JP2008158369A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省電力モードから復帰して画像形成を行うにあたって、画像形成実行を早くすると共に、更なる省電力を図る。
【解決手段】アイドル状態になってから所定時間が経過すると省電力モードへ移行して定着ローラの温度保持を休止する画像形成装置において、前記省電力モード中に少枚数の画像形成に係る操作指示を受け付けると(ステップS12のYes)簡易画像形成モードへ移行し(ステップS13)、前記定着ローラの温度を定着可能温度範囲の低温域まで昇温させて(ステップS15のYes)前記操作指示に基づく画像形成を行う(ステップS17)制御部を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
プリンタやコピー機、複合機等の従来の画像形成装置には、印刷動作を完了しアイドル状態となってから所定時間が経過すると、省電力モード等と称される状態に遷移するものがある。一般的な省電力モードでは、ユーザからの操作を受け付ける操作部や制御部にのみ給電し、他の部分への給電を休止する。例えば、定着ローラの保温は消費電力が大きいが、省電力モードにおいてこのような動作を休止することにより、省電力が図られる。
ところで、省電力モード中にユーザから印刷に係る操作指示を受け付けると、印刷可能状態とするための復帰動作が行われるが、復帰動作には、ある程度の時間を要する。この復帰動作のうち、給紙装置が起動の都度行う初期動作に要する時間を問題とした発明に、下記特許文献1に開示されたものがある。この給紙装置の初期動作とは、例えば、給紙装置内に積載された記録紙の最上位紙を所定の搬送位置に合わせる動作等である。
特許文献1の画像形成装置では、通常は印刷指示が発生した後に給紙装置の初期動作を開始するところ、操作者が画像形成装置へ直接操作指示を行った場合には、その時点で印刷指示が発生していなくても直ちに給紙装置の初期動作を開始する。これにより、画像形成装置の前で印刷物の出力を待つ操作者が印刷物を得るまでの待機時間を短縮するようにしている。
特開2004−107074号公報
省電力モードからの復帰動作には、上記特許文献1で問題としている給紙装置の初期動作の他、定着ローラの温度復帰がある。
従来の画像形成装置では、ある程度の枚数を連続して定着することを想定して、定着動作実行可能とする定着ローラの温度の範囲が設定されている。そして、この温度範囲の上限値まで定着ローラを昇温させてから、印刷を開始する。また、印刷に伴って定着ローラの温度が低下するので、定着ローラの温度が上記温度範囲の下限値まで低下すると、定着ローラを加熱する。
省電力モードにおいては、定着ローラの保温を行わないため、省電力モードに入ってからの時間が長くなるにしたがって定着ローラの温度が低下する。したがって、省電力モードから復帰する際には、定着ローラを加熱して、定着ローラの温度を温度範囲上限値まで昇温させる。このため、省電力モードからの復帰に時間を要してしまう。
上記のような省電力モードから復帰しての印刷に先立つ動作は、印刷枚数が例え1枚であっても行われる。したがって、印刷枚数が少なくても所定の復帰時間を待たなければならないという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、省電力モードから復帰して画像形成を行うにあたって、画像形成実行を早くすると共に、更なる省電力を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、第1の手段として、アイドル状態になってから所定時間が経過すると省電力モードへ移行して定着ローラの温度保持を休止する画像形成装置において、前記省電力モード中に少枚数の画像形成に係る操作指示を受け付けると、前記定着ローラの温度を定着可能温度範囲の低温域まで昇温させて前記操作指示に基づく画像形成を行う簡易画像形成モードへ移行する制御部を備えることを特徴とする画像形成装置を採用した。
また、第2の手段として、上記第1の手段に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記操作指示に基づく画像形成の終了後、前記省電力モードへ戻るものを採用した。
第3の手段として、上記第1又は2の手段に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記操作指示に基づく画像形成枚数が所定枚数以下であるときに簡易画像形成モードへ移行するものを採用した。
第4の手段として、上記第1から3の手段に係る画像形成装置において、簡易コピースイッチを備え、前記制御部は、前記簡易コピースイッチが操作されると前記簡易画像形成モードへ移行するものを採用した。
本発明によれば、省電力モード中に少枚数の画像形成を受け付けると簡易画像形成モードへ移行し、定着ローラの温度を定着可能温度範囲の低温域まで昇温させると画像形成を開始するので、画像形成実行を早くすると共に、更なる省電力を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態における複合機100の機能構成を示すブロック図である。
複合機100は、操作表示部1、通信インタフェース2、原稿読取装置(ADF)3、画像記憶部4、画像処理部5、印刷部6、給紙装置7及び制御部8を備えている。
操作表示部1は、操作キーや表示パネル1a等を備えている。
操作キーは、ユーザから複合機100に対する操作指示を受け付けるものであって、ユーザによる操作指示に応じた信号を制御部8に出力する。操作キーとしては、例えば、スタートキー1bや簡易コピースイッチ1c等がある。スタートキー1bは、印刷開始を指示する操作を受け付けるものである。簡易コピースイッチ1cは、省電力モードにおいて簡易画像形成モードへの移行を指示する操作を受け付けるものである。
表示パネル1aは、制御部8による制御の下に、ユーザが複合機100の動作状況を認識するための画像を表示するLCD(liquid crystal display)である。
通信インタフェース2は、制御部8による制御の下に、ローカルエリアネットワークを介してパーソナルコンピュータと各種情報の送受信を行う。
ローカルエリアネットワークは、例えば同一社内全域に亘って有線ないし無線にて敷設され、該社内における情報の受け渡しを電子データの送受信にて可能とするものである。そして、複合機100とパーソナルコンピュータとを通信可能に接続している。
原稿読取装置3は、原稿自動送り装置及びスキャナを備えている。このような原稿読取装置3は、制御部8による制御の下に、原稿自動送り装置から供給された原稿の画像をスキャナで順次読み取り、原稿画像の画像データを画像記憶部4に出力する。
画像記憶部4は、ハードディスク等の外部記憶装置、半導体メモリ等から構成されており、原稿読取装置3から出力される画像データを一時的に記憶する。この画像記憶部4は、制御部8による制御の下に、上記画像データの書き込みを行うと共に、当該画像データを読み出して画像処理部5に出力する。
画像処理部5は、制御部8による制御の下で、画像記憶部4から入力された画像データを必要に応じて回転や拡大/縮小、濃度調節等の画像処理を施しつつ印刷用の画像データに変換して、印刷部6に出力する。
印刷部6は、周知の感光体ドラムや静電潜像書込装置、現像装置、定着装置等からなるものであって、制御部8による制御の下に、給紙装置7から給紙された印刷紙を搬送しつつ当該印刷紙にトナーを付着させることにより、画像処理部5から入力される画像データに基づいた印刷画像を印刷紙上に形成し出力する。
定着装置は、一対の定着ローラ6a及び温度センサ6bを有している。定着ローラ6aは、互いの周面が密着した状態で平行対峙する一対のローラであり、互いに逆方向に回転することによって記録媒体を圧接状態で挟むことにより当該記録媒体上のトナー像を定着させる。
定着ローラ6aの少なくとも一方には、ヒータ6cが内蔵されており、定着ローラ6aを加熱する。温度センサ6bは、定着ローラ6aの表面温度を測定し、測定結果を示す信号を制御部8に出力する。
定着ローラ6aによるトナー像の定着が可能な温度は、例えば160℃以上である。連続して定着する場合には、定着毎に定着ローラ6aの温度が印刷紙に奪われる等により定着ローラ6aの温度が低下するので、制御部8は、例えば185℃程度の高めの温度まで定着ローラ6aを加熱してから定着を開始し、160℃を下回らないようにヒータ6cによる加熱を制御する。本複合機100では、160℃を印刷可能温度範囲の最低温度、185℃を最高温度とする。
給紙装置7は、複数段の給紙カセット71,72,…,7nを備え、各給紙カセット71〜7nに各々寸法や向きが異なる印刷紙を収納している。このような給紙装置7は、制御部8による制御の下で、適する寸法及び向きの印刷紙を印刷部6へ給紙する。
制御部8は、内部メモリ、CPU(Central Processing Unit)、及び他の各部(つまり、操作表示部1、通信インタフェース2、原稿読取装置3、画像記憶部4、画像処理部5、印刷部6及び給紙装置7)とのデータ授受を行う各種入出力インタフェース回線等から構成され、複合機100の全体動作を制御するものである。
内部メモリは、制御プログラムを記憶している。CPUは、上記制御プログラムや各種制御用データ等に基づいて制御演算を行うことによって、上記他の各部を統括的に制御する。
このような構成において、操作表示部1、通信インタフェース2、原稿読取装置3、画像記憶部4、画像処理部5、印刷部6、給紙装置7及び制御部8は、複合機100の周知の機能を実現する。
以下、このように構成された複合機100の特徴的動作について、図2をも参照して説明する。図2は、本複合機100の省電力モード中の特徴的動作の一つを示すフローチャートである。
まず、複合機100は、アイドル状態になってから所定時間が経過すると省電力モードへ移行する。省電力モードにおいて、複合機100は、定着ローラの温度保持を休止することにより、省電力を図る。更に複合機100は、省電力モードにおいて、操作表示部1の表示パネル1aを消灯することによっても省電力を図る。
ユーザは、上記のような省電力モード中に、例えば1〜2枚程度の少枚数の印刷を行う場合に、原稿読取装置3に原稿をセットした後、簡易コピースイッチ1cを押下する。
簡易コピースイッチ1cが押下されると(ステップS1のYes)、制御部8は、簡易画像形成モードへ移行する(ステップS2)。続いて、制御部8は、温度センサ6bから入力される信号により定着ローラ6aの表面温度を検出し(ステップS3)、定着ローラ6aの表面温度が印刷可能温度範囲の最低温度(例えば160℃)に到達するまで(ステップS4)、ヒータにより定着ローラ6aを加熱する(ステップS5)。
定着ローラ6aの表面温度が印刷可能温度範囲の最低温度(例えば160℃)に到達したら(ステップS4のYes)、制御部8は印刷部6及び給紙装置7を制御して印刷を行う(ステップS6)。そして、印刷が完了すると、制御部8は、ただちに省電力モードに戻る(ステップS7)。
このような実施形態によれば、省電力モード中に受け付けた少枚数の印刷にあたって、定着ローラ6aを不必要に高い温度まで昇温させず、印刷可能な最低限の温度まで昇温したところで印刷を行い、印刷後ただちに省電力モードに戻るので、画像形成実行を早くすると共に、更なる省電力を図ることができる。
また、上記のような簡易画像形成モードにおいて、省電力モード時の操作表示部1の表示パネル1aの消灯状態を継続すれば、より省電力を図ることができる。
更に、印刷紙を給紙カセット71〜7nから印刷部6へ搬送する経路には、搬送ローラが複数配設されるが、上記のような簡易画像形成モードにおいて、原稿の寸法に合う印刷紙が給紙カセット71〜7nの複数に収納されていた場合には、そのうち最も印刷部6に近い給紙カセットから給紙するようにすると、駆動させる搬送ローラの数が少なくなるので、より省電力を図ることができる。
また、複合機100において、通常モードにおいては、印刷後の印刷紙の排紙にあたって印刷面を上向きにするためにスイッチバックしているが、上記のような簡易画像形成モードにおいては、より省電力を図るために、ストレートパスにて排紙することによって、印刷面が下向きになるもののスイッチバック用の搬送ローラを駆動させる必要をなくしている。
次に、他の実施形態について、図3を用いて説明する。図3は、本複合機100の省電力モード中の特徴的動作の一つを示すフローチャートであって、簡易コピースイッチ1cによらず自動判定によって簡易画像形成モードへ移行するものである。
まず、省電力モード中に、ユーザが、原稿読取装置3に原稿をセットし、スタートキー1bを押下すると(ステップS11)、制御部8は、原稿読取装置3からの出力により原稿枚数を判断し、印刷する枚数が例えば2枚以内のとき(ステップS12のYes)、簡易画像形成モードへ移行する(ステップS13)。
その後のステップS14〜S18は、上述のステップS3〜S7と同じである。
また、ステップS12において、制御部8は、印刷する枚数が例えば2枚を超えるとき(ステップS12のNo)、省電力モードを解除し(ステップS19)、通常モードへ移行する。そして、制御部8は、温度センサ6bから入力される信号により定着ローラ6aの表面温度を検出し(ステップS20)、定着ローラ6aの表面温度が印刷可能温度範囲の最高温度(185℃)に到達するまで(ステップS21)、ヒータ6cにより定着ローラ6aを加熱する(ステップS22)。
定着ローラ6aの表面温度が印刷可能温度範囲の最高温度(例えば185℃)に到達したら(ステップS21のYes)、制御部8は印刷部6及び給紙装置7を制御して印刷を行う(ステップS23)。そして、印刷が完了すると、制御部8は、アイドル状態で所定時間経過したか否かを判断し(ステップS24)、他の処理が発生しないまま(ステップS25のNo)所定時間が経過したら(ステップS24のYes)、省電力モードに移行する(ステップS18)。
なお、ステップS24において、制御部8は、アイドル状態で所定時間が経過する以前に(ステップS24のNo)、他の処理が発生したら(ステップS25のYes)、他処理へ移行する(ステップS26)。
上記2つの実施形態では、印刷可能温度範囲を例えば160〜185℃としているが、実施にあたってはこの範囲に限らない。また、「少枚数」を例えば1〜2枚としているが、実施にあたってはこれに限らず、定着ローラが印刷可能温度範囲内の低い温度で印刷できる枚数であればよい。
本発明の一実施形態における複合機100の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における複合機100の省電力モード中の特徴的動作の一つを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態における複合機100の省電力モード中の特徴的動作の一つを示すフローチャートであって、簡易コピースイッチ1cによらず自動判定によって簡易画像形成モードへ移行するものである。
符号の説明
100…複合機、 1…操作表示部、 1a…表示パネル、 1b…スタートキー、 1c…簡易コピースイッチ、 6…印刷部、 6a…定着ローラ、 7…給紙装置、 8…制御部

Claims (4)

  1. アイドル状態になってから所定時間が経過すると省電力モードへ移行して定着ローラの温度保持を休止する画像形成装置において、
    前記省電力モード中に少枚数の画像形成に係る操作指示を受け付けると、前記定着ローラの温度を定着可能温度範囲の低温域まで昇温させて前記操作指示に基づく画像形成を行う簡易画像形成モードへ移行する制御部を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記操作指示に基づく画像形成の終了後、前記省電力モードへ戻る
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記操作指示に基づく画像形成枚数が所定枚数以下であるときに簡易画像形成モードへ移行する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 簡易コピースイッチを備え、
    前記制御部は、前記簡易コピースイッチが操作されると前記簡易画像形成モードへ移行することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の画像形成装置。
JP2006348802A 2006-12-26 2006-12-26 画像形成装置 Withdrawn JP2008158369A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010197670A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびプログラム

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