JP6256507B2 - 画像形成システム、画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システム、画像形成装置及びプログラムに関する。
従来、複写機、プリンター、FAX等の機能を備えた複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)が使用されている。このような機器において不具合が発生した場合には、操作画面上にトラブルコードや警告が表示されたり、サービスマンが出動して環境調査やログの収集を行ったりして、不具合を解消している。
機器において発生する不具合を解消するために、例えば、入出力機器のログデータと、正常動作時に予め記憶された基準ログデータとを比較することで、不具合箇所の検証を行う技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、ユーザーのPC(Personal Computer)を使って周辺機器及びPCの状態情報を収集し、PCが収集した状態情報をセンター側サーバーに送信し、センター側サーバーから状態情報と関連付けられた識別番号を受信してユーザーに提示する技術が提案されている(特許文献2参照)。サポートセンターのオペレーターは、ユーザーから識別番号を聞き出すことで、周辺機器の不具合状況を把握し、対応業務を効率化することができる。
特開平11−134008号公報 特開2015−132973号公報
ところで、ユーザーがMFP等の画像形成装置を操作している際に、トラブルコードや警告が表示されるほどの不具合ではなくても、操作結果や出力結果に疑問や不満を持つような現象が発生する場合がある。ユーザーにとって初めて遭遇した現象である場合には、その現象の回避法がわからない。一方、画像形成装置のメーカー側では、他のユーザーからの問い合わせ等により、同じ現象を把握している場合があるにもかかわらず、発生した現象の回避法をタイムリーにユーザーに提供することは困難であった。
また、メーカー側としては、ユーザーからの問い合わせに応じてサービスマンが出動して、環境調査やログの収集を行っていたため、解析を行うまでに時間がかかり、不具合現象の回避法を特定するまでのコストが高いといった問題があった。
特許文献1に記載の技術は、ログデータを基準ログデータと比較するものであるため、既に回避法が特定されている現象については有効であるが、回避法が特定されていない現象については対応できない。
また、特許文献2に記載の技術では、ユーザーのPCを使って情報を収集し、センター側サーバーに送信することで、状態情報(ログ)の収集時間を短縮することはできるが、入手したログに対する回避法をユーザーに通知することは考慮されていない。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、画像形成装置において発生した現象に対する回避法をタイムリーに提示することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種のジョブを実行可能な画像形成装置と、前記画像形成装置において所定の現象が発生した時に記録されたログ情報と、当該所定の現象に対する一又は複数の回避法と、を対応付けた過去ログ管理テーブルを記憶する記憶手段を有する管理サーバーと、を備える画像形成システムであって、前記画像形成装置は、ユーザーによる所定の操作があった場合に、当該所定の操作時に記録されたログ情報を前記管理サーバーに送信するログ情報送信手段と、前記管理サーバーに送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を保存する保存手段と、を備え、前記管理サーバーは、前記画像形成装置から新たに受信したログ情報と一致するログ情報に対応付けられている回避法を前記過去ログ管理テーブルから取得し、当該取得された回避法を前記画像形成装置に送信する回避法送信手段を備え、前記画像形成装置は、前記管理サーバーから送信された回避法を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示された回避法の中からいずれか一の回避法を選択するための選択手段と、前記選択された回避法を実行した後、新たにジョブを実行する際に、当該新たに実行されるジョブに関する情報を前記対象ジョブ情報と比較することにより、前記新たに実行されるジョブが前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブであるか否かを判断する判断手段と、前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信することなく、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合に、前記選択された回避法の効果があったことを前記管理サーバーに通知する通知手段と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、前記管理サーバーは、前記画像形成装置から前記選択された回避法の効果があったことが通知された場合に、前記過去ログ管理テーブルの該当するレコードに、前記選択された回避法の効果があったことを示す情報を付加する付加手段を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを前記所定回数実行する前に、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信した場合に、前記選択された回避法の効果がないと判断する第2判断手段を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記ログ情報は、前記画像形成装置の構成を示す情報、前記画像形成装置の設定状態を示す情報、前記画像形成装置の実行状態を示す情報、及び、前記画像形成装置におけるプログラムの内部状態を示す情報のうち少なくともいずれか一つを含む。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記過去ログ管理テーブルには、前記所定の現象としてエラーが発生した時に記録されたログ情報と、当該エラーに対する一又は複数の回避法として変更すべき設定項目と、が対応付けられている。
請求項6に記載の発明は、画像形成装置において所定の現象が発生した時に記録されたログ情報と、当該所定の現象に対する一又は複数の回避法と、を対応付けた過去ログ管理テーブルを記憶する記憶手段を有する管理サーバーと通信ネットワークを介して接続され、複数種のジョブを実行可能な画像形成装置であって、ユーザーによる所定の操作があった場合に、当該所定の操作時に記録されたログ情報を前記管理サーバーに送信するログ情報送信手段と、前記管理サーバーに送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を保存する保存手段と、前記過去ログ管理テーブルにおいて、前記管理サーバーに新たに送信したログ情報と一致するログ情報に対応付けられている回避法を、前記管理サーバーから受信する回避法受信手段と、前記管理サーバーから受信した回避法を表示手段に表示させる表示制御手段と、前記表示手段に表示された回避法の中からいずれか一の回避法を選択するための選択手段と、前記選択された回避法を実行した後、新たにジョブを実行する際に、当該新たに実行されるジョブに関する情報を前記対象ジョブ情報と比較することにより、前記新たに実行されるジョブが前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブであるか否かを判断する判断手段と、前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信することなく、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合に、前記選択された回避法の効果があったことを前記管理サーバーに通知する通知手段と、を備える。
請求項7に記載の発明は、画像形成装置において所定の現象が発生した時に記録されたログ情報と、当該所定の現象に対する一又は複数の回避法と、を対応付けた過去ログ管理テーブルを記憶する記憶手段を有する管理サーバーと通信ネットワークを介して接続され、複数種のジョブを実行可能な画像形成装置のコンピューターを、ユーザーによる所定の操作があった場合に、当該所定の操作時に記録されたログ情報を前記管理サーバーに送信するログ情報送信手段、前記管理サーバーに送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を保存する保存手段、前記過去ログ管理テーブルにおいて、前記管理サーバーに新たに送信したログ情報と一致するログ情報に対応付けられている回避法を、前記管理サーバーから受信する回避法受信手段、前記管理サーバーから受信した回避法を表示手段に表示させる表示制御手段、前記表示手段に表示された回避法の中からいずれか一の回避法を選択するための選択手段、前記選択された回避法を実行した後、新たにジョブを実行する際に、当該新たに実行されるジョブに関する情報を前記対象ジョブ情報と比較することにより、前記新たに実行されるジョブが前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブであるか否かを判断する判断手段、前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信することなく、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合に、前記選択された回避法の効果があったことを前記管理サーバーに通知する通知手段、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、画像形成装置において発生した現象に対する回避法をタイムリーに提示することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの構成を示す図である。 過去ログ管理テーブルのデータ構成例を示す図である。 ログ情報の構成例である。 第2の情報及び第3の情報の具体例である。 第4の情報の具体例である。 管理サーバーから提示される回避法により画像形成装置において所定の現象が回避される場合の処理を示すラダーチャートである。 管理サーバーから提示される回避法により画像形成装置において所定の現象が回避される場合の処理を示すラダーチャートである。 管理サーバーから提示される回避法により画像形成装置において所定の現象が回避されない場合の処理を示すラダーチャートである。 管理サーバーから提示される回避法により画像形成装置において所定の現象が回避されない場合の処理を示すラダーチャートである。 画像形成装置において実行される回避法実行後の処理を示すフローチャートである。 管理サーバーにおいて実行されるログ情報受信時処理を示すフローチャートである。 変形例におけるFAX機能でエラーが発生した場合の処理を示すラダーチャートである。 (a)は、エラー通知画面の例である。(b)は、設定項目選択画面の例である。(c)は、確認画面の例である。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成システムの一実施の形態について説明する。
図1に、画像形成システム100の構成を示す。
画像形成システム100は、管理サーバー10と、画像形成装置20と、を備えて構成されている。管理サーバー10と画像形成装置20とは、インターネット等の通信ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。なお、画像形成装置20の台数については限定されない。
管理サーバー10は、画像形成装置20において発生した所定の現象とその回避法を管理する装置であり、画像形成装置20のサポートセンター等に設置されている。
画像形成装置20は、会社や事務所等に設置された複写機、プリンター、FAX等の機能を備えたMFPであり、複数種のジョブを実行可能となっている。
図1に示すように、管理サーバー10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、記憶部15等を備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、管理サーバー10の各部の処理動作を統括的に制御する。CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を実行する。
操作部12は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部14は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
記憶部15は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。具体的には、記憶部15には、画像形成装置20から送信されたログ情報(ログファイル)、過去ログ管理テーブル151が記憶されている。
図2に、過去ログ管理テーブル151のデータ構成例を示す。過去ログ管理テーブル151には、画像形成装置20において所定の現象が発生した時に記録されたログ情報と、当該所定の現象に対する一又は複数の回避法と、が対応付けられている。所定の現象は、画像形成装置20における不具合、エラーの他、ユーザーが操作結果や出力結果に疑問や不満を持つような現象であってもよい。
過去ログ管理テーブル151は、管理サーバー10内で画像形成装置20から送信されたログ情報の検索や回避法の実行状況を管理するテーブルであり、同種のジョブ毎にレコードが作成される。各レコードは、レコード番号、ハッシュ値、ログファイル名、回避法nフラグ(nは自然数)、回避法nの内容で構成されている。また、回避法の数は限定されない。
レコード番号は、過去ログ管理テーブル151のレコード順に付与された番号である。
ハッシュ値は、画像形成装置20から受信したログ情報をハッシュ化したものであり、ログ情報の検索で使用する。
ログファイル名は、画像形成装置20から受信したログ情報のファイル名である。
回避法nフラグは、回避法nの実行・判断状況を示すフラグである。ここでは、0:未実施、1:実行中、−1:効果なし、2:効果あり、として管理している。
なお、図2は、過去ログ管理テーブル151の一例を示すものであり、別の構成であってもよい。
制御部11は、画像形成装置20から通信部14を介してログ情報を受信する。
制御部11は、画像形成装置20から新たに受信したログ情報に基づいて、過去ログ管理テーブル151を検索し、該当する回避法が存在する場合には、当該回避法を画像形成装置20に送信する。具体的には、制御部11は、過去ログ管理テーブル151において管理されているログ情報の中に、画像形成装置20から新たに受信したログ情報と一致するログ情報があるか否かを判断する。制御部11は、画像形成装置20から新たに受信したログ情報と一致するログ情報がある場合に、当該ログ情報に対応付けられている回避法を過去ログ管理テーブル151から取得し、当該取得された回避法を通信部14を介して画像形成装置20に送信する。すなわち、制御部11及び通信部14は、回避法送信手段として機能する。なお、ログ情報間の一致を判断する際には、ログ情報に含まれる所定の項目についてのみ比較してもよい。
制御部11は、画像形成装置20から通信部14を介して、選択された回避法について効果があったことの通知を受信する。
制御部11は、画像形成装置20から受信した通知に基づいて、過去ログ管理テーブル151を更新する。具体的には、制御部11は、画像形成装置20から選択された回避法の効果があったことが通知された場合に、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードに、選択された回避法の効果があったことを示す情報を付加する。すなわち、制御部11は、付加手段として機能する。
画像形成装置20は、制御部21、操作部22、表示部23、画像読取部24、画像形成部25、通信部26、記憶部27等を備える。
制御部21は、CPU、ROM、RAM等により構成され、画像形成装置20の各部の処理動作を統括的に制御する。CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を実行する。
操作部22は、表示部23の表示画面上を覆うように形成されたタッチパネルや、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ユーザーの操作に基づく操作信号を制御部21に出力する。操作部22は、ユーザーからの操作指示を受け付ける。
表示部23は、LCD等により構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
画像読取部24は、光源、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー、A/D変換器等により構成され、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより原稿の画像を読み取り、読み取った画像をA/D変換し、得られた画像データを制御部21に出力する。
画像形成部25は、用紙に対して電子写真方式の画像形成を行うものであり、感光体ドラム、感光体ドラムの帯電を行う帯電部、画像データに基づいて感光体ドラムの表面を露光走査して静電潜像を形成する露光部、感光体ドラム上の静電潜像にトナーを付着させる現像部、感光体ドラム上に形成されたトナー像を用紙に転写する転写部、用紙上に形成されたトナー像を定着させる定着部等から構成される。
通信部26は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。また、通信部26は、FAXのデータの送受信を行う。
記憶部27は、ハードディスクや不揮発性の半導体メモリー等により構成され、各種データを記憶する。具体的には、記憶部27には、管理サーバー10に送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報と、ログ情報の送信に応じて管理サーバー10から受信したレコード番号と、選択された回避法と、当該回避法の実行時における同種のジョブの実行回数(ジョブ実行回数カウンター)と、が対応付けられて記憶される。
ジョブに関する情報には、ジョブ種、ジョブ設定情報が含まれる。ジョブ種は、コピー、プリンター、FAX、スキャナー等の各機能によって分類されたジョブの種類である。ジョブ設定情報は、ジョブに対する設定情報であり、例えば、片面/両面、倍率、集約、白黒/カラー、画質調整、後処理等を示す情報である。また、FAXジョブの場合には、ジョブ設定情報として、受信速度、送信速度、信号レベル等が含まれる。
同種のジョブであるか否かは、比較されるジョブ同士のジョブ種及びジョブ設定情報が同一であるか否かにより、判断される。例えば、比較されるジョブ同士が、コピージョブであって、同一の集約設定がなされている場合に、同種のジョブであると判断される。なお、ジョブ種及びジョブ設定情報がどの程度一致していれば、同種のジョブであると判断するかは、適宜設定可能とする。
制御部21は、各種ジョブを実行する。また、制御部21は、ジョブ毎に、ログ情報を記録し、記憶部27に保持している。
制御部21は、ユーザーによる所定の操作(ログ情報を送信する契機となる操作。以下、ログ送信イベントともいう。)があった場合に、当該所定の操作時に記録されたログ情報を管理サーバー10に送信する。すなわち、制御部21は、ログ情報送信手段として機能する。具体的には、制御部21は、ログ送信イベントがあった場合に、ログ送信イベントが発生した時に実行されていたジョブに対応するログ情報を、通信部26を介して管理サーバー10に送信する。
ログ送信イベントとして、例えば、ヘルプボタンの押下、キー連打、電源OFF/ON等、ユーザーが操作中に疑問や不満を感じた場合に行いがちな操作が予め設定されている。また、ログ情報送信ボタンの押下等、ユーザーが意識的にログ情報の送信を指示することとしてもよい。
制御部21は、管理サーバー10に送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を記憶部27に保存させる。すなわち、記憶部27は、保存手段として機能する。
制御部21は、過去ログ管理テーブル151において、管理サーバー10に新たに送信したログ情報と一致するログ情報に対応付けられている回避法を、通信部26を介して管理サーバー10から受信する。すなわち、制御部21は、回避法受信手段として機能する。
制御部21は、管理サーバー10から受信した回避法を表示部23に表示させる。すなわち、制御部21は、表示制御手段として機能する。
制御部21は、ユーザーによる操作部22からの操作により、表示部23に表示された回避法の中からいずれか一の回避法の選択を受け付ける。すなわち、操作部22は、選択手段として機能する。
制御部21は、選択された回避法を実行する。回避法の実行において、ユーザーによる設定、指示等の操作が必要な場合には、制御部21は、ユーザーの操作に応じて、回避法を実行する。
制御部21は、選択された回避法を実行した後、新たにジョブを実行する際に、当該新たに実行されるジョブに関する情報を対象ジョブ情報と比較することにより、新たに実行されるジョブが管理サーバー10に送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブであるか否かを判断する。すなわち、制御部21は、判断手段として機能する。
制御部21は、選択された回避法を実行した後、管理サーバー10に送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを実行した回数をカウントアップする。
制御部21は、選択された回避法について、効果の有無を判断する。
制御部21は、選択された回避法を実行した後、管理サーバー10に再度ログ情報を送信することなく、管理サーバー10に送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合に、選択された回避法について、効果があったと判断する。制御部21は、選択された回避法の効果があったことを、通信部26を介して管理サーバー10に通知する。すなわち、制御部21及び通信部26は、通知手段として機能する。
一方、制御部21は、選択された回避法を実行した後、管理サーバー10に送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数実行する前に、管理サーバー10に再度ログ情報を送信した場合に、選択された回避法の効果がないと判断する。すなわち、制御部21は、第2判断手段として機能する。
次に、ログ情報の内容について説明する。
図3は、ログ情報の構成例である。ログ情報は、画像形成装置20の構成を示す第1の情報、画像形成装置20の設定状態を示す第2の情報、画像形成装置20の実行状態を示す第3の情報、及び、画像形成装置20におけるプログラムの内部状態を示す第4の情報のうち、少なくともいずれか一つ以上を含んでいる。
第1の情報は、画像形成装置20を構成している本体及び周辺機器のファームウェアのバージョン、オプション機器の装着状態、オプション機能の設定状態等の情報で構成される。図3の例では、第1の情報として、バージョン情報(起動、メインファームウェア、キー操作等)、オプション情報(メモリー、ハードディスク、FAX1回線目、FAX2回線目、ブラウザー機能の有無等)が挙げられている。
第2の情報は、管理者・サービスマンにより設定されている装置の設定情報、メーカー出荷時に設定されている情報で構成される。図3の例では、第2の情報として、マシン設定情報(ソフトスイッチ設定情報、出荷先地域等)が挙げられている。
第3の情報は、ジョブ実行時の設定情報や、ジョブ実行時の各周辺装置やオプション機器の実行状態を示す情報で構成される。図3の例では、第3の情報として、ジョブ設定情報(ジョブ種、受信速度(設定値)、ダイヤルトーン検出、ビジートーン検出等)、ジョブ状態情報(ジョブ結果、受信速度(実測値)等)が挙げられている。
第4の情報は、プログラム内部の状態を示す情報で、レジスタダンプ、スタックダンプ、進行状態を示すターミナルログで構成される。図3の例では、第4の情報として、ダンプファイル等が挙げられている。
第1の情報〜第3の情報は、ジョブの特定やログ情報の検索に用いるための情報であり、管理サーバー10において比較可能なデータで構成されている。第4の情報は、ユーザー環境で発生した現象の原因をメーカー側で特定をするために利用される情報である。
図4は、第2の情報及び第3の情報の具体例である。ID_xxxxx[i]の「ID_xxxxx」は設定項目の識別子、「i」は設定項目識別番号を表している。また、value[k]の「k」は設定値を表している。
図5は、第4の情報の具体例である。例えば、第4の情報には、レジスタダンプD1、スタックダンプD2、進行状態コードD3、待ち状態(カーネル内関数)D4等が含まれる。
なお、図3〜図5では、説明のために各情報をテキストコード化しているが、各項目をコード化したバイナリデータで保持していてもよい。
次に、画像形成システム100における動作について説明する。
図6及び図7は、管理サーバー10から提示される回避法により画像形成装置20において所定の現象が回避される場合の処理を示すラダーチャートである。
画像形成装置20において、ジョブを実行した際に(ステップS1)、ログ送信イベントが発生すると(ステップS2)、制御部21は、ログ送信イベントが発生した時に実行されていたジョブに対応するログ情報を、通信部26を介して管理サーバー10に送信する(ステップS3)。
制御部21は、ログ情報の送信後に同種のジョブが実行されたか否かを判断するために、送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を記憶部27に保存する(ステップS4)。
管理サーバー10では、通信部14により画像形成装置20から送信されたログ情報を受信すると、制御部11は、記憶部15に記憶されている過去ログ管理テーブル151を参照して、過去のログ情報から回避法を検索する(ステップS5)。具体的には、制御部11は、過去ログ管理テーブル151に基づいて、画像形成装置20から受信したログ情報と一致する過去のログ情報(以下、過去ログ情報という。)を特定し、過去ログ情報と対応付けられた回避法を取得する。
制御部11は、取得された回避法を、画像形成装置20から受信したログ情報と一致する過去ログ情報に該当するレコードのレコード番号と対応付けて、通信部14を介して画像形成装置20に送信する(ステップS6)。ここでは、制御部11は、画像形成装置20に回避法1〜5を通知することとする。
画像形成装置20において、通信部26により管理サーバー10から送信された回避法1〜5及びレコード番号を受信すると、制御部21は、通知された回避法1〜5を表示部23に表示させる(ステップS7)。また、制御部21は、管理サーバー10から受信したレコード番号を、対象ジョブ情報と対応付けて記憶部27に保存する。
ユーザーによる操作部22からの操作により、表示されている回避法1〜5の中から回避法2が選択されると(ステップS8)、制御部21は、選択された回避法2を実行する(ステップS9)。
制御部21は、回避法2が選択されたことを示す情報を、対象ジョブ情報に対応するレコード番号と対応付けて、通信部26を介して管理サーバー10に通知する(ステップS10)。
制御部21は、選択された回避法2を示す情報を、対象ジョブ情報と対応付けて記憶部27に保存する(ステップS11)。
管理サーバー10では、通信部14により画像形成装置20から回避法2が選択されたことを示す情報及びレコード番号を受信すると、制御部11は、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードの回避法2フラグを、実行中であることを示す「1:実行中」に変更する(ステップS12)。
次に、図7に移り、画像形成装置20において、制御部21は、ジョブを実行し(ステップS13)、この新たに実行したジョブに関する情報を、記憶部27に記憶されている対象ジョブ情報と比較し、新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブ(管理サーバー10に送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブ)と同種のジョブであるか否かを判断する(ステップS14)。
新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブである場合には(ステップS15;YES)、制御部21は、対象ジョブ情報に対応するジョブ実行回数カウンターを1だけインクリメントする(ステップS16)。
ステップS15において、新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブでない場合(ステップS15;NO)、又は、ステップS16の後、ステップS17に移行する。本処理では、画像形成装置20から管理サーバー10に対するログ情報の再送信はない(ログ送信イベントの再発生はない)こととする(ステップS17)。
次に、制御部21は、対象ジョブ情報に対応するジョブ実行回数カウンターの値に基づいて、回避法2を実行した後、ログ送信イベント発生時のジョブ(ステップS1で実行されたジョブ)と同種のジョブを所定回数以上実行したか否かを判断する(ステップS18)。
ログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブを所定回数以上実行していない場合には(ステップS18;NO)、ステップS13に戻り、処理が繰り返される。
ステップS18において、ログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合には(ステップS18;YES)、制御部21は、記憶部27において対象ジョブ情報と対応付けられている回避法2は効果があると判断する(ステップS19)。
制御部21は、回避法2の効果があることを示す情報を、対象ジョブ情報に対応するレコード番号と対応付けて、通信部26を介して管理サーバー10に通知する(ステップS20)。
管理サーバー10では、通信部14により画像形成装置20から回避法2の効果があることを示す情報及びレコード番号を受信すると、制御部11は、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードの回避法2フラグを、効果があることを示す「2:効果あり」に変更する(ステップS21)。回避法nフラグは、一旦「2:効果あり」に変更されると、再びいずれかの画像形成装置20で回避法nが実行されることになっても、「1:実行中」となることはない。
これ以降、制御部11は、同様の状況において、画像形成装置20に回避法2を通知する(ステップS22)。具体的には、制御部11は、過去ログ管理テーブル151から、画像形成装置20から受信したログ情報と一致する過去ログ情報を特定し、過去ログ情報と対応付けられた回避法を抽出する際に、フラグが「2:効果あり」である回避法があれば、優先的に通知する。あるいは、制御部11は、フラグが「−1:効果なし」以外の回避法を通知することとしてもよい。
以上で、所定の現象が回避される場合の処理が終了する。
図8及び図9は、管理サーバー10から提示される回避法により画像形成装置20において所定の現象が回避されない場合の処理を示すラダーチャートである。
図8に示すステップS31〜ステップS42の処理は、図6に示したステップS1〜ステップS12の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS42の後、図7に示したステップS13〜ステップS17の処理が0回以上行われた後、図9に移行する。
画像形成装置20において、制御部21は、ジョブを実行し(ステップS43)、この新たに実行したジョブに関する情報を、記憶部27に記憶されている対象ジョブ情報と比較し、新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブであるか否かを判断する(ステップS44)。
新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブである場合には(ステップS45;YES)、制御部21は、対象ジョブ情報に対応するジョブ実行回数カウンターを1だけインクリメントする(ステップS46)。
ステップS45において、新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブでない場合(ステップS45;NO)、又は、ステップS46の後、ステップS47に移行する。本処理では、ログ送信イベント発生時のジョブ(ステップS31で実行されたジョブ)と同種のジョブを所定回数実行する前に、ログ送信イベントが再び発生したこととする(ステップS47)。
制御部21は、ステップS47でログ送信イベントが発生した時に実行されていたジョブに対応するログ情報を、対象ジョブ情報に対応するレコード番号と対応付けて、通信部26を介して管理サーバー10に送信する(ステップS48)。
制御部21は、回避法2を実行した後、ステップS31で実行されたジョブと同種のジョブを所定回数実行する前に、再度ログ情報を送信したので、記憶部27において対象ジョブ情報と対応付けられている回避法2は効果がないと判断する(ステップS49)。そして、制御部21は、対象ジョブ情報に対応するジョブ実行回数カウンターをクリアする(ステップS50)。
管理サーバー10では、通信部14により画像形成装置20から送信されたログ情報及びレコード番号を受信すると、制御部11は、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードの回避法2フラグを、効果がないことを示す「−1:効果なし」に変更する(ステップS51)。
次に、制御部11は、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードから、フラグが「−1:効果なし」以外の回避法1,3〜5を抽出し、回避法1,3〜5をレコード番号と対応付けて、通信部14を介して画像形成装置20に通知する(ステップS52)。
以上で、所定の現象が回避されない場合の処理が終了する。
なお、回避法1〜5に対して優先度を設定することで、管理サーバー10から画像形成装置20に通知される回避法の数を削減することも可能である。例えば、回避法1(優先度:低い)〜回避法5(優先度:高い)と優先度が設定されている状況で、回避法2は効果がないと判断された場合、次回以降、画像形成装置20から管理サーバー10にログ情報が送信された際には、管理サーバー10から画像形成装置20に回避法3〜5を通知すればよい。つまり、回避法2より優先度の低い回避法1についても、回避法2が効果がないと判断された時点で、候補から除外する。
図10は、画像形成装置20において実行される回避法実行後の処理を示すフローチャートである。本処理は、例えば、図6のステップS11、図8のステップS41に続く処理である。
制御部21は、ジョブを実行し(ステップS61)、この新たに実行したジョブに関する情報を、記憶部27に記憶されている対象ジョブ情報と比較し、新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブ(管理サーバー10に送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブ)と同種のジョブであるか否かを判断する(ステップS62)。
新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブである場合には(ステップS63;YES)、制御部21は、対象ジョブ情報に対応するジョブ実行回数カウンターを1だけインクリメントする(ステップS64)。
ステップS63において、新たに実行したジョブがログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブでない場合(ステップS63;NO)、又は、ステップS64の後、制御部21は、ログ送信イベントが発生したか否かを判断する(ステップS65)。
ログ送信イベントが発生していない場合には(ステップS65;NO)、制御部21は、対象ジョブ情報に対応するジョブ実行回数カウンターの値に基づいて、選択された回避法を実行した後、ログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブを所定回数以上実行したか否かを判断する(ステップS66)。
ログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブを所定回数以上実行していない場合には(ステップS66;NO)、ステップS61に戻り、処理が繰り返される。
ステップS66において、ログ送信イベント発生時のジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合には(ステップS66;YES)、制御部21は、記憶部27において対象ジョブ情報と対応付けられている実行中の回避法は効果があると判断する(ステップS67)。
制御部21は、実行中の回避法の効果があることを示す情報を、対象ジョブ情報に対応するレコード番号と対応付けて、通信部26を介して管理サーバー10に通知する(ステップS68)。
ステップS65において、ログ送信イベントが発生した場合には(ステップS65;YES)、制御部21は、当該ログ送信イベントが発生した時に実行されていたジョブに対応するログ情報を、対象ジョブ情報に対応するレコード番号と対応付けて、通信部26を介して管理サーバー10に送信する(ステップS69)。
制御部21は、記憶部27において対象ジョブ情報と対応付けられている実行中の回避法は効果がないと判断する(ステップS70)。そして、制御部21は、対象ジョブ情報に対応するジョブ実行回数カウンターをクリアする(ステップS71)。
ステップS68又はステップS71の後、回避法実行後の処理が終了する。
図11は、管理サーバー10において実行されるログ情報受信時処理を示すフローチャートである。
制御部11は、通信部14により画像形成装置20からログ情報を受信したか否かを判断する(ステップS81)。画像形成装置20からログ情報を受信した場合には(ステップS81;YES)、制御部11は、受信されたログ情報をハッシュ化し、ハッシュ値を算出する(ステップS82)。具体的には、制御部11は、ログ情報のうち、第1の情報、第2の情報、第3の情報を入力情報としてハッシュ値を算出する。
次に、制御部11は、記憶部15に記憶されている過去ログ管理テーブル151からレコードを読み出す(ステップS83)。制御部11は、ステップS82で算出されたハッシュ値と、読み出されたレコードに含まれるハッシュ値と、を比較し、両者が一致するか否かを判断する(ステップS84)。
ステップS82で算出されたハッシュ値と、読み出されたレコードに含まれるハッシュ値とが一致した場合には(ステップS84;YES)、制御部11は、ステップS81で受信されたログ情報と、読み出されたレコードに含まれるログファイル名が示すログ情報とを比較し(ステップS85)、ログ情報が一致するか否かを判断する(ステップS86)。ログ情報が一致する場合には、制御部11は、ステップS81で受信されたログ情報が記録された際の画像形成装置20における動作が、読み出されたレコードに含まれるログファイル名が示すログ情報が記録された際の動作と同じであると判断する。
ログ情報が一致した場合には(ステップS86;YES)、制御部11は、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードの回避法フラグに、実行中であることを示す「1:実行中」があるか否かを判断する(ステップS87)。
過去ログ管理テーブル151の該当するレコードの回避法フラグに「1:実行中」がある場合には(ステップS87;YES)、回避法を実行したにもかかわらず再度ログ情報が送信されたことから、制御部11は、その回避法は効果がないと判断する。そして、制御部11は、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードの実行中の回避法フラグを、効果がないことを示す「−1:効果なし」に変更する(ステップS88)。
ステップS87において、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードの回避法フラグに「1:実行中」がない場合(ステップS87;NO)、又は、ステップS88の後、制御部11は、ステップS81において受信したログ情報に含まれる第4の情報を、解析用の情報として、該当するレコードのレコード番号と対応付けて記憶部15に保存する(ステップS89)。
ステップS84において、ハッシュ値が一致しない場合(ステップS84;NO)、又は、ステップS86において、ログ情報が一致しない場合には(ステップS86;NO)、制御部11は、過去ログ管理テーブル151に含まれる全てのレコードについて処理が終了したか否かを判断する(ステップS90)。
過去ログ管理テーブル151に含まれるレコードのうち、処理が終了していないレコードがある場合には(ステップS90;NO)、ステップS83に戻り、別のレコードを処理対象として、処理が繰り返される。
ステップS90において、過去ログ管理テーブル151に含まれる全てのレコードについて処理が終了した場合には(ステップS90;YES)、制御部11は、ステップS81で受信されたログ情報を、新規のログ情報として記憶部15の過去ログ管理テーブル151に登録する(ステップS91)。制御部11は、過去ログ管理テーブル151の該当するレコードに対して、予め用意されている一般的な回避法を回避法nとして登録し、回避法nフラグについては「0:未実施」とする。
ステップS89又はステップS91の後、制御部11は、該当するレコード内の回避法のうち、フラグが「−1:効果なし」以外の回避法を、通信部14を介して画像形成装置20に通知する(ステップS92)。該当するレコード内の回避法のうち、フラグが「2:効果あり」である回避法があれば、優先的に通知することとしてもよい。
以上で、ログ情報受信時処理が終了する。
管理サーバー10に対して画像形成装置20が複数接続されている場合には、図2に示した過去ログ管理テーブル151の回避法nフラグを、機体毎に管理する必要がある。具体的には、ログ情報受信時処理のステップS87において、新たにログ情報を送信した画像形成装置20に対応する回避法nフラグが「1:実行中」であるか否かを判断する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、管理サーバー10によって、ログ情報と回避法とを対応付けた過去ログ管理テーブル151が管理されているので、画像形成装置20において発生した現象に対する回避法をタイムリーにユーザーに提示することができる。
また、所定の操作時に記録されたログ情報が画像形成装置20から管理サーバー10に送信されるので、メーカー側はユーザー環境で発生した現象を解析するための情報を短時間で収集できるとともに、現象確認や現象回避のために出動していたサービスマンの調査、解析に要する時間やコストを削減することができる。
また、画像形成装置20において実行された回避法に効果があった場合には、その結果を管理サーバー10に通知することができる。
また、過去ログ管理テーブル151において、効果があった回避法に対して、効果があったことを示す情報を付加する(該当する回避法フラグを「1:実行中」から「2:効果あり」に変更する)ので、管理サーバー10は、効果があると確認された回避法を画像形成装置20に送信することができる。
また、画像形成装置20において、選択された回避法を実行しても、管理サーバー10に再度ログ情報が送信される場合、すなわち、所定の現象が回避されない場合には、選択された回避法の効果がないと判断することができる。
〔変形例〕
次に、変形例について説明する。
変形例における画像形成システムは、上記実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成であるため、図1を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、変形例に特徴的な構成及び処理について説明する。
変形例では、画像形成装置20において発生するエラーの要因が特定できる場合について説明する。
管理サーバー10においても、図2に示した過去ログ管理テーブル151が用いられる。過去ログ管理テーブル151には、所定の現象としてエラーが発生した時に記録されたログ情報と、当該エラーに対する一又は複数の回避法として変更すべき設定項目と、が対応付けられている。
エラー要因が特定できている場合には、管理サーバー10側で事前に同じエラーが発生した際のログ情報を用意することができるため、過去ログ管理テーブル151に、予め用意したログ情報のハッシュ値、ログファイル名を登録し、エラー要因に対応した設定項目を回避法nとして登録し、回避法nフラグを「2:効果あり」として登録しておく。
このように、ログ情報や回避法(変更すべき設定項目)を設定しておくことにより、上記実施の形態と同様の動作を実行可能となる。
図12を参照して、FAX機能においてエラーが発生した場合の具体例について説明する。
まず、画像形成装置20において、FAX送信を実行しようとして(ステップS101)、FAX送信が失敗すると(ステップS102)、制御部21は、図13(a)に示すエラー通知画面231を表示部23に表示させる。エラー通知画面231には、FAX送信が失敗したことの通知と、サポートセンターに問い合わせるか否かの質問が含まれている。
操作部22からの操作により、エラー通知画面231の実行ボタンB1が押下され、サポートセンターへの問い合わせが指示されると(ステップS103)、制御部21は、問い合わせ指示が行われた時に実行されていたジョブに対応するログ情報を、通信部26を介して管理サーバー10に送信する(ステップS104)。
制御部21は、ログ情報の送信後に同種のジョブが実行されたか否かを判断するために、送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を記憶部27に保存する(ステップS105)。
管理サーバー10では、通信部14により画像形成装置20から送信されたログ情報を受信すると、制御部11は、記憶部15に記憶されている過去ログ管理テーブル151を参照して、過去ログ情報から設定項目を検索する(ステップS106)。具体的には、制御部11は、過去ログ管理テーブル151に基づいて、画像形成装置20から受信したログ情報と一致する過去ログ情報を特定し、過去ログ情報と対応付けられた設定項目を取得する。
制御部11は、取得された設定項目を、画像形成装置20から受信したログ情報と一致する過去ログ情報に該当するレコードのレコード番号と対応付けて、通信部14を介して画像形成装置20に送信する(ステップS107)。FAX送信の失敗に対して変更すべき設定項目として、例えば、送信速度、信号レベル等が挙げられる。
画像形成装置20において、通信部26により管理サーバー10から送信された設定項目及びレコード番号を受信すると、制御部21は、通知された設定項目を表示部23に表示させる(ステップS108)。図13(b)に、表示部23に表示される設定項目選択画面232の例を示す。設定項目選択画面232には、設定項目選択領域30、実行ボタンB2が含まれる。
また、制御部21は、管理サーバー10から受信したレコード番号を、対象ジョブ情報と対応付けて記憶部27に保存する。
ユーザーによる操作部22からの操作により、表示されている設定項目の中からいずれかの設定項目が選択されると(ステップS109)、制御部21は、選択された設定項目について設定変更を実行する(ステップS110)。例えば、操作部22からの操作により、設定項目選択画面232の設定項目選択領域30において「送信速度」が選択され、実行ボタンB2が押下されると、制御部21は、図13(c)に示す確認画面233を表示部23に表示させる。確認画面233には、送信速度設定を変更するか否かの質問が含まれている。操作部22からの操作により、確認画面233の実行ボタンB3が押下されると、制御部21は、送信速度について設定変更を実行する。
これ以降の処理については、上記実施の形態(図6のステップS10以降の処理、図8のステップS40以降の処理)と同様である。
変形例によれば、上記実施の形態と同様、画像形成装置20において発生した現象に対する回避法をタイムリーにユーザーに提示することができる。
また、画像形成装置20において発生するエラーの要因が特定できる場合には、予め過去ログ管理テーブル151に、エラーが発生した時に記録されたログ情報と、変更すべき設定項目と、を対応付けておくことができる。
なお、上記実施の形態及び変形例における記述は、本発明に係る画像形成システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
10 管理サーバー
11 制御部
14 通信部
15 記憶部
20 画像形成装置
21 制御部
22 操作部
23 表示部
24 画像読取部
25 画像形成部
26 通信部
27 記憶部
100 画像形成システム
151 過去ログ管理テーブル

Claims (7)

  1. 複数種のジョブを実行可能な画像形成装置と、
    前記画像形成装置において所定の現象が発生した時に記録されたログ情報と、当該所定の現象に対する一又は複数の回避法と、を対応付けた過去ログ管理テーブルを記憶する記憶手段を有する管理サーバーと、
    を備える画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、
    ユーザーによる所定の操作があった場合に、当該所定の操作時に記録されたログ情報を前記管理サーバーに送信するログ情報送信手段と、
    前記管理サーバーに送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を保存する保存手段と、
    を備え、
    前記管理サーバーは、
    前記画像形成装置から新たに受信したログ情報と一致するログ情報に対応付けられている回避法を前記過去ログ管理テーブルから取得し、当該取得された回避法を前記画像形成装置に送信する回避法送信手段を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記管理サーバーから送信された回避法を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された回避法の中からいずれか一の回避法を選択するための選択手段と、
    前記選択された回避法を実行した後、新たにジョブを実行する際に、当該新たに実行されるジョブに関する情報を前記対象ジョブ情報と比較することにより、前記新たに実行されるジョブが前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブであるか否かを判断する判断手段と、
    前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信することなく、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合に、前記選択された回避法の効果があったことを前記管理サーバーに通知する通知手段と、
    を備える画像形成システム。
  2. 前記管理サーバーは、
    前記画像形成装置から前記選択された回避法の効果があったことが通知された場合に、前記過去ログ管理テーブルの該当するレコードに、前記選択された回避法の効果があったことを示す情報を付加する付加手段を備える請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記画像形成装置は、
    前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを前記所定回数実行する前に、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信した場合に、前記選択された回避法の効果がないと判断する第2判断手段を備える請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記ログ情報は、前記画像形成装置の構成を示す情報、前記画像形成装置の設定状態を示す情報、前記画像形成装置の実行状態を示す情報、及び、前記画像形成装置におけるプログラムの内部状態を示す情報のうち少なくともいずれか一つを含む請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記過去ログ管理テーブルには、前記所定の現象としてエラーが発生した時に記録されたログ情報と、当該エラーに対する一又は複数の回避法として変更すべき設定項目と、が対応付けられている請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 画像形成装置において所定の現象が発生した時に記録されたログ情報と、当該所定の現象に対する一又は複数の回避法と、を対応付けた過去ログ管理テーブルを記憶する記憶手段を有する管理サーバーと通信ネットワークを介して接続され、複数種のジョブを実行可能な画像形成装置であって、
    ユーザーによる所定の操作があった場合に、当該所定の操作時に記録されたログ情報を前記管理サーバーに送信するログ情報送信手段と、
    前記管理サーバーに送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を保存する保存手段と、
    前記過去ログ管理テーブルにおいて、前記管理サーバーに新たに送信したログ情報と一致するログ情報に対応付けられている回避法を、前記管理サーバーから受信する回避法受信手段と、
    前記管理サーバーから受信した回避法を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    前記表示手段に表示された回避法の中からいずれか一の回避法を選択するための選択手段と、
    前記選択された回避法を実行した後、新たにジョブを実行する際に、当該新たに実行されるジョブに関する情報を前記対象ジョブ情報と比較することにより、前記新たに実行されるジョブが前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブであるか否かを判断する判断手段と、
    前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信することなく、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合に、前記選択された回避法の効果があったことを前記管理サーバーに通知する通知手段と、
    を備える画像形成装置。
  7. 画像形成装置において所定の現象が発生した時に記録されたログ情報と、当該所定の現象に対する一又は複数の回避法と、を対応付けた過去ログ管理テーブルを記憶する記憶手段を有する管理サーバーと通信ネットワークを介して接続され、複数種のジョブを実行可能な画像形成装置のコンピューターを、
    ユーザーによる所定の操作があった場合に、当該所定の操作時に記録されたログ情報を前記管理サーバーに送信するログ情報送信手段、
    前記管理サーバーに送信されたログ情報の記録時に実行されたジョブに関する情報を含む対象ジョブ情報を保存する保存手段、
    前記過去ログ管理テーブルにおいて、前記管理サーバーに新たに送信したログ情報と一致するログ情報に対応付けられている回避法を、前記管理サーバーから受信する回避法受信手段、
    前記管理サーバーから受信した回避法を表示手段に表示させる表示制御手段、
    前記表示手段に表示された回避法の中からいずれか一の回避法を選択するための選択手段、
    前記選択された回避法を実行した後、新たにジョブを実行する際に、当該新たに実行されるジョブに関する情報を前記対象ジョブ情報と比較することにより、前記新たに実行されるジョブが前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブであるか否かを判断する判断手段、
    前記選択された回避法を実行した後、前記管理サーバーに再度ログ情報を送信することなく、前記管理サーバーに送信されたログ情報に対応するジョブと同種のジョブを所定回数以上実行した場合に、前記選択された回避法の効果があったことを前記管理サーバーに通知する通知手段、
    として機能させるためのプログラム。
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