JP2008257656A - 電子回路装置、故障診断装置、故障診断システム、及び故障診断プログラム。 - Google Patents

電子回路装置、故障診断装置、故障診断システム、及び故障診断プログラム。 Download PDF

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Abstract

【課題】精度良く故障を診断できる電子回路装置、故障診断装置、故障診断システム、及び故障診断プログラムを提供する。
【解決手段】
電子回路装置が実行する処理手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、故障原因が引起す不具合とを設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段を有するモデル生成装置と、モデル生成装置が生成したモデルを用いて、全体プログラムを実行する電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段を有する故障診断装置とを備える。この構成によれば、全体プログラムの設計により定まる因果関係に基づいて、全体プログラムを実行する電子回路装置に発生した故障を精度良く診断できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子回路装置、故障診断装置、故障診断システム、及び故障診断プログラムに関する。
従来から、機械装置が故障により停止するまでの動作シーケンスを、動作シーケンスを表す状態遷移図に基づいて解析することで、故障原因を容易に特定できる故障診断装置が知られている(例えば、特許文献1)。
この故障診断装置は、機械装置の動作シーケンスを表す状態遷移図を予め記憶する動作モデルメモリと、動作シーケンスの状態遷移を逐次記憶するトレースメモリと、トレースメモリが記憶した状態遷移を動作モデルメモリが記憶する状態遷移図に基づいてプレイバックするプレイバック手段とを備えることを特徴とする。
特開平11‐259120
本発明の目的とするところは、精度良く故障を診断できる電子回路装置、故障診断装置、故障診断システム、及び故障診断プログラムを提供することにある。
本発明に係る故障診断システムは、電子回路装置が実行する処理手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、故障原因が引起す不具合とを設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段を有するモデル生成装置と、モデル生成手段が生成したモデルを用いて、全体プログラムを実行する電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段を有する故障診断装置とを備えることを特徴としている。
上記構成において、設計を表す設計情報に基づいて全体プログラムを生成するプログラム生成手段を有するプログラム生成装置を更に備え、モデル生成手段は、設計情報に基づいてモデルを生成し、故障診断手段は、設計情報に基づいてモデル生成手段が生成したモデルを用いて、設計情報に基づいてプログラム生成手段が生成した全体プログラムを実行する電子回路装置に生じた故障を診断する構成を採用できる。
上記構成において、設計情報は、電子回路装置が実行する処理の手順と処理の対象とする情報とで構成されるオブジェクトを用いる設計を表し、部分プログラムは、オブジェクトを構成するプログラムを含み、全体プログラムは、部分プログラムが表すオブジェクトと、オブジェクト間で行われる処理の手順と、処理の対象とする情報とで構成される構成を採用できる。
本発明に係る故障診断装置は、電子回路装置が実行する処理手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、故障原因が引起す不具合とを設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段と、モデル生成手段が生成したモデルを用いて、全体プログラムを実行する電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係る電子回路装置は、電子回路装置が実行する画像処理の手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、故障原因が引起す不具合とを設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段と、モデル生成手段が生成したモデルを用いて、全体プログラムを実行する電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段とを備えることを特徴としている。
本発明に係る故障診断プログラムは、コンピュータを、電子回路装置が実行する処理手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、故障原因が引起す不具合とを設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段と、モデル生成手段が生成したモデルを用いて、全体プログラムを実行する電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段として機能させることを特徴としている。
請求項1の構成によれば、全体プログラムの設計により定まる因果関係に基づいて、全体プログラムを実行する電子回路装置に発生した故障を精度良く診断できる。
請求項2の構成によれば、全体プログラムを生成する基礎とした設計情報と同じ情報に基づいて生成したモデルを用いて、全体プログラムを実行する電子回路装置に発生した故障を精度良く診断できる。
請求項3の構成によれば、電子回路装置が実行する処理手順のみならず処理対象とする情報に基づいて、電子回路装置に発生した故障を精度良く診断できる。
請求項4の構成によれば、全体プログラムの設計により定まる因果関係に基づいて、全体プログラムを実行する電子回路装置に発生した故障を精度良く診断できる。
請求項5の構成によれば、全体プログラムの設計により定まる因果関係に基づいて、全体プログラムを実行することで画像処理を行う電子回路装置に発生した故障を精度良く診断できる。
請求項6の構成によれば、全体プログラムの設計により定まる因果関係に基づいて、全体プログラムを実行する電子回路装置に発生した故障を精度良く診断できる。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明に係る故障診断システムの一実施形態を示す構成図である。
図1に示す故障診断システムは、通信網100、1又は複数の故障診断装置1000から100n、モデル生成装置9100、及びプログラム生成装置9200で構成される。
尚、故障診断装置1000から100nの接続、構成、及び機能は、それぞれほぼ同一であるので、以下単に、故障診断装置1000についてのみ説明する。
通信網100は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成され、故障診断装置1000、モデル生成装置9100、及びプログラム生成装置9200をそれぞれ通信可能に接続する。
故障診断装置1000について説明する前に、モデル生成装置9100について説明する。
モデル生成装置9100は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、通信網100を介してプログラム生成装置9200、及び故障診断装置1000に接続している。
モデル生成装置9100は、故障診断モデルを生成する。故障診断モデルとは、電子回路装置である故障診断装置1000が実行する処理手順を記述する全体プログラム(以下単に、ファームウェア又はFWという)を構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、故障原因が引起す不具合とを設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルであって、故障診断に用いるモデルをいう。
ここで図2を参照して、モデル生成装置9100の構成について説明する。図2は、モデル生成装置9100の一構成例を表す機能ブロック図である。
図2に示すモデル生成装置9100は、情報入力部9110、モデル生成部9120、記憶部9130、管理部9140、及び情報通信部9150で構成され、それぞれの部は情報の授受が可能なようにバス9105を介して接続している。
情報入力部9110、モデル生成部9120、記憶部9130、管理部9140、及び情報通信部9150が有する各機能は、モデル生成装置9100が実行するソフトウェア制御により実現される。
ここで、図3を参照して、ソフトウェア制御を実行するためのモデル生成装置9100のハードウェア構成について説明する。図3は、このソフトウェア制御を実現するためのモデル生成装置9100のハードウェアの一構成例を表す図である。
モデル生成装置9100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算部9101、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM9102(Read-Only Memory )、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM9103(Random Access Memory)、並びにハードディスク等の外部記憶装置で構成される外部記憶部9104で構成され、演算部9101、ROM9102、RAM9103、及び外部記憶部9104は互いにバス9105によって接続している。
ソフトウェア制御は、ROM9102又は外部記憶部9104に格納したプログラムであるファームウェアを演算部9101が読込み、読込んだファームウェアに従って演算部9101が演算を行うことにより上記各部の機能を実現する。なお、RAM9103には、演算結果のデータが書き込まれ、特にNVRAMには、電源オフ時にバックアップが必要なデータが保存される。
ここで図2に戻り、モデル生成装置9100の構成について引続き説明を行う。
情報入力部9110は、例えば、キーボード、ポインティングディバイス、又はタッチパネルで構成される。
情報入力部9110は、モデル生成装置9100を使用する使用者に操作されてファームウェアの設計を表す情報(以下単に、設計情報という)と設計されるファームウェアのバージョンを表す情報(以下単に、バージョン情報という)とを入力し、入力した情報を関連付けて記憶部9130に保存する。
ここで、ファームウェアの設計を表す設計情報とは、例えば、UML(Unified Modeling Language)を用いたクラス図、ステートチャート、及びシーケンス図等を用いたオブジェクト指向によりファームウェアの設計を表す情報をいう。
ここで図4を参照して、電子回路装置1000が実行するファームウェアの設計を表すクラス図について説明する。図4は、ファームウェアの設計を表すクラス図の一例を表す図である。
図4に表すクラス図は、クラスAからEを表す長方形の図形CL1から5を有している。クラスとは、共通の情報(一般に、属性又はプロパティと呼ばれる)又は共通の処理手順(一般に、操作又はメソッドと呼ばれる)を有するオブジェクトの概念的な集合をいう。
オブジェクトとは、主に、現実に存在する電子回路装置1000、若しくは電子回路装置1000を構成する部品又は部品群を表し、それぞれ表される装置、部品、又は部品群が実行する具体的な操作と処理の対象とする具体的な属性とで構成される。
クラスAを表す図形CL1は、クラスAに関する情報を表す3つの欄を有する。最上欄は、クラスAの名称が「A」であることを表す情報を表す。
中欄は、クラスAが有する0、1、又は複数の情報を表す。クラスAを表す図形CL1は、クラスAが属性A1からAnを有することを表す。
下欄は、クラスAが有する0、1、又は複数の操作を表す。クラスAを表す図形CL1は、クラスAが操作A1からAnを有することを表す。尚、クラスBからEを表す図形CL2から5についても、クラスAを表す図形CL1と同様であるので説明を省略する。
また図4に表すクラス図は、クラスAとクラスBとが関連を有することをリレーションRT1で表し、クラスBとクラスCとが関連を有することをリレーションRT2で表し、クラスCとクラスDとが関連を有することをリレーションRT3で表し、クラスDとクラスEとが関連を有することをリレーションRT4で表し、クラスCとクラスEとが関連を有することをリレーションRT5で表す。
リレーションRT1は、クラスBがクラスAに依存する関係を表す。尚、依存関係は、一時的に他のクラスに属するオブジェクトを使用する関係を表す。
リレーションRT2はクラスBはクラスCに集約される関係を、リレーションRT3はクラスDはクラスCに集約される関係を、リレーションRT4はクラスDはクラスEに集約される関係を、リレーションRT5はクラスEはクラスCに集約される関係を表す。
尚、集約されるクラスに属するオブジェクトが表す部品又は部品群等は、集約するクラスに属するオブジェクトが表す部品群又は装置等の部品である関係を表す。
上記実施例では、集約及び依存を用いてクラス間の関係を設計する場合について説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、継承関係を用いてクラス間の関係を設計する構成を採用できる。尚、承継関係とは、承継したクラスが継承元とした他のクラスが有する属性及び操作に対して、更に異なる属性及び操作等を追加して定義されたクラスであるという関係である。
次に、ステートチャート及びシーケンス図について説明する前に、図5を参照して、全体プログラムであるファームウェアと部分プログラムと全体プログラムの設計に用いられるオブジェクトとの関係について説明する。
図5は、全体プログラムと部分プログラムと全体プログラムの設計に用いられるオブジェクトとの関係の一例について説明するための図である。
図5に示す全体プログラムである実行プログラムFEは、ソースファイルFS0から5をコンパイルして得られるオブジェクトファイルFO0から5をリンク(スタティックリンク又はダイナミックリンク)して得られる。
尚、コンパイルはプログラム作成装置9200が有するコンパイラによって行われ、かつリンクはプログラム作成装置9200が有するリンカによって行われる。
ソースファイルFS0から5は、例えば、C++、C#又はJava(登録商標)等のオブジェクト指向言語を用いて、電子回路装置1000が実行する処理手順及び処理対象とする情報を記述したテキストファイルである。
ソースファイルFS1から5は、それぞれクラスAからEに共通の属性又は共通の操作を記述する。また、ソースファイルFS0は、ソースファイルFS1から5に記述した情報に対して具体的な値を与える等してオブジェクトとして生成(一般に、コンストラクトという)し、かつ生成したオブジェクトの間で行われる処理の手順と、処理の対象とする情報とを記述する。
尚、ソースファイルFS0は、ソースファイルFS1から5が記載する処理手順及び情報を記載しない。その代わりに、ソースファイルFS0は、ソースファイルFS1から5の記載を参照(一般にインクルードという)するようにコンパイラ又はリンカに指示する記載を行う。
オブジェクトファイルFO0から5は、それぞれソースファイルFS0から5をコンパイルして得られるプログラムである。オブジェクトファイルFO0から5は、それぞれのソースファイルFS0から5が記載する処理手順及び属性をバイナリデータで表したプログラムである。
全体プログラムは、オブジェクトファイルFO0から5をリンクすることで得られる。よって、オブジェクトファイルFO0から5は、全体プログラムを構成する部分プログラムである。尚、リンクはソースファイルFS0のインクルードを指示する記載に基づいてなされる。
よって、それぞれのクラスに共通の属性又は共通の操作を記述する部分プログラムを実行することで、具体的な情報である属性に関する処理を実行した際又は具体的な操作を実行した際に故障の原因が生じることを、オブジェクトに故障の原因が生じるという。
また、同様に、部分プログラムを実行することで何らかの不良が生じた(又は何ら不良が生じていない)状態を、オブジェクトの状態が不良状態(又は正常状態)にあるという。
尚、上記実施例では、ソースファイルF0はソースファイルF1から5の記載を参照するようにコンパイラ又はリンカに指示する記載を含み、全体プログラムFEはオブジェクトプログラムFO0から5をリンクすることで生成されるとして説明したが、これに限定される訳ではない。
例えば、ソースファイルFS0は他のソースファイルFSを参照指示する記載を含まず、全体プログラムFEはオブジェクトプログラムFO0のみからなり、全体プログラムFEが有するクラスに共通の属性又は共通の操作を記述する部分を部分プログラムとする構成を採用できる。
次に図6を参照して、ファームウェアの設計を表すステートチャートについて説明する。図6は、ファームウェアの設計を表すステートチャートの一例を表す図である。
ステートチャートは、有る特定のオブジェクトの状態の変化を表す図である。図5に示すステートチャートは、開始状態SS、終了状態SE、状態ST1及び2、並びに状態遷移TS1から3で構成される。
図6に示すステートチャートは、有るオブジェクトが生成(コンストラクト)されて開始状態SSとなり、次に状態遷移TS1をして正常状態ST1となり、その後に所定の条件を満たした又はイベントが発生した場合に状態遷移TS2をして不良状態ST2となり、最後にオブジェクトが消滅する(デストラクトされる)際に状態遷移TS3をして終了状態SEとなることを表す。
次に図7を参照して、ファームウェアの設計を表すシーケンス図について説明する。図7は、ファームウェアの設計を表すシーケンスの一例を表す図である。
シーケンス図は、電子回路装置1000が実行するように設計された具体的な処理の一例(一般に、シナリオという)において生成されるオブジェクト同士の相互作用を時系列的に表現する図である。尚、相互作用は、オブジェクト間で行われる処理の手順と処理の対象とする情報とで定まる。
図7で示すシーケンス図は、オブジェクトA、B及びCを表す図形FGO1から3とライフラインLL1から3とメッセージMG1及び2とを有する。オブジェクトAを表す図形FGO1は、オブジェクトAの属するクラスをも表示する。尚、オブジェクトB及びCを表す図形FGO2及び3についても同様であるので説明を省略する。
ライフラインLLは、オブジェクトを表す図形FGOから図の下方へ伸びる直線によって、オブジェクトが存続する期間を表す。ここで、シーケンス図は時間軸を表示しないが、図における上下関係を用いて相対的な時間関係を表す。
よって、シーケンス図は、ライフラインLLがより上側で始まるオブジェクトの方が、より下側で始まるオブジェクトよりも早い時期に生成されることを表す。また逆に、シーケンス図は、ライフラインLLがより上側で終わるオブジェクトの方が、より下側で終わるオブジェクトよりも早い時期に消滅することを表す。
メッセージMG1及び2は、オブジェクト間の相互作用を表す。メッセージMGは、作用を及ぼすオブジェクトのライフラインLLから作用を及ぼされるオブジェクトのライフラインLLへ向かう矢印で表記される。尚、あるオブジェクトが、他のオブジェクトへ作用を及ぼすことを他のオブジェクトを呼び出すという。
ここで、オブジェクトBが有する属性の1つを、オブジェクトAが有する属性の1つで更新する(つまり、オブジェクトBはオブジェクトAを一時的に使用する)という依存関係を具体例として挙げて説明する。
この場合、オブジェクトAが有する属性が正常であるか否かは、オブジェクトBの更新される属性に影響を与える。よって、オブジェクトAは、オブジェクトBに対して作用を及ぼすことを表すために、図8に示すシーケンス図は、オブジェクトAのライフラインLL1からオブジェクトBのライフラインLL2へ向かう矢印でメッセージMG1を表す。
尚、メッセージMG2についても同様であるので説明を省略する。また、メッセージMGは、オブジェクトの生成により生じる使用のみならず、オブジェクト間の情報の受け渡し、他のオブジェクトの生成、又は他のオブジェクトに対する操作実行の要求等により生じる作用をも表す。
また、メッセージMG1はメッセージMG2よりも上方に表示されるため、メッセージMG1が表す作用はメッセージMG2が表す作用よりも先に及ぶ。
ここで図2に戻り、モデル生成装置9100の構成について引続き説明を行う。
モデル生成部9120は、モデル生成処理を実行することで、情報入力部9110が入力したファームウェアの設計を表す情報に基づいて故障診断モデルを生成する。
ここで図8を参照して、モデル生成部9120が生成する故障診断モデルについて説明する。図8は、モデル生成部9120が生成する故障診断モデルの一例を概念的に表す図である。
図8に示すモデルは、オブジェクト状態ノードON1から5、不具合情報ノードNK、及び証拠情報ノードNE、並びにこれらを関連付けるリンクNRで構成されるベイジアン・ネットワークモデルである。
ここで、ノードは確率変数を表す。特に、オブジェクト状態ノードON1から5は、クラスAからEに属するオブジェクトの正常不良の状態を表す確率変数を表す。つまり、オブジェクト状態ノードON1から5が表す確率変数の取り得る具体値は、例えば、「故障(不良)」又は「正常」である。
尚、オブジェクトが不良状態にあるとは、オブジェクトを構成する操作処理の実行が正常に行われない状態、又は属性が正常ではない情報である状態をいう。これは、オブジェクトが属するクラスの共通の操作及び属性を記述する部分プログラムの実行が正常に行われない状態を表す。
不具合情報ノードNKは、電子回路装置1000に発生する故障により引起される特定の不具合の発生状態を表す確率変数を表す。図8における不具合情報ノードNKは、電子回路装置1000がフリーズするという不具合の発生状態を表す確率変数を表す。
つまり、不具合情報ノードNKが表す確率変数の取り得る具体値は、例えば、「発生」又は「不発生」である。尚、不具合情報ノードNKが表す変数は、電子回路装置1000が後述する不具合識別情報を故障診断モデルに入力することで定まる。
証拠情報ノードNEは、電子回路装置1000に不具合が発生した場合における装置1000を構成する部品又は部品群等の状態であり、リンクNRで関連付けられるオブジェクト状態ノードNOが表すオブジェクトの状態に影響を与える状態であり、かつ電子回路装置1000が記憶するログ情報等から特定される状態を表す確率変数を表す。尚、ログ情報等については後述する。
図6における証拠情報ノードNEは、電子回路装置1000に不具合が発生した際に、電子回路装置1000が有する記憶部1040に空きが無い状態を表す確率変数を表す。尚、電子回路装置1000が有する記憶部1040については後述する。
つまり、証拠情報ノードNEが表す確率変数の取り得る具体値は、例えば、「発生」又は「不発生」である。尚、証拠情報ノードNEが表す変数は、電子回路装置1000が後述するログ情報等により定まる証拠情報を故障診断モデルに入力することで定まる。
ここで、ベイジアン・ネットワークである故障診断モデルは、ノードNO間の定性的な依存関係である因果関係をグラフ構造を用いて表す。グラフ構造は、「原因」と「結果」という因果関係を、「原因」を表すノードから「結果」を表すノードへ向かう矢印で結線して表す。尚、リンクNRは、矢印によって因果関係を表す。
例えば、不具合情報ノードNKとオブジェクト状態ノードNO3との関係は、オブジェクト状態ノードNO3の状態変数を「原因」として、不具合情報ノードNKの確率変数が具体値「発生」(又は「不発生」)を取ることを「結果」とする定性的な因果関係を表す。
また、オブジェクト状態ノードNO1とNO2との関係についても、不具合情報ノードNKとオブジェクト状態ノードNO3との関係とほぼ同様であるので詳細な説明を省略する。
つまり具体的には、クラスAに属するオブジェクトが不良(又は正常)状態にあることを「原因」として、クラスAに依存するクラスBに属するオブジェクトが不良(又は正常)状態となる「結果」が引起される因果関係を表す。
また、オブジェクト状態ノードNO2とNO3との関係、NO3とNO4との関係、及びNO3とNO5との関係についても、不具合情報ノードNKとオブジェクト状態ノードNO3との関係とほぼ同様であるので詳細な説明を省略する。
つまり具体的には、クラスB、D、又はEに属するオブジェクトのいずれか1つ以上が不良(又は正常)状態にあることを「原因」として、これらを集約するクラスCに属するオブジェクトが不良(又は正常)状態に陥るという「結果」が引起される因果関係を表す。尚、オブジェクト状態ノードNO4とNO5との関係についても同様であるので説明を省略する。
また、証拠情報ノードNEとオブジェクト状態ノードNO1との関係についても、不具合情報ノードNKとオブジェクト状態ノードNO3との関係とほぼ同様であるので詳細な説明を省略する。
具体例としては、電子回路装置1000に不具合が発生した際に、電子回路装置1000が有する記憶部1040に空きが無い状態が発生した(又は発生しない)ことを「原因」として、クラスAに属するオブジェクトが不良(又は正常)状態となる「結果」が生じることを表す。
また、ベイジアン・ネットワークモデルは、ノード間の定量的な因果関係をそのノードが表す変数の間に定義される条件付き確率によって表すモデルでもある。
具体的に説明すると、図8に示すオブジェクト状態ノードOB2には、オブジェクト状態ノードOB2に接続するリンクNR12が原因として表すオブジェクト状態ノードNO1の確率変数が「不良」(又は「正常」)という具体値を取る条件下において、ノードNO2の確率変数が具体値「不良」(又は「正常」)を取る条件付確率が対応付けられている。尚、図8に示す他のノードについても同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、電子回路装置1000が証拠情報及び不具合識別情報を故障診断モデルに代入することで定まる証拠情報ノードNE及び不具合情報ノードNKに対応した状態確率、及びノード間の定量的な因果関係を表す条件付き確率に基づいて、オブジェクト状態ノードOBに対応した状態確率を計算する。
これによって、オブジェクト毎に故障の原因が生じている確率(又は生じていない確率)(以下単に、事後確率と言う)を算出する。つまり、各ノードには、故障診断装置1000が故障原因の発生確率を算出するために用いる確率テーブルを対応させる。
この確率テーブルは、事前確率を保存する。事前確率とは、故障診断前に設計情報から予め定める確率である。確率テーブルは、オブジェクトに生じ得る故障の原因と故障の原因により引き起こされる不具合との因果関係の強さを定量的に表す条件付確率と、オブジェクトの初期故障確率とを有する。尚、初期故障確率とは、故障診断モデルがモデル化する対象としたオブジェクトが初期状態において不良状態にある確率をいう。
次に図9及び10を参照して、モデル生成部9120が実行するモデル生成処理について説明する。図9は、モデル生成部9120が実行するモデル生成処理の一例を表すフローチャートの一部であり、図10は、モデル生成部9120が実行するモデル生成処理の一例を表すフローチャートの他部である。
先ず、モデル生成部9120は、記憶部9130からクラス図を表す情報と、クラス図により設計されるファームウェアのバージョン情報とを取得する(ステップST0001)。次に、モデル生成部9120は、クラス図を表す情報からクラスを表す情報を取得する(ステップST0002)。
その後、モデル生成部9120は、後述するステップST0004の処理対象としていないクラスを表す情報(以下単に、未処理のクラスを表す情報という)が存在するか否かを判断する(ステップST0003)。モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在すると判断する場合にはステップST0004の処理を実行し、そうでない場合にはステップST0005の処理を実行する。
ステップST0003において、モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在すると判断した場合には、未処理のクラスを表す情報のうちの1つを処理対象とし、処理対象とするクラスを表す情報に基づいてノードを作成する(ステップST0004)。その後、モデル生成部9120は、ステップST0003に戻り上記処理を繰り返す。
具体的には、処理対象とするクラスに属するオブジェクトを表すオブジェクト状態ノードを作成する。尚、電子回路装置1000は、クラス図に示された全てのクラスを、初期処理において1度だけ生成するものとする。
ステップST0003において、モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在しないと判断した場合には、クラス図を表す情報からリレーションを表す情報を取得する(ステップST0005)。
その後、モデル生成部9120は、後述するステップST0007の処理対象としていないリレーションを表す情報(以下単に、未処理のリレーションを表す情報という)が存在するか否かを判断する(ステップST0006)。モデル生成部9120は、未処理のリレーションを表す情報が存在すると判断する場合にはステップST0007の処理を実行し、そうでない場合にはステップST0008の処理を実行する。
ステップST0006において、モデル生成部9120は、未処理のリレーションを表す情報が存在すると判断した場合には、未処理のリレーションを表す情報のうちの1つを処理対象とし、処理対象とするリレーションを表す情報に基づいてリンクを作成する(ステップST0007)。その後、モデル生成部9120は、ステップST0006に戻り上記処理を繰り返す。
ここで、処理対象とするリレーションを表す情報が、図2に示したリレーションRT2を表す情報である場合を例に挙げて説明する。この場合には、クラスCがクラスBを集約する関係を表すため、クラスBに属するオブジェクトを「原因」とし、クラスCに属するオブジェクトを「結果」とする図3に示したリンクNR23を生成する。
ステップST0006において、モデル生成部9120は、未処理のリレーションを表す情報が存在しないと判断した場合には、記憶部9130からステートチャートを表す情報を取得する(ステップST0008)。
次に、モデル生成部9120は、後述するステップST0010及びST0011の処理対象としていないクラスを表す情報が存在するか否かを判断する(ステップST0009)。モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在すると判断する場合にはステップST0010の処理を、そうでない場合にはステップST0012の処理を実行する。
ステップST0009において、モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在すると判断した場合には、未処理のクラスの内の1つを処理対象とするクラスとする。
その後、処理対象とするクラスに属するオブジェクトの状態遷移を表すステートチャートを表す情報から、オブジェクトが取り得る状態を取得する(ステップST0010)。
ここで、図6で示したステートチャートを具体例として挙げて説明すると、取得するオブジェクトが取り得る状態は正常状態又は不良状態である。
次に、モデル生成部9120は、ステップST0010で取得した情報に基づいてオブジェクトの状態変数を生成する(ステップST0011)。その後、モデル生成部9120は、ステップST0009に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST0009において、モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在しないと判断した場合には、記憶部9130からシーケンス図を表す情報を取得する(ステップST0012)。
次に、モデル生成部9120は、後述するステップST0014の処理対象としていないクラスを表す情報が存在するか否かを判断する(ステップST0013)。モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在すると判断する場合にはステップST0014の処理を、そうでない場合にはステップST0015の処理を実行する。
ステップST0013において、モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在すると判断した場合には、未処理のクラスの内の1つを処理対象とするクラスとする。
その後、モデル生成部9120は、シーケンス図のメッセージを表す情報等に基づいて、処理対象とするクラスに属するオブジェクトの呼び出し回数を取得し、取得した回数に基づいて確率テーブルを作成する(ステップST0014)。その後、モデル生成部9120は、ステップST0013に戻り上記処理を繰り返す。
ステップST0013において、モデル生成部9120は、未処理のクラスを表す情報が存在しないと判断した場合には、記憶部9130へ生成したモデルとモデルを用いた故障診断に用いられる確率テーブルと診断対象とする電子回路装置1000が実行するファームウェアのバージョン情報とを関連づけて保存する。その後、モデル生成部9120は、モデル生成処理の実行を終了する。
上記実施例では、オブジェクトの呼び出し回数に基づいて事前確率を算出して確率テーブルを生成するとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、確率テーブルが保存する確率の一部を、過去の故障発生時のデータや部品の平均故障間隔MTBF(Mean Time Between Failure)を用いて決定される確率で代用する構成を採用できる。
ここで図2に戻り引続きモデル生成装置9100の構成について説明する。
記憶部9130は、例えば、RAM9103又は外部記憶部9104等で構成される。
記憶部9130は、情報入力部9110が入力したファームウェアの設計を表す設計情報と設計されるファームウェアのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部9130が記憶した設計情報及びバージョン情報は、モデル生成部9120により参照される。
また記憶部9130は、モデル生成部9120が生成した故障診断モデルとモデルを用いた故障診断に用いる確率テーブルと診断対象とする電子回路装置1000が実行するファームウェアのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部9130が記憶する故障診断モデル、確率テーブル、及びバージョン情報は、管理部9140によって参照される。
管理部9140は、モデル生成部9120が生成したモデルとモデルの解析に用いられる確率テーブルとを管理する。具体的には、管理部9140は、情報通信部9150から最新のモデルに関連付けられたバージョン情報の送信要求を取得する。
次に、管理部9140は、記憶部9130から、最新のモデルに関連付けられたバージョン情報を参照し、参照したバージョン情報を情報通信部9150へ出力する。
その後、管理部9140は、情報通信部9150から最新モデルの送信要求を取得した場合には、最新モデルと最新モデルに関連付けた確率テーブルとを情報通信部9150へ出力する。
情報通信部9150は、例えば、ネットワークアダプタで構成され、通信網100に接続している。情報通信部9150は、通信網100を介して故障診断装置1000から最新のバージョン情報の送信要求を取得し、管理部9140へ出力する。
次に、情報通信部9150は、管理部9140から最新のバージョン情報を取得し、取得した情報を通信網100を介して故障診断装置1000へ送信する。
また情報通信部9150は、故障診断装置1000から最新モデルの送信要求を受信した場合には、管理部9140へ要求を出力する。その後、情報通信部9150は、管理部9140から最新モデルと最新の確率テーブルとを取得し、取得したモデルとテーブルとを故障診断装置1000へ送信する。
次に図1に戻り、故障診断システム10の構成について引続き説明する。
プログラム生成装置9200は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、通信網100を介してモデル生成装置9100及び故障診断装置1000に接続している。
プログラム生成装置9200は、モデル生成装置9100が故障診断モデルを生成する基礎とした設計情報に基づいて故障診断装置1000が実行するファームウェアを生成する。
ここで図11を参照して、プログラム生成装置9200の構成について説明する。図11は、プログラム生成装置9200の一構成例を表す機能ブロック図である。
図11に示すプログラム生成装置9200は、情報入力部9210、プログラム生成部9220、記憶部9230、管理部9240、及び情報通信部9250で構成され、それぞれの部は情報の授受が可能なようにバス9205を介して接続している。
情報入力部9210、プログラム生成部9220、記憶部9230、管理部9240、及び情報通信部9250が有する各機能は、プログラム生成装置9200が実行するソフトウェア制御により実現される。
ここで、プログラム生成装置9200がソフトウェア制御を実行するためのハードウェア構成は、図3を参照して説明したモデル生成装置9100のハードウェア構成と同様であるので説明を省略する。
情報入力部9210は、例えば、キーボード、ポインティングディバイス、又はタッチパネルで構成される。情報入力部9210は、プログラム生成装置9200を使用する使用者に操作されて、設計情報に基づいて作成したソースコードとコードにより生成されるファームウェアのバージョン情報とを入力し、入力したコードとバージョン情報とを関連付けて記憶部9230に保存する。
尚、情報入力部9210が入力するソースコードは、モデル生成装置9100が入力した設計情報と同じバージョンの設計情報に基づいて作成したコードであるとする。
プログラム生成部9220はコンパイラ及びリンカを有する。プログラム生成部9220は、記憶部9230が記憶するソースコードに基づいてファームウェアである全体プログラムを生成する。次に、生成した全体プログラムと全体プログラムのバージョン情報とを関連付けて記憶部9230に保存する。
具体的には、プログラム生成部9220の有するコンパイラは、記憶部9230が記憶するソースコードをコンパイルすることで部分プログラムであるオブジェクトプログラムを生成する。次に、プログラム生成部9220の有するリンカは、部分プログラムをリンクすることで全体プログラムを生成する。
記憶部9230は、例えば、RAM又は外部記憶装置等で構成される。記憶部9230は、情報入力部9210が入力したソースコードとソースコードに基づいて生成されるファームウェアのバージョン情報とを記憶する。記憶部9230が記憶したソースコード及びバージョン情報は、プログラム生成部9220により参照される。
また記憶部9230は、プログラム生成部9220が生成した全体プログラムと全体プログラムのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部9130が記憶する全体プログラムとバージョン情報とは、管理部9240によって参照される。
管理部9240は、プログラム生成部9220が生成した全体プログラムを管理する。具体的には、管理部9240は、情報通信部9250から最新の全体プログラムに関連付けられたバージョン情報の送信要求を取得する。
次に、管理部9240は、記憶部9230から、最新のプログラムに関連付けられたバージョン情報を参照し、参照したバージョン情報を情報通信部9250へ出力する。
その後、管理部9240は、情報通信部9250から最新プログラムの送信要求を取得した場合には、最新の全体プログラムを情報通信部9250へ出力する。
情報通信部9250は、例えば、ネットワークアダプタで構成され、通信網100に接続している。情報通信部9250は、通信網100を介して故障診断装置1000から最新のファームウェアのバージョン情報の送信要求を取得し、管理部9240へ出力する。次に、情報通信部9250は、管理部9240から最新のバージョン情報を取得し、取得した情報を通信網100を介して故障診断装置1000へ送信する。
また情報通信部9250は、故障診断装置1000から最新プログラムの送信要求を受信した場合には、管理部9240へ要求を出力する。その後、情報通信部9250は、管理部9240から最新の全体プログラムを取得し、取得したプログラムを故障診断装置1000へ送信する。
上記実施例では、プログラム生成装置9200は、情報入力部9210が入力したソースコードに基づいてファームウェアを生成するとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、情報入力部9210は設計情報を入力し、プログラム生成装置9200は、情報入力部9210が入力した設計情報に基づいてソースコードを生成する部を有し、生成されたソースコードに基づいてファームウェアを生成する構成を採用できる。
尚、プログラム生成装置9200は、設計情報のみに基づいてソースコードを作成するのではなく、設計情報に基づいてソースコードの雛形を生成する部を有し、生成した雛形と、例えば、プログラマが情報入力部9210を操作して入力する情報とで構成されるソースコードとを用いてファームウェアを生成する構成を採用できる。
ここで図1に戻り引続き故障診断システム10の構成について説明する。
故障診断装置1000は、例えば、スキャン(画像入力)機能、プリント(画像出力)機能、FAX通信機能、情報通信機能、又はコピー(複写)機能、並びに故障診断機能を有する複写機等で構成される電子回路装置である。
故障診断装置1000は、通信網100を介してモデル生成装置9100、及びプログラム生成装置9200に接続する。故障診断装置1000は、電子回路装置である故障診断装置1000がファームウェアを実行することで生じた故障を診断する。
ここで図12を参照して、故障診断装置1000の構成について説明する。図12は、故障診断装置1000の一構成例を表す図である。
図12に示す故障診断装置1000は、画像入力部1010、画像出力部1015、FAX通信部1020、情報通信部1025、情報入力部1030、情報表示部1035、記憶部1040、制御部1050、モデル更新部1060、プログラム更新部1065、及び故障診断部1070で構成され、それぞれの部はバス1005を介して情報の授受が可能なように接続される。
画像入力部1010、画像出力部1015、FAX通信部1020、情報通信部1025、情報入力部1030、情報表示部1035、記憶部1040、制御部1050、モデル更新部1060、プログラム更新部1065、及び故障診断部1070が有する各機能は、故障診断装置1000が実行するソフトウェア制御により実現される。
ここで、故障診断装置1000がソフトウェア制御を実行するためのハードウェア構成は、図3を参照して説明したモデル生成装置9100のハードウェア構成と同様であるので説明を省略する。
画像入力部1010は、例えば、スキャナで構成される。画像入力部1010は、例えば、印刷用紙等の印刷媒体に印刷された画像を読取り、読取った画像を記憶部1040に保存することで画像入力機能を提供する。
画像出力部1015は、例えば、プリンタで構成される。画像出力部1015は、記憶部1040が記憶する画像を、例えば、印刷用紙等の印刷媒体に印刷出力することで画像出力機能を提供する。
FAX通信部1020は、例えば、FAXモデムで構成され、通信網100に接続する。FAX通信部1020は、例えば、G3又はG4プロトコルに従って通信網100から画像を受信し、受信した画像を記憶部1040へ保存することでFAX送信機能を提供する。
また、FAX通信部1020は、同様に、記憶部1040が記憶する画像を通信網100へ送信することでFAX受信機能を提供する。尚、FAX受信機能とFAX送信機能とを合わせてFAX通信機能という。
情報通信部1025は、例えば、ネットワークアダプタで構成され、通信網100に接続する。情報通信部1025は、例えば、TCP/IPプロトコルに従って通信網100から画像又は各種の情報を受信し、受信した画像又は各種の情報を記憶部1040へ保存することで情報受信機能を提供する。
また、情報通信部1025は、同様に、記憶部1040が記憶する画像又は情報を通信網100へ送信することで情報送信機能を提供する。尚、情報通信部1025が送受信する情報については後述する。また、情報受信機能と情報送信機能とを合わせて情報通信機能という。
情報入力部1030は、例えば、キーボード、マウス、又はタッチパネルで構成される。情報入力部1030は、故障診断装置1000を使用する使用者に操作されて、各種の情報を入力する。
ここで、情報入力部1030が入力する情報は不具合識別情報を含む。不具合識別情報とは、故障により生じた不具合を識別する情報をいう。不具合識別情報は、例えば、エラーコード等の故障診断装置である電子回路装置1000が検出した不具合を識別する情報、及び電子回路装置1000が検出できない不具合を識別する情報を含む。
検出できない不具合は、例えば、電子回路装置1000がフリーズする等の誤動作、電子回路装置1000が実行するジョブ処理の不良、画像入力部1010が入力する画像が有する画像欠陥、及び画像出力部1015が出力する画像に発生する画像欠陥等を含む。
また、情報入力部1030が入力する情報は、電子回路装置1000が有する機能の提供を命じる情報をも含む。
情報表示部1035は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、又はプラズマディスプレイで構成される。情報表示部1035は、制御部1040又は故障診断部1070に制御されて、各種情報を表示する。尚、情報表示部1035が表示する情報については後述する。
記憶部1040は、例えば、RAM又は外部記憶装置で構成される。記憶部1040は、故障を診断するために用いる故障診断モデル、故障診断モデルを用いた故障診断の際に使用される確率テーブル、及び故障診断対象とする電子回路装置1000が実行するファームウェアのバージョン情報を記憶する。
記憶部1040が記憶する故障診断モデル、確率テーブル、及びバージョン情報は、モデル更新部1060により参照され、必要に応じてモデル更新部1060により更新される。
また、記憶部1040は、故障診断装置1000が有する各機能を提供するために実行するファームウェア及びファームウェアのバージョン情報を記憶する。
特にファームウェアは、画像処理の手順を記述したプログラムを含み、故障診断装置である電子回路装置1000は画像処理の手順を記述したファームウェアを実行することで、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、FAX通信機能、又は情報通信機能を提供する。
記憶部1040が記憶するファームウェア及びバージョン情報は、プログラム更新部1065により参照され、必要に応じてプログラム更新部1065により更新される。
更に、記憶部1040は、画像入力部1010が入力した画像、FAX通信部1020が受信した画像、若しくは情報通信部1025が受信した画像及び各種情報を記憶する。記憶部1040が記憶する画像は、画像出力部1015、FAX通信部1020、又は情報通信部1025によって参照される。
また、記憶部1040は、電子回路装置1000の動作履歴、及び電子回路装置1000の内部の状態情報を記述するログ情報ファイルを記憶する。特に、ログ情報ファイルは、起動時に記録されたブートログ情報、及び機能の提供時に記録された動作ログ情報、故障発生時の機能診断テストから抽出されたテストログ情報、又は検査結果を記録したファイルを含む。記憶部1040が記憶するログ情報ファイルは、故障診断部1070によって参照される。
制御部1050は、画像入力部1010、画像出力部1015、FAX通信部1020、情報通信部1025、情報入力部1030、情報表示部1035、記憶部1040、モデル更新部1060、プログラム更新部1065、及び故障診断部1070の実行を制御する。
具体例として、制御部1050が情報入力部1030からコピー機能の提供を命じる命令を取得した場合を挙げて説明する。制御部1050は、取得した命令に従って画像入力部1010の実行を制御した後に、画像入力部1010が入力した画像を出力するよう画像出力部1015を制御することで、コピー機能を提供する。尚、スキャン機能、プリント機能、FAX通信機能、及び情報通信機能についても同様であるので説明を省略する。
また、制御部1050は、情報入力部1030から故障診断機能の提供を命じる命令を取得し、取得した命令に従って故障診断モードに移行した後に故障診断部1070が後述する故障診断処理を実行するよう制御する。尚、故障診断モードとは、故障診断に必要な命令又は情報以外の入力を情報入力部1030から受付けない状態をいう。
モデル更新部1060は、後述するモデル更新処理を実行することで、記憶部1040が記憶する故障診断モデルを更新する。
ここで図13を参照して、モデル更新部1060が実行するモデル更新処理について説明する。図13は、モデル更新部1060が実行するモデル更新処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、モデル更新部1060は、情報通信部1025へモデルの最新バージョン情報の送信要求を出力する(ステップST0101)。
尚その後、情報通信部1025は、モデル更新部1060から取得した送信要求を、通信網100を介してモデル生成装置9100へ送信する。次に、情報通信部1025は、モデル更新部1060からモデルのバージョン情報を受信する。
次に、モデル更新部1060は、情報通信部1025から最新のバージョン情報を取得する(ステップST0102)。その後、モデル更新部1060は、記憶部1040が記憶するモデルのバージョン情報を取得する(ステップST0103)。
次に、モデル更新部1060は、記憶部1040から取得したバージョン情報が、情報通信部1025から取得したバージョン情報と一致する(つまり、記憶部1040が記憶するモデルが最新のバージョンである)か否かを判断する(ステップST0104)。モデル更新部1060は、モデルのバージョンは最新であると判断する場合には更新処理の実行を終了し、そうでない場合にはステップST0105の処理を実行する。
ステップST0104において、モデル更新部1060は、モデルが最新のバージョンではないと判断した場合には、情報通信部1025へ最新のモデル及び最新の確率テーブルの送信要求を出力する(ステップST0105)。
尚その後、情報通信部1025は、通信網100を介してモデル生成装置9100へ送信要求を送信する、次に、情報通信部1025は、モデル生成装置9100から最新のモデルと確率テーブルとを受信する。
次に、モデル更新部1060は、情報通信部1025からから最新のモデルと確率テーブルとを取得する(ステップST0106)。その後、モデル更新部1060は、記憶部1040が記憶するモデルと確率テーブルとを、取得した最新のモデルと確率テーブルとに更新する(ステップST0107)。その後、モデル更新部1060は、モデル更新処理の実行を終了する。
ここで図12に戻り、故障診断装置1000の構成について引続き説明する。
プログラム更新部1065は、後述するプログラム更新処理を実行することで、記憶部1040が記憶するファームウェアを更新する。
ここで図14を参照して、プログラム更新部1065が実行するプログラム更新処理について説明する。図14は、プログラム更新部1065が実行するプログラム更新処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、プログラム更新部1065は、情報通信部1025へファームウェアの最新のバージョン情報の送信要求を出力する(ステップST0201)。
尚その後、情報通信部1025は、プログラム更新部1065から取得した送信要求を、通信網100を介してプログラム生成装置9200へ送信する。次に、情報通信部1025は、プログラム生成装置9200から最新のファームウェアのバージョン情報を受信する。
次に、プログラム更新部1065は、情報通信部1025から最新のバージョン情報を取得する(ステップST0202)。その後、プログラム更新部1065は、記憶部1040が記憶するファームウェア(FW)のバージョン情報を取得する(ステップST0203)。
次に、プログラム更新部1065は、記憶部1040から取得したバージョン情報が、情報通信部1025から取得したバージョン情報と一致する(つまり、記憶部1040が記憶するプログラムが最新のバージョンである)か否かを判断する(ステップST0204)。プログラム更新部1065は、ファームウェアが最新のバージョンであると判断する場合にはプログラム更新処理の実行を終了し、そうでない場合にはステップST0205の処理を実行する。
ステップST0204において、プログラム更新部1065は、ファームウェアが最新のバージョンでないと判断した場合には、情報通信部1025へ最新のファームウェアの送信要求を出力する(ステップST0205)。尚、その後、情報通信部1025は、通信網100を介してプログラム生成装置9200へ送信要求を送信する。次に、情報通信部1025は、プログラム生成装置9200から最新のファームウェアを受信する。
次に、プログラム更新部1065は、情報通信部1025からから最新のファームウェアを取得する(ステップST0206)。その後、プログラム更新部1065は、記憶部1040が記憶するファームウェアを、取得した最新のファームウェアに更新する(ステップST0207)。その後、プログラム更新部1065は、プログラム更新処理の実行を終了する。
ここで図12に戻り、故障診断装置1000の構成について引続き説明する。
故障診断部1070は、後述する故障診断処理を実行することで、モデル生成装置9100が生成したモデルを用いて、プログラム生成装置9200が生成したファームウェアを実行することで生じた故障を診断する。
ここで図15を参照して、故障診断部1070が実行する故障診断処理について説明する。図15は、故障診断部1070が実行する故障診断処理の一例を表すフローチャートである。
先ず、故障診断部1070は、情報入力部1030から不具合識別情報を取得する(ステップST0301)。次に、故障診断部1070は、記憶部1040から証拠情報を取得する(ステップST0302)。
ここで、証拠情報とは、故障診断装置である電子回路装置1000に不具合が発生した場合における電子回路装置1000を構成する部品又は部品群の状態に関する情報を言う。部品又は部品群の状態とは、部品又は部品群に関する環境情報、及び部品又は部品群が実行していたファームウェアの機能診断結果を含む。
具体的には、故障診断部1070は、記憶部1040が記憶する電子回路装置1000の動作履歴等を記述するログ情報ファイルを解析することで証拠情報を取得する。
次に、故障診断部1070は、不具合識別情報が識別する不具合を引起す故障の診断に適したモデルを、記憶部1040が記憶する故障診断モデルから選択して取得する(ステップST0303)。
その後、故障診断部1070は、記憶部1040が記憶する確率テーブルから、ステップST0303で選択したモデルを用いた故障診断に用いる確率テーブルを選択して取得する(ステップST0304)。
次に、故障診断部1070は、選択した故障診断モデルに不具合識別情報と証拠情報と確率テーブルが保存する事前確率とを入力する(ステップST0305)。その後、故障診断部1070は、故障診断モデルを解析することでオブジェクト毎の事後確率を算出する(ステップST0306)。
次に、故障診断部1070は、算出した事後確率に基づいて故障原因の候補を抽出する(ステップST0307)。具体的には、故障の原因が生じている確率が高いオブジェクトを、事後確率が高い順に所定の数だけ抽出して故障原因の候補とする。
その後、故障診断部1070は、故障原因の候補を表示するよう情報表示部1035を制御する(ステップST0308)。その後、故障診断部1070は、故障診断処理の実行を終了する。
上記実施例では、ソースコードはオブジェクト指向言語で記載され、かつオブジェクト指向言語の例としてC++、C#及びJava(登録商標)を挙げて説明したが、これに限定される訳ではない。ソースコードは、例えば、Ada(Ada language)、Simula(Simple universal language)、Smalltalk、Modula−3、Object Pascal、Objective−C、Python、Ruby、OCaml、CLOS(Common Lisp Object System CommonLisp)、又はEiffel、Satherで記載される構成を採用できる。
本実施例においては、故障診断部1070が故障診断手段に相当し、モデル生成部9120がモデル生成手段に相当し、プログラム生成部9220がプログラム生成手段に相当する。
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参酌しながら説明する。
第2の実施例は、故障診断装置が診断対象とする故障が、故障診断装置とは異なる電子回路装置に発生した故障である点で実施例1と異なる。
ここで図16を参照して、第2の実施例における故障診断システムの構成について説明する。図16は、第2の実施例における故障診断システムの一構成例を表す図である。
図16が示す故障診断システムは、通信網200、故障診断装置2000、1又は複数の電子回路装置8000から800n、モデル生成装置8100、及びプログラム生成装置8200で構成される。
尚、電子回路装置8000から800nの接続、構成、及び機能は、それぞれほぼ同一であるため、以下単に、電子回路装置8000のみについて説明する。
通信網200は、故障診断装置2000、電子回路装置8000、モデル生成装置8100、及びプログラム生成装置8200をそれぞれ通信可能に接続する。尚、通信網200の構成及び機能は、実施例1で説明した通信網100の構成等とほぼ同様であるので説明を省略する。
故障診断装置2000は、通信網200を介して電子回路装置8000、モデル生成装置8100、及びプログラム生成装置8200に接続している。故障診断装置2000の構成及び機能については、実施例1で説明した故障診断装置1000の構成等とほぼ同様であるため、以下相違点について主に説明する。
よって図17を参照して、故障診断装置2000の構成について説明する。図17は、故障診断装置2000の一構成例を表す機能ブロック図である。
故障診断装置2000は、情報通信部2025、情報入力部2030、情報表示部2035、記憶部2040、制御部2050、モデル更新部2060で構成、及び故障診断部2070で構成され、それぞれの部は情報の授受が可能なようにバス2005を介して接続している。
故障診断装置2000は、実施例1で説明した画像入力部1010、画像出力部1015、FAX通信部1020、及びプログラム更新部1065に相当する部を有しないため、スキャン機能、プリント機能、FAX通信機能、及びコピー機能を有しない。
情報通信部2025は、電子回路装置8000から通信網200を介して証拠情報を受信し、受信した証拠情報を故障診断部2070へ出力する。
記憶部2040は、実施例1で説明した記憶部1040と異なり、スキャン機能、プリント機能、FAX通信機能、及びコピー機能を提供するために実行するファームウェア及びファームウェアのバージョン情報を記憶しない。
故障診断部2070は、情報通信部2025から、故障診断の対象とする電子回路装置8000の証拠情報を取得し、取得した証拠情報を用いて故障診断処理を実行する点で実施例1と異なる。
ここで図16に戻り、故障診断システム20の構成について引続き説明を行う。
モデル生成装置8100は、通信網200を介して故障診断装置2000、電子回路装置8000、及びプログラム生成装置8200に接続している。
モデル生成装置8100の構成及び機能は、実施例1で説明したモデル生成装置9100の構成等とほぼ同様であるので説明を省略する。尚、図示を省略するが、モデル生成装置8100は、実施例1で説明したモデル生成部9120に相当する部を有している。
プログラム生成装置8200は、通信網200を介して故障診断装置2000、電子回路装置8000、及びモデル生成装置8100に接続している。プログラム生成装置8200の構成及び機能は、実施例1で説明したプログラム生成装置9200の構成等とほぼ同様であるので、以下相違点について主に説明をする。
プログラム生成装置9200は、図示を省略するが、実施例1で説明したプログラム生成部9220及び情報通信部9250に相当する部を有している。情報通信部9250に相当する部は、故障診断装置2000ではなく、電子回路装置8000から最新ファームウェアに関するバージョン情報の送信要求を受信し、受信した送信要求に従ってバージョン情報を電子回路装置8000へ送信する。
また、情報通信部9250に相当する部は、同様に、電子回路装置8000から最新ファームウェアの送信要求を受信し、受信した送信要求に従って最新のファームウェアを電子回路装置8000へ送信する。
電子回路装置8000は、通信網200を介して故障診断装置2000、モデル生成装置8100、及びプログラム生成装置8200に接続している。電子回路装置8000は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、FAX通信機能、及び情報通信機能を有する複合機で構成される。電子回路装置8000は、故障診断装置2000によって故障診断される。
電子回路装置8000の構成及び機能は、実施例1で説明した故障診断装置である電子回路装置1000の構成等とほぼ同様であるので、以下主に相違点について説明する。
よって図18を参照して、電子回路装置8000の構成について説明する。図18は、電子回路装置8000の一構成例を表す機能ブロック図である。
電子回路装置8000は、画像入力部8010、画像出力部8015、FAX通信部8020、情報通信部8025、情報入力部8030、情報表示部8035、記憶部8040、制御部8050、及びプログラム更新部8065で構成され、それぞれの部はバス8005を介して情報の授受が可能なように接続される。
電子回路装置8000は、実施例1で説明した故障診断部1070及びモデル更新部1060に相当する部を有しないために故障診断機能を有しない。
情報通信部8025は、制御部8050から証拠情報を取得し、取得した証拠情報を通信網200を介して故障診断装置2000へ送信する。
記憶部8040は、実施例1で説明した記憶部1040と異なり、故障診断モデル及び確率テーブルを記憶しない。
制御部8050は、記憶部2040が記憶する電子回路装置8000の動作履歴等を記述するログ情報ファイルを解析することで証拠情報を取得する。次に、制御部8050は、取得した証拠情報を情報通信部8070へ出力する。
本実施例においては、故障診断部2070が故障診断手段に相当し、モデル生成装置8100が有するモデル生成部9120に相当する部がモデル生成手段に相当し、プログラム生成装置8200が有するプログラム生成部9220に相当する部がプログラム生成手段に相当する。
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参酌しながら説明する。
第3の実施例においては、本発明に係る電子回路装置について説明する。
先ず図19を参照して、本発明に係る電子回路装置の構成について説明する。図19は、本発明に係る電子回路装置の一構成例を表す機能ブロック図である。
図19に示す電子回路装置3000は、画像入力部3010、画像出力部3015、FAX通信部3020、情報通信部3025、情報入力部3030、情報表示部3035、記憶部3040、制御部3050、故障診断部3070、モデル生成部3120、及びプログラム生成部3220で構成され、それぞれの部は情報の授受が可能なようにバス3005を介して接続している。
電子回路装置3000の構成及び機能は、実施例1で説明した故障診断装置である電子回路装置1000の構成及び接続とほぼ同様であるので、以下相違点について主に説明する。
電子回路装置3000は、実施例1で説明したモデル更新部1060及びプログラム更新部1065に相当する部を有さない。また、電子回路装置3000は、モデル生成部3120、及びプログラム生成部3220を有する点で実施例1と異なる。
モデル生成部3120、及びプログラム生成部3220の構成及び機能は、実施例1で説明したモデル生成装置9100を構成するモデル生成部9120、及びプログラム生成装置9200を構成するプログラム生成部9220の構成及び機能とほぼ同一であるので、以下相違点について主に説明する。
情報入力部3030は、ファームウェアの設計情報と設計されるファームウェアのバージョン情報とを入力し、入力した情報を関連付けて記憶部3040に保存する点で実施例1で説明した情報入力部1030と異なる。
また、情報入力部3030は、設計情報に基づいて作成したソースコードとコードにより生成されるファームウェアのバージョン情報とを入力し、入力したコードとバージョン情報とを関連付けて記憶部3040に保存する。
更に、情報入力部3030は、必要に応じて、制御部3050が実行するファームウェアのバージョン情報を入力し、制御部3050へ出力する。
記憶部3040は、情報入力部3030が入力したファームウェアの設計を表す設計情報と設計されるファームウェアのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部3040が記憶した設計情報及びバージョン情報は、モデル生成部3120により参照される。
また記憶部3040は、モデル生成部3120が生成した故障診断モデルとモデルを用いた故障診断に用いる確率テーブルと診断対象とする電子回路装置3000が実行するファームウェアのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部3040が記憶する故障診断モデル、確率テーブル、及びバージョン情報は、故障診断部3070によって参照される。
記憶部3040は、情報入力部3030が入力したソースコードとソースコードに基づいて生成されるファームウェアのバージョン情報とを記憶する。記憶部3040が記憶したソースコード及びバージョン情報は、プログラム生成部3220により参照される。
また記憶部3040は、プログラム生成部3220が生成した全体プログラムと全体プログラムのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部3040が記憶する全体プログラムとバージョン情報とは、制御部3050及び故障診断部3070によって参照される。
制御部3050は、情報入力部3030からバージョン情報を取得し、取得したバージョン情報に関連付けて記憶部3040が記憶するファームウェアを実行する。
故障診断部3070は、制御部3050から故障発生時に実行していたファームウェアのバージョン情報を取得する。故障診断部3070は、次に、取得したバージョン情報に関連付けられた故障診断モデル及び確率テーブルを選択し、選択した故障診断モデル及び確率テーブルを用いて故障診断を行う。
本実施例においては、故障診断部3070が故障診断手段に相当し、モデル生成部3120がモデル生成手段に相当し、プログラム生成部3220がプログラム生成手段に相当する。
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参酌しながら説明する。
第4の実施例においては、本発明に係る故障診断装置について説明をする。
先ず図20を参照して、実施例4における故障診断システムの構成について説明する。図20は、実施例4における故障診断システムの一構成例を表す図である。
故障診断システム40は、通信網400、故障診断装置4000、1又は複数の電子回路装置7000から700nで構成される。尚、電子回路装置7000から700nの構成、接続、及び機能は、それぞれほぼ同一であるので、以下、電子回路装置7000についてのみ説明する。
通信網400は、故障診断装置4000と電子回路装置7000とを通信可能に接続する。尚、通信網400の構成及び機能は、実施例1で説明した通信網100と同様であるので説明を省略する。
故障診断装置4000は、通信網400を介して電子回路装置7000に接続している。故障診断装置4000は、電子回路装置7000に発生した故障を診断する。尚、故障診断装置4000の構成は、実施例1で説明した故障診断装置1000の構成及び機能とほぼ同一であるため、以下主に、相違点について説明する。
ここで図21を参照して、故障診断装置4000の構成について説明する。図21は、故障診断装置4000の一構成例を表す機能ブロック図である。
故障診断装置4000は、実施例1で説明した画像入力部1010、画像出力部1020、及びFAX通信部1030に相当する部を有しない。故障診断装置4000は、スキャン機能、プリント機能、FAX通信機能、及びコピー機能を有しない点で実施例1で説明した故障診断装置1000と異なる。
また、故障診断装置4000は、モデル更新部4060及びプログラム更新部4065を有さず、モデル生成部4120、プログラム生成部4200、及びプログラム管理部4240を有する点で実施例1で説明した故障診断装置1000と異なる。
情報通信部4025は、電子回路装置7000から通信網400を介して証拠情報を受信し、受信した証拠情報を故障診断部4070へ出力する。
情報入力部4030は、ファームウェアの設計情報と設計されるファームウェアのバージョン情報とを入力し、入力した情報を関連付けて記憶部4040に保存する点で実施例1で説明した情報入力部1030と異なる。
また、情報入力部4030は、設計情報に基づいて作成したソースコードとコードにより生成されるファームウェアのバージョン情報とを入力し、入力したコードとバージョン情報とを関連付けて記憶部4040に保存する。
記憶部4040は、情報入力部4030が入力したファームウェアの設計を表す設計情報と設計されるファームウェアのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部4040が記憶した設計情報及びバージョン情報はモデル生成部4120により参照される。
また記憶部4040は、モデル生成部4120が生成した故障診断モデルとモデルを用いた故障診断に用いる確率テーブルと診断対象とする電子回路装置7000が実行するファームウェアのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部4040が記憶する故障診断モデル、確率テーブル、及びバージョン情報は、故障診断部4070によって参照される。
更に、記憶部4040は、情報入力部4030が入力したソースコードとソースコードに基づいて生成されるファームウェアのバージョン情報とを記憶する。記憶部4040が記憶したソースコード及びバージョン情報は、プログラム生成部4200により参照される。
また記憶部4040は、プログラム生成部4200が生成した全体プログラムと全体プログラムのバージョン情報とを関連付けて記憶する。記憶部4040が記憶する全体プログラムとバージョン情報とは、プログラム管理部4240によって参照される。
更に記憶部4040は、実施例1で説明した記憶部1040と異なり、スキャン機能、プリント機能、FAX通信機能、及びコピー機能を提供するために実行するファームウェア及びファームウェアのバージョン情報を記憶しない。
故障診断部4070は、情報通信部4025から、故障診断の対象とする電子回路装置7000の証拠情報を取得し、取得した証拠情報を用いて故障診断処理を実行する点で実施例1と異なる。
尚、モデル生成部4120、プログラム生成部4200、及びプログラム管理部4240の構成及び機能は、実施例1で説明したモデル生成装置9100を構成するモデル生成部9120、並びにプログラム生成装置9200を構成するプログラム生成部9220及びプログラム管理部9240の構成及び機能とほぼ同一であるため説明を省略する。
ここで図20に戻り、故障診断システム40の構成について引続き説明する。
電子回路装置7000は、通信網400を介して故障診断装置4000に接続している。電子回路装置7000は、例えば、スキャン機能、プリント機能、コピー機能、FAX通信機能、及び情報通信機能を有する複合機で構成される。
電子回路装置7000は、故障診断装置4000が生成したファームウェアを実行することで電子回路装置7000が有する機能を提供する。また、電子回路装置7000は、ファームウェアを実行することで生じた故障を故障診断装置4000によって診断される。
電子回路装置7000の構成及び機能は、実施例2で説明した電子回路装置2000の構成等とほぼ同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、故障診断部4070が故障診断手段に相当し、モデル生成部4120がモデル生成手段に相当し、プログラム生成部4220がプログラム生成手段に相当する。
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
第5の実施例は、実施例1で説明したモデル生成装置9100が有する機能及びプログラム生成装置9200が有する機能の双方を有する生成装置を備える故障診断システムの一実施例である。
先ず図22を参照して、実施例5における故障診断システムの構成について説明する。図22は、実施例5における故障診断システムの一構成例を表す図である。
図22に示す故障診断システム50は、通信網500、1又は複数の電子回路装置である故障診断装置5000から500n、並びに生成装置6000で構成される。尚、故障診断装置5000から500nの接続、構成、及び機能はそれぞれほぼ同様であるために、以下、故障診断装置5000についてのみ説明する。
通信網500は、故障診断装置5000及び生成装置6000を通信可能に接続する。尚、通信網500の構成及び機能は、実施例1で説明した通信網100の構成等とほぼ同一であるために説明を省略する。
故障診断装置5000は、通信網500を介して生成装置6000に接続している。故障診断装置5000は、生成装置6000が生成したファームウェア及びファームウェアのバージョン情報を取得し、取得したファームウェアを実行することで故障診断装置5000が有する機能を提供する。
また、故障診断装置5000は、生成装置6000が生成した故障診断モデル、故障診断モデルのバージョン情報、及び確率テーブルを取得し、取得したモデル及びテーブルを用いて、故障診断装置である電子回路装置5000がファームウェアを実行することで生じた故障を診断する。
尚、故障診断装置5000の構成及び機能は、実施例1で説明した故障診断装置1000の構成及び機能とほぼ同様であるため説明を省略する。また、故障診断装置5000は、実施例1で説明した故障診断部1070に相当する部を有する。
生成装置6000は、設計情報に基づいて故障診断装置である電子回路装置5000が実行するファームウェア及び電子回路装置5000の故障診断に用いるモデルを生成する。
ここで図23を参照して、生成装置6000の構成について説明する。図23は、生成装置6000の一構成例を表す機能ブロック図である。
生成装置6000は、情報入力部6010、モデル生成部6020、プログラム生成部6030、記憶部6030、モデル管理部6040、プログラム管理部6045、及び情報通信部6050で構成される。
情報入力部6010の構成及び機能は、実施例3で説明した情報入力部3010の構成及び機能とほぼ同様であるので説明を省略する。
モデル生成部6020の構成及び機能は、実施例3で説明したモデル生成部3120の構成及び機能とほぼ同様であるので説明を省略する。
プログラム生成部6025の構成及び機能は、実施例3で説明したプログラム生成部3220の構成及び機能とほぼ同様であるので説明を省略する。
モデル管理部6040及びプログラム管理部6045の構成及び機能は、実施例1で説明したモデル生成装置9100が有するモデル管理部9140及びプログラム生成装置9200が有するプログラム管理部9240の構成及び機能とほぼ同一であるため説明を省略する。
情報通信部6050の構成及び機能は、実施例1で説明したモデル生成装置9100が有する情報通信部9150とほぼ同一の構成及び機能、並びにプログラム生成装置9200が有する情報通信部9250とほぼ同一の構成及び機能であるため説明を省略する。
本実施例においては、故障診断部5070が有する故障診断部1070に相当する部が故障診断手段に相当し、モデル生成部6020がモデル生成手段に相当し、プログラム生成部6025がプログラム生成手段に相当する。
故障診断装置1000、故障診断装置2000、故障診断装置4000、故障診断装置5000、及び電子回路装置3000は、機能的には、演算部がROM、RAM、外部記憶装置の少なくともひとつに格納されたプログラムを実行することにより実現できる。また、このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
上記実施形態では、外部記憶装置はハードディスク(Hard Disk)で構成されるとして説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、MO(magneto-optic)、及び、フラッシュメモリ(flash memory)で構成される実施形式を採用できる。
本発明に係る故障診断システムの一実施形態を示す構成図である。 モデル生成装置の一構成例を表す機能ブロック図である。 モデル生成装置のハードウェアの一構成例を表す図である。 ファームウェアの設計を表すクラス図の一例を表す図である。 全体プログラムと部分プログラムとオブジェクトとの関係の一例について説明するための図である。 ファームウェアの設計を表すステートチャートの一例を表す図である。 ファームウェアの設計を表すシーケンスの一例を表す図である。 モデル生成部が生成する故障診断モデルの一例を概念的に表す図である。 モデル生成部が実行するモデル生成処理の一例を表すフローチャートの一部である。 モデル生成部が実行するモデル生成処理の一例を表すフローチャートの他部である。 プログラム生成装置の一構成例を表す機能ブロック図である。 故障診断装置の一構成例を表す図である。 モデル更新部が実行するモデル更新処理の一例を表すフローチャートである。 プログラム更新部が実行するプログラム更新処理の一例を表すフローチャートである。 故障診断部が実行する故障診断処理の一例を表すフローチャートである。 実施例2における故障診断システムの一構成例を表す図である。 実施例2における故障診断装置の一構成例を表す機能ブロック図である。 実施例2における電子回路装置の一構成例を表す機能ブロック図である。 実施例3における電子回路装置の一構成例を表す機能ブロック図である。 実施例4における故障診断システムの一構成例を表す図である。 実施例4における故障診断装置の一構成例を表す機能ブロック図である。 実施例5における故障診断システムの一構成例を表す図である。 生成装置の一構成例を表す機能ブロック図である。
符号の説明
10…故障診断システム 100…通信網
1000〜n…故障診断装置(電子回路装置)
1005…バス 1010…画像入力部
1015…画像出力部 1020…FAX通信部
1025…情報通信部 1030…情報入力部
1035…情報表示部 1040…記憶部
1050…制御部 1060…モデル更新部
1065…プログラム更新部 1070…故障診断部(故障診断手段)
20…故障診断システム 200…通信網
2000…故障診断装置 2005…バス
2025…情報通信部 2030…情報入力部
2035…情報表示部 2040…記憶部
2050…制御部 2060…モデル更新部
2070…故障診断部(故障診断手段)
300…通信網 3000…電子回路装置
3005…バス 3010…画像入力部
3015…画像出力部 3020…FAX通信部
3025…情報通信部 3030…情報入力部
3035…情報表示部 3040…記憶部
3050…制御部 3070…故障診断部(故障診断手段)
3120…モデル生成部(モデル生成手段)
3220…プログラム生成部(プログラム生成手段)
40…故障診断システム 400…通信網
4000…故障診断装置 4005…バス
4025…情報通信部 4030…情報入力部
4035…情報表示部 4040…記憶部
4050…制御部 4070…故障診断部(故障診断手段)
4120…モデル生成部(モデル生成手段)
4220…プログラム生成部(プログラム生成手段)
4240…プログラム管理部 50…故障診断システム
500…通信網
5000〜n…故障診断装置(電子回路装置)
6000…生成装置 6005…バス
6010…情報入力部
6020…モデル生成部(モデル生成手段)
6025…プログラム生成部(プログラム生成手段)
6030…記憶部 6040…モデル管理部
6045…プログラム管理部 6050…情報通信部
7000〜n…電子回路装置
8000〜n…電子回路装置
8005…バス 8010…画像入力部
8015…画像出力部 8020…FAX通信部
8025…情報通信部 8030…情報入力部
8035…情報表示部 8040…記憶部
8050…制御部 8065…プログラム更新部
8100…モデル生成装置 8200…プログラム生成装置
9100…モデル生成装置 9101…演算部
9102…ROM 9103…RAM
9104…外部記憶部 9105…バス
9110…情報入力部
9120…モデル生成部(モデル生成手段)
9130…記憶部 9140…管理部
9150…情報通信部 9200…プログラム生成装置
9205…バス 9210…情報入力部
9220…プログラム生成部(プログラム生成手段)
9230…記憶部 9240…管理部
9250…情報通信部 CL1〜5…クラス
FD…設計書ファイル FE…実行プログラム
FGO1から3…オブジェクト FO…オブジェクトプログラム
FS…ソースコードファイル ID1〜5…インクルード
LL1から3……ライフライン MG1,2…メッセージ
NE…証拠情報ノード NK…不具合情報ノード
NO1〜5…オブジェクト状態ノード
NR11,12,23,33,43,45,53…リンク
RT1〜5…リレーション SE…終了状態
SL1〜5…スタティックリンク SS…開始状態
ST1,2…状態 TS1〜3…状態遷移

Claims (6)

  1. 電子回路装置が実行する処理手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、前記故障原因が引起す不具合とを前記設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段を有するモデル生成装置と、
    前記モデル生成手段が生成したモデルを用いて、前記全体プログラムを実行する前記電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段を有する故障診断装置とを備えることを特徴とする故障診断システム。
  2. 前記設計を表す設計情報に基づいて前記全体プログラムを生成するプログラム生成手段を有するプログラム生成装置を更に備え、
    前記モデル生成手段は、前記設計情報に基づいてモデルを生成し、
    前記故障診断手段は、前記設計情報に基づいて前記モデル生成装手段が生成したモデルを用いて、前記設計情報に基づいて前記プログラム生成手段が生成した全体プログラムを実行する前記電子回路装置に生じた故障を診断することを特徴とする請求項1に記載の故障診断システム。
  3. 前記設計情報は、前記電子回路装置が実行する処理の手順と前記処理の対象とする情報とで構成されるオブジェクトを用いる設計を表し、
    前記部分プログラムは、前記オブジェクトを構成するプログラムを含み、
    前記全体プログラムは、前記部分プログラムが表すオブジェクトと、前記オブジェクト間で行われる処理の手順と、前記処理の対象とする情報とで構成されることを特徴とする請求項2に記載の故障診断システム。
  4. 電子回路装置が実行する処理手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、前記故障原因が引起す不具合とを前記設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段と、
    前記モデル生成手段が生成したモデルを用いて、前記全体プログラムを実行する前記電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段とを備えることを特徴とする故障診断装置。
  5. 電子回路装置が実行する画像処理の手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、前記故障原因が引起す不具合とを前記設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段と、
    前記モデル生成手段が生成したモデルを用いて、前記全体プログラムを実行する前記電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段とを備えることを特徴とする電子回路装置。
  6. コンピュータを、
    電子回路装置が実行する処理手順を記述する全体プログラムを構成するように設計された部分プログラムに生じる故障原因と、前記故障原因が引起す不具合とを前記設計により定まる因果関係に基づいて関連付けたモデルを生成するモデル生成手段と、
    前記モデル生成手段が生成したモデルを用いて、前記全体プログラムを実行する前記電子回路装置に生じた故障を診断する故障診断手段として機能させることを特徴とする故障診断プログラム。
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