JP2001282570A - 診断システム、診断装置及び診断方法 - Google Patents

診断システム、診断装置及び診断方法

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JP2001282570A
JP2001282570A JP2000396919A JP2000396919A JP2001282570A JP 2001282570 A JP2001282570 A JP 2001282570A JP 2000396919 A JP2000396919 A JP 2000396919A JP 2000396919 A JP2000396919 A JP 2000396919A JP 2001282570 A JP2001282570 A JP 2001282570A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】仮想生物やロボット装置は、その各種制御パラ
メータの値等の内部状態や故障を確認し難かった。 【解決手段】仮想生物のソフトウェア又は仮想生物を保
持するハードウェアの状態を診断するのに必要なデータ
を当該ハードウェア又は当該ソフトウェアが格納された
記録媒体から取得して当該データを解析すると共に、解
析結果に基づいて仮想生物の状態を診断するようにし
た。またロボット装置のハードウェア又はソフトウェア
を診断するのに必要なデータを当該ロボット装置又はソ
フトウェアが格納された記録媒体から取得して当該デー
タを解析すると共に、当該解析結果に基づいてロボット
装置の状態を診断するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は診断システム、診断
装置及び診断方法に関し、例えばネットワークを介して
ペットロボットの診断を行う診断システムに適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、外部入力及び周囲の状況等に応じ
て自律的に行動するようになされたエンターテインメン
トロボットやぬいぐるみなどが数多く商品化されてい
る。またこのような3次元空間での実体を有さずに、パ
ーソナルコンピュータや、ゲーム機器及び電話などの携
帯端末機器においてソフトウェアとして保持され、これ
らパーソナルコンピュータ又は携帯端末機器のディスプ
レイ上において自律的に行動するキャラクタなども数多
く登場している。
【0003】なお以下においては、パーソナルコンピュ
ータ、携帯端末機器、エンターテインメントロボット及
びぬいぐるみなどの記録媒体をもつハードウェアにソフ
トウェアとして保持され、当該ソフトウェアによって行
動又は動作することをプログラムされたキャラクタを仮
想生物と呼ぶ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる仮想生
物においては、その行動や成長などがソフトウェア的に
処理される。このため例えば行動や成長に関する制御パ
ラメータの値が経時的に変化するような場合において、
現在の仮想生物の行動や成長に関する状態がどのように
なっているかをユーザが認識し難い問題があった。また
ロボット及びぬいぐるみなどでは、故障が生じた場合に
その故障の箇所を特定し難い場合があった。
【0005】そこで仮想生物やロボットなどについて、
その内部状態や、故障箇所などをユーザが容易に確認し
得るようにすることができれば、仮想生物やロボットの
取り扱いを容易化し得るようにすることができるものと
考えられる。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、仮想生物又はロボット装置の取り扱いを容易化し得
る診断システム、診断装置及び診断方法を提案しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、診断システムにおいて、仮想生物
のユーザ側に設けられた第1の通信手段が、仮想生物の
ソフトウェア又は当該仮想生物を保持するハードウェア
の状態を診断するのに必要な診断用データを通信路を介
してサービス提供者側の第2の通信手段に送信し、第2
の通信手段が、第1の通信手段から与えられる診断用デ
ータを解析し、解析結果に基づいて仮想生物のソフトウ
ェア又は仮想生物を保持するハードウェアの状態を診断
するようにした。この結果この診断システムによれば、
仮想生物の状態を容易に確認することができる。
【0008】また本発明においては、診断方法におい
て、仮想生物のユーザ側に設けられた第1の通信手段か
らサービス提供者側に設けられた第2の通信手段に対し
て、仮想生物のソフトウェア又は当該仮想生物を保持す
るハードウェアの状態を診断するのに必要な診断用デー
タを送信する第1のステップと、第2の通信手段が、第
1の通信手段から与えられる診断用データを解析し、解
析結果に基づいて仮想生物のソフトウェア又は仮想生物
を保持するハードウェアの状態を診断する第2のステッ
プとを設けるようにした。この結果この診断方法によれ
ば、仮想生物の状態を容易に確認することができる。
【0009】さらに本発明においては、診断装置におい
て、仮想生物のソフトウェア又は仮想生物を保持するハ
ードウェアの状態を診断するのに必要な診断用データを
当該ハードウェア又は当該ソフトウェアが格納された記
録媒体から取得し、当該データを解析する解析手段と、
解析手段の解析結果に基づいて仮想生物の状態を診断す
る診断手段とを設けるようにした。この結果この診断装
置によれば、仮想生物の状態を容易に確認することがで
きる。
【0010】さらに本発明においては、診断方法におい
て、仮想生物のソフトウェア又は仮想生物を保持するハ
ードウェアの状態を診断するのに必要なデータを当該ハ
ードウェア又は当該ソフトウェアが格納された記録媒体
から取得し、当該データを解析する第1のステップと、
当該解析結果に基づいて仮想生物の状態を診断する第2
のステップとを設けるようにした。この結果この診断方
法によれば、仮想生物の状態を容易に確認することがで
きる。
【0011】さらに本発明においては、診断システムに
おいて、ロボット装置のユーザ側に設けられた第1の通
信手段が、ロボット装置のハードウェア又はソフトウェ
アの状態を診断するのに必要な診断用データを通信路を
介してサービス提供者側の第2の通信手段に送信し、第
2の通信手段が、第1の通信手段から与えられる診断用
データを解析し、解析結果に基づいてロボット装置のハ
ードウェア又はソフトウェアの状態を診断するようにし
た。この結果この診断システムによれば、ロボット装置
のハードウェア又はソフトウェアの状態を容易に確認す
ることができる。
【0012】さらに本発明においては、ロボット装置の
ユーザ側に設けられた第1の通信手段から、サービス提
供者側に設けられた第2の通信手段に対して、ロボット
装置のソフトウェア又はハードウェアの状態を診断する
のに必要な診断用データを送信する第1のステップと、
第2の通信手段が、第1の通信手段から与えられる診断
用データを解析し、解析結果に基づいてロボット装置の
ソフトウェア又はハードウェアの状態を診断する第2の
ステップとを設けるようにした。この結果この診断シス
テムによれば、ロボット装置のハードウェア又はソフト
ウェアの状態を容易に確認することができる。
【0013】さらに本発明においては、診断装置におい
て、ロボット装置のユーザ側に設けられた第1の通信手
段から、サービス提供者側に設けられた第2の通信手段
に対して、ロボット装置のソフトウェア又はハードウェ
アの状態を診断するのに必要な診断用データを送信する
第1のステップと、第2の通信手段が、第1の通信手段
から与えられる診断用データを解析し、解析結果に基づ
いてロボット装置のソフトウェア又はハードウェアの状
態を診断する第2のステップとを設けるようにした。こ
の結果この診断装置よれば、ロボット装置のハードウェ
ア又はソフトウェアの状態を容易に確認することができ
る。
【0014】さらに本発明においては、診断方法におい
て、ロボット装置のハードウェア又はソフトウェアを診
断するのに必要なデータを当該ロボット装置又は当該ソ
フトウェアが格納された記録媒体から取得し、当該デー
タを解析する第1のステップと、当該解析結果に基づい
てロボット装置の状態を診断する第2のステップとを設
けるようにした。この結果この診断装置によれば、ロボ
ット装置のハードウェア又はソフトウェアの状態を容易
に確認することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0016】(1)本実施の形態によるペットロボット
1の構成 (1−1)ペットロボット1の概略構成 図1において、1は全体として本実施の形態によるペッ
トロボットを示し、胴体部ユニット2の前後左右にそれ
ぞれ脚部ユニット3A〜3Dが連結されると共に、胴体
部ユニット2の前端部及び後端部にそれぞれ頭部ユニッ
ト4及び尻尾部ユニット5が連結されることにより構成
されている。
【0017】この場合胴体部ユニット2には、図2に示
すように、このペットロボット1全体の動作を制御する
コントローラ10と、このペットロボット1の動力源と
してのバッテリ11と、バッテリセンサ12及び熱セン
サ13からなる内部センサ部14となどが収納されてい
る。
【0018】また頭部ユニット4には、このペットロボ
ット1の「耳」に相当するマイクロホン15と、「目」
に相当するCCD(Charge Coupled Device )カメラ1
6と、タッチセンサ17と、「口」に相当するスピーカ
18となどがそれぞれ所定位置に配設されている。
【0019】さらに各脚部ユニット3A〜3Dの関節部
分や、各脚部ユニット3A〜3D及び胴体部ユニット2
の各連結部分、頭部ユニット4及び胴体部ユニット2の
連結部分、並びに尻尾ユニット5及び胴体部ユニット2
の連結部分などにはそれぞれアクチュエータ19A1
19An 及びポテンショメータ19B1 〜19Bn とが
配設されている。
【0020】そして頭部ユニット4のマイクロホン15
は、ユーザから図示しないサウンドコマンダを介して音
階として与えられる「歩け」、「伏せ」又は「ボールを
追いかけろ」等の指令音を集音し、得られた音声信号S
1をコントローラ10に送出する。またCCDカメラ1
6は、周囲の状況を撮像し、得られた画像信号S2をコ
ントローラ10に送出する。
【0021】さらにタッチセンサ17は、図1において
明らかなように頭部ユニット4の上部に設けられてお
り、ユーザからの「なでる」や「たたく」といった物理
的な働きかけにより受けた圧力を検出し、検出結果を圧
力検出信号S3としてコントローラ10に送出する。
【0022】さらに胴体部ユニット2のバッテリセンサ
12は、バッテリ11の残量を検出し、検出結果をバッ
テリ残量検出信号S4としてコントローラ10に送出
し、熱センサ13は、ペットロボット1内部の熱を検出
して検出結果を熱検出信号S5としてコントローラ10
に送出する。
【0023】さらに各ポテンショメータ19B1 〜19
n は、対応するアクチュエータ19A1 〜19An
出力軸の回転角度を検出し、検出結果を角度検出信号S
6B1 〜 S6Bn としてコントローラ10に送出す
る。
【0024】コントローラ10は、マイクロホン16、
CCDカメラ17、タッチセンサ18、バッテリセンサ
12、熱センサ13及び各ポテンショメータ19B1
19Bn から与えられる音声信号S1、画像信号S2、
圧力検出信号S3、バッテリ残量検出信号4、熱検出信
号S5及び角度検出信号S6B1 〜 S6Bn などに基
づいて、周囲の状況や、ユーザからの指令及びユーザか
らの働きかけの有無などを判断する。
【0025】そしてコントローラ10は、この判断結果
と予めメモリ10Aに格納されている制御プログラムと
に基づいて続く行動を決定し、決定結果に基づいて必要
なアクチュエータ19A1 〜19An を駆動させること
により、頭部ユニット4を上下左右に振らせたり、尻尾
部ユニット5の尻尾5Aを動かせたり、各脚部ユニット
3A〜3Dを駆動して歩行させるなどの行動を行わせ
る。
【0026】またこの際コントローラ10は、必要に応
じて所定の音声信号S7をスピーカ18に与えることに
より当該音声信号S7に基づく音声を外部に出力させた
り、このペットロボット1の「目」の位置に設けられた
図示しないLED(Light Emitting Diode)を点灯、消
灯又は点滅させる。
【0027】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、周囲の状況及び制御プログラム等に基づいて自
律的に行動し得るようになされている。
【0028】かかる構成に加えてこのペットロボット1
の場合、ユーザからの働きかけやサウンドコマンダを用
いた指令などの操作入力の履歴と、自己の行動及び動作
履歴とに応じて、あたかも本物の動物が「成長」するか
のごとく行動及び動作を変化させるようになされてい
る。
【0029】すなわちこのペットロボット1には、成長
過程として「幼年期」、「少年期」、「青年期」及び
「成人期」の4つの「成長段階」が設けられている。そ
してコントローラ10のメモリ10Aには、これら各
「成長段階」ごとに、「歩行状態」、「モーション(動
き)」、「行動」及び「サウンド(鳴き声)」の4つの
項目に関する行動及び動作の基礎となる各種制御パラメ
ータ及び制御プログラムからなる行動及び動作モデルが
予め格納されている。
【0030】そしてコントローラ10は、初期時には
「幼年期」の行動及び動作モデルに従って、例えば「歩
行状態」については歩幅を小さくするなどして「よちよ
ち歩き」となるように、「モーション」については単に
「歩く」、「立つ」、「寝る」程度の「単純」な動きと
なるように、「行動」については同じ行動を繰り返し行
うようにするなどして「単調」な行動となるように、ま
た「サウンド」については音声信号S6の増幅率を低下
させるなどして「小さく短い」鳴き声となるように、各
アクチュエータ19A1 〜19An 及び音声出力を制御
する。
【0031】またこの際コントローラ10は、サウンド
コマンダを用いた指令入力と、「なでる」及び「たた
く」に該当するタッチセンサ17を介してのセンサ入力
及び決められた行動及び動作の成功回数などでなる強化
学習と、「なでる」及び「たたく」に該当しないタッチ
センサ17を介してのセンサ入力と、「ボールで遊ぶ」
などの所定の行動及び動作となどの予め決められた「成
長」に関与する複数の要素(以下、これらを成長要素と
呼ぶ)について、その発生を常時監視してカウントす
る。
【0032】そしてコントローラ10は、これら成長要
素の累積度数に基づいて、各成長要素の累積度数の合計
値(以下、これを成長要素の総合経験値と呼ぶ)が予め
設定された閾値を越えると、使用する行動及び動作モデ
ルを「幼年期」の行動及び動作モデルよりも成長レベル
(行動や動作の難易度や煩雑さなどのレベル)が高い
「少年期」の行動及び動作モデルに変更する。
【0033】そしてコントローラ10は、この後この
「少年期」の行動及び動作モデルに従って、例えば「歩
行状態」については各アクチュエータ19A1 〜19A
n の回転速度を速くするなどして「少しはしっかり」と
歩くように、「モーション」については動きの数を増加
させるなどして「少しは高度かつ複雑」な動きとなるよ
うに、「行動」については前の行動を参照して次の行動
を決定するようにするなどして「少しは目的」をもった
行動となるように、また「サウンド」については音声信
号S6の長さを延ばしかつ増幅率を上げるなどして「少
しは長く大きい」鳴き声となるように、各アクチュエー
タ19A1 〜19An やスピーカ18からの音声出力を
制御する。
【0034】さらにコントローラ10は、この後これと
同様にして、成長要素の総合経験値が「青年期」や「成
人期」にそれぞれ対応させて予め設定された各閾値を越
えるごとに、行動及び動作モデルをより成長レベルの高
い「青年期」又は「成人期」の行動及び動作モデルに順
次変更し、当該行動及び動作モデルに従って各アクチュ
エータ19A1 〜19An の回転速度やスピーカ18に
与える音声信号S6の長さや増幅率を徐々に上げたり、
1つの動作を行う際の各アクチュエータ19A1 〜19
n の回転量などを変化させる。
【0035】この結果ペットロボット1は、「成長段
階」が上がる(すなわち「幼年期」から「少年期」、
「少年期」から「青年期」、「青年期」から「成人期」
に変化する)に従って、「歩行状態」が「よちよち歩
き」から「しっかりした歩き」に、「モーション」が
「単純」から「高度・複雑」に、「行動」が「単調」か
ら「目的をもって行動」に、かつ「サウンド」が「小さ
く短い」から「長く大きい」に段階的に変化する。
【0036】このようにしてこのペットロボット1にお
いては、外部からの入力や自己の行動及び動作の履歴に
応じて、「幼年期」、「少年期」、「青年期」及び「成
人期」の4段階で「成長」するようになされている。
【0037】なおこの実施の形態の場合、図3からも明
らかなように、「少年期」、「青年期」及び「成人期」
の各「成長段階」について、それぞれ複数の行動及び動
作モデルが用意されている。
【0038】実際上例えば「少年期」の行動及び動作モ
デルとして、動きが雑で速い「荒々しい」性格の行動及
び動作を行う行動及び動作モデル(Child 1 )と、これ
よりも動きが滑らかで遅い「おっとり」とした性格の行
動及び動作を行う行動及び動作モデル(Child 2 )とが
設けられている。
【0039】また「青年期」の行動及び動作モデルとし
て、「少年期」の「荒々しい」性格よりもより動きが雑
で速い「いらいら」した性格の行動及び動作を行う行動
及び動作モデル(Young 1 )と、これよりも動きが遅く
かつ滑らかな「普通」の性格の行動を行う行動及び動作
モデル(Young 2 )と、これよりも一層動作が遅く、か
つ行動量が少ない「おっとり」した性格の行動及び動作
を行う行動及び動作モデル(Young 3 )とが設けられて
いる。
【0040】さらに「成人期」の行動及び動作モデルと
して、それぞれ「青年期」の「いらいら」した性格より
もより動きが雑で速く、かつユーザからの指令に応じた
動きを行い難い「攻撃的」な性格の行動及び動作を行う
行動及び動作モデル(Adult1 )と、これよりも動きが
滑らかで遅く、かつユーザからの指令に応じた動きを行
い易い「少し荒々しい」性格の行動及び動作を行う行動
及び動作モデル(Adult 2 )と、これによりも動きが滑
らかで遅く、行動量が少く、かつユーザからの指令に応
じた動きを必ず行う「少しおとなしい」性格の行動及び
動作を行う行動及び動作モデル(Adult 3 )と、これに
よりもさらに一層動きが遅く、行動量が少なく、かつユ
ーザからの指令に応じた動きを必ず行う「おとなしい」
性格の行動又は動作を行う行動及び動作モデル(Adult
4 )とが設けられている。
【0041】そしてコントローラ10は、「成長段階」
を上げる際、各成長要素の累積度数に基づいて次の「成
長段階」内の各行動及び動作モデルのなかから1つの行
動及び又は動作モデルを選択して、使用する行動及び動
作モデルを当該選択した行動及び動作モデルに変更する
ようになされている。
【0042】この場合「少年期」以降では、次の「成長
段階」に移る際、現在の「成長段階」の行動及び動作モ
デルから遷移できる次の「成長段階」の行動及び動作モ
デルは決まっており、図3において矢印で結ばれた行動
及び動作モデル間の遷移しかできない。従って例えば
「少年期」において「荒々しい」行動及び動作を行う行
動及び動作モデル(Child 1 )が選択されている場合に
は、「青年期」において「おっとり」と行動及び動作を
行う行動及び動作モデル(Young 3 )に遷移することが
できない。
【0043】このようにこのペットロボットにおいて
は、あたかも本物の動物が飼い主の飼育の仕方等によっ
て性格を形成してゆくかのごとく、ユーザからの働きか
け及び指令の入力履歴や自己の行動履歴に応じて、「成
長」に伴って「性格」をも変化させるようになされてい
る。なお以下においては、ペットロボット1の「成長」
の度合いを適宜「成長度」又は「成長段階値」と呼ぶ。
【0044】(1−2)コントローラ10の処理 ここでこのようなペットロボット1の行動生成に関する
コントローラ10の処理について説明する。
【0045】図4に示すように、ペットロボット1の行
動生成に関するコントローラコントローラ10の処理の
内容を機能的に分類すると、状態を認識する状態認識機
構部20と、状態認識機構部20の認識結果に基づいて
続く行動を決定する行動決定機構部21と、行動決定機
構部21の決定結果に基づいて実際にペットロボット1
に行動を発現させる行動生成機構部22と、このペット
ロボット1の「成長段階」を制御する成長制御機構部2
3と、後述のような学習を制御する学習制御機構部24
とに分けることができる。
【0046】この場合状態認識機構部20は、マイクロ
ホン15、CCDカメラ16及びタッチセンサ17から
与えられる音声信号S1、画像信号S2及び圧力検出信
号S3に基づいて、特定の状態や、ユーザからの特定の
働きかけ及びユーザからの指示を検出及び認識し、認識
結果を状態認識情報D1として行動決定機構部21に通
知する。
【0047】具体的に状態認識機構部20は、マイクロ
ホン15から与えられる音声信号S1を常時監視し、当
該音声信号S1のスペクトラムとして「歩け」、「伏
せ」、「ボールを追いかけろ」等の指令に応じてサウン
ドコマンダから出力される指令音と同じ音階のスペクト
ラムを検出したときにはその指令が与えられたと認識し
て、当該認識結果を行動決定機構部21に通知する。
【0048】また状態認識機構部20は、CCDカメラ
16から与えられる画像信号S2を常時監視し、当該画
像信号S2に基づく画像内に例えば「赤い丸いもの」や
「地面に対して垂直なかつ所定高さ以上の平面」を検出
したときには「ボールがある」、「壁がある」と認識し
て、当該認識結果を行動決定機構部21に通知する。
【0049】さらに状態認識機構部20は、タッチセン
サ17から与えられる圧力検出信号S3を常時監視し、
当該圧力検出信号S3に基づいて所定の閾値以上のかつ
短時間(例えば2秒未満)の圧力を検出したときには
「たたかれた(しかられた)」と認識し、所定の閾値未
満のかつ長時間(例えば2秒以上)の圧力を検出したと
きには「なでられた(ほめられた)」と認識して、これ
ら認識結果を行動決定機構部21に通知する。
【0050】行動決定機構部21は、状態認識機構部2
0から状態認識情報D1が与えられたときや、現在の行
動に移ってから一定時間経過したときなどに、メモリ1
0Aに格納されている各行動及び動作モデルの「行動」
についての制御パラメータのうち、成長制御機構部23
により予め指定された行動及び動作モデルの「行動」に
ついての制御パラメータに基づいて「立つ」、「寝
る」、「歩く」などの次の行動を決定する。
【0051】具体的に行動決定機構部21は、次の行動
を決定する手法として、図5に示すように、状態をノー
ドNODE0 〜NODEn として表現し、1つのノード
NODE0 から他のどのノードNODE1 〜NODEn
に遷移するかを、各ノードNODE0 〜NODEn 間を
接続するアークARC1 〜ARCn+1 に対してそれぞれ
設定された遷移確率P1 〜Pn+1 に基づいて確率的に決
定する確率状態遷移モデルでなる確率オートマトンと呼
ばれるアルゴリズムを用いる。
【0052】そしてメモリ10Aには、この確率オート
マトンにおける各ノードNODE〜NODEごと
の遷移条件(「たたかれた」、「なでられた」など)や
遷移先(ノードNODE0 〜NODEn )及びその遷移
確率P1 〜Pn+1 等が、各「成長段階」の各行動及び動
作モデルごとに、それぞれ「行動」に関する制御パラメ
ータとして予め格納されている。
【0053】そして行動決定機構部21は、この「行
動」に関する制御パラメータに基づいて、例えば状態認
識機構部20から状態認識情報D1が与えられたとき
や、現在のノードNODE0 に移ってから一定時間経過
したときなどに、そのとき選択している行動及び動作モ
デルにおけるそのときのノードNODE0 での遷移条件
や遷移先及びその遷移確率P1 〜Pn+1 の制御パラメー
タに基づいて次のノードNODE0 〜NODEn を決定
し、そのノードNODE0 〜NODEn に至る経路上の
アークARC1 〜ARCn+1 に対応付けられた行動を行
動決定情報D2として行動生成機構部22、成長制御機
構部23及び学習制御機構部24に通知する。
【0054】行動生成機構部22は、上述の各「成長段
階」の各行動及び動作モデルにそれぞれ対応させて、各
行動及び動作モデルごとの「歩行状態」、「モーショ
ン」及び「サウンド」についての各種制御パラメータを
メモリ10A内に有している。
【0055】そして行動生成機構部22は、行動決定機
構部21から行動決定情報D2が与えられると、メモリ
10Aに格納されているこれら行動及び動作モデルの
「歩行状態」、「モーション」及び「サウンド」につい
ての各種制御パラメータのうち、成長制御機構部23に
より予め指定された行動及び動作モデルの各種制御パラ
メータに基づいて、行動決定機構部21により決定され
た行動を実行するための具体的な行動計画を生成する。
実際上この行動計画は、その行動を実行するのに必要な
各アクチュエータ19A1 〜19An をどの程度回転さ
せれば良いかといった数値として算出される。
【0056】そして行動生成機構部22は、この駆動計
画に基づいて必要なアクチュエータ19A1 〜19An
に対する制御信号S6A1 〜S6An を生成し、これら
制御信号S6A1 〜S6An に基づいて対応するアクチ
ュエータ19A1 〜19Anを駆動制御することによ
り、行動決定機構部21により決定された行動をペット
ロボット1に実行させる。
【0057】一方、このとき状態認識機構部20は、マ
イクロホン15、CCDカメラ16及びタッチセンサ1
7からそれぞれ与えられる音声信号S1、画像信号S2
及び圧力検出信号S3に基づいて、なんらかの状態を認
識したときにはこれを状態認識情報D3として成長制御
機構部23に通知する。
【0058】なお状態認識機構部20から成長制御機構
部23に通知されるなんらかの状態としては、上述のよ
うに行動決定機構部21に通知される特定の状態の他
に、例えば「なでる」や「たたく」に該当しない程度の
タッチセンサ17を介しての入力などがある。
【0059】また成長制御機構部23は、図6(A)に
示すように、このように状態認識機構部20から与えら
れる状態認識情報D3に基づく各種状態のうち、「成長
段階」を上げる際の参考要素とすべき上述の成長要素の
リスト(以下、これを第1の成長要素リストと呼ぶ)2
5Aと、これら成長要素の累積度数をそれぞれ計数する
ための図6(B)のようなカウンタテーブル(以下、こ
れを第1の成長要素カウンタテーブルと呼ぶ)25Bと
を「成長」に関する制御パラメータとしてメモリ10A
内に有している。
【0060】そして成長制御機構部23は、状態認識機
構部20から状態認識情報D3が与えられると、当該状
態認識情報D3に基づき得られる状態が成長要素か否か
を第1の成長要素リスト25Aに基づいて判断し、当該
状態が成長要素である場合には第1の成長要素カウンタ
テーブル25B内の対応するカウント値(経験値)を1
つ増加させる。
【0061】さらに成長制御機構部23は、図7(A)
に示すように、上述のように行動決定機構部21から与
えられる行動決定情報D2に基づき得られる行動のう
ち、「成長段階」を上げる際の参考要素とすべき上述の
成長要素のリスト(以下、これを第2の成長要素リスト
と呼ぶ)26Aと、これら成長要素の累積度数をそれぞ
れ計数するための図7(B)のようなカウンタテーブル
(以下、これを第2の成長要素カウンタテーブルと呼
ぶ)26Bとを「成長」に関するもう1つの制御パラメ
ータとしてメモリ10A内に有している。
【0062】そして成長制御機構部23は、行動決定機
構部21から行動決定情報D2が与えられると、当該行
動決定情報D2に基づき得られる行動が成長要素か否か
を第2の成長要素リスト26Aに基づいて判断し、当該
行動が成長要素である場合には第2の成長要素カウンタ
テーブル26B内の対応するカウント値(経験値)を1
つ増加させる。
【0063】さらに成長制御機構部23は、上述のよう
に第1又は第2の成長要素カウンタテーブル25B、2
6B内のカウント値を増加させたときには、第1及び第
2の成長要素カウンタテーブル25B、26Bとは別に
用意した「成長段階」を上げるか否かを判定するための
カウンタ(以下、これを総合経験値カウンタと呼ぶ)の
カウント値を1増加させ、この後当該総合経験値カウン
タのカウント値が現在の「成長段階」の終了条件として
予め設定されたカウント値に達したか否かを判断する。
【0064】そして成長制御機構部23は、総合経験値
カウンタのカウント値が現在の「成長段階」の終了条件
として予め設定されたカウント値に達した場合には、行
動及び動作モデルを次の「成長段階」内のいずれの行動
及び動作モデルに遷移させるかを第1及び第2の成長要
素カウンタテーブル25B、26B内の各カウント値に
基づいて決定し、決定結果を行動決定機構部21及び行
動生成機構部22に通知する。なお成長制御機構部23
は、初期時には「幼年期」の行動及び動作モデルを選択
するような指示を行動決定機構部21及び行動生成機構
部22に通知する。
【0065】この結果行動決定機構部21は、この成長
制御機構部23からの通知に基づいて、指定された行動
及び動作モデルの「行動」についての制御パラメータを
選択し、これ以降はこの制御パラメータを用いて上述の
ように現在のペットロボット1の行動を決定する。
【0066】また行動生成機構部22は、成長制御機構
部23からの通知に基づいて、指定された行動及び動作
モデルの「歩行状態」、「モーション」及び「サウン
ド」についての各種制御パラメータを選択し、これ以降
はこの各種制御パラメータを用いて各アクチュエータ1
9A1 〜19An や音声出力を駆動制御する。
【0067】このようにして成長制御機構部23は、ユ
ーザからの働きかけ及び指令の入力履歴や、自己の行動
履歴に基づいてこのペットロボット1の「成長」を制御
する。
【0068】他方、状態認識機構部20は、タッチセン
サ17から与えられる圧力検出信号S3に基づいて、
「なでられた」や「たたかれた」ことを確認すると、こ
れを学習制御機構部24に通知する。
【0069】このとき学習制御機構部24は、行動決定
機構部21から与えられる行動決定情報D2に基づき現
在及び過去の行動を常に認識している。そして学習制御
機構部24は、ペットロボット1が行動を発現中に「な
でられた」との認識結果が状態認識機構部20から与え
られた場合には、これを決定機構部21に通知する。
【0070】かくして行動決定機構部21は、この通知
に基づいて、図5に示す確率オートマトンで表現される
「行動」を決定するための制御パラメータのうちの、そ
のとき発現されている行動と対応付けられたアークAR
1 〜ARCn+1 の遷移確率P1 〜Pn+1 を所定量だけ
減少させる一方、この減少量に応じた量だけもとのノー
ドNODE0 〜NODEn から発現できる他の行動(ア
ークARC1 〜ARCn+1 )の遷移確率P1 〜Pn+1
増加させる。
【0071】これに対して学習制御機構部24は、ペッ
トロボット1が行動を発現中に「なでられた」との認識
結果が状態認識機構部20から与えられた場合には、こ
れを決定機構部21に通知する。
【0072】かくして行動決定機構部21は、この通知
に基づいて、「行動」を決定するための制御パラメータ
のうちの、そのとき発現されている行動と対応付けられ
たアークARC1 〜ARCn+1 の遷移確率P1 〜Pn+1
を所定量だけ増加させる一方、この増加量に応じた量だ
けもとのノードNODE0 〜NODEn から発現できる
他の行動(アークARC1 〜ARCn+1 )の遷移確率P
1 〜Pn+1 を減少させる。
【0073】そしてこのような制御によって、「たたか
れた」ときにはその行動に対応するアークARC1 〜A
RCn+1 の遷移確率P1 〜Pn+1 が減少するによりその
行動が発現され難くなり、「なでられた」ときにはその
行動に対応するアークARC1 〜ARCn+1 の遷移確率
1 〜Pn+1 が増加することによりその行動が発現され
易くなることから、あたかも本物の動物が飼い主の躾け
によって学習して行動を変化させてゆくかのごとく行動
を変化させることができる。
【0074】このようにしてコントーラ10において
は、ユーザからの働きかけ及び指令の入力履歴や、自己
の行動履歴に基づいてペットロボット1を「成長」や
「学習」させるながら、自律的に行動させ得るようにな
されている。
【0075】(2)本実施の形態によるペットロボット
診断システム30の構成 (2−1)ペットロボット診断システム30の構成 ここで図5は、このようなペットロボット1の「性格」
及び「故障」の診断を行い得るようになされたネットワ
ークシステム(以下、これをペットロボット診断システ
ムと呼ぶ)30を示すものである。
【0076】かかるペットロボット診断システム30に
おいては、個人端末31A〜31Cが衛星通信回線32
や、ケーブルテレビジョン回線33又は電話回線34等
を通じてインターネットプロバイダ35と接続されると
共に、当該インターネットプロバイダ35がインターネ
ット36を介してペットロボット1の診断業者37が設
置したサーバ38と接続され、さらに当該サーバ38に
一般公衆回線39を介して個人端末31Dが直接に接続
されることにより構成されている。
【0077】この場合、各個人端末31A〜31Dは、
一般家庭等に設置された通常のパーソナルコンピュータ
であり、インターネット36又は一般公衆回線39を介
してサーバ38と通信して当該サーバ38との間で必要
なデータを送受信したり、ペットロボット1の胴体部ユ
ニット2に設けられた図示しないコネクタを介して接続
された当該ペットロボット1のコントローラ10と通信
し、メモリ10Aから必要なデータを読み出したりする
ことができるようになされている。
【0078】またサーバ38は、診断業者38がペット
ロボット1の後述のような「性格」や「故障」の診断及
び「カウンセリング」に関する各種処理を行うWebサ
ーバであり、インターネット36又は一般公衆回線39
を介してアクセスしてきた個人端末31A〜31Dに対
して後述のような各種画面の画面データや必要な画像デ
ータを送出して、これら画面データや画像データに基づ
く画面や画像を対応する個人端末31A〜31Dのディ
スプレイに表示させることができるようになされてい
る。
【0079】なおこのサーバ38の構成を図9に示す。
この図9からも明らかなように、サーバ38は、インタ
ーネット用のインターフェース回路を内蔵するLAN
(Local Area Network)カード40と、一般公衆回線用
のインターフェース回路としてのモデム41と、サーバ
38全体の制御を司るCPU42と、CPU42のワー
クメモリとしての半導体メモリ等でなる一時記憶メディ
ア43と、サーバ38が後述のような処理を行うための
各種プログラムやデータが格納されると共に、必要なデ
ータ等を格納されするためのハードディスク装置等のス
トレージメディア44とから構成されている。
【0080】そしてサーバ38においては、インターネ
ット36又は一般公衆回線39を介してアクセスしてき
た個人端末31A〜31Dから供給されるデータやコマ
ンドをLANカード40又はモデム41を介してCPU
42に取り込み、当該データやコマンドと、ストレージ
メディア44に格納されている制御情報とに基づいて所
定の処理を実行する。
【0081】そしてCPU42は、この処理結果に基づ
いて、例えは後述のような各種画面の画面データや、他
のデータ、プログラム及びコマンドなどをLANカード
40又はモデム41を介して対応する個人端末31A〜
31Dに送出するようになされている。
【0082】(2−2)性格診断及び故障診断の手順 次にこのペットロボット診断システム30を用いたペッ
トロボット1の「性格」及び「故障」の診断手順につい
て説明する。このペットロボット診断システム30にお
いては、図10に示す性格診断手順RT1に従ってペッ
トロボット1の性格診断やカウンセリングを行ったり、
図11に示す故障診断手順RT2に従って故障診断を行
うことができるようにしたものである。
【0083】まず性格診断について説明する。自己のペ
ットロボット1の「性格」を診断してもらいたいユーザ
は、ペットロボット1の胴体部ユニット2に設けられた
上述のコネクタを介して当該ペットロボット1と個人端
末31A〜31Dを接続し(ステップSP1)、その後
その個人端末31A〜31Dを診断業者37のサーバ3
8にアクセスしてペットロボット1の診断を依頼する
(ステップSP2)。この結果その個人端末31A〜3
1Dのディスプレイには、図12に示すような性格診断
画面50が表示される。
【0084】この性格診断画面50は、ペットロボット
1が初期起動されてからの日数(Age )、成長段階(Ph
ase )、「わがまま」、「陽気」等のタイプ(Tipe)、
ユーザに対する愛情度(Love to Owner )、ボール等の
アイテムに対する愛情度(Love to Item)及び初期起動
からの日数に対する賢さ(IQ)などの内部状態を表す
予め設定されたいくつかの項目に対する診断結果を表示
するための画面であり、初期時には、『ペットロボット
もしくは、内蔵ストレージメディアをPCに接続して下
さい。』、『診断を開始しますか?』の文字と、OKボ
タン51A及びキャンセルボタン51Bが有効表示され
る。
【0085】そしてこの性格診断画面50では、ユーザ
がOKボタン51Aをクリックすると、ペットロボット
1のコントローラ10(図2)が個人端末31A〜31
Dを介してサーバ38のCPU42により制御され、当
該ペットロボット1のメモリ10Aから診断に必要なデ
ータ(以下、これを診断用データと呼ぶ)が読み出され
て、これが個人端末31A〜31Dを介してサーバ38
にアップロードされる(ステップSP3)。
【0086】なおこのような性格診断に必要な診断用デ
ータとしては、ペットロボット1の「行動」に関する制
御パラメータのうちの図5に示す確率オートマトンにお
ける全てのノードNODE0 〜NODEn についての全
ての遷移確率P1 〜Pn+1 や、「成長」に関する各種制
御パラメータのうちの第1及び第2のカウンタテーブル
25B、26B(図6(B)、図7(B))における各
カウント値、「成長」に関する各種制御パラメータのう
ちの上述の総合経験値カウンタのカウント値、並びに現
在使用している行動及び動作モデルの種類(Baby1、Ch
ild 1、Child2、Young 1〜Young 3、Adult 1〜Adu
lt 4)又は「成長度」若しくは「成長段階値」などが
ある。
【0087】そしてサーバ38のCPU42は、このよ
うにして得られた診断用データをストレージメディア4
4に格納されたプログラムに基づいて解析処理し、当該
解析処理結果に基づいてそのペットロボット1の「性
格」を診断する(ステップSP4)。
【0088】例えばCPU42は、行動及び動作モデル
として図3における「Young 3」の行動及び動作モデル
が使用されている場合には、成長段階が「Young 」と診
断し、またこれに加えて学習により各種行動を行い難く
なっている場合にはタイプが「おとなしい」と診断す
る。
【0089】またCPU42は、使用している行動及び
動作モデルの種類や、「行動」に関する制御パラメータ
のうちの攻撃的な行動と対応付けられたアークARC0
〜ARCn+1 (図5)の遷移確率P1 〜Pn+1 の値(学
習により変化)などに基づいてペットロボット1のユー
ザに対する愛情度を診断したり、「行動」に関する制御
パラメータのうちの「ボールを追いかける」、「ボール
と遊ぶ」などの行動と対応付けられたアークARC0
ARCn+1 の遷移確率P1 〜Pn+1 の値(学習により変
化)などに基づいてペットロボット1の各種アイテムに
対する好感度(Love to Item)を診断する。
【0090】そしてCPU42は、このような解析処理
により得られた診断結果を性格診断画面50の対応する
診断結果表示部52A〜52E内に表示させる一方、ス
トレージメディア44に格納されたプログラムに基づい
て当該診断結果に基づくコメントを作成し、これを性格
診断画面50内のコメント表示部53に表示する。
【0091】さらにCPU42は、これと共にストレー
ジメディア44(図9)に格納されたプログラムに基づ
いて、ペットロボット1の「性格」に対する得点を診断
用データに基づいて算出し、算出結果を性格診断画面5
0内の総合得点表示部54に表示させる一方、診断用デ
ータに基づいてそのペットロボット1の初期起動からの
日数に対する賢さを算出し、算出結果を賢さ表示部55
に表示する(ステップSP5)。
【0092】一方、サーバ38のCPU42は、この後
性格診断画面50のOKボタン56A、56Bがクリッ
クされると、図13に示すような質問画面60をそのユ
ーザの個人端末31A〜31Dのディスプレイに表示さ
せる(ステップSP6)。
【0093】この質問画面60は、ユーザがそのペット
ロボット1をどのように成長させたいかを質問するため
の画面であり、「日常生活」、「芸風」、「成長速度」
及び「あなたに対する愛」等のいくつかの質問項目につ
いて、各質問項目ごとに予め定められたいくつかの答え
がそれぞれ文字が表示された選択ボタン61A〜61
F、62A〜62E、63A〜63D、64A〜64D
として表示される。従ってユーザは、これら質問項目に
ついて、当該質問項目ごとに該当する選択ボタン61A
〜61F、62A〜62E、63A〜63D、64A〜
64Dをクリックするようにして所望する答えを入力す
ることができる。
【0094】そしてサーバ38のCPU42は、この質
問画面60における各質問項目に対するユーザの答えの
選択が行われた後、OKボタンがクリックされると、こ
れら質問項目に対するユーザの答えと、上述の診断用デ
ータと、ストレージメディアに格納されたプログラムと
に基づいて所定の解析処理を行い、そのペットロボット
1を今後どのように育てれば良いかのカウンセリング結
果を出す(ステップSP7)。
【0095】例えばCPU42は、行動及び動作モデル
として図3における「Young 1」の行動及び動作モデル
が使用されており、「行動」に関する制御パラメータの
うちの攻撃的な行動と対応付けられたアークARC0
ARCn+1 の遷移確率P1 〜Pn+1 の値が学習により初
期値よりも大きくなっており、さらに質問画面60にお
ける「日常生活」の質問項目に対するユーザの答えが
「控えめ」であった場合には、『もう少しなでてあげた
り、ボールで遊んであげる』といったカウンセリング結
果を出す。
【0096】そしてCPU42は、このような解析処理
によりカウンセリング結果を出すと、当該カウンセリン
グ結果と、料金とが記載された例えば図14に示すよう
なカウンセリング結果表示画面67をその個人端末31
A〜31Dのディスプレイに表示させる(ステップSP
8)。
【0097】このようにしてこのペットロボット診断シ
ステム30においては、ユーザが自己のペットロボット
1の「性格」についての診断やカウンセリングを行うこ
とができるようになされている。
【0098】次に、ペットロボット診断システム30に
よる故障診断について説明する。これに際してまずペッ
トロボット1におけるサーボシステムについて説明す
る。
【0099】ペットロボット1においては、図15に示
すように、図4について上述した行動生成機構部22と
して、コントローラ10の内部にCPU71、比較演算
回路72、パルス発生回路73、ドライバ回路74及び
アナログ/ディジタル変換回路75が設けられており、
これらによって各アクチュエータ19A1 〜19An
駆動制御している。
【0100】この場合CPU71は、アクチュエータ1
9A1 〜19An を駆動するに際してその出力軸の目標
とする回転角度(角度指令値)を角度指令値信号S10
として比較演算回路72に送出する。
【0101】また比較演算回路72には、対応するポテ
ンショメータ19B1 〜19Bn により検出されたその
ときのアクチュエータ19A1 〜19An の現在角度値
がアナログ/ディジタル変換回路75によりディジタル
変換されて、現在角度値信号S11として与えられる。
【0102】かくして比較演算回路72は、角度指令値
信号S10に基づく角度指令値と、現在角度値信号S1
1に基づき得れる現在角度値との角度差を演算し、演算
結果を差分信号S12としてパルス発生回路73に送出
する。
【0103】パルス発生回路73は、差分信号S12に
基づいてアクチュエータ19A1 〜19An の出力軸を
回転駆動させるための駆動パルスを発生し、これを駆動
パルス信号S13としてドライバ回路74に送出する。
【0104】またドライバ回路74は、供給される駆動
パルス信号S13に応じた電圧値の駆動信号S6A1
S6An を生成し、これをアクチュエータに送出するこ
とにより、対応するアクチュエータ19A1 〜19An
を駆動させる。
【0105】このときこのアクチュエータ19A1 〜1
9An の出力軸の回転角度はポテンショメータ19B1
〜19Bn により検出され、検出結果でなる角度検出信
号SS6B1 〜S6Bn がアナログ/ディジタル変換回
路75においてディジタル変換されて、上述の現在角度
値信号S11として比較演算回路72に与えられる。
【0106】そしてこのサーボシステム70において
は、比較演算回路72の出力が「0」となるまで(すな
わち角度指令値と、現在角度値とが一致するまで)、比
較演算回路72、パルス発生回路73、ドライバ回路7
4、アクチュエータ19A1 〜19An 、ポテンショメ
ータ19B1 〜19Bn 及びアナログ/ディジタル変換
回路75により形成される閉ループにおいて同様の処理
が所定周期(例えば1〔μm 〕)で順次行われる。この
ようにしてこのサーボシステム70においては、アクチ
ュエータ19A1 〜19An の出力軸の回転角度を角度
指令値とするように制御することができるようになされ
ている。
【0107】なおこのサーボシステム70には、当該サ
ーボシステム70の故障を診断するための故障診断回路
76が設けられている。そしてこの故障診断回路76に
は、CPU71から比較演算回路72に角度指令値信号
S10として新たな角度指令値が与えられたときと、ア
クチュエータ19A1 〜19An の現在角度値が角度指
令値に一致したときに比較演算回路72から開始信号S
14及び終了信号S15がそれぞれ与えられる。
【0108】ここで、このサーボシステム70の閉ルー
プにおいて、比較演算回路72、パルス発生回路73、
ドライバ回路74、アクチュエータ19A1 〜19
n 、ポテンショメータ19B1 〜19Bn 及びアナロ
グ/ディジタル変換回路75のいずれかが壊れていた
り、又はいずれかの箇所で断線していると当該サーボシ
ステム70が正しく機能せずに比較演算回路72の出力
がいつまでも「0」とならない。
【0109】そこで故障診断回路76は、開始信号S1
4が与えられると時間のカウントを開始し、所定時間内
に終了信号S15が与えられたときには故障がないと判
断する一方、当該所定時間内に終了信号S15が与えら
れなかったときには故障があると判断して、判断結果を
故障診断信号S16としてCPU71に送出するように
なされている。これによりこのサーボシステム70にお
いては、この故障診断信号S16に基づいてCPU71
が故障の有無を容易に認識し得るようになされている。
【0110】そして図8に示すペットロボット診断シス
テム30では、このようなペットロボット1のサーボシ
ステム70における自己故障検出機能を利用して、図1
1に示す故障診断手順RT2に従って当該ペットロボッ
ト1の故障の有無を診断し得るようになされている。
【0111】実際上、このペットロボット診断システム
30において、ペットロボット1の故障診断をしてもら
いたいユーザは、個人端末31A〜31Dを用いてサー
バ38にアクセスし、ペットロボット1の故障診断を依
頼する(ステップSP10)。この結果その個人端末3
1A〜31Dのディスプレイに、図16に示すような故
障診断準備画面80が表示される。
【0112】この故障診断準備画面80は、ペットロボ
ット1の故障診断を行うに際しての準備手順をユーザに
知らせるための画面であり、初期時には『故障診断を開
始します。』、『ペットロボットと端末を接続してくだ
さい。』、『準備はできましたか。』の文字と、第1の
OKボタン81A及び第1のキャンセルボタン81Bだ
けが有効表示される。
【0113】そしてユーザ38が上述の性格診断のとき
と同様にしてその個人端末31A〜31Dとペットロボ
ット1とを接続した後、第1のOKボタン81Aをクリ
ックすると、『故障診断プログラムをダウンロードしま
す。』、『よろしいですか。』の文字と、第2のOKボ
タン82A及び第2のキャンセルボタン82Bが有効表
示される。
【0114】さらにこの故障診断準備画面80では、ユ
ーザが第2のOKボタン82Aをクリックすると、サー
バ38からその個人端末31A〜31Dに故障診断を行
うためのプログラム(以下、これを故障診断プログラム
と呼ぶ)が転送され、当該故障診断プログラムがその個
人端末31A〜31D内のハードディスクに保存(ダウ
ンロード)される。
【0115】またこの故障診断プログラムのダウンロー
ドが終了すると、故障診断準備画面80に『ダウンロー
ド終了しました。』、『診断を開始します。』、『よろ
しいですか。』の文字と、第3のOKボタン83A及び
第3のキャンセルボタン83Bが有効表示される。
【0116】そしてユーザが第3のOKボタン83Aを
クリックすると、個人端末31A〜31Dにダウンロー
ドされた故障診断プログラムに基づいて、当該個人端末
31A〜31Dによるペットロボット1の故障診断が行
われる。
【0117】実際上、このような故障診断として、個人
端末31A〜31Dは、ペットロボット1のコントロー
ラ10を制御してまず所定の1つのアクチュエータ19
1を駆動させる。そしてこのとき図15について上述
した故障診断回路76から出力される故障診断信号S1
6に基づく故障の有無の結果がペットロボット1のコン
トローラ10内のCPU71から個人端末31A〜31
Dに通知される。
【0118】かくして個人端末31A〜31Dは、この
通知に基づいてそのアクチュエータ19A1 に対するサ
ーボシステム70に故障がないか否かを判断する。また
個人端末31A〜31Dは、これと同様にしてペットロ
ボット1のコントローラ10を制御し、全てのアクチュ
エータ19A1 〜19An について、対応するサーボシ
ステム70に故障がないか否かを判断する。
【0119】そして個人端末31A〜31Dは、このよ
うにして全てのアクチュエータ19A1 〜19An のサ
ーボシステム70に対する故障の有無の検査を終える
と、検査結果を診断用データとしてサーバ38に送出す
る。
【0120】そしてサーバ38のCPU42は、この個
人端末31A〜31Dから転送される診断用データを解
析し、当該解析結果に基づいてペットロボット1の故障
の有無を診断する。そしてCPU42は、故障がないと
診断したときには、例えば図17に示すように『診断を
終了しました。』、『このペットロボットには故障はあ
りません。』と記載された第1の故障診断結果表示画面
84をその個人端末31A〜31Dのディスプレイに表
示させる。
【0121】これに対してCPU42は、故障があると
診断したときには、図18に示すような第2の故障診断
結果表示画面85をその個人端末31A〜31Dのディ
スプレイに表示させる。
【0122】この場合この第2の故障診断結果画面85
では、初期時、『診断を終了しました。』、『このペッ
トロボットに故障を発見しました。』及び『修理を依頼
しますか?』の文字と、OKボタン86A及びキャンセ
ルボタン86Bが有効表示される。
【0123】またCPU42は、この第2の故障診断結
果表示画面85のOKボタン86Aがクリックされる
と、上述のような故障診断の結果として得られた故障箇
所に関するデータと、ペットロボット1のメモリ10A
から読み出した当該ペットロボット1のシリアル番号と
などのデータをサービスセンタ等に送出する一方、第2
の故障診断結果表示画面85に『ペットロボットの修理
に関する詳細を送信しました。』、『修理の準備を整え
ておきます。』、『次ページの修理依頼をプリントアウ
トして、ペットロボットの梱包箱に貼り、発送して下さ
い。』の文字を表示する一方、次ページに図19に示す
ような宛先表示画面87を表示する。
【0124】この場合この宛先表示画面87には、修理
依頼する際のペットロボット1の送り先(宛先)の住所
及び名称や、発送主の住所及び氏名(予めユーザにより
登録されたもの)、診断日、診断受け付け番号、ペット
ロボット1のシリアル番号及び故障箇所等が記述され
る。
【0125】かくしてユーザは、この宛先表示画面87
をプリントアウトし、これをペットロボット1を収納し
た梱包箱に貼りつけて発送することにより、ペットロボ
ット1の修理を依頼することができる。
【0126】このようにしてこのペットロボット診断シ
ステム30においては、ユーザが自己のペットロボット
1の故障の有無を検査し得る一方、故障が検出されたと
きにも容易にその修理を依頼することができるようにな
されている。
【0127】(3)本実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、このペットロボット診断シスムテ
30では、ペットロボット1を個人端末31A〜31D
に接続し、当該個人端末13A〜31Dを用いて診断業
者37のサーバ38にアクセスして性格診断を依頼する
と、ペットロボット1の「行動」や「成長」に関する各
種制御パラメータが診断用データとしてサーバ38にア
ップロードされ、当該診断用データに基づいてサーバ3
8によりペットロボット1の状態が診断され、その診断
結果が個人端末31A〜31Dのディスプレイに表示さ
れる。
【0128】またこのペットロボット診断システム30
では、この後このペットロボット1をどのように育てた
いかの質問に答えることによって、当該質問に対する答
え及び診断用データに基づいてサーバ38によるカウン
セリングが行われ、その結果が個人端末31A〜31D
のディスプレイに表示される。
【0129】さらにこのペットロボット診断システム3
0では、ペットロボット1を個人端末31A〜31Dに
接続し、サーバ38にアクセスして故障診断を依頼する
と、サーバ38からその個人端末31A〜31Dに故障
診断プログラムが転送され、当該故障診断プログラムに
基づいて故障診断が行われて、その診断結果が個人端末
31A〜31Dのディスプレイに表示される。
【0130】従ってこのペットロボット診断システム3
0によれば、ユーザが自己のペットロボット1の「行
動」や「成長」の現在の状態や、故障の検出等を容易に
行うことができる。
【0131】以上の構成によれば、サーバ38の制御の
もとにペットロボット1の性格診断や故障診断を行い得
るようにしたことにより、ユーザが自己のペットロボッ
ト1の性格や故障等の状態を容易に確認することがで
き、かくしてペットロボット1の取り扱いを容易化し得
るペットロボット診断システムを実現できる。
【0132】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、本発明を図1のよう
に構成されたペットロボット1を診断するペットロボッ
ト診断システム30に適用するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、ペットロボット1以
外の例えば仮想生物の状態(当該仮想生物を保持するハ
ードウェアの故障や、各種パラメータの状態、プログラ
ムの破壊の有無など)の診断や、仮想生物の3次元空間
上での実体としてのぬいぐるみなどの状態を診断するこ
の他種々の診断装置に広く適用することができる。
【0133】また上述の実施の形態においては、ペット
ロボット1の性格や故障の診断処理をサーバ38が行う
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、これらの処理を行うために必要なプログラムを個人
端末31A〜31Dに与え、当該個人端末31A〜31
Dがこれら処理を行えるようにするようにしても良い。
【0134】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1における故障診断の対象をサーボシステム
70(図15)とするようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、これ以外のハードウェアの
故障を診断し得るようにしても良い。さらにはペットロ
ボット1の制御プログラムや各種制御データ等のソフト
ウェアの損壊等をも故障診断の対象とするようにしても
良い。
【0135】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1と個人端末31A〜31Dとをケーブル等
を介して接続して性格診断に必要なデータを取得するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばペットロボット1における制御プログラムや
各種制御データ等のソフトウェアの一部又は全部をメモ
リカード等の着脱自在の記録媒体に格納しておき、性格
診断を行うときにはこの記録媒体をペットロボット1か
ら取り出して個人端末31A〜31Dに装填するように
して行うようにしても良い。
【0136】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1の制御プログラムや各種制御パラメータの
ソフトウェアを格納しておく記録媒体としてメモリ10
Aを適用するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、この他種々の記録媒体を広く適用する
ことができる。
【0137】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1のメモリ10Aから読み出した診断用デー
タや、ペットロボット1の故障診断回路76(図15)
から出力される故障診断信号S16を解析する解析手段
と、当該解析結果に基づいてペットロボット1の状態
(性格等の内部状態及び故障等の外部状態)の診断を行
う診断手段と、解析手段の解析結果に基づいてカウンセ
リング処理を行うカウンセリング処理手段とをサーバ3
0のCPU42により構成するようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、これら解析手段、診
断手段及びカウンセリング手段を別体に設けるようにし
ても良い。
【0138】さらに上述の実施の形態においては、ペッ
トロボット1から性格又は故障の診断に必要なデータを
取り出す手段と、サーバ38の診断結果を可視表示する
表示手段とを同じ個人端末31A〜31Dにより構成す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、これらを別体とするようにしても良い。
【0139】さらに上述の実施の形態においては、個人
端末31A〜31D及びサーバ38をインターネット3
6又は一般公衆回線(網)39を介して接続するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、こ
れらインターネット36又は一般公衆回線(網)39以
外の例えばLAN等のネットワークで接続するようにし
ても良い。
【0140】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ソフトウ
ェアとして存在し、行動又は動作することをプログラム
された仮想生物のソフトウェア又は仮想生物を保持する
ハードウェアの状態を診断するのに必要な診断用データ
を当該ハードウェア又は当該ソフトウェアが格納された
記録媒体から取得して当該データを解析すると共に、解
析結果に基づいて仮想生物の状態を診断するようにした
ことにより、仮想生物の状態を容易に確認することがで
き、かくして仮想生物の取り扱いを容易化し得る診断シ
ステム、診断装置及び診断方法を実現できる。
【0141】また本発明によれば、ロボット装置のハー
ドウェア又はソフトウェアを診断するのに必要なデータ
を当該ロボット装置又はソフトウェアが格納された記録
媒体から取得して当該データを解析すると共に、当該解
析結果に基づいてロボット装置の状態を診断するように
したことにより、ロボット装置の状態を容易に確認する
ことができ、かくしてロボット装置の取り扱いを容易化
し得る診断システム、診断装置及び診断方法を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるペットロボットの外観構成
を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態によるペットロボットの回路構成
を示すブロック図である。
【図3】ペットロボットの成長モデルを示す概念図であ
る。
【図4】コントローラの処理の説明に供するブロック図
である。
【図5】確率オートマトンを示す概念図である。
【図6】第1の成長要素リスト及び第1の成長要素カウ
ンタテーブルを示す概念図である。
【図7】第2の成長要素リスト及び第2の成長要素カウ
ンタテーブルを示す概念図である。
【図8】本実施の形態によるペットロボット診断システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図9】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図10】性格診断手順を示すフローチャートである。
【図11】故障診断手順を示すフローチャートである。
【図12】性格診断画面を示す略線図である。
【図13】質問画面を示す略線図である。
【図14】カウンセリング結果表示画面を示す略線図で
ある。
【図15】ペットロボットのサーボシステムを示すブロ
ック図である。
【図16】故障診断準備画面を示す略線図である。
【図17】第1の故障診断結果表示画面を示す略線図で
ある。
【図18】第2の故障診断結果表示画面を示す略線図で
ある。
【図19】宛先表示画面を示す略線図である。
【符号の説明】 1……ペットロボット、10……コントーラ、10A…
…メモリ、19A1 〜19An ……アクチュエータ、1
9B1 〜19Bn ……ポテンショメータ、30……ペッ
トロボット診断システム、31A〜31D……個人端
末、36……インターネット、37……診断業者、38
……サーバ、42、71……CPU、44……ストレー
ジメディア、50……性格診断画面、60……質問画
面、67……カウンセリング結果表示画面、70……サ
ーボシステム、80……故障診断準備画面、84……第
1の故障診断結果表示画面、85……第2の故障診断結
果表示画面、87……宛先画面、RT1……性格診断手
順、RT2……故障診断手順。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B25J 13/00 B25J 13/00 Z 19/00 19/00 J G05B 23/02 G05B 23/02 T V G06F 13/00 351 G06F 13/00 351N 530 530R 17/60 ZEC 17/60 ZEC 138 138

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソフトウェアとして存在し、行動又は動作
    することをプログラムされた仮想生物のユーザ側に設け
    られた第1の通信手段と、 上記仮想生物の上記ソフトウェア又は上記仮想生物を保
    持するハードウェアの状態を診断するサービスを提供す
    るサービス提供者側に設けられた第2の通信手段と、 上記第1及び第2の通信手段間を接続する通信路とを具
    え、 上記第1の通信手段は、 上記仮想生物の上記ソフトウェア又は当該仮想生物を保
    持する上記ハードウェアの状態を診断するのに必要な診
    断用データを上記通信路を介して上記第2の通信手段に
    送信し、 上記第2の通信手段は、 上記第1の通信手段から与えられる上記診断用データを
    解析し、解析結果に基づいて上記仮想生物の上記ソフト
    ウェア又は上記仮想生物を保持するハードウェアの上記
    状態を診断することを特徴とする診断システム。
  2. 【請求項2】上記第2の通信手段は、 上記診断結果を上記通信路を介して上記第1の通信手段
    に送信し、 上記第1の通信手段は、 上記第2の通信手段から与えられる上記診断結果を可視
    表示する表示手段を具えることを特徴とする請求項1に
    記載の診断システム。
  3. 【請求項3】上記仮想生物は、 当該仮想生物の行動及び動作の発現推移をモデル化した
    確率状態遷移モデルと、当該仮想生物の感情変化をモデ
    ル化した感情モデルと、当該仮想生物の成長をモデル化
    した成長モデルとのうちの少なくとも1つを有する共
    に、外部状態、内部状態及び又は外部からの働きかけに
    基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応箇所の遷移確
    率、上記感情モデルの対応するパラメータ値及び又は上
    記成長モデルにおける当該仮想生物の現在の成長段階を
    必要に応じて変化させ、 上記第1の通信手段は、 上記仮想生物の上記ソフトウェアの上記状態を診断する
    ための上記診断用データとして、上記確率状態遷移モデ
    ルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラメー
    タ値及び又は上記成長モデルにおける現在の成長段階を
    表す成長段階値を上記第2の通信手段に送信し、 上記第2の通信手段は、 上記確率状態遷移モデルの各上記遷移確率、上記感情モ
    デルの各上記パラメータ値及び又は上記成長段階値を解
    析し、解析結果に基づいて、上記仮想生物の上記状態と
    して、上記仮想生物の性格を診断することを特徴とする
    請求項1に記載の診断システム。
  4. 【請求項4】上記第2の通信手段は、 上記仮想生物の上記性格を診断後、当該仮想生物をどの
    ように育てたいかを当該仮想生物の上記ユーザに質問す
    るための質問データを上記第1の通信手段に送信し、 上記第1の通信手段から送信される当該質問に対する上
    記ユーザの答えと、当該仮想生物の上記診断用データと
    に基づいて所定のカウンセリング処理を行い、当該カウ
    ンセリング処理により得られた当該仮想生物をどのよう
    に育てれば良いかのカウンセリング結果を上記第1の通
    信手段に送信することを特徴とする請求項3に記載の診
    断システム。
  5. 【請求項5】上記第2の通信手段は、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアの状態を診断
    するためのコンピュータプログラムでなる故障診断用プ
    ログラムを送信し、 上記第1の通信手段は、 当該故障診断用プログラムに基づいて、上記仮想生物を
    保持する上記ハードウェアの故障の有無を検査すると共
    に、当該検査結果を上記第2の通信手段に送信し、 上記第2の通信手段は、 上記第1の通信手段から送信される当該検査結果を解析
    し、解析結果に基づいて、上記仮想生物を保持する上記
    ハードウェアの上記状態として、故障の有無を診断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の診断システム。
  6. 【請求項6】上記第2の通信手段は、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、当該故障の関するデータ及び又は上記第1
    の通信手段を介して取得した上記仮想生物のシリアル番
    号を含む必要なデータを所定のサービスセンタに通知す
    ることを特徴とする請求項5に記載の診断システム。
  7. 【請求項7】上記第2の通信手段は、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、修理依頼先を上記第1の通信手段に送信す
    ることを特徴とする請求項5に記載の診断システム。
  8. 【請求項8】ソフトウェアとして存在し、行動又は動作
    することをプログラムされた仮想生物のユーザ側に設け
    られた第1の通信手段から、当該仮想生物の上記ソフト
    ウェア又は上記仮想生物を保持するハードウェアの状態
    を診断するサービスを提供するサービス提供者側に設け
    られた第2の通信手段に対して、上記仮想生物の上記ソ
    フトウェア又は当該仮想生物を保持する上記ハードウェ
    アの状態を診断するのに必要な診断用データを送信する
    第1のステップと、 上記第2の通信手段が、上記第1の通信手段から与えら
    れる上記診断用データを解析し、解析結果に基づいて上
    記仮想生物の上記ソフトウェア又は上記仮想生物を保持
    するハードウェアの上記状態を診断する第2のステップ
    とを具えることを特徴とする診断方法。
  9. 【請求項9】上記第2の通信手段が、上記診断結果を上
    記通信路を介して上記第1の通信手段に送信し、上記第
    1の通信手段が、上記第2の通信手段から与えられる上
    記診断結果を可視表示する第3のステップを具えること
    を特徴とする請求項8に記載の診断方法。
  10. 【請求項10】上記仮想生物は、 当該仮想生物の行動及び動作の発現推移をモデル化した
    確率状態遷移モデルと、当該仮想生物の感情変化をモデ
    ル化した感情モデルと、当該仮想生物の成長をモデル化
    した成長モデルとのうちの少なくとも1つを有する共
    に、外部状態、内部状態及び又は外部からの働きかけに
    基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応箇所の遷移確
    率、上記感情モデルの対応するパラメータ値及び又は上
    記成長モデルにおける当該仮想生物の現在の成長段階を
    必要に応じて変化させ、 上記第1のステップでは、 上記仮想生物の上記ソフトウェアの上記状態を診断する
    ための上記診断用データとして、上記確率状態遷移モデ
    ルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラメー
    タ値及び又は上記成長モデルにおける現在の成長段階を
    表す成長段階値を上記第2の通信手段に送信し、 上記第2のステップでは、 上記確率状態遷移モデルの各上記遷移確率、上記感情モ
    デルの各上記パラメータ値及び又は上記成長段階値を解
    析し、解析結果に基づいて、上記仮想生物の上記状態と
    して、上記仮想生物の性格を診断することを特徴とする
    請求項8に記載の診断方法。
  11. 【請求項11】上記第2のステップは、 上記仮想生物の上記性格を診断後、当該仮想生物をどの
    ように育てたいかを当該仮想生物の上記ユーザに質問す
    るための質問データを上記第1の通信手段に送信する質
    問データ送信ステップと、 上記第1の通信手段から送信される当該質問に対する上
    記ユーザの答えと、当該仮想生物の上記診断用データと
    に基づいて所定のカウンセリング処理を行うカウンセリ
    ング処理ステップと、 当該カウンセリング処理により得られた当該仮想生物を
    どのように育てれば良いかのカウンセリング結果を上記
    第1の通信手段に送信するカウンセリング結果送信ステ
    ップとを具えることを特徴とする請求項10に記載の診
    断方法。
  12. 【請求項12】上記第1のステップは、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアの状態を診断
    するためのコンピュータプログラムでなる故障診断用プ
    ログラムを送信する故障診断用プログラムを送信する故
    障診断用プログラム送信ステップと、 当該故障診断用プログラムに基づいて、上記仮想生物を
    保持する上記ハードウェアの故障の有無を検査する検査
    ステップと、 当該検査結果を上記第2の通信手段に送信する検査結果
    送信ステップとを具え、 上記第2のステップでは、 上記第1の通信手段から送信される当該検査結果を解析
    する解析し、解析結果に基づいて、上記仮想生物を保持
    する上記ハードウェアの上記状態として、故障の有無を
    診断することを特徴とする請求項10に記載の診断方
    法。
  13. 【請求項13】上記第2のステップは、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、当該故障の関するデータ及び又は上記第1
    の通信手段を介して取得した上記仮想生物のシリアル番
    号を含む必要なデータを所定のサービスセンタに通知す
    る通知ステップを具えることを特徴とする請求項12に
    記載の診断方法。
  14. 【請求項14】上記第2のステップは、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、修理依頼先を上記第1の通信手段に送信す
    る修理依頼先通知ステップを具えることを特徴とする請
    求項12に記載の診断方法。
  15. 【請求項15】ソフトウェアとして存在し、行動又は動
    作することをプログラムされた仮想生物の当該ソフトウ
    ェア又は当該仮想生物を保持するハードウェアの状態を
    診断するのに必要な診断用データを当該ハードウェア又
    は当該ソフトウェアが格納された記録媒体から取得し、
    当該データを解析する解析手段と、 上記解析手段の解析結果に基づいて上記仮想生物の上記
    状態を診断する診断手段とを具えることを特徴とする診
    断装置。
  16. 【請求項16】上記解析手段は、 上記診断用データを所定のネットワークを介して上記ハ
    ードウェア又は上記記録媒体から取得することを特徴と
    する請求項15に記載の診断装置。
  17. 【請求項17】上記診断手段による上記診断結果を可視
    表示する表示手段を具えることを特徴とする請求項15
    に記載の診断装置。
  18. 【請求項18】上記仮想生物は、 当該仮想生物の行動及び動作の発現推移をモデル化した
    確率状態遷移モデルと、当該仮想生物の感情変化をモデ
    ル化した感情モデルと、当該仮想生物の成長をモデル化
    した成長モデルとのうちの少なくとも1つを有する共
    に、外部状態、内部状態及び又は外部からの働きかけに
    基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応箇所の遷移確
    率、上記感情モデルの対応するパラメータ値及び又は上
    記成長モデルにおける当該仮想生物の現在の成長段階を
    必要に応じて変化させ、 上記解析手段は、 上記仮想生物の上記ソフトウェアの上記状態を診断する
    ための上記診断用データとして、上記確率状態遷移モデ
    ルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラメー
    タ値及び又は上記成長モデルにおける現在の成長段階を
    表す成長段階値を、上記ハードウェア又は上記記録媒体
    から取得して、当該取得した上記確率状態遷移モデルの
    各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラメータ値
    及び又は上記成長段階値を解析し、 上記診断手段は、 上記仮想生物の上記状態として、上記仮想生物の性格を
    診断することを特徴とする請求項15に記載の診断装
    置。
  19. 【請求項19】上記診断手段は、 上記仮想生物の上記性格を診断後、当該仮想生物をどの
    ように育てたいかを当該仮想生物の上記ユーザに質問す
    るための質問データを上記表示手段に表示させ、 当該質問に対する上記ユーザの答えと、当該仮想生物の
    上記診断用データとに基づいて所定のカウンセリング処
    理を行い、当該カウンセリング処理により得られた当該
    仮想生物をどのように育てれば良いかのカウンセリング
    結果を上記表示手段に表示させることを特徴とする請求
    項17に記載の診断装置。
  20. 【請求項20】上記仮想生物を保持する上記ハードウェ
    アの状態を診断するためのコンピュータプログラムでな
    る故障診断用プログラムを、上記ネットワークを介して
    上記仮想生物のユーザ側に送信し、 上記解析手段は、 上記故障診断用プログラムに基づき上記ユーザ側から送
    信される、上記仮想生物を保持する上記ハードウェアの
    故障の有無の検査結果を解析し、 上記診断手段は、 上記解析手段の解析結果に基づいて、上記仮想生物を保
    持する上記ハードウェアの上記状態として、故障の有無
    を診断することを特徴とする請求項16に記載の診断装
    置。
  21. 【請求項21】上記診断手段は、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、当該故障の関するデータ及び又は上記ネッ
    トワークを介して取得した上記仮想生物のシリアル番号
    を含む必要なデータを所定のサービスセンタに通知する
    ことを特徴とする請求項20に記載の診断装置。
  22. 【請求項22】上記診断手段は、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、修理依頼先を上記ユーザ側に通知すること
    を特徴とする請求項20に記載の診断装置。
  23. 【請求項23】ソフトウェアとして存在し、行動又は動
    作することをプログラムされた仮想生物の当該ソフトウ
    ェア又は当該ソフトウェアを保持するハードウェアの状
    態を診断するのに必要な診断用データを当該ハードウェ
    ア又は当該ソフトウェアが格納された記録媒体から取得
    し、当該データを解析する第1のステップと、 当該解析結果に基づいて上記仮想生物の上記状態を診断
    する第2のステップとを具えることを特徴とする診断方
    法。
  24. 【請求項24】上記第1のステップでは、 上記診断に必要な上記データを所定のネットワークを介
    して上記ハードウェア又は記録媒体から取得することを
    特徴とする請求項23に記載の診断方法。
  25. 【請求項25】上記第2のステップでは、 上記診断結果を可視表示する第3のステップを具えるこ
    とを特徴とする請求項23に記載の診断方法。
  26. 【請求項26】上記仮想生物は、 当該仮想生物の行動及び動作の発現推移をモデル化した
    確率状態遷移モデルと、当該仮想生物の感情変化をモデ
    ル化した感情モデルと、当該仮想生物の成長をモデル化
    した成長モデルとのうちの少なくとも1つを有する共
    に、外部状態、内部状態及び又は外部からの働きかけに
    基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応箇所の遷移確
    率、上記感情モデルの対応するパラメータ値及び又は上
    記成長モデルにおける当該仮想生物の現在の成長段階を
    必要に応じて変化させ、 上記第1のステップでは、 上記仮想生物の上記ソフトウェアの上記状態を診断する
    ための上記診断用データとして、上記確率状態遷移モデ
    ルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラメー
    タ値及び又は上記成長モデルにおける現在の成長段階を
    表す成長段階値を取得して、当該取得した上記確率状態
    遷移モデルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記
    パラメータ値及び又は上記成長段階値を解析し、 上記第2のステップでは、 上記解析結果に基づいて、上記仮想生物の上記状態とし
    て、上記仮想生物の性格を診断することを特徴とする請
    求項23に記載の診断方法。
  27. 【請求項27】上記仮想生物の上記性格を診断後、当該
    仮想生物をどのように育てたいかを当該仮想生物の上記
    ユーザに質問するための質問データを上記ネットワーク
    を介して当該ユーザに送信する第3のステップと、 上記ネットワークを介して送信される当該質問に対する
    上記ユーザの答えと、当該仮想生物の上記診断用データ
    とに基づいて所定のカウンセリング処理を行う第4のス
    テップと、 当該カウンセリング処理により得られた当該仮想生物を
    どのように育てれば良いかのカウンセリング結果を上記
    ユーザに送信する第5のステップとを具えることを特徴
    とする請求項26に記載の診断方法。
  28. 【請求項28】上記第1のステップは、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアの状態を診断
    するためのコンピュータプログラムでなる故障診断用プ
    ログラムを上記ネットワークを介して上記仮想生物の上
    記ユーザに送信する故障診断用プログラムを送信する故
    障診断用プログラム送信ステップと、 当該故障診断用プログラムに基づき上記ユーザ側におい
    て行われた上記仮想生物を保持する上記ハードウェアの
    故障の有無の検査の検査結果を上記診断用データとして
    取得する診断用データ取得ステップと、 当該取得した診断用データを解析する解析ステップとを
    具え、 上記第2のステップでは、 上記解析ステップにおける解析結果に基づいて、上記仮
    想生物を保持する上記ハードウェアの上記状態として、
    故障の有無を診断することを特徴とする請求項24に記
    載の診断方法。
  29. 【請求項29】上記第2のステップは、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、当該故障の関するデータ及び又は上記ネッ
    トワークを介して取得した上記仮想生物のシリアル番号
    を含む必要なデータを所定のサービスセンタに通知する
    通知ステップを具えることを特徴とする請求項28に記
    載の診断方法。
  30. 【請求項30】上記第2のステップは、 上記仮想生物を保持する上記ハードウェアに故障があっ
    た場合には、修理依頼先を上記第1の通信手段に送信す
    る修理依頼先通知ステップを具えることを特徴とする請
    求項28に記載の診断方法。
  31. 【請求項31】ロボット装置のユーザ側に設けられた第
    1の通信手段と、 上記ロボット装置のハドウェア又はソフトウェアを診断
    するサービスを提供するサービス提供者側に設けられた
    第2の通信手段と、 上記第1及び第2の通信手段間を接続する通信路とを具
    え、 上記第1の通信手段は、 上記ロボット装置の上記ハードウェア又は上記ソフトウ
    ェアの状態を診断するのに必要な診断用データを上記通
    信路を介して上記第2の通信手段に送信し、上記第2の
    通信手段は、 上記第1の通信手段から与えられる上記診断用データを
    解析し、解析結果に基づいて上記ロボット装置の上記ハ
    ードウェア又は上記ソフトウェアの上記状態を診断する
    ことを特徴とする診断システム。
  32. 【請求項32】上記第2の通信手段は、 上記診断結果を上記通信路を介して上記第1の通信手段
    に送信し、 上記第1の通信手段は、 上記第2の通信手段から与えられる上記診断結果を可視
    表示する表示手段を具えることを特徴とする請求項31
    に記載の診断システム。
  33. 【請求項33】上記ロボット装置は、 当該ロボット装置の行動及び動作の発現推移をモデル化
    した確率状態遷移モデルと、当該ロボット装置の感情変
    化をモデル化した感情モデルと、当該ロボット装置のの
    成長をモデル化した成長モデルとのうちの少なくとも1
    つを有する共に、外部状態、内部状態及び又は外部から
    の働きかけに基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応
    箇所の遷移確率、上記感情モデルの対応するパラメータ
    値及び又は上記成長モデルにおける当該ロボット装置の
    現在の成長段階を必要に応じて変化させ、 上記第1の通信手段は、 上記ロボット装置の上記ソフトウェアの上記状態を診断
    するための上記診断用データとして、上記確率状態遷移
    モデルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラ
    メータ値及び又は上記成長モデルにおける現在の成長段
    階を表す成長段階値を上記第2の通信手段に送信し、 上記第2の通信手段は、 上記確率状態遷移モデルの各上記遷移確率、上記感情モ
    デルの各上記パラメータ値及び又は上記成長段階値を解
    析し、解析結果に基づいて、上記ロボット装置の上記状
    態として、上記ロボット装置の性格を診断することを特
    徴とする請求項31に記載の診断システム。
  34. 【請求項34】上記第2の通信手段は、 上記ロボット装置の上記性格を診断後、当該ロボット装
    置をどのように育てたいかを当該ロボット装置の上記ユ
    ーザに質問するための質問データを上記第1の通信手段
    に送信し、 上記第1の通信手段から送信される当該質問に対する上
    記ユーザの答えと、当該ロボット装置の上記診断用デー
    タとに基づいて所定のカウンセリング処理を行い、当該
    カウンセリング処理により得られた当該ロボット装置を
    どのように育てれば良いかのカウンセリング結果を上記
    第1の通信手段に送信することを特徴とする請求項33
    に記載の診断システム。
  35. 【請求項35】上記第2の通信手段は、 上記ロボット装置の上記ハードウェアの状態を診断する
    ためのコンピュータプログラムでなる故障診断用プログ
    ラムを送信し、 上記第1の通信手段は、 当該故障診断用プログラムに基づいて、上記ロボット装
    置の上記ハードウェアの故障の有無を検査すると共に、
    当該検査結果を上記第2の通信手段に送信し、 上記第2の通信手段は、 上記第1の通信手段から送信される当該検査結果を解析
    し、解析結果に基づいて、上記ロボット装置の上記ハー
    ドウェアの上記状態として、故障の有無を診断すること
    を特徴とする請求項31に記載の診断システム。
  36. 【請求項36】上記第2の通信手段は、 上記ロボット装置を保持する上記ハードウェアに故障が
    あった場合には、当該故障の関するデータ及び又は上記
    第1の通信手段を介して取得した上記ロボット装置のシ
    リアル番号を含む必要なデータを所定のサービスセンタ
    に通知することを特徴とする請求項35に記載の診断シ
    ステム。
  37. 【請求項37】上記第2の通信手段は、 上記ロボット装置の上記ハードウェアに故障があった場
    合には、修理依頼先を上記第1の通信手段に送信するこ
    とを特徴とする請求項35に記載の診断システム。
  38. 【請求項38】ロボット装置のユーザ側に設けられた第
    1の通信手段から、当該ロボット装置のハードウェア又
    はソフトウェアの状態を診断するサービスを提供するサ
    ービス提供者側に設けられた第2の通信手段に対して、
    上記ロボット装置の上記ソフトウェア又は上記ハードウ
    ェアの状態を診断するのに必要な診断用データを送信す
    る第1のステップと、 上記第2の通信手段が、上記第1の通信手段から与えら
    れる上記診断用データを解析し、解析結果に基づいて上
    記ロボット装置の上記ソフトウェア又は上記ハードウェ
    アの上記状態を診断する第2のステップとを具えること
    を特徴とする診断方法。
  39. 【請求項39】上記第2の通信手段が、上記診断結果を
    上記通信路を介して上記第1の通信手段に送信し、上記
    第1の通信手段が、上記診断結果を可視表示する第3の
    ステップを具えることを特徴とする請求項38に記載の
    診断方法。
  40. 【請求項40】上記ロボット装置は、 当該ロボット装置の行動及び動作の発現推移をモデル化
    した確率状態遷移モデルと、当該ロボット装置の感情変
    化をモデル化した感情モデルと、当該ロボット装置の成
    長をモデル化した成長モデルとのうちの少なくとも1つ
    を有する共に、外部状態、内部状態及び又は外部からの
    働きかけに基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応箇
    所の遷移確率、上記感情モデルの対応するパラメータ値
    及び又は上記成長モデルにおける当該ロボット装置の現
    在の成長段階を必要に応じて変化させ、 上記第1のステップでは、 上記ロボット装置の上記ソフトウェアの上記状態を診断
    するための上記診断用データとして、上記確率状態遷移
    モデルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラ
    メータ値及び又は上記成長モデルにおける当該ロボット
    装置の現在の成長段階を表す成長段階値を上記第2の通
    信手段に送信し、 上記第2のステップでは、 上記確率状態遷移モデルの各上記遷移確率、上記感情モ
    デルの各上記パラメータ値及び又は上記成長段階値を解
    析し、解析結果に基づいて、上記ロボット装置の上記状
    態として、上記ロボット装置の性格を診断することを特
    徴とする請求項38に記載の診断方法。
  41. 【請求項41】上記第2のステップは、 上記ロボット装置の上記性格を診断後、当該ロボット装
    置をどのように育てたいかを当該ロボット装置の上記ユ
    ーザに質問するための質問データを上記第1の通信手段
    に送信する質問データ送信ステップと、 上記第1の通信手段から送信される当該質問に対する上
    記ユーザの答えと、当該ロボット装置の上記診断用デー
    タとに基づいて所定のカウンセリング処理を行うカウン
    セリング処理ステップと、 当該カウンセリング処理により得られた当該ロボット装
    置をどのように育てれば良いかのカウンセリング結果を
    上記第1の通信手段に送信するカウンセリング結果送信
    ステップとを具えることを特徴とする請求項40に記載
    の診断方法。
  42. 【請求項42】上記第1のステップは、 上記ロボット装置の上記ハードウェアの状態を診断する
    ためのコンピュータプログラムでなる故障診断用プログ
    ラムを送信する故障診断用プログラムを送信する故障診
    断用プログラム送信ステップと、 当該故障診断用プログラムに基づいて、上記ロボット装
    置の上記ハードウェアの故障の有無を検査する検査ステ
    ップと、 当該検査結果を上記第2の通信手段に送信する検査結果
    送信ステップとを具え、 上記第2のステップでは、 上記第1の通信手段から送信される当該検査結果を解析
    する解析し、解析結果に基づいて、上記ロボット装置の
    上記ハードウェアの上記状態として、故障の有無を診断
    することを特徴とする請求項40に記載の診断方法。
  43. 【請求項43】上記第2のステップは、 上記ロボット装置の上記ハードウェアに故障があった場
    合には、当該故障の関するデータ及び又は上記第1の通
    信手段を介して取得した上記ロボット装置のシリアル番
    号を含む必要なデータを所定のサービスセンタに通知す
    る通知ステップを具えることを特徴とする請求項42に
    記載の診断方法。
  44. 【請求項44】上記第2のステップは、 上記ロボット装置の上記ハードウェアに故障があった場
    合には、修理依頼先を上記第1の通信手段に送信する修
    理依頼先通知ステップを具えることを特徴とする請求項
    42に記載の診断方法。
  45. 【請求項45】ロボット装置のハードウェア又はソフト
    ウェアを診断するのに必要なデータを当該ロボット装置
    又は当該ソフトウェアが格納された記録媒体から取得
    し、当該データを解析する解析手段と、 上記解析手段の解析結果に基づいて上記ロボット装置の
    状態を診断する診断手段とを具えることを特徴とする診
    断装置。
  46. 【請求項46】上記解析手段は、 上記診断に必要な上記データを所定のネットワークを介
    して上記ロボット装置又は上記記録媒体から取得するこ
    とを特徴とする請求項45に記載の診断装置。
  47. 【請求項47】上記診断手段による上記診断結果を可視
    表示する表示手段を具えることを特徴とする請求項45
    に記載の診断装置。
  48. 【請求項48】上記ロボット装置は、 当該ロボット装置の行動及び動作の発現推移をモデル化
    した確率状態遷移モデルと、当該ロボット装置の感情変
    化をモデル化した感情モデルと、当該ロボット装置の成
    長をモデル化した成長モデルとのうちの少なくとも1つ
    を有する共に、外部状態、内部状態及び又は外部からの
    働きかけに基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応箇
    所の遷移確率、上記感情モデルの対応するパラメータ値
    及び又は上記成長モデルにおける当該ロボット装置の現
    在の成長段階を必要に応じて変化させ、 上記解析手段は、 上記ロボット装置の上記ソフトウェアの上記状態を診断
    するための上記診断用データとして、上記確率状態遷移
    モデルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラ
    メータ値及び又は上記成長モデルにおける現在の成長段
    階を表す成長段階値を取得して、当該取得した上記確率
    状態遷移モデルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各
    上記パラメータ値及び又は上記成長段階値を解析し、 上記診断手段は、 上記ロボット装置の上記状態として、上記ロボット装置
    の性格を診断することを特徴とする請求項45に記載の
    診断装置。
  49. 【請求項49】上記診断手段は、 上記ロボット装置の上記性格を診断後、当該ロボット装
    置をどのように育てたいかを当該ロボット装置の上記ユ
    ーザに質問するための質問データを上記表示手段に表示
    させ、 当該質問に対する上記ユーザの答えと、当該ロボット装
    置の上記診断用データとに基づいて所定のカウンセリン
    グ処理を行い、当該カウンセリング処理により得られた
    当該ロボット装置をどのように育てれば良いかのカウン
    セリング結果を上記表示手段に表示させることを特徴と
    する請求項47に記載の診断装置。
  50. 【請求項50】上記ロボット装置の上記ハードウェアの
    状態を診断するためのコンピュータプログラムでなる故
    障診断用プログラムを、上記ネットワークを介して上記
    ロボット装置のユーザ側に送信し、 上記解析手段は、 上記故障診断用プログラムに基づき上記ユーザ側から送
    信される、上記ロボット装置の上記ハードウェアにおけ
    る故障の有無の検査結果を解析し、 上記診断手段は、 上記解析手段の解析結果に基づいて、上記ロボット装置
    の上記ハードウェアの上記状態として、故障の有無を診
    断することを特徴とする請求項46に記載の診断装置。
  51. 【請求項51】上記診断手段は、 上記ロボット装置の上記ハードウェアに故障があった場
    合には、当該故障の関するデータ及び又は上記ネットワ
    ークを介して取得した上記ロボット装置のシリアル番号
    を含む必要なデータを所定のサービスセンタに通知する
    ことを特徴とする請求項50に記載の診断装置。
  52. 【請求項52】上記診断手段は、 上記ロボット装置の上記ハードウェアに故障があった場
    合には、修理依頼先を上記ユーザ側に通知することを特
    徴とする請求項50に記載の診断装置。
  53. 【請求項53】ロボット装置のハードウェア又はソフト
    ウェアを診断するのに必要なデータを当該ロボット装置
    又は当該ソフトウェアが格納された記録媒体から取得
    し、当該データを解析する第1のステップと、 当該解析結果に基づいて上記ロボット装置の状態を診断
    する第2のステップとを具えることを特徴とする診断方
    法。
  54. 【請求項54】上記第1のステップでは、 上記診断に必要な上記データを所定のネットワークを介
    して上記ロボット装置又は上記記録媒体から取得するこ
    とを特徴とする請求項53に記載の診断方法。
  55. 【請求項55】上記第2のステップでの上記診断結果を
    可視表示する第3のステップを具えることを特徴とする
    請求項53に記載の診断方法。
  56. 【請求項56】上記ロボット装置は、 当該ロボット装置の行動及び動作の発現推移をモデル化
    した確率状態遷移モデルと、当該ロボット装置の感情変
    化をモデル化した感情モデルと、当該ロボット装置の成
    長をモデル化した成長モデルとのうちの少なくとも1つ
    を有する共に、外部状態、内部状態及び又は外部からの
    働きかけに基づいて、上記確率状態遷移モデルの対応箇
    所の遷移確率、上記感情モデルの対応するパラメータ値
    及び又は上記成長モデルにおける当該ロボット装置の現
    在の成長段階を必要に応じて変化させ、 上記第1のステップでは、 上記ロボット装置の上記ソフトウェアの上記状態を診断
    するための上記診断用データとして、上記確率状態遷移
    モデルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各上記パラ
    メータ値及び又は上記成長モデルにおける現在の成長段
    階を表す成長段階値を取得して、当該取得した上記確率
    状態遷移モデルの各上記遷移確率、上記感情モデルの各
    上記パラメータ値及び又は上記成長段階値を解析し、 上記第2のステップでは、 上記解析結果に基づいて、上記ロボット装置の上記状態
    として、上記ロボット装置の性格を診断することを特徴
    とする請求項53に記載の診断方法。
  57. 【請求項57】上記ロボット装置の上記性格を診断後、
    当該ロボット装置をどのように育てたいかを当該ロボッ
    ト装置の上記ユーザに質問するための質問データを上記
    ネットワークを介して当該ユーザに送信する第3のステ
    ップと、 上記ネットワークを介して送信される当該質問に対する
    上記ユーザの答えと、当該ロボット装置の上記診断用デ
    ータとに基づいて所定のカウンセリング処理を行う第4
    のステップと、 当該カウンセリング処理により得られた当該ロボット装
    置をどのように育てれば良いかのカウンセリング結果を
    上記ユーザに送信する第5のステップとを具えることを
    特徴とする請求項56に記載の診断方法。
  58. 【請求項58】上記第1のステップは、 上記ロボット装置の上記ハードウェアの状態を診断する
    ためのコンピュータプログラムでなる故障診断用プログ
    ラムを上記ネットワークを介して上記ロボット装置の上
    記ユーザに送信する故障診断用プログラムを送信する故
    障診断用プログラム送信ステップと、 当該故障診断用プログラムに基づき上記ユーザ側におい
    て行われた上記ロボット装置の上記ハードウェアの故障
    の有無の検査の検査結果を上記診断用データとして取得
    する診断用データ取得ステップと、 当該取得した診断用データを解析する解析ステップとを
    具え、 上記第2のステップでは、 上記解析ステップにおける解析結果に基づいて、上記ロ
    ボット装置の上記ハードウェアの上記状態として、故障
    の有無を診断することを特徴とする請求項54に記載の
    診断方法。
  59. 【請求項59】上記第2のステップは、 上記ロボット装置の上記ハードウェアに故障があった場
    合には、当該故障の関するデータ及び又は上記ネットワ
    ークを介して取得した上記ロボット装置のシリアル番号
    を含む必要なデータを上記ネットワークを介して所定の
    サービスセンタに通知する通知ステップを具えることを
    特徴とする請求項58に記載の診断方法。
  60. 【請求項60】上記第2のステップは、 上記ロボット装置の上記ハードウェアに故障があった場
    合には、上記ネットワークを介して修理依頼先を上記第
    1の通信手段に送信する修理依頼先通知ステップを具え
    ることを特徴とする請求項58に記載の診断方法。
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