JP2008156830A - 桟材の取付け具、及び床用断熱材の支持構造 - Google Patents

桟材の取付け具、及び床用断熱材の支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】建築物の構造体間に桟材を配置して断熱材等を垂れ下がりなく設置できる桟材の取付け具及びそれを利用した床用断熱材の支持構造を提供する。
【解決手段】係止片部20と、第1垂直片部21と、第1垂直片部21から水平方向に延出される押え片部22と、押え片部22の先端から垂下する第2垂直片部23とを備え、押え片部22の下面には桟材40の端部上面に当接する凸部24が形成され、第2垂直片部23には桟材40の端部が挿入される前方開口部25が設けられ、該前方開口部25の下辺25aと凸部24の下端との水平方向に見たときの距離が桟材40の上下方向厚さよりも短い桟材の取付け具15を、床構造体10の向かい合った位置に装着し、該取付け具15に桟材40の両端部をそれぞれ保持させて桟材40を配設し、これらの桟材40の上に断熱材50を支持させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の角材状の構造体に桟材の端部を保持させるための取付け具、及びこの取付け具で保持された桟材で支持した床用断熱材の支持構造に関する。
近年、省エネルギー及び居住の快適性の観点から、断熱施工が行われており、建物の床、壁、天井、屋根下地部に断熱材を敷設することが普及している。例えば、住宅等の床下の断熱施工においては、大引き等の床構造体の間に、グラスウール等の板状の断熱材を配置している。
一般に、住宅の床は、図19に示すように、基礎1の上に土台3aを配し、あるいは、束2の上に適当な間隔を開けて水平に大引き3bを配置し、その上に根太4を並べその根太4の上に床材(図示せず)を配置する構造となっている(以下、土台3a及び大引き3bを合わせて床構造体5と記す)。そして、床構造体5、5の間や、根太4、4の間に断熱材を配置する。また、近年は、根太4を省き、床構造体5に直接厚い床板を配置する“剛床”と呼ばれる工法も普及しており、この場合にもやはり床構造体5、5の間に断熱材を配置している。
床構造体5、5の間に断熱材を配置するには、例えば、図20に示すように、床構造体5、5のそれぞれ向かい合った側面5aに、受け具6を固定し、受け具6の受け面6aに断熱材7の端部をそれぞれ保持させて床構造体5、5間に断熱材7を配置する方法や、例えば、図21に示すように、受け具6を床構造体5の上面5b及び側面5aに当接させて固定し、受け具6の受け面6aに断熱材7の端部をそれぞれ保持させて床構造体5、5間に断熱材7を配置する方法等が広く行われている。
しかしながら、断熱材7は、その両端部のみが受け具6で支持されるため、断熱材7の中央部近傍が自重によって垂れ下がってしまう。このため、断熱材7と床板との間に空隙が生じ、断熱欠損や結露が生じやすいという問題があった。
このような、断熱材7の垂れ下がりを防止するため、例えば、特許文献1には、床構造体の上面に乗せる支持部と、該支持部の一端から直角方向の下方に延びる壁部と、該壁部の下端からほぼ直角方向にかつ前記支持部とは反対側に延びる受け部とを備えた一対の桟材の取付け具を対向する床構造体に配設し、この取付け具からの落下防止用のリブを両端に有する桟材を、前記一対の取付け具の受け部に設けたスリットに上記リブを挿入することによって、その両端を保持させた断熱材の支持構造が開示されている。
また、特許文献2には、差し込み孔を穿設した支持片と、この支持片の一端から上方に突出する垂直片と、この垂直片の上端から支持片と反対側に突出した床構造体への係止部となる係止片とを備えた一対の桟材の取付け具を、対向する床構造体に配設し、この取付け具の差し込み孔に桟材を挿入してなる断熱材の支持構造が開示されている。
特開2003−321929号公報 特開平7−54474号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された桟材は、形状が複雑なものであり、加工に手間がかかる。このため、材料コストを要するものであった。また、上記桟材は、破損ないし変形しやすい形状であり、輸送性、取り扱い性においても不都合があった。
また、上記特許文献2に記載された床用断熱材の支持構造においては、桟材や、桟材の差し込み孔にかかる負荷が大きい。そのため、柔軟性に欠ける桟材を用いた場合には、桟材取付け具の差し込み孔や、桟材にかかる負荷が大きくなり、桟材の取付け具が変形ないし破損したり、桟材が変形ないし破損したりする虞れがあった。また、桟材として、柔軟性を有するものを用いた場合には、桟材を長尺にするにつれて撓みが生じやすくなり、断熱材等の重さに耐え切れず、下方向に撓みやすかった。このため、断熱材の種類や、床構造体の設置間隔などによっては、床板と断熱材との間に空隙が生じる場合があった。
したがって、本発明の目的は、建築物の構造体間に桟材を配置して断熱材等を垂れ下がりなく設置できる桟材の取付け具及びそれを利用した床用断熱材の支持構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の桟材の取付け具は、建築物の角材状の構造体に桟材の端部を保持させるための桟材の取付け具において、金属板を打ち抜き、折曲して形成されており、前記構造体の上面に係止される係止片部と、前記構造体の壁面に当接される第1垂直片部と、この第1垂直片部から水平方向に延出される押え片部と、この押え片部の先端から垂下する第2垂直片部とを備え、前記押え片部の下面には前記桟材の端部上面に当接する凸部が形成され、前記第2垂直片部には、前記桟材の端部が挿入される前方開口部が設けられており、該前方開口部の下辺と前記凸部の下端との水平方向に見たときの距離が、前記桟材の上下方向厚さよりも短くされており、前記桟材は、その端部を前記前方開口部に挿入され、前記桟材の挿入部の下面を前記前方開口部の下辺に支持され、該挿入部の上面に前記押え片部の凸部が当接した状態で支持されることを特徴とする。
上記本発明の桟材の取付け具によれば、前方開口部を通して桟材の端部を挿入すると、桟材の挿入部の下面が前方開口部の下辺に支持され、桟材の挿入部の上面に押え片部の凸部が当接することにより、桟材の中央部が上向きになるような角度で桟材の端部が保持される。その結果、桟材の中央部が下方に撓むことが防止され、桟材の上に断熱材等を載せたときに、断熱材等が中央部で下方に湾曲して床面等との間に隙間が生じるのを防ぐことができる。
また、前記押え片部は、前記第1垂直片部の一側から他側に至る途中までの幅で延出されており、前記第1垂直片部の他側部分は、前記押え片部よりも所定長さ下方に延出された後、前記押え片部と平行に水平方向に延出されて、前記前方開口部の下辺の一側に連結された連結片部をなし、前記押え片部と前記連結片部との間に、前記前方開口部に連続する側方開口部が設けられていることが好ましい。この態様によれば、桟材の端部を側方開口部を通して前方開口部に挿入することができるので、桟材の取付けが容易になる。また、第2垂直片部の前方開口部の下辺の一側が、連結片部によって第1垂直片部と連結され、第2垂直片部の、構造体の壁面方向への屈曲を防止するので、桟材の端部を保持させたとき、桟材の中央部を上向きにする力をより向上できる。
また、前記前方開口部の下辺と前記凸部の下端との水平方向に見たときの距離が、前記桟材の上下方向厚さよりも0.1〜1mm短いことが好ましい。この態様によれば、桟材の端部を保持させたとき、桟材の中央部を上向きにする力をより向上できる。
また、使用前の状態において、前記係止片部は、前記第1垂直片部と同一の平面をなし、前記係止片部と前記第1垂直片部との間に、溝及び/又は孔からなる折り曲げ線が所定間隔で複数本平行に形成されていることが好ましい。この態様によれば、桟材の上に載せる断熱材等の厚さに応じて、第1垂直片部に対して係止片部を屈曲させる位置を変更できるので、適用範囲を広げることができる。
また、前記係止片部には、前記構造体の上面に食い込ませるための下方に突出する係合爪が切り起こし状に形成されていることが好ましい。この態様によれば、係止片部を構造体の上面に当接させて、ハンマー等で叩いて係合爪を構造体に食い込ませるだけで、取付け具を構造体に装着することができる。
一方、本発明の床用断熱材の支持構造は、上記取付け具を、所定間隔をあけて水平に配置されている角材状の床構造体の向かい合った位置に、該床構造体の長さ方向に沿って所定間隔で複数装着し、向かい合って配置された前記取付け具に桟材の両端部をそれぞれ保持させて複数本の桟材を配設し、これらの桟材の上に断熱材を支持させたことを特徴とする。
上記本発明の床用断熱材の支持構造によれば、桟材を容易に取付けることができ、しかも桟材の中央部が下方に撓まないので、断熱材を床面の下面に密接させて配設することができる。
本発明によれば、桟材の中央部が上向きになるような角度で桟材の端部を保持できるので、桟材の中央部が下方に撓むことが防止でき、桟材の上に断熱材等を載せたときに、断熱材等が中央部で下方に湾曲して床面等との間に隙間が生じるのを防ぐことができる。
以下、図面を用いて本発明の桟材の取付け具について説明する。
図1〜3は、本発明による桟材の取付け具の第1の実施形態であって、図1は、同桟材の取付け具の使用状態を示す斜視図であり、図2は、同桟材の取付け具の使用前の状態を示す斜視図であり、図3は、同桟材の取付け具の使用状態を示す断面図である。
図1に示すように、この桟材の取付け具15は、建築物の角材状の構造体(以下、「建築物構造体10」と記す)の上面10aに係止される係止片部20と、建築物構造体10の壁面10bに当接させる第1垂直片部21と、第1垂直片部21から水平方向に延出される押え片部22と、押え片部22の先端から垂下する第2垂直片部23とを備えている。
なお、図2に示すように、使用前の状態においては、係止片部20が第1垂直片部21に対して折り曲げられておらず、係止片部20と、第1垂直片部21とが、同一の平面をなしている。そして、係止片部20と第1垂直片部21との間には、溝26aと孔26bとからなる折り曲げ線26が、所定間隔で複数本(この実施形態では3本)平行に設けられている。後述するように、使用時に断熱材の厚さに応じて、最も適合する折り曲げ線26を選択して、その部分で係止片部20を第1垂直片部21に対して折り曲げるようになっている。
図3を併せて参照すると、押え片部22には、下方に突出した凸部24が複数(この実施形態では2個)設けられている。凸部24は、後述するように、桟材40を挿入したときに、桟材の上面に当接する部分となる。
第2垂直片部23には、桟材40の端部を挿入させる、ほぼ長方形状の前方開口部25が設けられている。そして、前方開口部25の下辺と、凸部24の下端との水平方向に見たときの距離T1が、挿入する桟材40の上下方向厚さT2よりも短くなっている。
係止片部20には、建築物構造体10の上面10aに食い込ませるための下方に突出する係合爪28が切り起こし状に形成されている。係合爪28は、複数設けられることが好ましく、この実施形態では、3個形成されている。
この桟材の取付け具15は、例えば鋼板、ステンレス鋼板、各種メッキ鋼板等の金属板を、金型等で打ち抜き、折曲させて形成することができる。
桟材の取付け具15の板厚T3は、0.3〜1.5mmが好ましく、0.4〜1.0mmがより好ましい。板厚T3が0.3mm未満であると、強度的に劣り、断熱材や桟材40の重量によって第2垂直片部23等が撓んだりして、桟材40をしっかり保持できなくなる虞れがあり、1.5mmを超えると、建築物構造体10上に、例えば、床板などを施工した場合、床板面の不陸や、床鳴り等が生じる場合がある。
前方開口部25の下辺25aと、凸部24の下端との水平方向に見たときの距離T1は、桟材40の上下方向厚さT2よりも0.1〜1.0mm短いことが好ましく、0.3〜0.6mm短いことがより好ましい。上記T1とT2との差が0.1mm未満であると、桟材40の中央部を上向きにする力が不十分な場合があり、1.0mmを超えると、第2垂直片部23が変形したりするおそれがある。
また、押え片部22の先端と、凸部24との間の距離D1は、7〜30mmが好ましく、8〜15mmがより好ましい。
更に、図1において、桟材の取付け具15の前方開口部25の横幅W1は、挿入させる桟材40の横幅W2よりも、0〜15mm大きいことが好ましく、2〜10mm大きいことがより好ましい。
桟材の取付け具15の前方開口部25の縦幅H1は、挿入させる桟材40の厚みT2よりも、0〜2mm大きいことが好ましく、0.5〜1mm大きいことがより好ましい。
使用時において、第1垂直片部21の高さH2(図1)は、使用する断熱材50の厚さT4(図3)より、1〜2mm低いことが好ましい。これにより、例えば、建築物構造体10の上部に取付けられる床板と、断熱材50との間の隙間を小さくでき、結果として断熱性の低下を抑制することができる。
凸部24の形状は、特に限定されず、円形、四角形、楕円形等の形状が挙げられる。また、取付け具15の板厚T3が厚い場合等においては、図4に示すように、押え片部22の一部を切り起こして下方に突出させてもよい。
次に、この桟材の取付け具15を用いた、本発明による床用断熱材の支持構造の一実施形態について説明する。
まず、使用する断熱材の厚さT4に応じて選択した折り曲げ線26を折り曲げ、第1垂直片部21に対して係止片部20を直角に形成する。
そして、図5(a)に示すように、一対の床構造体10、10の向かい合った位置に桟材の取付け具15をそれぞれ取付ける。この際、図1、3に示すように、床構造体10の壁面10bに第1垂直片部21を当接させ、上面10aに係止片部20を当接させて、係止片部20の上面をハンマー等で叩いて係合爪28を床構造体10に食い込ませることにより、取付け具15を簡単に固定することができる。
こうして対向して取付けた一対の取付け具15を床構造体10の長手方向に沿って所定間隔で複数配置する。なお、桟材40が床構造体10、10間の距離Lよりも長い場合においては、例えば、図5(b)に示すように、一対の桟材の取付け具15を、対向する位置から所定距離P1、スライド移動させた位置に配置してもよい。
次に、対応する一対の取付け具15の前方開口部25に、桟材40の両端部を挿入し、桟材40を取付け具15によって支持させる。このとき、図3に示すように、桟材40の挿入部の下面は、前方開口部25の下辺25aに支持され、桟材40の挿入部の上面は、押え片部22の凸部24に当接するので、桟材40は、中央部が上向きになるような角度で保持される。その結果、保持する桟材40の中央部が下方に撓みにくくなり、桟材40の上に断熱材50等を載せたときに、断熱材50等が中央部で下方に湾曲して床面等との間に隙間が生じるのを防ぐことができる。
なお、前方開口部25の横幅W1が、前方開口部25に挿入する桟材40の横幅W2とほぼ同等であるような場合には、取付け具15を構造体10に予め取付けてしまうと桟材40の両端部を前方開口部25に挿入できなくことがあるので、その場合には、取付け具15を床構造体10に取付けるに先立って、桟材40を桟材の取付け具15に挿入してから取付ける。
その後、図6に示すように、桟材40の上に、断熱材50を設置することで、本発明の床用断熱材の支持構造とすることができる。
このように、本発明の床用断熱材の支持構造は、中央部が上方に湾曲するように支持された桟材40によって、断熱材50が支持されるので、断熱材50の幅方向の中央部が自重で垂れ下がることがなく、床材と断熱材との隙間を極力小さくすることができ、それによって断熱欠損や結露の発生を無くすことができる。
本発明の床用断熱材の支持構造において、桟材40は、特に限定されないが、金属、プラスチック、木材、硬質ダンボール等からなる板状、角パイプ状などが挙げられ、平行な2面を有する4辺形の断面形状を有するものが好ましい。図7(a)〜(f)に桟材40の断面形状の一例を示す。また、桟材40の寸法は、特に限定は無い。例えば板状の木材の場合には、厚さ6〜20mm、幅9〜50mmが好ましい。また、金属製の各パイプの場合には、厚さ6〜20mm、幅9〜50mmが好ましい。また、板状のプラスチックの場合には、厚さ9〜30mm、幅9〜50mmが好ましい。
また、本発明の床用断熱材の支持構造において、上記断熱材50としては、特に限定はなく、例えば、グラスウールやロックウール等の無機繊維からなるマット状又はボード状の断熱材、ポリエチレン、ポリスチレン、ウレタンなどの発泡ボードなどが挙げられる。特に本発明の支持構造においては、無機繊維系の断熱材を用いる場合に、断熱材の中央部の撓みを小さくすることができる。そして、断熱材50の厚さは、住宅の断熱レベルや断熱材の材質によって任意の厚さを選ぶことができ、床用断熱材としては、一般的には、厚さ25mm、35mm、42mmのものが広く用いられている。
図8〜16には、本発明による桟材の取付け具の第2実施形態が示されている。図8は、同桟材の取付け具の使用前の状態の斜視図であり、図9は、同桟材の取付け具の展開図であり、図10は、同桟材の取付け具の使用状態の斜視図であり、図11は、同桟材の取付け具の使用状態の平面図であり、図12は、同桟材の取付け具の使用状態の正面図であり、図13は、同桟材の取付け具の使用状態の底面図であり、図14は、同桟材の取付け具の使用状態の背面図であり、図15は、同桟材の取付け具の使用状態の右側面図であり、図16は、同桟材の取付け具の使用状態の左側面図である。なお、この取付け具の外観として特徴となる部分は、図12の一点鎖線の矢印A−Aで示される下方部分である。
この桟材の取付け具15aは、前記実施形態と同様に、構造体の上面に係止される係止片部20と、構造体の壁面に当接される第1垂直片部21と、この第1垂直片部から水平方向に延出される押え片部22と、この押え片部22の先端から垂下する第2垂直片部23とを備えている。また、押え片部22の下面には桟材の端部上面に当接する凸部24が形成され、第2垂直片部23の前面には前方開口部25が形成されている。また、凸部24は、前記実施形態と同様に、円形、四角形、楕円形等の形状や、図17に示すように、取付け具15の板厚T3が厚い場合等においては、押え片部22の一部を切り起こして下方に突出させてもよい。
ただし、この取付け具15aは、次の点で前記実施形態と異なっている。すなわち、押え片部22が、第1垂直片部21の一側から他側に至る途中までの幅W3(図10)で延出されている。また、幅W4(図10)で示される第1垂直片部21の他側部分は、押え片部22よりも所定長さ下方に延出された後、押え片部22と平行に水平方向に延出されて、前方開口部25の下辺の一側に連結された連結片部27をなし、押え片部22と連結片部27との間に、前方開口部25に連続する側方開口部29が設けられている。
この実施形態において、側方開口部29の縦幅H3(図10)は、挿入させる桟材40の厚みより大きく、かつ、開口部25の縦幅H1(図10)よりも0.1〜0.5mm短いことが好ましい。これによれば、連結片部27と前方開口部25の下辺25aとの間に段差が生じることとなり、桟材40の側部が該段差に引き掛かるので、桟材40の横ズレなどを防止できる。
この桟材の取付け具15aは、例えば、図9のように打ち抜いた金属板の、A−A間、B−B間、C−C間、D−D間を、それぞれ90°折曲させることで形成できる。
図18に示すように、この桟材の取付け具15aにおいても、適用される断熱材の厚さに応じて選択された折り曲げ線26を折り曲げ、床構造体10の壁面10bに第1垂直片部21を当接させ、上面10aに係止片部20を当接させて、係止片部20の上面をハンマー等で叩いて係合爪28を床構造体10に食い込ませることにより、取付け具15を簡単に固定することができる。
こうして、一対の床構造体10の対向する箇所に取付けた一対の取付け具15aを、床構造体10の長手方向に沿って所定間隔で複数配置する。この状態で、桟材40の両端部を対向する一対の取付け具15aにそれぞれ保持させるのであるが、この実施形態では、図18の想像線で示すように、桟材40の端部を、取付け具15aの側方開口部29を通して前方開口部25に挿入できるので、桟材40の取付けを容易に行うことができる。
そして、桟材40の端部を前方開口部25に挿入すると、前述したように、連結片部27と前方開口部25の下辺25aとの間の段差に、桟材40の側部が引き掛かるので、桟材40の横ズレが防止される。
また、第2垂直片部23の前方開口部25の下辺25aの一側が、連結片部27によって第1垂直片部21と連結されているので、第2垂直片部23の、建築物構造体10の壁面10b方向への屈曲を防止できる。このため、桟材40の端部を保持させたとき、桟材40の中央部を上向きにする力をより向上できる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
厚さ(T3)0.6mmの鋼板を成形加工して得られた、図10〜16に示す桟材取付け具15(W1:26mm、W3:34mm、W4:12mm、H1:13mm、H2:42mm、H3:12.5mm、T1:11.5mm、D1:9mm)を、図18に示すように、L=805mmの床構造体10、10に、P=700mmの間隔で、3組取付けた。
そして、桟材40(厚さ(T2):12mm、幅(W2):20mm、長さ:800mmの合板)を、図18に示すように、水平方向に旋回するようにして、桟材の取付け具15の側方開口部28を通して前方開口部25に挿入した。この時点で桟材中央部の撓みは1mm以下であり、ほとんど撓みが認められなかった。
次いで、この桟材40上に、グラスウール断熱材50(密度:32kg/m、厚さ(T4):42mm、幅:805mm、長さ:1715mm)を両端の距離が等しくなるようにして載せた。
この取付け具により支持されたグラスウール断熱材の桟材間中央部(図18のA点)の初期撓みは1mm以下であり、1ヶ月経過後の撓みも1mm以下であった。また、該断熱材の長さ方向端部(図18のB点)の1ヶ月経過後の撓みも1mm以下であった。
本発明の桟材の取付け具の第1の実施形態であって、その使用状態を示す斜視図である。 同桟材の取付け具の使用前の状態を示す斜視図である。 同桟材の取付け具の使用状態を示す断面図である。 同桟材の取付け具の使用前の状態を示す斜視図の変形例である。 第1の実施形態の桟材の取付け具の取付け例を示す平面図である。 本発明の床用断熱材の支持構造の正面図である。 桟材の一例を示す断面図である。 本発明の桟材の取付け具の第2の実施形態であって、使用前の状態の斜視図である。 同桟材の取付け具の展開図である。 同桟材の取付け具の使用の状態の斜視図である。 同桟材の取付け具の使用状態の平面図である。 同桟材の取付け具の使用状態の正面図である。 同桟材の取付け具の使用状態の底面図である。 同桟材の取付け具の使用状態の背面図である。 同桟材の取付け具の使用状態の右側面図である。 同桟材の取付け具の使用状態の左側面図である。 同桟材の取付け具の使用前の状態を示す斜視図の変形例である。 第2の実施形態の桟材の取付け具の取付け例を示す平面図である。 床下構造を示す概略斜視図である。 従来の床用断熱材の支持構造を示す断面図である。 従来の他の床用断熱材の支持構造を示す断面図である。
符号の説明
1:基礎
2:束
4:根太
5、10:構造体(床構造体)
6:受け具
7、50:断熱材
10:建築物構造体
15、15a:桟材の取付け具
20:係止片部
21:第1垂直片部
22:押え片部
23:第2垂直片部
24:凸部
25:前方開口部
26:折り曲げ線
26b:孔
26a:溝
27:連結片部
28:係合爪
29:側方開口部
40:桟材

Claims (6)

  1. 建築物の角材状の構造体に桟材の端部を保持させるための桟材の取付け具において、金属板を打ち抜き、折曲して形成されており、前記構造体の上面に係止される係止片部と、前記構造体の壁面に当接される第1垂直片部と、この第1垂直片部から水平方向に延出される押え片部と、この押え片部の先端から垂下する第2垂直片部とを備え、前記押え片部の下面には前記桟材の端部上面に当接する凸部が形成され、前記第2垂直片部には、前記桟材の端部が挿入される前方開口部が設けられており、該前方開口部の下辺と前記凸部の下端との水平方向に見たときの距離が、前記桟材の上下方向厚さよりも短くされており、前記桟材は、その端部を前記前方開口部に挿入され、前記桟材の挿入部の下面を前記前方開口部の下辺に支持され、該挿入部の上面に前記押え片部の凸部が当接した状態で支持されることを特徴とする桟材の取付け具。
  2. 前記押え片部は、前記第1垂直片部の一側から他側に至る途中までの幅で延出されており、前記第1垂直片部の他側部分は、前記押え片部よりも所定長さ下方に延出された後、前記押え片部と平行に水平方向に延出されて、前記前方開口部の下辺の一側に連結された連結片部をなし、前記押え片部と前記連結片部との間に、前記前方開口部に連続する側方開口部が設けられている請求項1記載の桟材の取付け具。
  3. 前記前方開口部の下辺と前記凸部の下端との水平方向に見たときの距離が、前記桟材の上下方向厚さよりも0.1〜1mm短い請求項1又は2に記載の桟材の取付け具。
  4. 使用前の状態において、前記係止片部は、前記第1垂直片部と同一の平面をなし、前記係止片部と前記第1垂直片部との間に、溝及び/又は孔からなる折り曲げ線が所定間隔で複数本平行に形成されている請求項1〜3のいずれか一つに記載の桟材の取付け具。
  5. 前記係止片部には、前記構造体の上面に食い込ませるための下方に突出する係合爪が切り起こし状に形成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の桟材の取付け具。
  6. 前記請求項1〜5のいずれか1つに記載の桟材の取付け具を、所定間隔をあけて水平に配置されている角材状の床構造体の向かい合った位置に、該床構造体の長さ方向に沿って所定間隔で複数装着し、向かい合って配置された前記桟材の取付け具に、桟材の両端部をそれぞれ保持させて複数本の桟材を配設し、これらの桟材の上に断熱材を支持させたことを特徴とする床用断熱材の支持構造。
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