JP2008160011A - 基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アドヒージョン処理においてスループットを向上すると共にフットプリントの増大を抑制し、装置構成の簡易化、低コスト化を実現することのできる基板処理装置を提供する。
【解決手段】被処理基板Gに対し疎水化処理を行う基板処理装置において、前記被処理基板Gを仰向けの姿勢で水平な所定方向に搬送する搬送手段80と、洗浄処理され、前記搬送手段80により搬送される前記被処理基板Gに対し、発熱体84から所定波長の赤外線を放射して該基板Gを加熱し、基板表面の脱水処理を行う脱水ベーク部38と、前記脱水ベーク部38により脱水処理され、前記搬送手段80により搬送される前記被処理基板Gの被処理面を所定のガスに曝すことにより疎水化するアドヒージョン処理部98とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、フォトリソグラフィ工程においてレジストの密着性を強化するために被処理基板にアドヒージョン処理を施す基板処理装置に関する。
FPD(フラット・パネル・ディスプレイ)や半導体デバイスの製造においては、被処理基板(ガラス基板、半導体ウエハ等)に所定の膜を成膜した後、処理液であるフォトレジスト(以下、レジストと呼ぶ)を塗布してレジスト膜を形成し、回路パターンに対応してレジスト膜を露光し、これを現像処理するという、いわゆるフォトリソグラフィ工程により回路パターンを形成する。
このフォトリソグラフィ工程では、被処理基板に対するレジスト膜の密着性を良くするために、ヘキサメチルジシラン(以下HMDSと呼ぶ)により基板の被処理面を疎水化するアドヒージョン処理技術が用いられている。通常、アドヒージョン処理は、基板を洗浄した後にレジスト塗布に先立って行われる。
ところで、従来のアドヒージョン処理装置の多くは、例えば特許文献1に示されるように、いわゆるホットプレートオーブンの構成を採っており、熱板の上に基板を載置して、上から蓋を被せてチャンバを形成し、チャンバ内に蒸気状のHMDSを引き込んで基板の表面にHMDSを塗布するようにしている。この種の処理装置は、外部の搬送ロボットと基板の受け渡しを行うために熱板の貫通孔から複数本のリフトピンを出没させて基板を上げ下げするリフトピン機構や、蓋を熱板の上に被せたり上方へ開けたりする蓋開閉機構を備えている。或いは、上蓋を固定して一側壁に基板の搬入出口を設けるタイプのものは、該基板搬入出口を開閉するためのゲート機構を備えている。
しかしながら、特許文献1に開示されるようなホットプレートオーブンの構成にあっては、1枚の基板処理ごとに蓋の開閉動作やリフトピンの昇降動作等が必要となる上、オーブン内雰囲気の回復に相当な時間を要し、スループットが大きく低下するという課題があった。
このような課題に対し、コロ搬送で基板を搬送しながらアドヒージョン処理を行うことによって、スループット低下を抑制する方法が注目されている。そのようなアドヒージョン処理の方法を採用した従来の熱処理装置の例を図6に示す。
この熱処理装置200には、プロセスラインAと平行な水平方向(X方向)に略等間隔にコロ220を設けた平流し搬送路201が設置され、この搬送路201に沿って上流側から順に脱水ベークユニット(DHP)202、アドヒージョンユニット(AD)203及び冷却ユニット(COL)204が設けられている。
即ち、図示するようにスクラバ洗浄ユニット(SCR)210において洗浄処理が施された基板Gは、脱水ベークユニット(DHP)202において搬送路201の上下に設けられた熱板ヒータ205により加熱されて脱水処理が施され、次いで、HMDSガスの噴射手段206を有するアドヒージョンユニット(AD)203において、アドヒージョン処理が行われる。
このような装置によれば、従来のホットプレートオーブン構造(チャンバ構造)のように、アドヒージョン処理を施す基板毎に蓋の開閉やリフトピンの昇降動作、さらにはユニット内雰囲気の回復処理を行う必要がないため、スループット低下を抑制することができる。
特開平10−135307号公報
しかしながら、図6に示した熱処理装置の構造にあっては、基板洗浄後の脱水処理を行う脱水ベークユニット(DHP)202において、コロ搬送により搬送される(移動している)基板Gに対し熱板ヒータ205による加熱処理が行われる。このため、基板温度を所望温度に昇温するまでのユニット内搬送路が長くなり、ユニットのフットプリントが増大するという課題があった。また、そのように搬送路が長くなると、大きなスループットの向上は望めなかった。
また、アドヒージョンユニット(AD)203におけるHMDSガス噴射の後には、冷却ユニットにおいて基板Gに対し冷却処理が施されるが、コロ搬送による搬送の間に基板温度を所定温度まで冷却する必要があり、脱水ベークユニット(DHP)38と同様にユニットのフットプリントが増大すると共に所定温度まで冷却するのに時間を要するという課題があった。
また、図6に示す脱水ベークユニット(DHP)202にあっては、基板Gの上方及び下方において夫々複数の熱板ヒータ205が並設されるが、そのために基板上方に高温の雰囲気が滞留し易く、上方に配置されている熱板ヒータ205には基板表面から発生した昇華物が付着し、ヒータが汚れて加熱効率が低下するという課題があった。
本発明は、前記したような事情の下になされたものであり、アドヒージョン処理においてスループットを向上すると共にフットプリントの増大を抑制し、装置構成の簡易化、低コスト化を実現することのできる基板処理装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明に係る基板処理装置は、被処理基板に対し疎水化処理を行う基板処理装置において、前記被処理基板を仰向けの姿勢で水平な所定方向に搬送する搬送手段と、洗浄処理され、前記搬送手段により搬送される前記被処理基板に対し、発熱体から所定波長の赤外線を放射して該基板を加熱し、基板表面の脱水処理を行う脱水ベーク部と、前記脱水ベーク部により脱水処理され、前記搬送手段により搬送される前記被処理基板の被処理面を所定のガスに曝すことにより疎水化するアドヒージョン処理部とを備えることに特徴を有する。
尚、前記所定のガスは、ヘキサメチルジンラザン(HMDS)ガスであることが望ましい。また、前記発熱体は、カーボンヒータとクオーツヒータとハロゲンヒータとシースヒータのいずれかであることが好ましい。
このように、赤外線放射を行う脱水ベーク部を用いることにより、赤外線の電磁波が被処理基板に直接投入され、基板中に吸収された電磁波が加熱のためのエネルギーに変換されることによって、効率よく加熱が行われ、短時間で基板を所定温度まで昇温することができる。
したがって、従来の熱板ヒータを用いた脱水ベークユニットよりも短い搬送路の区間で脱水ベーク処理を実現することができ、スループットが向上すると共に脱水ベーク処理区間のフットプリントを縮小することができる
また、前記発熱体は、前記搬送手段によって搬送される前記被処理基板の下方に配置されることが望ましい。
即ち、前記発熱体は赤外線を放射して加熱する方式であるため、基板下方からの加熱のみでも充分に短時間で基板加熱が可能であり、基板上方にヒータを配置しない構成によって、基板上方での昇華物によるヒータ汚染の問題がなく、加熱効率の低下を防ぐことができる。
また、前記脱水ベーク部において前記発熱体の発熱動作を作動もしくは停止させるヒータ作動手段と、各処理部の動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記脱水ベーク部における被処理基板の搬送時のみ、前記発熱体の放射熱温度が所定温度となるよう前記ヒータ作動手段を制御することが望ましい。
即ち、このような制御を行うことによって、無駄な消費電量を低減することができる。
また、前記被処理基板はガラス基板であって、前記発熱体から放射される赤外線の波長は2〜4μmであることが望ましい。
このように被処理基板がガラス基板の場合、放射する赤外線の波長を2〜4μmとすることによって、基板に対し効果的に赤外線を吸収させることができ、効率よくガラス基板を加熱することができる。
また、前記搬送手段により搬送される前記被処理基板に対し、前記アドヒージョン処理部での処理の後、基板温度を冷却ガスを用いて所定温度まで引き下げる冷却処理部を備え、前記冷却処理部において、前記搬送手段は、前記被処理基板を水冷ローラにより搬送することが好ましい。
このように、HMDSガスの噴射によるアドヒージョン処理後、冷却処理部での基板冷却処理において、冷却ガスによる冷却処理が施される間、基板Gは水冷ローラによる冷却作用を受けるため、より効率的に短時間での冷却処理を行うことができる。
したがって、冷却処理部においても従来よりも搬送区間を短くすることができ、スループット向上とフットプリント縮小を実現することができる。
本発明によれば、アドヒージョン処理においてスループットを向上すると共にフットプリントの増大を抑制し、装置構成の簡易化、低コスト化を実現することのできる基板処理装置を得ることができる。
以下、本発明にかかる実施の形態につき、図に基づいて説明する。図1は、本発明に係る基板処理装置を適用できる塗布現像処理システムの平面図である。
この塗布現像処理システム10は、クリーンルーム内に設置され、たとえばLCD用のガラス基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィ工程中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベーク等の一連の処理を行うものである。露光処理は、このシステムに隣接して設置される外部の露光装置12で行われる。
塗布現像処理システム10は、中心部に横長のプロセスステーション(P/S)16を配置し、その長手方向(X方向)両端部にカセットステーション(C/S)14とインタフェースステーション(I/F)18とを配置している。
カセットステーション(C/S)14は、基板Gを多段に積み重ねるようにして複数枚収容したカセットCを搬入出するポートであり、水平な一方向(Y方向)に4個まで並べて載置可能なカセットステージ20と、このステージ20上のカセットCに対して基板Gの出し入れを行う搬送機構22とを備えている。搬送機構22は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム22aを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作可能であり、隣接するプロセスステーション(P/S)16側と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
プロセスステーション(P/S)16は、水平なシステム長手方向(X方向)に延在する平行かつ逆向きの一対のラインA,Bに各処理部をプロセスフローまたは工程の順に配置している。
より詳細には、カセットステーション(C/S)14側からインタフェースステーション(I/F)18側へ向う上流部のプロセスラインAには、洗浄プロセス部24、第1の熱的処理部26、塗布プロセス部28および第2の熱的処理部30を一列に配置している。ここで、洗浄プロセス部24は、第1の平流し搬送路32に沿って上流側から順にエキシマUV照射ユニット(e−UV)34およびスクラバ洗浄ユニット(SCR)36を設けている。第1の熱的処理部26は、第1の平流し搬送路32に沿って上流側から順にアドヒージョンユニット(AD)40および冷却ユニット(COL)42が設けられている。
塗布プロセス部28は、レジスト塗布ユニット(CT)44および減圧乾燥ユニット(VD)46を含み、第1の平流し搬送路32とレジスト塗布ユニット(CT)44との間、両ユニット44、46の間、および減圧乾燥ユニット(VD)46と後述する第2の平流し搬送路48との間で基板GをプロセスラインAの方向に転送するための搬送機構(図示せず)を備えている。第2の熱的処理部30は、第2の平流し搬送路48に沿って上流側から順にプリベークユニット(PREBAKE)50および冷却ユニット(COL)52を設けている。
一方、インタフェースステーション(I/F)18側からカセットステーション(C/S)14側へ向う下流部のプロセスラインBには、現像ユニット(DEV)54、i線UV照射ユニット(i−UV)56、ポストベークユニット(POBAKE)58、冷却ユニット(COL)60および検査ユニット(AP)62を一列に配置している。これらのユニット54、56、58、60、62は第3の平流し搬送路64に沿って上流側からこの順序で設けられている。なお、ポストベークユニット(POBAKE)58および冷却ユニット(COL)60は第3の熱的処理部59を構成する。
両プロセスラインA,Bの間には補助搬送空間66が設けられており、基板Gを1枚単位で水平に載置可能なシャトル68が図示しない駆動機構によってプロセスライン方向(X方向)で双方向に移動できるようになっている。
インタフェースステーション(I/F)18は、前記第2および第3の平流し搬送路48、64と基板Gのやりとりを行うための搬送装置70と、隣接する露光装置12と基板Gのやりとりを行うための搬送装置72とを有し、それらの周囲にバッファ・ステージ(BUF)74、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)76および周辺装置78を配置している。
バッファ・ステージ(BUF)74には定置型のバッファカセット(図示せず)が置かれる。エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)76は、冷却機能を備えた基板受け渡し用のステージであり、両搬送装置70,72の問で基板Gをやりとりする際に用いられる。周辺装置78は、たとえばタイトラー(TITLER)と周辺露光装置(EE)とを上下に積み重ねた構成であってよい。各搬送装置70,72は、基板Gを保持できる搬送アーム70a,72aを有し、基板Gの受け渡しのために隣接する各部にアクセスできるようになっている。
図2に、この塗布現像処理システム10における1枚の基板Gに対する処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C/S)14において、搬送機構22が、ステージ20上のいずれか1つのカセットCから基板Gを一枚取り出し、その取り出した基板Gをプロセスステーション(P/S)16のプロセスラインA側の搬入部つまり第1の平流し搬送路32の始点に仰向けの姿勢(基板の被処理面を上にして)で搬入する(図2のステップS1)。
こうして、基板Gは、第1の平流し搬送路32上を仰向けの姿勢でプロセスラインAの下流側へ向けて搬送される。初段の洗浄プロセス部24において、基板Gは、エキシマUV照射ユニット(e−UV)34およびスクラバ洗浄ユニット(SCR)36により紫外線洗浄処理およびスクラビング洗浄処理を順次施される(ステップS2、S3)。
スクラバ洗浄ユニット(SCR)36では、平流し搬送路32上を移動する基板Gに対して、ブラッシング洗浄やブロー洗浄を施すことにより基板表面から粒子状の汚れを除去し、その後にリンス処理を施し、最後にエアーナイフ等を用いて基板Gを乾燥させる。スクラバ洗浄ユニット(SCR)36における一連の洗浄処理を終えると、基板Gはそのまま第1の平流し搬送路32を下って第1の熱的処理部26を通過する。
第1の熱的処理部26において、基板Gはアドヒージョンユニット(AD)40に搬入されると先ず加熱の脱水ベーク処理を受け、水分を取り除かれる。次に、基板Gは、蒸気状のHMDSを用いるアドヒージョン処理を施され、被処理面を疎水化される(ステップS4)。このアドヒージョン処理の終了後に、基板Gは冷却ユニット(COL)42で所定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。この後、基板Gは第1の平流し搬送路32の終点(搬出部)から塗布プロセス部28内の搬送機構へ渡される。
塗布プロセス部28において、基板Gは最初にレジスト塗布ユニット(CT)44でたとえばスピンレス法によりスリットノズルを用いて基板上面(被処理面)にレジスト液を塗布され、直後に下流側隣の減圧乾燥ユニット(VD)46で減圧による乾燥処理を受ける(ステップS6)。
この後、基板Gは、塗布プロセス部28内の搬送機構により第2の平流し搬送路48の始点(搬入部)へ転送される。基板Gは、第2の平流し搬送路48上でも仰向けの姿勢でプロセスラインAの下流側へ搬送され、第2の熱的処理部30を通過する。
第2の熱的処理部30において、基板Gは、最初にプリベークユニット(PREBAKE)50でレジスト塗布後の熱処理または露光前の熱処理としてプリベーキングを受ける(ステップS7)。このプリベーキングによって、基板G上のレジスト膜中に残留していた溶剤が蒸発除去し、基板に対するレジスト膜の密着性も強化される。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)52で所定の基板温度まで冷却される(ステップS8)。しかる後、基板Gは、第2の平流し搬送路48の終点(搬出部)からインタフェースステーション(I/F)18の搬送装置70に引き取られる。
インタフェースステーション(I/F)18において、基板Gは、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)76から周辺装置78の周辺露光装置(EE)に搬入され、そこで基板Gの周辺部に付着するレジストを現像時に除去するための露光を受けた後に、隣の露光装置12へ送られる(ステップS9)。
露光装置12では基板G上のレジストに所定の回路パターンが露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置12からインタフェースステーション(I/F)18に戻されると、先ず周辺装置78のタイトラー(TITLER)に搬入され、そこで基板上の所定の部位に所定の情報が記される(ステップS10)。
しかる後、基板Gはエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)76に戻される。インタフェースステーション(I/F)18における基板Gの搬送および露光装置12との基板Gのやりとりは搬送装置70、72によって行われる。最後に、基板Gは、搬送装置72よりプロセスステーション(P/S)16のプロセスラインB側に敷設されている第3の平流し搬送路64の始点(搬入部)に搬入される。
こうして、基板Gは、今度は第3の平流し搬送路64上を仰向けの姿勢でプロセスラインBの下流側に向けて搬送される。最初の現像ユニット(DEV)54において、基板Gは、平流しで搬送される間に現像、リンス、乾燥の一連の現像処理を施される(ステップS11)。
現像ユニット(DEV)54で一連の現像処理を終えた基板Gは、そのまま第3の平流し搬送路64に載せられたまま下流側隣のi線照射ユニット(i−UV)56を通り、そこでi線照射による脱色処理を受ける(ステップS12)。その後も、基板Gは第3の平流し搬送路64に載せられたまま第3の熱的処理部59および検査ユニット(AP)62を順次通過する、第3の熱的処理部59において、基板Gは、最初にポストベークユニット(POBAKE)58で現像処理後の熱処理としてポストベーキングを受ける(ステップS13)。このポストベーキングによって、基板G上のレジスト膜に残留していた現像液や洗浄液が蒸発除去し、基板に対するレジストパターンの密着性も強化される。
次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)60で所定の基板温度に冷却される(ステップS14)。検査ユニット(AP)62では、基板G上のレジストパターンについて非接触の線幅検査や膜質・膜厚検査等が行われる(ステップS15)。
そしてカセットステーション(C/S)14側では、搬送機構22が、第3の平流し搬送路64の終点(鍛出部)から塗布現像処理の全工程を終えた基板Gを受け取り、受け取った基板Gをいずれか1つ(通常は元)のカセットCに収容する(ステップS1に戻る)。
この塗布現像処理システム10においては、第1の平流し搬送路32に設けられたアドヒージョンユニット(AD)40を含む第1の熱的処理部26に本発明を適用することができる。
以下、図3並びに図4に基づき、本発明の一実施形態における熱的処理部26の構成および作用を詳細に説明する。図3は、この実施の形態における熱的処理部26の要部の構成を示す概略断面図である。図4は、この熱的処理部26の場所で上から見た搬送路32の構成を示す平面図である。
図3に示すように熱的処理部26には、プロセスラインAと平行な水平方向(X方向)に平流し搬送路32が設置され、この搬送路32に沿って上流側から順にアドヒージョンユニット(AD)40および冷却ユニット(COL)42(冷却処理部)が設けられている。
搬送路32は、基板Gを仰向けの姿勢で搬送するためのコロ80、81(搬送手段)を搬送方向(X方向)に一定間隔で敷設してなり、上流側の洗浄プロセス部24からの延長としてこの熱的処理部26内に引き込まれている。各コロ80、81の両端は、図4に示すようにフレーム160に固定された左右一対の軸受162に水平姿勢で回転可能に支持されている。
また、各コロ80、81は、図4に示すように、たとえば電気モータ166を有する搬送駆動部164に歯車機構またはベルト機構等の伝動機構を介して接続されている。具体的には、その伝動機構は、電気モータ166の回転軸に無端ベルト168を介して接続された搬送方向(X方向)に延びる回転駆動シャフト170と、この回転駆動シャフト170と各コロ80、81とを作動結合する交差軸型のギア172とで構成されている。
アドヒージョンユニット(AD)40の入口側には、スクラバ洗浄ユニット36での洗浄処理によって表面が濡れた状態の基板Gに対し脱水処理を施す脱水ベーク部38が設けられる。この脱水ベーク部38は、従来、スクラバ洗浄ユニット(SCR)36とアドヒージョンユニット(AD)40との間に設けられていた脱水ベークユニット(図5参照)に替えて設けられるものである。
脱水ベーク部38において、その最上流側には、スクラバ洗浄ユニット(SCR)36側から搬入された搬送路32上の基板Gに向けて上方および下方から所定温度(たとえば約100〜130℃)の温風を噴射する長尺型の上部および下部温風ノズル94、96が設けられている。即ち、このノズル94,96からの温風噴射によって、基板G表面に残る液滴が蒸発ないし飛散すると共に、基板温度が昇温するようになされている。
脱水ベーク部38における下流側には、基板Gの下側にIRヒータ84(発熱体)が設けられる。このIRヒータ84は、例えばカーボンヒータ、クオーツヒータ、ハロゲンヒータ、或いはシースヒータ等の所定波長の赤外線熱放射を行うヒータからなり、例えば、ガラス基板が熱吸収し易い波長(2〜4μm)で例えば700〜1000℃の高温で熱放射を行うものである。尚、この所定波長を放射するよう、IRヒータ84中に封入された発熱エレメント(図示せず)の発熱温度等が設定されている。
即ち、この赤外線放射による加熱方法によれば、赤外線の電磁波が基板Gに直接投入され、基板中に吸収された電磁波が加熱のためエネルギーに変換されることによって、効率よく加熱が行われ、短時間で基板Gを所定温度まで昇温することができる。
したがって、従来の熱板ヒータを用いた脱水ベークユニットよりも短い搬送路の区間で脱水ベーク処理を実現することができ、脱水ベーク処理区間のフットプリントを縮小することができる
また、IRヒータ84は、隣接するコロ80,80間に設けられるが、高温の熱放射を行うため、コロ80に対しては熱遮蔽し、基板Gに対しては熱放射効率を向上するために例えばアルミニウムにより形成された輻射部材85が、IRヒータ84の下方及び側方に位置するよう設けられている。
IRヒータ84の作動は、ヒータ作動装置86(ヒータ作動手段)によってなされ、このヒータ作動装置86は、熱的処理部26内の各部および全体の動作を制御する制御手段としてのコントローラ(図示せず)からの命令によって動作するよう構成されている。
また、アドヒージョンユニット(AD)40において、前記脱水ベーク部38の下流には、長尺型のHMDSノズル98(アドヒージョン処理部)が設けられている。そして、このノズル98の下端部付近の位置からニット出口付近の位置までは、搬送路32上の基板Gと所定のギャップ(たとえば5〜10mm)を隔てて延在する上部カバー100が形成され、上部カバー100及びHMDSノズル98に対向する搬送路32の下には、下部カバー102が形成されている。
HMDSノズル98は、HMDSガス生成部104よりガス供給管106を介して蒸気状の所定のガス、好ましくはヘキサメチルジシランガス(HMDSガス)Mを導入し、導入したHMDSガスMをノズル内のシャワー板108に通して均一な層流で噴き出すようになっている。HMDSノズル98の吐出口のサイズは、搬送路32の幅方向(Y方向)では基板Gをカバーする寸法(たとえば100cm以上)に選ばれ、搬送路32の長手方向つまり搬送方向(X方向)では基板Gよりも格段に短い寸法(たとえば5〜15cm)に選ばれてよい。
なお、HMDSガス生成部104は、図示省略するが、HMDS溶液を貯留するタンクと、このHMDSタンクの底部に設けたバブラーにキャリアガスとして窒素ガスを供給する窒素ガス供給部とを備えており、バブラーより発生される窒素ガスの泡にHMDSが気化して溶け込んで、気相化したHMDSガスが発生するようになっている。
上部カバー100の下流側端部には、搬送路32の幅方向(Y方向)に延びるスリット状の上部排気口110が設けられている。この上部排気口110は、排気ポンプまたは排気ファンを有する排気装置112に排気管114を介して通じている。
また、HMDSノズル98の吐出口から上部排気口110までの搬送路32においては、基板G上面と上部カバー100との間のギャップが狭く形成され、基板G上を流れるHMDSガスMの流量が15〜20L/min、流速が0.3〜0.5m/secとされ、基板G搬送速度が35〜60mm/secとなされている。この構成により、基板Gの被処理面には、蒸気状のHMDSガスMが、低消費量で効率よく均一に塗布される。
また、下部カバー102は、上面の開口した容器の形状を有しており、その中心部には、搬送路32の幅方向(Y方向)に延びる円状またはスリット状の下部排気口120が設けられている。この下部排気口120は、排気ポンプまたは排気ファンを有する排気装置122に排気管124を介して通じている。
なお、図示は省略するが、上部カバー100と下部カバー102の上端とは搬送路32の左右両側で鉛直方向に延在する側壁を介して接続されている。
冷却ユニット(COL)42は、ユニット入口付近から搬送路32に沿って一定聞隔でそれぞれ複数本配置される上部および下部一次冷却ガスノズル126,128と、その後段に配置される二次冷却ガスノズル130とを有している。一次冷却ガスノズル126,128は、搬送路32の幅方向(Y方向)に延びるスリット状の吐出口を有する長尺型ノズルであり、搬送路32上の基板Gに向けて室温の高圧エアを噴き出すように構成されている。
二次冷却ガスノズル130は、高圧エア供給源132よりガス供給管134および温調器136を介して冷却用の設定温度または基準温度に温調された高圧エアを導入し、導入した冷却基準温度の高圧エアをノズル内部のシャワー板138に通して均一な層流で噴き出すようになっている。二次冷却ガスノズル130の吐出口のサイズは、搬送路32の幅方向(Y方向)では基板Gをカバーする寸法(たとえば100cm以上)に選ばれ、平流し搬送路32の長手方向つまり搬送方向(X方向)では基板Gよりも短い寸法(たとえば20〜40cm)に選ばれてよい。
また、冷却ユニット(COL)42における搬送路32では、図4にも示すように通常のコロ80に換え、搬送手段として、水冷方式により冷却されたコロ81(水冷ローラ)が複数敷設されている。各コロ81においては、例えば図5(a)のブロック図、図5(b)の断面図に示すように、軸受162によって支持され、ギア172を介し伝達される回転駆動力により軸周りに回転するコロ軸81aが設けられる。コロ軸81aの周面上には、基板Gの横幅よりも軸方向に長く形成されたローラ81bが設けられ、このローラ81b上を基板Gが搬送される。
コロ軸81bは金属管により形成され、この管内に形成された流路81cを所定温度の冷却水が流れることによって、コロ軸81b全体が冷却される。即ち、その冷気によってローラ81b上を搬送される基板Gが短時間のうちに冷却されるようになされている。尚、図5(a)に示すように、コロ軸81a中の流路81cを一方向に流れた冷却水は、冷却装置180に回収され、そこで所定温度にまで冷却され、循環ポンプ181により再びコロ軸81aの流路81cに供給されるようになされている。
また、この構成により、従来よりも冷却ユニット(COL)42における搬送路32を短くすることができ、フットプリントを縮小することができる。
また、この熱的処理部26は、一体的なハウジング140内で、アドヒージョンユニット(AD)40側の空間と冷却ユニット(COL)42側の空間とを隔てるための鉛直方向に延在する隔壁142を設けている。この隔壁142には搬送路32を通す開口144が形成されており、この開口144を介して両側の空間は互いに連通している。
また、アドヒージョンユニット(AD)40側の室内では、室外の空気を引き込むためのファン146と、このファン146からの空気流を除塵するエアフィルタ148とによって、天井から清浄な空気がダウンフローで供給される。
また、床に排気口150が設けられており、この排気口150は排気管152を介して排気ポンプまたは排気ファン内蔵の排気装置154に通じている。これにより、アドヒージョンユニット(AD)40から漏れたガスは、天井からのダウンフローの清浄空気に巻き込まれるようにして床部の排気口150から室外へ排出されるようになっている。
また、冷却ユニット(COL)42側でも、天井部に設置されたファン156およびエアフィルタ158からダウンフローの清浄空気が室内に供給される。そして、この室内の圧力が隣室の圧力、つまりアドヒージョンユニット(AD)40側の室内の圧力よりも高い状態に維持され、これにより隔壁142の開口144を右から左に空気が流れるようになっている。つまり、アドヒージョンユニット(AD)40からHMDSガスが漏れても冷却ユニット(COL)42には入らないようになっている。
尚、スクラバ洗浄ユニット(SCR)36内には、その出口付近にて搬送路32の上下両側に液切り用のエアーナイフ174,176が配置されている。また、スクラバ洗浄ユニット(SCR)36と熱的処理部26との境界付近には基板Gが熱的処理部26内に入るタイミングを検出するための近接スイッチまたは位置センサ178が設けられている。この位置センサ178の出力信号は、熱的処理部26内の各部および全体の動作を制御するコントローラ(図示せず)に送られる。
次に、この熱的処理部26における全体および各部の作用を説明する。
スクラバ洗浄ユニット(SCR)36において、基板Gは、搬送路32上を一定の速度のコロ搬送で下流側に移動する間にスクラビング洗浄、ブロー洗浄、リンス洗浄を順次施され、最後にエアーナイフ174,176により乾燥用のエアブローを当てられて基板表面から液を除去される。次いで、基板Gは、平流し搬送路32上のコロ搬送でそのままスクラバ洗浄ユニット(SCR)36からほぼ室温の基板温度で熱的処理部26の初段ユニットつまりアドヒージョンユニット(AD)40の脱水ベーク部38に入る。
脱水ベーク部38に入ると、その入口で基板Gは温風ノズル94,96により温風を当てられる。この温風ブローにより、基板G表面に残っていた大きな液滴が蒸発ないし飛散する。また、この温風ブローはいわゆるエアカーテンの機能も有しており、ユニット筐体の外気、特にスクラバ洗浄ユニット(SCR)36側からの室温の空気を遮断するようになっている。
脱水ベーク部38において、基板Gは、温風ノズル94,96を過ぎると、直ちにIRヒータ84から赤外線放射熱を浴びる。上述したように、IRヒータ84は、ガラス基板Gが熱を吸収し易い2〜4μmの波長で放射熱を発生するため、基板Gの温度は速やかに立ち上がり、基板Gが脱水ベーク部38を抜ける頃にはアドヒージョン処理に適した設定温度となされる。そして、この脱水ベーク部38における加熱処理(脱水ベーキング)により、基板G表面の水分がほぼ完全に除去される。
尚、IRヒータ84は、基板Gの下方に配置され、基板Gの上方に基板Gからの昇華物や熱が滞留しないように構成されているため、加熱効率が低下することなく常に安定した短時間での脱水ベーク処理が行われる。
また、コントローラは、位置センサ178からの基板検出信号に基づいて各基板Gがアドヒージョンユニット(AD)40内を通過するタイミングを把握できるため、基板Gの通過時においてのみ、IRヒータ84が所定温度で赤外線放射を行うようヒータ作動装置86を制御するのが好ましい。そのようにすれば、無駄な消費電力を減少させ、ランニングコストを低減することができる。
基板Gが脱水ベーク部38を抜けると、すぐに上方のHMDSノズル98より一定濃度のHMDSガスMを吹きかけられる。基板GがHMDSノズル98を過ぎると、HMDSノズル98から吐出されたHMDSガスMが上部カバー100と基板Gの間のギャップ空間を上部排気口110に向って下流側に流れるので、基板Gの上面(被処理面)の各部はHMDSノズル98から上部排気口110までの移動区間(アドヒージョン処理区間)において始終均一な濃度のHMDSガスMの雰囲気下に置かれる。
このアドヒージョンユニット(AD)40においては、上記のようにHMDSノズル98より噴出されたHMDSガスMが直下を通る基板Gの上面(被処理面)に当たった後も上部カバー100と基板Gとの間の可及的に狭くできるギャップ空間を通って基板と併走または追走しながらその被処理面に付着する。しかも、そのようなHMDSガスMの流れや雰囲気はHMDSノズル98の長手方向つまり基板Gの幅方向(Y方向)でほぼ均一であり、基板Gの長手方向(X方向)においてもほぼ均一に基板の各部に作用する。このことにより、HMDSガス生成部104より供給される蒸気状のHMDSガスMを低消費量で効率よく基板Gの被処理面に均一に塗布することができる。
なお、アドヒージョンユニット(AD)40内で基板Gの左右外側へ流れたHMDSガスM、あるいは相前後する2枚の基板G,Gの間でHMDSノズル98より噴出されたHMDSガスMは、下部カバー102の中に受け集められて下部排気口120から排出される。また、基板G上で被処理面に付着することなく残った(余った)HMDSガスMの大部分は上部排気口110から排出される。その意味では、上部排気装置112を各基板Gに対する枚葉のアドヒージョン処理中に限ってオン状態にしてもよい。
また、上部排気装置112で回収したHMDSガスMをHMDSガス生成部104側にフィードバックすることも可能であり、あるいはリサイクルに回してもよい。また、各基板Gがアドヒージョンユニット(AD)40内を通過するタイミングはコントローラが位置センサ178からの基板検出信号に基づいて把握しているので、相前後する2つの基板G,Gの合間にHMDSノズル98の吐出動作を止めておくこともできる。
アドヒージョンユニット(AD)40で前記のようなアドヒージョン処理を受けると、基板Gは処理の済んだ部分(基板先端側)から下流側隣の冷却ユニット(COL)42に入る。冷却ユニット(COL)42では、搬送路32上をコロ搬送で搬送される基板Gに対して、最初に一次冷却ガスノズル126,128が室温の冷却ガス(高圧エア)を吹きかけ、その後に二次冷却ガスノズル130が基準温度の冷却ガス(高圧エア)を吹きかける。こうして、基板Gは所定の基板温度で搬送路32の終点(搬送部)から後段の塗布プロセス部28へ送られる。
尚、前記したように冷却ユニット(COL)42内においては、搬送路32に水冷コロ81(水冷ローラ)が敷設されているため、冷却ガスによる冷却処理が施される間、基板Gは水冷コロ81による冷却作用を受け、より効率的に短時間での冷却処理が行われる。
以上のように本発明の基板処理装置に係る実施の形態によれば、基板を搬送しながらアドヒージョン処理を行う装置において、従来、脱水ベーク処理での加熱源として用いていた熱板ヒータに替え、赤外線放射を行うIRヒータ84が用いられる。即ち、赤外線の電磁波が基板Gに直接投入され、加熱のためのエネルギーに変換されることによって、効率よく加熱が行われ、短時間で基板Gを所定温度まで昇温することができる。
特に、基板Gがガラス基板の場合、放射する赤外線の波長を2〜4μmとすることによって、基板に対し効果的に赤外線を吸収させることができ、効率よくガラス基板を加熱することができる。
したがって、従来の熱板ヒータを用いた脱水ベークユニットよりも短い搬送路の区間で脱水ベーク処理を実現することができ、スループットが向上すると共に脱水ベーク処理区間のフットプリントを縮小することができる
さらに、脱水ベーク部38における加熱方式は、赤外線放射を用いるため、基板下方からの加熱のみでも充分に短時間で基板加熱が可能であり、基板上方にヒータを配置しない構成によって、基板上方での昇華物によるヒータ汚染の問題がなく、加熱効率の低下を防ぐことができる。
また、脱水ベーク部38において基板搬送されている間のみIRヒータ84を所定温度で赤外線放射するようヒータ作動装置86を制御することによって、無駄な消費電量を低減することができる。
また、HMDSガスの噴射によるアドヒージョン処理後、冷却ユニット(COL)42での基板冷却処理において、冷却ガスによる冷却処理が施される間、基板Gは水冷コロ81による冷却作用を受けるため、より効率的に短時間での冷却処理を行うことができる。
したがって、冷却ユニット(COL)42においても従来よりも搬送区間を短くすることができ、スループット向上とフットプリント縮小を実現することができる。
尚、本発明における被処理基板はLCD基板に限るものではなく、フラットパネルディスプレイ用の各種基板や、半導体ウエハ、CD基板、ガラス基板、フォトマスク、プリント基板等も可能である。
本発明は、LCD基板等に対しアドヒージョン処理を施す基板処理装置に適用でき、半導体製造業界、電子デバイス製造業界等において好適に用いることができる。
図1は、本発明に係る基板処理装置を適用できる塗布現像処理システムの平面図である。 図2は、図1の塗布現像処理システムの基板処理の流れを示すフローである。 図3は、図1の塗布現像処理システムが備える熱的処理部の要部の構成を示す概略断面図である。 図4は、図3の熱的処理部の場所で上から見た搬送路の構成を示す平面図である。 図5は、図3の熱的処理部における水冷コロの冷却構造を説明するための図である。 図6は、従来の熱的処理部の要部の構成を示す概略断面図である。
符号の説明
10 塗布現像処理システム(基板処理装置)
38 脱水ベーク部
42 冷却ユニット(冷却処理部)
80 コロ(搬送手段)
81 コロ(搬送手段、水冷ローラ)
84 IRヒータ(発熱体)
98 HMDSノズル(アドヒージョン処理部)
G 基板

Claims (6)

  1. 被処理基板に対し疎水化処理を行う基板処理装置において、
    前記被処理基板を仰向けの姿勢で水平な所定方向に搬送する搬送手段と、
    洗浄処理され、前記搬送手段により搬送される前記被処理基板に対し、発熱体から所定波長の赤外線を放射して該基板を加熱し、基板表面の脱水処理を行う脱水ベーク部と、
    前記脱水ベーク部により脱水処理され、前記搬送手段により搬送される前記被処理基板の被処理面を所定のガスに曝すことにより疎水化するアドヒージョン処理部とを備えることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記発熱体は、前記搬送手段によって搬送される前記被処理基板の下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載された基板処理装置。
  3. 前記脱水ベーク部において前記発熱体の発熱動作を作動もしくは停止させるヒータ作動手段と、各処理部の動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記脱水ベーク部における被処理基板の搬送時のみ、前記発熱体の放射熱温度が所定温度となるよう前記ヒータ作動手段を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された基板処理装置。
  4. 前記発熱体は、カーボンヒータとクオーツヒータとハロゲンヒータとシースヒータのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された基板処理装置。
  5. 前記被処理基板はガラス基板であって、前記発熱体から放射される赤外線の波長は2〜4μmであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された基板処理装置。
  6. 前記搬送手段により搬送される前記被処理基板に対し、前記アドヒージョン処理部での処理の後、基板温度を冷却ガスを用いて所定温度まで引き下げる冷却処理部を備え、
    前記冷却処理部において、前記搬送手段は、前記被処理基板を水冷ローラにより搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された基板処理装置。
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