JP2008176703A - 故障診断システム及び故障診断プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ハードウェアによって発生する異常とそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアによって発生する異常とを統合して診断することができる故障診断システム及び故障診断プログラムを得る。
【解決手段】ベイジアンネットワークを用いることによって、フェイルコードやフリーズ等の故障現象として故障診断システムが知らせる故障現象(A)291、故障現象(B)292、及び故障現象(C)293等を診断モデルの診断トリガーとして入力させる。そして、通常出力Log280及び局部検査結果Log290等のメッセージを加え、診断を行う。その結果、故障診断した結果である推定異常個所の推定異常確率が出力される。その出力結果の推定異確率によって、ハードウェアで構築されるシステムにおいて、ハードウェアの動作制御のためのソフトウェアの少なくとも一方によって発生する異常まで含めて故障箇所を特定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、故障診断システム及び故障診断プログラムに関する。
近年、パーソナルコンピュータ、複写機、スキャナ、プリンタ並びにこれらが複合された複合機等の機器には、性能、機能の向上に伴い、様々な用途のアナログ及びデジタルの電子回路がプリント基板(「PWBA(Printed wiring board Assembly)」又は「ボード」等と呼ぶことがあり、以下、統一して「PWBA」と呼ぶ)に取り付けられてきている。PWBAは、一連の機能を実現するために、様々な形でケーブル等の配線を介して互いに接続され、信号のやり取り等が実行されている。このようなPWBAが搭載される機器が使用される環境は、オフィス内や家屋内が主としてあるが、それ以外の過酷な環境下で使用される場合もある。
そのため、それぞれの状況下で様々な異常が発生し、これらの異常、故障の修復には多大な労力を要している。さらに、何らかの異常が発生した場合、故障診断システムによってPWBAに異常ありと診断したにもかかわらず、実際に解析すれば、PWBAの異常ではなく、PWBA上を走るソフトウェアやアプリケーションソフトウェアのバグであるものがある。
故障診断システムとしては、コンピュータに障害が発生した場合、インターネットを介してエラー情報を収集し、エラーに応じた対策をとる方法が提案されている(特許文献1参照)。
また、遠隔地にあるサーバの障害発生時に、障害原因の特定、対策、内容、及び費用の通知を自動化することが提案されている(特許文献2参照)。
さらに、機器及び通信路の物理的故障、誤動作、プログラムの不具合、パラメータ値の設定不備等の障害の診断を効率よく行うことが提案されている(特許文献3参照)。
特開2005−228004号公報 特開2005−202597号公報 特開平06−149577号公報
しかしながら、特許文献1乃至特許文献3では、ハードウェアであるPWBAによって構築されるシステムの異常を、ソフトウェアとハードウェアに切り分け、分類し、異常の診断を行う。そのため、PWBAが構築する接続系の関連性、及びPWBAとPWBAの動作制御のための手順や命令が組み込まれたソフトウェアとの関連性という観点からみた統合的な診断を行うことができないという問題がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ハードウェアによって発生する異常とそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアによって発生する異常とを統合して診断することができる故障診断システム及び故障診断プログラムを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、物理的実体として存在するコンピュータ構成部品を、故障診断のために分類し、当該分類された単位であるハードウェアモデルと、コンピュータを制御する手順や命令がまとめられたプログラムを故障診断のために分類し、当該分類された単位であるソフトウェアモデルと、を互いに関連付けて、所定の故障診断プログラムを実行する制御手段を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、物理的実体として存在するコンピュータ構成部品を、故障診断のために分類し、当該分類された単位であるハードウェアモデル(ハードウェアをモデル化したもの)と定義する。また、コンピュータを制御する手順や命令がまとめられたプログラムを故障診断のために分類し、当該分類された単位であるソフトウェアモデル(ソフトウェアをモデル化したもの)と定義する。そして、制御手段において、定義されたハードウェアモデル及びソフトウェアモデルを互いに関連付け、所定の故障診断プログラムを実行する。
従って、ハードウェアによって発生する異常とそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアによって発生する異常とを統合して診断することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記所定の故障診断プログラムが、ベイジアンネットワークに基づく故障診断プログラムであり、前記ハードウェアモデル及び前記ソフトウェアモデルが、前記制御手段による故障診断プログラム実行時に故障を特定する単位となる故障診断モデルであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記所定の故障診断プログラムが、ベイジアンネットワークに基づく故障診断プログラムである。また、前記ハードウェアモデル及び前記ソフトウェアモデルが、前記制御手段による故障診断プログラム実行時に故障を特定する単位となる故障診断モデルであるので、ハードウェア及びそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアを含め、関係性または依存性を持たせて統合して故障箇所を診断できる。その結果、故障箇所の故障確率を精度良く求めることができるので、CE(カスタマーエンジニア)のサービス時間を短縮することもできる。
請求項3に記載の発明は、物理的実体として存在するコンピュータ構成部品であるハードウェアを所定の診断モデルに分類してモデル化するハードウェアモデル化手段と、前記ハードウェアの動作制御のための手順や命令が組み込まれたソフトウェアを前記所定の診断モデルに分類してモデル化するソフトウェアモデル化手段と、前記ハードウェアモデル化手段でモデル化した診断モデルの動作状態を表すハードウェア情報と、前記ソフトウェアモデル化手段でモデル化した診断モデルの実行状態を表すソフトウェア情報とを統合する統合手段と、前記統合手段によって、統合した診断モデルからの情報群を基に解析し、前記ソフトウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果の情報であるソフトウェア検査結果情報、及び前記ハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果の情報であるハードウェア検査結果情報の少なくとも一方を取得する結果情報取得手段と、前記結果情報取得手段により取得されたソフトウェア検査結果情報及びハードウェア検査結果情報の少なくとも一方に基づいて、所定の故障診断プログラムを実行し、前記ハードウェア及び前記ソフトウェアのモデルの少なくとも一方の診断結果をもって故障の診断を行う故障診断手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ハードウェアモデル化手段により、物理的実体として存在するコンピュータ構成部品であるハードウェアを所定の診断モデルに分類してモデル化する。また、ソフトウェアモデル化手段により、前記ハードウェアの動作制御のための手順や命令が組み込まれたソフトウェアを前記所定の診断モデルに分類してモデル化する。そこで、統合手段によって、前記ハードウェアモデル化手段でモデル化した診断モデルの動作状態を表すハードウェア情報と、前記ソフトウェアモデル化手段でモデル化した診断モデルの実行状態を表すソフトウェア情報とを統合する。統合手段によって、統合した前記ハードウェアのモデル及び前記ソフトウェアのモデルからの情報群を基に解析する。解析した結果、前記ソフトウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果の情報であるソフトウェア検査結果情報、及び前記ハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果の情報であるハードウェア検査結果情報の少なくとも一方を結果情報取得手段により取得する。前記結果情報取得手段により取得されたソフトウェア検査結果情報及びハードウェア検査結果情報の少なくとも一方に基づいて、故障診断手段が所定の故障診断プログラムを実行し、統合した前記ハードウェアのモデル及び前記ソフトウェアのモデルの少なくとも一方の診断結果をもって故障診断を行う。
従って、ハードウェアによって発生する異常とそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアによって発生する異常とを統合して診断することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記所定の故障診断プログラムが、ベイジアンネットワークに基づく故障診断プログラムであり、前記ハードウェアモデル化手段によってモデル化される前記ハードウェア及び前記ソフトウェアモデル化手段によってモデル化される前記ソフトウェアの少なくとも一方が、前記故障診断手段による故障診断プログラム実行時に故障を特定する単位となる故障診断モデルであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記所定の故障診断プログラムが、ベイジアンネットワークに基づく故障診断プログラムである。また、前記ハードウェアモデル化手段によってモデル化される前記ハードウェア及び前記ソフトウェアモデル化手段によってモデル化される前記ソフトウェアの少なくとも一方が、前記故障診断手段による故障診断プログラム実行時に故障を特定する単位となる故障診断モデルである。そこで、モデル化された前記ハードウェア及びモデル化された前記ソフトウェアの少なくとも一方における確定した情報を基に不確定な故障箇所の情報の確率を演算するので、ハードウェア及びそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアの少なくとも一方を含め、関係性または依存性を持たせて統合して故障箇所を診断できる。その結果、故障箇所の故障確率を精度良く求めることができるので、CEのサービス時間を短縮することもできる。
請求項5に記載の発明は、物理的実体として存在するコンピュータ構成部品を、故障診断のために分類し、当該分類された単位であるハードウェアモデルと、コンピュータを制御する手順や命令がまとめられたプログラムを故障診断のために分類し、当該分類された単位であるソフトウェアモデルと、を互いに関連付けて、所定の故障診断を実行することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、物理的実体として存在するコンピュータ構成部品を、故障診断のために分類し、当該分類された単位であるハードウェアモデル(ハードウェアをモデル化したもの)と定義する。また、コンピュータを制御する手順や命令がまとめられたプログラムを故障診断のために分類し、当該分類された単位であるソフトウェアモデル(ソフトウェアをモデル化したもの)と定義する。そして、定義されたハードウェアモデル及びソフトウェアモデルを互いに関連付け、所定の故障診断プログラムを実行する。
従って、ハードウェアによって発生する異常とそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアによって発生する異常とを統合して診断することができる。
以上説明したように本発明によれば、ハードウェアによって発生する異常とそのハードウェアの動作制御のためのソフトウェアによって発生する異常とを統合して診断することができる故障診断システム及び故障診断プログラムを得ることができるという効果が得られる。
図1は、本実施の形態に係るハードウェア構成の概略図である。
図1のハードウェア構成は、複数のPWBA(Printed wiring board Assembly)で構成されており、以下、それぞれを統一してPWBAと呼び、全体をPWBAシステム100と呼ぶ。
さらに、図1のハードウェア構成には、各PWBAそれぞれを接続する接続部(例えば、ケーブル配線やプリント配線等)も加えて構成されており、以下、それぞれを統一してNet(回路網:Network)と呼び、全てのNetをまとめて全Netと呼ぶ。
PWBAシステム100は、PWBA(A)110、PWBA(B)120、PWBA(C)130、PWBA(D)140、PWBA(E)150、及びPWBA(F)160で構成されている。
また、それぞれのPWBA(A)110〜PWBA(F)160は、Net(A)112、Net(B)122、Net(C)132、Net(D)142、Net(E)152、及びNet(F)162で接続されている。
詳細には、PWBA(A)110は、Net(B)122を介してPWBA(B)120と接続され、Net(D)142を介してPWBA(D)140と接続され、Net(F)162を介してPWBA(F)160と接続されている。また、PWBA(B)120はNet(C)132を介してPWBA(C)130と接続され、PWBA(F)160はNet(E)152を介してPWBA(E)150と接続されている。
なお、本実施の形態では、PWBA(A)110はメインの基板(主基板)であり、他のPWBA(B)120〜PWBA(F)160は、PWBA(A)110と直接的又は間接的に接続され、動作するサブの基板(副基板)とする。
ここで、物理的にPWBA(A)110〜PWBA(F)160が同一の基板上に存在する場合や、PWBA(A)110〜PWBA(F)160が2以上の基板に分離される場合もある。
図2は、図1のハードウェアの構成を示したPWBAシステム100を対象として、ベイジアンネットワーク200を構成するべく、各部をモデル化した故障診断システムの概要図である。
なお、ベイジアンネットワーク200は、因果ネットワークと呼ばれるものである。
ベイジアンネットワーク200は、モデル化された図1のPWBA(A)110〜PWBA(F)160及びNet(A)112〜Net(F)162の各ノード(故障診断する対象の単位)で構成されている。
また、ベイジアンネットワーク200には、ハードウェア及びそのハードウェアの制御動作させるソフトウェアの少なくとも一方の働きや機能を統合した情報を意味する統合ノードであるIf(A)210〜If(F)260も加えて構成されている。なお、「If」はInterfaceの略である。
さらに、ベイジアンネットワーク200には、図1のPWBAシステム100上で実行されるソフトウェアアプリケーション情報を意味するノードであるSW/Application270も加えて構成されている。なお、本実施の形態では、SW/Application270は1つしか図示されていないが、複数用意してもよい。
また、各ノードの故障の初期確率は確率テーブル等により予め定義されている。
さらに、ベイジアンネットワーク200には、出力される情報として、通常出力Log(ソフトウェア検査結果情報)280、局部検査結果Log(ハードウェア検査結果情報)290、故障現象(A)291、故障現象(B)292、及び故障現象(C)293が含まれている。
なお、通常出力Log(ソフトウェア検査結果情報)280は、一般にシステムが吐き出す実施内容等の情報を示すLogのことである。通常、システムはこのLogを含め、内部に用意されているソフトウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した診断情報から故障診断を実施する。
また、局部検査結果Log(ハードウェア検査結果情報)290は、システムの特定領域に対して特にハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果を示すLogである。このハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムは、例えば、通常のシステム診断では動作不具合等により診断実施が不可能な状況下の特定の場所に対し、インターフェイス部分の通電状態でその部分だけを動作させ、PWBA間やIC間のインターフェイス部分の通信状態や搭載されている主要ICの異常を検知するよう故障診断を実施する。
さらに、故障現象(A)291、故障現象(B)292、及び故障現象(C)293は、PWBAシステム100が誤作動や不具合を起こした際に出力されるFail Code(フェイルコード)やフリーズ(動作停止)等の情報のことである。
以下にベイジアンネットワーク200の接続関係の構成を説明する。
PWBA(A)110からIf(A)210に向かって情報が伝達されるように矢印arc1で接続され、Net(A)112からIf(A)210に向かって情報が伝達されるように矢印arc2で接続されている。また、PWBA(B)120からIf(B)220に向かって情報が伝達されるように矢印arc3で接続され、Net(B)122からIf(B)220に向かって情報が伝達されるように矢印arc4で接続されている。さらに、PWBA(C)130からIf(C)230に向かって情報が伝達されるように矢印arc5で接続され、Net(C)132からIf(C)230に向かって情報が伝達されるように矢印arc6で接続されている。また、PWBA(D)140からIf(D)240に向かって情報が伝達されるように矢印arc7で接続され、Net(D)142からIf(D)240に向かって情報が伝達されるように矢印arc8で接続されている。さらに、PWBA(E)150からIf(E)250に向かって情報が伝達されるように矢印arc9で接続され、Net(E)152からIf(E)250に向かって情報が伝達されるように矢印arc10で接続されている。また、PWBA(F)160からIf(F)260に向かって情報が伝達されるように矢印arc11で接続され、Net(F)162からIf(F)260に向かって情報が伝達されるように矢印arc12で接続されている。
さらに、If(A)210から通常出力Log280へ向かって情報が出力されるように矢印arc13で接続され、If(A)210から局部検査結果Log290へ向かって情報が出力されるように矢印arc14で接続されている。また同様に、If(A)210から故障現象(A)291へ向かって情報が出力されるように矢印arc15で接続され、If(A)210から故障現象(B)292へ向かって情報が出力されるように矢印arc16で接続されている。さらに、If(B)220からIf(A)210へ向かって情報が伝達されるように矢印arc17で接続されている。また同様に、If(B)220から通常出力Log280へ向かって情報が出力されるように矢印arc18で接続され、If(B)220から故障現象(C)293へ向かって情報が出力されるように矢印arc19で接続されている。さらに、If(C)230からIf(B)220へ向かって情報が伝達されるように矢印arc20で接続され、If(C)230から故障現象(C)293へ向かって情報が出力されるように矢印arc21で接続されている。また、If(D)240からIf(A)210へ向かって情報が伝達されるように矢印arc22が接続されている。さらに、If(E)250からIf(F)260へ向かって情報が伝達されるように矢印arc23が接続され、If(E)250から局部検査結果Log290へ向かって情報が出力されるように矢印arc24が接続されている。また、If(F)260からIf(A)210へ向かって情報が伝達されるように矢印arc25が接続されている。また同様に、If(F)260から通常出力Log280へ向かって情報が出力されるように矢印arc26で接続され、If(F)260から局部検査結果Log290へ向かって情報が出力されるように矢印arc27で接続され、If(F)260から故障現象(A)291へ向かって情報が出力されるように矢印arc28で接続されている。さらに、局部検査結果Log290からSW/Application270へ向かって情報が出力されるように矢印arc29で接続され、SW/Application270から通常出力Log280へ情報を出力する方向へ矢印arc30が接続されている。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態におけるベイジアンネットワーク200では、ハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムによる検査領域はIf(A)210、If(E)250、If(F)260である。そこで、図1におけるPWBA(A)110からPWBA(F)160を介し、PWBA(E)150にかけてハードウェアの観点から異常を検査する局部検査が実施され、局部検査結果Log290を出力させる。この検査はシステム通常動作時ではなく、検査モードとして行われ、SW/Application270へも影響する。詳細には、図1におけるPWBA(A)110、PWBA(B)120、PWBA(F)160にかけてソフトウェアの観点から異常を検査する通常検査が実施され、通常出力Log280を出力する。また、SW/Application270からの情報もこの通常検査に反映される。
さらに、If(A)210から故障現象(A)291及び故障現象(B)292へ故障現象の情報(所謂、フェイルコード等)が出力され、If(B)220及びIf(C)230からも故障現象(C)293へ故障現象の情報が出力される。
また、If(A)210、If(B)220、If(F)260、SW/Application270から通常出力Log280が出力され、If(A)210、If(F)260、及びIf(E)250から局部検査結果Log290が出力される。
さらに、SW/Application270では、ハードウェア検査結果情報である局部検査結果Log290が入力され、ソフトウェア検査結果情報である通常出力Log280へ情報を出力する。
従って、ソフトウェアの観点から異常を検査する通常検査によって通常出力Log280が出力され、ハードウェアの観点から異常を検査する局部検査によって局部検査結果Log290が出力される。そして、局部検査結果Log290の情報は、SW/Application270を介し、通常出力Log280の情報へ反映させる。その結果、ハードウェア情報及びハードウェアを動作制御するソフトウェア情報を統合して故障診断をすることができる。
図3は、図2のベイジアンネットワーク200から故障を診断するための本実施の形態に係る故障診断システムの流れ図である。
故障現象320、通常出力Log280、及び局部検査結果Log290の少なくとも一つを含んだ証拠情報310を診断モデル340へ送る。過去事例330及び証拠情報310を図2に示すベイジアンネットワーク200にモデル化された診断モデル340へ入力する。入力された情報を基に診断モデル340によって、故障診断対象の故障確率を演算し、故障診断結果の情報を出力する。出力された故障診断対象の故障診断結果が診断結果表示350によって表示される。
詳細には、まず、証拠情報310の故障現象320に含まれるフェイルコード(図2の故障現象(A)291、故障現象(B)292、及び故障現象(C)293等)やフリーズ等を診断モデル340(ベイジアンネットワーク200)の診断のトリガーとして入力する。次に、診断モデル340に通常出力Log280及び局部検査結果Log290の少なくとも一方のメッセージを加え、故障診断対象を解析し、故障診断対象の故障確率を演算し、故障診断を行う。なお、診断の実行には、近年一般的になっているように、過去に特定されている故障情報等のことである過去事例330(例えば、過去のフェイルコード等)を参照した診断としてもよい。入力された情報(証拠情報310及び過去事例330)を基に診断モデル340によって、故障診断対象を解析し、故障診断対象の故障確率を演算し、故障診断対象の故障診断結果の情報を出力する。出力された故障診断対象の故障診断結果(故障診断対象の確率分布)が診断結果表示350によって表示される。
図4は、図2のベイジアンネットワーク200を用い、図3の流れ図を基にして故障診断対象の故障診断をした本実施の形態に係る故障診断の実施結果の図表400、410である。
通常、故障診断システムは、予め故障診断システム内部に用意されている何らかの診断情報と通常出力Log280を用いて故障診断対象の故障診断を実施する。図4(a)の図表400は、この故障診断を実施した結果(推定故障箇所の推定異常確率)を示しており、図2のベイジアンネットワーク200における故障現象(A)291を示す故障が発生したことが故障診断システムから知らされる。これを入力された故障診断システムによる診断の結果、ハードウェア情報とソフトウェア情報の少なくとも一方を含む統合ノード(If(F)264やIf(A)214等)の異常が確率的に上位に位置づけられており、ソフトアプリケーション(SW/Application270)自体を異常とする診断確率は下位に収まっている。
そして、図4(b)の図表410は図4(a)の図表400に示す結果に局部検査結果Log290を反映させた結果(推定故障箇所の推定異常確率)を示している。局部検査結果Log290によって、ハードウェア(PWBA(C)130やNet(F)162等)が全て正常であることを示され、各ノードの初期確率と因果関係から、ソフトウェアアプリケーション(SW/Application270)が最上位に位置付けされる。簡単に述べると、局部検査結果Log290によって、ハードウェアは正しいと判断され、ソフトウェアアプリケーションの異常確率が上がる。なお、この局部検査結果Log290を取得するためにどのくらいの検査が行われているか(例えば、検査の深さや広さ等)によってソフトウェアアプリケーションの異常確率は変化する。
従って、本発明は、ハードウェア及びハードウェアの動作制御のためのソフトウェアの少なくとも一方によって発生する異常まで含め、関係性または依存性を持たせて統合し、故障診断を行うので故障診断対象の故障箇所を精度良く特定できる。
図5は、複写機のシステムのハードウェア構成を対象として、ベイジアンネットワーク500を構成するべく、複写機の各部をモデル化した故障診断システムの概要図である。
なお、ここでのベイジアンネットワーク500も、図2のベイジアンネットワーク200と同様に因果ネットワークと呼ばれるものである。
複写機のシステムのハードウェア構成は、PWBA(ESS)510、PWBA(MCU)520、PWBA(IIT)530、RAMDIMM540、HDD550、PWBA(UI)560、PWBA(Lamp)570、PWBA(CCD)580等で構成されている。以下、それぞれを統一して複写機用PWBAと呼び、全体を複写機用PWBAシステムと呼ぶ。
さらに、複写機のシステムのハードウェア構成は、各々の複写機用PWBAは各複写機用PWBAそれぞれを接続する接続部(接続用配線)であるNet(ESS)512、Net(MCU)522、Net(IIT)532、Net(RAMDIMM)542、Net(HDD)552、Net(UI)562、Net(Lamp)572、及びNet(CCD)582等も加えて構成されている。以下、それぞれを統一して複写機用Net(回路網:Network)と呼び、全ての複写機用Netをまとめて全複写機用Netと呼ぶ。
また、PWBA(ESS)510〜PWBA(CCD)580は、Net(ESS)512〜Net(CCD)582でそれぞれ接続されている。
PWBA(ESS)510は、電気回路部分の総称であるが、複写機のシステムのメインコントローラである。PWBA(MCU)520は、プリントエンジン部に設けられている各種の機器が接続されており、PWBA(ESS)510からの制御信号により画像データを記録用紙に画像形成を行うユニットである。PWBA(IIT)530は、複写機のシステムの画像入力装置であり、画像形成を行う際に画像を読み込み、複写機のシステム内部(例えば、記憶装置内等)に入力または保存する。RAMDIMM540は、高速で読み書き可能な記憶装置であり、画像データ等のデータを一時的に記憶する。HDD550は、RAMDIMM540に比べ低速で読み書き可能な記憶装置ではあるが、RAMDIMM540のように一時的に記憶するわけではなく、恒久的に保存することができる記憶装置である。PWBA(UI)560は、ユーザーインターフェイスであり、ユーザーに対する情報の表示様式やユーザーの操作方式を規定する複写機のシステムの操作入力部分である。PWBA(Lamp)570は、画像データを取り込む際の光源に利用されるものである。PWBA(CCD)580は、半導体を用いた揮発性の記録媒体であり、小型でアクセスが速く、アナログ・デジタル両方のデータを記憶することができる。
ベイジアンネットワーク500は、PWBA(ESS)510〜PWBA(CCD)580等、及びNet(ESS)512〜Net(CCD)582等の各ノードで構成されている。
また、ベイジアンネットワーク500には、図2と同様に統合ノードであるIf(ESS)514、If(MCU)524、If(IIT)534、If(RAMDIMM)544、If(HDD)554、If(UI)564、If(Lamp)574、及びIf(CCD)584も加えて構成されている。
さらに、ベイジアンネットワーク500には、複写機のシステム上で実行されるソフトウェアアプリケーション情報を意味するノードであるSW/Appli590も加えて構成されている。なお、本実施の形態では、SW/Appli590は1つしか図示されていないが、複数用意してもよい。
また、各ノードの故障の初期確率は確率テーブル等により予め定義されている。
さらに、ベイジアンネットワーク500には、出力される情報として、通常出力Log(ソフトウェア検査結果情報)594、局部検査結果Log(A)(ハードウェア検査結果情報)596、及び局部検査結果Log(B)(ハードウェア検査結果情報)598が含まれている。
また、ベイジアンネットワーク500には、出力される情報として、Fail Code (A)(以下、フェイルコード(A)と呼ぶ)591、Fail Code (B)(以下、フェイルコード(B)と呼ぶ)592、及びFail Code (C)(以下、フェイルコード(C)と呼ぶ)593が含まれている。
なお、通常出力Log594は、図2と同様に、一般にシステムが吐き出す実施内容等の情報を示すLogである。通常、システムはこのLogを含め、内部に用意されているソフトウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した診断情報から故障診断を実施する。
さらに、局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598は、図2と同様に、システムの特定領域に対して特にハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果を示すLogである。
また、フェイルコード(A)591、フェイルコード(B)592、及びフェイルコード(C)593は、図2と同様に、複写機のシステムが誤作動や不具合を起こした際に出力されるFail Code(フェイルコード)やフリーズ(動作停止)等の情報のことである。
以下にベイジアンネットワーク500の接続関係の構成を説明する。
図5のベイジアンネットワーク500は図2のベイジアンネットワークの変形例であり、同様な接続関係を持っている。詳細には、PWBA(ESS)510〜PWBA(CCD)580からIf(ESS)514〜If(CCD)584に向かって情報が伝達されるように矢印arc51、arc53、arc55、arc57、arc59、arc61、arc63、及びarc65で接続されている。また、Net(ESS)512〜Net(CCD)582からIf(ESS)514〜If(CCD)584に向かって情報が伝達されるように矢印arc52、arc54、arc56、arc58、arc60、arc62、arc64、及びarc66で接続されている。
さらに、If(ESS)514から通常出力Log594、局部検査結果Log(A)596、フェイルコード(A)591、及びフェイルコード(C)593へ向かって情報が出力されるように矢印arc67、arc68、arc69、及びarc70で接続されている。また、If(MCU)524からIf(ESS)514へ向かって情報が伝達されるように矢印arc71で接続され、If(MCU)524から通常出力Log594へ向かって情報が出力されるように矢印arc72で接続されている。さらに、If(IIT)534からIf(ESS)514へ向かって情報が伝達されるように矢印arc73で接続されている。また、If(IIT)534から通常出力Log594、局部検査結果Log(A)596、局部検査結果Log(B)598、フェイルコード(A)591、フェイルコード(B)592へ向かって情報が出力されるように矢印arc74、arc75、arc76、arc77、arc78で接続されている。さらに、If(RAMDIMM)544からIf(ESS)514へ向かって情報が伝達されるように矢印arc79で接続され、If(RAMDIMM)544から局部検査結果Log(A)596へ向かって情報が出力されるように矢印arc80で接続されている。また、If(HDD)250からIf(ESS)514へ向かって情報が伝達されるように矢印arc81で接続され、If(HDD)から局部検査結果Log(A)596へ向かって情報が出力されるように矢印arc82で接続されている。さらに、If(UI)564からIf(ESS)514へ向かって情報が伝達されるように矢印arc83で接続され、If(UI)564から局部検査結果Log(A)596へ向かって情報が出力されるように矢印arc84で接続されている。また、If(Lamp)574からIf(IIT)534へ向かって情報が伝達されるように矢印arc85で接続され、If(Lamp)574から局部検査結果Log(B)598へ向かって情報が出力されるように矢印arc86で接続されている。さらに、If(CCD)584からIf(IIT)534へ向かって情報が伝達されるように矢印arc87で接続され、If(CCD)584から局部検査結果Log(B)598へ向かって情報が出力されるように矢印arc88で接続されている。また、局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598からSW/Appli590へ向かって情報が伝達されるように矢印arc89、及びarc90で接続され、SW/Appli590から通常出力Log594へ情報を出力する方向へ矢印arc91で接続されている。
以下に複写機のシステムにおける作用を説明する。
複写機のシステムにおけるベイジアンネットワーク500では、ハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムによる第1の検査領域はIf(ESS)514、If(IIT)534、If(RAMDIMM)544、If(HDD)554、及びIf(UI)564である。そこで、複写機のシステムにおけるPWBA(ESS)510、PWBA(IIT)530、RAMDIMM540、HDD550、及びPWBA(UI)560にかけてハードウェアの観点から異常を検査する局部検査が実施され、局部検査結果Log(A)596を出力させる。さらに、このベイジアンネットワーク500では、ハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムによる第2の検査領域はIf(IIT)534、If(Lamp)574、及びIf(CCD)584である。そこで、複写機のシステムにおけるPWBA(IIT)530、PWBA(Lamp)570、及びPWBA(CCD)580にかけてハードウェアの観点から異常を検査する局部検査が実施され、局部検査結果Log(B)598を出力させる。
この検査はシステム通常動作時ではなく、検査モードとして行われ、SW/Appli590へも影響する。詳細には、PWBA(ESS)510、PWBA(MCU)520、PWBA(IIT)530にかけてソフトウェアの観点から異常を検査する通常検査が実施され、通常出力Log594を出力する。また、SW/Appli590からの情報もこの通常検査に反映される。
さらに、If(ESS)514からフェイルコード(A)591及びフェイルコード(C)593へ故障現象の情報が出力される。同様に、If(IIT)534からフェイルコード(A)591及びフェイルコード(B)592へ故障現象の情報が出力される。
また、If(ESS)514、If(MCU)524、If(IIT)534、SW/Appli590から通常出力Log594が出力される。さらに、If(ESS)514、If(IIT)534、If(RAMDIMM)544、If(HDD)554、及びIf(UI)564から局部検査結果Log(A)596が出力される。また、If(IIT)534、If(Lamp)574、及びIf(CCD)584から局部検査結果Log(B)598が出力される。
さらに、SW/Appli590には、ハードウェア検査結果情報である局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598が入力され、ソフトウェア検査結果情報である通常出力Log594へ情報を出力する。
従って、ソフトウェアの観点から異常を検査する通常検査によって通常出力Log594が出力され、ハードウェアの観点から異常を検査する局部検査によって局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598の少なくとも一方が出力される。そして、局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598の少なくとも一方の情報は、SW/Appli590を介し、通常出力Log594の情報へ反映させる。その結果、ハードウェア情報及びハードウェアを動作制御するソフトウェア情報を統合して故障診断をすることができる。
図3の流れ図を参照して、故障診断結果を出力させる。
まず、証拠情報310の故障現象320に含まれるフェイルコード(図5のフェイルコード(A)591、フェイルコード(B)592、及びフェイルコード(C)593)やフリーズ等を診断モデル340(ベイジアンネットワーク500)の診断のトリガーとして入力する。次に、診断モデル340に通常出力Log594、局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598の少なくとも一つのメッセージを加え、故障診断対象を解析し、故障診断対象の故障確率を演算し、故障診断を行う。なお、診断の実行には、過去に特定されている故障情報等のことである過去事例330を参照した診断としてもよい。入力された情報(証拠情報310及び過去事例330)を基に診断モデル340によって、故障診断対象を解析し、故障診断対象の故障確率を演算し、故障診断対象の故障診断結果の情報を出力する。出力された故障診断対象の故障診断結果(故障診断対象の確率分布)が診断結果表示350によって表示される。
図6は、図5のベイジアンネットワーク500を用い、図3の流れ図を基にして故障診断対象の故障診断をした本実施の形態に係る故障診断の実施結果の図表600、610である。
通常、故障診断システムは、予め故障診断システム内部に用意されている何らかの診断情報と通常出力Log594を用いて故障診断対象の故障診断を実施する。図6(a)の図表600はこの故障診断を実施した結果(推定故障箇所の推定異常確率)を示しており、図5のベイジアンネットワーク500におけるファイルコードA591を示す故障が発生したことが故障診断システムから知らされる。これを入力された故障診断システムによる診断の結果、ハードウェア情報とソフトウェア情報の少なくとも一方を含む統合ノード(If(RAMDIMM)544やIf(ESS)514等)の異常が確率的に上位に位置づけられており、ソフトアプリケーション(SW/Appli590)自体を異常とする診断確率は下位に収まっている。
そして、図6(b)の図表610は図6(a)の図表600に示す結果に局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598の少なくとも一方を反映させた結果(推定故障箇所の推定異常確率)を示している。局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598の少なくとも一方によって、ハードウェア(If(IIT)534やNet(RAMDIMM)542等)が全て正常であることを示され、各ノードの初期確率と因果関係から、ソフトウェアアプリケーション(SW/Appli590)が最上位に位置付けされる。簡単に述べれば、局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598の少なくとも一方によって、ハードウェアは正しいと判断され、ソフトウェアアプリケーションの異常確率が上がる。なお、この局部検査結果Log(A)596及び局部検査結果Log(B)598の少なくとも一方を取得するためにどのくらいの検査が行われているか(例えば、検査の深さや広さ等)によってソフトウェアアプリケーション(SW/Appli590)の異常確率は変化する。
従って、本発明は、ハードウェア及びハードウェアの動作制御のためのソフトウェアの少なくとも一方によって発生する異常まで含め、関係性または依存性を持たせて統合し、故障診断を行うので故障診断対象の故障箇所を精度良く特定できる。
なお、ソフトウェアとハードウェアの区分けについて、本発明を適用することにより、これまでよりも一層現実に即した、効率的な対応ができる。さらに、本実施の形態に述べたソフトウェアアプリケーション(SW/Appli590等)、局部検査結果Log(A)596、局部検査結果Log(B)598、通常出力Log594、フェイルコード(A)591、フェイルコード(B)592、及びフェイルコード(C)593等はこれらよりも多い場合がある。
また、証拠情報となるLog(局部検査結果Log(A)596、局部検査結果Log(B)598、及び通常出力Log594等)の種類は他にも考えられ、例えば特定領域の変わりに、特定機能や特定の複写機用PWBAといったレベルで用意した場合にも成立する。
さらに、図7は、図2及び図5のベイジアンネットワークを用い、図3の流れ図を基にした全体の制御の図であり、ユーザーインターフェイス710、診断対象712、メインコントローラ700、及び診断結果表示部714で構成されている。また、メインコントローラ700は、CPU(Central Processing Unit)702、ROM(Read Only Memory)704、RAM(Random Access Memory)706、及びHDD(Hard Disk Drive)708で構成されている。そして、ユーザーインターフェイス710は、ユーザーから何らかのデータ等の入力情報を入力させる操作装置であり、診断対象712はメインコントローラ700によって、ハードウェア及びハードウェア上を動作するソフトウェアの少なくとも一方の故障診断を行う対象である。また、ROM704は、書き込み不可能な不揮発性の記憶装置であり、プログラム(例えば、図3を基にして、故障診断対象の故障診断を行う制御プログラム等)720が格納されている。さらに、HDD708は、読み書き可能な記憶装置であり、各種データや命令などの情報を記憶することができるので、プログラム720も格納してもよいし、データ等の情報処理をする作業領域であってもよい。しかし、プログラム720はHDD708に格納せずにROM704に格納した方がよい。また、RAM706は、読み書き可能な揮発性の記憶装置であり、CPU702の命令によってデータ等の情報処理をする作業領域である。さらに、CPU702は、中央処理装置であり、ROM704(またはHDD708)に格納されたプログラム720を基に、RAM706(またはHDD708)上で、ハードウェア及びハードウェアの動作制御のためのソフトウェアの少なくとも一方によって発生する異常まで含め、関係性または依存性を持たせて統合し、故障診断を行うためのデータ等の情報処理等の作業を行わせ、データ等の情報のやり取りを行い、メインコントローラ700全体を制御する。そこで、ユーザーインターフェイス710の指示により、メインコントローラ700では、ROM704(またはHDD708)に格納されたプログラム720によって、CPU702が故障対象712の故障診断を行う。詳細には、CPU702は、ハードウェア及びハードウェアの動作制御のためのソフトウェアの少なくとも一方によって発生する異常まで含め、関係性または依存性を持たせて統合し、故障対象712(ユーザーインターフェイス710及びメインコントローラ700も含んでよい)の故障診断を行った結果情報を診断結果表示部714へ送る。診断結果表示部714では、受信した診断対象712の診断結果情報を基に、診断対象712の故障箇所の故障確率を表示させる。
本実施の形態に係るハードウェア構成の概略図である。 図1のハードウェアの構成を示したPWBAシステムを対象として、ベイジアンネットワークを構成するべく、各部をモデル化した故障診断システムの概要図である。 図2のベイジアンネットワークから故障を診断するための本実施の形態に係る故障診断システムの流れ図である。 図2のベイジアンネットワークを用い、図3の流れ図を基にして故障診断対象の故障診断をした本実施の形態に係る故障診断の実施結果の図表である。 複写機のシステムのハードウェア構成を対象として、ベイジアンネットワークを構成するべく、複写機の各部をモデル化した故障診断システムの概要図である。 図5のベイジアンネットワークを用い、図3の流れ図を基にして故障診断対象の故障診断をした本実施の形態に係る故障診断の実施結果の図表である。 図2及び図5のベイジアンネットワークを用い、図3の流れ図を基にした全体の制御の図である。
符号の説明
100 PWBAシステム
110 PWBA(A)
120 PWBA(B)
130 PWBA(C)
140 PWBA(D)
150 PWBA(E)
160 PWBA(F)
112 Net(A)
122 Net(B)
132 Net(C)
142 Net(D)
152 Net(E)
162 Net(F)
200 ベイジアンネットワーク
210 If(A)
220 If(B)
230 If(C)
240 If(D)
250 If(E)
260 If(F)
270 SW/Application
280 通常出力Log
290 局部検査結果Log
500 ベイジアンネットワーク
510 PWBA(ESS)
520 PWBA(MCU)
530 PWBA(IIT)
540 RAMDIMM
550 HDD
560 PWBA(UI)
570 PWBA(Lamp)
580 PWBA(CCD)
512 Net(ESS)
522 Net(MCU)
532 Net(IIT)
542 Net(RAMDIMM)
552 Net(HDD)
562 Net(UI)
572 Net(Lamp)
582 Net(CCD)
514 If(ESS)
524 If(MCU)
534 If(IIT)
544 If(RAMDIMM)
554 If(HDD)
564 If(UI)
574 If(Lamp)
584 If(CCD)
590 SW/Appli
594 通常出力Log
596 局部検査結果Log(A)
598 局部検査結果Log(B)

Claims (5)

  1. 物理的実体として存在するコンピュータ構成部品を、故障診断のために分類し、当該分類された単位であるハードウェアモデルと、コンピュータを制御する手順や命令がまとめられたプログラムを故障診断のために分類し、当該分類された単位であるソフトウェアモデルと、を互いに関連付けて、所定の故障診断プログラムを実行する制御手段を有する故障診断システム。
  2. 前記所定の故障診断プログラムが、ベイジアンネットワークに基づく故障診断プログラムであり、前記ハードウェアモデル及び前記ソフトウェアモデルが、前記制御手段による故障診断プログラム実行時に故障を特定する単位となる故障診断モデルであることを特徴とする請求項1記載の故障診断システム。
  3. 物理的実体として存在するコンピュータ構成部品であるハードウェアを所定の診断モデルに分類してモデル化するハードウェアモデル化手段と、
    前記ハードウェアの動作制御のための手順や命令が組み込まれたソフトウェアを前記所定の診断モデルに分類してモデル化するソフトウェアモデル化手段と、
    前記ハードウェアモデル化手段でモデル化した診断モデルの動作状態を表すハードウェア情報と、前記ソフトウェアモデル化手段でモデル化した診断モデルの実行状態を表すソフトウェア情報とを統合する統合手段と、
    前記統合手段によって、統合した診断モデルからの情報群を基に解析し、前記ソフトウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果の情報であるソフトウェア検査結果情報、及び前記ハードウェアの観点から異常を検査するためのプログラムを実行した結果の情報であるハードウェア検査結果情報の少なくとも一方を取得する結果情報取得手段と、
    前記結果情報取得手段により取得されたソフトウェア検査結果情報及びハードウェア検査結果情報の少なくとも一方に基づいて、所定の故障診断プログラムを実行し、前記ハードウェア及び前記ソフトウェアのモデルの少なくとも一方の診断結果をもって故障の診断を行う故障診断手段と、

    を備えた故障診断システム。
  4. 前記所定の故障診断プログラムが、ベイジアンネットワークに基づく故障診断プログラムであり、前記ハードウェアモデル化手段によってモデル化される前記ハードウェア及び前記ソフトウェアモデル化手段によってモデル化される前記ソフトウェアの少なくとも一方が、前記故障診断手段による故障診断プログラム実行時に故障を特定する単位となる故障診断モデルであることを特徴とする請求項3記載の故障診断システム。
  5. 物理的実体として存在するコンピュータ構成部品を、故障診断のために分類し、当該分類された単位であるハードウェアモデルと、コンピュータを制御する手順や命令がまとめられたプログラムを故障診断のために分類し、当該分類された単位であるソフトウェアモデルと、を互いに関連付けて、所定の故障診断を実行する故障診断プログラム。
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