に相当し、診断部5044が診断手段に相当し、表示部5110が表示手段に相当する。
障害予兆装置1000は、機能的には、演算部1001がROM1002、RAM1003、外部記憶部1004の少なくともひとつに格納されたプログラムを実行することにより実現できる。また、このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
上記実施形態では、電子回路装置が実行するプログラムは、機能プログラムが属するアプリケーション層LA、中間制御プログラムが属する中間層LC、及び部品制御プログラムが属する下位層LSで構成される3階層毎に分類されるとして説明したが、これに限定される訳ではない。
電子回路装置が実行するプログラムは、例えば、4階層以上の階層に分類され、それぞれの階層に属するプログラムは、より下位の階層に属するプログラムを実行する手順を記述し、かつより上位の階層に属するプログラムにより実行手順が記述される構成を採用できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
上記実施形態では、外部記憶装置はハードディスク(Hard Disk)で構成されるとして説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、MO(magneto-optic)、及び、フラッシュメモリ(flash memory)で構成される実施形式を採用できる。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。 ソフトウェア制御を実現するための画像形成装置のハードウェアの一構成例を表す図である。 ファームフェアの実行関係を説明するための図である。 機能プログラム等が記述する手順の一例を表す図である 制御部の一実施形態を表した図である。 収集部が実行する収集処理の一例を表すフローチャートである。 監視部が実行する監視処理の一例を表すフローチャートである。 診断モデルの構成例を概念的に表す図である。 診断部が実行する診断処理の一例を表すフローチャートである。 制御部が実行する予兆診断処理の一例を表すフローチャートの一例である。 本発明に係る予兆診断装置及び予兆診断システムの一実施形態を示す構成図である。 実施例2における画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。 実施例2における画像形成装置を構成する制御部の一実施形態を示す構成図である。 実施例2における予兆診断装置の一実施形態を示す構成図である。 実施例2における予兆診断装置を構成する制御部5040の一実施形態を示す構成図である。
符号の説明
10…予兆診断システム
100…通信網
1000…画像形成装置(電子回路装置)
1001…演算部
1002…ROM
1003…RAM
1004…外部記憶部
1005…バス
1010…画像読取部
1020…画像処理部
1030…FAX制御部
1040…制御部
1041…収集部(収集手段)
1042…監視部(監視手段)
1043…警告部
1044…診断部(診断手段)
1050…画像形成制御部
1060…画像形成部
1070…通信部
1080…記憶部
1090…U/I制御部
1100…入力部
1110…表示部(表示手段)
5000…予兆診断装置
5040…制御部
5041…収集部(収集手段)
5042…監視部(監視手段)
5043…警告部
5044…診断部(診断手段)
5070…通信部
5080…記憶部
5090…U/I制御部
5100…入力部
5110…表示部(表示手段)
9000〜n…画像形成装置(電子回路装置)
9010…画像読取部
9020…画像処理部
9030…FAX制御部
9040…制御部
9041…収集部
9050…画像形成制御部
9060…画像形成部
9070…通信部
9080…記憶部
9090…U/I制御部
9100…入力部
9110…表示部
CA01…プリントアプリケーションコンポーネント
CA02…複写アプリケーション
CA03…予兆診断アプリケーション
CC01…画像制御コンポーネント
CC02…スキャナ制御コンポーネント
CC03…画像処理制御コンポーネント
CC04…ネットワーク制御コンポーネント
CC05…ストレージ制御コンポーネント
CC06…アクセラレータ制御コンポーネント
CU01…ネットワークユーティリティコンポーネント
CU02…プリントユーティリティコンポーネント
CU03…デコンポーザユーティリティコンポーネント
CU04…ユーザ管理ユーティリティコンポーネント
CU05…複写ユーティリティコンポーネント
CU06…画像処理ユーティリティコンポーネント

Claims (8)

  1. 電子回路装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、前記電子回路装置が有する機能を提供するために1又は複数の前記部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて前記電子回路装置に障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、
    前記部品制御プログラムの異常な実行状態と、前記部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる前記機能プログラムの異常な実行状態と前記異常な実行状態により生じる前記予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、前記監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段とを備えることを特徴とする予兆診断装置。
  2. 前記プログラムの実行状態を特徴付ける情報は、1又は複数の前記機能プログラムが記述した手順で実行され、かつ前記機能の提供のために1又は複数の前記部品制御プログラムの実行手順を記述した中間制御プログラムの実行状態を特徴付ける情報を含み、
    前記モデルは、前記部品制御プログラムの異常な実行状態と、前記部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる前記中間制御プログラムの異常な実行状態と、前記中間制御プログラムの異常な実行状態により生じる前記機能プログラムの異常な実行状態とを関連づけたモデルであることを特徴とする請求項1に記載の予兆診断装置。
  3. 前記プログラムの実行状態を特徴付ける情報を収集する収集手段を更に備え、
    前記監視手段は、前記収集手段が収集した情報に基づいて前記予兆が発生したか否かを判断し、
    前記診断手段は、予兆が発生しないと前記監視手段が判断する場合には診断をせず、かつ予兆が発生したと判断する場合には前記予兆を診断することを特徴とする請求項1又は2に記載の予兆診断装置。
  4. 前記プログラムの実行状態を特徴付ける情報は記憶部に記憶され、
    前記収集手段は、前記予兆診断装置が実行する処理の量が所定の閾値を下回る場合に、前記記憶部に記憶された情報を収集することを特徴とする請求項3に記載の予兆診断装置。
  5. 予兆が発生したと前記監視手段が判断する場合には、障害が生じる予兆を検出した旨の表示を行う表示手段を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の予兆監視装置。
  6. 画像形成装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、前記画像形成装置が有する機能を提供するために1又は複数の前記部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて前記画像形成装置に障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、
    前記部品制御プログラムの異常な実行状態と、前記部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる前記機能プログラムの異常な実行状態と前記異常な実行状態により生じる前記予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、前記監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 電子回路装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、前記電子回路装置が有する機能を提供するために1又は複数の前記部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて前記電子回路装置に障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、
    前記部品制御プログラムの異常な実行状態と、前記部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる前記機能プログラムの異常な実行状態と前記異常な実行状態により生じる前記予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、前記監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段とを備えることを特徴とする予兆診断システム。
  8. コンピュータを、電子回路装置を構成する部品の制御手順を記述した部品制御プログラムと、前記電子回路装置が有する機能を提供するために1又は複数の前記部品制御プログラムの実行手順を記述した機能プログラムとを含むプログラムの実行状態を特徴付ける情報に基づいて障害が生じる予兆の発生を監視する監視手段と、
    前記部品制御プログラムの異常な実行状態と、前記部品制御プログラムの異常な実行状態により生じる前記機能プログラムの異常な実行状態と前記異常な実行状態により生じる前記予兆とを因果関係により関連づけたモデルを用いて、前記監視手段が発生を監視する予兆を診断する診断手段として機能させることを特徴とする予兆診断プログラム。
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